JP2015044378A - 記録装置およびその制御方法 - Google Patents

記録装置およびその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015044378A
JP2015044378A JP2013177818A JP2013177818A JP2015044378A JP 2015044378 A JP2015044378 A JP 2015044378A JP 2013177818 A JP2013177818 A JP 2013177818A JP 2013177818 A JP2013177818 A JP 2013177818A JP 2015044378 A JP2015044378 A JP 2015044378A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
volume
ink
recording
ink tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013177818A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6184255B2 (ja
Inventor
公一 管木
Koichi Kangi
公一 管木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2013177818A priority Critical patent/JP6184255B2/ja
Publication of JP2015044378A publication Critical patent/JP2015044378A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6184255B2 publication Critical patent/JP6184255B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】インクタンクの未装着時における液体の吹き出し勢いを弱め、液体の吹き出しによる汚れが生じる可能性を低減する。
【解決手段】本発明の記録装置は、液体を吐出する記録ヘッドと、記録装置に着脱可能であり、液体を貯留するインクタンクと、インクタンクから記録ヘッドに液体を導く供給流路と、供給流路中に設けられ、供給流路を開放または閉塞し、液体を保持する内部の容積として、順に容積が大きな第1乃至第3の容積とすることが可能であり、第1の容積のときには供給流路を閉塞状態とする開閉弁と、開閉弁内の容積を制御する制御部と、を有し、制御部は、記録時および記録待機時には、開閉弁内の容積を第2の容積とし、供給流路を閉塞する場合には、開閉弁の容積が第1の容積となるように減少させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、液体を吐出して記録を行う記録装置およびその制御方法に関する。
インクジェット記録装置(以下、記録装置と称する)は一般に、搬送される記録媒体に対して液体(インク)を吐出して、記録を行う。このような記録装置は、インクを貯留する、記録装置に着脱可能なインクタンクと、インクを吐出する記録ヘッドと、インクタンクから記録ヘッドにインクを導く供給流路と、供給流路を閉塞または開放する弁とを備えている
上述した記録装置においては、記録ヘッドへのインクの充填、記録ヘッドの吐出口の目詰まりの解消などのために、吐出口をキャップで覆い、キャップ内にポンプなどにより負圧を発生させて、吐出口からインクを吸引する回復動作が行われる。
また、上述した記録装置においては、記録を行うことができないダウンタイムを減少させるために、供給流路中にインクを貯留するサブタンクを設け、インクタンクが空になっても、サブタンクに貯留されたインクにより記録を続行するものがある。以下では、インクタンクが空であり、サブタンクに貯留されたインクにより記録を行うことを、ストップレス印字と称する。ストップレス印字を行う記録装置によれば、サブタンクに貯留されたインクにより記録を行っている間に、空になったインクタンクを交換することできるので、ダウンタイムを減少させることができる。
一般に、記録装置で使用されるインクは、不溶性あるいは難溶性の色材を含む顔料系や染料系の水性インクである。インク中の色材は経時的に凝集、沈殿するため、インクタンクあるいはサブタンク内でインクが長時間貯留されていると、インク濃度が均一でなくなる。インク濃度が不均一な状態で記録を行うと、記録画像の画像品位が低下してしまう。そこで、インク濃度を均一に保つために、定期的にタンク内のインクを攪拌する手段を備えた記録装置がある。
タンク内のインクを攪拌する方法としては、インクを内部に取り込み可能であり、開閉状態に応じてインクを取り込む内容積が可変の弁(以下、開閉弁と称する)を用いる方法がある。
例えば、特許文献1(特開2007−245350号公報)には、インクタンクと記録ヘッドとの間の供給流路中に開閉弁を設け、この開閉弁を用いてタンク内のインクを撹拌する技術が開示されている。開閉弁を開く弁開動作時には、開閉弁に取り込まれるインクの容積が増大し、開閉弁を閉じる弁閉動作時には、開閉弁に取り込まれるインクの容積が減少する。この開閉弁の開閉状態に応じて、供給流路内のインクは、開閉弁に吸引され、または、開閉弁により排出される。
ここで、特許文献1に開示されている記録装置は、開閉弁よりもインクタンク側の流路の流路抵抗よりも、開閉弁よりも記録ヘッド側の流路の流路抵抗の方がはるかに大きくなるように構成されている。そのため、開閉弁を開いた際には、流路抵抗の小さいインクタンク側からインクが開閉弁に吸引され、開閉弁を閉じた際には、流路抵抗の小さいインクタンク側に開閉弁からインクが排出され、開閉弁から排出されたインクがインクタンク側の流路を逆流する。
開閉弁よりもインクタンク側の流路に排出されたインクは、中空の供給針を介してインクタンクに供給される。上記の開閉弁の開閉動作が繰り返し行われると、供給流路および供給針を介して、インクタンク内のインクが吸引され、または、インクタンク内にインクが排出されるため、インクタンク内のインクを撹拌することができる。
