JP2015032417A - 防水用押釦スイッチ部材およびそれを備える電子機器 - Google Patents

防水用押釦スイッチ部材およびそれを備える電子機器 Download PDF

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【課題】電子機器の筺体の小型化あるいは薄型化に対応でき、筺体の強度を低下させることなく防水性能を発揮できる防水用押釦スイッチ部材およびそれを備える電子機器を提供する。【解決手段】本発明は、電子機器1における押圧キーの部位からの防水を図るための防水用押釦スイッチ部材5であって、電子機器1の筺体2に形成される貫通孔10に固定される筒状の弾性部材30と、貫通孔10の一方から弾性部材30の筒内31を貫通して、貫通孔10の他方に配置されるスイッチ40の上部に向けて配置される軸部21を少なくとも備える押釦20とを備え、弾性部材30を、その筒内31において軸部21と固定して、筒内31を閉塞する防水用押釦スイッチ部材5およびそれを備える電子機器1に関する。【選択図】図2

Description

本発明は、防水用押釦スイッチ部材およびそれを備える電子機器に関する。
最近では、防水性の高い電子機器(例えば、携帯電話)の需要が高くなってきている。押釦などの駆動部位を有する電子機器の防水性を高めるには、当該駆動部位を動かしてもシール性を維持できる構造が要求される。従来から、このような要求に応えるために、駆動部位における様々な防水構造が提案されている。その一つに、電子機器の筺体に形成された貫通孔に、カップ形状の弾性部材をはめ込む防水構造が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
上記公知の防水構造は、より詳細には、次のような構造である。図7に、従来から公知の防水構造を構成する各部材の断面図(7A)および当該各部材を組み立てた後の断面図(7B)を示す。図7に示す防水構造100は、電子機器の筺体101と、当該筺体101を貫通形成して成る貫通孔102の直下に配置されるスイッチ103と、スイッチ103と反対側(外側)から貫通孔102にはめ込まれるカップ部材104と、カップ部材104の内部105に一部を挿入される押釦106とから主に構成される。カップ部材104は、シリコーンゴム等の伸縮性に富む弾性材料から成り、貫通孔102の外側で係止されるフランジ部107と、貫通孔102の内側面と接する突出部108と、スイッチ103と接する底部109とを備える。フランジ部107は、その内部に金属あるいは硬質樹脂から成る筒状の補強部材110を備えている。このような補強部材110を埋設することにより、フランジ部107は、押釦106をスイッチ103に向けて駆動したときに貫通孔102に引き込まれない。底部109は薄肉状に形成されているので、カップ部材104の開口側から押釦106の軸部111を底部109に接触させて押し込むことにより、スイッチ103を押すことができる。また、カップ部材104を貫通孔102の中に強く押し込んでセッティングすることにより、突出部108と貫通孔102の内側面との間からの浸水を効果的に防止できる。
特開2006−344528号公報
しかし、上記従来の防水構造は、次のような問題を有する。カップ部材104を筺体101に正確に位置決めし、かつカップ部材104が貫通孔102の内方に抜けるのを防止するには、フランジ部107が必須となる。このため、筺体101の外側に、フランジ部107の占有スペースが発生する。これは、電子機器の筺体のさらなる小型化や薄型化の障害となる。また、貫通孔102からの浸水の防止は、カップ部材104の筒部の外側面に形成された突出部108を貫通孔102の内側面に押圧して潰すことによって実現される。このため、突出部108の肉厚を大きくしないと、貫通孔102の内側面に対する高い押圧を得ることが困難となり、その結果、防水性能が低下する。これを防止するために、突出部108の肉厚を大きくし、貫通孔102をカップ部材104に合わせて大きくすると、筺体101自体の強度が低下する。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、電子機器の筺体の小型化あるいは薄型化に対応でき、筺体の強度を低下させることなく防水性能を発揮できる防水用押釦スイッチ部材およびそれを備える電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための一実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材は、電子機器における押圧キーの部位からの防水を図るための防水用押釦スイッチ部材であって、電子機器の筺体に形成される貫通孔に固定される筒状の弾性部材と、貫通孔の一方から弾性部材の筒内を貫通して、貫通孔の他方に配置されるスイッチの上部に向けて配置される軸部を少なくとも備える押釦とを備え、弾性部材の筒内を軸部と固定し、筒内を閉塞している。
