JP2015022908A - 防水用押釦スイッチ部材およびそれを備える電子機器 - Google Patents

防水用押釦スイッチ部材およびそれを備える電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】電子機器の筺体の小型化あるいは薄型化に対応でき、筺体の強度を低下させることなく防水性能を発揮できる防水用押釦スイッチ部材およびそれを備える電子機器を提供する。【解決手段】本発明は、電子機器1における押圧キーの部位からの防水を図るための防水用押釦スイッチ部材5であって、電子機器1の筺体2に形成される貫通孔10に固定される筒状の弾性部材30と、貫通孔10の一方から弾性部材30の筒内31を貫通して、貫通孔10の他方に配置されるスイッチ40の上部に向けて配置される軸部21を少なくとも備える押釦20とを備え、弾性部材30には、その筒内31において、当該筒の内壁から径方向内側に向かって延出する筒内リブ32を備え、軸部21が、その外周面を筒内リブ32と非固定状態で密接して配置されている防水用押釦スイッチ部材5およびそれを備える電子機器1に関する。【選択図】図2

Description

本発明は、防水用押釦スイッチ部材およびそれを備える電子機器に関する。
最近では、防水性の高い電子機器(例えば、携帯電話)の需要が高くなってきている。押釦などの駆動部位を有する電子機器の防水性を高めるには、当該駆動部位を動かしてもシール性を維持できる構造が要求される。従来から、このような要求に応えるために、駆動部位における様々な防水構造が提案されている。その一つに、電子機器の筺体に形成された貫通孔に、カップ形状の弾性部材をはめ込む防水構造が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
上記公知の防水構造は、より詳細には、次のような構造である。図9に、従来から公知の防水構造を構成する各部材の断面図(9A)および当該各部材を組み立てた後の断面図(9B)を示す。図9に示す防水構造100は、電子機器の筺体101と、当該筺体101を貫通形成して成る貫通孔102の直下に配置されるスイッチ103と、スイッチ103と反対側(外側)から貫通孔102にはめ込まれるカップ部材104と、カップ部材104の内部105に一部を挿入される押釦106とから主に構成される。カップ部材104は、シリコーンゴム等の伸縮性に富む弾性材料から成り、貫通孔102の外側で係止されるフランジ部107と、貫通孔102の内側面と接する突出部108と、スイッチ103と接する底部109とを備える。フランジ部107は、その内部に金属あるいは硬質樹脂から成る筒状の補強部材110を備えている。このような補強部材110を埋設することにより、フランジ部107は、押釦106をスイッチ103に向けて駆動したときに貫通孔102に引き込まれない。底部109は薄肉状に形成されているので、カップ部材104の開口側から押釦106の軸部111を底部109に接触させて押し込むことにより、スイッチ103を押すことができる。また、カップ部材104を貫通孔102の中に強く押し込んでセッティングすることにより、突出部108と貫通孔102の内側面との間からの浸水を効果的に防止できる。
特開2006−344528号公報
しかし、上記従来の防水構造は、次のような問題を有する。カップ部材104の筺体101に正確に位置決めし、かつカップ部材104が貫通孔102の内方に抜けるのを防止するには、フランジ部107が必須となる。このため、筺体101の外側に、フランジ部107の占有スペースが発生する。これは、電子機器の筺体のさらなる小型化や薄型化の障害となる。また、貫通孔102からの浸水の防止は、カップ部104の筒部の外側面に形成された突出部108を貫通孔102の内側面に押圧して潰すことによって実現される。このため、突出部108の肉厚を大きくしないと、貫通孔102の内側面に対する高い押圧を得ることが困難となり、その結果、防水性能が低下する。これを防止するために、突出部108の肉厚を大きくし、貫通孔102をカップ部104に合わせて大きくすると、筺体101自体の強度が低下する。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、電子機器の筺体の小型化あるいは薄型化に対応でき、筺体の強度を低下させることなく防水性能を発揮できる防水用押釦スイッチ部材およびそれを備える電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための一実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材は、電子機器における押圧キーの部位からの防水を図る部材であって、電子機器の筺体に形成される貫通孔に固定される筒状の弾性部材と、貫通孔の一方から弾性部材の筒内を貫通して、貫通孔の他方に配置されるスイッチの上部に向けて配置される軸部を少なくとも備える押釦とを備え、弾性部材には、その筒内において、筒の内壁から径方向内側に向かって延出する筒内リブを備え、軸部がその外周面を筒内リブと非固定状態で密接して配置されている。
