JP2015044451A - 後席用空調ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】蒸発器40において熱交換器としての性能を良好に維持しつつ、後席用空調ユニット10の車両左右方向の寸法を小さくする。
【解決手段】後席用空調ユニット10では、蒸発器40は、空調ケーシング20内に配置されて、扁平形状に形成されて、厚み方向に通過する空気流を冷媒によって冷却するようになっている。蒸発器40のうち厚み方向で空気下流側に位置する空気流出面40aが、車両左右方向に向くように蒸発器40が位置する。したがって、蒸発器40においてそれを厚み方向から視た形状を正方形に近づけつつ、空調ケーシング20の車両左右方向の寸法を小さくすることができる。
【選択図】図2
【解決手段】後席用空調ユニット10では、蒸発器40は、空調ケーシング20内に配置されて、扁平形状に形成されて、厚み方向に通過する空気流を冷媒によって冷却するようになっている。蒸発器40のうち厚み方向で空気下流側に位置する空気流出面40aが、車両左右方向に向くように蒸発器40が位置する。したがって、蒸発器40においてそれを厚み方向から視た形状を正方形に近づけつつ、空調ケーシング20の車両左右方向の寸法を小さくすることができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、後席用空調ユニットに関するものである。
従来、後席用空調ユニットでは、空調ケーシングと、空調ケーシング内に配置されて空気流を冷媒で冷却する冷却用熱交換器と、空調ケーシング内に配置されて冷却用熱交換器から吹き出される冷風を温水で加熱する加熱用熱交換器とを備え、冷却用熱交換器や加熱用熱交換器によって温度調節された空気流を車室内後席側に吹き出すものである(例えば、特許文献1、2参照)。
このものにおいて、冷却用熱交換器および加熱用熱交換器は、扁平形状に形成されて、厚み方向に通過する空気流を熱交換するようになっている。以下、冷却用熱交換器および加熱用熱交換器を総称して熱交換器という。
上記特許文献1の熱交換器は、その空気流出面が車両進行方向を向くように配置されている。空気流出面は、熱交換器において、厚み方向で空気下流側に位置する放熱面である。上記特許文献2の熱交換器は、その空気流出面が天地方向を向くように配置されている。
本発明者等は、MPV(Multi Purpose Vehicle)、SUV(Sport Utility Vehicle)等の車両において、外板とクウォータートリムとの間に後席用空調ユニットを搭載することを検討した。クウォータートリムとは、車室内のうち後席座席に対して車両進行方向後側に配置されて車室内に露出する内壁のことである。
近年のMPV、SUV等の車両は、車室内の快適性を図るために、乗員スペースを拡大することがトレンドとなっている。それに伴い、外板とクウォータートリムとの間に搭載される後席用空調ユニットは、薄幅化が求められている。すなわち、後席用空調ユニットにおいて、車両左右方向の寸法を小さくすることが求められている。
しかし、実際には、熱交換器の車両左右方向の寸法によって後席用空調ユニットの車両左右方向の寸法が決まってしまう。このため、上記特許文献1、2のように、空気流出面を車両進行方向に向けたり、空気流出面を天地方向に向くように熱交換器を配置すると、後席用空調ユニットの車両左右方向の寸法が大きくなる。
そこで、熱交換器40Aを、縦寸法hが横寸法Wに比べて大きい縦長形状(図11(b)参照)や、縦寸法hよりも横寸法Wが大きい横長形状(図11(c)参照)にすることにより、後席用空調ユニットの車両左右方向の寸法を小さくすることが考えられる。
この場合、熱交換器40Aを縦長形状にすると、冷媒や温水などの熱媒体が流れるチューブの長手方向の寸法が大きくなる。このため、熱媒体の圧損が増大して、熱交換効率が低下する。
一方、熱交換器40Aを横長形状にすると、複数のチューブが並ぶ方向の寸法が大きくなる。このため、複数のチューブに流れる熱媒体において温度分布が複数のチューブが並ぶ方向に生じる。具体的には、複数のチューブにおいて横方向中央側のチューブ内の熱媒体と横方向端側のチューブ内の熱媒体との間に温度差が生じる。
このように熱交換器40Aを縦長形状や横長形状にすると、縦寸法hと横寸法Wとを同じ寸法にした形状(図11(a)参照)に比べて、熱交換器としての性能が悪化する。このため、熱交換器40Aのサイズアップや風量アップ等の対策が必要でコストアップに繋がる。
本発明は上記点に鑑みて、熱交換器としての性能を良好に維持しつつ、後席用空調ユニット自体の車両左右方向の寸法を小さくするようにした後席用空調ユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、車室内のうち後部座席に対して車両進行方向後側に配置されて、車室内に露出する内壁(3)と当該車両の外側にて車両左右方向に露出する外板(2)との間に設けられて、車室内の後部座席側に向けて空気流を流す空調ケーシング(20、20A、20B、20C、20D)と、空調ケーシング内に配置されて空気流を熱交換する熱交換器(40、50)と、を備え、熱交換器は、扁平形状に形成されて、厚み方向に通過する空気流を熱交換するようになっており、熱交換器のうち空気下流側に位置する空気流出面(40a、50b)が、車両左右方向に向くように熱交換器が位置することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、熱交換器においてそれを厚み方向から視た形状を正方形に近づけつつ、空調ケーシングの車両左右方向の寸法を小さくすることができる。このため、熱交換器としての性能を良好に維持しつつ、後席用空調ユニットの車両左右方向の寸法を小さくすることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1、図2に、本発明に係る本実施形態の自動車用空調装置を示す。図1、図2の前後の矢印と左右の矢印とは、それぞれ、車両搭載状態における方向を示す。
