JP2023110680A - 液体吐出装置 - Google Patents

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健司 杉山
Kenji Sugiyama
俊也 須之内
Shunya Sunouchi
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Abstract

【課題】記録装置が異方向状態で配置された場合に吐出ヘッドの吐出面からのインク漏出及びインクの容器の大気連通通路からのインク漏出を低減する。【解決手段】液体を吐出して記録を行う記録手段と、前記液体を収容する収容室、及び、前記液体の出口部を含む収容容器と、を備えた記録装置であって、前記収容室に最大量の前記液体が収容された状態で、前記記録装置が該記録装置の前部を上にした姿勢にある場合に、前記収容室における前記液体の液面よりも上方に位置している第1の収容容器と前記記録装置が該記録装置の後部を上にした姿勢にある場合に、前記収容室における前記液体の液面よりも上方に位置している第2の収容容器とを有し、第1の収容容器と第2の収容容器が記録手段を中心に前後に配置されていることを特徴とする記録装置。【選択図】図5

Description

本開示は、液体吐出装置に関する。
液体吐出装置の一例として、インクを紙等の記録媒体に吐出する吐出ヘッドを備えた記録装置が知られている。吐出ヘッドで消費されるインクはインク収容容器に収容される。記録装置が使用時の姿勢の場合、インク収容容器と吐出ヘッドの配置による水頭差によって、吐出ヘッドからインクが漏れないように設計されている。しかし、記録装置は輸送または梱包状態等により、使用時とは異なる姿勢で設置される可能性がある。例えば、輸送時に記録装置の側部を上側にした姿勢で記録装置が設置される状況が考えられる。
その結果、吐出ヘッドの吐出面よりも液体収容容器が上方に位置されることがある。吐出ヘッドの吐出面が、キャップに覆われず、かつ異物の付着によりノズルのメニスカスが壊れていると、重力によってインクが吐出ヘッドから漏れるおそれがある。記録装置の姿勢変化に起因したインクの漏出を抑制する技術として、特許文献1にはインクを収容する収容室(インク室)を2つ設けて、漏出するインク量を低減する技術が開示されている。収容室は、その一部が可撓性を有するフィルムで封止されている。
特開2017-177789号公報
特許文献1のインクタンク構成ではフィルムが記録装置の外壁側に位置する。このような構成であると、記録装置の製造工程において、外装部品を組み込む際にフィルムに傷がつく場合がある。また、インク残量をユーザが確認するために、記録装置の外壁にインクタンクの収容室を外部から視認可能な窓部が形成される場合が多い。特許文献1の構成では、フィルムが窓部に面するため、記録装置の外部からの異物の侵入によってフィルムに傷がつく場合がある。こうした傷によってフィルムが破れる場合がある。
本開示は、記録装置が使用時と異なる姿勢で設置された場合に液体の漏れを抑制する技術を提供するものである。
本開示の一態様に係る記録装置は、液体を吐出して記録を行う記録手段と、前記液体を収容する収容室、及び、前記液体の出口部を含む収容容器と、
を備えた記録装置であって、前記収容室に最大量の前記液体が収容された状態で、前記記録装置が該記録装置の前部を上にした姿勢にある場合に、前記収容室における前記液体の液面よりも上方に位置している第1の収容容器と前記記録装置が該記録装置の後部を上にした姿勢にある場合に、前記収容室における前記液体の液面よりも上方に位置している第2の収容容器とを有し、第1の収容容器と第2の収容容器が前記記録手段を中心に前後に配置されていることを特徴とする。
本開示によれば、記録装置が使用時と異なる姿勢で設置された場合に液体の漏れを抑制する技術を提供することができる。
