JP2020133044A - 下半身用衣類 - Google Patents

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Abstract

【課題】下半身の動きに対して追従しやすく履き心地のよいボクサーパンツを提供する。【解決手段】ボクサーパンツ100は、前身頃Fおよび後身頃Bを含む1枚の編地110により形成され、前身頃Fおよび後身頃Bの左右の側縁どうしがウエストラインWと交差する接合ラインBLにより接合され、編地の重なり部分は接合ラインBL以外に存在せず、第1の方向とこの第1の方向と略直交する第2の方向とで伸縮性が異なるヨコ編地を用いて形成される。ボクサーパンツ100は、ボクサーパンツ100を着用した起立状態を腹側から見た場合に少なくとも中央部以外は第1の方向(ストレッチラインSに沿ったよく伸びてよく縮む方向)が斜め方向であり、ボクサーパンツ100を着用した起立状態を背中側から見て第1の方向(ストレッチラインSに沿ったよく伸びてよく縮む方向)が上下方向である。【選択図】図1

Description

本発明は、脚部と腹部と臀部とを被覆するパンティ部を備えたタイツやストッキング等、腹部と臀部とを被覆する下半身肌着であるボクサーパンツ(ボクサーショーツ)やガードル等の下半身用衣類に関し、下半身の動きに対して追従しやすく履き心地のよい下半身用衣類に関する。なお、本発明における下半身用衣類は男性用および女性用に限定されないことに加えて、少なくとも腹部と臀部とを被覆する下半身用衣類であればよく、脚部を備える場合には脚部を被覆する丈の長さには特に限定されるものではない。また、肌着用であってもスポーツ用であっても構わず、その用途は限定されるものではない。なお、腹部とは主として下腹部を指すものである。
伸縮性が大きい(よく伸びてよく縮む)生地および/または緊締力の大きい(伸びにくく締め付けて身体に密着する)生地を採用して、これらの生地を適宜使い分けた下半身用衣類が知られている。なお、この生地としては伸縮性の観点から編地が特に好ましい。このような下半身用衣類の1つとして、肌着が挙げられる。ここで、肌着は、均一な着圧分布で良好なフィット感を確保するとともに、身体の動きに対して突っ張り感やだぶつき感が生じることなく、着用時の美観を向上させる機能を備える。
このような肌着の1つであるボクサーパンツは、平面的な基準パターンに沿って裁断された身頃部、マチ部、前立て部の各生地片を縫製することにより構成されている。このような生地片として、日常生活での様々な動作を行なう際に、その動きを妨げないように伸縮性を備えたフライス編等のヨコ編地が用いられることが多い。
しかし、身体を平面上に投影したような平面的なパターンに沿って裁断された生地片を縫製して立体形状に仕立て上げても、三次元の複雑な曲面形状を呈する人の腹部、臀部、脚部に対応するのは極めて困難であり、不快な着圧を回避するためにパターンを大きめに構成すると、だぶつきが生じて脚部が臀部側に引き上がったりして着心地が悪くなるばかりか美観が損なわれるという問題点があった。そのため、本願出願人により、この問題点を解決する肌着が開発されて、特開2016−050367号公報(特許文献1)に開示されている。この特許文献1に開示された肌着は、身頃部と、前立て部と、マチ部とを備え、身頃部と身頃部に形成された前刳りに接合される前立て部とで形成される胴部上縁に腰部緊締部材が設けられ、身頃部と身頃部に形成された股刳りに接合されるマチ部とで脚部を挿通する裾部が形成されている肌着であって、刳り深さ方向に沿って刳り幅が次第に大きくなり刳り幅が最大になる部位を備え、最大刳り深さが臀溝に対応する位置またはその近傍位置となる後股刳りが形成されている。
特開2016−050367号公報
上述した特許文献1に開示された肌着(実施の形態に例示されたボクサーパンツ)によると、後股刳りの刳り幅が刳り深さ方向に沿って次第に大きくなり、刳り幅が最大になる部位を備えているので、刳り幅が小さい部位ほど裾部の生地量が増し、大腿部の周囲、特に臀溝下部で十分な生地量が確保できるようになり、最大刳り深さが臀溝に対応する位置またはその近傍位置に設定されているので、臀部の膨出部位を覆う後身頃の生地量も十分に確保できるようになる。その結果、臀部膨出部から臀溝及び脚部にかけて三次元の複雑な曲面形状に沿ってバランス良く生地が配され、臀部及び大腿部周りの着圧バランスが適正になり、良好なフィット感が得られるようになる点で非常に好ましい。
ところで、本願出願人は、特許文献1の図10(a)に開示された従来の肌着(ボクサーパンツ)のパターン図に鑑みて、特許文献1に開示された肌着とは異なるアプローチで、着用性の好ましい肌着の開発を鋭意進めた。より具体的には、特許文献1に開示された
肌着のようにパターン図の形状を工夫するのではなく、従来のパターン図に第1の方向とこの第1の方向と略直交する第2の方向とで伸縮性が異なるという特性を備えた編地をその方向性を考慮して採用することに着目して開発を鋭意進めた。
しかしながら、このような編地を単に採用しても、着用性の好ましい肌着を容易には実現することができないという問題点があった。
