JP2015034449A - 防護体 - Google Patents

防護体 Download PDF

Info

Publication number
JP2015034449A
JP2015034449A JP2013166968A JP2013166968A JP2015034449A JP 2015034449 A JP2015034449 A JP 2015034449A JP 2013166968 A JP2013166968 A JP 2013166968A JP 2013166968 A JP2013166968 A JP 2013166968A JP 2015034449 A JP2015034449 A JP 2015034449A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support
supports
protective body
support body
horizontal rope
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013166968A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6040118B2 (ja
Inventor
佐智夫 中村
Sachio Nakamura
佐智夫 中村
恒司 八木
Tsuneji Yagi
恒司 八木
一博 田宮
Kazuhiro Tamiya
一博 田宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Samicon Co Ltd
Original Assignee
Nihon Samicon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Samicon Co Ltd filed Critical Nihon Samicon Co Ltd
Priority to JP2013166968A priority Critical patent/JP6040118B2/ja
Publication of JP2015034449A publication Critical patent/JP2015034449A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6040118B2 publication Critical patent/JP6040118B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)

Abstract

【課題】安価にして衝撃吸収能力の高い防護体を提供する。
【解決手段】複数の支持体2,2を備えた防護体において、支持体2は、外形寸法が1メートル以上のコルゲートパイプ3内に中詰め材4を入れてなる。支持体2がコルゲートパイプ3内に中詰め材4を入れた重量物となるため、支持体2が落石エネルギーを吸収しつつ、その重量により落石衝突時の衝撃エネルギー吸収量が大きくなる。また、支持体2の設置のために、下部工を作る必要もなく、地盤を深く掘削する必要もない。したがって、落石Rの危険のある場所でも施工をスムーズに行うことができ、仮設用としても使用できる。また、施工中に道路障害も少ない。さらに、落石Rがあった場合でも、補修を簡便に行うことができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、落石、雪崩、土砂崩壊等による災害を防止する防護体に関する。
従来、この種の防護体で用いる支持体において、荷重により曲げモーメントが発生するものとして、雪崩・落石防護柵及びせり出し防護柵(例えば特許文献1)の支柱や、地滑り抑止杭(例えば特許文献2及び特許文献3)及び土留め用杭(例えば特許文献4)などの杭がある。
前記杭には、鋼管杭などの管体やコンクリート杭などが用いられ、前記防護柵の支柱には、H型鋼,コンクリート柱,鋼管あるいはコンクリート充填鋼管などが用いられる。
また、衝撃吸収柵(例えば特許文献5)の支柱として、鋼管内に、シース材で被覆されたアンボンドタイプのPC鋼材を配置するとともに、鋼管内にコンクリートを充填したものもある。
一方、支柱間に設ける横ロープ材を把持し、該横ロープ材に加わる張力を横ロープ材の摩擦摺動により吸収するロープ用緩衝具(例えば特許文献6)が提案されており、この緩衝具はUボルトを備え、このUボルトを連結する連結部を、前記支柱に設けている。
また、多段に設けた横ロープ材の間隔を保持するために間隔保持材が用いられ、横ロープ材を固定する間隔保持材同士を摩擦連結した間隔保持装置(例えば特許文献7)がある。
特開2005−213747号公報 特開平9−31996号公報 特開2002−138486号公報 特開平11−152761号公報 特開平7−26519号公報 特開2003−313828号公報 特開2002−356815号公報
上記特許文献1〜5の従来技術では、コンクリート充填鋼管を用いたり、鋼管内に、シース材で被覆されたアンボンドタイプのPC鋼材を配置したりして支持体である支柱自体の強度を高めることにより、落石などに対する強度を向上するようにしているが、支柱の強度と取付強度を高めるには、コストが掛かると共に施工において制約を受け易いという問題がある。
また、特許文献6〜7の従来技術では、ロープ用緩衝具や間隔保持材などの金具を用いることにより、横ロープ材による衝撃吸収効果を高めるようにしているが、ロープ用緩衝具や間隔保持材などの金具を用いる分だけコストが上昇する。
そこで、本発明は上述した問題点に鑑み、安価にして衝撃吸収能力の高い防護体を提供することを目的とする。
(1)本発明の防護体は、上記目的を達成するために、複数の支持体を備えた防護体において、前記支持体は筒体内に中詰め材を入れてなり、前記複数の支持体を所定の間隔で縦設したことを特徴とする。
このように支持体が筒体内に中詰め材を入れた重量物となるため、防護体が落石などを受けると、支持体が落石エネルギーを吸収しつつ、その重量により落石衝突時の衝撃エネルギー吸収量が大きくなる。
(2)また、上記の防護体において、複数の支持体を備えた防護体において、前記支持体は筒体内に中詰め材を入れてなり、前記複数の支持体を隙間なく縦設したことを特徴とする。
このように支持体が筒体内に中詰め材を入れた重量物となるため、支持体が落石エネルギーを吸収しつつ、その重量により落石衝突時の衝撃エネルギー吸収量が大きくなり、隙間なく配置した支持体により防護面を構成することができる。
(3)また、上記の防護体において、前記中詰め材が、石又は/及び土砂であることを特徴とする。
これによりに落石を受けると、重量が大きい石又は/及び土砂により衝撃エネルギーを吸収することができる。また、中詰め材が石又は/及び土砂であるから、材料費が安価となり、経済的である。
(4)また、上記の防護体において、前記筒体が円筒形をなすことを特徴とする。
このように支持体の断面が円形であるから、衝撃力の向きに係らず、該衝撃力に均一に対抗することができる。
(5)また、上記の防護体において、前記筒体がコルゲートパイプであることを特徴とする。
これにより支持体を安価に構成することができると共に、コルゲートパイプに落石が衝突すると、局所的に変形して落石エネルギーを吸収することができる。
