JP2015031351A - 耐圧ホースコネクター - Google Patents

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Kazutaka Fukushima
一隆 福島
福谷 建一
Kenichi Fukutani
建一 福谷
英二 小原
Eiji Obara
英二 小原
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Abstract

【課題】高圧の耐圧ホースを結合する耐圧ホースコネクターである【解決手段】ニップル1とスリーブ20及び袋ナット30で構成し、スリーブ2には軸方向に形成の複数個の隙間23によって、適宜の間隔で複数個の円弧体25が形成され、袋ナット30の回転により、円弧体25の両側面に形成の凹凸30a、30bが嵌合して面接触で締め付ける。【選択図】図2

Description

本発明は、中高圧の耐圧ホースを結合する耐圧ホースコネクターに関する。
近年、産業分野におけるホース等の使用が多くなり、ホース結合は多様化している。特に、ホースの使用条件として、耐圧性、湾曲性、又、湾曲させても扁平しない、折れない等が要求されている。そこで、これらの条件に対応するホースとして、ホースの肉厚の中間部に糸状の網目を封入したものとか、鋼性または硬質樹脂製ワイヤーを螺旋状に封入したものがある。この鋼性または硬質樹脂製ワイヤーを螺旋状に封入したホースは、湾曲させても扁平しないし、折れ難い利点があるが、容易に、拡径または縮径ができない。
一方、前記ホースを結合する耐圧ホースコネクターは、ホース結合時の作業性、ホース結合後の耐圧性、抜け強度、機密性等が要求されている。
そこで、従来、高圧、例えば、5MPa以上の圧力がかかるホースを結合するには、図7に示すように、ニップル150にホース101を差込み、金属キャップ151を外周から機械的に加締める方法が取られている。
又、図8(特許文献1)に示すホースコネクターで結合する方式もあり、ニップル131と爪体132aを備えるスリーブ132及び袋ナット133で構成されているが、前記爪体132aは、周囲に複数個、形成してあり、対峙する爪体132aの両側面は平坦である。
このような構成のホースコネクターを用いてホースを接合するには、先ず、ニップル131にスリーブ132を装着し、ホース101を前記ニップル132に挿入した後に、袋ナット133を回すことによって、爪体132aは縮径されて、ホース101の口径が押圧されて堅固に結合する。
又、特許文献2には、スリーブに端部から端部に至るカット部を形成したものが開示してあるが、このカット部はスリーブを開口して装着し易くしたものである。又、このカット部の対峙する接合面には凹凸が形成してある。この凹凸がない平坦であると、スリーブを縮径するために袋ナットで締め付けると、接合面の双方から押圧して、ホースの表面を突き上げた状態で締めることとなるので、これを防止するために、凹凸を形成することにより、接合面が嵌合して堅固に結合することができる。
特開2011−185435号公報 特開2002−188780号公報
図8(特許文献1)においては、袋ナット133を介してスリーブ132に形成の爪体132aが縮径されてホース101の口径を押圧して締め付けるが、爪体132aを締め付ける袋ナットの長さは(L1)であり、その平坦な長さ(L1)の部分を有する袋ナット133で締め付けても、十分に耐圧を得ることが困難である。
又、袋ナット133で締め付けると、袋ナット133の内周面と爪体132aの外周面には摩擦が発生することによって、対峙する爪体132aの両側面が平坦であるので、爪体を締付け時に袋ナットの内周面と爪体の外周面の摩擦により、爪体132aが真円状に縮径されずに、軸方向に対し平行ではなく斜めになって端部が一様な平坦にならずに、円周上の爪体132aが捩れて、均一にホースを締め付けることが困難であり、漏洩の原因になる。
