JP2015026502A - 電気コネクタ及び基板ユニット - Google Patents

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▲高▼橋 幸紀
幸紀 ▲高▼橋
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Abstract

【課題】電気コネクタの接点部における外部導体との摺動量を多く確保する。
【解決手段】第1外部導体に接続される接続部36と、第2外部導体に接触される接点部44が、ばね部40により導通される。接続部36及び接点部44の少なくとも一方は、ずらし部により、ばね部40の延在方向の中心線からずれている。
【選択図】図1

Description

本願の開示する技術は電気コネクタ及び基板ユニットに関する。
板ばね材を折り曲げ成形することにより、弾性部、接触部及び凸部を備えたピン本体を形成した接触ピンがある(たとえば、特許文献1参照)。
特開2010−212079号公報
電気コネクタにおいて、外部導体との接点部が外部導体に対し摺動すると、接点部がワイピングされる。
本願の開示技術は、電気コネクタの接点部における外部導体との摺動量を多く確保することが目的である。
本願の開示する技術によれば、第1外部導体に接続される接続部と、第2外部導体に接触される接点部が、ばね部により導通される。接続部及び接点部の少なくとも一方は、ずらし部により、ばね部の延在方向の中心線からずれている。
電気コネクタの接点部における外部導体との摺動量を多く確保できる。
第1実施形態のバッテリコネクタのコンタクトを示す斜視図である。 第1実施形態のバッテリコネクタのコンタクトを示す斜視図である。 第1実施形態のバッテリコネクタのコンタクトを成形前の板状部材として示す斜視図である。 第1実施形態の基板ユニットを示す斜視図である。 第1実施形態の基板ユニットを示す斜視図である。 第1実施形態のバッテリコネクタのコンタクトを変形前の状態で示す図1の6A−6A線断面図である。 第1実施形態のバッテリコネクタのコンタクトを変形前の状態で示す図6Aの6B−6B線断面図である。 第1実施形態のバッテリコネクタのコンタクトを部分的に変形した状態で示す一部破断斜視図である。 第1実施形態のバッテリコネクタのコンタクトを部分的に変形した状態で示す一部破断斜視図である。 第1実施形態のバッテリコネクタのコンタクトを部分的に変形した状態で示す一部破断斜視図である。 第1実施形態のバッテリコネクタのコンタクトを変形途中の状態で図6Aと同様の断面で示す断面図である。 第1実施形態のバッテリコネクタのコンタクトを変形途中の状態で図6Bと同様の断面で示す断面図である。 第1実施形態のバッテリコネクタのコンタクトを変形した状態で図6Aと同様の断面で示す断面図である。 第1実施形態のバッテリコネクタのコンタクトを変形した状態で図6Bと同様の断面で示す線断面図である。
第1実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
図4及び図5には、第1実施形態のバッテリコネクタ10が取り付けられた基板ユニット16が斜視図で示されている。図1及び図2には、バッテリコネクタ10のコンタクト12が斜視図にて示されている。基板ユニット16は、絶縁性の材料によって板状に形成され、電気素子や接続端子等が設けられた基板本体18を有している。バッテリコネクタ10は、複数(図示の例では4つ)のコンタクト12を内部に収容するハウジング14を有している。基板ユニット16は、このバッテリコネクタ10が、基板本体18に取り付けられた構造である。
以下において、コンタクト12の上方向を矢印UPで、手前方向を矢印FRで、幅方向を矢印Wでそれぞれ示す。これらの「上方向」、「手前方向」及び「幅方向」は、説明の便宜のための方向であり、実際のコンタクト12の使用状態や、基板本体18への取付状態を制限するものではない。なお、手前方向の反対方向が「奥方向」である。また、コンタクト12の上方向、手前方向及び幅方向は、バッテリコネクタ10(ハウジング14)の上方向、手前方向及び幅方向と同じである。
