JP2015032941A - 画像処理システム、及び、画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信距離が互いに異なる複数の無線通信方式を新たな用途に用いること。【解決手段】画像処理装置と、携帯端末とを備える画像処理システムであって、装置側制御部は、携帯端末と第1無線通信方式の無線通信が可能であるか不能であるかを判断する装置側判断処理と、発呼元の外部装置から装置側通信部に着信があり、その後に装置側判断処理の判断結果が可能から不能に変化した場合(S304:No)に、第2無線通信方式の無線通信によって携帯端末と外部装置との間で通話を中継する装置側中継処理(S306)と、を実行する。【選択図】図5

Description

画像処理装置と携帯端末との間で行う無線通信の技術に関する。
従来、2台の通信装置間で、近距離無線通信を利用して無線LAN等の無線通信接続を確立させるための情報をやり取りすることによって無線通信接続を確立させる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−166538公報
ところで、通信距離が互いに異なる複数の無線通信方式を、上述の無線通信接続の確立以外の新たな用途に用いることが期待されている。
本明細書では、通信距離が互いに異なる複数の無線通信方式を新たな用途に用いることが可能な技術を開示する。
本明細書によって開示される画像処理システムは、画像処理装置と、携帯端末とを備える画像処理システムであって、前記画像処理装置は、通話回線が接続される装置側通信部と、第1無線通信方式の無線通信と、前記第1無線通信方式よりも通信距離が長い第2無線通信方式の無線通信とを行う装置側無線通信部と、装置側制御部と、を有し、前記携帯端末は、前記第1無線通信方式の無線通信と、前記第2無線通信方式の無線通信とを行う端末側無線通信部と、マイク、及び、スピーカを有する通話部と、を有し、前記装置側制御部は、前記携帯端末と前記第1無線通信方式の無線通信が可能であるか不能であるかを判断する装置側判断処理と、発呼元の外部装置から前記装置側通信部に着信があり、その後に前記装置側判断処理の判断結果が可能から不能に変化した場合に、前記第2無線通信方式の無線通信によって前記携帯端末と前記外部装置との間で通話を中継する装置側中継処理と、を実行する。
上記画像処理システムによると、通信距離が互いに異なる複数の無線通信方式を、携帯端末と外部装置との通話を中継するという新たな用途に用いることができる。
また、前記装置側制御部は、前記装置側中継処理による通話の中継中に前記装置側判断処理の判断結果が不能から可能に変化した場合に、前記装置側中継処理による前記中継を終了させる終了処理を実行してもよい。
上記画像処理システムによると、通話の中継中に第1無線通信方式の無線通信が不能から可能に変化した場合に、携帯端末と外部装置との間の通話の中継を終了させることができる。
また、前記装置側制御部は、前記通話の中継を開始する前に、前記第2無線通信方式の無線通信を開始する開始処理を実行してもよい。
上記画像処理装置によると、第2無線通信方式の無線通信によって携帯端末と外部装置との間で通話を中継することができる。
また、前記装置側制御部は、前記外部装置から前記装置側通信部に着信があったときに前記装置側判断処理の判断結果が不能である場合は、前記外部装置から受信した音声信号を録音する録音処理を実行してもよい。
上記画像処理装置によると、携帯端末と第1無線通信方式の無線通信が不能である場合は、外部装置から受信した音声信号を録音することができる。
また、前記画像処理装置は受話器を有し、前記携帯端末は、通話回線が接続される端末側通信部と、端末側制御部と、を有し、前記端末側制御部は、発呼元の外部装置から前記端末側通信部に着信があった場合に、前記画像処理装置と前記第1無線通信方式の無線通信が可能であるか否かを判断する端末側判断処理と、前記端末側判断処理で前記第1無線通信方式の無線通信が可能であると判断した場合に、前記画像処理装置で前記受話器がオフフックされたか否かを判断するオフフック判断処理と、前記オフフック判断処理でオフフックされたと判断した場合に、前記第2無線通信方式によって前記画像処理装置と前記外部装置との間で通話を中継する端末側中継処理と、を実行してもよい。
上記画像処理システムによると、端末側通信部に着信があった場合に、携帯端末が画像処理装置と第1無線通信方式の無線通信が可能である場合は、画像処理装置の受話器を用いて通話することができる。
また、前記画像処理装置は受話器を有し、前記携帯端末は、通話回線が接続される端末側通信部と、端末側制御部と、を有し、前記端末側制御部は、発呼元の外部装置から前記端末側通信部に着信があった場合に、前記画像処理装置と前記第2無線通信方式の無線通信が可能であるか否かを判断する端末側判断処理と、前記端末側判断処理で前記第2無線通信方式の無線通信が可能であると判断した場合に、前記画像処理装置で前記受話器がオフフックされたか否かを判断するオフフック判断処理と、前記オフフック判断処理でオフフックされたと判断した場合に、前記第2無線通信方式によって前記画像処理装置と前記外部装置との間で通話を中継する端末側中継処理と、を実行してもよい。
上記画像処理システムによると、端末側通信部に着信があった場合に、携帯端末が画像処理装置と第2無線通信方式の無線通信が可能である場合は、画像処理装置の受話器を用いて通話することができる。
また、前記端末装置は二次電池を有し、前記装置側無線通信部は前記第1無線通信方式の無線通信を行うための第1無線通信部を有し、前記第1無線通信部は前記二次電池を充電してもよい。
上記画像処理装置によると、携帯端末と第1無線通信方式の無線通信が可能である場合に、携帯端末の二次電池を充電することができる。
