JP2015046543A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度の検出精度が高く、トランジスタの発熱に対する過熱検出の応答性が高い半導体集積回路装置を提供する。【解決手段】リード12と、半導体チップ13に形成されたボンディングパッド14、15との間が、ボンディングワイヤ16、17で接続されている。トランジスタ19がオンしているときのドレイン・ソース間電圧V1は、リード12の電圧Voをボンディングワイヤ16の抵抗とトランジスタ19のオン抵抗で分圧した値になる。両抵抗の温度係数は異なるので、分圧比は温度に応じて変化する。基準電圧V2は、電圧Voを分圧回路22で分圧した値になり、分圧比は温度に依存せず一定となる。コンパレータ27は、V1≧V2の条件で過熱を示すLレベルの温度判定信号Stを出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、インナーリード部と半導体チップに形成されたボンディングパッドとの間がボンディングワイヤにより接続された半導体集積回路装置に関する。
負荷電流を流すパワートランジスタを過熱から保護するため、トランジスタの近傍に感温用のダイオードを配置し、そのダイオードに定電流を流したときの順方向電圧に基づいて過熱状態の有無を判定する過熱検出回路が用いられている(特許文献1参照)。
特開2002−112451号公報
しかし、トランジスタの素子サイズが大きいと、温度分布に偏りが生じる。そのため、感温用ダイオードの配置によっては温度の検出精度が低下するとともに、トランジスタの発熱に対する過熱検出の応答性が低下する。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、温度の検出精度が高く、トランジスタの発熱に対する過熱検出の応答性が高い半導体集積回路装置を提供することにある。
請求項1に記載した半導体集積回路装置によれば、リードのインナーリード部と半導体チップに形成された第1、第2ボンディングパッドとの間がそれぞれ第1、第2ボンディングワイヤにより接続されており、これらインナーリード部、半導体チップおよびボンディングワイヤが封止されている。半導体チップには、トランジスタ、分圧抵抗および第1比較回路が形成されている。
トランジスタの通電端子間(ドレイン・ソース間、コレクタ・エミッタ間)は、第1ボンディングパッドと電源線との間に接続されている。分圧抵抗は、第2ボンディングパッドと電源線との間に接続されている。分圧抵抗は、第2ボンディングワイヤの抵抗値よりも高い抵抗値を有することにより、インナーリード部と電源線との間の電圧を温度変化によらず一定比率で分圧して基準電圧を生成する。第1比較回路は、トランジスタが所定の駆動条件でオン駆動されているときに、トランジスタの通電端子間の電圧と基準電圧とを比較して温度判定信号を出力する。
本手段によれば、トランジスタの通電端子間の電圧は、リードと電源線との間の電圧を、第1ボンディングワイヤの抵抗とトランジスタのオン抵抗とで分圧した値になる。第1ボンディングワイヤの抵抗とトランジスタのオン抵抗の温度特性は異なるので、その分圧比は温度に応じて変化する。一方、第2ボンディングパッドと電源線との間に接続された分圧抵抗の抵抗値は、第2ボンディングワイヤの抵抗値よりも高いので、リードと電源線との間の電圧は主に分圧抵抗が負担し、基準電圧を生成する分圧比は温度によらずほぼ一定となる。
このように2つの分圧比の温度特性が異なるので、リードの電圧にかかわらず、オン駆動されたトランジスタの通電端子間の電圧と基準電圧との大小関係が温度に応じて変化する。第1比較回路は、両電圧を比較して温度判定(温度検出)を行う。オン抵抗はトランジスタの真の温度を反映しており、素子内での温度分布の偏りの影響を受けにくいので、高精度に温度判定することができる。また、ボンディングワイヤの熱抵抗は小さく、トランジスタの発熱時におけるボンディングワイヤの温度上昇がトランジスタの温度上昇よりも遅れる傾向にあるので、電流の急増による発熱に対し過熱判定(過熱検出)の応答性が高くなる。
請求項2に記載した手段によれば、第1リードのインナーリード部と第1ボンディングパッドとの間が第1ボンディングワイヤにより接続されており、第2リードのインナーリード部と第2ボンディングパッドとの間が第2ボンディングワイヤにより接続されている。半導体集積回路装置は、第1リードのアウターリード部と第2リードのアウターリード部とが外部の電気的接続体により互いに接続された状態で用いられる。
