JP2015039576A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2015039576A
JP2015039576A JP2013173141A JP2013173141A JP2015039576A JP 2015039576 A JP2015039576 A JP 2015039576A JP 2013173141 A JP2013173141 A JP 2013173141A JP 2013173141 A JP2013173141 A JP 2013173141A JP 2015039576 A JP2015039576 A JP 2015039576A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gaming machine
fixed shaft
fixed
handle
handle base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013173141A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6241649B2 (ja
Inventor
良和 本庄
Yoshikazu Honjo
良和 本庄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Bussan Co Ltd filed Critical Sanyo Bussan Co Ltd
Priority to JP2013173141A priority Critical patent/JP6241649B2/ja
Publication of JP2015039576A publication Critical patent/JP2015039576A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6241649B2 publication Critical patent/JP6241649B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】ハンドルの向きを大きく可変させ、遊技者は好みの姿勢でハンドル操作する。
【解決手段】遊技機10の前面ユニット23に固定されるハンドル基部受け部8401と、揺動自在に連結されたハンドル基部8402と、ハンドル基部に取り付けられた首部8403と、一端に球状頭部8418を他端に軸変位機構を備えた固定軸8404と、固定軸に回動操作可能に取り付けられた回転操作体8405と、ハンドル基部の可動又は固定維持させるために、固定軸の球状頭部を挟持する凹部を有する首振り部材8415と、首振り部材の凹部とハンドル基部受け部の凹部との間に、固定軸の球状頭部を挟み、球状頭部を変位させる軸変位機構を操作する操作レバー8409と、を備えた。
【選択図】図13

Description

本発明は、パチンコ、スロットマシンあるいはメダルの代わりにパチンコ球でスロットマシンの遊技をするパロット等の遊技機に関する。
パチンコ機(遊技機)は、球受け皿内の遊技球を遊技領域の上流へ向けて発射し、遊技領域を流下する遊技球が遊技領域に配された入賞口に入球すると、遊技者は所定個数の賞球を受けることができる。パチンコ機の前面側には遊技球発射ハンドルが設けられているものがある。
上記したように、遊技者はこの遊技球発射ハンドルを長時間に亘って操作していると手首、手指が疲れることがある。そこで、長時間に亘って操作しても手首、手指が疲れないようにハンドルの操作性を高める技術について、例えば特許文献1の特開2001−9092の「パチンコ機における操作ハンドル」が提案されている。
特開2001−9092
しかし、特許文献1の「パチンコ機における操作ハンドル」では、回転部材(回転操作体)の向きを可変できるが、操作ハンドル自体の向きが固定されているため、遊技者が操作する回転部材(回転操作体)の高さ位置は変えられず、好みの姿勢がとれないという問題を有していた。遊技者は、背の高い人から低い人まで様々であり、腕の長さ(手の位置)もそれぞれ異なるため、同じ高さ位置の操作ハンドルでは、体格の異なる何れの人にも対応することができなかった。
本発明は、上述した問題点等を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、遊技球発射ハンドルの向きを可変させることで、遊技者が好みの姿勢でハンドル操作することができる遊技機を提供することにある。
本発明は、遊技機の遊技領域へ向けて遊技球を発射させる弾発力を調節する遊技球発射ハンドルを備えた遊技機であって、前記遊技球発射ハンドルは、前記遊技機の前面ユニットに固定されるハンドル基部受け部と、前記ハンドル基部受け部に揺動自在に連結されたハンドル基部と、前記ハンドル基部にその軸方向に取り付けられた筒状の首部と、前記首部内に軸方向に設けられた、一端に球状頭部を他端に軸変位機構を備えた固定軸と、前記首部に隣接して、前記固定軸に回動操作可能に取り付けられた回転操作体と、前記ハンドル基部の可動又は固定維持させるために、前記固定軸の固定機構を有する首振り部材と、前記首振り部材の凹部と前記ハンドル基部受け部の凹部との間に、前記固定軸の固定機構を変位させる前記軸変位機構を操作する操作レバーと、を備えた、ことを特徴とする。
上記構成の発明では、ハンドル基部がハンドル基部受け部に揺動自在に連結されているために、該ハンドル基部を首振り状態に可動させることができる。該ハンドル基部受け部と首振り部材の内部では、固定軸の球状頭部を中心点として首振り自在になり、ハンドル基部に連結された筒状の首部に隣接した回転操作体が該固定軸に回動操作可能に支持されているので、回転操作体はその向きを大きく可変させることができる。
この固定軸は、一端に固定機構を他端に軸変位機構を備えているので、この軸変位機構を操作レバーで操作すると、ハンドル基部受け部の凹部と首振り部材の凹部の間に挟持された固定軸の固定機構が可動又は固定維持され、遊技球発射ハンドルの向きを自由に可変でき、かつその位置を維持することができる。回転操作体は、首部とハンドル基部と共に不用意に可動することがない。
一実施の形態におけるパチンコ機を示す斜視図である。 パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。 パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。 パチンコ機の構成を示す背面図である。 遊技機ベースユニットの構成を示す正面図である。 遊技盤の構成を示す正面図である。 遊技機ベースユニットの構成を示す背面図である。 遊技機前面ユニットの構成を示す背面図である。 裏パックユニットの構成を示す正面図である。 裏パックユニットの構成を示す分解斜視図である。 実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドルを示す側面図である。 実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドルを示す正面図である。 実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドルを示す拡大平断面図である。 実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドルの首振り機構を縦に切断した状態を示す斜視図である。 実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドルの首振り機構を示す平面図である。 実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドルの首振り機構を示す平面図である。 固定軸とこれに取り付ける各プレートを示す斜視図である。 各プレートの配置状態を示す斜視図である。 固定プレートであり、(a)は拡大断面図、(b)は拡大正面図である。 回動プレートであり、(a)は拡大断面図、(b)は拡大正面図である。 固定軸ガイドであり、(a)は拡大断面図、(b)は拡大正面図である。 操作レバーと回動プレートの施錠状態を示し、(a)は操作レバーの正面図、(b)は操作レバーと首振り機構の一部省略した断面図である。 操作レバーと回動プレートの解除状態の状態を示し、(a)は操作レバーの正面図、(b)は操作レバーと首振り機構の一部省略した断面図である。 図24は実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドルの可動状態を示す平面図であり、(a)は首振り前の状態、(b)は右向き状態、(c)は左向き状態である。 図25は実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドルの可動状態を示す側面図であり、(a)は水平状態、(b)は仰角状態、(c)は俯角状態である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明のパチンコ機10の遊技機主部21と外枠11とが嵌合した状態を示す斜視図である。図2及び図3はパチンコ機10の主要な構成を展開して示す斜視図である。図4はパチンコ機10の背面図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機主部21とを有する。
<遊技機10の全体構成>
外枠11は、図1及び図4に示すように、板材12〜15を四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。外枠11を構成する板材12〜15は、左右の板材12,13がアルミなどの金属製となっており、上下の板材14,15が木製となっている。パチンコ機10は、外枠11の上下の板材14,15を島設備に取り付け固定することにより、遊技ホールに設置される。
