JP2015045177A - 管材の連結構造、及び、管材の連結方法 - Google Patents

管材の連結構造、及び、管材の連結方法 Download PDF

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Abstract

【課題】セメント系組成物を充填することにより上下方向に隣り合う一対の管材を連結しつつ、一対の管材間における圧縮軸力の伝達性を高めること。【解決手段】管材同士を上下方向に連結する管材の連結構造であって、上下方向に隣り合う一対の管材のうちの上側の管材の下端と下側の管材の上端とが当接せず、前記一対の管材の継ぎ目が前記管材の全周に亘って露出し、前記一対の管材の内部には前記継ぎ目を跨ぐ内挿管材が設けられ、前記内挿管材の外周面には、第1の突起部が設けられ、前記上側の管材の内周面には、前記第1の突起部よりも上側の位置に第2の突起部が設けられ、前記下側の管材の内周面には、前記第1の突起部よりも下側の位置に第3の突起部が設けられ、前記一対の管材の内部のうち、少なくとも、前記第2の突起部よりも上側の位置から前記第3の突起部よりも下側の位置までの範囲が、セメント系組成物で充填されている、ことを特徴とする管材の連結構造である。【選択図】図2

Description

本発明は、建物等の構造物の柱、ブレース、トラス等の軸力部材となる管材同士を上下方向に連結する管材の連結構造、及び、管材の連結方法に関する。
建物等の構造物の柱、ブレース、トラス等の軸力部材は、管材同士が上下方向に連結されて構成されている。管材の連結方法としては、例えば、上下方向に隣り合う一対の管材の端部同士を付き合わせて周溶接する方法(例えば特許文献1参照)や、上下方向に隣り合う一対の管材の継ぎ目部分に外周面側から添え板を沿わせてボルトで連結する方法が挙げられる。
特開2002−242303号公報
しかし、溶接にて管材を連結する場合、現場で溶接することになり、天候の影響を受け易く、また、高度な溶接技量が要求されるため品質管理が難しい。一方、ボルトにて管材を連結する場合、管材の外周面に添え板やボルトが設けられるため、意匠性が悪く、室内空間が減少してしまう。そこで、上下方向に隣り合う一対の管材の内部にセメント系組成物を充填し、一対の管材とセメント系組成物とを一体化することにより、管材を連結する方法が考えられる。但し、建設時の調整代を確保するために、一対の管材の端部同士の間に隙間を設けた場合、一方の管材に作用した圧縮軸力を、一方の管材の端面から他方の管材の端面を介して他方の管材へ伝達することができない。そのため、一対の管材の内部にセメント系組成物を充填するだけでは、一対の管材間において圧縮軸力が伝達され難くなってしまう。その結果、柱(管材)に作用する圧縮軸力に対する柱の強度が低下したり、管材とセメント系組成物との相対位置ずれが起こったりしてしまう。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、セメント系組成物を充填することにより上下方向に隣り合う一対の管材を連結しつつ、一対の管材間における圧縮軸力の伝達性を高めることを目的とする。
かかる目的を達成するための発明は、管材同士を上下方向に連結する管材の連結構造であって、上下方向に隣り合う一対の管材のうちの上側の管材の下端と下側の管材の上端とが当接せず、前記一対の管材の継ぎ目が前記管材の全周に亘って露出し、前記一対の管材の内部には前記継ぎ目を跨ぐ内挿管材が設けられ、前記内挿管材の外周面には、第1の突起部が設けられ、前記上側の管材の内周面には、前記第1の突起部よりも上側の位置に第2の突起部が設けられ、前記下側の管材の内周面には、前記第1の突起部よりも下側の位置に第3の突起部が設けられ、前記一対の管材の内部のうち、少なくとも、前記第2の突起部よりも上側の位置から前記第3の突起部よりも下側の位置までの範囲が、セメント系組成物で充填されている、ことを特徴とする管材の連結構造である。
このような管材の連結構造によれば、セメント系組成物を充填することにより上下方向に隣り合う一対の管材が連結されるため、溶接やボルトにより管材を連結する場合に発生する問題が生じない。また、例えば、上側の管材が受けた下向きの力(圧縮軸力)を第2の突起部と第1の突起部との間のセメント系組成物を圧縮することにより内挿管材に伝達することができ、更に、内挿管材に伝達された力を第1の突起部と第3の突起部との間のセメント系組成物を圧縮することにより下側の管材に伝達することができる。つまり、上側の管材の下端と下側の管材の上端とが当接していなくとも、一対の管材間で圧縮軸力を円滑に且つ確実に伝達することができ、一対の管材間における圧縮軸力の伝達性を高めることができる。
かかる管材の連結構造であって、前記第1の突起部は、前記継ぎ目よりも上側に位置する第4の突起部と、前記継ぎ目よりも下側に位置する第5の突起部と、を有することを特徴とする管材の連結構造である。