図1、図2に、本発明に係る本実施形態の自動車用空調装置を示す。図1、図2の前後の矢印と左右の矢印とは、それぞれ、車両搭載状態における方向を示す。
車両用空調装置が搭載される自動車1は、車室内において、前部座席1aや後部座席1bに対して車両進行方向後側に後側空間1cを備える。後側空間1cは、最後部席の配置や荷物室に用いられる。本実施形態の自動車1としては、MPV(Multi Purpose Vehicle)、SUV(Sport Utility Vehicle)等の車両が用いられている。
本実施形態の車両用空調装置は、車室内前部座席側を空調する前席用空調ユニット(図示省略)以外に、車室内後部座席側を空調する後席用空調ユニット10を備える。
前席用空調ユニットは、車室内最前部の計器盤(インストルメントパネル)の内側のうち、車両左右方向の略中央部に配置されている周知のものである。このため、前席用空調ユニットの説明を省略する。
後席用空調ユニット10は、車室内の後部座席1bに対して車両進行方向後側に配置されている。後席用空調ユニット10は、後輪の軸よりも車両進行方向後側に配置されている。本実施形態の後席用空調ユニット10は、車両左右方向右側に配置されている。
後席用空調ユニット10は、図2に示すように、外板2とクウォータートリム3との間に配置されている。外板2は、当該自動車の外側にて車両左右方向右側に露出する外板である。クウォータートリム3は、車室内のうち後部座席1bに対して車両進行方向後側に配置されて、車室内に露出する内壁である。
後席用空調ユニット10は、空調ケーシング20、送風機30、および蒸発器40を備える。
空調ケーシング20は、その外殻を形成するとともに、車室内後席側へ向かって送風される室内送風空気の空気通路を形成する。空調ケーシング20は、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂(例えば、ポリプロピレン)にて成形されている。
空調ケーシング20のうち車両進行方向前側であって、空調ケーシング20に形成された空気通路の最上流部には、送風機30から吹き出される空気を導入する導入口21が形成されている。導入口21は、車両前後方向前側に開口している。
空調ケーシング20のうち車両進行方向後側には、吹出開口部22が設けられている。吹出開口部22は、不図示のダクトを介して複数の吹き出し口に接続されている。複数の吹き出し口は、車室内の後部座席側空間4にそれぞれ開口している。
送風機30は、電動モータ31、羽根車32、およびスクロールケース33を備える遠心式多翼送風機である。
電動モータ31は、空調ケーシング20に対して車両前後方向前側に配置されている。電動モータ31は、その回転軸によって羽根車32を回転させる。電動モータ31の回転軸は、車両左右方向に延びるように配置されている。
羽根車32は、遠心式ファンであって、電動モータ31に対して車両左右方向右側で、かつ空調ケーシング20の導入口21に対して車両前後方向前側に配置されている。
羽根車32は、電動モータ22の回転軸に固定されている。羽根車32は、その回転によって、内気導入口34を通して空気を吸い込んで径方向外側に吹き出す。内気導入口34は、車両左右方向右側に開口している。スクロールケース33は、羽根車32に対して回転軸を中心とする径方向外側に配置されている。スクロールケース23は、羽根車32から吹き出される空気を集めて空調ケーシング20の導入口21に対して車両前後方向後側に吹き出す。
蒸発器40は、空調ケーシング20内において、送風機30の空気流下流側で、かつ吹出開口部22の空気流上流側に配置されている。蒸発器40は、その面方向から空調ケーシング20の右壁部23a、および左壁部23bによって支えられている。
なお、右壁部23aは、空調ケーシング20の右壁を構成するもので、蒸発器40の側壁に沿うように形成されている。左壁部23bは、空調ケーシング20の左壁を構成するもので、蒸発器40の側壁に沿うように形成されている。
蒸発器40は、周知の蒸気圧縮式冷凍サイクル(図示せず)を構成する機器の1つであり、冷凍サイクル内の低圧冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させることで、室内送風空気を冷却する冷却用熱交換器である。
蒸発器40は、複数本のチューブ、第1、第2のタンク、および熱交換フィンから扁平形状に構成されている。複数本のチューブは、それぞれ、空気流に直交する方向に並べられている。第1のタンクは、膨張弁から流れる冷媒を複数本のチューブのそれぞれに分流する。第2のタンクは、複数本のチューブから流れ出る冷媒を集合させて圧縮機側に流す。熱交換フィンは、複数本のチューブのそれぞれの表面に配置されて冷媒と空気との間の熱交換を促進させる。このことにより、蒸発器40は、その厚み方向に空気流を通過させることにより、空気流を冷媒により冷却させることになる。
本実施形態では、蒸発器40はその空気流出面40aが車両左右方向左側に向くように配置されている。例えば、蒸発器40の空気流出面40aと車両左右方向との間で時計回りに形成する角度θが45°<θ<135°を満たすように蒸発器40が配置されている。空気流出面40aは、蒸発器40のうち厚み方向で空気下流側に形成される放熱面である。