また、本明細書によって開示される画像処理装置は、通話回線が接続される装置側通信部と、第1無線通信方式の無線通信と、前記第1無線通信方式よりも通信距離が長い第2無線通信方式の無線通信とを行う装置側無線通信部と、装置側制御部と、を備え、前記装置側制御部は、携帯端末と前記第1無線通信方式の無線通信が可能であるか不能であるかを判断する装置側判断処理と、発呼元の外部装置から前記装置側通信部に着信があり、その後に前記装置側判断処理の判断結果が可能から不能に変化した場合に、前記第2無線通信方式の無線通信によって前記携帯端末と前記外部装置との間で通話を中継する装置側中継処理と、を実行する。
上記画像処理システムによると、通信距離が互いに異なる複数の無線通信方式を、携帯端末と外部装置との通話を中継するという新たな用途に用いることができる。
なお、本明細書によって開示される技術は、画像処理方法、画像処理プログラム、画像処理プログラムを記録した記録媒体等の種々の態様で実現することができる。
上記の画像処理システムによると、通信距離が互いに異なる複数の無線通信方式を、携帯端末と外部装置との通話を中継するなど新たな用途に用いることができる。
実施形態1に係る画像処理システムの斜視図。 複合機、及び、携帯電話の電気的構成を示すブロック図。 複合機による通話の中継処理のフローチャート。 第1制御処理のフローチャート。 第2制御処理のフローチャート。 携帯電話による通話の中継処理のフローチャート。 第3制御処理のフローチャート。 第4制御処理のフローチャート。 実施形態2に係る携帯電話による通話の中継処理のフローチャート。
<実施形態1>
実施形態1を図1ないし図8によって説明する。
(1)画像処理システムの構成
先ず、図1を参照して、本実施形態に係る画像処理システム1の構成について説明する。画像処理システム1は複合機2と携帯電話3とを備えて構成されている。複合機2は画像処理装置の一例である。また、携帯電話3は携帯端末の一例である。
複合機2は、印刷機能、画像読取機能、コピー機能、FAX機能、電話回線を介して通話するための電話機能、WiFiダイレクト方式の無線通信機能、NFC方式の無線通信機能などを有している。FAXはファクシミリの略である。WiFiはWireless Fidelityの略である。NFCはNear Field Communicationの略である。
携帯電話3は、携帯電話網の基地局を介して通話するための携帯電話機能、WiFiダイレクト方式の無線通信機能、NFC方式の無線通信機能などを有している。
(1−1)WiFi方式の無線通信機能
WiFiとは、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)の802.11の規格、あるいはそれに準ずる規格(例えば802.11a,11b,11g,11n等)に基づいて行われる無線通信のことをいう。WiFiは第2無線通信方式の無線通信の一例である。
WiFi方式の無線通信には、図示しないアクセスポイントを利用する通常WiFi方式と、アクセスポイントを利用せず、二つの無線装置がWiFiによって1対1で通信するWiFiダイレクト方式とがある。本実施形態では複合機2と携帯電話3とがWiFiダイレクト方式によって無線通信する場合を例に説明する。なお、複合機2と携帯電話3とは通常WiFi方式によって無線通信してもよい。
WiFiダイレクト方式の無線通信機能は、複合機2と携帯電話3との間で大容量のデータを無線によって1対1で送受信するために設けられている。具体的には例えば、携帯電話3は複合機2との間でWiFiダイレクト方式の無線通信を行うことにより、複合機2に印刷ジョブを送信したり、複合機2の画像読取機能によって原稿を読み取って生成された画像データを複合機2から受信したりすることができる。
また、詳しくは後述するが、本実施形態に係る複合機2は、発呼元の電話機から複合機2に通話着信があったとき、携帯電話3との間でWiFiダイレクト方式の無線通信を行うことにより、発呼元の電話機と携帯電話3との間で通話を中継することができる。すなわち、本実施形態では携帯電話3を複合機2が備える電話機能の子機として用いることができる。発呼元の電話機は外部装置の一例である。
また、本実施形態に係る携帯電話3も、発呼元の電話機から携帯電話3に通話着信があったとき、複合機2との間でWiFiダイレクト方式の無線通信を行うことにより、発呼元の電話機と複合機2との間で通話を中継することができる。
(1−2)NFC方式の無線通信機能
NFCとは、ISO/IEC21481やISO/IEC18092などの国際標準規格に基づいて行われる近距離無線通信のことをいう。なお、NFCは国際標準規格に基づいて行われるものに限定されるものではない。
NFCの通信距離は10cm(センチメートル)などであり、WiFiに比べて通信距離が短い。逆にいうとWiFiはNFCより通信距離が長い通信方式である。また、NFCの通信速度はWiFiの通信速度よりも低速である。NFCは第1無線通信方式の無線通信の一例である。
NFC方式の無線通信機能は、WiFiダイレクト方式の無線通信の確立を簡易に行うためや、利用者が複合機2に認証情報を入力するために設けられている。
先ず、NFC方式の無線通信機能を用いたWiFiダイレクト方式の無線通信の確立について説明する。WiFiダイレクト方式の無線通信では通信相手の通信規格や暗号化方式に関する情報を用いて通信が確立される。携帯電話3はNFC方式の無線通信によって複合機2から上述した通信規格や暗号化方式に関する情報を取得し、その情報を用いて複合機2との間でペアリングを行うことにより、WiFiダイレクト方式の無線通信を確立する。これによりNFC方式の無線通信からWiFiダイレクト方式の無線通信にハンドオーバーされる。ここで本実施形態においてハンドオーバーとは、NFC方式の無線通信からWiFiダイレクト方式の無線通信に切り替えることをいう。
なお、NFC方式の無線通信からWiFiダイレクト方式の無線通信に切り替えるのではなく、NFC方式の無線通信も可能な状態に維持しつつWiFiダイレクト方式の無線通信を開始してもよい。