液体吐出装置の外観斜視図である。 液体吐出装置の内部機構を示す斜視図である。 各容器を説明する図である。 液体吐出装置の制御ユニットのブロック図である。 容器及びキャリッジの配置を模式的に示す図である。 記録装置の異なる姿勢の説明図である。 記録装置の異なる姿勢の説明図である。 記録装置の異なる姿勢の説明図である。 記録装置の異なる姿勢の説明図である。 記録装置の異なる姿勢の説明図である。 記録装置の異なる姿勢の説明図である。 記録装置の異なる姿勢の説明図である。 記録装置の異なる姿勢の説明図である。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<液体吐出装置の概要>
図1は本開示の一実施形態に係る液体吐出装置1を前側から見た外観図である。本実施形態の液体吐出装置1は、液体としてインクを吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置であるが、インクジェット記録装置以外の各種の液体吐出装置にも適用可能である。図中、矢印X及びYは互いに直交する水平方向を示し、矢印Zは上下方向(重力方向)を示している。X方向は液体吐出装置1の幅方向(左右方向)である。Y方向は液体吐出装置1の奥行方向である。
なお、「記録」には、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、又は媒体の加工を行う場合も含まれ、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わない。また、本実施形態では「記録媒体」としてシート状の紙を想定するが、布、プラスチック・フィルム等であってもよい。
液体吐出装置1は、全体として扁平な直方体形状を有しており、装置本体2と、複数のカバーが存在する本体カバー部3とを備える。本体カバー部3は装置本体2を覆うように設けられており、液体吐出装置1の天部を構成している。本実施形態の本体カバー部3には、記録媒体をセットする給紙カバー301、装置内部のメンテナンス作業を行うためのアクセスカバー302、装置のタンクにインクを供給する部分を覆うタンクアクセスカバー303が存在する。また、原稿の画像を読み取る読取ユニット(スキャナユニット)3aが設けられており、読み取りユニットを3a全体がアクセスカバー302と同様に開閉移動して装置内部のメンテナンス作業を行うことも可能である。液体吐出装置1の前部には記録済みの記録媒体が排出される排出部10が形成されている。液体吐出装置1の前部には、また、操作者の操作を受け付ける操作ユニット36が設けられている。操作ユニット36は、タッチパネル形式の表示部を含み、操作者の入力操作を受け付けるほか、情報を操作者に表示する。
図2は液体吐出装置1の内部機構を示す説明図である。液体吐出装置1は、液体を吐出する吐出ヘッド4を備える。本実施形態の吐出ヘッド4は、容器5から供給されるインクを記録媒体に吐出して記録を行う吐出ヘッド4である。吐出ヘッド4は、インクを吐出する複数のノズルが形成された吐出面4a(図3参照)を有している。各ノズルには、例えば、電気熱変換素子(ヒータ)が設けられており、電気熱変換素子は通電によって加熱してインクを発泡させ、その発泡エネルギーでインクを吐出させる。
吐出ヘッド4はキャリッジ6に搭載されている。キャリッジ6は、不図示の駆動ユニットによってX方向(主走査方向)に往復する。駆動ユニットはX方向に離間して配置された不図示の駆動プーリ及び従動プーリ7bと、これらのプーリに巻き回された無端ベルト7cと、駆動プーリを回転させる駆動源である不図示のキャリッジモータとを備える。キャリッジ6は無端ベルト7cに連結されており、無端ベルト7cを走行させることで、キャリッジ6がX方向に移動する。キャリッジ6の移動の過程で吐出ヘッド4からインクを、記録媒体に吐出することで画像が記録される。この動作を記録走査と呼ぶ場合がある。
このように本実施形態の液体吐出装置1は、往復移動するキャリッジ6に吐出ヘッド4が搭載されたシリアル型のインクジェット記録装置である。しかし、本開示は記録媒体の幅に相当する領域に液体を吐出する複数のノズルが設けられた、いわゆるフルラインヘッドの吐出ヘッド(吐出ヘッド4)を備えたインクジェット記録装置等、他の記録装置にも適用可能である。
