JP2015033043A - 周期ノイズ除去a/d変換器 - Google Patents

周期ノイズ除去a/d変換器 Download PDF

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宏章 萩原
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Abstract

【課題】高精度の発振器が不要の周期ノイズ除去A/D変換器を提供する。【解決手段】第1クロックを出力する発振器と、第1クロックの周波数測定値、発振器の公称周波数および誤差、測定周期から算出されるクロック調整値Nを保持するクロック調整値保持部と、第1クロックを分周して第2クロックを出力するクロック調整回路と、第2クロックをカウントし、CB回毎にサンプリングを開始するA/D変換器とを備え、クロック調整回路は、分周数K個の第1クロックで第2クロックを生成する(CB−1)回の通常区間と、クロック調整値NとKとで定められる分周数の第1クロックで第2クロックを生成する調整区間とを繰り返す。【選択図】図1

Description

本発明は、周期ノイズ除去A/D変換器に関し、特に、高精度の発振器を用いることなく、周期ノイズを除去できる周期ノイズ除去A/D変換器に関する。
アナログの入力信号をサンプリングしてデジタル信号に変換するA/D変換器において、商用電源周波数ノイズ等の周期ノイズを含んだ入力信号に対して移動平均フィルタを用いて周期ノイズを除去する手法が知られている。
図6は、移動平均フィルタを用いた従来の周期ノイズ除去A/D変換器の構成を示すブロック図である。本図に示すように周期ノイズ除去A/D変換器300は、発振器310、クロック分周回路320、A/D変換器330、移動平均フィルタ340を備えている。
発振器310は、高精度の発振器であり、所定周波数のクロックCLK_Xを発生し、クロック分周回路320に供給する。クロック分周回路320は、このクロックCLK_Xを分周してクロックCLK_Yを生成し、A/D変換器330に供給する。A/D変換器330は、クロックCLK_Yで動作し、所定個数のクロックCLK_Yの周期で入力信号をサンプリングしてデジタル信号に変換する。移動平均フィルタ340は、入力信号に含まれる周期ノイズを除去するために、A/D変換器330の出力データに対して移動平均処理を行ない測定結果として出力する。
ここで、図7に示すように、A/D変換器330がサンプリングを開始する周期を測定周期Tとし、サンプリングを行なう期間を測定期間Cと称すると、図8に示すように、移動平均に用いる測定周期Tの合計時間を、ノイズ周期の整数倍とすることで、測定結果から周期ノイズを除去することができる。
特開2003−65768号公報
測定周期Tの個数で定められる移動平均区間がノイズ周期の整数倍からずれると、周期ノイズを十分に除去できないため、クロック分周回路320の源振となるクロックCLK_Xを発生させる発振器310は高い精度が要求される。
しかしながら、水晶振動子等を使用した高精度の発振器はコストが高いため、周期ノイズ除去A/D変換器の高コスト化を招くことになる。そこで、本発明は、高精度の発振器を用いることなく、周期ノイズを除去することができる周期ノイズ除去A/D変換器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の周期ノイズ除去A/D変換器は、移動平均に用いる測定周期の合計をノイズ周期の整数倍とすることで測定信号に含まれる周期ノイズを除去する周期ノイズ除去A/D変換器であって、第1クロックを出力する発振器と、第1クロックの周波数測定値、前記発振器の公称周波数および誤差、前記測定周期から算出されるクロック調整値Nを保持するクロック調整値保持部と、第1クロックを分周して第2クロックを出力するクロック調整回路と、第2クロックをカウントし、CB回毎にサンプリングを開始するA/D変換器と、を備え、前記クロック調整回路は、分周数K個の第1クロックで第2クロックを生成する(CB−1)回の通常区間と、前記クロック調整値NとKとで定められる分周数の第1クロックで第2クロックを生成する調整区間とを繰り返すことを特徴とする。
ここで、前記クロック調整値Nは、測定して得られた前記測定周期に含まれる第1クロックの数から、前記発振器の公称周波数および誤差から定められる前記測定周期に含まれる第1クロックの最小値を引いた数とすることができる。
