JP2015044339A - 接合構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】段差を形成するという複雑なプロセスを有することなく弱体部を形成することができる接合構造を得る。
【解決手段】接合構造10は、母材樹脂12A中に所定長さの強化繊維13を含んだ繊維強化樹脂部材としての第1パネル12と、繊維強化樹脂部材と異なる材料からなる第2パネル14と、接合される部分の厚さが一定とされた第1パネル12を貫通すると共に、第1パネル12と第2パネル14とを接合するリベット16と、を備えている。第1パネル12におけるリベット16が貫通する貫通孔22の周りの部位には、貫通孔22の周りの部位の強化繊維13の長さが、他の領域の強化繊維の長さよりも短い弱体部24が設けられている。さらに、リベット16の頭部16Aは、第1パネル12と接触し、かつ弱体部24と重なる範囲内に配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、接合構造に関する。
下記特許文献1には、繊維強化樹脂からなるルーフパネルとサイドパネルとが接着されてリベットにより接合されると共に、ルーフパネルのリベットの周辺領域に、ルーフパネルの板厚を他の領域よりも薄くすることで、強度の弱い座面を形成した構造が開示されている。
この構造では、ルーフパネルとサイドパネルとの接着層が外力により分断された場合に、ルーフパネルのリベットにより接合された座面付近を破断させることで、接着層の分断がそれ以上進行することによるルーフパネル全体の脱落を防止している。
特開2007−229942号公報
上記特許文献1に記載の構造では、ルーフパネルに他の領域よりも板厚が薄い座面を形成するため、段差を形成する加工が必要になる。
本発明は上記事実を考慮し、段差を形成するという複雑なプロセスを有することなく弱体部を形成することができる接合構造を得ることが目的である。
請求項1の発明に係る接合構造は、母材樹脂中に所定長さの繊維を含んだ繊維強化樹脂部材と、前記繊維強化樹脂部材と異なる材料からなる他の部材と、接合される部分の厚さが一定とされた前記繊維強化樹脂部材を貫通すると共に、前記繊維強化樹脂部材と前記他の部材とを接合する接合部材と、前記繊維強化樹脂部材における前記接合部材が貫通する貫通孔の周りの部位に設けられ、前記貫通孔の周りの部位の前記繊維の長さが、他の領域の前記繊維の長さよりも短い弱体部と、前記接合部材に設けられ、前記繊維強化樹脂部材と接触し、かつ前記弱体部と重なる範囲内に配置される接触部と、を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の接合構造において、前記弱体部は、前記繊維強化樹脂部材に前記接合部材を貫通させる貫通孔を形成し、前記繊維を切断することで、前記貫通孔の周囲に形成されている。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の接合構造において、前記接合部材がリベットであり、前記接触部がリベットの頭部である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の接合構造において、前記繊維強化樹脂部材が、車両側部に設けられた前記他の部材に取り付けられるスタックフレームの構成部品である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の接合構造において、前記繊維強化樹脂部材が、車体の車両前後方向の少なくとも一方の端部に設けられたクラッシュボックスであり、前記他の部材が前記クラッシュボックスを貫通するバンパーリインフォースである。
請求項1記載の本発明によれば、母材樹脂中に所定長さの繊維を含んだ繊維強化樹脂部材と、繊維強化樹脂部材と異なる材料からなる他の部材とが、接合される部分の厚さが一定とされた繊維強化樹脂部材を貫通する接合部材により接合されている。繊維強化樹脂部材における接合部材が貫通する貫通孔の周りの部位には、該貫通孔の周りの部位の繊維の長さが、他の領域の繊維の長さよりも短い弱体部が設けられている。さらに、接合部材には、繊維強化樹脂部材と接触する接触部が設けられており、接触部が弱体部と重なる範囲内に配置されている。これにより、繊維強化樹脂部材と他の部材との間に所定の荷重が作用した場合に、繊維強化樹脂部材における接合部材周辺の弱体部が破壊されることで、他の部材と繊維強化樹脂部材とを脱離させることが可能となる。このような接合構造では、繊維強化樹脂部材の接合される部分の厚さが一定とされると共に、繊維強化樹脂部材の貫通孔の周りの部位の繊維の長さが、他の領域の繊維の長さよりも短い弱体部を設けることで、段差を形成するという複雑なプロセスを有することなく弱体部を形成することができる。
請求項2記載の本発明によれば、弱体部は、繊維強化樹脂部材に接合部材を貫通させる貫通孔を形成し、繊維を切断することにより、貫通孔の周囲に形成されている。このため、段差を形成することなく、簡易なプロセスにより繊維強化樹脂部材に弱体部を形成することができる。
