以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態において互いに共通する部材には同一符号を付しており、それらについて重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態における遊技機1の外観構成を示す斜視図である。この遊技機1は、遊技者の指示操作によって打ち出される遊技球が各種入賞口に入球すると賞球を払い出すように構成された弾球式の遊技機である。この遊技機1は、ホール(店舗)の島設備などに固定される本体枠2と、その本体枠2の正面側に設けられる前枠扉3とを備えている。前枠扉3は、本体枠2の左端部に設けられた支持部2a,2aによって所定の鉛直軸周りに回動可能に軸支されており、その回動動作によって本体枠2の正面側を開放したり、閉鎖したりすることができる。この前枠扉3は、その中央に、本体枠2の内側に設けられる遊技盤11を視認可能にするための透明ガラス板4を有している。
前枠扉3は、透明ガラス板4の下方において、遊技機1の正面側に張り出した状態に形成される棚状の球受け部5を有している。この球受け部5の上面には、遊技機1から払い出される遊技球を貯留するための球受け皿が設けられる。その球受け皿は、例えば底部が右方向に傾斜しており、遊技球が払い出されると、その遊技級が球受け皿を右方向へと転動していき、前枠扉3の背面側に設けられる遊技球発射機構へと導かれる。
また球受け部5の上面には、遊技者が操作入力を行うことが可能な操作入力手段として、第1操作ボタン6と、第2操作ボタン7との2種類の操作ボタンが設けられている。第1操作ボタン6は、遊技者が押し込み操作を行うことが可能な1つのボタンで構成される。また第2操作ボタン7は、上ボタン7a、下ボタン7b、右ボタン7c、左ボタン7d及び中ボタン7dの5つのボタンを備える十字キーとして構成され、いずれのボタンも遊技者が押し込み操作可能なボタンである。これら第1及び第2操作ボタン6,7は、例えば遊技機1において所定の演出パターンに基づく演出が行われるとき、その所定の演出パターンに定められたタイミングで遊技者による操作が行われると、それに連動して特別な演出を行うためのボタンである。つまり、遊技機1は、所定の演出パターンに基づく演出を行うとき、その所定の演出パターンに定められたタイミングで第1又は第2操作ボタン6,7が操作されるか否かに応じて演出内容を異なる内容に切り替えることができるようになっている。また第2操作ボタン7は、遊技者が演出音の音量レベルを調整するときに操作されるボタンでもある。つまり、遊技機1は、遊技状態が所定の状態であるときに遊技者による上ボタン7a、下ボタン7b、右ボタン7c又は左ボタン7dの押下操作を検知すると、その押下操作に基づき、演出音の音量レベルを調整する。
球受け部5の右下部には、遊技者が遊技球を発射させるために操作するハンドルレバー8が設けられている。遊技者が、このハンドルレバー8を時計方向に回転操作すると、遊技球発射機構が作動し、その操作角度に応じた打球力で遊技球が遊技盤11の盤面上に所定の時間間隔で繰り返し打ち出されるようになる。そして、その遊技球が遊技盤11に設けられた各種入賞口に入球すると、それに応じた賞球が球受け皿に払い出される。
また前枠扉3は、透明ガラス板4の上側及び左右両側、並びに、球受け部5の下側に、枠ランプ9を備えている。これら枠ランプ9は、遊技機1で実行される演出パターンに基づいて点灯することにより、透明ガラス板4の周囲で電飾演出を行うものである。
さらに前枠扉3の上部には、左右一対のスピーカー10が設けられている。このスピーカー10は、遊技機1の正面側に位置する遊技者に向けて各種の演出音を出力するものである。例えば、遊技機1において演出パターンに基づく演出が行われるとき、スピーカー10は、その演出内容に対応した演出音を予め設定されている音量レベルで出力する。尚、演出音には、音楽や音声、効果音などが含まれる。
一方、遊技機1の本体枠2の内側に設けられる遊技盤11は、遊技球が打ち出される遊技領域のほぼ中央に、開口部が設けられ、その開口部の背面側に画像表示器12が取り付けられた構成である。画像表示器12は、遊技機1において各種演出を行うために設けられる演出手段の1つであり、例えばカラー液晶ディスプレイやLEDアレイディスプレイなどで構成され、各種演出画像を表示する。そのような演出画像は、遊技盤11に形成された開口部を介して遊技機1の正面側から遊技者が視認可能である。
また遊技盤11の盤面上には、図示を省略しているが、多数の釘や風車、スルーゲート、普通入賞口、第1始動口、第2始動口および大入賞口などの公知の部材が設けられる。そのため、遊技盤11の盤面上に打ち出された遊技球は、多数の釘や風車などによって進路を変えながら盤面上を下方に向かって転動していき、スルーゲートを通過したり、普通入賞口、第1始動口、第2始動口、大入賞口などの各種入賞口に入球したりする。遊技球が各種入賞口に入球すると、所定個数の賞球が払い出される。また遊技球が第1始動口や第2始動口に入球すると、遊技機1において始動条件が成立し、遊技者にとって有利な特別遊技(大当たり遊技を含む)を行うか否かを判定する特別遊技判定が行われる。そして遊技機1は、その特別遊技判定の結果を表示するために様々な図柄変動演出を実行する。
遊技機1において図柄変動演出が開始されると、画像表示器12が例えば1〜9などの数字を付した3つの装飾図柄を上下方向又は左右方向に変動させながら表示すると共に、スピーカー10が画像表示器12における表示画像に対応した演出音を出力する演出が所定時間行われる。そして画像表示器12は、所定時間経過後に3つの装飾図柄を停止させることによって特別遊技判定の結果を表示する。このとき、3つの装飾図柄が例えば「7,7,7」などの揃った図柄で停止すれば、大当たりとなり、遊技機1は、通常の遊技状態から特別遊技状態へと移行させて大当たり遊技としての特別遊技を開始する。遊技機1が特別遊技状態へと移行すると、遊技機1においては特別遊技演出が行われるようになり、特別遊技状態が終了するまで特別遊技演出が継続して行われる。遊技機1において特別遊技が開始されると、大入賞口が所定回数開閉動作を行うようになり、遊技盤11の盤面上に打ち出された遊技球が大入賞口に入球し易い状態となる。したがって、遊技機1において特別遊技が開始されると、遊技者は、遊技球の打ち出し操作を継続することによって多くの遊技球を大入賞口に入賞させることができ、それによって多くの賞球を獲得することができる。それ故、特別遊技状態は、遊技者にとって利な遊技状態である。
一方、図柄変動演出が停止したとき、3つの装飾図柄が揃わない状態で停止すると、ハズレとなり、次の始動条件が成立していればその直後に次の図柄変動演出が開始される。この場合、遊技機1は、通常の遊技状態のままで特別遊技判定を繰り返し行いながら遊技を進行させることになる。
また遊技盤11の盤面上に打ち出された遊技球は各種入賞口に入球しないことも多い。そのような遊技球は遊技盤11の最下部に設けられたアウト口から遊技盤11の背面側に排出される。
また遊技盤11の盤面上に打ち出された遊技球がスルーゲートを通過した場合、遊技機1において普通図柄の抽選が行われる。この普通図柄の抽選は、第2始動口を開閉するために設けられる電動チューリップなどの開閉部材を開放するか否かを決定するための抽選である。そのため、普通図柄の抽選に当選すると、通常は閉鎖された状態の第2始動口が開放され、遊技球が第2始動口へ入球し易くなるので、遊技機1において特別遊技判定が行われる頻度が増加する。