本実施形態では、空調ケーシング20内において、送風機30と蒸発器40との間の領域で空気流路の断面積が一定になっている。より具体的には、送風機30と蒸発器40との間において、空調ケーシング20を構成する右側壁24a、左側壁24bは、互いに平行になっている。送風機30と蒸発器40との間において、空調ケーシング20を構成する上壁24c、下壁24dは、平行になっている。
なお、右側壁24aは、空調ケーシング20の右壁を構成するもので、右側壁23aと送風機30との間に配置されている。左側壁24bは、空調ケーシング20の左壁を構成するもので、左側壁23bと送風機30との間に配置されている。
次に、本実施形態の後席用空調ユニット10の作動について説明する。
送風機30の電動モータ31が羽根車32を回転させる。これに伴い、内気導入口34から羽根車32に対して軸線方向一方側に空気流が流れ込み、この流れ込んだ空気流は、スクロールケース23を通して空調ケーシング20の導入口21内に吹き出される。この吹き出された空気流は、蒸発器40に対して厚み方向に通過する。この際に、空気流は、複数本のチューブ内の冷媒によって冷却される。この冷却される空気流は、吹出開口部22からダクトを通して複数の吹き出し口に流れ、この流れる空気流は、複数の吹き出し口から後部座席側空間4に吹き出される。
以上説明した本実施形態によれば、後席用空調ユニット10は、空調ケーシング20を備える。空調ケーシング20は、車室内のうち後部座席1b側に対して車両進行方向後側においてクウォータートリム3と当該車両の外側にて車両左右方向右側に露出する外板2との間に設けられて、車室内の後部座席側に空気流を流す。蒸発器40は、空調ケーシング20内に配置されて、扁平形状に形成されて、厚み方向に通過する空気流を冷媒によって冷却するようになっている。蒸発器40のうち厚み方向で空気下流側に位置する空気流出面40aが、車両左右方向左側に向くように蒸発器40が位置することを特徴とする。
従来の後席用空調ユニット10は、図5、図6に示すように、蒸発器40の空気流出面40aが車両前後方向や天地方向に向くように蒸発器40が配置されている。
これに対して、本実施形態では、上述の如く、蒸発器40の空気流出面40aが、車両左右方向左側に向くように蒸発器40が配置されている。したがって、蒸発器40においてそれを厚み方向から視た形状を正方形に近づけつつ、空調ケーシング20の車両左右方向の寸法を小さくすることができる。このため、蒸発器40において熱交換器としての性能を良好に維持しつつ、後席用空調ユニット10の車両左右方向の寸法を小さくすることができる。
従来の後席用空調ユニット10は、図5に示すように、空気流出面40aを車両前後方向に向けるように蒸発器40を配置する場合には、蒸発器40と冷媒配管Rとを接続する配管処理スペース41を、蒸発器40に対して車両左右方向に設けることが必要になる。このため、後席用空調ユニット10の車両左右方向の寸法を大きくなってしまう。
これに対して、本実施形態では、上述の如く、蒸発器40の空気流出面40aが、車両左右方向左側に向くように蒸発器40が配置されている。このため、蒸発器40と冷媒配管Rとを接続する配管処理スペース41を、蒸発器40に対して車両進行方向に設けることができる。このため、後席用空調ユニット10の車両左右方向の寸法をより一層小さくすることができる。
本実施形態では、空調ケーシング20内において、送風機30と蒸発器40との間の領域で空気流路の断面積が一定になっている。このため、送風機30から蒸発器40に空気流が流れる際の圧力損失を小さくすることができる。
(第2実施形態)
本第2実施形態では、上記第1実施形態の後席用空調ユニット10にヒータコアを追加した例について説明する。
本第2実施形態では、上記第1実施形態の後席用空調ユニット10にヒータコアを追加した例について説明する。
図7に本実施形態の後席用空調ユニット10Aの構成を天地方向上側から視た図を示す。
後席用空調ユニット10Aは、空調ケーシング20A、送風機30、蒸発器40、ヒータコア50、およびエアミックスドア60を備える。図7において、図2と同一符号は、同一のものを示し、その説明を簡素化する。
空調ケーシング20Aは、上壁(図示省略)、下壁(図示省略)、右側壁25、および左側壁26を備える。右側壁25は、右壁部25a、25b、25c、25dを備える。左側壁26は、左壁部26a、26b、26cを備える。
右壁部25aは、導入口21に対して車両進行方向後側に配置されて、車両進行方向に平行に形成されている。右壁部25bは、右壁部25aに対して車両進行方向後側に配置されて、蒸発器40の側壁に沿うように配置されている。右壁部25cは、右壁部25aに対して車両進行方向後側に配置されて、蒸発器40の空気流出面40aに平行に配置されている。右壁部25dは、右壁部25bに対して車両進行方向後側に配置されて、車両進行方向に平行に配置されている。
左壁部26aは、導入口21に対して車両進行方向後側に配置されて、蒸発器40の側壁に沿うように配置されている。左壁部26bは、左壁部26aに対して車両進行方向後側に配置されて、車両進行方向に平行に配置されている。左壁部26cは、左壁部26bに対して車両進行方向後側に配置されて、蒸発器40の空気流出面40aに平行に配置されている。
