JP2005297162A - 工具ホルダ - Google Patents

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Abstract

【課題】工具ホルダのテーパコーンを確実にスピンドルに装着する工具ホルダを提供する。
【解決手段】スピンドルのテーパ孔内周面に嵌合される工具ホルダのシャンク部に嵌合されたテーパコーン8の外周面をスピンドルのテーパ孔内周面内周面と等しい角度のテーパ面に形成し、テーパコーン8の内周面に嵌合するシャンク部の外周面のテーパ面をテーパコーン8の外周面の角度よりゆるい角度にした工具ホルダ1において、テーパコーン8の全長にわたり軸方向と傾斜させて切り割り8aを形成し、テーパコーン8の前,後側部8g,8iの切り割り8a内面には、それぞれ切り割り8a切断部より広幅の凹部8jを連続して形成し、一端に凹部8jに保持される抜け止め部を有し、他端に切断部に挿入充填される板状部を有する弗素系のゴムなどで形成した弾性体を配設した構成とした。
【選択図】図2

Description

この発明は、工作機械のスピンドルに着脱可能に装着する工具ホルダに係り、特にテーパコーンの切り割りに充填する弾性体の改良に関するものある。
従来の工具ホルダは、シャンク部を後側が小外径となるテーパに形成し、工作機械のスピンドル前端部に後側が小内径となるテーパ孔を形成し、引き込み部材によって工具ホルダのシャンク部を後側に引き込むことで、前記工具ホルダをスピンドルに装着している。
しかし、工具ホルダのシャンク部の前側に設けたフランジ部とスピンドルの前端面との間に隙間を設け、シャンク部のテーパを有する外周面と、スピンドルのテーパ孔内周面とのみによって、前記シャンク部を拘束していたので、大きな力でシャンク部を保持することができず高速回転あるいは低速重切削加工において満足な切削ができなかった。
そこで、スピンドルの前端面に、工具ホルダのシャンク部前側に設けたフランジ部後端面を押し付ける端面拘束を、前記テーパを有する外周面と、前記テーパ孔内周面とによる拘束に加えることで、拘束力を大きくするようにしたものもあった。
しかし、前記のような構成にするには、製作公差をシビアにしなければならないため、コスト高になり、また、長期間にわたってスピンドルを使用していると、そのテーパ孔の再研磨が必要となり、再研磨をしたものはテーパ孔が拡がるために、工具ホルダのフランジ部とスピンドルとの端面とによる拘束のみになり、テーパ部は接触せず、工具が振れてしまい使用出来なくなる。
また、スピンドルを高速回転させると、そのテーパ孔によってスピンドルの前端部が遠心力で拡がり、テーパ孔による拘束力が低下し、工具ホルダによって保持した工具が振動し、加工精度が低下する。
そこで、フランジ部を有する工具ホルダのホルダ本体のシャンク部にストレート部を設け、そこにテーパコーンを嵌め、このコーンの後端面と前記シャンク部の前端面との間に皿ばねを介在させて、テーパコーンにプリロードをかけることで、後側が小外径となるテーパコーンの外周面をスピンドルの後側が小外径となるテーパ孔内周面に押し付けて、前記ホルダ本体をスピンドルの後側に引き込むようにして、ある程度の成果を得ることができ、製作も比較的容易にしたものがあるが、ホルダ本体の引き込み力を大きくしないと、テーパ孔の内周面によるテーパコーンの拘束が十分にできない。
また、ホルダ本体のシャンク部の外周に大径端部と小径端部とを2段のストレート部を形成し、テーパコーンの内周にも前記端部と対応するようにストレートの小径端部と大径端部とを形成したものもあるが、テーパコーンの内周面がストレート状であるため、ホルダ本体を強大な引き込み力で引き込まないと十分な効果が得られないという問題点があった。
そこで、前述した問題点を解決して、ホルダ本体の引き込み力が比較的小さくても、ホルダ本体のシャンク部外周面とこれに密着嵌合されるテーパコーンの全長にわたり軸方向と傾斜させて切り割りを形成し、この切り割に弗素系のゴムなどの弾性体を充填させたテーパコーンの内周面に、それぞれ後側が小径となるスピンドルのテーパ孔内周面およびテーパコーン外周面のテーパ角度よりゆるい角度のテーパを形成することで、シャンク部外周面がテーパコーンに対し、いわゆるくさび効果によるロック機能を有し、スピンドルのテーパ孔内周面に対しテーパコーンの外周面の内張り力が作用する結果、スピンドルのテーパ孔に装着される工具ホルダを大きな拘束力で保持することができ、高速回転および低速重切削に耐え得る工具ホルダについて、本願発明者は特許第3083291号によってすでに提案している。
特許第3083291号
