JP2015039704A - 摩擦攪拌接合用ツール - Google Patents

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Abstract

【課題】ツール部をシャンク部により確実に固定することができ、且つツール部をシャンク部から容易に取り外すことが可能な摩擦攪拌接合用ツールを提供する。
【解決手段】摩擦攪拌接合用ツール10aは、ツール部200a、シャンク部100a及びキャップ部300を備える。ツール部200a及びシャンク部100aは、互いに嵌合させられることによってツール部200aがシャンク部100aに対して回転軸11周りの方向に移動することを制限しつつ、回転軸に平行な方向に移動することを可能にする六角錐台状凹部121及び六角錐台状凸部211をそれぞれ有する。六角錐台状凹部121及び六角錐台状凸部211が互いに嵌合させられた後に、ツール部200a及びシャンク部100aがキャップ部300により覆われることにより、シャンク部100aにツール部200aが固定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、摩擦攪拌接合用ツールに関し、特に、ツール部とツール部を先端に固定されるシャンク部とを備えた摩擦攪拌接合用ツールに関する。
近年、摩擦攪拌効果を利用した接合及び補修の技術の発展が目覚ましい。摩擦攪拌接合(Friction Stir Welding)では、従来の溶接では成し得なかった高炭素鋼同士の接合や、Fe/Al異材接合や、溶接に高真空を必要とするTiやその合金などの接合成功例が数多く報告されている。摩擦攪拌接合は、開発当初は被接合材としてAlを対象とした技術であったため、使用されるツールには工具鋼等の比較的に入手し易い材料が使用可能である。そのため、ツールに関する問題としては、主に塑性流動や攪拌効率などの継手への影響を与えるプローブやショルダの形状に集中している。
一方で、近年、摩擦攪拌接合において発展が目覚ましい技術は、Alに比較すると融点が1000℃近く高い鉄鋼材料やTi基合金やNi合金を接合又は補修する技術である。これらの材料を接合又は補修する場合には、高温における強度や耐摩耗性に優れたツールが必要である。今までに、cBN(立方晶窒化硼素)やSi(窒化珪素)を焼結したセラミック系ツールや、Ni基合金、Co基合金、Mo基合金、W基合金、Ir基合金等の金属系ツールなど、高温で高い性能を持つツールが開発されており、上記の高融点金属の接合も可能になりつつある。
このようなIr基合金等によるツールは一般的に高額となるため、接合や補修に寄与する一部のみツールとし、ツールを保持するためのホルダを安価な材料で作製して組み合わせる手法が採られている。例えば、特許文献1には、シャンク部に着脱自在なツールの後部側に係止部として切り欠きを形成した摩擦攪拌接合用ツールが開示されている。工具鋼やダイス鋼で構成されたシャンク部には、係止部が設けられたツールの後部側を挿入させる収容部が設けられている。シャンク部の収容部内にツールの後部側が挿入されると共に、収容部内に挿入されたツールの係止部にシャンク部の側面からねじ込んだネジが押し付けられることにより、ツールがシャンク部に固定される。
特開2005−199281号公報
しかし、融点の高い金属を接合する際には、ツールだけではなく、ツールを保持するホルダへも伝熱し、さらに高いねじり応力がかかる。これらはツールとホルダとの焼き付きや噛み込みの原因となり、ツールの取外しが困難となる場合がある。また、焼き嵌め等の方法でツールとホルダとを組み立てた場合には、加熱により嵌め合いが緩まり、動力源に固定されたホルダからの回転力をツールに十分に伝えられない場合がある。また、ツールがホルダから容易に抜けてしまうという問題も散見されている。
本発明は上記課題を考慮してなされたものであり、ツール部をシャンク部により確実に固定することができ、且つツール部をシャンク部から容易に取り外すことが可能な摩擦攪拌接合用ツールを提供することを目的とする。
本発明は、被加工物に回転させられつつ当接させられるツール部と、ツール部を先端に固定され、ツール部と共に回転させられるシャンク部と、ツール部及びシャンク部を覆うキャップ部とを備え、ツール部及びシャンク部におけるツール部とシャンク部とが互いに接触する部位には、互いに嵌合させられることによって、ツール部がシャンク部に対してシャンク部の回転軸周りの方向に移動することを制限しつつ、ツール部がシャンク部に対してシャンク部の回転軸に平行な方向に移動することを可能にする凸形状部及び凹形状部の少なくともいずれかをそれぞれ有し、ツール部及びシャンク部の凸形状部及び凹形状部が互いに嵌合させられた後に、ツール部及びシャンク部がキャップ部により覆われることにより、シャンク部の先端にツール部が固定される摩擦攪拌接合用ツールである。
この構成によれば、摩擦攪拌接合用ツールは、キャップ部によりツール部がシャンク部に固定されているときは、互いに嵌合させられた凸形状部及び凹形状部により、ツール部がシャンク部に対してシャンク部の回転軸周りの方向に移動することが制限され、ツール部がシャンク部に対してシャンク部の回転軸に平行な方向に移動することがキャップ部により制限されるため、シャンク部の回転時にツール部がシャンク部に対してシャンク部の回転軸周りの方向にずれてしまい、ツール部とシャンク部との固定が緩むことや、ツール部がシャンク部から抜け落ちることを確実に防止することができる。
一方、キャップ部を取り外すと、凸形状部及び凹形状部は互いに嵌合していても、ツール部がシャンク部に対してシャンク部の回転軸に平行な方向に移動することが可能であるため、ツール部をシャンク部から容易に取り外すことができる。
また、本発明は、被加工物に回転させられつつ当接させられるツール部と、ツール部を先端に固定され、ツール部と共に回転させられるシャンク部と、ツール部をシャンク部の先端に固定するためのネジ溝を外周面に有するネジとを備え、ツール部及びシャンク部におけるツール部とシャンク部とが互いに接触する部位には、互いに嵌合させられることによって、ツール部がシャンク部に対してシャンク部の回転軸周りの方向に移動することを制限しつつ、ツール部がシャンク部に対してシャンク部の回転軸に平行な方向に移動することを可能にする凸形状部及び凹形状部の少なくともいずれかをそれぞれ有し、シャンク部には、ネジがシャンク部の内部を通ってシャンク部の先端に固定されるツール部に達することが可能なシャンク部孔部を有し、ツール部には、シャンク部孔部を通ったネジの外周面のネジ溝と互いに噛み合うネジ溝を内周面に有するツール部ネジ孔部を有し、ツール部及びシャンク部の凸形状部及び凹形状部が互いに嵌合させられた後に、シャンク部孔部に通されたネジの外周面のネジ溝がツール部ネジ孔部の内周面のネジ溝と互いに噛み合うことにより、シャンク部の先端にツール部が固定される摩擦攪拌接合用ツールである。
この構成によれば、摩擦攪拌接合用ツールは、ツール部及びシャンク部の凸形状部及び凹形状部が互いに嵌合させられた後に、シャンク部孔部に通されたネジがツール部ネジ孔部にねじ込まれることにより、互いに嵌合させられた凸形状部及び凹形状部により、ツール部がシャンク部に対してシャンク部の回転軸周りの方向に移動することが制限されるため、ネジの外周面のネジ溝がツール部ネジ孔部の内周面のネジ溝と互いに噛み合い、ツール部はシャンク部に引き付けられて固定される。
互いに嵌合させられた凸形状部及び凹形状部により、ツール部がシャンク部に対してシャンク部の回転軸周りの方向に移動することが制限され、ツール部がシャンク部に対してシャンク部の回転軸に平行な方向に移動することをネジにより制限されるため、シャンク部の回転時にツール部がシャンク部に対してシャンク部の回転軸周りの方向にずれてしまい、ツール部とシャンク部との固定が緩むことや、ツール部がシャンク部から抜け落ちることを確実に防止することができる。
一方、ネジがシャンク部の回転軸と平行な方向に移動することが制限された状態で、ネジをツール部ネジ孔部から外れる方向に回転させることにより、互いに嵌合させられた凸形状部及び凹形状部により、ツール部がシャンク部に対してシャンク部の回転軸周りの方向に移動することは制限されるが、ツール部がシャンク部に対してシャンク部の回転軸に平行な方向に移動することが可能であるため、ネジの外周面のネジ溝がツール部ネジ孔部の内周面のネジ溝と互いに噛み合い、ツール部はシャンク部から離れる方向に力を加えられてシャンク部から取り外される。これにより、ツール部をシャンク部から容易に取り外すことができる。
この場合、シャンク部孔部の内周面にはツール部ネジ孔部の内径よりも大きな内径のネジ溝を有し、シャンク部孔部の内周面のネジ溝と互いに噛み合うネジ溝を外周面に有するツール部取外し用ネジをねじ込むことも可能であることが好適である。
この構成によれば、シャンク部孔部にツール部ネジ孔部よりも大きな径のネジ溝を設け、そのネジ溝と噛み合う径のツール部取外し用ネジをねじ込むことにより、ツール部が押し出される。これにより、ツール部をシャンク部から容易に取り外すことができる。
