JP2015044496A - サスペンション - Google Patents

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勝彦 高須
Katsuhiko Takasu
勝彦 高須
隆将 加藤
Takamasa Kato
隆将 加藤
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Abstract

【課題】一例として、アキュムレータの個数を削減したサスペンションを得る。【解決手段】実施形態のサスペンション4は、一対の油圧シリンダ11A,11Bと、通路構造部14と、一つのアキュムレータ12と、弁21と、を備えた。通路構造部14には、一方の油圧シリンダ11Aの第一室R1と他方の油圧シリンダ11Bの第二室R2とを連通した第一通路14aと、一方の油圧シリンダ11Aの第二室R2と他方の油圧シリンダ11Bの第一室R1とを連通した第二通路14bと、が設けられた。弁21は、第一通路14aと第二通路14bとアキュムレータ12とに連通して設けられた。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、サスペンションに関する。
従来、例えば、車体と左右一対の車輪との間に介在した一対の油圧シリンダを備え、一方の油圧シリンダの下油室と他方の油圧シリンダの上油室とを第一通路によって連通させるとともに、一方の油圧シリンダの上油室と他方の油圧シリンダの下油室とを第二通路によって連通させたサスペンションがある。この種のサスペンションでは、第一通路に第一アキュムレータを連通させ、第二通路に第二アキュムレータを連通させたものが知られている。
特許第1890191号公報
この種のサスペンションでは、アキュムレータの個数の削減が望まれている。
実施形態のサスペンションは、内部に油室が設けられたシリンダ部と、前記シリンダ部に対する相対往復動が可能に前記シリンダ部の内部に位置されて前記油室を第一室と第二室とに区画したピストンと、前記ピストンに連結されたピストンロッドと、を有して、一方が車両の一対の車輪のうちの一方と前記車両の車体との間に伸縮可能に介在し、他方が前記一対の車輪のうちの他方と前記車体との間に伸縮可能に介在した一対の油圧シリンダと、前記一方の前記油圧シリンダの前記第一室と前記他方の前記油圧シリンダの前記第二室とを連通し作動油が流れる第一通路と、前記一方の前記油圧シリンダの前記第二室と前記他方の前記油圧シリンダの前記第一室とを連通し作動油が流れる第二通路と、が設けられた通路構造部と、一つのアキュムレータと、前記第一通路と前記第二通路と前記アキュムレータとに連通して設けられ、前記第一通路内の油圧と前記第二通路内の油圧との圧力差が規定値以下の場合には、前記第一通路と前記第二通路と前記アキュムレータとの間の作動油の流れを許容し、前記圧力差が前記規定値を超えた場合には、前記第一通路と前記第二通路とのうちで油圧が高い方と前記アキュムレータとの間の作動油の流れを許容するとともに、前記第一通路と前記第二通路とのうちで油圧が低い方と、前記第一通路と前記第二通路とのうちで油圧が高い方および前記アキュムレータと、の間の作動油の流れを規制する弁と、を備えた。したがって、該サスペンションによれば、一例として、アキュムレータが一つであるので、アキュムレータが二つの従来技術に比べて、アキュムレータの数の削減が実現される。
また、前記サスペンションは、一例として、前記弁の動作に関わらず前記第一通路と前記第二通路とを連通したオリフィスを備えた。したがって、該サスペンションによれば、一例として、第一通路と第二通路とが常にオリフィスによって連通されているので、サスペンション内で負圧が発生するのを抑制することができる。
また、前記サスペンションでは、一例として、前記弁は、前記第一通路と連通した第一ポートと、前記第二通路と連通した第二ポートと、前記アキュムレータと連通した第三ポートと、前記第三ポートと連通した室と、が設けられたハウジングと、前記第一ポートと前記室とを連通した第一連通路が設けられ、前記室に対して進退可能に設けられ、一部が前記室内に位置して前記第一連通路が開かれる開位置と、前記室から退出する方向へ前記開位置から移動した位置であって前記第一連通路が閉じられる閉位置と、の間で往復動可能な第一移動体と、前記第一移動体を前記室内に向けて付勢する第一弾性部材と、前記第二ポートと前記室とを連通した第二連通路が設けられ、前記室に対して進退可能に設けられ、一部が前記室内に位置して前記第二連通路が開かれる開位置と、前記室から退出する方向へ前記開位置から移動した位置であって前記第二連通路が閉じられる閉位置と、の間で往復動可能な第二移動体と、前記第二移動体を前記室内に向けて付勢する第二弾性部材と、前記室に収容され、前記圧力差に応じて、前記第一移動体と前記第二移動体との一方を押して該一方を前記開位置から前記閉位置に移動させる弁体と、を有した。したがって、該サスペンションによれば、一例として、第一通路と第二通路との圧力差に応じて、第一連通路または第二連通路を弁体によって閉じることで、弁を介しての第一通路と第二通路との連通を遮断することができる。
また、前記サスペンションでは、一例として、前記第一移動体は、前記一部に含まれ前記弁体に押される一端部と、前記室の外部に位置した他端部と、前記一端部と前記他端部とを貫通し前記第一連通路に含まれた貫通孔、を規定した内周面と、外周面と、を有した筒状であり、前記第一移動体の前記一端部には、該第一移動体が前記開位置に位置し該一端部と前記弁体とが当接した状態で該第一移動体の前記貫通孔と前記室とを連通し前記第一連通路に含まれた通路が設けられ、前記第二移動体は、前記一部に含まれ前記弁体に押される一端部と、前記室の外部に位置した他端部と、前記一端部と前記他端部とを貫通し前記第二連通路に含まれた貫通孔、を規定した内周面と、外周面と、を有した筒状であり、前記第二移動体の前記一端部には、該第二移動体が前記開位置に位置し該一端部と前記弁体とが当接した状態で該第一移動体の前記貫通孔と前記室とを連通し前記第二連通路に含まれた通路が設けられた。したがって、該サスペンションによれば、一例として、第一移動体および第二移動体が開位置に位置した状態では、室と第一通路および第二通路とが連通されるので、室と第一通路および第二通路との間で作動油が流出入することができる。
また、前記サスペンションでは、一例として、前記第一弾性部材は、前記開位置に位置した前記第一移動体を付勢し、前記第二弾性部材は、前記開位置に位置した前記第二移動体を付勢する。したがって、該サスペンションによれば、一例として、車体の小さな揺れ等によって動いた弁体の比較的小さな押圧力によって第一移動体または第二移動体が開位置から閉位置に移動されるのを抑制することができる。