しかるに、前述のようにテーパコーンの全長にわたり軸方向と傾斜させて切り割りを形成し、この切り割りの切断面間に弗素系のゴムなどによって形成した板状の弾性体を充填させたテーパコーンにあっては、最近のような高圧センタスルークーラント方式の機械主軸においては、図7に示すように、プルスタッド10のクーラント連通孔10aの上部に連結されるクーラント供給筒10bの先端部との結合がテーパ結合方式或いは端面結合方式(図示しない)でなされているものがあるが、いずれも結合部に配設されるOリング10cなどのシールが稼動中に破損する場合があり、破損した場合にはプルスタッド10が位置するスピンドル20との結合上部に高圧のクーラントが漏れだしてしまう恐れがある。このような状態で切削加工が終わり工具ホルダ1をアンクランプ状態にしたとき高圧の前記クーラントがスピンドル20のテーパ孔の内周面21aとテーパコーン8の外周面との間を急激に後部側に矢印Aのように流れ出るため高圧のクーラントによって、テーパコーン8の切り割り8aに充填されている板状の弾性体30が、高速回転時の遠心力の影響と相俟って外周側に移動偏倚されて共に流れ出したり、切り割り8aよりはみ出してしまう等の問題があり、補修或いは交換が面倒であるという問題点があった。
本発明は、前述した問題点を更に改良すべく、テーパコーンの切り割りに充填する弾性体の形状並びにテーパコーンの内周面に形成する切り割りの形状を改良することで、前記弾性体が高速回転或いはたとえ高圧クーラントが漏れ出した場合であっても、テーパコーンの切り割りに装着した弾性体が絶対に切り割りから抜け落ちたり、はみ出したりすることがなく確実に保持できるようにした工具ホルダを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、工作機械のスピンドルに該スピンドルの前端から後方に行くに従い小径となるように形成したテーパ孔に嵌合されるテーパコーンと、前記テーパコーンに軸方向に相対移動できるように嵌合されたシャンク部を有するホルダ本体と、前記ホルダ本体に一体に設けられ前記スピンドルの前端面に当接するフランジ部と、前記フランジ部と前記テーパコーンの前端面間に設けられた弾性部材と、前記テーパコーンの後端面に当接され、前記シャンク部の後端に螺合し締め付けることにより前記弾性部材にプリロードを付与するストッパ部材を備え、前記テーパコーンの外周面を前記スピンドルのテーパ孔内周面と等しい角度のテーパ面に形成し、前記テーパコーンの内周面及び該内周面に嵌合する前記シャンク部の外周面の少なくとも一部を後方に行くに従い小径となるテーパ面に形成し、且つ該テーパ面を前記テーパコーンの外周面の角度よりゆるい角度にした工具ホルダであって、前記テーパコーンの全長にわたり軸方向と傾斜させて切り割りを形成し、前記テーパコーンの前,後側部の切り割り内面には、それぞれ切り割り切断部より広幅の凹部を連続して形成すると共に、一端に前記凹部に保持される抜け止め部を有し、他端に前記切断部に挿入充填される板状部を有する弗素系のゴムなどで形成した弾性体を配設したことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の工具ホルダにおいて、前記ホルダ本体のシャンク部前側部の外周面およびテーパコーン前側部の内周面に後側が小径となる互いに等しい角度のゆるいテーパをそれぞれ形成して、シャンク部の前側部にテーパコーンの前側部を嵌合させ、シャンク部の中間部とテーパコーンの中間部との間に隙間を設け、シャンク部の後側部外周面およびテーパコーンの後側部内周面にストレート部を設け、シャンク部の後側部にテーパコーンの後側部を嵌合させたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の工具ホルダにおいて、シャンク部の前端部外周に接し後側に開口する環状凹部を形成し、この環状凹部に弾性部材の少なくとも一部を収容してテーパコーンの前端面を支持させ、前記弾性部材を複数の皿ばねおよびこれらの前側と後側の少なくとも一方に座金を重ねて構成したことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の工具ホルダにおいて、前記ストッパ部材は、前記シャンク部の後端部に形成したねじに螺合するナットであることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の工具ホルダにおいて、
フランジ部に形成した環状凹部の外周側の後端面に、1対の円弧状のシム板を着脱可能に固着し、前記シム板をスピンドルの前端面に当接するようにしたことを特徴とする。
請求項6発明は、請求項1〜5のいずれか1つに記載の工具ホルダにおいて、ホルダ本体、テーパコーンなどの工具ホルダを構成する各部材に防錆処理を施したことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれか1つに記載の工具ホルダにおいて、
前記テーパコーンの後端部外周面には切欠き段差部が設けられ、この段差部に前記ストッパ部材の前端側内周面に形成した段差部が係合するようになっており、前記シャンク部がスピンドルにクランプされ前記テーパコーンが縮径して後端側に移動した状態においても前記両段差部の係合によりシール効果が達成できるようにしたことを特徴とする。
