JP2015046588A - 薄膜形成方法および太陽電池素子の製造方法 - Google Patents

薄膜形成方法および太陽電池素子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015046588A
JP2015046588A JP2014153140A JP2014153140A JP2015046588A JP 2015046588 A JP2015046588 A JP 2015046588A JP 2014153140 A JP2014153140 A JP 2014153140A JP 2014153140 A JP2014153140 A JP 2014153140A JP 2015046588 A JP2015046588 A JP 2015046588A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
thin film
substrate
layer
semiconductor substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014153140A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6346022B2 (ja
Inventor
伊藤 憲和
Norikazu Ito
憲和 伊藤
賢治 楠原
Kenji Kusuhara
賢治 楠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2014153140A priority Critical patent/JP6346022B2/ja
Publication of JP2015046588A publication Critical patent/JP2015046588A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6346022B2 publication Critical patent/JP6346022B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

【課題】薄膜の膜厚分布が改善される薄膜形成方法および太陽電池素子の製造方法を提供する。
【解決手段】ALD(原子層堆積)法を用いて基板の主面に薄膜を形成する薄膜形成方法であって、ALD装置30は、ガス供給部30a、薄膜形成部30b、排気部30cを備えている。薄膜形成部30bはチャンバー(製膜室)31と、チャンバー31内に半導体基板を載置する基板載置部32を備えている。複数の基板を、隣り合う基板の主面同士が間隔を空けて対面した状態で基板載置部32に配置する基板配置工程と、原料ガスおよびキャリアガスを製膜室内に供給するガス供給工程と、原料ガスおよびキャリアガスの供給を停止して、隣り合う基板の主面同士の間に原料ガスを拡散させて基板の主面に薄膜を形成する拡散工程と、原料ガスおよびキャリアガスを排気する排気工程と、を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ALD(Atomic Layer Deposition:原子層堆積)装置を用いた薄膜形成方法および太陽電池素子の製造方法に関する。
シリコン基板などの半導体基板を用いた太陽電池素子において、少数キャリアの再結合を低減するためのパッシベーション層が半導体基板の表面に設けられる。このパッシベーション層としては、酸化シリコンなどの酸化膜、または窒化シリコンなどの窒化膜等が用いられている。
パッシベーション層の効果としては、半導体層とパッシベーション層との界面において、ダングリングボンドなど、キャリア(電子および正孔)の再結合中心となる欠陥凖位密度を低減させるケミカル(化学的)パッシベーションと、パッシベーション層中の固定電荷によって半導体層との界面に電界を形成し、電界効果によって界面近傍におけるキャリアの再結合を低減させる電界効果パッシベーションとがある。
例えば、p型半導体層に対しては、パッシベーション層の負の固定電荷密度が大きいほど電界効果が大きくなり、そのような材料として、ALD法を用いたアルミナ膜、ハフニア膜、シリカ膜、およびジルコニア膜などが研究されている(例えば、下記の特許文献1、2および3を参照)。これら金属酸化物の原料ガスとしては、例えば、オゾンなどの酸化性ガスと、TMA(Trimethyl Aluminum、トリメチルアルミニウム)、BDEAS(Bis(diethylamino)silane、ビスジエチルアミノシラン)、TDMAS(Tris(dimethylamino)silaneトリスジメチルアミノシラン)、TEMAZ(Tetrakis ethylmethylamino zirconium 、テトラキスエチルメチルアミノジルコニウム)、ZTB(Zirconium tert-butoxide、ジルコニウムタートブトキシド)などの有機金属ガスが用いられるが、これら半導
体素子のパッシベーション層の原料として用いられるような高純度の有機金属は、比較的高価な材料である。
太陽電池素子の製造工程においては、低コストで高品質な太陽電池素子の作成方法が求められており、パッシベーション層形成工程においても、形成された膜の均一性の改善、原材料コスト(使用量)の削減、および処理タクトの向上が求められている。
特開2011−249813号公報 特開2012−253356号公報 特表2012−530361号公報
パッシベーション層形成工程のタクト向上のための手段として、1バッチあたりの基板処理枚数を増加させることが考えられる。しかしながら、パッシベーション層形成装置の製膜室の容積を変えずに1バッチあたりの基板処理枚数を増加させていくと、基板間隔が小さくなって、TMA、TEMAZなど、分子量の大きいガスが基板間隙に到達しにくくなる。また、基板表面に供給される原料ガスの量が低下したり、分布が大きくなる。これらにより、形成される薄膜の厚みが十分でなかったり、膜厚分布が大きくなるという課題があった。
そこで、本発明の目的の一つは、薄膜の膜厚分布が改善される薄膜形成方法および太陽電池素子の製造方法を提供することにある。
本発明の一態様に係る薄膜形成方法は、ALD法を用いて基板の主面に薄膜を形成する薄膜形成方法であって、複数の基板を、隣り合う基板の主面同士が間隔を空けて対面した状態で製膜室内に配置する基板配置工程と、原料ガスおよびキャリアガスを前記製膜室内に供給するガス供給工程と、前記原料ガスおよび前記キャリアガスの供給を停止して、隣り合う前記基板の主面同士の間に前記原料ガスを拡散させて前記基板の主面に薄膜を形成する拡散工程と、前記原料ガスおよび前記キャリアガスを排気する排気工程と、を有する。
また、本発明の一態様に係る太陽電池素子の製造方法は、半導体の基板の主面に薄膜のパッシベーション層を配置している太陽電池素子の製造方法であって、薄膜を上記の薄膜形成方法によって形成する。
上記の薄膜の形成方法によれば、半導体基板表面に供給される原料ガスの分布が改善され、製膜効率(原料ガスの使用効率)および、形成膜の膜厚分布が改善されるので、太陽電池素子などの半導体素子のパッシベーション層の形成方法として好適に用いることができる。
また、上記の太陽電池素子の製造方法によれば、開放電圧が高く、出力特性に優れた太陽電池素子を提供できる。
