JP2015030683A - 皮膚洗浄剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A−1)、(a1)アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれるモノマーと、(a2)アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマーと、(a3)アクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステル及びメタクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステルから選ばれるモノマーとを含有する、コポリマー;(A−2)平均分子量300〜100000のポリオキシアルキレン鎖を有する多糖誘導体、(A−3)ポリエーテルポリカーボネート、(B)成分(A−1)以外のアクリル酸又はメタクリル酸を構成成分に含むポリマー(C)30℃における粘度が18mPa・s以下である炭化水素油(D)水、を含有した皮膚洗浄剤組成物。
【選択図】なし
Description
例えば、特許文献1には、特定の水溶性化合物、油剤、水系増粘剤を含有するクレンジング組成物が記載され、特許文献2には、揮発性シリコーン油、揮発性炭化水素油、不揮発性シリコーン油、親水性非イオン性界面活性剤、アクリル系高分子及び水を含有するクレンジング化粧料が記載されている。
本発明は、ウォータープルーフマスカラなどの落ちにくいメイクも十分に落とすことができ、洗浄後の肌に油剤を残さず、しっとりとした素肌感を得ることができる皮膚洗浄剤組成物に関する。
(A)(A−1)、(A−2)及び(A−3)から選ばれるポリマー 0.001〜5質量%、
(A−1)(a1)、(a2)及び(a3)から選ばれるモノマーを構成単位として含み、(a2)のモノマー単位を全モノマーに対して10モル%以上含有するコポリマー、
(a1)アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれるモノマー、
(a2)アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマー、
(a3)アクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステル及びメタクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステルから選ばれるモノマー;
(A−2)平均分子量300〜100000のポリオキシアルキレン鎖を有し、一般式(1)
で表される構成単位を有する多糖誘導体;
(A−3)一般式(2)
で表される構成単位を有するポリエーテルポリカーボネート;
(B)成分(A−1)以外のアクリル酸又はメタクリル酸を構成成分に含むポリマー
0.001〜1質量%、
(C)30℃における粘度が18mPa・s以下である炭化水素油 0.5〜30質量%、
(D)水 40〜98質量%
を含有し、
(E)非イオン性界面活性剤を含有しないか、5質量%以下含有し、
成分(A)及び(B)の質量割合(A)/(B)が、0.1〜150である皮膚洗浄剤組成物に関する。
本発明において、洗浄感とは、汚れがしっかり落ちきって肌に何も残留していないような感じ、洗いきった感じ、素肌になったような感じをいう。
(A−1)(a1)、(a2)及び(a3)から選ばれるモノマーを構成単位として含み、(a2)のモノマー単位を全モノマーに対して10モル%以上含有するコポリマー
(a1)アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれるモノマー、
(a2)アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマー、
(a3)アクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステル及びメタクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステルから選ばれるモノマー:
成分(A−1)のコポリマーは、(a1)、(a2)及び(a3)から選ばれるモノマーを構成単位として含み、(a2)を全モノマーに対するモル比で10モル%以上含有するコポリマーであれば制限されず、その含有割合や、ブロック結合、ランダム結合等の結合様式も制限されない。また、他のモノマーを含有していても良く、架橋構造を有していても良い。
成分(A−1)のコポリマーにおいて、(a1)、(a2)及び(a3)から選ばれるモノマー以外のモノマーを構成単位として含む場合は、全モノマーに対して10モル%未満であるのが好ましく、5モル%以下がより好ましく、1モル%以下がさらに好ましい。
(A−1)のコポリマー中の(a2)のモノマー単位は、洗浄後の肌に洗浄感を得る点から、分子中の全モノマーに対して10モル%以上であり、15モル%以上が好ましく、20モル%以上がより好ましく、安定性を得る点から、70モル%以下が好ましく、65モル%以下より好ましく、60モル%以下がさらに好ましい。また、コポリマー中の(a2)のモノマー単位は、分子中の全モノマーに対して10〜70モル%が好ましく、15〜65モル%がより好ましく、20〜60モル%がさらに好ましい。