本実施形態では、蒸発器40は、その空気流出面40aが車両左右方向左側に向くように配置されている。例えば、蒸発器40の空気流出面40aと車両左右方向との間で時計回りに形成する角度θが45°<θ<135°を満たすように蒸発器40が配置されている。蒸発器40は、右壁部25bおよび左壁部26aによって支持されている。
ヒータコア50は、右壁部25cおよび左壁部26cの間に配置されている。ヒータコア50は、蒸発器40に対して空気流下流側に配置されている。つまり、ヒータコア50および蒸発器40は、空気流に対して直列に配置されている。ヒータコア50は、複数本のチューブ、第1、第2のタンク、および熱交換フィンから扁平形状に構成されている。複数本のチューブは、それぞれ、空気流に直交する方向に並べられている。第1のタンクは、走行用エンジン側から流れる温水を複数本のチューブのそれぞれに分流する。第2のタンクは、複数本のチューブから流れ出る温水を集合させて走行用エンジン側に流す。熱交換フィンは、複数本のチューブのそれぞれの表面に配置されて温水と空気との間の熱交換を促進させる。ヒータコア50は、その厚み方向に空気流を通過させることにより空気流を温水により加熱する。
ヒータコア50は、その空気流出面50bが車両左右方向左側に向くように配置されている。本実施形態では、ヒータコア50は、その空気流出面50bと蒸発器40の空気流出面40aとが平行になるように配置されている。空気流出面50bは、ヒータコア50のうち厚み方向で空気下流側に形成される放熱面である。
ヒータコア50のうち厚み方向に空気上流側に形成される空気流入面50aと右壁部25cとの間には、バイパス通路26が設けられている。バイパス通路26は、蒸発器40から吹き出される冷風をヒータコア50を迂回して吹出開口部22に流す通路である。ヒータコア50の空気流出面50bと左壁部26b、26cとの間には、流出通路27が設けられている。
エアミックスドア60は、ヒータコア50に対して空気流下流側に配置されている。本実施形態のエアミックスドア60は、電動モータ61によりスライド移動可能に配置されているスライド式ドアが設けられている。エアミックスドア60は、バイパス通路26の開口面積と流出通路27の開口面積との比率を変えることにより、バイパス通路26を通過する空気量と流出通路27を通過する空気量との比率を変える。
次に、本実施形態の後席用空調ユニット10Aの作動について説明する。
送風機30の電動モータ31が羽根車32を回転させる。これに伴い、内気導入口34から羽根車32に対して軸線方向一方側に空気流が流れ込み、この流れ込んだ空気流は、スクロールケース23を通して空調ケーシング20Aの導入口21内に吹き出される。この吹き出された空気流は、蒸発器40に対して厚み方向に通過する。この際に、空気流は、複数本のチューブ内の冷媒によって冷却されて冷風として空気流出面40aから吹き出される。このことにより、内気導入口34から導入された空気が蒸発器40によって除湿されて空気流出面40aから吹き出される。
この空気流出面40aから吹き出される冷風のうち一部は、バイパス通路26を通過して吹出開口部22側に流れる。一方、空気流出面40aから吹き出される冷風のうちバイパス通路26を通過した冷風以外の残りの冷風は、ヒータコア50に対してその厚み方向に通過する。この際、残りの冷風は、ヒータコア50を通過する際に複数本のチューブ内の温水によって加熱される。このため、ヒータコア50の空気流出面50bから温風が流出通路27を通して吹出開口部22側に流れる。
このように流出通路27を流れる温風とバイパス通路26を流れる冷風とが混ざって空調風として吹出開口部22に流れる。このため、吹出開口部22からダクトを通して複数の吹き出し口に空調風が流れ、この流れる空調風が、複数の吹き出し口から後部座席側空間4に吹き出される。
以上説明した本実施形態によれば、後席用空調ユニット10Aは、空調ケーシング20A内において、蒸発器40を備える。蒸発器40は、その空気流出面40aが車両左右方向左側に向くように配置されている。したがって、上記実施形態と同様、蒸発器40においてそれを厚み方向から視た形状を正方形に近づけつつ、空調ケーシング20Aの車両左右方向の寸法を小さくすることができる。このため、蒸発器40において熱交換器としての性能を良好に維持しつつ、後席用空調ユニット10Aの車両左右方向の寸法を小さくすることができる。
本実施形態では、蒸発器40に対して空気流下流側にヒータコア50が配置されている。ヒータコア50は、その空気流出面50bが車両左右方向左側に向くように配置されている。このため、蒸発器40と同様に、ヒータコア50においてそれ厚み方向から視た形状を正方形に近づけつつ、空調ケーシング20Aの車両左右方向の寸法を小さくすることができる。このため、ヒータコア50において熱交換器としての性能を良好に維持しつつ、後席用空調ユニット10Aの車両左右方向の寸法を小さくすることができる。
これに加えて、蒸発器40およびヒータコア50は、互い空気流出面40a、50bが平行になるように配置されている。このため、空気流出面50bを天地方向や車両進行方向に向けるようにヒータコア50を配置する場合に比べて後席用空調ユニット10Aの車両左右方向の寸法をより一層小さくすることができる。
(第3実施形態)
上記第2実施形態では、蒸発器40に対して空気流れの下流側にヒータコア50を配置した例について説明したが、これに代えて、本第3実施形態では、空気流に対して蒸発器40とヒータコア50とを並列に配置した例について説明する。
上記第2実施形態では、蒸発器40に対して空気流れの下流側にヒータコア50を配置した例について説明したが、これに代えて、本第3実施形態では、空気流に対して蒸発器40とヒータコア50とを並列に配置した例について説明する。