また、前記分周数Kは、前記発振器の公称周波数を前記A/D変換器の動作周波数で割った値とすることができる。
また、前記CB回は、前記発振器の公称周波数および誤差から定められる前記測定周期に含まれる第1クロックの最小値を前記分周数Kで割った値とすることができる。
また、前記調整区間は、クロック調整値N+K個の第1クロックで第2クロックを生成することができる。
また、測定周期毎に複数のクロック調整値Nを保持し、測定周期に応じてクロック調整値Nを切り替えるようにしてもよい。
本発明によれば、高精度の発振器を用いることなく、周期ノイズを除去することができる周期ノイズ除去A/D変換器が提供される。
本実施形態に係る周期ノイズ除去A/D変換器と、クロック調整値作成装置の構成を示すブロック図である。 クロック調整値作成装置の動作について説明するフローチャートである。 周期ノイズ除去A/D変換器のクロック調整回路の動作について説明するフローチャートである。 周期ノイズ除去A/D変換器の動作について具体的に説明するタイミング図である。 クロック調整値作成装置の別構成例を示すブロック図である。 移動平均フィルタを用いた従来の周期ノイズ除去A/D変換器の構成を示すブロック図である。 サンプリングを開始する周期である測定周期と、サンプリングを行なう期間である測定期間を示す図である。 移動平均に用いる測定周期の合計時間を、ノイズ周期の整数倍とすることで、測定結果から周期ノイズを除去することを説明する図である。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る周期ノイズ除去A/D変換器100と、クロック調整値作成装置200の構成を示すブロック図である。
クロック調整値作成装置200は、出荷前の周期ノイズ除去A/D変換器100に対して、固有のクロック調整値を作成し、周期ノイズ除去A/D変換器100に書き込む装置であり、周期ノイズ除去A/D変換器100自体あるいは周期ノイズ除去A/D変換器100を組み込んだ製品には搭載しない。
本図に示すように、周期ノイズ除去A/D変換器100は、発振器110、クロック調整値保持回路120、クロック調整回路130、A/D変換器140、移動平均フィルタ150を備えている。
発振器110は、公称周波数fa、誤差±e%の発振器であり、クロックCLK_Aを発生させる。発振器110は、誤差範囲内の一定周波数でクロックCLK_Aを発生させることができれば足り、厳密に周波数faを発生させる水晶振動子等の高精度で高価な素子を用いる必要はない。このため、高精度の発振器を用いることによる周期ノイズ除去A/D変換器100の高コスト化を防ぐことができる。
クロック調整値保持回路120は、記憶素子であり、クロック調整値作成装置200により書き込まれるクロック調整値Nを不揮発的に保持する。クロック調整値Nは、周期ノイズ除去A/D変換器100に搭載されている発振器110固有の値である。
クロック調整回路130は、発振器110が発生するクロックCLK_Aを分周してクロックCLK_Bを生成し、A/D変換器140に供給する。このとき、クロック調整値Nを用いて、クロックCLK_Bの生成タイミングを調整する。
クロック調整回路130は、クロックCLK_AをカウントするCLK_Aカウンタ131と、クロックCLK_Bを発生させるための分周カウンタ132とを備えている。CLK_Aカウンタ131、分周カウンタ132ともクロックCLK_Aでカウントアップするが、CLK_Aカウンタ131は、測定周期T毎にリセットし、分周カウンタ132は、クロックCLK_Bの生成毎にリセットする。
A/D変換器140は、クロックCLK_Bで動作し、所定個数のクロックCLK_Bの周期で入力信号をサンプリングしてデジタル信号に変換する。このため、クロックCLK_BをカウントするCLK_Bカウンタ141を備えている。
移動平均フィルタ150は、入力信号に含まれる周期ノイズを除去するために、A/D変換器140の出力データに対して移動平均処理を行ない測定結果とて出力する。
ここで、A/D変換器140の動作周波数、すなわちクロックCLK_Bの周波数をfbとすると、クロックCLK_Aの公称周波数faが高精度であると仮定した場合の分周数Psは、fa/fbとなる。