この発明は、工作機械のスピンドルに該スピンドルの前端から後方に行くに従い小径となるように形成したテーパ孔に嵌合されるテーパコーンと、前記テーパコーンに軸方向に相対移動できるように嵌合されたシャンク部を有するホルダ本体と、前記ホルダ本体に一体に設けられ前記スピンドルの前端面に当接するフランジ部と、前記フランジ部と前記テーパコーンの前端面間に設けられた弾性部材と、前記テーパコーンの後端面に当接され、前記シャンク部の後端に螺合し締め付けることにより前記弾性部材にプリロードを付与するストッパ部材を備える工具ホルダであって、前記テーパコーンの全長にわたり軸方向と傾斜させて切り割りを形成し、前記テーパコーンの前,後側部の切り割り内面には、それぞれ切り割り切断部より広幅の凹部を連続して形成すると共に、一端に前記凹部に保持される抜け止め部を有し、他端に前記切断部に挿入充填される板状部を有する弗素系のゴムなどで形成した弾性体を配設した構成としたので、前記スピンドル内に設けた引き込み部材によって、ホルダ本体を後側に引き込むことによって、シャンク部の外周面とテーパコーンの内周面とが互いに等しく後側が小径となるテーパによってテーパコーンが拡径してその外周面をスピンドルのテーパ孔の内周面に押し付け、前記ホルダ本体の引き込み力が弱くても、テーパコーンの外周面をテーパ孔の内周面に密着させ、テーパコーンを十分に拘束して、強く保持でき、スピンドルの駆動により工具ホルダに装着した工具によって重切削ができ且つ精度が高い切削加工ができる。
また、シャンク部外周面がテーパコーンに対し、所謂くさび効果によるロック機能を呈し、且つスピンドルのテーパ孔内周面に対しテーパコーンの外周面の内張り力が作用する結果、前記引き込み力の瞬時の到達点である引き込み力を維持した状態で拘束が可能となり、スピンドルのテーパ孔に装着される工具ホルダを大きな拘束力で密着保持することで減衰効果が優れ、高速回転および低速重切削に十分耐え得るものとすることができる。
また、切り割りの形状を、一端に前記凹部に保持される抜け止め部を有し、他端に前記切断部に挿入充填される板状部を有する弗素系のゴムなどで形成したいわゆるT字型形状の弾性体が充填してあるので、テーパコーンの切り割りに充填した弾性体は確実に保持されて、液漏れなどによって共にはみ出したり剥がれ落ちることが防止できると共に、拡径縮径が可能であり、テーパコーンをスピンドルのテーパ孔に密着させて嵌合させ、かつフランジ部の後端面をスピンドルの前端面に確実に密着させることができる。
また、シャンク部前側部の外周面およびテーパコーンの内周面の前側部のみにゆるいテーパを形成し、テーパ加工をする面積が小さく、またシャンク部の外周面およびテーパコーンの内周面の後側部をストレート状にして、シャンク部にテーパコーンを嵌めたので、加工が容易でありながら、加工時の振動が少なく、精度がよい切削加工ができ、7/24テーパのテーパ孔を形成したスピンドルに使用するのに好ましい。
また、切り割りにT字型形状の弗素系のゴムなどの弾性体を充填させて接着させたので、防塵機能がある。
また、複数の皿ばねおよびこれらの前側と後側の少なくとも一方に座金を重ねて構成したので、テーパコーンを後側に付勢することができ、また座金の数や厚さを変更することで、テーパコーンの前後方向位置などを調節できる。
また、シャンク部の後端部外周にねじ嵌合させるナットをテーパコーンの後端部側に配設してテーパコーンの後端を支持させるようにしたので、異なったプルスタッドの使用を可能にする。更に、不使用時において、前記プルスタッドをシャンク部の後端側より外した場合においても、シャンク部に嵌合したテーパコーンがシャンク部より抜け落ちてばらばらになることを防止できる。
また、フランジ部の後端面に、1対の円弧状のシム板を着脱可能に固着してスピンドルの前端面に当接するようにしたので、ホルダ本体を長期間にわたって有効に使用でき、また、所要の厚さのシム板を使用することで、工作機械のスピンドル端面と工具ホルダフランジ後端面の隙間の差を吸収できる。
また、ホルダ本体、テーパコーンなどの工具ホルダを構成する各部材に防錆処理を施したので、ホルダ本体、テーパコーンなどを長期にわたって使用できる。
また、前記テーパコーンの後端部外周面には切欠き段差部が設けられ、この段差部に前記ストッパ部材の前端側内周面に形成した段差部が係合するようになっているので、前記シャンク部がスピンドルにクランプされ前記テーパコーンが縮径して後端側に移動した状態においても前記両段差部の係合によりシール効果が達成できる。