又、特許文献2に開示のカット部は、端部から端部に至って、1個が形成され、開口して容易に装着可能にするものであるが、そのカット部の側面(接合面)に凹凸を形成すると、袋ナットで締め付けたとき、カット部が円周において1箇所のため、スリーブの縮径がホースの外周において均等になされず、その結果、ホースの外周全体にわたって均等の結合が困難となる場合がある。
以上のように、中高耐圧ホースを結合するに当たって、専用の加締め機を使用すると、その加締め機を現地に持ち込まなければならないし、袋ナットでスリーブを締め付けるに当たっては、前記したような課題がある。
そこで、本願は、係る課題を解消する袋ナットとスリーブで構成する中高圧の耐圧ホースを結合する耐圧ホースコネクターを提供する。
請求項1の耐圧ホースコネクターは、ホース差込部を延設のニップルにスリーブが嵌合され、前記ニップルとスリーブとの間にホースが挿入された後に、袋ナットにより前記スリーブを外側から締め付けて、前記ニップルに前記ホースを結合する。また、この耐圧ホースコネクターのスリーブには、軸方向に形成の複数個の隙間によって、適宜の間隔で複数個の円弧体が形成されていて、対峙する円弧体の両側面に凹凸が形成されている。
そして、前記袋ナットを前記スリーブにねじ込むことによって、前記袋ナットの内径部に施工してあるテーパーで前記スリーブの円弧体が内径方向に縮径されて、ホースの口径が押圧され、且つ、前記対峙する円弧体の両側面に形成の凹凸が嵌合して対峙する円弧体同士の軸方向の滑りもなく、隙間をなくして、袋ナットの内周面は該スリーブの外周面に対して面接触で押圧して、該袋ナットによる前記ニップルの円弧体がホースの口径を押圧して締付け状態を維持する。
又、請求項2の耐圧ホースコネクターの前記円弧体の両側面に形成の凹凸は、
図2(B)に示すように、軸方向において、円周方向に向けて複数個、配列して形成してある。
又、請求項3の耐圧ホースコネクターは、図3(A)(B)に示すように、前記対峙する円弧体の両側面に形成の凹凸は軸方向に形成してある。
又、請求項4の耐圧ホースコネクターの円弧体の内周面には、軸方向に凹凸が形成されていることによって、円弧体の回転が阻止されて、円弧体の捩れを防止できる。
又、請求項5の耐圧ホースコネクターは、袋ナットの内周面に外力、内力に対する破損防止と、滑り抵抗を軽減する金属リング又は剛性樹脂リングを重合し、且つ、フッ素樹脂等をコーティング又は塗布する。
又、請求6の耐圧ホースコネクターは、袋ナットの内周面に段差を形成し、その段差に密着する段差をスリーブの円弧体に形成することによって、袋ナットが緩むのを防止できる。
又、請求項7の耐圧ホースコネクターは、袋ナットの内周面に外側に向けて拡大するテーパー面が形成されているので、袋ナットの緩みは前記テーパーによって防止できる。
本願請求項1乃至請求項4の耐圧ホースコネクターは、円弧体の両側面に形成の凹凸が嵌合してスリーブの円弧体が一体リング状になり、ホースの外周面に密着して、均一な面接触で、堅固に締め付けることができる。
又、請求項5の耐圧ホースコネクターは、袋ナットの締付トルクを軽減し、円滑に締め付けることができる。
又、請求項6、7の耐圧ホースコネクターは、袋ナットの緩みを防止できる。
耐圧ホースコネクターの左側面と正面及び一部断面図である。 (A)はニップルの正面及び一部断面図、(B)はスリーブの正面及び一部断面図、(C)は袋ナットの正面及び一部断面図である。 (A)は他形状のスリーブの正面及び一部断面図と円弧体の縮径前の右側面と縮径時の右側面図である。(B)は他形状のスリーブの正面及び一部断面図と円弧体の縮径前の右側面と縮径時の右側面図である。 (A)(B)は、異なる袋ナットの正面及び一部断面図である。 ニップル、スリーブ及び袋ナットでホースを締め付ける作用を示す図である。 袋ナットの緩みを防止する構成を示す図である。 従来のコネクターでホースを結合の正面図及び一部断面図である。 従来のコネクターでホースを結合の正面図及び一部断面図である。