請求項3記載の本発明によれば、接合部材がリベットであり、リベットの頭部を繊維強化樹脂部材と接触させると共に、頭部を弱体部と重なる範囲内に配置することができる。
請求項4記載の本発明によれば、繊維強化樹脂部材が、車両側部に設けられた他の部材に取り付けられるスタックフレームの構成部品である。これにより、車両の側突時に他の部材と繊維強化樹脂部材との間に所定の荷重が作用した場合に、他の部材から繊維強化樹脂部材を脱離させることができる。
請求項5記載の本発明によれば、繊維強化樹脂部材が、車体の車両前後方向の少なくとも一方の端部に設けられたクラッシュボックスであり、他の部材がクラッシュボックスを貫通するバンパーリインフォースである。これにより、車両前部又は車両後部の衝突時にバンパーリインフォースとクラッシュボックスとの間に所定の荷重が作用した場合に、クラッシュボックスからバンパーリインフォースを脱離させることができる。このため、バンパーリインフォースによりクラッシュボックスを効率的に潰すことが可能となる。
本発明の接合構造によれば、段差を形成するという複雑なプロセスを有することなく弱体部を形成することができる。
図1は、第1実施形態に係る接合構造を示す断面図である。 図2は、図1に示す接合構造を製造するための工程を示す断面図である。 図3は、図1に示す接合構造を製造するための工程を示す断面図である。 図4は、図1に示す接合構造の繊維強化樹脂部材と他の板材との間に所定の荷重が作用した場合に、繊維強化樹脂部材の弱体部が破壊される状態を示す断面図である。 図5は、第2実施形態に係る接合構造を示す斜視図である。 図6は、図5中の6−6線に沿った接合構造を示す断面図である。 図7は、図6に示す接合構造の繊維強化樹脂部材と他の板材との間に所定の荷重が作用した場合に、繊維強化樹脂部材の弱体部が破壊される状態を示す断面図である。 図8は、第3実施形態に係る接合構造を示す斜視図である。 図9は、図8中の9−9線に沿った接合構造を示す断面図である。 図10は、図9に示す接合構造の繊維強化樹脂部材と他の板材との間に所定の荷重が作用した場合に、繊維強化樹脂部材の弱体部が破壊される状態を示す断面図である。 図11は、第4実施形態に係る接合構造を示す断面図である。 図12は、第5実施形態に係る接合構造を示す断面図である。 図13は、第6実施形態に係る接合構造を示す断面図である。
以下、図1〜図4を用いて、本発明に係る接合構造の第1実施形態について説明する。
図1に示されるように、本実施形態の接合構造10は、板状の繊維強化樹脂部材で構成された第1パネル12と、繊維強化樹脂部材と異なる材料で構成された他の部材としての第2パネル14と、第1パネル12と第2パネル14とを接合する接合部材としてのリベット16と、を備えている。
第1パネル12は、母材樹脂12A中に繊維としての強化繊維13を含んだ繊維強化樹脂(繊維強化樹脂複合材料)により形成されている。強化繊維13は、第1パネル12の成形時に所定長さに設定されている。強化繊維13および母材樹脂12Aの種類は限定されない。強化繊維13は、例えば、炭素繊維(CF)、ガラス繊維(GF)、アラミド繊維などを用いることが可能である。母材樹脂12Aは、例えば、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂のいずれを用いてもよい。また、強化繊維13の形態は限定されない。例えば、強化繊維13の形態としては、織物、又は編み物からなるシート状の強化繊維などを含む形態、母材樹脂12A中に強化繊維がランダムに配置される形態などでもよい。
第1パネル12は、少なくともリベット16が接合される部分(リベット16の接合部およびその周辺部を含む領域)の厚さがほぼ一定となるように構成されている。すなわち、本実施形態では、第1パネル12のリベット16が接合される部分に段差は形成されていない。なお、第1パネル12のリベット16が接合される部分は、厳密に厚さが一定でなくてもよく、多少の厚さのばらつきがあってもよい。
第1パネル12には、リベット16の後述する軸部16Bが貫通する貫通孔22が形成されている。第1パネル12に貫通孔22を形成することで、母材樹脂12A中の所定長さの強化繊維13が切断される。これにより、第1パネル12における貫通孔22の周りの部位に、貫通孔22の周りの部位の強化繊維13の長さが、他の領域の強化繊維13の長さよりも短い弱体部24が形成されている。
より具体的には、図2に示されるように、第1パネル12への貫通孔22の形成は、繊維強化樹脂複合材料による第1パネル12の成形後に実施する。第1パネル12は、成形時に母材樹脂12A中に所定長さの強化繊維13を含んだ構成されている。すなわち、予め強化繊維13の長さがほぼ均一となるように設定されている。
