JP2015034393A - 旋回式建設機械 - Google Patents

旋回式建設機械 Download PDF

Info

Publication number
JP2015034393A
JP2015034393A JP2013165024A JP2013165024A JP2015034393A JP 2015034393 A JP2015034393 A JP 2015034393A JP 2013165024 A JP2013165024 A JP 2013165024A JP 2013165024 A JP2013165024 A JP 2013165024A JP 2015034393 A JP2015034393 A JP 2015034393A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cab
window
front window
lower front
surface portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013165024A
Other languages
English (en)
Inventor
木村 庄吾
Shogo Kimura
庄吾 木村
真嗣 小堀
Shinji Kobori
真嗣 小堀
貴裕 島田
Takahiro Shimada
貴裕 島田
天野 浩二
Koji Amano
浩二 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2013165024A priority Critical patent/JP2015034393A/ja
Publication of JP2015034393A publication Critical patent/JP2015034393A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

【課題】 キャブ内に雨水が浸入するのを抑えることができ、かつ雨天時におけるキャブ内の換気を適性に行う。【解決手段】 キャブ10の前面部11から下前窓17を取外すことにより、前面部11に開口部18を形成し、取外した下前窓17を、下前窓保持部材26によって後窓19の前側に対面させた状態に保持する。これにより、後窓19と前面部11の開口部18との間に換気流路32を形成することができ、下前窓17の上端部17Cと後窓19の上端部19Cとの間の隙間29を通じてキャブ10内に流入した外気を、換気流路32に沿って運転席20の周囲を通過させた後、開口部18から外部に流出させることにより、キャブ10内の換気を行うことができる。また、開放された後窓19を通じて雨水がキャブ10内に浸入するのを下前窓17によって抑えることができる。【選択図】 図10

Description

本発明は、油圧ショベル等の運転室を画成するキャブを備えた旋回式建設機械に関する。
一般に、旋回式建設機械の代表例である油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、該上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とによって構成されている。
上部旋回体は、支持構造体を形成する旋回フレームと、該旋回フレーム上に設けられ内部にオペレータが着席する運転席が配置されたキャブとを備えている。このキャブは、前面部、後面部、左,右の側面部および天面部によって囲まれている。キャブの前面部、後面部、左,右の側面部、天面部には、運転席に着席したオペレータが広い視界を得られるように、それぞれ窓が設けられている。油圧ショベルのキャブ内には、通常、空調装置(空気調和装置)が装備され、該空調装置によってキャブ内の換気が行われる構成となっている。
一方、空調装置が装備されていない油圧ショベルでは、キャブの後面部に設けられた後窓を開,閉可能としたものが知られている。この油圧ショベルは、開いた後窓を通じてキャブ内に外気を導入することにより、キャブ内の換気を行うことができる。さらに、キャブ内に扇風機を設ける構成となった油圧ショベルは、扇風機を作動させることにより、後窓を通じて大量の外気(風)をキャブ内に流通させ、キャブ内の換気を促進することができる(特許文献1参照)。
実開平6−4168号公報
しかし、開いた後窓を通じて大量の外気をキャブ内に流通させる油圧ショベルにおいては、雨天時に後窓を開いた場合には、外気と一緒に雨水がキャブ内に浸入してしまう。この結果、運転席に着席したオペレータに雨水が付着してしまい、キャブ内の作業環境が損なわれてしまうという問題がある。
