JP5832125B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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また、従来の画像形成装置では、高温高湿環境下などに放置された水分量が多い紙に対して画像形成を行うと、画像の定着時に、定着ニップでの水蒸気の圧力増大で横線画像にトナーの飛散(尾引き)が発生する場合があった。
この問題を解決するべく、例えば定着フィルムを用いたオンデマンド方式の定着器においては、次のような方法が特許文献1等に提案されている。それは、例えば、定着フィルムにトナーの帯電極性と同極性のバイアスを印加し、記録材に対し接地電極を設ける方法である。またそれは、例えば、記録材と接する接触部材(排出ローラ等)にトナーの帯電極性と同極性のバイアスを印加し、定着フィルムを接地する方法、あるいはその両方にバイアスを印加する方法である。
すなわち、紙の含有水分量が多い状態では、感光ドラムと転写ローラとが当接した転写ニップで紙の裏面に供給される転写電荷が、紙沿面を伝播してリークしやすいことが懸念される。転写ニップを通過した紙先端が、定着ニップに到達する以前は、紙裏面の転写電荷の漏洩は空気中への放電分しかなく極わずかである。しかし、紙が定着ニップに達した場合には、転写ローラと定着器との間に紙を介した電流経路が形成され、定着器へバイアスを印加する電源の回路へと転写電荷が漏洩してしまうことが懸念される。通常は紙の抵抗値が高く漏洩電流はわずかであるが、紙の水分量が多くなると抵抗値が下がることにより、漏洩電流量が増加してしまうことが懸念される。
図において、R0は定着器6と転写ニップT間における記録材Pの抵抗、R1は転写ローラ5の抵抗、E1は転写ローラ5に電圧を印加する転写電源、R2は定着フィルム61の抵抗、E2は定着フィルム61に電圧を印加する定着電源である。R4は、記録材Pの通紙中において、転写ニップTで記録材Pを介して感光ドラム1に流れる電流から求めた現像器4の抵抗である。転写電源E1の電流Itは、転写ローラ5の抵抗R1を流れる電流であり、記録材Pの抵抗R0を通して定着ニップNに流れる電流Itfと感光ドラム1に流れる電流Itpの合成電流である。
記録材Pの抵抗R0が十分小さくなると、電流Itfの電流量が増える。これにより電
流Itも増えるため、電圧降下により、記録材Pの裏面電位Vpが低下する。記録材の裏面電位Vpが低いと感光ドラム1への電流Itpが減り、転写に必要な電流を供給することができなくなり、転写効率が低下することが懸念される。
特許文献2に転写効率低下対策として、電流に応じて、転写電圧を変更する方法が提案されている。しかし、転写電圧を変更すると、記録材や環境の条件によっては、電流が過剰に感光ドラムに供給され、ドラムゴーストなどの弊害が発生することが懸念される。
本発明は上記したような事情に鑑みてなされたものであり、高温高湿の環境下において低抵抗化した記録材を使用した場合に、転写効率の低下により転写抜けが発生してしまうことを防止し、良好な画像を得ることを目的とする。
像担持体との間で転写ニップを形成する転写手段であって、前記像担持体上に形成されたトナー像を、電圧が印加されることにより前記転写ニップで記録材に転写する転写手段と、
前記転写手段に電圧を印加する第1電圧印加手段と、
前記転写ニップでトナー像が転写された記録材を挟持しながら搬送し、かつ該記録材に転写されたトナー像を加熱するための一対の回転体と、を備え、
1つの記録材を前記転写ニップ及び前記一対の回転体により同時に挟持可能に構成されると共に、前記一対の回転体のうち、トナー像が転写された記録材面に当接する回転体に電圧が印加され得るように構成された画像形成装置において、
前記転写ニップよりも記録材搬送方向下流に設けられた接触部材であって、前記転写ニップ及び前記一対の回転体に同時に挟持された1つの記録材に接触可能に配置された接触
部材と、
1つの記録材が前記転写ニップ及び前記一対の回転体に同時に挟持され、かつ前記接触部材に接触している場合に、前記接触部材に電圧を印加する第2電圧印加手段と、を備え、
前記第1電圧印加手段に流れる電流を検出する電流検出手段が設けられ、