また、ここでは携帯電話3が複合機2から通信規格や暗号化方式に関する情報を取得すると説明したが、複合機2が携帯電話3から通信規格や暗号化方式に関する情報を取得してもよいし、相互に情報を取得し合う構成であってもよい。
次に、NFC方式の無線通信機能を用いた認証情報の入力について説明する。利用者は複合機2の画像読取機能やコピー機能などを利用するとき、予め複合機2に認証情報を入力して複合機2にログインする。本実施形態では各利用者に予め固有の認証情報が記憶されているIDカードが配布されており、利用者はIDカードを後述するNFC通信部21(図2参照)に近付けてNFC方式の無線通信機能によって複合機2に認証情報を読み取らせることにより、複合機2に認証情報を入力することができる。
(2)複合機、及び、携帯電話の電気的構成
次に、図2を参照して、複合機2、及び、携帯電話3の電気的構成について説明する。
(2−1)複合機の電気的構成
複合機2は、装置側制御部10、操作部15、印刷部16、画像読取部17、電話・FAX部18、装置側無線通信部19などを備えている。
装置側制御部10はCPU11、フラッシュメモリ12、RAM13、ASIC14などを備えて構成されている。CPU11はフラッシュメモリ12に記憶されている制御プログラムを実行することによって複合機2の各部を制御する。フラッシュメモリ12にはCPU11によって実行される制御プログラムや各種のデータなどが記憶されている。RAM13はCPU11が各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。
また、装置側制御部10はアナログ信号をデジタル信号に変換する図示しないA/D変換回路、及び、デジタル信号をアナログ信号に変換する図示しないD/A変換回路も備えている。
操作部15は図1に示すように複合機2の筐体5の上部に設けられている。操作部15は液晶ディスプレイなどの表示装置、表示装置を覆うタッチパネルなどを備えて構成されている。利用者は表示装置に表示されている操作ボタンをタッチパネルの上からタッチすることによって各種の操作を行うことができる。
印刷部16は印刷用紙などのシートに電子写真方式やインクジェット方式などによって画像を印刷する。
画像読取部17はCCDやCMOSなどの読取デバイス、原稿台ガラス、原稿カバー16A(図1参照)などを備えており、原稿台ガラスに載置されている原稿を読取デバイスによって読み取って画像データを生成する。また、原稿カバー16AにはADF(Auto Document Feeder)16B(図1参照)が設けられている。画像読取部17はADF16Bによって複数の原稿を1枚ずつ搬送しながら順に読み取ることもできる。
電話・FAX部18は電話回線に接続されており、外部の電話機との間での音声信号の送受信や外部のFAX装置との間でのFAXデータの送受信を行う。電話・FAX部18はNCU(Network Control Unit)、モデム、ハンドセット18A、オフフック検出部、着信音を鳴らすためのスピーカなどを備えている。オフフック検出部はハンドセット18Aを持ち上げるオフフック、及び、ハンドセット18Aを元の位置に置くオンフックを検出するための機械的にオン/オフされるスイッチである。
電話・FAX部18は装置側通信部の一例である。ハンドセット18Aは受話器の一例である。また、電話回線は通話回線の一例である。
装置側無線通信部19はWiFi通信部20、及び、NFC通信部21を備えている。
WiFi通信部20は他の通信端末とWiFiダイレクト方式の無線通信を行うためのハードウェアインタフェースである。
NFC通信部21は図1に示すように複合機2の筐体5の上部に設けられている。NFC通信部21は他の通信端末とNFC方式の無線通信を行うためのハードウェアインタフェースである。NFC通信部21は第1無線通信部の一例である。
(2−2)携帯電話の電気的構成
携帯電話3は、端末側制御部31、通話部36、電話部37、操作部38、端末側無線通信部39などを備えて構成されている。
端末側制御部31、操作部38、及び、端末側無線通信部39の構成は複合機2と実質的に同一であるので説明は省略する。
通話部36は通話のためのマイク、及び、スピーカを備えて構成されている。
電話部37は携帯電話網の基地局と無線通信するためのアンテナや制御回路などを備えて構成されている。電話部37は基地局から受信した音声信号をスピーカに発音させる処理や、マイクを介して入力された音声信号を基地局に送信する処理などを行う。電話部37は端末側通信部の一例である。
(3)複合機を用いた通話、及び、複合機による通話の中継
複合機2は、電話・FAX部18に着信があったとき、電話・FAX部18でオフフックが行われた場合はハンドセット18Aを用いた通話を可能とする。これにより利用者は複合機2のハンドセット18Aを用いて通話することができる。
また、複合機2は、電話・FAX部18に着信があったときに携帯電話3とNFC方式の無線通信が可能であり、その後に携帯電話3でオフフックが行われた場合は、WiFiダイレクト方式の無線通信によって発呼元の電話機と携帯電話3との間で通話を中継する。これにより利用者は携帯電話3を用いて通話することもできる。
ここで、一般に携帯電話3でオフフックを行うとは、携帯電話3に物理的に設けられているオフフックキーを押下したり、表示装置に表示されているオフフックボタンをタッチパネルの上からタッチしたりすることをいう。
しかしながら、利用者が携帯電話3でオフフックキーを押下したりオフフックボタンにタッチしたりしなければならないとすると利用者にとって手間である。
そこで、複合機2は、携帯電話3でオフフックが行われたか否かを、携帯電話3とのNFC方式の無線通信が可能から不能に変化したか否かによって判断する。以下、具体的に説明する。