液体吐出装置1は、記録媒体を搬送する給送ユニット8及び搬送ユニット9を備える。給送ユニット8は、バナー状の連続記録媒体Rをロールから供給するロールセット部8c、および、記録媒体の給送機構(不図示)を含む。給送機構は不図示の給送ローラと、給送ローラを回転させる駆動源である給送モータ8b(図4参照)とを備える。
搬送ユニット9は給送ユニット8から給送される記録媒体をY方向(副走査方向)に搬送する機構である。搬送ユニット9は、搬送ローラ9aと、搬送ローラ9aを回転させる駆動源である搬送モータ9b(図4)とを備える。搬送ローラ9aにはピンチローラ9cが圧接し、これらのニップ部で記録媒体が挟持される。搬送ローラ9aの回転によって記録媒体を吐出ヘッド4へ間欠的に搬送する。記録動作は、搬送ユニット9による記録媒体の搬送動作と、記録走査とを交互に繰り返すことで行われる。
本実施形態の場合、容器5は液体吐出装置1に固定された据え置き式の容器である。インク残量が低下した場合、操作者は容器5を液体吐出装置1から取り外すことなく、容器5にインクを補充する。
容器5C、5M、5Y、5Bkは収容するインクの色が異なるため存在する同じ構造の容器であり、液体吐出装置1の前部で右側面にY方向に並べて配置されている。各容器5C~5Bkの上部はそれぞれ共通のタンクカバー部13で覆われている。
<容器の構造>
図3は、各容器を説明する図である。図3(A)は、各容器5C~5Bk、バルブ16、および吐出ヘッド4を抜粋した周辺構造を示す斜視図である。各容器5C~5Bkは供給チューブ14によって吐出ヘッド4とつながっている。
図3(B)は、容器5及びその周辺の構造を模式的に示している。各容器5C~5Bkは、インク流路の接続される位置や供給チューブ14の長さに違いはあるものの、基本的に図3(B)に示す構造を有している。容器5は、インクを収容する収容部54と、気液交換部52と、バッファ室53とを備える。バッファ室53は、収容部54内の空気が気圧変動や温度変化等によって膨張したときに、押し出されたインクを収容することができる。容器5の上部には補充用液体(補充用インク)の注入部51が設けられている。注入部51はキャップ部120で閉塞されている。インクの補充時に操作者は、キャップ部120を注入部51から取り外して注入部51を開放した状態でインクの補充作業を行う。キャップ部120は容器5毎に設けられている。
容器5の内部には通路14a、15aが連通している。通路14aは収容部54と連通しており、容器5から吐出ヘッド4へインクを供給する液体供給路(インク供給路)であり、可撓性チューブである供給チューブ14により形成される。通路15aはバッファ室53と連通しており、容器5の内部を大気に連通させる大気連通路であり、可撓性チューブである大気連通チューブ15により形成される。バルブ16は通路14a、15aを開閉する。本実施形態の場合、各容器5C~5Bk各々すべてに専用のバルブ16が設けられている。
気液交換部52は、吐出ヘッド4の吐出面4aよりも高さHだけ低い位置に設けられている。すなわち、吐出面4aに高さH分の水頭差による負圧をかける構成としている。これによって、吐出面4aからインクが漏れ出ることを抑制することができる。また、バッファ室53は容器5の下部に位置している。これによって、インクが大気連通通路15aから漏れ出ることを抑制することができる。