また、ネジの外周面のネジ溝及びツール部ネジ孔部の内周面のネジ溝は、シャンク部の回転方向と同一方向にネジを回転させると、ネジがツール部ネジ孔部の奥の方向に移動するようになっていることが好適である。
この構成によれば、シャンク部の回転時には、ネジがツール部ネジ孔部の奥の方向に移動させられる方向に力が加わるため、ネジが緩むことにより、ツール部とシャンク部との固定が緩むことや、ツール部がシャンク部から抜け落ちることをより効果的に防止することができる。
また、凸形状部は多角錐状及び多角錐台状のいずれかに突出した形状であり、凹形状部は多角錐状及び多角錐台状のいずれかに窪んだ形状にできる。
この構成によれば、単純な形状により、ツール部がシャンク部に対してシャンク部の回転軸周りの方向に移動することを制限しつつ、ツール部がシャンク部に対してシャンク部の回転軸に平行な方向に移動することを容易にすることができる。
また、凸形状部はキーとして突出した形状であり、凹形状部はキー溝として窪んだ形状にできる。
この構成によれば、単純な形状により、ツール部がシャンク部に対してシャンク部の回転軸周りの方向に移動することを確実に制限しつつ、ツール部がシャンク部に対してシャンク部の回転軸に平行な方向に移動することを可能にすることができる。
また、凸形状部はシャンク部の回転軸に平行であって回転軸周りの方向に垂直な面を含む鋸歯状に突出した形状であり、凹形状部はシャンク部の回転軸に平行であって回転軸周りの方向に垂直な面を含む鋸歯状に窪んだ形状にできる。
この構成によれば、回転軸周りの方向に垂直な面同士が互いに当接しあうことにより、ツール部がシャンク部に対してシャンク部の回転軸周りの一方向に移動することを確実に制限しつつ、ツール部がシャンク部に対してシャンク部の回転軸に平行な方向に移動することを可能にすることができる。
また、凸形状部はシャンク部の回転軸に平行であって回転軸周りの方向に垂直な面を含む鋸歯状であり、凹形状部はシャンク部の回転軸に平行であって回転軸周りの方向に垂直な面を含む鋸歯状であり、ネジの外周面のネジ溝と互いに噛み合うネジ溝を内周面に有し、シャンク部孔部の内径よりも大きな外径を有するナットをさらに備え、ネジの外周面のネジ溝とナットの内周面のネジ溝とが互いに噛み合わされつつナットの内部にネジが通され、ツール部及びシャンク部の凸形状部及び凹形状部が互いに嵌合させられ、ツール部とナットとの間にシャンク部が位置する状態で、シャンク部孔部に通されたネジの外周面のネジ溝がツール部ネジ孔部の内周面のネジ溝と互いに噛み合わされた後に、ナットとツール部とが近づく方向にナットが回転させられることにより、シャンク部の先端にツール部が固定され、ナットとツール部とが遠ざかる方向にナットが回転させられた後に、互いに嵌合し合う鋸歯状の回転軸周りの方向に垂直な面それぞれが離れる方向にネジが回転させられることにより、シャンク部の先端からツール部が取り外されることが好適である。
この構成では、ネジをシャンク部を通してツール部にねじ込み、ナットを締め付けることで、確実にツール部をシャンク部の先端に固定し、その後にナットを緩め、ネジを回転させることで、ツール部の鋸歯状の斜面とシャンク部の鋸歯状の斜面とが滑り合い、ツール部はシャンク部から離れる方向に力を加えられてシャンク部から取り外される。これにより、容易にツール部をシャンク部から取り外すことができる。
また、凸形状部はシャンク部の回転軸に平行であって回転軸周りの方向に垂直な面を含む鋸歯状であり、凹形状部はシャンク部の回転軸に平行であって回転軸周りの方向に垂直な面を含む鋸歯状であり、上記の凸形状部は鋸歯状に突出した形状であり、凹形状部は鋸歯状に窪んだ形状である場合には、ツール部ネジ孔部及びシャンク部孔部からネジが取り除かれた後に、ツール部ネジ孔部の内周面のネジ溝と互いに噛み合うネジ溝を外周面に有するツール部取外し用ネジがシャンク部孔部に通され、ツール部取外し用ネジの外周面のネジ溝がツール部ネジ孔部の内周面のネジ溝と互いに噛み合わされた後に、互いに嵌合し合う鋸歯状の回転軸周りの方向に垂直な面それぞれが離れる方向に、ツール部取外し用ネジが回転させられることにより、シャンク部の先端からツール部が取り外されることが好適である。
この構成では、ネジをシャンク部及びツール部にねじ込むことで、確実にツール部をシャンク部の先端に固定することができる。その後にネジをシャンク部から取り外し、ツール部取外し用ネジをシャンク部孔部を通してツール部ネジ孔部にねじ込み、さらにネジを回転させることで、ツール部の鋸歯状の斜面とシャンク部の鋸歯状の斜面とが滑り合い、ツール部はシャンク部から離れる方向に力を加えられてシャンク部から取り外される。これにより、容易にツール部をシャンク部から取り外すことができる。
また、本発明は、被加工物に回転させられつつ当接させられるツール部と、ツール部を先端に固定され、ツール部と共に回転させられるシャンク部と、ツール部とシャンク部とが互いに接触する部位に固定される摺動制限部材とを備え、ツール部及びシャンク部におけるツール部とシャンク部とが互いに接触する部位には、互いに嵌合させられることによって、ツール部がシャンク部に対してシャンク部の回転軸に平行な方向に移動することを制限しつつ、ツール部がシャンク部に対してシャンク部の回転軸に垂直な方向に摺動することを可能にする台形状に突出したアリ型部及び台形状に窪んだアリ溝部の少なくともいずれかをそれぞれ有し、ツール部及びシャンク部のアリ型部及びアリ溝部が互いに嵌合させられた後に、ツール部がシャンク部に対してシャンク部の回転軸に垂直な方向に摺動することを制限するように、ツール部とシャンク部とが互いに接触する部位に摺動制限部材が固定されることにより、シャンク部の先端にツール部が固定される摩擦攪拌接合用ツールである。
この構成によれば、摺動制限部材がツール部とシャンク部とが互いに接触する部位に固定されているときは、互いに嵌合させられたアリ型部及びアリ溝部により、ツール部がシャンク部に対してシャンク部の回転軸に平行な方向に移動することが制限され、ツール部がシャンク部に対してシャンク部の回転軸に垂直な方向に摺動することが摺動制限部材により制限されるため、シャンク部の回転時に、ツール部とシャンク部との固定が緩むことや、ツール部がシャンク部から抜け落ちることを確実に防止することができる。一方、摺動制限部材を取り外すと、アリ型部及びアリ溝部は互いに嵌合していても、ツール部がシャンク部に対してシャンク部の回転軸に垂直な方向に移動することが可能であるため、ツール部をシャンク部から容易に取り外すことができる。
この場合、ツール部及びシャンク部のアリ型部及びアリ溝部が互いに嵌合させられているときであって、ツール部とシャンク部とが互いに接触する部位に摺動制限部材が固定されていないときに、ツール部がシャンク部に対してシャンク部の回転軸に垂直な方向に摺動するように力を加える取外し部材を取付けることが可能な取外し部材受部をさらに備えることが好適である。
この構成によれば、取外し部材を取外し部材受部に取付けて、取外し部材によりツール部がシャンク部に対してシャンク部の回転軸に垂直な方向に摺動するように力を加えることにより、外れにくいツール部であっても、容易にシャンク部から取り外すことができる。
本発明の摩擦攪拌接合用ツールによれば、ツール部とシャンク部との固定が緩むことや、ツール部がシャンク部から抜け落ちることを確実に防止することができ、ツール部をシャンク部から容易に取り外すことができる。
第1実施形態に係るシャンク部、ツール部及びキャップ部を示す側面図である。 図1のツール部を矢印Aの方向から視た平面図である。 第2実施形態に係るシャンク部、ツール部及びキャップ部を示す側面図である。 図3のツール部を矢印Bの方向から視た平面図である。 第3実施形態に係るシャンク部、ツール部及びキャップ部を示す側面図である。 図5のツール部を矢印Cの方向から視た平面図である。 第4実施形態に係るシャンク部、ツール部及びキャップ部を示す側面図である。 図7のツール部を矢印Dの方向から視た平面図である。 第5実施形態に係るネジ、シャンク部及びツール部を示す側面図である。 図9のツール部を矢印Eの方向から視た平面図である。 図9のネジを用いてシャンク部にツール部を固定した状態を示す縦断面図である。 図11の状態からネジを取り除きシャンク部にツール部取外し用ネジをねじ込んだ状態を示す縦断面図である。 図12の状態からツール部取外し用ネジをさらにねじ込んでシャンク部からツール部を取り外した状態を示す縦断面図である。 第6実施形態に係るネジ、シャンク部及びツール部を示す側面図である。 図14の摩擦攪拌接合用ツールを矢印Fの方向から視た平面図である。 第7実施形態に係るネジ、シャンク部及びツール部を示す側面図である。 図16の摩擦攪拌接合用ツールを矢印Gの方向から視た平面図である。 第8実施形態に係るネジ、シャンク部及びツール部を示す側面図である。 図18の摩擦攪拌接合用ツールを矢印Hの方向から視た平面図である。 第9実施形態に係るネジ、ナット、シャンク部及びツール部を示す側面図である。 図20の摩擦攪拌接合用ツールを矢印Iの方向から視た平面図である。 