JP2022540259A - 天然又は加工デンプンを含む繊維要素を含む水溶性パーソナルクレンジング製品、使用、方法及びキット - Google Patents

Abstract

水溶性パーソナルクレンジング製品、その使用、方法、及びキット、好ましくは水溶性繊維構造体を含む水溶性顔用クレンジング製品が本明細書に記載され、水溶性繊維構造体は、複数の繊維要素を含み、複数の繊維要素は、天然デンプン及び／又は加工デンプンを含む１つ以上のヒドロキシルポリマーを含む１つ以上の繊維要素形成材料を含み、複数の繊維要素は、界面活性剤を実質的に含まず、水溶性パーソナルクレンジング製品は、１つ以上の表面を含み、１つ以上の表面は、油性組成物でコーティングされ、油性組成物は、１つ以上の油成分を含む。あるいは、１つ以上の表面は、１つ以上の界面活性剤を含むクレンジング組成物でコーティングされ、クレンジング組成物は、アルキルサルフェート及びアルキルエーテルサルフェート型の界面活性剤を実質的に含まない。

Description

本出願は、概して、水溶性パーソナルクレンジング製品、好ましくは水溶性顔用クレンジング製品、使用、方法及びそのキットに関する。水溶性パーソナルクレンジング製品は、水溶性繊維構造体を含む。水溶性繊維構造体は、複数の繊維要素を含み、複数の繊維要素は、天然デンプン及び／又は加工デンプンを含む１つ以上のヒドロキシルポリマーを含む１つ以上の繊維要素形成材料を含む。複数の繊維要素は、界面活性剤を実質的に含まない。水溶性パーソナルクレンジング製品は、１つ以上の表面、好ましくは上面及び下面を含み、１つ以上の表面、好ましくは上面は、油性組成物でコーティングされ、油性組成物は１つ以上の油成分を含む。あるいは、１つ以上の表面、好ましくは上面は、１つ以上の界面活性剤を含むクレンジング組成物でコーティングされ、クレンジング組成物は、アルキルサルフェート及びアルキルエーテルサルフェート型の界面活性剤を実質的に含まない。

皮膚、特に顔面皮膚の洗浄、皮膚からの全ての残留物、例えばメークアップの除去は、ケラチン性物質（すなわち、皮膚及びケラチン繊維、例えば睫毛）のケアにとって非常に重要である。皮膚からの脂肪残留物、例えば毎日使用される化粧品及びメークアップ製品の残留物を、特に皮膚のひだ内から、皮膚の表面から、及び皮膚障害の外観を引き起こし得る皮膚の毛穴の閉塞からクレンジングすることが最も効果的であろう。

現在のメークアップ技術は、ますます革新的かつ効率的であり、より多くのメークアップ製品使用者は、転写抵抗性ファンデーション、長時間落ちない口紅、防水性マスカラ又は二重作用マスカラ（ベースの適用、次いでマスカラの適用）などの長時間落ちない製品を使用する。

しかしながら、この種類の製品は、標準的なメークアップ製品よりも除去することがより困難であり、その結果として、使用することが非常に効率的かつ実用的であるだけでなく、また皮膚及び目の領域に優しく、同時に良好な化粧品質（穏やか、かつ使用に快適）を有するメークアップ除去製品の必要性がある。

一般的に提案されているメークアップ除去製品の中でも、液体形態の組成物、例えばメークアップ除去オイルが主に見られ得るが、これは、効率的ではあるが、十分にすすがれないため、皮膚から除去することが困難であり、製品が手の上に流れるリスクがあるため、使用するには比較的非実用的である。一般に、残留フィルムが、典型的には皮膚上に残るが、これは、消費者にとって不快である。

利用可能なメークアップ除去剤組成物の大部分は、典型的には二相、すなわち、２つの別個の相、特に水相及び油性相であるが、それは、適用前に事前のかき混ぜを必要とする（例えば米国特許出願公開第２０１９／００８３３６９（Ａ１）号を参照されたい）。このような配合物は、良好な除去性を可能にするが、皮膚上に、しばしば目立つ仕上げを残す。

また、適用に新鮮さを付与する単相流体の組成物である、ミセル水組成物も存在する。しかしながら、このような組成物は、長時間落ちないメークアップに対してあまり効果的ではない。

これらの不便さに対抗するために、ヒマワリろうと特定の界面活性剤との組み合わせにより、容易にすすぎが可能な油系メークアップ除去組成物を配合することが可能である（国際公開第２０１２／０９５４１０（Ａ１）号を参照されたい）。

更に、水性パーソナルクレンジング製品で使用される界面活性剤は、典型的にはアニオン性界面活性剤、又は主にアニオン性界面活性剤の洗剤として、及び組み合わせてブレンドされる１つ又は複数の洗剤の部類から選択される別の界面活性剤を含む。アニオン性界面活性剤は、優れた洗浄及び泡立ち特性のために、洗浄剤が、洗剤及び洗浄製品として使用されることが多い。

サルフェート系界面活性剤（例えば、ラウリル硫酸ナトリウム及びラウリルエーテル硫酸ナトリウムなど）は、主としてパーソナルクレンジング組成物に使用される。しかしながら、サルフェート系のサルフェート系アニオン性界面活性剤の使用は、しばしば、顔の皮膚に対する乾燥の観点から荒く、刺激が強く、眼の刺激を誘発する可能性がある。しかしながら、いかなるサルフェート系アニオン性界面活性剤をも含有しないパーソナル又は顔用クレンジング組成物は、洗浄又は発泡特性が不十分なまま継続されている。

メークアップの除去のための多くの組成物が既に試験され、並びに市販され、特に、皮膚のわりと敏感な領域、例えば目の周囲の領域に関する限り、全消費者の必要性を最も満たす解決策が今に至っても見つかっていないことを示していることが懸念される。このような組成物又は製品は、目の粘膜に対して非刺激性であり、しみる又は刺痛感などの使用者にいかなる不快感をも生じないものとする。

一方では、わりとマイルドで非刺激性のローションをメークアップ除去に使用することが望まれており、他方では、最近では耐水性メークアップがますます普及しているが、その除去には、むしろ強力な構成要素及びアプリケータが必要とされている。

主張された穏やかなクレンジング組成物は、（ａ）タウリン酸塩界面活性剤と、（ｂ）イセチオネート界面活性剤と、（ｃ）ベタイン（及び／又は別の両性界面活性剤）と、（ｄ）非イオン性乳化剤と、を含み得る（米国特許出願公開第９，９７４，７２６（Ｂ２）号を参照されたい）。

メークアップを除去するための化粧品組成物は、少なくとも、ａ）水、ｂ）少なくとも１つの界面活性剤、ｃ）少なくとも１つのエマルション、ｄ）植物、動物並びに鉱油及びワックスからなる群から選択される少なくとも１つの油又はワックス構成成分、並びにｅ）少なくとも１つのシリコン油及び／又はワックス構成成分の成分を混合することによって得ることができる（欧州特許第１６１８９２５（Ｂ１）号を参照されたい）。しかしながら、これらの解決策は、環境に優しいという観点において持続可能ではない。

加えて、皮膚に使用されるほとんどの流体組成物などの、比較的高濃度の水を含有する化粧品組成物は、保存を必要とする。これは、典型的には、様々な細菌、真菌及び／又は酵母／カビに対して流体組成物を保存することができる材料を使用することによって達成される。しかしながら、防腐剤としてのこれらの材料の使用は、皮膚刺激をもたらし得る。このような防腐剤材料の排除が好ましいであろう。

米国特許出願公開第２０１９／００８３３６９（Ａ１）号 国際公開第２０１２／０９５４１０（Ａ１）号 米国特許出願公開第９，９７４，７２６（Ｂ２）号 欧州特許第１６１８９２５（Ｂ１）号

洗浄を提供する活性剤を含む繊維構造体は、当該技術分野において既知である。しかしながら、皮膚を洗浄することができる持続可能なパーソナルクレンジング製品、特に皮膚からメークアップを除去することが可能な使い捨ての顔用クレンジング製品を提供する必要性が依然として存在する。その場合、眼の刺激を防止することが、望ましくは対処され得る。

水溶性パーソナルクレンジング製品、好ましくは水溶性顔用クレンジング製品が提供され、それは、水溶性繊維構造体を含み、水溶性繊維構造体は、複数の繊維要素を含み、複数の繊維要素は、天然デンプン及び／又は加工デンプンを含む１つ以上のヒドロキシルポリマーを含む１つ以上の繊維要素形成材料を含み、複数の繊維要素は、界面活性剤を実質的に含まず、水溶性パーソナルクレンジング製品は、１つ以上の表面、好ましくは上面及び下面を含み、１つ以上の表面、好ましくは上面は、油性組成物でコーティングされ、油性組成物は、１つ以上の油成分を含む。

あるいは、水溶性パーソナルクレンジング製品、好ましくは水溶性顔用クレンジング製品が提供され、それは、水溶性繊維構造体を含み、水溶性繊維構造体は、複数の繊維要素を含み、複数の繊維要素は、天然デンプン及び／又は加工デンプンを含む１つ以上のヒドロキシルポリマーを含む１つ以上の繊維要素形成材料を含み、複数の繊維要素は、界面活性剤を実質的に含まず、水溶性パーソナルクレンジング製品は、１つ以上の表面、好ましくは上面及び底面を含み、１つ以上の表面、好ましくは上面は、１つ以上の界面活性剤を含むクレンジング組成物でコーティングされ、クレンジング組成物は、アルキルサルフェート及びアルキルエーテルサルフェート型の界面活性剤を実質的に含まない。

皮膚からのメークアップ除去のため、好ましくは目のメークアップ除去のための、上記に述べられた水溶性パーソナルクレンジング製品の使用。

皮膚からのメークアップ除去のため、好ましくは目のメークアップ除去のためのキットが提供され、それは、
ｉ）上記に述べられた水溶性パーソナルクレンジング製品を含む第１の水溶性パーソナルクレンジング製品と、
ｉｉ）第２の水溶性パーソナルクレンジング製品、好ましくは、第２の水溶性顔用クレンジング製品であって、第２の水溶性パーソナルクレンジング製品の水溶性繊維構造体を含む、第２の水溶性パーソナルクレンジング製品と、を含み、水溶性繊維構造体は、複数の繊維要素を含み、複数の繊維要素は、１つ以上のポリビニルアルコールを含む１つ以上の繊維要素形成材料と、複数の繊維要素内に存在する１つ以上の活性剤と、を含み、１つ以上の活性剤は、１つ以上の界面活性剤を含み、１つ以上の界面活性剤は、一般式（Ｉ）による少なくとも１つのグルタメート界面活性剤を含み、

式中、Ｒ_１は、５～２０個の炭素原子、好ましくは７～１７個の炭素原子、より好ましくは９～１３個の炭素原子を有する飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖アルキル又はアルケニル鎖であり、Ｍは、Ｈ、アンモニウム、トリエタノールアンモニウム（ＴＥＡ）、ナトリウム又はカリウム、及びこれらの混合物であり、第２の水溶性パーソナルクレンジング製品の水溶性繊維構造体は、アルキルサルフェート及びアルキルエーテルサルフェート型の界面活性剤を実質的に含まない。

皮膚からのメークアップ除去のため、好ましくは目のメークアップ除去のための方法が提供され、それは、以下の工程、
ａ）上記に定義される水溶性パーソナルクレンジング製品を準備する工程と、
ｂ）皮膚から全てのメークアップ残留物を、油性組成物を含む水溶性パーソナルクレンジング製品の１つ以上の表面、好ましくは上面を適用することによって除去する工程と、任意選択的に水ですすぐ工程と、を好ましくはその順序で含む。

上記に定義される水溶性繊維構造体を含む水溶性パーソナルクレンジング製品を作製する方法は、以下の工程、
ａ）繊維要素形成組成物を提供する工程であって、繊維要素形成組成物は、１つ以上の繊維要素形成材料を含む水性組成物である、提供する工程と、
ｂ）繊維要素形成組成物を、複数の繊維要素に紡糸して、複数の繊維要素、好ましくは複数のフィラメント要素を含む水溶性繊維構造体を形成する工程と、を好ましくはその順序で含む。

用語の定義
本発明の全ての態様の全ての実施形態を含む本文書において、別途具体的に記載されない限り、以下の定義が適用される。

特に指定しない限り、全ての百分率は、それぞれの繊維要素形成組成物、又は水溶性繊維構造体、又は水溶性パーソナルクレンジング製品の重量（重量／重量）である。全ての比率又は百分率は、別途具体的に記載されない限り、重量比又は重量百分率である。「重量％」は、重量による百分率を意味する。「部」、例えば、１部のＸと３部のＹとの混合物への言及は、重量による比率である。

「ＱＳＰ」又は「ｑ．ｓ．」は、１００％又は１００ｇに対する十分な量を意味する。「＋／－」は、標準偏差を示す。全ての範囲は、端点を含み、組み合わせ可能である。有効数の数は、表示された量に対する限定を表すものでも、測定値の精度に対する限定を表すものでもない。

特に指定しない限り、全ての測定は、周囲条件下で実施されることが理解され、「周囲条件」とは、２０℃、１気圧（ａｔｍ）、及び６５％の相対湿度を意味する。「相対湿度」は、同じ温度及び圧力における飽和水分レベルと比較した、空気の水分含量の比率（パーセントとして記載される）を指す。相対湿度は、湿度計、具体的には、ＶＷＲ（登録商標）Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌからのプローブ湿度計で測定することができる。

本明細書において、「ｍｉｎ」は、「分」を意味する。本明細書において、「ｍｏｌ」は、モルを意味する。本明細書において、数の後の「ｇ」は、「グラム」を意味する。「Ｅｘ．」は、「実施例」を意味する。全ての量は、それらが列記される成分に関連するとき、活性成分の濃度に基づき（「固体」）、商業的に入手可能な材料に含まれ得る担体又は副生成物を含まない。

本明細書において、「含む（comprising）」は、他の工程及び他の成分を追加することができることを意味する。「含む（comprising）」は、「～からなる（consisting of）」及び「本質的に～からなる（consisting essentially of）」という用語を包含する。本発明の組成物、方法、及び使用は、本明細書に記載される本発明の必須要素及び限定、並びに本明細書に記載されるいかなる追加若しくは任意の成分、構成要素、工程、又は限定をも含む、それらからなる、及びそれらから本質的になることができる。本明細書に記載される実施形態及び態様は、不適合と記載されない限り、組み合わせて明白に例示されていないにもかかわらず、他の実施形態及び／又は態様の要素、特性、又は構成要素を含むか、又はこれらと組み合わせ可能であり得る。

本明細書で使用するとき、「含む（include）」、「含む（includes）」、及び「含む（including）」という用語は、非限定的であることを意味する。

量の範囲が記載される場合、これらは、組成物又は繊維構造体又はパーソナルクレンジング製品中の該成分の総量であるか、又は２つ以上の種が成分の定義の範囲に当てはまる場合、組成物又は繊維構造体又はパーソナルクレンジング製品中の、その成分の定義に適合する全ての成分の総量であると理解されるべきである。

例えば、組成物又は繊維構造体又はパーソナルクレンジング製品が１％～５％の脂肪族アルコールを含む場合、２％のステアリルアルコール及び１％のセチルアルコールを含み、かつ他の脂肪族アルコールを含まない組成物は、この範囲に当てはまるであろう。

以下に記載される各特定の成分又はこれらの混合物の量は、組成物又は繊維構造体又はパーソナルクレンジング製品中の成分の総量の最大１００％（又は１００％）を占めることができる。

「繊維構造体」という用語は、本明細書で使用するとき、１つ以上の繊維要素を、任意選択的に１つ以上の粒子と共に含む構造体を意味する。繊維構造体は、機能を実行することが可能な、一体型構造体などの繊維構造体を一緒に形成する繊維要素及び粒子の結合体を意味し得る。

繊維構造体は、均質であってもよいか、又は層状であってもよい。層状である場合、水溶性繊維性構造体は、少なくとも２つの層、又は少なくとも３つの層／又は少なくとも４つの層又は少なくとも５つの層を含んでもよい。

繊維構造体は、本明細書に記載の坪量試験法に従って測定したとき、５０００ｇ／ｍ^２未満の坪量を呈する多プライ繊維構造体であってもよい。

繊維構造体は、「一体型繊維構造体」であってもよい。本明細書で使用するとき、「一体型繊維構造体」という用語は、繊維構造体を形成するために、互いに絡み合うか、又はそうでなければ互いと関連付けられる、１つ以上の粒子と、２つ以上及び／又は３つ以上の複数の繊維要素と、を含む配置である。一体型繊維構造体は、多プライ繊維構造体内の１つ以上のプライであり得る。

一体型繊維構造体は、３つ以上の異なる繊維要素を含んでもよい。一体型繊維構造体は、２つの異なる繊維要素、例えば共形成された繊維構造体を含んでもよく、それは、異なる繊維要素が上部に堆積されて、３つ以上の異なる繊維要素を含む繊維構造体を形成する。

本明細書で使用するとき、「繊維要素」という用語は、その平均直径を大きく上回る長さを有し、すなわち、長さ対平均直径の比率が少なくとも約１０である、細長い粒子を意味する。繊維要素は、フィラメント又は繊維であり得る。繊維要素は、複数の繊維要素を含む糸ではなく、単一の繊維要素であってもよい。

繊維要素は、好適な紡糸プロセス操作、例えばメルトブロー、スパンボンド、電子紡糸、及び／又は回転紡糸によって、繊維要素形成組成物から紡糸されてもよい。

繊維要素は、単成分型及び／又は多成分型であってもよい。例えば、繊維要素は、２成分繊維及び／又はフィラメントを含んでもよい。２成分繊維及び／又はフィラメントは、サイドバイサイド（side-by-side）型、芯鞘型、海島型などの任意の形態であり得る。

本明細書で使用するとき、「フィラメント」という用語は、５．０８ｃｍ（２インチ）以上、及び／又は７．６２ｃｍ（３インチ）以上、及び／又は１０．１６ｃｍ（４インチ）以上、及び／又は１５．２４ｃｍ（６インチ）以上の長さを呈する上述のような細長い粒子を意味する。

フィラメントは、典型的には、本質的に連続的であるか又は実質的に連続的であるとみなされる。フィラメントは、繊維よりも相対的に長い。フィラメントの非限定的な例としては、メルトブローンフィラメント及び／又はスパンボンドフィラメントが挙げられる。フィラメントに紡糸することができるポリマーの非限定的な例としては、典型的には、例えば、デンプン、デンプン誘導体、セルロース、例えば、レーヨン及び／又はリヨセル、及びセルロース誘導体、ヘミセルロース、ヘミセルロース誘導体などの天然ポリマー、並びにこれらに限定されないが、熱可塑性ポリマーフィラメント、例えば、ポリエステル、ナイロン、ポリオレフィン、例えば、ポリプロピレンフィラメント、ポリエチレンフィラメント、及び生分解性熱可塑性繊維、例えば、ポリ乳酸フィラメント、ポリヒドロキシアルカノエートフィラメント、ポリエステルアミドフィラメント、及びポリカプロラクトンフィラメントを含む合成ポリマーが挙げられる。

本明細書で使用するとき、「繊維」という用語は、５．０８ｃｍ（２インチ）未満、及び／又は３．８１ｃｍ（１．５インチ）未満、及び／又は２．５４ｃｍ（１インチ）未満の長さを呈する上述のような細長い粒子を意味する。

典型的には、繊維は、本質的に不連続とみなされる。繊維の非限定的な例としては、フィラメント又はフィラメントトウを紡糸し、その後フィラメント又はフィラメントトウを５．０８ｃｍ（２インチ）未満の断片に切断することにより製造された繊維が挙げられる。

フィラメントがより短い長さ（５．０８ｃｍ未満の長さなど）に切断された場合などに、フィラメントから１つ以上の繊維を形成することができる。そのため、繊維要素の繊維は、１つ以上の繊維要素形成材料を含む繊維などのフィラメントから作製することができる。したがって、フィラメント及び／又は本明細書への言及は、特に記載がない限り、このようなフィラメント及び／又は複数のフィラメントから作製された繊維も含む。繊維は、典型的には、本質的に連続的であるとみなされるフィラメントに対して、本質的に不連続であるとみなされる。

本明細書で使用するとき、「繊維要素形成組成物」という用語は、メルトブロー及び／又はスパンボンドなどによって、複数の繊維要素を作製するのに好適な組成物を意味する。繊維要素形成組成物は、１つ以上の繊維要素形成材料を含むが、それは、材料を複数の繊維要素へと紡糸するのに好適なものにする特性を呈する。

本明細書で使用するとき、「繊維要素形成材料」という用語は、複数の繊維要素を作製するのに好適な特性を呈するポリマーを製造することが可能なポリマー又はモノマーなどの材料を意味する。１つ以上の繊維要素形成材料は、天然デンプン及び／又は加工デンプンを含む１つ以上のヒドロキシルポリマーを含む。

本明細書で使用するとき、「粒子」という用語は、粉末、顆粒、凝集体、カプセル封入物、マイクロカプセル、及び／又はプリルなどの固体添加剤を意味する。粒子の形状は、球状、棒状、皿状、管状、四角形、矩形、円盤状、星状、繊維状であり得、規則的な又は不規則なランダム形状を有し得る。粒子、少なくとも約４４μｍの少なくとも粒子は、本明細書に記載の粒径分布試験法によって測定することができる。約４４μｍ未満の粒子については、異なる試験方法、例えば、光散乱法を使用して、約４４μｍ未満の粒径、例えば、典型的には約１５μｍ～約４４μｍ及び／又は約２５μｍのサイズの範囲の香料マイクロカプセルを決定することができる。