本発明の一実施形態に係る太陽電池素子の受光面の外観を模式的に示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る太陽電池素子の非受光面の外観を模式的に示す平面図である。 図1および図2にてA−A線で示した位置における断面を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る薄膜の形成方法に用いられるALD装置の一例を示す断面模式図である。 ALD装置における半導体基板の一の載置例を説明する図であり、(a)は平面模式図であり、(b)は側面模式図である。 ALD装置における半導体基板の他の載置例を説明する図であり、(a)は平面模式図であり、(b)は側面模式図である。 本発明の他の実施形態に係る薄膜の形成方法に用いられるALD装置の一例を示す断面模式図である。 本発明の実施例における平均分子量、アスペクト比に対する膜厚分の変化を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、図面においては同様な構成および機能を有する部分については同じ符号が付されており、下記説明では重複説明が省略される。また、図面は模式的に示されたものであり、各図における各種構造のサイズおよび位置関係等は適宜変更し得る。また、図3において、通常、断面を示すためのハッチングを省略して図示している。
<太陽電池素子>
図1から図3に、本発明の一実施形態に係る太陽電池素子10の概略構成を示す。図1から図3に示すように、太陽電池素子10は、例えば第1半導体層2、第2半導体層3および第3半導体層4を有する半導体基板1を備えている。また、太陽電池素子10は半導体基板1に、例えば、反射防止層5、第1電極6、第2電極7、およびパッシベーション層8を配置している。また、太陽電池素子10は、主に光が入射する受光面(図3における上面)である第1面10aと、この第1面10aの裏面に相当する非受光面(図3における下面)である第2面10bとを有する。
半導体基板1としては、例えば、板状の単結晶シリコン基板、または多結晶シリコン基板等が採用され、一導電型の半導体層である第1半導体層2と、この第1半導体層2の第1面10a側に設けられた逆導電型の半導体層である第2半導体層3、第1半導体層2の第2面10b側に設けられ、一導電を呈し、第1半導体層2よりも高濃度にドーパント元素が添加された第3半導体層4を有する。
太陽電池素子10は、半導体基板1(第1半導体層2および第2半導体層3)において第1面10a側に、反射防止層5および第1電極6が配置されており、半導体基板1における第2面10b側には、第3半導体層4、第2電極7、およびパッシベーション層8が配置されている。
半導体基板1の厚みは、例えば、250μm以下とすることができる。半導体基板1の形状は、特に限定されるものではないが、製法上の観点から平面視で四角形状とするとよい。
半導体基板1としてp型の多結晶シリコン基板を用いた場合、第1半導体層2、および第3半導体層4はp型、第2半導体層3はn型である。第1半導体層2がp型の場合、ドーパント元素としては、例えば、ボロン、ガリウム等を用いることができる。
第2半導体層3は、本実施形態では第1半導体層2とpn接合を形成する半導体層である。第2半導体層3は、第1半導体層2とは逆の導電型の層であり、第1半導体層2における第1面10a側に設けられている。第1半導体層2がp型の導電型のシリコン基板において、例えば、第2半導体層3はシリコン基板における第1面10a側にリン等のドーパント元素を拡散させることによって形成できる。
図4に示すように、半導体基板1における第1面1c側には、第1凹凸形状1aが設けられている。第1凹凸形状1aの凸部の高さは0.1〜10μm、凸部の幅は0.1〜20μm程度である。第1凹凸形状1aの形状は、図3に示すように断面において角になったピラミッド形状に限定されるものではなく、例えば、凹部が略球面状である凹凸形状であってもよい。
なお、上記の「凸部の高さ」とは、断面において、凹部の底部を通る線を基準線として、この基準線に対して垂直な方向における、基準線から凸部の頂部までの距離のことである。また、上記の「凸部の幅」とは、断面において、前記基準線に平行な方向における、隣接する凸部の頂部間の距離のことである。
反射防止層5は、半導体基板1への光の吸収を向上させるための層であり、半導体基板1における第1面10a側に形成される。より具体的には、反射防止層5は、第2半導体層3における第1面10a側に配置されている。また、反射防止層5は、例えば窒化シリコン膜、チタニア膜、酸化シリコン膜、アルミナ膜などの単層膜、あるいはそれらの積層
膜などから形成される。反射防止層5の厚みは、材料によって適宜選択可能であり、適当な入射光に対して無反射条件を実現できる厚みを採用すればよい。例えば、反射防止層5の屈折率は1.8〜2.3程度、その厚みは500〜1200Å程度とすることができる。また、反射防止層5が窒化シリコン膜からなる場合、パッシベーション効果も有することができる。
パッシベーション層8は、半導体基板1における第2面10b側に形成されている。パッシベーション層8は、例えば、ALD法で形成された非晶質または結晶質のアルミナ膜、ハフニア膜、ジルコニア膜を含む層からなる。これらの膜は負の固定電荷を有するので、p型の半導体基板1(第3半導体層4)の界面において、少数キャリアが減少する方向に界面付近のバンドが曲がる。これにより、少数キャリアの表面再結合をさらに低減できる。上記構成によって、開放電圧が高く、出力特性に優れた太陽電池素子を得ることができる。また、パッシベーション層の形成において、水素を使用することによって、パッシベーション層中に含まれる水素が、半導体基板1中に拡散し、ダングリングボンドが水素で終端される。これにより、少数キャリアの表面再結合を低減することができる。パッシベーション層8の厚さの平均値は、例えば、3nm以上で且つ100nm以下程度であれば良いが、後述するように半導体基板1の面内において均一な厚みであることが望ましい。
パッシベーション層8は、例えば、半導体基板1との界面において、欠陥凖位密度を低減させる効果を有する第1のパッシペーション層、パッシベーション層中の固定電荷によって界面近傍におけるキャリアの再結合を低減させる効果を有する第2のパッシベーション層、およびそれらを保護する第3のパッシベーション層などからなっていてもよい。
第3半導体層4は、半導体基板1の第2面10b側に形成されており、第1半導体層2と同一の導電型、すなわち、p型である。そして、第3半導体層4が含有するドーパントの濃度は、第1半導体層2が含有するドーパントの濃度よりも高い。すなわち、第3半導体層4には、第1半導体層2が一導電型であるため、ドープされるドーパント元素の濃度よりも高い濃度でドーパント元素が存在する。この第3半導体層4は、半導体基板1における第2面10bの近傍で、少数キャリアの再結合による変換効率の低下を抑制する役割を有しており、半導体基板1における第2面10b側で内部電界を形成するものである。第3半導体層4は、例えば、半導体基板1の第2面10b側にボロンまたはアルミニウムなどのドーパント元素を拡散させることによって形成できる。このとき、第3半導体層4が含有するドーパント元素の濃度は1×1018〜5×1021atoms/cm程度とすることができる。第3半導体層4は、後述するように第2電極7と半導体基板1との接触部分に形成されるとよい。
第1電極6は、半導体基板1の第1面10a側に設けられた電極であり、図2に示すように、第1出力取出電極6aと、複数の線状の第1集電電極6bとを有する。第1出力取出電極6aの少なくとも一部は、第1集電電極6bと交差して電気的に接続されている。第1出力取出電極6aは、例えば、短手方向において、1.3〜2.5mm程度の幅を有している。一方、第1集電電極6bは線状であり、その短手方向の幅は、第1出力取出電極6aの短手方向の幅よりも小さい。例えば、第1集電電極6bの短手方向の幅は、50〜200μm程度の幅を有している。また、第1集電電極6bは、互いに1.5〜3mm程度の間隔を空けて複数設けられている。この第1電極6の厚みは、10〜40μm程度である。第1電極6は、例えば、銀を主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷等によって所望の形状に塗布した後、焼成することによって形成することができる。