図1はニップル1とスリーブ20及び袋ナット30で構成の耐圧ホースコネクターの側面と一部断面を示す図であり、図2(A)はニップル1の左側面図と正面及び一部断面図であり、図2(B)はスリーブ20の左側面図と正面及び一部断面図であり、図2(C)は袋ナット30の正面及び一部断面図と右側面図である。
真鍮等の適宜の金属で製作の筒状のニップル1のほぼ中央外周面には、スリーブ20に嵌合する主頭部1aが形成してあり、その主頭部1aの図示左側には、機器取り付け用の機器ネジ1bが形成してある。
また、ニップル1の前記主頭部1aの図示右側には、ホースの内径より僅かに細く形成されたホースの差込部1cが延設され、このホースの差込部1cの外周には、前記主頭部1aの図示右端部に、後述のスリーブ20を嵌合するスリーブ溝11が形成してあると共に、そのスリーブ溝11の図示右端部には僅かに突出のスリーブ20のぬけ防止ツバ12が形成してある。また、主頭部1aの右部には、前記スリーブ用溝11の左隅部にはOリング用のシール溝7が形成してあり、漏洩防止を図っている。
また、前記ニップル1のホース差込部1cから先端部に向けて、ほぼ中心においてホースを差し込む際、接触面を小さくして抵抗の軽減を図って円滑な挿入を可能にする外周に1箇の凸部1dが形成してあると共に、先端の外周には、ホース101の内周が食い込み可能な矩形歯状凹凸部1eが形成してあり、接触面積の増大を図っている。
また、スリーブ20の外周にはスパナ用の回動頭部20aが形成されていて、この回動頭部20aの図示右側筒体の外周には、後述の袋ナット30用のネジ24が形成してある。
また、このスリーブ20のうち回動頭部20aとは反対側の円環筒状部分(図視右端側部分)には、その図示右端部からネジ24に向けて軸方向に沿った隙間23が、適宜の間隔で円環周方向に複数(図示では8個)形成してある。
即ち、スリーブ20は、隙間23により円環周方向で均等分割された複数の円弧体25が形成してあり、この円弧体25の外周面と内周面との距離が一定になるように(円環径方向の厚みが一定に保たれた形状)で形成してある。
又、前記円弧体25の内周面には、周方向に、前記矩形歯状凹凸部1eに対応する三角状の凹凸25aが形成してあり、この凹凸25aによって面接触による締め付ける面積の増大を図っている。
尚、前記三角状の凹凸25aの他に、矩形状の凹凸であってもよい。また、前記円弧体25の内周面に、周方向ではなく、軸方向に三角状の凹凸25a又は矩形状の凹凸を形成してもよく(図3(A)(B))、この軸方向に凹凸を形成することによって、この凹凸がホースの外周に食い込んで、円弧体25の捻りを防止する。また、円弧体25の内周面の右端部77には、ホースが湾曲しても切損しないようにフレア状に形成してある。
スリーブ20は前記スリーブ溝11に嵌合するものであり、ポリアミド樹脂等の適宜の合成樹脂にて成形された筒状であり、内周面の図示左端部には前記ニップル1の主頭部1aに嵌合する頭部21が形成してあると共に、その図示右側には前記スリーブ溝11に嵌合可能な内径凸部22が形成してある。
また、前記スリーブ20のネジ24が形成してある場所には、後記で詳述する挿入したホース101の先端位置を確認するための窓50が形成してある。
尚、前記隙間23の周方向の幅は、後記で詳述するが、袋ナット30でスリーブ20を締め付けたとき、スリーブ20に形成の円弧体25が縮径してホースの口径を押圧して、隙間23が無くなり、対峙する円弧体25と円弧体25が密着嵌合する。
また、円弧体25を締め付ける袋ナットの平坦部の長さは(L)であり、公知例の長さ(L1)より長く、高圧でも漏洩が無いように、少なくともホース内径の80%以上の長さが好ましい。尚、円弧体25の長さも公知の長さ(L1)以上であり、スリーブ20をより大きな面接触で締め付ける。
即ち、円弧体25の長さ(L)は、従来の公知例より、ホースの外周面を軸方向に面接触で長く締め付けることによって、対応するニップル1の差込部1cの外周面でもホース101の内周面と面接触が得られる。
