JP2015047335A - 重ね穿き用ショーツ - Google Patents

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Abstract

【課題】生理用ナプキンやおりものシートを適切に肌に押圧して安定的に保持でき、アウターウェアから脚刳りラインが表れることなく、生理時等でもデザイン性に優れたショーツを着用することが可能な重ね穿き用ショーツを提供する。【解決手段】解れ止め加工された身生地で構成される前身頃2と後身頃3と股部4とを備え、前身頃2の上縁2aが腹部側で胴部伸縮テープ5に接合され、後身頃3の上縁3aが臀部側で胴部伸縮テープ5に接合され、前身頃2と後身頃3の左右側縁2c,3cが互いに離隔して解放されているとともに、前身頃2及び後身頃3の下縁2b,3bが股部4に接合され、前身頃2と股部4との接合部24の左右中央P1から後身頃3の上縁3aの左右中央P2にかけて身生地の肌側面に細幅の帯状弾性部材6が伸長状態で接合されてギャザー7が形成され、脚刳り8,9が切り放し処理されている。【選択図】図2

Description

本発明は、ショーツの下に着用する重ね穿き用ショーツに関し、主に生理用ナプキンやおりものシートを装着可能なサニタリーショーツとして着用される重ね穿き用ショーツに関する。
女性のアンダーウェアであるショーツとブラジャー等は、互いにデザインや色調等の美観が統一された態様で提供されることが多く、着用者はそのような美観が統一された衣類を身に着けることで心理的に快適に感じるようになる。
ところで、一般的に生理時等には生理用ナプキンが装着可能な専用のサニタリーショーツが用いられている。しかし、そのようなサニタリーショーツはデザイン性が乏しいばかりでなく、デザインや色調等がマッチする専用のブラジャーが提供されるようなことがなく、どうしてもアンダーウェアの上下がアンバランスになるために、心理的に不快感を感じる女性も少なからずいる。
そこで、特許文献1には、生理用ナプキンやおりものシートを装着した時に、ナプキンやシートを身体に押圧しながら臀裂への食い込みをなくし、ナプキンやシートを安定的に保持して経血の漏れやナプキンやシートのずれをなくす機能を有し、通常のショーツの下に着用できるアンダーショーツが提案されている。
当該アンダーショーツは、略逆台形のフロント部と、後端部に3つの尖端部を有する股布部とからなる本体部と、伸縮性のテープを備えて構成されている。具体的に、フロント部の上端縁より伸縮性テープからなる円周状の胴部止着部を設け、フロント部の左右両側縁から股布部における左右尖端部を経由し、フロント部の左右両側縁部の上端部近傍まで延びて2つの脚挿入口を形成する伸縮性テープからなる側部止着部を設けると共に、股布部における左右尖端部から股布部後中心尖端部を経由し、前記胴部止着部の後中心部に至る伸縮性テープからなる後部止着部を設けて構成されている。
特開2007−135919号公報
しかし、特許文献1に記載されたアンダーショーツは、伸縮性テープの伸縮性が弱いとナプキンやシートを安定的に保持することができないため、ある程度の強い伸縮性を備えたテープを用いる必要があり、その結果伸縮性テープが臀部に食い込み、着用感を損ねるという問題があった。
そこで、股上を浅くするとともに脚刳りを大きくすることで、通常のショーツと重ね穿きできるアンダーショーツも提案されているが、このようなアンダーショーツは、通常のショーツと同様に、脚刳りの端部に伸縮性テープ等でパイピングを施し、端部の解れ止め処理を行うため、アウターウェアの外観にそれぞれの伸縮性テープのラインが現れて美観を損なうという問題や、それらの伸縮性テープが夫々臀部を押圧して、左右の臀部に複数の凹凸領域が形成されて美観を損なうという問題があった。