第2電極7は、半導体基板1の第2面10b側に設けられた電極であり、例えば、第1電極6と同様の形態である。つまり、図2に示すように、第2出力取出電極7aと、複数
の線状の第2集電電極7bとを有する。第2出力取出電極7aの少なくとも一部は、第2集電電極7bと交差して電気的に接続されている。第2出力取出電極7aは、例えば、短手方向において、1.3〜3mm程度の幅を有している。一方、第2集電電極7bは線状であり、その短手方向の幅は、第2出力取出電極7aの短手方向の幅よりも小さい。例えば、第2集電電極7bの短手方向の幅は、50〜300μm程度の幅を有している。また、第2集電電極7bは、互いに1.5〜3mm程度の間隔を空けて複数設けられている。この第2電極7の厚みは、10〜40μm程度である。第2電極7は、例えば、銀、またはアルミニウムを主成分とする導電性ペーストを、スクリーン印刷等によって所望の形状に塗布した後、焼成することによって形成することができる。なお、第2電極7は第1電極6に比べて、短手方向の幅を広くすることによって、第2電極7の直列抵抗を下げることができ、太陽電池素子の出力特性を向上させることができる。
なお、本実施形態に係る太陽電池素子10において、第1面10a側および第2面10b側のいずれにも、上述した層以外の層が設けられていてもよい。例えば、第1面10a側の第1電極6と接してキャリア密度が第2半導体層よりも大きい第4の半導体層(不図示)を設けてもよい。また、半導体基板1と反射防止層5との間、および半導体基板1とパッシベーション層8との間に、酸化シリコン層などの酸化膜層を形成してもよい。
<太陽電池素子の製造方法>
次に、太陽電池素子10の製造方法の一例について、半導体基板1として、p型の多結晶シリコン基板を用いた例について詳細に説明する。
まず、第1半導体層(p型半導体層)2を有する半導体基板(多結晶シリコン基板)1の準備工程について説明する。最初に、例えば鋳造法によって多結晶シリコンのインゴットを作製する。次いで、そのインゴットを、例えば250μm以下の厚みにスライスする。その後、半導体基板1の切断面の機械的ダメージ層および汚染層を除去するために、半導体基板1の表面をNaOH、KOH、フッ酸またはフッ硝酸などの溶液でごく微量エッチングしてもよい。
次に、半導体基板1の第1面10aに凹凸形状を形成する。この第1凹凸形状は、NaOH等のアルカリ溶液もしくはフッ硝酸等の酸溶液を使用したウエットエッチング方法、またはRIE等を使用したドライエッチング方法を用いて形成することができる。
次に、半導体基板1の第1面10aに、第2半導体層3を形成する工程を行なう。具体的には、第半導体基板1における第1面10a側の表層内にn型の第2半導体層3を形成する。
この第2半導体層3は、ペースト状態にしたPを半導体基板1の表面に塗布して熱拡散させる塗布熱拡散法、または、ガス状態にしたオキシ塩化リン(POCl)を拡散源とした気相熱拡散法などによって形成される。第2半導体層3は0.2〜2μm程度の深さで、40〜200Ω/□程度のシート抵抗値を有するように形成される。例えば、気相熱拡散法では、POCl等からなる拡散ガスを有する雰囲気中で600〜800℃程度の温度において、半導体基板1を5〜30分程度熱処理して、燐ガラスを半導体基板1の表面に形成する。その後、アルゴンまたは窒素等の不活性ガス雰囲気中で800〜900℃程度の高い温度において、半導体基板1を10〜40分間程度熱処理することによって、燐ガラスから半導体基板1にリンが拡散して、半導体基板1の第1面10a側に第2半導体層3が形成される。
上記第2半導体層3の形成工程において、第2面10b側にも第2半導体層3が形成された場合には、第2面10b側に形成された第2半導体層3のみをエッチングして除去す
る。これにより、第2面10b側にp型の導電型領域を露出させる。例えば、フッ硝酸溶液に半導体基板1における第2面10b側のみを浸して第2面10b側に形成された第2半導体層3を除去する。その後に、第2半導体層3を形成する際に半導体基板1の表面(第1面10a側)に付着した燐ガラスをエッチングして除去する。
このように、第1面10a側に燐ガラスを残存させて第2面10b側に形成された第2半導体層3を除去することによって、燐ガラスの存在で第1面10a側の第2半導体層3が除去されたり、ダメージを受けたりするのを低減することができる。
また、上記第2半導体層3の形成工程において、予め第2面10b側に拡散マスクを形成しておき、気相熱拡散法等によって第2半導体層3を形成して、続いて拡散マスクを除去してもよい。このようなプロセスによっても、同様の構造を形成することが可能であり、この場合には、上記した第2面10b側に第2半導体層3は形成されないため、第2面10b側の第2半導体層3を除去する工程が不要である。
なお、第2半導体層3の形成方法は上記方法に限定されるものではなく、例えば薄膜技術を用いて、n型の水素化アモルファスシリコン膜または微結晶シリコン膜を含む結晶質シリコン膜などを第2半導体層3として形成してもよい。さらに、第1半導体層2と第2半導体層3との間にi型シリコン領域を形成してもよい。
以上により、第1面10a側にn型半導体層である第2半導体層3が配置され、且つ、表面に凹凸形状が形成された、p型半導体層の第1半導体層2を含む多結晶シリコン基板の半導体基板1を準備することができる。
次に、半導体基板1における第2面10b側に、アルミナ膜、ハフニア膜、ジルコニア膜などからなる負の固定電荷を有するパッシベーション層8を形成する。パッシベーション層8は、下記で説明する本発明の実施形態に係るALD法を用いた薄膜形成方法を用いて形成される。
次に、半導体基板1の第1面10a側に位置している第2半導体層3の上に反射防止層5を形成する。反射防止層5は、例えば、PECVD(plasma enhanced chemical vapor
deposition)法、蒸着法またはスパッタリング法などを用いて形成される。例えば、窒
化シリコン膜からなる反射防止層5をPECVD法で形成する場合であれば、シラン(SiH)とアンモニア(NH)との混合ガスを窒素(N)で希釈して、グロー放電分解でプラズマ化させて堆積させることで反射防止層5が形成される。このときの製膜室内は500℃程度とすることができる。
なお、半導体基板1の側面にも反射防止層5またはパッシベーション層8が形成されてもよいし、反射防止膜5を形成してからパッシベーション層8を形成してもよい。
次に、第1電極6(第1出力取出電極6a、第1集電電極6b)と第3半導体層4と第2電極7(第1層7a、第2層7b)とを形成する。
最初に、第1電極6の形成方法について説明する。第1電極6は、例えば銀(Ag)等からなる金属粉末と、有機ビヒクルと、ガラスフリットとを含有する導電性ペーストを用いて作製される。この導電性ペーストを、半導体基板1の第1面10aに塗布して、その後、最高温度600〜800℃で数十秒〜数十分程度焼成することによって第1電極6を形成する。導電性ペーストの塗布法としては、スクリーン印刷法などを用いることができる。この塗布後、所定の温度で溶剤を蒸散させて乾燥してもよい。なお、第1電極6は、第1出力取出電極6aと第1集電電極6bとを有するが、スクリーン印刷を用いることで
、第1取出電極6aと第1集電電極6bとを1つの工程で形成することができる。
次に、第3半導体層4の形成方法について説明する。ガラスフリットを含有したアルミニウムペーストをパッシベーション層8の上に直接、所定領域に塗布する。そして、最高温度が600〜800℃の高温の熱処理を行なうファイヤースルー法によって、塗布されたペースト成分がパッシベーション層8を突き破り、半導体基板1の第2面10b側に第3半導体層4が形成される。このとき、第3半導体層4の上にアルミニウム層が形成される。第3半導体層4の形成領域としては、例えば、第2面10bのうち第2電極7が形成される領域内において、200μm〜1mmの間隔でドット状、またはライン状に形成される。なお、第3半導体層4の上に形成されたアルミニウム層は、第2電極7を形成する前に除去してもよいし、そのまま、第2電極7として使用することもできる。