これに対し、キャブ内に雨水が浸入するのを防止するために後窓を閉じた場合には、雨天時におけるキャブ内の換気を適正に行うことができず、キャブ内の作業環境が損なわれてしまうという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、キャブ内に雨水が浸入するのを抑えることができ、かつ雨天時におけるキャブ内の換気を適性に行うことができるようにした旋回式建設機械を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、該上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とを備え、前記上部旋回体は、支持構造体を形成する旋回フレームと、該旋回フレーム上に取付けられ前面部、後面部、左側面部、右側面部および天面部によって囲まれたキャブとを備えてなる旋回式建設機械に適用される。
そして、請求項1の発明の特徴は、前記キャブの前面部には上,下方向の上側に位置して上前窓を設けると共に、該上前窓の下側に位置して取付け、取外し可能な下前窓を設け、前記キャブの後面部には開,閉可能な後窓を設け、前記キャブの後面部の内面側には、前記前面部から取外された前記下前窓を保持する下前窓保持部材を設け、前記キャブの後面部の内面側には前記キャブ内に外気を流通させる扇風機を設け、前記下窓保持部材によって前記下前窓を保持すると共に前記後窓を開いた状態とすることにより前記後窓と前記キャブの前面部に形成された開口部との間に外気の換気流路を形成し、前記扇風機の作動により前記換気流路に沿って前記キャブ内に外気を流通させる構成としたことにある。
請求項2の発明は、前記キャブの前面部から取外された前記下前窓と前記後窓との間には外気が流通する隙間を設ける構成としたことにある。
請求項3の発明は、前記隙間は前記下前窓の上端部と前記後窓の上端部との間に形成する構成としたことにある。
請求項4の発明は、前記キャブの後面部と天面部とが交わる角隅部には、前記隙間を通じて前記キャブ内に流入した外気を前記運転席へと導く導風板を設ける構成としたことにある。
請求項5の発明は、前記下前窓保持部材は、前記後面部の内面側で前記下前窓の下部を支持する下部支持具と、前記後面部の内面側で前記下前窓の上部を支持する上部支持具とにより構成したことにある。
請求項6の発明は、前記下前窓には前記下前窓を前記キャブの前面部に固定する下前窓固定具を設け、前記下部支持具は前記下前窓の下部を下側から支持する構成とし、前記上部支持具は前記下前窓固定具に係合して前記下前窓の上部を支持する構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、キャブの前面部から下前窓を取外すことにより、キャブの前面部に下前窓に対応する開口部を形成することができ、取外した下前窓を下前窓保持部材によって保持することにより、開いた後窓とキャブの前面部に形成された開口部との間に外気の換気流路を形成することができる。従って、後窓を通じてキャブ内に流入した外気(風)が、換気流路に沿ってキャブの前面部の開口部を通じて外部に流出することにより、キャブ内の換気を行うことができる。このとき、扇風機を作動させることにより、キャブ内に常に大量の外気を流入させることができるので、キャブ内の換気を促進することができる。
この場合、キャブの後面部の内面側には下前窓が保持されているので、雨天時に後窓を開いたとしても、後窓を通じて雨水がキャブ内に浸入するのを下前窓によって抑えることができる。この結果、運転席に着席したオペレータに雨水が付着するのを抑えつつ、キャブ内を適正に換気することができるので、キャブ内の作業環境を向上させることができる。
請求項2の発明によれば、下前窓と後窓との間に形成された隙間を通じて、キャブ内に外気を流通させることができる。
請求項3の発明によれば、下前窓の上端部と後窓の上端部との間に形成された隙間を通じてキャブ内に外気が流入することにより、運転席に着席したオペレータの頭部付近から足元へと外気を流通させることができ、キャブ内の換気を効率良く行うことができる。
請求項4の発明によれば、開いた後窓を通じてキャブ内に流入した外気は、導風板に衝突することにより運転席へと導かれる。これにより、運転席に着席したオペレータに多くの外気を供給することができ、作業環境をさらに高めることができる。
請求項5の発明によれば、キャブの前面部から取外した下前窓の下部を、下部支持具によって下側から支持した状態で、下前窓の上部を上部支持具によって支持することにより、取外した下前窓と後窓とを前,後方向で対面させることができる。この結果、キャブ内に浸入しようとする雨水の多くを下前窓によって遮断することができ、キャブ内の作業環境を良好に保ち、オペレータにとって快適な操縦空間を提供することができる。
請求項6の発明によれば、下前窓保持部材の上部支持具が、下前窓に設けられた下前窓固定具に係合することにより、取外された下前窓の上部を確実に支持することができる。このように、キャブの前面部に固定するために下前窓に設けられた下前窓固定具を利用することにより、上部支持具の構造を簡素化することができる。