このような管材の連結構造によれば、第2の突起部と第4の突起部との間隔が狭くなり、第3の突起部と第5の突起部との間隔が狭くなるため、各突起部の間のセメント系組成物をより確実に圧縮することができる。よって、一対の管材間における圧縮軸力の伝達性をより高めることができる。
かかる管材の連結構造であって、前記上側の管材の内周面には前記第4の突起部よりも下側の位置に第6の突起部が設けられ、前記下側の管材の内周面には前記第5の突起部よりも上側の位置に第7の突起部が設けられていることを特徴とする管材の連結構造である。
このような管材の連結構造によれば、例えば、上側の管材が受けた上向きの力(引張軸力)を第4の突起部と第6の突起部との間のセメント系組成物を圧縮することにより内挿管材に伝達することができ、更に、内挿管材に伝達された力を第5の突起部と第7の突起部との間のセメント系組成物を圧縮することにより下側の管材に伝達することができる。つまり、一対の管材間で引張軸力を円滑に且つ確実に伝達することができ、一対の管材間における引張軸力の伝達性を高めることができる。
かかる管材の連結構造であって、前記突起部では、複数の突起が上下方向に並んで設けられていることを特徴とする管材の連結構造である。
このような管材の連結構造によれば、複数の突起により、各突起部の間のセメント系組成物をより確実に圧縮することができる。よって、一対の管材間における軸力の伝達性をより高めることができる。
かかる管材の連結構造であって、前記突起部では、角形である前記管材の内周面又は角形である前記内挿管材の外周面の角部以外の部位に突起が設けられていることを特徴とする管材の連結構造である。
このような管材の連結構造によれば、突起部を容易に形成することができる。また、角部に突起が設けられていない分だけ管材と内挿管材との間隔が広くなるため、コンクリートを充填し易くすることができ、一対の管材の内部にセメント系組成物をより確実に充填することができる。
かかる管材の連結構造であって、前記突起部では、前記管材の内周面又は前記内挿管材の外周面の全周に亘って突起が設けられていることを特徴とする管材の連結構造である。
このような管材の連結構造によれば、突起の水平方向の断面積が大きくなるため、各突起部の間のセメント系組成物をより確実に圧縮することができる。よって、一対の管材間における軸力の伝達性をより高めることができる。
かかる管材の連結構造であって、前記突起部では、前記管材の内周面又は前記内挿管材の外周面の周方向に沿って複数の突起が間隔を空けて設けられていることを特徴とする管材の連結構造である。
このような管材の連結構造によれば、管材と内挿管材との間隔が広くなるため、コンクリートを充填し易くすることができ、一対の管材の内部にセメント系組成物をより確実に充填することができる。
また、管材同士を上下方向に連結する管材の連結方法であって、上下方向に隣り合う一対の管材の内部に当該一対の管材の継ぎ目を跨いで設けられる内挿管材の外周面に第1の突起部を形成し、前記一対の管材のうち上側の管材の内周面に第2の突起部を形成し、前記一対の管材のうち下側の管材の内周面に第3の突起部を形成する第1の工程と、前記下側の管材の上端から前記内挿管材が突出し且つ前記第1の突起部よりも下側の位置に前記第3の突起部が位置するように、前記下側の管材と前記内挿管材とを仮固定する第2の工程と、仮固定された前記下側の管材及び前記内挿管材に対して、前記第1の突起部よりも上側の位置に前記第2の突起部が位置し且つ前記上側の管材の下端と前記下側の管材の上端とが当接しないように、前記上側の管材を仮固定する第3の工程と、前記一対の管材の内部のうち、少なくとも、前記第2の突起部よりも上側の位置から前記第3の突起部よりも下側の位置までの範囲を、セメント系組成物で充填し、前記一対の管材の継ぎ目を前記管材の全周に亘って露出した状態にする第4の工程と、を有することを特徴とする管材の連結方法である。
このような管材の連結方法によれば、一対の管材間における圧縮軸力の伝達性が高まるように突起部が配置された管材の連結構造を形成することができる。
かかる管材の連結方法であって、前記第1の工程において、前記内挿管材の外周面に前記第1の突起部として第4の突起部と当該第4の突起部よりも下側に位置する第5の突起部とを形成し、前記上側の管材の内周面に前記第2の突起部よりも下側に位置する第6の突起部を形成し、前記下側の管材の内周面に前記第3の突起部よりも上側に位置する第7の突起部を形成し、前記第2の工程において、前記第3の突起部と前記第7の突起部との間に前記第5の突起部が位置するように前記下側の管材と前記内挿管材とを仮固定し、
前記第3の工程において、仮固定された前記下側の管材及び前記内挿管材に対して、前記第2の突起部と前記第6の突起部との間に前記第4の突起部が位置するように、前記上側の管材を仮固定することを特徴とする管材の連結方法である。
このような管材の連結方法によれば、一対の管材間における軸力の伝達性が高まるように突起部が配置された管材の連結構造を形成することができる。