次に、第2電極7について説明する。第2電極7は、例えば銀(Ag)、アルミニウム(Al)等からなる金属粉末と、有機ビヒクルと、ガラスフリットとを含有する導電性ペーストを用いて作製される。この導電性ペーストを半導体基板1の第2面10b側に塗布して、その後、最高温度500〜700℃で数十秒〜数十分程度焼成することによって、第2電極7を形成する。導電性ペーストの塗布法としては、スクリーン印刷法などを用いることができる。導電性ペーストの塗布後、所定の温度で溶剤を蒸散させて乾燥してもよい。なお、上述したように、第2集電電極7bがアルミニウムからなる電極の場合、第2集電電極7bと同時に第3半導体層4を形成することができる。
第2電極7と半導体基板1(第3半導体層4)とのコンタクト領域は、ポイント形状でもよいし、第2集電電極7bの全領域に線状に形成されてもよい。
なお、ここでは、導電性ペーストの印刷・焼成によって第1電極6および第2電極7を形成する形態を例示したが、これらの電極は蒸着もしくはスパッタリング等の薄膜形成法、またはメッキ形成法を用いて形成することも可能である。
以上のようにして、太陽電池素子10を作製することができる。
なお、本実施形態は上記形態に限定されるものではなく、多くの修正および変更を加えることができる。
例えば、パッシベーション層8を形成する前に第3半導体層4を形成してもよい。この場合、パッシベーション層8の形成工程の前に、第2面10bにおける所定領域にボロンまたはアルミニウムを拡散すればよい。ボロンは三臭化ボロン(BBr)を拡散源とした熱拡散法を用いて、半導体基板1を温度800〜1100℃程度で加熱することによって拡散される。また、第3半導体層4は、例えば薄膜技術を用いて、p型の水素化アモルファスシリコン膜、または微結晶シリコン膜を含む結晶質シリコン膜などを形成したものとしてもよい。さらに、半導体基板1と第3半導体層4との間にi型シリコン領域を形成してもよい。
また、反射防止層3およびパッシベーション層8を形成する前に、半導体基板1を洗浄してもよい。洗浄工程としては、例えば、フッ酸処理、硝酸処理、RCA洗浄、またはSPM(Sulfuric Acid/Hydrogen Peroxide/Water Mixture)洗浄等による洗浄方法を用い
ることができる。
また、反射防止層5およびパッシベーション層8を形成する前に、酸化シリコン層を形成してもよい。この酸化シリコン層は、フッ酸処理等で半導体基板1に形成されている自然酸化膜を除去した後に、硝酸酸化法によって、半導体基板1を硝酸溶液または硝酸蒸気
で処理することで、半導体基板1の第2面10b側に5〜100Å程度の厚さを有する層として形成してもよい。このように、第2面10b側に薄い酸化シリコン層9を形成することによって、パッシベーション効果をさらに高めることができる。より具体的には、半導体基板1を、硝酸溶液内に浸漬する、または、硝酸蒸気内に保持することによって、半導体基板1の表面に酸化シリコン層9を形成することができる。なお、このとき用いる硝酸溶液の温度および処理時間については、所定の厚みの酸化シリコン層9が形成されるように適宜選択すればよい。硝酸酸化法は熱酸化法に比べ処理温度が非常に低く、ウエット処理で行なうことができることから、洗浄工程を行なった後に続けて硝酸酸化法を行なうことによって、表面の汚れを低減した状態でパッシベーション層8を形成することができる。
また、第2電極7を半導体基板1の略全面に形成してもよい。この場合、第2電極7によって半導体基板1およびパッシベーション層8を透過してきた光のうち、再度、半導体基板1へ反射する光の量を多くすることができる。なお、このとき、第2電極7は銀等の反射率の高い金属を用いることができる。
また、パッシベーション層8を形成する工程の後の任意の工程において、水素を含んだガスを用いてアニール処理を行なうことで、さらに、半導体基板1の裏面(第2面10b側)における再結合速度を低下させることが可能である。
また、半導体基板1としてn型の導電型を呈する多結晶シリコン基板を用いて太陽電池素子を作製する場合には、第2半導体層3がp型であるため、半導体基板1の第1面10a側に負の固定電荷を有する反射防止層5を形成することによって、上述した本実施形態の効果を期待することができる。
また、パッシベーション層8として、上述のALD法で形成した薄膜に加えて窒化膜、酸化膜を有する多層膜を用いてもよい。
<ALD装置>
ALD法によって各種の基板上にアルミナ膜などの薄膜を形成するALD装置について、図4から図6を用いて説明する。
図4に示すように、ALD装置30は、ガス供給部30a、薄膜形成部30b、排気部30c、および制御部(不図示)からなる。
薄膜形成部30bはチャンバー(製膜室)31と、チャンバー31内に位置して例えば半導体基板1等の基板を載置する基板載置部32とからなり、ヒータ等の加熱手段33を備えている。
ガス供給部30aは、薄膜形成部30bに各種ガスを供給する機能を有し、その一端側には、それぞれ異なるガスを貯留するガス容器34〜37が連結されており、他端側はチャンバー31に連結している。そして中間部にはバルブ、マスフローコントローラ等を備え、ガス配管で接続されている。
排気部30cは真空ポンプ(不図示)等の排気機構、バルブ、ガス配管などを備えている。
制御部(不図示)は上記ガスの流量、圧力、バルブの開閉、ヒータ温度等、各種製膜条件を所望の値に制御する機能を有している。
チャンバー31は、例えば半導体基板1に薄膜を形成する際の反応空間を提供する機能を有しており、少なくとも上壁、側壁および底壁によって構成される真空排気可能な反応空間を有する真空容器である。このチャンバー31の内部は、真空ポンプ等に接続されている排気部30cによって真空排気することが可能である。チャンバー31は、例えばステンレスまたはアルミニウム等の金属部材、石英等から構成されている。
基板載置部32は、処理される基板を載置する機能を有する。なお、加熱手段33は例えば抵抗ヒータなどからなり、半導体基板1の温度を調整する。加熱手段33は、チャンバー31外に載置されていてもよいし、基板載置部32に内蔵されていてもよい。これにより、半導体基板1の温度は例えば100〜400℃に、より好ましくは150〜300℃に設定される。この基板載置部32は、例えばステンレスまたはアルミニウム等の金属部材、石英等から構成されている。
ガス容器は例えば、金属材料ガス容器34、キャリアガス容器35、酸化性ガス容器36、パージガス容器37からなる。
基板載置部32への半導体基板1の載置は、図5および図6の例のように、隣り合う半導体基板1の主面同士が間隔を空けて対面した状態で基板載置部32に載置すれば1回の製膜バッチあたりの処理枚数を多くすることができる。
<薄膜形成方法>
まず、本実施形態に係る薄膜形成方法の基本的な工程について説明する。本薄膜形成方法は、ALD法を用いて基板の主面に薄膜を形成する薄膜形成方法であって、以下に示す工程を少なくとも有する。
まず、複数の半導体基板1を、隣り合う半導体基板1の主面同士が間隔を空けて対面した状態で製膜室であるチャンバー31内に配置する(基板配置工程)。次に、原料ガスおよびキャリアガスをチャンバー31内に供給する(ガス供給工程)。次に、原料ガスおよびキャリアガスの供給を停止して、隣り合う半導体基板1の主面同士の間に原料ガスを拡散させて半導体基板1の主面に薄膜を形成する(拡散工程)。そして、原料ガスおよび前記キャリアガスを排気する(排気工程)。これにより、半導体基板1の表面に供給される原料ガスの分布が改善され、製膜効率(原料ガスの使用効率)および、形成膜の膜厚分布が改善されるので、太陽電池素子などの半導体素子のパッシベーション層の形成方法として好適に用いることができる。また、上記製造方法によれば、開放電圧が高く、出力特性に優れた太陽電池素子を提供できる。
