JP2015027313A - 放射線撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性に優れた放射線撮影装置を提供する。
【解決手段】本発明は、術者がコリメータ3aの開度調整を行わないでも撮影が可能となるように構成されている。すなわち、コリメータ制御部18bは、撮影様式に関連づけられて記憶されている入射範囲や撮影距離の情報を基にしてFPD4の入射範囲のみに放射線が照射されるようにコリメータ駆動機構18aを制御する。これにより、術者がコリメータ3aの開度調整を行わなくても被検体Mが無用な被曝に晒されることがない。本発明によれば、コリメータ3aの開度の手動調節が省かれ、操作性に優れた放射線撮影装置が提供できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、放射線を照射して被検体のイメージングを行う放射線撮影装置に係り、特に放射線照射範囲を調節するコリメータを備えた放射線撮影装置に関する。
医療機関には放射線を照射して被検体Mのイメージングを行う放射線撮影装置が配備されている。このような放射線撮影装置は、図9に示すように放射線を照射する放射線源53と、放射線を検出するFPD54とを備えている。放射線源53とFPD54との間には被検体Mを載置する天板52が備えられている(例えば、特許文献1参照)。
放射線源53には、放射線の照射範囲を制限するコリメータ53aが付設されている。放射線源53から発した放射線は、このコリメータ53aを通過することで広がりが制限されて被検体Mに照射されることになる。このコリメータ53aは開閉ができるようになっており、このときの開度は、コリメータ制御部53bにより制御されている。
また、従来の放射線撮影装置は、天板52を床面に対して上下に移動できるようになっている。このときFPD54は天板52に追従して上下動する。しかし、放射線源53は、天板52に追従して移動せず、天板52を移動させると、天板52と放射線源53との距離が変化する。
放射線源53から放射される放射線は、コーン状に広がるので、天板52を放射線源53に近づけると、FPD上で放射線が入射する範囲(照射範囲)が狭くなる。逆に、天板52を放射線源53から遠ざけると、FPD上の照射範囲が広くなる。このように天板52が上下動に伴い照射範囲が変動してしまうのでは、被検体の関心部位を的確に撮影することができない。
そこで従来の構成では、天板52の移動に合わせてコリメータ53aを自動制御するようにしている。すなわち、天板52には天板52と検査室の床面との距離を測定する測定装置が備えられている。これにより天板52の上下動に伴って変動する放射線源53からFPD54までの距離(撮影距離)を求めることができる。コリメータ制御部53bは、撮影距離に応じてコリメータ53aを開閉する。具体的には、撮影距離が短くなると、コリメータ53aは開くように制御され、撮影距離が長くなると、コリメータ53aは閉じるように制御される。このようにすることで、天板52の移動に関わらず放射線がFPD54の同じ範囲に入射するようになる。
特開2005−31323号公報
しかしながら、従来構成によれば、次のような問題点がある。
すなわち、従来構成によれば、撮影の様式や装置構成によってはコリメータの自動制御ができないという問題点がある。
従来方法によれば、採用できる撮影様式は限られている。例えば、天板52に載置された被検体Mに対して放射線を斜め方向から照射しようとする場合は、天板52とFPD54との位置関係が定まらない。また、車いすに載置された被検体Mに対して撮影を行う場合は、そもそも撮影に天板52を使用しない。このように、撮影様式によっては天板52と床面との距離を測定しても放射線源53からFPD54までの距離を知ることができない場合がある。このような撮影ではコリメータの自動制御ができない。
自動制御ができない撮影については術者が手動でコリメータを調節する必要がある。このコリメータの調節は被写体に投影された光照射野を確認しながら操作するため、操作が煩雑となる。
本発明は、この様な事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、操作性に優れた放射線撮影装置を提供することにある。
本発明は上述の課題を解決するために次のような構成をとる。