図3に示されるように、第1パネル12の成形後に第1パネル12に略円形状の貫通孔22を形成することで、母材樹脂12A中の強化繊維13が切断(破断)される。貫通孔22は、第1パネル12の所定の位置をプレス機などで打ち抜いて形成してもよいし、ドリルなどでくりぬいて形成してもよい。その際、貫通孔22の内径A1は、リベット16の軸部16B(図1参照)の外径より僅かに大きく設定されている。これにより、第1パネル12の貫通孔22の周囲のみ強化繊維13の長さ(繊維長)が短くなり、第1パネル12の強度・剛性が低下して弱体部24が形成される。弱体部24は、第1パネル12における貫通孔22の周囲の所定範囲に形成されている。より詳細には、弱体部24は、強化繊維13の平均長さ(平均繊維長)をL1とした場合、第1パネル12における貫通孔22の周囲の半径方向外側の長さL1の範囲内に設けられる。
図1に示されるように、第2パネル14は、第1パネル12を構成する繊維強化樹脂部材と異なる材料で形成されており、材料は特に限定されない。本実施形態では、第2パネル14は、第1パネル12と第2パネル14との間に所定の荷重が作用した場合に、第1パネル12の弱体部24よりも破壊しにくい材料で形成されている。例えば、第2パネル14は、金属、または第1パネル12の弱体部24よりも強度が大きい樹脂部材(繊維強化樹脂部材を含む)により形成されている。第2パネル14には、リベット16の軸部16Bが貫通する貫通孔26が形成されている。
リベット16は、第1パネル12に接触する接触部としての頭部16Aと、頭部16Aから延びた軸部16Bと、を備えている。さらに、リベット16の中心部には孔部16Cが貫通しており、孔部16Cの内部に軸18が挿通されている。軸18は、孔部16Cに挿通される軸本体18Aと、軸本体18Aの先端に設けられ、かつ軸本体18Aの外径よりも外径が大きいフランジ部18Bと、を備えている。
リベット16の軸部16Bは、第1パネル12の貫通孔22および第2パネル14の貫通孔26に貫通されている。図示を省略するが、リベット16は、初期状態(第1パネル12と第2パネル14とを接合する前)では、軸部16Bの断面が軸方向に沿ってほぼ均一とされている。第1パネル12と第2パネル14とを接合する際には、リベット16の軸部16Bを第1パネル12の貫通孔22および第2パネル14の貫通孔26に貫通させた状態で、図示しないリベッターで第1パネル12側から軸18を軸方向手前に引っ張る。これにより、フランジ部18Bにより軸部16Bの先端部が半径方向外側に潰れて第2パネル14の貫通孔26の周りの縁部に接触し、頭部16Aと軸部16Bの潰れ部17により第1パネル12と第2パネル14とが挟まれることで、第1パネル12と第2パネル14とが接合される。本実施形態では、第1パネル12と第2パネル14との接合は、リベット16を用いた点接合とされている。
本実施形態の接合構造10では、断面視にてリベット16の頭部16Aの軸部16B(又は貫通孔22の壁面)からの突出長さをL2としたとき、頭部16Aの突出長さL2は、貫通孔22の壁面からの弱体部24の半径方向の長さL1より短く設定されている。言い替えると、リベット16の頭部16Aは、第1パネル12の弱体部24と重なる範囲内に配置されている。本実施形態では、リベット16の頭部16Aは、第1パネル12の弱体部24の範囲内で面接触している。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実施形態の接合構造10では、繊維強化樹脂部材で構成された第1パネル12と、繊維強化樹脂部材と異なる材料で構成された第2パネル14とがリベット16により接合されている。第1パネル12は、リベット16が接合される部分の厚さがほぼ一定とされている。第1パネル12には、リベット16の軸部16Bが貫通する貫通孔22の周りに、強化繊維13の長さが他の領域の強化繊維13の長さよりも短い弱体部24が形成されている。すなわち、第1パネル12に貫通孔22を形成することで、強化繊維13が切断され、第1パネル12の貫通孔22の周りの強度・剛性が低下して弱体部24が形成されている。リベット16の頭部16Aの軸部16B(又は貫通孔22の壁面)からの突出長さL2は、貫通孔22の壁面からの弱体部24の半径方向の長さL1より短く設定されており、リベット16の頭部16Aは、第1パネル12の弱体部24の範囲内で面接触している。
このような接合構造10では、図4に示されるように、第1パネル12と第2パネル14との間に外力により所定の荷重、例えば所定の剥離力またはせん断力が生じた場合に、第1パネル12のリベット16による接合部周辺の弱体部24が破壊される。これにより、第1パネル12から第2パネル14全体が脱離する(脱落する)。
このような接合構造10では、第1パネル12は、リベット16が接合される部分の厚さがほぼ一定とされており、第1パネル12の貫通孔22の周りの部位に、強化繊維13の長さが他の領域の強化繊維13の長さよりも短い弱体部24が設けられている。弱体部24は、第1パネル12にリベット16の軸部16Bを貫通させる貫通孔22を形成し、強化繊維13を切断することにより、貫通孔22の周囲に形成されている。このため、従来のようにリベットの接合部に段差を形成するという複雑なプロセスを有することなく、簡易なプロセスにより第1パネル12に弱体部24を形成することができる。
また、リベット16の頭部16Aを第1パネル12と面接触させると共に、頭部16Aが弱体部24の範囲内に配置されている。これにより、第1パネル12と第2パネル14との間に外力により所定の荷重が生じた場合に、第1パネル12におけるリベット16の頭部16Aと接触する弱体部24付近を破壊させることができる。