上記のように左右の板材12,13を金属製とすると共に上下の板材14,15を木製とすることで、島設備への固定を可能としつつ外枠11の補強を行うことができる。なお、外枠11の構成は上記のものに限定されることはなく、全ての板材12〜15を木製としてもよく、全ての板材12〜15を金属製としてもよい。また、板材12〜15の全部又は一部を合成樹脂製としてもよい。
外枠11の左側の板材12には、その上下の各端部に支持金具17,18が取り付けられている。これら支持金具17,18に支持させるようにして、図2及び図3に示すように、遊技機主部21が外枠11に対して回動可能に取り付けられている。本発明は、これら支持金具17,18に遊技機主部21を着脱自在に取り付ける構造になる。
遊技機主部21は、図2及び図3に示すように、遊技機ベースユニット(本体枠又は内枠)22と、その遊技機ベースユニット22の前方に配置される遊技機前面ユニット(前面扉又は前枠)23と、遊技機ベースユニット22の後方に配置される裏パックユニット24とを備えている。遊技機主部21のうち遊技機ベースユニット22が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動基端(開閉基端)側とし右側を回動先端(開閉先端)側として遊技機ベースユニット22が前方へ回動可能(開閉可能)とされている。
遊技機ベースユニット22は、外枠11の開口全体を覆う大きさを有しており、その背面側であって回動先端側には施錠装置31が取り付けられている。施錠装置31は長尺状の連動杆32を備えており、当該連動杆32には上下一対の鉤金具33が設けられている。外枠11に対して遊技機ベースユニット22を閉鎖した際には、鉤金具33が外枠11の右側の板材13に設けられた受け金具34に係止され、施錠装置31により施錠状態とされるようになっている。また、遊技機ベースユニット22にはシリンダ錠35(図1参照)が設けられており、シリンダ錠35の操作によって連動杆32を上方向又は下方向のうち予め定められた方向に移動させると、外枠11に対する遊技機ベースユニット22の施錠状態が解除される。
遊技機ベースユニット22には、図2に示すように、遊技機前面ユニット23が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端(開閉基端)側とし右側を回動先端(開閉先端)側として前方へ回動可能(開閉可能)とされている。また、遊技機ベースユニット22には、図3に示すように、裏パックユニット24が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端(開閉基端)側とし右側を回動先端(開閉先端)側として後方へ回動可能(開閉可能)とされている。
次に、遊技機ベースユニット22、遊技機前面ユニット23及び裏パックユニット24のそれぞれについて詳細に説明する。
<遊技機ベースユニット22>
図5は遊技機ベースユニット22の正面図である。図6は遊技機ベースユニット22に搭載された遊技盤61の正面図である。図7は遊技機ベースユニット22の背面図である。なお、図5では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
先ず、遊技機ベースユニット22の構成について詳細に説明する。
遊技機ベースユニット22は、図5に示すように、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす樹脂ベース41を主体に構成されている。樹脂ベース41の中央部には略楕円形状の窓孔51が形成されている。樹脂ベース41にはその後方から遊技盤61が着脱可能に取り付けられている。詳細には、樹脂ベース41の裏面には、図7に示すように、複数(本実施の形態では4箇所)の固定金具52〜55が設けられており、これら固定金具52〜55によって遊技盤61は後方へ脱落しないように固定されている。固定金具52〜55は手動で回動操作することができ、固定位置(ロック位置)と固定解除位置(アンロック位置)とに切り換えることができるよう構成されている。
図5に示すように、樹脂ベース41における窓孔51の下方には、遊技球発射機構80が取り付けられている。遊技球発射機構80は、例えば電磁式のソレノイドから成る発射装置8001と、発射レール8002と、球送り機構8003とから成り、発射装置8001への電気的な信号の入力により発射装置8001の出力軸(プランジャ8006)が発射方向に移動し、球送り機構8003によって発射レール8002上に置かれた遊技球を遊技領域(遊技盤61)に向けて打ち出す。発射装置8001への電気的な信号の入力は、遊技機前面ユニット23の下部に設けられた、本発明の遊技球発射ハンドル84(図1等参照)が操作されることに基づいて発生する。
次に遊技機ベースユニット22に搭載される遊技盤61について説明する。
遊技盤61は合板より成り、遊技盤61の前面に形成された遊技領域が樹脂ベース41の窓孔51を通じて遊技機ベースユニット22の前面側に露出した状態となっている。
図6に示すように、遊技盤61には、ルータ加工が施されることによって前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成され、各開口部には一般入賞口62、可変入賞装置63、上作動口64、下作動口65、スルーゲート66、可変表示ユニット67及びアウト口68等がそれぞれ設けられている。このうち、可変入賞装置63、上作動口64、下作動口65、可変表示ユニット67及びアウト口68は、遊技盤61の左右方向の中央において上下方向に並べて設けられており、上から可変表示ユニット67、上作動口64、下作動口65及びアウト口68の順となっている。また、一般入賞口62は、遊技盤61の下部において、左側に3個及び右側に1個の合計4個設けられている。ちなみに、遊技盤61の左側は遊技機前面ユニット23の回動基端側に相当し、遊技盤61の右側は遊技機前面ユニット23の回動先端側に相当する。
一般入賞口62、可変入賞装置63、上作動口64及び下作動口65に遊技球が入球すると、それが検知スイッチにより検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。具体的には、一般入賞口62に一の遊技球が入球すると単位遊技球数として10個の遊技球が払い出され、可変入賞装置63に一の遊技球が入球すると単位遊技球数として15個の遊技球が払い出され、上作動口64に一の遊技球が入球すると単位遊技球数として3個の遊技球が払い出され、下作動口65に一の遊技球が入球すると単位遊技球数として4個の遊技球が払い出される。
各種入賞口等に入らなかった遊技球は、後述する内レール部77によって集められ、内レール部77の最下部に設けられたアウト口68を通って遊技領域から排出される。その他に、遊技盤61には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘69が植設されていると共に、風車等の各種部材(役物)や内レール部77および外レール部78が配設されている。
可変表示ユニット67は、遊技盤61の略中央部上方に形成された略円形の開口部に取り付けられる図柄表示装置71と、開口部の周縁に図柄表示装置71を囲むようにして配設されたセンターフレーム72を備えている。
図柄表示装置71は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置であり、後述する表示制御装置101により、いずれかの作動口64,65への入賞をトリガとして図柄を可変表示するように制御されている。図柄表示装置71には、例えば左、中及び右に並べて図柄が表示され、これらの図柄が上下方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。そして、予め設定されている有効ライン上に所定の組合せの図柄が停止表示された場合には、特別遊技状態(以下、大当たりという)が発生することとなる。なお、図柄表示装置71は、CRT,ドットマトリックス,7セグメント等その他のタイプにより表示画面を構成したものであってもよい。
また、センターフレーム72の上部には、第1特定ランプ部73及び第2特定ランプ部74が、センターフレーム72の上部及び下部には保留ランプ部75,76がそれぞれ設けられている。下側の保留ランプ部75は、図柄表示装置71及び第1特定ランプ部73に対応しており、遊技球が作動口64,65を通過した回数は最大4回まで保留され、保留ランプ部75の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。上側の保留ランプ部76は、第2特定ランプ部74に対応しており、遊技球がスルーゲート66を通過した回数は最大4回まで保留され、保留ランプ部76の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。
第1特定ランプ部73では、上作動口64への入賞をトリガとして所定の順序で発光色の切り替えが行われ、予め定められた色で停止表示された場合には大当たりが発生する。また、第2特定ランプ部74では、遊技球のスルーゲート66の通過をトリガとして所定の順序で発光色の切り替えが行われ、予め定められた色で停止表示された場合には下作動口65に付随する電動役物65aが所定時間だけ開放状態となる。
ちなみに、下作動口65は、開閉手段としての電動役物65aが開放状態の場合に入球が可能となり、閉鎖状態の場合に入球が不可となる。なお、これに限定されることはなく、電動役物65aが開放状態の場合に入球し易くなり、閉鎖状態の場合に入球しがたくなる構成としてもよい。
可変入賞装置63は、開閉手段としての開閉扉63aが通常は遊技球が入球できない又は入球しがたい閉鎖状態になっており、大当たりの際に遊技球が入球しやすい所定の開放状態に切り換えられるようになっている。可変入賞装置63の開放態様としては、所定時間(例えば30秒間)の経過又は所定個数(例えば10個)の入賞を1ラウンドとして、複数ラウンド(例えば15ラウンド)を上限として可変入賞装置63が繰り返し開放されるものが一般的である。