図20のネジ及びナットを用いてシャンク部にツール部を固定した状態を示す部分断面図である。 図22の状態から、ツール部から遠ざかる方向にナットを回転させた状態を示す部分断面図である。 図23の状態から、ツール部の鋸歯状の垂直面とシャンク部の鋸歯状の垂直面とが離れる方向にネジを回転させてシャンク部からツール部を取り外した状態を示す部分断面図である。 第10実施形態に係るネジ、シャンク部及びツール部を示す側面図である。 図25の摩擦攪拌接合用ツールを矢印Jの方向から視た平面図である。 図25のネジを用いてシャンク部にツール部を固定した状態を示す部分断面図である。 図27の状態からネジを取り除きシャンク部を通してツール部にツール部取外し用ネジをねじ込んだ状態を示す部分断面図である。 図28の状態から、ツール部の鋸歯状の垂直面とシャンク部の鋸歯状の垂直面とが離れる方向にツール部取外し用ネジを回転させてシャンク部からツール部を取り外した状態を示す部分断面図である。 第11実施形態に係るシャンク部、ツール部及び蓋を示す斜視図である。 図30の組立てたシャンク部、ツール部及び蓋を矢印Kの方向から視た平面図である。 図31のL−L線による断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る摩擦攪拌接合用ツール10aは、シャンク部100a、ツール部200a及びキャップ部300を備えている。
シャンク部100aは、全体として円柱状の形状を有する。シャンク部100aは、ツール部200aを図1中で下端となる先端に固定され、ツール部200aと共に不図示の動力源により回転軸11周りに回転させられる。シャンク部100aは、工具鋼等の比較的に安価な材料により製造することができる。シャンク部100aの先端の周縁や外周面には、キャップ部300をネジで固定するためのネジ孔部が設けられていても良い。あるいは、シャンク部100aの先端の外周面には、キャップ部300を固定するためのネジ溝が設けられていても良い。
ツール部200aは、シャンク部100aの先端に固定され、被加工物に回転させられつつ当接させられる。ツール部200aは、被加工物に当接させられる先端部に円錐台状又は円柱状の基部205から突出した円柱状のショルダ201を有する。基部205は、図1及び以下に示す他の実施形態では円錐台状の基部を用いて説明するが、円柱状等の形状にも種々変更することができる。ショルダ201の先端の中央には、ショルダ201よりも小さい径の底面を有する円錐台状のプローブ202が突出している。鉄鋼材料やTi基合金やNi合金等の高融点の被加工物を加工する際には、ツール部200aはIr基合金等により製造することができる。本実施形態では、ツール部200aは摩擦攪拌接合を行うことが可能な最小限の大きさであるため、Ir合金等の比較的に高価な材料を用いて製造しても、製造コストを低減することができる。
キャップ部300は、全体として円筒状の形状を有する。キャップ部300は、工具鋼等の比較的に安価な材料により製造することができる。キャップ部300は、キャップ部内面301を有する。キャップ部内面301は、シャンク部100aの先端の形状に対応した形状を有する。キャップ部内面301は、端部により内径が小さくされた縮径部302を有する。縮径部302は、ツール部200aの円錐台状又は円柱状の基部205の形状に対応し、円錐台状又は円柱状の基部205の外径よりも小さくショルダ201の外径以上の内径を有する。キャップ部300には、シャンク部100aの先端に固定されるために、シャンク部100aのネジ孔部に対応した孔部が設けられていても良い。あるいは、キャップ部内面301には、シャンク部100aの先端に固定されるために、シャンク部100aの先端の外周面に設けられたネジ溝に対応したネジ溝が設けられていても良い。
シャンク部100aの先端には、六角錐台状に窪んだ六角錐台状凹部121を有する。六角錐台状凹部121の側面は、シャンク部100aの先端からシャンク部100aの内部に至るにつれて、シャンク部100aの回転軸11に接近するように傾斜している。なお、六角錐台状凹部121は、必ずしも六角錐台状の形状に限定されず、四角錐や八角錐やその他の多角錐、及び四角錐台や八角錐台やその他の多角錐台の形状とすることができる。
図1及び図2に示すように、ツール部200aの基部205のシャンク部100aに接触する部位には、シャンク部100aの六角錐台状凹部121の形状に対応した六角錐台状凸部211を有する。六角錐台状凸部211の側面は、ツール部200aの基部205から離れるにつれて、ツール部200aの回転軸となるシャンク部100aの回転軸11に接近するように傾斜している。なお、六角錐台状凸部211は、必ずしも六角錐台状の形状に限定されず、四角錐や八角錐やその他の多角錐、及び四角錐台や八角錐台やその他の多角錐台の形状とすることができる。
以下、本実施形態の摩擦攪拌接合用ツール10aの作用について説明する。摩擦攪拌接合用ツール10aを使用して摩擦攪拌接合を行う際には、シャンク部100aの六角錐台状凹部121とツール部200aの六角錐台状凸部211とが互いに嵌合させられる。六角錐台状凹部121及び六角錐台状凸部211は共に六角錐台の形状を有するため、ツール部200aがシャンク部100aに対してシャンク部100aの回転軸11周りの方向に移動することが制限されつつ、ツール部200aがシャンク部100aに対してシャンク部100aの回転軸11に平行な方向に移動することを可能にする。
六角錐台状凹部121と六角錐台状凸部211とが互いに嵌合させられた状態で、シャンク部100aの先端及びツール部200aの基部205が、シャンク部100aに取付けられたキャップ部300により覆われることにより、シャンク部100aの先端にツール部200aが固定される。このとき、キャップ部300から、ツール部200aのショルダ201及びプローブ202が露出している。このように、シャンク部100aの先端にツール部200aが固定された状態で摩擦攪拌接合を行うことができる。シャンク部100aからツール部200aを取り外す際には、キャップ部300をシャンク部100a及びツール部200aから取り外すことにより、シャンク部100aからツール部200aを容易に取り外すことができる。なお、互いに接触する六角錐台状凹部121及び六角錐台状凸部211、キャップ部内面301には、BN等の離型剤を塗布しておくことが、焼き付きを防止するために効果的である。
本実施形態によれば、摩擦攪拌接合用ツール10aは、被加工物に回転させられつつ当接させられるツール部200aと、ツール部200aを先端に固定され、ツール部200aと共に回転させられるシャンク部100aと、ツール部200a及びシャンク部100aを覆うキャップ部300とを備える。ツール部200a及びシャンク部100aにおけるツール部200aとシャンク部100aとが互いに接触する部位には、互いに嵌合させられることによって、ツール部200aがシャンク部100aに対してシャンク部100aの回転軸11周りの方向に移動することを制限しつつ、ツール部200aがシャンク部100aに対してシャンク部100aの回転軸に平行な方向に移動することを可能にする六角錐台状凹部121及び六角錐台状凸部211をそれぞれ有する。ツール部200a及びシャンク部100aの六角錐台状凹部121及び六角錐台状凸部211が互いに嵌合させられた後に、ツール部200a及びシャンク部100aがキャップ部300により覆われることにより、シャンク部100aの先端にツール部200aが固定される。
このため、キャップ部300によりツール部200aがシャンク部100aに固定されているときは、互いに嵌合させられた六角錐台状凹部121及び六角錐台状凸部211により、ツール部200aがシャンク部100aに対してシャンク部100aの回転軸11周りの方向に移動することが制限され、ツール部200aがシャンク部100aに対してシャンク部100aの回転軸11に平行な方向に移動することがキャップ部300により制限されるため、シャンク部100aの回転時にツール部200aがシャンク部100aに対してシャンク部100aの回転軸11周りの方向にずれてしまい、ツール部200aとシャンク部100aとの固定が緩むことや、ツール部200aがシャンク部100aから抜け落ちることを確実に防止することができる。
一方、キャップ部300を取り外すと、六角錐台状凹部121及び六角錐台状凸部211は互いに嵌合していても、ツール部200aがシャンク部100aに対してシャンク部100aの回転軸11に平行な方向に移動することが可能であるため、ツール部200aをシャンク部100aから容易に取り外すことができる。
また、本実施形態では、六角錐台状凹部121は六角錐台状に窪んだ形状であり、六角錐台状凸部211は六角錐台状に突出した形状である。そのため、単純な形状により、ツール部200aがシャンク部100aに対してシャンク部100aの回転軸11周りの方向に移動することを制限しつつ、ツール部100aがシャンク部200aに対してシャンク部200aの回転軸11に平行な方向に移動することを容易にすることができる。加えて、本実施形態では、被加工物に当接させられるツール部200aの側に突出した六角錐台状凸部211が設けられており、ツール部200aの回転軸11に沿った長さが大きくなるため、ツール部200aの強度を向上させることができる。
