JP2006212657A - 摩擦撹拌接合装置用接合ツール - Google Patents

摩擦撹拌接合装置用接合ツール Download PDF

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Abstract


【課題】 摩擦撹拌接合に費やすコストを低減できる接合ツールを提供する。
【解決手段】 接合ツール20のうち、耐磨耗性材料で実現されて、被接合物に没入する接合工具22が、接合ホルダ21に対して着脱自在に形成される。接合ツール20のうちの磨耗および破損が生じやすい接合工具22のみを交換可能とすることで、磨耗および破損のたびに接合ツール20全体を交換する必要がなく、工具ホルダ21を再利用することができ、接合に費やすコストを低減することができる。また接合工具22のみを耐磨耗性材料によって実現することで、接合ツール20全体を耐磨耗性材料によって実現する場合に比べて、接合ツール20を安価に実現することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の被接合部材を摩擦撹拌接合するための接合ツールに関し、特に鉄鋼部材などの難接合部材をスポット摩擦撹拌接合するための接合ツールに関する。
複数の被接合部材を接合する装置として、摩擦撹拌接合装置がある。この装置は、被接合部材が重ね合わされた被接合物の被接合部分に接合ツールを配置する。次に接合ツールを、回転させながら被接合部分に押付け、接合ツールの先端部を被接合部分に没入させる。接合ツールは、その先端部が被接合部分を押圧しながら回転する。これによって摩擦熱が生じて被接合部分が軟化し、接合すべき各被接合部材の境界部分が撹拌される。この後、撹拌された境界部分が固体化することで、各被接合部材が接合される。
各被接合部材がアルミ合金である場合には、接合ツールの先端部の磨耗が少ない。したがって1つの接合ツールで、複数箇所の被接合部分を接合することができる。しかしながら被接合部材が鉄鋼部材などの難接合部材である場合には、接合ツールの先端部の磨耗が著しい。したがって1つの接合ツールで接合可能な被接合部分が少なくなり、接合ツールの交換頻度が高くなる。この問題を解決する従来技術として、接合ツールの先端部が高耐磨耗性材料から成る接合ツールが、たとえば特許文献1に開示される。
特表2003−532542号公報
上述する特許文献1に開示される従来技術の接合ツールは、基端部となる軸部と、先端部となるピン部およびショルダ部とが、別体に形成される。また、リング状のカラー部材が軸部の外周面と、ショルダ部の外周面とをともに挟持することで、軸部と、ピン部およびショルダ部とが機械的に固定される。たとえばカラー部材は、焼きばめまたは圧入などの固定方法によって軸部とショルダ部とを挟持する。
この従来技術では、ピン部またはショルダ部が磨耗した場合に、軸部に対してピン部およびショルダ部のみを交換することが困難であり、接合ツール全体を交換する必要がある。これによって接合ツールの交換にともなって発生する費用が大きくなり、接合コストが増大してしまう。
したがって本発明の目的は、摩擦撹拌接合に費やすコストを低減できる接合ツールを提供することである。
本発明は、複数の被接合部材を接合する摩擦撹拌接合装置に用いられる接合ツールであって、
基端部が摩擦撹拌接合装置に把持され、摩擦撹拌接合装置によって回転駆動および変位駆動される工具ホルダと、
工具ホルダの先端部に着脱自在に形成され、摩擦撹拌接合にあたって工具ホルダの先端部に装着された状態で被接合部分に没入し、耐磨耗性材料から成る接合工具とを含むことを特徴とする接合ツールである。
また本発明は、接合工具は、
工具ホルダに装着される装着部と、
装着部に連なり、装着部が工具ホルダに装着された状態で、工具ホルダの回転軸線と同軸な円柱状に形成されるショルダ部と、
ショルダ部の端面から軸線方向に突出し、装着部が工具ホルダに装着された状態で、工具ホルダの回転軸線と同軸に形成されて、ショルダ部よりも直径が小さい円柱状または円錐状に形成されるピン部とを備えることを特徴とする。
また本発明は、工具ホルダに装着され、工具ホルダに対して接合工具を固定および固定解除可能に形成される固定具をさらに含むことを特徴とする。
また本発明は、接合工具は、工具ホルダに装着される装着部を備え、
工具ホルダは、先端部に装着部が緩やかに嵌合する嵌合凹所が形成され、
装着部は、ショルダ部よりも半径方向に突出して形成され、工具ホルダの嵌合凹所に嵌合した状態で、工具ホルダに対する軸線まわりの角変位が阻止され、
固定具は、工具ホルダに装着されることによって、工具ホルダと協働して装着部を軸線方向に挟持して、接合工具が嵌合凹所から軸線方向に抜出ることを阻止することを特徴とする。
また本発明は、軸線に垂直な切断面で切断したときに装着部に角部が形成される場合、工具ホルダは、嵌合凹所に装着部が嵌合した状態で、装着部の角部を除いた残余の部分に当接することを特徴とする。たとえば本発明によれば、工具ホルダには、角部が当接することを防ぐ逃げ穴が形成されてもよい。またたとえば本発明によれば、装着部の角部の一部を切除するようR面取り加工もしくはC面取り加工がなされてもよい。
また本発明は、接合工具は、窒化珪素を主成分とする材料から成ることを特徴とする。
また本発明は、被接合部材のスポット接合に用いられることを特徴とする。
また本発明は、前記接合ツールに用いられる接合工具である。
請求項1記載の本発明によれば、工具ホルダに接合工具が装着された状態で、工具ホルダが摩擦撹拌接合装置に保持される。次に接合ツールは、摩擦撹拌接合装置によって、軸線まわりに回転された状態で、接合工具が被接合物の被接合部分に接触する。接合工具が、被接合部分を摺接することによって、被接合部分に摩擦熱が生じて被接合部分が軟化する。このようにして接合すべき各被接合部材の境界部分が非溶融の状態で流動化し、流動化した部分が撹拌されることで、各被接合部材を接合することができる。
接合工具は、被接合部分に没入するので、工具ホルダよりも磨耗しやすい。本発明では、接合工具が着脱自在に形成される。したがって接合工具が磨耗した場合、磨耗した接合工具を取外し、新しい接合工具を工具ホルダに取付けることで、工具ホルダを取り替えることなく、接合作業を継続することができる。このように接合ツールのうちの損耗が生じやすい接合工具を交換可能とすることで、接合工具の損耗のたびに接合ツール全体を交換する必要がなく、工具ホルダを再利用することができ、摩擦撹拌接合に費やすコストを低減することができる。
また接合工具が耐磨耗性材料によって実現されることによって、鉄鋼部材などの難接合部材を接合する場合であっても、接合工具が磨耗するまでに接合可能な回数を増やすことができる。言い換えれば、接合工具の交換回数を減らすことができ、接合工具の交換に費やす時間を短縮することができる。また接合工具のみを耐磨耗性材料によって実現することで、接合ツール全体を耐磨耗性材料によって実現する場合に比べて、接合ツールを安価に実現することができる。
請求項2記載の本発明によれば、摩擦撹拌接合にあたって、まずピン部が被接合部分に没入し、次にショルダ部の端面が被接合部分の表面部を摺動する。ピン部が被接合部分に没入することで、被接合部分の流動領域を大きくすることができる。またショルダ部が被接合部分の表面部を摺動することで、被接合部分のうちで流動化した流動体が、軸線まわりに大きく回転し、撹拌効率を向上することができる。このように接合工具に、ピン部とショルダ部とが形成されることによって、各被接合部材が、混ぜ合わされた領域を広範囲にすることができ、接合強度を向上することができる。
請求項3記載の本発明によれば、固定具によって接合工具が工具ホルダに固定されることによって、接合工具自体が工具ホルダに固定される構成としなくてもよく、接合工具の形状を簡単化することができる。このように接合工具を簡単化することで、安価に形成することができ、また耐磨耗性材料によって接合工具を容易に形成することができる。