この構成によれば、半導体集積回路装置の外部に設けられる電気的接続体(例えばプリント配線基板のパターン、配線パターンに設けたチップ抵抗、リードなど)が、第1ボンディングワイヤと直列に接続され、トランジスタへの通電経路となる。トランジスタの通電端子間の電圧は、電気的接続体と第1ボンディングワイヤの直列抵抗と、トランジスタのオン抵抗とで分圧した値になる。従って、電気的接続体を変更することにより、しきい値温度を変更することができる。
請求項3に記載した手段によれば、分圧抵抗は分圧比を変更可能に構成されている。半導体チップには、さらに差動増幅回路および第2比較回路が形成されている。差動増幅回路は、第1ボンディングパッドの電圧と第2ボンディングパッドの電圧との差分電圧を増幅する。第2比較回路は、差動増幅回路の出力電圧と所定の電流判定値に対応した判定電圧とを比較して、第1ボンディングワイヤに流れる電流が電流判定値を超えているか否かを判定する。半導体集積回路装置は、第2比較回路が第1ボンディングワイヤに電流判定値を超える電流が流れていると判定している期間、基準電圧を低下させるように分圧抵抗の分圧比を変更する。
第1、第2ボンディングワイヤの各一端は、同じリードに共通に接続され、或いは異なる第1、第2リードを介して半導体集積回路装置の外部で電気的接続体を介して共通に接続されている。第1ボンディングワイヤを介してトランジスタに電流が流れ、第2ボンディングワイヤを介して分圧抵抗に電流が流れる。第1ボンディングパッドの電圧は、上記共通接続点の電圧に対し、第1ボンディングワイヤに流れる電流に応じた値だけ変位する。これに対し、分圧抵抗はトランジスタのオン抵抗およびボンディングワイヤの抵抗よりも高い抵抗値を有するので、第2ボンディングパッドの電圧は、上記共通接続点の電圧に近い値になる。その結果、差動増幅回路が出力する電圧は、第1ボンディングワイヤ(トランジスタ)に流れる電流に応じた値となる。
本手段によれば、第1ボンディングワイヤに電流判定値を超える電流が流れている期間、基準電圧が低下して判定温度が下がる。これにより、トランジスタの発熱が大きい時に、トランジスタの急激な温度上昇に遅れることなく、温度上昇(過熱状態)を示す温度判定信号を高応答で出力することができる。
第1の実施形態を示すICの電気的構成図 第2の実施形態を示す図1相当図
各実施形態において実質的に同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態について図1を参照しながら説明する。IC11(半導体集積回路装置)は、リード12および図示しないその他のリードを備えている。リード12のインナーリード部12aと半導体チップ13に形成された第1、第2ボンディングパッド14、15との間は、それぞれ第1、第2ボンディングワイヤ16、17により接続されている。図示しないが、他のリードと他のボンディングパッドとの間もボンディングワイヤにより接続されている。これらの各リードのインナーリード部、半導体チップ13およびボンディングワイヤは、樹脂により封止されている。
半導体チップ13には、ローサイド側すなわち電源線18(グランド)側に位置してNチャネル型のLDMOSトランジスタ19が形成されている。トランジスタ19は、リード12のアウターリード部12bと外部の電源線20との間に接続された誘導性または抵抗性の負荷21を駆動する。外部の電源線20は、例えば電圧VBを有する車載バッテリの正極端子に接続されている。
半導体チップ13において、ボンディングパッド14と電源線18との間には、上述したトランジスタ19のドレイン・ソース間(通電端子間)が接続されている。トランジスタ19がオンすると、リード12からボンディングワイヤ16、ボンディングパッド14、トランジスタ19を経て負荷電流が流れる。
ボンディングパッド15と電源線18との間には、分圧抵抗22が接続されている。リード12からボンディングワイヤ17、ボンディングパッド15、分圧抵抗22を経て電源線18に至る経路は、電圧センシング用に設けられたものである。分圧抵抗22は、ボンディングパッド15と電源線18との間に直列接続された抵抗23、24、および抵抗23、24の分圧ノードと電源線18との間に直列接続された抵抗25とNチャネル型MOSトランジスタ26から構成されている。抵抗23、24、25は、温度係数が互いに等しく、ボンディングワイヤよりも十分に高い抵抗値を有している。分圧抵抗22は、分圧ノードから基準電圧V2を出力する。
コンパレータ27(第1比較回路)は、電源線28、18を通して与えられる電源電圧VDDにより動作する。コンパレータ27は、トランジスタ19のゲート電圧がトランジスタ19のしきい値電圧よりも高く設定された電圧V3以上であることを条件として、トランジスタ19のドレイン・ソース間電圧V1と基準電圧V2とを比較して温度判定信号Stを出力する。
