JP2015031892A - 画像加熱装置、及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】パターンの光学的な検知装置を設けることなく、ベルト部材の回転軸線方向のがたつき状態を正確に判断して交換時期などを通知できる画像加熱装置を提供する。
【解決手段】給電ブラシ7は、電極領域Sに当接して配置される。排紙下ローラ62は、ニップ部Nを搬送されるシートに当接可能である。電源5は、給電ブラシ7と排紙下ローラ62との間に電圧を印加してシートに電流を流す。電流検出部8は、電源5が電圧を印加した際にシートに流れる電流を検出する。制御部111は、電流検出部8が検出した電流が所定電流未満のとき、シートの加熱処理を停止させて、定着ベルト1又は定着装置100の交換を要求する画像の表示を行う。
【選択図】図2
【解決手段】給電ブラシ7は、電極領域Sに当接して配置される。排紙下ローラ62は、ニップ部Nを搬送されるシートに当接可能である。電源5は、給電ブラシ7と排紙下ローラ62との間に電圧を印加してシートに電流を流す。電流検出部8は、電源5が電圧を印加した際にシートに流れる電流を検出する。制御部111は、電流検出部8が検出した電流が所定電流未満のとき、シートの加熱処理を停止させて、定着ベルト1又は定着装置100の交換を要求する画像の表示を行う。
【選択図】図2
Description
本発明は、トナーを用いてシートに画像を形成する画像形成装置に関し、詳しくはベルト部材を用いてトナー画像を担持したシートを加熱処理する画像加熱装置に関する。
像担持体に形成したトナー像をシートに転写し、トナー像が転写されたシートを画像加熱装置の一例である定着装置で加熱処理してシートに画像を定着させる画像形成装置が広く用いられている。高温に加熱したベルト部材をシートの画像面に当接させてトナー像を担持したシートを加熱処理する定着装置も広く用いられている。セラミックヒータを設けたスライダによって内側面を支持されたベルト部材と、弾性層を設けたローラ部材との間にシートをニップして加熱処理する定着装置も広く用いられている(特許文献1、2)。
特許文献1の定着装置は、ベルト部材に導電層を設けて、シートの加熱処理時のベルト部材にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加している。トナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加してトナーがシート側へ移転する方向の電流を流すことで、加熱処理時の水蒸気発生によるトナー像の乱れを軽減している。
特許文献2には、ベルト部材の外側面に形成されたパターンを検出して、画像加熱装置の運転条件にフィードバックする制御が示される。
ベルト部材の端部が摩耗するとベルト部材が回転軸線方向にがたつきを起こして好ましくない。がたつきが大きくなってベルトエッジがシートの内側まで入り込むと、ベルト部材を介することなくシートが非回転のヒータと直接に摺擦してトナー像が乱れてしまう。ベルトエッジがシートの内側まで入り込まなくても、ベルト部材が回転軸線方向にがたつきを起こすと、ベルト部材の端部に配置した電極で接触不良を発生し易くなって導電層に安定した電圧を印加できなくなる場合がある。
そこで、特許文献2に示されるように、ベルト部材の外側にパターンを形成して光学的に回転駆動の変動を検出して、回転駆動の変動が所定の許容水準を超えると画像形成を禁止してベルト部材の交換を促す表示を行う制御が提案された。
しかし、ベルト部材の端部が摩耗してもベルト部材の明確な回転駆動の変動には至らない場合もある。ベルト部材の回転軸線方向のがたつき以外の一時的な要因で回転変動を生じた場合に、ベルト部材の端部が摩耗していなくても画像形成が禁止される可能性がある。高温でスペースの余地の無い定着装置内にパターンの光学的な検知装置を新たに配置する必要もある。
本発明は、パターンの光学的な検知装置を設けることなく、ベルト部材の回転軸線方向のがたつき状態を正確に判断して交換時期などを通知できる画像加熱装置を提供することを目的としている。
本発明の画像加熱装置は、導電層を有してシートに当接してシートを加熱するベルト部材と、前記ベルト部材に当接してシートのニップ部を形成する回転体と、前記ベルト部材の回転軸線方向の端部に配置されて前記導電層に接続する電極と、前記電極に当接して配置された第一電極部材と、前記ニップ部を搬送されるシートに当接可能な第二電極部材と、前記第一電極部材と前記第二電極部材との間に電圧を印加してシートに電流を流す電源と、前記電源が電圧を印加した際にシートに流れる電流を検出する電流検出部と、前記電流検出部が検出した電流が所定電流未満のとき、前記ベルト部材の交換に関する出力を実行する実行部と、を備えるものである。
本発明の画像形成装置では、ベルト部材の回転軸線方向のがたつきが所定水準を超えるとベルト部材の電極パターンと第一電極部材との間に接触不良が発生することを積極的に利用してシートの加熱処理を停止させる。したがって、パターンの光学的な検知装置を設けることなく、ベルト部材の回転軸線方向のがたつき状態を正確に判断して交換時期などを通知できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
