JP2015025254A - 複合建材 - Google Patents

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和男 上田
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Abstract

【課題】溝幅方向と平行な方向に荷重が作用する場合であっても、建材同士の接着位置がずれにくい複合建材を提供する。【解決手段】窓枠の上縁部5は複合建材100からなる。複合建材100は、前側に配置される木質建材10と、後側に配置される金属建材20と、両建材を接着させる接着剤層40とを備える。木質建材10の第一平面部11に設けられる突起部17は、金属建材20の第二平面部21に設けられる溝部30の内側まで突出している。第一平面部11に突起部17が設けられることで、第一平面部11と接着剤層40との接触面積が増大する。溝部30の溝幅方向と平行な方向で互いに反対方向を向く荷重が、木質建材10および金属建材20にそれぞれ作用する場合であっても、接着剤層40が受ける荷重は分散される。【選択図】図4

Description

本発明は、材質が異なる建材同士を接着させた複合建材に関する。
従来、材質が異なる建材同士を接着させた複合建材が知られている。建材の選定を適切に行うことで、複合建材は各々の建材が有する利点を有することができる。例えば、アルミニウム材からなる金属建材と、堅木からなる木質建材とを接着剤で接着させた複合建材は、住宅、ホテル、又は病院等の建造物の窓枠として使用できる。この窓枠を、木質建材が屋内側に、金属建材が屋外側になるように建造物の壁部に配置する。建造物の屋内側から見た場合、木質建材のみが視認される。従って、窓枠は、居住者に寛ぎ感や安らぎ感を与えることができる。同時に、窓枠のうち金属建材が屋外側に配置されるので、窓枠は耐候性を有することができる。
このような複合建材は、建材同士の熱膨張率が異なる。従って、複合建材の温度が上昇すると、両建材で伸長差が生じる。このため、建材同士が接着剤による接着力に抗って互いに剥離してしまうという問題点がある。この問題を解決するために、例えば特許文献1に開示の複合建材は、金属建材と木質建材とを、シリコン系の接着剤によって接着させている。金属建材のうち、木質建材との接着面には、接着剤が充填可能な溝部が一定方向に延設される。温度上昇に伴い、建材同士で伸長差が生じても、接着剤が弾性変形し当該伸長差を吸収する。これにより、複合建材は建材同士が剥離することを抑制できる。
特開2004−60223号公報
しかしながら、上記複合建材では、シリコン系の接着剤が十分な強度を有さない。このため、溝部の幅方向と平行な方向であって、互いに反対方向を向く荷重が、金属建材および木質建材にそれぞれ作用すると、接着剤が破断する場合がある。この結果、建材同士の接着位置がずれるという問題点があった。
本発明の目的は、溝幅方向と平行な方向に荷重が作用する場合であっても、建材同士の接着位置がずれにくい複合建材を提供することである。
本発明に係る複合建材は、材質が異なる建材同士を互いに接着させた複合建材であって、平面状に形成される第一平面部を有する建材である第一建材と、前記第一平面部と対向し且つ平面状に形成される第二平面部を有し、前記第一建材と異なる材質からなる建材である第二建材と、前記第一平面部と前記第二平面部とを接着させる接着剤からなる接着剤層とを備え、前記第一平面部及び前記第二平面部のうち少なくとも一方に設けられ、一定方向に沿って延び、前記接着剤が充填可能な溝部と、前記第一平面部及び前記第二平面部のうち、前記溝部と対向する部分から、前記溝部の内側まで突出する突起部とを備えたことを特徴とする。
上記複合建材では、突起部を設けることで、接着剤層が第一平面部および第二平面部に接触する面積は増大する。従って、溝部の溝幅方向と平行な方向であって、互いに反対方向を向く荷重が、第一建材および第二建材にそれぞれ作用する場合であっても、接着剤層に作用する荷重は分散される。接着剤層は破断しにくい。また、上記荷重によって接着剤層が破断する場合であっても、突起部が溝部の内側と当接する。従って、第一建材と第二建材との溝幅方向のずれ量は、一定範囲内に抑制できる。以上より、複合建材は、溝幅方向と平行な方向に荷重が作用する場合であっても、建材同士の接着位置をずれにくくできる。