記録動作時には、吐出ヘッド4へのインクを供給するために、インク供給路14a及び大気連通通路15aはいずれも開放しておく必要がある。一方、容器5にインクを補充する場合、インク供給路14a及び大気連通通路15aはいずれも閉塞しておく必要がある。補充インクの注入時には、容器5内のインクの液面が、吐出ヘッド4の吐出面4aの高さより高くなるおそれがある。このため、インク供給路14aが開放されていると、吐出面4aに高さHm分の水頭差による圧力が加わり、吐出面4aからインクが漏出する可能性がある。容器5内のインクの液面が、吐出ヘッド4の吐出面4aの高さよりも高くならないように設計することも可能であるが、容器5のインクの収容量および液体吐出装置1のZ方向の設計自由度に制約が生じる。また、大気連通通路15aが閉塞されていないと、充填されたインクがバッファ室53内に流入してしまうおそれがある。このような場合、気圧変動または温度変化があったときに、収容部54から押し出されたインクを収容するというバッファ室53の役割を十分に発揮できないおそれがある。
以上の点でバルブ16による各通路14a、15aの誤開閉は避けることが求められる。本実施形態では、バルブ16は、タンクアクセスカバー303とタンクカバー部13との移動に連動して開閉する。つまり、タンクアクセスカバー303とタンクカバー部13とは、操作者によるバルブ16の操作を受け付ける操作部を兼ねている。これにより、センサまたはアクチュエータを使用せず、操作者の手動操作によってバルブ16の開閉を行うことができる。
回復ユニット11は、吐出ヘッド4のインク吐出性能を維持するための機構であり、キャリッジ6の移動範囲の一端に配置される。回復ユニット11は、吐出ヘッド4の吐出面4aを覆うキャップ11aと、キャップ11aを介して吐出ヘッド4からインクを吸引するためのポンプ11b等を備える。キャップ11aは、不図示の機構によって吐出面4aを覆う位置と、吐出面4aから離間した位置に変位可能である。キャップ11aによって吐出面4aを覆うことで(キャッピング)、その乾燥を抑制できる。また、キャップ11aによって吐出面4aをキャッピングした状態でポンプ11bを作動させることにより、吐出ヘッド4に付着している増粘インクの除去や、通路14aや吐出ヘッド4にインクを充填することができる。通路14aや吐出ヘッド4にインクが充填された状態で記録動作を行うと、吐出ヘッド4からインクが減少した分だけ(吐出した分だけ)容器5からインクが供給されることになる。
<制御ユニット>
図4は液体吐出装置1の制御ユニット30のブロック図である。MPU31は、液体吐出装置1の各動作の制御やデータの処理などを制御するプロセッサである。MPU31は、記憶デバイス32に記憶されたプログラムを実行して液体吐出装置1全体の制御を行う。記憶デバイス32は、例えばROMまたはRAMで構成される。記憶デバイス32には、MPU31が実行するプログラムの他、ホストコンピュータ100から受信したデータ等、処理に必要な各種のデータが格納される。
MPU31は、ドライバ34aを介して吐出ヘッド4を制御する。MPU31は、ドライバ34bを介してキャリッジ6モータ7aを制御する。MPU31は、ドライバ34c、34dを介して搬送モータ9b、給送モータ8bを制御する。
MPU31は、液体吐出装置1に設けられた各種のセンサ群35の検知結果を取得して制御動作を行う。センサ群35にはカバー検知センサ35aが含まれる。MPU31は、操作ユニット36の表示部の表示制御を行ったり、操作ユニット36に対する操作者の操作を受け付けたりする。
ホストコンピュータ100は、例えば、操作者が使用するパソコンまたは携帯端末(例えばスマートフォンやタブレット端末等)である。ホストコンピュータ100には、ホストコンピュータ100と液体吐出装置1との間の通信を行うプリンタドライバ101がインストールされている。液体吐出装置1はインタフェース部33を備えており、ホストコンピュータ100とMPU31との通信はインタフェース部33を介して実行される。プリンタドライバ101は、例えば、操作者からホストコンピュータ100に対して記録動作の実行が入力された場合に、記録対象の画像のデータおよび記録に関する設定(記録画像の品位等の情報)を取りまとめる。そして液体吐出装置1に記録動作の実行を指示する。
<記録装置の姿勢>