すなわち、本発明に係る放射線撮影装置は、放射線を照射する放射線源と、被検体を透過してきた放射線を検出する検出手段と、放射線源から照射される放射線の広がりを制限するコリメータと、コリメータの開度を変更するコリメータ駆動手段と、術者に撮影様式を設定させる入力手段と、被検体の撮影時の検出手段に放射線が入射する範囲である入射範囲、および被検体の撮影時における放射線源と検出手段との距離である撮影距離の少なくともいずれか一方を撮影様式に関連づけて情報として記憶する記憶手段と、情報を基に術者が設定した撮影様式に応じて、検出手段の入射範囲のみに放射線が照射されるようにコリメータ駆動手段を制御するコリメータ制御手段を備えることを特徴とするものである。
[作用・効果]本発明は、術者がコリメータの開度調整を行わないでも撮影が可能となるように構成されている。すなわち、コリメータの開度を調整するコリメータ制御手段は、術者が選択した撮影様式に応じてコリメータの開度を自動で調節するのである。具体的には、コリメータ制御手段は、撮影様式に関連づけられて記憶されている入射範囲や撮影距離の情報を基にして検出手段の入射範囲のみに放射線が照射されるようにコリメータ駆動手段を制御する。これにより、術者がコリメータの開度調整を行わなくても適切にコリメータが絞られるので、被検体が無用な被曝に晒されることがない。本発明によれば、コリメータの開度の手動調節が省かれ、操作性に優れた放射線撮影装置が提供できる。
また、上述の放射線撮影装置において、入力手段は、入射範囲をも設定可能となっており、コリメータ制御手段は、記憶手段が記憶する撮影距離と、術者が設定した入射範囲とを基にコリメータ駆動手段を制御すればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の放射線撮影装置の一例を示すものとなっている。検出手段の入射範囲が手動で設定できるように構成すれば、検査の目的に応じてより柔軟に撮影条件を変更することができる放射線撮影装置が提供できる。
また、上述の放射線撮影装置において、入力手段は、撮影距離をも設定可能となっており、コリメータ制御手段は、記憶手段が記憶する入射範囲と、術者が設定した撮影距離とを基にコリメータ駆動手段を制御すればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の放射線撮影装置の一例を示すものとなっている。検出手段の撮影距離が手動で設定できるように構成すれば、検査の目的に応じてより柔軟に撮影条件を変更することができる放射線撮影装置が提供できる。
本発明は、術者がコリメータの開度調整を行わないでも撮影が可能となるように構成されている。すなわち、コリメータの開度を調整するコリメータ制御手段は、術者が選択した撮影様式に応じてコリメータの開度を自動で調節するのである。具体的には、コリメータ制御手段は、撮影様式に関連づけられて記憶されている入射範囲や撮影距離の情報を基にして検出手段の入射範囲のみに放射線が照射されるようにコリメータ駆動手段を制御する。これにより、術者がコリメータの開度調整を行わなくても適切にコリメータが絞られるので、被検体が無用な被曝に晒されることがない。本発明によれば、コリメータの開度の手動調節が省かれ、操作性に優れた放射線撮影装置が提供できる。
実施例1に係る放射線撮影装置の構成を説明する機能ブロック図である。 実施例1に係るコリメータの構成を説明する斜視図である。 実施例1に係るテーブルを説明する模式図である。 実施例1に係る入射範囲を説明する模式図である。 実施例1に係る撮影距離を説明する模式図である。 実施例1に係る放射線撮影装置の動作を説明するフローチャートである。 実施例1に係るコリメータ開度の算出方法を説明する模式図である。 実施例1に係るX線管位置の微調整について説明する模式図である。 従来構成の放射線撮影装置を説明する模式図である。
以降、本発明の実施例を説明する。実施例におけるX線は、本発明の放射線に相当する。また、FPDは、フラット・パネル・ディテクタの略である。
<X線撮影装置の全体構成>
まず、実施例1に係るX線撮影装置1の構成について説明する。X線撮影装置1は、立位の被検体Mの撮影を行うように構成されており、図1に示すように、床面から鉛直方向に伸びた支柱2と、X線を照射するX線管3と、支柱2に支持されるFPD4と、鉛直方向に伸びるとともに天井に支持されている懸垂支持体7を有している。懸垂支持体7は、X線管3を懸垂支持するものである。X線管3は、本発明の放射線源に相当する。FPD4は、本発明の検出手段に相当する。