上記複合建材において、前記溝部は、溝底側から開口側に向かって溝幅が狭くなる部分である狭小部を備えてもよい。溝底側から開口側に向かって溝幅が一定である場合と比べて、溝部の内側にある接着剤層と溝部との接触面積は増大する。溝幅方向と平行な方向であって、互いに反対方向を向く荷重が、第一建材および第二建材にそれぞれ作用する場合であっても、接着剤層に作用する荷重は更に分散される。接着剤層は更に破断しにくい。よって、複合建材は、建材同士の接着位置を更にずれにくくできる。
上記複合建材において、前記溝部は、前記第一平面部及び前記第二平面部の前記少なくとも一方の周縁部から延び、前記突起部は、先端部が、前記狭小部よりも前記溝底側に位置し、且つ前記狭小部における溝幅よりも大きく、前記溝底側から前記狭小部と係止可能であり、前記周縁部から前記一定方向に沿って前記溝部に挿入可能であってもよい。第一建材と第二建材とが互いに離間する方向に複合建材に荷重が作用し、第一建材と第二建材とが剥離する場合であっても、突起部の先端部が狭小部にて係止する。従って、第一建材と第二建材との剥離量は一定範囲内に抑制できる。よって、複合建材は、第一建材と第二建材とが互いに離間する方向に荷重が作用する場合であっても、建材同士の剥離し、分解してしまう事態を抑制できる。
上記複合建材において、前記第一建材は木質材料からなり、前記第二建材は金属材料からなり、前記溝部は少なくとも前記第二平面部に設けられていてもよい。一般に、金属材料は、木質材料よりも接着剤と接着しにくい。金属材料からなる第二建材に溝部が設けられることで、接着剤層と第二建材との接触面積が増大する。よって複合材料は、第二建材を接着剤層から剥離しにくくできる。
上記複合建材において、前記第一建材は木質材料からなり、前記第二建材は金属材料からなり、前記溝部は少なくとも前記第二平面部に設けられていてもよい。一般に、金属材料は、木質材料よりも機械的な強度を有する。よって、複合建材は、溝幅方向と平行な方向に荷重が作用する場合であっても、突起部を破壊しにくくできる。
壁部2に取り付けられた窓枠1の斜視図である。 窓枠1の斜視図である。 上縁部5および右縁部7の斜視図である。 図3のI−I線における複合建材100の矢視方向断面図である。 図4において木質建材10と金属建材20との接着位置がずれた複合建材100を示す断面図である。 第一変形例に係る複合建材200を示す断面図である。 第二変形例に係る複合建材300を示す断面図である。 第三変形例に係る複合建材400を示す断面図である。 木質建材60を金属建材70に取り付ける場合の拡大斜視図である。 図8において、接着剤層40が第二平面部71から剥離した複合建材400の断面図である。
以下、本発明の一実施形態として、窓枠1に用いられる複合建材について、図面を参照して説明する。図1の左下側、右上側、右下側、左上側、上側、および下側をそれぞれ、窓枠1に用いられる複合建材の前側(屋内側)、後側(屋外側)、右側、左側、上側、および下側とする。
図1を参照し、窓枠1の概略構成について説明する。窓枠1は、住宅、ホテル、又は病院等の建造物の壁部2を厚さ方向に貫通する開口部2aに取り付けられる。窓枠1は、正面視で上下方向に長い矩形の枠状をなし、内側周縁部には透明な板状の窓3が嵌め込まれる。
窓枠1は、左右方向に延びる上縁部5および下縁部6と、上下方向に延びる右縁部7および左縁部8とが、それぞれ繋ぎ合わさることで形成される。上縁部5と下縁部6とは同様の構成である。また、上縁部5と、右縁部7および左縁部8とは、延設方向が異なること以外は構成が同様である。従って、説明の重複を避けるために、窓枠1の上縁部5に絞って、本発明に係る複合建材100の構成および効果について、以下説明する。
図2〜図4を参照し、上縁部5の複合建材100の構成について説明する。上縁部5は複合建材100から構成される。複合建材100は、木質建材10と、金属建材20と、接着剤層40とからなる。木質建材10は複合建材100の前側(屋内側)に配置され、金属建材20は後側(屋外側)に配置される。木質建材10は木質材料からなる建材であり、金属建材20は金属材料からなる建材である。接着剤層40は接着剤40a(図4参照)からなる。接着剤層40は、木質建材10と金属建材20との間に形成され、両建材を接着させる。