また、入力信号に含まれる周期ノイズの周期をNTとし、移動平均に用いる出力データ数をM個とすると、A/D変換器140の測定周期T×Mが、ノイズ周期NTの整数倍となるように、移動平均個数Mが定められる。
図1に示すように、クロック調整値作成装置200は、周波数測定部210、クロック調整値算出部220を備えている。
周波数測定部210は、周波数を高精度に測定するブロックであり、公称周波数faである発振器110の実際の周波数を測定する。周波数測定部210は、発振器110の実際の周波数を高精度に測定する必要があるが、周期ノイズ除去A/D変換器100には搭載しないため、周期ノイズ除去A/D変換器100のコストに影響は与えない。
クロック調整値算出部220は、測定された発振器110の実際の周波数、周期ノイズ除去A/D変換器100における測定周期T、発振器110の公称周波数faおよび誤差±e%に基づいてクロック調整値Nを算出し、周期ノイズ除去A/D変換器100のクロック調整値保持回路120に書き込む。
クロック調整値作成装置200の動作について、図2のフローチャートを参照して説明する。クロック調整値作成装置200は、出荷前の周期ノイズ除去A/D変換器100と接続して以下の動作を行なう。
まず、クロック調整値算出部220が、接続された周期ノイズ除去A/D変換器100に搭載されている発振器110のスペック情報である公称周波数faおよび誤差±e%と、周期ノイズ除去A/D変換器100の測定周期Tの設定を受け付ける(S101)。
そして、周波数測定部210が、接続された周期ノイズ除去A/D変換器100に搭載されている発振器110の周波数を精密に測定する(S102)。この周波数がクロックCLK_Aの実際の周波数である。発振器110の周波数測定値は、公称周波数fa−誤差e%〜公称周波数fa+誤差e%、すなわち、fa(1−e/100)〜fa(1+e/100)の範囲にある。
発振器110の周波数を測定すると、クロック調整値算出部220が、測定周期T内のクロックCLK_Aの個数を算出する(S103)。測定周期T内のクロックCLK_Aの個数は、測定周期T×周波数測定値で求めることができ、誤差±e%を考慮すると、T×fa(1−e/100)〜T×fa(1+e/100)の範囲にある。
このため、測定周期T内のクロックCLK_Aの個数は、最も個数が少ない場合を基準に、
T×fa(1−e/100)+N
と表わすことができる。ただし、0≦N≦T×fa×e/50である。最も個数が少ない場合を基準とするのは、Nが負とならず、カウントできるようにするためである。
クロック調整値算出部220は、このNを算出して、クロック調整値とする(S104)。そして、算出したクロック調整値Nを、接続されている周期ノイズ除去A/D変換器100のクロック調整値保持回路120に記録する(S105)。
例えば、発振器110が生成するクロックCLK_Aの公称周波数faが10MHz、誤差が±1%であり、A/D変換器140の測定周期Tが555.5μsであったとすると、測定周期T内のクロックCLK_Aの個数は、T×fa(1−e/100)+Nから、5500+Nと表わすことができる。ただし、0≦N≦110である。このことは、誤差を含んだクロックCLK_Aの(5500+N)個分の時間が、測定周期Tと一致することを意味している。
実際の測定値から算出された測定周期T内のクロックCLK_Aの個数は、5500〜5610の範囲にあり、この値から5500を引くことでクロック調整値Nが求められる。仮に、測定された周波数から測定周期T内のクロックCLK_Aの個数が、5568個だったとすると、クロック調整値Nは、5568−5500=68となる。
以上がクロック調整値作成装置200の動作である。クロック調整値算出部220が、クロック調整値保持回路120に、発振器110固有のクロック調整値Nを書き込むと、クロック調整値作成装置200と周期ノイズ除去A/D変換器100との接続を解除する。
なお、測定周期Tの異なる複数個のクロック調整値Nを算出して、クロック調整値保持回路120に記録するようにしてもよい。この場合、測定周期とクロック調整値とを対応付けて記録し、周期ノイズ除去A/D変換器100は、測定周期Tに応じて使用するクロック調整値Nを切り替えるようにする。