尚、遊技機1は、特別遊技が終了して特別遊技状態から通常の遊技状態へ戻ると、所定期間の間、時短遊技を行うことがある。この時短遊技は、例えば図柄変動演出が所定回数行われるまで継続する遊技であり、普通図柄の抽選に当選し易い状態となって遊技球が連続的に第2始動口へ入球し易くなる遊技状態である。そのため、特別遊技の終了後において時短遊技が行われる場合はその時短遊技が終了するまでの間、遊技者は、特別遊技中に獲得した賞球をあまり減らすことなく、遊技を進行させることができる。
次に、上記のような遊技機1の制御機構について説明する。図2は、遊技機1の動作を制御するために設けられる各種制御基板の一構成例を示すブロック図である。遊技機1は、遊技盤11に打ち出された遊技球の入賞を検知することによって遊技の進行などを統括的に制御するメイン制御基板20と、メイン制御基板20から出力される信号やコマンドに基づいて各部を制御するために設けられるサブ制御基板19とを備えている。サブ制御基板19は、例えば、払出制御基板30、演出制御基板40、画像制御基板50およびランプ制御基板60を備えて構成される。尚、図2の例では、サブ制御基板19が、払出制御基板30、演出制御基板40、画像制御基板50およびランプ制御基板60の4つに分離された状態を示しているが、これらの一部又は全部が1つの基板に統合された構成であっても構わない。メイン制御基板20およびサブ制御基板19は、例えば遊技機1において遊技盤11の背面側に配置される。
メイン制御基板20は、遊技機1における遊技の進行や遊技状態、遊技球の払い出しといった遊技機1における主要動作を統括的に制御するものであり、CPU21とROM22とRAM23とを備えている。このメイン制御基板20には、遊技球が第1始動口に入球したことを検知する第1始動口スイッチ24、遊技球が第2始動口に入球したことを検知する第2始動口スイッチ25、遊技球が普通入賞口に入球したことを検知する普通入賞口スイッチ26、遊技球がスルーゲートを通過したことを検知するゲートスイッチ27、遊技球が大入賞口に入球したこを検知する大入賞口スイッチ28、および、大入賞口を開閉駆動する大入賞口ソレノイド29が接続されている。
メイン制御基板20は、第1始動口スイッチ24、第2始動口スイッチ25、普通入賞口スイッチ26および大入賞口スイッチ28のそれぞれが遊技球の入賞を検知した場合、払出制御基板30に対して賞球コマンドを送出する。
払出制御基板30は、CPU31とROM32とRAM33とを備え、遊技盤11の背面側に設けられる払出モーター17を駆動することにより、遊技球の払い出しを行うように構成される。この払出制御基板30は、上述のようにメイン制御基板20から賞球コマンドを入力すると、その賞球コマンドに基づいて所定球数の遊技球を賞球として払い出す。
またメイン制御基板20は、第1始動口スイッチ24又は第2始動口スイッチ25が遊技球の入賞を検知した場合には、それによって始動条件成立と判断し、遊技者にとって有利な特別遊技状態への移行を行うか否かを判定する特別遊技判定を行い、その判定結果に応じた図柄変動演出を行わせるべく、演出制御基板40に対して変動開始コマンドを送出する。具体的に説明すると、メイン制御基板20は、第1始動口又は第2始動口への入賞を検知すると、大当たり乱数を取得し、その取得した大当たり乱数が所定の当選値に一致するか否かを判定する。その結果、大当たり乱数が所定の当選値に一致する場合は、大当たりとなり、特別遊技を行うことが決定される。一方、大当たり乱数が当選値に一致しなかった場合は、ハズレとなり、特別遊技を行わないことが決定される。そしてメイン制御基板20は、特別遊技判定の結果に応じて図柄変動演出の変動時間を決定し、特別遊技判定の結果と変動時間とを含む変動開始コマンドを演出制御基板40へ送出することにより、図柄変動演出の開始を指示する。メイン制御基板20は、変動開始コマンドを送出すると、その変動時間をカウントし、特別遊技判定の結果に応じて決定された変動時間が経過すると、演出制御基板40に対して図柄変動演出を停止させるための変動停止コマンドを送出する。
またメイン制御基板20は、特別遊技判定の結果が大当たりである場合、図柄変動演出の変動時間が経過した後、遊技機1の遊技状態を、特別遊技状態へと移行させて、特別遊技を開始する。メイン制御基板20は、遊技機1を特別遊技状態へと移行させると、大入賞口ソレノイド29を駆動することにより、大入賞口を所定ラウンド回数開放させる。このとき、メイン制御基板20は、特別遊技に対応する特別遊技演出を行わせるべく、演出制御基板40に対して特別遊技の開始時および終了時に特別遊技開始コマンド及び特別遊技終了コマンドのそれぞれを出力する。
またメイン制御基板20は、遊技機1において図柄変動演出が行われているとき、或いは、特別遊技が行われているときに、第1始動口又は第2始動口への入賞を検知して次の始動条件が成立すると、その入賞に基づく図柄変動演出を保留して記憶する。具体的には、第1始動口又は第2始動口への入賞に伴って取得した大当たり乱数などをRAM23に格納することにより図柄変動演出を保留する。そして図柄変動演出が終了して停止した後、或いは、特別遊技が終了した後に、その保留を読み出して特別遊技判定を行い、その判定結果に基づく図柄変動演出を開始させる。さらにメイン制御基板20は、演出制御基板40によって行われる図柄変動演出を停止させたタイミングで、次の始動条件が成立しておらず、RAM23に保留が記憶されていないときには、演出制御基板40に対して客待ち状態であることを示す待機コマンドを送出する。
演出制御基板40は、メイン制御基板20による遊技の進行に伴って実行すべき演出パターンを決定し、その決定した演出パターンに基づいて様々な遊技演出の実行を制御する。この演出制御基板40は、CPU41と、ROM42と、RAM43とを備えており、その下流側に設けられる画像制御基板50およびランプ制御基板60を制御することによって遊技機1における各種遊技演出の実行を制御する。
例えばメイン制御基板20から変動開始コマンドを受信すると、演出制御基板40は、その変動開始コマンドに基づき、複数の演出パターンの中から、メイン制御基板20で決定された変動時間に対応する一の演出パターンを決定する。このとき決定される一の演出パターンにより、遊技機1において行われる図柄変動演出の内容が決定される。そして演出制御基板40は、その一の演出パターンに基づいて画像制御基板50およびランプ制御基板60を制御することにより、その一の演出パターンに対応する図柄変動演出の実行を制御する。そしてメイン制御基板20から変動停止コマンドを受信すると、演出制御基板40は、画像制御基板50およびランプ制御基板60によって実行されている図柄変動演出を停止させる。
この演出制御基板40には、第1操作ボタン6及び第2操作ボタン7が接続されている。そして演出制御基板40は、メイン制御基板20からの変動開始コマンドに基づいて決定した一の演出パターンが第1操作ボタン6又は第2操作ボタン7の操作に連動して特別な演出を行うパターンである場合、その演出パターンに定められたタイミングにおいて遊技者が第1操作ボタン6又は第2操作ボタン7を操作したことを検知すると、その操作に連動して特別な演出を行うように制御する。また演出制御基板40は、遊技機1の遊技状態が所定の状態であるときに遊技者によって第2操作ボタン7に含まれる上ボタン7a、下ボタン7b、右ボタン7c又は左ボタン7dの押下操作を検知すると、その押下操作に基づき、演出音の音量レベルを調整するように構成される。