木質建材10は、左右方向に長い直方体状である。木質建材10は壁部2の開口部2aから前側(屋内側)に露出している。建造物の屋内からは、複合建材100のうち木質建材10のみが視認できる。従って、複合建材100は、居住者に寛ぎ感や安らぎ感を与えることができ、建造物の居住性を向上できる。木質建材10の木質材料は、例えば、ナラ、カシ、タモ、又はラワン等の堅木であり、スギ、ヒノキ、マツ又はヒバ等の針葉樹であってもよい。
図3及び図4に示すように、木質建材10は、後端部に平面状の第一平面部11を有する。第一平面部11は背面視で左右方向に長い略矩形をなす。第一平面部11には、後方に向かって突出する四つの突起部17が上下方向に並んで設けられている。本実施形態では、突起部17は木質建材10と一体に形成されている。突起部17の詳細については、後述する。尚、図3において窓3(図2参照)および一部の木質建材10の図示を省略している。
金属建材20は、正面視で左右方向に長い略矩形をなす。金属建材20は、アルミニウム材を押し出し成形することで形成される。金属建材20は、鋼材等の板材で構成されていてもよい。
金属建材20は、壁部2の開口部2a(図1参照)から後側(屋外側)に露出している。複合建材100のうち金属建材20のみが開口部2aから屋外側に露出され、木質建材10は風雨等に晒されることはない。従って、複合建材100は耐候性を有することができる。
金属建材20は、前端部に第一平面部11と平行に平面状に形成された第二平面部21を有する。第二平面部21は第一平面部11と後方から対向する。第二平面部21には、金属建材20の右縁部21aから左縁部(図示外)まで左方に延びる四つの溝部30が、上下方向に並んで設けられている。四つの溝部30は、金属建材20の周縁部の一部をなす右縁部から左方に延びる。四つの溝部30が延びる方向と金属建材20の延びる方向(上縁部5においては左右方向)とは同じである。
図4に示すように、溝部30は、溝底31と開口32とを備える。溝底31は溝部30の底部をなし、開口32は溝部30の開口部をなす。溝部30は、左右方向に亘って、いわゆるアリ溝状をなす。従って、溝部30の一対の側壁部にはそれぞれ、溝底31から開口32に亘って、溝幅が狭くなる部分である狭小部35が形成される。上縁部5の複合建材100においては、溝部30の溝幅方向は上下方向となる。尚、図4に示す四つの溝部30においては、図面を見易くするために、最も上側にある溝部30にのみ、溝底31、開口32、および狭小部35を図示している。
次に、突起部17について説明する。突起部17は、左右方向に延びる直方体状をなす。突起部17が延びる方向と、木質建材10が延びる方向(上縁部5の複合建材100においては左右方向)とは同じである。四つの突起部17は、第一平面部11のうち、四つの溝部30のそれぞれと対向する部分から、溝部30の内側まで突出している。突起部17と溝部30の内側とは離間しており、その間には接着剤40aが充填される。
接着剤層40は、第一平面部11と第二平面部21との間で、木質建材10と金属建材20とを接着している。接着剤40aは、溝部30に充填されており、突起部17と溝部30の内側との間にも充填される。これにより、接着剤40aは、突起部17の表面部を万遍なく覆っている。接着剤40aは、例えばホットメルト接着剤である。この他に接着剤40aは、ウレタン樹脂系の接着剤又はエポキシ樹脂系の接着剤等であってもよい。
ここで、図4を参照し、木質建材10と金属建材20との接着方法についての概略を説明する。まず、溝部30に、ヘラ等の工具(図示外)で液状の接着剤40aを塗布し充填させる。その後、四つの突起部17を、それぞれ対応する四つの溝部30の内側に前方から挿入させ、木質建材10を金属建材20の前方に配置する。突起部17が溝部30に挿入することで、溝部30に充填されていた液状の接着剤40aは、溝部30から溢れて第一平面部11と第二平面部21との間に行き渡る。木質建材10と金属建材20とを圧接させながら保持し、接着剤40aを硬化させると、接着剤層40が形成される。この結果、木質建材10と金属建材20とは接着される。