請求項4記載の本発明によれば、接合工具は、嵌合凹所に装着部が緩やかに嵌合することで、工具ホルダに対して軸線まわりに角変位することが阻止される。また接合工具は、工具ホルダと固定具とによって軸線方向に装着部が挟持されることで、嵌合凹所から脱出することが阻止される。
装着部が嵌合凹所に緩やかに嵌合することによって、接合工具および嵌合凹所を高精度に形成する必要がなく、接合工具および工具ホルダに要求される寸法精度を低くすることができる。これによって接合ツールの歩留まりを向上して、製造コストをさらに安価にすることができる。また装着部と、嵌合凹所が形成される嵌合部との間に隙間を形成することで、工具ホルダに対する接合工具の着脱を容易に行うことができる。また装着部が軸線方向に挟持されることで、接合工具が工具ホルダに対して軸線方向に滑ることが防がれる。これによって接合時に、被接合物から接合工具に軸線方向および軸線まわりの反力が与えられたとしても、工具ホルダに対して接合工具がずれることを防ぐことができる。
また装着部が軸線方向に挟持されて固定されることで、接合工具の軸線方向寸法を小さくして、接合工具の軸線方向の変位を確実に阻止することができ、接合工具を小形化することができる。
請求項5記載の本発明によれば、接合工具が被接合部分に没入する場合、接合工具には、被接合部分から反力が与えられる。この反力は、接合工具から工具ホルダに伝わる。接合工具と工具ホルダとは、角部を除いた部分で接触しているので、反力が一点に集中せずに、分散されて工具ホルダに伝わる。これによって工具ホルダに局所的な大きな力が与えられることを防ぎ、工具ホルダおよび接合工具の破損を防ぐことができる。
請求項6記載の本発明によれば、接合工具が窒化珪素を主成分とすることで、高強度および耐磨耗性を得るとともに耐熱衝撃性を得ることができる。摩擦撹拌接合を繰返す場合には、接合工具は、接合時に高温となり、次の被接合部分へ移動する時に低温となる状態を繰り返し、接合工具の温度変化が大きい。上述したように本発明の接合工具は、耐熱衝撃性を有するので、急激な温度変化に耐えることができ、複数の被接合部分への接合を繰返しても、接合工具として必要な強度を充分に維持することができる。
請求項7記載の本発明によれば、接合ツールは、軸線まわりに回転しながら、被接合部分を押圧し、被接合部分に対して軸線方向に没入および退出する。接合ツールには、軸線に垂直な方向に移動する必要がないので、接合工具と工具ホルダとについて、回転軸線に垂直な方向の固定を強固にする必要がなく、接合工具が工具ホルダに対して着脱可能な構成を簡単に実現することができる。
請求項8記載の本発明によれば、接合工具が着脱自在に形成されるので、接合工具が損耗したとしても、新しい接合工具を工具ホルダに取付けることで、接合作業を継続することができる。したがって工具ホルダを取り替えることなく、接合作業を継続することができる。このように接合ツールのうちの損耗が生じやすい接合部分を交換可能とすることで、接合工具の損耗のたびに接合ツール全体を交換する場合に必要がなく、工具ホルダを再利用することができ、接合に費やすコストを低減することができる。
図1は、本発明の第1実施形態である接合ツール20を示す斜視図である。図1(1)は、接合ツール20の各構成部材を分解した分解斜視図を示し、図1(2)は、接合ツール20の各構成部材を組合わせた組立斜視図を示す。
接合ツール20は、摩擦撹拌接合装置に把持されて、摩擦撹拌接合を行うためのツールとなる。摩擦撹拌接合装置は、被接合物を構成する複数の被接合部材を摩擦撹拌接合(
Friction Stir Welding :略称FSW)する。本実施の形態では、接合すべき2つの被接合部材は、鋼材などの難接合材が想定され、摩擦撹拌接合装置によって被接合物に複数点在する被接合部分を順次接合する。すなわち摩擦撹拌接合装置は、摩擦撹拌接合によるスポット接合を行う。たとえば摩擦撹拌接合装置を用いて、自動車ボディや鉄道車両構体などの外板がスポット接合される。
摩擦撹拌接合装置(以下、単に接合装置と称する)は、略円柱状の接合ツール20を用いて摩擦撹拌接合を行う。接合ツール20は、略円柱状に形成される工具ホルダ21と、工具ホルダ21の先端部30に装着される接合工具22と、接合工具22を工具ホルダ21に固定するための固定具23とを含んで構成される。工具ホルダ21に接合工具22が装着されて、固定具23によって接合工具22が工具ホルダ21に固定された状態で接合が行なわれる。
難接合物を被接合部材とした場合には、工具ホルダ21と接合装置とは強固に固定される。また工具ホルダ21の先端部30には、接合工具22および固定具23が装着されて固定される。この状態で、接合装置は、重ね合わされた2つの被接合部材を接合するために、接合ツール20をその軸線L1まわりに回転させながら、接合工具22を被接合部分に押付ける。接合工具22は、被接合部分を押圧しながら回転する。これによって被接合部分は、摩擦熱が発生して軟化する。このあと、被接合部分は、流動化し、接合工具22の回転にともなって流動化した部分が撹拌される。
接合工具26は、被接合部分に没入することで、先端部が各被接合部材の境界部分を通過する。そして流動化した各被接合部材が互いに混ぜ合わされる。2つの被接合部材が充分に撹拌されると、接合ツール20が被接合部分から離脱して、流動化した被接合部分が固まる。これによって2つの被接合部材の境界がなくなり、2つの被接合部材をスポット接合することができる。接合装置は、各被接合部分のスポット接合を順次連続して行う。
工具ホルダ21は、円柱状に形成され、工具ホルダ21の軸線L1は、接合ツール20の軸線L1と一致する。工具ホルダ21の基端部には、接合装置に着脱可能に把持される把持部が形成される。工具ホルダ21の先端部30には、嵌合部32と外ねじ部33とが形成される。嵌合部32は、接合工具22が部分的に嵌合する嵌合凹所31が形成される。また外ねじ部33は、円柱状に形成されて、外周部分に固定具23が螺着する外ねじが形成される。ここで、外ねじ部33に形成される外ねじは、工具ホルダ21の回転方向と同じ方向に形成される。したがって接合装置51によって工具ホルダ21が右回転する場合には、外ねじ部33には右ねじが形成される。また工具ホルダ21が左回転する場合には、外ねじ部33には左ねじが形成される。これによって接合中には、固定具23は、被接合物から反力を受けると、工具ホルダ21に締結される方向の力を受け、固定具23が接合中に緩むことを防ぐことができる。
嵌合凹所31は、外ねじ部33の端面から没入し、工具ホルダ21の軸線L1に同軸に形成される。嵌合凹所31は、軸線L1に垂直な断面で切断した断面形状が円形以外の形状に形成される。すなわち工具ホルダ21の軸線から嵌合凹所31を規定する壁面までの距離が、軸線L1まわりに変化する形状に形成される。本実施の形態では嵌合凹所31は、略直方体状の空間に形成され、軸線L1に垂直な断面形状が正方形となる。以下、軸線L1に垂直な断面で切断した形状を単に断面形状と称する。
接合工具22は、工具ホルダ21の先端部30に着脱自在に形成され、装着部24と、ショルダ部25と、ピン部26とが形成される。ショルダ部25は、装着部24に連なり、ピン部26はショルダ部25に連なる。ショルダ部25とピン部26とは、同軸の円柱状または円錐状に形成され、ショルダ部25よりもピン部26の直径が小さく形成される。
装着部24は、工具ホルダ21に接合工具22が装着されるための部分となる。具体的には、装着部24は、工具ホルダ21の嵌合凹所31に緩やかに嵌合可能に形成される。言い換えると、嵌合凹所31と装着部24とは、隙間ばめとなるように形成される。本実施の形態では、上述したように嵌合凹所31が略直方体状の空間に形成されるので、装着部24もまた略直方体形状に形成され、断面形状が正方形形状に形成される。