さらに演出制御基板40は、メイン制御基板20による制御によって特別遊技が開始されると、メイン制御基板20から受信する特別遊技開始コマンドに基づいて複数の演出パターンの中から一の演出パターンを決定し、その一の演出パターンに対応する特別遊技演出の実行を制御する。そしてメイン制御基板20から特別遊技終了コマンドを受信すると、演出制御基板40は、特別遊技演出の実行を終了させる。
画像制御基板50は、CPU51と、ROM52と、RAM53と、VRAM54とを備えており、演出制御基板40から送出されるコマンドなどに基づいて画像表示器12およびスピーカー10を制御することにより、画像表示器12に対して図柄変動演出や特別遊技演出、その他各種演出用の画像を表示すると共に、画像表示器12に表示される画像に対応した演出音をスピーカー10から出力する。すなわち、画像制御基板50は、VRAM54に書き込んだ画像を所定のフレームレートで画像表示器12へ出力することにより、画像表示器12における表示画像を制御する。またVRAM54への画像の書き込み動作と連動してその画像に対応する演出音をスピーカー10から出力する。画像制御基板50は、スピーカー10から演出音を出力するとき、演出制御基板40で設定される音量レベルに対応する音量で演出音を出力する。
ランプ制御基板60は、CPU61とROM62とRAM63とを備えており、演出制御基板40から送出されるコマンドなどに基づいて上述した枠ランプ9の点灯及び消灯を制御する。
次にメイン制御基板20および演出制御基板40の具体的な構成および動作について説明する。図3は、メイン制御基板20および演出制御基板40における具体的な機能構成の一例を示すブロック図である。まず図3に示すように、メイン制御基板20のCPU21は、特別遊技判定部21aおよび特別遊技制御部21bとして機能する。特別遊技判定部21aは、第1始動口又は第2始動口への入賞に伴う始動条件の成立により、上述した大当たり乱数を取得してその大当たり乱数の判定(特別遊技判定)を行う処理部である。特別遊技判定部21aは、特別遊技判定を行うと、その判定結果に基づいて図柄変動演出の変動時間を決定し、変動開始コマンドC1を演出制御基板40へ出力する。また特別遊技判定部21aは、図柄変動演出の変動時間経過後に、変動停止コマンドC2を演出制御基板40へ出力する。そして特別遊技判定の結果が大当たりであった場合、演出制御基板40に変動停止コマンドC2を送出した後、特別遊技制御部21bを機能させる。これに対し、特別遊技判定の結果がハズレであった場合、特別遊技判定部21aは、演出制御基板40に変動停止コマンドC2を送出した後、保留を読み出して次の特別遊技判定を行う。このとき、次の保留が記憶されておらず、特別遊技判定を行うための始動条件が成立していない場合には、特別遊技判定部21aは、演出制御基板40に対して客待ち状態であることを示す待機コマンドC3を送出する。
特別遊技制御部21bは、特別遊技判定の結果が大当たりであった場合に機能し、図柄変動演出が停止した後に行う特別遊技を制御するものである。すなわち、特別遊技制御部21bは、特別遊技状態において大入賞口ソレノイド29を開閉駆動することにより、遊技者にとって有利な特別遊技を進行させる。この特別遊技制御部21bは、特別遊技を開始するときに演出制御基板40に特別遊技開始コマンドC4を送出し、特別遊技を終了するときに演出制御基板40に特別遊技終了コマンドC5を送出する。
一方、演出制御基板40は、図3に示すように、CPU41が、遊技演出制御部44および音量調整部45として機能する。遊技演出制御部44は、メイン制御基板20から受信する各種コマンドに基づいて各種遊技状態に対応する遊技演出の実行を制御するものである。この遊技演出制御部44は、図柄変動演出制御部44a、特別遊技演出制御部44bおよびデモ演出制御部44cを備えている。
図柄変動演出制御部44aは、メイン制御基板20から変動開始コマンドC1を受信することによって機能し、メイン制御基板20で決定された変動時間に対応する一の演出パターンを決定し、その演出パターンに基づいて画像制御基板50などを制御することにより、特別遊技判定の結果に対応した図柄変動演出の実行を制御する。これにより、遊技機1において図柄変動演出が実行され、スピーカー10からその図柄変動演出に対応する演出音が出力される。そしてメイン制御基板20から変動停止コマンドC2を受信すると、図柄変動演出を停止させる。遊技機1において図柄変動演出が繰り返し行われる場合には、この図柄変動演出制御部44aが繰り返し動作し、メイン制御基板20から変動開始コマンドC1を受信する度に図柄変動演出を開始させる。また図柄変動演出制御部44aは、変動停止コマンドC2に基づいて図柄変動演出を停止させたタイミングで保留が記憶されておらず、次の始動条件が成立していないときには、図柄変動演出の実行中に出力されていた演出音を継続的にスピーカー10から出力させる構成である。
特別遊技演出制御部44bは、メイン制御基板20から特別遊技開始コマンドC4を受信することによって機能し、メイン制御基板20によって行われる特別遊技に対応する一の演出パターンを決定し、その演出パターンに基づく特別遊技演出を制御する。これにより、遊技機1において特別遊技演出が実行され、スピーカー10からその特別遊技演出に対応する演出音が出力される。そしてメイン制御基板20から特別遊技終了コマンドC5を受信すると、特別遊技演出制御部44bは、特別遊技演出を終了させる。
デモ演出制御部44cは、メイン制御基板20から待機コマンドC3を受信することによって機能し、客待ち待機状態で行うべき所定のデモ演出の実行を制御するものである。このデモ演出制御部44cは、待機コマンドC3を受信してから所定時間(例えば30秒)が経過するまでに他の変動開始コマンドC1などを受信しなかった場合、その所定時間が経過したタイミングでデモ演出の実行を開始する。このとき、デモ演出制御部44cは、図柄変動演出制御部44aにより先の図柄変動演出を停止させた後にもスピーカー10から出力されている演出音の継続的な出力を終了させてデモ演出の実行を開始する。
またデモ演出制御部44cは、演出音継続出力部44dを備えている。この演出音継続出力部44dは、待機コマンドC3を受信してから所定時間が経過してデモ演出を実行するタイミングとなったとき、音量調整部45が機能して演出音の音量レベル調整が行われているかを判断し、音量レベル調整が行われていれば、演出音の継続的な出力を終了させないで更に継続させるものである。つまり、デモ演出制御部44cは、デモ演出を開始するタイミングとなったとき、音量調整部45による音量レベル調整が行われていなければ、演出音の継続的な出力を終了させるのに対し、音量調整部45による音量レベル調整が行われていれば、演出音の継続的な出力を終了させずに更に継続させるように構成される。
音量調整部45は、遊技機1において始動条件が成立していないときに機能し、スピーカー10から出力される演出音の音量レベルを調整するものである。この音量調整部45は、初期レベル設定部45aと、段階的音量調整部45bと、特定音量レベル設定部45cとを備えている。
初期レベル設定部45aは、ROM42に予め記憶されている初期レベル46を読み出し、演出音の音量レベルをその初期レベル46に設定するものである。この初期レベル設定部45aは、電源投入時およびデモ演出制御部44cによるデモ演出が開始されてから所定時間が経過した後に機能し、音量レベルを初期レベル46に設定する。したがって、遊技機1に電源が投入されたとき、或いは、遊技者による遊技が行われていない状態が所定時間以上継続したとき、演出音の音量レベルが、自動的に初期レベル46に設定される。尚、初期レベル46は、例えば85dB以下のレベルである。
