JP2015046105A - 電子タグ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】集積回路1bとアンテナ1cを有するインレット1の片面に衝撃緩和層2と表面層3が重ねて設けられ、衝撃緩和層2のアスカー(F)硬度が60〜90であり、衝撃緩和層2の厚さが1.0mm以上である電子タグ10とする。アスカー(F)硬度が60〜90、厚さが1.0mm以上の衝撃緩和層2で外部からの衝撃力を吸収緩和し、インレット1の集積回路1bやアンテナ1cの破損を防止する。
【選択図】図2
Description
なお、上記のタック性の数値は、JIS Z0237のボールタック試験で測定したものである。
また、本発明の電子タグのように、インレットの片面に衝撃緩和層と表面層が重ねて設けられていると、表面層が衝撃緩和層を被覆保護するので、衝撃緩和層が損傷するのを防止でき、しかも、この表面層は衝撃緩和層と協働して耐衝撃性の向上に寄与する役目も果たす。
そして、粘着剤層のアスカー(C2)硬度が10〜30である電子タグは、粘着剤層のクッション性が適度であるため、衝撃緩和層と協働して優れた耐衝撃性を発揮し、また、粘着剤層の破断強度も適度であるため、粘着剤層を破断させないで対象物から電子タグを容易に剥がすことが可能となる。
疎水性のアルキレンオキサイド鎖(AO)を構成する化合物としては、上記のポリアルキレングリコールのうち、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリペンタメチレングリコール、ポリヘキサメチレングリコール、ポリヘプタメチレングリコールが挙げられるが、特に、分子量が大きくても常温で液状である疎水性のポリプロピレングリコールは極めて好ましく使用される。
上記のOH/NCOの比率の範囲は、他のポリオール成分とポリイソシアネート成分を反応させて衝撃緩和性の良好なポリウレタンゲルを得る場合においても好ましい基準となるものである。
衝撃緩和層2を形成するポリウレタンゲルは、そのタック性が16以上であることが好ましく、このように大きいタック性を有していると、表面層3とインレット1に対する衝撃緩和層2の粘着強度が大きいため、衝撃を受けたときに表面層3が衝撃緩和層2から剥離したり、衝撃緩和層2がインレット1から剥離するのを防ぐことができる。
上記の透明な表面層3を、上記の透明なポリウレタンゲルよりなる厚さ1〜2mm程度の衝撃緩和層の上に重ねて設けたものは、全光線透過率が80%以上、ヘイズ値が25%以下になるので、インレット1の表面に印字された表示を容易に読み取ることができる。
そして、この粘着剤層4を形成するポリウレタンゲルのタック性が上記のように10〜25に調節されていると、電子タグ10を対象製品に確実に貼着することができ、対象製品から電子タグ10を簡単に剥がすこともできるようになる。
このように電子タグ10が対象製品等に貼着されていると、外部から衝撃を受けることが多々あるが、衝撃を受けたとしても、アスカー(F)硬度が60〜90のポリウレタンゲル等からなる厚さ1mm以上の柔軟性に富む衝撃緩和層2が表面層3と共に凹変形しながら衝撃力を吸収緩和して、インレット1に作用する圧力を大幅に低減させ、また、アスカー(C2)硬度が10〜30のポリウレタンゲル等からなる粘着剤層4もクッション層の役目を果たして衝撃力の吸収緩和に寄与するため、インレット1の下面に設けられた集積回路1bやアンテナ1cの破損を防止することができる。
この電子タグ10の他の構成は、前記実施形態の電子タグ10の構成と同様であるので、図4,図5において同一部材に同一符合を付すだけとし、重複する説明は省略する。
下面に集積回路とアンテナを設けたインレットの上面に、下記表1の実施例1〜6に示すアスカー(F)硬度と、タック性(JIS Z0237のボールタック試験によるタック性)と、厚さとを有するポリウレタンゲルからなる衝撃緩和層を設けると共に、その上に、下記表1の実施例1〜6に示す厚さを有するPC(ポリカーボネート)フィルム又はPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムからなる表面層を重ねて設け、更に、ICインレットの下面に、下記表1の実施例1〜5に示すアスカー(C2)硬度と、タック性と、厚さとを有するポリウレタンゲルからなる粘着剤層を設けた実施例1〜5の電子タグ(剥離シートを省略したもの)と、粘着剤層を設けていない実施例6の電子タグ(剥離シートを省略したもの)を作製した。
そして、落球衝撃試験後の電子タグ10に非接触送受信テストを行うことによって、インレット1の集積回路(ICチップ)1bやアンテナ1cの破損の有無を調べると共に、顕微鏡観察によって集積回路1bの破損の有無を調べた。
その結果、実施例1〜6の電子タグ10はいずれも、下記表1に示すように、顕微鏡観察では集積回路(ICチップ)の破損が認められず、正常に送受信を行うことができ、集積回路1bやアンテナ1cが破損していないことが確認できた。
比較のために、インレットの上面に、下記表1の比較例2〜6及び8に示すアスカー(F)硬度と、タック性と、厚さを有するポリウレタンゲルからなる衝撃緩和層を設けると共に、その上に、下記表1の比較例2〜5及び8に示す厚さを有するPCフィルム又はPETフィルムからなる表面層を重ねて設け(比較例6は表面層を省略)、更に、インレットの下面に、下記表1の比較例2〜6に示すアスカー(C2)硬度と、タック性と、厚さを有するポリウレタンゲルからなる粘着剤層を設けて(比較例8は粘着層を省略)、比較例2〜6及び8の電子タグ(剥離シートを省略したもの)を作製した。
また、インレットの上面に衝撃緩和層を省略して、下記表1の比較例1に示す厚さを有するPCフィルムを設け、インレットの下面に、下記表1の比較例1に示すアスカー(C2)硬度と、タック性と、厚さを有するポリウレタンゲルからなる粘着剤層を設けて、比較例1の電子タグ(剥離シートを省略したもの)を作製した。また、衝撃緩和層も粘着剤層も省略し、インレットの上面に下記表1の比較例7に示す厚さのPCフィルムからなる表面層を設けただけの、比較例7の電子タグ(剥離シートも省略)を作製した。
その結果、下記表1に示すように、比較例1〜8のICタグはいずれも、顕微鏡観察で集積回路の破損が認められ、正常に送受信を行うことができず、集積回路やアンテナが破損していることが確認できた。
1a インレット基材
1b 集積回路(ICチップ)
1c アンテナ
2 衝撃緩和層
3 表面層
4 粘着剤層
5 剥離シート
10 電子タグ
Claims (5)
- 集積回路とアンテナを有するインレットの片面に衝撃緩和層と表面層が重ねて設けられ、衝撃緩和層のアスカー(F)硬度が60〜90であり、衝撃緩和層の厚さが1.0mm以上であることを特徴とする電子タグ。
- 衝撃緩和層のタック性が16以上であることを特徴とする請求項1に記載の電子タグ。
- インレットの反対面に粘着剤層が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子タグ。
- 粘着剤層のアスカー(C2)硬度が10〜30であることを特徴とする請求項3に記載の電子タグ。
- 衝撃緩和層及び表面層が透明であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電子タグ。
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