さらに、アンダーショーツの脚刳りに備えた伸縮性テープによって脚周りが締め付けられて後身頃の中央部の臀裂近傍が肌から浮き上がる傾向があり、装着されたナプキンやシートに対する押圧力が弱まることで経血の漏れが生じる虞があった。さらには、身体の姿勢を変える等の動作時に、通常のショーツの身生地との摩擦等によってアンダーショーツに位置ずれが生じることもあり、そのような場合にずれた姿勢が伸縮性テープの肌面への押圧力によってそのまま維持される傾向があり、上述と同様の問題が生じる虞があった。
本発明の目的は、上述した問題に鑑み、生理用ナプキンやおりものシートを適切に肌に押圧して安定的に保持でき、アウターウェアから脚刳りラインが表れることなく、生理時等でもデザイン性に優れたショーツを着用することが可能な重ね穿き用ショーツを提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による重ね穿き用ショーツの第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、解れ止め加工された身生地で構成される前身頃と後身頃と股部とを備え、前身頃の上縁が腹部側で胴部伸縮性テープに接合され、後身頃の上縁が臀部側で胴部伸縮性テープに接合され、前身頃と後身頃の左右側縁が互いに離隔して解放されているとともに、前身頃及び後身頃の下縁が股部に接合され、前身頃と股部との接合部の左右中央から後身頃の上縁の左右中央にかけて身生地の肌側面に細幅の帯状弾性部材が接合され、脚刳りが切りっ放し処理されている点にある。
当該ショーツを穿いたときに適度に帯状弾性部材が伸び、その収縮力によってナプキンやシートの中心線が股部から臀裂にかけて適切に肌側に押圧され、安定的に保持されるようになる。そして、解れ止め加工された身生地が用いられて脚刳りが切りっ放し処理されているため、アウターウェアの外観にその脚刳りラインが現れたり、臀部に不自然な凹凸が生じたりすることがなく、美観を損なうことがない。
しかも、脚刳りに肌面を押圧する伸縮性テープがないので、その切りっ放し縁部は肌面と滑らかに接触して肌面に食い込むようなことがなく、仮にその上側に穿いた通常のショーツの身生地との摩擦等で重ね穿き用ショーツの身生地が位置ずれするような場合でも、その後容易に切りっ放し縁部が肌面を滑って元の姿勢に戻るため、ナプキンやシートの位置ずれが発生するようなこともない。
さらに本願発明者らは、通常のショーツと同様に前身頃と後身頃の左右側縁が身体の側部で接合された形態と、前身頃と後身頃の左右側縁が互いに離隔して解放された形態のサンプルショーツを製作して、複数の被検者に試着させ、その着用感の違いを調べたところ、一様に前者よりも後者の方が好ましい姿勢保持力(グリップ力)が感じられるという結果が得られた。
前身頃と後身頃の左右側縁が身体の側部で接合された形態、つまり身体の側部に身生地が存在する形態では、前身頃から後身頃にかけて胴回り方向での身生地の伸び代が大きくなり、前身頃または後身頃の何れかの身生地に胴周り方向の引っ張り力が作用すると、身体の側部の身生地を介して前身頃から後身頃にかけて、或いは後身頃から前身頃にかけて伸長し易くなる。しかもこのとき脚刳りに伸縮性テープがないために、脚刳りでの身体への姿勢保持力(グリップ力)が弱くなり、当該ショーツの装着姿勢がずれ易くなる。
しかし、前身頃と後身頃の左右側縁が互いに離隔して解放された形態では、前身頃または後身頃の何れかの身生地に胴周り方向の引っ張り力が作用しても、その部位だけが引っ張られ、前身頃から後身頃にかけて、或いは後身頃から前身頃にかけて引っ張られるようなことがないので、脚刳りが切り離し処理されていても、脚刳りの身体への姿勢保持力(グリップ力)が強く感じられ、仮に何れか一方の身頃の位置がずれても、その後容易に切りっ放し縁部が肌面を滑って元の姿勢に戻り易くなるので、着用者により強い安心感を与えることができるようになる。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、後身頃の側縁が股部から臀溝部または臀溝部より僅かに上方に沿って左右に離れるように、且つ、臀部の最大突出点よりも僅かに外側を通るように延びて胴部伸縮性テープに接合されている点にある。