本実施形態では、例えば、リベット16が引きちぎれるときの荷重が約5kNの場合、第1パネル12と第2パネル14との間に、例えば1.5kN以上の荷重(剥離力またはせん断力)が作用した場合に、第1パネル12の弱体部24が破壊され、第1パネル12から第2パネル14を脱落させることができる。このため、第1パネル12と第2パネル14との間に所定値以上の荷重が入力された場合に、意図的に第1パネル12から第2パネル14全体を脱落させることができる。
次に、図5〜図7を用いて、本発明に係る接合構造の第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
図5〜図7には、車両用電池搭載構造40に本実施形態の接合構造42が適用された例が示されている。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
図5には、本実施形態の接合構造42が適用された車両用電池搭載構造40の斜視図が示されており、図6には、図5中の6−6線に沿った車両用電池搭載構造40の断面図が示されている。図6に示されるように、車両用電池搭載構造40は、車両前後方向及び車両幅方向に沿って配置される金属製のフロアパネル44と、フロアパネル44の下面に略車両前後方向に沿って接合されるアンダーメンバ(サイドフレーム)46と、フロアパネル44の車両下方側に配置されるスタックフレーム(バッテリフレーム)48と、スタックフレーム48をアンダーメンバ46に取り付けるための他の部材としての取付板50と、を有している。車両用電池搭載構造40は、車両幅方向両側で左右対称に形成されているため、図6では、車両正面視にて車両幅方向の左側端部のみを図示しており、車両幅方向の右側端部は図示を省略している。
アンダーメンバ46は、断面略ハット形状に金属で形成されており、車両幅方向に張り出すフランジ部46Aが、フロアパネル44の車両幅方向外側端部における下面に溶接等によって接合されている。また、アンダーメンバ46には、フランジボルト60を挿通させるための貫通孔46Bが車両前後方向に沿って複数形成されている。アンダーメンバ46の上面には、貫通孔46Bと同軸的にウエルドナット62が設けられている。
取付板50は、金属製であり、フランジボルト60を挿通させるための貫通孔50Aが車両前後方向に沿って複数形成されている。取付板50の下面には、車両正面視にて略クランク状に形成された金属製の支持板52の上面が面接触するように配置されている。支持板52には、フランジボルト60を挿通させるための貫通孔52Aが車両前後方向に沿って複数形成されている。アンダーメンバ46の貫通孔46Bと取付板50の貫通孔50Aと支持板52の貫通孔52Aにフランジボルト60が挿通され、ウエルドナット62に締結固定されることで、アンダーメンバ46に取付板50及び支持板52が接合されている。
図5及び図6に示されるように、スタックフレーム48は、板状の繊維強化樹脂部材で構成されたアッパフレーム54と、アッパフレーム54の下方側に配置された板状のロアフレーム56と、アッパフレーム54とロアフレーム56との間に配置される補強用のパネル部材58と、を備えている。パネル部材58は、車両前後方向に沿って凹凸が配置された波形状に形成されており、パネル部材58の上面がアッパフレーム54の下面に接着等により接合されると共に、パネル部材58の下面がロアフレーム56の上面に接着等により接合されている(図5参照)。
図6に示されるように、アッパフレーム54の車両幅方向端部には、リベット16の軸部16Bが貫通する貫通孔22が設けられている。取付板50には、リベット16の軸部16Bが貫通する貫通孔26が設けられている。取付板50の下面にアッパフレーム54の上面が面接触された状態で、取付板50とアッパフレーム54とがリベット16により接合されている。アッパフレーム54に貫通孔22が形成されることで、アッパフレーム54中の強化繊維(図示省略)が切断され、アッパフレーム54の貫通孔22の周りの部位に強化繊維の長さが他の領域の強化繊維の長さよりも短い弱体部24が形成されている。
リベットの頭部16Aは、アッパフレーム54に面接触されており、頭部16Aが弱体部24と重なる範囲内に配置されている。
ロアフレーム56の車両幅方向端部の下面は、支持板52の下端部の上面に接着等により接合されている。図示を省略するが、アッパフレーム54の上部には、燃料電池スタックが締結等により取り付けられている。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実施形態の接合構造42では、繊維強化樹脂部材で構成されたアッパフレーム54と、繊維強化樹脂部材と異なる金属材料で構成された取付板50とがリベット16により接合されている。アッパフレーム54には、リベット16の軸部16Bが貫通する貫通孔22の周りの部位に、強化繊維の長さが他の領域の強化繊維の長さよりも短い弱体部24が形成されている。リベット16の頭部16Aの軸部16B(又は貫通孔22の壁面)からの突出長さは、貫通孔22の壁面からの弱体部24の半径方向の長さより短く設定されており、リベット16の頭部16Aは、アッパフレーム54の弱体部24の範囲内に接触している。