遊技盤61の周縁部分には、略円弧状の内レール部77と外レール部78とが取り付けられており、これら内レール部77と外レール部78とにより誘導レールが構成され、上述した遊技球発射機構80から発射された遊技球が遊技領域の上部に案内されるようになっている。また、図5に示すように、樹脂ベース41の窓孔51の右上部には返しゴム79が設けられており、所定以上の勢いで発射された遊技球は返しゴム79に当たり、遊技領域の中央寄りに跳ね返されるようになっている。この場合、返しゴム79はその遊技球が当たる面が遊技領域の中央側に向けて傾斜させて形成されているため、遊技領域の中央に向けた遊技球の跳ね返しが良好に行われるようになっている。
遊技機ベースユニット22が遊技機前面ユニット23を支持する機構について、図5等に基づいて説明する。
遊技機ベースユニット22の樹脂ベース41の前面における回動基端側には、その上端部及び下端部に支持金具42,43が取り付けられている。これら支持金具42,43に対して遊技機前面ユニット23が支持されていることで当該遊技機前面ユニット23が遊技機ベースユニット22に対して前方に回動可能となっている。また、樹脂ベース41の前面における回動先端側には、遊技機前面ユニット23の背面に設けられた鉤金具44(図2参照)を挿入するための挿入孔45が上下方向に離間させて複数設けられている。遊技機ベースユニット22に対して遊技機前面ユニット23を閉鎖した状態では、遊技機前面ユニット23の鉤金具44が挿入孔45内に入り込み、当該鉤金具44は上述した施錠装置31(図3参照)に係止される。これにより、遊技機ベースユニット22に対して遊技機前面ユニット23が施錠された状態となる。この施錠状態はシリンダ錠35の操作によって施錠装置31の連動杆32を、外枠11に対する遊技機ベースユニット22の解錠を行う場合とは反対側に移動させることで解除される。
次に、遊技機ベースユニット22の背面構成について図7を用いて詳細に説明する。
樹脂ベース41の背面における回動先端側には既に説明した施錠装置31が設けられている。また、樹脂ベース41の中央には上記のとおり遊技盤61が取り付けられている。
遊技盤61の中央に配置された可変表示ユニット67(図6参照)には、図3及び図7に示すように、センターフレーム72(図6参照)を後方から覆う合成樹脂製のフレームキャップ100が後方に突出させて設けられており、フレームキャップ100に対して後側から上述した図柄表示装置71が取り付けられていると共に、その図柄表示装置71を駆動するための表示制御装置101が取り付けられている。これら図柄表示装置71及び表示制御装置101は前後方向に重ねて配置され(図柄表示装置71が前、表示制御装置101が後)、さらにその後方に音声ランプ制御装置ユニット102が搭載されている。音声ランプ制御装置ユニット102は、音声ランプ制御装置103と、取付台104とを具備する構成となっており、取付台104上に音声ランプ制御装置103が装着されている。
音声ランプ制御装置103は、後述する主制御装置からの指示に従い音声やランプ表示、及び表示制御装置の制御を司る音声ランプ制御基板を具備しており、音声ランプ制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックスに収容されて構成されている。
遊技盤61の背面であって可変表示ユニット67の下方には、主制御装置ユニット105が搭載されている。主制御装置ユニット105は、合成樹脂製の取付台106を有し、取付台106に主制御装置107が搭載されている。主制御装置107は、遊技の主たる制御を司る機能(主制御回路)と、電源を監視する機能(停電監視回路)とを有する主制御基板を具備しており、当該主制御基板が透明樹脂材料等よりなる第1基板ボックス108に収容されて構成されている。なお、当該基板ボックス108には、後述するように当該基板ボックスの開放痕跡手段としてかしめ部材や封印シールが設けられていると共に、取付台106に対する主制御装置107の離脱痕跡手段としてかしめ部材が設けられている。なお、ここで基板ボックス(第1基板ボックス)108と称しているが、後述するように基板ボックス148,149が複数存在するので、それぞれ区別するために便宜的に用いた。その順番以外に何ら意味合いを持つものではない。
遊技盤61の背面における主制御装置ユニット105により覆われた領域には、図示しない集合板ユニットが設けられている。集合板ユニットには、各種入賞口に入賞した遊技球を回収するための遊技球回収機構や、各種入賞口等への遊技球の入賞を検知するための入賞検知センサなどが設けられている。遊技球回収機構にて回収された遊技球は後述する排出通路を介してパチンコ機10外部に排出される。また、入賞検知センサは主制御装置107と電気的に接続されており、遊技球の入賞を検知した場合の検知信号は主制御装置107にて入力される。
遊技機ベースユニット22が裏パックユニット24を支持する機構について説明する。
樹脂ベース41の背面における回動基端側(図7の右側)には、軸受け金具111,112,113が取り付けられている。軸受け金具111〜113は上下に離間させて3個設けられている。なお、軸受け金具111〜113の数は任意であり、2個であってもよく、4個以上であってもよい。遊技機ベースユニット22には、図3に示すように、これら軸受け金具111〜113に対して軸支させて裏パックユニット24が取り付けられている。裏パックユニット24により、可変表示ユニット67の全部及び主制御装置ユニット105の一部が後方から覆われており、裏パックユニット24を開放させない限り可変表示ユニット67及び主制御装置ユニット105を樹脂ベース41から取り外すことができないようになっている。
樹脂ベース41の背面には、図3及び図7に示すように、裏パックユニット24を遊技機ベースユニット22に固定するための固定金具115が設けられている。固定金具115は手動で回動操作することができ、固定位置(ロック位置)と固定解除位置(アンロック位置)とに切り換えることができるよう構成されている。また、図7に示すように、樹脂ベース41の背面には締結孔部116が形成されており、当該締結孔部116に対して裏パックユニット24に設けられた後述する締結具117(図9参照)を締結させることによっても裏パックユニット24が遊技機ベースユニット22に固定される。
<遊技機前面ユニット23>
遊技機前面ユニット23の構成について図1に基づいて説明する。
遊技機前面ユニット23は遊技機ベースユニット22の前面側全体を覆うようにして設けられている。遊技機前面ユニット23には、上記遊技領域のほぼ全域を前方から視認することができるようにした略楕円形状の窓パネル部91が設けられている。窓パネル部91の周囲には、各種ランプ等の発光手段が設けられている。例えば、窓パネル部91の周縁に沿ってLED等の発光手段を内蔵した環状電飾部92が設けられている。環状電飾部92では、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯や点滅が行われる。また、環状電飾部92の中央であってパチンコ機10の最上部には所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ部93が設けられている。また、窓パネル部91の左上方及び右上方には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部94が設けられている。
遊技機前面ユニット23には、窓パネル部91の下方に、手前側へ膨出した第1膨出部95と第2膨出部96とが上下に並設されている。
第1膨出部95内側には、上方に開口した上皿95aが設けられている。上皿95aは、第1払出口231より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら下流側(本実施の形態では右側)の遊技球発射機構80へ導く機能を有する球受皿である。
第1膨出部95の上面右側(上皿95aの下流側)には、奥側に上皿球抜きスイッチ232が、手前側に貸球操作部233がそれぞれ配設されている。上皿球抜きスイッチ232は、上皿95aに貯留された遊技球を排出するために操作されるものである。
貸球操作部233には、球貸しボタン234と、返却ボタン235とが設けられている。球貸しボタン234は、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が払い出される。返却ボタン235は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。なお、球貸しボタン234及び返却ボタン235とからなる貸球操作部233は、第1膨出部95の上方にも設けられている。
また、球貸しボタン234と返却ボタン235との間に、遊技者により操作可能なプッシュ式の演出スイッチ236が設けられている。演出スイッチ236には図示しないランプが内蔵されており、選択操作が有効とされる状況下ではランプが点灯表示され、選択操作が無効とされる状況下ではランプが消灯表示されるようになっている。そして、当該ランプが点灯表示されている状況下で演出スイッチ236を操作された場合、後述する図柄表示装置71の表示モードが変更されるようになっている。
第1膨出部95と同様に、第1膨出部95の下方に手前側へ膨出するように設けられている第2膨出部96内側にも、上方に開口した下皿96aが設けられている。下皿96aは、第2払出口237より払い出された遊技球を一旦貯留するための球受皿である。下皿96aには、例えば、上皿95aにて遊技球が余剰となった場合には、下皿球抜きスイッチ233が操作され、上皿95aに貯留された遊技球が第2払出口237より排出されるようになっている。
第2膨出部96前面側には、下皿96aに貯留された遊技球を下方に排出するための上球抜きスイッチ238が設けられている。また、第2膨出部96の右方には、手前側へ突出するようにして遊技球発射ハンドル84が設けられている。遊技球発射ハンドル84は、板材12の背面側に設けられた遊技球発射機構80(図5参照)に連結されており、上皿95aに貯留された遊技球は、遊技者が遊技球発射ハンドル84を回転させることにより、遊技盤61に形成された遊技領域に向けて発射される。
図8は遊技機前面ユニット23の背面図である。