上述の構成によれば、上に通常のショーツを着用した場合でも通常のショーツの脚刳りから重ね穿き用ショーツの裾がはみ出すようなことがなく、また後身頃の側縁、つまり脚刳りラインが臀部の最大突出点よりも僅かに外側を通るので、着用時に脚刳りが臀裂に食い込むようなこともなく装着姿勢が安定するようになる。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第一または第二の特徴構成に加えて、前身頃の側縁が股部から鼠径溝または鼠径溝より僅かに上方に沿って左右に広がりながら延びて胴部伸縮性テープに接合されている点にある。
上述の構成によれば、前身頃の側縁、つまり脚刳りラインが鼠径溝に沿って左右上方に延びており、着座姿勢や立位姿勢を繰り返しても、常に切りっ放し縁部が鼠径溝に沿って位置するようになり、皺より等が発生することなく、良好な着用感を維持することができるようになる。
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述の第一から第三の何れかの特徴構成に加えて、前記帯状弾性部材が伸長状態で接合されてギャザーが形成されている点にある。
上述の構成によれば、当該ショーツを穿いたときに、身生地にギャザーが形成される程度に帯状弾性部材が収縮した状態から帯状弾性部材が伸び、その収縮力によってナプキンやシートの中心線が股部から臀裂にかけて適切に肌側に押圧され、より安定的に保持されるようになる。
同第五の特徴構成は、同請求項5に記載した通り、上述の第一から第四の何れかの特徴構成に加えて、後身頃と股部の身生地が一枚で形成されている点にある。
上述の構成によれば、後身頃と股部との接合工程が不要になり、製造コストを低減することができるようになる。また、股部から後身頃にかけて一枚生地で構成されているので、ギャザーを形成するために帯状弾性部材を伸長状態に維持した状態での接合処理も極めて容易に行なえるようになる。
同第六の特徴構成は、同請求項6に記載した通り、上述の第一から第五の何れかの特徴構成に加えて、前記身生地は、熱変形性弾性糸とそれ以外の糸がプレーティング編みで編成され、ヒートセット加工で前記熱変形性弾性糸が熱変形されることにより解れ止め加工された編地で構成されている点にある。
このような編地を用いれば、洗濯を繰り返しても切りっ放し処理された端部から繊維がほつれるようなことが無く、見栄えの悪化を招くことが無い。また、例えば端部を折り返して縫着したり、伸縮性テープを縫着したりするような従来のほつれ止め加工が不要になるので、脚刳りの厚み等に起因する肌触りの悪化による不快感を招くことがなく、肌に優しい重ね穿き用ショーツが提供できるようになる。
以上説明した通り、本発明によれば、生理用ナプキンやおりものシートを適切に肌に押圧して安定的に保持でき、アウターウェアから脚刳りラインが表れることなく、生理時等でもデザイン性に優れたショーツを着用することが可能な重ね穿き用ショーツを提供することができるようになった。
(a)は本発明による重ね穿き用ショーツを正面表側から視た説明図、(b)は同ショーツを背面表側から視た説明図 (a)は本発明による重ね穿き用ショーツを正面裏側から視た説明図、(b)は同ショーツを背面裏側から視た説明図 解れ止め加工されるプレーティング編みされた編地の説明図 (a)は本発明による重ね穿き用ショーツの着用状態を正面から視た説明図、(b)は同ショーツの着用状態を背面から視た説明図、(c)は同ショーツの着用状態を斜め後方から視た説明図 (a)は本発明による重ね穿き用ショーツの着用状態を真横から視た説明図、(b)は対比例の重ね穿き用ショーツの着用状態を真横から視た説明図 (a)は本発明による重ね穿き用ショーツの上に通常のショーツを着用した状態を正面から視た説明図、(b)は同重ね穿き用ショーツの上に通常のショーツを着用した状態を背面から視た説明図