発呼元の電話機から電話・FAX部18に着信があったとき、携帯電話3はNFC方式の無線通信を行うために複合機2のNFC通信部21の上に置かれている、あるいはNFC通信部21の近くに位置している場合がある。通常、そのような位置は利用者の耳元から離れているため、携帯電話3を用いて通話する場合は、利用者は携帯電話3を耳元まで持ってくることになる。
ところで、通常、利用者の耳元付近から複合機2のNFC通信部21までの距離はNFC方式の通信距離より長いので、利用者が携帯電話3を耳元まで持ってくると携帯電話3と複合機2とのNFC方式の無線通信が不能になる。
つまり、電話・FAX部18に着信があったときに携帯電話3とのNFC方式の無線通信が可能であり、その後にNFC方式の無線通信が不能に変化した場合は、携帯電話3を用いて通話するために利用者が携帯電話3でオフフックを行ったとみなすことができる。
そこで、複合機2は、電話・FAX部18に着信があったときに携帯電話3とのNFC方式の無線通信が可能であり、その後にNFC方式の無線通信が不能に変化した場合は、利用者が携帯電話3でオフフックを行ったとみなし、発呼元の電話機と携帯電話3との間での通話の中継を開始する。これにより、利用者は携帯電話3でオフフックキーを押下したりオフフックボタンにタッチしたりすることなく通話を開始することができる。
(4)携帯電話を用いた通話、及び、携帯電話による通話の中継
携帯電話3は、電話部37に着信があったとき、携帯電話3でオフフックが行われた場合は携帯電話3を用いた通話を可能とする。これにより利用者は携帯電話3を用いて通話することができる。
ところで、携帯電話3の電話部37に着信があったとき、携帯電話3は複合機2とNFC方式の無線通信を行うために複合機2のNFC通信部21の上に置かれている、あるいはNFC通信部21の近くに位置している場合がある。その場合、その後にNFC方式の無線通信が不能に変化した場合は、携帯電話3を用いて通話するために利用者が携帯電話3でオフフックを行ったとみなすことができる。
そこで、携帯電話3は、電話部37に着信があったときに複合機2とNFC方式の無線通信が可能であり、その後にNFC方式の無線通信が不能に変化した場合は、利用者が携帯電話3でオフフックを行ったとみなし、携帯電話3による通話を可能にする。これにより、利用者は携帯電話3でオフフックキーを押下したりオフフックボタンにタッチしたりすることなく通話を開始することができる。
ところで、複合機2とNFC方式の無線通信が可能なときに発呼元の電話機から電話部37に着信があったとき、利用者は携帯電話3ではなく電話・FAX部18のハンドセット18Aを用いて通話したい場合もある。
そこで、携帯電話3は、発呼元の電話機から電話部37に着信があったときに複合機2とNFC方式の無線通信が可能であり、その後に電話・FAX部18でハンドセット18Aのオフフックが行われた場合は、WiFiダイレクト方式の無線通信によって発呼元の電話機と複合機2との間で通話を中継する。これにより利用者は複合機2のハンドセット18Aを用いて通話することができる。
(5)通話の中継処理
次に、複合機2による通話の中継処理、及び、携帯電話3による通話の中継処理についてより具体的に説明する。
ここで、電話・FAX部18には通話のための通話着信のみでなくFAX送信のためのFAX着信がある場合もある。理解を容易にするため、以降の説明において着信とは通話着信のことであるとする。FAX着信があった場合は、複合機2は通話を可能にしたり通話を中継したりせず、FAXデータを受信するものとする。
(5−1)複合機による通話の中継処理
先ず、図3を参照して、複合機2による通話の中継処理について説明する。本処理は発呼元の電話機から電話回線を介して電話・FAX部18に着信があると開始される。
S101では、複合機2のCPU11は携帯電話3とNFC方式の無線通信が可能であるか不能であるかを判断する。本実施形態では次に説明する装置側判断処理をサブルーチンとして呼び出すことによってこの判断を行うものとする。
装置側判断処理では、CPU11は例えば携帯電話3のNFC通信部41から発信される電波を複合機2のNFC通信部21が受信しているか否かを判断することにより、携帯電話3とNFC方式の無線通信が可能であるか不能であるかを判断する。
なお、携帯電話3とNFC方式の無線通信が可能であるか不能であるかを判断する方法はこれに限られるものではない。例えばCPU11はNFC通信部21を制御して所定のコマンドをNFC方式の無線通信によって送信し、そのコマンドに対する応答を一定時間以内に受信した場合はNFC方式の無線通信が可能であると判断してもよい。
CPU11は、NFC方式の無線通信が可能であると判断した場合(S101:Yes)はS102に進み、不能であると判断した場合(S101:No)はS103に進む。
S102では、CPU11は第1制御処理を実行する。第1制御処理は携帯電話3とNFC方式の無線通信が可能である場合の制御処理である。第1制御処理の詳細については後述する。
S103では、CPU11は複合機2のハンドセット18Aを用いて通話するための処理を実行する。
(5−1−1)第1制御処理
次に、図4を参照して、S102で実行される第1制御処理について説明する。
S201では、CPU11は携帯電話3とWiFiダイレクト方式の無線通信が可能であるか否かを判断する。
この判断は例えば通信ステータスから判断することができる。具体的には例えば、CPU11は携帯電話3とWiFiダイレクト方式の無線通信を確立した場合は通信ステータスを通信中に変更するものとする。この場合、CPU11は通信ステータスが通信中であればWiFiダイレクト方式の無線通信が可能であると判断し、通信中でなければ可能ではないと判断する。
CPU11は、WiFiダイレクト方式の無線通信が可能ではないと判断した場合(S201:No)はS202に進み,可能であると判断した場合(S201:Yes)はS202をスキップしてS203に進む。
