JP2015031094A - コンクリート構造物用補修パネル及びコンクリート構造物の補修方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンクリート構造物に生じた亀裂や剥離による損傷部位の補修を簡単、迅速、安価に行うことができ、かつ亀裂の拡大を防止することができるコンクリート構造物用補修パネル及びコンクリート構造物の補修方法を提供する。
【解決手段】コンクリート製護岸51の壁面51Aの損傷部位を覆うパネル本体2は、非金属製材料の板体からなる。パネル本体2の略四隅にはボルト挿通穴3が形成してある。パネル本体2の側縁から後方に突出する枠材4、5、6は壁面51Aに当接することにより、補修パネル1は上方に充填口7を有し、パネル本体2の裏面側は補修材充填部になっている。ボルト挿通穴3から護岸51にかけてモルタル製ボルトを挿着することにより補修パネル1は護岸51に固定する。補修パネル1と壁面51Aとの間にモルタルや水中不分離コンクリートを充填し護岸51と一体的に固化する。
【選択図】図1
【解決手段】コンクリート製護岸51の壁面51Aの損傷部位を覆うパネル本体2は、非金属製材料の板体からなる。パネル本体2の略四隅にはボルト挿通穴3が形成してある。パネル本体2の側縁から後方に突出する枠材4、5、6は壁面51Aに当接することにより、補修パネル1は上方に充填口7を有し、パネル本体2の裏面側は補修材充填部になっている。ボルト挿通穴3から護岸51にかけてモルタル製ボルトを挿着することにより補修パネル1は護岸51に固定する。補修パネル1と壁面51Aとの間にモルタルや水中不分離コンクリートを充填し護岸51と一体的に固化する。
【選択図】図1
Description
本発明は、岸壁、堤防、ダムの突堤、橋脚等のコンクリート構造物に生じた亀裂や剥離等の損傷部位の補修に用いるコンクリート構造物用補修パネル及びコンクリート構造物の補修方法に関する。
岸壁、堤防、ダムの突堤等のコンクリート構造物は、鉄骨をコンクリートで覆った構造からなるが、コンクリートは酸性雨や大気中の酸化物に接して次第にアルカリ化する。このコンクリートのアルカリ化に伴って鉄骨が発錆し、錆が更に拡大すると鉄骨は体積が約9%膨張することから終にはコンクリートが膨脹圧によって爆裂し、コンクリート構造物に亀裂や剥離が形成される結果コンクリート構造物の強度性の低下を招くことになる。
このコンクリート構造物の亀裂や剥離を補修する方法として、従来は損傷部位に面して足場を組んで作業場所を確保し、亀裂にはモルタルを加圧充填し、剥離にはモルタルを塗布する、或いは亀裂を含む周辺を凹状に切削してモルタルを充填するといった補修方法が行なわれている。また、損傷部位を覆う補修板を金属製ボルト・ナットでコンクリート製構造物に固定する補修方法がある。更に、堤防の補修方法として、五徳縫い水防工法があり、亀裂1の周囲の法面2に杭部材10を打ち込む前に、管状部材20を打ち込んで打ち込み用孔19を形成し、その後杭部材10を打ち込んで五徳縫い水防工法を実施する技術が提案されている(特許文献1)。
上述した従来技術において、モルタルを亀裂や剥離による凹部に単に充填する方法は、損傷部位を覆うモルタルが露出しているために雨水の浸透は避けられず、一時的な補修に過ぎないため耐久性に欠けるという問題があるし、補修作業に日数を要するために港湾では足場が船の往来の障碍になるという問題もある。また、損傷部位を覆う補修板を金属製ボルト・ナットでコンクリート構造物に固定してもボルト・ナットの発錆は避けられずにコンクリートの劣化を招くという欠点がある。更に、五徳縫い水防工法にあっては、法面に打ち込んだ複数本の杭部材の上端側を交差させて紐で締結し、締結部位より上側に重りとしての土嚢を乗せることから、垂直面や傾斜面の補修には使用出来ないという欠点、補修工事に手間が掛り、費用が嵩む、耐久性に欠ける欠点がある。
本発明は上述した従来技術の諸欠点に鑑みなされたもので、コンクリート構造物に生じた亀裂や剥離による損傷部位の補修を簡単、迅速、安価に行うことができ、かつ亀裂の拡大を防止することができるコンクリート構造物用補修パネル及びコンクリート構造物の補修方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために構成した請求項1に係る本発明の手段は、コンクリート壁面の損傷部位を覆う板体からなり、四隅側にボルト挿通穴を有するパネル本体と、該パネル本体の側縁から後方に突出し、前記コンクリート壁面に当接する枠材とにより、上方に充填口を有し、前記パネル本体の裏面側を補修材充填部とする補修パネルを非金属製材料により構成し、前記ボルト挿通穴から前記コンクリート壁面にかけて挿着するモルタル製ボルトにより前記パネル本体を前記コンクリート壁面に固定するようにしたことにある。