(a2)は、成分(A)のポリマーにおいて疎水性の構成単位であり、(A)のポリマーは水溶性でありながら疎水性のモノマーを10モル%以上含む。このように疎水性の構成単位を10モル%以上含むことにより、油分散性が高くなり、洗浄性は高いが、洗浄後の肌への油残りが抑制されると考えられる。
また、アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれるモノマーとアクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマーを構成単位として含むコポリマーとして、下記一般式(3)で表される構成単位及び下記一般式(4)で表される構成単位から選ばれる少なくとも1種の構成単位(以下、アニオン性構成単位ということがある)を全構成単位中50〜90質量%含み、下記一般式(5)で表される構成単位(以下、疎水性構成単位ということがある)を全構成単位中10〜50質量%含む非架橋のアニオン性両親媒性高分子を用いることができる。
このようなアニオン性両親媒性高分子は、例えば、特開2007−238549号公報に記載の方法により製造することができ、特開2007−238549号公報に記載の合成例1、2、3の化合物、(アクリル酸/アクリル酸ステアリル)コポリマーを用いることができる。
(a1)アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれるモノマー、
(a2)アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマー、
(a3)アクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステル及びメタクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステルから選ばれるモノマー。
当該コポリマーは、(a1)、(a2)及び(a3)のモノマーを構成単位として含むものであれば制限されず、その含有割合や、ブロック結合、ランダム結合等の結合様式も制限されない。また、他のモノマーを含有していても良く、架橋構造を有していても良い。
また、(a3)のアクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステル及びメタクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステルとしては、ポリオキシエチレンの付加モル数が、好ましくは10〜30であり、更に好ましくは12〜25であり、アルキルエステルのアルキル基は、好ましくは炭素数12〜22であり、更に好ましくは炭素数18〜22である。(a3)としては、アクリル酸とポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテルとのエステル、メタクリル酸とポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテルとのエステル、アクリル酸とポリオキシエチレン(25)ベヘニルエーテルとのエステル、メタクリル酸とポリオキシエチレン(25)ベヘニルエーテルとのエステルがより好ましい。
また、成分(A−1)としては、アキュリン22、アキュリン88、アキュリン28(以上、ローム・アンド・ハース社製)等の市販品を用いることができる。なお、アキュリン22は30質量%水溶液、アキュリン28は20質量%水溶液、アキュリン88は29質量%水溶液である。
で表される構成単位を有する多糖誘導体:
−E1−(OA1)q−E2−R6 (6)
〔式中、E1はヒドロキシ基又はオキソ基が置換していてもよい炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基を示し、qは8〜300の数を示し、q個のA1は同一又は異なって、炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基を示し、E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基を示し、R6はヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数4〜30のアルキル基を示す〕
置換基(f)としては、2−スルホエチル基、3−スルホプロピル基、3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基、2−スルホ−1−(ヒドロキシメチル)エチル基等が挙げられ、なかでも安定面や製造面より、3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基が好ましい。これら置換基(f)は、その全てあるいは一部が、Na、K、Ca、Mg等の1族又は2族元素、アミン類、アンモニウム等の有機カチオンなどとの塩となっていてもよい。これら置換基(f)による置換度は、構成単糖残基当たり0〜1.0が好ましく、0〜0.8がより好ましく、0〜0.5の範囲がさらに好ましい。