本発明は、後側が小外径となるテーパ孔をもつ工作機械のスピンドルのテーパ孔に着脱可能に嵌める工具ホルダであって、ホルダ本体の後側部に設けたシャンク部の前側に大外径のフランジ部を設け、フランジ部の後端面と、シャンク部に嵌めたテーパコーンの前端面との間に弾性部材を介在させ、後側が小外径となるテーパコーンを、テーパコーンの後端面をシャンク部に設けたストッパ部材によって支持し、前記ホルダ本体のシャンク部前側部の外周面およびテーパコーン前側部の内周面に後側が小径となる互いに等しい角度のゆるいテーパをそれぞれ形成して、シャンク部の前側部にテーパコーンの前側部を嵌合させ、シャンク部の中間部とテーパコーンの中間部との間に隙間を設け、シャンク部の後側部外周面およびテーパコーンの後側部内周面にストレート部を設け、シャンク部の後側部にテーパコーンの後側部を嵌合させた構成の工具ホルダに適用される。
図1は、本発明の第1実施例を示す工具ホルダであって、工具ホルダ1は、図1に示すように、ホルダ本体2の後端側にシャンク部3を設け、シャンク部3の前端側に大径のフランジ部4を設けてある。
前記フランジ部4の後端面4aには環状凹部4cを形成し、環状凹部4cに弾性部材7を嵌め、シャンク部3の外周にテーパコーン8を回動可能に嵌め、シャンク部3の後端部にはプリロード調節用のストッパ部材9を設けてある。
前記テーパコーン8は図2によく示すように、外周面の全体を、7/24テーパのきついテーパに形成し、内周面の前側部8gを、1/10 〜 1/100テーパ、好ましくは、1/50テーパのゆるいテーパに形成し、前側部8gに連なる中間部8hは段を介して中心側に僅かに突出させ、中間部8hの後側部8iにストレート部を形成してある。また、テーパコーン8の後端部となる細径端部の外周面には前記ストッパ部材9の前端側内周面に形成した段差部9aと係合する段差部8kが形成されている。
前記シャンク部3は、外周面の前側部3cを、テーパコーン8の前側部8gに等しい1/10〜1/100テーパ、好ましくは1/50テーパのゆるいテーパに形成し、前側部3cに連なる中間部3dを僅かに小外径とし、中間部3dに連なる直筒状のストレート部3eとし、後側ストレート部3eに連なる雄ねじ部を有する後端部3fを設けてある。
前記テーパコーン8を前記シャンク部3に嵌め、テーパコーン8の前側部8gをシャンク部3の前側部3cに嵌合させ、テーパコーン8の中間部8hとシャンク部3の中間部3dとの間に径方向の隙間aと前後方向の隙間bとを形成し、テーパコーン8のストレート部となっている後側部8iをシャンク部3のストレート部3eに嵌合させてある。
前記ストッパ部材9は、テーパコーン8の後端面から突出するシャンク部3の後端部3fの雄ねじ部に螺合するナットからなり、ナットの前端部内周面には前記テーパコーン8の後端面外周面に形成した段差部8kと係合する段差部9aが形成されており、前記後端部3fの雄ねじ部にナットを螺合締め付けることで、テーパコーン8の後端面に形成した段差部8kと互いに係合しテーパコーン8を押し付けている。
また、シャンク部3の前側部3cおよびストレート部3eの外周面には、周方向に連続する山形状に潤滑剤封入溝3aおよび潤滑剤封入溝3gをそれぞれ形成し、これらの封入溝3a,3gにグリースなどの潤滑剤を入れてある。
工作機械のスピンドル20の前端部にはその前端面に開口するテーパ孔21を形成し、テーパ孔21の内周面21aを後側が小径となる7/24テーパのきついテーパが形成してある。
ホルダ本体2の後端側にシャンク部3を設け、このシャンク部3の前端側に大外径のフランジ部4を設け、このフランジ部4の前端側に前端部6を一連に形成してある。
前記フランジ部4の後端面4aは、外周側から中心側に向かって軸方向と直角に形成し、フランジ部4の外周面には自動工具交換装置のアーム(図示省略)が係脱可能に係合する台形溝4bを形成し、フランジ部4の後端面4aには環状凹部4cを形成し、環状凹部4cに後述する弾性部材7を嵌めてある。なお、4e,4eはキ−溝である。
前記シャンク部3の外周には前端面が弾性部材7に当接してテーパシャンクを構成するテーパコーン8を径方向および軸方向に摺動可能に嵌合させ、テーパコーン8の後端部に後述するプリロード調節用のナットからなるストッパ部材9をシャンク部3にねじ嵌合させて固着し、ストッパ部材9を介してテーパコーン8を弾性部材7に押し付け、弾性部材7を圧縮させてプリロードを付与している。
前記テーパコーン8は、図2に示すように、軸方向に対しゆるい傾斜を設けて全長にわたって切り離した切り割り8aを周方向の1箇所に設け、この切り割り8a内に弗素系のゴムなどの弾性体30を充填し、径方向に弾性変形可能にしてある。
前記テーパコーン8の切り割り8aは、中間部8hを除くゆるいテーパが形成された前側部8g及びストレート部に形成された後側部8iの内周面に、それぞれ切り割り切断部より広幅の凹部8jがテーパコーン8の肉厚部に連続して形成されている。
そして、前記形状の切り割り8aには、図3に示すように一端には前記凹部8jに係止保持される抜け止め部30aを有し、他端には前記切断部に挿入充填される板状部30bを有する弗素系のゴムなどで形成したT字型形状の弾性体30が前記テーパコーン8の内面側より充填配設されている。
