JP2015032738A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 発光素子がフリップチップ実装されている側面発光型発光装置において、発光素子への電気的導通が失われることを抑制することのできる発光装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 発光素子と、前記発光素子が収納される凹部を正面に有する成形体と、前記成形体に埋設されるとともに、一部が前記凹部の底面に露出され、一部が前記成形体の下面側に配置される第1および第2のリード電極とを有するパッケージと、を備えた発光装置であって、前記発光素子は、前記凹部底面に露出した前記第1および第2のリード電極の実装部に実装され、前記第1および第2のリード電極は、前記凹部底面において前記成形体の上下方向に並んで設けられ、前記実装部をはさむ前記成形体の凹部側面方向の両側において、前記成形体に埋設されていることを特徴とする発光装置である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液晶ディスプレイのバックライト、パネルメーター、表示灯や面発光スイッチなどに用いられる発光装置に関する。
特許文献1には、半導体素子と、該半導体素子を収納する凹部を有し、前記半導体素子と接続するリード電極を有する支持体とを備えた半導体装置であって、前記支持体の主面は、前記凹部の側から少なくとも第一の主面と、第二の主面とを有することを特徴とする半導体装置が記載されている。特許文献1には、半導体装置の例として発光装置が記載されている。さらに、特許文献1には、LEDチップの各電極上にAuバンプを形成し、超音波接合にてパッケージ凹部底面から露出された各リード電極とそれぞれ対向させて電気的導通を取るフリップチップ実装を行うことにより、発光装置を形成することが記載されている。
特開2004−363537号公報
しかし、このような発光装置を製造すると、少なくない頻度で発光素子4とリード電極5との接合不良が発生し、発光装置が発光しないという問題が生じる場合がある。
そこで、本発明は、発光素子とリード電極とへの接合不良が低減される発光装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を有する。
本発明は、発光素子と、前記発光素子が収納される凹部を正面に有する成形体と、前記成形体に埋設されるとともに、一部が前記凹部の底面に露出され、一部が前記成形体の下面側に配置される第1および第2のリード電極とを有するパッケージと、を備えた発光装置であって、前記発光素子は、前記凹部の底面に露出した前記第1および第2のリード電極の実装部に実装され、前記第1および第2のリード電極は、前記凹部の底面において前記成形体の上下方向に並んで設けられ、前記実装部をはさむ前記成形体の凹部側面方向の両側において、前記成形体に埋設されていることを特徴とする発光装置である。
以上の構成によれば、発光素子がフリップチップ実装されている側面発光型発光装置において、発光素子への電気的導通が失われるという問題を解決することができる。
本発明により、発光素子がフリップチップ実装されている側面発光型発光装置において、発光素子への電気的導通が失われることを抑制することのできる発光装置を提供することができる。
本発明に係る発光装置の一実施例を示す模式的な正面図(a)、および正面図(a)にA−A’として示す部分の模式的な断面図(b)である。 図1に示す本発明に係る発光装置に用いるパッケージの模式的な正面図(a)、および正面図(a)にA−A’として示す部分の模式的な断面図(b)である。 図2に示すパッケージに用いる成形体の模式的な正面図(a)、ならびに正面図(a)にA−A’およびB−B’として示す部分の模式的な断面図(b)および(c)である。 図1に示す本発明に係る発光装置に用いるリード電極の模式図であって、第1および第2のリード電極の形状を示す模式図(a)、第1および第2のリード電極の寸法を説明するための模式図(b)および(c)である。 本発明に係る発光装置の別の実施例を示す模式的な正面図(a)、および正面図(a)にA−A’として示す部分の模式的な断面図(b)である。 図5に示す本発明に係る発光装置に用いるパッケージの模式的な正面図(a)、および正面図(a)にA−A’として示す部分の模式的な断面図(b)である。 本発明に係る発光装置のさらに別の実施例を示す模式的な正面図(a)、および正面図(a)にA−A’として示す部分の模式的な断面図(b)である。 図7に示す本発明に係る発光装置に用いるパッケージの模式的な正面図(a)、および正面図(a)にA−A’として示す部分の模式的な断面図(b)である。 本発明の発光装置に用いることのできる発光素子を示す模式的な平面図である。 本発明の発光装置に用いることのできる発光素子を示す模式的な断面図であって、図9にA−A’として示す部分の模式的な断面図である。 本発明に係る発光装置を用いた光源の一実施例を示す模式的な斜視図である。 本発明に係る発光装置を用いた光源の一実施例を示す模式的な断面図である。 本発明に係る発光装置の一例の斜視模式図である。
従来の側面発光型発光装置は、少なくない頻度で発光素子が点灯しないという問題が生じる場合がある。本発明者らが、その問題の原因を調査したところ、2箇所ある発光素子とリード電極との接合部のうち、少なくとも一箇所が接合していないことを見出した。さらに、本発明者らは、その理由を検討したところ、発光素子をパッケージに実装するための加熱の際に、パッケージを構成する成形体の材料とリード電極の材料との熱膨張率に差があるために、成形体とリード電極とでは異なった熱膨張を生じることによるものであるとの推測に至った。すなわち、成形体が加熱されるときに、成形体およびリード電極の熱膨張係数、特に線熱膨張係数が異なるため、リード電極に対して成形体から機械的な力が加わり、リード電極が変形することにより、リード電極と発光素子が接触せず、接合できない、もしくは接合した後にリード電極と発光素子との接合部あるいは発光素子が破壊されると推測される。
そこで、本発明者らは、上述の問題の発生理由および推測に基づき解決方法を検討した。その結果、図2に示すようなパッケージ1に発光素子4を実装することで、リード電極2と、発光素子4との間の接合不良を低減できることを見出した。具体的には、本発明の発光装置80の第1および第2のリード電極2a、2bが、実装部52a、52bをはさむ成形体40の凹部側面方向の両側(第1および第2の凹部側面41、42)において、成形体40に埋設されているという構造を有することにより、第1および第2のリード電極2a、2bに対する成形体40による支持部が増加する。そのため、パッケージ1が温度変化により変形する際の、第1および第2のリード電極2a、2bの変形を抑制することができる。また、第1および第2のリード電極2a、2bが所定の形状を有することにより、第1および第2のリード電極2a、2bに多少の変形が生じる場合であっても、リード電極2と、発光素子4との間の接触を確保することができる。
本発明の発光装置80は、発光装置80の実装面に略平行な方向に光を照射可能な側面発光型発光装置に対して、好適に用いることができる。この側面発光型発光装置の場合には、液晶ディスプレイのバックライト等の用途のため、薄い発光装置80が望まれる。そのため、これらの用途の発光装置80では、発光面の形状の短辺をなるべく短くすることが必要である。本発明の発光装置80の第1および第2のリード電極2a、2bの実装部52a、52bが、それぞれ長辺を有し、互いに略平行に配置される構造であることができる。そのため、発光素子4がフリップチップ実装されている本発明の発光装置80は、発光装置80の実装面に略平行な方向に光を照射可能な側面発光型発光装置として、好適に用いることができる。
以下、図面を参照して、本発明の発光装置80を説明する。