以下、本発明の第2実施形態について説明する。図3及び図4に示すように、本実施形態の摩擦攪拌接合用ツール10bでは、シャンク部100bに第1実施形態のツール部200aの六角錐台状凸部211と同様の六角錐台状凸部111を備え、ツール部200bに第1実施形態のシャンク部100aの六角錐台状凹部121と同様の六角錐台状凹部221を備えている点が上記第1実施形態と異なっている。摩擦攪拌接合用ツール10bのその他の構成及び作用については、上記第1実施形態と同様である。
本実施形態では、被加工物に当接させられるツール部200bの側に窪んだ六角錐台状凹部221を備えているため、Ir合金等の比較的に高価な材料を用いて製造しても、材料の使用量を低減することにより、製造コストを低減することができる。
以下、本発明の第3実施形態について説明する。図5に示すように、本実施形態の摩擦攪拌接合用ツール10cでは、シャンク部100cの先端の中央には、円錐台状に窪んだ円錐台状凹部122を有する。円錐台状凹部122の側面は、シャンク部100cの先端からシャンク部100cの内部に至るにつれて、シャンク部100cの回転軸11に接近するように傾斜している。また、シャンク部100cの先端の周縁には、回転軸11周りの0°及び180°の位置に回転軸11に平行な方向に突出したキー131を有する。これらのキー131は、回転軸11周りの0°、90°、180°及び270°の位置に十字状に配置されていても良い。また、キー131は、その他の任意の数が配置されていても良い。
図5及び図6に示すように、ツール部200cの基部205のシャンク部100cに接触する部位には、シャンク部100cの円錐台状凹部122の形状に対応した円錐台状凸部212を有する。円錐台状凸部212の側面は、ツール部200cの基部205から離れるにつれて、ツール部200cの回転軸となるシャンク部100cの回転軸11に接近するように傾斜している。ツール部200cの基部205の周縁には、シャンク部100cのキー131の形状に対応して、回転軸11周りの0°及び180°の位置に回転軸11に平行な方向に窪んだキー溝232を有する。これらのキー溝232は、回転軸11周りの0°、90°、180°及び270°の位置に十字状に配置されていても良い。また、キー溝232は、その他の任意の数が配置されていても良い。
以下、本実施形態の摩擦攪拌接合用ツール10cの作用について説明する。摩擦攪拌接合用ツール10cを使用して摩擦攪拌接合を行う際には、シャンク部100cの円錐台状凹部122とツール部200cの円錐台状凸部212、及びシャンク部100cのキー131とツール部200cのキー溝232とが互いに嵌合させられる。円錐台状凹部122及び円錐台状凸部212は共に円錐台の形状を有するため、ツール部200cがシャンク部100cに対してシャンク部100cの回転軸11に平行な方向に移動することが可能となる。一方、キー131及びキー溝232は互いに嵌合するため、ツール部200cがシャンク部100cに対してシャンク部100cの回転軸11周りの方向に移動することが制限される。なお、互いに接触する円錐台状凹部122、円錐台状凸部212、キー131及びキー溝232には、BN等の離型剤を塗布しておくことが、焼き付きを防止するために効果的である。
円錐台状凹部122と円錐台状凸部212、及びキー131とキー溝232とが互いに嵌合させられた状態で、シャンク部100cの先端及びツール部200cの基部205がキャップ部300により覆われることにより、シャンク部100cの先端にツール部200cが固定される。このとき、キャップ部300から、ツール部200cのショルダ201及びプローブ202が露出している。このように、シャンク部100cの先端にツール部200cが固定された状態で摩擦攪拌接合を行うことができる。シャンク部100cからツール部200cを取り外す際には、キャップ部300をシャンク部100c及びツール部200cから取り外すことにより、シャンク部100cからツール部200cを容易に取り外すことができる。
本実施形態によれば、突出したキー131と窪んだキー溝232とを有するため、単純な形状により、ツール部200cがシャンク部100cに対してシャンク部100cの回転軸11周りの方向に移動することを確実に制限しつつ、ツール部200cがシャンク部100cに対してシャンク部100cの回転軸11に平行な方向に移動することを可能にすることができる。加えて、本実施形態では、被加工物に当接させられるツール部200cの側に突出した円錐台状凸部212が設けられており、ツール部200cの回転軸11に沿った長さが大きくなるため、ツール部200cの強度を向上させることができる。
以下、本発明の第4実施形態について説明する。図7及び図8に示すように、本実施形態の摩擦攪拌接合用ツール10dでは、シャンク部100dに第3実施形態のツール部200cの円錐台状凸部212及びキー溝232と同様の円錐台状凸部112及びキー溝132をそれぞれ備え、ツール部200dに第3実施形態のシャンク部100cの円錐台状凹部122及びキー131と同様の円錐台状凹部222及びキー231をそれぞれ備えている点が上記第3実施形態と異なっている。摩擦攪拌接合用ツール10dのその他の構成及び作用については、上記第3実施形態と同様である。
本実施形態では、被加工物に当接させられるツール部200dの側に窪んだ円錐台状凹部222を備えているため、Ir合金等の比較的に高価な材料を用いて製造しても、材料の使用量を低減することにより、製造コストを低減することができる。
以下、本発明の第5実施形態について説明する。図9に示すように、本発明の第5実施形態に係る摩擦攪拌接合用ツール10eは、シャンク部100e、ツール部200e及びネジ400eを備えている。
図9に示すように、本実施形態のシャンク部100eは、ネジ400eのネジ先端部402がシャンク部100eの内部を通ってシャンク部100eの先端に固定されるツール部200eに達することが可能な孔部141を有している点が上記第1実施形態と異なっている。なお、孔部141の内周面にネジ溝が設けられている必要は無いが、孔部141の内周面にネジ400eの外周面のネジ溝404と噛み合うネジ溝が設けられていても良い。さらに、図9に示すように、孔部141の内周面にツール部200eのネジ孔部241よりも大きな内径のネジ溝144を設け、そのネジ溝144と噛み合う外径のツール部取外し用ネジをねじ込むことができるようにしても良い。また、シャンク部100eにはツール部200eの外径よりも僅かに大きい内径を有するカラー213を設けても良い。カラー213により、シャンク部100eの回転軸11にツール部200eの中心軸を合わせることが容易となる。また、カラー213により、シャンク部100eとツール部200eとを繋ぐネジ400eの負荷が軽減され、ツール部200eが摩擦攪拌接合時にシャンク部100eから動くことを防止することができる。
図9及び図10に示すように、本実施形態のツール部200eは、孔部141を通ったネジ400eのネジ先端部402の外周面のネジ溝404と互いに噛み合うネジ溝244を内周面に有するネジ孔部241を有する点が上記第1実施形態と異なっている。
図9に示すように、ネジ400eは、ツール部200eをシャンク部100eの先端に固定するためのネジ溝404を外周面に設けられたネジ先端部402を有する。ネジ400eのネジ先端部402と反対側には、ネジ先端部402及び孔部141よりも大きな径とされたネジ頭部401を有する。ネジ400eのネジ頭部401を除いた長さは、シャンク部100eの孔部141の長さとツール部200eのネジ孔部241の長さとを合わせた長さに対応している。なお、ネジ先端部402のネジ溝404はツール部200eのネジ孔部241のネジ溝244と互いに噛み合う範囲に設けられていれば良いが、図9に示すように、ネジ400eのネジ頭部401を除く全部分にネジ溝404が設けられていても良い。
なお、ネジ400eの外周面のネジ溝404及びツール部200eのネジ孔部241の内周面のネジ溝244は、シャンク部100eの回転方向と同一方向にネジ400eを回転させると、ネジ400eがツール部200eのネジ孔部241の奥の方向に移動する方向に切られている。例えば、ネジ400e及びツール部200eに設けられたネジ溝404,244がネジ頭部401から視て時計回りの方向にネジ400eを回すとネジ400eがツール部200eのネジ孔部241の奥の方向に移動する通常の方向に切られているときは、摩擦攪拌接合の際のシャンク部100eの回転方向はネジ頭部401から視て時計回りの方向となる。
以下、本実施形態の摩擦攪拌接合用ツール10eの作用について説明する。摩擦攪拌接合用ツール10eを使用して摩擦攪拌接合を行う際には、上記第1実施形態と同様に、シャンク部100eの六角錐台状凹部121とツール部200eの六角錐台状凸部211とが互いに嵌合させられる。六角錐台状凹部121及び六角錐台状凸部211は共に六角錐台の形状を有するため、ツール部200eがシャンク部100eに対してシャンク部100eの回転軸11周りの方向に移動することが制限されつつ、ツール部200eがシャンク部100eに対してシャンク部100eの回転軸11に平行な方向に移動することを可能にする。