また、特許文献1に開示されている技術においては、開閉弁が閉じられた状態では、インクの供給が遮断される構成とされている。そのため、画像の記録を行うためにインクタンクから記録ヘッドにインクを供給する場合には、開閉弁が開かれた状態に維持され、電源オフ時や記録装置の移動時には開閉弁は閉じたられた状態とされる。
特許文献2(特許4795129号)には、インクタンク内にリブを設けることで、撹拌効果を高める技術が開示されている。
ところで、ストップレス印字の終了時、ストップレス印字中において電源がオフされた時、あるいは、記録装置の輸送時などに、インクタンクを記録装置から外して、記録装置内のインクを抜き取るインク抜き動作が行われる場合がある。この場合、安全のために、インク供給のために開いていた開閉弁が閉じられる。インクタンクの未装着時に開閉弁が閉じられると、開閉弁内に保持されていたインクが排出され、インクが供給針から吹き出してしまうことがある。
供給針の周囲には吹出しインク貯留部が設けられ、供給針から吹き出したインクは、吹出しインク貯留部に貯留される。その後、吹出しインク貯留部に貯留されたインクは、吹出しインク貯留部に設けられたドレインからインク吸収体に吸収される。インクの吹き出しの勢いが強いと、吹出しインク貯留部を超えてインクが吹き出し、周囲の部品を汚してしまうことがある。
なお、特許文献1には、開閉弁を閉じる速度が異なる複数のモードを設け、インクタンクの未装着時には、インクタンクの装着時よりも開閉弁を閉じる速度を遅くする技術が開示されている。この技術によれば、インクタンクの未装着時には、インクタンクの装着時よりも開閉弁を低速で閉じることで、供給針からインクが吹き出す勢いを抑えることができる。その結果、吹出しインク貯留部を超えてインクが吹き出し、周囲の部品を汚してしまう可能性を低減することができる。
特開2007−245350号公報 特許4795129号
本願発明者が実験を繰り返した結果、インクタンクの内容量を大きくすると、インクタンク全体にインクの流れが回りにくくなるため、撹拌効果が低下し、インクタンク内のインク濃度の不均一が解消されにくくなることが分かった。
撹拌効果を向上させる方法の1つとして、開閉弁の硬度を上げることで、インクを排出する力を上げる方法がある。しかし、この方法では、開閉弁の硬度を上げると、開閉弁の容積変化速度も上がるため、インクタンクの未装着時におけるインクの吹き出しの勢いが強くなってしまい、吹出しインク貯留部を超えてインクが吹き出し、周囲の部品を汚してしまう可能性が高くなる。特に、上述したサブタンクを備える記録装置においては、ストップレス印字時などに、インクタンクの未装着状態が多くなり、インクの吹き出しの機会が増加する。
また、一般に、上述した開閉弁の開閉の制御は、DCモータで行われる。開閉弁の開閉をDCモータで制御する場合、特許文献1に開示されている技術のように、開閉弁を低速で閉じるためには、低トルクでDCモータを駆動する必要がある。この場合、開閉弁の硬度を上げると、弁閉動作時の負荷が増し、トルク不足により弁閉動作を行なえないことがある。
また、特許文献1に開示されている技術においては、インクタンクから記録ヘッドにインクを供給するために開閉弁を開いた際の開閉弁内の容積については考慮されていない。そのため、例えば、開閉弁内の容積が最大の状態から弁閉動作が行われると、大量のインクが供給針から勢いよく吹き出し、吹出しインク貯留部を超えて周囲の部品を汚してしまう可能性がある。
また、特許文献1に開示されている技術においては、インクタンクの装着時よりも開閉弁を低速で閉じることで、供給針からインクが吹き出す勢いを抑制するために、開閉弁を閉じる速度が異なる複数のモードを設けている。しかし、このような構成の場合には、制御動作が複雑となる。
本発明の目的は、簡易な構成で、インクタンクの未装着時における液体の吹き出し勢いを弱め、液体の吹き出しによる汚れが生じる可能性を低減することができる記録装置およびその制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の記録装置は、
記録媒体に液体を吐出して記録を行う記録装置であって、
前記液体を吐出する記録ヘッドと、
前記記録装置に着脱可能であり、前記液体を貯留するインクタンクと、
前記インクタンクから前記記録ヘッドに液体を導く供給流路と、
前記供給流路中に設けられ、前記液体を保持する内部の容積として、順に容積が大きな第1乃至第3の容積とすることが可能であり、前記第1の容積のときには前記供給流路を閉塞状態とする開閉弁と、
前記開閉弁の開閉弁内の容積を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、記録時および記録待機時には、前記開閉弁内の容積を前記第2の容積とし、前記供給流路を閉塞する場合には、前記開閉弁内の容積が前記第1の容積とるように減少させる。
上記目的を達成するために本発明の記録装置の制御方法は、
記録媒体に液体を吐出する記録ヘッドと、前記液体を貯留する着脱可能なインクタンクと、前記インクタンクから前記記録ヘッドに液体を導く供給流路と、前記供給流路中に設けられ、前記液体を保持する内部の容積として、順に容積が大きな第1の容積乃至第3の容積とすることが可能であり、前記第1の容積のときには前記供給流路を閉塞状態とする開閉弁と、を有する記録装置の制御方法であって、
記録時および記録待機時には、前記開閉弁の容積を前記第2の容積とし、
前記供給流路を閉塞する場合には、前記開閉弁の容積が前記第1の容積となるように減少させる。
本発明によれば、記録を行う場合には、インクタンクから記録ヘッドに液体を導く供給流路中に設けられた開閉弁内の容積を、最大値である第3の容積よりも小さく、供給流路を閉塞状態としない第2の容積とする。そのため、記録時に開閉弁内に保持される液体の量が、開閉弁内の容積が第3の容積であるときよりも減り、開閉弁を閉じた際の液体の吹き出しの勢いが弱まるので、開閉弁内の容積を制御するという簡易な構成により、液体の吹き出しによる汚れが生じる可能性を低減することができる。