別の実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材は、軸部には、その径方向外側に突出する軸側リブを備え、押釦が軸側リブを筒内リブより上方の領域に位置させて弾性部材の筒内で動く。
別の実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材は、筒内リブを、弾性部材の長さ方向の断面において、筺体の外側に傾斜して形成している。
別の実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材は、筒内リブが弾性部材の筒内の長さ方向に複数段形成されている。
また、一実施の形態に係る電子機器は、上述のいずれかの防水用押釦スイッチ部材を備える。
本発明によれば、電子機器の筺体の小型化あるいは薄型化に対応でき、筺体の強度を低下させることなく防水性能を発揮できる防水用押釦スイッチ部材およびそれを備える電子機器を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電子機器の部分分解斜視図を示す。 図2は、図1の電子機器に備えられる防水用押釦スイッチ部材を構成する各部材の組み立て前の断面図(2A)および当該各部材の組み立て後の断面図(2B)を示す。 図3は、第2の実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材を構成する各部材の組み立て前の断面図(3A)および当該各部材の組み立て後の断面図(3B)を示す。 図4は、図3の防水用押釦スイッチ部材において、押釦をスイッチ側に押し込む前および押し込んだ後の筒内リブ近傍の各断面を拡大してそれぞれ示す。 図5は、第3の実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材を構成する各部材の組み立て前の断面図(5A)および当該各部材の組み立て後の断面図(5B)を示す。 図6は、図5の防水用押釦スイッチ部材において、押釦をスイッチ側に押し込む前および押し込んだ後の筒内リブ近傍の各断面を拡大してそれぞれ示すとともに、筒内リブの開口部の変化を示す。 図7は、第4の実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材を構成する各部材の組み立て前の断面図(7A)および当該各部材の組み立て後の断面図(7B)を示す。 図8は、第5の実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材を構成する各部材の組み立て前の断面図(8A)および当該各部材の組み立て後の断面図(8B)を示す。 図9は、従来から公知の防水構造を構成する各部材の断面図(9A)および当該各部材を組み立てた後の断面図(9B)を示す。
以下、本発明に係る防水用押釦スイッチ部材およびそれを備える電子機器の各実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電子機器の部分分解斜視図を示す。図2は、図1の電子機器に備えられる防水用押釦スイッチ部材を構成する各部材の組み立て前の断面図(2A)および当該各部材の組み立て後の断面図(2B)を示す。
この実施の形態に係る電子機器1は、機器本体の外側を覆う筐体2および筐体2の開口側に配置される表示面4を備える。表示面4は、表示のみの部位、あるいは表示と操作を可能とする部位であっても良い。筐体2は、その側面に、押圧キーを備え、その外側を柔軟性に富むカバー3にて覆われている。かかる構成により、操作者は、カバー3越しに押圧キーの操作を行うことができる。なお、カバー3は、この実施の形態では、電子機器1の表示面4以外の面を覆うトレイ形状であるが、かかる形状に限定されない。例えば、上記カバー3に代えて、筐体2の側面の一部若しくは全面を覆うテープ形状のカバーでも良い。また、カバー3は必須の構成ではなく、押圧キーが外方向に容易に抜けない構造を実現できる限り、別の方法を採用しても良い。筐体2は、好適には、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂などの樹脂、セラミックス、ガラス、金属、カーボンなどの比較的硬度の高い材料から構成される。この実施の形態では、筐体2は、成形性に優れ、硬度も比較的高い樹脂、例えば、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ABSなどの樹脂から構成される。