本発明の実施の形態に適用される油圧ショベルを示す正面図である。 図1中のキャブを拡大して左前側から示す斜視図である。 図1中のキャブを拡大して左後側から示す斜視図である。 キャブの左側面部と扇風機を省略し、下前窓を前面部に取付けた状態でキャブの内部を示す斜視図である。 キャブの内部を図2中の矢示V−V方向からみた断面図である。 キャブの後面部の内面側に設けられた下前窓保持部材、および下前窓を示す分解斜視図である。 キャブの前面部から取外した下前窓を下前窓保持部材によって保持した状態を示す斜視図である。 下前窓を下前窓保持部材によって保持した状態でキャブの内部を示す図4と同様な斜視図である。 キャブ内に設けられた導風板を下前窓等と一緒に示す斜視図である。 キャブ内に形成される換気流路を示す図5と同様な断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る旋回式建設機械として、クローラ式の油圧ショベルを例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
図中、1は土砂の掘削作業等に用いられる旋回式建設機械の代表例としての油圧ショベルを示している。この油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回装置3を介して旋回可能に設けられた上部旋回体4と、該上部旋回体4の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置5とにより構成されている。
上部旋回体4は、支持構造体を形成する旋回フレーム6と、該旋回フレーム6の左前側に搭載された後述のキャブ10と、該キャブ10の後側に位置して旋回フレーム6に搭載されエンジン、油圧ポンプ、制御弁等(いずれも図示せず)を覆う建屋カバー7と、該建屋カバー7の後側に位置して旋回フレーム6の後部に取付けられ、作業装置5との重量バランスをとるカウンタウエイト8とを含んで構成されている。
9は後述するキャブ10の下側に配置されるフロア部材で、図4等に示すように、フロア部材9は、前,後方向に長尺な長方形状の板体として形成されている。フロア部材9は、その四隅を含む複数箇所が防振マウント(図示せず)を介して旋回フレーム6に支持されている。一方、フロア部材9のほぼ中央位置には、上,下方向に扁平なボックス形状をした運転席取付台9Aが設けられ、該運転席取付台9A上には後述の運転席20が設けられている。
次に、実施の形態に適用されるキャブ10の構成について説明する。
10は旋回フレーム6の左前側に搭載されたキャブを示し、該キャブ10は、フロア部材9上にオペレータが搭乗する運転室を画成するものである。キャブ10は、図2ないし図4に示すように、前,後方向の前側に配置された前面部11と、該前面部11と前,後方向で対面する後面部12と、前面部11および後面部12を挟んで左,右方向で対面する左側面部13,右側面部14と、前面部11,後面部12,左,右の側面部13,14の上端側を閉塞する天面部15とによって囲まれたボックス状に形成されている。前面部11と左側面部13とが交わる角隅部には左前ピラー(図示せず)が形成され、前面部11と右側面部14とが交わる角隅部には右前ピラー(図示せず)が形成されている。また、後面部12と左側面部13とが交わる角隅部には後述する左後ピラー12Bが形成され、後面部12と右側面部14とが交わる角隅部には後述する右後ピラー12Cが形成されている。
ここで、前面部11は、前面パネル11Aと、該前面パネル11Aの上側に配置された上前窓16と、該上前窓16の下側に配置された下前窓17とにより構成され、前面パネル11Aの下側には下窓枠部11Bが設けられている。
上前窓16は、例えば透明なガラス板を用いて上,下方向に延びる長方形の板状に形成され、左,右方向の両側がガイドレール(図示せず)に移動可能に支持されている。これにより、上前窓16は、上,下方向に延びた状態で前面部11に取付けられる取付位置と、前,後方向に延びた状態で天面部15の下側に格納される格納位置との間で移動できる構成となっている。
一方、下前窓17は、例えば透明なガラス板を用いて上前窓16よりも上,下方向の寸法が小さい長方形の板状に形成されている。下前窓17の内面側の上部には、左,右に離間して一対の下前窓固定具17Aが設けられ、これら左,右の下前窓固定具17Aは、図6に示すように、左,右方向にスライド可能な係合ピン17Bを有している。下前窓17は、下窓枠部11Bによって下端部が支持された状態で、下前窓固定具17Aの係合ピン17Bを左,右の前ピラーに設けられたピン受け部材(いずれも図示せず)に係合させることより、前面パネル11Aの下側に固定されている。