本発明は、従来技術の上述の問題点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、主として腹部と臀部とを被覆する下半身用衣類に関し、下半身の動きに対して追従しやすく履き心地のよい下半身用衣類を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る下半身用衣類は以下の技術的手段を講じている。
すなわち、本発明のある局面に係る下半身用衣類は、第1の方向と前記第1の方向と略直交する第2の方向とで伸縮性が異なる編地を用いた下半身用衣類であって、前記下半身用衣類は、前身頃および後身頃を含む少なくとも1枚の編地により形成され、前記前身頃および前記後身頃の左右の側縁どうしがウエストラインと交差する接合ラインにより接合され、前記第1の方向の伸縮性が前記第2の方向の伸縮性よりも大きく、前記第1の方向が前記第2の方向よりもよく伸びてよく縮み、平面上に載置した前記下半身用衣類を腹側から見た場合に少なくとも中央部以外は前記第1の方向が斜め方向であり、平面上に載置した前記下半身用衣類を背中側から見て前記第1の方向が上下方向であることを特徴とする。
また、本発明の別の局面に係る下半身用衣類は、第1の方向と前記第1の方向と略直交する第2の方向とで伸縮性が異なる編地を用いた下半身用衣類であって、前記下半身用衣類は、前身頃および後身頃を含む少なくとも1枚の編地により形成され、前記前身頃および前記後身頃の左右の側縁どうしがウエストラインと交差する接合ラインにより接合され、前記第1の方向の伸縮性が前記第2の方向の伸縮性よりも大きく、前記第1の方向が前記第2の方向よりもよく伸びてよく縮み、前記下半身用衣類を着用した起立状態を腹側から見た場合に少なくとも中央部以外は前記第1の方向が斜め方向であり、前記下半身用衣類を着用した起立状態を背中側から見て前記第1の方向が上下方向であることを特徴とする。
好ましくは、前記下半身用衣類は、下腹部および臀部を少なくとも被覆する下肢用衣類であって、前記腹側から見た前記第1の方向が、前記下腹部における斜め方向であり、前記背中側から見た前記第1の方向が、前記臀部における上下方向であるように構成することができる。
さらに好ましくは、平面上に載置した前記下半身用衣類における前記接合ラインは、略直線状であるように構成することができる。
さらに好ましくは、前記接合ラインにおいて、前記編地は接着により接合されているように構成することができる。
本発明によれば、下半身の動きに対して追従しやすく履き心地のよい下半身用衣類を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るボクサーパンツを着用した着用者を、(A)腹側から見た正面図および(B)背中側から見た背面図である。 図1のボクサーパンツを平面に載置した状態における、(A)正面図および(B)背面図である。 図1のボクサーパンツの型紙を示す平面図(紙面表面が肌に当接する面)である。 図1のボクサーパンツの型紙における第1の方向および第2の方向を説明する平面図である。 図1のボクサーパンツ以外の本発明の第1の実施の形態の変形例に係るボクサーパンツの型紙を示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るショーツ着用した着用者を、(A)腹側から見た正面図および(B)背中側から見た背面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るショーツを平面に載置した状態における、(A)腹側から見た正面図および(B)背中側から見た背面図である。 図6のショーツの型紙を示す平面図(紙面表面が肌に当接する面)である。 図6のショーツの型紙における第1の方向および第2の方向を説明する平面図である。
≪第1の実施の形態≫
以下、本発明の第1の実施の形態として、下半身用衣類の一例であるボクサーパンツ100を、図面に基づき詳しく説明する。なお、本発明に係る下半身用衣類は、ボクサーパンツに限定されるものではなく、主として腹部と臀部とを被覆する下半身用衣類であれば構わず、さらに脚部を被覆する下半身用衣類であっても構わず、脚部を備える場合には脚部を被覆する丈の長さには特に限定されるものではない。
図1(A)はボクサーパンツ100を着用した着用者の正面図(腹側から見た図)であって、図1(B)はその背面図(背中側から見た図)であって、図2(A)はボクサーパンツ100を平面に載置した状態における正面図であって、図2(B)はその背面図である。これらの図1および図2において伸縮性の大きい第1の方向は、仮想的に図示したストレッチラインSに沿った方向である。さらに、図3はこのボクサーパンツ100の型紙を示す平面図(紙面表面が肌に当接する面)であって、図4は図1に示したボクサーパンツ100の型紙における第1の方向およびその第1の方向に略直交する第2の方向を説明する平面図である。