また、前記サスペンションでは、一例として、前記弁は、スプール弁である。一例として、スプール弁として構成される弁は、弁室と、前記弁室と前記第一通路とに連通した第一ポートと、前記弁室と前記第二通路とに連通した第二ポートと、前記アキュムレータと連通するとともに前記弁室を介して前記第一ポートと連通した第三ポートと、前記アキュムレータと連通するとともに前記弁室を介して前記第二ポートと連通した第四ポートと、が設けられ、前記第三ポートと前記第四ポートとが連通したハウジングと、前記弁室内に往復動可能に収容され、前記弁室内に前記第一通路と連通した第一圧力室と、前記第二通路と連通した第二圧力室とを区画したスプールと、前記第一圧力室に収容されて前記スプールを前記第二圧力室に向けて付勢する第一弾性部材と、前記第二圧力室に収容されて前記スプールを前記第一圧力室に向けて付勢する第二弾性部材と、を有し、前記第一通路内の油圧と前記第二通路内の油圧との圧力差が規定値以下の場合には、前記第一ポートと前記第二ポートと前記第三ポートと前記第四ポートとを開放する位置に前記スプールが位置し、前記圧力差が前記規定値を超えた場合には、前記圧力差に応じて、前記第一ポートおよび前記第三ポートと、前記第二ポートおよび前記第四ポートとの一方を遮断する位置に前記スプールが位置する。したがって、前記第一通路内の油圧と前記第二通路内の油圧との圧力差に応じて移動するスプールによって、第一通路と第二通路とアキュムレータとの間の作動油の流れを制御することができる。
また、前記サスペンションでは、一例として、前記第一弾性部材と前記第二弾性部材とは、前記第一ポートと前記第二ポートと前記第三ポートと前記第四ポートとを開放する位置に位置した前記スプールを付勢する。したがって、該サスペンションによれば、一例として、車体の小さな揺れ等によって、スプールが移動するのを抑制することができる。
また、前記サスペンションでは、前記スプール弁として構成される弁は、一例として、弁室と、前記第一通路と連通した第一ポートと、前記第二通路と連通した第二ポートと、前記アキュムレータと連通した第三ポートと、が設けられたハウジングと、前記弁室内に往復動可能に収容され、前記弁室内に前記第一ポートと連通した第一圧力室と、前記第二ポートと連通した第二圧力室とを区画するとともに、第一凹部と、第二凹部と、前記第一凹部と前記第一圧力室とを連通した連通路と、前記第二凹部と前記第二圧力室とを連通した連通路とが設けられたスプールと、前記第一圧力室に収容されて前記スプールを前記第二圧力室に向けて付勢する第一弾性部材と、前記第二圧力室に収容されて前記スプールを前記第一圧力室に向けて付勢する第二弾性部材と、を有し、前記第一通路内の油圧と前記第二通路内の油圧との圧力差が規定値以下の場合には、前記第三ポートを介して前記第一凹部と前記第二凹部とを連通させる位置に前記スプールが位置し、前記圧力差が前記規定値を超えた場合には、前記圧力差に応じて、前記第一凹部と前記第三ポートとの間の連通と、前記第二凹部と前記第三ポートとの間の連通との一方を遮断するとともに、前記第三ポートを介しての前記第一凹部と前記第二凹部との連通を遮断する位置に前記スプールが位置する。したがって、前記第一通路内の油圧と前記第二通路内の油圧との圧力差に応じて移動するスプールによって、第一通路と第二通路とアキュムレータとの間の作動油の流れを制御することができる。
また、前記サスペンションでは、一例として、前記第一弾性部材と前記第二弾性部材とは、前記第三ポートを介して前記第一凹部と前記第二凹部とを連通させる位置に位置した前記スプールを付勢する。したがって、該サスペンションによれば、一例として、車体の小さな揺れ等によって、スプールが移動するのを抑制することができる。
図1は、第1の実施形態にかかるサスペンションを備えた車両の一例の模式図である。 図2は、第1の実施形態にかかるサスペンションが備えた弁の一例の断面図である。 図3は、第1の実施形態にかかるサスペンションが備えた弁の一例の模式図であって、弁体が一方の連通路を遮断した状態を示す図である。 図4は、第1の実施形態にかかるサスペンションの一例の模式図であって、一対の油圧シリンダが同相で縮み動作した状態を示す図である。 図5は、第1の実施形態にかかるサスペンションの一例の断面図であって、一対の油圧シリンダが逆相で動作した状態を示す図である。 図6は、第1の実施形態の第1の変形例にかかるサスペンションが備えた弁の一例の模式図である。 図7は、第1の実施形態の第2の変形例にかかるサスペンションの一例の模式図である。 図8は、第2の実施形態にかかるサスペンションが備えた弁の一例の断面図である。 図9は、第3の実施形態にかかるサスペンションが備えた弁の一例の断面図である。
以下の実施形態および変形例には、同様の構成が含まれている。それら同様の構成には共通の符号が付されるとともに、重複する説明が省略される。
[第1の実施形態]
本実施形態では、一例として、図1に示すように、車両1は、車体2と一対の車輪3A,3Bとの間に介在したサスペンション4を備えている。本実施形態では、車輪3A,3Bは、一例として、左右一対の後輪である。なお、一対の車輪3A,3Bを特段に区別せずに説明する場合には、それらを車輪3ともいう。各車輪3のそれぞれには、一例として、支持機構5(支持部)が連結されており、各車輪3は、支持機構5により車体2と相対上下動可能に連結されている。支持機構5は、車体2と車輪3とに連結されたアーム部材6(リンク部材)を含む。本実施形態では、アーム部材6は、車輪3に連結された連結部材(車輪3を支持した支持部材)の一例である。
また、本実施形態では、一例として、サスペンション4は、一対の油圧シリンダ11A,11Bと、一つのアキュムレータ12と、これら油圧シリンダ11A,11Bおよびアキュムレータ12間で作動油の流通を許容する通路構造部14(通路規定部、通路体)と、を備えている。各油圧シリンダ11A,11Bには、第一室R1と第二室R2とが設けられ、通路構造部14には、第一通路14aと第二通路14bとが設けられている。そして、第一通路14aが、油圧シリンダ11Aの第一室R1と油圧シリンダ11Bの第二室R2とを連通し、第二通路14bが、油圧シリンダ11Aの第二室R2と油圧シリンダ11Bの第一室R1とを連通している。
また、サスペンション4は、車体2とアーム部材6との間に介在した左右一対の懸架ばね15(ばね)を備えている。懸架ばね15は、各車輪3のそれぞれに対応して設けられている。懸架ばね15は、一例としてコイルばねである。
以下、サスペンション4の各部を詳しく説明する。