(6)また、上記の防護体において、前記支持体を設置場所に載置もしくは支持体外径寸法以下を埋設したことを特徴とする。
これにより下部工を作る必要もなく、地盤を掘削することなく、もしくは地盤を深く掘削することなく支持体を設置することができる。
したがって、落石の危険のある場所でも施工をスムーズに行うことができ、仮設用としても使用できる。また、施工中に道路障害も少ない。さらに、落石があった場合でも、補修を簡便に行うことができる。
(7)また、上記の防護体において、前記支持体同士を連結したことを特徴とする。
これにより複数の支持体の重量により衝撃エネルギーを吸収することができる。
(8)また、上記の防護体において、前記支持体間に横ロープ材を設けたことを特徴とする。
これにより支持体間に落石などを受けると、横ロープ材に加わる力を支持体により受けて支持することができる。
(9)また、上記の防護体において、前記支持体間に網体を設けたことを特徴とする。
これにより支持体間に落石などを受けると、網体に加わる力を支持体により受けて支持することができる。
(10)また、上記の防護体において、前記横ロープ材を多段に設けたことを特徴とする。
これにより多段に設けた横ロープ材により落石などを捕捉することができる。
(11)また、上記の防護体において、前記横ロープ材には、前記支持体の前部とこの支持体に隣接する前記支持体の後部とを通る斜め配置部を設け、隣接する支持体間において、多段に設けた横ロープ材の少なくとも2本一組の前記斜め配置部が前後方向において交差状に配置され、衝撃力により前記横ロープ材に張力が発生し、後方に撓むと、前記横ロープ材が前記支持体の後部から後方に離れることができるように構成したことを特徴とする。
これにより隣接する支持体間において、少なくとも2本一組の傾斜配置部を交差状に配置することにより、隣接する支持体間で一組の傾斜配置部に落石が当たり、横ロープ材が後方に撓むと、一方の傾斜配置部は、隣接する支持体の一方と、隣接する支持体の他方の隣の支持体に支持され、他方の斜め配置部は、隣接する支持体の他方と、隣接する支持体の一方の隣の支持体に支持され、2本の横ロープ材は4本の支持体により支持されることになり、横ロープ材を複数の重量物からなる支持体により効率よく支持することができる。
(12)また、上記の防護体において、前記支持体の設置場所に支持版を設け、この支持版に前記筒体の下部を固定したことを特徴とする。
これにより支持体の安定性が向上する。
(13)また、上記の防護体において、前記支持体の前に、籠状枠体内に中詰め材を入れた緩衝籠体を設けたことを特徴とする。
このように籠状枠体内に中詰め材を入れた緩衝籠体を設けることにより、籠状枠体の塑性変形と中詰め材の移動によって衝撃エネルギーを吸収し、衝撃エネルギーを効果的に吸収でき、また、重量物である支持体と緩衝籠体とを組み合わせることにより、落石衝突時の衝撃エネルギー吸収量が大きくなる。
(14)また、上記の防護体において、前記緩衝籠体を前記支持体に連結したことを特徴とする。
これにより支持体と緩衝籠体とを一体化することができる。
(15)また、上記の防護体において、前記支持体内の前側にアンカー部材を配置し、このアンカー部材の上部を支持体の前側に連結すると共に、前記アンカー部材の下部を設置場所に固定したことを特徴とする。
これにより支持体の重量とアンカー部材により衝撃力に対抗することができ、特に、アンカー部材を支持体断面の前側に配置したから、落石などにより支持体を転倒させる力が加わると、これに対してアンカー部材が効果的に対抗する。また、支持体の内部にアンカー部材を配置したから、アンカー部材に直接落石などが衝突することがないと共に、支持体の前側に緩衝籠体などの他の衝撃吸収手段を配置することもできる。
(16)また、上記の防護体において、前記支持体の上部に控えロープ材に一端側を連結し、この控えロープ材の他端を設置場所の前側に固定したことを特徴とする。
これにより支持体の重量と控えロープ材により衝撃力に対抗することができ、また、落石などにより支持体を転倒させる力が加わると、これに対して控えロープ材が対抗する。
本発明の防護体によれば、重量物である支持体が落石エネルギーを吸収し、安価にして衝撃エネルギー吸収効果の高い防護体が得られる。
本発明の実施例1を示す支持体を間隔を置いて配置した防護体の平面図である。 同上、支持体を隙間なく配置した防護体の平面図である。 同上、一部を断面にした支持体の側面図である。 同上、下部を埋設した支持体の側面図である。 本発明の実施例2を示す支持体を間隔を置いて配置した防護体の平面図である。 同上、支持体を隙間なく配置した防護体の平面図である。 本発明の実施例3を示す支持体を間隔を置いて配置した防護体の平面図である。 同上、支持体を隙間なく配置した防護体の平面図である。 本発明の実施例4を示す間隔を置いて配置した支持体の平面図である。 同上、一部を断面にした支持体の側面図である。 同上、支持体を隙間なく配置した防護体の平面図である。 本発明の実施例5を示す防護体の平面図である。 同上、防護体の正面図である。 同上、支持体の要部の側面図で示している。 本発明の実施例6を示す防護体の平面図である。 同上、防護柵体の正面図である。 同上、落石を受けた状態を説明する平面図である。 本発明の実施例7を示す支柱要部の側面図である。 本発明の実施例8を示す支柱要部の側面図である。 本発明の実施例9を示す支持体の側面図である。 本発明の実施例10を示す防護体の平面図である。 同上、防護体の正面図である。 同上、一部を切り欠いた緩衝籠体の斜視図である。 本発明の実施例11を示す防護体の背面図である。 同上、防護体の平面図である。 本発明の実施例12を示す支持体の断面図である。 本発明の実施例13を示す支持体の側面図である。 本発明の実施例14を示す一部を断面にした支持体の側面図である。 本発明の実施例15を示す一部を断面にした支持体の側面図である。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。各実施例では、従来とは異なる新規な防護体を採用することにより、従来にない防護体が得られ、その防護体について記述する。
以下、図面を参照して、本発明の防護体の実施例1について説明する。尚、防護体としては、落石、雪崩、土砂崩壊等による災害を防止するものなどが例示される。
図1〜図4に示すように、設定場所である地面1に複数の支持体2,2・・・を立設する。この例では、支持体2は、筒体たる波形管コルゲートパイプ(波形管)3の内部に石や土砂などの中詰め材4を充填してなり、コルゲートパイプ3は金属製である。この場合、コルゲートパイプ3の上端まで中詰め材4を充填することが好ましい。
前記コルゲートパイプ3の外径寸法たる直径Dは1500〜2000mm程度で、高さHは4000mm程度であり、直径寸法より高さ寸法が大であるが、高さ寸法に対する直径寸法の割合が0.35〜0.5程度であって、従来の支柱に対して直径寸法の割合が大である。前記支持体2は地面1に載置して接地するものであり、自立性を有する。また、コルゲートパイプ3には波型形状の凹凸部5が長さ方向に並設され、具体的には、凹凸部5は周方向の凹部5Aと凸部5Bが長さ方向に連続してなる。尚、凹凸部5の有るコルゲートパイプ3の場合、直径Dは、外周面における凹部5Aと凸部5Bの外径の平均となる。また、コルゲートパイプ3の厚さは、12mm以下とすることができる。