そして、前記パネル本体は、裏面に補修材係合部を形成するとよい。
そして、前記補修材係合部は、前記パネル本体の裏面に形成する突条であるとよい。
また、前記補修材係合部は、前記枠材の内面を内向きのテーパー面にするとよい。
更に、前記モルタル製ボルトは、前記コンクリート構造物に挿入する先端側外周面に接着剤係合溝を形成するとよい。
また、前記パネル本体及び/又はモルタル製ボルトは、非金属製材料からなる補強材を混入するとよい。
また、請求項7にかかる本発明を構成する手段は、四隅側にボルト挿通穴を有するパネル本体の側縁から後方に枠材を突出させた形状からなり、上方に充填口を有し、パネル本体の裏面側を補修材充填部とする補修パネルを非金属製材料により構成し、該補修パネルはコンクリート壁面の損傷部位を覆った状態で前記各ボルト挿通穴から前記コンクリート壁面にかけて挿着するモルタル製ボルトにより該コンクリート壁面に固定し、前記充填口から補修材を充填固化するようにするとよい。
本発明は上述の如く構成したから下記の諸効果を奏する。
(1)コンクリート構造物の損傷部位は補修パネルで覆ってモルタル製ボルトで固定し、補修パネルの補修材充填部に補修材を充填して固化させることにより補修部位を完全に覆う構成にしたから、コンクリート構造物の亀裂や損傷が拡大するのを可及的に防止することができる。
(2)補修パネルは非金属製材料で形成し、モルタル製ボルトで固定することで金属材材料は一切用いないから、コンクリート構造物に有害な発錆の問題を完全に解消して耐久性に優れた補修が可能で、錆赤による変色も生じないから景観を損なう事態も解消できる。
(3)補修パネルはコンクリート構造物にモルタル製ボルトで固定する構成にしたから、補修作業を短期間に、かつ安価に行うことができる。
(4)補修パネルの裏面に突条或いはテーパー面からなる補修材係合部を設け、補修パネルと充填した補修材を強固に一体化する構成にしたから、補修パネルが経年剥離することがないし、亀裂や損傷部位が拡大する事態を防止できる。
(5)モルタル製ボルトはコンクリート構造物に挿入する先端側外周に接着剤係合溝を形成したから、コンクリート製構造物に確実かつ強固に固着することができる。
(6)補修パネル及び/又はモルタル製ボルトは、非金属製材料からなる補強材を混入したから、高い強度性、耐久性を有することができる。
(7)補修箇所の周囲に挿設した植設ボルトは覆い板によって位置が固定されるので、コンクリート製構造物の亀裂が拡大するのを抑えることができる。
(8)植設ボルト及び/又はナットに非金属製材料からなる補強材を混入して高い強度性を持たせたから、補修パネルをコンクリート構造物に強固に固着することができるし、亀裂や損壊の拡大を可及的に防止することができる。
(1)コンクリート構造物の損傷部位は補修パネルで覆ってモルタル製ボルトで固定し、補修パネルの補修材充填部に補修材を充填して固化させることにより補修部位を完全に覆う構成にしたから、コンクリート構造物の亀裂や損傷が拡大するのを可及的に防止することができる。
(2)補修パネルは非金属製材料で形成し、モルタル製ボルトで固定することで金属材材料は一切用いないから、コンクリート構造物に有害な発錆の問題を完全に解消して耐久性に優れた補修が可能で、錆赤による変色も生じないから景観を損なう事態も解消できる。
(3)補修パネルはコンクリート構造物にモルタル製ボルトで固定する構成にしたから、補修作業を短期間に、かつ安価に行うことができる。
(4)補修パネルの裏面に突条或いはテーパー面からなる補修材係合部を設け、補修パネルと充填した補修材を強固に一体化する構成にしたから、補修パネルが経年剥離することがないし、亀裂や損傷部位が拡大する事態を防止できる。
(5)モルタル製ボルトはコンクリート構造物に挿入する先端側外周に接着剤係合溝を形成したから、コンクリート製構造物に確実かつ強固に固着することができる。
(6)補修パネル及び/又はモルタル製ボルトは、非金属製材料からなる補強材を混入したから、高い強度性、耐久性を有することができる。
(7)補修箇所の周囲に挿設した植設ボルトは覆い板によって位置が固定されるので、コンクリート製構造物の亀裂が拡大するのを抑えることができる。