一対の油圧シリンダ11A,11Bのうちの一方(左側)の油圧シリンダ11Aは、左側の車輪3Aに対して設けられ、他方(右側)の油圧シリンダ11Bは、右側の車輪3Bに対して設けられている。つまり、油圧シリンダ11A,11Bは、左右一対の車輪3A,3Bのそれぞれに対応して設けられている。本実施形態では、一例として、油圧シリンダ11A,11Bは、それぞれ車体2の高さ方向に沿って配置され、車体2の幅方向(車幅方向)で相互に間隔をあけて配置されている。なお、一対の油圧シリンダ11A,11Bを特段に区別せずに説明する場合には、油圧シリンダ11ともいう。
本実施形態では、一例として、油圧シリンダ11は、シリンダ部16(シリンダチューブ、シリンダ部)と、シリンダ部16の内部に位置されたピストン17と、ピストン17に連結されシリンダ部16から突出したピストンロッド18と、を有している。油圧シリンダ11は、シリンダ部16に対してピストンロッド18がピストン17とともに往復動をすることで、伸縮する。本実施形態では、一例として、シリンダ部16が、車体2の固定部2a(連結部)に固定(連結)され、ピストンロッド18が、アーム部材6に回動可能に連結されている。かかる構成により、本実施形態では、車輪3が上方へ向かって車体2と相対移動した場合、該車輪3に対して設けられた油圧シリンダ11を縮ませる方向に動作させる。これにより、該相対移動の前に比べて、第一室R1の容積が増大し第二室R2の容積が減少する。一方、車輪3が下方へ向かって車体2と相対移動した場合、該車輪3に対して設けられた油圧シリンダ11を伸ばす方向に動作させる。これにより、該相対移動の前に比べて、第一室R1の容積が減少し第二室R2の容積が増大する。
シリンダ部16の内部には、油室Rが設けられている。油室Rには、作動油(作動流体、流体、液体、媒体)が充満している。油室Rは、ピストン17によって、第一室R1(第一油室)と第二室R2(第二油室)とに区画されている。本実施形態では、一例として、第一室R1は、ピストン17の下側の油室であり、第一室R1にはピストンロッド18が挿入されている。一方、第二室R2は、ピストン17の上側の油室である。
通路構造部14は、第一通路14aと第二通路14bとを規定するものであり、一例として、複数の部材によって構成されうる。通路構造部14は、一例として、第一通路14aが設けられた配管19と、第二通路14bが設けられた配管20と、を有している。配管19,20は、一例として、背面視で略X字をなすように配設されている。なお、図1では、配管19,20の一部は省略されている。これらの配管19,20は、油圧シリンダ11A,11Bのシリンダ部16に固定されている。第一通路14aおよび第二通路14bには、作動油が充満しており、第一通路14aおよび第二通路14bには、作動油が流れる。配管19,20は、一例として、フレキシブル配管であってよい。
また、通路構造部14は、一例として、第一通路14aと第二通路14bとの間に並列に設けられた弁21とオリフィス22とを有している。
アキュムレータ12は、一例として、車体2に固定(連結)されている。アキュムレータ12は、油圧シリンダ11の第一室R1および第二室R2(第一通路14aおよび第二通路14b)から流出した作動油を受け入れたり、第一室R1および第二室R2(第一通路14aおよび第二通路14b)へ作動油を供給したりする。アキュムレータ12の内部には、気体が充填された気室と、作動油の流入出が可能な油室とが体積変化可能に区画形成されている。このアキュムレータ12は、油室の体積(作動油の体積)の変化に応じて気室の体積(気体の体積)が変化することで、ばね(気体ばね)として作用する。詳細には、アキュムレータ12では、油室に作動油が流入すると、気室内の気体が圧縮され、圧縮された気体の反発力(ばね力、付勢力)が作動油に作用し、車両1のロール剛性(スタビライザ機能)を付与することが可能となる。
弁21(切替弁)は、第一通路14aと第二通路14bとアキュムレータ12とに連通して設けられており、第一通路14aと第二通路14bとアキュムレータ12との間の作動油の流れを制御する。弁21は、一例として、車体2に固定(連結)されている。
弁21は、一例として、図2に示すように、ハウジング23(ケーシング、基体)と、一対の移動体24A,24Bと、一対の移動体24A,24Bに対応して設けられた一対の弾性部材25A,25B(弾性部材、ばね)と、一対の移動体24A,24Bの間に位置した弁体26と、を有している。移動体24A,24Bと弾性部材25A,25Bと弁体26とは、ハウジング23に収容されている。なお、一対の移動体24A,24Bを特段に区別せずに説明する場合には、それらを移動体24ともいい、一対の弾性部材25A,25Bを特段に区別せずに説明する場合には、それらを弾性部材25ともいう。
ハウジング23には、一例として、3つの収容室23a〜23c(室、油室)が設けられている。収容室23aと収容室23bとの間に収容室23cが設けられ、収容室23a〜23cは、一例として、一列に設けられている。また、ハウジング23には、3つのポート23d〜23fが設けられている。ポート23d(第一ポート)は、第一通路14aと連通しており、このポート23dを介して収容室23aが第一通路14aと連通している。また、ポート23e(第二ポート)は、第二通路14bと連通しており、このポート23eを介して収容室23bが第二通路14bと連通している。また、ポート23f(第三ポート)は、アキュムレータ12(の油室)と連通しており、このポート23fを介して収容室23cがアキュムレータ12(の油室)と連通している。本実施形態では、収容室23cが、ポート23f(第三ポート)と連通した室の一例である。また、ハウジング23には、ポート23cに接続された環状の溝部23jが設けられている。この溝部23jにより、弁21によってポート23fが閉塞されるのが阻止される。
また、本実施形態では、一例として、収容室23aには、移動体24A(の一部)と弾性部材25Aとが収容され、収容室23bには、移動体24B(の一部)と弾性部材25Bとが収容され、収容室23cには、弁体26が移動可能に収容されている。
また、ハウジング23には、収容室23cに進退可能に移動体24を保持し、移動体24を収容室23cへの進退方向へ案内する案内部23gが移動体24毎に設けられている。案内部23gは、一例として、筒面状に設けられており、案内部23gに移動体24が挿入されている。移動体24Aを保持した案内部23gは、収容室23aと収容室23cとの間に設けられ、移動体24Bを保持した案内部23gは、収容室23bと収容室23cとの間に設けられている。また、ハウジング23には、弁体26が離着座する弁座23hが案内部23g毎に設けられている。各弁座23hは、収容室23cを規定する面として構成されて、対応する案内部23gに接続されている。