図8に本実施形態の後席用空調ユニット10Bの構成を天地方向上側から視た図を示す。
後席用空調ユニット10Bは、空調ケーシング20B、送風機30、蒸発器40、ヒータコア50、エアミックスドア60、および電動モータ61を備える。図8において、図7と同一符号は、同一のものを示し、その説明を簡素化する。
空調ケーシング20Bは、図7の空調ケーシング20Aの代わりに設けられたもので、上壁(図示省略)、下壁(図示省略)、右側壁70、および左側壁71を備える。右側壁70は、右壁部70a、70b、70c、70d、70eを備える。右壁部70aは、導入口21に対して車両進行方向後側で、かつ車両進行方向に平行に配置されている。右壁部70bは、右壁部70aに対して車両進行方向後側で、かつ車両進行方向後側に向かうほど左側壁71から遠ざかるように形成されている。右壁部70cは、右壁部70bに対して車両進行方向後側で、かつ車両進行方向に平行に配置されている。右壁部70dは、右壁部70cに対して車両進行方向後側で、かつ車両進行方向後側に向かうほど左側壁71に近づくように配置されている。右壁部70eは、右壁部70dは、右壁部70cに対して車両進行方向後側で、かつ車両進行方向に平行に配置されている。
左側壁71は、左壁部71a、71b、71cを備える。左壁部71aは、導入口21に対して車両進行方向後側で、かつ車両進行方向に平行に配置されている。左壁部71bは、左壁部71aに対して車両進行方向後側で、かつ車両進行方向後側に向かうほど右側壁70から遠ざかるように形成されている。左壁部71cは、左壁部71bに対して車両進行方向後側で、かつ車両進行方向に平行に配置されている。
蒸発器40は、その空気流出面40aが車両左右方向左側に向くように配置されている。ヒータコア50は、その空気流出面50bが車両左右方向左側に向くように配置されている。本実施形態では、蒸発器40およびヒータコア50は、空気流に対して並列に配置されているものであって、空気流れ上流側に向かうほど空気流入面40b、50aの間の寸法が大きくなるV字状に配置されている。
蒸発器40の空気流出面40aと左壁部71cとの間には、流出通路28が設けられている。流出通路28は、蒸発器40から吹き出される冷風を吹出開口部22に向けて流す通路である。
ヒータコア50の空気流出面50bと右壁部70cとの間には、流出通路27が設けられている。流出通路27は、ヒータコア50から吹き出される温風を吹出開口部22に向けて流す通路である。エアミックスドア60は、流出通路27、28に対して空気流の下流側に配置されている。
エアミックスドア60は、電動モータ61により駆動されて、車両左右方向にスライド移動可能に配置されている。エアミックスドア60は、スライド移動によって、流出通路27の開口面積と流出通路28の開口面積との比率を変えることにより、流出通路27を通過する空気量と流出通路28を通過する空気量との比率を変える。
次に、本実施形態の後席用空調ユニット10Bの作動について説明する。
送風機30が内気導入口34を通して空気を吸い込んで空調ケーシング20Bの導入口21内に吹き出す。この吹き出された空気流の一部は蒸発器40に対して厚み方向に通過する。この際に、空気流は、複数本のチューブ内の冷媒によって冷却されて冷風として空気流出面40aから吹き出される。この吹き出される冷風は、流出通路28から吹出開口部22に向けて流れる。
一方、送風機30から吹き出される空気流のうち蒸発器40側に流れる一部の空気流以外の残りの空気流は、ヒータコア50に対してその厚み方向に通過する。この際、残りの空気流は、ヒータコア50を通過する際に温水によって加熱される。このため、ヒータコア50の空気流出面50bから温風が流出通路27を通して吹出開口部22側に流れる。
ここで、流出通路27を通過する空気量と流出通路28を通過する空気量との比率はエアミックスドア60によって設定されている。このため、吹出開口部22からダクトおよび複数の吹き出し口を通して車室内後部座席側空間4側に吹き出される空気温度は、エアミックスドア60によって設定されることになる。
以上説明した本実施形態によれば、後席用空調ユニット10Bの蒸発器40は、その空気流出面40aが車両左右方向左側に向くように配置されている。したがって、上記第1、第2実施形態と同様、蒸発器40においてそれを厚み方向から視た形状を正方形に近づけつつ、空調ケーシング20Bの車両左右方向の寸法を小さくすることができる。このため、蒸発器40において熱交換器としての性能を良好に維持しつつ、後席用空調ユニット10Bの車両左右方向の寸法を小さくすることができる。
本実施形態では、ヒータコア50は、その空気流出面50bが車両左右方向右側に向くように配置されている。したがって、上記第2実施形態と同様の効果が得られる。
特に、本実施形態では、蒸発器40およびヒータコア50は、空気流れ上流側に向かうほど空気流入面40b、50aの間の寸法が大きくなるV字状に配置されている。このため、空気流出面50bを天地方向や車両進行方向に向けるようにヒータコア50を配置する場合に比べて後席用空調ユニット10Bの車両左右方向の寸法を小さくすることができる。
本実施形態では、空調ケーシング20B内において、送風機30と蒸発器40との間において、空調ケーシング20Bを構成する右側壁70a、左側壁71aは、平行になっている。送風機30と蒸発器40との間において、空調ケーシング20Bを構成する上壁、下壁2は、平行になっている。このため、送風機30と蒸発器40との間の領域で空気流路の断面積が一定になっている。したがって、送風機30から蒸発器40に空気流が流れる際の圧力損失を小さくすることができる。