水溶性繊維構造体は、本明細書に記載の坪量試験法によって測定したとき、約１ｇ／ｍ^２～約３０００ｇ／ｍ^２、好ましくは約１０ｇ／ｍ^２～約５０００ｇ／ｍ^２、より好ましくは約２０ｇ／ｍ^２～約２０００ｇ／ｍ^２、更により好ましくは約３０ｇ／ｍ^２～約１０００ｇ／ｍ^２、最も好ましくは約３０ｇ／ｍ^２～約３００ｇ／ｍ^２、更に最も好ましくは約４０ｇ／ｍ^２～約１００ｇ／ｍ^２の坪量で複数の繊維要素を含んでもよい。一例では、水溶性繊維構造体は、２つ以上の層を含み、フィラメントは、約１ｇ／ｍ^２～約５００ｇ／ｍ^２の坪量で層のうちの少なくとも１つに存在する。

固体添加剤は、本明細書に記載の粒径分布試験法に従って測定したとき、約１００μｍ～約５０００μｍ、好ましくは約１００μｍ～約２０００μｍ、より好ましくは約２５０μｍ～約１２００μｍ、更により好ましくは約２５０μｍ～約８５０μｍのＤ５０粒径を呈し得る。

本明細書で使用するとき、「添加剤」という用語は、繊維要素形成材料ではない繊維要素であり得る存在する任意の材料を意味する。

本明細書で使用するとき、「活性剤」という用語は、複数の繊維要素及び／又は水溶性繊維構造体が、意図される使用条件に曝されるときなどに、複数の繊維要素及び／又は粒子及び／又は複数の繊維要素を含む水溶性繊維構造体の外部にある環境で意図される効果を生み出す、以下に記載される少なくともグルタメート界面活性剤を含むことが好ましい１つ以上の界面活性剤である添加剤を意味する。

本明細書で使用するとき、「多糖類」という用語は、天然多糖類、及び多糖誘導体、及び／又は修飾多糖類を意味する。好適な多糖類としては、デンプン、デンプン誘導体、デンプンコポリマー、キトサン、キトサン誘導体、キトサンコポリマー、セルロース、セルロース誘導体、セルロースコポリマー、ヘミセルロース、ヘミセルロース誘導体、ヘミセルロースコポリマー、ガム、アラビナン、ガラクタン、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。多糖類は、約１０，０００ｇ／ｍｏｌ～約４０，０００，０００ｇ／ｍｏｌ、好ましくは約１００，０００ｇ／ｍｏｌ～約４０，０００，０００ｇ／ｍｏｌ、より好ましくは約１，０００，０００ｇ／ｍｏｌ～約４０，０００，０００ｇ／ｍｏｌ、更により好ましくは約３，０００，０００ｇ／ｍｏｌ～約４０，０００，０００ｇ／ｍｏｌの重量平均分子量を呈し得る。

多糖類は、非セルロース、及び／又は非セルロース誘導体、及び／又は非セルロースコポリマーヒドロキシルポリマーを含み得る。このような非セルロース多糖類の非限定的な例は、デンプン、デンプン誘導体、デンプンコポリマー、キトサン、キトサン誘導体、キトサンコポリマー、ヘミセルロース、ヘミセルロース誘導体、ヘミセルロースコポリマー、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。

本明細書で使用するとき、「デンプン」という用語は、任意の天然起源の非加工デンプン、加工デンプン、合成デンプン、及びこれらの混合物、並びにアミロース又はアミロペクチン画分の混合物を含み、デンプンは、物理的、化学的、若しくは生物学的プロセス、又はこれらの組み合わせによって加工されてもよい。非加工又は加工デンプンの選択は、所望される最終製品に依存し得る。

本明細書で使用するとき、「意図される使用条件」という用語は、繊維要素、及び／又は粒子、及び／又は水溶性繊維構造体をその設計された目的のうちの１つ以上のために使用するときに曝される温度条件、物理的条件、化学的条件、及び／又は機械的条件を意味する。例えば、繊維要素、及び／又は粒子、及び／又は繊維要素を含む水溶性繊維構造体が、皮膚、好ましくは顔用スキンケアの目的でパーソナルクレンジング製品としてヒトによって使用されるように設計されている場合、意図される使用条件は、ヒトの皮膚をクレンジングしている間に存在する温度条件、化学的条件、物理的条件、及び／又は機械的条件を含むであろう。

本明細書で使用するとき、「重量比」という用語は、乾燥基準での２つの材料間の比率を意味する。例えば、繊維要素中の繊維要素形成材料対活性剤の重量比とは、繊維要素中の乾燥重量基準での繊維要素形成材料の重量（ｇ又は％）対繊維要素中の乾燥重量基準での１つ以上の活性剤の重量（ｇ又は％、繊維要素形成材料の重量と同じ単位）の比率である。

本明細書で使用するとき、「水溶性材料」という用語は、水に混和性である材料を意味する。言い換えれば、周囲条件で、水と、安定した（均質な液を形成した後、５分超にわたって分離しない）均質な溶液を形成することが可能な材料である。

「周囲条件」という用語は、本明細書で使用するとき、２３℃±１．０℃及び相対湿度５０％±２％を意味する。

本明細書で使用するとき、「含まない」という用語は、組成物、又は繊維性構造体、又はパーソナルクレンジング製品が、組成物の総重量による、又は繊維性構造体の総重量による、又はパーソナルクレンジング製品の総重量による０％の成分を含み、したがって、記載された成分の検出可能な量を含まないことを意味する。

本明細書で使用するとき、「実質的に含まない」という用語は、組成物の総重量による、又は繊維性構造体の総重量による、又はパーソナルクレンジング製品の総重量による１％未満、０．８％未満、０．５％未満、０．３％未満、又は記載された成分の非物質的な量未満を意味する。

本明細書で使用するとき、「混合物」という用語は、材料の単純な組み合わせ及びこれらの組み合わせの結果として生じ得るあらゆる化合物を包含することを意味する。

本明細書で使用するとき、「重量平均分子量」という用語は、Ｃｏｌｌｏｉｄｓ ａｎｄ Ｓｕｒｆａｃｅｓ Ａ．Ｐｈｙｓｉｃｏ Ｃｈｅｍｉｃａｌ＆Ｅｎｇｉｎｅｅｒｉｎｇ Ａｓｐｅｃｔｓ，Ｖｏｌ．１６２，２０００，ｐ．１０７－１２１に見られるプロトコルに従って、ゲル浸透クロマトグラフィを使用して決定される重量平均分子量を意味する。

繊維要素に関して本明細書で使用するとき、「長さ」という用語は、一方の末端から他方の末端までの繊維要素の最長軸に沿った長さを意味する。繊維要素が内部にねじれ、丸まり、又は曲がりを有する場合、長さは一方の末端からもう一方の末端までの繊維要素の全経路に沿った長さになる。

繊維要素に関して本明細書で使用するとき、「直径」という用語は、本明細書に記載の直径試験法に従って測定される。繊維要素は、約１００μｍ未満、及び／又は約７５μｍ未満、及び／又は約５０μｍ未満、及び／又は約２５μｍ未満、及び／又は約２０μｍ未満、及び／又は約１５μｍ未満、及び／又は約１０μｍ未満、及び／又は約６μｍ未満、及び／又は約１μｍ超、及び／又は約３μｍ超の直径を呈し得る。

「乾燥繊維要素基準での重量による」、及び／又は「乾燥粒子基準での重量による」、及び／又は「乾燥繊維構造体基準での重量による」という用語は、繊維要素、及び／又は粒子、及び／又は繊維構造体がそれぞれ、２３℃±１．０℃の温度及び５０％±１０％の相対湿度に調整された室内で２時間調整された直後に測定された繊維要素、及び／又は粒子、及び／又は繊維構造体の重量をそれぞれ意味する。乾燥繊維要素基準、及び／又は乾燥粒子基準、及び／又は乾燥繊維構造体での重量とは、本明細書に記載の含水率試験法に従って測定されるとき、繊維要素、及び／又は粒子、及び／又は繊維構造体が、繊維要素、及び／又は粒子、及び／又は水溶性繊維構造体の乾燥重量に基づいて、約２０重量％未満、及び／又は約１５重量％未満、及び／又は約１０重量％未満、及び／又は約７重量％未満、及び／又は約５重量％未満、及び／又は約３重量％未満、及び／又は０重量％、及び／又は０重量％超の水、例えば遊離水などの水分を含むことを意味し得る。

例えば、繊維要素、及び／又は粒子、及び／又は繊維構造体中に存在する１つ以上の成分の総濃度に関して本明細書で使用するとき、「総濃度」という用語は、被験材料、例えば、成分の全ての重量又は重量％の合計を意味する。

本発明の目的は、本明細書に記載される技術的効果又は目的を満たすために、要約に記載されるか、又は以下に記載される、水溶性パーソナルクレンジング製品、製品の水溶性繊維構造体及び使用、構造体、及びそれぞれの組成物を提供することである。当業者に明らかであり得るように、これらの目的及び他の利点は、本発明を通して達成することができるが、これは上記発明の概要及び発明を実施するための形態に記載され、以下の特許請求の範囲で定義される。

利点
理論に束縛されるものではないが、本発明者らは、驚くべきことに、容易に水溶性であり、環境に優しいという観点における持続可能なパーソナルクレンジング製品を提供するという要望に適合する材料を本質的に含む繊維構造体を見出した。水溶性繊維構造体は、複数の繊維要素を含む。複数の繊維要素は、パーソナルクレンジング製品を水溶性、かつ持続可能にすることができる１つ以上の繊維要素形成材料を含む。

水溶性繊維構造体は、いかなる界面活性剤をも実質的に含まず、好ましくは全く含まない。複数の繊維要素は、界面活性剤を実質的に含まない。

水溶性パーソナルクレンジング製品は、１つ以上の油成分を含む油性組成物でコーティングすることができる。油成分は、メークアップ残留物、特に防水性マスカラ又は二重作用マスカラなどの長時間落ちないメークアップ製品を除去することが可能であることが判明している。

あるいは、水溶性パーソナルクレンジング製品は、１つ以上の界面活性剤を含むクレンジング組成物でコーティングすることができ、クレンジング組成物は、アルキルサルフェート及びアルキルエーテルサルフェート型の界面活性剤を実質的に含まない。

両方の水溶性パーソナルクレンジング製品は、皮膚及び目の領域に対して効率的で実用的で穏やかな方式でメークアップ製品を除去するのに役立つことができ、同時に良好な美容品質（穏やか、かつ使用に快適）を有する。

一般的に提案されているメークアップ除去製品の中でも、液体形態の組成物、例えばメークアップ除去オイルが主に見られ得るが、これは、効率的ではあるが、十分にすすがれないため、皮膚から除去することが困難であり、製品が手の上に流れるリスクがあるため、使用するには比較的非実用的である。一般に、残留フィルムが、典型的には皮膚上に残るが、これは、消費者にとって不快である。

結果として得られるパーソナルクレンジング製品は、皮膚、特に顔面皮膚を洗浄するために使用することができ、容易に水溶性である。油性組成物、又はアルキルサルフェート及びアルキルエーテルサルフェート型の界面活性剤を実質的に含まない界面活性剤の使用により、顔面皮膚の眼領域を洗浄する際、眼の刺激が防止されている。

繊維性構造体を含む、結果として得られるパーソナルクレンジング製品は、水溶性パーソナルクレンジング製品がいかなる防腐剤も含まないように、いかなる量の水も必要としない。

また、本発明者らは、水溶性パーソナルクレンジング製品が、キットに供給される第２の水溶性パーソナルクレンジング製品と共に使用することができることを見出した。以下に更に詳述する第２の水溶性パーソナルクレンジング製品は、１つ以上のポリビニルアルコールを含む１つ以上の繊維要素形成材料と、複数の繊維要素内に存在する１つ以上の活性剤と、を含み、１つ以上の活性剤は、１つ以上の界面活性剤を含み、１つ以上の界面活性剤は、少なくとも１つのグルタメート界面活性剤を含む。このようなキット及びそれを使用する方法は、二重の利点、すなわち、皮膚の全てのメークアップ残留物の除去、及びメークアップ残留物の油性残留物が少しでも残っている場合に皮膚の洗浄を提供することができ、同時に皮膚に対してマイルドであるため、あらゆる眼の刺激をも防止することができる。

１つ以上の界面活性剤を含む１つ以上の活性剤が複数の繊維要素内に存在する場合、それは、水溶性パーソナルクレンジング製品の１つ以上の表面が１つ以上の活性剤によってコーティングされることを意味することを意図しない。

免責事項
水溶性繊維構造体は、界面活性剤を実質的に含まない、好ましくは含まない。水溶性繊維構造体は、アルキルサルフェート及びアルキルエーテルサルフェート型の界面活性剤を実質的に含まない、好ましくは含まない。好ましくは、水溶性繊維構造体は、Ｃ_１２～Ｃ_１８アルキルサルフェート、又はアルキルグリセリルエーテルサルフェートを含む、いかなるアルキルエーテルサルフェートをも含む、アルキルサルフェートを全く含まない。

水溶性繊維構造体は、以下の式を有するものである、いかなるアルキルエーテルサルフェートも含まなくてもよく、
ＲＯ（ＣＨ_２ＣＨ_２Ｏ）_ｎＳＯ_３Ｍ
式中、Ｒは、８～１８個の炭素、好ましくは１２～１８個の炭素を有するアルキル又はアルケニルであり、ｎは、少なくとも０．５超、好ましくは２～３の平均値を有し、Ｍは、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、又は置換アンモニウムなどの可溶化カチオンである。

水溶性繊維構造体は、いかなるラウリルエーテル硫酸アンモニウム及びラウリルエーテル硫酸ナトリウムも含まなくてもよい。

水溶性繊維構造体が、アルキルサルフェート及び／又はアルキルエーテルサルフェート型の界面活性剤を含有する場合、アルキルサルフェート及び／又はアルキルエーテルサルフェート型の界面活性剤のそのような重量比率のその含有量は、合計０．６以下、より好ましくは合計０．２以下、更により好ましくは０と同等である。

また、水溶性パーソナルクレンジング製品は、上述したように、アルキルサルフェート及び／又はアルキルエーテルサルフェート型の界面活性剤を実質的に含まなくてもよい。

水溶性パーソナルクレンジング製品は、複数の繊維要素を含む水溶性繊維構造体を含む。複数の繊維要素は、界面活性剤を実質的に含まず、好ましくは界面活性剤を含まない。界面活性剤は、アニオン性、非イオン性、両性、双極性、及び／又はカチオン性界面活性剤であってもよい。

換言すれば、複数の繊維要素は、界面活性剤を実質的に含まない、好ましくは界面活性剤を含まない１つ以上の繊維要素形成材料を含む。水溶性繊維構造体及び複数の繊維要素は、特に指定のない限り、複数の繊維要素内に存在する１つ以上の界面活性剤を含むいかなる活性剤をも含まない。

水溶性パーソナルクレンジング製品
水溶性パーソナルクレンジング製品、好ましくは水溶性顔用クレンジング製品が提供され、水溶性繊維構造体を含む。水溶性繊維構造体は、複数の繊維要素を含む。水溶性繊維構造体について、以下により詳細に記載する。

水溶性パーソナルクレンジング製品は、ワイプ、パッド、大人若しくは乳児用の顔用クレンジングワイプ若しくは顔用クレンジングパッド、トイレットペーパーワイプ、又はスキンケア基材の形態であってもよい。水溶性パーソナルクレンジング製品、好ましくは、顔用クレンジングワイプ又はパッドは、皮膚からのメークアップ除去のため、特に目のメークアップ除去のために使用され得る。

水溶性繊維構造体
パーソナルクレンジングのため、好ましくは顔用クレンジングのための水溶性繊維構造体は、複数の繊維要素を含む。複数の繊維要素は、１つ以上のフィラメント及び／又は１つ以上の繊維を含んでもよい。

水溶性繊維構造体は、複数のフィラメントと、１つ以上の粒子と、を含んでもよく、好ましくは、１つ以上の粒子は、水溶性活性剤含有粒子などの１つ以上の活性剤含有粒子を含む。

複数の繊維要素及び／又は水溶性繊維構造体は、固体形態であるが、水溶性繊維構造体の複数の繊維要素を作製するために使用される繊維要素形成組成物は、液体の形態であってもよい。

水溶性繊維構造体は、複数の繊維要素を含む。複数の繊維要素は、典型的には、組成上の観点から同一又は実質的に同一であってもよい。

あるいは、水溶性繊維状構造体は、２つ以上の異なる繊維要素を含み得る。複数の繊維要素の相違点の非限定的な例は、直径、長さ、質感、形状、剛性、弾性などの違いなどの物理的な違い、架橋レベル、溶解度、融点、Ｔｇ、活性剤、繊維要素形成材料、色、活性剤の濃度、坪量、密度、繊維要素形成材料の濃度、複数の繊維要素上の任意のコーティングの存在、生分解性であるか否か、疎水性であるか否か、接触角などの化学的な違い、意図される使用条件に複数の繊維要素及び／又は粒子が曝されたときに、複数の繊維要素がその物理的構造を失うかどうかの違い、意図される使用条件に繊維要素が曝されたときに、繊維要素の形態が変化するかどうかの違い、及び意図される使用条件に繊維要素が曝されたときに、繊維要素がその活性剤のうちの１つ以上を放出する速度の違いであり得る。

水溶性繊維構造体は、異なる領域、例えば、坪量、密度、及び／又はカリパスの異なる領域を呈し得る。水溶性繊維構造体は、その表面のうちの１つ以上にテクスチャを含み得る。水溶性繊維構造体の表面は、非ランダムな反復パターンなどのパターンを含んでもよい。水溶性繊維構造体は、エンボスパターンでエンボス加工されてもよい。水溶性繊維構造体は、開口を含んでもよい。開口は、非ランダムな反復パターンで配置されてもよい。

水溶性繊維構造体は、１つ以上の開口を含んでもよく、したがって開口水溶性繊維構造体であってもよい。水溶性繊維構造体は、複数の開口を含み得る。開口は、パターン、例えば、非ランダム反復パターンなどの反復パターン、及び／又は非反復パターンで配置されてもよい。

開口水溶性繊維構造体内の開口は、実質上任意の形状及びサイズであってもよい。開口水溶性繊維構造体内の開口は、離間した開口部の規則的なパターンの、ほぼ円形又は楕円形であり得る。水溶性繊維構造体は、約０．２ｍｍ～約１００ｍｍ、及び／又は約０．５ｍｍ～約１０ｍｍの距離で互いに離間される２つ以上の開口を含み得る。

水溶性繊維構造体の開口は、任意の数の技術によって達成され得る。例えば、開口は、米国特許第３，９４９，１２７号及び同第５，８７３，８６８号に記載されているものなどの、結合及び延伸を伴う様々なプロセスによって達成することができる。

開口は、共に参照により本明細書に組み込まれる米国特許第５，６２８，０９７号及び同第５，９１６，６６１号に記載されるように、複数の離間した溶融安定化領域を形成し、次いでウェブをリング圧延してウェブを延伸し、溶融安定化領域内に開口を形成することによって形成されてもよい。

開口は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第６，８３０，８００号及び同第６，８６３，９６０号に記載されている方法によって、多層水溶性繊維構造体の構成で形成することができる。ウェブを開口させるための更に別のプロセスは、参照により本明細書に組み込まれる「Ｍｅｔｈｏｄ ａｎｄ Ａｐｐａｒａｔｕｓ ｆｏｒ Ｍａｋｉｎｇ ａｎ Ａｐｅｒｔｕｒｅｄ Ｗｅｂ」と題される米国特許第８，２４１，５４３号に記載されている。水溶性繊維構造体に開口を付与するためのプロセスの非限定的な例としては、エンボス加工、棒突き、回転ナイフ開口、ピンニング、ダイカット、ダイパンチング、ニードルパンチング、ローレット加工、クラッシュ切断、せん断切断、空圧成形、液圧成形、レーザー切断、及びタフティングを挙げることができる。

水溶性繊維構造体は、ピニング付与された開口を含んでもよい。水溶性繊維構造体は、棒突き付与された開口を含んでもよい。水溶性繊維構造体は、回転ナイフ開口付与された開口を含んでもよい。

水溶性繊維構造体は、異なる種類の開口プロセスによって水溶性繊維構造体に付与されている開口を含んでもよい。

形成中に繊維要素が回収デバイスに接触すると、水溶性繊維構造体に開口を付与する、例えば凹部及び／又は突出部などの特徴を有する、パターン付きベルトなどの回収デバイス上で水溶性繊維構造体を形成中に、水溶性繊維構造体に開口を付与することができる。

水溶性繊維構造体は、水溶性繊維構造体の他の部分とは異なる、繊維要素の分離した領域を含み得る。

水溶性繊維構造体の使用の非限定的な例としては、ワイプ、パッド、大人若しくは乳児用の顔用クレンジングワイプ若しくは顔用クレンジングパッド、トイレットペーパーワイプ、又はスキンケア基材を挙げることができるが、これらに限定されない。水溶性繊維構造体は、パーソナルクレンジングのため、好ましくは顔用クレンジングのため、より好ましくは皮膚からのメークアップ除去のため、最も好ましくは目のメークアップ除去のために使用され得る。