なお、前記切断面に連続する凹部8jは、テーパコーン8の切り割り全長に設けることが好ましいが、テーパコーン8中間部8hの内周面への加工が困難である場合は、テーパコーン8の前側部8i及び後側部8gのみに形成しても、テーパコーン8中間部8hの内周面とシャンク部3の中間部3dとの間には隙間aが設けられた形状となっているので、前記弾性体30の抜け止め部30aが、テーパコーン8の内周面側に突設した面一の状態とならなくともテーパコーン8のシャンク部3への嵌合に支障がない。また、前記弾性体30のテーパコーン8の切り割り8aに充填装着する場合は、切り割り8aの対向面に接着剤を用いて固着させ、防塵機能を有するようにしてもよい。
前記弾性部材7は、鋼板などの弾性金属板からなる複数の環状の皿ばねと、環状の金属板などからなる薄板とを重ねて構成し、これらの少なくとも一部を前記環状凹部4cに収容して、この凹部4cの底とテーパコーン8の前端面との間に介在させてある。
さらに、シャンク部3のテーパコーン8が嵌合する部分の外周面には、周方向に連続する山形状に潤滑剤封入溝3a,3gを形成し、この封入溝3a,3gにグリースなどの潤滑剤を入れ、シャンク部3とテーパコーン8との相対移動が長期間にわたってスムーズにできるようにしてある。
前記ホルダ本体2の軸方向中間部と前端との間には、コレット保持用のテーパ孔11とテーパ孔11の後端側に延びるストレート孔12とを形成し、ストレート孔12の後端側には小径のボルト挿通孔13を形成したボルト支持部14を環状に中心側に突出させ、ボルト挿通孔13の後端側にホルダ本体2の後端面に開口する後端部孔15を形成し、後端部孔15の軸方向の適所に雌ねじ部15aを形成し、前記各孔11,12,13,15はホルダ本体2の軸心と同心に一連に設けてある。
前記プルスタッド10は、前端雄ねじ部10aを後端部孔15の雌ねじ部15aに締め付け、大径支持部10bをシャンク部3の後端面に当接させ、大径支持部10bの後端側に係合部10cを突出させ、中心部に貫通孔10dを形成してあり、大径支持部10bには相対向する平坦切欠部10eを形成してある。
なお、10fは前端雄ねじ部10aの上方に嵌合配設したシール部材である。
ホルダ本体2のテーパ孔11およびストレート孔12には、テーパコレット16に一連に形成した前端側のテーパ部16aおよびストレート状の後端部16bを嵌挿してある。テーパコレット16の前記テーパ部16aには、外周面にテーパ孔11と等しいテーパを形成し、周方向の3箇所に切り割り部16cを等間隔で形成し、切り割り部16c間の周方向中央部には切削液供給溝16dをそれぞれ内周面に形成してあり、テーパコレット16の後端部16bには中央部を貫通する雌ねじ孔16eが形成してある。
なお、切り割り部16cは、テーパ部16aの全長にわたって形成し、切削液供給溝16dはテーパコレット16の前端から後端部16bまで細長く形成してある。
ホルダ本体2の後端側から後端部孔15に引きボルト17を挿入し、引きボルト17の脚部17aをボルト挿通孔13に後端側から挿通し、脚部17aに形成した雄ねじ部17bに前記コレット16の後端部16bに形成した雌ねじ孔16eにねじ嵌合させてある。前記引きボルト17は、頭部17cに横断面が正六角形状の係合凹部17dを形成し、係合凹部17dの底から脚部17aの先端まで小径の切削液通路孔17eを引きボルト17の軸心部に貫通させて形成してある。また、頭部17cは脚部17aに嵌めた座金18を介し、ホルダ本体2のボルト支持部14の後端面に支持してある。
なお、19はテーパコレット16にシャンク19aを嵌めたエンドミル,ドリルなどの工具である。
また、図1において、20は工作機械のスピンドルであり、スピンドル20の前端部にはテーパ孔21を形成し、このテーパ孔21は、スピンドル20の前端に開口し、テーパ孔21の内周面21aを後端側が小径となる7/24テーパに形成してある。そして、スピンドル20のテーパ孔21後端側に引き込み部材22を設けてある。
さらに、ホルダ本体2,テーパコーン8,テーパコレット16などの金属部材にはそれぞれ防錆処理を施し、切削液などによる前記金属部材に錆が発生しないようにしてある。
前記のように構成した第1実施例の工具ホルダ1を使用するには、自動工具交換装置のアームを、工具ホルダ1のフランジ部4に設けた台形溝4bに係合させてフランジ部4を把持し、工作機械のスピンドル20内に設けた引き込み部材22の前端部に工具ホルダ1に設けたプルスタッド10の係合部10cを係合させ、プルスタッド10をスピンドル20の後側に引き込むことで、工具ホルダ1のテーパコーン8の外周面をスピンドル20の内周面に密着させる。そして、プルスタッド10をスピンドル20の後側に引き込むと、プルスタッド10に固着したホルダ本体2のシャンク部3とシャンク部3に嵌めたテーパコーン8が後側に引き込まれ、シャンク部3の外周面とテーパコーン8の内周面とに互いに等しい1/50テーパなどの後側が小径となるゆるいテーパが形成してあるので、シャンク部3の引き込みによってテーパコーン8に対してくさび効果が働きテーパコーンの内周面が拡径して内張り力が働く。