FPD4は、支柱2に対し鉛直方向にスライドすることができる。また、懸垂支持体7は、鉛直方向に伸縮自在となっており、懸垂支持体7の伸縮に伴ってX線管3の鉛直方向における位置が変更される。FPD4の支柱2に対する鉛直方向の移動は、両者2,4の間に設けられたFPD移動機構15により実行される。したがって、鉛直方向は、X線管3・FPD4の移動方向mとなっている。これは、FPD移動制御部16により制御される。FPD4は、被検体Mを透過してきたX線を検出することができる。
X線管3の移動について説明する。X線管3は、懸垂支持体7に設けられたX線管移動機構13により行われる。X線管移動制御部14は、X線管移動機構13を制御する目的で設けられている。X線管3は、X線管移動機構13により(1)鉛直方向(移動方向m),(2)FPD4に対する接近・離反方向、(3)X線管3からFPD4に向かう照射方向と直交する水平の方向(直交方向n:図1における紙面貫通方向、被検体Mの体側方向)に移動する。X線管3が鉛直方向に移動する場合、懸垂支持体7は、伸縮することになる。照射方向、移動方向、直交方向nは、いずれも互いに直交する。
X線撮影装置1に設けられるコリメータ3aについて説明する。コリメータ3aは、X線管3に付設されており、X線管3から照射されるX線の広がりを制限して、4角錐形状(コーン状)のX線ビームBとするものである。このコリメータ3aは、X線管3を移動・回転させるとこれに追従して移動・回転する。
このコリメータ3aの詳細について説明する。コリメータ3aは、図2に示すように、中心軸Cを基準として鏡像対称に移動する1対のリーフ3bを有し、同じく中心軸Cを基準として鏡像対称に移動するもう1対のリーフ3bを備えている。このコリメータ3aは、リーフ3bを移動させることで、FPD4が有する検出面4aの全面にコーン状のX線ビームBを照射させることもできれば、たとえば、FPD4の一部分だけにファン状のX線ビームBを照射させることもできる。なお、中心軸Cは、X線ビームBの中心を示す軸ともなっている。なお、リーフ3bの対の一方は、4角錐形状となっているX線ビームの移動方向mの広がりを調整するものであり、もう一方のリーフ3bの対は、X線ビームの直交方向nの広がりを調整するものである。コリメータ3aの開度の変更は、コリメータ駆動機構18aが行う。コリメータ制御部18bは、コリメータ駆動機構18aを制御するものである。また、コリメータ3aを鏡像対称に移動させる構成とせずに、一対のリーフ3bが独立に移動する構成としてもよい。コリメータ駆動機構18aは、本発明のコリメータ駆動手段に相当する。コリメータ制御部18bは、本発明のコリメータ制御手段に相当する。
コリメータ制御部18bは、記憶部37に記憶された入射範囲、撮影距離を示す情報を基に術者が設定した撮影様式に応じて、FPD4における所定の入射範囲のみにX線が照射されるようにコリメータ駆動機構18aを制御する。コリメータ制御部18bの具体的動作については、後述のものとする。記憶部37は、本発明の記憶手段に相当する。
X線管回転機構21は、X線管3を回転させる目的で設けられている。X線管回転機構21がX線管3を回転させるときの回転軸は、X線管3から照射されるX線ビームの中心軸Cおよび鉛直方向と直交するとともに、X線管3の焦点p(図5参照)を通過する軸である。X線管回転制御部22は、X線管回転機構21を制御する目的で設けられている。
X線管制御部6は、X線管3の管電圧、管電流やX線の照射時間を制御するものである。X線管制御部6は、所定の管電流・管電圧・パルス幅で放射線を出力するようにX線管3を制御する。管電流等のパラメータは、記憶部37に記憶されている。
FPD4は、X線を検出する検出面4a(図1参照)を有している。検出面4aは、鉛直方向に起立してX線撮影装置1に配置されている。これにより、起立した被検体Mを効率的に撮影できるようになっている。検出面4aは、X線管3のX線照射口に面するように配置されている。いいかえれば、検出面4aは、直交方向n,移動方向mの2方向がなす平面に沿って配置されている。また、検出面4aは、矩形となっており、1辺が直交方向nに、その1辺と直交する他の1辺が移動方向mに一致している。