(第4実施形態)
上記第3実施形態では、蒸発器40およびヒータコア50をV字状に配置した例について説明したが、これに代えて、本第4実施形態では、空気流れに対して蒸発器40およびヒータコア50を平行に配置した例について説明する。
上記第3実施形態では、蒸発器40およびヒータコア50をV字状に配置した例について説明したが、これに代えて、本第4実施形態では、空気流れに対して蒸発器40およびヒータコア50を平行に配置した例について説明する。
図9に本実施形態の後席用空調ユニット10Cの構成を天地方向上側から視た図を示す。後席用空調ユニット10Cは、空調ケーシング20C、送風機30、蒸発器40、ヒータコア50、エアミックスドア60、および電動モータ61を備える。図9において、図8と同一符号は、同一のものを示し、その説明を簡素化する。
空調ケーシング20Cは、図8の空調ケーシング20Bの代わりに設けられたもので、上壁(図示省略)、下壁(図示省略)、右側壁72、および左側壁73を備える。
右側壁72は、右壁部72a、72b、72cを備える。右壁部72aは、導入口21に対して車両進行方向後側で、かつ車両進行方向に平行に配置されている。右壁部72bは、右壁部72aに対して車両進行方向後側で、かつ車両進行方向後側に向かうほど左側壁73に近づくように配置されている。右壁部72cは、右壁部72bに対して車両進行方向後側で、かつ車両左右方向に平行に配置されている。
左側壁73は、左壁部73a、73b、73cを備える。左壁部73aは、導入口21に対して車両進行方向後側で、かつ車両進行方向に平行に配置されている。左壁部73bは、左壁部73aに対して車両進行方向後側で、かつ車両進行方向後側に向かうほど右側壁72から離れるように配置されている。左壁部73cは、左壁部73bに対して車両進行方向後側で、かつ車両進行方向に平行に配置されている。
蒸発器40は、その空気流出面40aが車両進行方向に平行になるように配置されている。ヒータコア50は、蒸発器40に対して車両進行方向後方側において車両進行方向に平行になるように配置されている。このことにより、蒸発器40およびヒータコア50は、空気流に対して並列に配置されているものであって、空気流出面40a、50bが車両左右方向左側に向くことになる。
蒸発器40の空気流入面40bおよびヒータコア50の空気流入面50aと右壁部72a、72bとの間に流入通路29aが設けられている。流入通路29aは、送風機30から吹き出される空気を蒸発器40の空気流入面40bおよびヒータコア50の空気流入面50aに向けてガイドする。
蒸発器40の空気流出面40aおよびヒータコア50の空気流出面50bと差壁部73a、73bとの間に流入通路29bが設けられている。流入通路29bは、蒸発器40の空気流出面40aから吹き出される冷風とヒータコア50の空気流出面50bから吹き出される温風とを吹出開口部22側に向けてガイドする。
エアミックスドア60、および電動モータ61は、蒸発器40およびヒータコア50に対して車両左右方向左側に配置されている。エアミックスドア60は、電動モータ61により駆動されて、車両進行方向にスライド移動可能に配置されている。エアミックスドア60は、スライド移動によって、蒸発器40の空気流入面40bの開口面積とヒータコア50の空気流入面50aの開口面積との比率を変える。このことにより、蒸発器40を通過する空気量とヒータコア50を通過する空気量との比率を変える。
次に、本実施形態の後席用空調ユニット10Cの作動について説明する。
送風機30が内気導入口34を通して空気を吸い込んで空調ケーシング20Cの導入口21内に吹き出す。この吹き出された空気流は流入通路29aに流れる。流入通路29aを流れる空気の一部は蒸発器40に対して厚み方向に通過する。この際に、空気流は、複数本のチューブ内の冷媒によって冷却されて冷風として空気流出面40aから吹き出される。この吹き出される冷風は、流出通路29bから吹出開口部22に向けて流れる。
一方、流入通路29aを流れる空気のうち蒸発器40に流れる一部の空気以外の残りの空気は、ヒータコア50に対してその厚み方向に通過する。この際、残りの空気流は、温水によって加熱される。このため、ヒータコア50の空気流出面50bから温風が流出通路29bを通して吹出開口部22側に流れる。
ここで、蒸発器40を通過する空気量とヒータコア50を通過する空気量との比率はエアミックスドア60によって設定されている。このため、吹出開口部22からダクトおよび複数の吹き出し口を通して車室内後部座席側空間4側に吹き出される空気温度は、エアミックスドア60によって設定されることになる。
以上説明した本実施形態によれば、蒸発器40は、その空気流出面40aが車両左右方向左側に向くように配置されている。したがって、上記第1〜第3実施形態と同様、蒸発器40においてそれを厚み方向から視た形状を正方形に近づけつつ、空調ケーシング20Cの車両左右方向の寸法を小さくすることができる。このため、蒸発器40において熱交換器としての性能を良好に維持しつつ、後席用空調ユニット10Cの車両左右方向の寸法を小さくすることができる。
本実施形態では、ヒータコア50は、その空気流出面50bが車両左右方向左側に向くように配置されている。したがって、上記第2実施形態と同様の効果が得られる。
特に、本実施形態では、ヒータコア50は、蒸発器40に対して車両進行方向後方側において車両進行方向に平行になるように配置されている。このため、空気流出面50bを天地方向や車両進行方向に向けるようにヒータコア50を配置する場合に比べて後席用空調ユニット10Cの車両左右方向の寸法を小さくすることができる。