別の実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材は、さらに、弾性部材の筒内において、筒の内壁から径方向内側に向かって延出する筒内リブを備え、軸部の側面を筒内リブと固定して、弾性部材の筒内を閉塞している。
別の実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材は、さらに、軸部の側面に、軸部の径方向外側に向かって延出する軸側リブを備え、軸側リブと筒内リブとを固定して、弾性部材の筒内を閉塞している。
別の実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材は、さらに、軸側リブには、筒内リブを上下両側から挟持する軸側上リブおよび軸側下リブを備えている。
別の実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材は、また、筒内リブには、軸側リブを上下両側から挟持する筒内上リブおよび筒内下リブを備えている。
別の実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材は、また、弾性部材と軸部とを一体成形してなる。
また、一実施の形態に係る電子機器は、上述のいずれかの防水用押釦スイッチ部材を備える。
本発明によれば、電子機器の筺体の小型化あるいは薄型化に対応でき、筺体の強度を低下させることなく防水性能を発揮できる防水用押釦スイッチ部材およびそれを備える電子機器を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電子機器の斜視図を示す。 図2は、図1の電子機器に備えられる防水用押釦スイッチ部材を構成する各部材の組み立て前の断面図(2A)および当該各部材の組み立て後の断面図(2B)を示す。 図3は、図2の防水用押釦スイッチ部材において、押釦をスイッチ側に押し込む前および押し込んだ後の筒内リブ近傍の各断面を拡大してそれぞれ示す。 図4は、第2の実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材を構成する各部材の組み立て前の断面図(4A)および当該各部材の組み立て後の断面図(4B)を示す。 図5は、図4の防水用押釦スイッチ部材において、押釦をスイッチ側に押し込む前および押し込んだ後の筒内リブ近傍の各断面を拡大してそれぞれ示す。 図6は、軸部21と弾性部材30の筒内31との接続部分の一例の拡大断面図(6Aおよび6B)を示す。 図7は、従来から公知の防水構造を構成する各部材の断面図(7A)および当該各部材を組み立てた後の断面図(7B)を示す。
以下、本発明に係る防水用押釦スイッチ部材およびそれを備える電子機器の各実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電子機器の斜視図を示す。図2は、図1の電子機器に備えられる防水用押釦スイッチ部材を構成する各部材の組み立て前の断面図(2A)および当該各部材の組み立て後の断面図(2B)を示す。図3は、図2の防水用押釦スイッチ部材において、押釦をスイッチ側に押し込む前および押し込んだ後の筒内リブ近傍の各断面を拡大してそれぞれ示す。
この実施の形態に係る電子機器1は、機器本体の外側を覆う筐体2および筐体2の開口側に配置される表示面3を備える。表示面3は、表示のみの部位、あるいは表示と操作を可能とする部位であっても良い。筐体2は、その側面に、押圧キーを備える。筐体2は、好適には、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂などの樹脂、セラミックス、ガラス、金属、カーボンなどの比較的硬度の高い材料から構成される。この実施の形態では、筐体2は、成形性に優れ、硬度も比較的高い樹脂、例えば、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ABSなどの樹脂から構成される。