液体吐出装置1が使用時以外の姿勢となった場合に、インクが抑制される仕組みについて説明する。図5は、液体吐出装置1が使用時の姿勢である場合の、容器5Y、5M、5C、5Bk及びキャリッジ6(吐出ヘッド4)の配置を模式的に示している。容器5Y、5M、5C、5Bkが配されている列は、液体吐出装置1の短辺側に配置され、容器5Y、5M、5C、5Bkは、液体吐出装置1の前後方向に並んで配置されている。各インクの容器5Y、5M、5C、5Bkには、収容室に最大量のインクが収容されている。最大量のインクとは、Z方向において特に制限はなく、装置サイズとして許容できる量のことである。この姿勢において、X方向におけるキャリッジ6の側を内側、反対側を外側と呼ぶとする。即ち、+X方向を外側と呼び、-X方向を内側と呼ぶ。すると、各インクの容器5Y、5M、5C、5Bkの流路は、そのインクの容器5Y、5M、5C、5Bkの外側に位置している。
流路がインクの容器5Y、5M、5C、5Bkの外側に位置していることは、液体吐出装置1が使用時以外の姿勢となった場合のインクの漏れ抑制に寄与する。以下、図5の使用時の姿勢(インクは最大量)から別の姿勢に変化した場合のインク漏れの抑制について、液体吐出装置1の姿勢毎に場合を分けて説明する。
まず、キャリッジ6がホームポジションに位置している場合について説明する。キャリッジ6は、正常に記録装置の動作が終了した場合、ホームポジションで停止するように制御されている。
図6は、記録装置の異なる姿勢を説明する図である。図6は液体吐出装置1の右側部が下、左側部が上となった姿勢の例を示している。図6(A)は、図5の構成を示し、図6(B)は、模式的に示した図である。この姿勢では、インクの容器5Y、5M、5C、5Bkが下側に位置し、キャリッジ6が上側に位置する。
この姿勢の場合、インクの容器5Y、5M、5C、5Bkは吐出ヘッド4の吐出面4aよりも低い位置にあるため、インクの容器5Y、5M、5C、5Bkに収容されたインクが吐出面4aから漏出するおそれは小さい。
また、この姿勢において液体吐出装置1が長期間放置され、外気圧が変動する場合を説明する。例えば、放置開始時よりも外気圧が上がる場合は大気連通通路15aからインクの容器5の内部に空気が流入する気圧状態となるため、インクの漏れは発生しない。逆に、放置開始時より外気圧が下がる場合(例えば、液体吐出装置1が高地へ輸送された場合や、液体吐出装置1の設置地域に熱帯低気圧が到来など)は、収容室のインクがバッファ室53に移動する気圧状態となる。この場合、インクの容器5Y、5M、5C、5Bkについては、大気連通通路15aは収容室及びインク供給口(図5参照)よりも高い位置にあるため、インクによって満たされない。したがって、大気連通通路15aからのインクが漏れるおそれは小さい。インク供給口は、インクの容器5Y、5M、5C、5Bkから液体が外部に出る出口部でもある。
図7は、記録装置の異なる姿勢を説明する図である。図7は、液体吐出装置1の左側部が下、右側部が上となった姿勢の例を示している。図7(A)は、図5の構成を示し、図7(B)は、模式的に示した図である。この姿勢では、インクの容器5Y、5M、5C、5Bkが上側に位置し、キャリッジ6が下側に位置する。
この姿勢の場合、インクの容器5Y、5M、5C、5Bkと吐出ヘッド4の吐出面4aとの高さの差は小さい。したがって、吐出面4aにおいてメニスカスが壊れていたとしても、インクの容器5Y、5M、5C、5Bkに収容されたインクが吐出面4aから漏出するおそれは小さい。
また、この姿勢において液体吐出装置1が長期間放置され、外気圧が変動する場合を説明する。例えば、放置開始時よりも外気圧が上がる場合は大気連通通路15aからインクの容器5の内部に空気が流入する気圧状態となるため、インクの漏れは発生しない。逆に、放置開始時より外気圧が下がる場合は、収容室のインクがバッファ室53に移動する気圧状態となる。この場合、インクの容器5Y、5M、5C、5Bkについては、大気連通通路15aは収容室及びインク供給口よりも低い位置となる。しかし、図7の姿勢においてバッファ室にインクが移動する流路の流路口は、収容室内のインク液位に対して上方の位置にある。したがって、一部のインクが流路口から流入してそれ以上、液位が上がらない結果、大気連通通路15aからのインクが漏れるおそれは小さい。