図1に示すように、山側(前側M)と反山側(後側U)を前後方向とした場合、支持体2,2・・・を左右方向に並べると共に、隣合う支持体2,2間に所定の隙間Sを置いて防護体を構成する。この場合、隙間Sはコルゲートパイプ3の直径Dの1/2より小さく、大きな落石Rの通過を防止するため、好ましくは300mm以下である。
また、図2に示すように、支持体2,2・・・を左右方向に並べると共に、隣合う支持体2,2に隙間がないように配置して防護体を構成することもできる。
さらに、図3に示すように、地面1に平坦面1Hを形成し、この平坦面1Hに支持体2を固定することなく載置してもよいし、図4に示すように、地面1に掘削孔1Kを形成し、この掘削孔1Kに支持体2の下部を埋設固定してもよい。この場合、埋設深さH1は、直径Dの1/2以上とすることが好ましく、こうすることにより、支持体2の自立安定度が増し、耐力が向上する。一方、コルゲートパイプ3に中詰め材4を充填した支持体2は自重により安定しているから、掘削深さH1を直径D以下とすることができ、このように支持体2の下部の埋設深さを直径D以下としても安定性に優れたものとなる。
上記のような防護体にあっては、落石などが支持体2に衝突すると、支持体2の衝突箇所が局所変形して落石エネルギーを吸収しつつ、支持体2の重量で落石の衝撃に抵抗する。この場合、図3の防護体では、支持体2が地面1に固定されていないから、大きな落石を受けた支持体2が移動することにより落石エネルギーを吸収することができる。一方、図4の防護体では、支持体2が地面1に固定されているから、支持体2の耐力により落石エネルギーを吸収する。
このように本実施例では、請求項1に対応して、複数の支持体2,2を備えた防護体において、支持体2は、外形寸法が1メートル以上の筒体たるコルゲートパイプ3内に中詰め材4を入れてなり、複数の支持体2,2を所定の間隔で縦設したから、支持体2がコルゲートパイプ3内に中詰め材4を入れた重量物となるため、防護体が落石などを受けると、支持体2が落石エネルギーを吸収しつつ、その重量により落石衝突時の衝撃エネルギー吸収量が大きくなる。
また、このように本実施例では、請求項2に対応して、複数の支持体2,2を備えた防護体において、支持体2は、外形寸法が1メートル以上の筒体たるコルゲートパイプ3内に中詰め材4を入れてなり、複数の支持体2,2を隙間なく縦設したから、支持体2がコルゲートパイプ3内に中詰め材4を入れた重量物となるため、支持体2が落石エネルギーを吸収しつつ、その重量により落石衝突時の衝撃エネルギー吸収量が大きくなり、隙間なく配置した支持体2,2により防護面を構成することができる。
また、このように本実施例では、請求項3に対応して、中詰め材4が、石又は/及び土砂であるから、落石を受けると、重量が大きい石又は/及び土砂により衝撃エネルギーを吸収することができる。また、中詰め材が石又は/及び土砂であるから、材料費が安価となり、経済的である。
また、このように本実施例では、請求項4に対応して、筒体たるコルゲートパイプ3が円筒形をなすから、支持体2の断面が円形であるから、衝撃力の向きに係らず、該衝撃力に均一に対抗することができる。
また、このように本実施例では、請求項5に対応して、筒体がコルゲートパイプ3であるから、支持体2を安価に構成することができると共に、コルゲートパイプ3に落石が衝突すると、局所的に変形して落石エネルギーを吸収することができる。
また、このように本実施例では、請求項6に対応して、支持体2を設置場所に載置もしくは支持体外径寸法である直径D以下を埋設したから、下部工を作る必要もなく、地盤を掘削することなく、もしくは地盤を深く掘削することなく支持体を設置することができる。
したがって、落石の危険のある場所でも施工をスムーズに行うことができ、仮設用としても使用できる。また、施工中に道路障害も少ない。さらに、落石があった場合でも、補修を簡便に行うことができる。
図5〜図6は本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例では、筒体が四角形の角パイプ3Aであり、支持体2は、角パイプ3Aに前記中詰め材4を入れてなる。尚、角パイプ3Aの外形寸法は、この例では前後幅である。
図5に示すように、支持体2,2・・・を左右方向に並べると共に、隣合う支持体2,2間に所定の隙間Sを置いて防護体を構成する。この場合、隣合う支持体2,2の前後面を山側と反山側に向け、また、隣合う支持体2,2の間隔Sは角パイプ3Aの左右幅Wの1/2より小さく、好ましくは300mm以下である。
また、図6に示すように、支持体2,2・・・を左右方向に並べると共に、隣合う支持体2,2に隙間がないように配置して防護体を構成することもでき、この場合は、隣合う角パイプ3Aの左右面部同士を突き合わせるようにして支持体2,2・・・を並べる。
このように本実施例では、複数の支持体2,2を備えた防護体において、支持体2は、外形寸法が1メートル以上の筒体たる角パイプ3A内に中詰め材4を入れてなるから、上記実施例1と同様な作用・効果を奏する。
また、実施例上の効果として、角パイプ3Aを備えた支持体2を隙間なく並べることにより、壁状の防護体を簡便に構築することができる。
図7〜図8は、本発明の実施例3を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例では、左右方向に並設した前記コルゲートパイプ3,3・・・において、隣合うコルゲートパイプ3,3の前後方向ほぼ中央側を連結部材6により連結している。この連結部材6としては、横ロープ材,網体などが例示され、網体として、ワイヤネットや金網を用いることができる。尚、この例では、筒体としてコルゲートパイプ3を例示したが、角パイプ3Aを用いてもよく、以下のいずれの実施例でも、コルゲートパイプ3に変えて角パイプ3Aを用いることができる。
図7では、隣合うコルゲートパイプ3,3の中心間に間隔Kを設け、コルゲートパイプ3,3の前後方向中央位置に前記連結部材6を配置し、この連結部材6の両端を取付手段7によりコルゲートパイプ3に固定する。尚、隙間Sは直径D以上である。
また、取付手段7としては、コルゲートパイプ3側に取付用リブ(図示せず)を設け、このリブに透孔を穿設し、透孔に挿通したボルトなどにより連結部材6の端部をリブに連結するなど各種の手段を用いることができる。
図8では、隣合うコルゲートパイプ3,3を隙間なく並べており、隣合うコルゲートパイプ3,3同士を取付手段7により連結している。尚、取付手段7Aとしては、隣合うコルゲートパイプ3,3に挿通してコルゲートパイプ3,3同士を締付けて連結したり、コルゲートパイプ3,3同士を溶着して連結したりすることができる。
このように本実施例では、請求項7に対応して、支持体2,2同士を連結したから、複数の支持体の重量により衝撃エネルギーを吸収することができる。
図9〜図11は、本発明の実施例4を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例では、複数並んで設けた支持体2,2・・・の山側に横方向の横ロープ材11を上下多段に設けている。