<実施例1>
図1に示すように、画像形成部の一例である画像形成装置120は、像担持体の一例である感光ドラム101に形成したトナー像をシートに転写する。画像加熱装置の一例である定着装置100は、画像形成装置120でトナー像を転写されたシートを加熱処理する。
図1に示すように、画像形成部の一例である画像形成装置120は、像担持体の一例である感光ドラム101に形成したトナー像をシートに転写する。画像加熱装置の一例である定着装置100は、画像形成装置120でトナー像を転写されたシートを加熱処理する。
図2に示すように、ベルト部材の一例である定着ベルト1は、導電層の一例であるプライマー層を有して、シートに当接してシートを加熱する。回転体及びローラ部材の一例である加圧ローラ2は、定着ベルト1に当接してシートのニップ部Nを形成する。電極の一例である電極領域Sは、定着ベルト1の回転軸線方向の端部に配置されてプライマー層12に接続する。
第一電極部材の一例である給電ブラシ7は、電極領域Sに当接して配置される。第二電極部材の一例である排紙下ローラ62は、ニップ部Nを搬送されるシートに当接可能である。電源の一例である電源5は、給電ブラシ7と排紙下ローラ62との間に電圧を印加してシートに電流を流す。
(画像形成装置)
図1は画像形成装置の構成の説明図である。図1に示すように、画像形成装置120は、電子写真プロセスを利用して、感光ドラム101に形成したトナー像をシートに転写して定着装置100で加熱処理するレーザビームプリンタである。
図1は画像形成装置の構成の説明図である。図1に示すように、画像形成装置120は、電子写真プロセスを利用して、感光ドラム101に形成したトナー像をシートに転写して定着装置100で加熱処理するレーザビームプリンタである。
画像形成装置120は、ホストコンピュータなどの外部装置115から出力されるプリント指令に応じて制御部111が所定の画像形成シーケンスを実行し、この画像形成シーケンスに従って所定の画像形成動作を行う。制御部111は、CPUとROMやRAMなどのメモリとからなり、メモリには画像形成シーケンスなど画像形成に必要な各種プログラムなどが記憶されている。
感光ドラム101を囲んで、帯電ローラ102、露光装置103、現像装置104、転写ローラ109、ドラムクリーニング装置105が配置される。
感光ドラム101は、アルミニウム製シリンダの外周面に感光層を形成しており、所定のプロセススピードで矢印方向に回転する。
帯電ローラ102は、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加されて感光ドラム101を一様な負極性の電位に帯電させる。
露光装置103は、画像を展開した走査線画像信号をON−OFF変調したレーザービームを回転ミラーで走査して、感光ドラム101に静電像を書き込む。
現像装置104は、負極性に帯電したトナーを感光ドラム101に移転させて静電像をトナー像に現像する。
転写ローラ109は、感光ドラム101に当接してシートPのニップ部Ntを形成する。転写ローラ109に正極性の直流電圧が印加されることにより、感光ドラム101に担持された負極性のトナー像がシートPへ移転する。
ドラムクリーニング装置105は、感光ドラム101にクリーニングブレードを摺擦させて感光ドラム101上の転写残トナーを回収する。
給紙ローラ107は、シートカセット106から引き出したシートPを1枚ずつに分離して、レジストローラ108へ送り出す。レジストローラ108は、感光ドラム101のトナー像にタイミングを合わせてシートPをニップ部Ntへ送り込む。ニップ部Ntで挟持搬送されてトナー像を転写されたシートPは、定着装置100で加熱処理されて表面にトナー像を定着される。トナー像が加熱定着されたシートPは、定着装置100を出て排出ローラ112に搬送され、排出ローラ112によって排出トレー113上に排出される。
操作パネル114は、画像形成動作中やスタンバイ中などの装置状態や、エラーなどの異常をユーザーに知らせる表示装置を有する。
(定着装置)
図2は定着装置の構成の説明図である。図3は加圧ローラの構成の説明図である。図2中、(a)はシートの搬送方向から見た図、(b)はシート搬送方向に垂直な断面である。
図2は定着装置の構成の説明図である。図3は加圧ローラの構成の説明図である。図2中、(a)はシートの搬送方向から見た図、(b)はシート搬送方向に垂直な断面である。
図2の(b)に示すように、定着装置100は、フィルム加熱方式の定着装置である。フィルム加熱方式の定着装置は、ヒータへの通電を開始し定着可能温度まで上昇するのに要する時間が短いため、プリント指示を待つ待機中の消費電力が少ないというメリットがある。
定着装置100は、定着ベルト1と加圧ローラ2の間に形成されるニップ部Nにてトナー像を担持したシートPを加圧加熱して、シートPに画像を定着させる。未定着のトナー像を担持したシートPは定着装置100の定着ニップ部Nに搬送される。シートPは、ニップ部Nに到達すると、加圧ローラ2により搬送され、シートP上で未定着画像を形成するトナーTは、ニップ部Nを通過することにより熱定着される。シートPは、ニップ部Nを通過したあと排紙上ローラ61と排紙下ローラ62に挟持搬送されて定着装置100外へ排出される。