一方、下前窓17は、下窓枠部11Bから離脱することにより前面パネル11Aから取外すことができる。これにより、図8および図10に示すように、前面パネル11Aの下側には、取外した下前窓17に対応する開口部18が形成され、この開口部18を通じてキャブ10の内部と外部との間で空気を流通させることができる。そして、前面パネル11Aから取外された下前窓17は、後述する下前窓保持部材26によって後窓19の前側に保持される構成となっている。
後面部12は、後面パネル12Aと、後述する後窓19とにより構成されている。後面パネル12Aは、図3ないし図5に示すように、フロア部材9の後端位置から上側に延びた下縦板12A1と、該下縦板12A1の上部から後側に延びた横板12A2と、該横板12A2の後部から天面部15まで上側に延びた上縦板12A3とにより段付き形状に形成されている。また、図6および図7に示すように、後面部12Cと左側面部13とが交わる角隅部には上,下方向に延びる中空な左後ピラー12Bが設けられ、後面部12Cと右側面部14とが交わる角隅部には右後ピラー12Cが設けられている。左,右の後ピラー12B,12Cには、後述の下部支持具27、上部支持具28が設けられ、左後ピラー12Bには、後述の扇風機取付ブラケット30Aが取付けられている。
ここで、後面パネル12Aの上縦板12A3には、左,右方向に延びる長方形状の後窓19が設けられ、該後窓19は、窓枠19A内に前,後方向で重なるように配置された左,右2枚のガラス板19Bにより構成されている。従って、左,右のガラス板19Bを窓枠19Aに沿って左,右方向に移動させることにより、後窓19を開,閉することができ、開いた後窓19を通じてキャブ10の内部と外部との間で空気を流通させることができる構成となっている。
次に、左側面部13は、左側面パネル13Aと、該左側面パネル13Aの前側に設けられた乗降口13Bと、乗降口13Bを開,閉するための窓付きのドア13Cと、該ドア13Cの後側に位置する左窓13Dとにより構成されている。オペレータは、ドア13Cを開くことにより、乗降口13Bを通じてキャブ10内に乗り降りする。
一方、左側面部13と左,右方向で対面する右側面部14は、右側面パネル14Aと、該右側面パネル14Aの上,下方向の中間部から上側に亘る広い範囲に設けられた右窓14Bとにより構成されている。
また、前面部11,後面部12、左,右の側面部13,14の上端側を閉塞する天面部15は、天面パネル15Aと、該天面パネル15Aの前,後方向の中間部から前側に亘る範囲に設けられた天窓15Bとにより構成されている。これにより、キャブ10内のオペレータは、右側面部14の右窓14Bと天面部15の天窓15Bを通じて作業装置5を目視することができる構成となっている。
20はフロア部材9の運転席取付台9A上に設けられた運転席を示し、該運転席20は、油圧ショベル1を操作するオペレータが着席するものである。運転席20の左,右両側には、作業装置5等を操作する左,右の作業レバー21が設けられている。一方、運転席20の前側となるフロア部材9の前側位置には、下部走行体2を走行させるための左,右の走行レバー・ペダル22が設けられている。
23はフロア部材9の運転席取付台9A内に収容された空調装置の室内機を示している。この室内機23は、所望の温度に調整した冷風または温風を調和空気としてキャブ10内の居住空間に吹き出すことにより、キャブ10内をオペレータが望む温度環境に調整するものである。ここで、室内機23は、箱体状に形成されたハウジング内に送風ファン、エバポレータ、ヒータコア、送風方向切換板(いずれも図示せず)を有し、エンジン側に設けられるコンデンサ、コンプレッサ等からなる室外機(図示せず)と接続されている。
24はキャブ10内に調和空気を吹き出すための後空調ダクトを示し、この後空調ダクト24は、運転席20とキャブ10の後面部12との間に配置され、後面部12に沿って立上るように設けられている。そして、後空調ダクト24は、室内機23によって生成された調和空気をキャブ10内に供給するものである。また、後空調ダクト24とキャブ10の後面部12との間には複数の電気部品25が設けられている。電気部品25の代表例としては、油圧ショベル1に搭載された電気機器、各種センサ、スイッチ類を制御するためのコントローラ、ネットワークを利用して油圧ショベル1の情報(稼働時間、メンテナンス情報、位置情報等)を伝えるための通信端末が挙げられる。
なお、油圧ショベル1には空調装置を装備しないものもあり、この空調装置を装備しない油圧ショベル1には室内機23は搭載されない。一方、空調装置を装備しない油圧ショベル1には、後空調ダクト24を設ける必要はないが、油圧ショベル1の納品後に、顧客の要望によって後から空調装置を取付ける場合がある。そこで、空調装置が装備されない油圧ショベル1でも、取付に手間を要する後空調ダクト24は、キャブ10内に予め取付ける構成としている。