図8は、記録装置の異なる姿勢を説明する図である。図8は、液体吐出装置1の前部が下、後部が上となった姿勢の例を示している。図8(A)は、図5の構成を示し、図8(B)は、模式的に示した図である。この姿勢では、キャリッジ6に対してインクの容器5C、5Bkが上側に位置し、インクの容器5Y、5Mが下側に位置する。
この姿勢の場合、キャリッジ6に対して下側に位置するインクの容器5Y、5Mについては、インクの容器5Y、5Mが吐出ヘッド4の吐出面4aよりも下側に位置する。このため、インクの容器5Y、5Mに収容されたインクが吐出面4aから漏出するおそれは小さい。また、キャリッジ6に対して上側に位置するインクの容器5C、5Bkについては、インクの容器5C、5Bkのインク供給口がインクの容器5C、5Bkの液面よりも高い位置にある。このため、インクの容器5C、5Bkに収容されたインクが吐出面4aから漏出するおそれは小さい。
また、この姿勢において液体吐出装置1が長期間放置され、外気圧が変動する場合を説明する。例えば、放置開始時よりも外気圧が上がる場合は大気連通通路15aからインクの容器5の内部に空気が流入する気圧状態となるため、インクの漏れは発生しない。逆に、放置開始時より外気圧が下がる場合は、収容室のインクがバッファ室53に移動する気圧状態となる。この場合、インクの容器5Y、5M、5C、5Bkについて大気連通通路15aは収容室及びインク供給口よりも高い位置となるため、大気連通通路15aからのインクが漏れるおそれは小さい。
図9は、記録装置の異なる姿勢を説明する図である。図9は、液体吐出装置1の前部が上、後部が下となった姿勢の例を示している。図9(A)は、図5の構成を示し、図9(B)は、模式的に示した図である。この姿勢では、キャリッジ6に対してインクの容器5Y、5Mが上側に位置し、インクの容器5C、5Bkが下側に位置する。
この姿勢の場合、キャリッジ6に対して下側に位置するインクの容器5C、5Bkについては、インクの容器5C、5Bkが吐出ヘッド4の吐出面4aよりも下側に位置する。このため、インクの容器5C、5Bkに収容されたインクが吐出面4aから漏出するおそれは小さい。また、キャリッジ6に対して上側に位置するインクの容器5Y、5Mについては、インクの容器5Y、5Mのインク供給口がインクの容器5Y、5Mの液面よりも高い位置にある。このため、インクの容器5Y、5Mに収容されたインクが吐出面4aから漏出するおそれは小さい。
また、この姿勢において液体吐出装置1が長期間放置され、外気圧が変動する場合を説明する。例えば、放置開始時よりも外気圧が上がる場合は大気連通通路15aからインクの容器5の内部に空気が流入する気圧状態となるため、インクの漏れは発生しない。逆に、放置開始時より外気圧が下がる場合は、収容室のインクがバッファ室53に移動する気圧状態となる。この場合、インクの容器5Y、5M、5C、5Bkについて大気連通通路15aは収容室及びインク供給口よりも低い位置となる。しかし、図9の姿勢においてバッファ室にインクが移動する流路の流路口は、収容室内のインク液位に対して上方の位置にある。したがって、一部のインクが流路口から流入してそれ以上、液位が上がらない結果、大気連通通路15aからのインクが漏れるおそれは小さい。
次に、キャリッジ6が移動範囲でホームポジションと反対側の端部の位置に位置し、吐出面4aにおいてノズルのメニスカスが壊れている場合を説明する。上記の通り、キャリッジ6は通常、ホームポジションに位置することになるが、記録装置の動作がエラーで終了した場合や、停電の発生によってキャリッジ6がホームポジション以外の位置で停止した状態となり得る。この場合、吐出面4aがキャップに覆われず、吐出面4aのノズルのメニスカスが壊れる可能性が高まることになる。
図10は、記録装置の異なる姿勢を説明する図である。図10は、液体吐出装置1の右側部が下、左側部が上となった姿勢の例を示している。図10(A)は、図5の構成を示し、図10(B)は、模式的に示した図である。この姿勢では、インクの容器5Y、5M、5C、5Bkが下側に位置し、キャリッジ6が上側に位置する。