本実施形態では、空調ケーシング20C内において、送風機30と蒸発器40との間において、空調ケーシング20Cを構成する右側壁72a、左側壁73aは、平行になっている。送風機30と蒸発器40との間において、空調ケーシング20Cを構成する上壁、下壁は、平行になっている。このため、送風機30と蒸発器40との間の領域で空気流路の断面積が一定になっている。したがって、送風機30から蒸発器40に空気流が流れる際の圧力損失を小さくすることができる。
(第5実施形態)
上記第1実施形態では、送風機30の空気流れ下流側に蒸発器40を配置した例について説明したが、これに代えて、本第5実施形態では、送風機30の空気流れ上流側に蒸発器40を配置した例について説明する。
上記第1実施形態では、送風機30の空気流れ下流側に蒸発器40を配置した例について説明したが、これに代えて、本第5実施形態では、送風機30の空気流れ上流側に蒸発器40を配置した例について説明する。
図10に本実施形態の後席用空調ユニット10Dの構成を天地方向上側から視た図を示す。後席用空調ユニット10Dは、空調ケーシング20D、送風機30、蒸発器40を備える。図10において、図2と同一符号は、同一のものを示し、その説明を簡素化する。
空調ケーシング20Dは、図2の空調ケーシング20の代わりに設けられたもので、上壁(図示省略)、下壁(図示省略)、右側壁74、および左側壁75を備える。
右側壁74は、右壁部74a、74b、74c、74dを備える。右壁部74aは、導入口21に対して車両進行方向後側で、かつ車両進行方向に平行に配置されている。右壁部74bは、右壁部74aに対して車両進行方向後側で、かつ蒸発器40の厚み方向に平行に配置されている。右壁部74cは、右壁部74bに対して車両進行方向後側で、かつ車両進行方向に平行に配置されている。右壁部74dは、右壁部74cに対して車両進行方向後側で、かつ車両左右方向に平行に配置されている。
左側壁75は、左壁部75a、75b、75cを備える。左壁部75aは、導入口21に対して車両進行方向後側で、かつ車両進行方向に平行に配置されている。左壁部75bは、左壁部75aに対して車両進行方向後側で、かつ蒸発器40の厚み方向に平行に配置されている。左壁部75cは、左壁部75bに対して車両進行方向後側で、かつ車両進行方向に平行に配置されている。
本実施形態では、蒸発器40は、その空気流出面40aが車両左右方向右側に向くように配置されている。送風機30は、蒸発器40の空気流下流側に配置されている。具体的には、送風機30は、その内気導入口34が右壁部74c側に向くように配置されている。
ここで、蒸発器40と送風機30との間において、右壁部74cと左壁部75cとが平行に配置され、かつ上壁(図示省略)および下壁(図示省略)が平行に配置されている。
次に、本実施形態の後席用空調ユニット10Dの作動について説明する。
送風機30が導入口21側から吹出開口部22に向けて流れる空気流を発生させる。このため、導入口21から空調ケーシング20D内に吸い込まれる空気流は蒸発器40により冷却される。これにより、蒸発器40から冷風が吹き出されることになる。この吹き出される冷風は、内気導入口34を通して送風機30内に吸い込まれる。この吸い込まれる冷風は、スクロールケース33を通して吹出開口部22からダクトを介して複数の吹き出し口に流れ、この流れる冷風は、複数の吹き出し口から後部座席側空間4に吹き出される。
以上説明した本実施形態によれば、後席用空調ユニット10Dでは、空気流出面40aが、車両左右方向右側に向くように蒸発器40が配置されていることを特徴とする。したがって、蒸発器40においてそれを厚み方向から視た形状を正方形に近づけつつ、空調ケーシング20Dの車両左右方向の寸法を小さくすることができる。このため、上記第1実施形態と同様、蒸発器40において熱交換器としての性能を良好に維持しつつ、後席用空調ユニット10Dの車両左右方向の寸法を小さくすることができる。
本実施形態では、蒸発器40と送風機30との間において、右壁部74cと左壁部75cとが平行に配置され、かつ上壁(図示省略)と下壁(図示省略)とが平行に配置されている。このため、空調ケーシング20D内において、送風機30と蒸発器40との間の領域で空気流路の断面積が一定になっている。これにより、蒸発器40から送風機30に空気流が流れる際の圧力損失を小さくすることができる。
(他の実施形態)
上記第1の実施形態では、蒸発器40の空気流出面40aと車両左右方向との間で時計回りに形成する角度θが45°<θ<135°を満たすように蒸発器40を配置した例について説明したが、これに限らず、蒸発器40の空気流出面40aと車両左右方向との間で時計回りに形成する角度θが0°<θ<180°を満たすように蒸発器40を配置してもよい。
上記第1の実施形態では、蒸発器40の空気流出面40aと車両左右方向との間で時計回りに形成する角度θが45°<θ<135°を満たすように蒸発器40を配置した例について説明したが、これに限らず、蒸発器40の空気流出面40aと車両左右方向との間で時計回りに形成する角度θが0°<θ<180°を満たすように蒸発器40を配置してもよい。
同様に、上記第2の実施形態において、ヒータコア50の空気流出面50bと車両左右方向との間で時計回りに形成する角度θが0°<θ<180°を満たすようにヒータコア50を配置してもよい。