加圧ローラ2は、駆動モータ116に駆動されて矢印R2方向に回転する。定着ベルト1は、加圧ローラ2の回転に伴って矢印R1方向に従動回転する。
図3に示すように、加圧ローラ2は、芯金21の周面に弾性層22を配置して、弾性層22の外側を離型性の高い表面層23で覆っている。芯金21は、アルミやステンレスなどの金属である。弾性層22は、耐熱性を備えたシリコンゴムなどで形成される。表面層23は、PTFE(ポリテトラフルオロエチレンエラストマー)材料や、PFA(ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂)などの離型性に優れたチューブなどを用いる。
図2の(b)に示すように、定着ベルト1の内部空間に、加圧ステー41とスライダ4とヒータ3とが非回転に配置される。スライダ(フィルムガイド)4の下面にヒータ3が固定されている。ヒータ3は、セラミック基板上に通電発熱抵抗体の発熱パターンを形成し、発熱パターンの表面をガラス材料で覆っている。定着ベルト1は、耐熱潤滑剤(シリコングリス)が塗布されたヒータ3の表面を摺擦して移動する。
ヒータ3の背面に温度センサ(サーミスタ)43が配置される。温度制御部117は、温度センサ43の検出温度が所定の目標温度になるようにヒータ3に流す電流をON−OFF制御する。
図2の(a)に示すように、加圧ステー41の両端に規制フランジ91、92が固定されている。規制フランジ91、92は、不図示の加圧機構によって下方に付勢される。規制フランジ91、92にかけた荷重は、加圧ステー41を介してスライダ4を加圧ローラ2に加圧して、定着ベルト1と加圧ローラ2との間にニップ部Nを形成する。
定着ベルト1は、規制フランジ91、92に両端の縁を当接させることにより、回転軸線方向の位置を規制されている。
(定着ベルト)
図4は定着ベルトの層構成の説明図である。図5はベルト部材における給電電極の配置の説明図である。
図4は定着ベルトの層構成の説明図である。図5はベルト部材における給電電極の配置の説明図である。
図2の(b)に示すように、定着装置100では、環境条件や記録材の種類によっては、定着尾引きと称される現象や定着オフセットと称される現象が問題になる。定着尾引きは、高湿度環境や水分量の多いシートで、ニップ部Nにおいて加熱されたシートから発生する水蒸気がトナーを搬送方向の上流側へ吹き飛ばしてトナー像が乱れる現象である。定着オフセットは、薄いシートや定着ベルト1の温度上昇によって、定着時にトナー像の一部が定着ベルトに付着して連れ回って、シートP上の画像を汚してしまう現象である。
尾引き現象や定着オフセット現象を抑制するために、制御部111は、シートPの加熱処理中、定着ベルト1にトナーの帯電極性と同極性の直流電圧を印加して、定着ベルト1とシートPの間に電流を流している。
電源5は、制御部111よりの信号でONとOFFを制御される。電源5からの出力は、定着ベルト1の接点部Sに電圧を印加する。排紙下ローラ62は、導電性のゴム材料で形成され、接地電位に接続されている。
これにより、シートPが定着ニップ部Nと排紙下ローラ62に接触しているときにシートPに電流が流れ、定着ベルト1とシートPの間に発生した電界が、トナー像をシートPの表面へ押し付ける方向の力を作用させる。
排紙下ローラ62は、カーボンブラックを分散配合したEPDM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム材料)などの導電性材料を金属軸の周囲に形成している。
図4に示すように、定着ベルト1のベース層11は、ポリイミドなどの耐熱性、耐摩耗性に優れた材料で構成され、カーボンブラックなどの導電性粒子を分散させて導電性を付与している。
定着ベルト1の最外殻に配置されたトップ層13は、PFAなどの離型成に優れたフッ素樹脂材料で構成され、導電性粒子を分散させて体積抵抗を1×108〜1×1014[Ωcm]程度に調整してある。ベース層11とトップ層13の間に配置された中間層12は、ベース層11とトップ層13を接着するためのプライマー層である。中間層12も導電性粒子を分散させて導電性を付与している。
図5に示すように、定着ベルト1の端部にハッチングを施した外側一周の電極領域Sが配置される。電極領域Sには、トップ層13が存在せず、プライマー層12の一部が露出している。電極領域Sは、プライマー層12に上述の電圧を印加するための領域である。
図2の(b)に示すように、電源5は、トナーTの帯電極性と同極性の直流電圧をプライマー層12に印加する。印加された直流電圧により、電源5から図5の電極領域S、プライマー層12、トップ層13を経てシートPを通って排紙下ローラ62へ抜ける電気回路が形成される。電源5は、この電気回路に電流を流して、ニップ部Nに電界を形成して、トナーTをシートP方向へ押し付ける力を作用させる。
(実施例1の制御)
図6は実施例1における電流検出構成の説明図である。図7は実施例1における制御のフローチャートである。図6中、(a)はシートの搬送方向から見た図、(b)はシート搬送方向に垂直な断面である。