図1および図2に示すように、防水用押釦スイッチ部材5は、電子機器1における押圧キーの部位からの防水を図るための部材であって、筐体2に貫通形成される貫通孔10の一方から挿入配置される押釦20と、貫通孔10の内側に配置される筒状の弾性部材30とを備える。電子機器1は、筐体2の内方であって貫通孔10の直下に、スイッチ40を備える。スイッチ40は、ここでは、金属性の平板41の一部を貫通孔10側に湾曲状に突出させたドーム部42を有するドームスイッチであるが、押圧式であれば、タクタイルスイッチ等の他種のスイッチでも良い。また、スイッチ40の詳細な構成は説明しないが、ドーム部42を貫通孔10側から押圧を与えることによってオンになり、当該押圧を解放することによりオフになるような接点を配置した構成を有する。スイッチ40は、導電性に優れた金属、例えば、SUSなどから好適に構成されるが、弾性変形可能な限り、他の材料で構成することもできる。例えば、スイッチ40は、後述する押釦20の好適な樹脂材料の内側に導電性コーティングを施したものでも良い。
押釦20は、貫通孔10の一方(筐体2の外側)から弾性部材30の筒内31を貫通してスイッチ40の上部に向けて配置される軸部21を少なくとも備える。この実施の形態では、軸部21の先端はスイッチ40の上に接触しているが、離れていても良い。また、この実施の形態では、軸部21の外側に、さらに、軸部21より大きな天面部22を備えるが、天面部22は必須の構成ではない。また、電子機器1に、使用者がスイッチを操作するための操作部材として天面部22を備える場合であっても、軸部21と独立させることができる。以後の各実施の形態でも同様である。押釦20は、好適には、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂などの樹脂、セラミックス、ガラス、金属、カーボンなどの比較的硬度の高い材料から構成される。この実施の形態では、導電性が低く、スイッチ40に対して絶縁性を維持しやすい樹脂、例えば、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ABSなどの樹脂から構成される。
弾性部材30は、その筒内31において、その内壁から径方向内側に向かって延出する筒内リブ32を備える。筒内リブ32は、筒内31を閉塞せず、スイッチ40側に貫通する開口部33を備える。図2中、(2B)の部位Aを拡大して示すように、押釦20の軸部21は、その外周面を、筒内リブ32と非固定状態で密接して配置される。このため、軸部21は、押釦20をスイッチ40に向けて押し込むと筒内リブ32との密接状態を保持しながら内側(スイッチ40側)に動き、押釦20の押圧を解放するとドーム部42の弾性復帰力の作用を受けて筒内リブ32との密接状態を保持しながら外側(筐体2の外側)に動く。弾性部材30は、外内方向に動く軸部21に対して密着性を維持して防水性を保持する必要から、伸縮性に富む比較的柔らかい材料から成る。弾性部材30の好適な材料としては、例えば、シリコーンゴム、ウレタンゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、天然ゴム、エチレンプロピレンジエンゴムあるいはスチレンブタジエンゴム等の熱硬化性エラストマー、ウレタン系、エステル系、スチレン系、オレフィン系、ブタジエン系あるいはフッ素系等の熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの複合物等を挙げることができる。
弾性部材30は、筐体2に一体成形によって好適に形成される。一体成形により貫通孔10に弾性部材30を備え、かつ筐体2と弾性部材30との接着性が低いような場合には、貫通孔10の内側面にプライマーなどを予め付与し、弾性部材30の未硬化材料をそこに流し込むことにより、貫通孔10と弾性部材30との接着強度を向上させるのが好ましい。なお、弾性部材30を貫通孔10の内側に形成する方法は、上述の一体成形に限定されず、例えば、予め、弾性部材30を成形しておき、貫通孔10の内側面との間に接着剤を介在させて、弾性部材30と貫通孔10とを固定しても良い。また、弾性部材30が貫通孔10から容易に抜けないのであれば、予め成形した弾性部材30を貫通孔10内に嵌め込んで固定しても良い。
以上説明したように、電子機器1における押圧キーの部位からの防水を図るため、防水用押釦スイッチ部材5は、その主要構成部として、筺体2に形成される貫通孔10に固定される筒状の弾性部材30と、貫通孔10の一方から弾性部材30の筒内31を貫通して、貫通孔10の他方に配置されるスイッチ40の上部に向けて配置される軸部21を少なくとも備える押釦20とを備え、弾性部材30の筒内31には、筒の内壁から径方向内側に向かって延出する筒内リブ32を備え、軸部21の外周面を筒内リブ32と非固定状態で密接して配置する。このような構成によれば、従来のスイッチ部材を構成するカップ部材に備えるようなフランジを必要としない。このため、スイッチ部材のスペースをより小さくできる。また、フランジに埋設される補強部材も不要となるため、スイッチ部材の構成部品を減らすことができる。