以下、本発明による重ね穿き用ショーツを図面に基づいて説明する。
図1(a),(b)に示すように、重ね穿き用ショーツ1は、前身頃2と後身頃3と股部4と胴部伸縮性テープ5とを備えて構成されている。
前身頃2と後身頃3と股部4には、解れ止め加工された身生地が用いられている。図3に示すように、解れ止め加工された身生地10として、熱変形性弾性糸12とそれ以外の糸11をプレーティング編みで編成し、ヒートセット加工で熱変形性弾性糸12を溶融等熱変形させることにより解れ止め機能を備えた編地が用いられる。
プレーティング編みは、添え糸編みともいい、既存の編成方法を採用することができる。例えば複数本の糸11,12をそれぞれ別の給糸口から、編み針に給糸する編成方法を用いると編成ループそれぞれの糸の配置が安定的に定まるため、特に好ましい。従って、熱変形性弾性糸12とそれ以外の糸11とを別の給糸口から編み針に給糸して編み立てられたプレーティング編地10は、各編成ループにおける熱変形性弾性糸12とそれ以外の糸11との配置が安定しているため、全てのループに熱変形性弾性糸12を隣接させることができ、ヒートセット加工等により熱変形性弾性糸12を熱変形させれば、編地10の全てのループで確実に解れ止め機能が実現できるようになる。
本実施形態では、熱変形性弾性糸12に低融点ポリウレタン弾性糸、それ以外の糸11に綿糸とレーヨンの混紡糸が選択され、フライス編みまたはスムース編みで編成された編地で構成され、ヒートセット加工等により低融点ポリウレタン弾性糸12が溶融して互いに融着することで、解れ止め機能が実現されている。
尚、熱変形性弾性糸として低融点ポリウレタン弾性糸のような熱融着性弾性糸を用いる以外に、ポリウレタンウレア弾性繊維を用いることも可能である。ヒートセット加工等の加熱加工によりポリウレタンウレア弾性繊維同士またはポリウレタンウレア弾性繊維と相手糸との接触点でポリウレタンウレア弾性繊維の圧縮変形が発生し、ポリウレタンウレア弾性繊維同士またはポリウレタンウレア弾性繊維への相手糸の固着が生じるため、編地からポリウレタンウレア弾性繊維や相手糸が抜けにくくなり、カールや解れが抑制された編地を得ることができる。つまり、加熱処理により溶融し或いは圧縮変形するような特性を備えた熱変形性弾性糸であればよく、例示したものに限るものではない。
図1(a),(b)に示すように、前身頃2の上縁2aが腹部側で胴部伸縮性テープ5に縫着により接合され、後身頃3の上縁3aが臀部側で胴部伸縮性テープ5に縫着により接合され、前身頃2と後身頃3の左右側縁2c,3cが互いに離隔して解放されているとともに、前身頃2及び後身頃3の下縁2b,3bが股部4に縫着により接合されている。
胴部伸縮性テープ5として数mm幅のスパンデックステープが用いられており、図中、身頃2,3との縫着線が破線で示されている。身頃2,3及び股部4を構成する編地は、そのコース方向が胴周りに沿う方向に配置されており、主に胴周りに沿って、つまり水平方向に大きく伸縮する。
尚、胴部伸縮性テープ5に身生地2,3を連続的に縫着することで縫製工程を効率化しているために、図面には胴部伸縮性テープ5のうち身生地2,3以外の部位にも破線が描かれているが、身生地2,3の上縁2a,3aに対応する部位のみ縫着されていればよい。
尚、本実施形態に用いる「接合」との用語は主に「縫着」による接合を意図して用いているが、本発明の「接合」との用語は「縫着」による接合のみならず、接着剤を用いた「接着」や「融着」を含む概念である。
