JP2015035265A - 蓄電素子の製造方法および蓄電素子 - Google Patents

蓄電素子の製造方法および蓄電素子 Download PDF

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Abstract

【課題】溶接後の容器本体および蓋体の絶縁コーティングを確実に行うことができ、容器本体および蓋体の絶縁不良を防止できる蓄電素子の製造方法を提供する。【解決手段】容器本体10の外側面10aと蓋体11の外側面11aとの境界付近には、非絶縁領域Zを有し、容器本体10と蓋体11とを境界にて溶接して封口し、容器本体10と蓋体11との非絶縁領域Zを絶縁塗装する。【選択図】図7D

Description

この発明は、蓄電素子の製造方法および蓄電素子に関する。
従来、蓄電素子の製造方法としては、特開2012−199021号公報(特許文献1)に記載されたものがある。この蓄電素子の製造方法では、容器本体と蓋体との接合部周辺において、樹脂をコーティングすることなく、容器本体および蓋体の表面を剥き出しになった状態としておく。そして、容器本体と蓋体とを接合部にて溶接した後、接合部周辺に絶縁テープを貼り付ける。
特開2012−199021号公報
ところで、上記従来の蓄電素子の製造方法では、容器本体と蓋体との接合部周辺に、絶縁テープを用いているが、この絶縁テープは、平面や2次元曲面への貼付には対応できるが、3次元曲面へは、対応できない。
一般的に、容器本体の外側面は、平面または2次元曲面であるが、容器本体から蓋板までを一体的に被うためには、3次元曲面への対応が不可欠となり、絶縁テープでは、対応できない。
そこで、この発明の課題は、溶接後の容器本体および蓋体の絶縁コーティングを確実に行うことができ、容器本体および蓋体の絶縁不良を防止できる蓄電素子の製造方法および蓄電素子を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の蓄電素子の製造方法は、
容器本体の外側面と蓋体の外側面との境界付近には、絶縁されていない非絶縁領域を有し、上記容器本体と上記蓋体とを上記境界にて溶接して封口する溶接工程と、
上記容器本体と上記蓋体との上記非絶縁領域の少なくとも一部を絶縁塗装する塗装工程と
を備えることを特徴としている。
ここで、「境界付近」とは、境界を含む一定領域をいう。この一定領域は、境界を挟んで上下方向への一定幅を有し、この一定幅は、例えば、容器本体と蓋体とを境界にて溶接して形成されるビード部の幅よりも大きく、好ましくは、ビード部の幅の1.5倍である。「絶縁塗装」とは、例えば、粉体塗装、電着塗装、吹付塗装などである。
この発明の蓄電素子の製造方法によれば、上記容器本体の外側面と上記蓋体の外側面との境界付近には、非絶縁領域を有し、容器本体と蓋体とを境界にて溶接して封口し、容器本体と蓋体との非絶縁領域を絶縁塗装する。これにより、溶接後の容器本体および蓋体の絶縁コーティングを確実に行うことができ、容器本体および蓋体の絶縁不良を防止できる。
また、一実施形態の蓄電素子の製造方法では、上記塗装工程前の上記容器本体における上記非絶領域よりも底側の部分は、絶縁塗装されている。
この実施形態の蓄電素子の製造方法によれば、上記塗装工程前の上記容器本体における上記非絶領域よりも底側の部分は、絶縁塗装されている。これにより、塗装工程前に絶縁塗装された絶縁膜と、塗装工程で絶縁塗装された絶縁膜とは、親和性がよくなり、これらの絶縁膜の間に、隙間が生じない。したがって、絶縁不良を一層防止できる。
また、一実施形態の蓄電素子の製造方法では、上記絶縁塗装は、粉体塗装である。
この実施形態の蓄電素子の製造方法によれば、上記絶縁塗装は、粉体塗装である。粉体塗装は、溶剤を使用しないため、廃液処理が、不要になる。
また、一実施形態の蓄電素子の製造方法では、上記粉体塗装に用いられる粉体塗料は、電磁誘導加熱により、加熱されている。