移動体24は、一例として、略筒状(一例として、円柱状)である。移動体24は、一端部24aと、この一端部24aの反対側の他端部24bと、を有している。一端部24aは、収容室23cに進退可能であって弁体26に押される。また、他端部24bは、収容室23cの外部に位置している。詳細には、移動体24Aの他端部24bは、収容室23aの内部に位置し、移動体24Bの他端部24bは、収容室23bの内部に位置している。また、移動体24には、一端部24aと他端部24bとを貫通した貫通孔24c(通路)が設けられている。また、移動体24は、貫通孔24cを規定した内周面24dと、外周面24eとを有している。また、一端部24aには、凹状の通路24f(開口、切り欠き、通路)が設けられている。通路24fは、内周面24dと外周面24eとを貫通している。通路24fは、一例として、移動体24の周方向で相互に間隔をあけて複数設けられている。通路24fは、貫通孔24cとともに、連通路24gを構成している。移動体24Aの連通路24g(第一連通路)は、ポート23dと収容室23cとを連通している。詳細には、移動体24Aの連通路24gは、収容室23aとによって、ポート23dと収容室23cとを連通している。一方、移動体24Bの連通路24g(第二連通路)は、ポート23eと収容室23cとを連通している。詳細には、移動体24Bの連通路24gは、収容室23bとによって、ポート23eと収容室23cとを、連通している。また、移動体24の外周面24eには、フランジ部24hが設けられている。
移動体24は、開位置と閉位置との間で往復動可能に案内部23gに保持された状態で、弾性部材25によって収容室23cに向けて付勢されている。開位置は、移動体24の一部24iが収容室23c内に位置して連通路24gが開かれる位置である。一部24iには、一端部24aが含まれる。開位置では、移動体24は、ハウジング23に設けられたストッパ部23i(当接部、面)に当接してストッパ部23iによって収容室23c側への移動を規制される。閉位置は、収容室23cから退出する方向へ開位置から移動した位置であって、連通路24gが弁体26によって閉じられる位置である。図3は、移動体24Aが閉位置に位置し、移動体24の連通路24gが弁体26によって閉じられた状態が示されている。ここで、弁体26が移動体24の一端部24aに当接して以内場合、連通路24gの貫通孔24cは、開放されている。また、移動体24が開位置(図2の位置)に位置し一端部24aと弁体26とが当接した状態では、連通路24gの通路24fが、貫通孔24cと収容室23cとを連通している。更に、弁体26が弁座23hに着座していない状態では、通路24fは、一端部24aと弁体26とが当接していても、貫通孔24cと収容室23cとを連通している。
弾性部材25は、一例として、コイルばねである。弾性部材25は、一例として、移動体24のフランジ部24hとハウジングとの間に圧縮状態で介在している。即ち、本実施形態では、弾性部材25は、圧縮ばねとして機能する。弾性部材25は、移動体24が、開位置と、閉位置と、開位置と閉位置との間の中間位置とのいずれの位置に位置していても、移動体24を収容室23cに向けて付勢する。つまり、弾性部材25には、開位置に位置した弾性部材25を付勢するための負荷(荷重)が予め付与されている。
弁体26は、一例として、球体(硬球)である。弁体26は、第一通路14a(ポート23d)と第二通路14b(ポート23e)とが同じ油圧(圧力)の場合、移動する力は付与されない。この状態では、移動体24の連通路24gは、開放されている(図2)。一方、第一通路14aと第二通路14bとの間に圧力差が生じた場合、弁体26は、該圧力差に応じて、移動体24Aと移動体24Bとの一方を押して該一方を弾性部材25の付勢力に抗して開位置から閉位置に移動させる。第一通路14aの油圧よりも第二通路14bの油圧が規定以上高くなる場合には、第一通路14aと第二通路14bとの圧力差によって、弁体26が移動体24Aへ向けて移動し移動体24Aに当接し、移動体24Aを閉位置へ移動させ、一方(図中右側)の弁座23hに着座する(図3)。これにより、移動体24Aの連通路24gが遮断される。一方、第二通路14bの油圧よりも第一通路14aの油圧が規定以上高くなる場合には、第一通路14aと第二通路14bとの圧力差によって、弁体26が移動体24Bへ向けて移動し移動体24Bに当接し、移動体24Bを閉位置へ移動させ、他方(図中左側)の弁座23hに着座する。これにより、移動体24Bの連通路24gが遮断される。
上記構成の弁21は、第一通路14a内の油圧と第二通路14b内の油圧との圧力差が規定値以下の場合には、第一通路14aと第二通路14bとアキュムレータ12との間の作動油の流れを許容する。また、弁21は、第一通路14a内の油圧と第二通路14b内の油圧との圧力差が規定値を超えた場合には、第一通路14aと第二通路14bとのうちで油圧が高い方とアキュムレータ12との間の作動油の流れを許容するとともに、第一通路14aと第二通路14bとのうちで油圧が低い方と、第一通路14aと第二通路14bとのうちで油圧が高い方およびアキュムレータ12と、の間の作動油の流れを規制する。
オリフィス22は、第一通路14aと第二通路14bとの間に介在し、第一通路14aと第二通路14bとを連通している。オリフィス22は、弁21の動作に関わらず第一通路14aと第二通路14bとを常に連通している。
次に、サスペンション4の動作を説明する。サスペンション4の動作として、油圧シリンダ11A,11Bの変位が同相である場合と、油圧シリンダ11A,11Bの変位が逆相の場合とを、それぞれ説明する。
まず、油圧シリンダ11A,11Bの変位が同相であって、油圧シリンダ11A,11Bが縮む場合について説明する。これは、本実施形態では、車輪3A,3Bが車体2に対して相対的に上方に向かって移動する場合に生じ、各油圧シリンダ11A,11Bは、一例として、図1の状態から図4の状態に変化する。この場合、各油圧シリンダ11A,11Bでは、第一室R1の容積が増大し、第二室R2の容積が減少する。したがって、油圧シリンダ11Aの第二室R2から流出した作動油は、第二通路14bを通って油圧シリンダ11Bの第一室R1に流入する。一方、油圧シリンダ11Bの第二室R2から流出した作動油は、第一通路14aを通って油圧シリンダ11Aの第一室R1に流入する。このとき、第一室R1において増大する容積は、第二室R2において減少する容積に対して、ピストンロッド18が第一室R1へ入った体積分だけ小さいため、その分、第二室R2から流出した作動油が第一室R1へ流入できずに余剰となる。この余剰分の作動油は、油圧シリンダ11Aの第二室R2からは、第二通路14bおよび弁21を介してアキュムレータ12へ流れ、油圧シリンダ11Bの第二室R2からは、第一通路14aおよび弁21を介してアキュムレータ12へ流れる。この際、弁体26は、弁座23hから離座しており、移動体24A,24Bの連通路24gは、両方とも開放されている。