コンタクト12は、図3に示すように、所定の形状とされた金属製(たとえば銅製)の板状部材20を所定位置で折り曲げることで形成されている。図3では、折り曲げ前の板状部材20を実線で示し、折り曲げ後の板状部材20(コンタクト12)を部分的に二点鎖線で示している。
コンタクト12は、本実施形態では略四角筒状に形成された導体部22を有している。図3から分かるように、導体部22は、板状部材20の長方形部24を所定の折り曲げ線28で折り曲げることにより形成されている。長方形部24を折り曲げ線28で折り曲げることで、図1及び図2に示すように、導体部22は、下板部30、側板部32及び上板部34を有する形状となる。
導体部22は、具体的には、下板部30の幅方向両側から立ち上がる2枚の側板部32を有し、さらに、側板部32のそれぞれから、互いに接近する方向に曲げられた2枚の上板部34を有している。2枚の上板部34の先端34Tは離間しており、隙間G1が生じている
下板部30の奥側には、接続部36が形成されている。接続部36は、下板部30よりも幅の狭い板状に形成されており、下板部30の奥側の辺から立ち上がっている。
接続部36の上端からは、接続部側ずらし部38が延出され、さらに、接続部側ずらし部38からばね部40が延出されている。接続部側ずらし部38の形状については後述する。
図3にも詳細に示すように、ばね部40は、成形前の板状部材20では、長方形部24よりも幅が狭く、且つ幅方向に交互に蛇行する形状であり、それぞれの蛇行部分の間には長手方向の隙間があいている。
そして、接続部36を長方形部24から折り曲げて立ち上げ、さらに、接続部36の上部を折り曲げることで、ばね部40は下板部30と平行に配置される。
図6Aにも示すように、ばね部40の幅方向両側部分40Sは、幅方向中央部分40Cから下方に折り曲げられている。ばね部40の幅方向両側部分40Sの端部40Tは下板部30から離間するように、接続部36の高さが確保されている。これにより、ばね部40の幅方向両側部分40Sと下板部30との間に間隙G2が生じている。
ばね部40の先端からは、接点部側ずらし部42が延出され、さらに接点部側ずらし部42から接点部44が延出されている。接点部側ずらし部42の形状については後述する。
接点部44は、下板部30よりも幅の狭い板状に形成されている。接点部44は、接点部側ずらし部42から連続し、導体部22よりも手前側(矢印FR側)で下板部30と平行な基端部46を有している。
さらに、ばね部40は、基端部46から連続し、手前側(矢印FR方向)に向かうにしたがって下方に傾斜する第1傾斜部48を有している。そして、この第1傾斜部48から折り返されて連続し、奥側(矢印FRと反対方向)に向かうにしたがって下方に傾斜する第2傾斜部52を有している。第1傾斜部48と第2傾斜部52との折り返し部分が、手前側に最も突出した先端部44Tであり、バッテリ92が最初に接触する可能性が高い。なお、バッテリ92は第2外部導体の一例である。
接点部44の第2傾斜部52の先端からは、第2傾斜部52から連続し、導体部22の内側(下板部30の上方)に位置する延長部54が形成されている。延長部54は、下板部30に接触した状態では、接点部44から下板部30を介して、後述するはんだ付け部58までを導通する。
図2の詳細に示すように、本実施形態のコンタクト12では、接続部36とばね部40の間に接続部側ずらし部38が形成されている。接続部側ずらし部38は、接続部36の上端から幅方向に向けて略直角に延在されている。この接続部側ずらし部38により、接続部36の幅方向における中心位置(中心線CL−2)は、ばね部40の延在方向における中心位置(中心線CL−1)よりも幅方向に距離L1だけずれている。
また、本実施形態のコンタクト12では、接点部44とばね部40の間に接点部側ずらし部42が形成されている。接点部側ずらし部42は、ばね部40の先端から、幅方向に向けて略直角に延在されている。この接点部側ずらし部42により、接点部44の幅方向における中心位置(中心線CL−3)は、ばね部40の延在方向における中心位置(中心線CL−1)よりも幅方向に距離L2だけずれている。