図1に、本発明の発光装置80の一例の模式図を示す。図1(a)は模式的な正面図であり、図1(b)は、正面図(a)にA−A’として示す部分の模式的な断面図である。図1に示すように、本発明の発光装置80は、発光素子4およびパッケージ1を備える。本明細書において、発光装置80の外表面のうち、発光素子4からの光が取り出される発光面84側の面のことを、発光装置80の「主面82」という。すなわち、図1(a)の正面図として図示されている面が、発光装置80の「主面82」である。本発明において、発光装置80の主面82に形成される発光面84の形状は、図1に示されるような六角形状に限定されるものではなく、例えば楕円形状等とすることもできる。なお、図1においては図示していないが、発光装置80は、図13に示すように、パッケージの凹部内には封止部材を備える。以下の図においても同様である。
図2に、本発明の発光装置80に用いられるパッケージ1の一例の模式図を示す。図2(a)は模式的な正面図であり、図2(b)は、正面図(a)にA−A’として示す部分の模式的な断面図である。パッケージ1は、発光素子4が収納される凹部43を正面に有する成形体40と、成形体40に埋設されるとともに、一部が凹部の底面(以後、凹部底面44と呼ぶ)に露出され、一部が成形体40から露出され成形体40の下面側に配置される第1および第2のリード電極2a、2bとを有する。発光素子4は、凹部底面44に露出した第1および第2のリード電極2a、2bの実装部52に実装される。
パッケージ1は、成形体40を有する。図3に示すように、成形体40は、発光素子4を収納することが可能な凹部43を正面に有する。本明細書においてパッケージ1の「正面」とは、発光装置80の「主面82」に対応する面のことをいう。具体的には、図2(a)に示すように見える向きを「正面」とするものである。本明細書においてパッケージ1の「正面」とは、本発明の発光装置80の他の部品等との相対的な配置関係を示すための用語である。
また、本明細書において、成形体40の「凹部底面44」とは、図3(a)に正面図として示す成形体40の凹部43の一番奥の略平坦な部分をいう。本明細書において「成形体40の凹部底面44」とは、本発明の発光装置80の他の部品等との相対的な配置関係を示すための用語である。
図2に示すように、本発明の発光装置80のパッケージ1は、第1および第2のリード電極2a、2bの一端部が成形体40に埋設されるように形成される。なお、第1および第2のリード電極2a、2bのうち、一方は正のリード電極2であり、他方は負のリード電極2である。
図2に示すように、第1および第2のリード電極2a、2bは、パッケージ1の凹部底面44において成形体40の上下方向に並んで設けられる。本発明の発光装置80において、第1および第2のリード電極2a、2bは、実装部52a、52bをはさむ成形体40の凹部側面方向の両側、本実施形態においては第1および第2の凹部側面41、42において、成形体40に埋設されていることを特徴とする。本明細書において、第1および第2のリード電極2a、2bの「実装部52a、52b」とは、第1および第2のリード電極2a、2bのうち、成形体40の凹部底面44に露出している、発光素子4を実装するための部分である。第1および第2のリード電極2a、2bの間は離間し、その間には成形体が充填されている。図4(a)に示すように、第1および第2のリード電極2a、2bの実装部52のそれぞれを、符号52aおよび52bで示す。後述するインナーリード部50、接続部51、電極端部53およびアウターリード部60についても同様に、第1および第2のリード電極2a、2bのそれぞれに対応するものを、符号50a、50b等で示す。なお、図1および図2では、アウターリード部60は、底面から突出して折り曲げられずに延伸しているが、図13に示すように、発光装置80のアウターリード部60は、パッケージ1の下面に沿って、主面82に対向する裏面側に向かって折り曲げられて側面発光型の発光装置80とされる。以下の図面においても同様である。
本発明の発光装置80において、第1および第2のリード電極2a、2bは、凹部底面44において成形体40の上下方向に並んで設けられ、実装部52a、52bをはさむ成形体40の凹部側面方向の両側(第1および第2の凹部側面41、42)において、成形体40に埋設されている。第1および第2のリード電極2a、2bが、実装部52a、52bをはさむ成形体40の凹部側面方向の両側(第1および第2の凹部側面41、42)において、成形体40に埋設されていることにより、発光素子4を実装するための加熱等の際のリード電極2の変形を抑制することができる。その結果、リード電極2と、発光素子4との間の接合不良を抑制することができる。
本明細書において「成形体40の上下方向」とは、図2(a)に示す成形体40の正面模式図において、上側および下側を向く方向のことをいう。なお、本明細書において「成形体40の上下方向」とは、本発明の発光装置80が実装された際の上下方向に対応するとともに、他の部品等との相対的な配置関係を示すための用語である。図2(a)に示す例では、第1のリード電極2aが上側、第2のリード電極2bが下側になるように並んで配置されている。
本明細書において「成形体40の凹部側面方向」とは、成形体40の凹部43を形成する凹部側面(第1および第2の凹部側面41、42)のうち、図2(a)に示す右方向の側面(第1の凹部側面41)から左方向の側面(第2の凹部側面42)へと向かう方向(またはその逆の方向)のことである。すなわち、「成形体40の凹部側面方向」とは、図2(a)において、水平方向のことである。なお、本明細書において「成形体40の凹部側面方向」とは、本発明の発光装置80の他の部品等との相対的な配置関係を示すための用語である。
本発明の発光装置80において、発光素子4は、パッケージ1の凹部底面44に露出した第1および第2のリード電極2a、2bの実装部52a、52bに実装される。本発明の発光装置80では、発光素子4が、フリップチップ実装されていることが好ましい。フリップチップ方式にて発光素子4を実装することにより、ワイヤを用いずに実装することができるため、凹部を浅くすることができ、高い出力の発光装置とすることができる。
第1および第2のリード電極2a、2bの一部(アウターリード部60a、60b)は、成形体40から露出され成形体40の下面側に配置される。このアウターリード部60a、60bは、例えば配線を備えるプリント基板等にはんだなどを用いて接合され、外部の電源から電力の供給を受けるためのものである。本明細書において「成形体40の下面側」とは、図3(a)に示す成形体40の正面模式図において、下側の方向の表面のことをいう。図2(a)に示すように、第1および第2のリード電極2a、2bの一部は、図2(a)の下側の方向に成形体40から露出されている。なお、本明細書において「成形体40の下面側」とは、本発明の発光装置80の他の部品等との相対的な配置関係を示すための用語である。
図1に示す本発明の発光装置80の例では、第1および第2のリード電極2a、2bの一方の端部(アウターリード部60a、60b)が、パッケージ1の下面より突出するように成形体40に埋設されている。「パッケージ1の下面」とは、「成形体40の下面側」に対応する面であり、発光装置80の実装面に相当する外表面のことをいう。
図13に、本発明の発光装置80の一例の斜視模式図を示す。図13に示すように、第1および第2のリード電極2a、2bのアウターリード部60は、上記パッケージ1の下面に沿って、主面82に対向する裏面側に向かって折り曲げられる。図13に示すように、アウターリード部60は、先端に分岐部を有し、その分岐部の少なくとも一つをパッケージ1の側面側に折り曲げることもできる。なお、図1および図13に示す本発明の発光装置80は、パッケージ1の下面を実装面とし、その実装面に対して略平行な方向へ光を発光する側面発光型発光装置80である。