このように、空調装置を装備しない油圧ショベル1においては、キャブ10の前面部11から下前窓17を取外すと共に後窓19を開いた状態で、キャブ10内に設けた後述の扇風機30によってキャブ10内の換気を行うようになっている。そこで、扇風機30を用いてキャブ10内の換気を行う構成について説明する。
26はキャブ10の後面部12の内面側に設けられた下前窓保持部材を示し、この下前窓保持部材26は、後窓19の前側に配置されている。下前窓保持部材26は、キャブ10の前面部11から取外した下前窓17を後窓19の前側に保持するもので、図6ないし図8に示すように、後述の下部支持具27と、上部支持具28とにより構成されている。
27はキャブ10の後面部12の内面側で後窓19の下側に左,右方向に延びて配置された下部支持具を示し、この下部支持具27は、下前窓17の下部を下側から支持するものである。ここで、下部支持具27は、例えば逆L字型に屈曲し左,右方向に延びる板材により形成され、下部支持具27の左,右方向の両端部は、それぞれ平板状のフランジ部27Aとなっている。
そして、下部支持具27の左,右のフランジ部27Aは、キャブ10の後面部12と左,右の側面部13,14とが交わる角隅部に設けられた左,右の後ピラー12B,12Cにそれぞれ固着されている。これにより、下部支持具27は、後窓19の下側に配置され、該後窓19に沿って左,右方向に延びている。また、下部支持具27の上面側には、略M字型の断面形状を有する窓受けブロック27Bが、左,右方向に離間して2個設けられている。そして、左,右の窓受けブロック27Bによって下前窓17の下端部を受けることにより、ガラス板からなる下前窓17を、下部支持具27によって安定して支持することができる構成となっている。
28は下部支持具27によって支持された下前窓17の上部を支持する左,右の上部支持具を示している。ここで、各上部支持具28は、略L字型を有する平板状に形成され、上部支持具28のうち前方に向けて突出する部位には、下前窓17に設けられた下前窓固定具17Aの係合ピン17Bが係合する2個のピン挿通孔28Aが穿設されている。
そして、各上部支持具28は、左,右の後ピラー12B,12Cのうち、下部支持具27のフランジ部27Aよりも上側となる部位に固着されている。従って、下部支持具27の各窓受けブロック27B上に下前窓17の下部を載置した状態で、下前窓17に設けられた下前窓固定具17Aの係合ピン17Bを、上部支持具28のピン挿通孔28Aに挿通することにより、下前窓17を、後窓19と前,後方向で対面させた状態で、後窓19の前側に保持することができる。
このとき、図10に示すように、下前窓保持部材26によって保持された下前窓17の上端部17Cと後窓19(ガラス板19B)の上端部19Cとの間には、上,下方向の寸法Aを有する隙間29が形成される。従って、キャブ10内に設けられた後述の扇風機30が作動すると、外気は、下前窓17の上端部17Cと後窓19の上端部19Cとの間の隙間29を通じてキャブ10内に流入し、下前窓17を取外すことにより前面部11に形成された開口部18を通じて外部に流出する。
この場合、雨天時においては、外気と一緒に雨水がキャブ10内に浸入しようとするが、後窓19の前側には、下前窓保持部材26によって保持された下前窓17が、前,後方向で対面した状態で配置されているので、キャブ10内に浸入しようとする雨水の多くを、下前窓17によって遮断することができる構成となっている。
30は後窓19と運転席20との間に位置してキャブ10内に設けられた扇風機を示し、該扇風機30は、運転席20に着席したオペレータに向けて大量の外気(風)を供給するものである。ここで、図6および図7に示すように、キャブ10の後面部12と左側面部13とが交わる角隅部に設けられた左後ピラー12Bには、下部支持具27のフランジ部27Aと上部支持具28との間に位置して扇風機取付ブラケット30Aが固着され、この扇風機取付ブラケット30Aに扇風機30が取付けられる構成となっている。
31はキャブ10の後面部12と天面部15とが交わる角隅部に設けられた導風板を示し、該導風板31は、下前窓17の上端部17Cと後窓19の上端部19Cとの間の隙間29を通じてキャブ10内に流入した外気(風)を、運転席20へと導くものである。ここで、図9および図10に示すように、導風板31は、左,右方向に延びる長方形の平板からなり、前端部が天面部15に固着されると共に後端部が後面部12に固着されている。これにより、導風板31は、前端部から後端部に向けて斜め下向きに傾斜し、後窓19からキャブ10内に流入した外気(風)は、導風板31に衝突することにより運転席20へと流れる。