装着部24は、ショルダ部25と同軸に形成され、ショルダ部25から軸線L1に垂直な方向に突出する突出部分が形成される。本実施の形態では、装着部24は、断面形状が、ショルダ部25の直径と等しい辺の長さを有する正方形形状に形成される。これによって装着部24の角部40が、ショルダ25の半径方向に突出する突出部分となる。
ショルダ部25およびピン部26の直径および軸線方向寸法は、形成すべき接合部材、接合条件、接合強度、接合跡の形状などによって、予め決定される。たとえばショルダ部25の直径は10mmに設定され、ピン部26の直径は4mmに設定される。
装着部24が嵌合凹所31に緩やかに嵌合した状態で、ショルダ部25およびピン部26は、工具ホルダ21の軸線L1と略同軸に配置される。またショルダ部25は、部分的に工具ホルダ21から軸線方向一方X1に突出する。またピン部26は、ショルダ部25の軸線方向一方X1側端面から、軸線方向一方側に突出する。ここで、軸線方向一方X1は、工具ホルダ21の基端部から先端部30に向かう方向とし、軸線方向他方X2は、工具ホルダ21の先端部30から基端部に向かう方向とする。
固定具23は、工具ホルダ21の先端部30に着脱可能に形成される。固定具23は、一端部が開放する有底筒状に形成され、端壁部34と、周壁部35とを有する。端壁部34は、円板状に形成され、中心軸線を貫通する貫通孔36が形成される。貫通孔36は、端壁部34と同軸に形成され、ショルダ部25の直径よりもやや大きく形成される。周壁部35は、円筒状に形成され、端壁部34の周縁部に連なって端壁部34の周縁部の全周にわたって軸線方向に立設する。周壁部25は、内周部分に内ねじが形成され、工具ホルダ21の外ねじ部33に螺合可能に形成される。周壁部25が、周壁部35が工具ホルダ21の外ねじ部33に螺合することによって、固定具23は、工具ホルダ21に固定される。工具ホルダ21に固定された固定具23は、工具ホルダ21の軸線L1に同軸に形成される。また固定具23の周壁部25は、外周部分の一部が切り欠かれることによって、工具ホルダ21に螺着した固定具23をレンチによって締結および締結解除可能に形成される。
図2は、接合ツール20を示す正面図である。図2(1)は、接合ツール20の各構成部材を分解した状態を示し、図2(2)は、接合ツール20の各構成部材を組立てた状態を示す。装着部24が嵌合凹所31に嵌合することで、接合工具22が工具ホルダ21に装着された状態となる。装着部24および嵌合凹所31が、直方体形状に形成されるので、装着部24が嵌合凹所31に嵌合した状態では、接合工具22は、工具ホルダ21の軸線L1まわりに角変位することが阻止される。
また装着部24の軸線方向寸法A1は、嵌合凹所31の深さ寸法A2よりも大きく形成される。これによって装着部24が嵌合凹所31に嵌合して、嵌合部32の底面に装着部24が当接した状態で、装着部24の軸線方向一方側端面38が、工具ホルダ21の軸線方向一方側端面37から予め定める長さA3だけ突出する。
固定具23が工具ホルダ21に螺合することで、固定具23が工具ホルダ21に装着された状態となる。固定具23は、工具ホルダ21に螺合した状態で、工具ホルダ21に対して軸線方向Xに螺進螺退可能である。固定具23は、軸線方向他方X2に螺進することによって、ピン部26およびショルダ部27が、端壁部34の貫通孔36を通過する。そして、端壁部34の軸線方向他方側端面39が、装着部24の軸線方向一方X1側端面38に当接する。さらに固定具23が螺進することで、固定具23と工具ホルダ21とによって装着部24は、軸線方向Xに挟持され、工具ホルダ21に対して軸線方向Xに変位することが阻止される。このようにして接合工具31が工具ホルダ21に固定される。
接合工具22が工具ホルダ21に固定された状態では、接合工具22からショルダ部25およびピン部26が軸線方向一方X1側に突出する。またショルダ部25は、端壁部34から軸線方向に予め定める突出寸法A8突出する。この突出寸法A8は、ピン部26が予め定める没入量で被接合物に没入した状態であっても、固定具23が被接合物に接触しない寸法に設定される。これによって固定具23が被接合物に接触することが防止され、固定具23の損耗を防ぐことができる。前記突出寸法A8は、摩擦撹拌接合時に被接合部材が接合ツール20に向かって反ったとしても、被接合物が固定具23に接触しない寸法に設定されることが好ましい。たとえば本実施の形態では、突出寸法A8は、3mmに設定される。
また工具ホルダ21に螺合された固定具23を、軸線方向他方X2に螺進させることによって、工具ホルダ21と固定具23との締結状態を解除することができる。これによって工具ホルダ21から固定具23を分離させることができる。また工具ホルダ21から固定具23を分離すると、工具ホルダ21に対して接合工具22の軸線方向Xの変位が許容される。この状態で、接合工具22を軸線方向一方X1に移動させて、装着部24と嵌合凹所31との嵌合を解除することで、工具ホルダ21から接合工具22を分離させることができる。これによって接合工具22が損耗した場合に、新しい接合工具22に交換することができる。
図3は、工具ホルダ21の先端部30を示す端面図である。装着部24が嵌合凹所31に嵌合した状態で、嵌合部32は、装着部24の角部40から半径方向外方に退避した形状に形成される。言い換えると、装着部24が嵌合凹所31に嵌合した状態で、装着部24の角部40と嵌合部32とには、隙間が形成される。本実施の形態では、嵌合部32は、軸線L1を中心とする直方体空間31Aが形成されるとともに、嵌合部32のうち軸線L1に平行に延びる4つの周壁面42A,42B,42C,42Dのうち2つの平面が交わる仮想点L2を中心とする円柱状空間31Bが形成される。円柱状空間31Bは、直方体空間31Aの4角にそれぞれ形成される。これらの直方体空間31Aと、4つの円柱状空間31Bとを含んで、嵌合凹所31が形成される。
嵌合凹所31に装着部24が嵌合した状態で、嵌合部32は、装着部24の角部40を除いた残余の周壁面42A,42B,42C,42Dに当接する。装着部24の角部40は、円柱状空間31Bに収容されることで、嵌合部32と当接することが防がれる。前記円柱空間31Bは、接合時の反力による接合工具22の角部40へのダメージを防止するための逃げ穴となる。これによって嵌合部32および装着部24が損耗することが防がれる。
図4は、接合工具22を示す端面図である。図5は、図4のV−V方向から見た図であり、図6は、図4のVI−VI方向から見た図である。接合工具22は、軸線L1に垂直な切断面で切断した場合、ショルダ部25の直径A4と、装着部24の一辺の長さA4とが等しく形成される。したがって図5に示すように、軸線L1と1つの角部40を結ぶ平面に垂直な方向から見た場合には、角部40がショルダ部25よりも軸線L1に垂直な方向に突出する。
ピン部26は、外周部分に外ねじが形成され、軟化した流動化部分の撹拌を促進する。またスポット接合を繰返す場合、接合工具22は、スポット接合のたびに被接合物に衝突するので、軸線方向の衝撃が大きい。本実施の形態では、接合工具22は、全体的に面取りされており、被接合物に衝突したときに接合工具22が折損することが防がれる。具体的には、ピン部26の端面と、ピン部26の外周面との間が面取りされる。またピン部26の外周面と、ショルダ部25の端面との間が面取りされる。またショルダ部25の端面と、ショルダ部25の外周面との間が面取りされる。またショルダ部25の端面は、略円錐周面状に形成され、外周面から軸線L1に近づくにつれて、軸線方向Xに没入する。