次に、周期ノイズ除去A/D変換器100のクロック調整回路130の動作について図3のフローチャートを参照して説明する。なお、ここでは簡単のため、実際の動作ではなく、動作の概念について説明する。
測定周期Tを精密に実現するために、A/D変換器140が、測定周期Tを開始してからクロックCLK_Bを特定個数カウントし、次のクロックCLK_Bで次の測定周期Tを開始するように設定しておく。また、クロック調整回路130は、ある測定周期Tの開始となるクロックCLK_Bを生成してから、測定周期Tと一致するクロックCLK_Aの{T×fa(1−e/100)+N}個分の時間後に(特定個数+1)個目のクロックCLK_Bのエッジを生成するようにする。
この処理を行なうため、クロック調整回路130は、クロック調整値保持回路120からクロック調整値Nを取得する(S201)。そして、CLK_Aカウンタ131と分周カウンタ132をリセットする(S202)。
クロックCLK_Aのエッジを検出すると(S203:Yes)、CLK_Aカウンタ131と分周カウンタ132とをカウントアップする(S204)。
カウントアップした結果、CLK_Aカウンタ131のカウント値が調整基準値を超えているかどうかを判断する(S205)。
ここで、調整基準値について説明する。クロックCLK_Aの{T×fa(1−e/100)+N}個分の時間のタイミングでクロックCLK_Bの特定個数目の次のエッジを生成するにあたっては、クロックCLK_Aを、{T×fa(1−e/100)−分周数Ps}個カウントするまでは、通常の分周数PsでクロックCLK_Bを生成し、次の特定個数目のクロックCLK_Bの分周数をクロック調整値Nに応じて調整すればよい。これにより、特定個数目の次のクロックCLK_Bのエッジタイミングが調整されることになる。
このため、調整基準値として{T×fa(1−e/100)−分周数Ps}を超えない値かつ分周数Psの倍数に設定する。これは、クロック調整値Nの最小値は0であり、クロック調整値Nが0の場合でもクロックCLK_Aの{T×fa(1−e/100)+N}個分の時間のタイミングでクロックCLK_Bの特定個数目の次のエッジを生成できるようにするためである。
この場合、A/D変換器100がカウントするクロックCLK_Bの特定個数はT×fa(1−e/100)/Ps個であり、次のクロックCLK_Bで、次の測定周期Tを開始する。
なお、通常の分周数Psは、A/D変換器140の動作周波数、すなわちクロックCLK_Bの周波数をfbとすると、fa/fbとすることができる。ただし、クロックCLK_Bは、クロックCLK_Aに基づくため、誤差を含んでいる。
CLK_Aカウンタ131のカウント値が調整基準値を超えていない場合(S205:No)は、通常区間として、分周カウンタが分周数Psに達したかどうかを判断する(S206)。
分周カウンタが分周数Psに達していなければ(S206:No)、次のクロックCLK_Aのエッジを待ち(S203)、分周カウンタ132が分周数Psに達していれば(S206:Yes)、クロックCLK_Bのエッジを出力し(S207)、分周カウンタ132をリセットして(S207)、次のクロックCLK_Aのエッジを待つ(S203)。
CLK_Aカウンタ131のカウント値が調整基準値を超えている場合(S205:Yes)は、調整区間として、分周カウンタ132のカウント値が補正値に等しいかどうかを判断する(S209)。
ここで、補正値について説明する。補正値は、CLK_Aカウンタ131のカウント値が調整基準値を超えている場合に、分周カウンタ132がクロックCLK_Aをカウントすべき数値である。クロックCLK_Aの{T×fa(1−e/100)+N}個分の時間のタイミングでクロックCLK_Bの特定個数目の次のエッジを生成すればよく、調整基準値は{T×fa(1−e/100)−分周数Ps}であるから、補正値は、{T×fa(1−e/100)+N}−{T×fa(1−e/100)−分周数Ps}=N+分周数Psとなる。
分周カウンタ132のカウント値が補正値(N+分周数Ps)に達していない場合(S209:No)は、次のクロックCLK_Aのエッジを待つ(S203)。
一方、分周カウンタ132のカウント値が補正値(N+分周数Ps)に達した場合(S209:Yes)は、クロックCLK_Bのエッジを出力する(S210)。このクロックCLK_Bのエッジは、所定個数目の次のエッジであるため、次の測定周期Tの開始タイミングとなり、A/D変換器140がサンプリングを開始する。これにより、測定周期Tは、正確にクロックCLK_Aの{T×fa(1−e/100)+N}個分の時間となるため、高精度の発振器を用いることなく、周期ノイズを除去することができるようになる。