従って、下前窓17を下前窓保持部材26によって後窓19の前側に保持すると共に、後窓19を開いた状態で、扇風機30を作動させることにより、キャブ10の前面部11に形成された開口部18と後窓19との間に、図10中に矢印で示す換気流路32を形成することができる。これにより、後窓19の上端部19Cと下前窓17の上端部17Cとの間の隙間29を通じてキャブ10内に流入した外気は、換気流路32に沿ってキャブ10内を流れ、運転席20の周囲を通過した後、前面部11に形成された開口部18を通じて外部に流出する構成となっている。
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
まず、オペレータは、キャブ10内に搭乗して運転席20に着席し、左,右の走行レバー・ペダル22を操作することにより、油圧ショベル1を作業場所まで走行させる。一方、キャブ10内のオペレータは、左,右の作業レバー21を操作することにより、作業装置5を俯仰動させて土砂の掘削作業等を行うことができる。
ここで、キャブ10内の換気を行う場合には、図8および図10に示すように、キャブ10の前面部11から下前窓17を取外し、この下前窓17に対応する部位に開口部18を形成する。
次に、取外した下前窓17を、運転席20よりも後側でかつ後窓19の前側に配置し、下前窓保持部材26を用いて後窓19の前側に保持する。即ち、下部支持具27の上面側に設けた左,右の窓受けブロック27B上に下前窓17の下端部を載置した状態で、下前窓17に設けられた左,右の下前窓固定具17Aの係合ピン17Bを、左,右の上部支持具28のピン挿通孔28Aにそれぞれ挿通する。これにより、下前窓17の上端部17Cと後窓19の上端部19Cとの間に隙間29が形成され、かつ、下前窓17と後窓19とが前,後方向に適度な間隔をもって対面した状態で、下前窓17を後窓19の前側に保持することができる。
そして、後窓19のガラス板19Bを左,右方向に移動させ、後窓19を開いた状態で、扇風機30を作動させる。これにより、図10中に矢印で示す換気流路32が形成され、後窓19の上端部19Cと下前窓17の上端部17Cとの間の隙間29を通じてキャブ10内に流入した外気は、導風板31に衝突して運転席20側へと導かれ、運転席20の周囲を通過した後、下前窓17を取外すことにより前面部11に形成された開口部18を通じて外部に流出する。
この結果、キャブ10の内部と外部との間で常に空気を流通させることができ、キャブ10内を効率良く換気することができるので、キャブ10内におけるオペレータの作業環境を良好に保つことができる。
しかも、後窓19の前側に下前窓17が対面した状態で保持されることにより、後窓19を開いたとしても、後窓19を通じてキャブ10内に流入する外気を、下前窓17の上端部17Cと後窓19の上端部19Cとの間の隙間29を通過するものに制限することができる。これにより、雨天時において外気と一緒に雨水がキャブ10内に浸入しようとしても、この雨水の多くを下前窓17によって遮断することができる。
この結果、キャブ10内に浸入した雨水が、運転席20に着席したオペレータに付着するのを抑えつつ、キャブ10の内部と外部との間で空気のみを流通させて換気を促進することができるので、オペレータにとって快適な操縦空間を提供することができる。
かくして、本実施の形態によれば、キャブ10の前面部11から下前窓17を取外すことにより、キャブ10の前面部11に下前窓17に対応する開口部18を形成することができる。また、取外した下前窓17を下前窓保持部材26によって後窓19の前側に保持することにより、下前窓17の上端部17Cと後窓19の上端部19Cとの間に上,下方向の隙間29を形成することができる。
これにより、後窓19とキャブ10の前面部11に形成された開口部18との間に換気流路32を形成することができる。この結果、下前窓17の上端部17Cと後窓19の上端部19Cとの間の隙間29を通じてキャブ10内に外気を流入させ、この外気を、換気流路32に沿って運転席20の周囲を通過させた後、開口部18から外部に流出させることにより、キャブ10内の換気を適性に行うことができる。さらに、後窓19の前側に設けられた扇風機30を作動させることにより、キャブ10内に常に大量の外気を流入させることができるので、キャブ10内の換気を促進することができる。
この場合、下前窓保持部材26によって保持された下前窓17の上端部17Cと後窓19の上端部19Cとの間に隙間29を形成し、この隙間29を通じてキャブ10内に外気が流入することにより、運転席20に着席したオペレータの頭部付近から足元へと外気を流通させることができ、キャブ10内の換気を効率良く行うことができる。
また、キャブ10の後面部12と天面部15とが交わる角隅部に、キャブ10内に流入した外気を運転席20へと導く導風板31を設けたので、隙間29を通じてキャブ10内に流入した外気を、導風板31に衝突させて運転席20へと導くことができる。これにより、運転席20に着席したオペレータに多くの外気を供給することができ、作業環境をさらに高めることができる。