六角錐台状凹部121と六角錐台状凸部211とが互いに嵌合させられた状態で、図11に示すように、シャンク部100eの孔部141にネジ400eがツール部200eのネジ孔部241の奥の方向に移動する方向に回転させられつつ挿入され、シャンク部100eの孔部141に通されたネジ400eの外周面のネジ溝404がツール部200eのネジ孔部241の内周面のネジ溝244と互いに噛み合うことにより、シャンク部100eの先端にツール部200eが固定される。このように、シャンク部100eの先端にツール部200eが固定された状態で摩擦攪拌接合を行うことができる。なお、互いに接触する六角錐台状凹部121及び六角錐台状凸部211や、ネジ400e及び孔部141、ネジ孔部241には、BN等の離型剤を塗布しておくことが、焼き付きを防止するために効果的である。シャンク部100eからツール部200eを取り外す際には、ネジ400eがシャンク部100eの回転軸11と平行な方向に移動することが制限された状態で、ネジ400eをツール部200eのネジ孔部241から外れる方向に回転させることにより、シャンク部100eからツール部200eを容易に取り外すことができる。
また、図9に示すように、シャンク部100eの孔部141にツール部200eのネジ孔部241よりも大きな内径のネジ溝144を設けた場合は、まず、ネジ400eがツール部200e及びシャンク部100eから取り外される。次に、図12に示すように、シャンク部100eの孔部141の内周面に設けられたネジ溝144と噛み合うネジ溝454を外周面に有するツール部取外し用ネジ450eが孔部141に捻じ込まれる。図12の例では、ツール部取外し用ネジ450eのネジ頭部451から視て、ツール部取外し用ネジ450eが時計回りに回転させられることにより、ツール部取外し用ネジ450eのネジ先端部452がツール部200eに当接する。図13に示すように、さらにツール部取外し用ネジ450eを、ネジ頭部451から視て時計回りに回転させることで、ツール部200eがツール部取外し用ネジ450eのネジ先端部452により押し出されて、シャンク部100eからツール部200eが取り外される。
本実施形態によれば、ツール部200e及びシャンク部100eの六角錐台状凸部211及び六角錐台状凹部121が互いに嵌合させられた後に、シャンク部100eの孔部141に通されたネジ400eがツール部200eのネジ孔部241にねじ込まれることにより、互いに嵌合させられた六角錐台状凸部211及び六角錐台状凹部121により、ツール部200eがシャンク部100eに対してシャンク部100eの回転軸11周りの方向に移動することが制限されるため、ネジ400eの外周面のネジ溝404がツール部200eのネジ孔部241の内周面のネジ溝244と互いに噛み合い、ツール部200eはシャンク部100eに引き付けられて固定される。
互いに嵌合させられた六角錐台状凸部211及び六角錐台状凹部121により、ツール部200eがシャンク部100eに対してシャンク部100eの回転軸11周りの方向に移動することが制限され、ツール部200eがシャンク部100eに対してシャンク部100eの回転軸11に平行な方向に移動することがネジ400eにより制限されるため、シャンク部100eの回転時にツール部200eがシャンク部100eに対してシャンク部100eの回転軸11周りの方向にずれてしまい、ツール部200eとシャンク部100eとの固定が緩むことや、ツール部200eがシャンク部100eから抜け落ちることを確実に防止することができる。
一方、ネジ400eがシャンク部100eの回転軸11と平行な方向に移動することが制限された状態で、ネジ400eをツール部200eのネジ孔部241から外れる方向に回転させることにより、互いに嵌合させられた六角錐台状凸部211及び六角錐台状凹部121により、ツール部200eがシャンク部100eに対してシャンク部100eの回転軸11周りの方向に移動することは制限されるが、ツール部200eがシャンク部100eに対してシャンク部100eの回転軸11に平行な方向に移動することが可能であるため、ネジ400eの外周面のネジ溝404がツール部200eのネジ孔部241の内周面のネジ溝244と互いに噛み合い、ツール部200eはシャンク部100eから離れる方向に力を加えられてシャンク部100eから取り外される。これにより、ツール部200eをシャンク部100eから容易に取り外すことができる。
また、シャンク部100eの孔部141にツール部200eのネジ孔部241よりも大きな径のネジ溝144を設け、ネジ溝144と噛み合う径のツール部取外し用ネジ450eをねじ込むことにより、ツール部200eはシャンク部100eから離れる方向に力を加えられてシャンク部100eから取り外される。これにより、ツール部200eをシャンク部100eから容易に取り外すことができる。
また、本実施形態では、ネジ400eの外周面のネジ溝404及びツール部200eのネジ孔部241の内周面のネジ溝244は、シャンク部100eの回転方向と同一方向にネジ400eを回転させると、ネジ400eがツール部200eのネジ孔部241の奥の方向に移動するようになっている。これにより、シャンク部100eの回転時には、ネジ400eがツール部200eのネジ孔部241の奥の方向に移動させられる方向に力が加わるため、ネジ400eが緩むことにより、ツール部200eとシャンク部100eとの固定が緩むことや、ツール部200eがシャンク部100eから抜け落ちることをより効果的に防止することができる。
また、本実施形態では、六角錐台状凹部121は六角錐台状に窪んだ形状であり、六角錐台状凸部211は六角錐台状に突出した形状である。そのため、単純な形状により、ツール部200eがシャンク部100eに対してシャンク部100eの回転軸11周りの方向に移動することを制限しつつ、ツール部200eがシャンク部100eに対してシャンク部100eの回転軸11に平行な方向に移動することを容易にすることができる。
加えて、本実施形態では、被加工物に当接させられるツール部200eの側に突出した六角錐台状凸部211が設けられており、ツール部200eの回転軸11に沿った長さが大きくなるため、ツール部200eの強度を向上させることができる。
以下、本発明の第6実施形態について説明する。図14及び図15に示すように、本実施形態の摩擦攪拌接合用ツール10fでは、シャンク部100fに第5実施形態のツール部200eの六角錐台状凸部211と同様の六角錐台状凸部111を備え、ツール部200fに第5実施形態のシャンク部100eの六角錐台状凹部121と同様の六角錐台状凹部221を備えている点が上記第5実施形態と異なっている。
また、図14に示すように、本実施形態では、シャンク部100fの孔部141のネジ頭部401の側に孔部141よりも大きな内径を有する孔拡径部142が設けられている点が上記第5実施形態と異なっている。このため、ネジ400fのネジ頭部401を除いた長さは、シャンク部100fの第5実施形態より短くされた孔部141の長さとツール部200fのネジ孔部241の長さとを合わせた長さに対応して、第5実施形態のネジ400eよりも短くされている。摩擦攪拌接合用ツール10fのその他の構成及び作用については、上記第5実施形態と同様である。
本実施形態では、被加工物に当接させられるツール部200fの側に窪んだ六角錐台状凹部221を備えているため、Ir合金等の比較的に高価な材料を用いて製造しても、材料の使用量を低減することにより、製造コストを低減することができる。また、ネジ400fのネジ頭部401は孔拡径部142内に収容されるため、摩擦攪拌接合を行う施設の状況により、シャンク部100fからネジ頭部401が露出していることが好ましくない場合に、シャンク部100fからネジ頭部401が露出しないようにすることができる。
以下、本発明の第7実施形態について説明する。図16及び図17に示すように、本実施形態の摩擦攪拌接合用ツール10gでは、上記第3実施形態と同様に、シャンク部100gには、円錐台状凹部122及びキー131を有し、ツール部200gには、円錐台状凸部212及びキー溝232を有している点が上記第6実施形態と異なっている。ネジ400gのネジ頭部401を除いた長さは、シャンク部100gの第5実施形態より短くされた孔部141の長さとツール部200gのネジ孔部241の長さとを合わせた長さに対応して、第5実施形態のネジ400eよりも短くされている。摩擦攪拌接合用ツール10gのその他の構成及び作用については、上記第3実施形態及び上記第6実施形態と同様である。
本実施形態では、突出したキー131と窪んだキー溝232とを有するため、単純な形状により、ツール部200gがシャンク部100gに対してシャンク部100gの回転軸11周りの方向に移動することを確実に制限しつつ、ツール部200gがシャンク部100gに対してシャンク部100gの回転軸11に平行な方向に移動することを可能にすることができる。