さらに、肉厚のカップ部材を備える必要がないので、筐体2の貫通孔10を従来よりも小さくでき、筐体2の強度をより高めることができる。また、軸部21によってスイッチ40のドーム部42を直接押すことができるので、クリック感がより向上する。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態に係る電子機器および防水用押釦スイッチ部材について説明する。電子機器の主な構成は、第1の実施の形態と共通するので、第1の実施の形態と共通する説明を省略する。また、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と共通する部分についても、重複した説明を省略する。
図3は、第2の実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材を構成する各部材の組み立て前の断面図(3A)および当該各部材の組み立て後の断面図(3B)を示す。
この実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材5aは、第1の実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材5と異なり、押釦20の軸部21に、その径方向外側に突出する軸側リブ23を備える。図3の(3B)の部位Bを拡大して示すように、軸側リブ23は、弾性部材30の筒内31の直径以下で、かつ筒内リブ32の開口部33の直径より大きく、軸部21の径方向に突出形成されている。押釦20は、軸側リブ23を筒内リブ32より上方の領域に位置し、弾性部材30の筒内31で動く。
図4は、図3の防水用押釦スイッチ部材において、押釦をスイッチ側に押し込む前および押し込んだ後の筒内リブ近傍の各断面を拡大してそれぞれ示す。
押釦20をスイッチ40側に押し込むと、軸部21の軸側リブ23は、下降し、筒内リブ32を下方に変形させる。この際、軸側リブ23は、筒内リブ32を乗り越えて筒内リブ32より下方に移動しない。押釦20の押圧を解放すると、スイッチ40のドーム部42が元の状態に戻る力に加え、筒内リブ32が元の状態に戻る力も利用できるので、押釦20をその押圧前の位置に確実に戻すことができる。軸側リブ23の直径は、軸部21が下降しても筒内リブ32を乗り越えず、かつ筒内リブ32を下方に変形させながらも軸部21および軸側リブ23との密着を維持できる大きさである。このように、軸側リブ23を形成すると、押釦20の押圧を解放したときに確実に押釦20をその押圧前の状態に戻すのみならず、軸部21と筒内リブ32との接触面積を多くすることもできるので、防水性能をより高めることができる。
軸側リブ23の直径が筒内31の内径と同一若しくはわずかに小さい場合には、軸側リブ23が筒内31をスムーズに移動できず、また、軸側リブ23の外側面が筒内リブ32の根元に接触するので筒内リブ32を下方に変形させにくくなりやすい。一方、軸側リブ23の直径が筒内リブ32の開口部33の直径31よりわずかに大きい場合には、軸側リブ23は、筒内31をスムーズに移動できるが、筒内リブ32の先端を下方に変形させた直後に、筒内リブ32を乗り越えてしまい、スイッチ40への押圧を解放しても元の位置に戻らない状況になりやすい。このような状況を防ぐように、この実施の形態では、軸側リブ23と筒内リブ32の開口部33との大きさの関係を決めている。さらに、スイッチ40のドーム部42を押してオン状態にするまでのストロークが長すぎると、軸側リブ23が筒内リブ32を乗り越えてしまうので、乗り越えない程度のストロークに設定するのが好ましい。
好適な軸側リブ23の動きは、押釦20の押圧時に、軸側リブ23が筒内リブ32を下方に変形させ、筒内リブ32を乗り越えることなくスイッチ40の押し込みを終了し、押釦20の押圧解放時に、筒内リブ32の復帰力をも利用してスムーズに上方に戻るという動きである。このような動きを実現するには、軸側リブ23は、押釦20の押圧前には筒内リブ32から所定距離をあけて上方に位置して、押釦20の押圧時のストローク後半で筒内リブ32に接触し、筒内リブ32を下方に少し変形させた時点でストロークが終了するように、軸部21に形成されるのが好ましい。
<第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態に係る電子機器および防水用押釦スイッチ部材について説明する。電子機器の主な構成は、第1の実施の形態と共通するので、第1の実施の形態と共通する説明を省略する。また、第3の実施の形態において、上述の各実施の形態と共通する部分については、重複した説明を省略する。
図5は、第3の実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材を構成する各部材の組み立て前の断面図(5A)および当該各部材の組み立て後の断面図(5B)を示す。