本発明の第1の実施形態に係る記録装置の概観を示す斜視図である。 図1に示す記録装置のインク供給系の構成を示す概念図である。 図1に示す記録装置の制御系の構成を示すブロック図である。 (a)は、図2に示すインク供給系における、開閉弁が開いている状態を示す図であり、(b)は、開閉弁が閉じている状態を示す図である。 図2に示すインク供給系における、開閉弁内の容積、供給流路の状態、供給経路の流路抵抗、および、フォトセンサの検知状態と、カムの回転角度との関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るインク供給系の構成を示す概念図である。 本発明の第3の実施形態に係るインク供給系の構成を示す概念図である。 図7に示すインク供給系における、開閉弁内の容積、供給流路の状態、供給経路の流路抵抗、および、フォトセンサの検知状態と、カムの回転角度との関係を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係るインク供給系の構成を示す概念図である。 図9に示すインク供給系における、弁閉動作時のシーケンス図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。なお、以下では、各図面において、同一の構成については同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るインクジェット記録装置(以下、記録装置と称する)50の概観を示す斜視図である。
記録装置50は、対向する2つの脚部55の上端部に跨るように固定されている。
記録装置50には、キャリッジ60が設けられている。キャリッジ60には、記録ヘッド1が搭載されている。記録時には、搬送ロールホルダーユニット52にセットされた記録媒体が印刷位置まで搬送され、キャリッジ60がキャリッジモータ(不図示)およびベルト伝動手段62により、矢印Bに示す主走査方向に往復移動する。キャリッジ60の移動に対応して、記録ヘッド1の吐出口(ノズル)からインク(液体)が吐出され、記録が行われる。キャリッジ60が記録媒体の一方端まで移動すると、搬送ローラ51により、記録媒体が矢印Aに示す副走査方向に所定量だけ搬送される。
上述した記録動作と搬送動作とを交互に繰り返すことにより、記録媒体に画像が形成される。画像形成後は、不図示のカッターにより記録媒体がカットされ、カットされた記録媒体は、スタッカ52に積載される。
また、記録装置50には、インク供給ユニット63が設けられている。インク供給ユニット63には、インクを貯留する、容積が不変のインクタンク5が備えられる。インクタンク5は、黒、シアン、マゼンタ、イエローなどといった色ごとに分かれており、記録装置50に着脱可能である。インクタンク5は、インクを記録ヘッド1に導く供給流路としての供給チューブ2と接続されている。供給チューブ2は、キャリッジ60の往復運動の際に暴れることがないように、チューブガイド61によって束ねられている。
記録ヘッド1の記録媒体と対向する面には、主走査方向と略直交した方向に複数のノズル列(不図示)が形成されている。記録ヘッド1は、供給チューブ2と接続されており、インクタンク5から供給チューブ2を介して記録ヘッド1にインクが導かれる。
また、記録装置50には、回復ユニット70が設けられている。回復ユニット70は、主走査方向において記録媒体範囲外であり、かつ、記録ヘッド1のノズル列が形成された吐出面に対向する位置に設けられている。回復ユニット70は、記録ヘッド1のノズル表面からインクまたは空気を吸い出すノズルのクリーニングや、記録ヘッド1の内部に溜まった空気吸引といった、回復動作を行う。具体的には、回復ユニット70は、不図示のコロが廃インクチューブ71(図2)を圧接しながら移動することでキャップ72(図2)内に負圧を発生させる、いわゆるチューブポンプ方式などを用いて回復動作を行う。
また、記録装置50には、操作パネル54が設けられている。操作パネル54は、例えば、インクタンク5が空になった際に、ワーニングメッセージをユーザーに出力する。こうすることで、空になったインクタンク5の交換を促すことができる。
次に、記録装置50のインク供給系の構成について説明する。
図2は、記録装置50の一色のインク供給系の構成を示す概念図である。
上述したように、インクタンク5は、容積が不変であり、記録装置50に着脱可能である。インクタンク5は、底部に2つの接続部を有している。一方の接続部は、第1の中空管8と連通し、他方の接続部は、第2の中空管9と連通する。第1の中空管8および第2の中空管9は、金属針で構成されている。
インクタンク5内の第2の中空管9の周囲には、インクタンク5の底面から立ち上がる立ち壁42が形成されている。第1の中空管8と第2の中空管9との間に微弱な電流を流すと、立ち壁42よりもインク面の高さが低くなった際に、第1の中空管8と第2の中空管9との間の抵抗値が上がる。したがって、第1の中空管8と第2の中空管9との間の抵抗値の変化を検出することにより、インクタンク5内のインクのニアエンド(インク切れ間近であること)を検知することができる。
第2の中空管9は、大気連通室6に連通する。大気連通室6には、大気連通口7が設けられている。したがって、インクタンク5は、大気連通口7を介して大気と連通する。
第1の中空管8は、容積不変であり、インクを貯留するサブタンク4の天面46と連通する。サブタンク4と記録ヘッド1とは、供給チューブ2を介して連通する。
サブタンク4には、天面46と側面47とを接続する傾斜面49に、金属により構成される中実管10が設けられている。第1の中空管8と中実管10との間に微弱な電流を流した際の抵抗値により、サブタンク4のインクの貯留量が所定量以上であるか否かを検知することができる。サブタンク4の側面47の最も低い位置には、供給チューブ2と連通するインク流出口48が設けられている。
供給チューブ2中には、可撓性部材によって構成された容積可変の開閉弁3が設けられている。
開閉弁3は、インクを内部に取り込み可能であり、開閉状態に応じてインクを取り込む容積が可変である。開閉弁3内の容積の変化に応じて、供給流路が開放または閉塞される。
開閉弁3は、バネホルダ34を介して圧縮バネ38により常時、閉塞方向に付勢されている。カム37が、バネホルダ34と接続したレバー39を押圧し、レバー39が、中心軸40を中心に回転してバネホルダ34を押し上げることで、開閉弁3は開かれる。
カム37は、駆動源であるDCモータ35によりギア36を介して、回転制御される。なお、本実施形態においては、カムの減速比は、64.5であるものとする。また、カム37は、フォトセンサ41によって位置出し可能に構成されている。具体的には、カム37は回転角度に応じて光を透過あるいは遮光するように構成され、フォトセンサ41は、光の透過あるいは遮光を検出することにより、カム37の位置出しを行う。