図6は実施例1における電流検出構成の説明図である。図7は実施例1における制御のフローチャートである。図6中、(a)はシートの搬送方向から見た図、(b)はシート搬送方向に垂直な断面である。
図2に示すように、電流検出部の一例である電流検出部8は、電源5が電圧を印加した際にシートに流れる電流を検出する。実行部および停止部の一例である制御部111は、電流検出部8が検出した電流が所定電流未満のとき、定着ベルト1の交換に関する出力を実行する。例えば、定着装置100の交換を要求する画像の表示を行う。制御部111は、電流検出部8が検出した電流が所定電流未満であればシートの加熱処理を停止させる。
図2の(a)に示すように、定着装置100では、シートPの加熱処理が累積して定着ベルト1の端部が規制フランジ91、92との摺擦によって摩耗すると、定着ベルト1の回転軸線方向のがたつきが大きくなることがある。また、裏紙を使用して印刷を行う際にシートPにステイプルの針を残したまま画像形成を行うと、ステイプルの針がニップ部Nを挟持搬送されて、定着ベルト1の端部を変形させて、定着ベルト1の回転軸線方向のがたつきが大きくなることがある。
定着ベルト1の接点領域S側の端部が摩耗等して接点領域Sの部分が無くなると、電源5から接点領域Sを通じて定着ベルト1へ電圧供給を受けられなくなる。また、定着ベルト1の接点領域Sと反対側の端部が摩耗等して定着ベルト1が接点領域S側へ寄り移動した場合、電源5から接点領域Sを通じて定着ベルト1へ電圧供給を受けられなくなる。定着ベルト1へ電圧供給を受けられなくなると、トナーTをシートP方向へ押し付ける力が失われて、尾引き現象やオフセット現象が発生し易くなる。
定着ベルト1の端部の摩耗等が進行して定着ベルト1の回転軸線方向の長さがシートPの搬送幅よりも短くなると、シートPのトナー像がニップ部Nにて固定されたヒータ3に摺擦して掻き取られるので、出力画像が乱れる。シートP上に掻き取られたトナー像が付着したり、シートPの搬送不良が発生してシートジャムに至ったりすることもある。
図6の(b)に示すように、そこで、実施例1では、定着ベルト1に直流電圧を印加して検出した電流値に基づいて定着ベルト1の摩耗等を判別して、定着ベルト1又は定着装置100の適正な交換時期を通知する。これにより、画像形成装置120における画像不良や搬送不良の発生を未然に防止する。
図6の(b)に示すように、ニップ部Nの直後に排紙センサ10が配置される。制御部111は、排紙センサ10の出力に基づいて、シートPが所定の時間で通過するかどうかを監視している。
導電性の給電ブラシ7は、定着ベルト1の接点領域Sに接触するように配置される。電源5は、電流検出部8、給電ブラシ7、接点領域Sを経由して定着ベルト1のプライマー層(12:図4)へ負極性の所定の電圧を印加する。実施例1では、トナーの帯電極性がマイナスなので、−500Vを印加している。トナーの帯電極性によって電圧の正負は変更する必要がある。電流検出部8は、シートPから電源5へ流れ込む電流値を制御部111へ出力する。
図6の(b)に示すように、シートPは、排紙センサ10をONした後に、排紙上ローラ61と排紙下ローラ62のニップ部Nhに到達して、排紙下ローラ62からシートPへ電流が流れ込み始める。実施例1では、排紙センサ10からニップ部Nhまでの距離は10mmであるため、排紙センサONからシートPがニップ部Nhへ到達するまでの時間tsは、10[mm]/200[mm/sec]=50[msec]である。したがって、タイマースタートして時間ts経過後から時間tpに達するまでの時間(tp−ts)、シートPがニップ部Nとニップ部Nhとに同時にニップされてシートPに電流が流れる。そして、図6の(a)に示すように、時間(tp−ts)において電流検出部8を流れる電流が電流値Iが閾値I0以下の場合、定着ベルト1が摩耗等して給電ブラシ7と接点領域Sとが正常に接触していない可能性がある。
電流値Iが閾値I0以下の場合、定着ベルト1の接点領域Sと給電ブラシ7の接続が切れて、電源5の出力電圧が定着ベルト1のプライマー層(12:図4)に正常に印加されなくなった可能性がある。接点領域Sがある定着ベルト1の端部が摩耗等して接点領域Sが消失した可能性がある。あるいは、定着ベルト1の接点領域Sと反対側の端部が摩耗等して、定着ベルト1が摩耗等した端部側へ寄り移動したため、接点領域Sと給電ブラシ7が接触しなくなった可能性がある。
シートPが定着ニップ部Nと排紙下ローラ62に接触しているときに電流検出部8を流れる電流値は、シートの種類、幅、吸湿具合によって異なるが、実施例1では−500V印加時に最大で1.2μA、最小で0.1μAであった。また、定着ベルト1の端部が破損した場合、電流検出部8を流れる電流値は0.03μA以下であった。それゆえ、実施例1では、閾値I0を0.08μAとした。
図7に示すように、制御部111は、プリント指令を制御部111が受信したら(S100)、プリント指令の受信情報からシートPの長さを取得して電流検出時間tpを算出する(S101)。