図1および図2に示すように、防水用押釦スイッチ部材5は、電子機器1における押圧キーの部位からの防水を図るための部材であって、筺体2に形成される貫通孔10に固定される筒状の弾性部材30と、貫通孔10の一方(筐体2の外側)から弾性部材30の筒内31を貫通して、貫通孔10の他方(筐体2の内側)に配置されるスイッチ40の上部に向けて配置される軸部21を少なくとも備える押釦20とを備える。弾性部材30は、その筒内31において軸部21と固定され、筒内31を閉塞する。電子機器1は、筐体2の内側であって貫通孔10の直下に、スイッチ40を備える。スイッチ40は、ここでは、金属性の平板41の一部を貫通孔10側に湾曲状に突出させたドーム部42を有するドームスイッチであるが、押圧式であれば、タクタイルスイッチ等の他種のスイッチでも良い。また、スイッチ40の詳細な構成は説明しないが、ドーム部42を貫通孔10側から押圧を与えることによってオンになり、当該押圧を解放することによりオフになるような接点を配置した構成を有する。スイッチ40は、導電性に優れた金属、例えば、SUSなどから好適に構成されるが、弾性変形可能な限り、他の材料で構成することもできる。例えば、スイッチ40は、後述する押釦20の好適な樹脂材料の内側に導電性コーティングを施したものでも良い。
押釦20は、弾性部材30と固定される軸部21と、その軸部21の外側に軸部21より大きな天面部22とを有する。この実施の形態では、軸部21は、天面部22と別体であって、弾性部材30の成形時に一体的に製造される。しかし、押釦20は、軸部21と天面部22とを一体化したものでも良い。さらには、天面部22は、押釦20において必須の構成部ではなく、軸部21のみからなる押釦20であっても良い。また、軸部21と天面部22とは、物理的に離れていても良い。軸部21の先端はスイッチ40の上に接触しているが、離れていても良い。以後の各実施の形態でも同様である。押釦20を構成する軸部21および天面部22は、好適には、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂などの樹脂、セラミックス、ガラス、金属、カーボンなどの比較的硬度の高い材料から構成される。この実施の形態では、例えば、軸部21は、好適には、導電性が低く、スイッチ40に対して絶縁性を維持しやすい樹脂、例えば、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ABSなどの樹脂から構成される。
弾性部材30は、その筒内31において、筒の内壁から径方向内側に向かって延出する筒内リブ32を備える。図2中、(2B)の部位Aを拡大して示すように、軸部21は、その外周面を、弾性部材30の筒内リブ32の部分と固定されている。軸部21と弾性部材30との固定方法は、軸部21と筒内リブ32との間に接着剤を介在させる方法の他、軸部21を金型にセットし、その金型内に弾性部材30を成形するための未硬化状態のゴム組成物を流し込み、軸部21と弾性部材30とを一体成形する方法であっても良い。軸部21と弾性部材30との接着性が低いような場合には、軸部21の外側面にプライマーなどを予め付与し、軸部21と弾性部材30との接着強度を向上させるのが好ましい。筒内リブ32は、軸部21を貫通可能な孔を有する閉塞壁であって、軸部21の外側面と固定されることにより、スイッチ40側と押釦20側とを隔離し、筒内31を閉塞している。
図3に示すように、押釦20をスイッチ40に向けて押し込むと、軸部21は筒内リブ32との固定状態を保持しながら内側(スイッチ40側)に動く。このとき、筒内リブ32は、軸部21との固定により、矢印方向に引っ張られる。一方、押釦20の押圧を解放すると、押釦20は、ドーム部42の弾性復帰力の作用を受けて筒内リブ32との固定状態を保持しながら外側(筐体2の外側)に動く。このとき、軸部21は、筒内リブ32が元の状態に復帰する弾性復帰力も利用して、上方に容易に戻ることができる。弾性部材30は、筒内リブ32が軸部21の動きに対して柔軟に変形する必要から、好適には、伸縮性に富む比較的柔らかい材料から成る。弾性部材30の好適な材料としては、例えば、シリコーンゴム、ウレタンゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、天然ゴム、エチレンプロピレンジエンゴムあるいはスチレンブタジエンゴム等の熱硬化性エラストマー、ウレタン系、エステル系、スチレン系、オレフィン系、ブタジエン系あるいはフッ素系等の熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの複合物等を挙げることができる。