次に、油圧シリンダ11A,11Bの変位が同相であって、油圧シリンダ11A,11Bが伸びる場合について説明する。これは、本実施形態では、車輪3A,3Bが車体2に対して相対的に下方に向かって移動する場合に生じる。この場合、各油圧シリンダ11A,11Bでは、第一室R1の容積が減少し、第二室R2の容積が増大する。したがって、油圧シリンダ11Aの第一室R1から流出した作動油は、第一通路14aを通って油圧シリンダ11Bの第二室R2に流入する。一方、油圧シリンダ11Bの第一室R1から流出した作動油は、第二通路14bを通って油圧シリンダ11Aの第二室R2に流入する。このとき、第一室R1において減少する容積は、第二室R2において増大する容積に対して、ピストンロッド18が第一室R1から出た体積分だけ小さいため、その分、第一室R1からの流入する作動油だけでは第二室R2へ流入する作動油が不足する。この不足分の作動油は、油圧シリンダ11Bの第二室R2には、弁21および第一通路14aを介してアキュムレータ12から供給され、油圧シリンダ11Aの第二室R2には、弁21および第二通路14bを介してアキュムレータ12から供給される。この際、弁体26は、弁座23hから離座しており、移動体24A,24Bの連通路24gは、両方とも開放されている。
次に、油圧シリンダ11A,11Bの変位が逆相の場合について説明する。この場合、油圧シリンダ11A,11Bの一方が伸び他方が縮む。これは、例えば、車輪3A,3Bの一方が車体2に対して相対的に上方に向かって移動し、車輪3A,3Bの他方が車体2に対して相対的に下方に向かって位相する場合に生じる。本実施形態では、車両1のロール時に、外輪となる車輪3に設けられた油圧シリンダ11が縮み、内輪となる車輪3に設けられた油圧シリンダ11が伸びる。一例として、図5に示すように、油圧シリンダ11Aが縮み、油圧シリンダ11Bが伸びる場合、油圧シリンダ11Aでは、第一室R1の容積が増大し、第二室R2の容積が減少する。一方、油圧シリンダ11Bでは、第一室R1の容積が減少し、第二室R2の容積が増大する。この場合、第二通路14bで連通された油圧シリンダ11Aの第二室R2と油圧シリンダ11Bの第一室R1との両方で容積が減少するため、油圧シリンダ11Bの第一室R1と油圧シリンダ11Aの第二室R2とから流出した作動油が第二通路14bへ流入する。一方、第一通路14aで連通された油圧シリンダ11Aの第一室R1と油圧シリンダ11Bの第二室R2との両方で容積が増大するため、第一通路14a内の作動油が油圧シリンダ11Aの第一室R1と油圧シリンダ11Bの第二室R2とに供給される。この場合、第一通路14aの油圧よりも第二通路14bの油圧が高くなるので、第二通路14bから弁21内に作動油が流れるとともに、弁21内の作動油が第一通路14aへ流れる。また、この際、第二通路14bからオリフィス22を介して第一通路14aへ作動油が流れる。また、この際、オリフィス22を作動油が流れる際に生じる流動抵抗による減衰力が発生する。このとき、第一通路14aと第二通路14bとの圧力差が規定値以上であると、弁体26が移動体24Aへ向けて移動し移動体24Aに当接し、移動体24Aを閉位置へ移動させ、一方(図3中右側)の弁座23hに着座する(図3)。これにより、移動体24Aの連通路24gが遮断され、弁21から第一通路14aへの作動油の供給が停止される。この状態で、油圧シリンダ11Bの第一室R1と油圧シリンダ11Aの第二室R2とから流出し第二通路14bへ流入した作動油は、一例として、オリフィス22を介して第一通路14a流入して、油圧シリンダ11Aの第一室R1と油圧シリンダ11Bの第二室R2とに供給されたり、弁21を介してアキュムレータ12に流入する。この際、オリフィス22を作動油が流れる際に生じる流動抵抗による減衰力が発生する。
以上の動作においては、一例として、アキュムレータ12への作動油の流入出によって生じるアキュムレータ12の気体ばね作用によってスタビライザー作用を得ることができ、車両1のロール運動を制御することができる。
以上、説明したとおり、本実施形態では、サスペンション4は、アキュムレータ12を一つ備えている。したがって、本実施形態によれば、一例として、アキュムレータ12が一つであるので、アキュムレータ12が二つの従来技術に比べて、アキュムレータ12の数の削減が実現される。
また、本実施形態では、オリフィス22が、弁21の動作に関わらず第一通路14aと第二通路14bとを連通している。したがって、本実施形態によれば、一例として、第一通路14aと第二通路14bとが常にオリフィス22によって連通されているので、サスペンション4内で負圧が発生するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、弁21は、第二通路14aと第二通路14bとの圧力差に応じて、移動体24Aと移動体24Bとの一方を押して該一方を開位置から閉位置に移動させる。したがって、該サスペンション4によれば、一例として、第一通路14aと第二通路14bとの圧力差に応じて、移動体24Aの連通路24gまたは移動体24Bの連通路24gを弁体26によって閉じることで、弁21を介しての第一通路14aと第二通路14bとの連通を遮断することができる。
また、本実施形態では、移動体24の一端部24aには、移動体24が開位置に位置し一端部24aと弁体26とが当接した状態で該移動体24の貫通孔24cと収容室23cとを連通した通路24fが設けられている。したがって、本実施形態によれば、一例として、各移動体24が開位置に位置した状態では、収容室23cと第一通路14aおよび第二通路14bとが連通されるので、収容室23cと第一通路14aおよび第二通路14bとの間で作動油が流出入することができる。
また、本実施形態では、一例として、弾性部材25は、開位置に位置した弾性部材25を付勢する。したがって、本実施形態では、一例として、移動体24は開位置においても弾性部材25によって付勢されているので、車体の小さな揺れ等によって動いた弁の比較的小さな押圧力によって移動体24が開位置から閉位置に移動されるのを抑制することができる。
[第1の変形例]