この実施形態の蓄電素子の製造方法によれば、上記粉体塗装に用いられる粉体塗料は、電磁誘導加熱により、加熱されている。このように、電磁誘導加熱を用いることにより、局所的に加熱することができ、容器本体内に収容される電極体に熱を伝えない。
また、一実施形態の蓄電素子の製造方法では、上記塗装工程では、上記容器本体と上記蓋体との上記非絶縁領域を、上記非絶縁領域と電気的に絶縁されているマスキング治具を用いて、露出し、上記非絶縁領域を帯電させてから、この非絶縁領域に粉体塗料を静電付着し、この粉体塗料を、電磁誘導加熱により加熱して、上記非絶縁領域を粉体塗装する。
この実施形態の蓄電素子の製造方法によれば、上記マスキング治具は、非絶縁領域に対して、電気的に絶縁されているので、非絶縁領域を帯電させる際、マスキング治具は、帯電しない。これにより、粉体塗料を非絶縁領域に静電付着させた後でも、マスキング治具に付着した粉体塗料を、エアブロー等で、簡単に除去することができる。したがって、マスキング治具の汚れを防止できる。
また、一実施形態の蓄電素子では、
開口端を有する容器本体と、
上記容器本体の開口端に被せられる蓋体と
を備え、
上記容器本体の外側面と上記蓋体の外側面との境界付近には、絶縁塗装された第1絶縁膜が設けられ、
上記容器本体の外側面における上記第1絶縁膜よりも底側の部分には、絶縁塗装された第2絶縁膜が設けられ、
上記第1絶縁膜と上記第2絶縁膜との間に、境界部がある。
この実施形態の蓄電素子によれば、上記容器本体の外側面と上記蓋体の外側面との境界付近には、第1絶縁膜を有し、容器本体の外側面には、第1絶縁膜よりも底側の部分に、第2絶縁膜を有し、第1絶縁膜と第2絶縁膜との間に、境界部がある。これにより、この蓄電素子の製造方法としては、例えば、容器本体の外側面と蓋体の外側面との境界付近には、非絶縁領域を有し、容器本体と蓋体とを境界にて溶接して封口し、容器本体と蓋体との非絶縁領域を絶縁塗装する。したがって、溶接後の容器本体および蓋体の絶縁コーティングを確実に行うことができ、容器本体および蓋体の絶縁不良を防止できる。
この発明の蓄電素子の製造方法によれば、上記容器本体の外側面と上記蓋体の外側面との境界付近には、非絶縁領域を有し、容器本体と蓋体とを境界にて溶接して封口し、容器本体と蓋体との非絶縁領域を絶縁塗装する。したがって、溶接後の容器本体および蓋体の絶縁コーティングを確実に行うことができ、容器本体および蓋体の絶縁不良を防止できる。
この実施形態の蓄電素子によれば、上記容器本体の外側面と上記蓋体の外側面との境界付近には、第1絶縁膜を有し、容器本体の外側面には、第1絶縁膜よりも底側の部分に、第2絶縁膜を有し、第1絶縁膜と第2絶縁膜との間に、境界部がある。これにより、この蓄電素子の製造方法としては、例えば、容器本体の外側面と蓋体の外側面との境界付近には、非絶縁領域を有し、容器本体と蓋体とを境界にて溶接して封口し、容器本体と蓋体との非絶縁領域を絶縁塗装する。したがって、溶接後の容器本体および蓋体の絶縁コーティングを確実に行うことができ、容器本体および蓋体の絶縁不良を防止できる。
本発明の一実施形態の蓄電素子を示す分解斜視図である。 蓄電素子の製造方法を示す斜視図である。 蓄電素子の製造方法を示す斜視図である。 蓄電素子の製造方法を示す斜視図である。 蓄電素子の製造方法を示す斜視図である。 蓄電素子の製造方法を示す斜視図である。 蓄電素子の製造方法を示す断面図である。 蓄電素子の製造方法を示す断面図である。 蓄電素子の製造方法を示す断面図である。 蓄電素子の製造方法を示す断面図である。 蓄電素子の製造方法を示す断面図である。 蓄電素子の側面図である。 他の蓄電素子の側面図である。 蓄電素子の製造方法を示す側面図である。 蓄電素子の製造方法を示す側面図である。 蓄電素子の製造方法を示す側面図である。 蓄電素子の製造方法を示す側面図である。 蓄電素子の製造方法を示す斜視図である。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態の蓄電素子を示す斜視図である。図1に示すように、この蓄電素子は、容器1と、この容器1内に収容されている電極体3とを備えている。この蓄電素子は、例えば、リチウムイオン電池等の非水電解質二次電池である。