また、管材同士を上下方向に連結する管材の連結方法であって、上下方向に隣り合う一対の管材の内部に当該一対の管材の継ぎ目を跨いで設けられる内挿管材の外周面に第1の突起部を形成し、前記一対の管材のうち上側の管材の内周面に第2の突起部を形成し、前記一対の管材のうち下側の管材の内周面に第3の突起部を形成する第1の工程と、前記上側の管材の下端から前記内挿管材が突出し且つ前記第1の突起部よりも上側の位置に前記第2の突起部が位置するように、前記上側の管材と前記内挿管材とを仮固定する第2の工程と、仮固定された前記上側の管材及び前記内挿管材に対して、前記第1の突起部よりも下側の位置に前記第3の突起部が位置し且つ前記上側の管材の下端と前記下側の管材の上端とが当接しないように、前記下側の管材を仮固定する第3の工程と、前記一対の管材の内部のうち、少なくとも、前記第2の突起部よりも上側の位置から前記第3の突起部よりも下側の位置までの範囲を、セメント系組成物で充填し、前記一対の管材の継ぎ目を前記管材の全周に亘って露出した状態にする第4の工程と、を有することを特徴とする管材の連結方法である。
このような管材の連結方法によれば、一対の管材間における圧縮軸力の伝達性が高まるように突起部が配置された管材の連結構造を形成することができる。
かかる管材の連結方法であって、前記第1の工程において、前記内挿管材の外周面に前記第1の突起部として第4の突起部と当該第4の突起部よりも下側に位置する第5の突起部とを形成し、前記上側の管材の内周面に前記第2の突起部よりも下側に位置する第6の突起部を形成し、前記下側の管材の内周面に前記第3の突起部よりも上側に位置する第7の突起部を形成し、前記第2の工程において、前記第2の突起部と前記第6の突起部との間に前記第4の突起部が位置するように前記上側の管材と前記内挿管材とを仮固定し、
前記第3の工程において、仮固定された前記上側の管材及び前記内挿管材に対して、前記第3の突起部と前記第7の突起部との間に前記第5の突起部が位置するように、前記下側の管材を仮固定することを特徴とする管材の連結方法である。
このような管材の連結方法によれば、一対の管材間における軸力の伝達性が高まるように突起部が配置された管材の連結構造を形成することができる。
本発明によれば、セメント系組成物を充填することにより上下方向に隣り合う一対の管材を連結しつつ、一対の管材間における圧縮軸力の伝達性を高めることができる。
図1Aは管材の連結構造を上下方向に切った断面図であり、図1Bは管材の連結構造を図1Aの線分AAで切った断面図であり、図1Cは管材の連結構造を図1Aの線分BBで切った断面図である。 図2Aは管材の連結構造における圧縮軸力の伝達の流れを説明する図であり、図2Bは管材の連結構造における引張軸力の伝達の流れを説明する図である。 図3Aから図3Dは本実施形態における管材の連結方法を説明する図である。 図4A及び図4Bは突起部の変形例を説明する図である。 管材の連結構造の変形例を説明する図である。
===管材の連結構造===
図1Aは、管材の連結構造1(継ぎ目部分)を上下方向に切った断面図であり、図1Bは、管材の連結構造1を図1Aの線分AAで切った断面図であり、図1Cは、管材の連結構造1を図1Aの線分BBで切った断面図である。図2Aは、管材の連結構造1における圧縮軸力の伝達の流れを説明する図であり、図2Bは、管材の連結構造1における引張軸力の伝達の流れを説明する図である。
建物等の構造物の柱は、一般的に、管材同士を上下方向に連結した管材の連結構造によって構成される。本実施形態における管材の連結構造1は、上下方向に隣り合う一対の管材のうちの上側の管材2と、下側の管材3と、一対の管材2,3の内部に設けられる内挿管材4と、一対の管材2,3の内部に充填されるコンクリート5と、コンクリート5の充填範囲を区画する仕切り板6a,6bと、コンクリート5を注入するための注入孔7と、を有する。内挿管材4は、一対の管材2,3の継ぎ目を跨ぐとともに、一対の管材2,3の内周面2a,3aとの間に間隔を空けて設けられる。また、本実施形態では、一対の管材2,3及び内挿管材4を中空の角形鋼管とする、即ち、水平方向に切った断面(内周面及び外周面)の形状が略四角形状の鋼管とする。但し、これに限らず、例えば、水平方向に切った断面形状が円形状の鋼管であってもよいし、一対の管材2,3と内挿管材4とで断面が異なる鋼管にしてもよい。また、管材2,3に作用する軸力を伝達可能なものであれば鋼製の管材に限らず、例えばアルミニウム合金等の管材でもよい。また、本明細書では管材の連結構造1を柱に利用する実施形態を例に挙げるが、これに限らず、管材の連結構造1を例えばブレースやトラス等の軸力部材に利用してもよい。
内挿管材4の外周面4bには、一対の管材2,3の継ぎ目よりも上側に位置し、且つ、管径方向の外側に突出した2つの突起19,19が上下方向に並ぶ「上側伝達用突起部18(第1の突起部,第4の突起部)」と、一対の管材2,3の継ぎ目よりも下側に位置し、且つ、管径方向の外側に突出した2つの突起21,21が上下方向に並ぶ「下側伝達用突起部20(第1の突起部,第5の突起部)」とが設けられている。