置換基(g)としては、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、カルボキシプロピル基、カルボキシブチル基、カルボキシペンチル基等が挙げられ、なかでも安定面や製造面より、カルボキシメチル基が好ましい。これら置換基(g)は、その全てあるいは一部が、Na、K、Ca、Mg等の1族又は2族元素、アミン、アンモニウム等の有機カチオンなどとの塩となっていてもよい。これら置換基(g)による置換度は、構成単糖残基当たり0〜1.0が好ましく、0〜0.8がより好ましく、0〜0.5の範囲がさらに好ましい。
カチオン性置換基(h)におけるD1としては、炭素数2又は3のものが好ましく、具体的には、エチレン、プロピレン、トリメチレン、2−ヒドロキシトリメチレン、1−ヒドロキシメチルエチレン等が好ましい。
カチオン性置換基(h)におけるR7、R8及びR9としては、メチル基、エチル基、プロピル基、2−ヒドロキシエチル基等が挙げられ、中でもメチル基及びエチル基が好ましい。
カチオン性置換基(h)におけるX-で表されるハロゲンイオンとしては塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン等が挙げられ、有機酸イオンとしては、CH3COO-、CH3CH2COO-、CH3(CH2)2COO-等が挙げられる。X-としては、ヒドロキシイオン、塩素イオン及び臭素イオンが好ましい。
これらカチオン性置換基(h)による置換度は、構成単糖残基当たり0〜0.5が好ましく、0〜0.3の範囲がより好ましい。
(A−2)としては、洗浄感を得る点から、ヒドロキシエチル(ヒドロキシプロピルポリエチレングリコールドデシルエーテル)セルロースと(ラウレス−13 PG−ヒドロキシエチルセルロース)が好ましい。
で表される構成単位を有するポリエーテルポリカーボネート:
一般式(2)において、A2は炭素数2〜6のアルキレン基を示し、(n×p)個のA2は同一でも異なっていても良いが、(n×p)個のA2が、少なくとも2種以上のアルキレン基であることが好ましい。また、A2は炭素数2〜4のアルキレン基が好ましく、炭素数2又は3のアルキレン基がより好ましく、エチレン基とプロピレン基の混合基が更に好ましい。また、異なるアルキレンオキシ基からなる場合、これらはブロック構造でも、ランダム構造でもよいが、ランダム構造がより好ましい。
(A−3)としては、洗浄感が得られる点から、特開2009−41004号公報の合成例1、2、3の化合物が好ましい。
成分(B)としては、アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれるモノマーを含むものであれば制限されず、さらに、他のモノマーを含むコポリマーであっても良く、架橋構造を有していても良い。
コポリマーの場合、アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれるモノマー以外に、アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマーを含むものが好ましく、その含有割合や、ブロック結合、ランダム結合等の結合様式は制限されない。
ここで、アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルにおいて、アルキルエステルのアルキル基は、好ましくは炭素数1〜22であり、更に好ましくは炭素数1〜18である。
また、カルボキシビニルポリマーとして、カーボポール980、カーボポール981、カーボポール ULTREZ10(以上、ルーブリゾール社製)等;アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体として、PEMULEN TR−1、PEMULEN TR−2、カーボポールETD2020、カーボポール ULTREZ20、カーボポール ULTREZ21(以上、Lubrizol Advanced Materials社製)等の市販品を用いることができる。
成分(B)としては、安定性の点から、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体が好ましい。
成分(C)としては、例えば、軽質流動イソパラフィン、水添ポリイソブテン等の流動イソパラフィン;イソドデカン、イソヘキサデカン等が挙げられる。これらのうち、高い洗浄力とさらっとした肌感触が得られる点から、軽質流動イソパラフィン、イソドデカン、イソヘキサデカンが好ましい。
ここで、HLBとは、親水性−親油性のバランス(Hydrophilic-Lypophilic Balance)を示す指標であり、本発明においては小田・寺村らによる次式を用いて算出した値を用いている。
エーテル油としては、洗浄中の肌での滑らかさの点から、ジアルキルエーテル油が好ましく、炭素数18以下のアルキル基で構成されるものがより好ましく、炭素数13以下のアルキル基で構成されるのがさらに好ましい。