弾性部材30は、好適には、軸部21と共に、筐体2とも一体成形によって形成できる。一体成形により貫通孔10に弾性部材30を備え、かつ筐体2と弾性部材30との接着性が低いような場合には、貫通孔10の内側面にプライマーなどを予め付与し、貫通孔10と弾性部材30との接着強度を向上させるのが好ましい。なお、弾性部材30を貫通孔10の内側に形成する方法は、上述の一体成形に限定されず、例えば、予め、弾性部材30を成形しておき、貫通孔10の内側面との間に接着剤を介在させて、弾性部材30と貫通孔10とを固定しても良い。また、弾性部材30が貫通孔10から容易に抜けないのであれば、予め成形した弾性部材30を貫通孔10内に嵌め込んで固定しても良い。
以上説明したように、電子機器1における押圧キーの部位からの防水を図るため、防水用押釦スイッチ部材5は、その主要構成部として、筺体2に形成される貫通孔10に固定される筒状の弾性部材30と、貫通孔10の一方から弾性部材30の筒内31を貫通して、貫通孔10の他方に配置されるスイッチ40の上部に向けて配置される軸部21を少なくとも備える押釦20とを備える。弾性部材30は、その筒内31において軸部21と固定され、筒内31を閉塞する。その閉塞部位は、弾性部材30の筒の内壁から径方向内側に向かって延出する筒内リブ32である。このような構成によれば、従来のスイッチ部材を構成するカップ部材に備えるようなフランジを必要としない。このため、スイッチ部材のスペースをより小さくできる。また、フランジに埋設される補強部材も不要となるため、スイッチ部材の構成部品を減らすことができる。さらに、肉厚の大きなカップ部材を備える必要がないので、筐体2の貫通孔10を従来よりも小さくでき、筐体2の強度をより高めることができる。また、軸部21によってスイッチ40のドーム部42を直接押すことができるので、クリック感がより向上する。さらに、押釦20と弾性部材30とが固定されているので、押釦20が筐体2から外側に抜けるのを防止する特別な機構を設ける必要もない。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態に係る電子機器および防水用押釦スイッチ部材について説明する。電子機器の構成については、第1の実施の形態と大部分が共通するので、第1の実施の形態と共通する説明を省略する。また、防水用押釦スイッチ部材について、第1の実施の形態と共通する部分について、重複した説明を省略する。
図4は、第2の実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材を構成する各部材の組み立て前の断面図(4A)および当該各部材の組み立て後の断面図(4B)を示す。図5は、図4の防水用押釦スイッチ部材において、押釦をスイッチ側に押し込む前および押し込んだ後の筒内リブ近傍の各断面を拡大してそれぞれ示す。
この実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材5aは、第1の実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材5と異なり、軸部21の側面に、軸部21の径方向外側に向かって延出する軸側リブを2段に備え、筒内リブ32をそれら軸側リブにて挟むようにして固定する。具体的な構成は、以下の通りである。
図4の(4B)の部位Bを拡大して示すように、押釦20の軸部21は、その外側面に、軸部21の長さ方向に沿って、径方向外側に突出する軸側上リブ23と軸側下リブ24とを備える。軸側上リブ23と軸側下リブ24とは、ともに軸側リブの一部を構成する。軸側上リブ23および軸側下リブ24は、ともに、弾性部材30の筒内31の直径以下で、かつ筒内リブ32の開口部の直径より大きく形成されている。軸側上リブ23と軸側下リブ24との間には、筒内リブ32とほぼ同じ幅の隙間25が存在する。筒内リブ32は、隙間25にて、軸側上リブ23と軸側下リブ24とで挟持された状態で、軸部21と固定され、筒内31を閉塞している。
図5に示すように、押釦20をスイッチ40側に押し込むと、軸部21の軸側上リブ23および軸側下リブ24は、筒内リブ32を挟持したまま下降し、筒内リブ32を矢印方向に変形させる。押釦20の押圧を解放すると、スイッチ40のドーム部42が元の状態に戻る力に加え、筒内リブ32が元の状態に戻る力も利用できるので、押釦20をその押圧前の位置に確実に戻すことができる。また、筒内リブ32と軸側リブとの接触面積を多くすることもできるので、防水性能をより高めることができる。