本実施形態のコンタクト12は、長手方向に圧縮力を受けることで、全体的に圧縮される。このようにコンタクト12が圧縮されたときの形状変化を、図7〜図9を用いて説明する。
なお、図7〜図9は、コンタクト12における各部位の変形を端的に示すための図であり、実際には、後述するように、各部位の変形が複合して生じる。図7〜図9において、圧縮前のコンタクト12の一部の形状を二点鎖線で示し、圧縮後の形状を実線で示している。また、図7〜図9において、応力が集中する部分にドットを付して網点状に表示している。ただし、変形する部位が、このようにドットを付した部位に制限されるという趣旨ではない。
図7には、コンタクト12が長手方向の圧縮力を受けた場合のばね部40及び接続部側ずらし部38の形状変化が示されている。上記したように、ばね部40は幅方向へ交互に蛇行する形状であり、蛇行部分の間に長手方向の隙間があいているため、長手方向の圧縮力により、全体的に圧縮される。ばね部40の圧縮により、図7に矢印M1で示すように、接点部44が奥側に変位している。
さらに、本実施形態のコンタクト12は、接続部側ずらし部38により、接続部36の幅方向における中心位置(中心線CL−2)は、ばね部40の延在方向における中心位置(中心線CL−1)よりも幅方向に距離L1だけずれている(図2参照)。換言すれば、上記したずれ(距離L1)が生じていない構造と比較して、接続部側ずらし部38は幅方向に長い。このため、接続部側ずらし部38におけるばね部40側の端部38Pが奥側(矢印M1)及び下方(矢印M2)に変位しやすい。
図8には、コンタクト12が長手方向の圧縮力を受けた場合の接続部36の形状変化が示されている。接続部36は、下板部30から立ち上がって上下方向に所定の長さを有しているので、図8に矢印M4で示すように、接続部36の上部が奥側へ変位するように撓みやすい。そして、接続部36の上部が奥側に変位することにより、図8に矢印M1で示すように、接点部44が奥側に変位している。
このように、コンタクト12が長手方向の圧縮力を受けた場合には、ばね部40だけでなく、接続部36及び接続部側ずらし部38も、ばねとして作用する部位、すなわち変形する部位となる。これにより、本実施形態のコンタクト12では、長手方向の圧縮力に対するばね長が、接続部36や接続部側ずらし部38が形成されていない構造と比較して長く確保されている。
また、ばね部40は全体として湾曲し、ばね部40の手前側が下方に変位する。これにより、図7に矢印M2で示すように、接点部42も下方に変位している。
図9には、コンタクト12が長手方向の圧縮力を受けた場合の、接点部側ずらし部42の形状変化が示されている。接点部側ずらし部42により、接点部44の幅方向における中心位置(中心線CL−3)は、ばね部40の延在向における中心位置(中心線CL−1)よりも幅方向に距離L2だけずれている(図1参照)。換言すれば、上記したずれ(距離L2)が生じていない構造と比較して、接点部側ずらし部42は幅方向に長い。このため、接点部側ずらし部42における接点部44側の端部42Pが奥側及び下方に変位しやすい。
図6Bからも分かるように、接点部側ずらし部42は幅方向に延在しているのに対し、接点部44は、端部42Pから手前側に延在している。このため、図9から分かるように、接点部側ずらし部42における接点部44側の端部42Pが奥側に変位すると、接点部44の先端部44T側が奥側だけでなく、図9に矢印M3で示すように、幅方向にも変位する。
図1〜図3に示すように、下板部30(長方形部24)の奥側には、長方形部24の金属板に複数のスリット56(図3参照)を形成することで、はんだ付け部58及び圧入係止部62が形成されている。はんだ付け部58及び圧入係止部62は、奥側に向かって延出された片持ち形状とされている。
はんだ付け部58の先端部60は、下板部30よりも奥側に突出している。また、はんだ付け部58の先端部60は、下板部30よりもさらに下側に位置すると共に下板部30と平行になるように、長手方向の中間部分で曲げられている。図5に示すように、はんだ付け部58の先端部60は、基板本体18に形成されたパッド部64にはんだ付けされる部位である。