この姿勢の場合、インクの容器5Y、5M、5C、5Bkは吐出ヘッド4の吐出面4aよりも低い位置にあるため、インクの容器5Y、5M、5C、5Bkに収容されたインクが吐出面4aから漏出するおそれは小さい。
また、この姿勢において液体吐出装置1が長期間放置され、外気圧が変動する場合を説明する。例えば、放置開始時よりも外気圧が上がる場合は大気連通通路15aからインクの容器5の内部に空気が流入する気圧状態となるため、インクの漏れは発生しない。逆に、放置開始時より外気圧が下がる場合(例えば、液体吐出装置1が高地へ輸送された場合や、液体吐出装置1の設置地域に熱帯低気圧が到来など)は、収容室のインクがバッファ室53に移動する気圧状態となる。この場合、インクの容器5Y、5M、5C、5Bkについては大気連通通路15aは収容室及びインク供給口よりも高い位置にあるため、インクによって満たされない。したがって、大気連通通路15aからのインクが漏れるおそれは小さい。
図11は、記録装置の異なる姿勢を説明する図である。図11は、液体吐出装置1の左側部が下、右側部が上となった姿勢の例を示している。図11(A)は、図5の構成を示し、図11(B)は、模式的に示した図である。この姿勢では、インクの容器5Y、5M、5C、5Bkが上側に位置し、キャリッジ6が下側に位置する。
この姿勢の場合、インクの容器5Y、5M、5C、5Bkと吐出ヘッド4の吐出面4aとの高さの差は小さい。したがって、吐出面4aにおいてメニスカスが壊れていたとしても、インクの容器5Y、5M、5C、5Bkに収容されたインクが吐出面4aから漏出するおそれは小さい。
また、この姿勢において液体吐出装置1が長期間放置され、外気圧が変動する場合を説明する。例えば、放置開始時よりも外気圧が上がる場合は大気連通通路15aからインクの容器5の内部に空気が流入する気圧状態となるため、インクの漏れは発生しない。逆に、放置開始時より外気圧が下がる場合は、収容室のインクがバッファ室53に移動する気圧状態となる。この場合、インクの容器5Y、5M、5C、5Bkについて、大気連通通路15aは収容室及びインク供給口よりも低い位置となる。しかし、図11の姿勢においてバッファ室にインクが移動する流路の流路口は、収容室内のインク液位に対して上方の位置にある。したがって、一部のインクが流路口から流入してそれ以上、液位が上がらない結果、大気連通通路15aからのインクが漏れるおそれは小さい。
図12は、記録装置の異なる姿勢を説明する図である。図12は、液体吐出装置1の前部が下、後部が上となった姿勢の例を示している。図12(A)は、図5の構成を示し、図12(B)は、模式的に示した図である。この姿勢では、キャリッジ6に対してインクの容器5C、5Bkが上側に位置し、インクの容器5Y、5Mが下側に位置する。
この姿勢の場合、キャリッジ6に対して下側に位置するインクの容器5Y、5Mについては、インクの容器5Y、5Mが吐出ヘッド4の吐出面4aよりも下側に位置する。このため、インクの容器5Y、5Mに収容されたインクが吐出面4aから漏出するおそれは小さい。また、キャリッジ6に対して上側に位置するインクの容器5C、5Bkについては、インクの容器5C、5Bkのインク供給口がインクの容器5C、5Bkの液面よりも高い位置にある。このため、インクの容器5C、5Bkに収容されたインクが吐出面4aから漏出するおそれは小さい。
また、この姿勢において液体吐出装置1が長期間放置され、外気圧が変動する場合を説明する。例えば、放置開始時よりも外気圧が上がる場合は大気連通通路15aからインクの容器5の内部に空気が流入する気圧状態となる。このため、インクの漏れは発生しない。逆に、放置開始時より外気圧が下がる場合は、収容室のインクがバッファ室53に移動する気圧状態となる。この場合、インクの容器5Y、5M、5C、5Bkについて大気連通通路15aは収容室及びインク供給口よりも高い位置となる。このため、大気連通通路15aからのインクが漏れるおそれは小さい。