S202では、CPU11は携帯電話3との無線通信をNFC方式の無線通信からWiFiダイレクト方式の無線通信にハンドオーバーする。これにより携帯電話3とのWiFiダイレクト方式の無線通信が開始される。S202は開始処理の一例である。
S203では、CPU11は第2制御処理を実行する。第2制御処理の詳細については後述する。
S204では、CPU11は電話・FAX部18を制御して発呼元の電話機との回線を切断する。
(5−1−2)第2制御処理
次に、図5を参照して、S203で実行される第2制御処理について説明する。
S301では、CPU11は予め設定されている呼出回数だけ着信音を鳴らしたか否かを判断する。CPU11は、呼出回数だけ鳴らした場合(S301:Yes)は利用者が電話に出なかったとしてS302に進み、鳴らしていない場合(S301:No)はS304に進む。
S302では、CPU11は電話・FAX部18を制御して発呼元の電話機との回線を確立する。
S303では、CPU11は電話に出られない旨の音声メッセージを発呼元の電話機に送信し、発呼元の電話機からの音声メッセージを録音する。録音とは、音声メッセージをデジタルの音声信号に変換してフラッシュメモリ12に記憶させることをいう。S303は録音処理の一例である。
S304では、CPU11は携帯電話3とNFC方式の無線通信が可能であるか不能であるかを判断する。この判断は前述した装置側判断処理を呼び出すことによって行うことができる。
前述したS101でNFC方式の無線通信が可能であると判断されているので、S304で不能であると判断した場合はNFC方式の無線通信が可能から不能に変化したことになる。つまり、NFC方式の無線通信が不能である場合は携帯電話3でオフフックが行われたとみなすことができる。
CPU11は、携帯電話3とNFC方式の無線通信が不能である場合(S304:No)は携帯電話3でオフフックが行われたとみなしてS305に進む。一方、可能である場合(S304:Yes)は、CPU11は携帯電話3でオフフックが行われていないとみなしてS308に進む。
S305では、CPU11は電話・FAX部18を制御して発呼元の電話機との回線を確立する。
S306では、CPU11はWiFiダイレクト方式の無線通信によって発呼元の電話機と携帯電話3との間で通話を中継する。
具体的には、CPU11は発呼元の電話機から電話回線を介して受信したアナログの音声信号をA/D変換回路によってデジタの音声信号に変換し、変換した音声信号をWiFiダイレクト方式の無線通信によって携帯電話3に送信する。また、CPU11は携帯電話3からWiFiダイレクト方式の無線通信によって受信したデジタルの音声信号をD/A変換回路によってアナログの音声信号に変換し、変換した音声信号を、電話回線を介して発呼元の電話機に送信する。
前述したS101、及び、S304〜S306は装置側中継処理の一例である。
S307では、CPU11は携帯電話3とNFC方式の無線通信が可能であるか不能であるかを判断する。この判断は前述した装置側判断処理を呼び出すことによって行うことができる。
前述したS304でNFC方式の無線通信が不能であると判断されているので、S307で可能であると判断した場合はNFC方式の無線通信が不能から可能に変化したことになる。NFC方式の無線通信が不能から可能に変化したということは、携帯電話3が複合機2のNFC通信部21の近くに位置しているということである。前述したように複合機2のNFC通信部21の近くは利用者の耳元から離れているため、携帯電話3が複合機2のNFC通信部21の近くに位置している状態で利用者が通話を行っている可能性は低いといえる。つまり、NFC方式の無線通信が不能から可能に変化した場合は、オンフックが行われたとみなすことができる。
CPU11は、NFC方式の無線通信が可能である場合(S307:Yes)は携帯電話3でオンフックが行われたとみなして第1制御処理のS204に進む。これにより発呼元の電話機との回線が切断される。一方、NFC方式の無線通信が不能である場合(S307:No)は、CPU11は携帯電話3でオンフックが行われていないとみなし、NFC方式の無線通信が可能になるまでS307の処理を繰り返す。S307、及び、前述したS204は終了処理の一例である。
S308では、CPU11は電話・FAX部18でオフフックが行われたか否かを判断し、オフフックが行われていない場合(S308:No)はS309に進み、オフフックが行われた場合(S308:Yes)はS310に進む。
S309では、CPU11は着信音を鳴らす。CPU11は着信音を鳴らした後にS301に戻って処理を繰り返す。
S310では、CPU11は電話・FAX部18を制御して発呼元の電話機との回線を確立する。
S311では、CPU11は複合機2のハンドセット18Aを用いて通話するための処理を実行することにより、ハンドセット18Aを用いた通話を可能にする。
S312では、CPU11は電話・FAX部18でオンフックが行われたか否かを判断する。CPU11は、電話・FAX部18でオンフックが行われた場合(S312:Yes)は第1制御処理のS204に進んで発呼元の電話機との回線を切断し、オンフックが行われていない場合(S312:No)はオンフックが行われるまでS312の処理を繰り返す。
(5−2)携帯電話による通話の中継処理
次に、図6を参照して、携帯電話3による通話の中継処理について説明する。本処理は携帯電話3の電話部37に着信があると開始される。
S401では、携帯電話3のCPU32は複合機2とNFC方式の無線通信が可能であるか不能であるかを判断する。本実施形態では端末側判断処理をサブルーチンとして呼び出すことによってこの判断を行うものとする。端末側判断処理は前述した装置側判断処理と実質的に同じ処理である。
CPU32は、複合機2とNFC方式の無線通信が不能である場合(S401:No)はS402に進み、可能である場合(S401:Yes)はS403に進む。S401は端末側判断処理の一例である。
S402では、CPU32は携帯電話3を用いて通話するための処理を実行する。