この実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材5bは、第1の実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材5の筒内リブ32とは異なり、筒内リブ35が筐体2の外側に向くように形成されている。すなわち、筒内リブ35は、弾性部材3の長さ方向の断面において、筺体2の外側に傾斜して形成されている。図5の(5B)の部位Cを拡大して示すように、筒内リブ35は、その縦断面視にて、筒内31の内壁から傾斜角θ(0<θ<90)を成すように、弾性部材30の内壁に形成されている。筒内リブ35は、筐体2の外方向の開口部34を内方向に比べて狭くするような形態を有している。開口部34は、軸部21の側面に密着する大きさである。このため、押釦20の押圧前の状態において、軸部21と筒内リブ35との接触部分で止水できるので、筐体2の内方への浸水を有効に防止できる。
図6は、図5の防水用押釦スイッチ部材において、押釦をスイッチ側に押し込む前および押し込んだ後の筒内リブ近傍の各断面を拡大してそれぞれ示すとともに、筒内リブの開口部の変化を示す。
押釦20のスイッチ40側への押し込みに伴い、軸部21がスイッチ40側へと下降すると、軸部21に密着している筒内リブ35は、その傾斜角θを90度に近づけるように、水平に向けて変形する(図6の矢印Fを参照)。この際、筒内リブ35は、開口部34の径を小さくするように変形する。しかし、開口部34内に軸部21が存在するために、開口部34はその径を狭くするように変形できない。このため、筒内リブ35は、軸部21に面し、その肉厚を大きくして収縮せざるを得ない。この結果、筒内リブ35は、軸部21に対して圧縮する力を与える(図6の矢印Gを参照)。当該圧縮する力は、軸部21の外側面と筒内リブ35との密着性を高め、防水性をより高めるのに寄与する。また、これに伴い、押釦20を押し込むのに要する力を大きくする必要はあるが、押釦20の押圧を解放した際に、筒内リブ35が元の状態に戻る復帰力を利用して押釦20を、その押圧前の元の位置に確実に戻すことができる。
<第4の実施の形態>
次に、本発明の第4の実施の形態に係る電子機器および防水用押釦スイッチ部材について説明する。電子機器の主な構成は、第1の実施の形態と共通するので、第1の実施の形態と共通する説明を省略する。また、第4の実施の形態において、上述の各実施の形態と共通する部分については、重複した説明を省略する。
図7は、第4の実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材を構成する各部材の組み立て前の断面図(7A)および当該各部材の組み立て後の断面図(7B)を示す。
この実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材5cは、第3の実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材5bと異なり、押釦20の軸部21に、その径方向外側に突出する軸側リブ23を備える。この実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材5cは、第2の実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材5aの軸側リブ23付きの押釦20を、第3の実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材5bの押釦20に代えて用いた形態を有する。
図7の(7B)の部位Dを拡大して示すように、軸側リブ23は、弾性部材30の筒内31の直径以下で、かつ筒内リブ35の上方の開口部34の直径より大きく、軸部21の径方向に突出形成されている。押釦20は、軸側リブ23を筒内リブ35より上方の領域に位置し、弾性部材30の筒内31で動く。この実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材5cは、第3の実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材5bと同様、押釦20の押し込みの際に、筒内リブ35をその傾斜角θが90度に近づくように水平に向けて変形させる。このため、筒内リブ35は、軸部21に対して圧縮する力を与え、軸部21の外側面と筒内リブ35との密着性が高まり、防水性が高くなる。特に、軸側リブ23の形成によって軸部21と筒内リブ35との接触面積をより多くできるので、防水性能をより高めることができる。また、軸側リブ23を形成することにより、押釦20の押圧を解放したときに、押釦20は、筒内リブ35からその復帰力を確実に受けることができ、押圧前の状態に戻りやすくなる。
<第5の実施の形態>