図6に示すように、本変形例では、弁21のハウジング23のポート23fに、小径部23f1(第一部)とこの小径部23f1よりも大径の大径部23f2(第二部)とが設けられている。小径部23f1は、アキュムレータ12に連通し、大径部23f2は、収容室23cに連通している。大径部23f2には、阻止部材27が設けられている。阻止部材27は、作動油の通過は許容するが弁体26の通過は許容しない。阻止部材27は、一例として、複数の孔が設けられた板状の部材である。この阻止部材27によって、弁体26によって、弁21によってポート23fが閉塞されるのが阻止される。
[第2の変形例]
図7に示すように、本変形例では、オリフィス22が設けられていない。かかる構成によれば、サスペンション4をより簡素化することができる。
[第2の実施形態]
図8に示すように、本実施形態は、第1の実施形態の弁21に替えて弁121が設けられている点が第一の実施形態と異なる。弁121は、弁21に対して構成が異なる点があるが、機能は弁21と同様である。
弁121は、スプール弁である。弁121は、ハウジング123と、スプール126と、一対の弾性部材125A,125Bと、を有している。
ハウジングに123には、弁室123aと、ポート123b〜123eと、が設けられている。ポート123b(第一ポート)は、弁室123aと第一通路14aとに連通している。詳細には、ポート123aは、ハウジング123に設けられた通路123fを介して第一通路14aと連通している。ポート123c(第二ポート)は、弁室123aと第二通路14bとに連通している。詳細には、ポート123cは、ハウジング123に設けられた通路123gを介して第二通路14bと連通している。ポート123d(第三ポート)は、アキュムレータ12(の油室)と連通するとともに、弁室123aを介してポート123bと連通する。ポート123eは、アキュムレータ12(の油室)と連通するとともに、弁室123aを介してポート123cと連通している。ポート123dとポート123eとは、ハウジング123に設けられた通路123hによって相互に連通している。
スプール126は、弁室123a内に往復動可能に収容されている。スプール126は、弁室123a内に、圧力室123a1(第一圧力室)と、圧力室123a2(第二圧力室)とを区画する。圧力室123a1は、ハウジング123に設けられた通路123iを介して第一通路14aと連通している。通路123iは、通路123fと連通している。圧力室123a2は、ハウジング123に設けられた通路123jを介して第二通路14bと連通している。通路123jは、通路123gと連通している。また、スプール126には、凹部126a,126bが設けられている。凹部126a,126bは、環状に設けられている。
弾性部材125A,125Bは、一例として、コイルばねである。弾性部材125Aは、圧力室123a1に収容されてスプール126を圧力室123a2に向けて付勢する。一方、弾性部材125Bは、圧力室123a2に収容されてスプール126を圧力室123a1に向けて付勢する。
上記構成の弁121では、第一通路14a(油圧室123a1)内の油圧と第二通路(油圧室123a2)内の油圧との圧力差が規定値以下の場合には、ポート123b〜123eを開放する位置にスプール126が位置する(図8)。これにより、第一通路14aと第二通路14bとアキュムレータ12とが弁室123a(凹部126a,126b)を介して連通される。
一方、第一通路14a(油圧室123a1)内の油圧と第二通路(油圧室123a2)内の油圧との圧力差が規定値を超えた場合には、該圧力差に応じて、ポート123bおよびポート123dと、ポート123cおよびポート123eとの一方を遮断する位置にスプール126が位置する。詳細には、第一通路14a内の油圧よりも第二通路14b内の油圧の方が高圧であって、それらの間の圧力差が規定値を超えた場合には、その圧力差によって、ポート123bおよびポート123dを遮断して、ポート123cおよびポート123eを開放する位置にスプール126が移動される(図8の位置に対して右側に移動される)。これにより、第一通路14aと、第二通路14bおよびアキュムレータ12との間の連通が遮断されるとともに、第二通路14bとアキュムレータ12とが弁室123a(凹部126b)を介して連通される。一方、第一通路14a内の油圧の方が第一通路14b内の油圧よりも高圧であって、それらの間の圧力差が規定値を超えた場合には、その圧力差によって、ポート123bおよびポート123dを開放して、ポート123cおよびポート123eを遮断する位置にスプール126が移動される(図8の位置に対して左側に移動される)。これにより、第二通路14bと、第一通路14aおよびアキュムレータ12との間の連通が遮断されるとともに、第一通路14aとアキュムレータ12とが弁室123a(凹部126a)を介して連通される。
また、本実施形態では、一例として、弾性部材125A,125Bとは、いずれの位置に位置するスプール126も付勢する。つまり、弾性部材125A,125Bには、ポート123b〜123eを開放する位置に位置したスプール126を付勢するための負荷(荷重)が予め付与されている。
以上説明した本実施形態によれば、第一通路14a内の油圧と第二通路14b内の油圧との圧力差に応じて移動するスプール126によって、第一通路14aと第二通路14bとアキュムレータ12との間の作動油の流れを制御することができる。
また、本実施形態では、弾性部材125A,125Bは、ポート123b〜123eを開放する位置(中立位置)に位置したスプール126を付勢する。したがって、本実施形態によれば、一例として、車体2の小さな揺れ等によって、スプール126が移動するのを抑制することができる。
[第3の実施形態]
図9に示すように、本実施形態は、第1の実施形態の弁21に替えて弁221が設けられている点が第一の実施形態と異なる。本実施形態の弁221は、弁21に対して構成が異なる点があるが、機能は弁21と同様である。
弁221は、第2の実施形態の弁121と同様にスプール弁であるが、弁121とは異なる構成を有する。弁221は、ハウジング123と、スプール126と、弾性部材125A,125Bと、を有している。
ハウジング123には、弁室123aと、ポート123p〜123rと、が設けられている。ポート123p(第一ポート)は、第一通路14aと連通している。ポート123qは、第二通路14bと連通している。ポート123r(第三ポート)は、アキュムレータ12(の油室)と連通している。
スプール126は、第2の実施形態と同様に、弁室123a内に往復動可能に収容されて、弁室123a内に、圧力室123a1(第一圧力室)と、圧力室123a2(第二圧力室)とを区画する。圧力室123a1は、ポート123pと連通し、圧力室123a2は、ポート123qと連通している。また、スプール126には、第2の実施形態と同様に、凹部126a(第一凹部)と、凹部126b(第二凹部)とが設けられている。また、本実施形態では、スプール126には、凹部126bと圧力室123a1とを連通した連通路126c(第一連通路)と、凹部126bと圧力室123a2とを連通した連通路126d(第二連通路)とが設けられている。