このような接合構造42では、アッパフレーム54のリベット16が接合される部分の厚さが一定とされると共に、アッパフレーム54の貫通孔22の周りの部位の強化繊維の長さが、他の領域の強化繊維の長さよりも短い弱体部24を設けることで、段差を形成するという複雑なプロセスを有することなく弱体部24を形成することができる。
このような接合構造42では、図6に示されるように、車両の側突時にフロアパネル44に矢印Bに示す車両内側方向への入力が入ると、フロアパネル44への入力が矢印Cに示すようにアンダーメンバ46を介して取付板50に伝わり、取付板50および支持板52の締結部に矢印Dに示すモーメント力と矢印Eに示す軸力が負荷される。その際、図7に示されるように、取付板50とアッパフレーム54との間に所定値以上の荷重が作用した場合、アッパフレーム54のリベット16による接合部周辺の弱体部24が破壊されることで、取付板50からアッパフレーム54が脱離する。すなわち、取付板50からアッパフレーム54全体が脱落することで、スタックフレーム48に伝わるモーメント力Fを抑え、軸力Gのみを伝達させることが可能となる。
次に、図8〜図10を用いて、本発明に係る接合構造の第3実施形態について説明する。なお、第3実施形態において、第1及び第2実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
図8〜図10には、車両前部70に本実施形態の接合構造72が適用された例が示されている。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
図8及び図9に示されるように、車両前部70には、車体の車両前後方向に沿って配置されると共に筒状の角柱からなるクラッシュボックス74と、クラッシュボックス74の左右の縦壁部74Aに形成された開口75を貫通するように車両幅方向に沿って配置された他の部材としてのパンパーリインフォース76と、が設けられている。
クラッシュボックス74は、繊維強化樹脂部材で構成されている。クラッシュボックス74は、車両前後方向に沿って配置されたフロントサイドメンバ(図示省略)の前端部に設けられている。図示を省略するが、クラッシュボックス74の壁面には、車両前後方向に潰れやすくするための凹凸部が形成されていてもよい。
パンパーリインフォース76は、略矩形状の筒状部材からなり、クラッシュボックス74を構成する繊維強化樹脂と異なる金属材料で形成されている。
図9に示されるように、クラッシュボックス74の前面部74Bには、リベット16の軸部16Bが貫通する複数の貫通孔22が設けられている。パンパーリインフォース76の前面部76Aには、リベット16の軸部16Bが貫通する複数の貫通孔26が設けられている。パンパーリインフォース76の前面部76Aの前面にクラッシュボックス74の前面部74Bの後面が面接触された状態で、パンパーリインフォース76の前面部76Aとクラッシュボックス74の前面部74Bとがリベット16により接合されている。本実施形態では、パンパーリインフォース76の前面部76Aとクラッシュボックス74の前面部74Bとを接合するリベット16は、車両正面視にて正方形状にそれぞれ4個設けられている(図8参照)。クラッシュボックス74の前面部74Bに貫通孔22が形成されることで、クラッシュボックス74中の強化繊維(図示省略)が切断され、クラッシュボックス74の貫通孔22の周りの部位に強化繊維の長さが他の領域の強化繊維の長さよりも短い弱体部24が形成されている。
また、リベットの頭部16Aは、クラッシュボックス74の前面部74Bに面接触されており、頭部16Aが弱体部24と重なる範囲内に配置されている。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実施形態の接合構造72では、繊維強化樹脂部材で構成されたクラッシュボックス74の前面部74Bと、繊維強化樹脂部材と異なる金属材料で構成されたパンパーリインフォース76の前面部76Aとがリベット16により接合されている。クラッシュボックス74の前面部74Bには、リベット16の軸部16Bが貫通する貫通孔22の周りの部位に、強化繊維の長さが他の領域の強化繊維の長さよりも短い弱体部24が形成されている。リベット16の頭部16Aの軸部16B(又は貫通孔22の壁面)からの突出長さは、貫通孔22の壁面からの弱体部24の半径方向の長さより短く設定されており、リベット16の頭部16Aは、クラッシュボックス74の弱体部24の範囲内に接触している。
このような接合構造72では、クラッシュボックス74の前面部74Bのリベット16が接合される部分の厚さが一定とされると共に、前面部74Bの貫通孔22の周りの部位の強化繊維の長さが、他の領域の強化繊維の長さよりも短い弱体部24を設けることで、段差を形成するという複雑なプロセスを有することなく弱体部24を形成することができる。
