JP5991116B2 - 管材の連結構造、及び連結方法 - Google Patents
管材の連結構造、及び連結方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5991116B2 JP5991116B2 JP2012212957A JP2012212957A JP5991116B2 JP 5991116 B2 JP5991116 B2 JP 5991116B2 JP 2012212957 A JP2012212957 A JP 2012212957A JP 2012212957 A JP2012212957 A JP 2012212957A JP 5991116 B2 JP5991116 B2 JP 5991116B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- steel pipe
- materials
- tube
- sandwiching
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Description
構造物の柱となる管材同士を上下方向に連結する管材の連結構造であって、
上下方向に隣り合う前記管材同士の間には、前記管材の管端面と面接触する複数の挟み材が互いに並列に介装されており、
前記管材内には、少なくとも前記管材同士の連結位置を跨いでセメント系組成物が充填されており、
前記管材同士のうちの少なくとも一方の管材と前記挟み材との接触面は、水平方向から傾斜したテーパー面になっており、
前記管材の管径方向の外方への前記挟み材の移動は、前記テーパー面によって拘束されているとともに、前記管径方向の内方への前記挟み材の移動は、前記管材内に充填された前記セメント系組成物によって拘束されていることを特徴とする。
また、挟み材は、その上下の管材の管端面と面接触している。よって、管材同士の間の圧縮軸力の伝達は、挟み材を介して確実に行われ、これにより、管材も圧縮軸力の伝達に有効に寄与し、結果、柱の軸力の耐荷重性能を高めることができる。
更に、管径方向の外方及び内方への挟み材の移動は、それぞれテーパー面及びセメント系組成物によって拘束されている。よって、挟み材が管材から脱落することは、テーパー面及びセメント系組成物によって有効に防止され、結果、挟み材を介して管材同士の間の圧縮軸力の伝達を確実且つ安定的に行うことができる。
また、複数の挟み材が並列に介装されているので、各挟み材を互いに独立に管径方向の外方へ移動することができて、管材の管端面と挟み材とを面接触状態に調整し易くなる。よって、管材同士の間で圧縮軸力をより確実に伝達可能となる。
前記管材の内周面には、前記管径方向の内方に突出する突出部が設けられており、
前記セメント系組成物内には、前記管材同士のうちの一方の管材の突出部の設置位置と、もう一方の管材の突出部の設置位置とを跨ぐように継手材が埋設されていることを特徴とする。
前記管材は、断面形状が矩形形状の矩形パイプであり、
前記矩形パイプの四つの各管壁部に対応させて、それぞれ前記挟み材が設けられていることを特徴とする。
前記管材同士の両方の管材は、それぞれ前記接触面として前記テーパー面を有していることを特徴とする。
前記管材同士のうちの少なくとも一方の管材の管端面に、水平方向から傾斜したテーパー面を形成するテーパー面形成工程と、
前記管端面の前記テーパー面に対応するテーパー面を有した挟み材を形成する挟み材形成工程と、
上下方向に隣り合う前記管材同士の間に、複数の前記挟み材が互いに並列に介装されるように、前記管材及び前記挟み材を配置する挟み材介装配置工程と、
前記テーパー面による前記管径方向の外方への移動の規制に抗しながら、前記挟み材を前記管材の管径方向の外方に移動することにより、前記挟み材と前記管材とを面接触状態にする面接触工程と、
前記面接触状態を保持しながら、前記管材内にセメント系組成物を、少なくとも前記管材同士の連結位置を跨ぐように充填するとともに、充填された前記セメント系組成物を固化するセメント系組成物充填固化工程と、を有することを特徴とする。
前記挟み材介装配置工程では、前記挟み材が介装された前記管材同士の相対移動を拘束すべくエレクションピースによって前記管材同士を仮固定し、
前記面接触工程では、前記管材の外に設置したジャッキ部材によって前記挟み材を前記管径方向の外方に移動し、
前記セメント系組成物充填固化工程では、前記管材内に充填された前記セメント系組成物の固化後に、前記管材から前記エレクションピースを取り外すことを特徴とする。
図2Aは、本実施形態に係る管材の連結構造の概略縦断面図である。また、図2B及び図2Cは、それぞれ図2A中のB−B矢視図及びC−C矢視図である。なお、これらの図では、図の錯綜を防ぐ目的で、本来断面部に示すべきハッチングを省略していることがある。
引張軸力伝達部材は、鋼管11u,11dの内周面に突出部として一体に設けられた複数のコッター13,13…と、鋼管11u,11d内に鋼管11u,11d同士の連結位置Pjを跨いで密実に充填されたセメント系組成物としてのコンクリート21と、コンクリート21内に埋設された継手材としての棒状の複数の鉄筋15,15…と、を有している。