次に、図4を参照し、複合建材100において、溝部30の溝幅方向と平行な方向(上下方向)であって互いに反対方向を向く荷重が、木質建材10および金属建材20のそれぞれ作用した場合について説明する。木質建材10には上方(矢印A方向)を向く荷重、金属建材20には下方(矢印B方向)を向く荷重が作用したとする。この場合、接着剤層40は、木質建材10の第一平面部11からは上方に向かう荷重を受け、金属建材20の第二平面部21からは下方に向かう荷重を受ける。この場合、第一平面部11に突起部17が設けられていることで、接着剤層40と木質建材10との接触面積は増大する。また、第二平面部21に溝部30が設けられ、さらに溝部30には狭小部35が形成されているので、接着剤層40と金属建材20との接触面積は増大する。よって、接着剤層40が木質建材10および金属建材20から受ける荷重は分散されるので、接着剤層40は破断しにくい。
次に、図5を参照し、溝部30の溝幅方向と平行な方向を向く荷重であって、接着剤層40の強度を上回る荷重が、複合建材100に対して作用した場合について説明する。接着剤層40が破断し、木質建材10は上方(矢印E方向)にずれ、金属建材20が下方(矢印F方向)にずれるとする。この場合、四つの突起部17の上端部が、それぞれ対応する溝部30の上側の狭小部35に当接する位置まで、木質建材10および金属建材20は互いにずれる。突起部17と狭小部35とが当接することで、木質建材10および金属建材20は更に上下方向にずれることはない。従って、複合建材100は、木質建材10と金属建材20との溝幅方向のずれ量を、接着剤層40の破断前における突起部17と狭小部35との離間距離以下にし、一定範囲内に抑制できる。また、突起部17と狭小部35との当接箇所は複数(本実施形態では四つ)あるので、当接する場合に突起部17に作用する荷重は分散される。従って、突起部17は破壊されにくい。
次に、図4を参照し、複合建材100に対して、木質建材10と金属建材20とが互いに離間させる方向に荷重が加わった場合について説明する。木質建材10には前方(矢印C方向)に向かう荷重が作用し、金属建材20には後方(矢印D方向)に向かう荷重が作用する。この場合、接着剤層40は、木質建材10の第一平面部11からは前方に向かう荷重を受け、金属建材20の第二平面部21からは後方に向かう荷重を受ける。この場合であっても、第一平面部に突起部17が設けられていることで、接着剤層40と木質建材10との接触面積は増大する。また、第二平面部21に溝部30が設けられ、さらに溝部30には狭小部35が形成されているので、接着剤層40と金属建材20との接触面積は増大する。従って、接着剤層40に作用する荷重は分散されるので、接着剤層40は破断しにくく、木質建材10と金属建材30とは互いに剥離しにくい。
また一般に、金属材料は木質材料よりも接着剤と接着しにくい。つまり、複合建材100に対して、木質建材10と金属建材20とが互いに離間させる方向に荷重が加わった場合、第一平面部11よりも第二平面部21の方が接着剤層40から剥離し易い。しかしながら、第二平面部21に溝部30が設けられることで、接着剤層40と第二平面部21との接触面積は増大し、接着剤層40と第二平面部21との接着力は増大する。従って、金属建材20は接着剤層40から剥離しにくい。さらに、溝部30には狭小部35が形成されているので、接着剤層40は、狭小部35から剥離を阻止する荷重を受ける。従って、金属建材20と接着剤層40は更に剥離しにくい。
以上、説明したように、第二平面部21に突起部17を設けることで、接着剤層40が第一平面部11に接触する面積は増大する。従って、溝部30の溝幅方向と平行な方向であって、互いに反対方向を向く荷重が、木質建材10および金属建材20にそれぞれ作用する場合であっても、接着剤層40に作用する荷重は分散される。よって、接着剤層40は破断しにくい。また、上記荷重によって接着剤層40が破断する場合であっても、突起部17は、溝部30の内側にある狭小部35と当接する。従って、木質建材10と金属建材20との溝幅方向のずれ量は、一定範囲内に抑制される。よって、複合建材100は、溝幅方向と平行な方向に荷重が作用する場合であっても、木質建材10と金属建材20の接着位置をずれにくくできる。
また、溝部30の内側に狭小部35が形成されることで、溝底31側から開口32側に向かって溝幅が一定である場合と比べて、溝部30の内側にある接着剤層40と溝部30との接触面積は増大する。従って、溝幅方向と平行な方向であって、互いに反対方向を向く荷重が、木質建材10および金属建材20にそれぞれ作用する場合であっても、接着剤層40に作用する荷重は更に分散される。接着剤層40は更に破断しにくい。よって、複合建材100は、木質建材10と金属建材20の接着位置を更にずれにくくできる。