記憶部37が記憶するテーブルTについて説明する。記憶部37は、図3に示すように撮影部位と各種撮影条件とが関連したテーブルTを記憶している。このテーブルTは、各撮影部位を撮影する場合における各種撮影条件を表にしたものである。テーブルTの撮影部位には、腹部・腰部などの被検体Mの部位が設定されている。そして、各撮影部位についてのX線管3の制御条件や位置に関する条件が撮影に先立って予めテーブル化されている。
図3における「X線管制御条件」は、管電流・管電圧・パルス幅などのX線管3に関する制御条件を表しており、X線管制御部6は、この制御条件に基づいて動作する。また、図3における「X線管の位置」は、X線管3の空間的位置を表しており、X線管移動制御部14は、この制御条件に基づいて動作する。同様に、「撮影方向」は、X線管3の傾斜角度を表しており、X線管回転制御部22は、この制御条件に基づいて動作する。
図3における「入射範囲」について説明する。入射範囲とは、FPD4がX線を受光する入射面における一部分を表しており、具体的には、図4のRに示すような矩形の部分である。領域Rの横方向の幅をL1とし、縦方向の幅をL2とする。記憶部37が記憶するテーブルTにはこのL1とL2を示す数値が記憶されている。
図3における「撮影距離」について説明する。撮影距離とは、図5のDで示すように、X線管3の焦点pからFPD4の入射面までの距離である。焦点pは、X線管3におけるX線の発生点を意味している。X線は焦点pを原点として放射状に広がることになる。撮影距離は、撮影部位ごとに予め求められた値であり、X線管の位置と撮影方向とにより幾何学的に算出できる。
画像生成部11は、FPD4から出力された検出データを組み立てて、被検体Mの投影像が写りこんでいる画像P0を生成する。
操作卓38は、術者の各指示を入力させる目的で設けられており、術者は、操作卓38を通じて撮影様式を設定させることができる。記憶部37は、後述の入射範囲、撮影距離などのX線撮影に用いられる各種パラメータを撮影様式に関連づけて記憶する。なお、X線撮影装置1は、図1に示すように、各部6,14,16,11,18b,22を統括的に制御する主制御部41を備えている。この主制御部41は、CPUによって構成され、種々のプログラムを実行することにより、各部を実現している。また、上述の各部は、それらを担当する演算装置に分割されて実行されてもよい。表示部39は、撮影された画像P0を表示させる目的で設けられている。操作卓38は、本発明の入力手段に相当する。
<X線撮影装置の動作>
次に、X線撮影装置1の動作について説明する。X線撮影装置1で被検体Mの撮影を行うには、図6に示すように、まず、被検体Mが装置に載置され(載置ステップS1),操作卓38を通じて撮影様式が選択される(選択ステップS2)。続いて、選択された撮影様式に応じてコリメータ3aの開度が自動調整され(コリメータ制御ステップS3),X線管3に設けられた光源より可視光が点灯される(可視光点灯ステップS4)。そして、可視光線に基づいてFPD4の位置が調整され(FPD位置調整ステップS5),X線管の位置が微調整される(X線管微調整ステップS6)。最後に、X線管3からX線が照射され、撮影が実行される(X線照射ステップS7)。以降、各ステップの詳細について順を追って説明する。
<載置ステップS1,選択ステップS2>
まず、X線撮影装置1に被検体Mが載置される(図1参照)。その後、術者が操作卓38の画面上に表示された撮影様式(プログラム)の種類の1つを選択する。操作卓38には、図3の最左欄に示すような被検体Mの部位の種類が表示されており、術者はこのうちの1つを選択することができる。術者が操作卓38を通じてプログラムの1つを選択すると、X線撮影装置1の制御に係る各部6,14,16,18b,22は、選択された被検体部位に対応した制御条件を記憶部37より読み出して動作する。
<コリメータ制御ステップS3>
術者の操作卓38を通じた入力が終了すると、コリメータ制御部18bは、選択された被検体部位に対応した入射範囲L1,L2および撮影距離Dを記憶部37より読み出す(図4,図5参照)。そして、コリメータ制御部18bは、これらより適切なコリメータ3aの開度を算出する。具体的には、コリメータ制御部18bは、コリメータ3aの開度を次のような数式で算出する。
k1=L1・d/D
k2=L2・d/D