このような接合構造72では、図8に示されるように、車両の前面衝突時にパンパーリインフォース76に矢印Hに示す車両後方向への入力が作用する。その際、クラッシュボックス74の前面部74Bとパンパーリインフォース76の前面部76Aとの間に所定値以上の荷重(剥離力)が作用した場合、図10に示すように、クラッシュボックス74の前面部74Bのリベット16による接合部周辺の弱体部24が破壊される。これにより、クラッシュボックス74からリベット16およびパンパーリインフォース76が脱離する。このため、パンパーリインフォース76が衝撃吸収部位であるクラッシュボックス74の縦壁部74Aに接触し、縦壁部74Aが圧壊することで、衝撃エネルギーを吸収することができる。すなわち、パンパーリインフォース76がクラッシュボックス74の左右の縦壁部74Aに衝突し、衝突荷重が縦壁部74Aにのみ付加されるため、効率的に所望のエネルギー吸収量を得ることができる。
なお、本実施形態では、車両前部70に接合構造72を適用した例が示されているが、これに限定されるものではなく、車両後部に本実施形態の接合構造を適用することができる。これにより、車両後部の衝突時に、クラッシュボックス74からパンパーリインフォース76を脱離させることができる。
次に、図11を用いて、本発明に係る接合構造の第4実施形態について説明する。なお、第4実施形態において、第1〜第3実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
図11に示されるように、本実施形態の接合構造90は、板状の繊維強化樹脂部材で構成された第1パネル12と、繊維強化樹脂部材と異なる材料で構成された他の部材としての第2パネル14と、第1パネル12と第2パネル14とを接合する接合部材としての締結具92と、を備えている。
締結具92は、ボルト94と、ナット96と、ボルト94と第2パネル14との間、及びナット96と第1パネル12との間に介在される2枚のワッシャー98と、を有している。ボルト94は、頭部94Aと軸部94Bを備えており、軸部94Bの先端部に形成されたねじ部にナット96が締結固定されている。
第1パネル12には、ボルト94の軸部94Bが貫通する貫通孔22が形成されている。第1パネル12に貫通孔22を形成することで、母材樹脂12A中の強化繊維13が切断される。これにより、第1パネル12における貫通孔22の周りの部位に、貫通孔22の周りの部位の強化繊維13の長さが、他の領域の強化繊維13の長さよりも短い弱体部24が形成されている。
第2パネル14には、ボルト94の軸部94Bが貫通する貫通孔26が形成されている。第2パネル14とボルト94の頭部94Aとの間にはワッシャー98が介在されており、第1パネル12とナット96との間には接触部としてのワッシャー98が介在されている。この状態で、ボルト94の軸部94Bに形成されたねじ部にナット96が締結固定されることで、第1パネル12と第2パネル14とが接合されている。
本実施形態の接合構造90では、断面視にてワッシャー98の軸部94B(又は貫通孔22の壁面)からの突出長さをL3としたとき、ワッシャー98の突出長さ(掛かり代)L3は、貫通孔22の壁面からの弱体部24の半径方向の長さL1より短く設定されている。言い替えると、ワッシャー98は、第1パネル12の弱体部24と重なる範囲内に面接触するように配置されている。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実施形態の接合構造90では、繊維強化樹脂部材で構成された第1パネル12と、繊維強化樹脂部材と異なる材料で構成された第2パネル14とがボルト94とナット96等により接合されている。その際、ワッシャー98の突出長さ(掛かり代)L3は、貫通孔22の壁面からの弱体部24の半径方向の長さL1より短く設定されており、ワッシャー98は、第1パネル12の弱体部24の範囲内に接触している。すなわち、ワッシャー98の突出長さ(掛かり代)L3よりも、強化繊維13の平均繊維長さ(L1と等しい)が長い関係とされている。
このような接合構造90では、第1パネル12と第2パネル14との間に外力により所定の荷重、例えば所定の剥離力またはせん断力が生じた場合に、第1パネル12のボルト94とナット96による接合部周辺の弱体部24が破壊されることで、第1パネル12から第2パネル14全体が脱離する(脱落する)。すなわち、ワッシャー98の突出長さ(掛かり代)L3が、貫通孔22の壁面からの弱体部24の半径方向の長さL1より短く設定されることで、図1に示すリベット16を使用した場合と同様の効果が得られる。
なお、本実施形態において、ボルト94とナット96の位置を反対にしても同様の効果が得られる。
次に、図12を用いて、本発明に係る接合構造の第5実施形態について説明する。なお、第5実施形態において、第1〜第4実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
図12に示されるように、本実施形態の接合構造110は、板状の繊維強化樹脂部材で構成された第1パネル12と、繊維強化樹脂部材と異なる材料で構成された他の部材としての第2パネル112と、第2パネル112から延出されると共に第1パネル12と第2パネル112とを接合する接合部材としての接合部114と、を備えている。