さらに、図1〜4を参照して、本発明の発光装置80を具体的に説明すると、次の通りである。
図2および図4(a)に示すように、本明細書において、第1のリード電極2aのうち、成形体40に埋設されその一部が凹部底面44に露出する部分を、インナーリード部50aという。本明細書において、第1のリード電極2aのうち、成形体40から露出してパッケージ1の下面側に配置される部分を、アウターリード部60aという。本発明の発光装置80の第1のリード電極2aは、インナーリード部50aおよびアウターリード部60aを有する。第2のリード電極2bも、第1のリード電極2aと同様に、インナーリード部50bおよびアウターリード部60bを有する。
図2および図4(a)に示すように、第1のリード電極2aのインナーリード部50aは、電極端部53aと、発光素子4が実装される実装部52aと、実装部52aとアウターリード部60aとの間にある接続部51aとを有する。図2に示すように、これらの部分のうち、電極端部53aの少なくとも一部および接続部51aは成形体40に埋設されている。同様に、第2のリード電極2bのインナーリード部50bは、電極端部53bと、発光素子4が実装される実装部52bと、実装部52bとアウターリード部60bとの間にある接続部51bとを有する。これらの部分のうち、電極端部53bの少なくとも一部および接続部51bは成形体40に埋設されている。なお、図2および図4(a)に示す例では、電極端部53aおよび53bの全体が、成形体40に埋設されている。
本発明の発光装置80において、第1のリード電極2aは、接続部51aを成形体40の第1の凹部側面41側に有し、電極端部53aを成形体40の第1の凹部側面41の反対側の第2の凹部側面42側に有し、第2のリード電極2bは、接続部51bを成形体40の第2の凹部側面42側に有し、電極端部53bを成形体40の第1の凹部側面41側に有することが好ましい。第1および第2のリード電極2a、2bの電極端部53a、53bおよび接続部51a、51bが、互いに逆方向に配置されていることにより、第1および第2のリード電極2a、2bのアウターリード部60a、60bの配置を、発光装置80の実装が容易な配置とすることができ、かつ、リード電極2と、発光素子4との間の接合不良を抑制することができる。
図5および図6には、第1のリード電極2aおよび第2のリード電極2bの、別の配置の例を示す。図5および図6に示す例では、成形体40が凹部43内に設けられた電極埋設部45を有し、第1のリード電極2aの電極端部53aおよび第2のリード電極2bの電極端部53bの一部が電極埋設部45に埋設されているが、電極端部53a、53bの最先端部は露出している。図5に示す本発明の発光装置80の例でも、第1および第2のリード電極2a、2bの電極端部53a、53bの一部が、実装部52a、52bをはさむ成形体40の凹部側面方向の両側、すなわち第1の凹部側面41または第2の凹部側面42と、電極埋設部45とによって、成形体40に埋設されていることにより、発光素子4を実装するための加熱等の際のリード電極2の変形を低減することができる。その結果、リード電極2と、発光素子4との間の接合不良を抑制することができる。
図7および図8には、第1のリード電極2aおよび第2のリード電極2bの、さらに別の配置の例を示す。図7および図8に示す例では、第1および第2のリード電極2a、2bの実装部52a、52bが、正面から見てリード電極2a、2bの長手方向の辺から突出した形状の突出部を有しており、実装部52a、52bの突出部が、互い違いに、成形体40の凹部底面44の中央部に配置されている。図7および図8に示す例では、第1のリード電極2aの実装部52aの突出部が、第2の凹部側面42の側の凹部底面44の中央部に、第2のリード電極2bの突出部が、第1の凹部側面41の側の凹部底面44の中央部に配置されている。第1および第2のリード電極2a、2bの実装部52a、52bの突出部は、図7および図8に示す配置とは逆の側の凹部底面44の中央部に配置することもできる。図7および図8に示す例では、第1および第2のリード電極2a、2bの、最先端部を含む電極端部53a、53bが、成形体40に埋設されている。
図7に示す本発明の発光装置80の例では、発光素子4の正負の電極は、発光素子4の長手方向に正電極および負電極が分かれて配置されるように形成される。図7に示す本発明の発光装置80の例では、発光素子4が、パッケージ1の凹部底面44に露出した第1および第2のリード電極2a、2bの実装部52a、52bに実装される。図7に示す発光装置80の例でも、第1および第2のリード電極2a、2bの電極端部53a、53bが、実装部52a、52bをはさむ成形体40(第1および第2の凹部側面41、42)において、成形体40に埋設されていることにより、発光素子4を実装するための加熱等をする際のリード電極2の変形を低減することができる。その結果、リード電極2と、発光素子4との間の接合不良を抑制することができる。
さらに、図1〜4を参照して説明する。本発明の発光装置80において、成形体40の凹部43は、成形体40の凹部側面方向の長さよりも成形体40の上下方向に狭いことが好ましい。成形体40の凹部側面方向よりも成形体40の上下方向の長さが短いという凹部43の形状を有することにより、発光装置80の形状を、上下方向に薄い形状とすることができる。この結果、発光装置80を薄型化することができる。
本発明の発光装置80は、第1および第2のリード電極2a、2bの実装部52a、52bがそれぞれ長辺を有し、それら二つの長辺の少なくとも一部が互いに略平行に配置されることが好ましい。第1および第2のリード電極2a、2bの実装部52a、52bがそれぞれ長辺を有し、長辺が互いに略平行に配置されることにより、第1および第2のリード電極2a、2bへの発光素子4の固定を容易にすることができる。なお、図1〜4に示すように、第1および第2のリード電極2a、2bの実装部52a、52bの間隔は、すべて同じ間隔であることができる。しかしながら、第1および第2のリード電極2a、2bの実装部52a、52bの間隔は、異なる間隔であってもよい。
本発明の発光装置80では、第1および第2のリード電極2a、2bの一方の接続部51と、他の一方の電極端部53とが、対向して配置されることが好ましい。「対向して配置」とは、図2(a)に示すように、例えば、第1の凹部側面41近傍において、第1のリード電極2aの接続部51aと、第2のリード電極2bの電極端部53bとが、成形体の上下方向に互いに並ぶよう近接して配置されている状態を意味する。第1および第2のリード電極2a、2bの一方の接続部51と、他方の電極端部53とが、対向して配置されることにより、第1および第2のリード電極2a、2bの一方の接続部51および他の一方の電極端部53を、所定の成形体40に埋設することが容易となる。第1および第2の凹部側面41、42のそれぞれに、一組の電極端部53を埋設することができることから、本発明の発光装置80は、第1および第2のリード電極2a、2bの一方の接続部51と他の一方の電極端部53が、上下方向に対向して配置されることが好ましい。なお、対向する方向は、上下方向に限られず、側面方向であってもよい。
本発明の発光装置80は、第1および第2のリード電極2a、2bの接続部51a、51bの上下方向の幅は、それぞれ電極端部53b、53aと対向する部分において、電極端部53b、53aの接続部51a、51bと対向する部分における上下方向の幅の0.8〜1.2倍であることが好ましく、0.9〜1.1倍であることが好ましい。成形体40に埋設される接続部51および電極端部53の幅が、同程度であることにより、発光素子4を実装するための加熱等をする際のリード電極2の変形をより低減することができるので、リード電極2と、発光素子4との間の接合不良を確実に抑制することができる。