差動増幅回路29は、ボンディングパッド14の電圧V1とボンディングパッド15の電圧V3との差分(V3−V1)に応じた電圧を出力する。差動増幅回路29は、電源電圧VDDで動作するオペアンプ30と抵抗31〜37から構成されている。抵抗31、32の抵抗値はRa、抵抗33〜36の抵抗値はRbである。抵抗37はトリミング抵抗である。抵抗37のトリミング後の抵抗値をRcとすれば、差動増幅回路29は(1)式で示す差分電圧Vdを出力する。
Vd=2(1+Rb/Rc)(Rb/Ra)(V3−V1) …(1)
基準電圧生成回路39は、所定の電流判定値に対応した判定電圧Vrを生成する。コンパレータ38(第2比較回路)は、電源電圧VDDにより動作し、差分電圧Vdと判定電圧Vrとを比較して電流判定信号Scを出力する。電流判定信号Scは、上述したトランジスタ26のゲートに与えられ、分圧抵抗22の分圧比を制御する。
駆動回路40は、入力した駆動信号に基づいてトランジスタ19をオンオフ駆動する。電源線28、18間には定電流回路41、スイッチ42およびスイッチ43が直列に接続されており、スイッチ42、43の共通接続ノードがトランジスタ19のゲートに接続されている。スイッチ42は駆動信号がHレベルのときにオン動作し、スイッチ43はインバータ44を通過した駆動信号の反転信号がHレベルのときにオン動作する。3状態インバータ45は、駆動信号がHレベルのときに有効化され、温度判定信号StがLレベル(過熱状態)のときにスイッチ43をオンしてトランジスタ19をオフ駆動する。
次に、本実施形態の作用を説明する。リード12の電圧Voは、電源線20の電圧VB、トランジスタ19のオンオフ状態、負荷21の大きさなどにより変動する。ボンディングワイヤ16の抵抗値をR1、トランジスタ19のオン抵抗の値をRonとすれば、トランジスタ19がオンしているときのドレイン・ソース間電圧V1は、(2)式で示す分圧電圧となる。
V1=Ron/(R1+Ron)・Vo …(2)
一例として、ボンディングワイヤ16の抵抗の温度係数Tc1は4.4×10-3/℃、トランジスタ19のオン抵抗Ronの温度係数Tc2は12.8×10-3/℃である。温度係数Tc1とTc2は異なるので、その分圧比は温度に応じて変化する。本実施形態のようにTc1<Tc2の場合、温度の上昇に伴い分圧比Ron/(R1+Ron)が大きくなるので、電圧V1は正の温度係数を持つ。
一方、ボンディングワイヤ17の抵抗値をR2、抵抗23、24、25の抵抗値をR23、R24、R25、抵抗24、25の並列抵抗値をRpとすれば、基準電圧V2は、電流判定信号ScがLレベルのとき(3)式、Hレベルのとき(4)式となる。
V2=R24/(R2+R23+R24)・Vo …(3)
V2=Rp/(R2+R23+Rp)・Vo …(4)
一例として、R2は200mΩ、R23、R24、R25は数kΩなので、(3)式、(4)式は高い精度で(5)式、(6)式のように近似できる。R23、R24、R25は温度係数が互いに等しいので、基準電圧V2を決定する分圧比は、温度に依存せず一定となる。
V2≒R24/(R23+R24)・Vo …(5)
V2≒Rp/(R23+Rp)・Vo …(6)
このように電圧V1、V2を生成するときの分圧比の温度特性が異なるので、リード12の電圧Voにかかわらず、電圧V1、V2の相対的な大小関係が温度に応じて変化する。そこで、電流判定信号ScがLレベルで温度がしきい値温度TaのときにV1=V2となり、電流判定信号ScがHレベルで温度がしきい値温度Tb(<Ta)のときにV1=V2となるように抵抗値R23、R24、R25を決定する。最終的には、IC11の検査工程において抵抗値R24をトリミングして合わせ込む。
電流判定信号ScがLレベルの場合、ボンディングワイヤ16とトランジスタ19の温度がTaよりも低いときには、V1<V2となり温度判定信号StがHレベル(正常状態)となる。温度がTa以上になると、V1≧V2となり温度判定信号StがLレベル(過熱状態)に遷移する。電流判定信号ScがHレベルの場合も同様に、温度がTbよりも低いときに温度判定信号StがHレベルとなり、温度がTb以上になると温度判定信号StがLレベルに遷移する。温度判定信号StがLレベルになると、駆動回路40は、トランジスタ19をオフ駆動して過熱から保護する。