図6Bから分かるように、圧入係止部62の一部は、側板部32よりも幅方向外側に突出している。そして、図5に示すように、ハウジング14に形成された圧入溝66に圧入されて係止される。
圧入係止部62の幅方向外側辺には、係止凹部68が形成されている。この係止凹部68に、ハウジング14の係止部が係止されることで、コンタクト12が収容部72内で保持され、抜けが抑制される。
本実施形態のコンタクト12では、接続部36、接続部側ずらし部38、ばね部40、接点部側ずらし部42、接点部44、導体部22、はんだ付け部58及び圧入係止部62が、金属(たとえば銅合金等)により一体成形されている。
図4及び図5に示すように、本実施形態のハウジング14は、1又は複数(図示の例では4つ)のコンタクト12を収容する収容部72を有している。収容部72は、ハウジング14に収容されるコンタクト12の数と同数で、幅方向に一定間隔で形成されている。
収容部72の高さ及び幅は、コンタクト12の高さ及び幅よりわずかに大きくされている。収容部72の奥側からコンタクト12を収容部72内に挿入することが可能である。
収容部72の長さは、コンタクト12の導体部22の長さよりも長く形成されている。ただし、収容部72にコンタクト12が収容された状態で、接続部36及び接点部44がハウジング14から突出するように、ハウジング14の長さが決められている。
収容部72の手前側には、収容部72を部分的に覆うストッパ壁74が形成されている。コンタクト12を収容部72に奥側から挿入すると、接点部側ずらし部42がストッパ壁74に当たり、コンタクト12の挿入が制限されると共にばね部40がわずかに圧縮される。このようにコンタクト12の挿入がストッパ壁74で制限された状態で、接点部44が収容部72の手前側に突出する。
収容部72の奥側には、圧入係止部62が圧入される圧入溝66が形成されている。コンタクト12を収容部72に奥側から挿入すると、挿入途中で、圧入溝66に圧入係止部62が圧入される。そして、ハウジング14の係止部に圧入係止部62の係止凹部68に係止されることで、コンタクト12の挿入方向と反対方向への抜けが抑制される。なお、圧入係止部62は圧入部の一例であり、圧入溝66は被圧入部の一例である。
ハウジング14の側壁76のそれぞれには、補強端子78が取り付けられている。補強端子78は、側壁76の凹部76Bに収容されて固定される固定片80と、この固定片80の下端から、ハウジング14の幅方向外側に延出された端子片82と、を有している。補強端子78によって、バッテリコネクタ10の基板本体18に対する取り付け強度が向上される
図4及び図5に示すように、基板ユニット16は、バッテリコネクタ10が取り付けられる基板本体18を有している。基板本体18には、パッド部64が形成されている。パッド部64には、バッテリコネクタ10が基板本体18に取り付けられた状態で、はんだ付け部58の先端部60がはんだ付けされる。
次に、本実施形態の作用を説明する。
図4及び図5に示すように、本実施形態のバッテリコネクタ10では、複数(図4及び図5の例では4つ)のコンタクト12が、ハウジング14の収容部72にそれぞれ奥側から挿入されて収容される。収容状態では、コンタクト12の圧入係止部62がハウジング14の圧入溝66に圧入される。これにより、コンタクト12が挿入方向と反対方向(奥側)に抜け止めされる。
これにより、コンタクト12が挿入方向と反対方向に抜け止めされた状態を、より確実に維持できる。
コンタクト12が、ハウジング14の収容部72に収容された状態で、収容部72の手前側のストッパ壁74に、コンタクト12の接点部側ずらし部42が当たり、ばね部40がわずかに圧縮される。そして、接点部44が収容部72の手前側に突出し(図4参照)、接続部36が収容部72の奥側に突出している(図5参照)。