図9及び図10では、間隔Kを置いて配置した支持体2,2・・・の山側(前側M)に横方向の横ロープ材11を上下多段に設け、これら横ロープ材11,11・・・を連結手段12により支持体2の山側に連結している。このように上下多段に設けた横ロープ材11により、支持体2,2・・・同士を連結すると共に、支持体2,2・・・を塞ぎ、多段に設けた横ロープ材11,11・・・により防護面10を構成している。尚、横ロープ材11,11・・・に網体13を重ねて防護面10を構成してもよい。
図11では、隙間なく配置した支持体2,2・・・の山側に横方向の横ロープ材11を上下多段に設け、これら横ロープ材11,11・・・を連結手段12により支持体2の山側に連結している。
このように本実施例では、請求項7に対応して、支持体2,2同士を連結したから、複数の支持体2,2の重量により衝撃エネルギーを吸収することができる。
また、このように本実施例では、請求項8に対応して、支持体2,2間に横ロープ材11を設けたから、これにより支持体2,2間に落石などを受けると、横ロープ材11に加わる力を支持体2により受けて支持することができる。この場合、請求項7に従属する請求項8では、横ロープ材11により支持体2,2同士を連結し、これ以外では、支持体2に横ロープ材11を連結せずに係合するようにしてもよい。
また、このように本実施例では、請求項9に対応して、支持体2,2間に網体13を設けたから、支持体2,2間に落石などを受けると、網体13に加わる力を支持体2により受けて支持することができる。
また、このように本実施例では、請求項10に対応して、横ロープ材11を多段に設けたから、多段に設けた横ロープ材11,11・・・により落石などを捕捉することができる。
図12〜図14は、本発明の実施例5を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例では、前記支持体2,2・・・間には横ロープ材11,11Aがそれぞれ上下段に設けられ、これら横ロープ材11,11Aの端部を固定し、支持体2,2の間は網体13により遮蔽されている。尚、図12及び図13において、理解を容易にするために、横ロープ材11を太線、横ロープ材11Aを細線で表している。
図13に示すように、前記横ロープ材11,11Aは、上下方向に間隔を置いて、交互に配置され、第1の横ロープ材11は隣合う支持体2の前部と後部とを交互に通るように配置され、前記第1の横ロープ材11とは逆に、第2の横ロープ材11Aは隣合う支持体2の後部と前部とを交互に通るように配置されている。即ち、横ロープ材11と横ロープ材11Aとは、支持体2の前側M(山側)と後側U(反山側)とを逆に通るように配置されている。これにより、横ロープ材11,11Aには、支持体2の前部とこの支持体2に隣接する支持体2の後部とを通る斜め配置部103,103Aが設けられ、これら斜め配置部103,103Aは、前後方向において交差状に配置されている。尚、図中Mは防護柵の前側、図中Uは後側である。
尚、図14に示すように、支持体2の前部にリング状の係止部14を設け、この係止部14に横ロープ材11,11Aを係止して、横ロープ材11,11Aの高さ位置を決めるようにすればよい。一方、支持体2の後部には係止部を設けずに、横ロープ材11,11Aを載置する載置部15を設け、載置部15に載置した横ロープ材11,11Aが、支持体2から離れることができるように構成している。尚、載置部15は必ずしも設ける必要はない。また、係止部14は、上部が開口したフック状のものでもよい。さらに、筒体が凹凸部5を有する場合は、凹部5Aに横ロープ材11,11Aを係合することにより、係止部14及び載置部15が不要となる。
また、支持体2のコルゲートパイプ3の直径Dは横ロープ材11,11Aの直径の20倍以上としている。また、横ロープ材11,11Aには、ワイヤーロープを用いることが好ましいが、各種の材質のものを用いることができる。このようにすることにより、落石により横ロープ材11,11Aが支持体2に沿って曲がっても、横ロープ材11,11Aの引張耐力の低下を抑制できる。
そして、落石Rにより上下段の横ロープ材11,11Aに張力が発生し、後方に撓むと、横ロープ材11は、落石Rを挟む支持体2,2の一方と、他方の支持体2の隣の支持体2により支持され、横ロープ材11Aは、落石Rを挟む支持体2,2の他方と、一方の支持体2の隣の支持体2により支持され、この場合は、主として4本の支持体2,2,2,2に落石Rの衝撃を分散することができる。
このように本実施例では、請求項11に対応して、所定の間隔で複数の支持体2,2…を設け、前記支持体2,2…間に横ロープ材11,11Aを多段に設けた防護柵において、横ロープ材11,11Aには、支持体2の前部とこの支持体2に隣接する支持体2の後部とを通る斜め配置部103,103Aを設け、隣接する支持体2,2…間において、多段に設けた横ロープ材11,11Aの少なくとも一組の斜め配置部103,103Aが前後方向において交差状に配置されているから、隣接する支持体2,2…間で一組の斜め配置部103,103Aに落石Rが当たり、横ロープ材11,11Aが後方に撓むと、一方の斜め配置部103は、隣接する支持体2の一方と、隣接する支持体2の他方の隣の支持体2とに支持され、他方の斜め配置部103Aは、隣接する支持体2の他方と、隣接する支持体2の一方の隣の支持体2とに支持され、2本の横ロープ材11,11Aは4個の支持体2,2,2,2により支持されることになり、横ロープ材11,11Aを複数の支持体2により効率よく支持することができる。
また、隣接する支持体2,2…間において、上下に隣接する横ロープ材11,11Aの少なくとも一組の斜め配置部103,103Aが前後方向において交差状に配置されているから、落石Rをそれら上下の横ロープ材11,11Aの斜め配置部103,103Aにより捕捉することができる。
また、このように本実施例では、横ロープ材11,11Aが支持体2の前部に摺動するから、横ロープ材11,11Aが後方に撓み、支持体2の前部に落石Rの荷重が加わる。
また、支持体2の前部を曲面状に形成したから、横ロープ材11,11Aが円滑に摺動することができる。
また、支持体2の前部の曲率半径が横ロープ材11,11Aの直径の20倍以上であるから、横ロープ材11,11Aに無理な曲げが発生することなく、横ロープ材の性能低下を防止できる。
図15〜図17は、本発明の実施例6を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。
この例では、前記支持体2間には横ロープ材11B,11C,11Dが上下段に設けられ、隣接する支持体2,2の後部間を通る直線配置部を横ロープ材11B,11C,11Dに設けている。尚、図において、理解を容易にするために、横ロープ材11Bを太線、横ロープ材11Cを中線、横ロープ材11Dを細線で表している。
横ロープ材11B,11C,11Dは、防護体の一側から他側に向って、支持体2の前部と2本の支持体2の後部と支持体2の前部とを通るように配置され、斜め配置部103B,103C,103D,直線配置部104B,104C,104D,斜め配置部103B,103C,103Dの順に配置されており、それぞれ2本の支持体2,2の後部を通った後、支持体2の前部を通るように配置されている。
防護体の一側から他側に向って、第1の横ロープ材11Bが前部を通る支持体2の一側の隣の支持体2の前部に、第2の横ロープ材11Cが通り、この第2の横ロープ材11Cが前部を通る支持体2の一側の隣の支持体2の前部に、第3の横ロープ材11Dが通るように配置されている。