また、本発明の発光装置80の電極端部53a、53bの上下方向の幅は、実装部52a、52bの上下方向の幅よりも狭いことが好ましい。第1および第2のリード電極2a、2bの電極端部53a、53bの上下方向の幅が、実装部52a、52bの上下方向の幅よりも狭いことにより、発光装置の上下方向の幅の増加を防止しつつ、実装部の幅を広くすることができ、52a、52bへの発光素子4の実装を容易にすることができる。
本発明の発光装置80は、発光素子4は、はんだを用いて実装部52a、52bに実装されることが好ましい。はんだを用いたフリップチップ方式にて発光素子4を実装する場合には、実装時にパッケージ1に高温がかかるため、リード電極2等の変形が大きくなり、発光素子4への電気的導通が失われることがある。本発明の発光装置80を用いるならば、はんだを用いたフリップチップ方式にて発光素子4を実装する場合であっても、第1および第2のリード電極2a、2bの変形を低減することができるので、発光素子4への電気的導通が失われることを抑制することができる。
上述の本発明の発光装置80は、次のような構成を有することができる。すなわち、本発明の発光装置80は、発光素子4と、発光素子4が収納される凹部43を正面に有する成形体40と、成形体40に埋設され、第1および第2のリード電極2a、2bとを有するパッケージ1と、を備えた発光装置80であって、第1および第2のリード電極2a、2bは、成形体40に埋設されその一部が凹部底面44に露出するインナーリード部50a、50bと、成形体40から露出してパッケージ1の下面側に配置されるアウターリード部60a、60bとを有し、インナーリード部50a、50bは、電極端部53a、53bと、発光素子4が実装される実装部52a、52bと、実装部52a、52bとアウターリード部60a、60bとの間にある接続部51a、51bとを有し、電極端部53a、53bと接続部51a、51bとは成形体40に埋設されており、発光素子4は実装部52にフリップチップ実装されていることを特徴とする発光装置80である。本構成の発光装置80において、上述のような第1および第2のリード電極2a、2bの配置および形状、ならびに成形体40の凹部43の形状等を有することが好ましい。
上述の本発明の発光装置80は、液晶ディスプレイのバックライト、パネルメーター、表示灯や面発光スイッチおよび光学センサなどに利用可能である。また、上述したリード電極2の構造および発光素子4の実装方法は、発光装置80以外の半導体装置を製造する場合も適用することが可能である。その場合には、発光素子4の代わりに、所定の半導体素子、例えば受光素子、静電保護素子(ツェナーダイオード、コンデンサ等)、あるいはそれらを少なくとも二種以上組み合わせたものを用いて、所定の構造の第1および第2のリード電極2a、2bを有するパッケージ1に実装することができる。
次に、図1〜4に記載されている本発明の発光装置80を例に、本発明の実施の形態について、具体的に説明する。
図3に示すように、本実施の形態のパッケージ1の成形体40は、発光素子4を収納することが可能な凹部43を有している。凹部43は、発光素子が実装される凹部底面44と、発光を主に取り出される開口とを有している。凹部43を形成する内壁面の形状は、特に限定されないが、発光素子4を実装する場合、開口側へ内径が徐々に大きくなるようなテーパー形状とすることが好ましい。これにより、発光素子4の端面から発光される光を効率良く発光観測面方向へ取り出すことができる。また、光の反射を高めるため、凹部43の内壁面に銀等の金属メッキを施すなど、光反射機能を有するようにしてもよい。
パッケージ1の成形体40の形状は、上下方向よりも側面方向のテーパー角度が浅いことが好ましい。このような成形体40の形状により、光取出し効率の向上を図ることができる。また、このような成形体40の形状の場合、成形体40を薄型化することができ、凹部底面44を取り囲む壁が延びるような形状となるので、第1および第2のリード電極2a、2bの電極端部53a、53bを埋設することが容易となる。
パッケージ1の成形体40の形状について、図3を参照してさらに説明する。図3では、図2に示すパッケージに用いる成形体の模式的な正面図を図3(a)、正面図(図3(a))のA−A’およびB−B’として示す部分の模式的な断面図を図3(b)および図3(c)として示す。成形体40の凹部43の形状は、発光素子4を凹部43内に実装できるような大きさを有する形状であることが必要である。
具体的には、凹部43の形状等は、次のような寸法であることが好ましい。すなわち、凹部43の開口の上下方向の幅H2は、0.28〜0.50mmであることが好ましく、0.35〜0.4mmであることがより好ましい。凹部43の凹部底面44の上下方向の幅H3は、0.27〜0.48mmであることが好ましく、0.32〜0.39mmであることがより好ましい。凹部43の開口の、凹部側面方向の長さW2は、1.3〜2.8mmであることが好ましく、2.0〜2.5mmであることがより好ましい。凹部底面44の、凹部側面方向の長さW3は、0.5〜1.5mmであることが好ましく、0.7〜1.2mmであることがより好ましい。また、凹部43の深さL2は、0.2〜0.5mmであることが好ましく、0.29〜0.35mmであることがより好ましい。
成形体40の外形は、上述の凹部43を形成することができるような大きさを有することが必要である。具体的には、成形体40の外形は、次のような寸法であることが好ましい。すなわち、成形体40の上下方向の幅H1は、0.4〜0.7mmであることが好ましく、0.45〜0.6mmであることがより好ましい。また、別の態様では、成形体40の上下方向の幅H1は、0.40〜0.55mmであることが好ましく、0.48〜0.51mmであることがより好ましい。成形体40の側面方向の外形、すなわち、第1の成形体側面47と、第2の成形体側面48との距離W1は、2.5〜4.0mmであることが好ましく、2.8〜3.2mmであることがより好ましい。また、成形体40の奥行きL1は、0.5〜1.0mmであることが好ましく、0.6〜0.8mmであることがより好ましい。
図2に示すように、所定の形状を有する第1および第2のリード電極2a、2bは、パッケージ1の凹部底面44において成形体40の上下方向に並んで設けられる。本実施の形態の発光装置80において、第1および第2のリード電極2a、2bは、実装部52a、52bをはさむ成形体40の凹部側面方向の両側(第1および第2の凹部側面41、42)において、成形体40に埋設されている。
本実施の形態の発光装置80は、以上のように構成されたパッケージ1の凹部43内の実装部52a、52bに、発光素子4が実装され、凹部43内の発光素子4を被覆するように透光性樹脂が充填され、封止部材が形成される。次に、本実施の形態に係る発光装置80の製造工程および各構成部材について詳述する。
[工程1:リード電極2の形成]
本実施の形態では、まず第一の工程として、金属板に対し打ち抜き加工を施して、第1および第2のリード電極2a、2bとなる端部を複数対有するリードフレームを形成し、該リードフレーム表面に金属メッキを施す。なお、リード電極2のカットフォーミング工程から発光装置80の分離工程までパッケージ1の外表面に設けられたハンガーリードにかん合して、パッケージ1を支持するハンガーリードをリードフレームの一部に設けることができる。
(リード電極2)
本実施の形態におけるリード電極2は、発光素子4に電力を供給するとともに、該発光素子4を実装可能な導電体である。特に、本実施の形態に係るリード電極2は、一方の端部(インナーリード部50)がパッケージ1下面から成形体40に埋設され、他方の端部(アウターリード部60)がパッケージ1下面から突出するように成形体40の成形時に一体成形される。また、成形体40に埋設されたリード電極2の実装部52には、成形用型の一部をリード電極2に接触させることにより、パッケージ1の凹部底面44から露出するように一体成形することができる。