水溶性繊維構造体は、本明細書に記載の坪量試験法によって測定したとき、約１ｇ／ｍ^２～約３０００ｇ／ｍ^２、好ましくは約１０ｇ／ｍ^２～約５０００ｇ／ｍ^２、より好ましくは約２０ｇ／ｍ^２～約２０００ｇ／ｍ^２、更により好ましくは約３０ｇ／ｍ^２～約１０００ｇ／ｍ^２、最も好ましくは約３０ｇ／ｍ^２～約３００ｇ／ｍ^２、更に最も好ましくは約４０ｇ／ｍ^２～約１００ｇ／ｍ^２の坪量を有し得る。

水溶性繊維構造体は、２つ以上の層を含み、フィラメントは、約１ｇ／ｍ^２～約５００ｇ／ｍ^２の坪量で層のうちの少なくとも１つに存在する。

あるいは、水溶性パーソナルクレンジング製品は、第１、第２及び第３の層を含む複合体であってもよい。水溶性繊維構造体は、第２の層と第３の層との間に挿入される第１の層を画定し得る。水溶性繊維構造体を含む第１の層は、約１ｇ／ｍ^２～約５００ｇ／ｍ^２の坪量、好ましくは約６０ｇ／ｍ^２～約２００ｇ／ｍ^２の坪量、より好ましくは約７０ｇ／ｍ^２～約１５０ｇ／ｍ^２の坪量を有し得る。第２の層及び第３の層の各々は、約１ｇ／ｍ^２～約５０ｇ／ｍ^２の坪量、好ましくは約５ｇ／ｍ^２～約４５ｇ／ｍ^２の坪量、より好ましくは約１０ｇ／ｍ^２～約４０ｇ／ｍ^２の坪量を有し得る。水溶性繊維構造体は、以下のように定義され得る。第２の層及び第３の層の各々は、１つ以上のポリビニルアルコールを含む１つ以上の繊維要素形成材料を含む複数の繊維要素を含んでもよい。

第２の層及び第３の層のいずれか又は両方の１つ以上の繊維要素形成材料は、好ましくは２つ以上のポリビニルアルコールを更に含んでもよい。その場合、２つ以上のポリビニルアルコールのうちの一方は、約１０，０００ｇ／ｍｏｌ～約１００，０００ｇ／ｍｏｌ、好ましくは約２０，０００ｇ／ｍｏｌ～約５０，０００ｇ／ｍｏｌ、より好ましくは約２５，０００ｇ／ｍｏｌ～約４５，０００ｇ／ｍｏｌの重量平均分子量を呈し得、２つ以上のポリビニルアルコールのうちの他方は、約１０５，０００ｇ／ｍｏｌ～約４０，０００，０００ｇ／ｍｏｌ、好ましくは約１１０，０００ｇ／ｍｏｌ～約２０，０００，０００ｇ／ｍｏｌ、より好ましくは約１２０，０００ｇ／ｍｏｌ～約５００，０００ｇ／ｍｏｌの重量平均分子量を呈し得る。

その場合、以下に定義される油性組成物又はクレンジング組成物は、水溶性パーソナルクレンジング製品の１つ以上の表面上でコーティングされてもよい。水溶性パーソナルクレンジング製品の１つ以上の表面は、第２の層及び第３の層の一方又は両方によって画定され得る。水溶性パーソナルクレンジング製品の上面は、第２の層の上面によって画定され得る。水溶性パーソナルクレンジング製品の底面は、第３の層の底面によって画定され得る。

繊維要素
水溶性繊維構造体は、複数の繊維要素を含む。複数の繊維要素は、１つ以上の繊維要素形成材料を含む。複数の繊維要素は、水溶性繊維要素を含む。複数の繊維要素は、１つ以上のフィラメント及び／又は１つ以上の繊維を含んでもよい。

繊維要素中に存在する１つ以上の繊維要素形成材料の総濃度は、乾燥繊維要素基準及び／又は乾燥水溶性繊維構造体基準で約５重量％～約８０重量％、好ましくは乾燥繊維要素基準及び／又は乾燥水溶性繊維構造体基準で約１０重量％～約７５重量％、より好ましくは乾燥繊維要素基準及び／又は乾燥水溶性繊維構造体基準で約３０重量％～約７０重量％であってもよい。

複数の繊維要素は、１つ以上の繊維要素形成材料を含む。１つ以上の繊維要素形成材料は、天然デンプン及び／又は加工デンプンを含む１つ以上のヒドロキシルポリマーを含む。加えて、１つ以上の繊維要素形成材料は、ポリアクリルアミド、カルボキシル変性ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリ（ヒドロキシエチルアクリル酸）、ポリメタクリル酸及び部分エステル、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアミド、ポリエチレンオキシド、並びにこれらの混合物からなる群から選択される１つ以上のポリマーを含み得る。

複数の繊維要素は、可塑剤、例えば、グリセリン及び／若しくはソルビトール、並びに／又はｐＨ調整剤、例えば、クエン酸を更に含んでもよい。

複数の繊維要素は、メルトブローン及び／又はスパンボンド繊維要素であってもよい。

複数の繊維要素は、親水性又は疎水性であり得る。複数の繊維要素は、複数の繊維要素固有の親水性又は疎水性特性を変化させるために、表面処理及び／又は内部処理されてもよい。

複数の繊維要素は、本明細書に記載の直径試験法に従って測定したとき、約１００μｍ未満、及び／又は約７５μｍ未満、及び／又は約５０μｍ未満、及び／又は約２５μｍ未満、及び／又は約１０μｍ未満、及び／又は約５μｍ未満、及び／又は約１μｍ未満の直径を呈し得る。

複数の繊維要素は、本明細書に記載の直径試験法に従って測定したとき、約０．５μｍ超の直径を呈し得る。

複数の繊維要素は、界面活性剤、すなわちアニオン性、非イオン性、両性、双極性、及び／又はカチオン性界面活性剤を実質的に含まない、好ましくは界面活性剤を含まない。

繊維要素形成材料
水溶性繊維構造体は、複数の繊維要素を含む。複数の繊維要素は、１つ以上の繊維要素形成材料を含む。

１つ以上の繊維要素形成材料は、紡糸プロセス又はスパンボンドプロセス又はメルトブロープロセスなどによって、繊維要素、例えばフィラメントを作製するのに好適な特性を呈するポリマーを製造することが可能なポリマー又はモノマーであり得る。

１つ以上の繊維要素形成材料は、アルコール可溶性材料及び／又は水溶性材料などの、極性溶媒可溶性材料を含み得る。

１つ以上の繊維要素形成材料は、非極性溶媒可溶性材料を含み得る。

１つ以上の繊維要素形成材料は、水溶性材料を含み得、水溶性材料を含まなくてもよい（乾燥繊維要素基準及び／又は乾燥繊維構造体基準で約５重量％未満、及び／又は約３重量％未満、及び／又は約１重量％未満、及び／又は約０重量％）。

１つ以上の繊維要素形成材料は、フィルム形成材料であってもよい。１つ以上の繊維要素形成材料は、合成又は天然由来のものであり得、それは、化学的、酵素的、及び／又は物理的に加工されてもよい。

１つ以上の繊維要素形成材料は、天然デンプン及び／又は加工デンプンを含む１つ以上のヒドロキシルポリマーを含む。

１つ以上のヒドロキシルポリマーは、約１０，０００ｇ／ｍｏｌ～約４０，０００，０００ｇ／ｍｏｌ、好ましくは１００，０００ｇ／ｍｏｌ～約４０，０００，０００ｇ／ｍｏｌ、より好ましくは１，０００，０００ｇ／ｍｏｌ～約４０，０００，０００ｇ／ｍｏｌ、更により好ましくは３，０００，０００ｇ／ｍｏｌ～約４０，０００，０００ｇ／ｍｏｌ、最も好ましくは３，０００，０００ｇ／ｍｏｌ～約４０，０００，０００ｇ／ｍｏｌの重量平均分子量を有し得る。

あるいは、１つ以上のヒドロキシルポリマーは、重量平均分子量試験方法に従って、約１０，０００ｇ／ｍｏｌ～約４０，０００，０００ｇ／ｍｏｌ、好ましくは約１００，０００ｇ／ｍｏｌ～約１０，０００，０００ｇ／ｍｏｌ、より好ましくは約１，０００，０００ｇ／ｍｏｌ～約３，０００，０００ｇ／ｍｏｌの重量平均分子量を有し得る。

天然デンプン及び／又は加工デンプンを含む１つ以上のヒドロキシルポリマーは、架橋されなくてもよい。天然デンプン及び／又は加工デンプンが架橋されていない場合、結果として得られる繊維性構造体は、比較的より良く容易に水溶性であり得る。

１つ以上のヒドロキシルポリマーは、天然デンプン、デンプン誘導体及び／又はデンプンコポリマーを含んでもよい。あるいは、１つ以上のヒドロキシルポリマーは、エトキシル化デンプンを含んでもよい。あるいは、１つ以上のヒドロキシルポリマーは、酸希釈デンプンを含んでもよい。あるいは、１つ以上のヒドロキシルポリマーは、デントコーンデンプンを含んでもよい。

天然デンプンは、当該技術分野において周知のように、化学的又は酵素的に加工されてもよい。例えば、天然デンプンは、酸希釈、ヒドロキシエチル化、ヒドロキシプロピル化、エーテルスクシニル化又は酸化され得る。

天然起源のデンプンは、一般に、Ｄグルコース単位の直鎖アミロースと分岐鎖アミロペクチンポリマーとの混合物であり得る。アミロースは、（１，４）－α－Ｄ結合によって結合されているＤ－グルコース単位の実質的に直鎖状のポリマーである。アミロペクチンは、分岐点において（１，４）－α－Ｄ結合及び（１，６）－α－Ｄ結合によって結合されているＤ－グルコース単位の高度に分岐したポリマーである。天然起源のデンプン、例えば、コーンスターチ（６４～８０％アミロペクチン）、ワキシトウモロコシ（waxy maize）（９３～１００％アミロペクチン）、コメ（８３～８４％アミロペクチン）、ジャガイモ（約７８％アミロペクチン）、及びコムギ（７３～８３％アミロペクチン）は、典型的には、比較的高濃度のアミロペクチンを含有する。本明細書では、全てのデンプンが潜在的に有用であるが、農業資源由来の比較的高いアミロペクチン天然デンプンが、供給源において豊富であり、容易に補充可能であり、かつ安価であるという利点を提供し得るため、農業資源由来の比較的高いアミロペクチン天然デンプンが好ましい場合がある。

１つ以上のヒドロキシルポリマーは、デンプンの約７５重量％超、好ましくはデンプンの約９０重量％超、より好ましくはデンプンの約９８重量％超、更により好ましくはデンプンの約９９重量％超のアミノペクチンの濃度を有する天然デンプンを含んでもよい。

あるいは、１つ以上のヒドロキシルポリマーは、デンプンの約２０重量％～約１００重量％、より典型的には約４０重量％～約９０重量％、更により典型的には約６０重量％～約８５重量％のアミロペクチン含量を有する天然デンプンを含んでもよい。

天然デンプンは、コーンデンプン、ジャガイモデンプン、サツマイモデンプン、コムギデンプン、サゴヤシデンプン、タピオカデンプン、コメデンプン、ダイズデンプン、アロールートデンプン、アミオカデンプン、ワラビデンプン、ハスデンプン、ワキシコーンデンプン、高アミロースコーンデンプン、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。

デンプンの化学加工としては、典型的には、分子量及び分子量分布を低減するために、酸又はアルカリ触媒加水分解及び鎖切断（酸化的及び／又は酵素的）を含んでもよい。デンプンの化学加工に好適な化合物としては、クエン酸、酢酸、グリコール酸、及びアジピン酸などの有機酸、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、ホウ酸、及びポリ塩基酸の部分塩、例えば、ＫＨ_２ＰＯ_４、ＮａＨＳＯ_４などの無機酸、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムなどのＩａ族又はＩＩａ族金属水酸化物、アンモニア、過酸化水素、過酸化ベンゾイル、過硫酸アンモニウム、過マンガン酸カリウム、次亜塩素酸塩などの酸化剤、並びにこれらの混合物が挙げられる。

加工デンプンは、化学的又は酵素的に加工されたデンプンとして定義され得る。加工デンプンは、化学的に、又はそうでなければいかなる方式によっても加工されていないデンプンである天然デンプンと対比され得る。

化学修飾はまた、デンプンの、そのヒドロキシル基とアルキレンオキシド、及び他のエーテル－、エステル－、ウレタン－、カルバメート－、又はイソシアネート形成物質との反応による誘導体化も含み得る。化学加工デンプンの置換度は、０．００１～３．０、より具体的には０．００３～０．２であってもよい。デンプンの生物学的加工としては、炭水化物結合の細菌消化、又はアミラーゼ、アミロペクターゼなどの酵素を使用する酵素加水分解を挙げることができる。

したがって、加工デンプンは、ヒドロキシエチル化デンプン、ヒドロキシプロピル化デンプン、エーテルスクシニル化デンプン、アセチル化デンプン、カルバメートデンプン、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。

高速繊維要素紡糸プロセスに好適なレオロジー特性を生成するために、天然の未加工デンプンの分子量を低減することができる。最適な分子量は、使用されるデンプンの種類に依存し得る。例えば、ワキシコーンデンプンなどの低レベルのアミロース構成成分を有するデンプンは、熱の適用により水溶液中でわりと容易に分散し、著しく退化又は再結晶しない。

したがって、天然デンプンは、重量平均分子量試験方法に従って、約５００，０００ｇ／ｍｏｌ～約４０，０００，０００ｇ／ｍｏｌの重量平均分子量を有するワキシコーンデンプンを含んでもよい。

約２５％のアミロースを含有するヒドロキシエチル化デントコーンデンプン、又は酸化デントコーンデンプンなどの加工デンプンは、ワキシコーンデンプンよりも退化する傾向があり得るが、酸希釈デンプンほどではない。この老化、又は再結晶化は、水溶液中のデンプンの重量平均分子量を効果的に上昇させるための物理的架橋として作用する。

したがって、加工デンプンは、重量平均分子量試験方法に従って、約２００，０００ｇ／ｍｏｌ～約１０，０００，０００ｇ／ｍｏｌの重量平均分子量を有するヒドロキシエチル化デンプンを含んでもよい。

あるいは、２重量％のヒドロキシエチル化を伴う典型的な市販のヒドロキシエチル化デントコーンデンプン、又は酸化デントコーンデンプンの適切な重量平均分子量は、約２００，０００ｇ／ｍｏｌ～約１０，０００，０００ｇ／ｍｏｌであってもよい。

あるいは、エトキシル化度が高いエトキシル化デンプン、例えば、５重量％のヒドロキシエチル化デントコーンデンプンついては、最大４０，０００，０００ｇ／ｍｏｌの重量平均分子量が好適であり得る。

あるいは、酸化デントコーンデンプンよりも退化しやすい傾向にある酸希釈デントコーンデンプンについては、適切な重量平均分子量は、約１００，０００ｇ／ｍｏｌ～約１５，０００，０００ｇ／ｍｏｌであり得る。

デンプンの重量平均分子量はまた、物理的／機械的分解によって（例えば、加工装置の熱機械的エネルギー入力を介して）所望の範囲まで低減させることができる。

天然デンプンは、組成物の分子量及び分子量分布を減少させるために酸触媒の存在下で加水分解され得る。酸触媒は、塩酸、硫酸、リン酸、クエン酸、塩化アンモニウム、及びこれらの任意の組み合わせからなる群から選択され得る。また、鎖切断剤は、鎖切断反応が、デンプンと他の構成成分とのブレンドと実質的に同時に行われるように、可紡性（spinnable）デンプン組成物に組み込まれてもよい。本明細書での使用に好適な酸化鎖切断剤の非限定的な例としては、過硫酸アンモニウム、過酸化水素、次亜塩素酸塩、過マンガン酸カリウム、及びこれらの混合物を挙げることができる。典型的には、鎖切断剤は、デンプンの重量平均分子量を所望の範囲に低減するのに有効な量で添加され得る。好適な重量平均分子量範囲の加工デンプンを有する組成物は、好適な剪断粘度を有し、したがって組成物の加工性を改善することができることが見出されている。改善された加工性は、プロセスのより少ない中断（例えば、破損、ショット、欠陥、ハングアップ）、及び水溶性繊維構造体などの最終的な水溶性パーソナルクレンジング製品のより良好な表面外観及び強度特性において明らかであり得る。

複数の繊維要素は、熱可塑性非水溶性ポリマーがない場合がある。

１つ以上の繊維要素形成材料は、繊維要素形成組成物の約２０重量％～約５０重量％、好ましくは約３０重量％～約５０重量％、より好ましくは約３５重量％～約４８重量％の量で繊維要素形成組成物中に存在してもよい。

１つ以上の繊維要素形成材料は、繊維要素及び／又は繊維構造体の約５０重量％～約１００重量％、好ましくは約６０重量％～約９８重量％、より好ましくは約７５重量％～約９５重量％の濃度で繊維要素及び／又は繊維構造体中に存在してもよい。

他のポリマー
１つ以上の繊維要素形成材料は、ポリオールの群、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール誘導体、ポリビニルアルコールコポリマー、キトサン、キトサン誘導体、キトサンコポリマー、セルロース、セルロース誘導体、例えばセルロースエーテル及びエステル誘導体、セルロースコポリマー、ヘミセルロース、ヘミセルロース誘導体、ヘミセルロースコポリマー、ガム、アラビナン、ガラクタン、タンパク質、及びこれらの混合物から選択される１つ以上のヒドロキシルポリマーを更に含んでもよい。

あるいは、又はそれに加えて、１つ以上の繊維要素形成材料は、非ヒドロキシルポリマーなどの他のポリマーを更に含んでもよい。

非ヒドロキシルポリマーは、約５００，０００ｇ／ｍｏｌ～約１０，０００，０００ｇ／ｍｏｌ、好ましくは約７５０，０００ｇ／ｍｏｌ～約５，０００，０００ｇ／ｍｏｌ、より好ましくは約１，０００，０００ｇ／ｍｏｌ～約２，５００，００ｇ／ｍｏｌ、更により好ましくは約１，２５０，０００ｇ／ｍｏｌ～約２，０００，０００ｇ／ｍｏｌ、最も好ましくは約１，５００，０００ｇ／ｍｏｌ～約１，７５０，０００ｇ／ｍｏｌの重量平均分子量を呈し得る。

非ヒドロキシルポリマーは、１．１０超、及び／又は少なくとも１．２０、及び／又は少なくとも１．３０、及び／又は少なくとも１．３２、及び／又は少なくとも１．４０、及び／又は少なくとも１．４５の多分散性を呈し得る。

１つ以上の繊維要素形成材料は、ポリアクリルアミド及び誘導体の群、例えば並びにポリアクリル酸、ポリ（ヒドロキシエチルアクリル酸）、ポリメタクリル酸、及びそれらの部分エステルを含む、カルボキシ変性ポリアクリルアミドポリマー及びコポリマーから選択される１つ以上の非ヒドロキシルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなどを含むビニルポリマー、ポリアミド、ポリエチレンオキシドなどのポリアルキレンオキシド、及びこれらの混合物を更に含んでもよい。前述のポリマーから選択されるモノマーの混合物から作製されるコポリマー又はグラフトコポリマーもまた、本明細書において好適である。市販のポリアクリルアミドの非限定例としては、ＫｅｍｉｒａからのＮ３００、又はＨｙｃｈｅｍ，Ｉｎｃ．からのＨｙｐｅｒｆｌｏｃ（登録商標）ＮＦ２２１、ＮＦ３０１、及びＮＦ２４１などの非イオン性ポリアクリルアミドが挙げられる。

非ヒドロキシルポリマーは、繊維要素形成組成物、フィラメント、及び／又は繊維構造体の約０．０１重量％～約１０重量％、好ましくは約０．０５重量％～約５重量％、より好ましくは約０．０７５重量％～約２．５重量％、更により好ましくは約０．１重量％～約１重量％の量で存在し得る。

非ヒドロキシルポリマーは、直鎖ポリマーを含んでもよい。非ヒドロキシルポリマーは、長鎖分岐ポリマーを含んでもよい。非ヒドロキシルポリマーは、非ヒドロキシルポリマーの絡み合い濃度Ｃ_ｅよりも高い濃度でヒドロキシルポリマーと適合し得る。

好適な非ヒドロキシルポリマーの非限定的な例は、ポリアクリルアミド及びその誘導体、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、及びそれらのエステル、ポリエチレンイミン、前述のポリマーの混合物から作製されるコポリマー、及びこれらの混合物から選択され得る。非ヒドロキシルポリマーは、ポリアクリルアミドを含んでもよい。

複数の繊維要素は、２つ以上の非ヒドロキシルポリマー、例えば２つ以上の異なる重量平均分子量のポリアクリルアミドなどの２つ以上のポリアクリルアミドを含んでもよい。

好ましくは、１つ以上の繊維要素形成材料は、ポリアクリルアミド、カルボキシル変性ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリ（ヒドロキシエチルアクリル酸）、ポリメタクリル酸及び部分エステル、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアミド、ポリエチレンオキシド、並びにこれらの混合物を更に含んでもよい。

最も好ましくは、１つ以上の繊維要素形成材料は、上記に定義される天然デンプン及び／又は加工デンプンを含んでもよく、１つ以上のポリビニルアルコールを更に含んでもよい。