ここで、キャリアガスとして分子量がNよりも小さいガスを用いるとよい。特に、キャリアガスとしてHまたはHeを用いるとよい。また、排気工程において、チャンバー31内に残留しているガスを排除するためのパージガスを供給して排気を行うとよい。また、排気工程において、パージガスの供給を停止する工程を有し、パージガスの排気は少なくともパージガスの供給を停止した後に行うとよい。さらに、排気工程において、パージガスの供給前に、原料ガスおよびキャリアガスを排気して、その後、パージガスの供給を行うとよい。特に、パージガスは、HまたはHeであるとよい。なお、これらの点については後で詳細に述べる。
以下、p型シリコン基板を用いた太陽電池素子のパッシベーション層の形成方法を例にして、本実施形態について具体的に説明する。
p型シリコン用パッシベーション層としては、前述のとおり、金属原料ガスおよび酸化性ガスを原料ガスとした、ALD法で形成したアルミナ膜、ハフニア膜、ジルコニア膜等
から選択される膜が用いられる。アルミニウム原子を含む原料ガスとしては、例えばトリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム等を用いることができる。また、ハフニウム原子を含む原料ガスとしてはテトラキスジメチルアミノハフニウム等を用いることができる。また、ジルコニウム原子を含む原料ガスとしては、テトラキスエチルメチルアミノジルコニウム、テトラ-t-ブトキシジルコニウム等を用いることができる。これらの金属
原料は常温で固体または液体のものであってもよい。その場合、バブリング、気化装置等の手段で気化させた金属原料ガスをアルゴン、窒素、ヘリウム、水素等から選択されるキャリアガスとともにチャンバー31に供給すればよい。また、酸化性ガスとしては、酸素、オゾン、水蒸気等から選択されるガスを使用することができる。
まず、太陽電池素子用半導体基板1として、例えば1辺が約160mmの略四角形状のシリコン基板を準備する。そして、準備した半導体基板1を、図1で示したALD装置30のチャンバー31内の基板載置部32上に隣り合う基板の主面同士が0.5mm〜10mm程度の間隔(ピッチ)で対面した状態で載置する。基板サイズが一定の場合、ピッチが小さいほど一度に多数の基板が処理できるため生産性が向上するが、分子量の大きいガスは拡散係数が小さく基板に到達しにくいため、基板表面における原料ガスの濃度分布が大きくなったり、あるいは、濃度分布が小さくなるまで十分に拡散するためには大量のガスを消費したりする。
そして、加熱手段33を用いて、半導体基板1の温度を所定の温度に調整する。半導体基板1の温度は、例えば100〜400℃に、より好ましくは150〜300℃に調整することができる。
次に、金属原料を気化して、Arガス、Nガス、Heガス、Hガス等のキャリアガスとともに0.05〜5秒間チャンバー31内に供給する(ガス供給工程)。
この時、チャンバー31内の圧力は、例えば10〜1000Paに調整することができる。
続いて原料ガスとキャリアガスの供給を停止するとともに排気も停止して、半導体基板間1の間の空隙に原料ガスを拡散させて半導体基板1の表面に吸着させ、半導体基板1の
表面に薄膜を形成する(拡散工程)。拡散工程の所要時間は0.2〜20秒間であるが、原料ガスがテトラキスエチルメチルアミノジルコニウム(分子量323.6)など分子量が大きい材料である場合などは、半導体基板1間に原料ガスが均一に拡散するには長い時間を要する。その場合、キャリアガスとしてH、HeなどNよりも分子量の小さいガスを使用することで、N、Ar等をキャリアガスとして用いた場合と比較して、生産性を損なうことなく、短時間で拡散が完了し、均一で効率的な製膜が可能となる。また、拡散工程の所要時間をガス供給工程の所要時間よりも長くすれば、原料ガスの消費を低減しつつ、原料ガスの拡散が十分に行われるので、さらによい。
一般に、キャリアガス中の原料ガスの拡散など2成分系気体の拡散係数は、(M1+M2/M1・M2)の平方根に比例する(チャップマン=エンスコッグ理論)。したがって、基板サイズ、基板間隔によって使用するガスの分子量を、上記式に従って適宜検討する必要がある。さらに、本願実施形態の薄膜形成方法によれば、混合ガスの混合比率と分子量からから計算される平均分子量を計算して1成分系のガスと見做した場合の拡散についても考慮することが望ましい。
特にキャリアガスとしてHを使用することにより酸化膜中に水素が含有されやすくなり、水素パッシベーション効果を増大させることができる。このように、酸化膜中の水素などの微量成分の含有量は、使用されるキャリアガスによっても変化し、例えば、SIM
S分析などによって測定可能である。
次に、チャンバー31内のガスを排気して、原料ガスを除去するとともに、基板1の表面に吸着した原材料のうち、原子層レベルで吸着した成分以外を除去する(排気工程)。排気工程の所要時間は0.3〜30秒間である。排気工程において、チャンバー31内に残留しているガスを排除するためのパージガスを供給して排気を行ってもよい。チャンバー31内に、パージガスとしてアAr、N等の不活性ガスを供給することによって、排気効果が向上する。その際、H、Heなどの低分子量ガスをパージガスとして使用すれば、半導体基板1間のギャップが小さい場合であっても基板間にパージガスが拡散しやすいので好適である。さらに、排気工程において、パージガスの供給を停止する工程を有し、パージガスの排気は少なくともパージガスの供給を停止した後に行ってもよい。パージガスを供給後に遮断してガスを排気すれば、基板間に拡散したパージガスとともに残留した原料ガスを排気することができる。パージガスを供給する前に、原料ガスおよびキャリアガスを停止してチャンバー31内のガスを排気し、パージガスの供給を行えば、パージガスが基板間に拡散しやすいのでさらによい。
次に、酸素源材料を、必要に応じてArガス、Nガス、Heガス、Hガス等のキャリアガスとともにチャンバー31内に0.05〜5秒間供給して、半導体基板1の表面に吸着した金属材料ガスと反応させて、半導体基板1の表面に原子層レベルの酸化膜層を形成する(酸化工程)。酸化工程においても使用する酸化性ガスの分子量が大きい場合は拡散工程を0.2〜20秒間実施するとよい。
次に、チャンバー31内のガスを排気して、基板間の酸化性ガスを除去するとともに、半導体基板1の表面の不要な生成物や残留ガスを除去する(排気工程)。排気工程の所要時間は0.3〜30秒間である。排気工程において、パージガスとしてNガス等の不活性ガス及びH2ガス等をチャンバー31内に供給すれば、排気効果が向上する。
そして、上記工程(金属材料ガス供給→拡散→排気→酸化性ガス供給→拡散→排気)を金属材料ガスと酸化性)を繰り返し行なって、原子層レベルの酸化膜層を積層することによって、所定厚みのパッシベーション層を形成することができる。
また、上記各工程において、圧力、温度、ガス流量などの条件は工程中で適宜変化させてもよいし、必ずしも上記順番通りに繰り返さなくてもよい。例えば、供給工程の後、拡散工程と排気工程の組合せを2回以上繰り返してから次の供給工程を行ってもよい。
また、図7に示すようにチャンバー31に原料ガスの供給口を複数設けて、原料ガスを供給すると、複数方向から原料ガスが供給されることによって、チャンバー31内の原料ガスの濃度分布が改善されるのでよい。複数の原料ガスの供給口は、基板載置部32を挟んで相対するように設けられれば特によい。さらに、チャンバー31内へ原料ガスを供給する際に、各供給口からガスが導入されるタイミングを0.01秒以上ずらすことで、各供給口から導入されたガスの干渉が低減されて、原料ガスがより速やかに均一に供給されるのでよい。