また、弾性部材125A,125Bは、第2の実施形態と同様の構成である。
上記構成の弁221では、第一通路14a(油圧室123a1)内の油圧と第二通路(油圧室123a2)内の油圧との圧力差が規定値以下の場合には、ポート123rを介して凹部126aと凹部126bとを連通させる位置にスプール126が位置する(図9)。これにより、第一通路14aと第二通路14bとアキュムレータ12とが弁室123aを介して連通される。
一方、第一通路14a(油圧室123a1)内の油圧と第二通路14b(油圧室123a2)内の油圧との圧力差が規定値を超えた場合には、該圧力差に応じて、凹部126aとポート123rとの間の連通と、凹部126bとポート123rとの間の連通との一方を遮断するとともに、ポート123rを介しての凹部126aと凹部126bとの連通を遮断する位置にスプール126が位置する。詳細には、第一通路14a内の油圧よりも第二通路14b内の油圧の方が高圧であって、それらの間の圧力差が規定値を超えた場合には、その圧力差によって、凹部126aとポート123rとの間の連通を遮断する位置にスプール126が移動される(図9の位置に対して右側に移動される)。これにより、ポート123rを介しての凹部126aと凹部126bとの連通が遮断される。この場合、第一通路14aと、第二通路14bおよびアキュムレータ12との間の連通が遮断されるとともに、第二通路14bとアキュムレータ12とが弁室123a(凹部126b、連通路126d、油圧室123a2、ポート123r)を介して連通される。一方、第一通路14a内の油圧の方が第一通路14b内の油圧よりも高圧であって、それらの間の圧力差が規定値を超えた場合には、その圧力差によって、凹部126bとポート123rとの間の連通を遮断する位置にスプール126が移動される(図9の位置に対して左側に移動される)。これにより、ポート123rを介しての凹部126aと凹部126bとの連通が遮断される。この場合、第二通路14bと、第一通路14aおよびアキュムレータ12との間の連通が遮断されるとともに、第一通路14aとアキュムレータ12とが弁室123a(凹部126a、連通路126c、油圧室123a1、ポート123p)を介して連通される。
また、本実施形態では、一例として、弾性部材125A,125Bとは、いずれの位置に位置するスプール126も付勢する。つまり、弾性部材125A,125Bには、ポート123rを介して凹部126aと凹部126bとを連通させる位置に位置したスプール126を付勢するための負荷(荷重)が予め付与されている。
以上説明した本実施形態によれば、第一通路14a内の油圧と第二通路14b内の油圧との圧力差に応じて移動するスプール126によって、第一通路14aと第二通路14bとアキュムレータ12との間の作動油の流れを制御することができる。
また、本実施形態では、弾性部材125A,125Bは、ポート123rを介して凹部126aと凹部126bとを連通させる位置に位置したスプール126を付勢する。したがって、本実施形態によれば、一例として、車体2の小さな揺れ等によって、スプール126が移動するのを抑制することができる。
以上、本発明の実施形態や変形例を例示したが、上記実施形態や変形例はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態や変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各実施形態や変形例の構成や形状は、部分的に入れ替えて実施することも可能である。また、各構成や、形状、表示要素等のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
例えば、サスペンション4が連結される一対の車輪3は、左右一対の後輪に限るものではなく、左右一対の前輪や、右側の前後一対の車輪、左側の前後一対の車輪、前後左右の四つの車輪のうち対角線上に配置された一対の車輪等であってもよい。
また、油圧シリンダ11は、ピストンロッド18が車体2に連結され、シリンダ部16がアーム部材6に連結されていてもよい。
また、車輪3に連結された連結部材としては、アーム部材6に限るものではなく、アクスルビーム(アクスルハウジング)等であってもよい。
また、弾性部材25A,25B,125A,125Bは、コイルばねに限るものではなく、板ばね等であってもよい。
また、懸架ばね15は、コイルばねに限るものではなく、空気ばねや板ばね等であってもよい。
1…車両、2…車体、3,3A,3B…車輪、4…サスペンション、16…シリンダ部、17…ピストン、18…ピストンロッド、11,11A,11B…油圧シリンダ、12…アキュムレータ、14…通路構造部、14a…第一通路、14b…第二通路、21,121,221…弁、22…オリフィス、23,123,223…ハウジング、23c…収容室(室)、23d…ポート(第一ポート)、23e…ポート(第二ポート)、23f…ポート(第三ポート)、24A…移動体(第一移動体)、24B…移動体(第二移動体)、24a…一端部、24b…他端部、24c…貫通孔、24d…内周面、24e…外周面、24f…通路、24g…連通路(第一連通路、第二連通路)、24i…一部、25A,125A…弾性部材(第一弾性部材)、25B,125B…弾性部材(第二弾性部材)、26…弁体、123a…弁室、123a1…圧力室(第一圧力室)、123a2…圧力室(第二圧力室)、123b…ポート(第一ポート)、123c…ポート(第二ポート)、123d…ポート(第三ポート)、123e…ポート(第四ポート)、123p…ポート(第一ポート)、123q…ポート(第二ポート)、123r…ポート(第三ポート)、126…スプール、126a…凹部(第一凹部)、126b…凹部(第二凹部)、126c…連通路(第一連通路)、126d…連通路(第二連通路)、R…油室、R1…第一室、R2…第二室。

Claims (10)

  1. 内部に油室が設けられたシリンダ部と、前記シリンダ部に対する相対往復動が可能に前記シリンダ部の内部に位置されて前記油室を第一室と第二室とに区画したピストンと、前記ピストンに連結されたピストンロッドと、を有して、一方が車両の一対の車輪のうちの一方と前記車両の車体との間に伸縮可能に介在し、他方が前記一対の車輪のうちの他方と前記車体との間に伸縮可能に介在した一対の油圧シリンダと、
    前記一方の前記油圧シリンダの前記第一室と前記他方の前記油圧シリンダの前記第二室とを連通し作動油が流れる第一通路と、前記一方の前記油圧シリンダの前記第二室と前記他方の前記油圧シリンダの前記第一室とを連通し作動油が流れる第二通路と、が設けられた通路構造部と、