そして、CLK_Aカウンタ131と分周カウンタ132をリセットして(S202)、次のCLK_Aエッジを待つ(S203)。クロック調整回路130は、以上に説明した(S202)以降の処理を測定が終了するまで繰り返す。
次に、図4のタイミング図を参照して、周期ノイズ除去A/D変換器100の動作について具体的に説明する。上述のように、発振器110が生成するクロックCLK_Aの公称周波数faが10MHz、誤差が±1%であり、A/D変換器140の測定周期Tが555.5μsであるとする。
また、A/D変換器140が動作するクロックCLK_Bの周波数を約1MHzとする。この場合、クロックCLK_Aの公称周波数faが10MHzであるため、通常の分周数Psは10となる。
CLK_Aカウンタ131の調整基準値は、{T×fa(1−e/100)−分周数Ps}から、5490となり、分周カウンタ132の補正値は、N+分周数PsからN+10となる。
A/D変換器140は、測定周期Tを開始すると、クロックCLK_Bのエッジを特定個数=T×fa(1−e/100)/Ps=550個カウントし、次のクロックCLK_Bのエッジで次の測定周期Tを開始する。
測定周期Tが開始すると、CLK_Aカウンタが5490を超えるまでは、分周数Ps=10毎に、クロックCLK_Bのエッジが出力される。A/D変換器140は、測定周期Tを開始すると、クロックCLK_Bのカウント数に従って、測定期間Cの間サンプリングを行なう。ここでは、測定期間Cを約400μsとし、クロックCLK_Bを400個カウントする期間とする。なお、クロックCLK_Bの分周数を調整する区間は測定周期T内の種々の場所に設定することができるが、測定期間Cに影響を与えないために測定期間Cに重ならないことが望ましい。
そして、CLK_Aカウンタが5490を超えると、クロック調整回路130は、次のクロックCLK_Bのエッジ発生タイミングを調整する。ここまでで、クロック調整回路130は特定個数である550個のクロックCLK_Bのエッジを発生している。
通常は、分周カウンタ132が9までカウントすると、次の10で0に戻ってクロックCLK_Bのエッジを発生させるが、調整区間では、クロック調整値N+分周数−1=N+9までカウントした後にリセットしてクロックCLK_Bのエッジを発生させる。このクロックCLK_Bのエッジのタイミングで、A/D変換器140は次の測定周期Tを開始する。このとき、クロックCLK_Aのカウント数は5500+Nであるから、測定周期Tは、正確に555.5μsとなる。
本例の場合、移動平均フィルタ150で、36回分のA/D変換結果を平均すると、測定周期T555.5μs×36=19.998≒20msとなる。20msは、商用電源周波数50Hzの1周期分であるから、商用電源周波数の50Hzの周期ノイズを除去することができる。
また、移動平均フィルタ150で、30回分のA/D変換結果を平均すると、測定周期T555.5μs×30=16.665≒16.7msとなる。16.7msは、商用電源周波数60Hzの1周期分であるから、商用電源周波数の60Hzの周期ノイズを除去することができる。
なお、上記の実施形態では、クロック調整値作成装置200は、周波数測定部210を用いて発振器110が発生するクロックCLK_Aの周波数を測定していたが、図5に示すような構成でクロック調整値作成装置250を構成してもよい。
クロック調整値作成装置250も、出荷前の周期ノイズ除去A/D変換器100に対して、固有のクロック調整値Nを作成し、周期ノイズ除去A/D変換器100に書き込む装置であり、周期ノイズ除去A/D変換器100自体あるいは周期ノイズ除去A/D変換器100を組み込んだ製品には搭載しない。
本図において、クロック調整値作成装置250は、CLK_Aカウンタ260、発振器270、発振器カウンタ280、クロック調整値算出部290を備えている。
CLK_Aカウンタ260は、発振器110が発生するクロックCLK_Aをカウントする。発振器270はリファレンスクロックを発生する高精度の発振器である。発振器カウンタ280は、リファレンスクロックをカウントする。