また、木質建材10よりも接着剤40aに接着しにくい金属建材20に、溝部30が設けられている。接着剤層40と金属建材20との接触面積が増大するので、接着剤層40と金属建材20との接着力は増大する。よって、複合建材100は、接着剤層40と金属建材20との剥離を抑制できる。
尚、本実施形態においては、木質建材10が本発明の「第一建材」に相当し、金属建材20が本発明の「第二建材」に相当する。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内での変更が可能である。上記実施形態では本発明に係る複合建材100を窓枠1に適用した場合について説明したが、これに限られない。例えば、カーテンウォール又は引き戸等に適用してもよい。
また、上記実施形態では、複合建材100は木質建材10と金属建材20とを接着剤層40が接着することで形成されるがこれに限られない。例えば、複合建材は、木質建材と、樹脂からなる建材である樹脂建材(図示外)とを接着剤層で接着させること形成されてもよい。また、互いに異なる木質材料からなる二つの木質建材同士を、接着剤層で接着させることで複合建材は形成されてもよい。つまり、屋内側および屋外側の両側に木質建材を配置してもよい。
また、上記実施形態では、突起部17は、四つの溝部30と対向する全ての部分に設けられるがこれに限られない。例えば、上下方向において中央側にある二つの溝部30と対向する部分にのみ、突起部17が設けられてもよい。
また、上記実施形態では、突起部17と溝部30と内側とは離間しているがこれに限られない。例えば、突起部は、溝部30の狭小部35と嵌合していてもよい。この場合であっても、溝部30に液状の接着剤40aを充填した後に、突起部35を嵌合させれば、溝部30内の接着剤40aは、第一平面部11と第二平面部21との間に行き渡る。
また、上記実施形態では、溝部30は、アリ溝状であるがこれに限られない。例えば狭小部は、溝部の一対の側壁の深さ方向中央部において、それぞれ溝部の内側に向かって湾曲するように形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、溝部30が金属建材20の第二平面部21にのみ設けられているがこれに限られない。例えば、図6に示す第一変形例に係る上縁部45の複合建材200のように、溝部30は、木質建材の第一平面部11にのみ設けられてもよい。この場合、突起部17は、金属建材の第二平面部21に設けられる。一般に金属材料は、木質材料よりも機械的な強度を有する。従って、複合建材200は、溝部30の溝幅方向(上下方向)と平行な方向に荷重が作用する場合であっても、突起部17の基端部を破壊しにくくできる。また、図7に示す第二変形例に係る上縁部55の複合建材300のように、第一平面部11および第二平面部21の両方に溝部30が設けられてもよい。この場合、突起部17は、第一平面部11および第二平面部21のうち、溝部30に対向する部分に設けられる。
また、上記実施形態における複合建材100の溝部30および突起部17については種々の変形が可能である。以下に、第三変形例に係る上縁部65の複合建材400について、図8〜図10を参照し説明する。尚、説明を簡略化するために、上記実施形態で示した複合建材100と同じ部材については同じ符号を付与して説明を行う。
図8に示すように、複合建材400は、前側に配置される木質建材60と後側に配置される金属建材70とを接着剤層40で接着させることで形成される。金属建材70の前端部に形成される第二平面部71には、四つの溝部80が設けられ、木質建材60の後端部に形成される第一平面部61には四つの突起部18が設けられる。四つの溝部80および四つの突起部18は左右方向に延びる。四つの突起部18は、第一平面部61のうち四つの溝部80と対向する部分から、それぞれに対応する溝部80の内側まで突出している。突起部18と溝部80とは離間しており、その間には接着剤40aが充填されている。
四つの溝部80は、第二平面部71の右縁部(図示外)から左縁部72(図9参照)まで延びる。第二平面部71の右縁部(図示外)および左縁部72は、第二平面部71の周縁部の一部をなす。溝部80の一対の側壁にはそれぞれ、開口82側にのみ狭小部85が形成されている。狭小部85は、溝部80の内側で左右方向に延びる。溝部80の内側において、狭小部85における溝幅は、溝底81側における溝幅よりも狭い。