そして、落石Rにより上下段の横ロープ材11B,11C,11Dに張力が発生し、後方に撓むと、図17に示すように、横ロープ材11Bは、落石Rを挟む支持体2,2の一方(図17中左側)と、他方(図17中右側)の支持体2の2本隣の支持体2により支持され、横ロープ材11Cは、落石Rを挟む支持体2,2のそれぞれ隣の支持体2,2により支持され、横ロープ材11Dは、落石Rを挟む支持体2,2の他方と、一方の支持体2の2本隣の支持体2により支持され、この場合は、主として6本の支持体2,2,2,2,2,2に落石Rの衝撃を分散することができる。尚、この例でも、落石Rを受けると、横ロープ材11B,11C,11Dが支持体2の後部から後方に離れることができるように構成している。
このように本実施例では、上記実施例と同様な作用・効果を奏する。
また、横ロープ材11B,11C,11Dには、隣接する支持体2,2の後部間を通る直線配置部104B,104C,104Dを設けたから、横ロープ材11B,11C,11Dを隣接する支持体2,2の後部間を通し、それら支持体2,2の隣の支持体2の前部を通すことにより、落石位置から離れた支持体2により落石Rの荷重を支えることができる。
図18は、本発明の実施例7を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。
この例では、上記実施例5において、横ロープ材11,11Aを略同一平面状に配置した例であり、図18に示すように、各段に2本の横ロープ材11,11Aを近接して配置している。尚、係止部14は、図示省略している。
このように本実施例においても、上記各実施例と同様な作用・効果を奏する。
このように本実施例では、隣接する支持体2,2間において、略同一平面に位置する一組の斜め配置部103,103Aが前後方向において交差状に配置されているから、同一平面状に位置する複数の横ロープ材11,11Aにより落石Rを捕捉することができる。
図19は、本発明の実施例8を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。
この例では、上記実施例6において、横ロープ材11B,11C,11Dを略同一平面状に配置した例であり、尚、係止部14は、図示省略しており、図19に示すように、各段に3本の横ロープ材11B,11C,11Dを近接して配置している。
このように本実施例においても、上記各実施例と同様な作用・効果を奏する。
また、隣接する支持体2,2間において、略同一平面に位置する一組の斜め配置部103B,103C,103Dが前後方向において交差状に配置されているから、同一平面状に位置する複数の横ロープ材11B,11C,11Dにより落石Rを捕捉することができる。
図20は、本発明の実施例9を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例では、設置場所たる地面1にコンクリート製の支持版16を設け、この支持版16の前後方向ほぼ中央に凹部17を設け、この凹部17に前記コルゲートパイプ3の下部を埋設固定している。
この場合、二次製品の支持版16を用いる際は、支持版16を地面1に据え付け、凹部17にコルゲートパイプ3の下部を挿入し、コルゲートパイプ3と支持版16との隙間に硬化性の充填材を充填し、これにより支持版16にコルゲートパイプ3を一体に設ける。一方、現場施工の場合は、現場打ちコンクリートにより支持版16を形成し、支持版16にコルゲートパイプ3の下部を埋設して一体に設ける。
また、支持版16を防護体の左右長さ方向に連続形成して複数の凹部17にコルゲートパイプ3の下部を埋設固定してもよいし、コスト面からは1個の支持体2に1つの支持版16を設けることが好ましい。尚、この場合は、コルゲートパイプ3内のほぼ下端まで中詰め材4が充填されている。
このように本実施例では、請求項12に対応して、支持体2の設置場所に支持版16を設け、この支持版16に筒体たるコルゲートパイプ3の下部を固定したから、支持体2の安定性を向上することができる。
また、実施例上の効果として、支持体2の設置場所に支持版16を設け、この支持版16に凹部17を設けると共に、この凹部17に支持体2の下部を挿入して固定したから、支持体2の安定性を向上することができる。また、支持版16の少なくとも一部は地面1に埋設する。
図21〜図23は、本発明の実施例10を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例の防護体は、間隔Kを置いて配置した支持体2,2・・・の前方に、緩衝籠体21を設けている。この緩衝籠体21は、金属製からなる籠状枠体22と、この籠状枠体22内に詰められた中詰め材4とからなり、この中詰め材4としては、石,土砂や石と土砂の混合物が例示される。また、前記籠状枠体22は、縁部を形成する外枠部24と、外枠部24の開口を塞ぐ網部25とを備える。尚、斜め部材が交差する網部25を図示しているが、縦横部材が交差するものでもよい。
前記籠状枠体22は、左右方向に長い直方体形状をなし、上下面部23U,23S、左右面部23L,23R、前後側面23F,23Bを備える。籠状枠体22の左右長さは支持体2,2の中心間隔とほぼ等しく、上下寸法より前後寸法が大きく形成されている。
前記籠状枠体22は上下に重ね合わせて配置され、下段において、支持体2の前方中央で隣合う緩衝籠体21,21の左右面部23L,23Rを突合せ状態で隣り合わせると共に、連結材(図示せず)により連結し、上段において、支持体2,2のほぼ中央で隣合う緩衝籠体21,21の左右面部23L,23Rを突合せ状態で隣り合わせると共に、連結材により連結している。また、上下の籠状枠体22を連結材により連結する。また、連結材としては針金,バンドやUボルトなどが例示され、隣合う籠状枠体22,23同士を連結する。この場合、針金,バンドを隣り合う籠状枠体22,23に巻き付けるようにして連結したり、Uボルトにより隣り合う籠状枠体22,23の部材同士を挟着したりして連結する。尚、緩衝籠体21は自立して積み重ねることができるから、連結材を用いなくてもよい。
また、筒体であるコルゲートパイプ3と緩衝籠体21とを連結材26により連結する。この連結材26は、針金,バンドやUボルトなどを用いることができ、針金,バンドはコルゲートパイプ3に巻き付けて使用することができ、コルゲートパイプ3にブラケット(図示せず)を一体に設け、このブラケットと籠状枠体22とをUボルトにより連結してもよい。尚、支持体2の前方中央で隣合う緩衝籠体21,21を共通する連結材26により支持体2に連結することができる。
また、中詰め材4に土砂を用いる場合は、可撓性を有する布製の袋などに土砂を入れ、その複数の土砂入り袋を籠状枠体22内に詰めるようにすればよい。また、石と土砂入り袋を混合して詰めるようにしてもよい。さらに、土砂流出用マットにより網部25を塞いで石と土砂の混合物を詰めるようにしてもよい。
上記のような防護体においては、略同一形状の前記緩衝籠体21を重ね合わせて設け、上下の籠状枠体22を図示しない連結材により連結し、緩衝籠体21に落石を受けると、籠状枠体22が塑性変形すると共に、内部で中詰め材4が移動することにより、その衝撃エネルギーを吸収することができる。また、上下の籠状枠体22を連結して一体化し、複数の籠状枠体21,21・・・と複数の支持体2,2・・・により、落石の力が分散され、衝撃エネルギー吸収効果が向上することができる。