上記容器1は、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金からなる。容器1は、開口部を有する容器本体10と、この容器本体10の開口部を閉じる蓋体11とを有する。
上記電極体3は、電極としての正極側金属層31および負極側金属層32と、セパレータとを有する。正極側金属層31は、アルミニウム箔と、このアルミ箔の両面に形成された正極活物質層とからなり、負極側金属層32は、銅箔と、この銅箔の両面に形成された負極活物質層とからなる。セパレータは、多孔性の樹脂フィルムからなる。セパレータは、正極側金属層31と負極側金属層32との間に、両方の活物質層を覆うようにして配置されている。正極側金属層31、負極側金属層32およびセパレータは、積層されている。
上記正極側金属層31、上記負極側金属層32および上記セパレータは、帯状であり、正極側金属層31と負極側金属層32は、セパレータに対して幅方向の反対側にそれぞれ位置をずらせた状態で長円形状に巻回されている。つまり、電極体3の軸方向一端部に、正極側金属層31が露出しており、電極体3の軸方向他端部に、負極側金属層32が露出している。さらに、電極体3の両端部では、正極側金属層31と負極側金属層32との間に、セパレータは、介在していない。
上記電極体3は、長円形の平坦な側面3aが直立するように、横置きに配置されている。電極体3の両端部には、それぞれ、集電体4が配置されている。つまり、集電体4は、正極側と負極側のそれぞれに、設けられている。正極側の集電体4は、アルミニウムからなり、負極側の集電体4は、銅からなる。集電体4は、容器1内に収容されている。
上記蓋体11には、電極体3の両端部のそれぞれに対応する位置に、外部端子2が取り付けられている。つまり、外部端子2は、正極側と負極側のそれぞれに、設けられている。正極側の外部端子2は、アルミニウムからなり、負極側の外部端子2は、銅からなる。外部端子2の一部は、容器1の外部に、配置されている。
そして、上記電極体3の一端部の正極側金属層31は、正極側の集電体4を介して、正極側の外部端子2に電気的に接続される。上記電極体3の他端部の負極側金属層32は、負極側の集電体4を介して、負極側の外部端子2に電気的に接続される。
上記集電体4は、2つの板状の集電部41を有する。集電部41は、電極体3の側面3aに沿うように、下方向に延在している。正極側集電体4の2つの集電部41は、正極側金属層31を挟持し、負極側集電体4の2つの集電部41は、負極側金属層32を挟持する。
上記外部端子2は、接続杆21とボルト22とを有する。接続杆21は、蓋体11の外部に位置する。ボルト22は、接続杆21に螺合されて、ボルト22の先端部が、上方に突出している。接続杆21と蓋体11との間には、パッキン5が取り付けられている。
上記集電体4と上記蓋体11と上記接続杆21とは、図示しないリベットなどによって、連結される。このように、集電体4は、外部端子2に電気的に接続される。集電体4と外部端子2とは、蓋体11に一体に固定される。
次に、上記構成の蓄電素子の製造方法について説明する。
図2Aに示すように、上記容器本体10を深絞りにより成形し、図2Bに示すように、容器本体10の外側面10aに、絶縁塗装を行う(以下、前塗装工程という)。これにより、容器本体10の外側面10aには、(一点鎖線のハッチングにて示す)絶縁膜50が形成される。前塗装工程での絶縁塗装は、粉体塗装である。粉体塗装とは、被塗装物に粉体塗料を付着させ、粉体塗料を加熱し焼き付けて塗装することである。