四つの突起部18は、それぞれ、基端部18bと先端部18aとからなる。基端部18bは、左右方向に長い直方体状であり、第一平面部61から後方に向かって僅かに突出する。基端部18bは、狭小部85の内側に位置する。先端部18aは、基端部18bの後端部と接続する。先端部18aは、左右方向に長い直方体状であり、狭小部85よりも溝底81側に位置する。先端部18aは、溝部80の溝幅方向(上下方向)の大きさが狭小部85における溝幅よりも大きい。つまり、溝部80の溝幅方向(上下方向)において、先端部18aは基端部18bよりも大きい。
図9に示すように、木質建材60を金属建材70に取り付ける場合、左縁部72から、四つの突起部18をそれぞれに対応する溝部80に挿入させながら、木質建材60を右方にスライドさせる。このとき、先端部18aを、狭小部85(図8参照)よりも溝底81(図8参照)側に位置するようにして、突起部18を溝部80に挿入する。
図10に示すように、木質建材60と金属建材70とが互いに離間する方向に荷重が作用し、接着剤層40が第二平面部71から剥離する場合について説明する。接着剤層40は、木質建材60と接着したまま、金属建材70から前方(矢印G方向)へ剥離するとする。この場合、先端部18aが狭小部85に後方から係止する位置で、接着剤層40は溝部80内に留まる。よって、木質建材60と金属建材70との剥離量は、接着剤層40が剥離する前における先端部18aと狭小部85との離間距離以下となり、一定範囲内に抑制される。よって、複合建材400は、木質建材60と金属建材70とが互いに離間する方向に荷重が作用する場合であっても、建材同士が剥離し、分解してしまう事態を抑制できる。
10,60 木質建材
11,61 第一平面部
17,18 突起部
18a 先端部
20,70 金属建材
21,71 第二平面部
30,80 溝部
31,81 溝底
32,82 開口
35,85 狭小部
40 接着剤層
40a 接着剤
100,200,300,400 複合建材

Claims (5)

  1. 材質が異なる建材同士を互いに接着させた複合建材であって、
    平面状に形成される第一平面部を有する建材である第一建材と、
    前記第一平面部と対向し且つ平面状に形成される第二平面部を有し、前記第一建材と異なる材質からなる建材である第二建材と、
    前記第一平面部と前記第二平面部とを接着させる接着剤からなる接着剤層と
    を備え、
    前記第一平面部及び前記第二平面部のうち少なくとも一方に設けられ、一定方向に沿って延び、前記接着剤が充填可能な溝部と、
    前記第一平面部及び前記第二平面部のうち、前記溝部と対向する部分から、前記溝部の内側まで突出する突起部と
    を備えたことを特徴とする複合建材。
  2. 前記溝部は、溝底側から開口側に向かって溝幅が狭くなる部分である狭小部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の複合建材。
  3. 前記溝部は、前記第一平面部及び前記第二平面部の前記少なくとも一方の周縁部から延び、
    前記突起部は、
    先端部が、前記狭小部よりも前記溝底側に位置し、且つ前記狭小部における溝幅よりも大きく、前記溝底側から前記狭小部と係止可能であり、
    前記周縁部から前記一定方向に沿って前記溝部に挿入可能であることを特徴とする請求項2に記載の複合建材。
  4. 前記第一建材は金属材料からなり、
    前記第二建材は木質材料からなり、
    前記溝部は少なくとも前記第一平面部に設けられていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の複合建材。
  5. 前記第一建材は金属材料からなり、
    前記第二建材は木質材料からなり、
    前記溝部は少なくとも前記第二平面部に設けられていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の複合建材。
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