続いて、電流検出について説明する。差動増幅回路29は、ボンディングパッド14の電圧V1とボンディングパッド15の電圧V3との差分電圧Vdを出力する。ボンディングパッド14、15は、ボンディングワイヤ16、17を介して共通のリード12に接続されているので、差分電圧Vdは、ボンディングワイヤ16、17に流れる電流差に応じた電圧となる。ボンディングワイヤ16には負荷電流が流れる。一方、分圧抵抗22の抵抗値はトランジスタ19のオン抵抗Ron(一例として500mΩ)に比べ十分に大きいので、ボンディングワイヤ17に流れる電流は負荷電流に比べ十分に小さくなる。従って、差分電圧Vdは、ボンディングワイヤ16(トランジスタ19)に流れる負荷電流に比例した電圧となる。
トランジスタ19に流れる電流が電流判定値未満の場合には、差分電圧Vdが判定電圧Vr未満となり、電流判定信号ScはLレベルになる。このとき、分圧抵抗22の分圧比は(5)式に示すように大きくなる。これに対し、トランジスタ19に流れる電流が電流判定値以上の場合には、差分電圧Vdが判定電圧Vr以上となり、電流判定信号ScはHレベルになる。このとき、分圧抵抗22の分圧比は(6)式に示すように小さくなる。すなわち、トランジスタ19に流れる電流が電流判定値以上になると、基準電圧V2が低下して、より低い温度Tbで温度判定信号StをLレベル(過熱状態)に遷移させることができる。
以上説明した本実施形態によれば、リード12と電源線18との間に構成された2つの電流経路において、それぞれ温度特性が異なる分圧比により電圧V1と基準電圧V2が定まる。従って、IC11は、電圧V1と基準電圧V2の比較に基づいて、温度がしきい値温度Ta以上(電流判定信号ScがLの時)またはしきい値温度Tb以上(電流判定信号ScがHの時)であるか否かの過熱判定をすることができる。
電圧V1は、ボンディングワイヤ16とトランジスタ19のオン抵抗との分圧により定まるので、トランジスタ19に流れる電流の大きさにかかわらず過熱判定できる。オン抵抗はトランジスタ19の真の温度を反映しており、トランジスタ素子内での温度分布の偏りの影響を受けにくいので、高精度に温度判定することができる。また、ダイオードなどの感温素子を別に設ける必要がないので、IC11内での素子レイアウトの自由度が高くなる。
ボンディングワイヤ16の熱抵抗は小さくリード12への熱伝導により放熱されるので、トランジスタ19の発熱が増えると、トランジスタ19の温度がボンディングワイヤ16の温度よりも早く上昇する。その結果、電圧V1を生成する際の分圧比が一時的に高くなり、負荷電流の急増等によるトランジスタ19の発熱に対する過熱判定の応答性が高くなる。
電流判定信号Scがフィードバックされているので、ボンディングワイヤ16(トランジスタ19)に電流判定値を超える電流が流れている期間、基準電圧V2が低下して判定しきい値温度がTaからTbに下がる。これにより、トランジスタ19の発熱が大きい時に、トランジスタ19の急激な温度上昇に遅れることなく、過熱状態を検出することができる。その結果、負荷21の短絡故障などにより負荷電流が急増した時でも、トランジスタ19を確実に遮断して保護することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について図2を参照しながら説明する。IC51は、第1、第2ボンディングパッド14、15に対し、それぞれ独立した第1、第2リード52、53を備えている。リード52のインナーリード部52aとボンディングパッド14との間がボンディングワイヤ16により接続されており、リード53のインナーリード部53aとボンディングパッド15との間がボンディングワイヤ17により接続されている。IC51のその他の構成はIC11と同じである。
IC51はプリント配線基板に実装されている。リード52のアウターリード部52bとリード53のアウターリード部53bとは、プリント配線基板に形成されたパターンを介して接続されている。このパターンが持つ抵抗54(パターン抵抗54)は、電気的接続体として機能する。このパターンとアウターリード部53bとの接続点55は、負荷21の一端に接続されている。
トランジスタ19がオンしているときのドレイン・ソース間電圧V1は、接続点55の電圧Voをパターン抵抗54とボンディングワイヤ16の抵抗とトランジスタ19のオン抵抗とで分圧した値になる。一方、基準電圧V2は、接続点55の電圧Voを分圧抵抗22で分圧した値になる。
本実施形態によれば、IC51を実際にプリント配線基板に実装する際のパターン抵抗54を変更することにより、電圧V1に係る分圧比を変更することができる。具体的には、パターン抵抗54を増やすほど分圧比が小さくなるので、基準電圧V2を高く調整することと同じ効果が得られる。逆に、パターン抵抗54を減らすほど分圧比が大きくなるので、基準電圧V2を低く調整することと同じ効果が得られる。その結果、IC51の製造後であっても、過熱状態と判定するしきい値温度Ta、Tbを実質的に変更することができる。