その後、図2Cに示すように、上記容器本体10の開口部を切断して、容器本体10の開口端10bを成形する(以下、切断工程という)。この切断方法としては、例えば、レーザ光の照射や、プレス加工や、切削加工などがある、そして、図2Dに示すように、容器本体10内に、蓋体11と一体に固定された電極体3を、挿入し、図2Eに示すように、容器本体10の開口端10bに蓋体11を被せる。
その後、図3Aに示すように、上記容器本体10の開口端10b付近の外側面10aに塗装された絶縁膜50に、レーザ装置60からレーザ光Lを照射し、この絶縁膜50を蒸発させて除去し(以下、除去工程という)、図3Bに示すように、容器本体10の外側面10a(金属面)を露出させる。ここで、開口端10b付近とは、開口端10bを含む一定領域をいう。この一定領域は、開口端から下(底)方向への一定幅Hを有する。この一定幅Hは、例えば、後述の(図4Bに示す)ビード部71の幅Wの半分よりも大きく、好ましくは、ビード部71の幅Wの半分の1.5倍である。
その後、図4Aに示すように、上記容器本体10の外側面10a(金属面)と上記蓋体11の外側面11a(金属面)との境界に、レーザ装置60からレーザ光Lを照射し、図4Bに示すように、容器本体10と蓋体11とを開口端10bにて溶接して封口する(以下、溶接工程という)。このとき、容器本体10の外側面10aと蓋体11の外側面11aとの境界には、溶接により形成されるビード部71が設けられている。
上記除去工程(図3A)におけるレーザ光Lの出力は、上記溶接工程(図4A)におけるレーザ光Lの出力よりも、小さい。これにより、除去工程において、レーザ光Lの出力を弱めて、絶縁膜50だけを簡単に除去することができる。
このとき、上記除去工程におけるレーザ光Lのスポット光を、上記溶接工程におけるレーザ光Lのスポット光よりも、大きくしてもよい。これにより、除去工程での絶縁膜50の除去幅Hを広げることができ、溶接工程での溶接不良やスパッタ飛散を防ぐことができる。また、除去工程および溶接工程では、レーザ光Lのスポット光の大きさを変えるだけでよく、同一のレーザ装置60を用いることができる。
ここで、図5に示すように、上記除去工程におけるレーザ光Lを、容器本体10の外側面10aに直交する方向と異なる方向を、向くようにしてもよい。具体的に述べると、容器本体10の側方向からみて、レーザ光Lを、上から下に向かって、容器本体10の外側面10aに対して傾斜するように、照射する。こうすることで、除去工程におけるレーザ光Lのスポット光を簡単に大きくできる。なお、容器本体10の上方向からみて(平面視)、レーザ光Lを、容器本体10の外側面10aに直交する方向と異なる方向を、向くようにしてもよい。また、レーザ光Lを、容器本体10の外側面10aの周方向に沿って、複数周走らせるようにしてもよい。
この時点で、上記蓄電素子を側面からみると、図6Aに示すように、上記容器本体10の外側面10aと上記蓋体11の外側面11aとの境界には、溶接により形成されるビード部71が、設けられている。また、容器本体10の外側面10aにおけるビード部71よりも底側(下側)の部分には、複数のレーザ被照射部72が、連続して設けられている。レーザ被照射部72は、除去工程(図3A)にてレーザ光を照射して形成されたレーザ跡である。レーザ被照射部72の形状は、円弧状であるが、図6Bに示すように、ドット状であってもよい。
さらに、図7Aに示すように、上記容器本体10の外側面10aと蓋体11の外側面11aとの境界付近には、絶縁されていない非絶縁領域Zを有している。ここで、境界付近とは、境界(開口端10b)を含む一定領域をいう。この一定領域(つまり、非絶縁領域Z)は、境界を挟んで上下方向への一定幅を有し、この一定幅は、例えば、図4Bに示すビード部71の幅Wよりも大きく、好ましくは、ビード部71の幅Wの1.5倍である。容器本体10における非絶領域Zよりも底側の部分には、前塗装工程で粉体塗装された絶縁膜50が設けられている。