電流検出時間tpは、シートPの先端が排紙下ローラ62に接触してから、シートPの後端が定着ニップ部Nを通過終了するまでの時間である。例えば、シートPがA4サイズを短辺と平行な方向に搬送する場合、ニップ部Nから排紙下ローラ62までの距離が30mmでシートPの搬送速度が200mm/secである。このとき、tp=(210[mm]−30[mm])/200[mm/sec]=900[msec]となる。
制御部111は、プリント指令の受信情報から取得したシート情報から、シートPがOHTなどの樹脂シートか否かを判断する(S102)。シートPが樹脂シート(絶縁体)の場合、電源5が給電ブラシ7と排紙下ローラ62の間に電圧を印加してもシートPに電流が流れないため、電流検出は行わない。
制御部111は、シートPが樹脂シートの場合(S102のYes)、電流検出を伴わない画像形成を実行して、画像形成終了後速やかに画像形成装置120を停止させる(S119)。
制御部111は、シートPが樹脂シートでない場合(S102のNo)、画像形成を開始して(S103)、電源5の出力をONにする(S104)。
図1に示すように、制御部111は、給紙ローラ107を回転させてシートPの搬送をスタートして給紙を開始する(S105)。シートPは、感光ドラム101からトナー像を転写された後にニップ部Nを通過して画像を定着され、排紙センサ10に到達して排紙センサ10をON状態にする。制御部111は、排紙センサ10がON状態になると制御部111内のタイマーをスタートさせる(S106)。
制御部111は、タイマースタート(S106)から時間tsの経過後、電流検出部8を流れる電流値Iの検出を開始する(S107)。
制御部111は、所定の閾値I0と検出された電流値Iとを比較する(S108)。制御部111は、電流値Iが閾値I0を超えている場合(S108のYes)、タイマースタート(S106)から時間tpが経過するまで(S109のNo)電流検出を継続する(S108)。制御部111は、電流値Iが閾値I0を超えている状態で時間tpが経過すると、電流検出を終了する(S110)。
制御部111は、後続のシートPが有るか否かを判断し(S111)、後続のシートPが有る場合(S111のYes)は、画像形成/加熱処理を継続する(S112)。制御部111は、画像形成/加熱処理に伴って、電流検出を繰り返す(S106〜S111)。制御部111は、後続のシートPが無い場合(S111のNo)、電源5をOFFして(S118)、画像形成/加熱処理を終了する(S119)。
制御部111は、電流値Iが閾値I0以下の場合(S108のNo)、定着ベルト1の端部が摩耗等したと判断して、画像形成装置(120:図1)内の画像形成/加熱処理中のシートPを完全に機外に排出させる。
その後、制御部111は、電流値検出を終了して(S114)、電源をOFFして(S115)、画像形成装置120の動作を停止させる(S116)。その後、制御部111は、画像形成装置120の操作パネル114の表示画面に定着装置100の交換の指示を表示する(S117)。
(実施例1の効果)
実施例1の制御によれば、画像汚れなどの不良画像を発生させる前に、定着ベルト1の摩耗等の異常を検知し、ユーザーに定着装置100の交換指示を出すことができ、シートなどの無駄な消耗を防止できる。
実施例1の制御によれば、画像汚れなどの不良画像を発生させる前に、定着ベルト1の摩耗等の異常を検知し、ユーザーに定着装置100の交換指示を出すことができ、シートなどの無駄な消耗を防止できる。
実施例1の制御によれば、尾引き現象や定着オフセット現象を抑制するための電圧印加に付随して発生する電流値Iの検出を行うことにより、定着ベルト1の摩耗等を判断するため、余分な電源、電極、マーク、光学検出装置を追加する必要が無い。そのため、定着装置100の大型化を招かない。
なお、実施例1では電流検出部8を定着ベルト1と電源5の間に配置したが、排紙下ローラ62と接地電位の間に配置しても同じ効果が得られる。
<実施例2>
図8は実施例2における電圧検出構成の説明図である。図9は実施例2の制御のフローチャートである。実施例1では、シートに流れる電流を検出して定着ベルトの不具合を判断した。これに対して、実施例2では、シートに印加する電圧とシートに流れる電流とを検出して、定着ベルトの不具合に加えて電源の不具合も判断する。
図8は実施例2における電圧検出構成の説明図である。図9は実施例2の制御のフローチャートである。実施例1では、シートに流れる電流を検出して定着ベルトの不具合を判断した。これに対して、実施例2では、シートに印加する電圧とシートに流れる電流とを検出して、定着ベルトの不具合に加えて電源の不具合も判断する。
図8に示すように、実施例2では、電圧検出部の一例である抵抗体70及び電圧測定器71、72は、電源5の出力電圧を検出する。制御部111は、電流検出部8が検出した電流が所定電流未満のとき、電圧検出部が検出した電圧が所定電圧未満であれば、定着ベルト1の交換に関する出力を実行することなく、電源5の交換に関する出力を実行する。
実施例2の構成は、電流及び電圧を検出する構成以外は実施例1と同一である。このため、図7中、実施例1と共通する構成には、図5と共通の符号を付して重複する説明を省略する。また、実施例2の制御は、電流及び電圧を検出するステップ以外は実施例1と同一である。このため、図8中、実施例1と共通するステップには、図6と共通の符号を付して重複する説明を省略する。