ここで、このボクサーパンツ100は膨出部を備えないが、膨出部を備えるようにしても構わない。この膨出部を備えた場合には、ボクサーパンツを着用した起立状態を腹側から見た場合に中央部に表されるとともに、平面上に載置したボクサーパンツを腹側から見た場合に中央部に表される。この膨出部は、男性の局部を収納するための膨らみを実現するためのものであって下腹部Uの中央部に備えられている。なお、上述した通り、この膨出部は本発明に係る下半身用衣類に必須の構成要件ではないが(そのため本発明に係る下半身用衣類は男性用および女性用に限定されるものではない)、膨出部を設ける場合には伸縮性の大きい第1の方向が仮想的に図示したストレッチラインSに沿った方向であることが好ましい。
さらに、このボクサーパンツ100はシック部を備えないが、膨出部に代えて、または、膨出部に加えて、シック部(股部編地により形成)を備えるようにしても構わない。このシック部は、股部やクロッチ部と呼ばれ、股布やクロッチ布により形成される。なお、上述した通り、このシック部も膨出部と同様に本発明に係る下半身用衣類に必須の構成要件ではなく、シック部を設ける場合には伸縮性の大きい第1の方向が、仮想的に図示したストレッチラインSに沿った方向であっても構わないし、仮想的に図示したストレッチラインSに略直交する方向であっても構わないし、他の方向であっても構わない。
これらの図に基づいて、ボクサーパンツ100について詳しく説明する。
このボクサーパンツ100は、第1の方向(ストレッチラインSに沿った方向)とこの第1の方向と略直交する第2の方向とで伸縮性が異なる編地を用いて形成されている。ここでは、第1の方向(ストレッチラインSに沿った方向)の伸縮性が第2の方向の伸縮性よりも大きく、第1の方向(ストレッチラインSに沿った方向)が第2の方向よりもよく伸びてよく縮む方向であるとする。
そして、より具体的には、このボクサーパンツ100は、このような編地としてヨコ編地を採用している。ヨコ編地においては、編糸が進む方向であるヨコ方向が(タテ方向よりも)よく伸びてよく縮む第1の方向(ストレッチラインSに沿った方向)になる。その結果、ストレッチラインSに沿った方向がヨコ編地のヨコ方向(第1の方向)でストレッチラインSに沿った方向と略直交する方向がヨコ編地のタテ方向(第2の方向)になる。
なお、本発明に係る下半身用衣類に用いられる編地はヨコ編地に限定されるものではなくタテ編地であっても構わない、タテ編地においては、編糸が進む方向であるタテ方向が(ヨコ方向よりも)よく伸びてよく縮む第1の方向(ストレッチラインSに沿った方向)になる。その結果、ストレッチラインSに沿った方向がタテ編地のタテ方向(第1の方向)でストレッチラインSに沿った方向と略直交する方向がタテ編地のヨコ方向(第2の方向)になる。
ここで、本発明に係る下半身用衣類の一例であるボクサーパンツの構造(たとえば、編地片(パーツ片)の形状および個数ならびにそれらの接合方法)には様々なものがあり、本発明は特定の構造に限定されるものではなく、後述する技術的特徴を備えたものであれば、どのようなボクサーパンツの構造であっても、ボクサーパンツを構成する編地の種類、編地の型紙(編地片(パーツ片)の形状および個数)およびその編地の接合方法がどのようなものであっても基本的には構わない。そのため、以下に示すボクサーパンツ100の構造自体は単なる例示でしかない。
このボクサーパンツ100が備える技術的特徴について説明する。
図1〜図4に示すように、このボクサーパンツ100は、前身頃Fおよび後身頃Bを含む少なくとも1枚の編地110により形成されている。そして、前身頃Fおよび後身頃Bの左右の側縁どうしがウエストラインWと交差する接合ラインBLにより接合され、編地の重なり部分は接合ラインBL以外に存在しないことを特徴とする。ここで、図3には、紙面表面が肌に当接する面として、かつ、このボクサーパンツ100を着用した場合の着用者の身体における左右方向を基準として(この左右方向の基準は他の図でも採用)、左右側縁を表記している。より詳しくは、接合ラインBLは、前身頃Fの右側縁と後身頃Bの右側縁とを接合する右接合ラインBLRと、前身頃Fの左側縁と後身頃Bの左側縁とを接合する左接合ラインBLLとで構成される。これらの接合方向(編地の側縁の接近方向)は、図3において実線の両矢示で示される。
なお、後述する編地の方向(第1の方向および第2の方向)を好適に配置したことに起因する特段の作用効果が本発明に係る下半身用衣類に確実かつ十分に発現するとともに、接合ライン以外に編地の重なり部分を備えさせることがないのでコストアップにも繋がらないという作用効果を発現するために、本発明に係る下半身用衣類において、編地の重なり部分は接合ライン以外に存在しないことは大きな特徴である。
このボクサーパンツ100は、図1に示すように、ボクサーパンツ100を着用した起立状態を腹側から見た場合に少なくとも中央部以外(膨出部以外ともいえる)は第1の方向(ストレッチラインSに沿った方向)が斜め方向であり、ボクサーパンツ100を着用した起立状態を背中側から見て第1の方向(ストレッチラインSに沿った方向)が上下方向であることが技術的特徴である。ここで、このボクサーパンツ100の着用状態でない平面上に載置した状態(商品としてのボクサーパンツ100を広げて平面上に載置した状態)であっても、図2に示すように、ボクサーパンツ100を腹側から見た場合に少なくとも中央部以外(膨出部以外ともいえる)は第1の方向(ストレッチラインSに沿った方向)が斜め方向であり、背中側から見て第1の方向(ストレッチラインSに沿った方向)が上下方向である。