原料ガスは、チャンバー31内への供給時の圧力低下による膨張冷却によって凝集することがある。このため、原料ガスとキャリアガス(または、パージガス)とはチャンバー31内への供給前に加熱しておくとよい。これらのガスの加熱手段としては、配管にヒータを設けて加熱する方法が簡便でよい。このように、ガスを加熱することで、ガス分子の速度が大きくなるので拡散、排気効率も改善する。
以下に、上記一実施形態に関する具体的な実施例について説明する。
<試料の作製>
まず、半導体基板1として、平面視して正方形の1辺が約160mm、厚さが約200μmの多結晶シリコン基板を複数枚用意した。これらの多結晶シリコン基板は、ボロンをドープすることによって、比抵抗1.5Ω・cm程度のp型の多結晶シリコン基板(シリコン基板)を用いた。そして、シリコン基板の表面のダメージ層をNaOH水溶液でエッチングして、その後、洗浄を行った。
さらに、各シリコン基板の表面側に、RIE(Reactive Ion Etching)法を用いて、凹凸構造(テクスチャ)を形成した。
次に、オキシ塩化リン(POCl)を拡散源とした気相熱拡散法によって、リンを拡散させて、シート抵抗が90Ω/□程度となるn型の逆導電型層をシリコン基板の表面に形成した。なお、シリコン基板の側面および裏面側に形成した逆導電型層は、フッ硝酸溶液で除去して、その後、残留したリンガラスをフッ酸溶液で除去した。
シリコン基板の全面に、ALD法によってアルミナ層(表1の条件No.1,2)、ジルコニア層(条件No.3−9)またはシリカ層(条件No.10−15)から成るパッシベーション層8を形成した。その後、膜厚分布の測定を行った。
次に、製膜装置のチャンバー内にシリコン基板を図5に示すように5列に配置した。また、シリコン基板間のギャップを0.8mm〜4mmに設定した。また、シリコン基板の表面温度を200℃に維持した。また、キャリアガスおよびパージガスとして、N、He、Hを用いた。また、原料ガスとして、トリメチルアルミニウム(TMA)、テトラキスエチルメチルアミノジルコニウム(TEMAZ)、ビスジエチルアミノシラン(BDEAS)、オゾンを用いた。そして、表1に示す条件No.1〜No.15にて、上記ガス供給工程、拡散工程および排気工程を有する薄膜形成方法を繰り返して、所望の厚さのアルミナ膜、ジルコニア膜、およびシリカ膜を形成して、パッシベーション層8を形成した。TMA、TEMAZ、BDEASの分子量はそれぞれ114.2(2量体として計算)、323.6、174.4である。また、TMA、TEMAZ、BDEASとキャリアガスとの供給比率は0.105:0.895、0.044:0.956、0.018:0.982とした。
製膜のサイクルは、A:金属原料ガス供給工程、B:拡散工程(ガス封止工程)、C:排気工程、D:酸化性ガス供給工程、E:拡散工程(ガス封止工程)、F:排気工程とし、1サイクルあたりの各工程の所要時間は、A:約1秒、B:約3秒、C:約5秒、D:約1秒、E:約2秒、F:約3秒とした。そして、予め算出した成膜速度から製膜時間(製膜サイクル数)を決定して、厚みが約30nmとなるようにパッシベーション層8を形成した。
その後、膜厚および膜厚分布の測定を行った。膜厚の測定は、シリコン基板を各列から列の中央部と端部とから1枚ずつ計10枚抽出した。さらに、各シリコン基板の中央部と端部とを測定し、各条件ごとに最大膜厚と最小膜厚から中心値を求めた。そして、最大値および最小値が上記中心値に対して±何%ばらついているかを計算した。その結果を表1に併せて示す。
表1において、アスペクト比とはシリコン基板の基板端部からシリコン基板を平面視した形状の図心までの最短距離(シリコン基板が略正方形状であれば、1辺の長さの1/2)を基板間ピッチで除した値であり、アスペクト比が大きいほど基板表面に原料ガスが到達しにくくなる。また、M1は金属原料ガスの分子量であり、M2はキャリアガスの分子量である。また、平均分子量は、供給ガス(原料ガスとキャリアガス)の分子量を各ガスの供給比率によって加重平均した値である。また、「ガス封止」ありと示したものが、本発明におけるガス供給工程および拡散工程を有する薄膜形成方法の実施例であり、「ガス封止」なしと示したものが比較例である。
「ガス封止」を実施することにより、原料ガスとしてTMAを用いた場合は膜厚分布が56.4%から18.5%にまで改善した。また、原料ガスとしてTEMAZを用いた場合では、膜厚分布が100.0%から31.0%にまで改善した。TEMAZを用いた方が膜厚分布が大きいのは、分子量の違いによるものと考えられる。原料ガスにTEMAZを用い、キャリアガスをH、Heなど、Nよりも分子量が小さいものを用いると、キャリアガスがNである場合と比べてさらに膜厚分布が改善した。また、アスペクト比と平均分子量とを変更することで膜厚分布が変化することがわかった。
表2と図8に、アスペクト比と平均分子量とをマトリックスにした膜厚分布を示す。
次に、シリコン基板の第1面側には、プラズマCVD法によって窒化シリコン膜からなる反射防止層5を形成した。
そして、シリコン基板の第1面側に、銀ペーストを図1に示すような線状パターンに塗布した。また、シリコン基板の第2面側に、アルミニウムペーストを図2に示すような第2集電電極7bのパターンに塗布した。さらに、銀ペーストを図2に示すような第2出力取出電極7aのパターンに塗布した。その後、これらのペーストのパターンを焼成することによって、第3半導体層4、第1電極6および第2電極7を形成した。なお、第1電極6および第2集電電極7bは、ファイヤースルー法によって、それぞれ半導体基板1とコンタクトをとった。
このようにして、条件No.1〜9の太陽電池素子を作製した。そして、作製した太陽電池素子の特性をJIS C 8913に基づいて、AM(Air Mass)1.5および100mW/cmの照射の条件下にて光電変換効率等の特性を測定した。
この特性測定結果から、膜厚分布が±20%であれば特性は最も優れていて(判定:○)、±40%以内であれば特性は膜厚分布が±20%に比べてやや低下したが良好であり(判定:G)、膜厚の分布が40%を超えると膜厚分布が±20%に比べて約1%特性が低下する(判定:NG)ことが確認された。
表1、表2および図8から、本実施例(条件No.2、条件No.4〜15)においては、ピッチが4mm(アスペクト比が20)であれば、平均分子量が37.1以下の場合に、膜厚分布が±20%以下の範囲になることがわかった。また、ピッチが0.8mm(アスペクト比が100)であれば、平均分子量が18.1以下の場合に、膜厚分布が±20%以下の範囲に収まることがわかった。
つまり、本実施例に用いたガスと同様な性質を有するガスを用いたALD法による薄膜形成工程を有する場合、アスペクト比をX、平均分子量をYとしたとき、X,Yが下記式、
Y≦−0.24X+41.9
を満たす場合に、膜厚分布が±20%以下の範囲となり、光電変換効率が最も優れた(判定:○)太陽電池素子を作製できることがわかった。
1:半導体基板
1a:第1凹凸形状
2:第1半導体領域
3:第2半導体領域
4:第3半導体領域
5:反射防止層
6:第1電極
7:第2電極
8:パッシベーション層
10:太陽電池素子
10a:第1主面
10b:第2主面
30:ALD装置
30a:ガス供給部
30b:薄膜形成部
30c:排気部
31:チャンバー
32:基板載置部
33:加熱手段
34:金属原料ガス容器
35:キャリアガス容器
36:酸化性ガス容器
37:パージガス容器

Claims (8)

  1. ALD法を用いて基板の主面に薄膜を形成する薄膜形成方法であって、
    複数の基板を、隣り合う基板の主面同士が間隔を空けて対面した状態で製膜室内に配置する基板配置工程と、
    原料ガスおよびキャリアガスを前記製膜室内に供給するガス供給工程と、
    前記原料ガスおよび前記キャリアガスの供給を停止して、隣り合う前記基板の主面同士の間に前記原料ガスを拡散させて前記基板の主面に薄膜を形成する拡散工程と、
    前記原料ガスおよび前記キャリアガスを排気する排気工程と、
    を有する薄膜形成方法。