このように本実施例では、請求項13に対応して、支持体2の前に、籠状枠体22内に中詰め材4を入れた緩衝籠体21を設けたから、籠状枠体22の塑性変形と中詰め材4の移動によって衝撃エネルギーを吸収し、衝撃エネルギーを効果的に吸収でき、また、重量物である支持体2と緩衝籠体21とを組み合わせることにより、落石衝突時の衝撃エネルギー吸収量が大きくなる。
このように本実施例では、請求項14に対応して、緩衝籠体21を支持体2に連結したから、支持体2と緩衝籠体21とを一体化することができる。
また、実施例上の効果として、下段において、支持体2の前方中央で隣合う緩衝籠体21,21の左右面部23L,23Rを突合せ状態で隣り合わせると共に、連結材により連結し、上段において、支持体2,2のほぼ中央で隣合う緩衝籠体21,21の左右面部23L,23Rを突合せ状態で隣り合わせると共に、連結材により連結し、さらに、また、上下の籠状枠体22を連結材により連結することにより、左右方向に並べると共に多段に設けた緩衝籠体21,21・・・を一体化することにより、この一体化した緩衝籠体21,21・・・全体により衝撃力を吸収することができる。
図24及び図25は、本発明の実施例11を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例の防護体は、上記実施例10において、間隔Kを置いて配置した支持体2,2・・・の前方に、横ロープ材11,11・・・を上下多段に設け、これら横ロープ材11,11・・・の前方に前記緩衝籠体21を設けている。
コルゲートパイプ3にリング状の係合手段28を設け、この係合手段28に横ロープ材11を遊挿することにより、コルゲートパイプ3に横ロープ材11を係合し、横ロープ材11と籠状枠体22とをコイル部材などからなる連結材26Aにより連結する。
また、上下多段に設けた横ロープ材11,11・・・を縦補強材27により連結する。この縦補強材27は金属などの硬質材料からなる縦帯からなり、支持体2,2間に複数間隔を置いて配置されている。尚、縦補強材27は、上下多段に設けた横ロープ材11,11・・・の反山側に設けられている。
このように本実施例では、支持体2の前に、籠状枠体22内に中詰め材4を入れた緩衝籠体21を設けたから、上記各実施例と同様な作用・効果を奏する。
また、実施例上の効果として、支持体2と横ロープ材11と緩衝籠体21とを組み合わせることにより、衝撃吸収効果を高めることができる。
図26は、本発明の実施例12を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例では、支持体2内の前側Mである山側に、縦方向のアンカー部材31を設け、このアンカー部材31の上部を支持体2の前側上部に連結し、アンカー部材31の下部を地面1に固定している。前記コルゲートパイプ3の上部に硬質材料からなる蓋体32を設け、この蓋体32に透孔33を穿設し、この透孔33に前記アンカー部材31の上部を挿通し、このアンカー部材31の上端の雌螺子部にナット34を螺合することにより、支持体2の上部にアンカー部材31の上部を止着する。尚、支持体2の前側上部にアンカー部材31を連結することが好ましいが、上部以外にアンカー部材31を連結してもよい。
このように本実施例では、請求項15に対応して、支持体2内の前側にアンカー部材31を配置し、このアンカー部材31の上部を支持体2の前側に連結すると共に、アンカー部材31の下部を設置場所たる地面1に固定したから、支持体2の重量とアンカー部材31により衝撃力に対抗することができ、特に、アンカー部材31を支持体2断面の前側に配置したから、落石Rなどにより支持体2を転倒させる力が加わると、これに対してアンカー部材31が効果的に対抗する。また、支持体2の内部にアンカー部材31を配置したから、アンカー部材31に直接落石などが衝突することがないと共に、支持体2の前側に緩衝籠体21などの他の衝撃吸収手段を配置することもができる。
図27は、本発明の実施例13を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例では、支持体2のコルゲートパイプ3の上部に控えロープ材35の一端を連結し、この控えロープ材35の他端を支持体2の山側の地面1に固定している。この場合、山側の地面1にアンカー36を固定し、このアンカー36に控えロープ材35の他端を連結する。
このように本実施例では、請求項16に対応して、支持体2の上部に控えロープ材35に一端側を連結し、この控えロープ材35の他端を設置場所の前側に固定したから、支持体2の重量と控えロープ材35により衝撃力に対抗することができ、また、落石などにより支持体2を転倒させる力が加わると、これに対して控えロープ材35が対抗する。
図28は、本発明の実施例14を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例では、設置場所たる地面1にコンクリート製の支持版16を設け、この支持版16の前後方向ほぼ中央に、前記コルゲートパイプ3の下部を埋設固定している。尚、同図に示すように、この例ではプレキャスト製の支持版16を地面1に載置している。
そして、支持版16を現場打ちコンクリートとした場合は、コルゲートパイプ3の下部を支持版16内に埋設するように現場打ちコンクリートを打設する。一方、支持版16が二次製品の場合は、支持版16には、コルゲートパイプ3の下部を挿入する部分に溝部(図示せず)を形成し、この溝部にコルゲートパイプ3の下部を挿入し、その溝部に硬化性の充填材を充填し、これにより支持版16にコルゲートパイプ3を一体に設ける。
このように本実施例では、請求項12に対応して、支持体2の設置場所に支持版16を設け、この支持版16に筒体たるコルゲートパイプ3の下部を固定したから、支持体2の安定性を向上することができる。
図29は、本発明の実施例15を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例では、コルゲートパイプ3の下端に外鍔部51を一体に設け、この外鍔部51に固定手段たるアンカー部材52を挿通し、このアンカー部材52を前記支持版16に固定している。
また、この例では、支持版16の前後方向中央位置より、支持体2の中心を前側にして該支持体2を設置しており、このように支持版16は支持体2の後側Uが長いため、前側Mからの荷重に対して支持体2の安定性が向上する。尚、他の実施例においても、支持体2を支持版16に対して同様に設置することができる。
このように本実施例では、請求項12に対応して、上記各実施例と同様な作用・効果を奏する。
尚、本発明は、本実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、筒体は金属製に限らず、合成樹脂製など各種材質のものを用いることができる。また、支持版は現場打ちコンクリートにより形成するものや、プレキャスト製のものを用いることができ、さらに、支持版は地面に埋設して設けたり、地面に載置して設けたりすることができる。
1 地面(設置場所)
2 支持体
3 コルゲートパイプ(筒体)
3A 角パイプ(筒体)
4 中詰め材
D 直径(外形寸法)
11,11A,11B,11C,11D 横ロープ材
103 斜め配置部
103A 斜め配置部
13 網体
16 支持版
17 凹部
21 緩衝籠体
22 籠状枠体
31 アンカー部材
35 控えロープ材