すなわち、本発明においては、(1)ボクサーパンツ100自体を見ただけで編地の方向(第1の方向および第2の方向)が視認できる場合、(2)ボクサーパンツ100自体を見ただけでは編地の方向(第1の方向および第2の方向)を視認できず着用した状態で編地の方向が視認できる場合、の少なくともいずれかの場合で、このような技術的特徴が視認できれば構わない。たとえば、平面上に載置した状態のボクサーパンツ100では第1の方向および第2の方向を明確には視認できなかったが、着用してみると第1の方向および第2の方向を明確に視認できる場合を想定することができる。
さらに、このボクサーパンツ100において、腹側から見た第1の方向が、下腹部Uにおける斜め方向であり、背中側から見た第1の方向が、臀部Hにおける上下方向である。なお、このボクサーパンツ100において、下腹部Uの下方または臀部Hの下方であって脚の上方部分である大腿部(より詳しくは右大腿部Rおよび左大腿部L)は太腿の付け根
を覆う程度に短いが(脚部を長く覆うものではないが)、本発明に係る下半身用衣類においてはこの大腿部の長さは(脚部を備える場合には脚部の長さも)限定されるものではない。すなわち、ここでは、ボクサーパンツ100は、タイツ等とは異なり、主として下腹部Uおよび臀部Hを覆い太腿部から足首部までの脚部を覆わないために、図1および図2に示すように、腹側から見た第1の方向が、下腹部Uにおける斜め方向であり、背中側から見た第1の方向が臀部Hにおける上下方向である。
ただし、このような太腿部から足首部までの脚部を全て覆うタイツや脚部の一部分のみを覆うガードル等を含めボクサーパンツ100を含めた本発明に係る下半身用衣類における技術的特徴は、腹側から見た場合に少なくとも中央部以外(膨出部以外ともいえる)は第1の方向が、下腹部Uにおける斜め方向であり、背中側から見た第1の方向が、臀部Hにおける上下方向である。
そして、このボクサーパンツ100は、図3に示すように、前身頃Fおよび後身頃Bを含む少なくとも1枚の編地110により形成され、上述したように、図3において実線の両矢示で示すように、前身頃Fおよび後身頃Bの左右の側縁どうしがウエストラインWと交差する接合ラインBL(右接合ラインBLRおよび左接合ラインBLL)により接合されている。そして、このボクサーパンツ100は、図3において点線の両矢示で示すように胴回りおよび左右の太腿周りで筒状になるように接合されている。
本実施の形態においては、この接合方法として縫合を採用しているが、本発明がこの縫合に限定されるものではない。すなわち、接合方法については特定の方法に限定されるものではなく、縫合(縫製による接合、接着に対して縫着)であっても構わないし、接着であっても、さらに別の接合方法であっても構わない。ここでは、接合方法として縫合を用いて、図3に実線の両矢印で示されるように編地を合わせて縫合することにより、このボクサーパンツ100が形成されている。
ここで、接合方法として接着を用いる場合には、図3に実線の両矢印で示されるように編地を合わせて接着テープを用いて接合することによりこのボクサーパンツ100を形成することができる。このような接着方法についても限定されるものではないが、帯状部材の一面に接着材が塗布された接着テープであって、加熱することにより接着材が溶融して生地を熱接着して接合するものが好ましい。なお、このように、この接合には、縫合によるもの、熱圧着によるもの、熱溶着によるもの、熱融着によるもの等を含むことになる。
いずれの接合方法であっても、接合ラインBLにおいて編地が重なり合わさって接合(縫合、接着等)されていることに違いはない。なお、接合ラインBLは、縫合ではなく接着した方が(接合ラインBLにおいて編地が接着により接合されている方が)好ましい。このように接合方法として接着を採用すると、接合ラインBLに厚みが出にくく、履き心地を損なわない点で好ましい。
さらに、このボクサーパンツ100を構成する編地として周縁を切りっぱなし仕様とされた編地を採用し、周縁をヘム処理や縁かがりしないで、接合ライン以外に編地の重なり部分を備えさせることなく、さらに(後述する編地の方向(第1の方向および第2の方向)を好適に配置したことに起因する特段の作用効果が発現するので)ウエストラインに腰ゴムを備えないようにした場合(ウエスト部にゴム等でウエストバンド部を形成しないようにした場合)、全体として非常に履き心地が好ましくなる。
また、図2および/または図3に示すように、このボクサーパンツ100における接合ラインBLは、略直線状である。このように接合ラインBLが略直線状であると、縫合するにしても接着するにしても、その接合が容易になる。特に、接合方法として接着を用いた場合であって、編地を合わせて接着テープを用いて接合する場合には、直線状の接着テープを用いても接着テープの重なりなく接着できるので、接合ラインBLに厚みが出にくく、履き心地を損なわない点で好ましい。
このように、本実施の形態に係るボクサーパンツ100においては、図3において実線で示す両矢印に示すように接合(縫合、接着等)されて胴回りおよび左右の太腿周りで筒状に形成されるとともに、立体化されて形成されている。