また、スピンドル20のテーパ孔21内周面21aとテーパコーン8の外周面には互いに等しい7/24テーパの後側が小径となるテーパが形成してあるため、テーパコーン8の外周面に対し前記テーパ孔21内周面21aの締付力が働きテーパコーン8を縮径しようとするが、テーパコーン8の内張り力が働き、両者を強力に拘束することが、工具ホルダ1の引き込み力が比較的弱くても可能になる。
なお、テーパ角度が小さいほど、結合剛性が向上することは、既に知られているところである。
図5は、この発明の工具ホルダ1と従来の標準タイプの工具ホルダにおける、ホルダ本体2をスピンドル20のテーパー孔21内にドローバーによって引込む、引き込み力の状態を示した説明図である。
例えば、ホルダ本体2の引き込み力の設定値を900kgと設定した場合、スピンドル20のテーパ孔21に工具ホルダ1を装着した時、ドローバー(図示せず)に連結された引込み部材22を引込むために配設された圧縮状態の皿ばね(図示せず)などの瞬時の引き込み力は、ハンマリング効果と称され、引き込み力設定値および引込み早さで変化するが、瞬間的に1.3〜1.8倍の1200kg程度の引き込み力に到達する。
しかるに、従来の標準タイプの工具ホルダでは、テーパコーンの内周面とシャンク部外周面がそれぞれ前後方向にストレートであるため直ちに点線で示す引き込み力設定値である900kgの引き込み力に戻り、この状態で切削作業が行われる。
これに対し、この発明による工具ホルダ1によれば、スピンドル20のテーパ孔21に工具ホルダ1を装着した時点で、ドローバーがプルスタッド10をスピンドル20の後側に引き込むと、プルスタッド10に固着したホルダ本体2のシャンク部3とシャンク部3に嵌めたテーパコーン8が後側に引き込まれ、シャンク部3の外周面とテーパコーン8の内周面とに互いに等しい1/50テーパなどの後側が小径となるゆるいテーパが形成してあるので、シャンク部3の引き込みによってシャンク部3外周面がテーパコーン8に対し所謂くさび効果によるロック機能を呈し、且つスピンドル20のテーパ孔21内周面21aに対しテーパコーン8の外周面の内張り力が作用する結果、前記引き込み力の瞬時の到達点である1200kgの引き込み力を維持した状態で拘束が可能となる。
したがって、スピンドル20のテーパ孔21aに装着される工具ホルダ1を大きな拘束力で密着保持することができ、高速回転および低速重切削に耐え得る工具ホルダ1を提供できる。
前記引き込み力の瞬時の到達点である引き込み力を維持した状態で拘束が可能となることは、引き込み力が低下する4〜5年使用のスピンドルの引き込み手段に対して適用した場合に、引き込み力を向上させる効力を発揮できることは勿論である。
なお、自動工具交換装置は、アームを適時に台形溝4bから外して、動作前の位置に復帰させる。
前述した加工を行なった後、工具ホルダ1の自動工具交換を行なうには、自動工具交換装置のアームを台形溝4bに係合させてフランジ部4を把持し、スピンドル20の先端側に前記工具ホルダ1を引き抜く。
第1実施例の工具ホルダ1に設けたテーパコーン8は、ホルダ本体2のシャンク部3に嵌合させたテーパコーン8の後端面を、シャンク部3の後端部にねじ締めしたプルスタッド10の大径支持部10bをシャンク部3の後端面に当接させて前端側に押し、フランジ部4の後端面4aに形成した環状凹部4bに弾性部材7を嵌め、テーパコーン8の前端面を弾性部材7を介してフランジ部4に押し付けているので、テーパコーン8がシャンク部3の軸方向に移動可能である。
また、テーパコーン8には全長にわたる切り割り8aを周方向の1箇所に設け、前記テーパコーンの前,後側部の切り割り内面には、それぞれ切り割り切断部より広幅の凹部を連続して形成すると共に、一端に前記凹部に保持される抜け止め部を有し、他端に前記切断部に挿入充填される板状部を有する弗素系のゴムなどで形成したT字型形状の弾性体30が充填してあるので、テーパコーン8の切り割り8aに充填した弾性体30は確実に保持されて、切削液などの液漏れによるはみ出しが防止できると共に、拡径縮径が可能であり、テーパコーン8をスピンドル20のテーパ孔21に密着させて嵌合させ、かつフランジ部4の後端面4aをスピンドル20の前端面20aに確実に密着させることができる。
第1実施例において、使用によって刃部が磨耗または欠損した工具19を交換するには、工具ホルダ1を工作機械から外して工具の交換作業場に運び、ホルダ本体2のフランジ部4を万力台に固定した万力などによって固定し、プルスタッド10の後端側からL字状に折り曲げた横断面正六角形状の操作棒の前端部を、プルスタッド10の貫通孔10dに挿通して引きボルト17の頭部17cに設けた係合凹部17dに係合させる。
そして、前記操作棒をプルスタッド10外で弛め方向に回転させ、引きボルト17を同方向に回転させることで、その頭部17cをプルスタッド10の前端に当接させ、さらに弛め方向に回転させることで、引きボルト17のおねじ17bとテーパコレット16のめねじ孔16eとのねじ嵌合によって前記コレット16をホルダ本体2の前端側に押し出し、コレット16のテーパ部16aに対するホルダ本体2前端部のテーパ孔11による締め付けを弛める。
これによって、コレット16のテーパ部16aによる工具19のシャンク19aの締め付けも弛むので、工具19をコレット16から引き抜き、新しい工具など使用可能な工具19のシャンク19aをコレット16のテーパ部16aに嵌めることができる。その後、前述した操作とは逆に前記操作棒によって引きボルト17を締め付け方向に回転させてホルダ本体2の後端側に引き込むことで、コレット16のテーパ部16aをホルダ本体2のテーパ孔11周面に締め付け、コレット16を介して工具のシャンクをホルダ本体2の前端部に保持固定し、さらにその後、操作棒を工具ホルダ1の後端側に抜き出し、そのフランジ部4を万力から外すことで、工具ホルダ1を再使用できる。
また、スピンドル20に工具ホルダ1を装着し、スピンドル20を回転させつつ工具19を前進させ、工作物に加工を行う際に、スピンドル20の中心部から切削液を供給し、この切削液を、プルスタッド10の貫通孔10d,ホルダ本体2の後端部孔15,引きボルト17の係合凹部17d,テーパコレット16の後端部16bに通し、前記コレット16の切削液供給溝16dを経てコレット16の前端から工具19外周面に沿って噴出させ、工具19の刃部および刃部による工作物の加工部を冷却することもできる。
また、前記テーパコーン8の後端部外周面には切欠き段差部8kが設けられ、この段差部8kに前記ストッパ部材9の前端側内周面に形成した段差部9aが係合するようになっているので、前記シャンク部3がスピンドル20にクランプされ前記テーパコーン8が縮径して後端側に移動した状態においても前記両段差部8k,9aの係合によりシール効果が達成できると共に、不使用時において、前記プルスタッド10をシャンク部3の後端側より外した場合においても、シャンク部3に嵌合したテーパコーン8がシャンク部3より抜け落ちてばらばらになるようなことがない。
なお、第1実施例の発明において、テーパコーン8の前側部8gとシャンク部3の前側部3cとをテーパがある嵌合としたので、テーパを形成する部分の切削加工の長さが短く、加工が容易にでき、また、テーパコーン8の後側部8iに設けたストレート部とシャンク部3の後側ストレート部3eとを嵌合させたので、前,後2箇所でシャンク部3にテーパコーン8を支持させることができ、使用時に振動を少なくして、工具によるワークの加工精度を良好にできる。
第2実施形態の工具ホルダ1は、図6に示すように、ホルダ本体2のフランジ部4の後端面4aに2枚の平面円弧状のシム板24,24を、これらの両端間に間隔を設けて支持させ、前記シム板24,24に複数ずつ設けた孔24a,24aに皿ビス25,25を嵌めてそれぞれ前記フランジ部4に予め形成してある雌ねじ孔4d,4dに着脱可能に固着し、シム板24,24の後面が工作機械のスピンドル20の前端面20aに密着するようにしたものである。
なお、第2実施例の工具ホルダの前述した以外の構成は、第1実施例の工具ホルダと同様である。
そして、第2実施例の工具ホルダの使用および効果も第1実施形態の工具ホルダと同様であるが、第2実施例のものは、スピンドル20に対する工具ホルダ1の多数回の着脱によってシム板24,24が磨耗などの損傷した場合に新品に交換したり、多数回の工具ホルダ1の着脱によってシム板24,24が取り付けてないフランジ部4の後端面4aが損傷した場合に、フランジ部4の後端部を切削した後、後端面に所要の厚さのシム板を支持して皿ビスによって固着してもよい。なお、シム板は、複数の厚さの異なるものを用意しておき、適切な厚さのシム板を使用することが好ましい。
この発明の第1実施例に係る工具ホルダを示した拡大縦断面図。 図1に示した工具ホルダのテーパコーンの拡大斜視図。 図2に示したテーパコーンの拡大縦断面図で、(A)は3A−3Aによる断面図、(B)は3B−3Bによる断面図、(C)は3C−3Cによる断面図。 図1に示した工具ホルダのテーパコーンの切り割りに充填される弾性部材を示すもので、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は底面図、(D)は4D−4D線に沿った端面図。 この発明の工具ホルダと従来の標準タイプの工具ホルダにおける、引き込み力を動作状態を示した説明図。 この発明の第2実施例に係る工具ホルダを示した縦断説明図。 従来のスピンドルと工具ホルダの結合状態を示す概略図。
符号の説明
1 工具ホルダ
2 ホルダ本体
3 シャンク部
3a 潤滑剤封入溝
3c シャンク部外周面の前端部
3d 中間部
3e ストレート部
3f 後端部
4 フランジ部
4a 後端面
4b 台形溝
4c 環状凹部
4d 雌ねじ孔
6 前端部
7 弾性部材
8 テーパコーン
8a 切り割り
8b 凹部
8g 前側部
8h 中間部
8i 後側部(ストレート部)
8j 凹部
8k 段差部
9 ストッパ部材
9a 段差部
10 プルスタッド
10a 前端雄ねじ部
10b 大径支持部
10c 係合部
10d 貫通孔
10e 平坦切欠部
10f シール部材
11 テーパ孔
12 ストレート孔
13 ボルト挿通孔
14 ボルト支持部
15 後端部孔
15a 雌ねじ部
16 テーパコレット
16a 前端側のテーパ部
16b 後端部
16c 切り割り部
16d 切削液供給溝
16e 雌ねじ孔
17 引きボルト
17a 脚部
17b 雄ねじ部
17c 頭部
17d 係合凹部
17e 切削液通路孔
18 座金
19 工具
19a 工具のシャンク
20 スピンドル
20a 前端面
21 テーパ孔
21a テーパ孔の内周面
22 引き込み部材
24,24 シム板
25,25 皿ビス
30 弾性部材
30a 抜け止め部
30b 板状部




















Claims (7)

  1. 工作機械のスピンドルに該スピンドルの前端から後方に行くに従い小径となるように形成したテーパ孔に嵌合されるテーパコーンと、前記テーパコーンに軸方向に相対移動できるように嵌合されたシャンク部を有するホルダ本体と、前記ホルダ本体に一体に設けられ前記スピンドルの前端面に当接するフランジ部と、前記フランジ部と前記テーパコーンの前端面間に設けられた弾性部材と、前記テーパコーンの後端面に当接され、前記シャンク部の後端に螺合し締め付けることにより前記弾性部材にプリロードを付与するストッパ部材を備え、前記テーパコーンの外周面を前記スピンドルのテーパ孔内周面と等しい角度のテーパ面に形成し、さらに前記テーパコーンの内周面及び該内周面に嵌合する前記シャンク部の外周面の少なくとも一部を後方に行くに従い小径となるテーパ面に形成し、且つ該テーパ面を前記テーパコーンの外周面の角度よりゆるい角度にした工具ホルダであって、
    前記テーパコーンの全長にわたり軸方向と傾斜させて切り割りを形成し、前記テーパコーンの前,後側部の切り割り内面には、それぞれ切り割り切断部より広幅の凹部を連続して形成すると共に、一端に前記凹部に保持される抜け止め部を有し、他端に前記切断部に挿入充填される板状部を有する弗素系のゴムなどで形成した弾性体を配設したことを特徴とする工具ホルダ。
  2. 前記ホルダ本体のシャンク部前側部の外周面およびテーパコーン前側部の内周面に後側が小径となる互いに等しい角度のゆるいテーパをそれぞれ形成して、シャンク部の前側部にテーパコーンの前側部を嵌合させ、シャンク部の中間部とテーパコーンの中間部との間に隙間を設け、シャンク部の後側部外周面およびテーパコーンの後側部内周面にストレート部を設け、シャンク部の後側部にテーパコーンの後側部を嵌合させたことを特徴とする請求項1に記載の工具ホルダ。
  3. シャンク部の前端部外周に接し後側に開口する環状凹部を形成し、この環状凹部に弾性部材の少なくとも一部を収容してテーパコーンの前端面を支持させ、前記弾性部材を複数の皿ばねおよびこれらの前側と後側の少なくとも一方に座金を重ねて構成したことを特徴とする請求項1に記載の工具ホルダ。
  4. 前記ストッパ部材は、前記シャンク部の後端部に形成したねじに螺合するナットであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の工具ホルダ。
  5. フランジ部に形成した環状凹部の外周側の後端面に、1対の円弧状のシム板を着脱可能に固着し、前記シム板をスピンドルの前端面に当接するようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の工具ホルダ。
  6. ホルダ本体、テーパコーンなどの工具ホルダを構成する各部材に防錆処理を施したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の工具ホルダ。
  7. 前記テーパコーンの後端部外周面には切欠き段差部が設けられ、この段差部に前記ストッパ部材の前端側内周面に形成した段差部が係合するようになっており、前記シャンク部がスピンドルにクランプされ前記テーパコーンが縮径して後端側に移動した状態においても前記両段差部の係合によりシール効果が達成できるようにしたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の工具ホルダ。





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