尚、締め付け面積を大きくしても締め付け力の影響が少なくなる前記円弧体25の軸方向の長さ(L)は、ホース口径が小さい、例えば、10mm程度の場合には、口径の2倍程度で、それより口径が大きいときは1.5倍程度の長さが好ましい。
又、前記対峙する円弧体25の隙間23の片側面には凹凸30aが、他方の側面には凹凸30bが形成してあり、このスリーブ20を縮径したとき、前記凹凸30aと30bは隙間無く嵌合して一体になり、よりホースの外周に均一に密着する。
この凹凸30aと凹凸30bの形状として、図2(B)に示すように、一方の円弧体25の側面に、対峙する円弧体25に向けて、即ち、周方向に向けて、三角形、半円、楕円等を、軸方向に、複数個、配列形成する一方、その三角形、半円、楕円等に嵌合する形状を、他方の(対峙する)円弧体25の側面に向けて、軸方向に、複数個、配列形成する。
或いは、図3(A)に示すように、一方の円弧体25の側面に、断面三角形30aを、対峙する他方の円弧体25に向けて1個、軸方向に、形成する一方、その形状に嵌合する三角形30bを他方の(対峙する)円弧体25の側面に、軸方向に形成する。
尚、図3(A)は、スリーブの断面図と正面図、A〜A断面図、円弧体25を縮径したときのA〜A断面図である。
又、図3(B)に示すように、一方の円弧体25の側面に、断面半円形30aを、対峙する他方の円弧体25に向けて1個、形軸方向に成する一方、その形状に嵌合する半円形30bを他方の(対峙する)円弧体25の側面に、軸方向に形成する。尚、図3(B)は、スリーブの断面図と正面図、A〜A断面図、円弧体25を縮径したときのA〜A断面図である。
尚、前記円弧体25の両側面に形成の凹凸形状は、三角形状の他に、断面楕円形状等、或いは、断面M(二山)形状等、複数個の凹凸を形成してもよい。
次に、図2(C)に示すポリアミド樹脂等の適宜の合成樹脂にて成形された袋ナット30について説明する。
この袋ナット30の内周面には、図示端部から順次ネジ24a、テーパー面33および筒孔38が形成されている。
前記ネジ24aは、前記スリーブ20の外周に形成のネジ24に螺合するように形成されている。また、そのネジ24aの図示右側には、断面視、右側が狭くなるように傾斜したテーパー面33が形成されており、スパナ80で袋ナット30を回転させて、ホースを締め付けるとき、前記テーパー面33で前記円弧体25を中心方向へ連続的に押圧する。
尚、前記袋ナット30のテーパー面33および筒孔38には、図1、図4(A)に示すように、強度補強のための金属リング44をはめ込んで形成し、且つ、この金属リング44の表面に円弧体25を縮径させるときに発生する摩擦抵抗を低減させるため、潤滑材としてのフッ素樹脂45等をコーティング又は塗布することによって、摩擦抵抗が軽減し、円弧体25の捩れを回避でき、締め付けが容易になる。
また、袋ナット30の筒孔38は、前記テーパー面33で前記円弧体25のそれぞれを中心方向へ押圧した後に、これら円弧体25の中心方向へ押圧状態を維持するように機能する部分となっている。
又、ホース101の外周面に円弧体25を押圧結合する理想的な食込み寸法は、ホース101の肉厚に対して30〜40%、縮径させるのが望ましい。このため、この筒孔38の内周面は、上記した円弧体25の外周面27のそれぞれに対して面接触するようになっている。つまり、筒孔38の内周面39は、円弧体25それぞれの中心方向へ押圧状態を、円弧体25の外周面27それぞれに面接触することにより維持する。
なお、図4(B)に示す袋ナット30は、テーパー面33及び筒孔38に、潤滑材としてのフッ素樹脂45等をコーティング又は塗布してないものであり、本願発明において、この袋ナットで締め付けても良い。
次に、耐圧ホースコネクターの結合方法について、図5(A)〜(C)を参照して説明する。