前記第2電圧印加手段により前記接触部材に印加される電圧の大きさは、1つの記録材が前記転写ニップ及び前記一対の回転体に同時に挟持され、かつ前記接触部材に接触している場合に、前記転写手段及び前記記録材を介した前記第1電圧印加手段から前記一対の回転体への電流の流れを抑制することが可能な関係にある、予め求められた前記第1電圧印加手段に流れる電流値と第2電圧印加手段の電圧との関係と、前記電流検出手段により検出される電流の大きさと、に基づいて導出される構成であることを特徴とする。
また、他の発明は、像担持体との間で転写ニップを形成する転写手段であって、前記像担持体上に形成されたトナー像を、電圧が印加されることにより前記転写ニップで記録材に転写する転写手段と、
前記転写手段に電圧を印加する第1電圧印加手段と、
前記転写ニップでトナー像が転写された記録材を挟持しながら搬送し、かつ該記録材に転写されたトナー像を加熱するための一対の回転体と、
前記一対の回転体のうち、記録材のトナー像側の面に接する回転体にトナーと同極性の一定の電圧を印加する定着電源と、を備え、
1つの記録材を前記転写ニップ及び前記一対の回転体により同時に挟持可能に構成されると共に、前記一対の回転体のうち、トナー像が転写された記録材面に当接する回転体に一定の電圧が印加され得るように構成された画像形成装置において、
前記転写ニップよりも記録材搬送方向下流に設けられた接触部材であって、前記転写ニップ及び前記一対の回転体に同時に挟持された1つの記録材に接触可能に配置された接触部材と、
1つの記録材が前記転写ニップ及び前記一対の回転体に同時に挟持され、かつ前記接触部材に接触している場合に、前記接触部材に電圧を印加する第2電圧印加手段と、を備え、
前記第2電圧印加手段により前記接触部材に印加される電圧の大きさは、前記転写ニップに記録材が挟持されていない状態で、前記第1電圧印加手段に流れる電流が一定となるように定電流制御される場合に、前記転写手段及び前記記録材を介した前記第1電圧印加手段から前記一対の回転体への電流の流れを抑制することが可能な関係にある、予め求められた前記第1電圧印加手段により転写手段に印加される電圧値と接触電源の電圧との関係と、前記第1電圧印加手段により前記転写手段に印加される電圧の大きさと、に基づいて導出される構成であることを特徴とする。
どは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
まず、画像形成装置の動作について説明する。
像担持体としての感光ドラム1は図中矢印A方向に回転し、この感光ドラム1の表面が帯電器(帯電ローラ)2によって一様に帯電され、次いで露光手段3からのレーザ光の照射により潜像が書き込まれることで、感光ドラム1表面に静電潜像が形成される。この潜像は、感光ドラム1に近接配置された現像手段としての現像器4により現像されて、トナー像として可視化される。
本実施例においては、1つの記録材Pが転写ニップT及び定着ニップNにより同時に挟持可能となるように構成されている。
転写ローラ5は、本実施例では、導電性粒子が分散されたEPDMを発泡させた導電性スポンジ層が、芯金上に被覆されることで構成されている。転写ローラ5は、転写時、記録材Pを介して感光ドラム1に対し加圧当接されるように構成されている。この転写ローラ5の抵抗値特性は、印加電圧によって異なるが、本実施例では、108〜109Ω程度とする。
この制御方式は、いわゆるATVC制御方式(Active Transfer Voltage Control)であり、特開平1−85189号公報等に開示されている。
本実施例では、転写電源E1と転写ローラ5の間に流れる電流値(転写電源E1に流れる電流値)を検出するために、電流検出手段としての電流検出回路(CPUを備える)14を設けて、電流値をモニタする。
定着器6はオンデマンド方式とされ、円筒状の薄肉の耐熱性フィルム(以下、定着フィルム)61と、加熱体としてのヒータ63と、加圧部材としての加圧ローラ62とからなっている。
ここで、ヒータ63は、定着フィルム61の円筒内に定着フィルム61に接触して固定配置されている。また、加圧ローラ62は、ヒータ63に対し定着フィルム61を介して対向して配置されている。定着フィルム61と加圧ローラ62は、一対の回転体を構成している。また、定着フィルム61は、一対の回転体のうち、トナー像が転写された記録材面(記録材印字面、画像形成面)に当接する回転体に相当する。