接合工具22は、耐磨耗性材料によって実現される。本実施の形態では、接合工具22は、窒化珪素(Si)を主成分とする材料からなり、焼結することによって装着部24、ショルダ部25およびピン部26が一体に形成される。また工具ホルダ21および固定具23は、たとえばSKD−61などの工具鋼によって形成される。
本実施の形態では、接合工具22は、以下の機械的特性を有する。JIS(日本工業規格) R 1610に規定されるビッカーズ硬さが16GPaであり、JIS R 1601に規定される1200℃における曲げ強度が550MPaであり、JIS R 1607に規定される破壊靭性が6MPa√mであり、JIS R 1648に規定される水中急冷法による耐熱衝撃性が650Kである。またJIS R 1618に規定される25〜1000℃の線膨張係数が3.7である。
多結晶立方窒化硼素(PCBN)を主成分とする材料から接合工具22を形成した場合には、熱伝導性が高いので接合時における接合工具22の温度上昇率が低い。したがって接合時間が長くなる傾向がある。また接合工具22と工具ホルダ21との間に熱流障壁を設けて、熱の逃げを防止する必要がある。また摩擦係数が小さいので発熱までに時間を費やしてしまう。これに対して、窒化珪素によって接合工具22を実現すると、上述する問題が生じる可能性が少ない。
したがってPCBNによって接合工具22を実現することは可能であるが、窒化珪素によって接合工具22を実現したほうが、接合工具22として好適に用いることができる。また接合工具22の表面部に、酸化アルミニウム(Al)層を形成することによって、耐酸化性および耐反応性を向上することができ、接合工具22としてさらに好適に用いることができる。
図7は、固定具23を示す端面図であり、図8は、図7のVIII−VIII切断面線で切断した断面図である。固定具23の貫通孔36は、ショルダ部25の直径よりもやや大きい内径A4を有する。また端面部34の厚さ寸法A6は、ショルダ部25の軸線方向寸法A7よりも小さく形成される。また固定具23の外周部分には、レンチが嵌合可能となるように中心軸線を挟んで互いに平行な平面41が形成される。
図9は、工具ホルダ21に接合工具22が装着された状態を示す図である。図10は、工具ホルダ21に接合工具22および固定具23が固定された状態を示す図である。図9に示すように、工具ホルダ21に接合工具22が装着された状態では、装着部24の4つの角部40が、嵌合部32と間隔を開けて配置される。また図10に示すように、接合工具22が工具ホルダ21と固定具23とによって挟持された状態で、固定具23の端壁部34から軸線方向Xにショルダ部25が突出する。
図11は、接合装置51を含む接合設備50を示す斜視図である。接合設備50は、接合装置51と、接合装置51を保持する多関節ロボット52と、接合装置51および多関節ロボット52を制御するコントローラ53と、接合装置51および多関節ロボット52に動力を供給するための電源供給装置54と、重ねあわされた複数の被接合部材61,62から成る被接合物63を保持する保持装置55とを含んで構成する。
多関節ロボット52は、被接合物63に予め定める被接合部分64に、接合ツール20を移動させる搬送装置となり、任意の位置および任意の姿勢となるように接合ツール20を把持した接合装置51を移動させる。接合装置51は、多関節ロボット52によって移動されて、保持装置55に保持される2つの被接合部材61,62を互いに接合する。
接合装置51は、予め定める基準軸線を有する。接合ツール20は、その軸線L1が前記基準軸線に一致するように、接合装置51に保持される。このとき接合ツール20の軸線L1と接合装置51の基準軸線とは同軸となる。以下、接合装置51の基準軸線を、接合ツール20の軸線と同じ参照符号L1で示す。
図12は、接合装置51の構成を示すブロック図である。接合装置51は、ツール保持部71と、回転駆動手段72と、直進駆動手段73と、受け台74と、基体75とを含んで構成される。ツール保持部71は、接合ツール20を着脱可能に保持する。ツール保持部51は、基準軸線L1まわりに回転可能でかつ基準軸線L1に沿って直線変位可能に基体75に支持される。
回転駆動手段72は、ツール保持部71を基準軸線L1まわりに回転駆動する。直進駆動手段73は、ツール保持部72を軸線方向Xに直進駆動する。具体的には、各駆動手段72,73は、サーボモータを含んで実現される。各サーボモータは、動力伝達機構を介して、動力をツール保持部71にそれぞれ伝達する。これによってツール保持部71は、回転および直線変位する。
各サーボモータは、予め定めるトルクおよび回転量で回転するように、付与電流に基づいてフィードバック制御される。各駆動手段72,73は、各サーボモータに付与される付与電流を検出する付与電流検出手段がそれぞれ設けられる。また各駆動手段72,73は、各サーボモータの回転量を検出するエンコーダがそれぞれ設けられる。
回転駆動手段72に対応するエンコーダは、接合ツール20の回転速度を検出する回転速度検出手段となる。また回転駆動手段72に対応する付与電流検出手段は、接合ツール20の回転方向のトルクを検出する負荷トルク検出手段となる。直進駆動手段73に対応するエンコーダは、接合ツール20の軸線方向Xの位置を検出するツール位置検出手段となる。また直進駆動手段73に対応する付与電流検出手段は、接合ツール20が被接合物63を加圧する力を検出する加圧力検出手段となる。
受け台74は、ツール保持部71に対して軸線方向Xに関して対向する位置に設けられる。受け台74は、基体75に固定される。受け台74は、摩擦撹拌接合にあたって、接合ツール20と反対側から被接合物63を支持する。基体75は、多関節ロボット52のロボットアーム56の先端部に連結され、ツール保持部71、各駆動手段72,73および受け台74を直接または間接的に支持する。
基体75は、ロボットアーム56によって任意の位置および姿勢に変位駆動される。また基体75は、いわゆるCガンであって、略C字状に形成される。受け台74は、基体75の周方向一端部75aに設けられる。またツール保持部71は、基体75の周方向他端部75bに設けられる。
コントローラ53は、各ロボットアームを駆動するロボットアーム駆動手段を制御するとともに、接合装置51の回転駆動手段72および直進駆動手段73を制御する。コントローラ53は、ツール位置検出手段、加圧力検出手段、回転速度検出手段および負荷トルク検出手段から検出結果を示す信号が与えられる。コントローラ53は、各検出手段から与えられる信号に基づいて、直進駆動手段73および回転駆動手段72を制御する。コントローラ53が、各駆動手段72,73を制御することによって、目的とする回転速度および加圧力で、接合ツール20を被接合物63に没入させることができる。
またコントローラ53は、CPU(Central Processing Unit)などによって実現される演算処理回路と、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)などによって実現される記憶回路とを有する。記憶回路には、接合装置51の動作条件に関する動作プログラムが記憶されている。たとえば動作条件は、接合ツール20の回転数、被接合部分への没入量、没入時間、加圧力などであって、予め最適な値が記憶される。また記録回路には、被接合部分の位置および基体75を移動する移動経路などを示す移動情報が記憶される。コントローラ53の演算処理回路が、記憶回路から動作プログラムを読み出し、その動作プログラムを実行する。これによってコントローラ53は、動作プログラムに従って、各駆動手段72,73およびアーム駆動手段を制御することができる。
図13は、コントローラ53による摩擦撹拌接合手順を示すフローチャートである。また図14は、接合動作を説明するための断面図であり、図14(1)〜図14(4)の順番に動作が行われる。以下に1つの被接合部分についてスポット接合する場合のコントローラ53の動作を説明する。