段階的音量調整部45bおよび特定音量レベル設定部45cは、遊技機1において始動条件が成立していない状態で、遊技者により第2操作ボタン7に含まれる上ボタン7aや右ボタン7cなどの各ボタンの押下操作が検知されると機能し、その操作に基づいて音量レベルを現在の設定レベルから変更する。ただし、本実施形態では、遊技者によって行われる操作に応じて段階的音量調整部45bおよび特定音量レベル設定部45cのいずれか一方が択一的に機能する。
段階的音量調整部45bは、遊技者によって第2操作ボタン7に対して行われた操作が第1の操作である場合に機能し、この第1の操作に基づき、演出音の音量レベルを現在の設定レベルから段階的に変化させるものである。ここで、第1の操作は、例えば第2操作ボタン7に含まれる各ボタンが押下された状態が所定時間以内(例えば1秒以内)に終了する操作である。段階的音量調整部45bは、そのような第1の操作が1回検知される度に、演出音の音量レベルを現在の設定レベルから1段階ずつ変化させていく。例えば、上ボタン7a又は右ボタン7cに対して第1の操作が行われたとき、段階的音量調整部45bは、演出音の音量レベルを現在の設定レベルから1段階アップさせる。また下ボタン7b又は左ボタン7dに対して第1の操作が行われたとき、段階的音量調整部45bは、演出音の音量レベルを現在の設定レベルから1段階ダウンさせる。したがって、遊技者は、第2操作ボタン7に含まれる各ボタンに対し、所定時間以内の押下操作を繰り返し行っていけば、演出音の音量レベルを段階的に変化させることができ、それによって所望のレベルに設定変更することができる。
また段階的音量調整部45bは、遊技者による第1の操作に基づき音量レベルの設定変更を行うと、その設定変更後の現在の設定レベル47をRAM43に記憶する。そのため、遊技者が第1の操作を繰り返し行うことによって音量レベルを所望のレベルに設定変更すると、その所望のレベルに対応する設定レベル47がRAM43に保存されることになる。またRAM43に保存される設定レベル47は、遊技者による第1の操作に基づいて音量レベルが変更される度に更新される。このような設定レベル47は、電源が遮断されるまでRAM43に保存された状態を継続し、初期レベル設定部45aにより音量レベルが初期レベル46に設定変更された場合であってもRAM43に保存された状態となる。
特定音量レベル設定部45cは、遊技者によって第2操作ボタン7に対して行われた操作が第1の操作とは異なる第2の操作である場合に機能し、この第2の操作に基づき、演出音の音量レベルを現在の設定レベルから予め設定されている特定音量レベルに設定変更するものである。ここで、第2の操作は、例えば第2操作ボタン7に含まれる各ボタンが押下された状態が所定時間以上(例えば1秒以上)継続する長押し操作である。特定音量レベル設定部45cは、そのような第2の操作が1回検知されると、演出音の音量レベルを現在の設定レベルから特定音量レベルに設定変更する。より具体的に説明すると、特定音量レベル設定部45cは、遊技者により第2の操作が行われたことを検知すると、RAM43に設定レベル47が記憶されているか否かを判断し、設定レベル47が記憶されていれば、その設定レベル47を特定音量レベルとして設定変更する。したがって、遊技者は予め第1の操作を行うことによって音量レベルを所望のレベルに設定しておけば、その後、第2の操作を1回行うだけで音量レベルが所望のレベルに再設定されるようになる。
また遊技者による第2の操作を検知したとき、RAM43に設定レベル47が記憶されていない場合、特定音量レベル設定部45cは、予め定められた音量レベルを特定音量レベルとして設定変更する。この場合の特定音量レベルは、任意に設定可能であるが、例えば遊技機1において設定可能な最大音量レベルや最小音量レベルである。この場合、上ボタン7a又は右ボタン7cに対して第2の操作が行われたとき、特定音量レベル設定部45cは、演出音の音量レベルを現在の設定レベルから最大音量レベルに設定変更する。また下ボタン7b又は左ボタン7dに対して第2の操作が行われたとき、特定音量レベル設定部45cは、演出音の音量レベルを現在の設定レベルから最小音量レベルに設定変更する。したがって、遊技者は、第2操作ボタン7に含まれる各ボタンを1回長押し操作することにより、演出音の音量レベルを一気に最大音量レベルまでアップさせたり、最小音量レベルまでダウンさせることができる。また、その後さらに、遊技者は第1の操作を行うことにより、音量レベルの微調整を行うこともできる。
また音量調整部45は、第2操作ボタン7に対して行われる操作に基づいて音量レベルの設定変更を行うとき、画像表示器12に対して音量レベル調整画面を表示する。図4は、この音量レベル調整画面71の一表示例を示す図である。遊技機1において始動条件が成立していないとき、遊技者による第2操作ボタン7の操作が検知されると、音量調整部45は、例えば図4(a)に示すように、画像表示器12の一部の表示領域に、音量レベル調整画面71を表示する。この音量レベル調整画面71には、現在の設定レベルを表示バー形式で表示する第1のレベル表示部71aと、数値形式で表示する第2のレベル表示部71bとが含まれる。尚、図4(a)では、現在の設定レベルが初期レベル46に相当する「80」となっている場合を例示している。図4(a)の状態で、例えば遊技者が上ボタン7a又は右ボタン7cに対して第1の操作を1回行うと、段階的音量調整部45bが機能し、現在の設定レベルが1段階アップする。このとき、画像表示器12に表示される音量レベル調整画面71は、図4(b)に示すような表示画面に更新される。すなわち、図4(b)の画面例では、音量レベルが1段階アップした状態となって表示されている。また図4(a)の状態で、例えば遊技者が下ボタン7b又は左ボタン7dに対して第1の操作を1回行うと、段階的音量調整部45bが機能し、現在の設定レベルが1段階ダウンする。このとき、画像表示器12に表示される音量レベル調整画面71は、図4(c)に示すような表示画面に更新される。すなわち、図4(c)の画面例では、音量レベルが1段階ダウンした状態となって表示されている。
したがって、遊技者は、遊技機1において始動条件が成立していない状態のとき、画像表示器12に表示される音量レベル調整画面71を見ながら、第2操作ボタン7に対する操作を行うことにより、演出音の音量レベルを所望のレベルに設定することができる。
次に、演出制御基板40において行われる具体的な処理手順について説明する。図5および図6は、遊技演出制御部44によって行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。遊技演出制御部44は、遊技機1に電源が投入されると、図5に示すフローチャートに基づく処理を繰り返し実行する。
遊技演出制御部44は、図5に示す処理を開始すると、メイン制御基板20から変動開始コマンドC1を受信したか否かを判断する(ステップS10)。変動開始コマンドC1を受信している場合(ステップS10でYES)、遊技演出制御部44は、図柄変動演出制御部44aを機能させる。図柄変動演出制御部44aは、変動開始コマンドC1に基づき図柄変動演出として行うべき演出パターンを決定し(ステップS11)、その演出パターンに基づいて図柄変動演出を開始させる(ステップS12)。その後、図柄変動演出制御部44aは、メイン制御基板20から変動停止コマンドC2を受信するまで待機し(ステップS13)、変動停止コマンドC2を受信すると、図柄変動演出を停止させる(ステップS14)。このとき、図柄変動演出制御部44aは、次の保留の有無を確認することにより、次の始動条件が成立しているか否かを判断する(ステップS15)。その結果、保留が記憶されておらず、次の始動条件が成立していない場合(ステップS15でNO)、図柄変動演出制御部44aは、ステップS14で停止させた図柄変動演出においてスピーカー10から出力されていた演出音を継続的にスピーカー10から出力させる(ステップS16)。これに対し、保留がある場合(ステップS15でYES)、ステップS16の処理は行わずにスキップする。尚、ステップS10において変動開始コマンドC1を受信していないときには(ステップS10でNO)、ステップS11〜S16の処理は行わずにスキップする。
次に遊技演出制御部44は、メイン制御基板20から特別遊技開始コマンドC4を受信したか否かを判断する(ステップS17)。特別遊技開始コマンドC4を受信している場合(ステップS17でYES)、遊技演出制御部44は、特別遊技演出制御部44bを機能させる。特別遊技演出制御部44bは、特別遊技開始コマンドC4に基づき特別遊技演出として行うべき演出パターンを決定し(ステップS18)、その演出パターンに基づいて特別遊技演出を開始させる(ステップS19)。その後、特別遊技演出制御部44bは、メイン制御基板20から特別遊技終了コマンドC5を受信するまで待機し(ステップS20)、特別遊技終了コマンドC5を受信すると、特別遊技演出を停止させる(ステップS21)。尚、ステップS17において特別遊技開始コマンドC4を受信していないときには(ステップS17でNO)、ステップS18〜S21の処理は行わずにスキップする。
次に遊技演出制御部44は、メイン制御基板20から待機コマンドC3を受信したか否かを判断する(ステップS22)。待機コマンドC3を受信している場合(ステップS22でYES)、遊技演出制御部44は、デモ演出制御部44cを機能させ、デモ演出処理(ステップS23)を実行させる。これに対し、ステップS22において待機コマンドC3を受信していないとき(ステップS22でNO)、デモ演出処理(ステップS23)は行わずにスキップする。その後、遊技演出制御部44による処理は、ステップS10へ戻り、上述した処理を繰り返す。
図6は、デモ演出処理(ステップS23)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。デモ演出制御部44cは、この処理を開始すると、待機フラグをセットする(ステップS30)。そしてデモ演出制御部44cは、時間計測を開始する(ステップS31)。ここで計測が開始される時間TCは、待機コマンドC3を受信してからの経過時間である。デモ演出制御部44cは、その計測時間TCが所定時間Th1(例えば30秒)以上となり、待機コマンドC3を受信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS32)。そして所定時間が経過していない場合(ステップS32でNO)、デモ演出制御部44cは、メイン制御基板20から変動開始コマンドC1などの他のコマンドを受信したか否かを判断し(ステップS33)、他のコマンドを受信していないときにはステップS32へ戻り、所定時間が経過するまでステップS32,S33の処理をループする。また他のコマンドを受信している場合(ステップS33でYES)、デモ演出制御部44cは、ステップS42へ進んで待機フラグをリセットし(ステップS42)、デモ演出処理を終了する。
待機コマンドC3を受信してから所定時間が経過した場合(ステップS32でYES)、デモ演出制御部44cは、現在、遊技者による操作に基づいて音量レベルの調整中であるか否かを判断する(ステップS34)。その結果、音量レベルの調整中でない場合(ステップS34でNO)、デモ演出制御部44cは、演出音の継続出力を終了させる(ステップS35)。これに対し、音量レベルの調整中である場合(ステップS34でYES、デモ演出制御部44cにおいて演出音継続出力部44dが機能し、演出音の継続的な出力を終了させない制御(ステップS35のスキップ)が行われるため、スピーカー10から出力される演出音が更に継続的に出力されるようになる。そしてデモ演出制御部44cは、デモ演出を開始する(ステップS36)。
デモ演出制御部44cは、デモ演出を開始すると、演出音の継続出力中であるか否かを判断し(ステップS37)、演出音継続出力中であれば(ステップS37でYES)、さらに遊技者による操作に基づいて音量レベルの調整中であるか否かを判断する(ステップS38)。その結果、音量レベルの調整中でない場合(ステップS38でNO)、デモ演出制御部44cは、演出音の継続出力を終了させる(ステップS39)。これに対し、音量レベルの調整中である場合(ステップS38でYES)、デモ演出制御部44cにおいて演出音継続出力部44dが再び機能し、演出音の継続的な出力を終了させない制御(ステップS39のスキップ)が行われる。そのため、スピーカー10から出力される演出音が更に継続的に出力される。一方、ステップS37において演出音の継続出力中でない場合、上記ステップS38,S39の処理はスキップする。
その後、デモ演出制御部44cは、メイン制御基板20から変動開始コマンドC1などの他のコマンドを受信したか否かを判断し(ステップS40)、他のコマンドを受信していないときにはステップS37へ戻り、上述した処理を繰り返す。そのため、遊技機1において始動条件が成立しなくなってから遊技者が音量レベルを調整するための操作を継続的に行っていれば、その期間中、演出音が継続的に出力されるようになる。そして遊技者が音量レベルを調整するための操作を行わなくなれば、演出音の継続的な出力が終了する。
またデモ演出制御部44cは、デモ演出の実行中にメイン制御基板20から変動開始コマンドC1などの他のコマンドを受信すると(ステップS40でYES)、そのデモ演出を停止させ(ステップS41)、待機フラグをリセットし(ステップS42)、デモ演出処理を終了する。
次に、図7および図8は、音量調整部45によって行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。音量調整部45は、遊技機1に電源が投入されると、図7に示すフローチャートに基づく処理を所定時間間隔で繰り返し実行する。
音量調整部45は、図7に示す処理を開始すると、待機フラグがセットされているか否かを判断する(ステップS50)。待機フラグがセットされていない場合(ステップS50でNO)、この音声調整処理は終了する。待機フラグがセットされている場合(ステップS50でYES)、音量調整部45は、第2操作ボタン7に対する操作を検知したか否かを判断する(ステップS51)。その結果、第2操作ボタン7に対する操作を検知した場合(ステップS51でYES)、音量調整部45は、音量レベル変更処理を実行する(ステップS52)。
図8は、音量レベル変更処理(ステップS52)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。音量調整部45は、この処理を開始すると、まず音量レベル調整画面71を画像表示器12に表示する(ステップS70)。そして第2操作ボタン7に対した遊技者が行った操作が第1の操作であるか否かを判断する(ステップS71)。遊技者の操作が第1の操作であった場合(ステップS71でYES)、音量調整部45は、段階的音量調整部45bを機能させる。そして段階的音量調整部45bは、音量レベルに関する現在の設定レベルを1段階変更して更新する(ステップS72)。このとき、遊技者が上ボタン7a又は右ボタン7cに対して第1の操作を行っていれば、現在の設定レベルを1段階アップさせる。また遊技者が下ボタン7b又は左ボタン7dに対して第1の操作を行っていれば、現在の設定レベルを1段階ダウンさせる。また段階的音量調整部45bは、更新後の設定レベルを画像制御基板50へ指示することにより、遊技演出制御部44の制御によってスピーカー10から継続的に出力されている演出音の出力レベルが、更新後の設定レベルに合致したレベルとなるように変化させる。その後、段階的音量調整部45bは、更新した現在の設定レベル47をRAM43に記憶させる(ステップS73)。
一方、遊技者の操作が第1の操作ではなく、第2の操作であった場合(ステップS71でNO)、音量調整部45は、特定音量レベル設定部45cを機能させる。特定音量レベル設定部45cは、RAM43に設定レベル47が記憶されているか否かを判断し(ステップS74)、設定レベル47が記憶されていればその設定レベル47を読み出し(ステップS75)、現在の設定レベルをRAM43から読み出した設定レベル47に設定変更して更新する(ステップS76)。また特定音量レベル設定部45cは、更新後の設定レベル47を画像制御基板50へ指示することにより、遊技演出制御部44の制御によってスピーカー10から継続的に出力されている演出音の出力レベルが、更新後の設定レベル47に合致したレベルとなるように変化させる。
またRAM43に設定レベル47が記憶されていない場合(ステップS74でNO)、特定音量レベル設定部45cは、現在の設定レベルを予め定められた特定音量レベルに設定変更して更新する(ステップS77)。例えば、遊技者が上ボタン7a又は右ボタン7cに対して第2の操作を行っていれば、現在の設定レベルを最大音量レベルに設定変更する。また遊技者が下ボタン7b又は左ボタン7dに対して第2の操作を行っていれば、現在の設定レベルを最小音量レベルに設定変更する。このときも、特定音量レベル設定部45cは、更新後の設定レベル(最大音量レベルまたは最小音量レベル)を画像制御基板50へ指示することにより、遊技演出制御部44の制御によってスピーカー10から継続的に出力されている演出音の出力レベルが、更新後の設定レベル(最大音量レベルまたは最小音量レベル)に合致したレベルとなるように変化させる。
上記のような音量レベル変更処理により、遊技者が第2操作ボタン7に対して第1の操作を行えば、その第1の操作に応じて音量レベルが段階的に変化するようになる。また遊技者が第2操作ボタン7に対して第2の操作を行えば、その第2の操作に応じて音量レベルが予め定められた特定音量レベルに変化する。さらに、このような音量レベル変更処理によって音量レベルが変化すると、その変化に応じて、遊技演出制御部44の制御によってスピーカー10から継続的に出力されている演出音の出力レベルが変化するようになる。
図7のフローチャートに戻り、音量調整部45は、音量レベル調整処理(ステップS52)を終了すると、デモ演出制御部44cによるデモ演出が開始されてから計測が行われるデモ演出経過時間TDの計測中であるか否かを判断する(ステップS53)。そしてデモ演出経過時間TDの計測中である場合(ステップS53でYES)、音量調整部45は、その計測時間TDをリセットする(ステップS54)。すなわち、遊技者が音量レベルを調整するために第2操作ボタン7に対する操作を行う都度、この計測時間TDはリセットされる。一方、デモ演出経過時間TDの計測中でない場合(ステップS53でNO)、ステップS54の処理はスキップする。またステップS51において第2操作ボタン7に対する操作が検知されていないとき、ステップS52〜S54の処理は行われずにスキップする。
次に音量調整部45は、デモ演出制御部44cによるデモ演出の実行中であるか否かを判断する(ステップS55)。その結果、デモ演出が実行中でない場合(ステップS55でNO)、音量調整部45は、待機フラグがリセットされているか否かを判断し(ステップS61)、待機フラグがリセットされていなければステップS51に戻って上述した処理を繰り返す。これに対し、デモ演出の実行中である場合(ステップS55でYES)、音量調整部45は、デモ演出経過時間TDを計測中であるか否かを判断する(ステップS56)。そして未だデモ演出経過時間TDの計測を開始していないとき(ステップS56でNO)、音量調整部45は、デモ演出経過時間TDの計測を開始する(ステップS57)。その後、音量調整部45は、デモ演出経過時間TDが所定時間Th2(例えば1分)以上となったか否かを判断する(ステップS58)。そして計測中のデモ演出経過時間TDが所定時間Th2以上になっていない場合(ステップS58でNO)、音量調整部45は、待機フラグがリセットされているか否かを判断し(ステップS61)、待機フラグがリセットされていなければステップS51に戻って上述した処理を繰り返す。また計測中のデモ演出経過時間TDが所定時間Th2以上となっている場合(ステップS58でYES)、音量調整部45は、初期レベル設定部45aを機能させる。そして初期レベル設定部45aは、ROM42から初期レベル46を読み出し(ステップS59)、現在の設定レベルをその初期レベル46に設定変更して更新する(ステップS60)。
音量調整部45は、上記のような処理を待機フラグがリセットされるまで繰り返す(ステップS61)。そして待機フラグがリセットされると(ステップS61でYES)、音量調整部45による音量調整処理が終了する。
遊技機1において上記のような処理が行われることにより、遊技者は、第2操作ボタン7に対して第2の操作を1回行えば、スピーカー10から出力される演出音の音量レベルを特定音量レベルに設定変更することができる。また遊技者は、予め第1の操作を行って音量レベルを所望のレベルに設定しておけば、その設定レベル47がRAM43に記憶された状態となる。そしてその後、音量レベルが初期レベル46に戻ってしまった場合でも、遊技者は、第2操作ボタン7に対して第2の操作を1回行えば、スピーカー10から出力される演出音の音量レベルを所望のレベルに再設定することができるようになる。
図9は、設定レベル47がRAM43に記憶されていない状態での第2の操作に基づいて音量調整部45が行う音量レベル調整の一例を示す図である。例えば図9(a)に示すように、遊技者が右ボタン7cを押下すると、音量調整部45は、その押下操作を検知したタイミングで、図9(b)に示すような音量レベル調整画面71を画像表示器12に表示する。尚、図9(b)では、現在の設定レベルが初期レベル46に相当する「80」となっている場合を例示している。そして図9(a)に示す右ボタン7cの押下状態が所定時間以上継続し、長押し操作であることが検知されると、音量調整部45において特定音量レベル設定部45cが機能する。この例では、設定レベル47がRAM43に記憶されていないため、特定音量レベル設定部45cは、右ボタン7cに対する長押し操作(第2の操作)に基づき、音量レベルの現在の設定レベルを特定音量レベルである最大音量レベルに設定変更する。これにより、音量レベル調整画面71は、図9(b)に示す表示画面から図9(c)に示す表示画面に更新される。すなわち、遊技者は、右ボタン7cに対する長押し操作(第2の操作)を1回行うだけで、演出音の音量レベルを最大音量レベルに設定変更することができる。
図10は、設定レベル47がRAM43に記憶されていない状態での第2の操作に基づいて音量調整部45が行う音量レベル調整の別の例を示す図である。例えば図10(a)に示すように、遊技者が左ボタン7dを押下すると、音量調整部45は、その押下操作を検知したタイミングで、図10(b)に示すような音量レベル調整画面71を画像表示器12に表示する。尚、図10(b)でも、現在の設定レベルが初期レベル46に相当する「80」となっている場合を例示している。そして図10(a)に示す左ボタン7dの押下状態が所定時間以上継続し、長押し操作であることが検知されると、音量調整部45において特定音量レベル設定部45cが機能する。この例でも、設定レベル47がRAM43に記憶されていないため、特定音量レベル設定部45cは、左ボタン7dに対する長押し操作(第2の操作)に基づき、音量レベルの現在の設定レベルを特定音量レベルである最小音量レベルに設定変更する。これにより、音量レベル調整画面71は、図10(b)に示す表示画面から図10(c)に示す表示画面に更新される。すなわち、遊技者は、左ボタン7dに対する長押し操作(第2の操作)を1回行うだけで、演出音の音量レベルを最小音量レベルに設定変更することができる。
図11は、設定レベル47がRAM43に記憶されている状態での第2の操作に基づいて音量調整部45が行う音量レベル調整の一例を示す図である。例えば図11(a)に示すように、遊技者が左ボタン7dを押下すると、音量調整部45は、その押下操作を検知したタイミングで、図11(b)に示すような音量レベル調整画面71を画像表示器12に表示する。尚、図11(b)では、現在の設定レベルが初期レベル46に相当する「80」となっている場合を例示している。そして図11(a)に示す左ボタン7dの押下状態が所定時間以上継続し、長押し操作であることが検知されると、音量調整部45において特定音量レベル設定部45cが機能する。この例では、設定レベル47がRAM43に記憶されているため、特定音量レベル設定部45cは、RAM43からその設定レベル47を読み出し、その読み出した設定レベル47を特定音量レベルとして決定する。そして特定音量レベル設定部45cは、左ボタン7dに対する長押し操作(第2の操作)に基づき、音量レベルの現在の設定レベルをRAM43から読み出した設定レベル47に設定変更する。これにより、音量レベル調整画面71は、図11(b)に示す表示画面から図11(c)に示す表示画面に更新される。尚、図11(c)では、RAM43に記憶されていた設定レベル47が「40」であり、現在の設定レベルがその「40」に変更された場合を例示している。したがって、遊技者は、音量レベルを所望のレベルに設定変更する操作を行った後、音量レベルが初期レベル46に戻ってしまった場合であっても、長押し操作(第2の操作)を1回行うだけで、演出音の音量レベルを前回設定した所望のレベルに再設定することができる。
また本実施形態では、遊技機1において始動条件が成立していない状態のときに遊技者が第2操作ボタン7に対する操作を行うことにより、演出音の音量レベルを調整することができる。このとき、遊技機1においては演出パターンに基づく図柄変動演出や特別遊技演出は行われていない。そのため、第2操作ボタン7に対する操作を検知したときには、演出内容を異なる内容に切り替える必要があるか否かを判断する必要がなく、遊技者による音量レベル調整操作であることを速やかに検知することが可能である。これにより、第2操作ボタン7に対する操作を検知すれば、直ちに音量レベル調整画面71を表示して音量レベル調整のための処理を開始できるという利点がある。
また本実施形態では、図柄変動演出が停止した後において次の始動条件が成立していないとき、その図柄変動演出中に出力されていた演出音が停止後においてもスピーカー10から継続的に出力される。そのため、遊技者は、その演出音の出力レベルを聞きながら音量レベルを調整することが可能である。
図12は、演出音の継続的な出力の一態様を示すタイミングチャートである。まず図12(a)に示すように、図柄変動演出が停止したタイミングT1で次の始動条件が成立していないとき、上述したように遊技演出制御部44は、その図柄変動演出の実行中に出力していた演出音をスピーカー10から継続的に出力させる。一方、遊技機1は、図柄変動演出の終了に伴い、タイミングT1で待機状態へと移行する。そして待機状態へ移行してから所定時間が経過したタイミングT2で、遊技演出制御部44は、デモ演出を開始する。例えば、待機状態へ移行してからデモ演出が開始されるまでの期間中は、画像表示器12において図柄変動演出が停止した画面が表示され続ける。そしてデモ演出が開始されると、画像表示器12にはデモ演出画面が表示されるようになる。
図12(a)に示すように、遊技演出制御部44によるデモ演出が開始されるタイミングT2において、遊技者による音量レベル調整操作が行われていないとき、遊技演出制御部44は、スピーカー10から継続的に出力させている演出音の出力を終了させる。このとき、遊技演出制御部44は、デモ演出画面に対応したデモ用演出音をスピーカー10から出力させるようにしても良い。
一方、図12(b)は、待機状態へ移行してからデモ演出が開始されるまでの任意のタイミングTaで遊技者が第2操作ボタン7を操作して音量レベルの調整を開始した場合を示している。タイミングTaにおいて遊技者による音量レベル調整操作が開始されると、図柄変動演出中に出力されていた演出音が継続的にスピーカー10から出力されているため、遊技者は、図柄変動演出中に実際に出力される演出音の出力レベルを聞きながら音量レベルを調整することができる。図12(b)では、遊技者による音量レベル調整操作が例えばデモ演出が開始された後のタイミングTbまで継続的に行われる。そして上記と同様に、遊技演出制御部44は、待機状態へ移行してから所定時間が経過したタイミングT2で、デモ演出を開始する。このとき、図12(b)では、遊技者による音量レベル調整操作が行われている。そのため、遊技演出制御部44は、スピーカー10から継続的に出力させている演出音の出力を終了させないで更に継続させる。そのため、遊技者は、デモ演出が開始されてからも、図柄変動演出中に実際に出力される演出音の出力レベルを聞きながら音量レベルを調整することができる。そしてタイミングTbで音量レベル調整操作が終了すると、遊技演出制御部44は、スピーカー10から継続的に出力させている演出音の出力を終了させる。このとき、遊技演出制御部44は、デモ演出画面に対応したデモ用演出音をスピーカー10から出力させるようにしても良い。
このように本実施形態では、遊技者が音量レベルの調整操作を行うとき、図柄変動演出において実際にスピーカー10から出力される演出音を聞きながら調整操作を行うことができるので、操作性が著しく向上する。特に、本実施形態では、音量レベルの調整操作を開始する直前に行われた図柄変動演出の演出音が継続的に出力される。そのため、遊技者にとっては、直前の図柄変動演出の実行中に実際に出力された演出音の音量レベルが大きすぎた、或いは小さすぎた、という印象が記憶に残っており、そのような直前の図柄変動演出の実行中に実際に出力された演出音の音量レベルに対する不満を解消するように調整操作を行うことができるので、所望のレベルに設定しやすいという利点がある。
ところで、デモ演出制御部44cによってデモ演出が開始されたときに表示されるデモ画面には、様々な画面があるが、例えば、図13に示すようなデモ画面75が表示されることもある。図13のデモ画面75は、遊技者が第2操作ボタン7を操作することによって選択可能な複数のメニュー項目75a,75b,75cを有している。尚、図13では、メニュー項目75aが選択された状態を示している。このようなデモ画面75が表示されると、遊技者は、第2操作ボタン7に含まれる上ボタン7a若しくは下ボタン7b、又は、右ボタン7c若しくは左ボタン7dを操作することにより、複数のメニュー項目75a,75b,75cの中から所望の項目を選択して画面を遷移させることができる。しかしながら、遊技者による音量レベル調整操作が行われているときに、図13に示すようなデモ画面75が画像表示器12に表示されると、遊技者によって第2操作ボタン7に対して行われる操作が、音量レベル調整操作と、メニュー項目選択操作とのいずれであるかを検知することができなくなる。
そこで、デモ演出制御部44cによるデモ演出が開始されたときに画像表示器12に表示されるデモ画面が、図13に示すようなデモ画面75である場合には、デモ演出を開始するタイミングになったときに、遊技演出制御部44が、遊技者による音量レベル調整操作が行われているか否かを判断するようにしても良い。すなわち、遊技演出制御部44は、デモ演出を開始するタイミングになったときに、遊技者による音量レベル調整操作が行われていなければデモ演出を開始するのに対し、遊技者による音量レベル調整操作が行われていればデモ演出を開始しないようにする。そしてデモ演出を開始しなかったときには、遊技者による音量レベル調整操作が終了した後に、デモ演出を開始するようにする。
図14は、上記のようなケースにおけるデモ演出の開始タイミングの一態様を示すタイミングチャートである。図柄変動演出が停止したタイミングT1で次の始動条件が成立していないとき、遊技演出制御部44は、その図柄変動演出の実行中に出力していた演出音をスピーカー10から継続的に出力させる。このとき、遊技機1は待機状態へと移行する。そして待機状態へ移行した後のタイミングTaで、遊技者が音量レベル調整操作を開始する。その後、待機状態へ移行してから所定時間が経過してデモ演出を開始すべきタイミングT2となったとき、遊技演出制御部44は、遊技者による音量レベル調整操作が行われているか否かを判断する。図14の例では、タイミングT2において音量レベル調整操作が継続中である。この場合、遊技演出制御部44は、タイミングT2においてデモ演出を開始しない。また上記と同様、遊技演出制御部44は、スピーカー10から継続的に出力させている演出音の出力を終了させないで更に継続させる。そのため、遊技者は、タイミングT2を経過しても、図柄変動演出中に実際に出力される演出音の出力レベルを聞きながら音量レベルを調整する操作を継続させることができる。そしてタイミングTbにおいて遊技者による音量レベル調整操作が終了すると、遊技演出制御部44は、スピーカー10から継続的に出力させている演出音の出力を終了させると共に、デモ演出を開始する。これにより、画像表示器12には、図13に示したデモ画面75が表示されるようになる。このとき、遊技演出制御部44は、デモ演出画面に対応したデモ用演出音をスピーカー10から出力させるようにしても良い。
このように遊技者が音量レベル調整操作を行っているときには、デモ演出制御部44cによるデモ演出を開始させないようにすることで、遊技者が第2操作ボタン7に行った操作が、音量レベル調整操作と、メニュー項目選択操作とのいずれであるかを検知する必要がなくなるので、不都合は生じない。
以上のように、本実施形態の遊技機1は、第2操作ボタン7に対して行われる操作に基づいてスピーカー10から出力される演出音の音量レベルを調整する音量調整部45を備えている。そして音量調整部45は、第2操作ボタン7に対して予め定められた第1の操作が行われたときには、その第1の操作に基づいて音量レベルを現在の設定レベルから段階的に変化させる段階的音量調整部45bと、第2操作ボタン7に対して第1の操作とは異なる操作であって予め定められた第2の操作が行われたときには、その第2の操作に基づいて音量レベルを現在の設定レベルから予め設定されている特定音量レベルに設定変更する特定音量レベル設定部45cとを備えている。そのため、遊技者は、演出音の音量レベルを特定音量レベルに設定するときには、音量レベルを段階的に変化させるための第1の操作ではなく、第2の操作を行えば良いので、何度も繰り返し第2操作ボタン7を操作する必要がなくなる。それ故、遊技者が音量レベルを調整する際の操作性が改善され、従来よりも簡単に音量レベルを調整できるようになる。
また音量調整部45は、第1の操作によって調整された音量レベルの設定レベル47を記憶するRAM43と、所定条件が成立することによって音量レベルを予め設定された初期レベル46に設定する初期レベル設定部45aとを更に備えており、特定音量レベル設定部45cは、初期レベル設定部45aによって音量レベルが初期レベル46に設定されているときにおいて第2の操作を検知したとき、RAM43に記憶されている設定レベル47を特定音量レベルとして音量レベルの設定変更を行うように構成されている。したがって、遊技者は、第1の操作を行うことによって音量レベルを所望のレベルに設定しておけば、その後、初期レベル設定部45aによって音量レベルが初期レベル46に設定された場合であっても、第2の操作を行うだけで元の所望のレベルに戻すことができる。それ故、遊技者が音量レベルを所望のレベルに調整する際の操作性が改善され、従来よりも簡単に音量レベルを調整できるという利点がある。
また遊技演出制御部44は、図柄変動演出の終了時において始動条件が成立していないとき、その図柄変動演出中に出力した演出音を当該演出の終了後にも継続してスピーカーから出力させる構成である。そして音量調整部45は、遊技演出制御部44による演出が終了した後において始動条件が成立していないときに、第2操作ボタン7に対して行われる操作に基づいてスピーカーから出力される演出音の音量レベルの設定変更を行うものであり、音量レベルの設定変更を行うときには、遊技演出制御部44によってスピーカー10から継続的に出力される演出音の出力レベルを変化させる構成である。したがって、遊技者は、音量レベルを調整するとき、その直前に終了した演出において実際に出力されていた演出音を聞きながら調整操作を行うことができるため、音量レベルを所望のレベルに設定し易いという利点がある。
さらに遊技演出制御部44は、演出の終了後において始動条件が成立しない状態が所定時間継続したタイミングとなったとき、演出音の継続的な出力を終了させて所定のデモ演出を行わせるデモ演出制御部44cを備えており、このデモ演出制御部44cは、演出の終了後において始動条件が成立しない状態が所定時間継続したタイミングとなったときに音量調整部45が第2操作ボタン7に対して行われる操作に基づいて音量レベルの設定変更を行っている場合には、演出音の継続的な出力を終了させないで更に継続させる演出音継続出力部44dを備えている。したがって、遊技者は、演出の終了後において始動条件が成立しない状態が所定時間継続した後においても、その直前に終了した演出において実際に出力された演出音を聞きながら調整操作を継続して行うことができるため、音量レベルを所望のレベルに設定し易くなる。
以上、本発明に関する一実施形態について説明したが、本発明は上述した内容に限られるものではなく、種々の変形例が適用可能である。
例えば上記実施形態においては、遊技者が十字キーとして設けられた第2操作ボタン7に対する操作を行うことにより、音量調整部45が音量レベルの調整を行う場合を例示した。しかし、遊技者が音量レベル調整操作を行うための操作入力手段は、必ずしも上述した第2操作ボタン7のようなものに限られない。例えば、遊技機1に操縦桿のような操作入力手段が設けられている場合は、そのような操縦桿に対する操作により音量調整部45が音量レベルの調整を行うものであっても構わない。