そして、図4及び図5に示すように、ハウジング14の収容部72のそれぞれにコンタクト12が収容されたバッテリコネクタ10が、基板本体18に取り付けられる。取付状態では、はんだ付け部58の先端部60が、基板本体18のパッド部64にはんだ付けされる。はんだ付け部58がパッド部64にはんだ付けされることで、バッテリコネクタ10の基板本体18に対する位置ずれが抑制される。
また、はんだ付け部58をパッド部64にはんだ付けすることにより、基板本体18とコンタクト12とを電気的に導通させる。
基板ユニット16にハウジング14が取り付けられた状態で、手前側からは、バッテリ92が接点部44の先端部44Tに接触し、コンタクト12を長手方向に押し込む。このとき、図10A及び図10Bに示すように、ばね部40が長手方向に圧縮される。ばね部40が長手方向に圧縮されることで、接点部44(先端部44T)は奥側に変位する。
なお、図5に示すように、圧入係止部62が圧入溝66に圧入され、圧入係止部62がハウジング14の係止部に係止されている。このため、コンタクト12が上記のように押し込まれても、コンタクト12が挿入方向と反対方向に抜けることは抑制される。
本実施形態のコンタクト12は、ばね部40を有している。図10A及び図10Bにも示すように、コンタクト12が長手方向に押し込まれると、ばね部40が圧縮され、接点部44が矢印M1方向(奥側)へ変位する。また、ばね部40が全体として撓み、接点部44が矢印M2方向(下方)に変位する。すなわち、接点部44は、このように下方に変位することで、バッテリ92に対し接触状態を維持しつつ摺動する。
また、本実施形態のバッテリコネクタ10のコンタクト12では、ばね部40と接続部36との間に接続部側ずらし部38が形成され、接続部3644の中心線CL−2が、ばね部40の中心線CL−1に対し幅方向にずれている(図2に示すずれL1参照)。すなわち、接続部36の中心線CL−2がばね部40の中心線CL−1と一致している構造と比較して、ばね部40と接続部36の間の部分が幅方向に長い。これにより、接続部側ずらし部38がばねとして作用するので、接続部側ずらし部38は、コンタクト12が長手方向に押し込まれたとき、図10Bに示すように撓み変形する。接点部側ずらし部42の変形により、ばね部40側の端部38Pが奥側に変位するので、接点部44は、矢印M3方向(幅方向)にも変位する。
さらに、本実施形態のバッテリコネクタ10のコンタクト12では、ばね部40と接点部44との間に接点部側ずらし部42が形成され、接点部44の中心線CL−3が、ばね部40の中心線CL−1に対し幅方向にずれている(図1に示すずれL2参照)。すなわち、接点部44の中心線CL−3がばね部40の中心線CL−1と一致している構造と比較して、ばね部40と接点部44の間の部分が幅方向に長い。これにより、接点部側ずらし部42がばねとして作用するので、接点部側ずらし部42は、コンタクト12が長手方向に押し込まれたとき、図10Bに示すように撓み変形する。接点部側ずらし部42の変形により、接点部44側の端部42Pが奥側に変位するので、接点部44は、矢印M3方向(幅方向)にも変位する。
図11A及び図11Bに示すように、さらにコンタクト12が長手方向に押し込まれると、接点部44は、矢印M1方向へ変位すると共に、矢印M2方向及び矢印M3方向へもさらに変位する。
このように、本実施形態のバッテリコネクタ10のコンタクト12では、接点部44からバッテリ92に押し込まれたときに、接点部44の矢印M2方向の変位量が多くなることに加えて、矢印M3方向の変位も生じる。したがって、たとえばばね部40の変形のみで接点部44が変位する構造と比較して、接点部44の変位量が多くなる。
そして、バッテリコネクタ10、すなわちハウジング14を介してコンタクト12が取り付けられた本実施形態の基板ユニット16においても、接点部44の変位量が多くなる。
このように、本実施形態のバッテリコネクタ10のコンタクト12では、接点部44の変位量が多くなるので、バッテリ92との摺動量が多くなる。そして、接点部44においてバッテリ92との摺動量が多くなると、接点部44の近傍に付着していた異物を除去する効果が高くなるので、バッテリ92との接触性を良好に維持することが可能となる。