具体的には、ジラウリルエーテル、ジオクチルエーテル、セチル−1,3−ジメチルブチルエーテル等が挙げられ、油性マスカラを早く落とすの点から、ジオクチルエーテルが好ましい。
ここで、粘度は、BM型粘度計(トキメック社製、TVB−10型粘度計、測定条件:ローターNo.1、60rpm)により測定したものである。
成分(G)としては、例えば、粘度2cs、5cs、10cs等のジメチルポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等のジメチルシクロポリシロキサン;メチルフェニルポリシロキサンなどが挙げられる。これらのうち、洗浄後に素早く乾く感じが得られる点から、粘度2csのジメチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンが好ましく、粘度2csのジメチルポリシロキサンがより好ましい。
より具体的には、多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン、PPG−9ジグリセリル等が挙げられる。これらのうち、プロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリンが好ましく、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、グリセリンが、拭き取り後の肌の保湿感の点からより好ましい。
前記成分(C)、(F)及び(G)以外の油剤としては、30℃で液状のエステル油、30℃における粘度が18mPa・sを超える液状の流動パラフィン等の炭化水素油や植物油及び30℃でペーストまたはワックス状の油脂などが挙げられる。
さらに、洗浄性の点から、成分(A)の含有量に対する30℃でペーストまたはワックス状の油脂の合計含有量の質量比は、1/10以下が好ましく、1/20以下がより好ましく、1/30以下がよりさらに好ましい。
紫外線吸収剤の含有量は、全組成中に1質量%以下が好ましく、0.5質量%以下がより好ましく、0.1質量%がさらに好ましく、含有しないのがよりさらに好ましい。
なお、粘度は、BM型粘度計(トキメック社製、TVB−10型粘度計、測定条件:ローターNo.1、60rpm)により測定される。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、例えば、組成物をそのまま、又は分離したものを振り混ぜて均一化した後、コットン等に浸して拭き取る方法、手に取ってなじませた後、コットン等で拭き取る方法、手に取ってなじませた後、洗い流す方法、コットン等に浸してなじませた後洗い流す方法、上記の方法で拭き取った後、洗い流す方法などにより、使用することができる。さらに、シートに含浸させた形態として、使用することもできる。また、コットン等に浸して拭き取る方法が好ましく、手に取ってなじませた後、コットン等で拭き取る方法がより好ましい。
上述した実施形態に関し、本発明は、更に以下の組成物を開示する。
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)並びに(D):
(A)(A−1)、(A−2)及び(A−3)から選ばれるポリマー 0.001〜5質量%、
(A−1)(a1)、(a2)及び(a3)から選ばれるモノマーを構成単位として含み、(a2)のモノマー単位を全モノマーに対して10モル%以上含有するコポリマー、
(a1)アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれるモノマー、
(a2)アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマー、
(a3)アクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステル及びメタクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステルから選ばれるモノマー;
(A−2)平均分子量300〜100000のポリオキシアルキレン鎖を有し、一般式(1)
で表される構成単位を有する多糖誘導体;
(A−3)一般式(2)
で表される構成単位を有するポリエーテルポリカーボネート;
(B)成分(A−1)以外のアクリル酸又はメタクリル酸を構成成分に含むポリマー
0.001〜1質量%、
(C)30℃における粘度が18mPa・s以下である炭化水素油 0.5〜30質量%、
(D)水 40〜98質量%
を含有し、
(E)非イオン性界面活性剤を含有しないか、5質量%以下含有し、
成分(A)及び(B)の質量割合(A)/(B)が、0.1〜150である皮膚洗浄剤組成物。
(a1)アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれるモノマー、
(a2)アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマー、
(a3)アクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステル及びメタクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステルから選ばれるモノマー。