図6の(a)に示すように、電源5は、給電ブラシ7を通じて定着ベルト1の接点領域Sに電圧を供給する。給電ブラシ7に印加された電圧は、接点領域Sを通じて定着ベルト1のプライマー層(12:図4)に印加されて、シートの加熱処理時の尾引き現象や定着オフセット現象を抑制する。
図8に示すように、実施例2では、電源5と定着ベルト1の間に所定の抵抗値をもった抵抗体70を配置し、抵抗体70の両端に電圧測定器71、72を接続して、電圧測定器71の検出電圧V1と電圧測定器72の検出電圧V2とを測定する。シートPがニップ部Nと、排紙上ローラ61と、排紙下ローラ62のニップ部Nhとで同時にニップされているときのみ、シートPに電流Iが流れて電源5に電流が流れ込む。この状態で検出された電圧V1、V2の組み合わせに対して、制御部111は、以下のように判断する。
V1≠V2=−500Vの場合、電源5から定着ベルト1に正常な電圧が印加されて、定着ベルト1に正常な電流が流れている状態である。このとき、制御部111は、定着ベルト1にも電源5にも異常が無いと判断する。
V1=V2=−500Vの場合、電源5から定着ベルト1に正常な電圧が印加されているにもかかわらず、定着ベルト1に電流が流れていない状態である。このとき、制御部111は、定着ベルト1の端部が摩耗等により損なわれている状態と判断する。
V1=V2≠−500Vの場合、電源5から定着ベルト1に正常な電圧が印加されていない状態である。抵抗体70の両端の電圧V1、V2は、定着ベルト1が帯電した電圧に等しい不定値の電圧となっている。このとき、制御部111は、電源5がフロート状態で故障している状態と判断する。
V1≠0V且つV2=0Vの場合、電源5から定着ベルト1に正常な電圧が印加されていない状態である。抵抗体70には電流が流れているが、電源5の出力電圧により生じた電流ではなく、定着ベルト1の帯電電圧により生じた電流である。このとき、制御部111は、電源5がショート状態で故障している状態と判断する。
つまり、V1=V2≠−500Vの状態か、V1≠0V且つV2=0Vの状態かに該当すれば、電源5の故障であると判断する。
図9に示すように、制御部111は、排紙センサ10がON状態になると制御部111内のタイマーをスタートさせる(S106)。
制御部111は、タイマースタート(S106)から時間tsの経過後、抵抗体70の両端の電圧V1と電圧V2の検出を開始する(S207)。
制御部111は、V1=V2=−500Vであれば(S208のYes)、定着ベルト1の端部が摩耗等したと判断して、定着装置100内のシートPを画像形成装置120の機体外に排出する(S214)。
制御部111は、電圧V1、V2の検出を終了して(S215)、電源をOFFして(S216)、画像形成装置120の動作を停止させる(S217)。制御部111は、画像形成装置120の操作パネル114の表示画面に定着装置100の交換の指示を表示する(S218)。
制御部111は、V1=V2≠−500Vの状態か、V1≠0V且つV2=0Vの状態かに該当すれば(S209のYes)、電源5の故障であると判断して、定着装置100内のシートPを画像形成装置120の機体外に排出する(S219)。
制御部111は、電圧V1、V2の検出を終了して(S220)、画像形成装置120の動作を停止させる(S221)。制御部111は、画像形成装置120の操作パネル114の表示画面に電源5の故障を告知する表示を行う(S222)。
(実施例2の効果)
実施例2の構成によれば、シートPに流れる電流を検出する構成が電源5の出力電圧を検出する構成を兼ねているため、独立した電源5の出力電圧を検出する構成を設ける必要が無い。そのため、定着装置100の小型化、コスト削減に有利である。
実施例2の構成によれば、シートPに流れる電流を検出する構成が電源5の出力電圧を検出する構成を兼ねているため、独立した電源5の出力電圧を検出する構成を設ける必要が無い。そのため、定着装置100の小型化、コスト削減に有利である。
実施例2の制御によれば、電圧V1、V2の検出を行うことにより、画像汚れなどの不良画像を発生させる前に、定着ベルト1の摩耗等の異常を検知し、ユーザーに定着装置の交換指示を出すことができるので、シートの無駄な消耗を防止できる。
実施例2の制御によれば、画像形成装置120の不具合箇所を適切に判断し、ユーザーおよび作業者に適切な修理交換箇所を通知することができる。
実施例2の制御によれば、電源5の故障により定着ベルト1に電圧が印加されない場合に、電源5の故障である旨が操作パネル114に表示される、このため、定着ベルト1の摩耗等を誤判断することがなくなる。電源5の異常であるか定着ベルト1の異常であるかを正確に判断して、適切な修理交換箇所の指示が出せる。
<実施例3>
図10は実施例3における電圧印加構成の説明図である。図11は加圧ローラの導電ゴムリングと定着ベルトの接点領域の接触の説明図である。図12は定着ベルトの端部の摩耗等のパターンの説明図である。図12中、(a)は新品状態、(b)は接点領域側が摩耗等した場合、(c)は接点領域の反対側が摩耗等した場合である。