Claims (16)

  1. 複数の支持体を備えた防護体において、前記支持体は筒体内に中詰め材を入れてなり、前記複数の支持体を所定の間隔で縦設したことを特徴とする防護体。
  2. 複数の支持体を備えた防護体において、前記支持体は筒体内に中詰め材を入れてなり、前記複数の支持体を隙間なく縦設したことを特徴とする防護体。
  3. 前記中詰め材が、石又は/及び土砂であることを特徴とする請求項1又は2記載の防護体。
  4. 前記筒体が円筒形をなすことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の防護体。
  5. 前記筒体がコルゲートパイプであることを特徴とする請求項4記載の防護体。
  6. 前記支持体を設置場所に載置もしくは支持体外径寸法以下を埋設したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の防護体。
  7. 前記支持体同士を連結したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の防護体。
  8. 前記支持体間に横ロープ材を設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の防護体。
  9. 前記支持体間に網体を設けたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の防護体。
  10. 前記横ロープ材を多段に設けたことを特徴とする請求項8又は9記載の防護体。
  11. 前記横ロープ材には、前記支持体の前部とこの支持体に隣接する前記支持体の後部とを通る斜め配置部を設け、隣接する支持体間において、多段に設けた横ロープ材の少なくとも2本一組の前記斜め配置部が前後方向において交差状に配置され、衝撃力により前記横ロープ材に張力が発生し、後方に撓むと、前記横ロープ材が前記支持体の後部から後方に離れることができるように構成したことを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の防護体。
  12. 前記支持体の設置場所に支持版を設け、この支持版に前記筒体の下部を固定したことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の防護体。
  13. 前記支持体の前に、籠状枠体内に中詰め材を入れた緩衝籠体を設けたことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の防護体。
  14. 前記緩衝籠体を前記支持体に連結したことを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の防護体。
  15. 前記支持体内の前側にアンカー部材を配置し、このアンカー部材の上部を支持体の前側に連結すると共に、前記アンカー部材の下部を設置場所に固定したことを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の防護体。
  16. 前記支持体の上部に控えロープ材に一端側を連結し、この控えロープ材の他端を設置場所の前側に固定したことを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の防護体。
JP2013166968A 2013-08-09 2013-08-09 防護体 Active JP6040118B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013166968A JP6040118B2 (ja) 2013-08-09 2013-08-09 防護体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013166968A JP6040118B2 (ja) 2013-08-09 2013-08-09 防護体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015034449A true JP2015034449A (ja) 2015-02-19
JP6040118B2 JP6040118B2 (ja) 2016-12-07