特に、本実施形態のバッテリコネクタ10のコンタクト12では、ばね部40が変形前の状態で導体部22(下板部30)から離間しており、ばね部40と導体部22との間に間隙G2が確保されている。したがって、この間隙G2が確保されていない構造と比較して、ばね部40を大きく撓ませ、接点部44の下方への変位量を大きく確保できる。
また、本実施形態のバッテリコネクタ10のコンタクト12では、接続部36は、下板部30すなわちコンタクト12の下部から、ばね部40の上部すなわちコンタクト12の上部に至る長さを有している。したがって、接続部36がばねとして作用するので、コンタクト12が長手方向に押し込まれたときにばねとして作用する部分(ばね長)が長い。
このように、本実施形態のバッテリコネクタ10のコンタクト12では、ばね部40だけでなく、接続部36、接続部側ずらし部38及び接点部側ずらし部42もばね状に変形する。接続部36、接続部側ずらし部38及び接点部側ずらし部42がばね状に変形しない構造と比較して、接点部44の変位量が多い。
なお、接点部側ずらし部42が形成され、接続部側ずらし部38及び接続部36が形成されていない構造であっても、コンタクト12が長手方向に圧縮されたとき、接点部44を下方向及び幅方向に変位させ、変位量を多く確保することが可能である。
さらに、接続部側ずらし部38が形成され、接点部側ずらし部42や接続部36が形成されていない構造であっても、接点部44を下方向及び幅方向に変位させることは可能である。たとえば、この構造において、接点部44を幅方向に変位させるには、側板部32とばね部40との間に幅方向の隙間を生じる構造とすればよい。側板部32とばね部40との間に幅方向の隙間があれば、接続部側ずらし部38の撓みにより、ばね部40及び接点部44が全体として、接続部36側を中心として回転するように変位する。そして、接点部44を幅方向に変位させることができる。本実施形態のように、接点部側ずらし部42と接続部側ずらし部38の双方が形成された構造では、一方のみが形成された構造と比較して、接点部44を大きく変位させることが可能である。
そして、接点部44が下方に変位し、延長部54が下板部30に接触した状態でも、図11Aに示すように、延長部54は下板部30と非接触であるので、接点部44の下方への変位が制限されない。
本実施形態のバッテリコネクタ10のコンタクト12では、接点部44の変位量を大きく確保するために、単に接点部44を上下方向に変位させるだけでなく、幅方向(横方向)に変位させている。したがって、接点部44を上下方向にのみ変位させてバッテリ92と接触させ、接触状態での変位量(摺動量)を大きく確保する構造と比較して、コンタクト12の高さ(矢印UP方向の長さ)を低くすることが可能である。コンタクト12の高さを低くすることで、ハウジング14の高さを低くすることができ、さらには、基板ユニット16の高さを低くすることにも寄与できる。
本実施形態のバッテリコネクタ10のコンタクト12では、接続部36、接続部側ずらし部38、ばね部40、接点部側ずらし部42及び接点部44は、金属により一体成形されている。したがって、これらを別体とし、接合部材等を用いて接合した構造と比較して、部品点数が少なくなる。また、接点部44と接続部36との間が接合部材等を介することなく金属で一体的に連続しているので、接点部44と接続部36との間の電気的な導通を安定的に維持できる。
上記では、第2外部導体として、バッテリ92を挙げているが、第2外部導体はバッテリ(電池)に限定されない。したがって、電気コネクタとしても、バッテリコネクタに限定されない。要するに、第1外部導体と電気コネクタを介して導通される部材であればよい。同様に、第1外部導体としても、電気コネクタを介して第2外部導体と導通される部材であればよい。第1外部導体及び第2外部導体としては、基板本体18に設けられて、基板本体18の外部と電気的に接続するための接続端子や、接続コネクタ等であってもよい。あるいは、第1外部導体及び第2外部導体として、基板本体18上の素子(電子部品)であってもよい。