<3>成分(A)が、好ましくは、(A−1)であって、(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)クロスポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマーがより好ましい前記<1>又は<2>記載の皮膚洗浄剤組成物。
−E1−(OA1)q−E2−R6 (6)
〔式中、E1はヒドロキシ基又はオキソ基が置換していてもよい炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基を示し、qは8〜300の数を示し、q個のA1は同一又は異なって、炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基を示し、E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基を示し、R6はヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数4〜30のアルキル基を示す〕
<6>全油相成分中の成分(A)の質量割合((A)/全油相成分)が、好ましくは、0.001以上であって、0.003以上がより好ましく、0.005以上がさらに好ましく、2以下が好ましく、1以下がより好ましく、0.5以下がさらに好ましく、また、全油相成分中の成分(A)の質量割合((A)/全油相成分)は、好ましくは、0.001〜2であって、0.003〜1がより好ましく、0.005〜0.5がさらに好ましい前記<1>〜<5>のいずれか1記載の皮膚洗浄剤組成物。
<8>成分(B)の含有量が、好ましくは、全組成中に、0.005質量%以上であって、0.01質量%以上がより好ましく、0.7質量%以下が好ましく、0.5質量%以下がより好ましく、また、成分(B)の含有量は、好ましくは、全組成中に0.005〜0.7質量%であって、0.01〜0.5質量%がより好ましい前記<1>〜<7>のいずれか1記載の皮膚洗浄剤組成物。
<10>全油相成分中の成分(A)及び(B)の合計の質量割合、具体的には、全油相成分の合計含有量に対する成分(A)と(B)の合計含有量の質量比、((A)+(B))/全油相成分)が、好ましくは、0.001以上であって、0.005以上がより好ましく、0.01以上がさらに好ましく、2以下が好ましく、1以下がより好ましく、0.5以下がさらに好ましく、また、全油相成分中の成分(A)の質量割合、具体的には、全油相成分の合計含有量に対する成分(A)と(B)の合計含有量の質量比、((A)/全油相成分)は、好ましくは、0.001〜2であって、0.005〜1がより好ましく、0.01〜0.5がさらに好ましい前記<1>〜<9>のいずれか1記載の皮膚洗浄剤組成物。
<12>成分(C)の含有量が、好ましくは、全組成中に、1質量%以上であって、4質量%以上がより好ましく、20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましく、また、成分(C)の含有量は、好ましくは、全組成中に1〜20質量%であって、4〜15質量%がより好ましい前記<1>〜<11>のいずれか1記載の皮膚洗浄剤組成物。
<13>成分(D)の水の含有量が、好ましくは、全組成中に50質量%以上であって、60質量%以上がより好ましく、90質量%以下が好ましく、85質量%以下がより好ましく、また、成分(D)の水の含有量が、好ましくは、全組成中に50〜90質量%であって、60〜85質量%がより好ましい前記<1>〜<12>のいずれか1記載の皮膚洗浄剤組成物。
<15>成分(E)は、含有しないか、含有する場合の含有量が、好ましくは、全組成中に、0.02質量%以上であって、0.04質量%以上がより好ましく、2質量%以下が好ましく、0.5質量%以下がより好ましく、また、成分(E)の含有量は、好ましくは、全組成中に0.02〜2質量%であって、0.04〜0.5質量%がより好ましい前記<1>〜<14>のいずれか1記載の皮膚洗浄剤組成物。
<17>成分(F)が、好ましくは、ジアルキルエーテル油であって、炭素数18以下のアルキル基で構成されるものがより好ましく、炭素数13以下のアルキル基で構成されるのがさらに好ましい前記<16>記載の皮膚洗浄剤組成物。
<18>成分(F)が、好ましくは、ジラウリルエーテル、ジオクチルエーテル、セチル−1,3−ジメチルブチルエーテルであって、ジオクチルエーテルがより好ましい前記<16>記載の皮膚洗浄剤組成物。
<19>成分(F)の含有量が、好ましくは、全組成中に、0.5質量%以上であって、1質量%以上がより好ましく、2質量%以上がさらに好ましく、20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましく、10質量%以下がさらに好ましく、また、成分(F)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.5〜20質量%であって、1〜15質量%がより好ましく、2〜10質量%がさらに好ましい前記<16>〜<18>のいずれか1記載の皮膚洗浄剤組成物。