上述の数式において、k1はFPD4の横方向についてのX線ビームの広がりを制御するリーフ3bの開度を意味し(図2参照),k2はFPD4の縦方向についてのX線ビームの広がりを制御するリーフ3bの開度を意味している。また、式中のdは、X線管3の焦点pからコリメータ3aまでの距離を表しており(図7参照),この値は設定値として記憶部37に記憶されている。また、上記数式を構成する各パラメータは、視覚的には図7に示されている。なお、図7は例として横方向の開度k1と入射範囲L1との関係について説明している。縦方向の開度k2についても入射範囲L2との関係において図7と同様の幾何学的関係を有する。
コリメータ制御部18bは、算出した開度k1,k2に基づいてコリメータ駆動機構18aを制御し、コリメータ3aの開度が調節される。
<可視光点灯ステップS4>
コリメータ3aの開度が調節されると、X線管制御部6は、X線管3に付属の可視光源をオンする。可視光源から放射される可視光は、X線管3に付属のミラーにより反射され、X線管3の焦点pを中心として広がり、コリメータ3a側に出射する。そして、可視光はコリメータ3aにより広がりが制限されて、被検体Mの一部を照らす。術者は、この可視光の照射範囲を視認することで肉眼で観察できないX線の照射範囲をX線照射前に知ることができる。
<FPD位置調整ステップS5>
術者は、被検体MおよびFPD4を照らす可視光を視認しながら、操作卓38を通じてFPD4の位置調整を行う。このとき、術者の指示は、操作卓38を通じて、FPD移動制御部16に入力される。FPD移動制御部16は、この入力に従ってFPD移動機構15を制御して、FPD4を移動させる。このようにして、X線管3から照射される可視光の全てがFPD4に受光する位置にFPD4が移動される。しかし実際には、FPD4とX線管3との間には被検体Mが載置されているので、可視光の一部はFPD4ではなく被検体Mを照らすことになる。
<X線管微調整ステップS6>
術者は、被検体MおよびFPD4を照らす可視光を視認しながら、操作卓38を通じてX線管3の位置を微調整する。これにより、図8に示すようにX線管3がFPD4に対して接近させたり遠ざけたりされる。これに伴って、FPD4の検出面上における可視光の当たる領域の位置と範囲とが微調整される。この調整は、術者が手動で行うコリメータ3aの開度調整とは異なり、術者にとってさほど煩雑な操作とならない。さらに、FPD4での可視光の当たる領域の範囲が撮影様式として記憶された入射範囲L1,L2と同じ範囲となるようX線管3の位置を調整すると、撮影様式として記憶された撮影距離Dと同じ位置関係に焦点pとFPD4の位置を配置することができる。
<X線照射ステップS7>
術者が操作卓38を通じてX線照射の開始を指示すると、X線管制御部6は、X線管3に付属の可視光源をオフするとともにX線管3にX線を照射させる指示を与える。このとき、X線管制御部6は、選択された被検体部位に対応したX線管制御条件でX線管3を制御することになる。X線管3から照射されたX線は、コリメータ3aによりコリメートされたあと被検体Mを透過しFPD4に入射する。このときFPD4にX線が入射する範囲は、テーブルTが指定した入射範囲と一致している。つまり、FPD4の入射範囲L1,L2のみにX線が照射されることになる。FPD4は、X線を検出して検出信号を画像生成部11に出力する。画像生成部11は、検出信号を画像P0に組み立てる。画像P0が表示部39に表示されて撮影動作は終了となる。
以上のように、本発明は、術者がコリメータ3aの開度調整を行わないでも撮影が可能となるように構成されている。すなわち、コリメータ3aの開度を調整するコリメータ制御部18bは、術者が選択した撮影様式に応じてコリメータ3aの開度を自動で調節するのである。具体的には、コリメータ制御部18bは、撮影様式に関連づけられて記憶されている入射範囲や撮影距離の情報を基にしてFPD4の入射範囲のみに放射線が照射されるようにコリメータ駆動機構18aを制御する。これにより、術者がコリメータ3aの開度調整を行わなくても適切にコリメータ3aが絞られるので、被検体Mが無用な被曝に晒されることがない。本発明によれば、コリメータ3aの開度の手動調節が省かれ、操作性に優れた放射線撮影装置が提供できる。
また、FPD4での可視光の当たる領域の範囲が撮影様式として記憶された入射範囲L1,L2と同じ範囲となるようX線管の位置を調整することで、撮影様式として記憶された撮影距離Dが再現される。これにより撮影距離の検出機構がない装置および撮影距離の測定不能な撮影において、別途設けられたメジャーなどの別手段により撮影距離を測定する必要がなくなり,操作者の負担は大幅に低減される。