上記では、バッテリコネクタ10として、ハウジング14にコンタクト12が収容され保持された構造を挙げている。ただし、このようなハウジング14がない構造、あるいは、コンタクト12を保持する部材として、ハウジング14に代わる保持部材を有する構造でもよい。たとえば、ハウジング14がない構造では、コンタクト12自体がバッテリコネクタ10として機能する構造とすることが可能である。
以上、本願の開示する技術の実施形態について説明したが、本願の開示する技術は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
本明細書は、以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
第1外部導体に接続される接続部と、
第2外部導体に接触される接点部と、
前記接続部と前記接点部を導通させ、前記接続部から前記接点部に向かう方向に延在されたばね部と、
前記接続部及び前記接点部の少なくとも一方を、前記ばねの延在方向の中心線からずらした位置とするずらし部と、
を有する電気コネクタ。
(付記2)
前記接続部、前記接点部、前記ばね部及び前記ずらし部が金属により一体成形されている付記1に記載の電気コネクタ。
(付記3)
前記接続部から連続すると共に前記ばね部に沿って前記延在方向に延在される導体部を備え、
前記ばね部が、前記導体部から離間している付記1又は2に記載の電気コネクタ。
(付記4)
被圧入部に係止される圧入部を有する付記1〜3のいずれか1つに記載の電気コネクタ。
(付記5)
基板本体にはんだ付けされるはんだ付け部を有する付記1〜4のいずれか1つに記載の電気コネクタ。
(付記6)
基板本体と、
第1外部導体に接続される接続部と、第2外部導体に接触される接点部と、前記接続部と前記接点部を導通させ、前記接続部から前記接点部に向かう方向に延在されたばね部と、前記接続部及び前記接点部の少なくとも一方を、前記ばねの前記延在方向の中心線からずらした位置とするずらし部と、を備え、前記基板本体に取り付けられる電気コネクタと、
を有する基板ユニット。
(付記7)
前記電気コネクタが、前記基板本体にはんだ付けされるはんだ付け部を有し、
前記はんだ付け部により前記電気コネクタが前記基板本体にはんだ付けされている付記6に記載の基板ユニット。
(付記8)
前記電気コネクタを収容し前記基板本体に取り付けられるハウジングを有し、
前記電気コネクタが、前記ハウジングの被圧入部に係止される圧入部を有し、
前記圧入部が前記被圧入部に圧入されて係止されている付記7又は8に記載の基板ユニット。
10 バッテリコネクタ
12 コンタクト
14 ハウジング
16 基板ユニット
18 基板本体
22 導体部
36 接続部
38 接続部側ずらし部
40 ばね部
42 接点部側ずらし部
44 接点部
58 はんだ付け部
62 圧入係止部
92 バッテリ(第2外部導体)

Claims (4)

  1. 第1外部導体に接続される接続部と、
    第2外部導体に接触される接点部と、
    前記接続部と前記接点部を導通させ、前記接続部から前記接点部に向かう方向に延在されたばね部と、
    前記接続部及び前記接点部の少なくとも一方を、前記ばねの延在方向の中心線からずらした位置とするずらし部と、
    を有する電気コネクタ。
  2. 前記接続部、前記接点部、前記ばね部及び前記ずらし部が金属により一体成形されている請求項1に記載の電気コネクタ。
  3. 前記接続部から連続すると共に前記ばね部に沿って前記延在方向に延在される導体部を備え、
    前記ばね部が、前記導体部から離間している請求項1又は請求項2に記載の電気コネクタ。
  4. 基板本体と、
    第1外部導体に接続される接続部と、第2外部導体に接触される接点部と、前記接続部と前記接点部を導通させ、前記接続部から前記接点部に向かう方向に延在されたばね部と、前記接続部及び前記接点部の少なくとも一方を、前記ばねの前記延在方向の中心線からずらした位置とするずらし部と、を備え、前記基板本体に取り付けられる電気コネクタと、
    を有する基板ユニット。
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