定着フィルム61と加圧ローラ62との間の定着ニップNで、トナー像が転写された記録材を挟持しながら搬送し、かつ該記録材に転写されたトナー像を加熱する。定着ニップNは、定着フィルム61を介して形成されるヒータ63と加圧ローラ62との間の定着ニップNとも換言できる。
この加圧ローラ62は、アルミニウム、鋳鉄等で形成された芯金がシリコーンゴム等の耐熱性の弾性体で被覆されることで構成されており、その弾性体層の表面は、トナーとの離型性がある絶縁性のフッ素樹脂等により覆われている。
支持体64の両端部が、図示しない付勢手段により加圧ローラ62方向に加圧されることにより、ヒータ63は定着フィルム61を介して加圧ローラ62に圧接されている。
ヒータ63の温度制御は、熱伝導性基板の外面に取り付けられた温度検知素子65の検知温度が一定となるように、ヒータ63への通電量が制御されることにより行われる。
内層は、定着フィルム61のねじれ強度、平滑性などの機械的特性を担うベース層で、ポリイミド等の樹脂で構成されており、熱伝導率向上のため、カーボンなどのフィラーが入っていても良い。
中間層は、カーボンブラックなどの導電性粒子が分散された導電層(導電プライマ層)で、外層と内層の接合を行う接着剤の役目も担っている。
外層は、オフセットや尾引きなどと言った画像不良の防止を考慮した最適な抵抗値と膜厚に設計された層(トップ層)である。この定着フィルム61の定着電源E2から定着ニップNまでの抵抗値R2は108Ω程度である。
定着電源E2と定着フィルム61は、給電部材としての導電性のブラシからなる給電ブラシ(不図示)が、定着フィルム61の端部に露出した中間層に接触することで電気的に接続している。電圧は、トナーの帯電極性と同極性のバイアスを印加する。本実施例では、負帯電極性トナーを使用しているため、定着フィルム61に印加する電圧も負極性とし、−500Vを印加することとしている。
排出コロ12は、記録材印字面側に位置し、排出ローラ13に従動して回転する。排出ローラ13は記録材の非印字面側に接触する回転体であり、アルミニウム、鋳鉄等で形成された芯金が、シリコーンゴム等の導電性の機能を有する弾性体で覆われることで構成されている。
排出ローラ13の接触電源E3(後述)から排出ローラ13と記録材Pの接触部までの抵抗値(即ち、排出ローラ13の抵抗値)は106Ω程度である。
接触部材としての排出ローラ13は、第2電圧印加手段としての接触電源E3により電圧が印加される構成になっている。この電圧値は、転写電源E1より流れる電流値により決定している。これより、排出ローラ13の芯金には、接触電源E3が接続され、転写電源E1より流れる電流値によって決められた電圧が、接触電源E3より印加される。
図2(a)は、記録材Pが転写ニップT、定着ニップN及び排出ローラ13に接触している状態を表した概略図であり、このときの電流経路の等価回路を図2(b)に示す。
接触電源E3の電圧V3を大きくすると、接触電源E3から定着ニップNに向かう方向に流れる電流Ihfにより、定着ニップNでの電位が正極性側にシフトする。
これにより、定着ニップNと転写ニップTでの紙裏電位の差は小さくなるため、転写ローラ5の抵抗R1及び記録材Pの抵抗R0を通して転写電源E1から定着ニップNに流れる電流Itfの量は抑制される。すなわち、接触電源E3の電圧V3を大きくすることで、転写効率を改善することが可能となる。
まず、効果比較を行うために、接触電源E3の電圧を0Vとした場合において、放置状態の異なる記録材Pを用いて、プリント(画像形成動作)を行い、所定状態における転写ローラ5に流れる電流Itを測定し、そのときの画像を目視により評価した。ここで、所定状態とは、転写ニップT、定着ニップN及び排出ローラ13に記録材Pが接触している状態である。
高温高湿下での紙の放置時間が長くなると、転写抜けが悪化する。また、転写電流値Itoが多いと転写抜けが悪化している。
電源E3の電圧V3との関係を導出した。この関係を図3に示す。また、図3に示すグラフを元に、電流値Itoと接触電源E3の電圧V3との関係を下記式(1),(2)のようにすることで、剥離オフセットの発生も抑制することができた。
V3=0 (Ito<6)・・・(1)
V3=250Ito−1500 (Ito≧6)・・・(2)