ここで、このボクサーパンツ100における第1の方向(伸びやすく縮みやすい:地の
目と略直交する方向)および第2の方向(伸びにくく縮みにくい:地の目方向)について図4を用いて説明する。
第1の方向は、図4における太い直線の両矢印のうちの点線で示す方向であって、第2の方向は、図4における太い直線の両矢印のうちの実線で示す方向である。さらに、ウエストラインWで示される胴回りは、必ずしも直線であることに限定されるものではないが(着圧や履き心地等の観点から通常は湾曲している)、背中側のウエストラインWの中央部近傍を図4に示した1点鎖線で仮想した場合、背中側のウエストラインWに対して第1の方向が略直交することになる。なお、この仮想した1点鎖線は、図4に示す点Pと点Qとを結んだ直線PQとも略一致する直線であるとも言える。
型紙における地の目方向を上述した方向としたために、このボクサーパンツ100におけるウエストラインWは、腹側において斜め方向(第1の方向)に伸びやすく縮みやすく、背中側において第1の方向に略直交する伸びにくく縮みにくい第2の方向がウエスト周方向(胴回り方向)になる。
このため、ボクサーパンツ100においてウエストラインWにおける背中側は胴回り方向に伸びにくくなるのでウエスト部にゴム等でウエストバンド部を形成しなくてもよくなり、むやみにウエストを締め付けることにより履き心地が悪くなることを回避することができる。なお、本発明に係る下半身用衣類が、ウエスト部にゴム等のウエストバンド部を備えないものに限定されるわけではない。
さらに、ボクサーパンツ100においてウエストラインWにおける腹側は斜め方向(第1の方向)に伸びやすく縮みやすいために下半身の動きに対して柔軟に伸縮することができるのでボクサーパンツ100が身体からずれることを抑制することができる。この作用効果は、腹側および背中側のウエスト周方向(胴回り方向)の全周において(第1の方向に略直交する伸びにくく縮みにくい)第2の方向をウエスト周方向(胴回り方向)としてしまうと実現し得ないものであり、このボクサーパンツ100においては、背中側においてウエスト周方向(胴回り方向)に伸びにくく縮みにくくして、腹側において斜め方向に伸びやすく縮みやすくしたので、ウエストを締め付けることにより履き心地が悪くなることを回避しつつボクサーパンツ100が身体からずれることを抑制することができる。
さらに、背中側において伸びやすく縮みやすい第1の方向がウエスト周方向(胴回り方向)と略直交する上下方向であるために、たとえば起立状態から座った状態に下半身を動かした場合に、臀部Hにおける上下方向がよく伸びるためにボクサーパンツ100が身体からずれることを抑制することができる。
ここで、これらのボクサーパンツ100を形成するヨコ編地は、限定されるものではないが、周縁を切りっぱなし仕様とされた編地で構成することも好ましい。また、周縁を切りっぱなし仕様とされたタテ編みの編地であっても構わない。本実施の形態に係るボクサーパンツ100では綿ベアフライス編みの編地のポリウレタンを溶着した切りっぱなし仕様のヨコ編地を採用している。このヨコ編地は、周縁を切りっぱなし仕様(状態)のままで使用するために、熱融着性繊維(たとえば、ポリウレタン繊維等の比較的に低融点の熱融着性繊維が好ましくここでは上述したようにポリウレタン)と該繊維よりも高融点の他の繊維(たとえば、綿、ポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、キュプラ等の上述した熱融着性繊維よりも高融点の繊維が好ましくここでは上述したように綿)とを含み、予め、熱融着性繊維の融点以上で他の繊維の融点以下の温度で熱セットされて解れ止め処理されるのが好ましい。このように、解れないように周囲が周縁処理(パイピング処理)されていないために肌に直接触れても、履き心地がよいことに加えて、周縁処理のために形成された端部の折り返しの厚みがアウターの衣服に出てしまうこともない。
このように形成され上述した技術的特徴を備えたこのボクサーパンツ100は、以下のような作用効果を発現することができる。
<第1の作用効果>
これらのボクサーパンツ100におけるウエストラインWは、腹側において斜め方向(第1の方向)に伸びやすく縮みやすく、背中側においてウエスト周方向(第2の方向)に伸びにくい。このため、背中側が胴回り方向に伸びにくいのでウエスト部にゴム等でウエ
ストバンド部を形成しなくてもよくなるとともに、腹部は斜め方向に伸びやすく縮みやすいので、ボクサーパンツが身体からずれることを抑制することができる。
<第2の作用効果>
これらのボクサーパンツ100における背中側の臀部は上下方向に伸びやすく縮みやすい。このため、起立状態から着座した場合に、臀部において編地が突っ張ってしまうことが発生しないのでスムーズに着座動作できるようになる。
<第3の作用効果>
これらのボクサーパンツ100は、ボクサーパンツ100の腹側に接合部(接合ライン)を備え背中側に接合部(接合ライン)を備えない。このため、背中側に接合線(接合ライン)が全く存在せず、また他の部位においても接合線(接合ライン)が少ないので、肌に直接触れても、履き心地がよい。
<第4の作用効果>