上側の管材2の下端側の部位の内周面2aには、上側伝達用突起部18よりも上側に位置し、且つ、管径方向の内側に突出した2つの突起11,11が上下方向に並ぶ「上側圧縮用突起部10(第2の突起部)」と、上側伝達用突起部18よりも下側に位置し、且つ、管径方向の内側に突出した2つの突起13,13が上下方向に並ぶ「上側引張用突起部12(第6の突起部)」とが設けられている。
下側の管材3の上端側の部位の内周面3aには、下側伝達用突起部20よりも上側に位置し、且つ、2つの突起15,15が上下方向に並ぶ「下側引張用突起部14(第7の突起部)」と、下側伝達用突起部20よりも下側に位置し、且つ、管径方向の内側に突出した2つの突起17,17が上下方向に並ぶ「下側圧縮用突起部16(第3の突起部)」とが設けられている。なお、本実施形態では、図1Aに示すように、各突起11,13,15,17,19,21を上下方向に切った断面形状を四角形状としているが、これに限らない。
また、上側の管材2には、上側圧縮用突起部10及び注入孔7よりも上側の位置に、上側の管材2の水平方向に沿う断面を覆う仕切り板6aが設けられ、下側の管材3には、下側圧縮用突起部16よりも下側の位置に、下側の管材3の水平方向に沿う断面を覆う仕切り板6bが設けられている。そして、この2つの仕切り板6a,6bの間にコンクリート5が充填されている。つまり、一対の管材2,3の内部のうち、上側圧縮用突起部10よりも上側の位置から下側圧縮用突起部16よりも下側の位置までの範囲が、コンクリート5で充填されている。なお、仕切り板6a,6bを設けずに、一対の管材2,3の全長に亘ってコンクリート5を充填してもよい。また、一対の管材2,3の内部に充填するのは、コンクリート5に限らず、例えばモルタルでもよく、圧縮軸力を伝達可能なセメント系組成物であればよい。
また、上側の管材2の下端と下側の管材3の上端とは当接せず、上側の管材2の下端と下側の管材3の上端との間には、建設時の調整代となる隙間8が設けられている。このような隙間8を設けることで、例えば、製造誤差により管材2,3の端面が水平でなかったり、下側の管材3が若干斜めに立設されたりした場合にも、下側の管材3の上に上側の管材2を鉛直に立設することができる。
ところで、管材の連結方法としては、一般的に、上下方向に隣り合う一対の管材の端部同士を付き合わせて周溶接する方法や、上下方向に隣り合う一対の管材の継ぎ目部分に外周面側から添え板を沿わせてボルトで接合する方法が知られている。しかし、溶接により連結する場合、現場での溶接となり、工場のような良好な施工環境を確保できないため、高度な技量が必要とされ、品質管理が難しい。また、天候によって、溶接可能な日が限定される場合がある。特に、柱(管材2,3)に利用される高強度鋼材は溶接割れし易いため、予熱・後熱などの処理が必要となる。また、ボルトにより連結する場合、多数の孔開け処理や締め込み処理を行う必要があり、施工性が悪い。また、管材2,3は閉鎖断面であるため、ナットを使用せずに外周面側からの締め込みだけで締結可能な高価なワンサイドボルトを調達したり、管材の内周面に予めナットを溶接したりする必要がある。また、管材の外周面(室内側)にボルトや添え板が露出するため、その分だけ室内空間が減少し、意匠性も悪い。
これに対して、本実施形態における管材の連結構造1では、一対の管材2,3の継ぎ目を跨いでコンクリート5を充填し、一対の管材2,3とコンクリート5とを一体化することにより、上側の管材2と下側の管材3とを連結する。従って、本実施形態における管材の連結構造1では、溶接やボルトにより管材を連結する場合に発生する上述の問題が生じない。また、一対の管材2,3の継ぎ目が管材2,3の全周に亘って露出するため、室内空間の減少や意匠性の悪化を抑制することができる。
但し、本実施形態における管材の連結構造1では、前述のように、上側の管材2の下端と下側の管材3の上端とが当接していないので、一対の管材2,3のうちの一方の管材に作用した軸力(圧縮軸力や引張軸力)を、一方の管材の端面から他方の管材の端面を介して他方の管材へ伝達することができない。そのため、仮に、一対の管材の内部に内挿管材や突起部を設けずにコンクリートを充填するだけであると、管材とコンクリートとの付着を主として軸力を伝達することになるため、一対の管材間において軸力が伝達され難くなってしまう。その結果、柱(管材2,3)に作用する軸力に対する柱の強度が低下したり、管材2,3とコンクリート5との相対位置ずれが起こったりしてしまう。