  2. 前記キャリアガスとして分子量がNよりも小さいガスを用いる請求項1に記載の薄膜形成方法。
  3. 前記キャリアガスとしてHまたはHeを用いる請求項2に記載の薄膜形成方法。
  4. 前記排気工程において、前記製膜室内に残留しているガスを排除するためのパージガスを供給して排気を行う請求項1乃至3のいずれかに記載の薄膜形成方法。
  5. 前記排気工程において、前記パージガスの供給を停止する工程を有し、前記パージガスの排気は少なくとも前記パージガスの供給を停止した後に行う請求項4に記載の薄膜形成方法。
  6. 前記排気工程において、前記パージガスの供給前に、前記原料ガスおよび前記キャリアガスを排気して、その後、前記パージガスの供給を行う請求項4または5に記載の薄膜形成方法。
  7. 前記パージガスは、HまたはHeである請求項4乃至6のいずれかに記載の薄膜形成方法。
  8. 半導体の基板の主面に薄膜のパッシベーション層を配置している太陽電池素子の製造方法であって、前記薄膜を請求項1乃至7のいずれかに記載の薄膜形成方法によって形成する太陽電池素子の製造方法。
JP2014153140A 2013-07-31 2014-07-28 薄膜形成方法および太陽電池素子の製造方法 Expired - Fee Related JP6346022B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014153140A JP6346022B2 (ja) 2013-07-31 2014-07-28 薄膜形成方法および太陽電池素子の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013158512 2013-07-31
JP2013158512 2013-07-31
JP2014153140A JP6346022B2 (ja) 2013-07-31 2014-07-28 薄膜形成方法および太陽電池素子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015046588A true JP2015046588A (ja) 2015-03-12
JP6346022B2 JP6346022B2 (ja) 2018-06-20

Family

ID=52671845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014153140A Expired - Fee Related JP6346022B2 (ja) 2013-07-31 2014-07-28 薄膜形成方法および太陽電池素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6346022B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115261821A (zh) * 2022-08-08 2022-11-01 中国科学院上海高等研究院 一种氢化ald薄膜的方法

Citations (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06310443A (ja) * 1993-04-27 1994-11-04 Fujitsu Ltd 気相成長方法及び反応容器
JP2001026875A (ja) * 1999-07-15 2001-01-30 Tokyo Electron Ltd ガス処理方法
US6391803B1 (en) * 2001-06-20 2002-05-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of forming silicon containing thin films by atomic layer deposition utilizing trisdimethylaminosilane
JP2002367992A (ja) * 2001-05-31 2002-12-20 Samsung Electronics Co Ltd 原子層蒸着を用いた薄膜形成方法
JP2004056062A (ja) * 2002-05-29 2004-02-19 Kyocera Corp Cat−PECVD法、それを用いて形成した膜、およびその膜を備えた薄膜デバイス
JP2005243963A (ja) * 2004-02-26 2005-09-08 Furukawa Co Ltd 気相成長装置
JP2006245089A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 薄膜形成方法
US20080318439A1 (en) * 2007-06-22 2008-12-25 Renesas Technology Corp. Method of manufacturing semiconductor device
US20090017637A1 (en) * 2007-07-10 2009-01-15 Yi-Chiau Huang Method and apparatus for batch processing in a vertical reactor
JP2011029284A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Tokyo Electron Ltd 成膜方法及び成膜装置
JP2012501067A (ja) * 2008-08-22 2012-01-12 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 半導体プロセスチャンバのプロセスガス配送
JP2012049506A (ja) * 2010-07-29 2012-03-08 Tokyo Electron Ltd 成膜方法及び成膜装置
WO2012173931A1 (en) * 2011-06-11 2012-12-20 Tokyo Electron Limited Process gas diffuser assembly for vapor deposition system
JP2013040398A (ja) * 2011-07-20 2013-02-28 Tokyo Electron Ltd 成膜装置及び成膜方法
WO2013076347A1 (en) * 2011-11-22 2013-05-30 Picosun Oy An atomic layer deposition reactor for processing a batch of substrates and method thereof
WO2013100084A1 (ja) * 2011-12-27 2013-07-04 京セラ株式会社 電極用導電性ペースト、太陽電池および太陽電池の製造方法

Patent Citations (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06310443A (ja) * 1993-04-27 1994-11-04 Fujitsu Ltd 気相成長方法及び反応容器
JP2001026875A (ja) * 1999-07-15 2001-01-30 Tokyo Electron Ltd ガス処理方法
JP2002367992A (ja) * 2001-05-31 2002-12-20 Samsung Electronics Co Ltd 原子層蒸着を用いた薄膜形成方法
US6391803B1 (en) * 2001-06-20 2002-05-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of forming silicon containing thin films by atomic layer deposition utilizing trisdimethylaminosilane