図2Aに示すように、圧縮軸力伝達部材は、上下に隣り合う鋼管11u,11d同士の間に互いに並列に介装される複数の鋼製の挟み材31,31…を本体とする。図2A及び図2Cの例では、各挟み材31,31…は、それぞれ角形鋼管11u(11d)の四つの各管壁部11w,11w…にそれぞれ対応させて設けられおり、その結果、合計四つの挟み材31,31…が互い並設されている。そして、図2Aに示すように、各挟み材31は、上鋼管11uの管端面11ua及び下鋼管11dの管端面11daにそれぞれ面接触されている。よって、例えば図3Bの概略縦断面図のように圧縮軸力として上鋼管11uに下向きの力Fdが作用した場合には、同図中に矢印で示す経路で圧縮軸力は下鋼管11dに伝達される。すなわち、「上鋼管11uの鉛直圧縮応力」→「挟み材31の鉛直圧縮応力」→「下鋼管11dの鉛直圧縮応力」の各態様を経て、下鋼管11dに伝達される。また、逆に、圧縮軸力として下鋼管11dに上向きの力が作用した場合には、当該圧縮軸力は、上述とは逆の流れで上鋼管11uへ伝達される。よって、上鋼管11uと下鋼管11dとの間で圧縮軸力を円滑且つ確実に伝達することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で以下に示すような変形が可能である。
11u 上鋼管(管材)、11ua 管端面、
11uat テーパー面、11uah 水平面、
11d 下鋼管(管材)、11da 管端面、
11dat テーパー面、11dah 水平面、
11w 管壁部、
13 コッター(突出部)、
15 鉄筋(継手材)、
16 仮支持部材、16a フープ筋、16b 簪筋、
17 仕切り板、
21 コンクリート(セメント系組成物)、21p 部分、
31 挟み材、31uat 上側のテーパー面、31dat 下側のテーパー面、
31uah 水平面、31dah 水平面、
41u エレクションピース、41d エレクションピース、43 固定板、
51 ジャッキ部材、53 ボルト、
55 断面コ字状部材、55a 接続部、55b 脚部、
Pj 連結位置、A21 充填対象範囲、
S11u 管内空間、S11d 管内空間、
h11 注入孔、
Fu 引張軸力、Fd 圧縮軸力、
θu 傾斜角度、θd 傾斜角度、
Claims (6)
- 構造物の柱となる管材同士を上下方向に連結する管材の連結構造であって、
上下方向に隣り合う前記管材同士の間には、前記管材の管端面と面接触する複数の挟み材が互いに並列に介装されており、
前記管材内には、少なくとも前記管材同士の連結位置を跨いでセメント系組成物が充填されており、
前記管材同士のうちの少なくとも一方の管材と前記挟み材との接触面は、水平方向から傾斜したテーパー面になっており、
前記管材の管径方向の外方への前記挟み材の移動は、前記テーパー面によって拘束されているとともに、前記管径方向の内方への前記挟み材の移動は、前記管材内に充填された前記セメント系組成物によって拘束されていることを特徴とする管材の連結構造。 - 請求項1に記載の管材の連結構造であって、
前記管材の内周面には、前記管径方向の内方に突出する突出部が設けられており、
前記セメント系組成物内には、前記管材同士のうちの一方の管材の突出部の設置位置と、もう一方の管材の突出部の設置位置とを跨ぐように継手材が埋設されていることを特徴とする管材の連結構造。 - 請求項1又は2に記載の管材の連結構造であって、
前記管材は、断面形状が矩形形状の矩形パイプであり、
前記矩形パイプの四つの各管壁部に対応させて、それぞれ前記挟み材が設けられていることを特徴とする管材の連結構造。 - 請求項1乃至3の何れかに記載の管材の連結構造であって、
前記管材同士の両方の管材は、それぞれ前記接触面として前記テーパー面を有していることを特徴とする管材の連結構造。 - 構造物の柱となる管材同士を上下方向に連結する管材の連結方法であって、
前記管材同士のうちの少なくとも一方の管材の管端面に、水平方向から傾斜したテーパー面を形成するテーパー面形成工程と、
前記管端面の前記テーパー面に対応するテーパー面を有した挟み材を形成する挟み材形成工程と、
上下方向に隣り合う前記管材同士の間に、複数の前記挟み材が互いに並列に介装されるように、前記管材及び前記挟み材を配置する挟み材介装配置工程と、
前記テーパー面による前記管径方向の外方への移動の規制に抗しながら、前記挟み材を前記管材の管径方向の外方に移動することにより、前記挟み材と前記管材とを面接触状態にする面接触工程と、
前記面接触状態を保持しながら、前記管材内にセメント系組成物を、少なくとも前記管材同士の連結位置を跨ぐように充填するとともに、充填された前記セメント系組成物を固化するセメント系組成物充填固化工程と、を有することを特徴とする管材の連結方法。 - 請求項5に記載の管材の連結方法であって、
前記挟み材介装配置工程では、前記挟み材が介装された前記管材同士の相対移動を拘束すべくエレクションピースによって前記管材同士を仮固定し、
前記面接触工程では、前記管材の外に設置したジャッキ部材によって前記挟み材を前記管径方向の外方に移動し、
前記セメント系組成物充填固化工程では、前記管材内に充填された前記セメント系組成物の固化後に、前記管材から前記エレクションピースを取り外すことを特徴とする管材の連結方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012212957A JP5991116B2 (ja) | 2012-09-26 | 2012-09-26 | 管材の連結構造、及び連結方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012212957A JP5991116B2 (ja) | 2012-09-26 | 2012-09-26 | 管材の連結構造、及び連結方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014066090A JP2014066090A (ja) | 2014-04-17 |