第1の中空管8の周囲には、上面開放の吹出しインク貯留部81が設けられている。吹出しインク貯留部81は、第1の中空管8に形成された穴84から吹き出したインクを貯留する。吹出しインク貯留部81に貯留されたインクは、吹出しインク貯留部81に設けられたドレイン82を介してインク吸収体83に吸収される。
サブタンク4は、インクタンク5が空になった際にも記録を継続可能とするためにインクを貯留している。サブタンク4内のインクが消費されると、大気連通口7からインクタンク5を経由して、空気がサブタンク4内に流入する。流入した空気は、サブタンク4内の上方に溜まる。サブタンク4内の上方に空気が溜まることで、第1の中空管8と中実管10とがインクで接続されなくなるため、第1の中空管8と中実管10との間を電流が流れにくくなる。
したがって、第1の中空管8と中実管10との間の電流を検知することで、サブタンク4の貯留量が所定量以上であるか否かを検知することができる。このように、サブタンク4は、貯留量が所定量以上であるか否かを検知可能に構成されている。
インクタンク5が交換されるまでの間、サブタンク4に貯留されたインクの使用許容量までは、サブタンク4に貯留されたインクを用いて記録を継続することができる。なお、例えば、インクタンク5の容量は300mlであり、サブタンク4の容量は30mlであり、サブタンク4のインクの使用許容量は11ml(最大サイズの記録媒体に100%の濃度で、最低1枚印刷可能なインク量)である。
次に、記録装置50の制御系の構成について説明する。
図3は、記録装置50の制御系100の構成を示すブロック図である。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)11と、I/F(Interface)部12と、ROM(Read Only Memory)13と、RAM(Random Access Memory)14と、I/O(Input/Output)部15と、駆動部16と、インク残量センサ17と、インクタンク装着センサ18と、を有する。
制御部としてのCPU11は、記録装置50全体の動作制御を行う。具体的には、CPU11は、例えば、DCモータ35の回転を制御することにより、開閉弁3内の容積を制御する。
I/F部12は、ユーザーが操作するキーや情報を表示する操作パネルなどのユーザインターフェースである。操作パネル54は、I/F部12の一例である。
ROM13は、CPU11が実行する制御ソフトウエアを記憶する。
RAM14は、CPU11が制御ソフトウエアを実行する際に必要となるデータを一時的に記憶する。
I/O部15は、駆動部16との間でデータの入出力を行う。
駆動部16は、記録装置50内の各部を駆動する。
インク残量センサ17は、インクタンク5内のインクの残量を検知する。具体的には、インク残量センサ17は、第1の中空管8と第2の中空管9との間の抵抗値を検知することにより、インクタンク5のインクのニアエンドを検知する。
インクタンク装着センサ18は、インクタンク5に装着されたEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)20の読み値により、インクタンク5の装着の有無を検知する。また、インクタンク装着センサ18は、EEPROM20への読み書きを行う。
次に、記録装置50におけるタンク内のインクの撹拌動作について説明する。
図4(a)は、弁開動作時のインク供給系の状態を示す図であり、図4(b)は、弁閉動作時のインク供給系の状態を示す図である。
図4(a)に示すように、カム37によりレバー39が押圧され、レバー39が回転することで、バネホルダ34が持ち上げられると、開閉弁3内部の容積は増大する(開閉弁3が開かれる)。開閉弁3内の容積が増大することで、その容積変化分の容量V1(例えば、0.45ml)のインクが、インクタンク5からサブタンク4を経由して、開閉弁3内に引き込まれる。また、大気連通室6から空気あるいはインクがインクタンク5内に引き込まれる。
その後、図4(b)に示すように、カム37によるレバー39の押圧が解除され、バネホルダ34がレバー39により持ち上げられなくなると、開閉弁3内の容積は減少する。開閉弁3内の容積が減少することで、開閉弁3内に保持されていた容量V1のインクが、開閉弁3から排出され、サブタンク4を経由して、インクタンク5内に流れ込む。また、インクタンク5から大気連通室6にインクが流れ込む。
インクタンク5内にインクが流れ込むことにより、インクタンク5内のインクの流れが起きる。また、サブタンク4内にもインクの流れが起きる。
図4(a)に示す弁開動作と図4(b)に示す弁閉動作とを繰り返すことにより、インクタンク5およびサブタンク4内のインクに継続的に流れを起こし、これらのタンク内のインクを撹拌することができる。この時、開閉弁3から記録ヘッド1までの流路の圧損が、開閉弁3からインクタンク5までの圧損と比べてはるかに大きいため、記録ヘッド1側にはほとんどインクは流れない。したがって、開閉弁3内の容積変化分の容量のインクが、インクタンク5に流入/流出し、ほとんど損失なく、タンク内のインクを撹拌することができる。
次に、記録装置50の動作について説明する。
図5は、開閉弁3内の容積、供給流路の状態、供給経路の流路抵抗、および、フォトセンサ41の検知状態と、カム37の回転角度との関係を示す図である。
なお、開閉弁3内の容積は、第1の値としての最小値(ゼロ)から第3の値としての最大値(V1)まで変化することができる。開閉弁3内の容積が最小値である状態では、供給流路は閉塞され、開閉弁3内の容積が最大値である状態では、供給流路は全開放される。
また、上述したように、カム37は、回転角度に応じて光を透過あるいは遮光するように構成され、フォトセンサ41は、光の透過あるいは遮光を検出することにより、カム37の位置出しを行う。
以下では、供給流路を閉塞状態から開放状態にし、その後、再び、閉塞状態にする場合の動作について説明する。
供給流路が閉塞状態にある場合、すなわち、開閉弁3が閉じている(容積が最小である)場合、カム37の回転角度はd0である。供給流路は閉塞状態であるため、供給流路の流路抵抗は最大値となる。また、この段階では、フォトセンサ41は、遮光を検知している。
供給流路を開放するために、カム37を回転させると、カム37の回転に応じて、開閉弁3内の容積が増大し(開閉弁3が開かれ)、開閉弁3内にインクが取り込まれる。