しかも、下前窓保持部材26の下部支持具27によって下前窓17の下部を下側から支持し、この下前窓17の上部を上部支持具28によって支持することにより、下前窓17と後窓19とを前,後方向で対面させることができる。従って、雨天時において後窓19を開放したとしても、この後窓19を通じて雨水がキャブ10内に浸入するのを下前窓17によって抑えることができる。この結果、運転席20に着席したオペレータに雨水が付着するのを抑えつつ、キャブ10内を適正に換気することができるので、キャブ10内の作業環境を向上させることができる。
さらに、本実施の形態では、下前窓17に設けられた下前窓固定具17Aの係合ピン17Bを、上部支持具28のピン挿通孔28Aに挿通(係合)することにより、下前窓17の上部を上部支持具28によって支持することができる。このように、キャブ10の前面部11に固定するために下前窓17に設けられた下前窓固定具17Aを利用することにより、上部支持具28の構造を簡素化することができる。
なお、実施の形態では、下前窓17の上端部17Cと後窓19の上端部19Cとの間に外気が流通する隙間29を形成した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば下前窓17の左,右方向の端部と後窓19の左,右方向の端部との間に外気が流通する隙間を形成する構成としてもよい。
また、実施の形態では、後窓19の開閉方式として、前,後方向に重ねて配置された2枚のガラス板19Bからなる引き戸方式を採用した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば1枚のガラス板の左,右方向の一方または上,下方向の一方を回動可能に取付け、これを回動中心として他方を開閉する方式を採用してもよい。
さらに、実施の形態では、旋回式建設機械としてクローラ式の油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばホイール式の油圧ショベル、油圧クレーン等の他の旋回式建設機械にも広く適用することができる。
1 油圧ショベル(旋回式建設機械)
2 下部走行体
4 上部旋回体
10 キャブ
11 前面部
12 後面部
13 左側面部
14 右側面部
15 天面部
16 上前窓
17 下前窓
17A 下前窓固定具
17C 上端部
18 開口部
19 後窓
19C 上端部
20 運転席
26 下前窓保持部材
27 下部支持具
28 上部支持具
29 隙間
30 扇風機
31 導風板
32 換気流路

Claims (6)

  1. 自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、該上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とを備え、
    前記上部旋回体は、支持構造体を形成する旋回フレームと、該旋回フレーム上に取付けられ前面部、後面部、左側面部、右側面部および天面部によって囲まれたキャブとを備えてなる旋回式建設機械において、
    前記キャブの前面部には上,下方向の上側に位置して上前窓を設けると共に、該上前窓の下側に位置して取付け、取外し可能な下前窓を設け、
    前記キャブの後面部には開,閉可能な後窓を設け、
    前記キャブの後面部の内面側には、前記前面部から取外された前記下前窓を保持する下前窓保持部材を設け、
    前記キャブの後面部の内面側には前記キャブ内に外気を流通させる扇風機を設け、
    前記下窓保持部材によって前記下前窓を保持すると共に前記後窓を開いた状態とすることにより前記後窓と前記キャブの前面部に形成された開口部との間に外気の換気流路を形成し、
    前記扇風機の作動により前記換気流路に沿って前記キャブ内に外気を流通させる構成としたことを特徴とする旋回式建設機械。
  2. 前記キャブの前面部から取外された前記下前窓と前記後窓との間には外気が流通する隙間を設ける構成としてなる請求項1に記載の旋回式建設機械。
  3. 前記隙間は前記下前窓の上端部と前記後窓の上端部との間に形成する構成としてなる請求項2に記載の旋回式建設機械。
  4. 前記キャブの後面部と天面部とが交わる角隅部には、前記隙間を通じて前記キャブ内に流入した外気を前記運転席へと導く導風板を設ける構成としてなる請求項2または3に記載の旋回式建設機械。
  5. 前記下前窓保持部材は、前記後面部の内面側で前記下前窓の下部を支持する下部支持具と、前記後面部の内面側で前記下前窓の上部を支持する上部支持具とにより構成してなる請求項1,2,3または4に記載の旋回式建設機械。
  6. 前記下前窓には前記下前窓を前記キャブの前面部に固定する下前窓固定具を設け、
    前記下部支持具は前記下前窓の下部を下側から支持する構成とし、