リード電極2の材料は、導電性であれば特に限定されないが、半導体素子と電気的に接続する部材であるはんだ等の接合部材6との接着性および電気伝導性が良いことが求められる。具体的な電気抵抗としては、300μΩ−cm以下が好ましく、より好ましくは3μΩ−cm以下である。これらの条件を満たす材料としては、鉄、銅、鉄入り銅、錫入り銅および銅、金、銀をメッキしたアルミニウム、鉄、銅等が好適に挙げられる。
プレス加工後の長尺金属板の各パッケージ1に対応する部分において、第1および第2のリード電極2a、2bは、成形後の凹部底面44において成形体40の上下方向に並んで設けられ、実装部52をはさむ成形体40の凹部側面方向の両側(第1および第2の凹部側面41、42)において、成形体40に埋設されるように配置される形状を有する。第1および第2のリード電極2a、2bの実装部52a、52bに相当する部分は、互いに分離されている。本実施形態では、凹部底面44に露出されるリード電極2の実装部52に特別な加工を施していないが、凹部43の長手方向を軸とし左右に貫通孔を少なくとも1対設けるなどして成形樹脂との結合強度を強めることも可能である。
第1および第2のリード電極2a、2bの形状について、図4を参照してさらに説明する。図4において、図2に示すパッケージに用いる第1のリード電極2aを図4(b)に、第2のリード電極2bを図4(c)に示す。第1および第2のリード電極2a、2bの形状および大きさは、上述の成形体40およびその凹部43の形状および大きさに合わせて選択することができる。
第1および第2のリード電極2a、2bのインナーリード部50a、50bの形状等は、図4を参照して、具体的には、次のような寸法であることが好ましい。すなわち、第1のインナーリード部50aの長さDa1は、1.5〜4.0mmであることが好ましく、2.5〜3.5mmであることがより好ましい。第2のインナーリード部50bの長さDb1は、1.2〜3.8mmであることが好ましく、2.2〜3.4mmであることがより好ましい。また、第1および第2のインナーリード部50a、50bの幅Da2、Db2は、0.08〜0.15mmであることが好ましく、0.11〜0.14mmであることがより好ましい。
第1および第2のリード電極2a、2bのアウターリード部60a、60bの形状等は、図4(b)および(c)を参照して、具体的には、次のような寸法であることが好ましい。すなわち、第1のアウターリード部60aの長さDa4は、0.5〜1.0mmであることが好ましく、0.65〜0.8mmであることがより好ましい。第2のアウターリード部60bの長さDb4は、0.5〜1.0mmであることが好ましく、0.65〜0.8mmであることがより好ましい。また、第1および第2のアウターリード部60a、60bの幅Da3、Db3は、0.11〜0.4mmであることが好ましく、0.28〜0.33mmであることがより好ましい。アウターリード部60の先端の形状は、T字型形状、L字型形状および単なるI字型形状等の任意の形状から、発光装置80の電気的接続方法を考慮して適宜選択することができる。図4(b)および(c)に示すT字型形状の例では、アウターリード部60の先端のT字型形状の横幅Da5、Db5は、0.4〜1.0mmであることが好ましく、0.7〜0.9mmであることがより好ましい。また、T字型形状の縦幅Da6、Db6は、0.11〜0.4mmであることが好ましく、0.15〜0.3mmであることがより好ましい。
第1および第2のリード電極2a、2bの材料の厚さは、0.10〜0.2mmであることが好ましく、0.11〜0.13mmであることがより好ましい。また、成形体40への埋設を確実にするため、第1のリード電極2aのインナーリード部50aの先端の、成形体40へ埋設される部分の長さda(図4(b)参照)は、0.4〜1.2mmであることが好ましく、0.6〜0.8mmであることがより好ましい。同様に、第2のリード電極2bのインナーリード部50bの先端の、成形体40へ埋設される部分の長さdb(図4(c)参照)は、0.2〜0.8mmであることが好ましく、0.3〜0.5mmであることがより好ましい。
なお、図4で示されるリード電極2を用いる図1の発光装置80では、インナーリード部50a、50bの先端(電極端部53a、53b)が成形体40に埋設されている。しかしながら、リード電極2が成形体40に埋設される位置は、必ずしもインナーリード部50a、50bの先端には限られない。例えば、図5および図6に示すように、リード電極2のインナーリード部50の少なくとも一部が、成形体40に埋設されていれば良い。さらには、リード電極2のインナーリード部50の厚みを変更すること、インナーリード部50を曲げること等により、インナーリード部50の一部を成形体40に埋設することもできる。
[工程2:パッケージ1の形成]
本実施の形態におけるパッケージ1は、発光素子4が実装可能で、発光素子4が実装されるリード電極2を固定保持する支持体として働く。
工程1に続いて、上記長尺金属板を成形用型である凸型および凹型の間に配置させて、これらの型を閉じる。このとき、少なくとも二つのリード電極2の接続部51および電極端部53が凸型および凹型を閉じることにより得られる空洞部内に配置されるようにする。次に、凹型背面に設けられたゲートより空洞部内へ成形材料を注入し、二つのリード電極2の接続部51および電極端部53を被覆する。上記空洞部は、パッケージ1の形状に対応している。また、成形用型において、プレス加工された長尺金属板は、プレスの打ち抜き方向と成形用型内に樹脂を注入する方向とが一致するように凸型と凹型の間に挿入配置することが好ましい。このように長尺金属板の配置方向を決定すると、リード電極2の接続部51および電極端部53により形成される空間に隙間なく樹脂を充填することができ、注入される成形樹脂が、実装部52の発光素子4を実装する方の面へ流出することを阻止することができる。
(成形材料)
本発明で用いられるパッケージ1の成形材料は特に限定されず、液晶ポリマー、ポリフタルアミド樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、6Tナイロン(登録商標)、9Tナイロン(登録商標)等の熱可塑性樹脂を用いることができる。特に、ポリフタルアミド樹脂のように高融点結晶が含有されてなる半結晶性ポリマー樹脂を用いると、表面エネルギーが大きく、開口内部に設けることができる封止樹脂や後付することができる導光板31等との密着性が良好なパッケージ1が得られる。これにより、封止樹脂を充填し硬化する工程において、冷却過程でのパッケージ1と封止樹脂との界面に剥離が発生することを抑制することができる。また、発光素子4チップからの光を効率良く反射させるために、パッケージ1の成形体40中に、発光素子や後述する蛍光物質の光を効率良く反射する材料、例えば、酸化チタン・酸化亜鉛・酸化アルミなどの白色顔料などを混合させて、成形体を白色にすることが好ましい。
[工程3:半導体素子実装]
次に、パッケージ1に設けた凹部底面44に露出されたリード電極2に対し、半導体素子を固定する。本実施の形態では、半導体素子として特に発光素子4について説明するが、本発明に使用することができる半導体素子は、発光素子4に限られず、受光素子、静電保護素子(ツェナーダイオード、コンデンサ等)、あるいはそれらを少なくとも二種以上組み合わせたものを使用することができる。
(発光素子4)
本実施の形態において使用される発光素子4として、LEDチップを用いることができる。本実施の形態におけるLEDチップは、凹部底面44の大きさに合わせて複数用いてもよいし、凹部底面44の形状に合わせて種々の形状とすることができる。