<21>成分(G)が、好ましくは、粘度2csのジメチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンであって、粘度2csのジメチルポリシロキサンがより好ましい前記<20>記載の皮膚洗浄剤組成物。
<22>成分(G)の含有量が、好ましくは、全組成中に、0.5質量%以上であって、1質量%以上がより好ましく、2質量%以上がさらに好ましく、20質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、6質量%以下がさらに好ましく、また、成分(G)の含有量は、好ましくは、全組成中に0.5〜20質量%であって、1〜10質量%がより好ましく、2〜6質量%がさらに好ましい前記<20>又は<21>記載の皮膚洗浄剤組成物。
<23>成分(C)、(F)及び(G)の合計含有量が、好ましくは、全組成中に1.5質量%以上であって、3質量%以上がより好ましく、8質量%以上がさらに好ましく、50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、30質量%以下がさらに好ましく、また、成分(C)、(F)及び(G)の合計含有量が、好ましくは、全組成中に1.5〜50質量%であってく、3〜40質量%がより好ましく、8〜30質量%がさらに好ましい前記<1>〜<22>のいずれか1記載の皮膚洗浄剤組成物。
<25>成分(H)が、好ましくは、多価アルコール、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、糖である前記<24>記載の皮膚洗浄剤組成物。
<26>成分(H)の含有量が、好ましくは、全組成中に、0.1質量%以上であって、0.5質量%以上がより好ましく、1質量%以上がさらに好ましく、45質量%以下が好ましく、35質量%以下がより好ましく、25質量%以下がさらに好ましく、また、成分(H)の含有量が、全組成中に0.1〜45質量%であって、0.5〜35質量%がより好ましく、1〜25質量%がさらに好ましい前記<24>又は<25>記載の皮膚洗浄剤組成物。
表1に示す組成の皮膚洗浄剤組成物を製造し、拭き取り後の油剤残留レベル、膜の形状、油性マスカラに対する洗浄力、拭き取り後の肌の洗浄感、ふき取り後の肌のなめらかな感触の持続性及びふき取り後の肌のやわらかさの持続性を評価した。結果を表1に併せて示す。
60℃で、水に成分(B)を加えて撹拌し、均一にした後、成分(A)を添加し、攪拌して均一に混合した。その後、攪拌しながら、成分(C)の炭化水素油を添加して分散させ、さらに48%水酸化カリウムを添加して、皮膚洗浄剤組成物を得た。
(1)拭き取り後の油剤残留レベル:
前腕部を食器洗い用洗剤(花王社製、キュキュト)で洗浄し、ペーパータオルで水気を拭き取り、室温で10分乾燥させた。各皮膚洗浄剤組成物約2gを市販の化粧綿に均一に浸し、化粧綿で前腕部を拭き取り、10秒以内に前腕部を測定装置にセットし、赤外吸収スペクトルにより油剤残留レベル(スペクトルのピーク面積比:食器洗い用洗剤で洗った後の腕の測定値と本試験後の測定値の差から評価した)を求めた。測定装置は、フーリエ変換式赤外分光光度計(サーモサイエンティフィック社製)を用いた。
得られた皮膚洗浄剤組成物を、製造直後から5秒以内にガラスプレート上に0.1g滴下し、室温で1日静置して乾燥して得られる膜状物質の肌触り(なめらかな感触)について評価した。評価は、専門パネラー5名が指で触り、5名の合計スコアで判定した。
5:非常になめらか。
4:なめらか。
3:ややなめらか。
2:あまりなめらかでない。
1:なめらかでない。
油性マスカラ(ウォータープルーフマスカラ)として、コーセー スポーツ ビューティ ファシオ パワーステイマスカラ(カールロング)BK001(商品名)0.005gを、スライドガラス上で直径1.2cmの円状に均一塗布し、2時間放置して乾燥させた。各皮膚洗浄剤組成物約0.05gを油性マスカラの上に取り、指で円を描くように10秒間マッサージし、その後、コットンで一定圧(7.8kPa)の力で拭き取り、スライドガラスに残ったマスカラを目視評価し、以下の5段階で評価した。評価は、専門パネラー5名の合計スコアで判定した。
5:マスカラは残っていない。
4:約5%以下のマスカラが残っている。
3:約5〜約10%のマスカラが残っている。
2:約10〜約50%のマスカラが残っている。
1:約50%より多くのマスカラが残っている。
専門パネラー5名が、各皮膚洗浄剤組成物4gを化粧綿(リリベール リリアンパフ/スズラン社製、以下の評価でも同じ化粧綿を使用)に均一に浸した後、ファンデーション(ソフィーナ プリマヴィス タリキッドファンデーション オークル05。以下の評価でも同じファンデーションを使用)を塗布した顔を拭き取り、拭き取り直後から15秒後の肌の洗浄感について、以下の5段階で官能評価し、5名の合計スコアで判定した。
5:非常に良い。
4:良い。
3:やや良い。
2:あまり良くない。
1:良くない。