次に、本発明の第5の実施の形態に係る電子機器および防水用押釦スイッチ部材について説明する。電子機器の主な構成は、第1の実施の形態と共通するので、第1の実施の形態と共通する説明を省略する。また、第5の実施の形態において、上述の各実施の形態と共通する部分については、重複した説明を省略する。
図8は、第5の実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材を構成する各部材の組み立て前の断面図(8A)および当該各部材の組み立て後の断面図(8B)を示す。
この実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材5dは、第1の実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材5と異なり、弾性部材30の筒内31に、その長さ方向に2段の筒内リブ38,39を備える。軸部21は、スイッチ40側への押圧時およびその反対方向への移動の際にも、軸部21の外側面にて筒内リブ38,39と密着状態を維持する。このため、第1の実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材5と比較して、止水部位が多い分、防水性を高めることができる。また、筒内リブ38は、弾性部材30の筒内31における外側寄り(天面部22に近い側)に形成されている。筒内リブ39は、弾性部材30の筒内31における内側寄り(スイッチ40に近い側)に形成されている。このため、押釦20を筒内31で保持しやすく、押釦20が貫通孔10の径方向に横揺れするのを有効に防止できる。なお、筒内リブ38,39に加え、さらに1以上の筒内リブを弾性部材30に形成しても良い。
<その他の実施の形態>
以上、本発明の好適な各実施の形態について説明したが、本発明は、上述の各実施の形態に限定されず、種々変形実施可能である。
例えば、第5の実施の形態において、軸部21に軸側リブ23を形成しても良い。その場合、軸側リブ23を、筒内リブ38の上方にのみ、筒内リブ39の上方にのみ、あるいは筒内リブ38,39の両者の上方に形成しても良い。また、1つの軸側リブ23を軸部21に形成し、軸側リブ23を上下方向から挟持する方式で、2段の筒内リブを筒内31に備えても良い。その場合、軸側リブ23のスイッチ40側への駆動が困難にならないように、弾性部材30の柔軟性を高めるのが好ましい。
上述の各種実施の形態は、互いにその構成を組み合わせ得る限り、組み合わせることができる。例えば、第3の実施の形態と第5の実施の形態とを組み合わせ、筒内リブ38,39を筐体2の外側に向けて傾斜させても良い。また、筒内リブ38,39のいずれか1つのみを傾斜させても良い。また、第4の実施の形態と第5の実施の形態とを組み合わせ、軸部21に軸側リブ23を2段に形成し、傾斜して形成される筒内リブ38,39の上に、2段の軸側リブ23をそれぞれ配置するようにしても良い。
本発明は、例えば、防水用の電子機器に利用できる。
1 電子機器
2 筐体
5,5a,5b,5c,5d 防水用押釦スイッチ部材
10 貫通孔
20 押釦
21 軸部
22 天面部
23 軸側リブ
30 弾性部材
31 筒内
32 筒内リブ
33,34 開口部
35,38,39 筒内リブ
40 スイッチ
42 ドーム部

Claims (5)

  1. 電子機器における押圧キーの部位からの防水を図るための防水用押釦スイッチ部材であって、
    上記電子機器の筺体に形成される貫通孔に固定される筒状の弾性部材と、
    上記貫通孔の一方から上記弾性部材の筒内を貫通して、上記貫通孔の他方に配置されるスイッチの上部に向けて配置される軸部を少なくとも備える押釦と、
    を備え、
    上記弾性部材は、その筒内において、当該筒の内壁から径方向内側に向かって延出する筒内リブを備え、
    上記軸部は、その外周面を上記筒内リブと非固定状態で密接して配置されていることを特徴とする防水用押釦スイッチ部材。
  2. 前記軸部は、その径方向外側に突出する軸側リブを備え、
    前記押釦は、上記軸側リブを前記筒内リブより上方の領域に位置させて前記弾性部材の筒内で動くことを特徴とする請求項1に記載の防水用押釦スイッチ部材。
  3. 前記筒内リブは、前記弾性部材の長さ方向の断面において、前記筺体の外側に傾斜して形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の防水用押釦スイッチ部材。
  4. 前記筒内リブは、前記弾性部材の筒内の長さ方向に複数段形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の防水用押釦スイッチ部材。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の防水用押釦スイッチ部材を備える電子機器。
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