ここで、本発明において発光素子4は特に限定されないが、蛍光物質をともに用いた場合、該蛍光物質を励起可能な波長を発光できる活性層17を有する発光素子4が好ましい。このような発光素子4として、GaNなど種々の半導体を挙げることができるが、蛍光物質を効率良く励起できる短波長が発光可能な窒化物半導体(InAlGa1−X−YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)が好適に挙げられる。半導体の構造としては、MIS接合、PIN接合やpn接合などを有するホモ構造、ヘテロ構造あるいはダブルへテロ構成のものが挙げられる。半導体層の材料やその混晶度によって発光波長を種々選択することができる。また、活性層17を量子効果が生ずる薄膜に形成させた単一量子井戸構造や多重量子井戸構造とすることもできる。
窒化物半導体を使用した場合、半導体用基板にはサファイア、スピネル、SiC、Si、ZnO、GaN等の材料が好適に用いられる。結晶性の良い窒化物半導体を量産性よく形成させるためにはサファイア基板14を用いることが好ましい。このサファイア基板14上にMOCVD法などを用いて窒化物半導体を形成させることができる。例えば、サファイア基板14上にGaN、AlN、GaAIN等のバッファ層を形成し、その上にpn接合を有する窒化物半導体を形成させる。また基板は、半導体層を積層した後またはフリップチップ実装した後に、レーザリフトオフ等の方法で取り除くことも可能である。これにより、光取出し効率の高い発光装置とすることができる。
基板を有する発光素子4がフリップチップ接合される場合には、基板は透光性を有する基板を用いることが好ましく、例えば、サファイアや炭化ケイ素などの基板を好適に用いることができる。
本発明の発光ダイオードにおいて白色系を発光させる場合は、蛍光物質からの発光波長との補色関係や透光性樹脂の劣化等を考慮して、発光素子4の発光波長は400nm以上530nm以下であることが好ましく、420nm以上490nm以下であることがより好ましい。発光素子4と蛍光物質との励起、発光効率をそれぞれより向上させるためには、発光素子4の発光波長は450nm以上475nm以下であることがさらに好ましい。なお、比較的紫外線により劣化されにくい部材との組み合わせにより400nmより短い紫外あるいは可視光の短波長領域を主発光波長とする発光素子4を用いることもできる。
(接合部材6)
本実施の形態において、発光素子4を、同一面側に設けられた1対の電極をパッケージ1の成形体40の凹部43より露出された1対のリード電極2と対向させてなるフリップチップ方式にて実装すると、発光面84側に光を遮るものが存在せず、均一な発光を得ることができる。接合部材6の材料は、導電性であれば特に限定されないが、発光素子4の正負両電極およびリード電極2のメッキ材料に含まれる材料の少なくとも1種を含有することが好ましい。接合部材6の材料として、例えばAu−Sn系、Sn−Ag−Cu系、Pb−Sn系等のはんだを挙げることができる。
発光素子4の実装は、発光素子4の電極の表面に設けられたはんだで実装することが好ましい。後述するバンプ6等による実装では、発光素子4に対して荷重をかける必要があるが、リードフレームが不安定で荷重をかけにくいという問題がある。また、成形体40の凹部43が狭いので、発光素子4を載せてリフローしただけで接合できるはんだでの実装が好ましい。このようなリフロー工程を有する実装の場合には、発光装置80に対して高温の熱をかけるので、発光素子への電気的導通が失われることを抑制するという本発明の効果が特に高い。
発光素子4の実装では、発光素子4の電極の表面にはんだ材料をスパッタ法等で設けられた後、はんだ材料を介して発光素子4をリード電極2に接合することが好ましい。この場合、実装されるリード電極2側に溶融助剤(フラックス)を塗布し、その上に発光素子4を実装し、リフローするなどによって、発光素子4の電極とリード電極2とを接合することができる。
発光素子4の実装のための他の方法として、各リード電極2上にそれぞれAuからなるバンプ6を形成し、各接合部材6上に発光素子4の各電極を対向させ、熱、超音波および荷重を印加することによりバンプ6とリード電極2とを接合する方法を採用することができる。あるいは別の実施の形態では、まず、発光素子4の各リード電極2上にそれぞれ接合部材6を形成した後、各バンプ6と各リード電極2を対向させ、同様に超音波にて接合する。それぞれ形成方法の異なるバンプの種類としては、導電性ワイヤの端部をボンディングした後、該端部を残すようにワイヤを切断して得られるスタッドバンプや、所望のマスクパターンを施した後、金属を堆積させることにより得られるバンプ6等がある。また、このようなバンプ6は、リード電極2の側に先に設けることもできるし、発光素子4の電極の側に先に設けることもできるし、リード電極2と発光素子4の電極の側にそれぞれ分けて設けることもできる。
なお、発光素子4の実装は、フリップチップ実装に限られず、ダイボンディングとワイヤボンディングとを用いて実装することができる。発光素子4を実装するためのスペースである成形体40の凹部43が狭いので、発光素子4の実装は、フリップチップ実装を用いることが好ましい。
発光素子4の電極形状は、パッケージ1の第1および第2のリード電極2a、2bの実装部52a、52bへの実装に適合するように配置される。なお、発光素子4の電極形状が任意の形状である場合であっても、発光素子4をパッケージ1へ実装する際に、パッケージ1の第1および第2のリード電極2a、2bの実装部52a、52bへの実装に適合するように、絶縁膜等を介して発光素子4の電極形状を再配置することができる。図9に、本発明の発光装置に用いることのできる発光素子4の電極を配置した面の模式的な平面図を示す。また、図10に、図9に示す発光素子4の破線A−A’における模式的な断面図を示す。発光素子4の第1電極(図9および図10の例では、n側パッド電極22)および第2電極(図9および図10の例では、p側パッド電極21)の形状は、半導体積層体(図10に示すようなn型半導体層16、活性層17およびp型半導体層18等の積層体)の形状、実装するリードフレームの実装部の形状等によって設定することができる。例えば、第1電極および第2電極は、それぞれ第1のリード電極2aおよび第2のリード電極2bの実装部52a、52bに対応した形状であることが好ましい。第1電極および第2電極は、それぞれが四角形またはこれに近い形状とすることが好ましい。この場合、少なくとも、実装部52a、52bに接続される発光素子4の最表面において、第1電極および第2電極の平面形状が略同じであることが好ましい。また、半導体積層体の中央部分をはさんで、第1電極および第2電極がそれぞれ対向するように配置されていることが好ましい。図9および図10に示す発光素子4の例では、半導体積層体に接触する電極は、n側電極20およびp側全面電極19であるが、絶縁層23を配置することにより、図2に示すようなパッケージ1への実装に適合するように、n側パッド電極22およびp側パッド電極21の形状を再配置している。
第1電極および第2電極の上面(活性層17などの半導体層とは反対側の面)は、段差を有していてもよいが、略平坦であることが好ましい。ここでの平坦とは、半導体積層体のn型半導体層16の活性層17と接する側と反対側の面から第1電極の表面(第1電極の半導体積層体とは反対側の面)までの高さと、第2電極の表面までの高さとが、略同じであることを意味する。ここでの略同じとは、半導体積層体の高さの±10%程度の変動は許容される。このように、第1電極および第2電極の上面を略平坦、つまり、実質的に面一とすることにより、リードフレーム上に水平に実装することが容易となる。このような第1電極および第2電極を形成するためには、例えば、電極上にメッキ等で金属膜を設け、その後、略面一となるよう研磨や切削を行うことで実現することができる。