図2(a),(b)に示すように、前身頃2と股部4との接合部24(F)の左右中央P1から後身頃3の上縁3aの左右中央P2にかけて身生地の肌側面に細幅の帯状弾性部材6が伸長状態で接合されてギャザー7が形成され、さらに股部4を含む左右の脚刳り8,9が切りっ放し処理されている。図2(a),(b)中、帯状弾性部材6の長手方向中央に沿ったジグザグ線は縫着線であり、縫着後に帯状弾性部材6が収縮することにより帯状弾性部材6の左右に多数のギャザー7が形成されるようになる。帯状弾性部材6は、胴部伸縮性テープ5よりも伸縮性が大きな幅10mm程度のスパンデックステープが用いられる。
股部4の肌側には、ポリエステル繊維でなる防水加工された編地で構成される当て布40が配置され、当て布40の左右縁部L,Rが股部4から遊離するように前縁部F及び後縁部Bで股部4に縫着されている。当て布40の左右幅は股部4の左右幅より僅かに狭く形成され、例えば生理用ナプキンを当て布40にあてがい、その羽根を股部4と当て布40の間に収容するようにして装着することが可能に構成されている。尚、当て布40の周囲はかがり縫いされている。
図4(a),(b),(c)に示すように、当該ショーツ1を穿いたときに適度に帯状弾性部材6(ギャザー7)が伸び、その収縮力によってナプキンやシートの中心線が股間から臀裂にかけて適切に肌側に押圧され、安定的に保持されるようになる。接合時の帯状弾性部材6の伸長の程度は特に限定されることはなく、ショーツ1を穿いたときに、ナプキンやシートが適切に肌側に押圧されるように帯状弾性部材6の収縮力が得られるような範囲であればよい。
そして、上述したように、脚刳り8,9が切りっ放し処理されているため、アウターウェアの外観にその脚刳りラインが現れたり、臀部に不自然な凹凸が生じたりすることがなく、美観を損なうことがない。しかも、当該編地は、洗濯を繰り返しても切りっ放し処理された端部から繊維が解れるようなことがなく、見栄えの悪化を招くことがない。
さらに、脚刳り8,9に肌面を押圧する伸縮性テープがないので、その切りっ放し縁部は肌面と滑らかに接触して肌面に食い込むようなことがなく、仮にその上側に穿いた通常のショーツの身生地との摩擦等で重ね穿き用ショーツ1の身生地が位置ずれするような場合でも、その後容易に切りっ放し縁部が肌面を滑って元の姿勢に戻るため、ナプキンやシートの位置ずれが発生するようなこともない。
図5(b)に示すように、前身頃2と後身頃3の左右側縁が身体の側部で接合された形態や連続生地で構成された形態、つまり身体の側部に身生地10が存在する形態では、前身頃2から後身頃3にかけて胴回り方向(図中、矢印で示す方向)での身生地の伸び代が大きくなり、前身頃2または後身頃3の何れかの身生地に胴周り方向の引っ張り力が作用すると、身体の側部の身生地10を介して前身頃2から後身頃3にかけて、或いは後身頃3から前身頃2にかけて伸長し易くなる。しかもこのとき脚刳り8,9に伸縮性テープがないために、脚刳り8,9での身体への姿勢保持力(グリップ力)が弱くなり、当該ショーツの装着姿勢がずれ易くなる。
しかし、図5(a)に示すように、前身頃と後身頃3の左右側縁が互いに離隔して解放された形態では、前身頃または後身頃3の何れかの身生地に胴周り方向の引っ張り力が作用しても、その部位だけが引っ張られ、前身頃から後身頃3にかけて、或いは後身頃3から前身頃にかけて引っ張られるようなことがないので、脚刳り8,9が切り離し処理され、伸縮性テープが接合されていなくても、脚刳り8,9の身体への姿勢保持力(グリップ力)が強く感じられるようになる。
そして、仮に何れか一方の身頃の位置がずれても、その後容易に切りっ放し縁部が肌面を滑って元の姿勢に戻り易くなるので、着用者により強い安心感を与えることができるようになる。
また、図4(a),(b),(c)に示すように、当該重ね穿き用ショーツ1は、着用状態で前身頃2の側縁2cが股部4から鼠径溝Dに沿って左右上方に広がりながら延びて胴部伸縮性テープ5に接合され、後身頃3の側縁3cが股部4から臀溝部Aまたは臀溝部Aより僅かに上方に沿って左右に離れるように、且つ、臀部Bの最大突出点Cよりも僅かに外側を通るように延びて胴部伸縮性テープ5に接合されている。