S403では、CPU32は第3制御処理を実行する。第3制御処理の詳細については後述する。
(5−2−1)第3制御処理
次に、図7を参照して、S403で実行される第3制御処理について説明する。ここでは第1制御処理と実質的に同一の処理には同一の符号を付して説明を省略する。
第3制御処理は第1制御処理のS203に替えてS501が実行される。S501では、CPU32は第4制御処理を実行する。第4制御処理の詳細については後述する。第3制御処理はその他の点において第1制御処理と実質的に同一である。
(5−2−1)第4制御処理
次に、図8を参照して、S501で実行される第4制御処理について説明する。
S601では、CPU32は予め設定されている呼出回数だけ着信音を鳴らしたか否かを判断する。CPU32は、呼出回数だけ鳴らした場合(S601:Yes)は利用者が電話に出なかったとしてS602に進み、鳴らしていない場合(S601:No)はS604に進む。
S602では、CPU32は電話部37を制御して発呼元の電話機との回線を確立する。
S603では、CPU32は発呼元の電話機からの音声メッセージを録音する。
S604では、CPU32は複合機2とNFC方式の無線通信が可能であるか不能であるかを判断する。この判断は前述した端末側判断処理を呼び出すことによって行うことができる。
前述したS401で複合機2とNFC方式の無線通信が可能であると判断されているので、S604で不能であると判断した場合はNFC方式の無線通信が可能から不能に変化したことになる。つまり、NFC方式の無線通信が不能である場合は携帯電話3でオフフックが行われたとみなすことができる。
CPU32は、複合機2とNFC方式の無線通信が不能である場合(S604:No)は携帯電話3でオフフックが行われたとみなしてS605に進む。一方、可能である場合(S604:Yes)は、CPU32は携帯電話3でオフフックが行われていないとみなしてS608に進む。
S605では、CPU32は電話部37を制御して発呼元の電話機との回線を確立する。
S606では、CPU32は携帯電話3を用いて通話するための処理を実行する。
S607では、CPU32は複合機2とNFC方式の無線通信が可能であるか不能であるかを判断する。この判断は前述した装置側判断処理を呼び出すことによって行うことができる。
CPU32は、NFC方式の無線通信が可能である場合(S607:Yes)は携帯電話3でオンフックが行われたとみなして第3制御処理のS204に進む。これにより発呼元の電話機との回線が切断される。一方、NFC方式の無線通信が不能である場合(S607:No)は、CPU32は携帯電話3でオンフックが行われていないとみなし、NFC方式の無線通信が可能になるまでS607の処理を繰り返す。
S608では、CPU32は電話・FAX部18でオフフックが行われたか否かを判断する。
具体的には例えば、複合機2は電話・FAX部18でオフフックが行われるとWiFiダイレクト方式の無線通信によって携帯電話3にオフフック信号を送信する。CPU32は複合機2からオフフック信号を受信した場合は電話・FAX部18でオフフックが行われたと判断する。
CPU32は、オフフックが行われていないと判断した場合(S608:No)はS609に進み、オフフックが行われたと判断した場合(S608:Yes)はS610に進む。S608はオフフック判断処理の一例である。
S609では、CPU32は着信音を鳴らす。CPU32は着信音を鳴らした後にS601に戻って処理を繰り返す。
S610では、CPU32は電話部37を制御して発呼元の電話機との回線を確立する。
S611では、CPU32はWiFiダイレクト方式の無線通信によって発呼元の電話機と複合機2との間で通話を中継する。S611は端末側中継処理の一例である。
S612では、CPU32は電話・FAX部18でオンフックが行われたか否かを判断する。
具体的には例えば、複合機2は電話・FAX部18でオンフックが行われるとWiFiダイレクト方式の無線通信によって携帯電話3にオンフック信号を送信する。CPU32は複合機2からオンフック信号を受信した場合は電話・FAX部18でオンフックが行われたと判断する。
CPU32は、電話・FAX部18でオンフックが行われたと判断した場合(S612:Yes)は前述した第3制御処理のS204に進んで発呼元の電話機との回線を切断し、オンフックが行われていないと判断した場合(S312:No)はオンフックが行われるまでS612の処理を繰り返す。
(6)実施形態の効果
以上説明した実施形態1に係る画像処理システム1によると、通信距離が互いに異なる複数の無線通信方式であるNFC方式とWiFiダイレクト方式とを、発呼元の電話機と携帯電話3との通話を中継するという新たな用途に用いることができる。
更に、画像処理システム1によると、複合機2は電話・FAX部18に着信があり、その後にNFC方式の無線通信が可能から不能に変化した場合は発呼元の電話機と携帯電話3との間で通話の中継を開始するので、利用者は携帯電話3でオフフックキーを押下したりオフフックボタンにタッチしたりすることなく通話を開始することができる。このため利用者の利便性が向上する。
更に、画像処理システム1によると、複合機2は通話の中継中にNFC方式の無線通信が不能から可能に変化した場合は中継を終了するので、利用者は携帯電話3でオンフックキーを押下したりオンフックボタンにタッチしたりすることなく通話を終了させることができる。このため利用者の利便性が向上する。
更に、画像処理システム1によると、通話の中継を開始する前に、携帯電話3と複合機2との無線通信をNFC方式の無線通信からWiFiダイレクト方式の無線通信にハンドオーバーするので、WiFiダイレクト方式の無線通信によって発呼元の電話機と携帯電話3との間で通話を中継することができる。
更に、画像処理システム1によると、携帯電話3の電話部37に着信があったときに携帯電話3が複合機2とNFC方式の無線通信が可能である場合は、複合機2のハンドセット18Aを用いて通話することができる。