加えて、本実施形態では、被加工物に当接させられるツール部200gの側に突出した円錐台状凸部212が設けられており、ツール部200gの回転軸11に沿った長さが大きくなるため、ツール部200gの強度を向上させることができる。
以下、本発明の第8実施形態について説明する。図18及び図19に示すように、本実施形態の摩擦攪拌接合用ツール10hでは、上記第4実施形態と同様に、シャンク部100hには、円錐台状凸部112及びキー溝132を有し、ツール部200hには、円錐台状凹部222及びキー231を有している点が上記第5実施形態と異なっている。ネジ400hのネジ頭部401を除いた長さは、シャンク部100hの孔部141の長さとツール部200hのネジ孔部241の長さとを合わせた長さに対応している。摩擦攪拌接合用ツール10hのその他の構成及び作用については、上記第4実施形態及び上記第5実施形態と同様である。
本実施形態によれば、突出したキー231と窪んだキー溝132とを有するため、単純な形状により、ツール部200hがシャンク部100hに対してシャンク部100hの回転軸11周りの方向に移動することを確実に制限しつつ、ツール部200hがシャンク部100hに対してシャンク部100hの回転軸11に平行な方向に移動することを可能にすることができる。
また、本実施形態では、被加工物に当接させられるツール部200hの側に窪んだ円錐台状凹部222を備えているため、Ir合金等の比較的に高価な材料を用いて製造しても、材料の使用量を低減することにより、製造コストを低減することができる。
以下、本発明の第9実施形態について説明する。図20に示すように、本実施形態の摩擦攪拌接合用ツール10iでは、シャンク部100iの先端にシャンク部100iの回転軸11に平行であって回転軸11周りの方向に垂直な垂直面153を含む鋸歯状に突出した鋸歯状151を備えている点が上記第5実施形態と異なっている。また、ネジ400iのネジ頭部401を除いた長さは、シャンク部100iの孔部141の長さとツール部200iのネジ孔部241の長さとを合わせた長さよりも十分に長く、さらにネジ400iのネジ頭部401側にナット460を備えている点が上記第5実施形態と異なっている。ナット460は、ネジ400iの外周面のネジ溝404と互いに噛み合うネジ溝を内周面に有し、シャンク部孔部141の内径よりも大きな外径を有する。鋸歯状151は共通の垂直面153を含みつつ、それぞれシャンク部100iの先端に4つ配置されている。
また、図20及び図21に示すように、本実施形態の摩擦攪拌接合用ツール10iでは、ツール部200iの基部205の底部にシャンク部100iの回転軸11に平行であって回転軸11周りの方向に垂直な垂直面253を含む鋸歯状251を備えている点が上記第5実施形態と異なっている。ツール部200iの鋸歯状251は、シャンク部100iの鋸歯状151の形状に対応した形状を有し、シャンク部100iの鋸歯状151の配置に対応して配置されている。鋸歯状251は共通の垂直面253を含みつつ、それぞれツール部200iの基部205の底部に4つ配置されている。なお、上記の鋸歯状151及び鋸歯状251の形状及び数は任意に選択が可能である。
以下、本実施形態の摩擦攪拌接合用ツール10iの作用について説明する。摩擦攪拌接合用ツール10iを使用して摩擦攪拌接合を行う際には、上記第5実施形態と同様に、シャンク部100iの鋸歯状151とツール部200iの鋸歯状251とが互いに嵌合させられる。
鋸歯状151は、シャンク部100iの回転軸11に平行であって回転軸11周りの方向に垂直な垂直面153を含み、鋸歯状251は、シャンク部100iの回転軸11に平行であって回転軸11周りの方向に垂直な垂直面253を含む。このため、ツール部200iがシャンク部100iに対してシャンク部100iの回転軸11周りの一方向に移動することを確実に制限しつつ、ツール部200iがシャンク部100iに対してシャンク部100iの回転軸11に平行な方向に移動することを可能にする。
本実施形態では、回転軸11周りの方向に垂直な垂直面153,253同士は、互いに当接しあうことにより、その後に挿入されるネジ頭部401から視て、シャンク部100iに対してツール部200iが反時計回りの方向に移動することを確実に制限する。よって、摩擦攪拌接合の際のシャンク部100iの回転方向はネジ頭部401から視て、時計回りの方向となる。
図20に示すように、ネジ400iの外周面のネジ溝404とナット460の内周面のネジ溝とが互いに噛み合わされつつナット460の内部にネジ400iが通される。ツール部200iとナット460との間にシャンク部100iが位置する状態で、シャンク部孔部141に通されたネジ400iの外周面のネジ溝404がネジ孔部241の内周面のネジ溝244と互いに噛み合わされる。図22に示すように、ナット460とツール部200iとが近づく方向にナット460が回転させられることにより、シャンク部100iの先端にツール部200iが固定される。
シャンク部100iからツール部200iを取り外す際には、まず、図23に示すように、ナット460とツール部200iとが遠ざかる方向にナット460が回転させられる。これにより、ツール部200iとネジ400iとがシャンク部100iの回転軸11と平行な方向に移動可能となる。
次に、図24に示すように、互いに嵌合し合うシャンク部100iの鋸歯状151の垂直面153とツール部200iの鋸歯状251の垂直面253とが互いに離れる方向にネジ400iが回転させられる。この方向は、ネジ頭部401から視て、時計回りの方向であり、ネジ孔部241の内部にネジ400iがねじ込まれる方向となる。シャンク部100iの鋸歯状151の斜面に沿ってツール部200iの鋸歯状251の斜面が滑動し、ツール部200iが回転しながらシャンク部100iから押し出されて、シャンク部100iの先端からツール部200iが取り外される。
したがって、ネジ400iをシャンク部100i及びツール部200iにねじ込み、ナット460を締め付けることで、確実にツール部200iをシャンク部100iの先端に固定し、その後にナット460を緩め、ネジ400iをネジ頭部401から視て時計回りに回転させることで、ツール部200iの鋸歯状251の斜面とシャンク部100iの鋸歯状151の斜面とが滑動し、ツール部200iはシャンク部100iから離れる方向に力を加えられてシャンク部100iから取り外される。これにより、容易にツール部200iをシャンク部100iから取り外すことができる。なお、互いに接触する鋸歯状151、鋸歯状251、ネジ400i、孔部141及びネジ孔部241には、BN等の離型剤を塗布しておくことが、焼き付きを防止するために効果的である。
以下、本発明の第10実施形態について説明する。図25に示すように、本実施形態の摩擦攪拌接合用ツール10jでは、シャンク部100jの先端の円柱状に窪んだ円柱状凹部124にシャンク部100jの回転軸11に平行であって回転軸11周りの方向に垂直な垂直面163を含む鋸歯状に突出した鋸歯状凸部161を備えている点が上記第9実施形態と異なっている。また、シャンク部100jの孔部141のネジ頭部401の側に孔部141よりも大きな内径を有する孔拡径部142が設けられている点が上記第9実施形態と異なっている。このため、ネジ400jのネジ頭部401を除いた長さは、シャンク部100jの第9実施形態よりも短くされた孔部141の長さとツール部200jのネジ孔部241の長さとを合わせた長さに対応して、第9実施形態のネジ400iよりも短くされており、さらにナット460は備えられていない。また、ネジ400jのネジ溝404及びネジ孔部241のネジ溝244は、ネジ頭部401から視て反時計回りにネジ400jを回転させると、ネジ孔部241の内部にネジ400jがねじ込まれる方向に切られている。
また、図25及び図26に示すように、本実施形態の摩擦攪拌接合用ツール10jでは、ツール部200jの基部205の底部にシャンク部100jの回転軸11に平行であって回転軸11周りの方向に垂直な垂直面263を含む鋸歯状に窪んだ鋸歯状凹部262を備えている点が上記第9実施形態と異なっている。なお、上記の鋸歯状凸部161及び鋸歯状凹部262の形状及び数は任意に選択が可能である。
摩擦攪拌接合用ツール10jの構成及び作用について説明する。図27に示すように、ネジ400jをシャンク部100j及びツール部200jにねじ込むことで、ツール部200jがシャンク部100jに引き付けられて、確実にツール部200jをシャンク部100jの先端に固定することができる。
シャンク部100jからツール部200jを取り外す際には、まず、ネジ400jがシャンク部100jから取り外される。次に、図28に示すように、ネジ400jよりも十分に長く、外周面にネジ400jと同様のネジ溝454を有するツール部取外し用ネジ450jがシャンク部100jの孔部141及びツール部200jのネジ孔部241にネジ頭部451から視て反時計回りにねじ込まれる。これにより、ツール部200jとツール部取外し用ネジ450jとがシャンク部100jの回転軸11と平行な方向に移動可能となる。