先ず、図1に示すように、シール溝7にOリングを装着し、ニップル1の主頭部1aにスリーブ20に形成の頭部21を圧着重合すると共に、内径凸部22をスリーブ溝11に圧着重合させる。そして、このニップル1の機器ネジ1bを介して機器に取り付ける。一方、袋ナット30をホース101に挿入する。
そして、図5(B)に示すように、前記ホース101の先端部を、前記ニップル1のホース差込部1cの外周とスリーブ20の筒内に挿入し、袋ナット30で締め付け始めると、テーパー面33により円弧体25の端部が縮径を始めると同時に、円弧体25の内周面に形成の凹凸部25aも順次中心方向に押圧されて、ホース101の外周面から中心方向に、袋ナット30を低トルクで、ホース101を縮小させて締め付けることができる(図5(C))。
図5(C、C−1)に示すように、袋ナット30を締め付けると、円弧体25と対峙する円弧体25との隙間23は狭くなり、対峙する円弧体25の両側面に形成の凹凸30a、30bは嵌合して一体化するので、ホースの外周を均一に締め付けることができて、円弧体25の捩れを防止できる。
即ち、円弧体25は複数個で構成されているが、複数個の隙間23はそれぞれ密着結合した状態になるので、1個のスリーブとして作用し、均等に締め付けられる。
一方、円弧体25の内周面に周方向に形成の凹凸部25aにより押圧されるホース101の箇所には、ニップルの矩形歯状凹凸部1eが形成してあるので、ホース101の内周はニップル1のホース差込部1cに形成の矩形歯状凹凸部1eを覆って密着され、さらに、押圧されたホース101はこの矩形歯状凹凸部1eに食い込んで該凹凸部1eに密着し、結合されたホースの漏洩防止に重要な作用をする。
又、図3(A)に示すように、前記矩形歯状又は三角状の凹凸25aが軸方向に形成してあると、円弧体25の回転が阻止されて捩れるのを防止することができ、円弧体25が一体となって、ホースの外周に密着結合することができて、より望ましい。
以上のように、袋ナットで締め付ける円弧体25の長さ(L)は、図6に示す従来の長さ(L1)より長いし、矩形歯状凹凸部1eによって、ホース101との締め付け面積が大きくなり、従来に比して耐圧性を保持できる。即ち、本願の耐圧ホースコネクターは、袋ナット30での締め付け長さと、ホース差込部1cに形成の矩形歯状凹凸部1eとで、より接触面積を大きくすることができるので、耐圧ホースコネクターとして使用できる。
尚、この耐圧ホースコネクターの締付け量は、袋ナット30の左端面がスリーブ20の回動頭部20aの右端面に接触したときに設定してあり、締め付け不足の解消を図っている。
又、図6(A)(B)には、袋ナットの緩みを防止する構成が開示してある。
図6(A)は、ニップル1、スリーブ20A、袋ナット30Aによってホース101を結合し、前記図1に示す構造と同じであるが、スリーブ20Aの外周と袋ナット30Aの内周には、当接したとき袋ナット30Aが緩まないように、段差80a、80が形成してある点を異にする。即ち、袋ナット30Aを締め付けると、スリーブ20Aに形成の段差80と袋ナット30Aに形成の段差80aが嵌めこまれ、袋ナット30Aの段差80は、スリーブ20Aの段差80aに当接して、移動が禁止されるので、袋ナット30Aは一旦締め付けると、緩まない。
又、図6(B)には、ニップル1、スリーブ20B、袋ナット30Bによってホース101を結合し、前記図1に示す構造と同じであるが、袋ナット30Bの内周には、外側に向かって(図の右方向)、拡大するテーパー面90が形成してある。そこで、袋ナット30Bを締め付けると、円弧体25Bを押圧して締め付けるが、袋ナット30Bは、前記外側に向かって拡大するテーパー面90によって、緩むことはない。
本願の締付け完了後の耐圧ホースコネクターとホースの結合状態は、スリーブ20の円弧体25の外周面に、袋ナット30の筒孔38の内周面39が円弧体25を縮径させて包み込んでいる。即ち、円弧体25が縮径した分、ホースの口径を押圧して、ホースを中心方向に押圧している。また、この押圧部のホースの内周面には、ニップル1の差込部1cが対応しているので、ホースの内周部は、ニップル1の差込部1cに形成の凹凸1eに食い込み、一定の食い込み量を維持して結合する。