カム37の回転角度がd1となると、開閉弁3内の容積(開閉弁3内のインク容量)が所定量以上となり、供給流路が開放される。供給流路が開放されると、供給流路の流路抵抗が減少する。
カム37をさらに回転させると、開閉弁3内の容積は増加し続け、供給流路の流路抵抗は減少し続ける。
カム37の回転角度がd2となると、開閉弁3内の容積(開閉弁3内のインク容量)がV2となり、供給流路の流路抵抗は最小値となる。
カム37をさらに回転させると、開閉弁3内の容積は増加し続ける。また、供給流路の流路抵抗は最小値のままである。
カム37の回転角度がd3となると、開閉弁3内の容積(開閉弁3内のインク容量)がV1となる。また、供給流路の流路抵抗は最小値のままであり、フォトセンサ41は、引き続き、遮光を検知している。この状態は、カム37の回転角度がd4となるまで維持される。
カム37を回転角度d4からさらに回転させると、開閉弁3内の容積が減少し、その容積変化に相当する容量のインクが開閉弁3から排出される。
カム37の回転角度がd6となると、開閉弁3内の容積(開閉弁3内のインク容量)が第2の値としてのV2となる。記録時および記録待機時は、開閉弁3内の容積はV2に維持される。開閉弁3内の容積がV2である状態では、供給流路は閉塞されることなく、供給流路の流路抵抗は、最小値のままである。すなわち、開閉弁3内の容積がV2である場合と開閉弁3内の容積がV1である場合とで、供給流路の流路抵抗は増加していない。そのため、記録への影響はなく、開閉弁3内の容積がV2であっても、良好な記録を行うことができる。
カム37は、回転角度がd6からd0までの間は光を透過するように構成されているものとする。そのため、フォトセンサ41は、カム37の回転角度がd6となると、光の透過を検知する。以下では、回転角度d6であるカム37の位置を弁開位置と称することがある。
このように、記録装置50においては、開閉弁3の弁開動作時には、開閉弁3内の容積を、最大値V1まで増加させた後、供給流路の流路抵抗を増加させない範囲で減少させた容積V2に維持する。以下では、開閉弁3内の容積を、最小値から最大値V1まで増加させた後、容積V2まで減少させる領域を、弁開動作領域と称することがある。
開閉弁3の弁開動作後、弁閉動作が行われる。なお、弁閉動作は、記録の終了時、あるいは、タンク内のインクの撹拌のために行われる。
カム37がさらに回転されると、開閉弁3内の容積(開閉弁3内のインク容量)がV2から減少する。開閉弁3内の容積がV2から減少することで、供給流路の流路抵抗は増加する。
カムの回転角度がd7となると、開閉弁3内の容積が所定量未満となり、供給流路は閉塞し、供給流路の流路抵抗は最大値となる。
カム37がさらに回転し、カム37の回転角度がd0となると、フォトセンサ41は、遮光を検知する。以下では、回転角度d0におけるカム37の位置を、弁閉位置あるいは遮光検知位置と称することがある。
このように、記録装置50においては、開閉弁3の弁閉動作時には、開閉弁3内の容積を減少する方向にのみ変化させる。以下では、開閉弁3内の容積をV2から最小値まで変化させる領域を、弁閉動作領域と称することがある。
インクタンク5が未装着である場合、開閉弁3が閉じられると、第1の中空管8が露出しているため、開閉弁3から排出されたインクが、第1の中空管8に形成された穴84から吹き出す。
ここで、本実施形態においては、記録時および記録待機時には、開閉弁3内の容積を、最大値(V1)よりも小さく、かつ、開閉弁3内の容積がV1である場合と比べて供給流路の流路抵抗を増大させない範囲で減少させた容積(V2)に維持する。そのため、ストップレス印字時などに、開閉弁3内に保持されるインク量が減るので、インクタンク5が未装着の状態で弁閉動作が行われても、第1の中空管8の穴84からインクが吹き出す勢いを抑えることができる。その結果、インクの吹き出しにより周囲を汚してしまう可能性を低減することができる。
また、弁開動作中に、開閉弁3内の容積が最大となる領域があるため、開閉弁3を用いてタンク内のインクを撹拌する場合にも、撹拌効果は低下しない。
なお、上述したように、カム37の回転に応じて、開閉弁3内に容量V1のインクが引き込まれる。ここで、インクタンク5の未装着時に、開閉弁3内にインクが引き込まれると、開閉弁3内に引き込まれたインクの容量V1に相当する空気が、第1の中空管8から引き込まれ、サブタンク4内に貯留される。
その後、カム37が回転角度d4からd6まで回転する間は、開閉弁3内に保持されたインクが供給流路に排出される。ここで、開閉弁3から排出されるインク容量は、V1−V2である。開閉弁3から排出されるインク容量(V1−V2)は、サブタンク4内に貯留された空気の容量(V1)よりも小さいため、第1の中空管8からインクが吹き出すことはない。
ところで、上述したように、インクタンク5に装着されたEEPROM20の読み値により、インクタンク5の装着の有無を検知することができる。
そこで、インクタンク5の未装着時における弁閉動作の速度を、インクタンク5の装着時における弁閉動作の速度よりも遅くしてもよい。
例えば、DCモータ35の駆動をPWM(Pulse Width Modulation)制御する場合には、インクタンク5の装着時の弁閉動作では、PWM=33%とし、インクタンク5の未装着時の弁閉動作では、PWM=11%とする。このように、弁閉動作の異なるモードを用意することで、制御動作は複雑になるものの、インクタンク5の未装着時における、弁閉動作による第1の中空管8からのインクの吹き出しの勢いをさらに抑えることができる。その結果、吹出しインク貯留部81を超えてインクが吹き出す可能性をさらに低減することができる。以下では、インクタンク5の装着時よりも低速で弁閉動作を、低速弁閉動作と称する。
なお、インクタンク5の未装着時における低速弁閉動作の速度は、例えば、開閉弁3が保持できる最大のインク量(V1)が吹き出した場合でも、吹出しインク貯留部81を超えてインクが吹き出さないような速度が設定される。
一般に、DCモータは、回転にブレーキをかけても慣性力によってすぐには停止しない。開閉弁3の硬度を高くし、弁閉動作を行うためにDCモータを高トルクで駆動すると、慣性力も大きくなり、停止位置にばらつきが発生してしまうことがある。インクタンク5の未装着時には、弁閉動作の速度を遅くすることで、DCモータ35の慣性力による停止位置のばらつきを小さくすることができる。