先で説明したATVC制御方式では、電流検出回路14に基づき、定電流制御を行ったときの電圧値Voの値より、使用環境を検知することが可能である。
記録材Pの抵抗は、放置された環境に大きく依存する。本実施例では、この点に注目した。すなわち、本実施例では、定電流制御を行ったときの電圧値Voの値より転写抜けの発生しやすさを予測して、接触電源E3の電圧V3の値を決定し、転写抜けを抑制することを特徴とする。
次の3環境、すなわちH/H環境(室温32.5℃/湿度80%)、N/N環境(室温23.5℃/湿度50%)、L/L環境(室温15℃/湿度10%)では、電圧値Voは表3に示す値となる。
以上より、本実施例では、接触電源E3の電圧V3を電圧値Voに基づいて、表5で示すように決定した。
本実施例では、電圧値Voの値により、環境を3つに分けたが、分ける環境数が変わっても電圧値Voの値により接触電源E3の電圧V3を最適化することで、転写抜けを抑制できることは、言うまでもない。
また、本実施例では、ATVC制御方式に基づき、定電流制御での電圧値Voにより、接触電源E3の電圧V3を決定したが、これに限るものではない。すなわち、使用環境を検知することができれば、この検知結果から接触電源E3の電圧V3を決定することができる。例えば、転写ニップTに記録材Pが存在しない非通紙時において転写電源E1の電圧が一定となるように定電圧制御を行い、このときの電流Itを用いて、便宜的に接触電源E3の電圧V3を決定してもよく、これにより、上記同様の効果を得ることは可能である。
図4は、本実施例の画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
本実施例においては、加圧ローラ62が本発明の特徴的な構成である接触部材に相当している。
性体層の表面にはトナーとの離型性があるフッ素樹脂等の離型性層により覆われている。弾性体層と離型性層はともに導電性である。また、接触電源E3は芯金に接続するように構成されている。加圧ローラ62の芯金から定着ニップNまでの抵抗値は、109Ω程度である。
評価は、高温高湿環境(H/H環境:温度32.5℃/湿度80%)で行い、紙はXerox社製4200、坪量75g/m2を用い、べた黒画像を出力した。記録材の搬送スピードは235mm/sec、定着フィルムの加圧ローラへの加圧力は14kgf、定着ニップ幅は8mmである。放置状態の異なる記録材Pを用い、接触電源E3の電圧を0Vとして、電流値Itoを検知し、そのときの転写抜けを目視で評価した。その後、接触電源E3の電圧V3を変えて評価を行った。
このようにして得られた、転写抜けが抑制できる電流値Itoと接触電源E3の電圧V3との関係を表6に示す。
本実施例においては、電圧V3(V)は、電流値Ito(μA)が9以下の場合には0に、9より大きく11以下の場合には500に、11より大きく13以下の場合には1000に、13より大きい場合には1500に決定される。
このように、接触部材として加圧ローラ62を用いても、電流検知結果に基づいて接触電源E3の電圧V3を決定することで、転写抜けを抑制し、良好な画像が得ることが可能である。
図5は、本実施例の画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
実施例3では加圧ローラ62が接触部材に相当するものであったのに対して、本実施例では、定着器6よりも記録材搬送方向上流にある入口ガイド11が接触部材に相当するものである。すなわち、入口ガイド11が、接触部材として、定着器6より記録材搬送方向の上流側に位置していることが本実施例の特徴である。なお、本実施例においては、実施例3に対して異なる構成部分について述べることとする。
このようにして得られた、転写抜けが抑制できる電流値Itoと接触電源E3の電圧V3との関係を表7に示す。
本実施例においては、電圧V3(V)は、電流値Ito(μA)が9以下の場合には0に、9より大きく10以下の場合には300に、10より大きく12以下の場合には700に、12より大きい場合には1300に決定される。
これより、接触部材として、定着器6よりも記録材搬送方向上流側にある入口ガイド11を適用した場合であっても、電流検知結果によって接触電源E3の電圧V3を決定することで、転写抜けを抑制し、良好な画像が得ることが可能である。