本実施形態では、接合部材としての接合部114が第2パネル112と一体で構成されている。すなわち、本発明の接合部材は、他の部材としての第2パネルと別部品で構成されている場合も、一体で構成されている場合も含む趣旨である。
第1パネル12には、予め第2パネル112から延出された接合部114を貫通させるための貫通孔22が形成されている。第1パネル12に貫通孔22を形成することで、母材樹脂12A中の強化繊維13が切断される。これにより、第1パネル12における貫通孔22の周りの部位に、貫通孔22の周りの部位の強化繊維13の長さが、他の領域の強化繊維13の長さよりも短い弱体部24が形成されている。
第2パネル112には、第1パネル12の貫通孔22を貫通するように延びた略断面ハット形状の接合部114が形成されている。
図示を省略するが、第1パネル12と第2パネル112とを接合する際には、まず板状の第1パネル12と板状の第2パネル112とを接触させるように配置する。この状態で、第1パネル12の側に貫通孔22を覆うように金型(図示省略)を配置し、第2パネル112側からポンチ(図示省略)により矢印116方向に第2パネル112を押圧し、第2パネル112を変形させる。これにより、第2パネル112の主要部位である一般部112Aから延びた接合部114が第1パネル12の貫通孔22を貫通し、第2パネル112と反対側の第1パネル12の貫通孔22の周縁部(本実施形態では貫通孔22の角部)に接触することで、第1パネル12と第2パネル112とが接合される。
その際、断面視にて接合部114の掛かり代114Aの貫通孔22の壁面からの突出長さをL4としたとき、掛かり代114Aの突出長さL4は、貫通孔22の壁面からの弱体部24の半径方向の長さL1より短く設定されている。すなわち、掛かり代114Aは、弱体部24と重なる範囲内に配置されている。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実施形態の接合構造110では、繊維強化樹脂部材で構成された第1パネル12と、繊維強化樹脂部材と異なる材料で構成された第2パネル112とが、第2パネル112の一般部112Aから延びた接合部114により接合されている。その際、接合部114の貫通孔22の壁面からの掛かり代114Aの突出長さL4は、貫通孔22の壁面からの弱体部24の半径方向の長さL1より短く設定されている。これにより、接合部114の掛かり代114Aは、第1パネル12の弱体部24の範囲内で接触している。すなわち、接合部114の掛かり代114Aの突出長さL4よりも、強化繊維13の平均繊維長さ(L1と等しい)が長い関係とされている。
このような接合構造110では、第1パネル12と第2パネル112との間に外力により所定の荷重、例えば所定の剥離力またはせん断力が生じた場合に、第1パネル12の接合部114周辺の弱体部24が破壊されることで、第1パネル12から第2パネル112全体が脱離する(脱落する)。
次に、図13を用いて、本発明に係る接合構造の第6実施形態について説明する。なお、第6実施形態において、第1〜第5実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
図13に示されるように、本実施形態の接合構造130は、板状の繊維強化樹脂部材で構成された第1パネル12と、繊維強化樹脂部材と異なる材料で構成された他の部材としての第2パネル132と、第2パネル132から延出されると共に第1パネル12と第2パネル132とを接合する接合部材としての屈曲部134と、を備えている。すなわち、本実施形態では、接合部材としての屈曲部134が第2パネル132と一体で構成されている。
第1パネル12には、予め第2パネル112から延出された屈曲部134を貫通させるための貫通孔22が形成されている。第1パネル12に貫通孔22を形成することで、母材樹脂12A中の強化繊維13が切断される。これにより、第1パネル12における貫通孔22の周りの部位に、貫通孔22の周りの部位の強化繊維13の長さが、他の領域の強化繊維13の長さよりも短い弱体部24が形成されている。
第2パネル132には、第1パネル12の貫通孔22を貫通するように屈曲された略横U字形状の屈曲部134が設けられている。図示を省略するが、第1パネル12と第2パネル132とを接合する前は、第2パネル132は略平面状とされ、第2パネル132には、予め平面視にて略U字状のスリット132Aが形成されている。第1パネル12と第2パネル132とを接合する際には、第2パネル132におけるスリット132Aの内側の凸状部を、図13中の上方側に略L字状に折り曲げる。そして、略L字状の折り曲げ部を第1パネル12の貫通孔22に貫通させ、さらに略L字状の折り曲げ部の先端部を貫通孔22よりも外側に折り曲げることで、略横U字状の屈曲部134を形成することができる。屈曲部134の掛かり代134Aが第1パネル12の貫通孔22の縁部に接触することで、第1パネル12と第2パネル132とが接合されている。