１つ以上の繊維要素形成材料は、１つ以上のポリビニルアルコールを更に含んでもよい。１つ以上のポリビニルアルコールは、約１０，０００ｇ／ｍｏｌ～約４０，０００，０００ｇ／ｍｏｌ、好ましくは約２０，０００ｇ／ｍｏｌ～約３０，０００，０００ｇ／ｍｏｌ、より好ましくは約３５，０００ｇ／ｍｏｌ～約２０，０００，０００ｇ／ｍｏｌ、更により好ましくは約４０，０００ｇ／ｍｏｌ～約５，０００，０００ｇ／ｍｏｌ、最も好ましくは約４０，０００ｇ／ｍｏｌ～約５００，０００ｇ／ｍｏｌの重量平均分子量を呈し得る。

１つ以上の繊維要素形成材料は、好ましくは、２つ以上のポリビニルアルコールを更に含んでもよい。その場合、２つ以上のポリビニルアルコールのうちの一方は、約１０，０００ｇ／ｍｏｌ～約１００，０００ｇ／ｍｏｌ、好ましくは約２０，０００ｇ／ｍｏｌ～約５０，０００ｇ／ｍｏｌ、より好ましくは約２５，０００ｇ／ｍｏｌ～約４５，０００ｇ／ｍｏｌの重量平均分子量を呈し得、２つ以上のポリビニルアルコールのうちの他方は、約１０５，０００ｇ／ｍｏｌ～約４０，０００，０００ｇ／ｍｏｌ、好ましくは約１１０，０００ｇ／ｍｏｌ～約２０，０００，０００ｇ／ｍｏｌ、より好ましくは約１２０，０００ｇ／ｍｏｌ～約５００，０００ｇ／ｍｏｌの重量平均分子量を呈し得る。

あるいは、１つ以上の繊維要素形成材料は、上記に定義される天然デンプン及び／又は加工デンプンを含んでもよく、１つ以上のポリアクリルアミドを更に含んでもよい。

あるいは、１つ以上の繊維要素形成材料は、上記に定義される天然デンプン及び／又は加工デンプンを含んでもよく、１つ以上のポリビニルピロリドンを更に含んでもよい。

油性組成物によるコーティング
水溶性パーソナルクレンジング製品は、１つ以上の表面、好ましくは上面及び下面を含んでもよく、１つ以上の表面、好ましくは上面は、油性組成物でコーティングされ、油性組成物は、１つ以上の油成分を含む。油性組成物でコーティングされたこのような水溶性パーソナルクレンジング製品は、穏やかに皮膚からメークアップ製品を除去するのに役立ち得る。

１つ以上の油成分は、バター、Ｃ１２～Ｃ１８アルキルトリグリセリド、カプリル酸／カプリン酸／ラウリン酸トリグリセリド、カプリル酸／カプリン酸／リノール酸トリグリセリド、カプリル酸／カプリン酸／ステアリン酸トリグリセリド、カプリル酸／カプリン酸トリグリセリド、カカオバター、Ｃ１０～Ｃ１８アルキルトリグリセリド、卵油、大豆油、エポキシ化大豆油、グリセリルトリアセチルヒドロキシステアレート、グリセリルトリアセチルリシノレエート、スフィンゴ糖脂質、水添ヒマシ油、ラウリン酸水添ヒマシ油、水添ココナッツ油、水添Ｃ１２～Ｃ１８アルキルトリグリセリド、水添魚油、水添ラード、水添メンハーデン油、水添ミンク油、水添オレンジ粗油、水添サメ肝油、水添獣脂、水添植物油、ラノリン及びラノリン誘導体、ラノリンアルコール、ラード、ラウリン酸／パルミチン酸／オレイン酸トリグリセリド、レクレレラ油、マレイン化大豆油、牛脚油、オレイン酸／リノール酸トリグリセリド、オレイン酸／パルミチン酸／ラウリン酸／ミリスチン酸／リノール酸トリグリセリド、オレオステアリン、オリーブ殻油、大網脂質、ペンガワルジャンビ油、ペンタデスマバター、リン脂質、シアバター、獣脂、トリベヘニン、トリカプリン、トリカプリリン、トリヘプタノイン、トリヒドロキシメトキシステアリン、トリヒドロキシステアリン、トリイソノナノイン、トリイソステアリン、トリラウリン、トリリノレイン、トリリノレニン、トリミリスチン、トリオクタノイン、トリオレイン、トリパルミチン、トリセバシン、トリステアリン、トリウンデカノイン、並びにこれらの混合物からなる群から選択され得る。

１つ以上の油成分は、イソステアリン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、オレイン酸イソデシル、ステアリン酸ヘキサデシル、ステアリン酸デシル、イソステアリン酸イソプロピル、アジピン酸ジヘキシルデシル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ステアリン酸オレイル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オレイル、酢酸ラウリル、プロピオン酸セチル、安息香酸Ｃ１２～１５アルキル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジブチル、及びアジピン酸オレイル、並びにこれらの混合物からなる群から選択されるエステルを含み得る。

油性組成物は、バター、Ｃ１２～Ｃ１８アルキルトリグリセリド、カプリル酸／カプリン酸／ラウリン酸トリグリセリド、カプリル酸／カプリン酸／リノール酸トリグリセリド、カプリル酸／カプリン酸／ステアリン酸トリグリセリド、カプリル酸／カプリン酸トリグリセリド、ココアバター、Ｃ１０～Ｃ１８アルキルトリグリセリド、卵油、大豆油、エポキシ化大豆油、グリセリルトリアセチルヒドロキシステアレート、グリセリルトリアセチルリシノレエート、スフィンゴ糖脂質、水添ヒマシ油、ラウリン酸水添ヒマシ油、水添ココナッツ油、水添Ｃ１２～Ｃ１８アルキルトリグリセリド、水添魚油、水添ラード、水添メンハーデン油、水添ミンク油、水添オレンジ粗油、水添サメ肝油、水添獣脂、水添植物油、ラノリン及びラノリン誘導体、ラノリンアルコール、ラード、ラウリン酸／パルミチン酸／オレイン酸トリグリセリド、レクレレラ油、マレイン化大豆油、牛脚油、オレイン酸／リノール酸トリグリセリド、オレイン酸／パルミチン酸／ラウリン酸／ミリスチン／リノール酸トリグリセリド、オレオステアリン、オリーブ殻油、大網脂質、ペンガワルジャンビ油、ペンタデスマバター、リン脂質、シアバター、獣脂、トリベヘニン、トリカプリン、トリカプリリン、トリヘプタノイン、トリヒドロキシメトキシステアリン、トリヒドロキシステアリン、トリイソノナノイン、トリイソステアリン、トリラウリン、トリリノレイン、トリリノレニン、トリミリスチン、トリオクタノイン、トリオレイン、トリパルミチン、トリセバシン、トリステアリン、トリウンデカノイン、イソステアリン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、オレイン酸イソデシル、ステアリン酸ヘキサデシル、ステアリン酸デシル、イソステアリン酸イソプロピル、アジピン酸ジヘキシルデシル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ステアリン酸オレイル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オレイル、酢酸ラウリル、プロピオン酸セチル、安息香酸Ｃ１２～１５アルキル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジブチル、アジピン酸オレイル、並びにこれらの混合物からなる群から選択される２つ以上の油成分のブレンドを含み得る。

油性組成物は、油成分とエステルとのブレンドを含んでもよく、油成分は、カプリル酸／カプリン酸／ラウリン酸トリグリセリド、カプリル酸／カプリン酸／リノール酸トリグリセリド、カプリル酸／カプリン酸／ステアリン酸トリグリセリド、カプリル酸／カプリン酸トリグリセリド、ラウリン酸／パルミチン酸／オレイン酸トリグリセリド、オレイン酸／リノール酸トリグリセリド、オレイン酸／パルミチン酸／ラウリン酸／ミリスチン酸／リノール酸トリグリセリド、大豆油、及びこれらの混合物からなる群から選択され、エステルは、イソステアリン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、オレイン酸イソデシル、ステアリン酸ヘキサデシル、ステアリン酸デシル、イソステアリン酸イソプロピル、アジピン酸ジヘキシルデシル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ステアリン酸オレイル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オレイル、酢酸ラウリル、プロピオン酸セチル、安息香酸Ｃ１２～１５アルキル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジブチル、及びアジピン酸オレイル、並びにこれらの混合物からなる群から選択され、油成分とエステルとのブレンドは、８０：２０～４０：６０、好ましくは７０：３０～４５：５５、より好ましくは６０：４０～５０：５０、最も好ましくは５５：４５～５２：４８の油成分対エステルの総濃度の重量比を含み得る。

最も好ましくは、油性組成物は、カプリル酸／カプリン酸トリグリセリドとパルミチン酸イソプロピルとのブレンドを、６０：４０～５０：５０、好ましくは５５：４５～５２：４８のカプリル酸／カプリン酸トリグリセリド対パルミチン酸イソプロピルの総濃度の重量比で含み得る。カプリル酸／カプリン酸トリグリセリドとパルミチン酸イソプロピルとのブレンドを有する油性組成物でコーティングされた、このような好ましい水溶性パーソナルクレンジング製品は、耐水性メークアップ製品、例えば、転写抵抗性ファンデーション、長時間落ちない口紅、防水性マスカラ、又は二重作用マスカラなどの長時間落ちない製品を除去するのに役立ち得る。

したがって、水溶性パーソナルクレンジング製品上にコーティングされた、上述のような油性組成物は、脂肪残留物、例えば皮脂過剰、及び皮膚からのメークアップ残留物、特に防水性マスカラなどの耐水性メークアップ残留物を除去するのに役立ち得る。

クレンジング組成物でのコーティング
あるいは、水溶性パーソナルクレンジング製品は、１つ以上の表面、好ましくは上面及び底面を含んでもよく、１つ以上の表面、好ましくは上面は、１つ以上の界面活性剤を含むクレンジング組成物でコーティングされる。

複数の繊維要素は、界面活性剤を実質的に含まないが、しかしながら、水溶性パーソナルクレンジング製品は、１つ以上の界面活性剤を含むクレンジング組成物でコーティングされてもよい。

その場合、クレンジング組成物は、アルキルサルフェート及びアルキルエーテルサルフェート型の界面活性剤を実質的に含まない。

１つ以上の界面活性剤を含むクレンジング組成物でコーティングされた、このような水溶性パーソナルクレンジング製品であって、クレンジング組成物がアルキルサルフェート及びアルキルエーテルサルフェート型の界面活性剤を実質的に含まない水溶性パーソナルクレンジング製品は、別の方法として、穏やかに皮膚からメークアップ製品を除去するのに役立ち得る。

１つ以上の界面活性剤は、一般式（Ｉ）による少なくとも１つのグルタメート界面活性剤を含み得、

式中、Ｒ_１は、５～２０個の炭素原子、好ましくは７～１７個の炭素原子、より好ましくは９～１３個の炭素原子を有する飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖アルキル又はアルケニル鎖であり、Ｍは、Ｈ、アンモニウム、トリエタノールアンモニウム（ＴＥＡ）、ナトリウム、又はカリウム、及びこれらの混合物である。

少なくとも１つのグルタメート界面活性剤は、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸二ナトリウム、ココイルグルタミン酸カリウム、ココイルグルタミン酸二カリウム、ココイルグルタミン酸アンモニウム、ココイルグルタミン酸二アンモニウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸二ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸カリウム、ラウロイルグルタミン酸二カリウム、カプリロイルグルタミン酸ナトリウム、カプリロイルグルタミン酸二ナトリウム、カプリロイルグルタミン酸カリウム、カプリロイルグルタミン酸二カリウム、ウンデシレノイルグルタミン酸ナトリウム、ウンデシレノイルグルタミン酸二ナトリウム、ウンデシレノイルグルタミン酸カリウム、ウンデシレノイルグルタミン酸二カリウム、水添タロウオイルグルタミン酸二ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸二ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸カリウム、ステアロイルグルタミン酸二カリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸二ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸カリウム、ミリストイルグルタミン酸二カリウム、ココイル／水添タロウオイルグルタミン酸ナトリウム、ココイル／パルモイル／サンフラワロイルグルタミン酸ナトリウム、水添タロウオイルグルタミン酸ナトリウム、オリボイルグルタミン酸ナトリウム、オリボイルグルタミン酸二ナトリウム、パルモイルグルタミン酸ナトリウム、パルモイルグルタミン酸二ナトリウム、ココイルグルタミン酸ＴＥＡ、水添タロウオイルグルタミン酸ＴＥＡ、ラウロイルグルタミン酸ＴＥＡ、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。

好ましくは、少なくとも１つのグルタメート界面活性剤は、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸二ナトリウム、ココイルグルタミン酸カリウム、ココイルグルタミン酸二カリウム、ココイルグルタミン酸アンモニウム、ココイルグルタミン酸二アンモニウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸二ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸カリウム、ラウロイルグルタミン酸二カリウム、カプリロイルグルタミン酸ナトリウム、カプリロイルグルタミン酸二ナトリウム、カプリロイルグルタミン酸カリウム、カプリロイルグルタミン酸二カリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸二ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸カリウム、ステアロイルグルタミン酸二カリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸二ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸カリウム、ミリストイルグルタミン酸二カリウム、ココイルグルタミン酸ＴＥＡ、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。

より好ましくは、少なくとも１つのグルタメート界面活性剤は、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸二ナトリウム、ココイルグルタミン酸カリウム、ココイルグルタミン酸二カリウム、ココイルグルタミン酸アンモニウム、ココイルグルタミン酸二アンモニウム、ココイルグルタミン酸ＴＥＡ、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。

少なくとも１つのグルタメート界面活性剤の総濃度は、クレンジング組成物の約２０重量％～約９５重量％であり得る。好ましくは、少なくとも１つのグルタメート界面活性剤の総濃度は、クレンジング組成物の約２５重量％～約９０重量％であり得る。より好ましくは、少なくとも１つのグルタメート界面活性剤の総濃度は、クレンジング組成物の約３０重量％～約７０重量％であり得る。

１つ以上の界面活性剤はまた、組成物の重量で共界面活性剤を含んでもよく、共界面活性剤は、グルタミン酸界面活性剤ではないアニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、双性イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される。

共界面活性剤の総濃度は、クレンジング組成物の約２重量％～約３０重量％であり得る。好ましくは、共界面活性剤の総濃度は、クレンジング組成物の約５重量％～約２５重量％であり得る。より好ましくは、共界面活性剤の総濃度は、クレンジング組成物の約７重量％～約２０重量％であり得る。

グルタメート界面活性剤ではないアニオン性界面活性剤は、イセチオネート界面活性剤、サルコシネート界面活性剤、グリシネート界面活性剤、アラニテート界面活性剤、スルホサクシネート界面活性剤、スルホネート界面活性剤、スルホアセテート界面活性剤、グルコースカルボキシレート界面活性剤、アルキルエーテルカルボキシレート界面活性剤、タウレート界面活性剤、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。上記に列挙した各アニオン性界面活性剤については、以下でより詳細に説明する。

１つ以上の界面活性剤は、代替としてか、又は加えて、一般式（ＩＩ）による少なくとも１つのイセチオネート界面活性剤を含んでもよく、

式中、Ｒ_１は、６～３０個の炭素原子、好ましくは８～２２個の炭素原子、より好ましくは９～１８個の炭素原子を有する飽和若しくは不飽和の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル若しくはアルケニル鎖であり、Ｒ_２及びＲ_３は、各独立してＨ若しくは（Ｃ_１～Ｃ_４）アルキルであり、好ましくは（Ｃ_１～Ｃ_４）アルキルは、メチルであり、Ｍ^＋は、アルカリ金属、好ましくはリチウム、ナトリウム、カリウムであるか、又はＭ^＋は、アルカリ土類金属、好ましくはマグネシウムであるか、又はＭ^＋は、アンモニウム若しくは置換アンモニウムカチオンである。

イセチオネート界面活性剤は、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム、オレオイルイセチオン酸ナトリウム、オレオイルメチルイセチオン酸ナトリウム、ステアロイルイセチオン酸ナトリウム、ステアロイルメチルイセチオン酸ナトリウム、ミリストイルイセチオン酸ナトリウム、ミリストイルメチルイセチオン酸ナトリウム、パルミトイルイセチオン酸ナトリウム、パルミトイルメチルイセチオン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ココイルメチルイセチオン酸ナトリウム、ステアリン酸とココイルイセチオン酸ナトリウムとのブレンド、ココイルイセチオン酸アンモニウム、ココイルメチルイセチオン酸アンモニウム、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。

イセチオネート界面活性剤は、好ましくは、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム、オレオイルイセチオン酸ナトリウム、ステアロイルイセチオン酸ナトリウム、ミリストイルイセチオン酸ナトリウム、パルミトイルイセチオン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸アンモニウム、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。

イセチオネート界面活性剤は、より好ましくは、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム、ステアロイルイセチオン酸ナトリウム、ミリストイルイセチオン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸アンモニウム、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。

イセチオネート界面活性剤は、更により好ましくは、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸アンモニウム、及びこれらの混合物からなる群から選択されてもよい。

対応する市販製品は、例えば、Ｉｎｎｏｓｐｅｃという会社から「Ｉｓｅｌｕｘ（登録商標）」という商品名で、Ｃｌａｒｉａｎｔ又はＵｎｉｑｕｅｍａから「Ｈｏｓｔａｐｏｎ（登録商標）」又は「Ａｒｌａｔｏｎｅ（登録商標）」という商品名で入手可能である。使用され得る他の市販の脂肪族アシルイセチオネートの例は、ココイルイセチオン酸ナトリウムなどについては、Ｈｏｓｔａｐｏｎ（登録商標）ＳＣＩ－８５Ｃ、Ｈｏｓｔａｐｏｎ（登録商標）ＳＣＩ－７８Ｃ、又はステアリン酸とココイルイセチオン酸ナトリウムとのブレンド、Ｈｏｓｔａｐｏｎ（登録商標）ＳＣＩ－６５ＣなどのＣｌａｒｉａｎｔからのＨｏｓｔａｐｏｎ（登録商標）界面活性剤であり得る。使用され得る他の市販の脂肪族アシルイセチオネートの例は、Ｊｏｒｄａｐｏｎ（登録商標）ＣＩプリル又はＪｏｒｄａｐｏｎ（登録商標）ＣＩ６５などのＢＡＳＦからの「Ｊｏｒｄａｐｏｎ（登録商標）」界面活性剤、及びＹＡ－ＳＣＩ－８５（登録商標）又はＹＡ－ＳＣＩ－６５（登録商標）などのＹｏｎｇａｎ Ｄａｉｌｙ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏ．からのココイルイセチオン酸ナトリウムであり得る。

サルコシネート界面活性剤は、一般式（ＩＩＩ）を有し得、

式中、Ｒは、７～１７個の炭素原子、好ましくは９～１３個の炭素原子を有する飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖アルキル又はアルケニル、好ましくはアルキル鎖であり、Ｍ^＋は、Ｈ、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、又はトリエタノールアンモニウムカチオンである。

サルコシネート界面活性剤は、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ココイルサルコシン酸ナトリウム、ミリストイルサルコシン酸ナトリウム、ココイルサルコシン酸ＴＥＡ、ココイルサルコシン酸アンモニウム、ラウロイルサルコシン酸アンモニウム、ジリノレイルビス－ラウロイルグルタミン酸／ラウロイルサルコシン酸ダイマー、ラウロアンホ二酢酸二ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸、ラウロイルサルコシン酸イソプロピル、ココイルサルコシン酸カリウム、ラウロイルサルコシン酸カリウム、ココイルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ミリストイルサルコシン酸ナトリウム、オレオイルサルコシン酸ナトリウム、パルミトイルサルコシン酸ナトリウム、ココイルサルコシン酸ＴＥＡ、ラウロイルサルコシン酸ＴＥＡ、オレオイルサルコシン酸ＴＥＡ、パーム核サルコシン酸ＴＥＡ、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。

好ましくは、サルコシネート界面活性剤は、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ミリストイルサルコシン酸ナトリウム、ココイルサルコシン酸ナトリウム、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。

グリシネート界面活性剤は、ココイルグリシン酸ナトリウム、ラウロイルグリシン酸ナトリウム、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。

アラニネート界面活性剤は、ココイルアラニル酸ナトリウム、ラウロイルアラニル酸ナトリウム、Ｎ－ドデカンノイル－１－アラニル酸ナトリウム、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。

スルホスクシネート界面活性剤は、Ｎ－オクタデシルスルホコハク酸二ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸二アンモニウム、ラウリルスルホコハク酸ナトリウム、ラウレススルホコハク酸二ナトリウム、Ｎ－（１，２－ジカルボキシエチル）－Ｎ－オクタデシルスルホコハク酸四ナトリウム、スルホコハク酸ナトリウムのジアミルエステル、スルホコハク酸ナトリウムのジヘキシルエステル、スルホコハク酸ナトリウムのジオクチルエステル、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。

スルホネート界面活性剤は、アルファ－オレフィンスルホネート、直鎖アルキルベンゼンスルホネート、ラウリルグルコシドヒドロキシプロピルスルホン酸ナトリウム、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。

スルホアセテート界面活性剤は、ラウリルスルホン酸ナトリウム、ラウリルスルホン酸アンモニウム、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。

グルコースカルボキシレート界面活性剤は、ラウリルグルコシドカルボン酸ナトリウム、ココイルグルコシドカルボン酸ナトリウム、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。