    一つのアキュムレータと、
    前記第一通路と前記第二通路と前記アキュムレータとに連通して設けられ、前記第一通路内の油圧と前記第二通路内の油圧との圧力差が規定値以下の場合には、前記第一通路と前記第二通路と前記アキュムレータとの間の作動油の流れを許容し、前記圧力差が前記規定値を超えた場合には、前記第一通路と前記第二通路とのうちで油圧が高い方と前記アキュムレータとの間の作動油の流れを許容するとともに、前記第一通路と前記第二通路とのうちで油圧が低い方と、前記第一通路と前記第二通路とのうちで油圧が高い方および前記アキュムレータと、の間の作動油の流れを規制する弁と、
    を備えたサスペンション。
  2. 前記弁の動作に関わらず前記第一通路と前記第二通路とを連通したオリフィスを備えた請求項1に記載のサスペンション。
  3. 前記弁は、
    前記第一通路と連通した第一ポートと、前記第二通路と連通した第二ポートと、前記アキュムレータと連通した第三ポートと、前記第三ポートと連通した室と、が設けられたハウジングと、
    前記第一ポートと前記室とを連通した第一連通路が設けられ、前記室に対して進退可能に設けられ、一部が前記室内に位置して前記第一連通路が開かれる開位置と、前記室から退出する方向へ前記開位置から移動した位置であって前記第一連通路が閉じられる閉位置と、の間で往復動可能な第一移動体と、
    前記第一移動体を前記室内に向けて付勢する第一弾性部材と、
    前記第二ポートと前記室とを連通した第二連通路が設けられ、前記室に対して進退可能に設けられ、一部が前記室内に位置して前記第二連通路が開かれる開位置と、前記室から退出する方向へ前記開位置から移動した位置であって前記第二連通路が閉じられる閉位置と、の間で往復動可能な第二移動体と、
    前記第二移動体を前記室内に向けて付勢する第二弾性部材と、
    前記室に収容され、前記圧力差に応じて、前記第一移動体と前記第二移動体との一方を押して該一方を前記開位置から前記閉位置に移動させる弁体と、
    を有した請求項1または2に記載のサスペンション。
  4. 前記第一移動体は、前記一部に含まれ前記弁体に押される一端部と、前記室の外部に位置した他端部と、前記一端部と前記他端部とを貫通し前記第一連通路に含まれた貫通孔、を規定した内周面と、外周面と、を有した筒状であり、
    前記第一移動体の前記一端部には、該第一移動体が前記開位置に位置し該一端部と前記弁体とが当接した状態で該第一移動体の前記貫通孔と前記室とを連通し前記第一連通路に含まれた通路が設けられ、
    前記第二移動体は、前記一部に含まれ前記弁体に押される一端部と、前記室の外部に位置した他端部と、前記一端部と前記他端部とを貫通し前記第二連通路に含まれた貫通孔、を規定した内周面と、外周面と、を有した筒状であり、
    前記第二移動体の前記一端部には、該第二移動体が前記開位置に位置し該一端部と前記弁体とが当接した状態で該第一移動体の前記貫通孔と前記室とを連通し前記第二連通路に含まれた通路が設けられた請求項3に記載のサスペンション。
  5. 前記第一弾性部材は、前記開位置に位置した前記第一移動体を付勢し、
    前記第二弾性部材は、前記開位置に位置した前記第二移動体を付勢する請求項3または4に記載のサスペンション。
  6. 前記弁は、スプール弁である請求項1または2に記載のサスペンション。
  7. 前記弁は、
    弁室と、前記弁室と前記第一通路とに連通した第一ポートと、前記弁室と前記第二通路とに連通した第二ポートと、前記アキュムレータと連通するとともに前記弁室を介して前記第一ポートと連通した第三ポートと、前記アキュムレータと連通するとともに前記弁室を介して前記第二ポートと連通した第四ポートと、が設けられ、前記第三ポートと前記第四ポートとが連通したハウジングと、
    前記弁室内に往復動可能に収容され、前記弁室内に前記第一通路と連通した第一圧力室と、前記第二通路と連通した第二圧力室とを区画したスプールと、
    前記第一圧力室に収容されて前記スプールを前記第二圧力室に向けて付勢する第一弾性部材と、
    前記第二圧力室に収容されて前記スプールを前記第一圧力室に向けて付勢する第二弾性部材と、
    を有し、
    前記第一通路内の油圧と前記第二通路内の油圧との圧力差が規定値以下の場合には、前記第一ポートと前記第二ポートと前記第三ポートと前記第四ポートとを開放する位置に前記スプールが位置し、前記圧力差が前記規定値を超えた場合には、前記圧力差に応じて、前記第一ポートおよび前記第三ポートと、前記第二ポートおよび前記第四ポートとの一方を遮断する位置に前記スプールが位置する請求項6に記載のサスペンション。
  8. 前記第一弾性部材と前記第二弾性部材とは、前記第一ポートと前記第二ポートと前記第三ポートと前記第四ポートとを開放する位置に位置した前記スプールを付勢する請求項7に記載のサスペンション。
  9. 前記弁は、
    弁室と、前記第一通路と連通した第一ポートと、前記第二通路と連通した第二ポートと、前記アキュムレータと連通した第三ポートと、が設けられたハウジングと、
    前記弁室内に往復動可能に収容され、前記弁室内に前記第一ポートと連通した第一圧力室と、前記第二ポートと連通した第二圧力室とを区画するとともに、第一凹部と、第二凹部と、前記第一凹部と前記第一圧力室とを連通した連通路と、前記第二凹部と前記第二圧力室とを連通した連通路とが設けられたスプールと、
    前記第一圧力室に収容されて前記スプールを前記第二圧力室に向けて付勢する第一弾性部材と、
    前記第二圧力室に収容されて前記スプールを前記第一圧力室に向けて付勢する第二弾性部材と、
    を有し、
    前記第一通路内の油圧と前記第二通路内の油圧との圧力差が規定値以下の場合には、前記第三ポートを介して前記第一凹部と前記第二凹部とを連通させる位置に前記スプールが位置し、前記圧力差が前記規定値を超えた場合には、前記圧力差に応じて、前記第一凹部と前記第三ポートとの間の連通と、前記第二凹部と前記第三ポートとの間の連通との一方を遮断するとともに、前記第三ポートを介しての前記第一凹部と前記第二凹部との連通を遮断する位置に前記スプールが位置する請求項6に記載のサスペンション。
  10. 前記第一弾性部材と前記第二弾性部材とは、前記第三ポートを介して前記第一凹部と前記第二凹部とを連通させる位置に位置した前記スプールを付勢する請求項9に記載のサスペンション。
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