その際、断面視にて屈曲部134の掛かり代134Aの貫通孔22からの突出長さをL5としたとき、掛かり代134Aの突出長さL5は、貫通孔22の壁面からの弱体部24の半径方向の長さL1より短く設定されている。すなわち、屈曲部134の掛かり代134Aは、第1パネル12の弱体部24と重なる範囲内に配置されている。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実施形態の接合構造130では、繊維強化樹脂部材で構成された第1パネル12と、繊維強化樹脂部材と異なる材料で構成された第2パネル132とが、第2パネル132から延びた屈曲部134により接合されている。その際、屈曲部134の掛かり代134Aの突出長さL5は、貫通孔22の壁面からの弱体部24の半径方向の長さL1より短く設定されており、屈曲部134の掛かり代134Aは、第1パネル12の弱体部24の範囲内に配置されている。すなわち、屈曲部134の掛かり代134Aの突出長さL5よりも、強化繊維13の平均繊維長さ(L1と等しい)が長い関係とされている。
このような接合構造130では、第1パネル12と第2パネル132との間に外力により所定の荷重、例えば所定の剥離力またはせん断力が生じた場合に、第1パネル12の屈曲部134周辺の弱体部24が破壊されることで、第1パネル12から第2パネル132全体が脱離する(脱落する)。
なお、第6実施形態において、貫通孔22の形状は、略円形状に限定するものではなく、矩形状などの他の形状でもよい。
なお、第1〜第6実施形態において、接合部材は、これらの実施形態に限定されるものではなく、他の構成の接合部材を含む趣旨である。
また、第1〜第6実施形態において、繊維強化樹脂部材に形成する貫通孔の大きさ、繊維の平均長さは、これらの実施形態に限定されるものではなく、変更が可能である。
また、繊維強化樹脂部材は、予め繊維(強化繊維)を所定長さに設定し、貫通孔を形成することで、繊維を切断して貫通孔の周囲の部位に弱体部を形成したが、これに限定されるものではない。例えば、繊維強化樹脂部材の成形時に、貫通孔の周囲の繊維の長さが、他の領域の繊維の長さよりも短くなるように、母材樹脂中に繊維を配置する構成でもよい。
なお、第1〜第6実施形態において、他の部材は、繊維強化樹脂部材と異なる材料により形成されていれば、これらの実施形態に記載の材料に限定されるものではなく、他の材料に変更可能である。すなわち、他の部材が金属の場合の他、樹脂の場合にも本発明を適用することができる。
10 接合構造
12 第1パネル(繊維強化樹脂部材)
12A 母材樹脂
13 強化繊維(繊維)
14 第2パネル(他の部材)
16 リベット(接合部材)
16B 軸部
16A 頭部(接触部)
22 貫通孔
24 弱体部
40 車両用電池搭載構造
42 接合構造
48 スタックフレーム
50 取付板(他の部材)
54 アッパフレーム(繊維強化樹脂部材)
70 車両前部
72 接合構造
74 クラッシュボックス(繊維強化樹脂部材)
76 パンパーリインフォース(他の部材)
90 接合構造
92 締結具(接合部材)
94 ボルト
94B 軸部
98 ワッシャー(接触部)
110 接合構造
112 第2パネル(他の部材)
114 接合部(接合部材)
114A 掛かり代(接触部)
130 接合構造
132 第2パネル(他の部材)
134 屈曲部(接合部材)
134A 掛かり代(接触部)

Claims (5)

  1. 母材樹脂中に所定長さの繊維を含んだ繊維強化樹脂部材と、
    前記繊維強化樹脂部材と異なる材料からなる他の部材と、
    接合される部分の厚さが一定とされた前記繊維強化樹脂部材を貫通すると共に、前記繊維強化樹脂部材と前記他の部材とを接合する接合部材と、
    前記繊維強化樹脂部材における前記接合部材が貫通する貫通孔の周りの部位に設けられ、前記貫通孔の周りの部位の前記繊維の長さが、他の領域の前記繊維の長さよりも短い弱体部と、
    前記接合部材に設けられ、前記繊維強化樹脂部材と接触し、かつ前記弱体部と重なる範囲内に配置される接触部と、
    を有する接合構造。
  2. 前記弱体部は、前記繊維強化樹脂部材に前記接合部材を貫通させる貫通孔を形成し、前記繊維を切断することで、前記貫通孔の周囲に形成されている請求項1に記載の接合構造。
  3. 前記接合部材がリベットであり、前記接触部がリベットの頭部である請求項1又は請求項2に記載の接合構造。
  4. 前記繊維強化樹脂部材が、車両側部に設けられた前記他の部材に取り付けられるスタックフレームの構成部品である請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の接合構造。
  5. 前記繊維強化樹脂部材が、車体の車両前後方向の少なくとも一方の端部に設けられたクラッシュボックスであり、
    前記他の部材が前記クラッシュボックスを貫通するバンパーリインフォースである請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の接合構造。
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