本発明は、上述の構成に限られず、下記のように変形実施することができる。
(1)上述の実施例では、記憶部37は、撮影部位と関連づけて入射範囲L1,L2を記憶していたが、本発明はこの構成に限られない。すなわち、入射範囲L1,L2を記憶部37に記憶させず、術者に入射範囲の設定をさせるような構成としても良い。この変形例の場合、操作卓38は、入射範囲が設定可能となっている。つまり、図6に示す選択ステップS2において、術者は選択ステップS2において、撮影に適した入射範囲を操作卓38から選択して入力することになる。コリメータ制御部18bは、術者が設定した入射範囲L1,L2を基にコリメータ駆動機構18aを制御することになる。なお、コリメータ制御部18bが記憶部37より撮影部位に関連づけられた撮影距離Dを読み出す構成は、上述の実施例と同様である。本変形例のように、FPD4の入射範囲が手動で設定できるように構成すれば、検査の目的に応じてより柔軟に撮影条件を変更することができる放射線撮影装置が提供できる。
(2)上述の実施例では、記憶部37は、撮影部位と関連づけて撮影距離Dを記憶していたが、本発明はこの構成に限られない。すなわち、撮影距離Dを記憶部37に記憶させず、術者に撮影距離Dの設定をさせるような構成としても良い。この変形例の場合、操作卓38は、撮影距離が設定可能となっている。つまり、図6に示す選択ステップS2において、術者は選択ステップS2において、撮影に適した撮影距離を操作卓38から選択して入力することになる。コリメータ制御部18bは、術者が設定した撮影距離Dを基にコリメータ駆動機構18aを制御することになる。なお、コリメータ制御部18bが記憶部37より撮影部位に関連づけられた入射範囲L1,L2を読み出す構成は、上述の実施例と同様である。本変形例のように、FPD4の撮影距離が手動で設定できるように構成すれば、検査の目的に応じてより柔軟に撮影条件を変更することができる放射線撮影装置が提供できる。
(3)上述した実施例は、医用の装置であったが、本発明は、工業用や、原子力用の装置に適用することもできる。
(4)上述した実施例のいうX線は、本発明における放射線の一例である。したがって、本発明は、X線以外の放射線にも適応できる。
D 撮影距離
L1,L2 入射範囲
3 X線管(放射線源)
4 FPD(検出手段)
3a コリメータ
18a コリメータ駆動機構(コリメータ駆動手段)
18b コリメータ制御部(コリメータ制御手段)
37 記憶部(記憶手段)
38 操作卓(入力手段)

Claims (3)

  1. 放射線を照射する放射線源と、
    被検体を透過してきた放射線を検出する検出手段と、
    前記放射線源から照射される放射線の広がりを制限するコリメータと、
    前記コリメータの開度を変更するコリメータ駆動手段と、
    術者に撮影様式を設定させる入力手段と、
    被検体の撮影時の前記検出手段に放射線が入射する範囲である入射範囲、および被検体の撮影時における前記放射線源と前記検出手段との距離である撮影距離の少なくともいずれか一方を撮影様式に関連づけて情報として記憶する記憶手段と、
    前記情報を基に術者が設定した撮影様式に応じて、前記検出手段の前記入射範囲のみに放射線が照射されるように前記コリメータ駆動手段を制御するコリメータ制御手段を備えることを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 請求項1に記載の放射線撮影装置において、
    前記入力手段は、前記入射範囲をも設定可能となっており、
    前記コリメータ制御手段は、前記記憶手段が記憶する前記撮影距離と、術者が設定した前記入射範囲とを基に前記コリメータ駆動手段を制御することを特徴とする放射線撮影装置。
  3. 請求項1に記載の放射線撮影装置において、
    前記入力手段は、前記撮影距離をも設定可能となっており、
    前記コリメータ制御手段は、前記記憶手段が記憶する前記入射範囲と、術者が設定した前記撮影距離とを基に前記コリメータ駆動手段を制御することを特徴とする放射線撮影装置。
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