図10は実施例3における電圧印加構成の説明図である。図11は加圧ローラの導電ゴムリングと定着ベルトの接点領域の接触の説明図である。図12は定着ベルトの端部の摩耗等のパターンの説明図である。図12中、(a)は新品状態、(b)は接点領域側が摩耗等した場合、(c)は接点領域の反対側が摩耗等した場合である。
図10に示すように、第一電極部材の一例である導電ゴムリング30は、加圧ローラ2の回転軸線方向の端部を一周するリング状電極であって、接点領域Sに当接して配置される。電極領域Sは、定着ベルト1の回転軸線方向の端部を一周して導電ゴムリング30に当接するように配置された別のリング状電極である。
図12に示すように、定着ベルト1の回転軸線方向における加熱処理される最大サイズのシートの外縁から電極領域Sの内縁までの距離をLxとする。定着ベルト1の回転軸線方向における電極領域Sの内縁から給電ブラシ7の外縁までの距離をL1とする。定着ベルト1の回転軸線方向における電極領域Sの外縁から導電ゴムリング30の内縁までの距離をL2とする。新品状態の定着ベルト1は、「Lx>L1」かつ「Lx>L2」の関係を満たすので、導電ゴムリング30が電極領域Sに接触しなくなるほど摩耗等しても、シートがヒータ3に接触しない。
図10に示すように、実施例3では、電源5からの出力は電流検出部8を経由して、加圧ローラ2の芯金21に接続されている。芯金21の回転軸線方向の端部の周面に導電ゴムリング30が配置される。導電ゴムリング30は、シリコーンゴムにカーボンブラックを分散して導電性を持たせたもので、芯金21に導通して、表面層を有しない。一方、図3に示すように、加圧ローラ2の弾性層22と表面層23は絶縁材料である。
電源5から芯金21に印加された電圧は、導電ゴムリング30を介して定着ベルト1の接点領域Sに印加される。
図11の(a)に示すように、加圧ローラ2の回転軸線方向における導電ゴムリング30の外側縁と定着ベルト1の接点領域Sの内側縁との距離をL1とし、導電ゴムリング30の内側縁と定着フィルム1の接点領域Sの外側縁との距離をL2とする。
図11の(b)に示すように、新品状態の定着ベルト1には、加圧ローラ2の導電ゴムリング30と同一長さの接点領域Sが形成されている。この時、導電ゴムリング30と接点領域Sの導通が確保される条件は次式で規定される。
L1>0 ∩ L2>0
L1>0 ∩ L2>0
そして、定着ベルト1の端部が摩耗等によって短くなり、次式の関係を満たすようになると、電源5から導電ゴムリング30を経て接点領域Sへ至る電気回路が切断されて、定着ベルト1の不具合が検出される。
L1<0 ∪ L2<0
L1<0 ∪ L2<0
図12の(a)に示すように、新品状態の定着ベルト1の回転軸線方向の一方の端部に接点領域Sが配置され、画像形成装置120の最大シート通紙幅Lpの端部から定着ベルト1の表層13の端部までの距離をLxとする。最大搬送幅のシートPの縁から接点領域Sの内側縁までの距離をLxとし、定着ベルト1の接点領域Sが配置されない端部の縁から最大搬送幅のシートPの縁までの距離も等しくLxとする。
このとき、定着ベルト1の端部が摩耗等しても、両端部でLx>0であれば、どのような搬送幅のシートPを搬送しても、ヒータ(3:図2)とシートPの間に定着ベルト1が存在する。このため、ヒータ(3:図2)がシートに接触してトナーを掻き取って出力画像が乱れることはない。加圧ローラ2の導電ゴムリング30と定着ベルト1の接点領域Sとが少なくとも一部オーバーラップしている場合、電源5の電圧が定着ベルト1に正常に印加されて、尾引き現象や定着オフセット現象が抑制される。
しかし、少なくとも一方の端部でLx<0になると、非回転のヒータ3が定着ベルト1から露出してシートPに摺擦するため画像汚れが生じる。また、定着ベルト1の離型性が低い接点領域S(プライマー層12)にシートPが張り付いてシートジャムに至る場合もある。
図12の(b)に示すように、定着ベルト1の接点領域S側が摩耗等して、定着ベルト1が接点領域S側へ寄り移動することが考えられる。このとき、L1<LxかつL2<Lxであれば、シートPが接点領域S又はヒータ3に接触する前に、定着ベルト1が摩耗等して短くなったことを通報できる。シートP上に画像汚れなど発生する前に、ユーザーに定着装置100の交換を通知できる。
図12の(c)に示すように、定着ベルト1の接点領域Sの反対側が摩耗等して、定着ベルト1が接点領域Sの反対側へ寄り移動することが考えられる。このとき、L1<LxかつL2<Lxであれば、シートPが接点領域S又はヒータ3に接触する前に定着ベルト1が摩耗等して短くなったことを通報できる。シートP上に画像汚れなど発生する前に、ユーザーに定着装置100の交換を通知できる。
(実施例3の効果)
実施例3の定着装置100によれば、定着ベルト1の接点領域Sが長い場合でも、定着ベルト1が摩耗等によってシートPの通過領域まで短くなったことを確実に検出できる。給電部材と接点領域Sの接続が切れないため、定着ベルト1の不具合を確実に検知することができる。
実施例3の定着装置100によれば、定着ベルト1の接点領域Sが長い場合でも、定着ベルト1が摩耗等によってシートPの通過領域まで短くなったことを確実に検出できる。給電部材と接点領域Sの接続が切れないため、定着ベルト1の不具合を確実に検知することができる。