遊技機前面ユニット23の背面における回動基端側(図8の右側)には、その上端部及び下端部に突起軸97,98が設けられている。これら突起軸97,98は遊技機ベースユニット22に対する組付機構を構成する。また、遊技機前面ユニット23の背面における回動先端側(図8の左側)には、上述した鉤金具44が上下方向に複数並設されている。
また、遊技機前面ユニット23の背面には、図8に示すように、前面側通路ユニット271が取り付けられている。前面側通路ユニット271は、合成樹脂により成形されており、上皿95aに通じる前扉側上皿通路と、下皿96aに通じる前扉側下皿通路とが形成されている。
<裏パックユニット24>
裏パックユニット24の構成について詳細に説明する。
図9は裏パックユニット24の正面図である。図10は裏パックユニット24の分解斜視図である。
裏パックユニット24は、当該裏パックユニット24の上部及び中央部分を構成する第1裏パックユニット121と、当該第1裏パックユニット121に連続させて設けられ裏パックユニット24の下部を構成する第2裏パックユニット141とを備えている。第1裏パックユニット121にはその下部に開口部122が形成されており、第2裏パックユニット141の上部は当該開口部122の下縁部分を構成している。
第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141には、図9に示すように、それぞれ軸金具123,139が設けられており、それら軸金具123,139はそれぞれ個別に遊技機ベースユニット22の軸受け金具111〜113(図7参照)に支持されている。これにより、第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とは、遊技機ベースユニット22に対してそれぞれ個別に回動可能となっている。
ここで、上記のとおり、第2裏パックユニット141はその上部が第1裏パックユニット121の開口部122の下縁部分を構成しており、当該下縁部分において、第1裏パックユニット121がパチンコ機10前方となるようにして第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とが前後に重なっている。したがって、第1裏パックユニット121を遊技機ベースユニット22に対して閉鎖した状態で第2裏パックユニット141を開放させることはできるが、第2裏パックユニット141を閉鎖した状態で第1裏パックユニット121を開放させることはできない。なお、これに限定されることはなく、開閉の関係が第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とで逆であってもよく、第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とが相互に干渉することなく開閉可能な構成であってもよい。さらには、第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とが一体化され個別に開閉できない構成としてもよい。
次に、第1裏パックユニット121の構成について詳細に説明する。
第1裏パックユニット121は、裏パック124を備えており、当該裏パック124に対して、払出機構部125が取り付けられている。裏パック124は透明性を有する合成樹脂により成形されており、払出機構部125などが取り付けられるベース部126と、パチンコ機10後方に突出し略直方体形状をなす保護キャップ部127とを有する。保護キャップ部127は左右側面及び上面が閉鎖され且つ下面のみが開放された形状をなし、少なくとも可変表示ユニット67を囲むのに十分な大きさを有する。
ベース部126には、その右上部に外部端子板131が設けられている。外部端子板131には各種の出力端子が設けられており、これらの出力端子を通じて遊技ホール側の管理制御装置に対して各種信号が出力される。また、ベース部126には上述した第1裏パックユニット121の軸金具123が設けられている。
ベース部126には、保護キャップ部127を迂回するようにして払出機構部125が配設されている。払出機構部125は、タンク132と、タンクレール133と、上下通路ユニット134とを備えている。タンク132は上方に開放されており、裏パック124の最上部に設けられている。タンク132には遊技ホールの島設備から遊技球が逐次補給される。タンクレール133は、タンク132の下方において当該タンク132に連結されており、下流側に向けて緩やかに傾斜している。当該タンクレール133の下流部に連結させて上下通路ユニット134が設けられている。上下通路ユニット134は上下方向に延びており、その途中位置に払出装置135が設けられている。また、上下通路ユニット134の下流側には、球受け部、裏パック側通路部、本体側通路部及び前面側通路部が設けられており、前面側通路部は上皿95a及び下皿96aに連通されている。
つまり、タンク132と、上皿95a及び下皿96aの受け皿との間には、タンクレール133、上下通路ユニット134、球受け部、裏パック側通路部、本体側通路部及び前面側通路部からなる誘導通路部が設けられており、タンク132に貯留されている遊技球は当該誘導通路部を通じて上皿95a又は下皿96aに払い出される。なお、上下通路ユニット134の構成、及びそれよりも下流側の構成については後に詳細に説明する。
払出機構部125には、裏パック基板136が設置されている。裏パック基板136には、例えば交流24ボルトの主電源が供給され、電源スイッチ137の切替操作により電源ON又は電源OFFとされるようになっている。
次に、第2裏パックユニット141の構成について詳細に説明する。
第2裏パックユニット141は、排出通路盤142と制御装置集合ユニット143とを備えている。排出通路盤142は第2裏パックユニット141の前側を構成し、制御装置集合ユニット143は第2裏パックユニット141の後側を構成している。そして、これら排出通路盤142と制御装置集合ユニット143とが前後に組み付けられて第2裏パックユニット141が構成されている。
排出通路盤142は、制御装置集合ユニット143と対向する面に後方に開放された排出通路144が形成されており、当該排出通路144の開放部は制御装置集合ユニット143によって塞がれている。排出通路144は、遊技ホールの島設備等へ遊技球を排出するように形成されており、上述した各種入賞口等から排出通路144に導出された遊技球は当該排出通路144を通ることでパチンコ機10外部に排出される。
制御装置集合ユニット143は、横長形状をなす取付台145を有し、取付台145に払出制御装置146と電源及び発射制御装置147とが搭載されている。これら払出制御装置146と電源及び発射制御装置147とは、払出制御装置146がパチンコ機10後方となるように前後に重ねて配置されている。
払出制御装置146は、第2基板ボックス148内に払出装置135を制御する払出制御基板が収容されている。なお、払出制御装置146から払出装置135への払出指令の信号は上述した裏パック基板136により中継される。また、払出制御装置146には状態復帰スイッチ148aが設けられている。例えば、払出装置135における球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチ148aが押されると、球詰まりの解消が図られるようになっている。
電源及び発射制御装置147は、第3基板ボックス149内に電源及び発射制御基板が収容されており、当該基板により、各種制御装置等で要する所定の電源が生成されて出力され、さらに遊技者による遊技球発射ハンドル84の操作に伴う遊技球の打ち出しの制御が行われる。また、電源及び発射制御装置147にはRAM消去スイッチ149aが設けられている。本パチンコ機10は各種データの記憶保持機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。したがって、例えば遊技ホールの営業終了の場合のように通常手順で電源を遮断すると遮断前の状態が記憶保持されるが、RAM消去スイッチ149aを押しながら電源を投入すると、RAMデータが初期化されるようになっている。
<遊技球発射ハンドル84の構成>
図11は実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84を示す側面図である。図12は実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84を示す正面図である。図13は実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84を示す拡大平断面図である。なお、図13は断面図であるが細かい箇所が不明瞭になるのでハッチングを省略している。
実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84は、遊技機前面ユニット23に固定されるハンドル基部受け部8401と、これに首振り状の揺動自在に連結されたハンドル基部8402と、このハンドル基部8402に筒形状の首部8403が取り付けられ、この首部8403に隣接して、固定軸8404に回動操作可能に取り付けられた回転操作体8405と、この回転操作体8405の前面側(遊技者側)に位置する略半球状のキャップ8406とを備えている。
この遊技球発射ハンドル84は、遊技機前面ユニット23の下部に設けられる(図1等参照)。ハンドル基部受け部8401はこの遊技機前面ユニット23に取り付けられる部材である。またはハンドル基部受け部8401は遊技機前面ユニット23と一体化した部材でもよい。
<回転操作体8405の構成>
回転操作体8405は、リング部8407と、リング部8407の外周において突出形成された複数の凸部8408を備えている。凸部8408は、遊技者が把持・回動操作を行いやすくするため、遊技者の指等が掛け止められるように構成されている。図12の正面図では、略二等辺三角形状の凸部8408がリング部8407の周囲に上部左側右側の三方向に突出するように形成されたものを示している。