コントローラ53は、ステップa0で、被接合部分の位置を示す移動情報が教示されるとともに、ツール保持部71に接合ツール20が把持されて接合準備が完了したうえで、作業者などによって接合開始命令が与えられると、ステップa1に進み、接合動作を開始する。
ステップa1では、コントローラ53は、ロボットアーム駆動手段に動作指令を与え、基体75を被接合物63に設定される被接合部分64に近接した教示位置に移動させる。教示位置に基体75が配置されると、接合ツール20は、被接合部分64に対して軸線方向Xに間隔を開けて配置される。また教示位置に基体75が配置されると、受け台74は、接合ツール20と反対側から被接合物63に当接する。このように接合ツール20を接合待機位置に移動させると、ステップa2に進む。
ステップa2では、コントローラ53は、回転駆動手段72を制御して、ツール保持部71を回転させる。これによって図14(1)に示すように、ツール保持部71とともに接合ツール20が回転し、予め定める回転速度に達すると、ステップa3に進む。
ステップa3では、コントローラ53は、直進駆動手段73を制御し、ツール保持部71を軸線方向一方X1に移動させる。これによって接合ツール20が、軸線L1まわりに回転しながら被接合物63に近接移動する。接合ツール20の直進移動を開始するとステップa4に進む。
ステップa4では、図14(2)に示すように、接合ツール20は、回転しながら被接合部分64に没入する。接合ツール20は、被接合部分に没入した後も、回転しながら軸線方向一方X1にさらに進行する。接合ツール20は回転を続けているので、ショルダ面27およびピン部26と被接合部分64との摩擦熱によって、軟化した各被接合部材61,62が接合ツール20に引きずられて、塑性流動して撹拌される。これによって図14(3)に示すように、ピン部26の周囲において各被接合部材61,62が、混ぜ合わされた領域65が形成されて一体化する。ステップa4では、コントローラ53は、予め定める終了条件を満たしたか否かを判断し、予め定める条件を満たすと、ステップa5に進む。
予め定める終了条件は、たとえば接合ツール20の接合動作を開始してから、予め定める接合時間が経過したか否かによって設定される。この場合、コントローラ53は、接合動作を開始してから、接合ツール20が各被接合部材61,62を充分に撹拌したであろう接合時間が経過すると、ステップa5に進む。ここで、各被接合部材61,62が充分に撹拌した状態であっても、接合ツール20のうちで、ツールホルダ21および固定具23が被接合物63に接触しないように、回転速度、加圧力、接合時間などの接合条件、接合工具22、工具ホルダ21などのツール形状が予め設定されている。
ステップa5では、コントローラ53は、直進駆動手段73を制御し、ツール保持部71を軸線方向他方X2に移動させる。これによって図14(4)に示すように、接合ツール20が被接合物63から離反する方向に移動する。そして接合ツール20を接合待機位置に移動させると、ステップa6に進む。ステップa6では、コントローラ53は、回転駆動手段72を制御して接合ツール20の回転を停止する。接合ツール20の回転が停止するとステップa7に進み、接合動作を終了する。このようにして1つの被接合部分64におけるスポット接合動作が行われる。同じ接合条件で複数の被接合部分64を順番にスポット接合する場合、コントローラ53は、上述したステップa1〜a7を繰返す。
以上のように本実施の形態の接合装置51は、図1に示す接合ツール20を用いて、重ね合わされた2つの被接合部材61,62をスポット接合する。接合工具22は、被接合部分64に没入するので、工具ホルダ21よりも磨耗しやすい。本実施の形態では、工具ホルダ21に対して接合工具22が着脱自在に形成されるので、接合工具22が磨耗した場合、磨耗した接合工具22を取外し、新しい接合工具22を工具ホルダ21に取付けることで、接合装置51から工具ホルダ21を取り替えることなく、接合作業を継続することができる。
たとえば鋼部材などの高温でも高強度を有する難接合部材を被接合部材とした場合、工具ホルダ21と接合装置51とを強固に固定する必要があるので、工具ホルダ21と接合装置51との装着を解除することは困難である。本実施の形態に従えば、工具ホルダ21を取外すことなく、接合工具22を取り替えることができるので、接合工具22が破損したとしても、接合動作を短時間で再開することができる。また接合ツール20全体を交換する必要がなく、工具ホルダ21を再利用することができ、接合に費やすコストを低減することができる。たとえば接合工具22のみを交換可能とすることで、従来の接合ツールに比べて、製造コストを1/10以下に抑制することができる。
また接合工具22が耐磨耗性材料によって形成することによって、鉄鋼部材などの難接合部材を接合する場合であっても、接合工具22が磨耗するまでに接合可能な回数を増やすことができる。これによって接合工具22の交換回数を減らすことができ、接合工具22の交換に費やす時間を短縮することができる。また接合工具22のみを耐磨耗性材料によって実現することで、接合ツール20全体を耐磨耗性材料によって実現する場合に比べて、接合ツール20を安価に実現することができる。
またたとえば、窒化珪素を主成分とする材料から接合工具22を実現することで、接合工具22は、高強度および耐磨耗性を得るとともに耐熱衝撃性を得ることができる。スポット接合を繰返す場合には、接合工具22は、接合時に高温となり、次の被接合部分64へ移動する時に低温となる状態を繰り返し、接合工具22の温度変化が大きい。上述したように本実施の形態の接合工具22は、耐熱衝撃性を有するので、急激な温度変化に耐えることができ、複数の被接合部分64へのスポット接合を繰返しても、接合工具22として必要な強度を維持することができる。
また摩擦撹拌接合にあたって、ピン部26が被接合部分64に充分に没入することで、被接合部分64の流動領域を大きくすることができる。またショルダ部27が被接合部分64の表面部を摺動することで、被接合部分64のうちで流動化した流動体が、軸線L1まわりに大きく回転し、撹拌効率を向上することができる。このように接合工具22に、ショルダ部25とピン部26とが形成されることで、各被接合部材61,62が、混ぜ合わされた領域65を広範囲にすることができ、接合強度を向上することができる。
また本実施の形態では、固定具23によって接合工具22が工具ホルダ21に固定されることによって、接合工具22は、工具ホルダ21に固定されるための固定構造を有する必要がなく、接合工具22を簡単化することができる。これによって接合工具22の歩留まりを向上して安価に形成することができ、また耐磨耗性材料によって接合工具22を容易に形成することができる。
また本実施の形態では、嵌合凹所31に装着部24が緩やかに嵌合した状態で、接合工具22は、工具ホルダ21に対して軸線L1まわりに角変位することが阻止される。また接合工具22は、装着部24の軸線方向両端面が固定具23と工具ホルダ21とに挟持されることで、工具ホルダ21に対して軸線方向Xに固定される。装着部24が嵌合凹所31に緩やかに嵌合することによって、装着部24および嵌合部32に要求される寸法精度を高くする必要がなく、歩留まりを向上して製造コストを安価にすることができる。また嵌合凹所31に挿入される装着部24と、嵌合部32との間に隙間を形成することで、工具ホルダ21に対する接合工具22の着脱を容易に行うことができる。またスポット接合の繰り返しによって、接合ツール20の温度が頻繁に変化する場合がある。接合ツール20における各構成部品21,22,23のそれぞれの熱膨張率が異なっても、装着部24と嵌合部32とに隙間が形成されることによって、接合ツール20の各構成部品21,22,23の破損を防ぐことができる。