1 定着ベルト、2 加圧ローラ、3 ヒータ、4 スライダ
5 電源、7 給電ブラシ、8 電流検出部、12 プライマー層
30 導電ゴムリング、61 排紙上ローラ、62 排紙下ローラ
70 抵抗体、71、72 電圧測定器
100 定着装置、101 感光ドラム、103 露光装置
104 現像装置、109 転写ローラ、111 制御部
114 操作パネル、120 画像形成装置
S 接点領域
5 電源、7 給電ブラシ、8 電流検出部、12 プライマー層
30 導電ゴムリング、61 排紙上ローラ、62 排紙下ローラ
70 抵抗体、71、72 電圧測定器
100 定着装置、101 感光ドラム、103 露光装置
104 現像装置、109 転写ローラ、111 制御部
114 操作パネル、120 画像形成装置
S 接点領域
Claims (7)
- 導電層を有してシートに当接してシートを加熱するベルト部材と、
前記ベルト部材に当接してシートのニップ部を形成する回転体と、
前記ベルト部材の回転軸線方向の端部に配置されて前記導電層に接続する電極と、
前記電極に当接して配置された第一電極部材と、
前記ニップ部を搬送されるシートに当接可能な第二電極部材と、
前記第一電極部材と前記第二電極部材との間に電圧を印加してシートに電流を流す電源と、
前記電源が電圧を印加した際にシートに流れる電流を検出する電流検出部と、
前記電流検出部が検出した電流が所定電流未満のとき、前記ベルト部材の交換に関する出力を実行する実行部と、を備えることを特徴とする画像加熱装置。 - 前記電源の出力電圧を検出する電圧検出部を備え、
前記実行部は、前記電流検出部が検出した電流が前記所定電流未満のとき、前記電圧検出部が検出した電圧が所定電圧未満であれば、前記ベルト部材の交換に関する出力を実行することなく、前記電源の交換に関する出力を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像加熱装置。 - 前記回転体は、ローラ部材であって、
前記第一電極部材は、前記ローラ部材の回転軸線方向の端部を一周するリング状電極であって、
前記電極は、前記ベルト部材の回転軸線方向の端部を一周して前記リング状電極に当接するように配置された別のリング状電極であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像加熱装置。 - 前記ベルト部材の回転軸線方向における加熱処理される最大サイズのシートの外縁から前記電極の内縁までの距離をLxとし、
前記ベルト部材の回転軸線方向における前記電極の内縁から前記第一電極部材の外縁までの距離をL1とし、
前記ベルト部材の回転軸線方向における前記電極の外縁から前記第一電極部材の内縁までの距離をL2とするとき、
Lx>L1かつLx>L2の関係を満たすことを特徴とする請求項3に記載の画像加熱装置。 - 前記電流検出部が検出した電流が所定電流未満であればシートの加熱処理を停止させる停止部を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
- 前記ベルト部材の交換に関する出力は、前記ベルト部材の交換を要求する表示であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
- 像担持体に形成したトナー像をシートに転写する画像形成部と、
前記画像形成部でトナー像を転写されたシートを加熱処理する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像加熱装置と、を備え、
前記ベルト部材の交換に関する出力は、前記画像加熱装置の交換を要求する表示であることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013162895A JP2015031892A (ja) | 2013-08-06 | 2013-08-06 | 画像加熱装置、及び画像形成装置 |
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JP2013162895A JP2015031892A (ja) | 2013-08-06 | 2013-08-06 | 画像加熱装置、及び画像形成装置 |
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JP2021043331A (ja) * | 2019-09-11 | 2021-03-18 | 東芝テック株式会社 | 画像形成装置及び加熱制御方法 |
-
2013
- 2013-08-06 JP JP2013162895A patent/JP2015031892A/ja active Pending
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JP2021043331A (ja) * | 2019-09-11 | 2021-03-18 | 東芝テック株式会社 | 画像形成装置及び加熱制御方法 |
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