なお、開閉弁3内の容積をV1からV2にする際に、開閉弁3がインクを排出する勢いが強すぎると、第1の中空管8からインクが吹き出すおそれがある。そのため、開閉弁3内の容積をV1からV2にする速度を、インクタンク5の未装着時には、インクタンク5の装着時よりも遅くしてもよい。また、弁開動作領域全体に亘って、開閉弁3の容積を変化させる速度を、インクタンク5の未装着時には、インクタンク5の装着時よりも遅くしてもよい。
なお、弁開動作中に弁開速度を切り替える場合には、動作時間を測定することとしてもよいし、カム37が回転角度d4の位置に到達したことを検知可能なセンサを新たに設けてもよい。
(第2の実施形態)
記録装置の小型化・簡素化のため、1つのインクタンク5に、複数の供給流路が接続されることがある。この場合、各供給流路同士の連通を防止するために、各供給流路に開閉弁3を設ける必要がある。しかし、1つのインクタンク5に対する開閉弁3の数が増えると、開閉弁3が保持するインク量の合計も増加し、インクの吹き出し時に、第1の中空管8から吹き出すインク量も増加してしまう。
図6は、本発明の第2の実施形態に係るインク供給系の構成を示す概念図である。
図6においては、一色のインクを2つの供給流路に分岐し、2つの記録ヘッド1a,1bに導くインク供給系の構成を示している。一色のインクを複数の記録ヘッド(記録ヘッド1a,1b)に分配することで、例えば、黒のような消費量の多い色であっても、記録ヘッドから見た消費量を平均化することができる。
インクタンク5は、サブタンク4を介して2つの供給チューブ(供給流路)2a,2bと接続されている。供給チューブ2a,2bはそれぞれ、異なる記録ヘッド1a,1bと接続されている。また、供給チューブ2a,2b中にはそれぞれ、開閉弁3a,3bが設けられている。
開閉弁3a,3bは、装置の小型化、簡素化のために、1つのDCモータ35によって開閉が制御される。そのため、開閉弁3a,3bの開閉タイミングは同じである。また、開閉弁3a,3bの開閉動作は、第1の実施形態における開閉弁3の開閉動作と同じである。
図6に示すインク供給系では、開閉弁3a,3bそれぞれでインクが保持されるため、インクタンク5の未装着時には、開閉弁3a,3bそれぞれで保持されるインクが、第1の中空管8の穴84から吹き出すことになる。
上述したように、開閉弁3a,3bはそれぞれ、第1の実施形態における開閉弁3と同様にして開閉動作が制御される。そのため、弁開動作により開閉弁3a,3b内に保持されるインク容量は、2×V2となる。したがって、2つの供給流路にそれぞれ、容積の最大値がV1である開閉弁を設け、供給流路の開放時には、各開閉弁内の容積を最大とする場合と比べて、第1の中空管8から吹き出すインク量を少なくし、また、吹き出す勢いも抑えることができる。その結果、吹き出したインクが吹出しインク貯留部81を超え、周囲を汚す可能性を低減することができる。
(第3の実施形態)
図7は、本発明の第3の実施形態に係るインク供給系の構成を示す概念図である。
本実施形態に係るインク供給系は、第1の実施形態に係るインク供給系と比較して、カム37の形状が異なる。
図8は、本実施形態に係るインク供給系における、開閉弁3内の容積、供給流路の状態、供給経路の流路抵抗、および、フォトセンサ41の検知状態と、カム37の回転角度との関係を示す図である。
本実施形態においては、図8に示すように、カム37の回転角度がd4とd6との間のd5において、開閉弁3内の容積がV2となるように、カム37の形状が設定されている。その結果、本実施形態においては、開閉弁3内の容積を第2の容積であるV2から第1の容積であるゼロにする速度(弁閉動作の速度)が、開閉弁3内の容積を第3の容積であるV1からV2にする速度よりも遅い。そのため、カム37の回転周期における弁閉動作が占める時間が長くなる。すなわち、本実施形態における弁閉動作の速度は、第1の実施形態における弁閉動作の速度よりも遅くすることができる。
弁閉動作の速度が遅くなることで、インク未装着時における、弁閉動作による第1の中空管8からのインクの吹き出しの勢いをさらに抑え、吹出しインク貯留部81を超えてインクが吹き出す可能性をさらに低減することができる。
また、弁開動作領域において、開閉弁3内の容積をV1からV2にする速度を速くすると、開閉弁3からインクが排出される速度が速くなる。しかし、上述したように、インクタンク5の未装着時には、第1の中空管8からサブタンク4内に空気が引き込まれているため、開閉弁3からインクが排出される速度が速くなっても、第1の中空管8からのインクの吹き出しは起こらない。
なお、スループット向上のために、カム37の形状により弁閉動作の速度が遅くなった分だけ、低速弁閉動作の速度を速く(例えば、PWM=18%)してもよい。
また、本実施形態においては、カム37の形状により、開閉弁3内の容積をV2からゼロにする速度を、開閉弁3内の容積をV1からV2にする速度よりも遅くする例を用いて説明したが、これに限られるものではない。例えば、CPU11が、DCモータ35の回転を制御することにより、開閉弁3内の容積をV2からゼロにする速度を、開閉弁3内の容積をV1からV2にする速度よりも遅くしてもよい。
(第4の実施形態)
図9は、本発明の第4の実施形態に係るインク供給系の構成を示す概念図である。なお、図9においては、インクタンク5が未装着である状態を示している。
本実施形態においては、中実管10は、サブタンク4内のインクが満タンの状態から、V4以上消費された場合に、中実管10の底面とインク面とが接しなくなる位置に配置されている。ここで、V4>V1である。
上述したように、第1の中空管8と中実管10との間の電流を検知することにより、サブタンク4内のインクの貯留量が所定量以上であるか否かを検知することができる。本実施形態においては、サブタンク4内のインクが満タンの状態からV4以上消費された場合に、中実管10の底面とインク面とが接しなくなる。したがって、サブタンク4は、インクの貯留量が、サブタンク4の最大貯留量からV4だけ少ない量以上であるか否かを検知可能に構成されている。
図10は、本実施形態に係るインク供給系における弁閉動作時のシーケンス図である。
弁閉動作の開始時には、まず、例えば、CPU11により、インクタンク5が装着されているか否かが判定される(ステップS101)。
インクタンク5が装着されていると判定された場合には(ステップS101:Yes)、通常の弁閉動作が行われる(ステップS102)。