図13は、記録装置の異なる姿勢を説明する図である。図13は、液体吐出装置1の前部が上、後部が下となった姿勢の例を示している。図13(A)は、図5の構成を示し、図13(B)は、模式的に示した図である。この姿勢では、キャリッジ6に対してインクの容器5Y、5Mが上側に位置し、インクの容器5C、5Bkが下側に位置する。
この姿勢の場合、キャリッジ6に対して下側に位置するインクの容器5C、5Bkについては、インクの容器5C、5Bkが吐出ヘッド4の吐出面4aよりも下側に位置する。このため、インクの容器5C、5Bkに収容されたインクが吐出面4aから漏出するおそれは小さい。また、キャリッジ6に対して上側に位置するインクの容器5Y、5Mについては、インクの容器5Y、5Mのインク供給口がインクの容器5Y、5Mの液面よりも高い位置にある。このため、インクの容器5Y、5Mに収容されたインクが吐出面4aから漏出するおそれは小さい。
また、この姿勢において液体吐出装置1が長期間放置され、外気圧が変動する場合を説明する。例えば、放置開始時よりも外気圧が上がる場合は大気連通通路15aからインクの容器5の内部に空気が流入する気圧状態となる。このため、インクの漏れは発生しない。逆に、放置開始時より外気圧が下がる場合は、収容室のインクがバッファ室53に移動する気圧状態となる。この場合、インクの容器5Y、5M、5C、5Bkについて大気連通通路15aは収容室及びインク供給口よりも低い位置となる。しかし、図13の姿勢においてバッファ室にインクが移動する流路の流路口は、収容室内のインク液位に対して上方の位置にある。したがって、一部のインクが流路口から流入してそれ以上、液位が上がらない結果、大気連通通路15aからのインクが漏れるおそれは小さい。
以上のように、本実施形態において、液体吐出装置1が使用時と異なる異方向姿勢となった場合においても、インク流出のおそれを小さくでき、またインク漏れ量を低減させることができる。
<他の実施形態>
上記実施形態では、液体吐出装置1の前部を下にした場合に、キャリッジ6に対して下側に位置するインクの容器の数が2個、上側に位置するインクの容器の数が2個の例を説明したが、この数は限定されない。
また、容器が吐出ヘッド4を中心に前後に配置されている例を説明したが、他の容器よりも流路直径が大きい容器が吐出ヘッド4から遠方に配置されていてもよい。また、容器は、吐出ヘッド4に対して前に1つ配置され、後ろに3つ配置されていてもよい。
1 液体吐出装置
4 吐出ヘッド
5 容器

Claims (4)

  1. 液体を吐出して記録を行う記録手段と、
    前記液体を収容する収容室、及び、前記液体の出口部を含む収容容器と、
    を備えた記録装置であって、
    前記収容室に最大量の前記液体が収容された状態で、前記記録装置が該記録装置の前部を上にした姿勢にある場合に、前記収容室における前記液体の液面よりも上方に位置している第1の収容容器と
    前記記録装置が該記録装置の後部を上にした姿勢にある場合に、前記収容室における前記液体の液面よりも上方に位置している第2の収容容器と
    を有し、
    第1の収容容器と第2の収容容器が前記記録手段を中心に前後に配置されていることを特徴とする記録装置。
  2. 他の収容容器よりも流路直径が大きい収容容器が前記記録手段から遠方に配置されていることを特徴とする請求項1の記録装置。
  3. 前記収容容器は、前記記録手段に対して前に1つ配置され、後ろに3つ配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記収容容器が配されている列が前記記録装置の短辺側に配置され、前記収容容器は、前後方向に並んで配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の記録装置。
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