<実施形態2>
次に、実施形態2を図9によって説明する。
前述した実施形態1に係る携帯電話3は、携帯電話3に着信があったとき、複合機2とNFC方式の無線通信が可能であるか否かを判断し、NFC方式の無線通信が可能である場合は発呼元の電話機と複合機2との間で通話を中継する。
これに対し、実施形態2に係る携帯電話3は、携帯電話3に着信があったとき、複合機2とWiFiダイレクト方式の無線通信が可能であるか否かを判断し、WiFiダイレクト方式の無線通信が可能である場合は発呼元の電話機と複合機2との間で通話を中継する。
図9を参照して、実施形態2に係る携帯電話3による通話の中継処理について説明する。本処理は携帯電話3の電話部37に着信があると開始される。
S701では、携帯電話3のCPU32は複合機2とWiFiダイレクト方式の無線通信が可能であるか否かを判断し、可能ではない場合(S701:No)はS702に進み、可能である場合(S701:Yes)はS703に進む。S701は端末側判断処理の一例である。
S702では、CPU32は携帯電話3を用いて通話するための処理を実行する。
S703では、CPU32は第5制御処理を実行する。第5制御処理は、前述した第4制御処理のS604〜S607が実行されない。第5制御処理では、CPU32はS601で呼出回数だけ着信音を鳴らしていないと判断した場合はS608を実行する。第5制御処理はその他の点において第4制御処理と実質的に同一であるのでは説明は省略する。
S704では、CPU11は電話部37を制御して発呼元の電話機との回線を切断する。
以上説明した実施形態2に係る画像処理システム1によると、携帯電話3の電話部37に着信があった場合に、携帯電話3が複合機2とWiFiダイレクト方式の無線通信が可能である場合は、複合機2のハンドセット18Aを用いて通話することができる。
なお、実施形態1に実施形態3を組み合わせて実施してもよい。具体的には、実施形態1の「携帯電話による通話の中継処理」のS401でNFC方式の無線通信が不能であると判断した場合(S401:No)に、S402において図9に示す「携帯電話による通話の中継処理」を実行してもよい。
<他の実施形態>
上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)携帯電話3は二次電池を有してもよい。そして、複合機2のNFC通信部21は携帯電話3の二次電池を充電してもよい。
具体的には例えば、NFC通信部21は導線が巻き回された充電コイルを有し、その充電コイルに電流を供給してもよい。充電コイルに電流を供給すると、携帯電話3が充電コイルの近くに位置しているとき、電磁誘導の原理によって携帯電話3側に誘導電流が生じ、その誘導電流によって携帯電話3の二次電池を充電することができる。
なお、充電コイルへの電流の供給は、携帯電話3がNFC通信部21の近くにあるか否かによらず常に行ってもよいし、携帯電話3とNFC方式の無線通信が可能であるか否かを判断し、可能である間のみ行ってもよい。
NFC通信部21が携帯電話3の二次電池を充電すると、携帯電話3とNFC方式の無線通信が可能である場合に、携帯電話3の二次電池を充電することができる。これにより、ユーザの利便性が向上する。
また、NFC通信部21が携帯電話3の二次電池を充電すると、充電のために携帯電話3が複合機2とNFC方式の無線通信が可能な位置にある時間が長くなる。このため、携帯電話3が複合機2とNFC方式の無線通信が可能なときに複合機2に着信がある可能性も高くなる。つまり、NFC通信部21が携帯電話3の二次電池を充電すると、上記実施形態で開示した技術の有用性がより高くなる。
なお、NFC通信部21は携帯電話3の二次電池を非接触で充電してもよいし、携帯電話3の二次電池と電気的に接続されて充電するものであってもよい。
(2)上記実施形態では複合機2がハンドセットを有している場合を例に説明した。これに対し、複合機2はハンドセットを有していなくてもよい。つまり、音声通話については常に携帯電話3を用いる構成であってもよい。
(3)上記実施形態では発呼元の電話機から電話・FAX部18に着信があったとき、携帯電話3とNFC方式の無線通信が不能である場合(S101:No)は、複合機2のハンドセット18Aを用いて通話する場合を例に説明した。これに対し、複合機2は、電話・FAX部18に着信があったとき、携帯電話3とNFC方式の無線通信が不能である場合は、発呼元の電話機から受信した音声信号を録音するようにしてもよい。
(4)上記実施形態では携帯電話3に着信があったとき、携帯電話3が複合機2とNFC方式の無線通信が可能であってもその後にNFC方式の無線通信が不能に変化しなければ携帯電話3は発呼元の電話機と複合機2との間で通話を中継しない場合を例に説明した。これに対し、携帯電話3に着信があったとき、携帯電話3が複合機2とNFC方式の無線通信が可能である場合は、その後にNFC方式の無線通信が不能に変化したか否かを判断することなく発呼元の電話機と複合機2との間で通話を中継してもよい。
(5)上記実施形態では携帯端末として携帯電話3を例に説明した。しかしながら、携帯端末は携帯電話3に限られない。例えば携帯端末はマイク、及び、スピーカを備えるタブレット端末であってもよい。
(6)上記実施形態では通話回線として電話回線を例に説明した。しかしながら、通話回線は電話回線に限られない。例えばTCP/IPによって通信する通信回線を通話回線として用いてもよい。
(7)上記実施形態では画像処理装置として複合機2を例に説明した。これに対し、画像処理装置は単機能のプリンタ、画像読取装置、FAX装置などであってもよい。
(8)上記実施形態ではCPU11によって各処理が実行される場合を例に説明した。これに対し、これらの処理の一部はASIC14によって実行されてもよい。また、装置側制御部10はASIC14を備えていなくてもよい。また、装置側制御部10は複数のCPUを備え、上述した処理を複数のCPUによって分担して実行してもよい。