クロック調整値算出部290は、CLK_Aカウンタ260のカウント値と発振器カウンタ280のカウント値と周期ノイズ除去A/D変換器100における測定周期Tと発振器110の公称周波数faおよび誤差±e%とに基づいてクロック調整値Nを算出し、周期ノイズ除去A/D変換器100のクロック調整値保持回路120に書き込む。
具体的には、クロック調整値算出部290は、発振器カウンタ280が所定数カウントする間のCLK_Aカウンタ260のカウント値を測定する。高精度の発振器270の周波数は既知であるため、発振器カウンタ280のカウント値と、CLK_Aカウンタ260のカウント値との比からクロックCLK_Aの実際の周波数を算出することができる。
クロックCLK_Aの実際の周波数が算出されると、上述のクロック調整値算出部220と同様の手順によってクロック調整値Nを算出することができる。クロック調整値算出部290は、このクロック調整値Nをクロック調整値保持回路120に書き込むようにする。
発振器110の代わりに、通信を介してクロックCLK_Aが送られてくるようにしてもよい。この場合、クロックリカバリー回路で再生したクロックを入力してもよい。
100…周期ノイズ除去A/D変換器、110…発振器、120…クロック調整値保持回路、130…クロック調整回路、131…CLA_Aカウンタ、132…分周カウンタ、140…D/A変換器、141…CLK_Bカウンタ、150…移動平均フィルタ、200…クロック調整値作成装置、210…周波数測定部、220…クロック調整値算出部、250…クロック調整値作成装置、260…CLK_Aカウンタ、270…発振器(高精度)、280…発振器カウンタ、290…クロック調整値算出部、300…周期ノイズ除去A/D変換器、310…発振器(高精度)、320…クロック分周回路、330…A/D変換器、340…移動平均フィルタ

Claims (6)

  1. 移動平均に用いる測定周期の合計をノイズ周期の整数倍とすることで測定信号に含まれる周期ノイズを除去する周期ノイズ除去A/D変換器であって、
    第1クロックを出力する発振器と、
    第1クロックの周波数測定値、前記発振器の公称周波数および誤差、前記測定周期から算出されるクロック調整値Nを保持するクロック調整値保持部と、
    第1クロックを分周して第2クロックを出力するクロック調整回路と、
    第2クロックをカウントし、CB回毎にサンプリングを開始するA/D変換器と、を備え、
    前記クロック調整回路は、
    分周数K個の第1クロックで第2クロックを生成する(CB−1)回の通常区間と、前記クロック調整値NとKとで定められる分周数の第1クロックで第2クロックを生成する調整区間とを繰り返すことを特徴とする周期ノイズ除去A/D変換器。
  2. 前記クロック調整値Nは、
    測定して得られた前記測定周期に含まれる第1クロックの数から、前記発振器の公称周波数および誤差から定められる前記測定周期に含まれる第1クロックの最小値を引いた数であることを特徴とする請求項1に記載の周期ノイズ除去A/D変換器。
  3. 前記分周数Kは、
    前記発振器の公称周波数を前記A/D変換器の動作周波数で割った値であることを特徴とする請求項1または2に記載の周期ノイズ除去A/D変換器。
  4. 前記CB回は、
    前記発振器の公称周波数および誤差から定められる前記測定周期に含まれる第1クロックの最小値を前記分周数Kで割った値であることを特徴とする請求項3に記載の周期ノイズ除去A/D変換器。
  5. 前記調整区間は、
    クロック調整値N+K個の第1クロックで第2クロックを生成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の周期ノイズ除去A/D変換器。
  6. 測定周期毎に複数のクロック調整値Nを保持し、測定周期に応じてクロック調整値Nを切り替えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の周期ノイズ除去A/D変換器。
JP2013162334A 2013-08-05 2013-08-05 周期ノイズ除去a/d変換器 Active JP6102618B2 (ja)

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