しかし、本実施形態における管材の連結構造1では、一対の管材2,3の内部に内挿管材4が設けられ、内挿管材4に上側伝達用突起部18と下側伝達用突起部20とが設けられ、上側の管材2に上側圧縮用突起部10が設けられ、下側の管材3に下側圧縮用突起部16が設けられている。そのため、例えば、図2Aに示すように、圧縮軸力として上側の管材2に下向きの力が作用した場合、その力が上側圧縮用突起部10と上側伝達用突起部18との間に充填されたコンクリート5を圧縮することにより、下向きの力が内挿管材4に伝達され、内挿管材4に伝達された力が下側伝達用突起部20と下側圧縮用突起部16との間に充填されたコンクリート5を圧縮することにより、下向きの力が下側の管材3に伝達される。換言すると、上側の管材2から上側圧縮用突起部10と上側伝達用突起部18との間のコンクリート5を介して内挿管材4に伝達される下向きの力と、その下向きの力に対する基礎部の抵抗力であり、下側の管材3から下側圧縮用突起部16と下側伝達用突起部20との間のコンクリート5を介して内挿管材4に伝達される力とが、釣り合う。
更に、本実施形態における管材の連結構造1では、上側の管材2に上側引張用突起部12が設けられ、下側の管材3に下側引張用突起部14が設けられている。そのため、例えば、図2Bに示すように、引張軸力として上側の管材2に上向きの力が作用した場合、その力が上側引張用突起部12と上側伝達用突起部18との間に充填されたコンクリート5を圧縮することにより、上向きの力が内挿管材4に伝達され、内挿管材4に伝達された力が下側伝達用突起部20と下側引張用突起部14との間に充填されたコンクリート5を圧縮することにより、上向きの力が下側の管材3に伝達される。また、逆に、引張軸力として下側の管材3に下向きの力が作用した場合には、その力が上述(図2B)とは逆の流れで上側の管材2に伝達される。
このように、本実施形態における管材の連結構造1では、上側の管材2の下端と下側の管材3の上端とが当接していなくとも、一対の管材2,3間で軸力(圧縮軸力や引張軸力)を円滑に且つ確実に伝達することができ、一対の管材2,3間における軸力の伝達性を高めることができる。ゆえに、柱(管材の連結構造1)の強度を高めることができ、管材2,3とコンクリート5との相対位置ずれを抑制することができる。なお、管材2,3の所定方向(水平方向)における一方側の部位を内側として管材2,3を曲げようとする力が管材2,3に作用した場合、管材2,3の所定方向における一方側の部位では図2Aに示すように圧縮軸力が伝達され、管材2,3の所定方向における他方側の部位では図2Bに示すように引張軸力が伝達される。
また、前述のように、内挿管材4の外周面4bには、一対の管材2,3の継ぎ目よりも上側の位置に上側伝達用突起部18が設けられ、継ぎ目よりも下側の位置に下側伝達用突起部20が設けられている。そのため、上側圧縮用突起部10と上側伝達用突起部18との間隔、及び、下側圧縮用突起部16と下側伝達用突起部20との間隔を、比較的に狭くすることができる。同様に、上側引張用突起部12と上側伝達用突起部18との間隔、及び、下側引張用突起部14と下側伝達用突起部20との間隔を、比較的に狭くすることができる。ゆえに、各突起部の間のコンクリート5をより確実に圧縮することができるため、一対の管材2,3間における軸力の伝達性をより高めることができる。
また、各突起部(10,12,14,16,18,20)では、突起(11,13,15,17,19,21)が2つずつ上下方向に並んで設けられている。このように、各突起部に複数の突起を設けることで、各突起部の間のコンクリート5をより確実に圧縮することができ、一対の管材2,3間における軸力の伝達性をより高めることができる。なお、ここでは、各突起部に2つの突起を設けるとしているが、これに限らず、3つ以上の突起を設けてもよいし、突起部によって突起の数を異ならせてもよい。また、各突起部に1つの突起を設けるだけもよい。
また、上側圧縮用突起部10と上側引張用突起部12と下側引張用突起部14と下側圧縮用突起部16では、例えば図1Bに示すように、角形である管材2,3の内周面の角部以外の部位に突起11,13,15,17が設けられ、上側伝達用突起部18と下側伝達用突起部20では、例えば図1Cに示すように、角形である内挿管材4の外周面の角部以外の部位に突起19,21が設けられている。つまり、管材2,3及び内挿管材4がそれぞれ有する4つの面のうち直線状に延びた部位に突起が設けられている。そのため、直線状に延びた部材を突起として利用することができ、また、管材2,3の内周面や内挿管材4の外周面に溶接等により突起を固定する処理が容易となる。つまり、管材の連結構造1における突起部を容易に形成することができる。また、角部に突起が設けられていない分だけ管材2,3と内挿管材4との間隔が広くなるため、コンクリート5を充填し易くすることができ、一対の管材2,3の内部にコンクリート5をより確実に充填することができる。
===管材の連結方法===
図3Aから図3Dは、本実施形態における管材の連結方法を説明する図である。なお、図3A及び図3Bの上段には管材を上下方向に切った断面図を示し、下段には管材を水平方向に切った断面図を示す。図3C及び図3Dには管材を上下方向に切った断面図のみを示す。なお、図3Aには、上下に管材が連結される管材1’、即ち、上側の管材2にもなり、下側の管材3にもなる管材1’を例に挙げて示す。