(9)上記実施形態ではCPU32によって各処理が実行される場合を例に説明した。これに対し、これらの処理の一部はASIC35によって実行されてもよい。また、端末側制御部31はASIC35を備えていなくてもよい。また、端末側制御部31は複数のCPUを備え、上述した処理を複数のCPUによって分担して実行してもよい。
1・・・画像処理システム、2・・・複合機、3・・・携帯電話、10・・・装置側制御部、18・・・電話・FAX部、18A・・・ハンドセット、19・・・装置側無線通信部、31・・・端末側制御部、36・・・電話部、37・・・通話部、39・・・端末側無線通信部

Claims (8)

  1. 画像処理装置と、携帯端末とを備える画像処理システムであって、
    前記画像処理装置は、
    通話回線が接続される装置側通信部と、
    第1無線通信方式の無線通信と、前記第1無線通信方式よりも通信距離が長い第2無線通信方式の無線通信とを行う装置側無線通信部と、
    装置側制御部と、を有し、
    前記携帯端末は、
    前記第1無線通信方式の無線通信と、前記第2無線通信方式の無線通信とを行う端末側無線通信部と、
    マイク、及び、スピーカを有する通話部と、を有し、
    前記装置側制御部は、
    前記携帯端末と前記第1無線通信方式の無線通信が可能であるか不能であるかを判断する装置側判断処理と、
    発呼元の外部装置から前記装置側通信部に着信があり、その後に前記装置側判断処理の判断結果が可能から不能に変化した場合に、前記第2無線通信方式の無線通信によって前記携帯端末と前記外部装置との間で通話を中継する装置側中継処理と、
    を実行する、画像処理システム。
  2. 請求項1に記載の画像処理システムであって、
    前記装置側制御部は、前記装置側中継処理による通話の中継中に前記装置側判断処理の判断結果が不能から可能に変化した場合に、前記装置側中継処理による前記中継を終了させる終了処理を実行する、画像処理システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像処理システムであって、
    前記装置側制御部は、前記通話の中継を開始する前に、前記第2無線通信方式の無線通信を開始する開始処理を実行する、画像処理システム。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像処理システムあって、
    前記装置側制御部は、前記外部装置から前記装置側通信部に着信があったときに前記装置側判断処理の判断結果が不能である場合は、前記外部装置から受信した音声信号を録音する録音処理を実行する、画像処理システム。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の画像処理システムであって、
    前記画像処理装置は受話器を有し、
    前記携帯端末は、
    通話回線が接続される端末側通信部と、
    端末側制御部と、を有し、
    前記端末側制御部は、
    発呼元の外部装置から前記端末側通信部に着信があった場合に、前記画像処理装置と前記第1無線通信方式の無線通信が可能であるか否かを判断する端末側判断処理と、
    前記端末側判断処理で前記第1無線通信方式の無線通信が可能であると判断した場合に、前記画像処理装置で前記受話器がオフフックされたか否かを判断するオフフック判断処理と、
    前記オフフック判断処理でオフフックされたと判断した場合に、前記第2無線通信方式によって前記画像処理装置と前記外部装置との間で通話を中継する端末側中継処理と、
    を実行する、画像処理システム。
  6. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の画像処理システムであって、
    前記画像処理装置は受話器を有し、
    前記携帯端末は、
    通話回線が接続される端末側通信部と、
    端末側制御部と、を有し、
    前記端末側制御部は、
    発呼元の外部装置から前記端末側通信部に着信があった場合に、前記画像処理装置と前記第2無線通信方式の無線通信が可能であるか否かを判断する端末側判断処理と、
    前記端末側判断処理で前記第2無線通信方式の無線通信が可能であると判断した場合に、前記画像処理装置で前記受話器がオフフックされたか否かを判断するオフフック判断処理と、
    前記オフフック判断処理でオフフックされたと判断した場合に、前記第2無線通信方式によって前記画像処理装置と前記外部装置との間で通話を中継する端末側中継処理と、
    を実行する、画像処理システム。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の画像処理システムであって、
    前記端末装置は二次電池を有し、
    前記装置側無線通信部は前記第1無線通信方式の無線通信を行うための第1無線通信部を有し、前記第1無線通信部は前記二次電池を充電する、画像処理システム。
  8. 通話回線が接続される装置側通信部と、
    第1無線通信方式の無線通信と、前記第1無線通信方式よりも通信距離が長い第2無線通信方式の無線通信とを行う装置側無線通信部と、
    装置側制御部と、
    を備え、
    前記装置側制御部は、
    携帯端末と前記第1無線通信方式の無線通信が可能であるか不能であるかを判断する装置側判断処理と、
    発呼元の外部装置から前記装置側通信部に着信があり、その後に前記装置側判断処理の判断結果が可能から不能に変化した場合に、前記第2無線通信方式の無線通信によって前記携帯端末と前記外部装置との間で通話を中継する装置側中継処理と、
    を実行する、画像処理装置。
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