インクタンク5が装着されていないと判定された場合には(ステップS101:No)、サブタンク4のインクの貯留量が、所定量(サブタンク4の最大貯留量からV4だけ少ない量)以上であるか否かが判定される(ステップS103)。
サブタンク4のインクの貯留量が、所定量未満であると判定された場合には(ステップS103:No)、通常の弁閉動作が行われる(ステップS104)。
サブタンク4のインクの貯留量が、所定量以上であると判定された場合には(ステップS103:いぇs)、低速弁閉動作が行われる(ステップS105)。
このように、本実施形態においては、インクタンク5の未装着時における弁閉動作の速度は、サブタンク4の貯留量が所定値未満である場合よりサブタンク4の貯留量が所定値以上である場合の方が遅い。
サブタンク4の貯留量が所定量以上である場合には、開閉弁3の弁閉動作の速度を遅くすることで、第1の中実管8からインクが吹き出す勢いを抑え、吹出しインク貯留部81を超えてインクが吹き出す可能性を低減することができる。
また、サブタンク4の貯留量が所定量未満である場合には、V4>V1であるため、開閉弁3から排出されたインクはサブタンク4内に貯留され、インクの吹き出しは起こらない。そのため、高トルクで通常の弁閉動作を行うことができるので、開閉弁3の硬度を上げて、弁閉動作時の負荷が増大した場合にも、トルク不足により弁閉動作が行えないということを防ぐことができる。
なお、インクタンク5の未装着時に弁閉動作を行う場合に、サブタンク4の貯留量が所定量以上であれば、回復ユニット70により、記録ヘッド1の吐出口からインクを排出させて、貯留量が所定量未満となるようにしてもよい。
1,1a,1b 記録ヘッド
2 供給チューブ(供給流路)
3,3a,3b 開閉弁
4 サブタンク
5 インクタンク
6 大気連通室
8 第1の中空管
9 第2の中空管
10 中実間
11 CPU
12 I/F
13 ROM
14 RAM
15 I/O
16 駆動部
17 インク残量センサ
18 インク装着センサ
20 EEPROM
34 バネホルダ
35 DCモータ
36 ギア
37 カム
38 圧縮バネ
39 レバー
40 中心軸
41 フォトセンサ
50 インクジェット記録装置
54 操作パネル
60 キャリッジ
63 インク供給ユニット
70 回復ユニット
71 廃インクチューブ
72 キャップ
81 吹出しインク貯留部
82 ドレイン
83 インク吸収体

Claims (8)

  1. 記録媒体に液体を吐出して記録を行う記録装置であって、
    前記液体を吐出する記録ヘッドと、
    前記記録装置に着脱可能であり、前記液体を貯留するインクタンクと、
    前記インクタンクから前記記録ヘッドに液体を導く供給流路と、
    前記供給流路中に設けられ、前記液体を保持する内部の容積として、順に容積が大きな第1乃至第3の容積とすることが可能であり、前記第1の容積のときには前記供給流路を閉塞状態とする開閉弁と、
    前記開閉弁内の容積を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、記録時および記録待機時には、前記開閉弁内の容積を前記第2の容積とし、前記供給流路を閉塞する場合には、前記開閉弁内の容積が前記第1の容積となるように減少させることを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1記載の記録装置において、
    前記インクタンクの未装着時における前記開閉弁を閉じる速度は、前記インクタンクの装着時における前記開閉弁を閉じる速度よりも遅いことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1または2記載の記録装置において、
    前記制御部は、前記供給流路を開放状態にする場合、前記開閉弁の容積を前記第3の容積まで増加させた後に前記第2の容積まで減少させ、
    前記インクタンクの未装着時における前記開閉弁内の容積を前記第3の容積から前記第2の容積にする速度は、前記インクタンクの装着時における前記開閉弁内の容積を前記第3の容積から前記第2の容積にする速度よりも遅いことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記インクタンクに複数の前記供給流路が接続され、
    前記複数の供給流路のそれぞれに、前記開閉弁が設けられていることを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記開閉弁内の容積を前記第2の容積から前記第1の容積にする速度は、前記開閉弁内の容積を前記第3の容積から前記第2の容積にする速度よりも遅いことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記記録ヘッドの吐出面に設けられた吐出口から前記液体を吸引する回復ユニットをさらに有し、
    前記回復ユニットは、前記インクタンクの未装着時には、前記開閉弁を閉じる弁閉動作が行われる前に、前記吐出口から前記液体を吸引することを特徴とする記録装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記インクタンクと前記開閉弁との間に設けられ、前記液体を貯留し、貯留量が所定量以上であるか否かを検知可能に構成されたサブタンクをさらに有し、
    前記インクタンクの未装着時における前記開閉弁を閉じる速度は、前記サブタンクの貯留量が前記所定量以上である場合には、前記サブタンクの貯留量が前記所定量未満である場合よりも遅いことを特徴とする記録装置。
  8. 記録媒体に液体を吐出する記録ヘッドと、前記液体を貯留する着脱可能なインクタンクと、前記インクタンクから前記記録ヘッドに液体を導く供給流路と、前記供給流路中に設けられ、前記液体を保持する内部の容積として、順に容積が大きな第1の容積乃至第3の容積とすることが可能であり、前記第1の容積のときには前記供給流路を閉塞状態とする開閉弁と、を有する記録装置の制御方法であって、
    記録時および記録待機時には、前記開閉弁の容積を前記第2の容積とし、
    前記供給流路を閉塞する場合には、前記開閉弁の容積が前記第1の容積となるように減少させることを特徴とする制御方法。