本実施形態における管材の連結構造1を形成するためには、まず、工場において、図3Aの上段に示すように、管材1’の外周面の上端部と下端部に、組立用プレート30を溶接等により固定する。組立用プレート30は、図3Aの下段に示すように、管材1’の外周面を構成する4つの面からそれぞれ外側に突出するように設けられる。また、管材1’の内部に上端側の仕切り板6aと下端側の仕切り板6bを設ける。その後、管材1’の上端側の内周面に、下側引張用突起部14を構成する突起15を溶接等により固定し、それよりも下側の位置に、下側圧縮用突起部16を構成する突起17を溶接等により固定する。また、管材1’の下端側の内周面に、上側圧縮用突起部10を構成する突起11を溶接等により固定し、それよりも下側の位置に、上側引張用突起部12を構成する突起13を溶接等により固定する。一方、内挿管材4の外周面には、上側伝達用突起部18を構成する突起19を溶接等により固定し、それよりも下側の位置に、下側伝達用突起部20を構成する突起21を溶接等により固定する(第1の工程)。
そうして突起部等が設けられた管材1’の上端から内挿管材4が突出し、且つ、下側引張用突起部14と下側圧縮用突起部16との間に下側伝達用突起部20が位置するように、仮支持部材31によって、管材1’と内挿管材4とを仮固定する。なお、仮支持部材31は、管材1’の内周面を構成する4つの面と内挿管材4の外周面を構成する4つの面とをそれぞれ連結する。また、管材1’の下端から内挿管材4が突出し、且つ、上側圧縮用突起部10と上側引張用突起部12との間に上側伝達用突起部18が位置するように、管材1’と内挿管材4とを仮固定してもよい(第2の工程)。このように工場において管材1’と内挿管材4とを仮固定しておくことで、その後の処理を施工現場において円滑に行うことができる。また、管材1’の突起部10,12,14,16と内挿管材4の突起部18,20との位置関係をより正確にすることができる。
そうして工場で加工された管材1’を、施工現場に搬入し、構造物の基礎(不図示)から上方に向かって順に連結する。まず、下側の管材3から上方に突出した内挿管材4を上側の管材2の内部に挿入しつつ、上側の管材2の下端と下側の管材3の上端とが当接しないように隙間8を設けた状態で、仮固定されている下側の管材3及び内挿管材4に対して上側の管材2を仮固定する。具体的には、図3Bに示すように、上側の管材2と下側の管材3にそれぞれ設けられた組立用プレート30を共通の固定用プレート32で挟み込み、組立用プレート30のボルト孔30aと固定用プレート32のボルト孔32aにボルトを通してナットで締結する。その結果、上側の管材2の上側圧縮用突起部10と上側引張用突起部12との間に内挿管材4の上側伝達用突起部18が位置した状態で、一対の管材2,3と内挿管材4とが仮固定されるようにする。なお、工場において管材1’の下端から内挿管材4を突出させた場合には、下側の管材3の下側引張用突起部14と下側圧縮用突起部16との間に内挿管材4の下側伝達用突起部20が位置し、且つ、上側の管材2の下端と下側の管材3の上端とが当接しないように、仮固定されている上側の管材2及び内挿管材4に対して下側の管材3を仮固定する(第3の工程)。
その後、図3Cに示すように、例えば、上側の管材2の注入孔7からコンクリート5を充填する。なお、例えば、上側の管材2に内部と外部とを連通する確認孔9を設け、コンクリート5の充填状況を確認孔9から確認しながら充填するようにしてもよい。一対の管材2,3の内部には仕切り板6a,6bが設けられているため、この仕切り板6a,6bによって区画された空間、即ち、上側圧縮用突起部10よりも上側の位置から下側圧縮用突起部16よりも下側の位置までの範囲に、コンクリート5が充填される。なお、一対の管材2,3の継ぎ目の隙間8からコンクリート5が漏れないように、隙間8にウレタン材等の栓をしてもよい。この栓は隙間8に埋めたままでもよいし取り外してもよい。また、下側の管材3と内挿管材4とを連結する仮支持部材31はコンクリート5中に埋設されたままとなる。但し、隙間8に設けられた栓や仮支持部材31は、一対の管材2,3間における軸力の伝達に概ね寄与しない。また、下側の管材3側に注入孔を設け、下からコンクリート5を充填してもよい。
そして、コンクリート5が固化したら、図3Dに示すように、固定用プレート32を外し、溶断等により組立用プレート30も管材2,3から外し、一対の管材2,3の継ぎ目が管材2,3の全周に亘って露出した状態にする(第4の工程)。以上のような管材の連結方法によれば、一対の管材2,3の突起部10,12,14,16と内挿管材4の突起部18,20との位置関係を所望の位置関係に保った状態で、コンクリート5を充填、固化することができる。その結果、一対の管材2,3間における軸力の伝達性が高い管材の連結構造1を形成することができる。
===変形例===