また接合工具22が工具ホルダ21に固定された状態では、装着部24の軸線方向一方側の端面38に固定具23の端壁部34が当接し、装着部24の軸線方向他方側の端面に嵌合部32の軸線方向端面が当接する。これによって固定状態では、接合工具22が工具ホルダ21に対して軸線方向Xにずれることが防がれる。また装着部24のうち、固定具23に当接する部分を小さくしても、接合工具22の軸線方向Xの変位を確実に阻止することができる。また装着部24の軸線方向Xの寸法を小さくしても、接合工具22の軸線方向Xの変位を確実に阻止することができる。これによって接合工具22を小形化することができる。
従来技術では、ショルダ部の外周面と軸部の外周面とがカラー部材によって覆われることで、ショルダ部と軸部とが固定される。したがってショルダ部と軸部の外周面を精度よく形成する必要があり、製造コストが増大する。またショルダ部と軸部とカラーとの温度膨張率の違いによっては、ショルダ部が軸部から抜け落ちるおそれがあるので、ショルダ部、軸部およびカラー部材として選択可能な材料が限定されてしまう。またショルダ部とカラー部材との固定を確実とするために、軸部とカラーとの接触面を大きくする必要があり、軸部の軸線方向寸法が大きくなってしまう。
これに対して本実施の形態の接合ツール20では、各構成部材21,22,23の許容される寸法誤差が大きく、製造コストを低減することができる。また接合工具22を小形化しても、工具ホルダ21に対して接合工具22を確実に固定することができる。接合工具22を小形化することで、さらに製造コストを低減することができる。
また本実施の形態では、接合工具22の角部40を除いた部分で、嵌合部32と装着部24とが接触している。したがって摩擦撹拌接合時に被接合物63から与えられる反力は、分散されて工具ホルダ21に伝わる。これによって工具ホルダ21および接合工具22に局所的な大きな力が与えられることを防ぎ、工具ホルダ21および接合工具22の破損を防ぐことができる。本実施の形態では、接合工具22を工具ホルダ21に装着した状態で、角部40を除いた部分で、嵌合部32と装着部24とを接触させるために、嵌合部32に逃げ穴が形成される。この他に、他の実施例として、装着部24の角部40の全部または一部を切除するようR面取り加工もしくはC面取り加工がなされてもよい。これによっても接合工具22を工具ホルダ21に装着した状態で、接合工具22の角部40を除いた部分で、嵌合部32と装着部24とを接触させることができる。 また装着部24が嵌合凹所31に緩やかに嵌合した状態で、装着部24は工具ホルダ21の軸線L1に対して垂直な方向に若干量変位可能に形成される。この場合、装着部24が工具ホルダ21の軸線L1に対して垂直な方向に最も離反変位したとしても、ピン部26を工具ホルダ21の軸線L1が通過するように形成されることが好ましい。これによって仮に接合工具22が工具ホルダ21の軸線L1からずれた状態で固定されたとしても、ピン部26が工具ホルダ21の軸線L1から離れて、工具ホルダ21の軸線L1まわりを回転することが防がれ、接合不良を防ぐことができる。
また接合状態に応じて形状の異なる複数の接合工具22を準備しておくことができる。これによって工具ホルダ21を摩擦撹拌接合装置から取外すことなく、接合条件に応じて接合工具22を容易に交換することができる。また接合条件に応じた数の接合ツール20を用意する必要がなく、接合条件に応じた数の接合工具を用意するだけでよい。したがって多様な接合条件でスポット接合を行う場合であっても、初期コストを低減することができる。
図15は、本発明の第2実施形態である接合ツールのうちの接合工具122を示す斜視図である。接合工具122は、第1実施形態の接合ツール20の接合工具22と同様のショルダ部25およびピン部26を有し、装着部124の形状が異なる。したがってショルダ部25およびピン部26については、説明を省略し同一の参照符号を付する。装着部124は、板状に形成され、軸線L1に垂直な断面形状が略小判状に形成される。また第2実施形態の工具ホルダは、第1実施形態に比べて嵌合凹所の形状が異なる。この嵌合凹所は、装着部124に緩やかに嵌合し、断面形状が小判状の空間に形成される。これによって装着部124が嵌合凹所32に嵌合された状態で、軸線L1まわりに角変位することを阻止できる。また固定具23が装着部124の軸線方向一方側端面に当接して、装着部124の軸線方向両端面が固定具23と工具ホルダ31とによって挟持されることによって、接合工具122の軸線方向Xの変位を阻止することができる。したがって図1に示す第1実施形態の接合ツール20と同様の効果を得ることができる。装着部124は、断面形状がショルダ部25の断面形状より大きく、固定具23による工具ホルダ21への接合工具122の押付け力が十分に大きければ、その断面形状は、円形形状に形成されてもよい。押付け力が十分に大きいことによって、接合工具122が被接合物63に接触したときに生じる回転反力に耐えることでき、すべりを防いで接合工具122を工具ホルダ21とともに回転させることができる。
また固定具23による工具ホルダ21への接合工具22の押付け力が小さい場合であっても、装着部124の軸線に垂直な断面形状を多角形形状および楕円形状などに形成して、軸線L1から外周部分までの距離が変化する形状ようにすればよい。また後述するように図17〜図21に示すように、固定具23に凹凸を形成してもよい。このようにすることによって、接合工具122が被接合物63に接触したときに生じる回転反力に耐えることでき、すべりを防いで、接合工具122を工具ホルダ21とともに回転させることができる。
図16は、本発明の第3実施形態である接合ツールのうちの接合工具222を示す斜視図である。接合工具222は、装着部124の軸線方向に複数のショルダ部25が連なる。具体的には、接合工具222は、装着部124の軸線方向一方側から第1ショルダ部25Aが突出し、軸線方向他方側から第2ショルダ部25Bが突出する。また第1ショルダ部25Aの端面から第1ピン部26Aが突出し、第2ショルダ部25Bの端面から第2ピン部26Bが突出する。各ショルダ部25A,25Bおよび各ピン部26A,26Bの形状については、図1に示す接合工具22と同様であるので、説明を省略する。
第3実施形態の工具ホルダの嵌合凹所32は、装着部124が緩やかに嵌合する形状に形成される。また装着部124が嵌合凹所32に嵌合し、第1ショルダ部25Aおよび第1ピン部26Aが工具ホルダから突出した状態で、第2ショルダ部25Bおよび第2ピン部26Bが嵌合凹所32に収容されるように形成される。すなわち嵌合凹所32は、装着部124が嵌合する嵌合領域と、2つのうち一方のショルダ部25およびピン部26を収容する収容領域とを含んで形成される。
収容領域は、嵌合領域よりも、断面形状が小さく形成されることで、嵌合凹所に接合工具122が嵌合された状態で、嵌合部は、装着部124の端面に当接する。この状態で、装着部124の両端面が、固定具23と工具ホルダとによって挟持される。これによって接合工具222は、工具ホルダ21に対して固定される。したがって図1に示す第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
そして第1ショルダ部25Aおよび第1ピン部26Aのいずれかが磨耗すると、接合工具222をひっくり返す。具体的には、装着部124が嵌合凹所32に嵌合し、第2ショルダ部25Bおよび第2ピン部26Bが工具ホルダ21から突出した状態で、第1ショルダ部25Aおよび第1ピン部26Aが嵌合凹所32に収容する。これによって、1つの接合工具222によって、図1および図15に示す接合工具122の2つぶんの役割を果たすことができ、利便性を向上することができる。