その後、図7Bに示すように、上記容器本体10と上記蓋体11との上記非絶縁領域Zに、絶縁塗装を行う(以下、後塗装工程という)。この後塗装工程での絶縁塗装は、粉体塗装である。
具体的に述べると、上記蓋体11に上マスキング治具81を被せ、上記容器本体10に下マスキング治具82を被せる。そして、非絶縁領域Zを、上下マスキング治具81,82を用いて、露出させる。このとき、非絶縁領域Zのみが露出しているが、非絶縁領域Zに加えて、容器本体10の絶縁膜50が少し露出していてもよい。
上記上下マスキング治具81,82は、(金属面からなる)非絶縁領域Zに対して、電気的に絶縁されている。マスキング治具81,82の材質は、非絶縁領域Zと電気的に絶縁される材質であればよく、例えば、セラミックや、表面が絶縁された金属や、樹脂などである。
その後、上記非絶縁領域Zを正または負の電荷に帯電させ、この非絶縁領域Zと逆の電荷に帯電させた粉体塗料を、図7Bのドットのハッチングにて示すように、静電気の作用で、非絶縁領域Zに付着させる。
その後、エアブロー等で、上記上下マスキング治具81,82などの不要部分に付着した粉体塗料を、除去する。そして、非絶縁領域Zに付着された粉体塗料を、加熱装置61によって、電磁誘導加熱を行う。これにより、図7Cに示すように、非絶縁領域Zには、粉体塗装された(一点鎖線のハッチングにて示す)絶縁膜51が設けられる。
このように、電磁誘導加熱を用いることにより、局所的に加熱することができ、容器本体10内に収容される電極体3に熱を伝えない。また、マスキング治具81,82は、非絶縁領域Zに対して、電気的に絶縁されているので、非絶縁領域Zを帯電させる際、マスキング治具81,82は、帯電しない。これにより、粉体塗料を非絶縁領域Zに静電付着させた後でも、マスキング治具81,82に付着した粉体塗料を、エアブロー等で、簡単に除去することができる。したがって、マスキング治具81,82の汚れを防止できる。
その後、上記上下マスキング治具81,82を取り外すと、図7Dに示すように、上記容器本体10の外側面10aと上記蓋体11の外側面11aとの境界付近(非絶縁領域Z)には、後塗装工程で粉体塗装された第1絶縁膜51が設けられている。また、容器本体10の外側面10aにおける第1絶縁膜51よりも底側の部分には、前塗装工程で粉体塗装された第2絶縁膜50が設けられている。第1絶縁膜51と第2絶縁膜50との間に、境界部53がある。この境界部53は、第1絶縁膜51と第2絶縁膜50との厚みの違いにより、発生する。第1絶縁膜51の厚みと第2絶縁膜50の厚みは、絶縁性を確保するために、100μm以上となる。
後塗装工程での第1絶縁膜51と前塗装工程での第2絶縁膜50とは、親和性がよくなり、これらの絶縁膜50,51の間に、隙間が生じない。したがって、絶縁不良を防止できる。
図7Eに示すように、後塗装工程において、上記蓋体11の外側面11aだけでなく、蓋体11の上面11bの一部にも、第1絶縁膜51が設けられる。
前塗装工程および後塗装工程での絶縁塗装として、粉体塗装を用いたが、少なくとも後塗装工程の粉体塗装に用いられる粉体塗料は、低温焼き付けタイプの粉体塗料が好ましい。低温焼き付けタイプの粉体塗料は、例えば、エポキシ樹脂であり、川上塗料株式会社の「ポーセラック2000-21」(商品名)がある。これにより、粉体塗料の焼き付け温度は、110℃から130℃であるため、後塗装工程において、容器本体10内の電極体3への熱影響を排除できる。