JP2013177818A 2013-08-29 2013-08-29 記録装置およびその制御方法 Active JP6184255B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013177818A JP6184255B2 (ja) 2013-08-29 2013-08-29 記録装置およびその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013177818A JP6184255B2 (ja) 2013-08-29 2013-08-29 記録装置およびその制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015044378A true JP2015044378A (ja) 2015-03-12
JP6184255B2 JP6184255B2 (ja) 2017-08-23

Family

ID=52670344

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013177818A Active JP6184255B2 (ja) 2013-08-29 2013-08-29 記録装置およびその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6184255B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019130900A (ja) * 2018-01-30 2019-08-08 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置及びインク充填方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04248076A (ja) * 1991-01-22 1992-09-03 Asahi Organic Chem Ind Co Ltd ダイヤフラムバルブ
JP2003083466A (ja) * 2001-09-11 2003-03-19 Ckd Corp 流量制御弁
JP2005288932A (ja) * 2004-04-01 2005-10-20 Canon Inc インクジェット記録装置
JP2007245350A (ja) * 2006-03-13 2007-09-27 Canon Inc インクジェット記録装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04248076A (ja) * 1991-01-22 1992-09-03 Asahi Organic Chem Ind Co Ltd ダイヤフラムバルブ
JP2003083466A (ja) * 2001-09-11 2003-03-19 Ckd Corp 流量制御弁
JP2005288932A (ja) * 2004-04-01 2005-10-20 Canon Inc インクジェット記録装置
JP2007245350A (ja) * 2006-03-13 2007-09-27 Canon Inc インクジェット記録装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019130900A (ja) * 2018-01-30 2019-08-08 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置及びインク充填方法
JP7273516B2 (ja) 2018-01-30 2023-05-15 キヤノン株式会社 記録装置及び制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6184255B2 (ja) 2017-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4877011B2 (ja) 液滴噴射装置
US9102162B2 (en) Inkjet printing apparatus
US8337000B2 (en) Inkjet print head and ink storage apparatus
JP2015044379A (ja) 液体吐出装置とその制御方法
JP2009039927A (ja) 液滴吐出装置
JP5246107B2 (ja) 液体噴射装置
JP4985355B2 (ja) 液体吐出装置
JP2014184566A (ja) 記録装置、インク貯留容器及び制御方法
JP2010214726A (ja) 液滴吐出装置
JP6184255B2 (ja) 記録装置およびその制御方法
JP6635775B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2014079973A (ja) インクジェット記録装置
JP2015180554A (ja) 液体噴射装置
JP2005225198A (ja) 液体吐出性能維持方法及び液体吐出装置
JP2009274221A (ja) キャップ構造体及びインクジェット方式画像形成装置
JP2014184565A (ja) 記録装置及び制御方法
JP4985356B2 (ja) 液体吐出装置
JP6834518B2 (ja) 画像記録装置
JP5428533B2 (ja) 液体噴射装置、及び、流入処理方法
US7866802B2 (en) Liquid ejecting apparatus
JP6142720B2 (ja) 液体吐出装置
JP5282665B2 (ja) 印刷装置、及び、充填状態切り替え方法
JP2014140990A (ja) インクジェット記録装置
JP2006110900A (ja) インクジェット記録装置
JP2023110680A (ja) 液体吐出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160822

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170519

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170725

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6184255

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151