なお、筒孔38の内周面39、円弧体25の外周面27、円弧体25の内周面28のそれぞれは、中心軸線に対して円環をなす周面にて形成され、且つ、複数個の円弧体25で構成して、両側面に形成の凹凸30a、30bが嵌合密着するので、円弧体25による面接触する押圧力は均等に分散した押圧力とすることができる。
また、円弧体25の内周面に形成の凹凸部25aを外側から袋ナット30により締め付けると、ホース101の外周面を円弧体25の凹凸部25aがホース101を押圧して、円弧体25の凹凸部25aがホース101に食い込むと共に、ニップル1のホース差込部1cの外周面に設けた矩形歯状凹凸部1eをホース101内周面が押圧して食い込むため、より堅固に結合できる。更に、袋ナットで締め付けると、段差80、80a或いは、テーパー面90によって緩むことはない。
1 ニップル
1c ホース差込部
1e 矩形歯状凹凸部
11 スリーブ溝
12 ぬけ防止ツバ
20 スリーブ
23 隙間
25 円弧体
25a 凹凸部
30 袋ナット
30a、30b 凹凸
33 テーパー面
44 金属リング
45 フッ素樹脂
50 窓
80、80a 段差
90 テーパー面
101 ホース

Claims (7)

  1. ホース差込部を延設のニップルにスリーブが嵌合され、前記ニップルとスリーブとの間にホースが挿入された後に、袋ナットにより前記スリーブが外側から締め付けられて、前記ニップルに前記ホースが結合される耐圧ホースコネクターであって、
    前記スリーブには、軸方向に形成の複数個の隙間によって、適宜の間隔で複数個の円弧体が形成され、
    前記対峙する円弧体の両側面に凹凸を形成し、
    前記袋ナットを前記スリーブにねじ込むことによって、前記袋ナットの内径部に施工してあるテーパーで前記スリーブの円弧体が内径方向に縮小されてホースの口径を押圧し、且つ、前記対峙する円弧体の両側面に形成の凹凸が嵌合して隙間をなくして、袋ナットの内周面は該スリーブの外周面に対して面接触で押圧して、該袋ナットによる前記ニップルの円弧体の締付け状態を維持する、ことを特徴とする耐圧ホースコネクター。
  2. 請求項1の耐圧ホースコネクターであって、
    前記対峙する円弧体の両側面に形成の凹凸は、軸方向において、円周方向に向けて複数個、配列して形成することを特徴とする耐圧ホースコネクター。
  3. 請求項1の耐圧ホースコネクターであって、
    前記対峙する円弧体の両側面に形成の凹凸は、軸方向に形成してなることを特徴とする耐圧ホースコネクター。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項の耐圧ホースコネクターであって、
    円弧体の内周面に軸方向に凹凸が形成されていることを特徴とする耐圧ホースコネクター。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項の耐圧ホースコネクターであって、
    袋ナットの内周面に強度補強のための金属リング又は剛性樹脂リングを嵌めこみ、更に摩擦抵抗の軽減を目的とするフッ素樹脂等をコーティング又は塗布することを特徴とする耐圧ホースコネクター。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項の耐圧ホースコネクターであって、
    袋ナットの内周面に段差を形成し、その段差に密着する段差をスリーブの円弧体に形成することを特徴とする耐圧ホースコネクター。
  7. 請求項1から請求項5のいずれか1項の耐圧ホースコネクターであって、
    袋ナットの内周面に外側に向けて拡大するテーパー面を形成することを特徴とする耐圧ホースコネクター。



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