図4A及び図4Bは、突起部の変形例を説明する図である。上記の実施形態では、管材2,3の内周面又は内挿管材4の外周面のうち角部以外の部位に突起が設けられた突起部を例に挙げているが、これに限らない。例えば、図4Aに示すように、上側圧縮用突起部10や上側引張用突起部12や下側引張用突起部14や下側圧縮用突起部16において、管材2,3の内周面の全周に亘り連続して突起11,13,15,17を設けたり、上側伝達用突起部18や下側伝達用突起部20において、内挿管材4の外周面の全周に亘り連続して突起19,21を設けたりしてもよい。この場合、各突起(11,13,15,17,19,21)の水平方向の断面積が大きくなるため、各突起部の間のコンクリート5をより確実に圧縮することができ、一対の管材2,3間における軸力の伝達性をより高めることができる。
また、例えば、図4Bに示すように、上側圧縮用突起部10や上側引張用突起部12や下側引張用突起部14や下側圧縮用突起部16において、管材2,3の内周面の周方向に沿って複数の突起11,13,15,17を間隔を空けて断続的に設けたり、上側伝達用突起部18や下側伝達用突起部20において、内挿管材4の外周面の周方向に沿って複数の突起19,21を間隔を空けて断続的に設けたりしてもよい。この場合、管材2,3と内挿管材4との間隔が広くなるため、コンクリート5を充填し易くすることができ、一対の管材2,3の内部にコンクリート5をより確実に充填することができる。また、汎用のスタッド材等を突起として利用することで、突起として新たな部材を製造する必要がなくなり、管材の連結構造1における突起部を容易に且つ低コストで形成することができる。
図5は、管材の連結構造1の変形例を説明する図である。上記の実施形態では、一対の管材2,3に上側引張用突起部12と下側引張用突起部14とを設け、一対の管材2,3間における引張軸力の伝達性を高めていたが、これに限らない。柱に作用する力は主に圧縮軸力であるため、例えば、図5に示すように、上側引張用突起部12や下側引張用突起部14を有さない管材の連結構造1であってもよい。
また、図5に示すように、内挿管材4の外周面に伝達用突起部40を1つだけ設けた管材の連結構造1であってもよい。この場合にも、例えば、圧縮軸力として上側の管材2に下向きの力が作用した場合、その力が上側圧縮用突起部10と伝達用突起部40との間に充填されたコンクリート5を圧縮することにより、下向きの力が内挿管材4に伝達され、内挿管材4に伝達された力が伝達用突起部40と下側圧縮用突起部16との間に充填されたコンクリート5を圧縮することにより、下向きの力が下側の管材3に伝達される。
以上、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 管材の連結構造、2 上側の管材、2a 内周面、3 下側の管材、3a 内周面、4 内挿管材、4b 外周面、5 コンクリート、6a 仕切り板、6b 仕切り板、
7 注入孔、8 隙間、9 確認孔、
10 上側圧縮用突起部(第2の突起部)、11突起、
12 上側引張用突起部(第6の突起部)、13 突起、
14 下側引張用突起部(第7の突起部)、15 突起、
16 下側圧縮用突起部(第3の突起部)、17 突起、
18 上側伝達用突起部(第1の突起部、第4の突起部)、19 突起、
20 下側伝達用突起部(第1の突起部、第5の突起部)、21 突起、
30 組立用プレート、30a ボルト孔、31 仮支持部材、
32 固定用プレート、32a ボルト孔、40 伝達用突起部

Claims (11)

  1. 管材同士を上下方向に連結する管材の連結構造であって、
    上下方向に隣り合う一対の管材のうちの上側の管材の下端と下側の管材の上端とが当接せず、前記一対の管材の継ぎ目が前記管材の全周に亘って露出し、
    前記一対の管材の内部には前記継ぎ目を跨ぐ内挿管材が設けられ、
    前記内挿管材の外周面には、第1の突起部が設けられ、
    前記上側の管材の内周面には、前記第1の突起部よりも上側の位置に第2の突起部が設けられ、
    前記下側の管材の内周面には、前記第1の突起部よりも下側の位置に第3の突起部が設けられ、
    前記一対の管材の内部のうち、少なくとも、前記第2の突起部よりも上側の位置から前記第3の突起部よりも下側の位置までの範囲が、セメント系組成物で充填されている、
    ことを特徴とする管材の連結構造。
  2. 請求項1に記載の管材の連結構造であって、
    前記第1の突起部は、前記継ぎ目よりも上側に位置する第4の突起部と、前記継ぎ目よりも下側に位置する第5の突起部と、を有することを特徴とする管材の連結構造。
  3. 請求項2に記載の管材の連結構造であって、
    前記上側の管材の内周面には前記第4の突起部よりも下側の位置に第6の突起部が設けられ、前記下側の管材の内周面には前記第5の突起部よりも上側の位置に第7の突起部が設けられていることを特徴とする管材の連結構造。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の管材の連結構造であって、