(8)植設ボルト及び/又はナットに非金属製材料からなる補強材を混入して高い強度性を持たせたから、補修パネルをコンクリート構造物に強固に固着することができるし、亀裂や損壊の拡大を可及的に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳述する。図において、1は補修パネル、2は該補修パネル1を構成する縦長方形のパネル本体で、該パネル本体2は四隅側にボルト挿通穴3、3、・・が形成してある。4、4はパネル本体2の縦外縁から後方に突設した左右一対の縦枠材、5はパネル本体2の下外縁から後方に突設した下枠材、6はパネル本体2と左右の縦枠材4、4により形成される上側開口を閉塞する上枠材で、該上枠材6は成型時の脱型のためにパネル本体2等とは別部材に形成してある。
7は前記上枠材6に形成した倒置略コ字状の充填口で、該充填口7は蓋板8によって閉塞可能にしてある。そして、パネル本体2、各枠材4,5,6は非金属製材料、例えばコンクリート、合成樹脂によって成形してあるが、強度性を高めるために非金属製材料からなる補強材、例えばガラス繊維やカーボン繊維を混入してある。
かくして、補修パネル1はパネル本体2と左右及び上下の枠材4、5、6によってパネル本体2の裏面2A側に画成される凹部をモルタル、水中不分離コンクリート等の補修材を充填する補修材充填部9になっている。
かくして、補修パネル1はパネル本体2と左右及び上下の枠材4、5、6によってパネル本体2の裏面2A側に画成される凹部をモルタル、水中不分離コンクリート等の補修材を充填する補修材充填部9になっている。
10、10はパネル本体2の裏面2Aに縦方向に形成した補修材係合部で、該各補修材係合部10は図3に示すように横断面略台形の棒状に形成してあり、後述するように補修材充填部9に充填した補修材12が固化することで補修材係合部に確実に係止する形状にしてある。なお、本実施の形態では2本の補修材係合部10、10を設けたが、補修材係合部10は1本でも3本以上でもよいものである。
11、11、・・は上述の構成からなる補修パネル1を護岸51の壁面51Aに固定するための4本のモルタル製の六角ボルトを示す。該各六角ボルト11は軸部11Aと、該軸部11Aの先端側に周方向に形成した複数の接着剤係合溝11Bと、軸部11Aの後端に形成した六角形の頭部11Cとから一体に形成してある。そして、材料のモルタルには非金属製補強材、例えばガラス繊維、カーボン繊維等を配合することにより高強度性を持たせてある。
図6は変形例に係るモルタル製ボルトを示す。モルタル製ボルト12は軸部12Aと、該軸部12Aの先端側外周に形成した複数の係合溝12Bと、軸部12Aの基端側外周に形成した雄ねじ部12Cとからなり、該雄ねじ部12Cにはモルタル製ナット13を螺合するようになっている。
ナット13を用いるモルタル製ボルト12によれば、護岸51に予め植設したボルト12に補修パネル1を嵌合し、外側からナット13を螺合して補修パネル1を固定する。
ナット13を用いるモルタル製ボルト12によれば、護岸51に予め植設したボルト12に補修パネル1を嵌合し、外側からナット13を螺合して補修パネル1を固定する。
本実施の形態に係る補修パネル1は上述の構成からなり、図1乃至図3に示すように、コンクリート製護岸51の壁面51Aに形成された損傷部位52を覆うように補修パネル1を仮配置し、壁面51Aにドリルでボルト挿着穴を穿孔した後接着剤をボルト挿着穴に注入し、パネル本体2の各ボルト挿通穴3からボルト挿着穴にかけて六角ボルト11を挿入し、係合溝11B側を護岸に固着させる。
なお、補修パネル1はボルト挿通穴3の位置が予め決まっているから、補修パネル1を仮配置せずに寸法取りしてボルト挿着穴を穿設することも可能である。
なお、補修パネル1はボルト挿通穴3の位置が予め決まっているから、補修パネル1を仮配置せずに寸法取りしてボルト挿着穴を穿設することも可能である。
補修パネル1を壁面51Aに固定したら、補修パネル1と壁面51Aとの間の隙間はシーリング剤を充填して閉塞した後、充填口7から補修材充填部9にモルタル、水中不分離コンクリート等の補修材14を流し込み、補修材充填部9が充満したら充填口7を蓋体8で閉塞する。そして、固化する補修材14が護岸51と一体化することで、損傷部位52を確実に補修することができる。
このように、壁面51Aの損傷部位52は必要な枚数の補修パネル1で覆い、補修パネル1は壁面51Aに密着させると共に隙間はシーリング剤で埋めた状態にし、損傷部位52には充填した補修材14が充満した状態で固化するから、損傷部位52が雨水や融雪水に直接晒されることは無いし、損壊部位52の周辺の劣化し始めている部分も覆うので、護岸51に耐久性を持たせることができる。