Claims (5)
- 像担持体との間で転写ニップを形成する転写手段であって、前記像担持体上に形成されたトナー像を、電圧が印加されることにより前記転写ニップで記録材に転写する転写手段と、
前記転写手段に電圧を印加する第1電圧印加手段と、
前記転写ニップでトナー像が転写された記録材を挟持しながら搬送し、かつ該記録材に転写されたトナー像を加熱するための一対の回転体と、を備え、
1つの記録材を前記転写ニップ及び前記一対の回転体により同時に挟持可能に構成されると共に、前記一対の回転体のうち、トナー像が転写された記録材面に当接する回転体に電圧が印加され得るように構成された画像形成装置において、
前記転写ニップよりも記録材搬送方向下流に設けられた接触部材であって、前記転写ニップ及び前記一対の回転体に同時に挟持された1つの記録材に接触可能に配置された接触部材と、
1つの記録材が前記転写ニップ及び前記一対の回転体に同時に挟持され、かつ前記接触部材に接触している場合に、前記接触部材に電圧を印加する第2電圧印加手段と、を備え、
前記第1電圧印加手段に流れる電流を検出する電流検出手段が設けられ、
前記第2電圧印加手段により前記接触部材に印加される電圧の大きさは、1つの記録材が前記転写ニップ及び前記一対の回転体に同時に挟持され、かつ前記接触部材に接触している場合に、前記転写手段及び前記記録材を介した前記第1電圧印加手段から前記一対の回転体への電流の流れを抑制することが可能な関係にある、予め求められた前記第1電圧印加手段に流れる電流値と第2電圧印加手段の電圧との関係と、前記電流検出手段により検出される電流の大きさと、に基づいて導出される構成であることを特徴とする画像形成装置。 - 前記第2電圧印加手段により電圧が印加される接触部材は、前記一対の回転体のうち、記録材のトナー像が転写された記録材面と反対側の面に接する回転体である請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記転写抜けが抑制できる電流値と第2電圧印加手段の電圧との関係に、剥離オフセットが抑制できる電圧の条件を加える請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 電流値をItoと、第2電圧印加手段の電圧をV3とすると、V3は、
次の2式、
V3=0 (Ito<6)
V3=250Ito−1500 (Ito≧6)
を満足するように設定される請求項3に記載の画像形成装置。 - 像担持体との間で転写ニップを形成する転写手段であって、前記像担持体上に形成されたトナー像を、電圧が印加されることにより前記転写ニップで記録材に転写する転写手段と、
前記転写手段に電圧を印加する第1電圧印加手段と、
前記転写ニップでトナー像が転写された記録材を挟持しながら搬送し、かつ該記録材に転写されたトナー像を加熱するための一対の回転体と、を備え、
1つの記録材を前記転写ニップ及び前記一対の回転体により同時に挟持可能に構成されると共に、前記一対の回転体のうち、トナー像が転写された記録材面に当接する回転体に一定の電圧が印加され得るように構成された画像形成装置において、
前記転写ニップよりも記録材搬送方向下流に設けられた接触部材であって、前記転写ニップ及び前記一対の回転体に同時に挟持された1つの記録材に接触可能に配置された接触部材と、
1つの記録材が前記転写ニップ及び前記一対の回転体に同時に挟持され、かつ前記接触部材に接触している場合に、前記接触部材に電圧を印加する第2電圧印加手段と、を備え、
前記第2電圧印加手段により前記接触部材に印加される電圧の大きさは、前記転写ニップに記録材が挟持されていない状態で、前記第1電圧印加手段に流れる電流が一定となるように定電流制御される場合に、前記転写手段及び前記記録材を介した前記第1電圧印加手段から前記一対の回転体への電流の流れを抑制することが可能な関係にある、予め求められた前記第1電圧印加手段により転写手段に印加される電圧値と接触電源の電圧との関係と、前記第1電圧印加手段により前記転写手段に印加される電圧の大きさと、に基づいて導出される構成であることを特徴とする画像形成装置。
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