個々の凸部8408の形状は、意匠的には図示例の略二等辺三角形状が好ましい。しかしこの形状に限定されず、親指、人差し指の掛け止めが容易になるように、略直角三角形状に形成することができる。また、3箇所に限定されず、2箇所又は4箇所等にすることも可能である。あるいは、各凸部8408の大きさは親指の位置の凸部8408は、人差し指、中指の位置の凸部8408に比較して大きくする。または、各凸部8408は全部同大同形状にすることも可能である。
回転操作体8405は、合成樹脂材により形成されている。この回転操作体8405は、その表面全域は、導電性を有する金属メッキ層で覆われている。
<キャップ8406の構成>
キャップ8406は、回転操作体8405を押さえている手のひらが当たる位置の部材であり、図示例では半球形状の形態を示している。このキャップ8406には、後述するように操作レバー8409が備えられている。
キャップ8406には、手のひらの滑りを抑えるために、数本の滑止め用溝8410を数箇所形成している。この滑止め用溝8410はそのままキャップ8406即ち遊技球発射ハンドル84の意匠として機能する。この滑止め用溝8410の本数と形状は図示例に限定されない。
この滑止め用溝8410に代えてゴルフボールの表面のようなディンプル(図示していない)を数箇所形成したものでもよい。またはこのディンプルに代えて緩やかな突起を形成したもの、あるいは表面全体に凹凸を有する波形状を形成したものでもよい。
更に、キャップ8406は、図示例の半球形状に限定されず、多面体を2分割したような形状のものでもよい(図示していない)。多面体形状であれば、手のひらの滑りを抑える効果があるので、図示するような滑止め用溝8410、ディンプル又は突起を積極的に形成する必要がない。キャップ8406の形状は、半球形状、多面体形状以外にリング部8407周囲の凸部8408形状と人間工学的に適合するように組み合わせたものが好ましい。
<遊技球発射ハンドル84内の遊技球の発射速度の調整機構>
図13の断面図に示すように、遊技球発射ハンドル84を構成するハンドル基部8402、首部8403及び回転操作体8405間に収容される、遊技球の発射速度の調整機構について簡単に説明する。
首部8403の内部には、回転操作体8405の相対回動位置検出手段としての可変抵抗器8411、ギヤ体などが設けられる。この可変抵抗器8411によって回転操作体8405の回動操作量を検出できる。回転操作体8405の回動中心に、外周に複数の歯を有する筒状の第1ギヤ体8412が設けられる。一方、首部8403には、回転軸を有する可変抵抗器8411が設けられる。可変抵抗器8411は、回転軸の回転角度に応じて抵抗値を可変とし、抵抗値に関する信号を出力する。
回転操作体8405と共に第1ギヤ体8412は、固定軸8404が貫通した状態で配置され、この固定軸8404を中心軸として自在に回動する。図示例の第1ギヤ体8412は、固定軸8404が貫通する筒部材の周囲にギヤ歯が形成されたものである。第1ギヤ体8412の外周に有する複数の歯と噛合する第2ギヤ体8413が設けられる。回転操作体8405がハンドル基部8402に対し組み付けられ、第2ギヤ体8413の外周の歯が第1のギヤ体外周の歯に噛合状態とされる。そこで、回転操作体8405が回動操作されると、第1ギヤ体8412が回動し、これに伴って第2ギヤ体8413も回動することとなる。第2ギヤ体8413が回動すると、回転軸が回動するため、可変抵抗器8411の抵抗値が変化する。そして、可変抵抗器8411から出力される信号に基づき、発射される遊技球の初速度(遊技球の発射初速度)速度が変更される。
遊技球発射ハンドル84には、遊技球の発射を一時的に停止させる停止スイッチ8414が備えられている。この停止スイッチ8414は、首部8403に組み込まれた構造である。この停止スイッチ8414は、回転操作体8405を握った際に、この回転操作体8405の親指の位置近くに設けられる。
<遊技球発射ハンドル84の首振り機構>
図14は実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84の首振り機構を縦に切断した状態を示す斜視図である。図15は実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84の首振り機構を示す平面図である。図16は実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84の首振り機構を示す平面図である。
実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84を構成するハンドル基部8402の首振り機構は、回転操作体8405を首部8403と共に支持する固定軸8404と、この固定軸8404の後端(遊技者から遠い位置)を首振り自在に支持する首振り部材8415と、この首振り部材8415とハンドル基部受け部8401と球状頭部受け部8416とを連結する連結板8417とから成り、更に、球状頭部8418(第1半球部8418a、第2半球部8418b)、操作レバー8409、固定プレート8427及び回動プレート8431を備えることにより首振り機構を構成する。
<首振り部材8415と球状頭部受け部8416の構造>
首振り部材8415は、遊技球発射ハンドル84の軸方向の棒状の部材から成り、一端に固定軸8404の球状頭部8418を挟む半球状凹部8419を有し、他端に遊技機前面ユニット23に位置する部材である。首振り部材8415の半球状凹部8419には、固定軸8404の球状頭部8418を球状頭部受け部8416の半球状凹部8420と共に首振り可能に挟むように支持する。
なお、遊技球発射ハンドル84を遊技機前面ユニット23に取り付ける際には、この首振り部材8415を遊技機前面ユニット23の板の裏側からねじ止めするか、又はハンドル基部受け部8401をねじ止めすることができる。
球状頭部受け部8416は略円筒形状に成り、その内周側の軸方向に半球状凹部8420を形成し、これに連続してネジ切りが形成されている。この球状頭部受け部8416の半球状凹部8420と、首振り部材8415の半球状凹部8419とを向かい合わせに配置し、両半球状凹部8419,8420で球状の空間を形成するようになっている。球状頭部受け部8416のネジ切りを、首振り部材8415のネジ切りに螺合させて、球状頭部受け部8416と首振り部材8415とが一体化すると共に、向かい合わせになる両半球状凹部8419,8420との間隔を調整できる構成になっている。例えばこの首振り部材8415は、遊技機前面ユニット23に位置する部分を六角柱形状に形成し、スパナ等で回動させることで、球状頭部8418を挟みこむ、この首振り部材8415の半球状凹部8419と、球状頭部受け部8416の半球状凹部8420との間隔を調整できるようになっている。
球状頭部受け部8416は、ハンドル基部受け部8401と連結板8417で一体化している。ハンドル基部受け部8401は軸方向に大きな空間を有する略円筒形状の部材であり、この内部には首振り部材8415の半球状凹部8419と球状頭部受け部8416が設けられ、これらにより固定軸8404の球状頭部8418を支持するようになっている。このハンドル基部受け部8401の周囲にハンドル基部8402が配置されている。ハンドル基部受け部8401はその周囲に球形外面部8421を有し、この球形外面部8421はハンドル基部8402の球形内周部8422に摺動自在に接し、固定軸8404の球状頭部8418を中心点として、首振り可能にそれぞれ配置されている。
<遊技球発射ハンドル84内の軸周りの回動の規制構造>
本発明の首振り型の遊技球発射ハンドル84は、回転操作体8405の首部8403をキャップ8406と共に上下左右に自由に傾斜させることができる。しかし、遊技球発射ハンドル84は、上述したように向きを可動させる構造である。遊技者の回転操作体8405の回動操作と同時に、固定軸8404とキャップ8406も同時に軸周りに回動するおそれがある。これらが同時に回動すると、可変抵抗器8411などを正確に操作できないおそれがある。そこで、この固定軸8404の傾斜、即ち首振り動作は可能であるが、軸周りの回動を阻止する構造が必要である。
そこで、球形外面部8421又は球形内周部8422は何れか一方が球面形状を有していれば、首振り自在に摺動させることができる。図示例ではハンドル基部受け部8401に球面形状の球形外面部8421を形成し、ハンドル基部8402の球形内周部8422は、図15、図16に示すように複数本のリブを形成したものを示している。これは、一方にリブを形成し、このリブに他方の位置決めリブ8423が当たり、首部8403の回転角度を規制できるようにするためである。
逆に、ハンドル基部受け部8401に球面形状の球形外面部8421に複数本のリブを形成し、ハンドル基部8402の球形内周部8422は球面形状に形成したものでもよい。また、両者を共に球面形状に形成したものでもよい。但し、リブを形成しないときは首部8403の回転角度を規制する構成を別に設ける必要がある。
図16に示すように、首部8403を固定しているハンドル基部受け部8401にリブを形成し、このリブが当接する位置決めリブ8423をこのハンドル基部8402に形成した。回転操作体8405の回動操作時に、このリブに他方の位置決めリブ8423が当たり、首部8403の回転角度を規制することができる。
逆に、首部8403を固定しているハンドル基部8402にリブを形成し、このリブが当接する位置決めリブ8423をハンドル基部受け部8401に形成したものでもよい。このような構成でも、リブに他方の位置決めリブ8423が当たり、首部8403の回転角度を規制できる。
<固定軸8404の球状頭部8418の構造>
固定軸8404の球状頭部8418は、図14に示すように、略半球状の部材の第1半球部8418aと第2半球部8418bを2個取り付け、両者で球状を形成する部材である。第1半球部8418aは固定軸8404の先端に固定させる。例えば、第1半球部8418aの内部にネジ切りを設け、これに固定軸8404の先端を螺合させる。