図17は、本発明の第4実施形態である接合ツールのうちの固定具323を示す端面図であり、図18は、図17のXVII−XVII切断面線から見た断面図である。第4実施形態では、図1に示す固定具22とは異なる固定具323が用いられる。図17では、図15に示す接合工具122が用いられた場合を示す。
固定具323は、接合工具122の装着部124が嵌合する嵌合凹所331が形成される。言い換えると、固定具323側に接合工具122の角変位を防止する手段が形成される。固定具323は、嵌合凹所332が形成される以外は、第1実施形態の固定具23と同様であるので説明を省略し、第1実施形態の固定具23と同様の参照符号を付する。また、第4実施形態では、工具ホルダには、嵌合凹所が形成されておらず、先端部30の端面は平坦面に形成される。
具体的には、固定具323の端壁部34には、周壁部25が立設する側に、嵌合凹所331が形成される嵌合部332が形成される。嵌合部332に装着部124の軸線方向一方側端面が当接するとともに、装着部124の外周面が当接する。装着部124は、嵌合凹所331に緩やかに嵌合し、嵌合した状態で固定具323に対する角変位が阻止される。この状態で、固定具323が工具ホルダに螺着されることで、工具ホルダに接合工具122が固定される。これによって接合工具122を着脱可能に工具ホルダに固定することができる。なお、工具ホルダにショルダ部25およびピン部26が緩やかに嵌合する凹所が形成されることによって、図16に示す接合工具222を工具ホルダに固定することも可能である。このように第4実施形態の接合ツールを用いても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また第4実施形態では、装着部124の形状が異なる場合には、装着部124に応じた固定具を用意すればよく、装着部124の形状に基づいて工具ホルダの形状を変更する必要がない。したがって装着部124の形状が異なる複数の接合工具を、工具ホルダに固定することができる。
図19は、本発明の第5実施形態である接合ツールのうちの接合工具422を示す斜視図である。図20は、第5実施形態の固定具423を示す断面図である。接合工具422は、第1実施形態の接合ツール20の接合工具22と同様のショルダ部25およびピン部26を有し、装着部424の形状が異なる。したがってショルダ部25およびピン部26については、説明を省略し同一の参照符号を付する。
装着部424は、略円板状に形成され、ショルダ部25に同軸に形成される。装着部424は、固定具および工具ホルダの少なくともいずれかに当接する端面部に凹凸部400が形成される。ここで凹凸部400は、粗面形状、スプライン形状、蟻溝形状およびのこぎり溝状のいずれか1つを含んでもよい。装着部24は、固定具および工具ホルダによって挟持される。端面部に凹凸部400が形成されることによって、工具ホルダに対する接合工具424の角変位を防止することができる。
同様に固定具および工具ホルダの少なくともいずれかは、装着部24に当接する端面部に凹凸部401が形成される。この凹凸部401が、接合工具に形成される凹凸部400に嵌合することによって、工具ホルダに対する接合工具424の角変位を確実に防止することができる。このように接合工具422の角変位を阻止する部分は、装着部424の両端面のうちいずれか一方に形成されてもよい。また装着部424の断面形状は、円形以外の形状であってもよい。
図21は、第5実施形態の変形例である接合工具522を示す斜視図である。第5実施形態であっても、図16に示すように、装着部424の両側にそれぞれショルダ部25A,25Bと、ピン部26A,26Bとが形成されてもよい。このように第5実施形態の接合ツールを用いても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、装着部424,534の凹凸部400は、軸線方向一方側端面および軸線方向他方側端面のいずれに形成されてもよいが、両方に形成されてもよい。
図22は、本発明の第6実施形態である接合ツールのうちの工具ホルダ621を示す斜視図である。図23は、接合工具622が工具ホルダ621の軸線L1に同軸に位置合わせされた状態を示す端面図である。第6実施形態の工具ホルダ621の先端部30には、固定具23が装着されるための外ねじ633部が形成され、外ねじ部633の端面から複数の突出部632が突出する。このように第6実施形態の工具ホルダ621は、嵌合部32に換えて、接合工具622の角変位を阻止する突出部632が形成される。
各突出部632は、接合工具622が工具ホルダ621の軸線L1に同軸に配置可能となるように、間隔を開けて配置される。各突出部632は、接合工具622が工具ホルダ621の軸線L1に同軸に位置合わせされて、接合工具622の装着部624の端面が外ねじ部633の端面に当接した状態で、接合工具621の軸線まわりの角変位を阻止する。
図23では、接合工具622の装着部624は、断面形状が略棒状に形成される。突出部632は、工具ホルダ621に同軸に位置合わせされた装着部624の周壁のまわりに複数配置される。各突出部632は、工具ホルダ621の軸線を挟んで複数設けられる。本実施の形態では、突出部632は、円柱状に形成される。そして摩擦撹拌接合時には、突出部632と装着部624とが線接触することによって、接合工具622の工具ホルダに対する角変位が阻止される。固定具23と工具ホルダ621とによって装着部624の両端面を挟持して、接合工具622の軸線方向Xを固定することは、第1実施形態と同様である。
第6実施形態に示すように、装着部624の外周部と突出部632とが線接触している場合でも、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。接合工具622と工具ホルダ621とが線接触することによって、接合工具622から工具ホルダ621に伝わる熱量を少なくすることができ、スポット接合を繰返すにあたって接合工具622を高温に保つことができる。
図24〜図26は、本発明の第7実施形態である接合ツールのうちの工具ホルダを示す端面図である。工具ホルダは、外ねじ部に上述する突出部または嵌合部が形成される。
接合工具は、工具ホルダと同軸に位置合わせされた状態で、軸線方向に予め定める所定範囲内で角変位可能に形成される。これによって工具ホルダへの接合工具の装着を容易に実現することができる。また接合時にあたっては、接合工具が工具ホルダと同軸の状態を保って、所定範囲ぶん角変位することによって、工具ホルダに形成される突出部または嵌合部に当接して、さらなる角変位が阻止される。固定具23と工具ホルダとによって装着部624の両端面を挟持して、接合工具の軸線方向Xを固定することは、第1実施形態と同様である。これによって工具ホルダに対する接合工具の角変位の影響をなくして、摩擦撹拌接合を行うことができる。
図24では、工具ホルダ721は、外ねじ部733から突出する2つの扇形状の突出部733が形成される。2つの突出部733は、工具ホルダの軸線L1を挟んで対向し、接合工具622が挟み込まれる隙間を開けて互いに配置される。装着部624が所定範囲内で角変位可能となるように、突出部733の間の空間が設定される。
本実施の形態では、断面形状が棒状形状の装着部624が2つの突出部733の間で、工具ホルダ721と同軸L1に配置される。この状態で、装着部624は、軸線L1まわりに一方向に角変位すると、装着部624の外周面が2つの突出部733の周面にそれぞれ面接触し、さらなる角変位が阻止される。
図25では、工具ホルダ821は、外ねじ部833に没入する嵌合凹所831が形成される嵌合部832が形成される。嵌合部832は、2つの略扇形状の空間が工具ホルダ821の軸線L1を挟んで対向する。嵌合部832は、軸線L1を中心とする半径に沿って延びる第1周面800と、第1周面800の縁辺から軸線L1に向かって延びる第2周面801とを有する。