専門パネラー5名が、各皮膚洗浄剤組成物4gを化粧綿均一に浸した後、ファンデーションを塗布した顔を拭き取り、30℃60%RHの部屋で3時間安静に過ごした後の肌のなめらかな感触について、以下の5段階で官能評価し、5名の合計スコアで判定した。
5:非常になめらかな感触が持続する。
4:なめらかな感触が持続する。
3:ややなめらかな感触が持続する。
2:あまりなめらかな感触が持続しない。
1:なめらかな感触が持続しない。
専門パネラー5名が、各洗浄剤組成物4gを化粧綿に均一に浸した後、ファンデーションを塗布した顔を拭き取り、30℃60%RHの部屋で3時間安静に過ごした後の肌のやわらかさについて、以下の5段階で官能評価し、5名の合計スコアで判定した。
5:非常にやわらかい。
4:やわらかい。
3:やや、やわらかい。
2:あまりやわらかくない。
1:やわらかくない。
表2に示す組成の皮膚洗浄剤組成物を製造し、実施例1〜2と同様にして、油性マスカラに対する洗浄力、拭き取り後の肌の洗浄感、ふき取り後の肌のなめらかな感触の持続性及びふき取り後の肌のやわらかさの持続性を評価した。結果を表2に併せて示す。
60℃で、成分(C)、(E)、(F)、(G)と油剤を混合攪拌して、油相を調製した。60℃で、水にメチルパラベンを加えて溶解し、さらに成分(B)を加えて攪拌し、均一にした後、成分(A)、(H)及びフェノキシエタノールを加えて、水相を調製した。そして、水相に油相を加えて攪拌した後、48%KOHで中和し、室温まで冷却後、残りの成分を加えて、更に攪拌し、洗浄剤組成物を得た。
表3に示す組成の皮膚洗浄剤組成物(シート状クレンジング)を製造し、実施例1〜2と同様にして、油性マスカラに対する洗浄力、拭き取り後の肌の洗浄感、ふき取り後の肌のなめらかな感触の持続性及びふき取り後の肌のやわらかさの持続性を評価した。結果を表3に併せて示す。
60℃で、メチルパラベンを水に溶解し、さらに(B)を加え撹拌し、均一にした後、48%KOHで中和する。さらに成分(H)を加え、撹拌し水相を得た。成分(A)、(C)、(E)、(G)を60℃で混合し、油相を得た。その後。水相に油相を加え撹拌後、50℃まで冷却し、成分(F)を添加し撹拌し、室温まで冷却した。その後さらに、残りの成分を加え、撹拌し、洗浄剤組成物を得た。この洗浄剤組成物を不織布に含浸させ、シート状クレンジグを得た。
Claims (8)
- 次の成分(A)、(B)、(C)並びに(D):
(A)(A−1)、(A−2)及び(A−3)から選ばれるポリマー 0.001〜5質量%、
(A−1)(a1)、(a2)及び(a3)から選ばれるモノマーを構成単位として含み、(a2)のモノマー単位を全モノマーに対して10モル%以上含有するコポリマー、
(a1)アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれるモノマー、
(a2)アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマー、
(a3)アクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステル及びメタクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステルから選ばれるモノマー;
(A−2)平均分子量300〜100000のポリオキシアルキレン鎖を有し、一般式(1)
で表される構成単位を有する多糖誘導体;
(A−3)一般式(2)
で表される構成単位を有するポリエーテルポリカーボネート;
(B)成分(A−1)以外のアクリル酸又はメタクリル酸を構成成分に含むポリマー
0.001〜1質量%、
(C)30℃における粘度が18mPa・s以下である炭化水素油 0.5〜30質量%、
(D)水 40〜98質量%、
を含有し、
(E)非イオン性界面活性剤を含有しないか、5質量%以下含有し、
成分(A)及び(B)の質量割合(A)/(B)が、0.1〜150である皮膚洗浄剤組成物。 - 全油相成分中の成分(A)の質量割合((A)/全油相成分)が、0.001〜2である請求項1記載の皮膚洗浄剤組成物。
- 全油相成分中の成分(A)及び(B)の合計の質量割合、具体的には、全油相成分の合計含有量に対する成分(A)と(B)の合計含有量の質量比、(((A)+(B))/全油相成分)が、0.001〜2である請求項1又は2記載の皮膚洗浄剤組成物。
- 成分(B)が、カルボキシビニルポリマー又はアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体である請求項1〜3のいずれか1項記載の皮膚洗浄剤組成物。
- さらに、(F)エーテル油を含有する請求項1〜4のいずれか1項記載の皮膚洗浄剤組成物。
- さらに、(G)30℃における粘度が15mPa・s以下であるシリコーン油を含有する請求項1〜5のいずれか1項記載の皮膚洗浄剤組成物。
- 成分(C)、(F)および(G)の合計含有量が、1〜50質量%である請求項6記載の皮膚洗浄剤組成物。
- さらに、(H)ポリオールを含有する請求項1〜7のいずれか1項記載の皮膚洗浄剤組成物。
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