第2半球部8418bはその一部に袖部8424を形成し、その袖部8424の軸方向とその先の半球部に固定軸8404が貫通する貫通孔を開け、固定軸8404の軸方向に移動自在になる。この第2半球部8418bと第1半球部8418aとの間に皿ばね等の弾性部材8425を介在させ、球状頭部受け部8416の半球状凹部8420と、球状頭部受け部8416の半球状凹部8419との球状空間内で強固に密着するように支持部材として機能するようになっている。
<軸変位機構(固定プレート8427と回動プレート8431)の構造>
図17は固定軸8404とこれに取り付ける各プレートを示す斜視図である。図18は各プレートの配置状態を示す斜視図である。図19は固定プレート8427であり、(a)は拡大断面図、(b)は拡大正面図である。図20は回動プレート8431であり、(a)は拡大断面図、(b)は拡大正面図である。図21は固定軸ガイド8436であり、(a)は拡大断面図、(b)は拡大正面図である。
このように、固定軸8404の球状頭部8418(第1半球部8418aと第2半球部8418bの密着力は、第1半球部8418aを固定している固定軸8404の軸方向への移動により調節するようになっている。この固定軸8404の移動は、キャップ8406に設けた操作レバー8409の操作による。
軸変位機構を構成する固定プレート8427は固定軸8404の前端(遊技者に近い位置)にロックナット8428で固定して取り付けられたプレートである。固定プレート8427は略円板状のプレート部材で、その中心に6角形状の貫通孔8429を有し、この貫通孔8429は固定軸8404の6角柱状部に嵌り、固定軸8404の周囲を回動できない構造になる。この固定プレート8427の一面はロックナット8427側になり、他面に軸方向へ徐々に厚くなる固定傾斜面8430が2カ所形成されている。
軸変位機構を構成する回動プレート8431は固定軸8404に回動自在になり、かつ固定軸8404の軸方向で移動可能に取り付けられたプレートである。回動プレート8431は略円板状のプレート部材で、その中心に円形状の貫通孔8432を有し、この貫通孔8432は固定軸8404で回動自在になる。
回動プレート8431は一面には軸方向へ徐々に厚くなる回動傾斜面8433が2カ所形成されている。この回動傾斜面8433は前述した固定プレート8427の固定傾斜面8430と向き合って形成されている。この回動傾斜面8433が徐々に厚くなる傾斜方向と、固定プレート8427の固定傾斜面8430の厚くなる向きが反対に形成されている。そこで、この回動プレート8431の回動により、回動傾斜面8433と固定傾斜面8430と接する位置が移動し、徐々に回動プレート8431と固定プレート8427との間隔が変化するようになる。なお、図示例では固定プレート8427は、固定軸8404の軸回りに回動しないようになっている。また、固定プレート8427は固定軸8404の軸方向は可動できるが、固定軸8404の先端側への移動はダブルナットで規制されている。
固定プレート8427に2カ所形成した固定傾斜面8430は、固定軸8404の軸方向を中心点として約120度の円弧形状になり、点対称で2カ所形成されている。固定傾斜面8430ではない平坦部分8430aは、約60度の範囲で形成されている。
同様に、回動プレート8431に2カ所形成した回動傾斜面8433も、固定軸8404の軸方向を中心点として約120度の円弧形状になり、点対称で2カ所形成されている。回動傾斜面8433ではない平坦部分8433aは、約60度の範囲で形成されている。
操作レバー8409で回動プレート8431を回動させると、その回動傾斜面8433が、固定プレート8427の固定傾斜面8430の厚い部分から外れる。このとき、固定軸8404の後端の弾性部材842の引っ張力により、回動プレート8431に固定プレート8427が衝突して「カチッ」のような音を発する。これにより回動プレート8431を固定プレート8427に近づけ、第1半球部8418aと第2半球部8418bとの間隔が広がり、首振り部材8415の半球状凹部8419と、球状頭部受け部8416の半球状凹部8420との中で動けなくなり、首振りできない「施錠状態」であることを遊技者へ知らせることができる。
この状態から操作レバー8409を回動させると、回動プレート8431と固定プレート8427との間隔が広がり、第1半球部8418aと第2半球部8418bとの間隔が狭まり、首振り部材8415の半球状凹部8419と、球状頭部受け部8416の半球状凹部8420との中で動けるようになり、首振り可能な「解除状態」になる。
操作レバー8409は有底筒状の部材であり、キャップ8406から飛び出す位置に、操作しやすように摘み部を形成し、キャップ8406の内部に収納される筒部の内周は、固定プレート8427と回動プレート8431の一部が収まる程度の空間を有する。この内部で回動プレート8431と嵌合させ、操作レバー8409の回動に連動して、回動プレート8431が回動するようになる。
回動プレート8431の周囲には、操作レバー8409に設けた突起8434と嵌合する、係合孔8435が数か所設けられている。この突起8434と係合孔8435の配置は逆でも良い。または図示以外の構造の嵌合構成でもよい。
固定軸ガイド8436は、文字通り固定軸8404に固定された部材である。この固定軸ガイド8436はキャップ8406と回動プレート8431の間で固定軸8404に固定された部材である。固定軸ガイド8436はキャップ8406内で回動しないように取り付けられた部材である。固定軸ガイド8436の回動プレート8431側に、この回動プレート8431の固定軸8404の軸方向への移動を阻止するために、筒部8437を有する。なお、この固定軸ガイド8436に固定された固定軸8404は、首部8403内においてスライド自在になる部材である。
固定軸ガイド8436は首部8403内において固定して取り付けられたプレートである。固定軸ガイド8436は不定形の板状のプレート部材で、その中心に6角形状の貫通孔8438を有し、この貫通孔8438は固定軸8404の6角柱状部に嵌り、固定軸8404の周囲を回動できない構造になる。
<操作レバー8409と固定軸8404の動作状態>
図22は操作レバー8409と回動プレート8431の施錠状態を示し、(a)は操作レバー8409の正面図、(b)は操作レバー8409と首振り機構の一部省略した断面図である。図23は操作レバー8409と回動プレート8431の解除状態の状態を示し、(a)は操作レバー8409の正面図、(b)は操作レバー8409と首振り機構の一部省略した断面図である。
図22の状態では、固定プレート8427と回動プレート8431との間隔が狭く、固定軸8404の後端の第1半球部8418aと第2半球部8418bとの間隔は弾性部材8425により広がった状態にあり、第1半球部8418aと第2半球部8418bとの間隔が広がり、その密着力が高くなり遊技球発射ハンドル84の角度を変化させることができない施錠状態になる。この施錠状態では、遊技球発射ハンドル84を所望の角度で維持することができる。
次に、遊技球発射ハンドル84の向きを変えるときは、図23に示すように操作レバー8409を180度になるように回動させる。回動プレート8431の回動傾斜面8433と固定プレート8427の固定傾斜面8430と接する位置が移動し、徐々に回動プレート8431と固定プレート8427との間隔が広がる。このとき、図23(b)に示すように、同時に固定軸8404が矢示線方向へ移動する。このとき固定軸8404の後端の第1半球部8418aと第2半球部8418bとの間隔は弾性部材8425に抗して狭まった状態になり、第1半球部8418aと第2半球部8418bとの間隔が狭まり、その密着力が弱くなり遊技球発射ハンドル84の角度を変化させることができる解除状態になる。この解除状態で、遊技者は所望の向きに遊技球発射ハンドル84を変える。その状態で、再度操作レバー8409を回動させると、第1半球部8418aと第2半球部8418bとの間隔は弾性部材8425により広がり、その密着力が高くなり遊技球発射ハンドル84を所望の角度で維持することができる。
<遊技球発射ハンドル84の可動状態>
図24は実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84の可動状態を示す平面図であり、(a)は首振り前の状態、(b)は右向き状態、(c)は左向き状態である。図25は実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84の可動状態を示す側面図であり、(a)は水平状態、(b)は仰角状態、(c)は俯角状態である。
本発明の首振り型の遊技球発射ハンドル84は、左右方向へ可動させることができると共に、上下方向へも可動でき、いわゆる首振り状態となる。
実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84は、図24(a)に示すように、通常は遊技機前面ユニット23の盤面に対して垂直方向に飛び出した状態で使用する。このときは、遊技球発射ハンドル84を構成する回転操作体8405、首部8403とキャップ8406は、ハンドル基部8402と首振り部材8415とが強固に連結されているので、不用意に可動することはない。
この状態にある遊技球発射ハンドル84では、従来のハンドルと同様の感覚で使用することができる。本発明の首振り型の遊技球発射ハンドル84は、従来のハンドルと比較して、キャップ8406と回転操作体8405から遊技機前面ユニット23の盤面までの間に長い首部8403があるため、この首部8403を指先で握るような持ち方も可能になり、ハンドル操作の多様化に寄与することができる。
図24(b)に示すように、回転操作体8405とキャップ8406を図24(b)の状態から右向きへ角度を変えることができる。操作レバー8409を操作して首振り機構の固定を解除して回転操作体8405、首部8403とキャップ8406を共に、右向きへ傾けるように力を加え、所望する角度に来たら操作レバー8409を操作して首振り機構を固定にする。この角度での維持が可能となる。
このときは、ハンドル基部受け部8401の球形外面部8421がハンドル基部8402の球形円周部8422に摺動自在に接しているために、ハンドル基部8402を可動させることができる。このハンドル基部受け部8401の内部では、その半球状凹部8420と首振り部材8415の半球状凹部8419が、固定軸8404の球状頭部8418を挟んでいるので、円滑な首振りを可能にすると共に、その位置での維持が可能となる。