さらに、図29に示すように、ツール部取外し用ネジ450jをネジ頭部451から視て反時計回りに回転させることで、互いに嵌合し合う垂直面163と263とが離れる方向にツール部200jが回転させられる。ツール部200jの鋸歯状凹部262の斜面とシャンク部100jの鋸歯状凸部161の斜面とが滑動し、ツール部200jはシャンク部100jから離れる方向に力を加えられてシャンク部100jから取り外される。これにより、容易にツール部200jをシャンク部100jから取り外すことができる。
なお、上記第9実施形態では、シャンク部100iはネジ頭部401から視て時計回りに回転する構成であったが、本実施形態では、シャンク部100jはネジ頭部401から視て反時計回りに回転する構成である。シャンク部100i,100jが回転させられる方向は摩擦攪拌接合装置によって異なる。しかし、上記第9実施形態及び本実施形態に記載したように、摩擦攪拌接合装置の回転方向に応じてシャンク部100i,100j及びツール部200i,200jの設計変更を行うことができる。
なお、上記の第5〜第10実施形態における孔拡径部142、六角錐台状凹部121と六角錐台状凸部211、六角錐台状凸部111と六角錐台状凹部221、円錐台状凹部122と円錐台状凸部212、キー131とキー溝232、円錐台状凸部112と円錐台状凹部222、キー溝132とキー231、鋸歯状151と鋸歯状251及び鋸歯状凸部161と鋸歯状凹部262については、上記以外にも、複数の構成を適宜選択して互いに組み合わせた態様が可能である。また、上記第9及び第10実施形態においても、上記第5実施形態で示したような、ネジ400eを用いて、ツール部200i,200jをシャンク部100i,100jに取付けることができ、さらにツール部取外し用ネジ450eを用いて、ツール部200i,200jをシャンク部100i,100jから取り外すことができる。
以下、本発明の第11実施形態について説明する。図30に示すように、本発明の第11実施形態に係る摩擦攪拌接合用ツール10kは、シャンク部100k、ツール部200k及び蓋部500を備えている。
図30〜図32に示すように、シャンク部100kの図30中で上端となる先端には、台形状に窪み、回転軸11に垂直な方向に伸びるアリ溝部172を有する。アリ溝部172の回転軸11に垂直な方向の一端は、蓋部500の形状に対応した形状を有する蓋取付け用切欠き181によりシャンク部100kの外周方向に開放されている。アリ溝部172の回転軸11に垂直な方向の他端は、シャンク部100kの外周面に到達せずにシャンク部100kの内部で終端している。蓋取付け用切欠き181は、一対の蓋取付け用ネジ孔部145を有している。シャンク部100kは、アリ溝部172のシャンク部100kの内部で終端している端部からシャンク部100kの外周面に至るツール部取外し用ネジ孔部146を有している。蓋取付け用ネジ孔部145及びツール部取外し用ネジ孔部146はいずれもその内周面にネジ溝を有する。
図30〜図32に示すように、ツール部200kは、ツール部200kの底部にシャンク部100kのアリ溝部172の形状に対応した形状を有する台形状に突出したアリ型部271を有する。なお、本実施形態においては、シャンク部100kにアリ型部が形成され、ツール部200kにアリ溝部が形成されていても良い。
図30及び図31に示すように、蓋部500は、シャンク部100kの蓋取付け用切欠き181の形状に対応した形状を有する。蓋部500は、シャンク部100kの蓋取付け用ネジ孔部145に対応した位置にネジ孔部501を有している。
以下、本実施形態の摩擦攪拌接合用ツール10kの作用について説明する。摩擦攪拌接合用ツール10kを使用して摩擦攪拌接合を行う際には、図31及び図32に示すように、シャンク部100kのアリ溝部172とツール部200kのアリ型部271とが互いに嵌合させられる。アリ溝部172は、回転軸11に垂直な方向に伸びている。そのため、ツール部200kがシャンク部100kに対してシャンク部100kの回転軸11に平行な方向に移動することが制限されつつ、ツール部200kがシャンク部100kに対してシャンク部100kの回転軸11に垂直な方向に摺動することを可能にする。アリ型部271は、アリ溝部172のシャンク部100kの内部で終端している端部に当接するまでアリ溝部172に挿入される。
アリ溝部172とアリ型部271とが互いに嵌合させられた状態で、蓋取付け用切欠き181に蓋部500が蓋部取付け用ネジ601により取り付けられる。蓋取付け用ネジ601が取り付けられることにより、ツール部200kがシャンク部100kに対してシャンク部100kの回転軸11に垂直な方向に摺動することは不可能となり、シャンク部100kの先端にツール部200kが固定される。なお、互いに接触するアリ溝部172、アリ型部271及び蓋部500には、BN等の離型剤を塗布しておくことが、焼き付きを防止するために効果的である。
シャンク部100kからツール部200kを取り外す際には、蓋部500をシャンク部100kから取り外してから、ツール部取外し用ネジ602をツール部取外し用ネジ孔部146にねじ込んで、ツール部取外し用ネジ602の先端でツール200kのアリ型部271に力を加えることにより、ツール200kが外れにくくなった場合でも、シャンク部100kからツール部200kを容易に取り外すことができる。
本実施形態では、被加工物に回転させられつつ当接させられるツール部200kと、ツール部200kを先端に固定され、ツール部200kと共に回転させられるシャンク部100kと、ツール部200kとシャンク部100kとが互いに接触する蓋取付け用切欠き181に固定される蓋部500とを備える。ツール部200k及びシャンク部100kにおけるツール部200kとシャンク部100kとが互いに接触する部位には、互いに嵌合させられることによって、ツール部200kがシャンク部100kに対してシャンク部100kの回転軸11に平行な方向に移動することを制限しつつ、ツール部200kがシャンク部100kに対してシャンク部100kの回転軸11に垂直な方向に摺動することを可能にする台形状に突出したアリ型部271及び台形状に窪んだアリ溝部172をそれぞれ有する。ツール部200k及びシャンク部100kのアリ型部271及びアリ溝部172が互いに嵌合させられた後に、ツール部200kがシャンク部100kに対してシャンク部100kの回転軸11に垂直な方向に摺動することを制限するように、ツール部200kとシャンク部100kとが互いに接触する蓋取付け用切欠き181に蓋部500が固定されることにより、シャンク部100kの先端にツール部200kが固定される。
このため、蓋部500が蓋取付け用切欠き181に固定されているときは、互いに嵌合させられたアリ型部271及びアリ溝部172により、ツール部200kがシャンク部100kに対してシャンク部100kの回転軸11に平行な方向に移動することが制限され、ツール部200kがシャンク部100kに対してシャンク部100kの回転軸11に垂直な方向に摺動することが蓋部500により制限されるため、シャンク部100kの回転時に、ツール部200kとシャンク部100kとの固定が緩むことや、ツール部200kがシャンク部100kから抜け落ちることを確実に防止することができる。一方、蓋部500を取り外すと、アリ型部271及びアリ溝部172は互いに嵌合していても、ツール部200kがシャンク部100kに対してシャンク部100kの回転軸11に垂直な方向に移動することが可能であるため、ツール部200kをシャンク部100kから容易に取り外すことができる。
また、本実施形態によれば、ツール部200k及びシャンク部100kのアリ型部271及びアリ溝部172が互いに嵌合させられているときであって、ツール部200kとシャンク部100kとが互いに接触する蓋取付け用切欠き181に蓋部500が固定されていないときに、ツール部200kがシャンク部100kに対してシャンク部100kの回転軸11に垂直な方向に摺動するように力を加えるツール部取外し用ネジ602を取付けることが可能なツール部取外し用ネジ孔部146をさらに備える。これにより、ツール部取外し用ネジ602をツール部取外し用ネジ孔部146に取付けて、ツール部取外し用ネジ602によりツール部200kがシャンク部100kに対してシャンク部100kの回転軸11に垂直な方向に摺動するように力を加えることにより、外れにくいツール部200kであっても、さらに容易にシャンク部100kから取り外すことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、ツール部取外し用ネジ孔部146をネジ溝のない貫通穴とし、ツール部にネジ孔部を設けてネジをねじ込み、アリ型部271を固定する等、その脱着方法は様々な変形態様が可能である。