    前記上部支持具は前記下前窓固定具に係合して前記下前窓の上部を支持する構成としてなる請求項5に記載の旋回式建設機械。
JP2013165024A 2013-08-08 2013-08-08 旋回式建設機械 Pending JP2015034393A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013165024A JP2015034393A (ja) 2013-08-08 2013-08-08 旋回式建設機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013165024A JP2015034393A (ja) 2013-08-08 2013-08-08 旋回式建設機械

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015034393A true JP2015034393A (ja) 2015-02-19

Family

ID=52543119

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013165024A Pending JP2015034393A (ja) 2013-08-08 2013-08-08 旋回式建設機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015034393A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6222112U (ja) * 1985-07-25 1987-02-10
JPH064168U (ja) * 1991-12-27 1994-01-18 新キャタピラー三菱株式会社 キャブ内扇風機取付構造
JPH0733714U (ja) * 1993-12-03 1995-06-23 住友建機株式会社 オペレ−タキャブ開閉窓部のシ−ル構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6222112U (ja) * 1985-07-25 1987-02-10
JPH064168U (ja) * 1991-12-27 1994-01-18 新キャタピラー三菱株式会社 キャブ内扇風機取付構造
JPH0733714U (ja) * 1993-12-03 1995-06-23 住友建機株式会社 オペレ−タキャブ開閉窓部のシ−ル構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100751978B1 (ko) 작업차의 캐빈용 공조 구조
JP4880757B2 (ja) 建設機械
CN102667013B (zh) 工程机械
US7401848B2 (en) Rotatable cab with floor-mounted heating, ventilation and air conditioning
JP4443485B2 (ja) 作業車のキャビン用空調構造
WO2012108232A1 (ja) 建設機械
US20140339001A1 (en) Cab, and work vehicle
JP5914425B2 (ja) 旋回式建設機械
JP2015034393A (ja) 旋回式建設機械
JP2015229904A (ja) 建設機械
JP6257541B2 (ja) 建設機械
JP4347730B2 (ja) 建設機械
US9707821B2 (en) Ventilation system for a power machine
JP2007062575A (ja) 作業車のキャビン用空調構造
JP4909960B2 (ja) 油圧ショベルの空調装置
JP2008080872A (ja) 作業車のキャビン取付構造
JP2009255919A (ja) 作業車のキャビン用空調構造
JP2000096621A (ja) 建設機械
JP2009255919A5 (ja)
JP2012154022A (ja) 作業機械のダクト配設構造
JP2005186768A (ja) 建設機械
JP2009255920A (ja) 作業車のキャビン用空調構造
JP2009255920A5 (ja)
JP4528227B2 (ja) 農用トラクタのキャビン用空調構造
JP5258333B2 (ja) 旋回作業車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150623

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150804

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20151027