また、電極と半導体積層体との間(図10に示す例では、p側全面電極19とp型半導体層18との間、またはn側電極20とn型半導体層16との間)に、両者の電気的な接続を阻害しない範囲で、DBR(分布ブラッグ反射器)を配置してもよい。DBRは、例えば、任意に酸化膜等からなる下地層の上に、低屈折率層と高屈折率層とを積層させた多層構造であり、所定の波長光を選択的に反射する。具体的には屈折率の異なる膜を1/4波長の厚みで交互に積層することにより、所定の波長を高効率に反射させることができる。材料として、Si、Ti、Zr、Nb、Ta、Alからなる群より選択された少なくとも一種の酸化物または窒化物を含んで形成することができる。
例えば、低屈折率層をSiO、高屈折率層をNb、TiO、ZrOまたはTa等とすることができる。具体的には、下地層側から順番に(Nb/SiO(nは2〜5)が挙げられる。DBRの総膜厚は0.2〜1μm程度であることが好ましい。このDBRは、上述の絶縁膜として用いられてもよい。これにより、発光装置の光取出し効率を高めることができる。
発光装置80の信頼性を向上させるため、フリップチップ実装された発光素子4の正負両電極間とパッケージ1の凹部底面44に露出されたリード電極2との間に生じた隙間には、アンダフィルを充填してもよい。アンダフィルの材料は、例えばエポキシ樹脂、シリコーン樹脂等の熱硬化性樹脂等を用いることができる。発光素子4からの光取出しを高めるため、アンダフィルには光反射性を有するフィラー、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、およびそれらの複合混合物等が樹脂に混入されてもよい。アンダフィルの量は、発光素子4とリード電極2との間に生じた隙間を埋めることができる量であればよいが、リード電極2を広く覆っていてもよく、また、成形体40の一部を覆っていてもよい。特に、アンダフィルが、成形体40の凹部43内でのリード電極2と成形体40との境界部分(角部)を覆っていることが好ましい。このような角部を光反射性のある樹脂で覆い、曲面状の形状とすることで、発光素子の光取出しを向上させることができる。
[工程4:封止]
次に、発光素子4を外部環境から保護するため透光性の封止部材を設ける。発光素子4あるいはリード電極2等を覆うようにパッケージ1の凹部43内に、封止部材の材料を充填し、硬化させることにより発光素子4等を被覆する。
(封止部材)
封止部材の材料は透光性であれば特に限定されず、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、フッ素樹脂、および、それらの樹脂を少なくとも1種以上含むハイブリッド樹脂等、耐候性に優れた透光性樹脂を用いることができる。耐光性の高い材料(例えばジメチルシリコーン)、ガスバリア性の高いもの(例えばフェニルシリコーン)が好ましい。また、封止部材は有機物に限られず、ガラス、シリカゲルなどの耐光性に優れた無機物を用いることもできる。また、本実施の形態において封止部材は、粘度増量剤、光拡散剤、顔料、蛍光物質等、使用用途に応じてあらゆる部材を添加することができる。光拡散剤として例えば、チタン酸バリウム、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化珪素、二酸化珪素、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、および、それらを少なくとも1種以上含む混合物等を挙げることができる。さらにまた、封止部材の発光面84側を所望の形状にすることによってレンズ効果を持たせることができ、発光素子4のチップからの発光を集束させたりすることができる。具体的には、凸レンズ形状、凹レンズ形状さらには、発光観測面から見て楕円形状やそれらを複数組み合わせた形状にすることができる。封止部材は1層でもよいが、2層以上に形成されてもよい。
(蛍光物質)
本発明の発光装置80では、発光素子4、封止部材、アンダフィルおよびパッケージ1等の各構成部材中および/またはその周辺に無機蛍光物質や有機蛍光物質のような種々の蛍光物質を配置させることができる。また、本実施の形態における蛍光物質は、封止部材の発光観測面側表面を被覆するように封止部材の外部に設けられる他、封止部材の発光観測面側表面および発光素子4から離間させた位置に、蛍光体を含む層あるいはフィルターとして封止部材の内部に設けることもできる。
本発明の発光装置80に用いることのできる蛍光物質の一例として、発光素子4として青色発光する窒化ガリウム系発光素子を用いる場合、青色光を吸収して黄色〜緑色系発光するYAG系、LAG系、緑色発光するSiAlON系(βサイアロン)、赤色発光するSCASN、およびCASN系の蛍光体を単独または組み合わせて用いることができる。
[工程5:発光装置80毎に分離]
次に、リードフレームから各リード電極2との連結部分を切断して個々の発光装置80に分離する。なお、パッケージ1を支持するハンガーリードを設けた場合は、以下に述べるフォーミングを行った後、ハンガーリードによる支持を取り除き、図1に示されるようなパッケージ1とする。ハンガーリードを利用することにより、フォーミング工程が各1対のリード電極2に対してまとめて行えるため、発光装置80の形成工程数を減らし作業性を向上させることができる。
[工程6:リード電極2のフォーミング]
次に、図13に示すように、パッケージ1の端面から突出した第1および第2のリード電極2を、パッケージ1の下面にそって折り曲げる。
本実施の形態において、第1および第2のリード電極2a、2bがパッケージ1の下面から突出してアウターリード部60を形成している場合、アウターリード部60はパッケージ1の正面に対向する裏面側に向かって折り曲げることが好ましい。これにより発光面84側に実装ハンダ等が悪影響を及ぼすことなく、発光装置80を配線基板に実装することができる。なお、本発明の接続端子部の構造は、パッケージ1の下面から突出した部分とそこから分岐した部分を有していることが好ましい。分岐部は好ましくは突出した部分に対して直角である。分岐は、1つ(L字型)であってもよく、2つ以上(T字型)等のであってもよい。
以下、本発明に係る実施例について詳述する。なお、本発明は以下に示す実施例のみに限定されないことは言うまでもない。
(実施例1)
図9は、本実施例におけるLEDチップの電極を配置した面の模式的な平面図を示し、図10は、図9の破線A−A’における模式的な断面図を示す。ここで、LEDチップの電極の最表面(p側パッド電極21およびn側パッド電極22の表面)には、70:30のAu−Snのはんだが、30μmの厚みで設けられている。このはんだは、電極の形成と同時に行うことができる。具体的には、LEDチップの電極形成用のマスクを用いて、スパッタ法により、はんだを電極の上に膜状に形成することができる。
0.15mm厚の鉄入り銅からなる長尺金属板に対し打ち抜き加工を施し、各パッケージ1に挿入される第1および第2のリード電極2a、2bを複数有するリードフレームを形成する。また、光反射率を向上させるため、リードフレーム表面にAgメッキを施す。
次に、図4(a)に示すような形状の第1および第2のリード電極2a、2bが連続した状態で形成されたリードフレームが挿入されて閉じられた成形用型内に、パッケージ1の下面側に相当するゲートから溶融されたポリフタルアミド樹脂を流し込み硬化させ、図2に示す構造のパッケージ1を形成する。パッケージ1は、発光素子4を収納可能な凹部43を有し、凹部底面44から第1および第2のリード電極2a、2bの一部が実装部52a、52bとして露出され、それぞれの電極端部53a、53bが成形体40に埋設されるように成形されている。また、パッケージ1の下面から突出されたリード電極2のそれぞれは、リードフレームと接続されている。
このように形成されたパッケージ1の凹部底面44に露出されたリード電極2の実装部52に、フラックスをピン転写で設ける。そして、発光素子4(LEDチップ)のはんだを設けた電極が、フラックスと接するように、パッケージ1の凹部底面44から露出された各リード電極2とそれぞれ対向させて配置する。そして、リフロー炉にて270℃での加熱を行い、はんだを溶融させ、発光素子4と各リード電極2との電気的導通を取るためのフリップチップ実装を行う。