編地片に切りっぱなし仕様の緯編地を採用した場合には、肌に直接触れても、履き心地がよいことに加えて(肌ストレスと着圧とを低減)、周縁処理のために形成された端部の折り返しの厚みがアウターの衣服に出てしまうこともない。さらに、接合方法として(縫合ではなく)接着テープを採用した場合には、縫合線がないので、肌に直接触れても、履き心地のよく、肌ストレスと着圧とをさらに低減することができる。
<変形例>
以下において、図5を参照して、本発明の第1の実施の形態の変形例に係るボクサーパンツ200、ボクサーパンツ300およびボクサーパンツ400について説明する。なお、以下の説明においては、上述したボクサーパンツ100と同じ構成および作用効果については、ここでの詳細な説明は繰り返さない場合がある。
図5(B)は、図3および図4に対応する図であって比較のために上述したボクサーパンツ100の型紙を示す平面図であって、図5(A)はボクサーパンツ200の型紙を示す平面図であって、図5(C)はボクサーパンツ300の型紙を示す平面図であって、図5(D)はボクサーパンツ400の型紙を示す平面図である。
上述したボクサーパンツ100を含めて、これらのボクサーパンツ200、ボクサーパンツ300およびボクサーパンツ400は、図5に示すように、その型紙の形状が互いに異なる。しかしながら、型紙形状は異なるものの、これら4つのボクサーパンツは、第1の方向(伸びやすく縮みやすい:地の目と略直交する方向)および第2の方向(伸びにくく縮みにくい:地の目方向)を編地のどの方向に採用していかについて、ならびに、前身頃Fおよび後身頃Bを含む少なくとも1枚の編地により形成され、前身頃Fおよび後身頃Bの左右の側縁どうしがウエストラインWと交差する接合ラインBLにより接合され、編地の重なり部分は接合ラインBL以外に存在しないことについて、は同じである。
すなわち、図5(A)〜図5(D)には、図4と同じく、ボクサーパンツ100、200、300、400における第1の方向(伸びやすく縮みやすい:地の目と略直交する方向)および第2の方向(伸びにくく縮みにくい:地の目方向)について、第1の方向を太い直線の両矢印のうちの点線で示す方向として、第2の方向を太い直線の両矢印のうちの実線で示す方向として、図示している。このように、これらの変形例に係るボクサーパンツ200、ボクサーパンツ300およびボクサーパンツ400についても、上述したボクサーパンツ100と同じく第1の方向(伸びやすく縮みやすい:地の目と略直交する方向)および第2の方向(伸びにくく縮みにくい:地の目方向)を編地に好適に採用したために、上述したボクサーパンツ100と同じ作用効果(上述した<第1の作用効果>、<第2の作用効果>、<第3の作用効果>および<第4の作用効果>)を発現できる。
さらに、これらの変形例に係るボクサーパンツ200、ボクサーパンツ300およびボクサーパンツ400についても、上述したボクサーパンツ100と同じく、前身頃Fおよび後身頃Bを含む少なくとも1枚の編地110(1枚の編地210、1枚の編地310、1枚の編地410)により形成され、前身頃Fおよび後身頃Bの左右の側縁どうしがウエストラインWと交差する接合ラインBLにより接合され、編地の重なり部分は接合ラインBL以外に存在しない。このように、これらの変形例に係るボクサーパンツ200、ボクサーパンツ300およびボクサーパンツ400についても、上述したボクサーパンツ100と同じく、これらのボクサーパンツを構成する編地として周縁を切りっぱなし仕様とされた編地を採用し、周縁をヘム処理や縁かがりしないで、接合ライン以外に編地の重なり部分を備えさせることなく、さらに(編地の方向(第1の方向および第2の方向)を好適に配置したことに起因する特段の作用効果が発現するので)ウエストラインに腰ゴムを備えないようにした場合(ウエスト部にゴム等でウエストバンド部を形成しないようにした場合)、全体として非常に履き心地が好ましくなる。
以上のようにして、本実施の形態に係るボクサーパンツによると、主として腹部と臀部とを被覆する下半身用衣類の一例であるボクサーパンツにおいて、下半身の動きに対して追従しやすく履き心地のよいボクサーパンツを提供することができる。
≪第2の実施の形態≫
以下、本発明の第2の実施の形態として、下半身用衣類の一例である(主として女性用の)ショーツ500を、図面に基づき詳しく説明する。なお、本発明に係る下半身用衣類は、女性用にも男性用にも限定されるものではなく、主として腹部と臀部とを被覆する下半身用衣類であれば構わず、さらに脚部を被覆する下半身用衣類であっても構わず、脚部を備える場合には脚部を被覆する丈の長さには特に限定されるものではない点は、第1の実施の形態と同じである。
図6(A)はショーツ500を着用した着用者の正面図(腹側から見た図)であって、図6(B)はその背面図(背中側から見た図)であって、図7(A)はショーツ500を平面に載置した状態における正面図であって、図7(B)はその背面図である。これらの図6および図7において伸縮性の大きい第1の方向は、仮想的に図示したストレッチラインSに沿った方向である。さらに、図8はこのショーツ500の型紙を示す平面図(紙面表面が肌に当接する面)であって、図9は図6に示したショーツ500の型紙における第1の方向およびその第1の方向に略直交する第2の方向を説明する平面図である。