上記蓄電素子の製造方法によれば、上記容器本体10の外側面10aと上記蓋体11の外側面11aとの境界付近には、非絶縁領域Zを有し、容器本体10と蓋体11とを境界にて溶接して封口し、容器本体10と蓋体11との非絶縁領域Zを絶縁塗装する。これにより、溶接後の容器本体10および蓋体11の絶縁コーティングを確実に行うことができ、容器本体10および蓋体11の絶縁不良を防止できる。特に、絶縁テープでは対応できない、蓋体11の角部のような3次元曲面を、確実に、絶縁することができる。
また、上記前塗装工程および上記後塗装工程において、絶縁塗装は、粉体塗装である。粉体塗装は、溶剤を使用しないため、廃液処理が、不要になる。
上記蓄電素子によれば、上記容器本体10の外側面10aと上記蓋体11の外側面11aとの境界付近には、第1絶縁膜51を有し、容器本体10の外側面10aには、第1絶縁膜51よりも底側の部分に、第2絶縁膜50を有し、第1絶縁膜51と第2絶縁膜50との間に、境界部53がある。これにより、この蓄電素子の製造方法としては、例えば、容器本体10の外側面10aと蓋体11の外側面11aとの境界付近には、非絶縁領域Zを有し、容器本体10と蓋体11とを境界にて溶接して封口し、容器本体10と蓋体11との非絶縁領域Zを絶縁塗装する。したがって、溶接後の容器本体10および蓋体11の絶縁コーティングを確実に行うことができ、容器本体10および蓋体11の絶縁不良を防止できる。
上記蓄電素子の製造方法によれば、上記容器本体10の外側面10aを絶縁塗装し、容器本体10の開口端10b付近の外側面10aの絶縁膜50を除去し、容器本体10と容器本体10の開口端10bに被せられた蓋体11とを開口端10bにて溶接して封口する。これにより、容器本体10の開口端10b付近の外側面10aを剥き出しにするためのマスキングが不要となって、手間のかかるマスキング作業を省くことができ、コストを低減できる。
ところで、上記容器本体10の外側面10aに、もともと、不純物が付いていると、容器本体10と蓋体11との溶接時に、スパッタが飛んでしまい、容器1の気密不良が発生する問題がある。本発明では、除去工程にて、容器本体10の外側面10aの絶縁膜50を除去するのと同時に。容器本体10の外側面10aにもともと付いている不純物も除去することができるので、容器1の気密不良を防ぐ効果がある。
また、上記除去工程での容器本体10の絶縁膜50の除去、および、上記溶接工程での容器本体10と蓋体11との溶接は、レーザ光Lの照射により、行うので、簡単な同一の方法で、除去および溶接を行うことができる。
また、上記容器本体10の開口部をレーザ光Lの照射により切断して、容器本体10の開口端10bを成形するので、簡単な同一の方法で、切断、除去および溶接を行うことができる。
上記蓄電素子によれば、上記容器本体10の外側面10aには、ビード部71よりも底側の部分に、レーザ被照射部72が設けられている。これにより、この蓄電素子の製造方法としては、例えば、容器本体10の外側面10aを絶縁塗装し、容器本体10の開口端10b付近の外側面10aの絶縁膜50をレーザ光Lにより除去してから、容器本体10と蓋体11とを開口端10bにてレーザ光Lにより溶接して封口する。したがって、容器本体10の開口端10b付近の外側面10aを剥き出しにするためのマスキングが不要となって、手間のかかるマスキング作業を省くことができ、コストを低減できる。
なお、この発明は上述の実施形態に限定されない。
上記実施形態では、前塗装工程および後塗装工程での絶縁塗装として、粉体塗装を用いたが、電着塗装や吹付塗装などであってもよい。電着塗装とは、塗料と被塗装物にそれぞれ違う極性の静電気を与えて、水性塗料中に被塗装物を入れて塗装することである。吹付塗装とは、塗料を霧状にして高圧空気とともに被塗装物に吹き付けて塗装することである。
上記実施形態では、後塗装工程において、非絶縁領域の全部を絶縁塗装したが、非絶縁領域のうちの境界部分のみに、絶縁テープを用い、非絶縁領域のうちのその他の部分を、絶縁塗装してもよい。
上記実施形態では、除去工程において、絶縁膜をレーザ光の照射により除去したが、絶縁膜を研磨処理により除去するようにしてもよく、また、絶縁膜を化学処理により除去するようにしてもよい。