次に、封止部材を形成する。まず、フェニルメチル系シリコーン樹脂組成物100wt%(屈折率1.53)に対して、蛍光体としてYAG、拡散剤として平均粒径1.0μm、吸油量70ml/100gである軽質炭酸カルシウム(屈折率1.62)を3wt%含有させた硬化性組成物を準備する。
こうして得られた硬化性組成物をパッケージ1の凹部43内に、凹部43の両端部上面と同一平面ラインまで充填させる。最後に、70℃×3時間、および150℃×1時間熱処理を施す。これにより、凹部43の両端部上面から中央部にかけて略左右対称の放物線状に滑らかな凹みを有する発光面84が得られる。また、硬化性組成物の硬化物からなる封止部材は、発光素子4から近い側に、蛍光体と拡散剤の含有量の多い第一の層と、発光素子4から離れた側に該第一の層より拡散剤の含有量が少ないか、もしくは含有していない第二の層との2層に分離しており、LEDチップの表面は第一の層にて被覆されている。さらに、第一の層は、凹部底面44からLEDチップの表面にかけて連続して形成されていることが好ましい。これにより、LEDチップから発光される光を効率良く外部へ取り出すことができるとともに良好な光の均一性が得られる。
このようにして得られた発光装置80は、発光素子4への電気的導通が失われることを抑制することのできるものである。
(実施例2)
図11は、本発明の発光装置80を用いた面状光源の一実施例を示す模式的な斜視図であり、図12は、図11に示す発光装置80の断面図である。なお、図11において影になる部分は点線で示す。
本実施例における面状光源は、実施例1と同様にして形成される発光装置80と、アクリル樹脂を材料とする透光性部材である導光板31とからなる。導光板31は、複数の発光装置80を装着するための装着面33を有する。また、導光板31は、複数の発光装置80からの光をそれぞれ導光板31内部に導入する光入射部34を一側面に有し、導光板31の内壁面における反射を利用して他の一側面に設けられた光出射面35から面状に光を照射する。なお、光入射部34の壁面には、発光装置80からの光が導光板31内へ広範囲に入射するようにプリズム形状(図示せず)を設けることもできる。
本発明に係る発光装置80は、高い光束が要求される液晶ディスプレイのバックライト、パネルメーター、表示灯や面発光スイッチおよび光学センサなどに利用可能である。
1 パッケージ
2 リード電極
2a 第1のリード電極
2b 第2のリード電極
4 発光素子
6 接合部材(バンプ)
14 サファイア基板
16 n型半導体層
17 活性層
18 p型半導体層
19 p側全面電極
20 n側電極
21 p側パッド電極(第2電極)
22 n側パッド電極(第1電極)
23 絶縁層
31 導光板
33 装着面
34 光入射部
35 光出射面
40 成形体
41 第1の凹部側面
42 第2の凹部側面
43 凹部
44 凹部底面
45 電極埋設部
47 第1の成形体側面
48 第2の成形体側面
50、50a、50b インナーリード部
51、51a、51b 接続部
52、52a、52b 実装部
53、53a、53b 電極端部
60、60a、60b アウターリード部
80 発光装置
82 主面
84 発光面

Claims (13)

  1. 発光素子と、
    前記発光素子が収納される凹部を正面に有する成形体と、前記成形体に埋設されるとともに、一部が前記凹部の底面に露出され、一部が前記成形体の下面側に配置される第1および第2のリード電極とを有するパッケージと、を備えた発光装置であって、
    前記発光素子は、前記凹部底面に露出した前記第1および第2のリード電極の実装部に実装され、
    前記第1および第2のリード電極は、前記凹部の底面において前記成形体の上下方向に並んで設けられ、前記実装部をはさむ前記成形体の凹部側面方向の両側において、前記成形体に埋設されていることを特徴とする発光装置。
  2. 前記発光素子が、フリップチップ実装された請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記第1および第2のリード電極は、前記成形体に埋設されその一部が前記凹部の底面に露出するインナーリード部と、前記パッケージの下面側に配置されるアウターリード部を有し、
    前記インナーリード部は、電極端部と、前記発光素子が実装される実装部と、前記実装部と前記アウターリード部との間にある接続部とを有し、前記電極端部の少なくとも一部と前記接続部とは前記成形体に埋設されており、前記第1のリード電極は、前記接続部を前記成形体の第1の凹部側面側に有し、前記電極端部を前記成形体の第1の凹部側面の反対側の第2の凹部側面側に有し、前記第2のリード電極は、接続部を前記成形体の第2の凹部側面側に有し、前記電極端部を前記成形体の第1の凹部側面側に有することを特徴とする請求項1または2に記載の発光装置。
  4. 前記凹部は、前記成形体の凹部側面方向の長さよりも前記成形体の上下方向の長さが短いことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の発光装置。
  5. 前記第1および第2のリード電極の前記実装部がそれぞれ長辺を有し、前記それぞれの長辺の少なくとも一部が略平行に配置される、請求項1から4のいずれか1項に記載の発光装置。
  6. 前記第1および第2のリード電極の一方の前記接続部と他の一方の前記電極端部が、対向して配置される、請求項3から5のいずれか1項に記載の発光装置。
  7. 前記第1および第2のリード電極のそれぞれの前記接続部の上下方向の幅が、前記電極端部と対向する部分において、前記電極端部の上下方向の幅の0.8〜1.2倍である、請求項3から6のいずれか1項に記載の発光装置。
  8. 前記電極端部の上下方向の幅は、前記実装部の上下方向の幅よりも狭いことを特徴とする請求項3から7のいずれか1項に記載の発光装置。
  9. 前記発光素子は、はんだを用いて前記実装部に実装されることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の発光装置。
  10. 発光素子と、
    前記発光素子が収納される凹部を正面に有する成形体と、前記成形体に埋設され、第1および第2のリード電極とを有するパッケージと、を備えた発光装置であって、
    前記第1および第2のリード電極は、前記成形体に埋設されその一部が前記凹部の底面に露出するインナーリード部と、前記パッケージの下面側に配置されるアウターリード部とを有し、
    前記インナーリード部は、電極端部と、前記発光素子が実装される実装部と、前記実装部と前記アウターリード部との間にある接続部とを有し、前記電極端部と前記接続部とは前記成形体に埋設されており、前記発光素子は実装部にフリップチップ実装されていることを特徴とする発光装置。
  11. 前記第1および第2のリード電極は、前記凹部の底面において前記成形体の上下方向に並んで設けられていることを特徴とする請求項10に記載の発光装置。
  12. 前記第1のリード電極は、前記接続部を前記成形体の第1の凹部側面側に有し、前記電極端部を前記成形体の第1の凹部側面の反対側の第2の凹部側面側に有し、前記第2のリード電極は、接続部を前記成形体の第2の凹部側面側に有し、前記電極端部を前記成形体の第1の凹部側面側に有することを特徴とする請求項10から11のいずれか1項に記載の発光装置。
  13. 前記凹部は、前記成形体の凹部側面方向よりも前記成形体の上下方向に狭いことを特徴とする請求項10から12のいずれか1項に記載の発光装置。
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