JP5991116B2 true JP5991116B2 (ja) | 2016-09-14 |
Family
ID=50742733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012212957A Expired - Fee Related JP5991116B2 (ja) | 2012-09-26 | 2012-09-26 | 管材の連結構造、及び連結方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5991116B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51372B1 (ja) * | 1968-08-16 | 1976-01-07 | ||
JPH0415854Y2 (ja) * | 1985-05-11 | 1992-04-09 | ||
JP2981691B2 (ja) * | 1991-10-07 | 1999-11-22 | 株式会社竹中工務店 | 鉄骨建方時における箱形断面柱の継手方法および継手構造 |
JP2011032637A (ja) * | 2009-07-29 | 2011-02-17 | Shimizu Corp | 鋼管柱の継手構造および継手方法 |
-
2012
- 2012-09-26 JP JP2012212957A patent/JP5991116B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014066090A (ja) | 2014-04-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5131518B2 (ja) | 鋼管杭と鉄骨柱の接合構造 | |
KR102075165B1 (ko) | 콘크리트 충전 강관 기둥과 콘크리트 충전 강관기둥의 연결구조 및 그 연결시공방법 | |
JP6703307B2 (ja) | 鋼管の接合方法及び接合構造 | |
KR101658020B1 (ko) | 콘크리트 구조물용 파일 접합 구조체 | |
JP6753029B2 (ja) | 補強用縦筋取り付け用の鉄筋籠及び前記鉄筋籠を使用した補強用縦筋の取り付け方法 | |
US20150027076A1 (en) | Sleeve Device For Increasing Shear Capacity | |
JP4802111B2 (ja) | 長尺構造物及び鉄骨鉄筋部材 | |
JP2008144431A (ja) | プレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合方法及び接合構造 | |
JP2009114755A (ja) | プレキャストコンクリート柱部材の接合構造、及びプレキャストコンクリート柱部材の接合方法 | |
JP4673244B2 (ja) | 鉄骨柱と既製杭との接合方法 | |
JP6478837B2 (ja) | グラウト注入方法 | |
JP5991116B2 (ja) | 管材の連結構造、及び連結方法 | |
JP2011032725A (ja) | 柱脚構造 | |
JP2010084503A (ja) | コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造および接合方法 | |
JP6256383B2 (ja) | 柱と杭の接合方法および接合構造 | |
JP2005200994A (ja) | 閉鎖断面部材の接合構造 | |
JP2012017575A (ja) | プレキャストコンクリート部材の接合構造及び接合方法 | |
JP2011084967A (ja) | 構造物の柱と既製杭との連結構造 | |
JP2012057431A (ja) | 杭と鉄骨柱との接合構造 | |
JP6236997B2 (ja) | 管材の連結方法 | |
KR20090006472U (ko) | 조립식 강관파일의 두부 보강장치 | |
JP2019120048A (ja) | コンクリート充填鋼管の施工方法、コンクリート充填鋼管柱および柱部材 | |
JP2001003448A (ja) | 柱梁接合構造及び接合方法 | |
JP6390360B2 (ja) | 鉄筋コンクリート梁と鋼管柱との接合構造及び方法 | |
JP4502192B2 (ja) | 鋼管柱の柱脚接合部の構造および施工方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150820 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160706 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160719 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160801 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5991116 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |