JP2008168373A - 焼き嵌めチャックおよび焼き嵌め式工具ホルダ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】切削工具Tを焼き嵌めにより保持するための軸方向の一端に開口する工具挿入孔18が設けられ軸方向に直交する断面外周が円形である焼き嵌めチャック本体を有し、焼き嵌めチャック本体には、その外周にチャック挿入孔が開口する側を径小とする段が設けられた、工作機械の回転する主軸に切削工具を取り付けるための工具ホルダ1に使用される焼き嵌めチャック。
【選択図】 図2
Description
マシニングセンタの主軸に切削工具を取り付けるために使用される工具ホルダも、このようなマシニングセンタの高速化に伴い、切削工具に対するより強い保持力及び高い取付精度等が求められる。そこで、工具ホルダにより強い保持力及び高い取付精度等を実現させる方式として、従来使用されてきたコレットの組み合わせで切削工具を保持する方式に替えて、チャックを加熱して切削工具を挿入し焼き嵌め保持する焼き嵌め式の工具ホルダが注目されている。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、ホルダ本体に着脱する作業が容易な工具保持用焼き嵌めチャックおよび焼き嵌め式工具ホルダを提供することを目的とする。
すなわち、本発明に係る焼き嵌めチャックは、工作機械の回転する主軸に切削工具を取り付けるための工具ホルダに使用される焼き嵌めチャックであって、軸方向に直行する断面外周が円形であり、前記軸方向に少なくとも一端に開口する工具挿入孔が設けられ、外周に前記チャック挿入孔が開口する側を径小とする段が設けられてなる。
本発明に係る他の焼き嵌めチャックは、焼き嵌めチャック本体と、前記焼き嵌めチャック本体に着脱可能な取り外し補助具と、からなり、前記焼き嵌めチャック本体は、軸方向に直行する断面の外周が円形であって、前記軸方向に少なくとも一端に開口する工具挿入孔と、外周に前記チャック挿入孔が開口する側を径小とする段と、前記段よりも前記チャック挿入孔が開口する側に前記段から所定の間隔を有する周方向の溝または軸心に向かう孔と、が設けられ、前記取り外し補助具は、前記焼き嵌めチャック本体の外周に装着されたときに前記周方向の溝または前記軸心に向かう孔にその一部が嵌入しかつその他の部分が前記軸方向に対して係合可能な係合部を備える。
本発明に係る焼き嵌め式工具ホルダは、軸方向に直行する断面外周が円形であって前記軸方向の少なくとも一端に開口する工具挿入孔を備えた焼き嵌めチャックと、前記焼き嵌めチャックの一部を嵌入可能なチャック挿入孔を備え前記チャック挿入孔が開口する側の外周に雄ネジが設けられたホルダ本体と、筒状であって内周面に前記雄ネジに螺合可能な雌ネジが設けられ一端が開放されて他端に軸方向の貫通孔が設けられた固定用ナットと、を有し、前記焼き嵌めチャックは、外周に前記チャック挿入孔が開口する側を径小とする段を有し、前記固定用ナットは、前記貫通孔の周囲に前記軸方向に係合可能な押圧部を備え、開放された前記一端が前記段を挿通可能であって、かつ前記貫通孔が前記焼き嵌めチャックの前記段から前記挿入口までをのみ挿通可能に形成されており、前記チャック挿入孔に前記焼き嵌めチャックが挿入された状態で前記ホルダ本体に螺合させた前記固定用ナットを締めることにより、前記押圧部が前記段の側面を押圧して前記焼き嵌めチャックを前記チャック挿入孔に進入させるように構成されてなる。
前記固定用ナットは、前記押圧部における内側側面にプレーンベアリングを有する。
好ましくは、前記チャック挿入孔は、前記ストレート部と前記テーパ部とが直接接続されている。
図1ないし図3において、焼き嵌め式工具ホルダ1(以下「工具ホルダ1」ということがある)は、ホルダ本体4、焼き嵌めチャック2、固定用ナット5および取り外し補助具3からなる。
ホルダ本体4は、外観が全体として円柱状であって、テーパシャンク部6、チャック部7およびフランジ部8からなる。
チャック部7は、ホルダ本体4の軸方向の他端側(図2における右側)に形成され、他端側に外径の小さな径小部10および径小部10よりも内方により外径が大きい径大部11を有する。径小部10および径大部11はいずれも外観が円筒状であって、径小部10の外周面には、雄ネジ12が形成されている。また、径小部10および径大部11には、これらの軸心をその軸心とし他端側に開口する焼き嵌めチャック挿入孔13が設けられている。焼き嵌めチャック挿入孔13は、開口部分を最大内径とし内方(孔の底部14)に向けて内径が一定の割合で小さくなるテーパ部15と、テーパ部15から底部14に続くストレート部16とからなっている。
焼き嵌めチャック2は、外観が略円筒状であってその軸心を貫通する工具挿入孔18を備えている。焼き嵌めチャック2は、ほぼ中央部を境界として軸心方向一端側(図2における右側)の工具保持部19および他端側(図2における左側)のチャック嵌入部20からなっている。
工具保持部19は、その外径が、工具挿入孔18が開口する一端からチャック嵌入部20側に向けて徐々に大きくなり、工具挿入孔18の第1保持孔21と第2孔22との境目近傍より第2孔22側でほぼ一定となっている。工具保持部19の外径がほぼ一定となった部分46の外周には、軸心に直交する面上に環状であって断面形状が矩形の周溝23が設けられている。
円筒部24は、工具挿入孔18における第2孔22が開口する他端27から工具保持部19側に向かう円筒状の部分である。円筒部24の外径は、ストレート部16の内径に比べて十分に小さい。
段差部25は、円筒部24の工具保持部19側に連続する、短い距離で急激に外径が増加する部分である。
テーパ面部26は、段差部25に連続し、外観が円錐台状であって工具保持部19側に向けて外径が一定の割合で増加するテーパ面28を有している。テーパ面28の外径の増加割合は、焼き嵌めチャック挿入孔13におけるテーパ部15の内径の変化割合と等しい。例えば、テーパ面28の外径は軸心に対して3〜8度の傾斜を有するように軸方向に変化する。したがって、チャック嵌入部20は、焼き嵌めチャック挿入孔13に嵌め入れられたときに、テーパ面28がテーパ部15の内周面に対して外周面全体で接触可能に形成されている。
また、焼き嵌めチャック2では、工具保持部19の周溝23とチャック嵌入部20の端面29との間隔が、後に説明する固定用ナット5におけるプレーンベアリング30を含めた押圧部31の厚さよりも大きくなっている。
焼き嵌めチャック2の材質は、熱膨張率が高い合金鋼が好ましい。第1保持孔21の内径は、通常は切削工具Tのシャンク径よりも小さく、かつ金属材料が相変態を生じさせない程度の加熱により切削工具Tのシャンク径よりも大きくなって、切削工具Tを十分な強度で焼き嵌め保持が可能なように、切削工具Tのシャンク径を勘案して決定される。
胴部32は、円筒状であって内周面に雌ネジ33が設けられている。内周面に設けられた雌ネジ33は、チャック部7の径小部10の外周に設けられた雄ネジ12に螺合可能に形成されている。押圧部31は、胴部32の軸方向の一方の端(図2,3における右端)を閉じる袋状のものであって、その中心には貫通する貫通孔34が設けられている。貫通孔34の径は、焼き嵌めチャック2の工具保持部19の外径よりも大きく、端面29の外側縁の径よりも十分に小さく形成されている。したがって、貫通孔34は、工具保持部19を挿通させることは可能であるが、チャック嵌入部20を挿通させることはできない。
係合部37a,37bは、それぞれが付勢部36の端のいずれかに連続して付勢部36のリングと略同一面上の外方に延びている。係合部37a,37bは、付勢部36から遠ざかるにつれてその間隔が小さくなっている。係合部37a,37bの長手方向に直交する断面の形状は長方形である。係合部37a,37bの断面の短辺(係合部の厚さd)は、周溝23に丁度嵌り込むことができるように、周溝23の幅よりも若干小さくなっている。一方の係合部37aは、その端部から付勢部36のリングと同一面上で他方の係合部37b側に直角に曲がり、他方の係合部37bと交叉した後外方に直角に曲がって延びて操作部38aに連続する。他方の係合部37bは、そのまま外方に延びた操作部38bに連続する。操作部38a,38bには、それぞれ親指または人差し指を通すことができる輪39a,39bが設けられている。操作部38a,38bは、断面が円形の金属棒材で形成されている。図4における取り外し補助具3は、単一の金属材料で形成されているが、係合部37a,37bの周溝23に丁度嵌り込む部分のみ高硬度の金属材料で形成してもよい。
図5は焼き嵌めチャック2の取り付け過程を示す図、図6は取り外し補助具3の焼き嵌めチャック2への取付の様子を示す図、図7は焼き嵌めチャック2の取り外し過程を示す図である。なお、図6(b)は取り外し補助具3が焼き嵌めチャック2に取り付けられた後の図6(a)におけるA−A矢視断面、図7は図6(b)におけるB−B矢視断面を示す。
図5を参照して、切削工具Tが固定された焼き嵌めチャック2は、チャック嵌入部20の側がホルダ本体4の焼き嵌めチャック挿入孔13に挿入される。固定用ナット5は、切削工具Tの先端を胴部32の開放側、貫通孔34の順に貫通させて、ホルダ本体4のチャック部7近くまで移動される。続いて、固定用ナット5は、雌ネジ33が径小部10の雄ネジ12に螺合され回転されて、径大部11に向けて移動する。このとき、固定用ナット5の押圧部31の内側に取り付けられたプレーンベアリング30は、チャック嵌入部20の端面29を押圧して焼き嵌めチャック2を焼き嵌めチャック挿入孔13に押し入れる。このとき、プレーンベアリング30は、固定用ナット5を回転させると回転する押圧部31に対して摺動し、焼き嵌めチャック2の端面29に対しては回転しないで真っ直ぐに焼き嵌めチャック2を焼き嵌めチャック挿入孔13に押し入れる。
固定用ナット5は、特許文献1および特許文献2に開示された工具ホルダにおける引きボルトに比べてネジ山の径が大きいために締め付ける力が大きい。また、工具ホルダ1は、焼き嵌めチャック2のテーパ面28がテーパ部15の内周面に対して周面全体で接触可能であり大きな締め付け力に耐えることが可能である。そのため、締め付け力が大きい固定用ナット5を使用できることにより、ホルダ本体4と焼き嵌めチャック2とを強固に一体化することができる。したがって、本発明に係る工具ホルダ1は、従来の工具ホルダに比べて、切削作業を行う間、切削工具Tの取付精度を高く維持することが可能である。
先ず、取り外し補助具3が焼き嵌めチャック2に取り付けられる。図6を参照して、取り外し補助具3は、付勢部36に切削工具T、焼き嵌めチャック2の工具保持部19を順に貫通させて、固定用ナット5の近くまで送られる。取り外し補助具3の係合部37a,37bは、操作部38a,38bを接近させることによりその間隔が広げられ、周溝23に向けて移動される。操作部38a,38bに加えられた力が取り除かれると、係合部37a,37bは、周溝23に嵌まりこんで工具保持部19を付勢部36の付勢力により2箇所で締め付け、焼き嵌めチャック2に取付られる。
本発明に係る工具ホルダ1は、外部に取り付けられネジ径の大きな固定用ナット5を緩めることにより焼き嵌めチャック2を焼き嵌めチャック挿入孔13から取り外すので、例えば特許文献1および特許文献2に開示された従来の工具ホルダに比べて取り外し作業が容易である。
以下、焼き嵌め式工具ホルダ1Bを工具ホルダ1Bということがある。
工具ホルダ1Bは、ホルダ本体4B、焼き嵌めチャック2B、固定用ナット5および取り外し補助具3からなる。工具ホルダ1Bは、ホルダ本体4Bにおける焼き嵌めチャック挿入孔13Bおよび焼き嵌めチャック2Bにおけるチャック嵌入部20Bが工具ホルダ1と異なり、他の構成は工具ホルダ1におけるものと同一である。そこで、図8において工具ホルダ1と同一の構成を有するものについては工具ホルダ1における符号と同一の符号を付し、以下、工具ホルダ1と相違する構成についてのみ説明する。
チャック嵌入部20Bは、円筒部24B、段差部25Bおよびテーパ面部26からなる。
工具ホルダ1Bは、円筒部24Bが、焼き嵌めチャック挿入孔13B内を軸方向に移動するときストレート部16Bの内周面を摺動するように構成されている。
工具ホルダ1Bは、円筒部24Bがストレート部16Bの内周面を摺動し案内されることにより、焼き嵌めチャック2Bを焼き嵌めチャック挿入孔13Bに挿入するときに、テーパ面28とテーパ部15との局部的な当たりおよび過度の摺動がなく、テーパ面28およびテーパ部15の傷の発生を防止することができる。そのため、工具ホルダ1Bへの焼き嵌めチャック2Bの取付精度を長期にわたり高く維持できるという特長を有する。
図10(a)に示される取り外し補助具3Cは、断面形状が円形の係合部37Ca,37Cbを有している。係合部37Ca,37Cbの断面の径dは、係合部37Ca,37Cbが焼き嵌めチャック2における周溝23に丁度嵌まり込めるように、周溝23の幅(軸方向長さ)と略同じである。取り外し補助具3Cにおける他の構成は、取り外し補助具3におけるものと同一である。
図10(b)に示される取り外し補助具3Dは、係合部37Da,37Dbの断面形状が矩形であって、かつ互いに対向する面が、焼き嵌めチャック2,Bにおける周溝23の底の曲率に等しい曲率で凹状に彎曲している。係合部37Da,37Dbの厚さdは、係合部37Da,37Dbが周溝23に丁度嵌まり込めるように、周溝23の幅(軸方向長さ)と略同じに形成されている。このような形状を有する係合部37Da,37Dbは、焼き嵌めチャック2,2Bを焼き嵌めチャック挿入孔13,13Bから抜き出すときに、固定用ナット5の係合面35から受ける力を分散して周溝23の側面に伝えることができ、溝の側面の損傷を防止するとともに焼き嵌めチャック2,2Bの抜き出しを円滑に行うことができる。取り外し補助具3Dの他の構成は、取り外し補助具3におけるものと同一である。
図10(d)に示される取り外し補助具3Fは、2分割された板状のリング(輪)37Fa,37Fbをそれぞれの端部で接合可能としたものである。リング37Fa,37Fbの内径は、溝の底の曲率円の径と略同一である。リング37Fa,37Fbの厚さdは、リング37Fa,37Fbが周溝23に丁度嵌め込めるように、周溝23の幅と略同じに形成されている。
図11は他の実施形態における焼き嵌めチャック2Gおよび取り外し補助具3Gの斜視図である。
図11(b)を参照して、取り外し補助具3Gは、U字状に切り抜かれた板材である。対向して並行に延びる係合部37Ga,37Gbを有する。取り外し補助具3Gの厚さdは、係止溝23Gの幅に略等しい。ホルダ本体4から焼き嵌めチャック2Gから抜き出すときは、取り外し補助具3Gは、係合部37Ga,37Gbがそれぞれ係止溝23Gに嵌め込まれる。固定用ナット5を緩めることにより係合面35が係合部37Ga,37Gbに押圧され、取り外し補助具3Gの移動により焼き嵌めチャック2Gが抜き出される。
以下、焼き嵌め式工具ホルダ1Hを工具ホルダ1Hということがある。
工具ホルダ1Hは、ホルダ本体4、焼き嵌めチャック2H、固定用ナット5Hおよび取り外し補助具3Hからなる。工具ホルダ1Hは、焼き嵌めチャック2H、固定用ナット5Hおよび取り外し補助具3Hが工具ホルダ1と異なり、他の構成は工具ホルダ1におけるものと同一である。そこで、図12において工具ホルダ1と同一の構成を有するものについては工具ホルダ1における符号と同一の符号を付し、以下、工具ホルダ1と相違する構成について説明する。
固定用ナット5Hは、押圧部31Hの係合面35H側における内周の端には、断面形状が4分の1円の凹状の面取り加工がなされた係合支持部47Hが設けられている。係合支持部47Hの断面4分の1円の湾曲面における曲率は、環状の周溝23Hの断面の曲率に略等しく、後に説明する取り外し補助具3Hの係合部37Hの軸方向に直交する断面の外周の曲率に略等しい。
接続部48Ha,48Hbは、いずれも係合部37Hの端のいずれかから係合部37Hが属する面に略直角に曲がって延びている。
操作部38Ha,38Hbは、いずれも接続部48Ha,48Hbの端のいずれかに連続し、それぞれが連続しない接続部48Ha,48Hbに対して略45度であって係合部37Hから遠ざかる方向に、かつ接続部48Ha,48Hbから略直角に曲がって延びている。
操作部38Ha,38Hbの先端は、折り返しの曲げ加工がされている。
ホルダ本体4への焼き嵌めチャック2Hの取り付け方法は、上に説明した工具ホルダ1における方法と同じである。そこで、以下にホルダ本体4からの焼き嵌めチャック2Hの取り外し方法について説明する。
工具ホルダ1Hは、外部に取り付けられネジ径の大きな固定用ナット5Hを緩めることにより焼き嵌めチャック2Hを焼き嵌めチャック挿入孔13から抜き出されるので、従来の工具ホルダに比べて取り外し作業が容易である。
工具保持部19における環状の周溝23に替えて外径がほぼ一定となった部分46の外周に複数個の軸中心に向けた孔を設け、取り外し補助具の係合部としてこの孔に嵌入可能な凸状の係合部分を設けてもよい。チャック嵌入部20における側面視が環状の端面29に替えて、周方向に一定間隔に並ぶ複数の固定用ナット5に係合する端面を設けてもよい。
その他、工具ホルダ1,1B,1Hの各部又は全体の構造、形状、寸法、個数、材質などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
また、本発明に係る工具ホルダ1,1B,1Hの用途はマシニングセンタに限られず、刃物を回転させてテーブルに固定してある被削物を削る工作機械に使用することができる。
2,2B,2G,2H 焼き嵌めチャック、焼き嵌めチャック本体
3,3C〜H,3J 取り外し補助具
4,4B ホルダ本体
5,5H,5J 固定用ナット
12 雄ネジ
13,13B チャック挿入孔(焼き嵌めチャック挿入孔)
15 テーパ部
16,16B ストレート部
18 工具挿入孔
23,23G,23H 周方向の溝または軸心に向かう孔(環状の周溝)
24,24B 円筒部
26 テーパ面部
29 段の側面(軸方向に直交する端面)
30 プレーンベアリング
31,31H 押圧部
33 (固定用ナットの)雌ネジ
34 貫通孔
37a,37b,37Ca〜37Ga,37Cb〜37Gb,37H 係合部(リング)
46 焼き嵌めチャック本体の外周(工具保持部の外径がほぼ一定となった部分)
T 切削工具
Claims (9)
- 軸方向に直行する断面外周が円形であり、
前記軸方向に少なくとも一端に開口する工具挿入孔が設けられ、
外周に前記チャック挿入孔が開口する側を径小とする段が設けられてなる
ことを特徴とする焼き嵌めチャック。 - 焼き嵌めチャック本体と、
前記焼き嵌めチャック本体に着脱可能な取り外し補助具と、からなり、
前記焼き嵌めチャック本体は、
軸方向に直行する断面の外周が円形であって、
前記軸方向に少なくとも一端に開口する工具挿入孔と、
外周に前記チャック挿入孔が開口する側を径小とする段と、
前記段よりも前記チャック挿入孔が開口する側に前記段から所定の間隔を有する周方向の溝または軸心に向かう孔と、が設けられ、
前記取り外し補助具は、
前記焼き嵌めチャック本体の外周に装着されたときに前記周方向の溝または前記軸心に向かう孔にその一部が嵌入しかつその他の部分が前記軸方向に対して係合可能な係合部を備えた
ことを特徴とする焼き嵌めチャック。 - 前記取り外し補助具は、
1対の前記係合部が対向配置され、
前記係合部を互いに近接させる方向に付勢する付勢部を有する
請求項2に記載の焼き嵌めチャック。 - 軸方向に直行する断面外周が円形であって前記軸方向の少なくとも一端に開口する工具挿入孔を備えた焼き嵌めチャックと、
前記焼き嵌めチャックの一部を嵌入可能なチャック挿入孔を備え前記チャック挿入孔が開口する側の外周に雄ネジが設けられたホルダ本体と、
筒状であって内周面に前記雄ネジに螺合可能な雌ネジが設けられ一端が開放されて他端に軸方向の貫通孔が設けられた固定用ナットと、を有し、
前記焼き嵌めチャックは、
外周に前記チャック挿入孔が開口する側を径小とする段を有し、
前記固定用ナットは、
前記貫通孔の周囲に前記軸方向に係合可能な押圧部を備え、
開放された前記一端が前記段を挿通可能であって、かつ前記貫通孔が前記焼き嵌めチャックの前記段から前記挿入口までをのみ挿通可能に形成されており、
前記チャック挿入孔に前記焼き嵌めチャックが挿入された状態で前記ホルダ本体に螺合させた前記固定用ナットを締めることにより、前記押圧部が前記段の側面を押圧して前記焼き嵌めチャックを前記チャック挿入孔に進入させるように構成されてなる
ことを特徴とする焼き嵌め式工具ホルダ。 - 前記焼き嵌めチャックを前記チャック挿入孔から抜き出すための取り外し補助具をさらに有し、
前記焼き嵌めチャックは、
前記段よりも前記一端側に前記段から所定の間隔を有して周方向の溝または軸心に向かう孔を備え、
前記取り外し補助具は、
前記焼き嵌めチャックの外周に着脱可能であり、
前記焼き嵌めチャックの外周に装着されたときに前記周方向の溝または前記軸心に向かう孔にその一部が嵌入しかつその他の部分が前記軸方向に係合可能な係合部を有し、
前記チャック挿入孔に前記焼き嵌めチャックが嵌入された状態で前記取り外し補助具が前記焼き嵌めチャックに装着されて前記ホルダ本体に螺合させた前記固定用ナットを緩めることにより前記押圧部が前記係合部を押圧して前記焼き嵌めチャック本体を前記チャック挿入孔から抜き出すように構成された
請求項4に記載の焼き嵌め式工具ホルダ。 - 前記焼き嵌めチャックを前記チャック挿入孔から抜き出すための取り外し補助具をさらに有し、
前記焼き嵌めチャックは、
前記段よりも前記一端側に前記段から所定の間隔を有して周方向の溝を備え、
前記取り外し補助具は、
前記焼き嵌めチャックの外周に着脱可能であり、
前記焼き嵌めチャックの外周に装着されたときに前記周方向の溝にその一部が嵌入しかつ前記軸方向に係合可能な係合部を有し、
前記固定用ナットは、
前記貫通孔の周面の外側面における端縁に前記係合部を収容可能な凹状の周溝を有し、
前記チャック挿入孔に前記焼き嵌めチャックが嵌入された状態で前記取り外し補助具が前記焼き嵌めチャックに装着されて前記ホルダ本体に螺合させた前記固定用ナットを緩めることにより前記凹状の周溝が前記係合部を押圧して前記焼き嵌めチャック本体を前記チャック挿入孔から抜き出すように構成された
請求項4に記載の焼き嵌め式工具ホルダ。 - 前記チャック挿入孔は、
その奥に内径が一定であるストレート部と、
前記チャック挿入孔の開口部分に向けて内径が一定の割合で大きくなるテーパ部と、を有し、
前記焼き嵌めチャックは、
前記挿入口とは逆側の端部に外径が一定であって前記ストレート部を軸方向に摺動可能な円筒部と、
前記円筒部の前記挿入口に前記テーパ部の内径の増加割合と同一の割合で外径が増加するテーパ面部と、を有する
請求項4ないし請求項6のいずれか1項に記載の焼き嵌め式工具ホルダ。 - 前記固定用ナットは、
前記押圧部における内側側面にプレーンベアリングを有する
請求項4ないし請求項7のいずれか1項に記載の焼き嵌め式工具ホルダ。 - 前記チャック挿入孔は、
前記ストレート部と前記テーパ部とが直接接続されている
請求項7または請求項8に記載の焼き嵌め式工具ホルダ。
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