    前記突起部では、複数の突起が上下方向に並んで設けられていることを特徴とする管材の連結構造。
  5. 請求項1から請求項4の何れか1項に記載の管材の連結構造であって、
    前記突起部では、角形である前記管材の内周面又は角形である前記内挿管材の外周面の角部以外の部位に突起が設けられていることを特徴とする管材の連結構造。
  6. 請求項1から請求項5の何れか1項に記載の管材の連結構造であって、
    前記突起部では、前記管材の内周面又は前記内挿管材の外周面の全周に亘って突起が設けられていることを特徴とする管材の連結構造。
  7. 請求項1から請求項6の何れか1項に記載の管材の連結構造であって、
    前記突起部では、前記管材の内周面又は前記内挿管材の外周面の周方向に沿って複数の突起が間隔を空けて設けられていることを特徴とする管材の連結構造。
  8. 管材同士を上下方向に連結する管材の連結方法であって、
    上下方向に隣り合う一対の管材の内部に当該一対の管材の継ぎ目を跨いで設けられる内挿管材の外周面に第1の突起部を形成し、前記一対の管材のうち上側の管材の内周面に第2の突起部を形成し、前記一対の管材のうち下側の管材の内周面に第3の突起部を形成する第1の工程と、
    前記下側の管材の上端から前記内挿管材が突出し且つ前記第1の突起部よりも下側の位置に前記第3の突起部が位置するように、前記下側の管材と前記内挿管材とを仮固定する第2の工程と、
    仮固定された前記下側の管材及び前記内挿管材に対して、前記第1の突起部よりも上側の位置に前記第2の突起部が位置し且つ前記上側の管材の下端と前記下側の管材の上端とが当接しないように、前記上側の管材を仮固定する第3の工程と、
    前記一対の管材の内部のうち、少なくとも、前記第2の突起部よりも上側の位置から前記第3の突起部よりも下側の位置までの範囲を、セメント系組成物で充填し、前記一対の管材の継ぎ目を前記管材の全周に亘って露出した状態にする第4の工程と、
    を有することを特徴とする管材の連結方法。
  9. 請求項8に記載の管材の連結方法であって、
    前記第1の工程において、前記内挿管材の外周面に前記第1の突起部として第4の突起部と当該第4の突起部よりも下側に位置する第5の突起部とを形成し、前記上側の管材の内周面に前記第2の突起部よりも下側に位置する第6の突起部を形成し、前記下側の管材の内周面に前記第3の突起部よりも上側に位置する第7の突起部を形成し、
    前記第2の工程において、前記第3の突起部と前記第7の突起部との間に前記第5の突起部が位置するように前記下側の管材と前記内挿管材とを仮固定し、
    前記第3の工程において、仮固定された前記下側の管材及び前記内挿管材に対して、前記第2の突起部と前記第6の突起部との間に前記第4の突起部が位置するように、前記上側の管材を仮固定することを特徴とする管材の連結方法。
  10. 管材同士を上下方向に連結する管材の連結方法であって、
    上下方向に隣り合う一対の管材の内部に当該一対の管材の継ぎ目を跨いで設けられる内挿管材の外周面に第1の突起部を形成し、前記一対の管材のうち上側の管材の内周面に第2の突起部を形成し、前記一対の管材のうち下側の管材の内周面に第3の突起部を形成する第1の工程と、
    前記上側の管材の下端から前記内挿管材が突出し且つ前記第1の突起部よりも上側の位置に前記第2の突起部が位置するように、前記上側の管材と前記内挿管材とを仮固定する第2の工程と、
    仮固定された前記上側の管材及び前記内挿管材に対して、前記第1の突起部よりも下側の位置に前記第3の突起部が位置し且つ前記上側の管材の下端と前記下側の管材の上端とが当接しないように、前記下側の管材を仮固定する第3の工程と、
    前記一対の管材の内部のうち、少なくとも、前記第2の突起部よりも上側の位置から前記第3の突起部よりも下側の位置までの範囲を、セメント系組成物で充填し、前記一対の管材の継ぎ目を前記管材の全周に亘って露出した状態にする第4の工程と、
    を有することを特徴とする管材の連結方法。
  11. 請求項10に記載の管材の連結方法であって、
    前記第1の工程において、前記内挿管材の外周面に前記第1の突起部として第4の突起部と当該第4の突起部よりも下側に位置する第5の突起部とを形成し、前記上側の管材の内周面に前記第2の突起部よりも下側に位置する第6の突起部を形成し、前記下側の管材の内周面に前記第3の突起部よりも上側に位置する第7の突起部を形成し、
    前記第2の工程において、前記第2の突起部と前記第6の突起部との間に前記第4の突起部が位置するように前記上側の管材と前記内挿管材とを仮固定し、
    前記第3の工程において、仮固定された前記上側の管材及び前記内挿管材に対して、前記第3の突起部と前記第7の突起部との間に前記第5の突起部が位置するように、前記下側の管材を仮固定することを特徴とする管材の連結方法。
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