ここで、本実施の形態に係るショーツ500は、上述した第1の実施の形態に係るボクサーパンツ100(ショーツ500との比較という点ではボクサーパンツ200、300、400も同じであるために以下においてはボクサーパンツ100で代表させる)と以下の点で同じであり、同じ構成には同じ符号を付している。
(1)このショーツ500は、第1の方向(ストレッチラインSに沿った方向)とこの第1の方向と略直交する第2の方向とで伸縮性が異なる編地を用いて形成されている。ここでは、第1の方向(ストレッチラインSに沿った方向)の伸縮性が第2の方向の伸縮性よりも大きく、第1の方向(ストレッチラインSに沿った方向)が第2の方向よりもよく伸びてよく縮む方向であるとする。
(2)このショーツ500は、図6に示すように、ショーツ500を着用した起立状態を腹側から見た場合に少なくとも中央部以外(膨出部以外ともいえる)は第1の方向(ストレッチラインSに沿った方向)が斜め方向であり、ショーツ500を着用した起立状態を背中側から見て第1の方向(ストレッチラインSに沿った方向)が上下方向であることが特徴である。ここで、このショーツ500の着用状態でない平面上に載置した状態(商品としてのショーツ500を広げて平面上に載置した状態)であっても、図7に示すように、ショーツ500を腹側から見た場合に少なくとも中央部以外(膨出部以外ともいえる)は第1の方向(ストレッチラインSに沿った方向)が斜め方向であり、背中側から見て第1の方向(ストレッチラインSに沿った方向)が上下方向である。
(3)図6〜図9に示すように、このショーツ500は、(後述するクロッチ編地520を除いて)前身頃Fおよび後身頃Bを含む少なくとも1枚の編地510により形成されている。そして、前身頃Fおよび後身頃Bの左右の側縁どうしがウエストラインWと交差する接合ラインBLにより接合されていることを特徴とする。ここで、図8には、紙面表面が肌に当接する面として、かつ、このショーツ500を着用した場合の着用者の身体における左右方向を基準として(この左右方向の基準は他の図でも採用)、左右側縁を表記している。より詳しくは、接合ラインBLは、前身頃Fの右側縁と後身頃Bの右側縁とを接合する右接合ラインBLRと、前身頃Fの左側縁と後身頃Bの左側縁とを接合する左接合ラインBLLとで構成される。これらの接合方向(編地の側縁の接近方向)は、図8において実線の両矢示で示される。そして、これらの接合ラインBLがウエストラインWと交差する。なお、第1の実施の形態に係るボクサーパンツ100においては編地の重なり部分は接合ラインBL以外に存在しないことを特徴としているが、後述するようにこのショーツ500においてはこの接合ラインBLに加えてクロッチ編地520を編地510に接合する接合ラインが存在する。この点では、このショーツ500であっても、下半身用衣類の全体形状を形成するための接合ラインは、この接合ラインBL以外に存在しない。
以下において、これらの特徴とは異なる本実施の形態に係るショーツ500に特有の特徴を以下に説明するが、それ以外は、第1の実施の形態と同じ符号を付して同じ構成であるので、上述した説明と重複する部分についてはここでは繰り返さない。
図6〜図9に示すように、このショーツ500は、(上述した第1の実施の形態に係るボクサーパンツ100と異なり編地110に対応する)編地510とは別に、股布としてのクロッチ編地520を備える。このクロッチ編地520は、図8に示す位置に接合される(編地510とクロッチ編地520との接近方向は図8において一点鎖線の両矢示で示される)。なお、ここでも接合方法は、第1の実施の形態と同様に、縫合、接着等に限定されるものではない。さらに限定されるものではないが、このクロッチ編地520における、腹側周縁522および背中側周縁524が編地510にそれぞれ接合され、左右の周縁526は編地510に接合されていない。
図9に示すように、このクロッチ編地520も編地510と同様に(全く同じ編地であっても構わないし股布としての特定の機能等を発現させるために別の編地であっても構わないが)、第1の方向(ストレッチラインSに沿った方向)とこの第1の方向と略直交する第2の方向とで伸縮性が異なる編地を用いて形成されている。ここでは、第1の方向(ストレッチラインSに沿った方向)の伸縮性が第2の方向の伸縮性よりも大きく、第1の方向(ストレッチラインSに沿った方向)が第2の方向よりもよく伸びてよく縮む方向であるとする。
そして、図8および図9に示すように、クロッチ編地520における第1の方向(ストレッチラインSに沿った方向)は、編地510における第1の方向(ストレッチラインSに沿った方向)と、略直交する方向であることを特徴とする。上述したように第1の方向の伸縮性が第2の方向の伸縮性よりも大きく第1の方向が第2の方向よりもよく伸びてよく縮み、よく伸びてよく縮む第1の方向をクロッチ編地520と編地510とで略直交させているために、クロッチ部において腹側から背中側へ伸びやすい編地510と伸びにくいクロッチ編地520とが接合されて、適切な伸縮性(伸び過ぎることもないが伸びにくさもない)を備えたクロッチ部を実現することができる。