Family

ID=52543170

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013166968A Active JP6040118B2 (ja) 2013-08-09 2013-08-09 防護体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6040118B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108035267A (zh) * 2018-01-06 2018-05-15 中国科学院、水利部成都山地灾害与环境研究所 叠缩套管减振装置、落石减振棚洞、设计方法
JP2020084709A (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 中国電力株式会社 仕切り構造
JP2021127652A (ja) * 2020-02-17 2021-09-02 Jfe建材株式会社 防護構造

Citations (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0726519A (ja) * 1993-07-07 1995-01-27 Hiroshi Yoshida 衝撃吸収柵
JPH0931996A (ja) * 1995-07-17 1997-02-04 Kubota Corp 地滑り抑止杭の建込み方法及びアンカー台座並びに地滑り抑止杭
JPH11152761A (ja) * 1997-11-19 1999-06-08 Kajima Corp 地下構造物およびその構築工法
JPH11172635A (ja) * 1997-12-15 1999-06-29 Kubota Corp 落下物抑止用杭
JP2000160516A (ja) * 1998-11-27 2000-06-13 Yoshida Kouzou Design:Kk 衝撃吸収用支柱及び衝撃吸収方法
JP2001107322A (ja) * 1999-10-06 2001-04-17 Toa Grout Kogyo Co Ltd 落石等を受け止め、その運動エネルギーを吸収する防護柵
JP2002138486A (ja) * 2000-11-07 2002-05-14 Tone Geo Tech Co Ltd 地滑り抑止鋼管組杭の頭部剛結材
JP2002356815A (ja) * 2001-05-29 2002-12-13 Yoshida Kouzou Design:Kk ロープの間隔保持装置
JP2003119725A (ja) * 2001-10-04 2003-04-23 Nihon Samicon Co Ltd 衝撃吸収柵
JP2003313828A (ja) * 2002-04-19 2003-11-06 Yoshida Kouzou Design:Kk ロープ用緩衝具及び緩衝装置
JP2004027635A (ja) * 2002-06-25 2004-01-29 Yoshida Kouzou Design:Kk 落石防護柵
JP2005213747A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Nihon Samicon Co Ltd 雪崩・落石防護柵
JP2009138439A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Purotekku Engineering:Kk 杭構造とこれを用いた防護柵
JP2009249894A (ja) * 2008-04-04 2009-10-29 Toa Grout Kogyo Co Ltd 衝撃緩衝体
JP2010229629A (ja) * 2009-03-25 2010-10-14 Nihon Samicon Co Ltd 防護柵
JP2011084918A (ja) * 2009-10-14 2011-04-28 Nihon Samicon Co Ltd 落石防護用保護構造物
JP2012107397A (ja) * 2010-11-15 2012-06-07 Maeda Kosen Co Ltd 耐荷構造物用の支柱
JP2012117361A (ja) * 2011-09-21 2012-06-21 Purotekku Engineering:Kk 防護面構造

Patent Citations (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0726519A (ja) * 1993-07-07 1995-01-27 Hiroshi Yoshida 衝撃吸収柵
JPH0931996A (ja) * 1995-07-17 1997-02-04 Kubota Corp 地滑り抑止杭の建込み方法及びアンカー台座並びに地滑り抑止杭
JPH11152761A (ja) * 1997-11-19 1999-06-08 Kajima Corp 地下構造物およびその構築工法
JPH11172635A (ja) * 1997-12-15 1999-06-29 Kubota Corp 落下物抑止用杭
JP2000160516A (ja) * 1998-11-27 2000-06-13 Yoshida Kouzou Design:Kk 衝撃吸収用支柱及び衝撃吸収方法
JP2001107322A (ja) * 1999-10-06 2001-04-17 Toa Grout Kogyo Co Ltd 落石等を受け止め、その運動エネルギーを吸収する防護柵
JP2002138486A (ja) * 2000-11-07 2002-05-14 Tone Geo Tech Co Ltd 地滑り抑止鋼管組杭の頭部剛結材
JP2002356815A (ja) * 2001-05-29 2002-12-13 Yoshida Kouzou Design:Kk ロープの間隔保持装置
JP2003119725A (ja) * 2001-10-04 2003-04-23 Nihon Samicon Co Ltd 衝撃吸収柵
JP2003313828A (ja) * 2002-04-19 2003-11-06 Yoshida Kouzou Design:Kk ロープ用緩衝具及び緩衝装置
JP2004027635A (ja) * 2002-06-25 2004-01-29 Yoshida Kouzou Design:Kk 落石防護柵
JP2005213747A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Nihon Samicon Co Ltd 雪崩・落石防護柵
JP2009138439A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Purotekku Engineering:Kk 杭構造とこれを用いた防護柵
JP2009249894A (ja) * 2008-04-04 2009-10-29 Toa Grout Kogyo Co Ltd 衝撃緩衝体
JP2010229629A (ja) * 2009-03-25 2010-10-14 Nihon Samicon Co Ltd 防護柵
JP2011084918A (ja) * 2009-10-14 2011-04-28 Nihon Samicon Co Ltd 落石防護用保護構造物
JP2012107397A (ja) * 2010-11-15 2012-06-07 Maeda Kosen Co Ltd 耐荷構造物用の支柱
JP2012117361A (ja) * 2011-09-21 2012-06-21 Purotekku Engineering:Kk 防護面構造

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108035267A (zh) * 2018-01-06 2018-05-15 中国科学院、水利部成都山地灾害与环境研究所 叠缩套管减振装置、落石减振棚洞、设计方法
CN108035267B (zh) * 2018-01-06 2023-08-15 中国科学院、水利部成都山地灾害与环境研究所 叠缩套管减振装置、落石减振棚洞、设计方法
JP2020084709A (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 中国電力株式会社 仕切り構造
JP7205755B2 (ja) 2018-11-30 2023-01-17 中国電力株式会社 仕切り構造
JP2021127652A (ja) * 2020-02-17 2021-09-02 Jfe建材株式会社 防護構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP6040118B2 (ja) 2016-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4936232B2 (ja) 雪崩・落石等防護体
JP5779734B1 (ja) 衝撃吸収体
JP6040118B2 (ja) 防護体
JP5422333B2 (ja) 落石防護用保護構造物
JP6058847B1 (ja) 衝撃吸収体
JP6202113B2 (ja) 防護柵
JP5954263B2 (ja) 防護柵
JP5557166B2 (ja) 防護柵
JP5105320B2 (ja) 防護面構造
JP5414555B2 (ja) 防護柵
JP5818213B2 (ja) 防護柵とその施工方法
JP2012229561A (ja) 地下構造物の補強方法、柱構造体及びコンクリート構造体
KR101136895B1 (ko) 아치형 띠장 구조체
JP2014101699A (ja) 防護体とその施工方法
JP5105321B2 (ja) 防護面構造
JP5306530B1 (ja) 防護柵の補強構造
KR200458388Y1 (ko) 충격완화가 용이한 방호구조물
JP4811836B1 (ja) マンホールの浮上防止構造および浮上防止方法
KR102110577B1 (ko) 내진 흙막이 구조체
KR101002516B1 (ko) 가설용 에어방음벽
JP5545768B2 (ja) 地下構造物の補強方法及びコンクリート構造体
JP2006233655A (ja) 落石衝撃力吸収方法と落石防護構造
JP5597934B2 (ja) 防護柵
JP4890639B1 (ja) 防護面構造
JP7475097B1 (ja) 防護柵

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160509

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6040118

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250