本実施の形態では、装着部624が嵌合凹所831に嵌合した状態で、接合工具621が、工具ホルダ821と同軸に配置される。この状態で、装着部624は、軸線L1まわりに一方向に角変位すると、装着部624の外周面が第2周面に面接触し、さらなる角変位が阻止される。
図26では、工具ホルダ921は、外ねじ部733から突出する2つの三日月状の突出部932が形成される。図26(1)は、装着部624が軸線L1まわりに角変位可能な状態を示し、図26(2)は、装着部624が軸線L1まわりのうち一方向に角変位が阻止された状態を示す。
2つの突出部932は、工具ホルダ921の軸線L1を挟んで対向し、接合工具622が挟み込まれる隙間を開けて互いに配置される。突出部733の間の空間は、装着部624が所定角度角変位可能に形成される。各突出部932は、軸線L1に向かって臨む曲面が、軸線L1まわりに周方向一方に進むにつれて、軸線L1までの距離が短くなる。
本実施の形態では、装着部624が2つの突出部933の間で、工具ホルダ921と同軸に配置される。この状態で、装着部624は、軸線L1まわりに周方向一方向に角変位すると、装着部624の外周面が2つの突出部733の周面にそれぞれ面接触し、さらなる角変位が阻止される。このような図24〜図26に示す第7実施形態の接合ツールであっても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上のような本発明の実施の一形態は、発明の例示にすぎず、発明の範囲内において構成を変更することができる。たとえば本実施の形態の接合ツールは、難接合部材のスポット接合に好適に用いることができるが、難接合部材以外たとえばアルミ部材であっても用いることができる。またスポット接合以外にも用いてもよい。
また嵌合部32と装着部24との形状は発明の例示にすぎず、工具ホルダ21または固定具23に接合工具22が装着可能な構造が、工具ホルダ21または固定具23のいずれかと、接合工具22とに形成されていればよい。たとえば接合工具21に嵌合凹所が形成され、工具ホルダ21または固定具23に嵌合凹所に嵌合する嵌合部が形成されてもよい。また本実施の形態では、固定具23を用いて接合工具22を工具ホルダ21に固定する構成について説明したが、固定具23を用いずに、工具ホルダ21に接合工具22が直接固定されてもよい。たとえば接合工具22にねじ山が形成されてもよい。また接合装置51の構成は、適宜変更可能であり、多関節ロボットによって搬送されなくてもよい。また接合装置51に工具ホルダ21が固定される構成であってもよい。また接合工具22は、窒化珪素であるとしたが、高い硬さを有する材料であれば窒化珪素以外であってもよい。たとえば窒化物、酸化物および炭化物の少なくともいずれかを含む工具材料であってもよい。
本発明の第1実施形態である接合ツール20を示す斜視図である。 接合ツール20を示す正面図である。 工具ホルダ21の先端部30を示す端面図である。 接合工具22を示す端面図である。 図4のV−V方向から見た図である。 図4のVI−VI方向から見た図である。 固定具23を示す端面図である。 図7のVIII−VIII切断面線で切断した断面図である。 工具ホルダ21に接合工具22が装着された状態を示す図である。 工具ホルダ21に接合工具22および固定具23が固定された状態を示す図である。 接合装置51を含む接合設備50を示す斜視図である。 接合装置51の構成を示すブロック図である。 コントローラ53による摩擦撹拌接合手順を示すフローチャートである。 接合動作を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態である接合ツールのうちの接合工具122を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態である接合ツールのうちの接合工具222を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態である接合ツールのうちの固定具323を示す端面図である。 図17のXVII−XVII切断面線から見た断面図である。 本発明の第5実施形態である接合ツールのうちの接合工具423を示す斜視図である。 第5実施形態の固定具423を示す断面図である。
第5実施形態の変形例である接合工具522を示す斜視図である。 本発明の第6実施形態である接合ツールのうちの工具ホルダ621を示す斜視図である。 接合工具622が工具ホルダ621の軸線L1に同軸に位置合わせされた状態を示す端面図である。 本発明の第7実施形態である接合ツールのうちの工具ホルダを示す端面図である。 本発明の第7実施形態である接合ツールのうちの工具ホルダを示す端面図である。 本発明の第7実施形態である接合ツールのうちの工具ホルダを示す端面図である。
符号の説明
20 接合ツール
21 工具ホルダ
22 接合工具
23 固定具
24 装着部
25 ショルダ部
26 ピン部
31 嵌合凹所
32 嵌合部
40 角部
51 摩擦撹拌接合装置
61,62被接合部材
63 被接合物
L1 軸線

Claims (8)

  1. 複数の被接合部材を接合する摩擦撹拌接合装置に用いられる接合ツールであって、
    基端部が摩擦撹拌接合装置に把持され、摩擦撹拌接合装置によって回転駆動および変位駆動される工具ホルダと、
    工具ホルダの先端部に着脱自在に形成され、摩擦撹拌接合にあたって工具ホルダの先端部に装着された状態で被接合部分に没入し、耐磨耗性材料から成る接合工具とを含むことを特徴とする接合ツール。
  2. 接合工具は、
    工具ホルダに装着される装着部と、
    装着部に連なり、装着部が工具ホルダに装着された状態で、工具ホルダの回転軸線と同軸な円柱状に形成されるショルダ部と、
    ショルダ部の端面から軸線方向に突出し、装着部が工具ホルダに装着された状態で、工具ホルダの回転軸線と同軸に形成されて、ショルダ部よりも直径が小さい円柱状または円錐状に形成されるピン部とを備えることを特徴とする請求項1記載の接合ツール。
  3. 工具ホルダに装着され、工具ホルダに対して接合工具を固定および固定解除可能に形成される固定具をさらに含むことを特徴とする請求項1または2記載の接合ツール。
  4. 接合工具は、工具ホルダに装着される装着部を備え、
    工具ホルダは、先端部に装着部が緩やかに嵌合する嵌合凹所が形成され、
    装着部は、ショルダ部よりも半径方向に突出して形成され、工具ホルダの嵌合凹所に嵌合した状態で、工具ホルダに対する軸線まわりの角変位が阻止され、
    固定具は、工具ホルダに装着されることによって、工具ホルダと協働して装着部を軸線方向に挟持して、接合工具が嵌合凹所から軸線方向に抜出ることを阻止することを特徴とする請求項3記載の接合ツール。
  5. 軸線に垂直な切断面で切断したときに装着部に角部が形成される場合、工具ホルダは、嵌合凹所に装着部が嵌合した状態で、装着部の角部を除いた残余の部分に当接することを特徴とする請求項4記載の接合ツール。
  6. 接合工具は、窒化珪素を主成分とする材料から成ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の接合ツール。
  7. 被接合部材のスポット接合に用いられることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の接合ツール。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つに記載の接合ツールに用いられる接合工具。
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