特に、このクロッチ編地520における腹側周縁522および背中側周縁524が編地510にそれぞれ接合され、このクロッチ編地520における左右の周縁526は編地510に接合されていない。このため、編地510の伸縮性およびクロッチ編地520の伸縮性について互いの編地からの自由度を高めてあり、適切な伸縮性を備えたクロッチ部を実現することができている。
より詳しくは、クロッチ編地520の伸縮性の大きい方向(左右方向)が編地510の伸縮性の小さい方向になるものの、クロッチ編地520の左右の周縁526が接合されていないためにクロッチ編地520の大きな伸縮性が編地510による制限を受けることなく、クロッチ編地520は伸縮性の大きい第1の方向へよく伸びてよく縮むことができる。
また、クロッチ編地520の腹側周縁522、背中側周縁524および左右の周縁526を編地510に接合してしまった場合に比べて、編地510の伸縮性の大きい方向(前後方向)がクロッチ編地520の伸縮性の小さい方向になるものの、編地510の大きな伸縮性がクロッチ編地520による制限を受けにくく、編地510は伸縮性の大きい第1の方向へよく伸びてよく縮むことができる。
なお、このクロッチ編地520における腹側周縁522および背中側周縁524を編地510に接合せず、このクロッチ編地520における左右の周縁526を編地510に接
合すると、上述した逆の状態を発現させることができる。
以上のようにして、本実施の形態に係るショーツ500によると、上述したボクサーパンツ100と同じく第1の方向(伸びやすく縮みやすい:地の目と略直交する方向)および第2の方向(伸びにくく縮みにくい:地の目方向)を編地に好適に採用したために、上述したボクサーパンツ100と同じ作用効果(上述した<第1の作用効果>、<第2の作用効果>、<第3の作用効果>および<第4の作用効果>)を発現できることに加えて、適切な伸縮性を備えたクロッチ部を実現することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、腹部と臀部とを被覆するボクサーパンツ(ボクサーショーツ)、脚部の一部と腹部と臀部とを被覆するガードルまたはパンティ部を備えたタイツまたはストッキング等の下半身用衣類に好適であり、下半身の動きに対して追従しやすく履き心地のよい点で特に好適である。
100 第1の実施の形態に係るボクサーパンツ
110 編地
200 変形例に係るボクサーパンツ(その1)
300 変形例に係るボクサーパンツ(その2)
400 変形例に係るボクサーパンツ(その3)
500 第2の実施の形態に係るショーツ
510 編地
520 クロッチ編地

Claims (5)

  1. 第1の方向と前記第1の方向と略直交する第2の方向とで伸縮性が異なる編地を用いた下半身用衣類であって、
    前記下半身用衣類は、前身頃および後身頃を含む少なくとも1枚の編地により形成され、前記前身頃および前記後身頃の左右の側縁どうしがウエストラインと交差する接合ラインにより接合され、
    前記第1の方向の伸縮性が前記第2の方向の伸縮性よりも大きく、前記第1の方向が前記第2の方向よりもよく伸びてよく縮み、
    平面上に載置した前記下半身用衣類を腹側から見た場合に少なくとも中央部以外は前記第1の方向が斜め方向であり、
    平面上に載置した前記下半身用衣類を背中側から見て前記第1の方向が上下方向であることを特徴とする、下半身用衣類。
  2. 第1の方向と前記第1の方向と略直交する第2の方向とで伸縮性が異なる編地を用いた下半身用衣類であって、
    前記下半身用衣類は、前身頃および後身頃を含む少なくとも1枚の編地により形成され、前記前身頃および前記後身頃の左右の側縁どうしがウエストラインと交差する接合ラインにより接合され、
    前記第1の方向の伸縮性が前記第2の方向の伸縮性よりも大きく、前記第1の方向が前記第2の方向よりもよく伸びてよく縮み、
    前記下半身用衣類を着用した起立状態を腹側から見た場合に少なくとも中央部以外は前記第1の方向が斜め方向であり、
    前記下半身用衣類を着用した起立状態を背中側から見て前記第1の方向が上下方向であることを特徴とする、下半身用衣類。
  3. 前記下半身用衣類は、下腹部および臀部を少なくとも被覆する下肢用衣類であって、
    前記腹側から見た前記第1の方向が、前記下腹部における斜め方向であり、
    前記背中側から見た前記第1の方向が、前記臀部における上下方向であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の下半身用衣類。
  4. 平面上に載置した前記下半身用衣類における前記接合ラインは、略直線状であることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の下半身用衣類。
  5. 前記接合ラインにおいて、前記編地は接着により接合されていることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の下半身用衣類。
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