<その他の実施の形態>
以上、本発明の好適な各実施の形態について説明したが、本発明は、上述の各実施の形態に限定されず、種々変形実施可能である。
例えば、弾性部材30の筒内31と軸部21とを固定して筒内31を閉塞する限り、軸部21および筒内31はどのような形態で固定されていても良い。
図6は、軸部21と弾性部材30の筒内31との接続部分の一例の拡大断面図(6Aおよび6B)を示す。
図6の(6A)に示すように、軸部21の外側面に1つの軸側リブ26を形成し、弾性部材30の筒内31に1つの筒内リブ32を形成し、軸側リブ26の直下に筒内リブ32を固定しても良い。軸側リブ26は、押釦20のスイッチ40側への押圧を解放した際、ドーム部42の弾性復帰力のみならず、筒内リブ32の弾性復帰力も受け、元の状態に容易に戻ることができる。上記の例と異なり、筒内リブ32の直下に軸側リブ26を固定しても良い。しかし、そのような構成とすると、押釦20をスイッチ40側に押圧した際、軸側リブ26は、筒内リブ32から離れる方向に移動する。このため、軸側リブ26と筒内リブ32との固定を長期間維持できず、互いに分離する危険性がある。かかる理由から、6Aに示す構成の方が好ましい。
また、図6の(6B)に示すように、筒内リブは、1つの軸側リブ26を上下両側から挟持する筒内上リブ34および筒内下リブ35を備えても良い。この形態は、第2の実施の形態における軸側リブ(軸側上リブ23と軸側下リブ24)と筒内リブ32の関係と逆の形態である。このように、筒内31の内壁に2段に形成された筒内上リブ34と筒内下リブ35との隙間36に軸側リブ26を挟持する形態で、軸部21と弾性部材30とを固定することもできる。この他にも、軸側リブおよび筒内リブの個数あるいは形成位置を種々変形可能である。例えば、軸側リブおよび筒内リブを各1つのみではなく、各2つ設け、6Aに示す構造を、軸部21の長さ方向に2箇所設けても良い。6Bに示す構造も同様に、軸部21の長さ方向に2箇所設けても良い。
本発明は、例えば、防水用の電子機器に利用できる。
1 電子機器
2 筐体
5,5a 防水用押釦スイッチ部材
10 貫通孔
20 押釦
21 軸部
23 軸側上リブ(軸側リブの一形態)
24 軸側下リブ(軸側リブの一形態)
26 軸側リブ
30 弾性部材
31 筒内
32 筒内リブ
34 筒内上リブ(筒内リブの一形態)
35 筒内下リブ(筒内リブの一形態)
40 スイッチ
42 ドーム部

Claims (7)

  1. 電子機器における押圧キーの部位からの防水を図るための防水用押釦スイッチ部材であって、
    上記電子機器の筺体に形成される貫通孔に固定される筒状の弾性部材と、
    上記貫通孔の一方から上記弾性部材の筒内を貫通して、上記貫通孔の他方に配置されるスイッチの上部に向けて配置される軸部を少なくとも備える押釦と、
    を備え、
    上記弾性部材は、その筒内において上記軸部と固定され、上記筒内を閉塞することを特徴とする防水用押釦スイッチ部材。
  2. 前記弾性部材は、その筒内において、筒の内壁から径方向内側に向かって延出する筒内リブを備え、
    前記軸部は、その側面を上記筒内リブと固定して、前記弾性部材の前記筒内を閉塞していることを特徴とする請求項1に記載の防水用押釦スイッチ部材。
  3. 前記軸部は、その側面に、前記軸部の径方向外側に向かって延出する軸側リブを備え、
    上記軸側リブと前記筒内リブとを固定して、前記弾性部材の前記筒内を閉塞していることを特徴とする請求項2に記載の防水用押釦スイッチ部材。
  4. 前記軸側リブは、前記筒内リブを上下両側から挟持する軸側上リブおよび軸側下リブを有することを特徴とする請求項3に記載の防水用押釦スイッチ部材。
  5. 前記筒内リブは、前記軸側リブを上下両側から挟持する筒内上リブおよび筒内下リブを有することを特徴とする請求項3に記載の防水用押釦スイッチ部材。
  6. 前記弾性部材と前記軸部は一体成形されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の防水用押釦スイッチ部材。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の防水用押釦スイッチ部材を備える電子機器。
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