上記実施形態では、除去工程を、容器本体に蓋体を設置した後に行ったが、容器本体に蓋体を設置する前に行ってもよい。
上記実施形態では、前塗装工程を行った後に、切断工程を行ったが、切断工程を行った後に、前塗装工程を行ってもよい。
上記実施形態では、粉体塗装に用いられる粉体塗料として、エポキシ樹脂を用いたが、ポリエステル樹脂やアクリル樹脂などであってもよい。
上記実施形態では、上記前塗装工程において、容器本体の外側面の全面に絶縁塗装し、その後に、レーザ光により開口端付近の絶縁膜を除去したが、これに代えて、開口端付近にマスキングを用いて、絶縁塗装を行うようにしてもよい。また、絶縁塗装でなく、絶縁テープを用いてもよい。
上記実施形態では、容器本体および蓋体の材質の例として、アルミニウム、アルミニウム合金を例示したが、他の材質、例えばステンレス鋼、鉄、ニッケル、およびニッケル鋼などでも本発明の効果は制限されない。
上記実施形態では、長円形状の巻回型の電極体について説明したが、積層型の電極体であってもよい。上記実施形態では、蓄電素子として、非水電解質二次電池について説明したが、キャパシタ等であっても同様に適用可能である。
1 容器
10 容器本体
10a 外側面
10b 開口端
11 蓋体
11a 外側面
2 外部端子
3 電極体
3a 側面
31 正極側金属層
32 負極側金属層
4 集電体
41 集電部
50 (前塗装工程で塗装された)絶縁膜
51 (後塗装工程で塗装された)絶縁膜
53 境界部
60 レーザ装置
61 加熱装置
71 ビード部
72 レーザ被照射部
81 上マスキング治具
82 下マスキング治具
H 一定幅
L レーザ光
W (ビード部の)幅
Z 非絶縁領域

Claims (6)

  1. 容器本体の外側面と蓋体の外側面との境界付近には、絶縁されていない非絶縁領域を有し、上記容器本体と上記蓋体とを上記境界にて溶接して封口する溶接工程と、
    上記容器本体と上記蓋体との上記非絶縁領域の少なくとも一部を絶縁塗装する塗装工程と
    を備えることを特徴とする蓄電素子の製造方法。
  2. 請求項1に記載の蓄電素子の製造方法において、
    上記塗装工程前の上記容器本体における上記非絶領域よりも底側の部分は、絶縁塗装されていることを特徴とする蓄電素子の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の蓄電素子の製造方法において、
    上記絶縁塗装は、粉体塗装であることを特徴とする蓄電素子の製造方法。
  4. 請求項3に記載の蓄電素子の製造方法において、
    上記粉体塗装に用いられる粉体塗料は、電磁誘導加熱により、加熱されていることを特徴とする蓄電素子の製造方法。
  5. 請求項4に記載の蓄電素子の製造方法において、
    上記塗装工程では、上記容器本体と上記蓋体との上記非絶縁領域を、上記非絶縁領域と電気的に絶縁されているマスキング治具を用いて、露出し、上記非絶縁領域を帯電させてから、この非絶縁領域に粉体塗料を静電付着し、この粉体塗料を、電磁誘導加熱により加熱して、上記非絶縁領域を粉体塗装することを特徴とする蓄電素子の製造方法。
  6. 開口端を有する容器本体と、
    上記容器本体の開口端に被せられる蓋体と
    を備え、
    上記容器本体の外側面と上記蓋体の外側面との境界付近には、絶縁塗装された第1絶縁膜が設けられ、
    上記容器本体の外側面における上記第1絶縁膜よりも底側の部分には、絶縁塗装された第2絶縁膜が設けられ、
    上記第1絶縁膜と上記第2絶縁膜との間に、境界部があることを特徴とする蓄電素子。
    ことを特徴とする蓄電素子。
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