しかも、補修パネル1は複数本の六角ボルト11、11、・・で護岸51に強固に固定することにより、岸壁21の亀裂が拡大するのを抑えることもできる。
しかも、補修パネル1は複数本の六角ボルト11、11、・・で護岸51に強固に固定することにより、岸壁21の亀裂が拡大するのを抑えることもできる。
図7は変形例に係る補修パネルを示し、該補修パネル21の特徴とするところは、パネル本体22の両縦縁から後方に突出する縦枠材23、23の各内側面23Aを内向きのテーパー面に形成することにより補修材係合部としたことにある。
このように構成することでも、補修パネル21に補修材14を係合させて一体化することができる。
このように構成することでも、補修パネル21に補修材14を係合させて一体化することができる。
図8は他の変形例に係る補修パネルを示す。該補修パネル31の特徴とするところは、パネル本体32及び下枠材33と上枠材34を表側に凸湾曲状に形成したことにある。パネル本体32にボルト挿通穴3を形成し、上枠材34に充填口7を形成して蓋体8で閉塞する構成は実施の形態と同じである。
このように構成することにより、凸状に湾曲した壁面に沿って補修パネル31を配置することができるから、湾曲壁面の補修を無駄なく効率的に行うことができる。
このように構成することにより、凸状に湾曲した壁面に沿って補修パネル31を配置することができるから、湾曲壁面の補修を無駄なく効率的に行うことができる。
なお、六角ボルト11に形成する係合溝11Bは環状溝に変えて螺旋状溝にしてもよい。このようにしても、螺旋状溝に接着剤が流入して先端側の全面を覆うから六角ボルト11を護岸51に確実に固定することができる。
なお、本発明において六角ボルト11をモルタル成形する際、セメントにガラス繊維やカーボン繊維等の高強度の非金属製繊維質材からなる補強材を混合することにより強度性を高めるとよい。
1、21、31 補修パネル
2、22、32 パネル本体
3 ボルト挿通穴
4、5、6、23、33、34 枠材
7 充填口
9 補修材充填部
10、23A 補修材係合部
11、12 モルタル製ボルト
14 補修材
51 護岸(コンクリート構造物)
51A 壁面
52 損傷部位
2、22、32 パネル本体
3 ボルト挿通穴
4、5、6、23、33、34 枠材
7 充填口
9 補修材充填部
10、23A 補修材係合部
11、12 モルタル製ボルト
14 補修材
51 護岸(コンクリート構造物)
51A 壁面
52 損傷部位
Claims (7)
- コンクリート壁面の損傷部位を覆う板体からなり、四隅側にボルト挿通穴を有するパネル本体と、該パネル本体の側縁から後方に突出し、前記コンクリート壁面に当接する枠材とにより、上方に充填口を有し、前記パネル本体の裏面側を補修材充填部とする補修パネルを非金属製材料により構成し、前記ボルト挿通穴から前記コンクリート壁面にかけて挿着するモルタル製ボルトにより前記パネル本体を前記コンクリート壁面に固定するようにしたコンクリート構造物用補修パネル。
- 前記パネル本体は、裏面に補修材係合部を形成してあることを特徴とする請求項1記載のコンクリート構造物用補修パネル。
- 前記補修材係合部は、前記パネル本体の裏面から突出する突条であることを特徴とする請求項2記載のコンクリート構造物用補修パネル。
- 前記補修材係合部は、前記枠材の内面を内向きのテーパー面にしたものであることを特徴とする請求項2記載のコンクリート構造物用補修パネル。
- 前記モルタル製ボルトは、前記コンクリート構造物に挿入する先端側外周面に接着剤係合溝を形成してあることを特徴とする請求項1記載のコンクリート構造物用補修パネル。
- 前記パネル本体及び/又はモルタル製ボルトは、非金属製材料からなる補強材を混入してあることを特徴とする請求項1記載のコンクリート構造物用補修パネル。
- 四隅側にボルト挿通穴を有するパネル本体の側縁から後方に枠材を突出させた形状からなり、上方に充填口を有し、パネル本体の裏面側を補修材充填部とする補修パネルを非金属製材料により構成し、該補修パネルはコンクリート壁面の損傷部位を覆った状態で前記各ボルト挿通穴から前記コンクリート壁面にかけて挿着するモルタル製ボルトにより該コンクリート壁面に固定し、前記充填口から補修材を充填固化するようにしてなるコンクリート構造物の補修方法。
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170530 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20171205 |