JP2003007700A (ja) * 2001-06-20 2003-01-10 Samsung Electronics Co Ltd トリスジメチルアミノシランを用いた原子層蒸着によるシリコン含有固体薄膜の製造方法
JP2004056062A (ja) * 2002-05-29 2004-02-19 Kyocera Corp Cat−PECVD法、それを用いて形成した膜、およびその膜を備えた薄膜デバイス
JP2005243963A (ja) * 2004-02-26 2005-09-08 Furukawa Co Ltd 気相成長装置
JP2006245089A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 薄膜形成方法
US20080318439A1 (en) * 2007-06-22 2008-12-25 Renesas Technology Corp. Method of manufacturing semiconductor device
JP2009004608A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Renesas Technology Corp 半導体装置の製造方法
US20090017637A1 (en) * 2007-07-10 2009-01-15 Yi-Chiau Huang Method and apparatus for batch processing in a vertical reactor
JP2009055001A (ja) * 2007-07-10 2009-03-12 Applied Materials Inc 垂直反応器におけるバッチ処理のための方法および装置
JP2012501067A (ja) * 2008-08-22 2012-01-12 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 半導体プロセスチャンバのプロセスガス配送
JP2011029284A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Tokyo Electron Ltd 成膜方法及び成膜装置
JP2012049506A (ja) * 2010-07-29 2012-03-08 Tokyo Electron Ltd 成膜方法及び成膜装置
WO2012173931A1 (en) * 2011-06-11 2012-12-20 Tokyo Electron Limited Process gas diffuser assembly for vapor deposition system
JP2014518452A (ja) * 2011-06-11 2014-07-28 東京エレクトロン株式会社 気相成長システム用のプロセスガスディフューザ組立体
JP2013040398A (ja) * 2011-07-20 2013-02-28 Tokyo Electron Ltd 成膜装置及び成膜方法
WO2013076347A1 (en) * 2011-11-22 2013-05-30 Picosun Oy An atomic layer deposition reactor for processing a batch of substrates and method thereof
JP2015505899A (ja) * 2011-11-22 2015-02-26 ピコサン オーワイPicosun Oy 基板群を処理する原子層堆積反応炉およびその方法
WO2013100084A1 (ja) * 2011-12-27 2013-07-04 京セラ株式会社 電極用導電性ペースト、太陽電池および太陽電池の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115261821A (zh) * 2022-08-08 2022-11-01 中国科学院上海高等研究院 一种氢化ald薄膜的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6346022B2 (ja) 2018-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP4203081A1 (en) Topcon battery and preparation method therefor, and electrical appliance
US7846762B2 (en) Integrated emitter formation and passivation
JP6285545B2 (ja) 太陽電池素子および太陽電池モジュール
JP5737204B2 (ja) 太陽電池及びその製造方法
KR20130129818A (ko) 실리콘 웨이퍼들 상에 n+pp+ 또는 p+nn+ 구조를 준비하는 방법
WO2014030765A1 (ja) 太陽電池素子
WO2011145731A1 (ja) 太陽電池素子およびその製造方法ならびに太陽電池モジュール
EP3971998A1 (en) Solar cell and preparation method therefor, method for processing n-type doped silicon film, and semiconductor device
TWI673883B (zh) 太陽電池元件及太陽電池元件之製造方法
JP5813212B2 (ja) 太陽電池素子
CN109192813A (zh) Perc电池背面钝化工艺
JP2012506629A (ja) 半導体デバイス製造方法、半導体デバイス、及び半導体デバイス製造設備
JP2013165160A (ja) 太陽電池の製造方法及び太陽電池
JP2014220276A (ja) 太陽電池の製造方法及び太陽電池
WO2013100085A1 (ja) 太陽電池素子、太陽電池素子の製造方法および太陽電池モジュール
US20110136285A1 (en) Method for manufacturing stacked film and solar cell
EP3306674B1 (en) Solar cell element and method for manufacturing same
JP6330108B1 (ja) 高光電変換効率太陽電池及び高光電変換効率太陽電池の製造方法
JP6346022B2 (ja) 薄膜形成方法および太陽電池素子の製造方法
JP5744202B2 (ja) アルミナ膜の形成方法
JP2011009754A (ja) 太陽電池の製造方法
JP6224513B2 (ja) 太陽電池素子の製造方法
US11038078B2 (en) Method for manufacturing high efficiency solar cell
US11804560B2 (en) Solar cell and method for manufacturing the same
CN117855333A (zh) 电池的制备方法及电池的制备系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170421

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180424

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180524

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6346022

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees