JP2015027962A - トリフェニルアミン誘導体、その製造方法及び電子写真感光体 - Google Patents

トリフェニルアミン誘導体、その製造方法及び電子写真感光体 Download PDF

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Abstract

【課題】電子写真感光体の正孔輸送剤として用いる場合、低温環境での感光度が向上するトリフェニルアミン誘導体、その製造方法及び電子写真感光体を提供する。
【解決手段】一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体を用いる。
Figure 2015027962

(R1〜R3は、各々独立しており、H、C1〜4のアルキル基若しくはC1〜4のアルコキシ基、又はR1及びR2はC3〜5のアルキル環を形成し、R4はC1〜4のアルキル基又はアルコキシ基。但し、R4はメチル基、R3はH、且つR1及びR2のいずれもHである場合と、R4はメチル基でR3はH、且つR1及びR2の一方がパラ位におけるメチル基で他方がHの場合とを除く。)
【選択図】なし

Description

本発明は、トリフェニルアミン誘導体、その製造方法及び電子写真感光体に関する。
電子写真方式のプリンターや複合機においては、像担持体として電子写真感光体が用いられている。一般に、電子写真感光体は、導電性基体と、導電性基体の上に直接もしくは間接に設けられた感光層とを備えている。当該感光層は、電荷発生材料、電荷輸送材料、及びこれらの材料を結着させる結着樹脂等の有機材料を含有しており、電子写真有機感光体と呼ばれる。
電子写真有機感光体は、電荷輸送材料と電荷発生材料とが別々の層で形成されている場合、積層型感光体と呼ばれ、電荷輸送材料と電荷発生材料とが同一の層で形成されている場合、単層型感光体と呼ばれる。
一方、感光体にはセレン感光体、アモルファスシリコン感光体など、無機材料を用いた電子写真無機感光体がある。
電子写真感光体と電子写真無機感光体とのうち、電子写真有機感光体は、環境への影響が比較的小さく、成膜が容易、製造が容易であるといったメリットを有しており、現在多くの画像形成装置に用いられている。
単層型及び積層型の有機感光体に適用可能な電荷輸送材料としては、特許文献1に開示されているトリフェニルアミン誘導体が挙げられる。当該トリフェニルアミン誘導体(例えば、一般式(4)で表される化合物HTM−10、一般式(5)で表される化合物HTM−11、一般式(6)で表される化合物HTM−12、及び一般式(7)で表される化合物HTM−13)は、電荷輸送能に優れており、正孔輸送剤として好適に用いられる。
Figure 2015027962
Figure 2015027962
Figure 2015027962
Figure 2015027962
特開2005−289877号公報
しかしながら、正孔輸送剤として上述したトリフェニルアミン誘導体を使用して電子写真感光体の感光層構造を形成する場合、充分な感度が得られないことがある。特に、低温環境において感度の低下が大きくなる。このため、電子写真感光体に対して、低温環境における感度の向上が要求され、種々の環境における変化を小さくして信頼性を高くすることが求められている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電子写真感光体を正孔輸送剤として使用する場合に、感光体全体として優れた電気的特性を維持しつつ、低温環境下においても良好な感度を付与可能なトリフェニルアミン誘導体、その製造方法、及び上記トリフェニルアミン誘導体を含有する電子写真感光体を提供することにある。
本発明によれば、一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体が提供され、上述した課題を解決することができる。
Figure 2015027962
ここで、一般式(1)中、前記一般式(1)中、R1、R2及びR3は、それぞれ独立しており、水素原子、炭素数1から4のアルキル基もしくは炭素数1から4のアルコキシ基であり、又はR1及びR2は炭素数3から5のアルキル環を形成し、R4は炭素数1から4のアルキル基又はアルコキシ基である。ただし、R4はメチル基でR3は水素であり、且つR1及びR2のいずれも水素原子である場合と、R4はメチル基でR3は水素であり、且つR1及びR2の一方がパラ位におけるメチル基で他方が水素である場合とを除く。
本発明によるトリフェニルアミン誘導体の製造方法は、一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体の製造方法であって、反応式(1)で表される反応を行う工程を含む。
Figure 2015027962
ここで、前記反応式(1)中の一般式(1)から(3)において、R1、R2及びR3は、それぞれ独立しており、水素原子、炭素数1から4のアルキル基もしくは炭素数1から4のアルコキシ基であり、又はR1及びR2は炭素数3から5のアルキル環を形成し、R4は炭素数1から4のアルキル基又はアルコキシ基である。ただし、R4はメチル基でR3は水素であり、且つR1及びR2のいずれも水素原子である場合と、R4はメチル基でR3は水素であり、且つR1及びR2の一方がパラ位におけるメチルで、他方が水素である場合とを除く。Xはハロゲン元素である。
本発明による電子写真感光体は、上述した一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体を含有する。
本発明によれば、電子写真感光体の正孔輸送剤としてトリフェニルアミン誘導体を使用する場合、常温においてホール移動度が向上し、良好な電気的特性を示すのみならず、低温環境下においても優れた電気的特性を維持可能なトリフェニルアミン誘導体、その製造方法及び上記トリフェニルアミン誘導体を含有する電子写真感光体を提供することができる。
本発明の実施形態における積層型電子写真感光体の構造を示す概略断面図である。 本発明の実施形態における単層型電子写真感光体の構造を示す概略断面図である。 本発明の実施例1で得られたトリフェニルアミン誘導体HTM−1の1H−NMRチャートである。
[第1実施形態:トリフェニルアミン誘導体]
第1実施形態は、一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体である。
Figure 2015027962
ここで、一般式(1)中、R1、R2及びR3は、それぞれ独立しており、水素原子、炭素数1から4のアルキル基もしくは炭素数1から4のアルコキシ基であり、又はR1及びR2は炭素数3から5のアルキル環を形成し、R4は炭素数1から4のアルキル基又はアルコキシ基である。ただし、R4はメチル基でR3は水素であり、且つR1及びR2のいずれも水素原子である場合と、R4はメチル基でR3は水素であり、且つR1及びR2の一方がパラ位におけるメチル基で他方が水素である場合とを除く。
本発明における一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体によれば、末端のアリール基のパラ位に所定の炭素数のアルキル基もしくはアルコキシ基を有することから、常温環境下ではホール移動度が向上し、良好な電気的特性を示すのみならず、低温環境下においても優れた電気的特性を維持可能である。
式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体によれば、上述した効果が得られる理由としては、下記のように推測できる。
一般に、低温環境下において、電子のエネルギーが低くなるため、分子間の電子のやり取りが遅くなる傾向にある。このため、低温環境下では電子写真感光体の電気的特性が低下することがある。しかしながら、一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体において、その末端アリール基のパラ位に所定の炭素数のアルキル基もしくはアルコキシ基を導入することにより、正孔輸送剤として使用されるトリフェニルアミンの電子雲が広がる。これによって、正孔輸送剤分子間の距離が縮むことから、正孔輸送剤間において正孔が移動する確率が向上する。その結果、一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体を正孔輸送剤として用いる電子写真感光体において、低温環境下でも感度が維持されている。
一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体を正孔輸送剤として用いる場合、低温環境下でも十分な感度を維持するために、トリフェニルアミン誘導体分子として所定の体積を有する必要があり、その末端アリール基のパラ位におけるR4は、炭素数1から4のアルキル基又はアルコキシ基により置換される。なお、トリフェニルアミン誘導体分子として所定の体積以上を有する必要があるため、R4がメチル基でR3が水素であれば、R1及びR2のいずれも水素原子である場合と、R1及びR2の一方がパラ位におけるメチル基で他方が水素である場合とを除く。
また、R1及びR2は互いに異なることが好ましい。例えば、R1は水素であり、R2は炭素数1から4のアルキル基もしくはアルコキシ基である。芳香環に異なる置換基R1及びR2を導入して、トリフェニルアミンに非対称構造を付与することにより、溶剤及び結着樹脂に対するトリフェニルアミンの相溶性が向上する。
以下、本発明のトリフェニルアミン誘導体におけるR1〜R4として使用可能なアルキル基及びアルコキシ基を例示する。
アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、及びt−ブチル基等が挙げられる。
アルコキシ基としては、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、及びt−ブトキシ基等が挙げられる。
以下に、本発明のトリフェニルアミン誘導体の具体例として、一般式(8)〜(15)で表される「HTM−1」〜「HTM−8」を例示する。
Figure 2015027962
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Figure 2015027962
Figure 2015027962
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Figure 2015027962
[第2実施形態]
以下、一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体の製造方法を説明する。
1.準備工程(Wittig反応によるハロゲン化スチリル誘導体の合成)
準備工程において、反応式(1)における反応原料として一般式(3)で表される化合物を準備する。
Figure 2015027962
(一般式(3)において、Xはハロゲン原子であり、R3及びR4は、一般式(1)における内容と同様である。)
まず、下記反応式(2)で表される反応を行い、一般式(16)で表されるハロゲン化ベンジルハロライド化合物と亜リン酸トリエチルとを反応させることで、一般式(17)で表されるホスホナートを得ることが好ましい。なお、一般式(16)中におけるX及びX’は、ハロゲン原子である。
Figure 2015027962
このとき、一般式(16)で表される化合物と亜リン酸トリエチルとをモル比1:1〜1:2.5の範囲内で反応させることが好ましい。
この理由は、亜リン酸トリエチルの添加割合が上述した下限値より小さくなると、一般式(17)で表される化合物の収率が過度に低下する場合があるためである。一方、亜リン酸トリエチルの添加割合が上述した上限値よりも大きくなると、反応後に未反応の亜リン酸トリエチルが過度に残り、一般式(17)で表されるホスホナートの精製が困難となることがあるためである。
なお、反応温度は160℃〜200℃であることが好ましく、反応時間は2〜10時間であることが好ましい。
次に、触媒の存在下において、下記反応式(3)で表されるWittig反応を行う。一般式(17)で表される化合物と、一般式(18)で表されるアルデヒドとを反応させることで、一般式(3)で表される化合物を得ることが好ましい。
Figure 2015027962
このとき、一般式(17)で表される化合物と一般式(18)で表される化合物とをモル比1:1〜1:2.5の範囲内で反応させることが好ましい。
この理由は、一般式(18)で表される化合物の添加割合が上述した下限値よりも小さくなると、一般式(3)で表される化合物の収率が過度に低下することがあるためである。
一方、一般式(18)で表される化合物の添加割合が上述した上限値よりも大きくなると、反応後に未反応の一般式(18)で表される化合物が過度に残り、一般式(3)で表される化合物の精製が過度に困難となることがあるためである。
なお、反応温度は−20〜30℃であることが好ましく、反応時間は5〜30時間であることが好ましい。
また、反応式(3)で表される反応の際に用いる触媒としては、例えば、ナトリウムアルコキシド(例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等)、金属水素化物(例えば、水素化ナトリウム、水素化カリウム等)、金属塩(例えば、n−ブチルリチウム等)等が挙げられる。触媒は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、触媒の添加量は、一般式(18)で表される化合物1モルに対して1〜2モルであることが好ましい。
この理由は、触媒の添加量が1モル未満の値となると、一般式(17)で表される化合物と一般式(18)で表される化合物との反応性が著しく低下するおそれがあるためである。一方、触媒の添加量が2モルを超えると、一般式(17)で表される化合物と一般式(18)で表される化合物との反応を制御することが困難になることがあるためである。
なお、反応式(2)及び反応式(3)で表される反応を行う際に使用される溶剤としては、例えば、エーテル類(例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等)、ハロゲン化炭化水素(例えば、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン等)、芳香族炭化水素(例えば、ベンゼン、トルエン等)等が挙げられる。
2.トリフェニルアミン誘導体の合成
次に、本発明では、準備工程で得られた一般式(3)で表される化合物と別途準備した一般式(2)で表される化合物とを反応させる反応式(1)で表される反応を行い、最終目的物である一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体を合成する(カップリング反応)。
Figure 2015027962
ここで、反応式(1)中の一般式(3)において、Xはハロゲン原子であり、一般式(1)〜(3)中のその他の置換基は、一般式(1)中で説明した内容と同様である。
このとき、一般式(3)で表される化合物と一般式(2)で表される化合物とをモル比5:1〜1:1で反応させることが好ましく、モル比3:1〜1:1で反応させることがより好ましく、モル比2:1〜1:1で反応させることがさらに好ましい。
この理由は、一般式(3)で表される化合物の添加割合が上述した下限値よりも小さくなると、一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体の収率が過度に低下することがあるためである。一方、一般式(3)で表される化合物の添加割合が上述した上限値よりも大きくなると、反応終了後に、一般式(3)で表される過剰の化合物が未反応のまま過度に残ってしまい、一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体の精製が困難となることがあるためである。
なお、反応温度は80〜140℃であることが好ましく、反応時間は2〜10時間であることが好ましい。
また、反応式(1)で表される反応において、触媒としてパラジウム触媒を用いることが好ましい。
この理由は、触媒としてパラジウム化合物を用いることにより、反応式(1)で表される反応における活性化エネルギーを効果的に低下させ、一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体の収率を向上させることができるためである。
上述したパラジウム化合物としては、例えば、四価パラジウム化合物類(例えば、ヘキサクロルパラジウム(IV)酸ナトリウム四水和物及びヘキサクロルパラジウム(IV)酸カリウム四水和物等)、二価のパラジウム化合物類(例えば、塩化パラジウム(II)、臭化パラジウム(II)、酢酸パラジウム(II)、パラジウムアセチルアセテート(II)、ジクロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム(II)、ジクロルビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、ジクロロテトラミンパラジウム(II)及びジクロロ(シクロオクタ−1,5−ジエン)パラジウム(II)など)、及び、その他のパラジウム化合物類(例えば、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムクロロホルム錯体(0)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)など)が挙げられる。また、触媒は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
なお、一般式(2)で表される化合物1モルに対して、パラジウム化合物の添加量は、好ましくは0.0005〜20モルであり、より好ましくは0.001〜1モルである。
また、反応式(1)で表される反応を塩基の存在下で行うことが好ましい。
すなわち、反応式(1)で表される反応を塩基の存在下で実施することにより、系中で発生するハロゲン化水素がすみやかに中和され、触媒活性が向上する。その結果、一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体の収率をさらに向上させることができる。
また、上述した塩基は、無機塩基または有機塩基から選択される。特に限定されるものではないが、塩基として、アルカリ金属アルコシド(ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、リチウム−tert−ブトキシド、ナトリウム−tert−ブトキシド及びカリウム−tert−ブトキシド等)が好ましく、特に、ナトリウム−tert−ブトキシドが好ましい。また、リン酸三カリウム及びフッ化セシウム等の無機塩基も有効である。
また、例えば、一般式(2)で表される化合物1モルに対して、パラジウム化合物0.005モルを加えた場合、塩基の添加量は、1〜10モルの範囲内の値とすることが好ましく、1〜5モルの範囲内の値とすることがより好ましい。
なお、溶剤としては、例えば、キシレン、トルエン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。
[第3実施形態]
第3実施形態における電子写真感光体は、基体と、基体上に設けられた感光層とを備える。電子写真感光体は、積層型又は単層型のいずれであってもよい。感光層が、一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体を含有する。
以下、第1実施形態及び第2実施形態において記載した内容と異なる点を中心に、図1及び図2を参照して、第3実施形態における積層型電子写真感光体10と、単層型電子写真感光体20とを詳細に説明する。
1.積層型電子写真感光体10
図1は、本実施形態における積層型電子写真感光体10の構造を示す概略断面図である。
(1)基本的構成
図1(a)に示すように、積層型電子写真感光体10は、基体11と、感光層12とを備える。感光層12は、電荷発生層13と電荷輸送層14とを含む。
積層型電子写真感光体10は、塗布等によって、電荷発生層13と電荷輸送層14とを基体11上に積層させることによって作製することができる。電荷発生層13は、電荷発生剤を含有し、電荷輸送層14は、電荷輸送剤を含有する。
また、積層型電子写真感光体10においては、図1(b)に示すように、基体11上に電荷輸送層14が設けられ、電荷輸送層14の上に電荷発生層13が設けられてもよい。
ただし、図1(b)に示す積層型電子写真感光体10において、一般に、電荷輸送層14の膜厚は、電荷発生層13の膜厚に比べて厚いため、電荷輸送層14は、電荷発生層13より破損しにくい。したがって、積層型電子写真感光体10では、図1(a)に示すように、電荷発生層13の上に電荷輸送層14が設けられることが好ましい。
また、図1(c)に示すように、基体11と感光層12との間に中間層15が設けられることも好ましい。
なお、電荷輸送層14は、一般に、正孔輸送剤のみを含有することが好ましいが、正孔輸送剤と電子輸送剤の両方を含有してもよい。
(2)基体11
図1に例示する基体11としては、導電性を有する種々の材料を使用することができる。基体11として、例えば、金属(鉄、アルミニウム、銅、スズ、白金、銀、バナジウム、モリブデン、クロム、カドミウム、チタン、ニッケル、パラジウム、インジウム、ステンレス鋼、及び真鍮など)から形成された基体、上述の金属が蒸着またはラミネートされたプラスチック材料からなる基体、及びヨウ化アルミニウム、アルマイト、酸化スズ、及び酸化インジウムなどで被覆されたガラス製の基体などが例示される。
すなわち、基体11全体が導電性を有するか、あるいは少なくとも基体11の表面が導電性を有していればよい。また、基体11は、使用に際して、充分な機械的強度を有することが好ましい。
また、基体11の形状は、基体11が用いられる画像形成装置の構造に合わせて、シート状であっても、ドラム状であってもよい。
(3)中間層15
また、積層型電子写真感光体10においては、図1(c)に示すように、基体11上に、所定の結着樹脂を含有する中間層15が設けられてもよい。
積層型電子写真感光体10は、中間層15を備えることにより、基体11と感光層12との密着性を向上させることができる。また、中間層15内に所定の微粉末を添加することにより、入射光を散乱させて、干渉縞の発生を抑制すると共に、カブリや黒点の原因となる非露光時における基体11から感光層12への電荷注入を抑制することができる。添加する微粉末は、光散乱性、分散性を有するものであれば特に限定されるものではないが、例えば、白色顔料(例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、亜鉛華、硫化亜鉛、鉛白、リトポン等)、体質顔料としての無機顔料(例えば、アルミナ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等)、フッ素樹脂粒子、ベンゾグアナミン樹脂粒子、スチレン樹脂粒子等を用いることができる。
なお、中間層の膜厚は、0.1〜50μmであることが好ましい。
(4)電荷発生層13
また、電荷発生層13に含有される電荷発生剤として、無金属フタロシアニン(τ型またはX型)、チタニルフタロシアニン(α型またはY型)、ヒドロキシガリウムフタロシアニン(V型)、およびクロロガリウムフタロシアニン(II型)からなる群から選択される1種以上を用いることが好ましい。
また、電荷発生剤の含有量は、電荷発生層13用結着樹脂(ベース樹脂)100重量部に対して5〜1000重量部であることが好ましい。
また、電荷発生層13において用いられるベース樹脂としては、例えば、ビスフェノールAタイプ、ビスフェノールZタイプまたはビスフェノールCタイプ等の樹脂が挙げられる。これらの樹脂は、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、スチレン−アルキッド樹脂、及びN−ビニルカルバゾールの一種単独または二種以上の組み合わせである。
なお、電荷発生層13の膜厚は、0.1〜5μmであることが好ましい。
(5)電荷輸送層14
また、電荷輸送層14に含有される正孔輸送剤として、一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体を使用する。
この理由は、既に第1実施形態において詳述したように、正孔輸送剤として一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体を用いることにより、低温環境下においても優れた電気的特性を得ることができるためである。
また、一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体の含有量は、電荷輸送層14用結着樹脂(バインダー樹脂)100重量部に対して、30〜100重量部であることが好ましい。
この理由は、一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体の含有量を上述した範囲にすることにより、一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体の電荷輸送層中における分散性をより向上させて、さらに優れた電気的感度特性を得ることができるためである。
すなわち、一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体の含有量が30重量部未満の値となると、その絶対量が不足して、十分な感度特性を得ることが困難となることがある。一方、一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体の含有量が100重量部を超えた値となると、電荷輸送層中での分散性が低下して、結晶化しやすくなったり、電荷輸送効率が低下したりすることがある。
一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体の含有量は、電荷輸送層のバインダー樹脂100重量部に対して、35〜95重量部であることがより好ましく、40〜90重量部であることがさらに好ましい。
また、電荷輸送層14は、一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体に加えて、別の正孔輸送剤をさらに含有してもよい。このような正孔輸送剤としては、含窒素環式化合物及び縮合多環式化合物等が使用される。また、含窒素環式化合物及び縮合多環式化合物としては、例えば、トリフェニルアミン系化合物(一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体を除く)、オキサジアゾール系化合物(2,5−ジ(4−メチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール等)、スチリル系化合物(9−(4−ジエチルアミノスチリル)アントラセン等)、カルバゾール系化合物(ポリビニルカルバゾール等)、有機ポリシラン化合物、ピラゾリン系化合物(1−フェニル−3−(p−ジメチルアミノフェニル)ピラゾリン等)、ヒドラゾン系化合物、インドール系化合物、オキサゾール系化合物、イソオキサゾール系化合物、チアゾール系化合物、チアジアゾール系化合物、イミダゾール系化合物、ピラゾール系化合物及びトリアゾール系化合物等が挙げられる。なお、正孔輸送剤として、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
なお、上述したように、一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体に加えて別の正孔輸送剤をさらに含有する場合、この正孔輸送剤は、一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体100重量部に対して、1〜100重量部の範囲内の値で含有されることが好ましい。
また、電荷輸送層14は、電子輸送剤を含有してもよい。電子輸送剤としては、例えば、キノン誘導体、アントラキノン誘導体、マロノニトリル誘導体、チオピラン誘導体、トリニトロチオキサントン誘導体、3,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン誘導体、ジニトロアントラセン誘導体、ジニトロアクリジン誘導体、ニトロアントアラキノン誘導体、ジニトロアントラキノン誘導体、テトラシアノエチレン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、ジニトロベンゼン、ジニトロアントラセン、ジニトロアクリジン、ニトロアントラキノン、ジニトロアントラキノン、無水コハク酸、無水マレイン酸、及びジブロモ無水マレイン酸等が挙げられる。なお、電子輸送剤として、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、上述した電子輸送剤を含有する場合、電子輸送剤は、一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体100重量部に対して1〜50重量部の範囲内の値で含有されることが好ましい。
また、電荷輸送層14において用いられるバインダー樹脂としては、例えば、熱可塑性樹脂(例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアリレート樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、アクリル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、アイオノマー、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アルキド樹脂、ポリアミド、ポリウレタン、ポリスルホン、ジアリルフタレート樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂及びポリエーテル樹脂等)、熱硬化性樹脂(例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂及びメラミン樹脂)、光硬化型樹脂(例えば、エポキシアクリレート及びウレタン−アクリレート等)等の樹脂が使用可能である。また、これらのバインダー樹脂は、単独または2種以上を混合又は共重合して使用できる。
なお、電荷輸送層14の膜厚は、5〜50μmの範囲内の値であることが好ましい。
また、積層型電子写真感光体10の製造方法は、例えば、以下のような手順で実施することができる。
まず、溶剤に電荷発生剤、ベース樹脂、添加剤等を混合して、電荷発生層用塗布液を調製する。このようにして得られた塗布液を、例えば、ディップコート法、スプレー塗布法、ビード塗布法、ブレード塗布法及びローラー塗布法等の塗布法を用いて導電性基材(アルミニウム素管)上に塗布する。
その後、例えば、100℃、40分間の条件で熱風乾燥して、所定膜厚の電荷発生層13を形成することができる。
なお、塗布液を作るための溶剤として、種々の有機溶剤が使用可能である。例えば、溶剤として、アルコール類(メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等)、脂肪族系炭化水素(n−ヘキサン、オクタン、シクロヘキサン等)、芳香族系炭化水素(ベンゼン、トルエン、キシレン等)、ハロゲン化炭化水素(ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素、クロロベンゼン等)、エーテル類(ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、1,3−ジオキソラン、1,4−ジオキサン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸メチル等)、ジメチルホルムアルデヒド、ジメチルホルムアミド及びジメチルスルホキシド等が挙げられる。これらの溶剤は単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
次に、上述した溶剤に一般式(1)で表されるトリフェニルアミン、上述したバインダー樹脂及び添加剤等を分散させて電荷輸送層用塗布液を調製した後、既に形成された電荷発生層13上に塗布し、乾燥させる。
なお、塗布液の製造方法や、塗布方法及び乾燥方法については、電荷発生層13の場合に準じて行うことができる。
なお、本発明による電子写真感光体は、積層型電子写真感光体10であることが好ましい。
この理由は、本発明の電子写真感光体を積層型電子写真感光体10として構成した場合、正孔輸送剤としての一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体の優れた電気的特性を効果的に発揮させることができるためである。
すなわち、積層型電子写真感光体として構成した場合、電荷発生層と電荷輸送層との層界面を経て電荷の授受を行う必要が生じ、電荷輸送効率が抑制されることがある。一方、本発明において使用される正孔輸送剤として一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体を用いれば、イオン化ポテンシャルが低いことから、これらの層界面においても、安定的に電荷を移動させることができる。
2.単層型電子写真感光体20
また、本発明の電子写真感光体は、単層型電子写真感光体20であってもよい。
すなわち、図2(a)に示すように、本発明の単層型電子写真感光体20は、基体21と、単一層である感光層22とを備える。感光層22は、基体21の上に積層されている。
また、単層型電子写真感光体20においては、図2(b)に示すように、基体21と感光層22との間に、感光体の特性を阻害しない範囲で中間層23が設けられてもよい。
また、単層型電子写真感光体20において用いられる基体及び有機材料として、上述した積層型電子写真感光体10の場合と同様の基体及び有機材料を用いることができる。
また、一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体の含有量は、感光層22のバインダー樹脂100重量部に対して20〜120重量部であることが好ましい。
また、単層型電子写真感光体20において、感光層22は、正孔輸送剤と、電子輸送剤とを含有しており、電子輸送剤の含有量は、感光層22のバインダー樹脂100重量部に対して10〜70重量部であることが好ましい。
さらに、電荷発生剤の含有量は、感光層22のバインダー樹脂100重量部に対して0.2〜40重量部であることが好ましい。
なお、感光層22の膜厚は5〜100μmであることが好ましい。
以下、実施例に基づいて、本発明をより詳細に説明する。ただし、本発明は実施例に限定されない。
[実施例1]
1.トリフェニルアミン誘導体の製造
まず、反応式(2−1)で表される反応を行って、一般式(17−1)で表される化合物を得た。
すなわち、200mlのフラスコに、一般式(16−1)で表される化合物16.1g(100mmol)と、亜リン酸トリエチル25g(150.6024mmol)とを投入し、180℃で8時間撹拌した。
次に、室温まで冷却した後、過剰な亜リン酸トリエチルを減圧留去して、一般式(13−1)で表される化合物(白色液体)23.6gを得た(収率:90%)。
Figure 2015027962
次に、下記反応式(3−1)で表される反応を行って、一般式(3−1)で表される化合物を得た。
すなわち、500mlの2口フラスコに、得られた一般式(17−1)で表される化合物13.1g(50mmol)を加え、アルゴンガス置換を行った。さらに、乾燥させたテトラヒドロフラン(THF)100mlと28%ナトリウムメトキシド9.3g(50mmol)とを添加し、0℃で30分間撹拌した。
次に、撹拌後の反応液に対し、予め乾燥されたTHF300mlに溶解された一般式(18−1)で表される化合物7.35g(50mmol)を添加し、室温で12時間撹拌を行った。
次に、撹拌後の反応液をイオン交換水に注いだ後、トルエンにて抽出し、さらに有機層をイオン交換水にて5回洗浄した。その後、さらに有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した後、溶媒を留去し、残渣を得た。
次に、得られた残渣に対し、トルエン/メタノール=20ml/100ml混合溶媒を用い、再結晶による精製を行い、一般式(3−1)で表される化合物(白色結晶)8.9gを得た(収率:70%)。
Figure 2015027962
次に、下記反応式(1−1)で表される反応を行って、一般式(8)で表されるトリフェニルアミン誘導体(HTM−1)を得た。
すなわち、2リットルの2口フラスコに、一般式(3−1)で表される化合物12.75g(50mmol)と、トリシクロヘキシルホスフィン(Pcy)0.0662g(0.189mmol)と、トリス(ベンジリデンアセトン)ジパラジウム(Pd2(dba)3)0.0864g(0.0944mmol)と、ナトリウム−tert−ブトキシド(t−BuONa)7.68g(80mmol)と、一般式(2−1)で表される化合物3.72g(25mmol)とを投入し、さらに、蒸留したo−キシレン500mlを加えた後、アルゴンガス置換を行い、120℃で5時間撹拌した。
次に、室温まで冷却してから、有機層をイオン交換水にて3回洗浄し、さらに、有機層に対し、無水硫酸ナトリウム及び活性白土を用いて乾燥処理及び吸着処理を行った後、o−キシレンを減圧留去し、残渣を得た。
次に、得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/ヘキサン)にて精製し、一般式(8)で表されるトリフェニルアミン誘導体HTM−1(10.20g)を得た(収率70%)。得られたトリフェニルアミン誘導体HTM−1の1H−NMRチャートを図3に示す。
なお、1H−NMRチャートは、300MHzにて測定した。また、溶媒としてはCDCl3を用い、基準物質としてはトリメチルシリル(TMS)を用いた。
Figure 2015027962
2.積層型電子写真感光体の製造
(1)中間層の形成
ビーズミルを用いて、アルミナとシリカで表面処理後、湿式分散しながらメチルハイドロジェンポリシロキサンにて表面処理した酸化チタン(SMT−02、数平均一次粒子径10nm(テイカ製))280重量部と、共重合ポリアミド樹脂(ダイセルデグザ(株)製、ダイアミドX4685)100重量部と、溶媒としてエタノール1000重量部と、n−ブタノール200重量部とを混合し、5時間分散させた。そして、さらに5ミクロンのフィルターにてろ過処理して、中間層用塗布液を調製した。
次に、直径30mm、長さ238.5mmのアルミニウム基体(支持基体)の一端を上にして、得られた中間層用塗布液中に5mm/secの速度で浸漬させて中間層用塗布液を塗布した。その後、130℃、30分の条件で硬化処理を行って、膜厚1.5μmの中間層を形成した。
(2)電荷発生層の形成
次に、ビーズミルを用いて、電荷発生剤としての式(19)で表されるチタニルフタロシアニン(CGM−1)のY型結晶100重量部と、ベース樹脂としてのポリビニルブチラール樹脂(電気化学工業(株)製、デンカブチラール#6000EP)100重量部と、溶剤としてのプロピレングリコールモノメチルエーテル4000重量部及びテトラヒドロフラン4000重量部とを混合し、2時間分散させ、電荷発生層用の塗布液を得た。得られた塗布液を、3ミクロンのフィルターにてろ過後、上述した中間層上にディップコート法にて塗布し、50℃で5分間乾燥させて、膜厚0.3μmの電荷発生層を形成した。
Figure 2015027962
(3)電荷輸送層の形成
超音波分散機内に、正孔輸送剤としての一般式(8)で表されるトリフェニルアミン誘導体(HTM−1)70重量部と、添加剤としてのBHT(ジ−tert−p−クレゾール)メタターフェニル5重量部と、バインダー樹脂としての粘度平均分子量50,000の一般式(20)で表されるZ型ポリカーボネート樹脂(帝人化成(株)製、TS2050)(Resin−1)100重量部と、溶剤としてのテトラヒドロフラン430重量部及びトルエン430重量部と、を投入して混合した後、10分間分散処理させて、電荷輸送層用塗布液を調製した。
調製した電荷輸送層用塗布液を、電荷発生層上に、電荷発生層用塗布液と同様に塗布し、130℃で30分間乾燥し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成し積層型電子写真感光体を作製した。
Figure 2015027962
3.評価
(1)積層型電子写真感光体の評価
<電気的特性の評価>
得られた積層型電子写真感光体の10℃における残留電位を測定した。
すなわち、ドラム感度試験機(GENTEC(株)製)を用いて、得られた積層型電子写真感光体の表面を−700Vに帯電させた。ドラム感度試験機の環境温度を10℃に設定した。
次に、ハロゲンランプの白色光からバンドパスフィルターを用いて取り出した波長780nmの単色光(半値幅:20nm、光強度:0.4μJ/m2)を、積層型電子写真感光体表面に対して1.5秒間照射し、露光開始から0.5秒経過した時点での表面電位を測定し、残留電位(V)とした。得られた結果を表1に示す。
<結晶化の評価>
得られた積層型電子写真感光体の表面における結晶化の有無を評価した。
すなわち、光学顕微鏡を用いて、積層型電子写真感光体の表面における結晶の有無を確認し、評価した。得られた結果を表1に示す。
「○」は結晶が確認されないことを示し、
「△」は結晶が若干確認されることを示し、
「×」は結晶が確認されることを示す。
<ホール移動度の評価>
粘度平均分子量50,000のビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂と、試料の全質量に対して30質量%の正孔輸送剤とを有機溶媒中に加え、ポリカーボネート樹脂及び正孔輸送剤を溶解させて塗布液を調製した。調製した塗布液をアルミニウムからなる基材上に塗布し、80℃30分間熱処理を行い、溶媒を除去して厚さ7μmの塗膜を形成した。次いで、この塗膜上に真空蒸着法にて半透明金電極を形成して測定試料とした。得られた試料を用いて、温度23℃、電界強度3.0×105V/cmの条件で、TOF(Time of Flight)法に従ってドリフト移動度を測定した。得られた結果を表1に示す。
[実施例2]
実施例2では、トリフェニルアミン誘導体の製造における反応式(1−1)で表される反応を行う際に、式(2−1)で表される化合物の代わりに、式(2−2)で表される化合物を用いて反応させたことにで、式(9)で表されるトリフェニルアミン誘導体(HTM−2)を得た。
また、積層型電子写真感光体を製造する際に、式(9)で表されるトリフェニルアミン誘導体(HTM−2)を正孔輸送剤として用いた。
それ以外は、実施例1と同様に、トリフェニルアミン誘導体及び積層型電子写真感光体の製造を行って評価した。得られた結果を表1に示す。
Figure 2015027962
Figure 2015027962
[実施例3]
実施例3では、トリフェニルアミン誘導体の製造における反応式(1−1)で表される反応を行う際に、一般式(2−1)で表される化合物の代わりに、一般式(2−2)で表される化合物を用いると共に、一般式(3−1)で表される化合物の代わりに、一般式(3−2)で表される化合物を用いて反応させたことで、一般式(10)で表されるトリフェニルアミン誘導体(HTM−3)を得た。
また、積層型電子写真感光体を製造する際に、一般式(10)で表されるトリフェニルアミン誘導体(HTM−3)を正孔輸送剤として用いた。
それ以外は、実施例1と同様に、トリフェニルアミン誘導体及び積層型電子写真感光体の製造を行って評価した。得られた結果を表1に示す。
Figure 2015027962
Figure 2015027962
[実施例4]
実施例4では、トリフェニルアミン誘導体の製造における反応式(1−1)で表される反応を行う際に、一般式(2−1)で表される化合物の代わりに、一般式(2−2)で表される化合物を用いると共に、一般式(3−1)で表される化合物の代わりに、一般式(3−3)で表される化合物を用いて反応させたことで、一般式(11)で表されるトリフェニルアミン誘導体(HTM−4)を得た。
また、積層型電子写真感光体を製造する際に、一般式(11)で表されるトリフェニルアミン誘導体(HTM−4)を正孔輸送剤として用いた。
それ以外は、実施例1と同様に、トリフェニルアミン誘導体及び積層型電子写真感光体の製造を行って評価した。得られた結果を表1に示す。
Figure 2015027962
Figure 2015027962
[実施例5]
実施例5では、トリフェニルアミン誘導体の製造における反応式(1−1)で表される反応を行う際に、一般式(2−1)で表される化合物の代わりに、一般式(2−3)で表される化合物を用いて反応させたことにで、一般式(12)で表されるトリフェニルアミン誘導体(HTM−5)を得た。
また、積層型電子写真感光体を製造する際に、一般式(12)で表されるトリフェニルアミン誘導体(HTM−5)を正孔輸送剤として用いた。
それ以外は、実施例1と同様に、トリフェニルアミン誘導体及び積層型電子写真感光体の製造を行って評価した。得られた結果を表1に示す。
Figure 2015027962
Figure 2015027962
[実施例6]
実施例6では、トリフェニルアミン誘導体の製造における反応式(1−1)で表される反応を行う際に、一般式(2−1)で表される化合物の代わりに、一般式(2−4)で表される化合物を用いて反応させたことにで、一般式(13)で表されるトリフェニルアミン誘導体(HTM−6)を得た。
また、積層型電子写真感光体を製造する際に、一般式(13)で表されるトリフェニルアミン誘導体(HTM−6)を正孔輸送剤として用いた。
それ以外は、実施例1と同様に、トリフェニルアミン誘導体及び積層型電子写真感光体の製造を行って評価した。得られた結果を表1に示す。
Figure 2015027962
Figure 2015027962
[実施例7]
実施例7では、トリフェニルアミン誘導体の製造における反応式(1−1)で表される反応を行う際に、一般式(2−1)で表される化合物の代わりに、一般式(2−2)で表される化合物を用いると共に、一般式(3−1)で表される化合物の代わりに、一般式(3−4)で表される化合物を用いて反応させたことで、一般式(14)で表されるトリフェニルアミン誘導体(HTM−7)を得た。
また、積層型電子写真感光体を製造する際に、一般式(14)で表されるトリフェニルアミン誘導体(HTM−7)を正孔輸送剤として用いた。
それ以外は、実施例1と同様に、トリフェニルアミン誘導体及び積層型電子写真感光体の製造を行って評価した。得られた結果を表1に示す。
Figure 2015027962
Figure 2015027962
[実施例8]
実施例8では、トリフェニルアミン誘導体の製造における反応式(1−1)で表される反応を行う際に、一般式(2−1)で表される化合物の代わりに、一般式(2−5)で表される化合物を用いて反応させたことで、一般式(15)で表されるトリフェニルアミン誘導体(HTM−8)を得た。
また、積層型電子写真感光体を製造する際に、一般式(15)で表されるトリフェニルアミン誘導体(HTM−8)を正孔輸送剤として用いた。
それ以外は、実施例1と同様に、トリフェニルアミン誘導体及び積層型電子写真感光体の製造を行って評価した。得られた結果を表1に示す。
Figure 2015027962
Figure 2015027962
[比較例1]
比較例1では、トリフェニルアミン誘導体の製造における反応式(1−1)で表される反応を行う際に、一般式(2−1)で表される化合物の代わりに、一般式(2−6)で表される化合物を用いると共に、一般式(3−1)で表される化合物の代わりに、一般式(3−5)で表される化合物を用いて反応させたことで、一般式(21)で表されるトリフェニルアミン誘導体(HTM−9)を得た。
また、積層型電子写真感光体を製造する際に、一般式(21)で表されるトリフェニルアミン誘導体(HTM−9)を正孔輸送剤として用いた。
それ以外は、実施例1と同様に、トリフェニルアミン誘導体及び積層型電子写真感光体の製造を行って評価した。得られた結果を表1に示す。
Figure 2015027962
Figure 2015027962
Figure 2015027962
[比較例2]
比較例2では、トリフェニルアミン誘導体の製造における反応式(1−1)で表される反応を行う際に、一般式(2−1)で表される化合物の代わりに、一般式(2−7)で表される化合物を用いると共に、一般式(3−1)で表される化合物の代わりに、一般式(3−5)で表される化合物を用いて反応させたことで、一般式(4)で表されるトリフェニルアミン誘導体(HTM−10)を得た。
また、積層型電子写真感光体を製造する際に、一般式(4)で表されるトリフェニルアミン誘導体(HTM−10)を正孔輸送剤として用いた。
それ以外は、実施例1と同様に、トリフェニルアミン誘導体及び積層型電子写真感光体の製造を行って評価した。得られた結果を表1に示す。
Figure 2015027962
Figure 2015027962
[比較例3]
比較例3では、トリフェニルアミン誘導体の製造における反応式(1−1)で表される反応を行う際に、一般式(2−1)で表される化合物の代わりに、一般式(2−8)で表される化合物を用いると共に、一般式(3−1)で表される化合物の代わりに、一般式(3−5)で表される化合物を用いて反応させたことで、一般式(5)で表されるトリフェニルアミン誘導体(HTM−11)を得た。
また、積層型電子写真感光体を製造する際に、一般式(5)で表されるトリフェニルアミン誘導体(HTM−11)を正孔輸送剤として用いた。
それ以外は、実施例1と同様に、トリフェニルアミン誘導体及び積層型電子写真感光体の製造を行って評価した。得られた結果を表1に示す。
Figure 2015027962
Figure 2015027962
[比較例4]
比較例4では、トリフェニルアミン誘導体の製造における反応式(1−1)で表される反応を行う際に、一般式(2−1)で表される化合物の代わりに、一般式(2−9)で表される化合物を用いると共に、一般式(3−1)で表される化合物の代わりに、一般式(3−5)で表される化合物を用いて反応させたことで、一般式(6)で表されるトリフェニルアミン誘導体(HTM−12)を得た。
また、積層型電子写真感光体を製造する際に、一般式(6)で表されるトリフェニルアミン誘導体(HTM−12)を正孔輸送剤として用いた。
それ以外は、実施例1と同様に、トリフェニルアミン誘導体及び積層型電子写真感光体の製造を行って評価した。得られた結果を表1に示す。
Figure 2015027962
Figure 2015027962
[比較例5]
比較例5では、トリフェニルアミン誘導体の製造における反応式(1−1)で表される反応を行う際に、一般式(2−1)で表される化合物の代わりに、一般式(2−10)で表される化合物を用いて、一般式(7)で表されるトリフェニルアミン誘導体(HTM−13)を得た。
また、積層型電子写真感光体を製造する際に、一般式(7)で表されるトリフェニルアミン誘導体(HTM−13)を正孔輸送剤として用いた。
それ以外は、実施例1と同様に、トリフェニルアミン誘導体及び積層型電子写真感光体の製造を行って評価した。得られた結果を表1に示す。
Figure 2015027962
Figure 2015027962
Figure 2015027962
[実施例9]
実施例9では、以下のように、単層型電子写真感光体を製造して、評価した。
1.単層型電子写真感光体の製造
容器内に、電荷発生剤としての一般式(22)で表される無金属フタロシアニン(CGM−2)のX型結晶5重量部と、一般式(8)で表される正孔輸送剤(HTM−1)80重量部と、一般式(23)で表される電子輸送剤(ETM−1)50重量部と、ポリカーボネート樹脂100重量部と、溶剤としてのテトラヒドロフラン800重量部とを投入して混合した。次に、混合物をボウルミルで50時間分散し、感光層用塗布液を得た。
次に、直径30mm、長さ238.5mmのアルミニウム基体(支持基体)の一端を上にして、得られた感光層用塗布液中に5mm/secの速度で浸漬させて感光層用塗布液を塗布した。その後、100℃、30分間の条件で硬化処理を行って、膜厚25μmの感光層を形成し、単層型電子写真感光体を得た。
Figure 2015027962
Figure 2015027962
2.単層型電子写真感光体の評価
<電気的特性の評価>
得られた単層型電子写真感光体の残留電位を評価した。すなわち、単層型電子写真感光体の表面を約+700Vに帯電させた状態で、ハロゲンランプの白色光からバンドパスフィルターを用いて取り出した波長780nmの単色光(半値幅20nm、光強度1.5μJ/m2)を感光体表面に照射し(照射時間1.5秒)、露光開始から0.5秒経過した時点での表面電位を残留電位VLとして測定した。測定した結果を表2に示す。
<結晶化の評価>
得られた単層型電子写真感光体の表面における結晶化の有無を評価した。
すなわち、実施例1と同様に、光学顕微鏡を用いて、単層型電子写真感光体の表面における結晶の有無を評価した。得られた結果を表2に示す。
[実施例10]
実施例10では、電子輸送剤として、ETM−1の代わりに一般式(24)で表される化合物(ETM−2)を用いたほかは、実施例9と同様に単層型電子写真感光体を製造し、評価した。得られた結果を表2に示す。
Figure 2015027962
[実施例11]
実施例11では、電荷発生剤として、CGM−2の代わりに、上述した一般式(15)で表される化合物(CGM−1)を用いたほかは、実施例10と同様に単層型電子写真感光体を製造し、評価した。得られた結果を表2に示す。
[実施例12〜14]
実施例12〜14では、正孔輸送剤として、HTM−1の代わりに、上述した一般式(9)で表される化合物(HTM−2)を用いたほかは、実施例9〜11と同様に単層型電子写真感光体をそれぞれ製造し、評価した。得られた結果を表2に示す。
[比較例6〜8]
比較例6〜18は、正孔輸送剤として、HTM−1の代わりに、上述した一般式(4)で表されるトリフェニルアミン誘導体HTM−10を用いたほか、実施例9〜11と同様に単層型電子写真感光体をそれぞれ製造し、評価した。得られた結果を表2に示す。
[比較例9〜11]
比較例9〜11は、正孔輸送剤として、HTM−1の代わりに、上述した一般式(5)で表されるトリフェニルアミン誘導体HTM−11を用いたほか、実施例9〜11と同様に単層型電子写真感光体をそれぞれ製造し、評価した。得られた結果を表2に示す。
Figure 2015027962
以上、表1および表2に示す結果により、本発明によれば、トリフェニルアミン誘導体において、末端アリール基のパラ位に所定の炭素数のアルキル基又はアルコキシ基を導入することにより、常温で優れた電気的特性を有するのみならず、低温においても高い感度が得られたことが理解できる。従って、電子写真感光体を正孔輸送剤として用いた場合に、常温だけではなく低温においても良好な電気的特性を有する電子写真感光体を提供することができる。
本発明によるトリフェニルアミン誘導体は、感光体に適用することができる。また、本発明による電子写真感光体は、複合機等の画像形成装置に適用することができる。
10 単層型電子写真感光体
11 基体
12 感光層
13 電荷発生層
14 電荷輸送層
15 中間層
20 積層型電子写真感光体
21 基体
22 感光層
23 中間層

Claims (6)

  1. 一般式(1)で表されるトリフェニルアミン誘導体。
    Figure 2015027962
    (前記一般式(1)中、R1、R2及びR3は、それぞれ独立しており、水素原子、炭素数1から4のアルキル基もしくは炭素数1から4のアルコキシ基であり、又はR1及びR2は炭素数3から5のアルキル環を形成し、R4は炭素数1から4のアルキル基又はアルコキシ基である。ただし、R4はメチル基でR3は水素であり、且つR1及びR2のいずれも水素原子である場合と、R4はメチル基でR3は水素であり、且つR1及びR2の一方がパラ位におけるメチル基で他方が水素である場合とを除く。)
  2. 前記一般式(1)において、R1及びR2は互いに異なっている、請求項1に記載のトリフェニルアミン誘導体。
  3. 請求項1に記載のトリフェニルアミン誘導体の製造方法であって、
    反応式(1)で表される反応を行う工程を含む、トリフェニルアミン誘導体の製造方法。
    Figure 2015027962
    (前記反応式(1)中、R1、R2及びR3は、それぞれ独立しており、水素原子、炭素数1から4のアルキル基もしくは炭素数1から4のアルコキシ基であり、又はR1及びR2は炭素数3から5のアルキル環を形成し、R4は炭素数1から4のアルキル基又はアルコキシ基である。ただし、R4はメチル基でR3は水素であり、且つR1及びR2のいずれも水素原子である場合と、R4はメチル基でR3は水素であり、且つR1及びR2の一方がパラ位におけるメチル基で他方が水素である場合とを除く。Xはハロゲン元素である。)
  4. 前記反応式(1)で表される反応において、触媒としてパラジウム化合物を使用する、請求項3に記載のトリフェニルアミン誘導体の製造方法。
  5. 前記反応式(1)で表される反応を塩基の存在下で行う、請求項3又は請求項4に記載のトリフェニルアミン誘導体の製造方法。
  6. 請求項1又は請求項2に記載のトリフェニルアミン誘導体を含有する、電子写真感光体。
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