図6(a),(b)に示すように、当該重ね穿き用ショーツ1の上に通常のショーツ100を着用した場合でも通常のショーツ100の脚刳り101から重ね穿き用ショーツ1の裾がはみ出すようなことがなく、また後身頃3の側縁3c、つまり脚刳りライン8,9が臀部Bの最大突出点Cよりも僅かに外側を通るので、着用時に脚刳り8,9が臀裂に食い込むようなこともなく装着姿勢が安定する。
そして、前身頃2の側縁2c、つまり脚刳りライン8,9が鼠径溝Dに沿って左右上方に延びており、着座姿勢や立位姿勢を繰り返しても、常に切りっ放し縁部が鼠径溝に沿って位置するようになり、皺寄り等が発生することなく、良好な着用感を維持することができる。
上述した実施形態では、後身頃3と股部4が別生地で構成され互いに縫着された例を説明したが、後身頃3と股部4の身生地が一枚で一体に形成されていてもよく、後身頃3と股部4との縫着工程が不要となるので製造コストが低減できるのみならず、股部4から後身頃3にかけて一枚生地で構成されるので、ギャザー7を形成する際に伸長状態に維持された帯状弾性部材6との縫着処理も極めて容易に行なえるようになる。
上述した実施形態では、前身頃2から股部4にかけて身生地の肌側面に帯状弾性部材6が伸長状態で接合されてギャザー7が形成される例を説明したが、帯状弾性部材6が非伸長状態で接合されていてもよい。ショーツ1を穿いたときに、身生地とともに帯状弾性部材6が伸長して、その収縮力でナプキンやシートが適切に肌側に押圧されるような態様であってもよい。
上述した重ね穿き用ショーツ1は、生理用ナプキンやおりものシートの使用時に限らず、軽度の尿漏れ吸収パッドを使用する際にも好適に着用することができる。
生理時等でもデザイン性に優れたショーツを着用することが可能になり、女性の気分を明るくすることができる重ね穿き用ショーツとして利用される。
1:重ね穿き用ショーツ
2:前身頃
2a:前身頃の上縁
2b:前身頃の下縁
2c:前身頃の側縁
3:後身頃
3a:後身頃の上縁
3b:後身頃の下縁
3c:後身頃の側縁
4:股部
5:胴部伸縮性テープ
6:帯状弾性部材
7:ギャザー
8,9:脚刳り

Claims (6)

  1. 解れ止め加工された身生地で構成される前身頃と後身頃と股部とを備え、
    前身頃の上縁が腹部側で胴部伸縮性テープに接合され、後身頃の上縁が臀部側で胴部伸縮性テープに接合され、前身頃と後身頃の左右側縁が互いに離隔して解放されているとともに、前身頃及び後身頃の下縁が股部に接合され、
    前身頃と股部との接合部の左右中央から後身頃の上縁の左右中央にかけて身生地の肌側面に細幅の帯状弾性部材が接合され、
    脚刳りが切りっ放し処理されている重ね穿き用ショーツ。
  2. 後身頃の側縁が股部から臀溝部または臀溝部より僅かに上方に沿って左右に離れるように、且つ、臀部の最大突出点よりも僅かに外側を通るように延びて胴部伸縮性テープに接合されている請求項1記載の重ね穿き用ショーツ。
  3. 前身頃の側縁が股部から鼠径溝または鼠径溝より僅かに上方に沿って左右に広がりながら延びて胴部伸縮性テープに接合されている請求項1または2記載の重ね穿き用ショーツ。
  4. 前記帯状弾性部材が伸長状態で接合されてギャザーが形成されている請求項1から3の何れかに記載の重ね穿き用ショーツ。
  5. 後身頃と股部の身生地が一枚で形成されている請求項1から4の何れかに記載の重ね穿き用ショーツ。
  6. 前記身生地は、熱変形性弾性糸とそれ以外の糸がプレーティング編みで編成され、ヒートセット加工で前記熱変形性弾性糸が熱変形されることにより解れ止め加工された編地で構成されている請求項1から5の何れかに記載の重ね穿き用ショーツ。
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