なお、電気的接続体として、パターン抵抗54に替えて或いはパターン抵抗54とともに、当該パターンに介在させたチップ抵抗を用いてもよい。この場合には、チップ抵抗の抵抗値を変更することにより、しきい値温度Ta、Tbを調整することができる。さらに、電気的接続体の一部としてリード52を用いてもよい。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形、拡張を行うことができる。
各実施形態において、分圧抵抗22から抵抗25とトランジスタ26を省くとともに、差動増幅回路29、コンパレータ38および基準電圧生成回路39を省いた構成としてもよい。
分圧抵抗22の抵抗値は、ボンディングワイヤ17の抵抗値よりも高い抵抗値を有していればよい。ただし、ボンディングワイヤ17の抵抗値に比べ分圧抵抗22の抵抗値が高いほど、基準電圧V2の温度係数を小さくすることができる。
駆動回路40は、トランジスタ19を所定の駆動条件(例えば一定のゲート電圧)でオン駆動する限り、トランジスタ19のゲートを定電流で駆動することに替えて定電圧で駆動してもよい。
図面中、11、51はIC(半導体集積回路装置)、12、52、53はリード、12a、52a、53aはインナーリード部、12b、52b、53bはアウターリード部、13は半導体チップ、14、15は第1、第2ボンディングパッド、16、17は第1、第2ボンディングワイヤ、19はトランジスタ、22は分圧抵抗、27はコンパレータ(第1比較回路)、29は差動増幅回路、38はコンパレータ(第2比較回路)、54はパターン抵抗(電気的接続体)である。

Claims (3)

  1. リード(12,52,53)のインナーリード部(12a,52a,53a)と半導体チップ(13)に形成された第1、第2ボンディングパッド(14,15)との間がそれぞれ第1、第2ボンディングワイヤ(16,17)により接続されており、これらインナーリード部、半導体チップおよびボンディングワイヤが封止された半導体集積回路装置(11,51)であって、
    前記半導体チップには、
    前記第1ボンディングパッドと電源線(18)との間に通電端子間が接続されたトランジスタ(19)と、
    前記第2ボンディングパッドと前記電源線との間に接続され、前記第2ボンディングワイヤの抵抗値よりも高い抵抗値を有することにより前記インナーリード部と前記電源線との間の電圧を温度変化によらず一定比率で分圧して基準電圧を生成する分圧抵抗(22)と、
    前記トランジスタが所定の駆動条件でオン駆動されているときに、前記トランジスタの通電端子間の電圧と前記基準電圧とを比較して温度判定信号を出力する第1比較回路(27)とが形成されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 第1リード(52)のインナーリード部(52a)と前記第1ボンディングパッド(14)との間が前記第1ボンディングワイヤ(16)により接続されており、
    第2リード(53)のインナーリード部(53a)と前記第2ボンディングパッド(15)との間が前記第2ボンディングワイヤ(17)により接続されており、
    前記第1リードのアウターリード部(52b)と前記第2リードのアウターリード部(53b)とが外部の電気的接続体(54)により互いに接続された状態で用いられることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装置。
  3. 前記分圧抵抗(22)は分圧比を変更可能に構成されており、
    前記半導体チップには、さらに
    前記第1ボンディングパッドの電圧と前記第2ボンディングパッドの電圧との差分電圧を増幅する差動増幅回路(29)と、
    前記差動増幅回路の出力電圧と所定の電流判定値に対応した判定電圧とを比較して、前記第1ボンディングワイヤに流れる電流が前記電流判定値を超えているか否かを判定する第2比較回路(38)とが形成され、
    前記第2比較回路が前記第1ボンディングワイヤに前記電流判定値を超える電流が流れていると判定している期間、前記基準電圧を低下させるように前記分圧抵抗の分圧比を変更することを特徴とする請求項1または2記載の半導体集積回路装置。
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