同様に操作レバー8409を操作して、図24(c)に示すように、回転操作体8405、首部8403とキャップ8406を図24(b)の状態から左向きへ角度を変えることができる。
次に、実施例1の首振り型の遊技球発射ハンドル84は、図25(a)に示すように、通常は遊技機前面ユニット23の盤面に対して垂直方向に飛び出した水平状態から、図25(b)に示すように、回転操作体8405とキャップ8406を水平状態から上向き角度を変えることができる(仰角状態)。回転操作体8405とキャップ8406を共に、上方へ持ち上げるように力を加える。
このときは、操作レバー8409を操作して、首振り機構の固定を解除して回転操作体8405、首部8403とキャップ8406を共に円滑な首振りを可能にし、その位置での維持も可能となる。
この仰角状態にある遊技球発射ハンドル84では、キャップ8406に手のひらを乗せるように握ることができ、手首が疲れてきた時に好適になる。また、肘を曲げる角度を調整して疲労回復を図るときに回転操作体8405の角度を変える際に使用する。
逆に、図25(c)に示すように、回転操作体8405とキャップ8406を水平状態から下向き角度を変えることができる(俯角状態)。回転操作体8405、首部8403とキャップ8406を共に、下方へ押し下げるように力を加える。
この俯角状態にある遊技球発射ハンドル84では、身体の大きな人、腕の長い人が、肘を曲げる角度を調整しながら握ることができる。また、手首が疲れてきた時に、キャップ8406と回転操作体8405を下から掬うように握ることで疲労回復を図りたい時に使用する。
本発明の首振り型の遊技球発射ハンドル84は、単に上下方向へ可動させるだけでなく、左右方向へも可動できるようになっている。これによりいわゆる首振り状態となる。但し、首振り部材8415の軸方向に対して、360度方向へ傾斜させることができるが、首振り部材8415の軸の周囲方向周りに回動するものではない。この軸の周囲方向周りに回動すると、回転操作体8405の調整が煩雑なるからである。
なお、上述した実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
上記実施の形態では、図柄表示装置を備えたパチンコ機10に対して本発明を適用したが、それ以外のタイプのパチンコ機に適用してもよい。例えば、遊技球転動部や有利口などが設けられた入賞役物装置を備えたパチンコ機や、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも、本発明を適用できる。また、受け皿として上皿及び下皿が設けられているのではなく、単一の受け皿が設けられたパチンコ機にも、本発明を適用できる。
<上記実施の形態から抽出される発明群について>
以下、上述した実施の形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
遊技機A
本発明は、パチンコ、スロットマシンあるいはメダルの代わりにパチンコ球でスロットマシンの遊技をするパロット等の遊技機に関する。
パチンコ機(遊技機)は、球受け皿内の遊技球を遊技領域の上流へ向けて発射し、遊技領域を流下する遊技球が遊技領域に配された入賞口に入球すると、遊技者は所定個数の賞球を受けることができる。パチンコ機の前面側には遊技球発射ハンドルが設けられているものがある。
上記したように、遊技者はこの遊技球発射ハンドルを長時間に亘って操作していると手首が疲れることがある。そこで、長時間に亘って操作しても手首が疲れないようにハンドルの操作性を高める技術について、例えば特許文献3の特開2001−9092の「パチンコ機における操作ハンドル」が提案されている。
特開2001−9092
しかし、特許文献3の「パチンコ機における操作ハンドル」では、回転操作体の向きを可変できるが、操作ハンドル自体の向きが固定されているため、遊技者が操作する回転操作体の高さ位置は変えられず、好みの姿勢がとれないという問題を有していた。遊技者は、背の高い人から低い人まで様々であり、腕の長さ(手の位置)もそれぞれ異なるため、同じ高さ位置の操作ハンドルでは、体格の異なる何れの人にも対応することができなかった。
本発明は、上述した問題点等を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、遊技球発射ハンドルの向きを可変させることで、遊技者が好みの姿勢でハンドル操作することができる遊技機を提供することにある。
遊技機A1は、遊技機の遊技領域へ向けて遊技球を発射させる弾発力を調節する遊技球発射ハンドルを備えた遊技機であって、
前記遊技球発射ハンドルは、
前記遊技機の前面ユニットに固定されるハンドル基部受け部と、
前記ハンドル基部受け部に揺動自在に連結されたハンドル基部と、
前記ハンドル基部にその軸方向に取り付けられた筒状の首部と、
前記首部内に軸方向に設けられた、一端に球状頭部を他端に軸変位機構を備えた固定軸と、
前記首部に隣接して、前記固定軸に回動操作可能に取り付けられた回転操作体と、
前記ハンドル基部の可動又は固定維持させるために、前記固定軸の固定機構を有する首振り部材と、
前記首振り部材の凹部と前記ハンドル基部受け部の凹部との間に、前記固定軸の固定機構を変位させる前記軸変位機構を操作する操作レバーと、を備えた、ことを特徴とする遊技機。
遊技機A1では、ハンドル基部がハンドル基部受け部に揺動自在に連結されているために、該ハンドル基部を首振り状態に可動させることができる。該ハンドル基部受け部と首振り部材の内部では、固定軸の球状頭部を中心点として首振り自在になり、ハンドル基部に連結された筒状の首部に隣接した回転操作体が該固定軸に回動操作可能に支持されているので、回転操作体はその向きを大きく可変させることができる。
この固定軸は、一端に固定機構を他端に軸変位機構を備えているので、この軸変位機構を操作レバーで操作すると、ハンドル基部受け部の凹部と首振り部材の凹部の間に挟持された固定軸の固定機構が可動又は固定維持され、遊技球発射ハンドルの向きを自由に可変でき、かつその位置を維持することができる。回転操作体は、首部とハンドル基部と共に不用意に可動することがない。
遊技機A2は、前記固定軸の固定機構は、2個の半球形状の半球部を球状になるように合わせ、該固定軸の軸方向に移動可能に配置し、かつ一方の半球部は該固定軸の先端に固定し、他方の半球部は貫通孔を開け、該固定軸の軸方向への変位可能に取り付け、
両半球部の間に弾性部材を配置したものである、ことを特徴とする遊技機A1の遊技機。
遊技機A2では、固定軸の固定機構は2個の半球部を球状になるように配置したので、ハンドル基部受け部の凹部と首振り部材の凹部の間に挟持された状態で、首振り可能に揺動させることができる。この固定機構を形成する両半球部の間に弾性部材が配置されているので、常に両凹部内面で強固に密着した状態になり、遊技球発射ハンドルの向きを維持することができる。また、両半球部は、その間を狭め、両凹部内面での密着力を弱めることで、固定軸と共に遊技球発射ハンドルの向きを自由に可変できる。
遊技機A3は、前記固定軸の軸変位機構は、軸周りに厚みが変化する固定傾斜面を片面に有し、該固定軸に固定された固定プレートと、軸周りに厚みが変化する回動傾斜面を片面に有し、該固定軸に回動自在に取り付けられた回動プレートとを、各傾斜面が接するように両固定プレートと回動プレートを配置し、
該回動プレートを前記操作レバーで回動させることにより、前記固定プレートを軸方向へ移動させることで、該固定軸を軸方向に変位させるように構成したものである、ことを特徴とする遊技機A1又はA2の遊技機。
遊技機A3では、この固定軸は、一端に球状頭部を他端に軸変位機構を備えているので、軸変位機構を操作レバーで操作すると、ハンドル基部受け部の凹部と首振り部材の凹部の間に挟持された固定軸の球状頭部が可動又は固定維持され、遊技球発射ハンドルの向きを自由に可変でき、かつその位置を維持することができる。
操作レバーで回動プレートを回動させ、この回動プレートと固定プレートの動作で、固定軸の後端の球状頭部の間隔を容易に調節することができる。そこで、遊技球発射ハンドルの向きを簡単な操作で自由に可変でき、その向きを変える解除状態とその向きを固定する施錠状態に容易に変更することができる。
また、操作レバーで回動プレートを回動させ、この回動プレートの回動傾斜面が、固定プレートの固定傾斜面の厚い部分から外れると、固定軸の後端の弾性部材の引っ張力により、回動プレートに固定プレートが衝突して「カチッ」のような音を発して、首振りできない「施錠状態」であることを遊技者へ知らせることができる。
遊技機A4は前記回転操作体の回動操作時に、該回転操作体と共に前記首部が軸周りに回動することを阻止するために、前記前面ユニットに固定されている前記ハンドル基部受け部にリブを形成し、該リブが当接する位置決めリブを前記ハンドル基部に形成した、ことを特徴とする遊技機A1、A2又はA3の遊技機。
遊技機A5は、前記回転操作体の回動操作時に、該回転操作体と共に前記首部が軸周りに回動することを阻止するために、該首部を固定している前記ハンドル基部にリブを形成し、該リブが当接する位置決めリブを該ハンドル基部受け部に形成した、ことを特徴とする遊技機A1、A2又はA3の遊技機。
遊技機A4と遊技機A5では、ハンドル基部受け部又はハンドル基部にリブを形成し、このリブに他方の位置決めリブが当たり、回転操作体と共に首部が軸周りに回動することを阻止できる。
因みに、特徴A1乃至特徴A5のいずれか1つ又はそれらの組み合わせを上記特徴A1乃至A5に適用してもよい。
以下に、以上の各特徴を適用し得る遊技機の基本構成を示す。