上記第2実施形態では、送風機30の空気流れ下流側に配置した蒸発器40とヒータコア50を平行に配置した例について説明したが、これに代えて、送風機30の空気流れ上流側に配置した蒸発器40とヒータコア50を平行に配置してもよい。
上記第2実施形態では、蒸発器40の空気流下流側にヒータコア50を配置した例について説明したが、これに代えて、ヒータコア50の空気流下流側に蒸発器40を配置してもよい。
上記第3実施形態では、送風機30の空気流れ下流側に配置した蒸発器40とヒータコア50をV字状に配置した例について説明したが、これに代えて、送風機30の空気流れ上流側に配置した蒸発器40とヒータコア50をV字状に配置してもよい。
上記第4実施形態では、送風機30の空気流れ下流側に配置した蒸発器40とヒータコア50を車両進行方向に平行に配置した例について説明したが、これに代えて、送風機30の空気流れ上流側に配置した蒸発器40とヒータコア50を車両進行方向に平行に配置してもよい。
上記第5実施形態では、送風機30に対して空気流れ上流側に蒸発器40を配置した例について説明したが、これに代えて、送風機30に対して空気流れ上流側に蒸発器40およびヒータコア50を配置してもよい。この場合、空気流出面50bが車両左右方向に向くようにヒータコア50を配置してもよい。
ここで、蒸発器40およびヒータコア50を空気流れに対して並列に配置してもよく、蒸発器40およびヒータコア50を空気流れに対して直列に配置してもよい。さらに、図7、或いは図8と同様に、エアミックスドア60を配置してもよい。
上記第1〜5の実施形態では、後席用空調ユニット(10、10A、10B、10C、10D)を車両左右方向右側に配置した例について説明したが、これに代えて、後席用空調ユニット(10、10A、10B、10C、10D)を車両左右方向左側に配置してもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。
1 自動車
2 外板
3 クウォータートリム(内壁)
10、10A、10B、10C、10D 後席用空調ユニット
20、20A、20B、20C、20D 空調ケーシング
26 バイパス通路
40 蒸発器(熱交換器)
40a 空気流出面(放熱面)
50 ヒータコア(熱交換器)
50b 空気流出面
60 エアミックスドア
2 外板
3 クウォータートリム(内壁)
10、10A、10B、10C、10D 後席用空調ユニット
20、20A、20B、20C、20D 空調ケーシング
26 バイパス通路
40 蒸発器(熱交換器)
40a 空気流出面(放熱面)
50 ヒータコア(熱交換器)
50b 空気流出面
60 エアミックスドア
Claims (8)
- 車室内のうち後部座席に対して車両進行方向後側に配置されて、前記車室内に露出する内壁(3)と当該車両の外側にて車両左右方向に露出する外板(2)との間に設けられて、前記車室内の後部座席側に向けて空気流を流す空調ケーシング(20、20A、20B、20C、20D)と、
前記空調ケーシング内に配置されて前記空気流を熱交換する熱交換器(40、50)と、を備え、
前記熱交換器は、扁平形状に形成されて、厚み方向に通過する前記空気流を熱交換するようになっており、
前記熱交換器のうち空気下流側に位置する空気流出面(40a、50b)が、車両左右方向に向くように前記熱交換器が位置することを特徴とする後席用空調ユニット。 - 前記空気流を加熱する前記熱交換器としての加熱用熱交換器(50)と、
前記空気流を冷却する前記熱交換器としての冷却用熱交換器(40)とを備え、
前記加熱用熱交換器および前記冷却用熱交換器が前記空気流に対して並列的に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の後席用空調ユニット。 - 前記加熱用熱交換器を通過する空気量と前記冷却用熱交換器を通過する空気量との比率を変えるエアミックスドア(60)を備えることを特徴とする請求項2に記載の後席用空調ユニット。
- 前記空気流を加熱する前記熱交換器としての加熱用熱交換器(50)と、
前記空気流を冷却する前記熱交換器としての冷却用熱交換器(40)とを備え、
前記冷却用熱交換器、および前記加熱用熱交換器が前記空気流に対して直列に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の後席用空調ユニット。 - 前記空調ケーシング内には、前記加熱用熱交換器をバイパスして前記冷却用熱交換器を通過した空気を流すバイパス通路(26)が設けられており、
前記加熱用熱交換器を通過する空気量と前記バイパス通路を通過する空気量との比率を変えるエアミックスドア(60)を備えることを特徴とする請求項4に記載の後席用空調ユニット。 - 前記熱交換器に対して前記空気流の下流側に配置されて、前記空気流を発生させる送風機(30)を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の後席用空調ユニット。
- 前記熱交換器に対して前記空気流の上流側に配置されて、前記空気流を発生させる送風機(30)を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の後席用空調ユニット。
- 前記空調ケーシングのうち前記熱交換器と前記送風ファンとの間では前記空気流を流す空気流路の断面積が一定になるように前記空調ケーシングが形成されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の後席用空調ユニット。
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