10a〜10k…摩擦攪拌接合用ツール、11…回転軸、100a〜100k…シャンク部、111…六角錐台状凸部、112…円錐台状凸部、121…六角錐台状凹部、122…円錐台状凹部、124…円柱状凹部、131…キー、132…キー溝、141…孔部、142…孔拡径部、144…ネジ溝、145…蓋取付け用ネジ孔部、146…ツール部取外し用ネジ孔部、151…鋸歯状、153…垂直面、161…鋸歯状凸部、163…垂直面、172…アリ溝部、181…蓋取付け用切欠き、200a〜200k…ツール部、201…ショルダ、202…プローブ、205…基部、211…六角錐台状凸部、212…円錐台状凸部、213…カラー、221…六角錐台状凹部、222…円錐台状凹部、231…キー、232…キー溝、241…ネジ孔部、244…ネジ溝、251…鋸歯状、253…垂直面、262…鋸歯状凹部、263…垂直面、271…アリ型部、300…キャップ部、301…キャップ部内面、302…縮径部、400e〜400j…ネジ、401…ネジ頭部、402…ネジ先端部、404…ネジ溝、450e,450j…ツール部取外し用ネジ、451…ネジ頭部、452…ネジ先端部、454…ネジ溝、460…ナット、500…蓋部、501…ネジ孔部、601…蓋部取付け用ネジ、602…ツール部取外し用ネジ。

Claims (11)

  1. 被加工物に回転させられつつ当接させられるツール部と、
    前記ツール部を先端に固定され、前記ツール部と共に回転させられるシャンク部と、
    前記ツール部及び前記シャンク部を覆うキャップ部と、
    を備え、
    前記ツール部及び前記シャンク部における前記ツール部と前記シャンク部とが互いに接触する部位には、互いに嵌合させられることによって、前記ツール部が前記シャンク部に対して前記シャンク部の回転軸周りの方向に移動することを制限しつつ、前記ツール部が前記シャンク部に対して前記シャンク部の前記回転軸に平行な方向に移動することを可能にする凸形状部及び凹形状部の少なくともいずれかをそれぞれ有し、
    前記ツール部及び前記シャンク部の前記凸形状部及び前記凹形状部が互いに嵌合させられた後に、前記ツール部及び前記シャンク部が前記キャップ部により覆われることにより、前記シャンク部の先端に前記ツール部が固定される、摩擦攪拌接合用ツール。
  2. 被加工物に回転させられつつ当接させられるツール部と、
    前記ツール部を先端に固定され、前記ツール部と共に回転させられるシャンク部と、
    前記ツール部を前記シャンク部の先端に固定するためのネジ溝を外周面に有するネジと、
    を備え、
    前記ツール部及び前記シャンク部における前記ツール部と前記シャンク部とが互いに接触する部位には、互いに嵌合させられることによって、前記ツール部が前記シャンク部に対して前記シャンク部の回転軸周りの方向に移動することを制限しつつ、前記ツール部が前記シャンク部に対して前記シャンク部の前記回転軸に平行な方向に移動することを可能にする凸形状部及び凹形状部の少なくともいずれかをそれぞれ有し、
    前記シャンク部には、前記ネジが前記シャンク部の内部を通って前記シャンク部の先端に固定される前記ツール部に達することが可能なシャンク部孔部を有し、
    前記ツール部には、前記シャンク部孔部を通った前記ネジの外周面の前記ネジ溝と互いに噛み合うネジ溝を内周面に有するツール部ネジ孔部を有し、
    前記ツール部及び前記シャンク部の前記凸形状部及び前記凹形状部が互いに嵌合させられた後に、前記シャンク部孔部に通された前記ネジの外周面の前記ネジ溝が前記ツール部ネジ孔部の内周面の前記ネジ溝と互いに噛み合うことにより、前記シャンク部の先端に前記ツール部が固定される、摩擦攪拌接合用ツール。
  3. 前記シャンク部孔部の内周面には前記ツール部ネジ孔部の内径よりも大きな内径のネジ溝を有し、前記シャンク部孔部の内周面の前記ネジ溝と互いに噛み合うネジ溝を外周面に有するツール部取外し用ネジをねじ込むことが可能である、請求項2に記載の摩擦攪拌接合用ツール。
  4. 前記ネジの外周面の前記ネジ溝及び前記ツール部ネジ孔部の内周面のネジ溝は、前記シャンク部の回転方向と同一方向に前記ネジを回転させると、前記ネジが前記ツール部ネジ孔部の奥の方向に移動するようになっている、請求項2又は3に記載の摩擦攪拌接合用ツール。
  5. 前記凸形状部は多角錐状及び多角錐台状のいずれかに突出した形状であり、前記凹形状部は多角錐状及び多角錐台状のいずれかに窪んだ形状である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の摩擦攪拌接合用ツール。
  6. 前記凸形状部はキーとして突出した形状であり、前記凹形状部はキー溝として窪んだ形状である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の摩擦攪拌接合用ツール。
  7. 前記凸形状部は前記シャンク部の前記回転軸に平行であって前記回転軸周りの方向に垂直な面を含む鋸歯状であり、前記凹形状部は前記シャンク部の前記回転軸に平行であって前記回転軸周りの方向に垂直な面を含む鋸歯状である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の摩擦攪拌接合用ツール。
  8. 前記凸形状部は前記シャンク部の前記回転軸に平行であって前記回転軸周りの方向に垂直な面を含む鋸歯状であり、前記凹形状部は前記シャンク部の前記回転軸に平行であって前記回転軸周りの方向に垂直な面を含む鋸歯状であり、
    前記ネジの外周面の前記ネジ溝と互いに噛み合うネジ溝を内周面に有し、前記シャンク部孔部の内径よりも大きな外径を有するナットをさらに備え、
    前記ネジの外周面の前記ネジ溝と前記ナットの内周面の前記ネジ溝とが互いに噛み合わされつつ前記ナットの内部に前記ネジが通され、
    前記ツール部及び前記シャンク部の前記凸形状部及び前記凹形状部が互いに嵌合させられ、
    前記ツール部と前記ナットとの間に前記シャンク部が位置する状態で、前記シャンク部孔部に通された前記ネジの外周面の前記ネジ溝が前記ツール部ネジ孔部の内周面の前記ネジ溝と互いに噛み合わされた後に、
    前記ナットと前記ツール部とが近づく方向に前記ナットが回転させられることにより、前記シャンク部の先端に前記ツール部が固定され、
    前記ナットと前記ツール部とが遠ざかる方向に前記ナットが回転させられた後に、互いに嵌合し合う鋸歯状の前記回転軸周りの方向に垂直な面それぞれが離れる方向に前記ネジが回転させられることにより、前記シャンク部の先端から前記ツール部が取り外される、請求項2〜4のいずれか1項に記載の摩擦攪拌接合用ツール。
  9. 前記凸形状部は前記シャンク部の前記回転軸に平行であって前記回転軸周りの方向に垂直な面を含む鋸歯状であり、前記凹形状部は前記シャンク部の前記回転軸に平行であって前記回転軸周りの方向に垂直な面を含む鋸歯状であり、
    前記ツール部ネジ孔部及び前記シャンク部孔部から前記ネジが取り除かれた後に、
    前記ツール部ネジ孔部の内周面の前記ネジ溝と互いに噛み合うネジ溝を外周面に有するツール部取外し用ネジが前記シャンク部孔部に通され、前記ツール部取外し用ネジの外周面の前記ネジ溝が前記ツール部ネジ孔部の内周面の前記ネジ溝と互いに噛み合わされた後に、
    互いに嵌合し合う前記鋸歯状の前記回転軸周りの方向に垂直な面それぞれが離れる方向に、前記ツール部取外し用ネジが回転させられることにより、前記シャンク部の先端から前記ツール部が取り外される、請求項2〜4のいずれか1項に記載の摩擦攪拌接合用ツール。
  10. 被加工物に回転させられつつ当接させられるツール部と、
    前記ツール部を先端に固定され、前記ツール部と共に回転させられるシャンク部と、
    前記ツール部と前記シャンク部とが互いに接触する部位に固定される摺動制限部材と、
    を備え、
    前記ツール部及び前記シャンク部における前記ツール部と前記シャンク部とが互いに接触する部位には、互いに嵌合させられることによって、前記ツール部が前記シャンク部に対して前記シャンク部の回転軸に平行な方向に移動することを制限しつつ、前記ツール部が前記シャンク部に対して前記シャンク部の前記回転軸に垂直な方向に摺動することを可能にする台形状に突出したアリ型部及び台形状に窪んだアリ溝部の少なくともいずれかをそれぞれ有し、
    前記ツール部及び前記シャンク部の前記アリ型部及び前記アリ溝部が互いに嵌合させられた後に、前記ツール部が前記シャンク部に対して前記シャンク部の前記回転軸に垂直な方向に摺動することを制限するように、前記ツール部と前記シャンク部とが互いに接触する部位に前記摺動制限部材が固定されることにより、前記シャンク部の先端に前記ツール部が固定される、摩擦攪拌接合用ツール。
  11. 前記ツール部及び前記シャンク部の前記アリ型部及び前記アリ溝部が互いに嵌合させられているときであって、前記ツール部と前記シャンク部とが互いに接触する部位に前記摺動制限部材が固定されていないときに、前記ツール部が前記シャンク部に対して前記シャンク部の前記回転軸に垂直な方向に摺動するように力を加える取外し部材を取付けることが可能な取外し部材受部をさらに備えた、請求項10に記載の摩擦攪拌接合用ツール。
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