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段(遊技球発射ハンドル)と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段(遊技球発射機構のソレノイド)と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路と、遊技領域内に配置された各遊技部品(釘等)とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部(作動口等)を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
遊技機A1〜A5のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機であることを特徴とする遊技機である。中でも、パチンコ遊技機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は作動口を通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードヘ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
遊技機A1〜A5のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシンであることを特徴とする遊技機である。中でも、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(ストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
遊技機A1〜A5のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機である。中でも、融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手投(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用すると共に、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
本発明の遊技機は、主にパチンコ機の遊技機に利用することができるが、遊技球発射ハンドルを有する構成の遊技機であれば、パチンコ機以外の様々な遊技機に利用することができる。
10 遊技機としてのパチンコ機
23 遊技機前面ユニット
84 遊技球発射ハンドル
8401 ハンドル基部受け部
8402 ハンドル基部
8403 首部
8404 固定軸
8405 回転操作体
8409 操作レバー
8415 首振り部材
8418 球状頭部
8418a 第1半球部
8418b 第2半球部
8419 半球状凹部(首振り部材)
8420 半球状凹部(ハンドル基部受け部)
8423 位置決めリブ
8425 弾性部材
8427 固定プレート
8430 固定傾斜面
8431 回動プレート
8433 回動傾斜面

Claims (5)

  1. 遊技機の遊技領域へ向けて遊技球を発射させる弾発力を調節する遊技球発射ハンドルを備えた遊技機であって、
    前記遊技球発射ハンドルは、
    前記遊技機の前面ユニットに固定されるハンドル基部受け部と、
    前記ハンドル基部受け部に揺動自在に連結されたハンドル基部と、
    前記ハンドル基部にその軸方向に取り付けられた筒状の首部と、
    前記首部内に軸方向に設けられた、一端に球状頭部を他端に軸変位機構を備えた固定軸と、
    前記首部に隣接して、前記固定軸に回動操作可能に取り付けられた回転操作体と、
    前記ハンドル基部の可動又は固定維持させるために、前記固定軸の固定機構を有する首振り部材と、
    前記首振り部材の凹部と前記ハンドル基部受け部の凹部との間に、前記固定軸の固定機構を変位させる前記軸変位機構を操作する操作レバーと、を備えた、ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記固定軸の固定機構は、2個の半球形状の半球部を球状になるように合わせ、該固定軸の軸方向に移動可能に配置し、かつ一方の半球部は該固定軸の先端に固定し、他方の半球部は貫通孔を開け、該固定軸の軸方向への変位可能に取り付け、
    両半球部の間に弾性部材を配置したものである、ことを特徴とする請求項1の遊技機。
  3. 前記固定軸の軸変位機構は、軸周りに厚みが変化する固定傾斜面を片面に有し、該固定軸に固定された固定プレートと、軸周りに厚みが変化する回動傾斜面を片面に有し、該固定軸に回動自在に取り付けられた回動プレートとを、各傾斜面が接するように両固定プレートと回動プレートを配置し、
    該回動プレートを前記操作レバーで回動させることにより、前記固定プレートを軸方向へ移動させることで、該固定軸を軸方向に変位させるように構成したものである、ことを特徴とする請求項1又は2の遊技機。
  4. 前記回転操作体の回動操作時に、該回転操作体と共に前記首部が軸周りに回動することを阻止するために、前記前面ユニットに固定されている前記ハンドル基部受け部にリブを形成し、該リブが当接する位置決めリブを前記ハンドル基部に形成した、ことを特徴とする請求項1、2又は3の遊技機。
  5. 前記回転操作体の回動操作時に、該回転操作体と共に前記首部が軸周りに回動することを阻止するために、該首部を固定している前記ハンドル基部にリブを形成し、該リブが当接する位置決めリブを該ハンドル基部受け部に形成した、ことを特徴とする請求項1、2又は3の遊技機。
JP2013173141A 2013-08-23 2013-08-23 遊技機 Active JP6241649B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013173141A JP6241649B2 (ja) 2013-08-23 2013-08-23 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013173141A JP6241649B2 (ja) 2013-08-23 2013-08-23 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015039576A true JP2015039576A (ja) 2015-03-02
JP6241649B2 JP6241649B2 (ja) 2017-12-06

Family

ID=52694068

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013173141A Active JP6241649B2 (ja) 2013-08-23 2013-08-23 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6241649B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001300019A (ja) * 2000-04-20 2001-10-30 Olympia:Kk 弾球遊技機
JP2008245876A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Samii Kk 弾球遊技機
JP2013138738A (ja) * 2011-12-28 2013-07-18 Sankyo Co Ltd 遊技機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001300019A (ja) * 2000-04-20 2001-10-30 Olympia:Kk 弾球遊技機
JP2008245876A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Samii Kk 弾球遊技機
JP2013138738A (ja) * 2011-12-28 2013-07-18 Sankyo Co Ltd 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP6241649B2 (ja) 2017-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6212900B2 (ja) 遊技機
JP5962976B2 (ja) 遊技機
JP6440087B2 (ja) 遊技機
JP6319557B2 (ja) 遊技機
JP2006263130A (ja) 遊技機
JP5171052B2 (ja) 遊技機
JP6142772B2 (ja) 遊技機
JP6241649B2 (ja) 遊技機
JP6032395B2 (ja) 遊技機
JP6341253B2 (ja) 遊技機
JP6044770B2 (ja) 遊技機
JP6047853B2 (ja) 遊技機
JP5550811B2 (ja) 遊技機
JP6191192B2 (ja) 遊技機
JP2015047333A (ja) 遊技機
JP6326719B2 (ja) 遊技機
JP6326720B2 (ja) 遊技機
JP6583476B2 (ja) 遊技機
JP2009056124A (ja) 弾球遊技機
JP5878304B2 (ja) 遊技機
JP2024011496A (ja) 遊技機
JP4926269B2 (ja) 弾球遊技機
JP2018122160A (ja) 遊技機
JP6390073B2 (ja) 遊技機
JP2009142409A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170328

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170522

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171012

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171025

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6241649

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250