アルキルエーテルカルボキシレート界面活性剤は、ラウレス－４カルボン酸ナトリウム、ラウレス－５カルボキシレート、ラウレス－１３カルボキシレート、Ｃ１２～１３パレス－８カルボン酸ナトリウム、Ｃ１２～１５パレス－８カルボン酸ナトリウム、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。

タウレート界面活性剤は、メチルココイルタウリン酸ナトリウム、メチルラウロイルタウリン酸ナトリウム、メチルオレノイルタウリン酸ナトリウム、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。

グルタメート界面活性剤ではないアニオン性界面活性剤は、ラクテート又はラクチレートを含んでもよい。ラクテートの非限定的な例としては、乳酸ナトリウムを挙げることができる。ラクチレートの非限定的な例としては、ラウロイル乳酸ナトリウム、ココイル乳酸ナトリウム、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。

グルタメート界面活性剤ではないアニオン性界面活性剤の総濃度は、クレンジング組成物の約０．５重量％～約２０重量％であり得る。好ましくは、グルタメート界面活性剤ではないアニオン性界面活性剤の総濃度は、クレンジング組成物の約０．５重量％～約１５重量％であり得る。より好ましくは、グルタメート界面活性剤ではないアニオン性界面活性剤の総濃度は、クレンジング組成物の約１重量％～約１０重量％であり得る。

１つ以上の界面活性剤は、非イオン性界面活性剤を含んでもよい。非イオン性界面活性剤は、アルキルポリグルコシド、アルキルグリコシド、アシルグルカミド、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。

その場合、アルキルは、６～３０個の炭素原子、好ましくは８～２２個の炭素原子、より好ましくは９～１８個の炭素原子を有する飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖アルキル鎖として定義される。その場合、アシルは、式Ｒ－Ｃ（Ｏ）－のものとして定義され、式中、Ｒは、６～３０個の炭素原子、好ましくは８～２２個の炭素原子、より好ましくは９～１８個の炭素原子を有する飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖のアルキル鎖である。

アルキルグルコシドは、デシルグルコシド、ココイルグルコシド、ラウロイルグルコシド、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。

アシルグルカミドは、ラウロイル／ミリストイルメチルグルカミド、カプリロイル／カプリロイルメチルグルカミド、ココイルメチルグルカミド、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。

好ましくは、非イオン性界面活性剤は、ココアミドモノエタノールアミン、ラウラミドモノエタノールアミン、ココイルグルコシド、ラウロイルグルコシド、デシルグルコシド、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。

非イオン性界面活性剤の総濃度は、クレンジング組成物の約０．１重量％～約１０重量％であってもよい。好ましくは、非イオン性界面活性剤の総濃度は、クレンジング組成物の約０．１重量％～約５重量％であり得る。より好ましくは、非イオン性界面活性剤の総濃度は、クレンジング組成物の約０．５重量％～約３重量％であってもよい。

好適な両性又は双極性界面活性剤としては、米国特許第５，１０４，６４６号及び米国特許第５，１０６，６０９号に記載されているものを挙げることができる。

両性界面活性剤としては、脂肪族ラジカルが直鎖又は分岐鎖であり得、脂肪族置換基が、１個の炭素原子がアニオン性水溶性基、例えばカルボキシ、スルホネート、ホスフェート、又はホスホネートを含有し得るように、８～１８個の炭素原子を含有することができる、脂肪族二級及び三級アミンの誘導体として広く記載され得るものを挙げることができる。この定義に当てはまる化合物の例としては、３－ドデシルアミノプロピオン酸ナトリウム、３－ドデシルアミノプロパンスルホン酸ナトリウム、米国特許第２，６５８，０７２号の教示に従ってドデシルアミンをイセチオン酸ナトリウムと反応させることによって調製されるものなどのＮ－アルキルタウリン、米国特許第２，４３８，０９１号の教示に従って生成されるものなどのＮ－高級アルキルアスパラギン酸、及び米国特許第２，５２８，３７８号に記載されている生成物であり得る。

本明細書に記載の両性界面活性剤は、好ましくは、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ酢酸ナトリウム、ラウロアンホ二酢酸二ナトリウム、ココジアンホ酢酸二ナトリウム、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。

本明細書に記載の共界面活性剤で使用するための好適な双極性界面活性剤としては、脂肪族ラジカルが直鎖又は分岐鎖であり得、脂肪族置換基のうちの１つが、８～１８個の炭素原子を含有することができ、１つが、アニオン性基、例えばカルボキシ、スルホネート、ホスフェート、又はホスホネートを含有することができる、脂肪族四級アンモニウム、ホスホニウム、及びスルホニウム化合物の誘導体として広く記載され得るものを挙げることができる。

したがって、１つ以上の界面活性剤は、コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、ココ－ベタイン、ラウリルベタイン、ラウリルヒドロキシスルタイン、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、ココ－ヒドロキシスルタイン、ココ－スルタイン、ラウリルスルタイン、ココアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホジ酢酸二ナトリウム、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ラウロアンホ二酢酸二ナトリウム、ラウラミンオキシド、及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも両性又は双性イオン性界面活性剤を含み得る。

ベタイン双性イオン性界面活性剤の例としては、ココジメチルカルボキシメチルベタイン、ココアミドプロピルベタイン（ＣＡＰＢ）、ココ－ベタイン、ラウリルアミドプロピルベタイン（ＬＡＰＢ）、オレイルベタイン、ラウリルジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチルアルファ－カルボキシエチルベタイン、セチルジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルビス－（２－ヒドロキシエチル）カルボキシメチルベタイン、ステアリルビス－（２－ヒドロキシプロピル）カルボキシメチルベタイン、オレイルジメチルガンマ－カルボキシプロピルベタイン、ラウリルビス－（２－ヒドロキシプロピル）アルファ－カルボキシエチルベタイン、及びこれらの混合物を挙げることができる。スルホベタインの例としては、ココジメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルジメチルスルホエチルベタイン、ラウリルビス－（２－ヒドロキシエチル）スルホプロピルベタイン、及びこれらの混合物を挙げることができる。

他の成分
水溶性パーソナルクレンジング製品、及び／又は水溶性繊維構造体は、防腐剤を含まない。水溶性パーソナルクレンジング製品、及び／又は水溶性繊維構造体は、香料を含まない。防腐剤を含まない、及び／又は香料を含まない水溶性パーソナルクレンジング製品、及び／又は水溶性繊維構造体を提供することにより、防腐剤系又は香料の存在により典型的に引き起こされる皮膚刺激を防止することができる。

複数の繊維要素は、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、ヘキサンジオール、２，２，４－トリメチルペンタン－１，３－ジオール、約２００ｇ／ｍｏｌ～約６００ｇ／ｍｏｌの重量平均分子量を有するポリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、マニトール、ラクチトール、フルクトース、グルコース、スクロース、マルトース、ラクトース、高フルクトースコーンシロップ固体、デキストリン、アスコルビン酸、及びこれらの混合物からなる群から選択される可塑剤を含み得る。

好ましくは、可塑剤は、グリセリン、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリシドール、尿素、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、糖類、エチレンビスホルムアミド、アミノ酸、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。

可塑剤の総濃度は、乾燥繊維要素基準及び／又は乾燥水溶性繊維構造体基準で約１重量％～約４０重量％、好ましくは、乾燥繊維要素基準及び／又は乾燥水溶性繊維構造体基準で約２重量％～約３０重量％、より好ましくは、乾燥繊維要素基準及び／又は乾燥水溶性繊維構造体基準で約５重量％～約２０重量％であってもよい。

界面活性剤を実質的に含まない複数の繊維要素は、スルホサクシネート界面活性剤を加工助剤として含んでもよい。好適なスルホサクシネート界面活性剤の非限定的な例は、Ｃｙｔｅｃから市販されているＡｅｒｏｓｏｌ（登録商標）ＡＯＴ（ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム）及び／又はＡｅｒｏｓｏｌ（登録商標）ＭＡ－８０（ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウム）を含む。スルホサクシネート界面活性剤は、乾燥繊維要素基準及び／又は乾燥水溶性繊維構造体基準で約０重量％～約１重量％、好ましくは約０．０５重量％～約０．９５重量％、より好ましくは約０．１重量％～約０．９重量％の濃度でのみ存在し得る。

製造方法、製品形態、及び使用
製造方法
水溶性繊維構造体を含む水溶性パーソナルクレンジング製品は、複数の繊維要素を含む。複数の繊維要素は、任意の好適なプロセスによって作製されてもよい。

水溶性繊維構造体の複数の繊維要素は、繊維要素形成組成物であって、１つ以上の繊維要素形成材料を含む水性組成物である繊維要素形成組成物を提供し、繊維要素形成組成物を複数の繊維要素に紡糸して、複数の繊維要素、好ましくは複数のフィラメント要素を含む水溶性繊維構造体を形成するプロセスによって得ることができる。

上記に定義される水溶性繊維構造体を含む水溶性パーソナルクレンジング製品を作製する方法が提供され、
（ａ）繊維要素形成組成物を提供する工程であって、繊維要素形成組成物は、１つ以上の繊維要素形成材料を含む水性組成物である、提供する工程と、
（ｂ）繊維要素形成組成物を複数の繊維要素に紡糸して、複数の繊維要素、好ましくは複数のフィラメント要素を含む水溶性繊維構造体を形成する工程と、を好ましくはその順序で含む。

繊維要素形成組成物を紡糸することは、１つ以上の繊維要素形成材料を含む、フィラメント及び／又は繊維などの複数の繊維要素に紡糸ダイを介して実行され得る。

繊維要素形成組成物を複数の繊維要素に紡糸することは、メルトブロー、スパンボンド、電子紡糸、及び／又は回転紡糸によって提供され得る。

紡糸工程中に、繊維要素形成組成物中に存在する水などの揮発性溶媒は、複数の繊維要素が形成されるときに、乾燥によって除去され得る。水などの、繊維要素形成組成物の揮発性溶媒の重量の３０％超、及び／又は４０％超、及び／又は５０％超が、生成される複数の繊維要素を乾燥させることなどによって紡糸工程中に除去され得る。

繊維要素形成組成物は、メルトブローによって複数の繊維要素に紡糸されてもよい。例えば、繊維要素形成組成物は、タンクからメルトブロー紡糸口金にポンプ移送され得る。紡糸口金内の繊維要素形成穴のうちの１つ以上を出ると、繊維要素形成組成物は、空気によって弱力化し、複数の繊維要素が作られる。次いで、複数の繊維要素を乾燥させて、水などの、紡糸に使用された残留溶媒を全て除去してもよい。

水溶性パーソナルクレンジング製品を作製する方法は、
（ｃ）複数の繊維要素を少なくとも部分的に乾燥させる工程と、
（ｄ）部分的に乾燥した複数の繊維要素を表面上に堆積させて、部分的に乾燥した水溶性繊維構造体のウェブを形成する工程と、
（ｅ）部分的に乾燥した水溶性繊維構造体を所望の最終水分含量まで乾燥させる工程と、
（ｆ）任意選択的に、表面常駐コーティングを適用する工程と、
（ｇ）水溶性繊維構造体を１つ以上の形状に切断して、水溶性パーソナルクレンジング製品を形成する工程と、を好ましくはその順序で更に含んでもよい。

複数の繊維要素は、パターン付きベルトなどのベルト上に回収されて、複数の繊維要素を含む水溶性繊維構造体を形成してもよい。

好ましくは、１つ以上の繊維要素形成材料の総濃度は、繊維要素形成組成物の約１０重量％～約９９．９重量％、好ましくは約１５重量％～約９９．８重量％、より好ましくは約１５重量％～約９９．５重量％である。

繊維要素形成組成物は、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、ヘキサンジオール、２，２，４－トリメチルペンタン－１，３－ジオール、約２００ｇ／ｍｏｌ～約６００ｇ／ｍｏｌの重量平均分子量を有するポリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、マニトール、ラクチトール、フルクトース、グルコース、スクロース、マルトース、ラクトース、高フルクトースコーンシロップ固体、デキストリン、アスコルビン酸、及びこれらの混合物からなる群から選択される可塑剤を含み得る。好ましくは、可塑剤は、グリセリン、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリシドール、尿素、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、糖類、エチレンビスホルムアミド、アミノ酸、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。

可塑剤の総濃度は、繊維要素形成組成物の１重量％～４０重量％、好ましくは、繊維要素形成組成物の２重量％～３０重量％、より好ましくは、繊維要素形成組成物の５重量％～２０％重量であり得る。

水溶性パーソナルクレンジング製品は、複数の繊維要素内の１つ以上のスクラブ粒子を更に含んでもよい。スクラブ粒子は、皮膚上でより大きい角質除去を提供するのに役立ち得、これにより、消費者は、眼領域の周囲を除いて、洗浄中に、深い洗浄を経験し、あらゆる角質を除去することが可能になる。

１つ以上のスクラブ粒子は、シリカ粒子、好ましくは凝集シリカを含んでもよい。凝集シリカは、消費者が製品に剪断力を加える際に、より小さい顆粒に分解することができるが、これは、皮膚上での穏やかな角質除去を提供する。

あるいは、１つ以上のスクラブ粒子は、シリカ、凝集シリカ、ポリエチレン、ポリプロピレン、ホホバエステル、イチゴ種子、挽いた桃の種、クルミの殻粉末、トウモロコシ核粉末、ポリヒドロキシブチルｃｏ－バレレート、ステアリルステアレート、ホホバろうエステル、キャンデリラろう、糖セルロース、ポリ乳酸（ＰＬＡ）、ポリウレタン（ＰＵ）、ポリスチレン（ＰＳ）、ポリメチルメタクリレート（ＰＭＭＡ）、架橋ポリエステル、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。

１つ以上のスクラブ粒子は、本明細書に開示される粒径分布試験方法により、８０μｍ～５００μｍ、好ましくは１００μｍ～４００μｍ、より好ましくは１６６～３６０μｍの範囲のサイズを有し得る。

１つ以上のスクラブ粒子は、３つの方式に従って複数の繊維要素に添加されてもよい。
１． １つ以上のスクラブ粒子を油材料中に懸濁し、懸濁液を繊維性構造体上に直接スプレーするか、又は
２． 紡糸工程中に、複数の繊維要素と１つ以上のスクラブ粒子とを共形成する。１つ以上のスクラブ粒子及び複数の繊維要素は、互いに交じり合ってもよいか、又は
３． 繊維構造体層の２つの層の間に１つ以上のスクラブ粒子を挟み、続いて２つの層を一緒に結合する。

形態及び使用
水溶性パーソナルクレンジング製品はワイプ、パッド、大人若しくは乳児用の顔用クレンジングワイプ若しくは顔用クレンジングパッド、トイレットペーパーワイプ、又はスキンケア基材の形態であってもよい。水溶性パーソナルクレンジング製品は、任意の形状であってもよい。

上記の水溶性パーソナルクレンジング製品は、顔面皮膚の眼領域でメークアップ材料を除去する際に、眼の刺激を防止するために使用され得る。

また、上記の水溶性パーソナルクレンジング製品は、皮膚からのメークアップ除去のため、好ましくは目のメークアップ除去のために使用することができる。特に、水溶性パーソナルクレンジング製品は、水溶性パーソナルクレンジング製品が上述のような油性組成物で、又は代替として、上述のような１つ以上の界面活性剤を含むクレンジング組成物でコーティングされているときに、皮膚からのメークアップ除去のために使用することができる。

キット
皮膚からのメークアップ除去のため、好ましくは目のメークアップ除去のためのキットが提供され、それは、
ｉ）第１の水溶性パーソナルクレンジング製品であって、上記の水溶性パーソナルクレンジング製品、すなわち、油性組成物でコーティングされたもの、あるいは代替として、クレンジング組成物でコーティングされたものを含む第１の水溶性パーソナルクレンジング製品と、
ｉｉ）第２の水溶性パーソナルクレンジング製品、好ましくは第２の水溶性顔用クレンジング製品であって、第２の水溶性パーソナルクレンジング製品の水溶性繊維構造体を含む第２の水溶性パーソナルクレンジング製品、好ましくは第２の水溶性顔用クレンジング製品と、を含み、
水溶性繊維構造体は、複数の繊維要素を含み、
複数の繊維要素は、
１つ以上のポリビニルアルコールを含む１つ以上の繊維要素形成材料と、
複数の繊維要素内に存在する１つ以上の活性剤と、を含み、１つ以上の活性剤は、１つ以上の界面活性剤を含み、１つ以上の界面活性剤は、一般式（Ｉ）による上記に定義される少なくとも１つのグルタメート界面活性剤を含み、

式中、Ｒ_１は、５～２０個の炭素原子、好ましくは７～１７個の炭素原子、より好ましくは９～１３個の炭素原子を有する飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖アルキル又はアルケニル鎖であり、Ｍは、Ｈ、アンモニウム、トリエタノールアンモニウム（ＴＥＡ）、ナトリウム又はカリウム、及びこれらの混合物であり、
第２の水溶性パーソナルクレンジング製品の水溶性繊維構造体は、アルキルサルフェート及びアルキルエーテルサルフェート型の界面活性剤を実質的に含まない。

このようなキットは、二重の利点、すなわち、皮膚からの全てのメークアップ残留物の除去、及びメークアップ残留物からの油性残留物が少しでも残っている場合に皮膚の洗浄を提供することができ、同時に皮膚に対してマイルドであるため、あらゆる眼の刺激をも防止することができる。

１つ以上の活性剤の１つ以上の界面活性剤は、上述のようなクレンジング組成物の１つ以上の界面活性剤として定義され得る。

１つ以上の活性剤の１つ以上の界面活性剤は、上記に定義される組成物の重量による共界面活性剤を含んでもよい。

１つ以上の活性剤の１つ以上の界面活性剤は、上記に定義される一般式（ＩＩ）による少なくとも１つのイセチオネート界面活性剤を含んでもよい。

１つ以上の活性剤の１つ以上の界面活性剤は、上記に定義される非イオン性界面活性剤を含んでもよい。

第２の水溶性繊維構造体については、１つ以上の繊維要素形成材料の総濃度は、乾燥繊維要素基準及び／又は乾燥水溶性繊維構造体基準で約５重量％～約８０重量％、好ましくは約１０重量％～約７５重量％、より好ましくは約２０重量％～約７０重量％であり得、１つ以上の活性剤の総濃度は、乾燥繊維要素基準及び／又は乾燥水溶性繊維構造体基準で約２０重量％～約９５重量％、好ましくは約２５重量％～約９０重量％、より好ましくは約３０重量％～約８０重量％である。

第２の水溶性繊維構造体については、１つ以上の繊維要素形成材料及び１つ以上の活性剤は、約０．１～約４．０、好ましくは、約０．１５～約２．０、より好ましくは約０．２～約１．５、更により好ましくは約０．５～約１．２、最も好ましくは約０．５～約０．６５、又は約０．８～約１．２の１つ以上の繊維要素形成材料対１つ以上の活性剤の総濃度の重量比で複数の繊維要素中に存在してもよい。

第２の水溶性繊維構造体の１つ以上の繊維要素形成材料は、２つ以上の異なるポリビニルアルコールを含んでもよい。その場合、２つ以上のポリビニルアルコールのうちの一方は、約１０，０００ｇ／ｍｏｌ～約１００，０００ｇ／ｍｏｌ、好ましくは約２０，０００ｇ／ｍｏｌ～約５０，０００ｇ／ｍｏｌ、より好ましくは約２５，０００ｇ／ｍｏｌ～約４５，０００ｇ／ｍｏｌの重量平均分子量を呈し得、２つ以上のポリビニルアルコールのうちの他方は、約１０５，０００ｇ／ｍｏｌ～約４０，０００，０００ｇ／ｍｏｌ、好ましくは約１１０，０００ｇ／ｍｏｌ～約２０，０００，０００ｇ／ｍｏｌ、より好ましくは約１２０，０００ｇ／ｍｏｌ～約５００，０００ｇ／ｍｏｌの重量平均分子量を呈し得る。

上記に定義される第２の水溶性繊維構造体を含む上記の第２の水溶性パーソナルクレンジング製品を作製する方法が提供され、
（ａ）繊維要素形成組成物を提供する工程であって、繊維要素形成組成物が、１つ以上の繊維要素形成材料及び１つ以上の活性剤を含む水性組成物である、提供する工程と、
（ｂ）繊維要素形成組成物を複数の繊維要素に紡糸して、複数の繊維要素、好ましくは複数のフィラメント要素を含む水溶性繊維構造体を形成する工程と、を好ましくはその順序で含む。

使用方法
皮膚からのメークアップ除去のため、好ましくは眼のメークアップ除去のための、同時に任意選択的に眼の刺激を防止する方法が提供され、
ａ）水溶性繊維構造体と、上記のように、水溶性パーソナルクレンジング製品の１つ以上の表面、好ましくは水溶性パーソナルクレンジング製品の上面にコーティングされた油性組成物と、を含む、水溶性パーソナルクレンジング製品を提供する工程と、
ｂ）１つ以上の表面、好ましくは油性組成物を含む水溶性パーソナルクレンジング製品の上面を適用することによって、皮膚から全てのメークアップ残留物を除去する工程と、任意選択的に水ですすぐ工程と、を好ましくはその順序で含む。

あるいは、皮膚からのメークアップ除去のため、好ましくは眼のメークアップ除去のための、同時に任意選択的に眼の刺激を防止する方法が提供され、
ａ）水溶性繊維構造体と、１つ以上の界面活性剤を含むクレンジング組成物と、を含む水溶性パーソナルクレンジング製品を提供する工程であって、上記のように、クレンジング組成物は、水溶性パーソナルクレンジング製品の１つ以上の表面、好ましくは水溶性パーソナルクレンジング製品の上面にコーティングされる、提供する工程と、
ｂ）１つ以上の表面、好ましくは油性組成物を含む水溶性パーソナルクレンジング製品の上面を適用することによって、皮膚から全てのメークアップ残留物を除去する工程と、任意選択的に水ですすぐ工程と、を好ましくはその順序で含む。

皮膚からのメークアップ除去のための上記の方法の各々は、
ｃ）第２の水溶性パーソナルクレンジング製品の水溶性繊維構造体を含む、第２の水溶性パーソナルクレンジング製品、好ましくは第２の水溶性顔用クレンジング製品を提供する工程であって、
水溶性繊維構造体は、複数の繊維要素を含み、
複数の繊維要素は、
１つ以上のポリビニルアルコールを含む１つ以上の繊維要素形成材料と、
複数の繊維要素内に存在する１つ以上の活性剤と、を含み、１つ以上の活性剤は、１つ以上の界面活性剤を含み、１つ以上の界面活性剤は、一般式（Ｉ）による少なくとも１つのグルタメート界面活性剤を含み、

式中、Ｒ_１は、５～２０個の炭素原子、好ましくは７～１７個の炭素原子、より好ましくは９～１３個の炭素原子を有する飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖アルキル又はアルケニル鎖であり、Ｍは、Ｈ、アンモニウム、トリエタノールアンモニウム（ＴＥＡ）、ナトリウム又はカリウム、及びこれらの混合物である、工程と、
ｄ）第２の水溶性パーソナルクレンジング製品を水で濡らして、クレンジング溶液を得る工程と、
ｅ）好ましくは、使用者の手の掌をクレンジング溶液に対して回転させ、泡立て、クレンジング溶液を皮膚に適用することによって、泡を立てるために、クレンジング溶液を剪断する工程と、
ｆ）水ですすぐ工程と、を好ましくはその順序で更に含んでもよい。

このような方法は、二重の利点、すなわち、皮膚からの全てのメークアップ残留物の除去、及びメークアップ残留物からの油性残留物が少しでも残っている場合に皮膚の洗浄を提供することができ、同時に皮膚に対してマイルドであるため、あらゆる眼の刺激をも防止することができる。

試験法
本出願の「試験法」の項で開示されている試験法は、本出願人らの発明が本明細書に記載されかつ特許請求されているように、本出願人らの発明のパラメータのそれぞれの値を求めるために使用されるものと理解される。

特に指定がない限り、定義の項で記載されるものを含む、本明細書に記載の全ての試験及び以下の試験法は、試験前最低２時間、約２３℃±１．０℃の温度及び５０％±２％の相対湿度で調整した部屋において調整されているサンプルに対して行われる。全ての試験は、同一環境条件下及びこのように調整された室内で実施する。全ての計器は、製造業者の仕様書に従って較正される。

坪量試験法
坪量は、試験されるサンプルのｇ／ｍ^２の重量として定義される。これは、適切な天秤を使用して、サンプルの既知の面積を正確に秤量し、試験したサンプルの重量及び面積を記録し、適切な変換係数を適用し、最後にサンプルのｇ／ｍ^２の坪量を計算することによって決定される。

坪量は、単一のウェブ、ウェブの積層体、又は他の適切な堆積物からサンプルを切断し、±０．００１ｇの分解能を有する上皿分析天秤を使用してサンプルを秤量することによって測定される。サンプルは、サンプルを切断する前に最低２時間、７３°Ｆ±２°Ｆ（２３℃±１℃）の温度及び５０％（±２％）の相対湿度で平衡化されなければならない。秤量中、天秤は、ドラフトシールドを使用して、気流及び他の擾乱から保護される。１．６２５×１．６２５インチ（４１．２７５×４１．２７５ｍｍ）に測定された精密切断ダイを使用して、全てのサンプルを調製する。清潔で、穴、裂け目、しわ及び他の欠陥を含まない使用可能なサンプル領域を選択する。

各サンプルについて、サンプルを切断するために上記のダイカッターを使用して、サンプルの質量を秤量し、質量結果を０．００１ｇ単位で記録する。

以下のとおりに坪量をｇ／ｍ^２で計算する。
坪量＝（サンプルの質量）／（サンプルの面積）。
又は具体的には、
坪量（ｇ／ｍ^２）＝（サンプルの質量（ｇ））／（０．００１７０４ｍ^２）。

結果を０．１ｇ／ｍ^２単位で報告する。サンプル寸法は、上述のように同様の精密カッターを使用して変更又は変化され得る。サンプル寸法が減少した場合、いくつかのサンプルを測定するべきであり、平均値は、その坪量として報告されるべきである。

含水率試験法
１つ以上の繊維要素及び／又は水溶性繊維構造体中に存在する含水（水分）率を、以下の含水率試験法を使用して測定する。事前に切断されたシートの形態である繊維要素、及び／又は水溶性繊維構造体、あるいはそれらの一部（「サンプル」）を、２３℃±１．０℃の温度、及び５０％±２％の相対湿度に調整された部屋に試験前の少なくとも２４時間置く。各繊維構造体サンプルは、少なくとも４平方インチ（２５．８ｃｍ^２）の面積を有するが、天秤の計量皿上に適切にフィットするのに十分小さい寸法である。上述の温度及び湿度条件下で、少なくとも小数点第４位まで測定できる天秤を用いて、１０分間に検出される、前の重量からの変化が０．５％未満になるまで、５分間ごとにサンプルの重量を記録する。最終重量を、「平衡重量」として記録する。１０分以内に、乾燥させるために、７０℃±２℃、相対湿度４％±２％で２４時間、サンプルを強制空気オーブン内のホイル上に置く。２４時間の乾燥後、サンプルを取り除き、１５秒以内に秤量する。この重量は、サンプルの「乾燥重量」と呼ばれる。

サンプルの含水（水分）率を以下のように計算する。

３つの複製物についてのサンプル中の含水（水分）％を平均して、サンプル中の含水（水分）％として報告する。結果は、小数点第１位（０．１％）まで報告する。

直径試験法
走査型電子顕微鏡（ＳＥＭ）又は光学顕微鏡、及び画像解析ソフトウェアを使用して、離散繊維要素又は水溶性繊維構造体内の繊維要素の直径を求める。繊維要素を測定のために好適に拡大するように、２００～１０，０００倍の倍率を選択する。ＳＥＭを使用する場合には、電子ビーム中での繊維要素の帯電及び振動を避けるために、サンプルに金又はパラジウム化合物をスパッタリングする。ＳＥＭ又は光学顕微鏡を用いて得られた画像（モニタースクリーン上）から繊維要素の直径を測定するにはマニュアルの手順を用いる。マウス及びカーソルツールを使用して、ランダムに選択された繊維要素の縁部を探し、その後、その幅（すなわち、その点における繊維要素の方向に対して垂直な）にわたって繊維要素の他方の縁部まで測定する。目盛り付きの較正された画像解析ツールにより、μｍ単位で実際の読取値を取得するための目盛りが提供される。水溶性繊維構造体内の繊維要素については、ＳＥＭ又は光学顕微鏡を使用して、水溶性繊維構造体のサンプル全体からいくつかの繊維要素を無作為に選択する。水溶性繊維構造体の少なくとも２つの部分を切り取り、この方法で試験する。統計解析のために、このような測定を全部で少なくとも１００回実施し、次いで、全てのデータを記録する。記録したデータを用いて、繊維要素の直径の平均値（平均）、繊維要素の直径の標準偏差、及び繊維要素の直径の中央値を計算する。

別の有用な統計は、特定の上限よりも小さい繊維要素集団の量の算出である。この統計値を決定するために、繊維要素の直径の結果のうち上限よりも小さいものの個数をカウントするようにソフトウェアをプログラムし、そのカウント（データの合計数で除し、１００％を掛ける）を、上限よりも小さいパーセント（例えば直径が１マイクロメートル未満のパーセント又はサブミクロン％）として、パーセントで記録する。個々の円形繊維要素の測定された直径（μｍ）を「ｄ_ｉ」として表す。

繊維要素が非円形断面を有する場合、繊維要素の直径の測定値は、水力直径として求められ、水力直径と等しいものと設定される。水力直径とは繊維要素の断面積を４倍して、繊維要素の断面の周囲長さ（中空の繊維要素の場合は外周囲長さ）で除したものである。数－平均直径、あるいは平均直径は、以下のとおりに計算する：

粒径分布試験法
粒径分布試験を実施して、固体添加剤、例えば、粒子の特徴的なサイズを決定する。これは、分析に使用される篩サイズ及び篩時間のための更なる規格と共に、１９８９年５月２６日に承認されたＡＳＴＭ Ｄ ５０２－８９「Ｓｔａｎｄａｒｄ Ｔｅｓｔ Ｍｅｔｈｏｄ ｆｏｒ Ｐａｒｔｉｃｌｅ Ｓｉｚｅ ｏｆ Ｓｏａｐｓ ａｎｄ Ｏｔｈｅｒ Ｄｅｔｅｒｇｅｎｔｓ」を使用して実施される。第７節「Ｐｒｏｃｅｄｕｒｅ ｕｓｉｎｇ ｍａｃｈｉｎｅ－ｓｉｅｖｉｎｇ ｍｅｔｈｏｄ」に従って、本明細書で言及される粒径の範囲を網羅するために、米国標準（ＡＳＴＭ Ｅ １１）篩＃４（４．７５ｍｍ）、＃６（３．３５ｍｍ）、＃８（２．３６ｍｍ）、＃１２（１．７ｍｍ）、＃１６（１．１８ｍｍ）、＃２０（８５０マイクロメートル）、＃３０（６００マイクロメートル）、＃４０（４２５マイクロメートル）、＃５０（３００マイクロメートル）、＃７０（２１２マイクロメートル）、＃１００（１５０マイクロメートル）、＃１７０（９０マイクロメートル）、＃３２５（４４マイクロメートル）、及びパンを含有する清潔な乾燥した篩の入れ子を必要とする。規定された機械篩い法が、上記の入れ子状の篩と共に使用される。好適な篩振盪機は、Ｗ．Ｓ．Ｔｙｌｅｒ Ｃｏｍｐａｎｙ（Ｏｈｉｏ，Ｕ．Ｓ．Ａ．）から入手することができる。篩振盪試験サンプルは約１００グラムであり、５分間振盪される。

データは、対数横座標にプロットされた各篩のマイクロメートルサイズ開口部を有する片対数プロット上にプロットされ、より細かい累積質量パーセント（ＣＭＰＦ）は、線形縦座標にプロットされる。上記データ表現の例は、ＩＳＯ ９２７６－１：１９９８、「Ｒｅｐｒｅｓｅｎｔａｔｉｏｎ ｏｆ ｒｅｓｕｌｔｓ ｏｆ ｐａｒｔｉｃｌｅ ｓｉｚｅ ａｎａｌｙｓｉｓ－Ｐａｒｔ １：Ｇｒａｐｈｉｃａｌ Ｒｅｐｒｅｓｅｎｔａｔｉｏｎ」の図Ａ．４に記載されている。特徴的な粒径（Ｄｘ、ｘ＝１０、５０、９０）は、本発明の目的において、累積質量パーセントがｘパーセントと等しい点における横座標値として定義され、以下の式を使用してｘ値の直上（ａ）と直下（ｂ）のデータ点の間の直線補間によって計算され、
Ｄｘ＝１０＾［Ｌｏｇ（Ｄａ）－（Ｌｏｇ（Ｄａ）－Ｌｏｇ（Ｄｂ））×（Ｑａ－ｘ％）／（Ｑａ－Ｑｂ）］
式中、Ｌｏｇは、１０を底とする対数であり、Ｑａ及びＱｂは、それぞれｘ百分位数の直上及び直下の測定データの累積質量百分位数の値であり、Ｄａ及びＤｂは、これらデータに対応するマイクロメートル篩サイズの値である。

例のデータ及び計算：

Ｄ１０（ｘ＝１０）の場合、ＣＭＰＦが１０％の直上のマイクロメートルスクリーンサイズ（Ｄａ）は３００マイクロメートルであり、直下のスクリーン（Ｄｂ）は２１２マイクロメートルである。１０％の直上の累積質量（Ｑａ）は１５．２％であり、直下（Ｑｂ）は６．８％である。Ｄ１０＝１０＾［Ｌｏｇ（３００）－（Ｌｏｇ（３００）－Ｌｏｇ（２１２））×（１５．２％－１０％）／（１５．２％－６．８％）］＝２４２マイクロメートル。

Ｄ９０（ｘ＝９０）の場合、ＣＭＰＦが９０％の直上のマイクロメートルスクリーンサイズ（Ｄａ）は、１１８０マイクロメートルであり、直下のスクリーン（Ｄｂ）は、８５０マイクロメートルである。９０％の直上の累積質量（Ｑａ）は９９．３％であり、直下（Ｑｂ）は８９．０％である。Ｄ９０＝１０＾［Ｌｏｇ（１１８０）－（Ｌｏｇ（１１８０）－Ｌｏｇ（８５０））×（９９．３％－９０％）／（９９．３％－８９．０％）］＝８７８マイクロメートル。

Ｄ５０（ｘ＝５０）の場合、ＣＭＰＦが５０％の直上のマイクロメートルスクリーンサイズ（Ｄａ）は、６００マイクロメートルであり、直下のスクリーン（Ｄｂ）は、４２５マイクロメートルである。５０％の直上の累積質量（Ｑａ）は６０．３％であり、直下（Ｑｂ）は３２．４％である。Ｄ５０＝１０＾［Ｌｏｇ（６００）－（Ｌｏｇ（６００）－Ｌｏｇ（４２５））×（６０．３％－５０％）／（６０．３％－３２．４％）］＝５２８マイクロメートル。

重量平均分子量
材料（例えば、ポリマー）の重量平均分子量（Ｍｗ）は、混床式カラムを使用してゲル浸透クロマトグラフィ（ＧＰＣ）によって求められる。以下の構成要素、Ｍｉｌｌｅｎｉｕｍ（登録商標）、Ｍｏｄｅｌ ６００Ｅポンプ、システムコントローラ及びコントローラソフトウェア バージョン３．２、Ｍｏｄｅｌ ７１７ Ｐｌｕｓオートサンプラ、並びにＣＨＭ－００９２４６カラムヒータ（全てＷａｔｅｒｓ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ（Ｍｉｌｆｏｒｄ，ＭＡ，ＵＳＡ）製）を有する高性能液体クロマトグラフ（ＨＰＬＣ）を使用する。カラムは、長さ６００ｍｍ及び内径７．５ｍｍのＰＬゲル２０μｍ混合Ａカラム（ゲル分子量：１，０００ｇ／モル～４０，０００，０００ｇ／モル）であり、ガードカラムは、長さ５０ｍｍ、ＩＤ７．５ｍｍのＰＬゲル２０μｍである。カラムの温度は、５５℃であり、注入量は、２００μＬである。検出器は、Ｗｙａｔｔ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ（Ｓａｎｔａ Ｂａｒｂａｒａ，ＣＡ，ＵＳＡ）製のＡｓｔｒａ（登録商標）ソフトウェア、バージョン４．７３．０４検出器ソフトウェア、Ｋ５セル及び６９０ｎｍレーザーを有するレーザー光散乱検出器を備える、ＤＡＷＮ（登録商標）（登録商標）Ｅｎｈａｎｃｅｄ Ｏｐｔｉｃａｌ Ｓｙｓｔｅｍ（ＥＯＳ）である。奇数が振られた検出器のゲインを、１０１に設定する。偶数が振られた検出器のゲインを、２０．９に設定する。Ｗｙａｔｔ ＴｅｃｈｎｏｌｏｇｙのＯｐｔｉｌａｂ（登録商標）示差屈折率計を５０℃に設定する。ゲインを１０に設定する。移動相は、０．１％ｗ／ｖのＬｉＢｒを含むＨＰＬＣ等級のジメチルスルホキシドであり、移動相の流量は、１ｍＬ／分、定組成である。実行時間は、３０分間である。

名目上移動相１ｍＬ当たり材料３ｍｇで材料を移動相に溶解させることによって、サンプルを調製する。サンプルに蓋をし、次いで、磁気撹拌器を使用して約５分間撹拌する。次いで、サンプルを８５℃の対流式オーブン内に６０分間入れる。次いで、サンプルを室温まで放冷する。次いで、サンプルを、５ｍＬのシリンジを介して、５μｍのナイロン膜（タイプ：Ｓｐａｒｔａｎ－２５、Ｓｃｈｌｅｉｃｈｅｒ＆Ｓｃｈｕｅｌｌ（Ｋｅｅｎｅ，ＮＨ，ＵＳＡ）製）で濾過して５ミリリットル（ｍＬ）のオートサンプラバイアルに入れる。

各一連の測定サンプル（材料の３つ以上のサンプル）について、ブランクサンプルの溶媒をカラムに注入する。次いで、上記サンプルに関する方法と同様にチェックサンプルを調製する。チェックサンプルは、４７，３００ｇ／モルの重量平均分子量を有する２ｍｇ／ｍＬのプルラン（Ｐｏｌｙｍｅｒ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ）を含む。各サンプルセットを分析する前に、チェックサンプルを分析する。ブランクサンプル、チェックサンプル、及び材料試験サンプルの試験を、デュープリケートで行う。最後の測定には、ブランクサンプルを用いる。光散乱検出器及び示差屈折計は、「Ｄａｗｎ ＥＯＳ Ｌｉｇｈｔ Ｓｃａｔｔｅｒｉｎｇ Ｉｎｓｔｒｕｍｅｎｔ Ｈａｒｄｗａｒｅ Ｍａｎｕａｌ」及び「Ｏｐｔｉｌａｂ（登録商標）ＤＳＰ Ｉｎｔｅｒｆｅｒｏｍｅｔｒｉｃ Ｒｅｆｒａｃｔｏｍｅｔｅｒ Ｈａｒｄｗａｒｅ Ｍａｎｕａｌ」（両方ともＷｙａｔｔ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ Ｃｏｒｐ．（Ｓａｎｔａ Ｂａｒｂａｒａ，ＣＡ，ＵＳＡ）によって作成され、両方とも参照により本明細書に組み込まれる）に従って用いる。

検出器のソフトウェアを使用して、サンプルの重量平均分子量を計算する。ｄｎ／ｄｃ（濃度による屈折率の微分変化）値０．０６６を使用する。レーザー光検出器及び屈折率検出器のベースラインを補正して、検出器の暗電流及び溶媒散乱の干渉を除去する。レーザー光検出器の信号が飽和した場合、又は過剰なノイズを呈する場合、その値を分子質量の計算には使用しない。分子量の特性決定のための領域は、レーザー光散乱及び屈折率用の９０°の検出器の信号が、両方とも、それぞれのベースラインノイズレベルの３倍よりも大きくなるように選択する。典型的に、クロマトグラムの高分子量側は、屈折率信号によって制限され、低分子量側は、レーザー光信号によって制限される。

重量平均分子量は、検出器のソフトウェアに定義されている「一次Ｚｉｍｍプロット」を使用して計算することができる。サンプルの重量平均分子量が１，０００，０００ｇ／モルよりも大きい場合、一次及び二次Ｚｉｍｍプロットの両方を計算し、回帰当てはめの最もエラーの少ない結果を使用して分子質量を計算する。報告する重量平均分子量は、材料試験サンプルの２回の実行の平均である。

溶解試験法
プロトコル
（１）１００ｇの透明なガラス瓶に、７５ｇの水及び１インチの磁気撹拌棒を加える。
（２）瓶を撹拌プレート上に置き、撹拌を開始する。
（３）約４ｃｍの渦が得られるまで、撹拌速度を上げる（渦の高さは、渦を基部頂点から渦開口部まで測定することによって得られる）。
（４）１つのサンプルを秤量し、重量を記録する。サンプル重量は、０．４０グラム（＋／－０．０５グラム）であるべきである。
（５）撹拌プレート上の瓶にサンプルを同時に入れ、タイマーを開始する。
（６）１分間混合する。撹拌をオフにし、瓶を撹拌プレートから取り出す。
（７）溶解していない材料の溶液を視覚的に評価し、以下の表１に示されるように、溶解品質評価尺度に従って得られた溶液の透明度を視覚的に評価する。

以下の実施例は、本発明の範囲内にある実施形態を更に説明及び実証する。これらの実施例は、例示目的のためにのみ提供され、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなくそれらの多くの変更が可能であることから、本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。適用可能な場合には、成分を、化学名又はＣＴＦＡ名で特定し、そうでない場合は、以下で定義する。

水溶性繊維構造体を含み、油性組成物でコーティングされた、以下の水溶性パーソナルクレンジング製品の実施例１及び２、並びに比較製品の比較例１を、以下に示されるように調製した。

各実施例は、Ｔｏｏ Ｆａｃｅｄによって供給される、「Ｂｅｔｔｅｒ Ｔｈａｎ Ｓｅｘ Ｗａｔｅｒｐｒｏｏｆ Ｍａｓｃａｒａ」として市販されている防水性マスカラを除去するために使用し、以下のパーソナルクレンジング製品のうちの１つによって眼領域に適用した。次いで、各使用された製品の水への溶解を評価した。以下の観察結果が報告された。

成分の定義
^＊１ ＩｎｇｒｅｄｉｏｎのＡＭＩＯＣＡデンプン
^＊２ Ｃｙｔｅｃ Ｉｎｄｕｓｔｒｉｅｓ，Ｉｎｃ．からのＡｅｒｏｓｏｌ ＡＯＴ－７０
^＊３ Ｓｏｎｎｅｂｏｒｎからのワセリン、Ｗｈｉｔｅ Ｐｅｔｒｏｌａｔｕｍ
^＊４ Ｃｒｏｄａからのカプリン酸／カプリル酸トリグリセリド、ＳＰ Ｃｒｏｄａｍｏｌ ＧＴＣＣ ＭＢＡＬ ＬＱ
^＊５ ＡＬＺＯ Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌからのパルミチン酸イソプロピル、Ｗｉｃｋｅｎｏｌ １１１

したがって、水溶性パーソナルクレンジング製品が油性組成物でコーティングされるとき、油性組成物は、水又は水分がパーソナルクレンジング製品によって直ちに吸収されるのを防ぐのに役立つことができる。

比較例１では、ワセリンを含む油性組成物は、防水性マスカラ残留物を溶解させたが、パーソナルクレンジング製品は、使用後、容易に水溶性ではなかった。

実施例１では、カプリン酸／カプリル酸トリグリセリドを含む油性組成物は、防水性マスカラ残留物を溶解させ、パーソナルクレンジング製品は、使用後、十分な水溶性ではなかった。

実施例２では、カプリン酸／カプリル酸トリグリセリドとパルミチン酸イソプロピルとを重量比６０：４０で含む油性組成物は、防水性マスカラ残留物を溶解させ、パーソナルクレンジング製品は、使用後、完全に水溶性であった。

水溶性繊維構造体を含み、クレンジング組成物でコーティングされた、以下の水溶性パーソナルクレンジング製品の実施例３及び４、並びに比較製品の比較例２を、以下に示されるように調製した。

各実施例は、以下のパーソナルクレンジング製品のうちの１つによって眼領域に適用された防水性マスカラを除去するために使用した。次いで、各使用された製品の水への溶解を評価した。以下の観察結果が報告された。

成分の定義
^＊１ ＩｎｇｒｅｄｉｏｎのＡＭＩＯＣＡデンプン
^＊２ Ｃｙｔｅｃ Ｉｎｄｕｓｔｒｉｅｓ，Ｉｎｃ．からのＡｅｒｏｓｏｌ ＡＯＴ－７０
^＊６ Ｓｉｎｏ Ｌｉｏｎからのココイルグルタミン酸二ナトリウム、Ｅｖｅｒｓｏｆｔ ＵＣＳ－５０ Ｓ
^＊７ Ｓｏｌｖａｙからのラウロアンホ酢酸ナトリウム、Ｍｉｒａｎｏｌ Ｕｌｔｒａ Ｌ－３２
^＊８ Ａｒｃｈｅｒ Ｄａｎｉｅｌｓ Ｍｉｄｌａｎｄ Ｃｏｍｐａｎｙからのクエン酸

したがって、水溶性パーソナルクレンジング製品がクレンジング組成物でコーティングされるとき、クレンジング組成物は、水又は水分がパーソナルクレンジング製品によって直ちに吸収されるのを防ぐのに役立つことができる。

比較例２では、水溶性パーソナルクレンジング製品は、いかなるコーティングも含まなかったため、防水性マスカラは除去できなかった。しかしながら、パーソナルクレンジング製品は、使用後、容易に水溶性であった。

実施例３では、界面活性剤としてココイルグルタミン酸二ナトリウムを含むクレンジング組成物は、防水性マスカラ残留物を溶解させ、パーソナルクレンジング製品は、使用後、完全に水溶性であった。

実施例４では、界面活性剤として、ココイルグルタミン酸二ナトリウム及びラウロアンホ酢酸ナトリウムを含むクレンジング組成物は、防水性マスカラ残留物を溶解させ、パーソナルクレンジング製品は、使用後、完全に水溶性であった。

他の観察結果
パーソナルクレンジング製品がデンプンの代わりにポリ乳酸で作製される場合、得られたパーソナルクレンジング製品は、堆肥化可能であるが水溶性ではなかった。

実施例と関連する別の利益は、水溶性パーソナルクレンジング製品が防腐剤及び香料を含まないことである。したがって、防腐剤系又は香料の存在に起因して典型的に生じる任意の皮膚刺激が防止される。

また、本発明の範囲内の水溶性パーソナルクレンジング製品は、より柔らかく、容易に曲げやすい、すなわち、眼の下、及び顔面皮膚の眼領域の各角部に適用されるのに十分に適用性があるように思われる。

調製方法
上記水溶性繊維構造体の比較例１、比較例２、及び「実施例１」～「実施例４」を以下の方法で調製した。

まず、十分な撹拌下で水を容器に添加し、次いで、ＩｎｇｒｅｄｉｏｎのＡＭＩＯＣＡデンプン及びＡｅｒｏｓｏｌ ＡＯＴ－７０を添加することによって、繊維要素形成組成物を調製した。混合物を約７５℃まで約２～３時間加熱した。次いで、得られた混合物をほぼ周囲温度まで冷却した。

次いで、繊維要素形成組成物を、約１．５２４ｍｍのピッチで互いに離間された６列の円形押出ノズルを有する紡糸ダイにポンプ圧送した。ポンピング速度は、５００ｇ／分であった。ノズルは、約０．３０５ｍｍの個々の内径及び約０．８１３ｍｍの個々の外径を有した。各個々のノズルは、各個々の溶融細管に減衰空気を供給するために、環状及び分岐して広がったオリフィス（同心減衰流体穴）によって取り囲まれた溶融細管を含んだ。押出ノズルを通して押出されるそれぞれの繊維要素形成組成物（繊維要素形成穴）は、オリフィスを通して供給されるほぼ円筒形の湿った空気の流れにより囲まれ、減衰され、複数の繊維要素を生成した。減衰空気の温度は、４０℃であった。複数の初期繊維要素は、乾燥空気流によって乾燥され、この乾燥空気流は、電気抵抗加熱器による約２２０℃の温度を有し、乾燥ノズルを通して供給され、紡糸される初期繊維要素の全体的な向きに対して、約９０°の角度で放出される。乾燥した繊維要素をベルト上に回収して、繊維性構造体を形成し、パーソナルクレンジング製品を得た。パーソナルクレンジング製品は、上面及び底面を含むワイプの形態であった。

次いで、ワイプの形態のパーソナルクレンジング製品の上面を、それぞれの油性組成物又はクレンジング組成物でコーティングした。

以下のキットＡ及びＢを調製した。各キットは、第１の水溶性パーソナルクレンジング製品として、実施例２を、そして第２の水溶性パーソナルクレンジング製品として、以下の実施例５又は実施例６のうちの１つを含んだ。

成分の定義
^＊９ Ｋｕｒａｒａｙからの１２０ ０００ｇ／ｍｏｌの重量平均分子量を有するポリビニルアルコール（ＰＶＡ４２０Ｈ）
^＊１０ Ｋｕｒａｒａｙからの３０ ０００ｇ／ｍｏｌの重量平均分子量を有するポリビニルアルコール（ＰＶＡ４０３Ｈ）
^＊１１ Ｓｉｇｍａ－Ａｌｄｒｉｃｈからのソルビトール

調製方法
上記第２の水溶性繊維構造体の実施例「５」～「実施例６」を以下の方法で調製した。

まず、十分な撹拌下で水を容器に添加し、次いでポリビニルアルコールポリマーを添加することによって、繊維要素形成組成物を調製した。混合物を約７５℃まで約２～３時間加熱した。次いで、得られた混合物をほぼ周囲温度まで冷却した。所望の１つ以上の活性剤、すなわち１つ以上の界面活性剤を、均質な溶液が得られるまで添加し、混合した。その後、任意の他の成分（ソルビトール、クエン酸）を添加した。得られた混合物を均一な混合物が得られるまで撹拌した。

次いで、繊維要素形成組成物を、約１．５２４ｍｍのピッチで互いに離間された６列の円形押出ノズルを有する紡糸ダイにポンプ圧送した。ポンピング速度は、５００ｇ／分であった。ノズルは、約０．３０５ｍｍの個々の内径及び約０．８１３ｍｍの個々の外径を有した。各個々のノズルは、各個々の溶融細管に減衰空気を供給するために、環状及び分岐して広がったオリフィス（同心減衰流体穴）によって取り囲まれた溶融細管を含んだ。押出ノズルを通して押出されるそれぞれの繊維要素形成組成物（繊維要素形成穴）は、オリフィスを通して供給されるほぼ円筒形の湿った空気の流れにより囲まれ、減衰され、複数の繊維要素を生成する。減衰空気の温度は、４０℃であった。複数の初期繊維要素は、乾燥空気流によって乾燥され、この乾燥空気流は、電気抵抗加熱器による約２２０℃の温度を有し、乾燥ノズルを通して供給され、紡糸される初期繊維要素の全体的な向きに対して、約９０°の角度で放出される。乾燥した繊維要素をベルト上に回収して、繊維性構造体を形成し、パーソナルクレンジング製品を得た。

追加の実施例／組み合わせ
Ａ．水溶性繊維構造体を含む、水溶性パーソナルクレンジング製品、好ましくは水溶性顔用クレンジング製品であって、
水溶性繊維構造体が、複数の繊維要素を含み、
複数の繊維要素が、
天然デンプン及び／又は加工デンプンを含む１つ以上のヒドロキシルポリマーを含む１つ以上の繊維要素形成材料を含み、
複数の繊維要素が、界面活性剤を実質的に含まず、
水溶性パーソナルクレンジング製品が、１つ以上の表面、好ましくは上面及び下面を含み、１つ以上の表面、好ましくは上面が、油性組成物でコーティングされ、油性組成物が、１つ以上の油成分を含む、水溶性パーソナルクレンジング製品。
Ｂ．１つ以上の油成分が、バター、Ｃ１２～Ｃ１８アルキルトリグリセリド、カプリル酸／カプリン酸／ラウリン酸トリグリセリド、カプリル酸／カプリン酸／リノール酸トリグリセリド、カプリル酸／カプリン酸／ステアリン酸トリグリセリド、カプリル酸／カプリン酸トリグリセリド、カカオバター、Ｃ１０～Ｃ１８アルキルトリグリセリド、卵油、大豆油、エポキシ化大豆油、グリセリルトリアセチルヒドロキシステアレート、グリセリルトリアセチルリシノレエート、スフィンゴ糖脂質、水添ヒマシ油、ラウリン酸水添ヒマシ油、水添ココナッツ油、水添Ｃ１２～Ｃ１８アルキルトリグリセリド、水添魚油、水添ラード、水添メンハーデン油、水添ミンク油、水添オレンジ粗油、水添サメ肝油、水添獣脂、水添植物油、ラノリン及びラノリン誘導体、ラノリンアルコール、ラード、ラウリン酸／パルミチン酸／オレイン酸トリグリセリド、レクレレラ油、マレイン化大豆油、牛脚油、オレイン酸／リノール酸トリグリセリド、オレイン酸／パルミチン酸／ラウリン酸／ミリスチン酸／リノール酸トリグリセリド、オレオステアリン、オリーブ殻油、大網脂質、ペンガワルジャンビ油、ペンタデスマバター、リン脂質、シアバター、獣脂、トリベヘニン、トリカプリン、トリカプリリン、トリヘプタノイン、トリヒドロキシメトキシステアリン、トリヒドロキシステアリン、トリイソノナノイン、トリイソステアリン、トリラウリン、トリリノレイン、トリリノレニン、トリミリスチン、トリオクタノイン、トリオレイン、トリパルミチン、トリセバシン、トリステアリン、トリウンデカノイン、並びにこれらの混合物からなる群から選択される、段落Ａの水溶性パーソナルクレンジング製品。
Ｃ．１つ以上の油成分が、イソステアリン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、オレイン酸イソデシル、ステアリン酸ヘキサデシル、ステアリン酸デシル、イソステアリン酸イソプロピル、アジピン酸ジヘキシルデシル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ステアリン酸オレイル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オレイル、酢酸ラウリル、プロピオン酸セチル、安息香酸Ｃ１２～１５アルキル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジブチル、アジピン酸オレイル、及びこれらの混合物からなる群から選択される、段落Ａの水溶性パーソナルクレンジング製品。
Ｄ．油性組成物が、バター、Ｃ１２～Ｃ１８アルキルトリグリセリド、カプリル酸／カプリン酸／ラウリン酸トリグリセリド、カプリル酸／カプリン酸／リノール酸トリグリセリド、カプリル酸／カプリン酸／ステアリン酸トリグリセリド、カプリル酸／カプリン酸トリグリセリド、カカオバター、Ｃ１０～Ｃ１８アルキルトリグリセリド、卵油、大豆油、エポキシ化大豆油、ヒドロキシステアリン酸グリセリルトリアセチル、リシノール酸グリセリルトリアセチル、スフィンゴ糖脂質、水添ヒマシ油、水添ヒマシ油ラウレート、水添ココナッツ油、水添Ｃ１２～Ｃ１８アルキルトリグリセリド、水添魚油、水添ラード、水添メンハーデン油、水素添加ミンク油、水素添加オレンジ粗油、水素添加サメ肝油、水素添加獣脂、水素添加植物油、ラノリン及びラノリン誘導体、ラノリンアルコール、ラード、ラウリン酸／パルミチン酸／オレイン酸トリグリセリド、レクレレラ油、マレイン化大豆油、牛脚油、オレイン酸／リノール酸トリグリセリド、オレイン酸／パルミチン酸／ラウリン酸／ミリスチン／リノール酸トリグリセリド、オレオステアリン、オリーブ殻油、大網脂質、ペンガワルジャンビ油、ペンタデスマバター、リン脂質、シアバター、獣油、トリベヘニン、トリカプリン、トリカプリリン、トリヘプタノイン、トリヒドロキシメトキシステアリン、トリヒドロキシステアリン、トリイソノナノイン、トリイソステアリン、トリラウリン、トリリノレイン、トリリノレニン、トリミリスチン、トリオクタノイン、トリオレイン、トリパルミチン、トリセバシン、トリステアリン、トリウンデカノイン、イソステアリン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、オレイン酸イソデシル、ステアリン酸ヘキサデシル、ステアリン酸デシル、イソステアリン酸イソプロピル、アジピン酸ジヘキシルデシル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ステアリン酸オレイル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オレイル、酢酸ラウリル、プロピオン酸セチル、安息香酸Ｃ１２～１５アルキル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジブチル、アジピン酸オレイル、及びこれらの混合物からなる群から選択される２つ以上の油成分のブレンドを含む、段落Ａの水溶性パーソナルクレンジング製品。
Ｅ．油性組成物が、油成分とエステルとのブレンドを含み、
油成分が、カプリル酸／カプリン酸／ラウリン酸トリグリセリド、カプリル酸／カプリン酸／リノール酸トリグリセリド、カプリル酸／カプリン酸／ステアリン酸トリグリセリド、カプリル酸／カプリン酸トリグリセリドラウリン酸／パルミチン酸／オレイン酸トリグリセリド、オレイン酸／リノール酸トリグリセリド、オレイン酸／パルミチン酸／ラウリン酸／ミリスチン酸／リノール酸トリグリセリド、大豆油、及びこれらの混合物からなる群から選択され、
エステルが、イソステアリン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、オレイン酸イソデシル、ステアリン酸ヘキサデシル、ステアリン酸デシル、イソステアリン酸イソプロピル、アジピン酸ジヘキシルデシル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ステアリン酸オレイル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オレイル、酢酸ラウリル、プロピオン酸セチル、安息香酸Ｃ１２～１５アルキル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジブチル、及びアジピン酸オレイル、並びにこれらの混合物からなる群から選択され、
油成分とエステルとのブレンドが、８０：２０～４０：６０、好ましくは７０：３０～４５：５５、より好ましくは６０：４０～５０：５０の油成分対エステルの総濃度の重量比を含む、段落Ａの水溶性パーソナルクレンジング製品。
Ｆ．油性組成物が、カプリル酸／カプリン酸トリグリセリドとパルミチン酸イソプロピルとのブレンドを、６０：４０～５０：５０のカプリル酸／カプリン酸トリグリセリド対パルミチン酸イソプロピルの総濃度の重量比で含む、段落Ｅの水溶性パーソナルクレンジング製品。
Ｇ．水溶性繊維構造体を含む、水溶性パーソナルクレンジング製品、好ましくは水溶性顔用クレンジング製品であって、
水溶性繊維構造体が、複数の繊維要素を含み、
複数の繊維要素が、
天然デンプン及び／又は加工デンプンを含む１つ以上のヒドロキシルポリマーを含む１つ以上の繊維要素形成材料を含み、
複数の繊維要素が、界面活性剤を実質的に含まず、
水溶性パーソナルクレンジング製品が、１つ以上の表面、好ましくは上面及び底面を含み、１つ以上の表面、好ましくは上面が、１つ以上の界面活性剤を含むクレンジング組成物でコーティングされ、
クレンジング組成物が、アルキルサルフェート及びアルキルエーテルサルフェート型の界面活性剤を実質的に含まない、水溶性パーソナルクレンジング製品。
Ｈ．１つ以上の界面活性剤が、一般式（Ｉ）による少なくとも１つのグルタメート界面活性剤を含み、

式中、Ｒ_１が、５～２０個の炭素原子、好ましくは７～１７個の炭素原子、より好ましくは９～１３個の炭素原子を有する飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖アルキル又はアルケニル鎖であり、Ｍが、Ｈ、アンモニウム、トリエタノールアンモニウム（ＴＥＡ）、ナトリウム、又はカリウム、及びこれらの混合物である、段落Ｇの水溶性パーソナルクレンジング製品。
Ｉ．少なくとも１つのグルタメート界面活性剤が、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸二ナトリウム、ココイルグルタミン酸カリウム、ココイルグルタミン酸二カリウム、ココイルグルタミン酸アンモニウム、ココイルグルタミン酸二アンモニウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸二ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸カリウム、ラウロイルグルタミン酸二カリウム、カプリロイルグルタミン酸ナトリウム、カプリロイルグルタミン酸二ナトリウム、カプリロイルグルタミン酸カリウム、カプリロイルグルタミン酸二カリウム、ウンデシレノイルグルタミン酸ナトリウム、ウンデシレノイルグルタミン酸二ナトリウム、ウンデシレノイルグルタミン酸カリウム、ウンデシレノイルグルタミン酸二カリウム、水添タロウオイルグルタミン酸二ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸二ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸カリウム、ステアロイルグルタミン酸二カリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸二ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸カリウム、ミリストイルグルタミン酸二カリウム、ココイル／水添タロウオイルグルタミン酸ナトリウム、ココイル／パルモイル／サンフラワロイル、グルタミン酸ナトリウム、水添タロウオイルグルタミン酸ナトリウム、オリボイルグルタミン酸ナトリウム、オリボイルグルタミン酸二ナトリウム、パルモイルグルタミン酸ナトリウム、パルモイルグルタミン酸二ナトリウム、ココイルグルタミン酸ＴＥＡ、水添タロウオイルグルタミン酸ＴＥＡ、ラウロイルグルタミン酸ＴＥＡ、及びこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは、少なくとも１つのグルタメート界面活性剤が、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸二ナトリウム、ココイルグルタミン酸カリウム、ココイルグルタミン酸二カリウム、ココイルグルタミン酸アンモニウム、ココイルグルタミン酸二アンモニウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸二ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸カリウム、ラウロイルグルタミン酸二カリウム、カプリロイルグルタミン酸ナトリウム、カプリロイルグルタミン酸二ナトリウム、カプリロイルグルタミン酸カリウム、カプリロイルグルタミン酸二カリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸二ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸カリウム、ステアロイルグルタミン酸二カリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸二ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸カリウム、ミリストイルグルタミン酸二カリウム、ココイルグルタミン酸ＴＥＡ、及びこれらの混合物からなる群から選択され、より好ましくは、少なくとも１つのグルタメート界面活性剤が、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸二ナトリウム、ココイルグルタミン酸カリウム、ココイルグルタミン酸二カリウム、ココイルグルタミン酸アンモニウム、ココイルグルタミン酸二アンモニウム、ココイルグルタミン酸ＴＥＡ、及びこれらの混合物からなる群から選択される、段落Ｈの水溶性パーソナルクレンジング製品。
Ｊ．１つ以上の界面活性剤が、組成物の重量で共界面活性剤を含み、共界面活性剤が、グルタミン酸界面活性剤ではないアニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、双性イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される、段落Ｇ～Ｉのいずれか１つに記載の水溶性パーソナルクレンジング製品。
Ｋ．グルタミン酸界面活性剤ではないアニオン性界面活性剤が、イセチオネート界面活性剤、サルコシネート界面活性剤、グリシネート界面活性剤、アラニテート界面活性剤、スルホサクシネート界面活性剤、スルホネート界面活性剤、スルホアセテート界面活性剤、グルコースカルボキシレート界面活性剤、アルキルエーテルカルボキシレート界面活性剤、タウレート界面活性剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される、段落Ｊの水溶性パーソナルクレンジング製品。
Ｌ．１つ以上の界面活性剤が、一般式（ＩＩ）による少なくとも１つのイソチオネート界面活性剤を含み、

式中、Ｒ_１が、６～３０個の炭素原子、好ましくは８～２２個の炭素原子、より好ましくは９～１８個の炭素原子を有する飽和若しくは不飽和の、直鎖若しくは分岐鎖のアルキル若しくはアルケニル鎖であり、Ｒ_２及びＲ_３が、各独立してＨ若しくは（Ｃ_１～Ｃ_４）アルキルであり、好ましくは（Ｃ_１～Ｃ_４）アルキルは、メチルであり、Ｍ^＋が、アルカリ金属、好ましくはリチウム、ナトリウム、カリウムであるか、又はＭ^＋が、アルカリ土類金属、好ましくはマグネシウムであるか、又はＭ^＋が、アンモニウム若しくは置換アンモニウムカチオンである、段落Ｇ～Ｋのいずれか１つに記載の水溶性パーソナルクレンジング製品。
Ｍ．少なくとも１つのイセチオネート界面活性剤が、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム、オレオイルイセチオン酸ナトリウム、オレオイルメチルイセチオン酸ナトリウム、ステアロイルイセチオン酸ナトリウム、ステアロイルメチルイセチオン酸ナトリウム、ミリストイルイセチオン酸ナトリウム、ミリストイルメチルイセチオン酸ナトリウム、パルミトイルイセチオン酸ナトリウム、パルミトイルメチルイセチオン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ココイルメチルイセチオン酸ナトリウム、ステアリン酸とココイルイセチオン酸ナトリウムとのブレンド、ココイルイセチオン酸アンモニウム、ココイルメチルイセチオン酸アンモニウム、及びこれらの混合物からなる群から選択される、段落Ｌの水溶性パーソナルクレンジング製品。
Ｎ．１つ以上の界面活性剤が、コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、ココ－ベタイン、ラウリルベタイン、ラウリルヒドロキシスルタイン、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、ココ－ヒドロキシスルタイン、ココ－スルタイン、ラウリルスルタイン、ココアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホジ酢酸二ナトリウム、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ラウロアンホ二酢酸二ナトリウム、ラウラミンオキシド、及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも両性又は双性イオン性界面活性剤を含む、段落Ｇ～Ｍのいずれか１つに記載の水溶性パーソナルクレンジング製品。
Ｏ．１つ以上の界面活性剤が、非イオン性界面活性剤を含み、非イオン性界面活性剤は、アルキルポリグルコシド、アルキルグリコシド、アシルグルカミド、及びこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは、非イオン性界面活性剤は、デシルグルコシド、ココイルグルコシド、ラウロイルグルコシド、及びこれらの混合物からなる群から選択される、段落Ｇ～Ｎのいずれか１つに記載の水溶性パーソナルクレンジング製品。
Ｐ．１つ以上のヒドロキシルポリマーが、デンプンの７５重量％を超えるアミロペクチンを有する天然デンプンを含む、段落Ａ～Ｏのいずれか１つに記載の水溶性パーソナルクレンジング製品。
Ｑ．天然デンプンが、コーンデンプン、ジャガイモデンプン、サツマイモデンプン、コムギデンプン、サゴヤシデンプン、タピオカデンプン、コメデンプン、ダイズデンプン、アロールートデンプン、アミオカデンプン、ワラビデンプン、ハスデンプン、ワキシコーンデンプン、高アミロースコーンデンプン、及びこれらの混合物からなる群から選択される、段落Ａ～Ｐのいずれか１つに記載の水溶性パーソナルクレンジング製品。
Ｒ．天然デンプンが、重量平均分子量試験方法に従って、５００，０００ｇ／ｍｏｌ～４０，０００，０００ｇ／ｍｏｌの重量平均分子量を有するワキシコーンデンプンを含む、段落Ａ～Ｑのいずれか１つに記載の水溶性パーソナルクレンジング製品。
Ｓ．加工デンプンが、ヒドロキシエチル化デンプン、ヒドロキシプロピル化デンプン、エーテルスクシニル化デンプン、アセチル化デンプン、カルバメートデンプン、及びこれらの混合物からなる群から選択される、段落Ａ～Ｒのいずれか１つに記載の水溶性パーソナルクレンジング製品。
Ｔ．加工デンプンが、重量平均分子量試験方法に従って、２００，０００ｇ／ｍｏｌ～１０，０００，０００ｇ／ｍｏｌの重量平均分子量を有するヒドロキシエチル化デンプンを含む、段落Ａ～Ｓのいずれか１つに記載の水溶性パーソナルクレンジング製品。
Ｕ．１つ以上のヒドロキシルポリマーが、重量平均分子量試験方法に従って、１０，０００ｇ／ｍｏｌ～４０，０００，０００ｇ／ｍｏｌ、好ましくは１００，０００ｇ／ｍｏｌ～１０，０００，０００ｇ／ｍｏｌ、より好ましくは１，０００，０００ｇ／ｍｏｌ～３，０００，０００ｇ／ｍｏｌの重量平均分子量を有する、段落Ａ～Ｔのいずれか１つに記載の水溶性パーソナルクレンジング製品。
Ｖ．天然デンプン及び／又は加工デンプンを含む１つ以上のヒドロキシルポリマーが、架橋されていない、段落Ａ～Ｕのいずれか１つに記載の水溶性パーソナルクレンジング製品。
Ｗ．１つ以上の繊維要素形成材料が、ポリアクリルアミド、カルボキシル変性ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリ（ヒドロキシエチルアクリル酸）、ポリメタクリル酸及び部分エステル、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアミド、ポリエチレンオキシド、及びこれらの混合物から選択される１つ以上のポリマーを更に含む、段落Ａ～Ｖのいずれか１つに記載の水溶性パーソナルクレンジング製品。
Ｘ．複数の繊維要素が、１つ以上のフィラメント及び／又は１つ以上の繊維を含む、段落Ａ～Ｗのいずれか１つに記載の水溶性パーソナルクレンジング製品。
Ｙ．複数の繊維要素が、メルトブローン及び／又はスパンボンド繊維要素である、段落Ａ～Ｘのいずれか１つに記載の水溶性パーソナルクレンジング製品。
Ｚ．複数の繊維要素が、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、ヘキサンジオール、２，２，４－トリメチルペンタン－１，３－ジオール、約２００ｇ／ｍｏｌ～約６００ｇ／ｍｏｌの重量平均分子量を有するポリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、マニトール、ラクチトール、フルクトース、グルコース、スクロース、マルトース、ラクトース、高フルクトースコーンシロップ固体、デキストリン、アスコルビン酸、及びこれらの混合物からなる群から選択される可塑剤、好ましくは、グリセリン、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリシドール、尿素、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、糖類、エチレンビスホルムアミド、アミノ酸、及びこれらの混合物からなる群から選択される可塑剤を含む、段落Ａ～Ｙのいずれか１つに記載の水溶性パーソナルクレンジング製品。
ＡＡ．可塑剤の総濃度が、乾燥繊維要素基準及び／又は乾燥水溶性繊維構造体基準で１重量％～４０重量％、好ましくは、乾燥繊維要素基準及び／又は乾燥水溶性繊維構造体基準で２重量％～３０重量％、より好ましくは、乾燥繊維要素基準及び／又は乾燥水溶性繊維構造体基準で５重量％～２０重量％である、段落Ｚの水溶性パーソナルクレンジング製品。
ＢＢ．水溶性パーソナルクレンジング製品が、ワイプ、パッド、大人若しくは乳児用の顔用クレンジングワイプ若しくは顔用クレンジングパッド、トイレットペーパーワイプ、又はスキンケア基材の形態である、段落Ａ～ＡＡのいずれか１つに記載の水溶性パーソナルクレンジング製品。
ＣＣ．水溶性パーソナルクレンジング製品が、防腐剤を実質的に含まない、段落Ａ～ＢＢのいずれか１つに記載の水溶性パーソナルクレンジング製品。
ＤＤ．水溶性パーソナルクレンジング製品が、香料を実質的に含まない、段落Ａ～ＣＣのいずれか１つに記載の水溶性パーソナルクレンジング製品。
ＥＥ．皮膚からのメークアップ除去のため、好ましくは目のメークアップ除去のための、段落Ａ～ＤＤのいずれか１つに記載の水溶性パーソナルクレンジング製品の使用。
ＦＦ．皮膚からのメークアップ除去のため、好ましくは眼のメークアップ除去のためのキットであって、
ｉ）段落Ａ～ＤＤのいずれか１つに記載の水溶性パーソナルクレンジング製品を含む第１の水溶性パーソナルクレンジング製品と、
ｉｉ）第２の水溶性パーソナルクレンジング製品の水溶性繊維構造体を含む、第２の水溶性パーソナルクレンジング製品、好ましくは第２の水溶性顔用クレンジング製品と、を含み、
水溶性繊維構造体が、複数の繊維要素を含み、
複数の繊維要素が、
１つ以上のポリビニルアルコールを含む１つ以上の繊維要素形成材料と、
複数の繊維要素内に存在する１つ以上の活性剤と、を含み、１つ以上の活性剤が、１つ以上の界面活性剤を含み、１つ以上の界面活性剤が、一般式（Ｉ）による少なくとも１つのグルタメート界面活性剤を含み、

式中、Ｒ_１は、５～２０個の炭素原子、好ましくは７～１７個の炭素原子、より好ましくは９～１３個の炭素原子を有する飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖アルキル又はアルケニル鎖であり、Ｍは、Ｈ、アンモニウム、トリエタノールアンモニウム（ＴＥＡ）、ナトリウム又はカリウム、及びこれらの混合物であり、
第２の水溶性パーソナルクレンジング製品の水溶性繊維構造体が、アルキルサルフェート及びアルキルエーテルサルフェート型の界面活性剤を実質的に含まない、キット。
ＧＧ．皮膚からのメークアップ除去のため、好ましくは目のメークアップ除去のための方法であって、
ａ）段落Ａ～ＤＤのいずれか１つで定義される水溶性パーソナルクレンジング製品を提供する工程と、
ｂ）皮膚から全てのメークアップ残留物を、油性組成物を含む水溶性パーソナルクレンジング製品の１つ以上の表面、好ましくは上面を適用することによって除去する工程と、任意選択的に水ですすぐ工程と、を好ましくはその順序で含む、方法。
ＨＨ．
ｃ）第２の水溶性パーソナルクレンジング製品の水溶性繊維構造体を含む、第２の水溶性パーソナルクレンジング製品、好ましくは第２の水溶性顔用クレンジング製品を提供する工程であって、
水溶性繊維構造体が、複数の繊維要素を含み、
複数の繊維要素が、
１つ以上のポリビニルアルコールを含む１つ以上の繊維要素形成材料と、
複数の繊維要素内に存在する１つ以上の活性剤と、を含み、１つ以上の活性剤が、１つ以上の界面活性剤を含み、１つ以上の界面活性剤が、一般式（Ｉ）による少なくとも１つのグルタメート界面活性剤を含み、

式中、Ｒ_１は、５～２０個の炭素原子、好ましくは７～１７個の炭素原子、より好ましくは９～１３個の炭素原子を有する飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖アルキル又はアルケニル鎖であり、Ｍは、Ｈ、アンモニウム、トリエタノールアンモニウム（ＴＥＡ）、ナトリウム又はカリウム、及びこれらの混合物である、工程と、
ｄ）第２の水溶性パーソナルクレンジング製品を水で濡らして、クレンジング溶液を得る工程と、
ｅ）好ましくは、使用者の手の掌をクレンジング溶液に対して回転させ、泡立て、クレンジング溶液を皮膚に適用することによって、泡を立てるために、クレンジング溶液を剪断する工程と、
ｆ）水ですすぐ工程と、を好ましくはその順序で含む、段落ＧＧの皮膚からのメークアップ除去のための方法。
ＩＩ．段落Ａ～ＤＤのいずれか１つに定義される水溶性繊維構造体を含む水溶性パーソナルクレンジング製品を作製する方法であって、
ａ）繊維要素形成組成物を提供する工程であって、繊維要素形成組成物が、１つ以上の繊維要素形成材料を含む水性組成物である、提供する工程と、
ｂ）繊維要素形成組成物を複数の繊維要素に紡糸して、複数の繊維要素、好ましくは複数のフィラメント要素を含む水溶性繊維構造体を形成する工程と、を好ましくはその順序で含む、方法。
ＪＪ．繊維要素形成組成物を複数の繊維要素に紡糸する工程が、メルトブロー、スパンボンド、電子紡糸、及び／又は回転紡糸によって提供される、段落ＩＩの水溶性パーソナルクレンジング製品を作製する方法。

本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、そのような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「４０ｍｍ」と開示された寸法は、「約４０ｍｍ」を意味することが意図される。

Claims (15)

1. 水溶性繊維構造体を含む水溶性パーソナルクレンジング製品であって、
   前記水溶性繊維構造体が、複数の繊維要素を含み、
   前記複数の繊維要素が、
   天然デンプン及び／又は加工デンプンを含む１つ以上のヒドロキシルポリマーを含む１つ以上の繊維要素形成材料を含み、
   前記複数の繊維要素が、界面活性剤を実質的に含まず、
   前記水溶性パーソナルクレンジング製品が、１つ以上の表面を含み、前記１つ以上の表面が、油性組成物でコーティングされ、前記油性組成物が、１つ以上の油成分を含む、水溶性パーソナルクレンジング製品。
2. 前記油性組成物が、油成分とエステルとのブレンドを含み、
   前記油成分が、カプリル酸／カプリン酸／ラウリン酸トリグリセリド、カプリル酸／カプリン酸／リノール酸トリグリセリド、カプリル酸／カプリン酸／ステアリン酸トリグリセリド、カプリル酸／カプリン酸トリグリセリド、ラウリン酸／パルミチン酸／オレイン酸トリグリセリド、オレイン酸／リノール酸トリグリセリド、オレイン酸／パルミチン酸／ラウリン酸／ミリスチン酸／リノール酸トリグリセリド、大豆油、及びこれらの混合物からなる群から選択され、
   前記エステルが、イソステアリン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、オレイン酸イソデシル、ステアリン酸ヘキサデシル、ステアリン酸デシル、イソステアリン酸イソプロピル、アジピン酸ジヘキシルデシル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ステアリン酸オレイル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オレイル、酢酸ラウリル、プロピオン酸セチル、安息香酸Ｃ１２～１５アルキル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジブチル、及びアジピン酸オレイル、並びにこれらの混合物からなる群から選択され、
   前記油成分と前記エステルとの前記ブレンドが、８０：２０～４０：６０の前記油成分対前記エステルの総濃度の重量比を含み、
   好ましくは、前記油性組成物が、カプリル酸／カプリン酸トリグリセリドとパルミチン酸イソプロピルとのブレンドを、６０：４０～５０：５０のカプリル酸／カプリン酸トリグリセリド対パルミチン酸イソプロピルの総濃度の重量比で含む、請求項１に記載の水溶性パーソナルクレンジング製品。
3. 水溶性繊維構造体を含む水溶性パーソナルクレンジング製品であって、
   前記水溶性繊維構造体が、複数の繊維要素を含み、
   前記複数の繊維要素が、
   天然デンプン及び／又は加工デンプンを含む１つ以上のヒドロキシルポリマーを含む１つ以上の繊維要素形成材料を含み、
   前記複数の繊維要素が、界面活性剤を実質的に含まず、
   前記水溶性パーソナルクレンジング製品が、１つ以上の表面を含み、前記１つ以上の表面が、１つ以上の界面活性剤を含むクレンジング組成物でコーティングされ、
   前記クレンジング組成物が、アルキルサルフェート及びアルキルエーテルサルフェート型の界面活性剤を実質的に含まない、水溶性パーソナルクレンジング製品。
4. 前記１つ以上の界面活性剤が、一般式（Ｉ）による少なくとも１つのグルタメート界面活性剤を含み、
   

   

   式中、Ｒ_１が、５～２０個の炭素原子を有する飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖アルキル又はアルケニル鎖であり、Ｍが、Ｈ、アンモニウム、トリエタノールアンモニウム（ＴＥＡ）、ナトリウム又はカリウム、及びこれらの混合物である、請求項３に記載の水溶性パーソナルクレンジング製品。
5. 前記１つ以上のヒドロキシルポリマーが、デンプンの７５重量％を超える濃度のアミロペクチンを有する天然デンプンを含む、請求項１～４のいずれか一項に記載の水溶性パーソナルクレンジング製品。
6. 前記天然デンプンが、重量平均分子量試験方法に従って、５００，０００ｇ／ｍｏｌ～４０，０００，０００ｇ／ｍｏｌの重量平均分子量を有するワキシコーンデンプンを含む、請求項１～５のいずれか一項に記載の水溶性パーソナルクレンジング製品。
7. 前記加工デンプンが、重量平均分子量試験方法に従って、２００，０００ｇ／ｍｏｌ～１０，０００，０００ｇ／ｍｏｌの重量平均分子量を有するヒドロキシエチル化デンプンを含む、請求項１～６のいずれか一項に記載の水溶性パーソナルクレンジング製品。
8. 天然デンプン及び／又は加工デンプンを含む前記１つ以上のヒドロキシルポリマーが、架橋されていない、請求項１～７のいずれか一項に記載の水溶性パーソナルクレンジング製品。
9. 前記複数の繊維要素が、メルトブローン及び／又はスパンボンド繊維要素である、請求項１～８のいずれか一項に記載の水溶性パーソナルクレンジング製品。
10. 前記水溶性パーソナルクレンジング製品が、ワイプ、パッド、大人若しくは乳児用の顔用クレンジングワイプ若しくは顔用クレンジングパッド、トイレットペーパーワイプ、又はスキンケア基材の形態である、請求項１～９のいずれか一項に記載の水溶性パーソナルクレンジング製品。
11. 皮膚からのメークアップ除去のためのキットであって、
    ｉ）請求項１～１０のいずれか一項に記載の水溶性パーソナルクレンジング製品を含む第１の水溶性パーソナルクレンジング製品と、
    ｉｉ）第２の水溶性パーソナルクレンジング製品であって、前記第２の水溶性パーソナルクレンジング製品の水溶性繊維構造体を含む、第２の水溶性パーソナルクレンジング製品と、を含み、
    前記水溶性繊維構造体が、複数の繊維要素を含み、
    前記複数の繊維要素が、
    １つ以上のポリビニルアルコールを含む１つ以上の繊維要素形成材料と、
    前記複数の繊維要素内に存在する１つ以上の活性剤と、を含み、前記１つ以上の活性剤が、１つ以上の界面活性剤を含み、前記１つ以上の界面活性剤が、一般式（Ｉ）による少なくとも１つのグルタメート界面活性剤を含み、
    

    

    式中、Ｒ_１が、５～２０個の炭素原子を有する飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖アルキル又はアルケニル鎖であり、Ｍが、Ｈ、アンモニウム、トリエタノールアンモニウム（ＴＥＡ）、ナトリウム又はカリウム、及びこれらの混合物であり、
    前記第２の水溶性パーソナルクレンジング製品の前記水溶性繊維構造体が、アルキルサルフェート及びアルキルエーテルサルフェート型の界面活性剤を実質的に含まない、キット。
12. 皮膚からのメークアップ除去のための方法であって、
    ａ）請求項１～１０のいずれか一項で定義される水溶性パーソナルクレンジング製品を準備する工程と、
    ｂ）前記油性組成物を含む前記水溶性パーソナルクレンジング製品の前記１つ以上の表面を適用することによって、前記皮膚から全てのメークアップ残留物を除去する工程と、水ですすぐ工程と、をその順序で含む、方法。
13. ｃ）第２の水溶性パーソナルクレンジング製品であって、前記第２の水溶性パーソナルクレンジング製品の水溶性繊維構造体を含む、第２の水溶性パーソナルクレンジング製品を提供する工程であって、
    前記水溶性繊維構造体が、複数の繊維要素を含み、
    前記複数の繊維要素が、
    １つ以上のポリビニルアルコールを含む１つ以上の繊維要素形成材料と、
    前記複数の繊維要素内に存在する１つ以上の活性剤と、を含み、前記１つ以上の活性剤が、１つ以上の界面活性剤を含み、前記１つ以上の界面活性剤が、一般式（Ｉ）による少なくとも１つのグルタメート界面活性剤を含み、
    

    

    式中、Ｒ_１が、５～２０個の炭素原子を有する飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖アルキル又はアルケニル鎖であり、Ｍが、Ｈ、アンモニウム、トリエタノールアンモニウム（ＴＥＡ）、ナトリウム又はカリウム、及びこれらの混合物である、提供する工程と、
    ｄ）前記第２の水溶性パーソナルクレンジング製品を水で濡らして、クレンジング溶液を得る工程と、
    ｅ）使用者の手の掌を前記クレンジング溶液に対して回転させ、泡立て、クレンジング溶液を皮膚に適用することによって、泡を立てるために、クレンジング溶液を剪断する工程と、
    ｆ）水ですすぐ工程と、をその順序で含む、請求項１２に記載の皮膚からのメークアップ除去のための方法。
14. 請求項１～１０のいずれか一項に定義される水溶性繊維構造体を含む水溶性パーソナルクレンジング製品を作製する方法であって、
    ａ）繊維要素形成組成物を提供する工程であって、前記繊維要素形成組成物が、１つ以上の繊維要素形成材料を含む水性組成物である、提供する工程と、
    ｂ）前記繊維要素形成組成物を複数の繊維要素に紡糸して、複数の繊維要素を含む水溶性繊維構造体を形成する工程と、をその順序で含む、方法。
15. 前記繊維要素形成組成物を複数の繊維要素に紡糸する工程が、メルトブロー、スパンボンド、電子紡糸、及び／又は回転紡糸によって提供される、請求項１４に記載の水溶性パーソナルクレンジング製品を作製する方法。