JP5797159B2 - 防水用押釦スイッチ部材 - Google Patents

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Description

本発明は、防水用押釦スイッチ部材に関する。
最近、雨天時に屋外で使用する際あるいはバスルームなどの高湿環境下で使用する際に支障をきたさないように防水機能を備えた携帯端末がユーザに好まれている。携帯端末における水の浸入箇所は、いくつか存在するが、それらの内の代表的な場所は、押釦を外側に露出させるために設けられる開口部と当該押釦との隙間である。当該隙間からの浸水は、機器内部の電気ショートを招き、機器に決定的なダメージを与えるおそれがある。そこで、このような問題をできるだけ生じないようにするため、通常、押釦と機器内部の回路基板上のスイッチとの間に弾性体を介在させ、開口部に弾性体を密着させる構成が採られている(例えば、特許文献1を参照)。
図11は、従来の防水用押釦スイッチ部材の一例の断面図を示す。この防水用押釦スイッチ部材100は、開口部101を機器の外側に向けるように筐体102の貫通孔103に装着される弾性部材から成る容器部104と、当該容器部104の開口部101に挿入される軸部105を有する押釦106とを備え、容器部104の内部に硬質樹脂製若しくは金属製の筒状ホルダ107を装着して成る。容器部104は、その外周面に沿って容器部104の径方向外側に突出するリブ108を備える。容器部104を貫通孔103に挿入した状態において、リブ108は、貫通孔103の内壁に密着する。この状態において、押釦106を筺体102の内方に向かって押すと、リブ108と貫通孔103の内壁との密着を保持したまま、容器部104越しに機器内部のスイッチ109を入力することができる。このように、筒状ホルダ107を容器部104の内部に装着することによって、容器部104の形状を保持して、貫通孔103と容器部104との密着性を維持することができると共に、容器部104を筐体102に組み込む作業も容易になる。
特開2006−344528号公報
しかし、上記のような従来の防水用押釦スイッチ部材100には、次のような問題がある。弾性部材から成る容器部104中に筒状ホルダ107を埋設するのは、製造工程上、非常に難しく、製造中に、筒状ホルダ107の一部が容器部104の外に露出する可能性がある。このため、製品の歩留まりが低くなる。また、容器部104と筒状ホルダ107とが異種材料であるため、両者の接着性を向上させるために、筒状ホルダ107にプライマー処理を施し、あるいは弾性部材側に筒状ホルダ107と接着させる処方を施す必要がある。このような接着性を向上させる手段を採っても、筒状ホルダ107と容器部104とが乖離する場合があり、加えて弾性部材側に上記易接着性を付与するような処方を施す場合には、容器部104と成形用の金型との接着性も高くなり、この結果、成形に不具合が生じ、製品の歩留まりが低くなる。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであって、防水性を高く維持しつつ、製造しやすい防水用押釦スイッチ部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一形態は、機器の筺体より内方への防水を図り、筺体より内方のスイッチを入力可能な防水用押釦スイッチ部材であって、弾性部材から構成されていて一方を開口すると共に開口側と反対側に突出して筺体の貫通孔に挿入して配置される1または2以上の容器部を少なくとも備える弾性体と、容器部の開口部からそれより内方の空間に挿入される軸部を有する押釦と、容器部の外周に沿って連続形成される1若しくは2以上のループ状の外側リブと、外側リブに対して容器部の側壁を挟んで対向する容器部の内周面と、軸部の外周面との間にあって、外側リブを容器部の径方向内側に変形しにくくする外側リブ保持手段とを備える防水用押釦スイッチ部材である。
本発明の別の形態は、さらに、外側リブ保持手段を、容器部の内周面から押釦の軸部の方向に突出する内側リブとする防水用押釦スイッチ部材である。
本発明の別の形態は、さらに、内側リブの付け根部分の面積を、外側リブの付け根部分の面積より大きくした防水用押釦スイッチ部材である。
本発明の別の形態は、さらに、内側リブの突出部と軸部との接触面積を、外側リブの突出部と貫通孔の内壁との接触面積より大きくした防水用押釦スイッチ部材である。
本発明の別の形態は、さらに、少なくとも外側リブ保持手段の表面に、撥水性若しくは滑り性を高めるコーティング層を有する防水用押釦スイッチ部材である。
本発明によれば、防水性を高く維持しつつ、製造しやすい防水用押釦スイッチ部材を提供することができる。
図1は、この実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材の主要部分の斜視図を示す。 図2は、この実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材の分解斜視図を示す。 図3は、図1に示す防水用押釦スイッチ部材の主要部分の平面図を示す。 図4は、図1に示す防水用押釦スイッチ部材を組み立てた状態の底面図を示す。 図5は、図2に示す防水用押釦スイッチ部材を機器に組み込む状態を示す組立断面図を示し、図4のA−A線断面図のBで示す部分のみを図示する。 図6は、図5に示す状態から組み立てた状態の防水用押釦スイッチ部材の断面図およびその一部を拡大した拡大断面図を示す。 図7は、図6に示す弾性体のみの組み立て前の断面図を示す。 図8は、図6に示す弾性体の組み立て前の断面図と、外側リブおよび内側リブの近傍の拡大断面図とを示す。 図9は、図8に示す外側リブおよび内側リブの変形例の拡大断面図を示す。 図10は、本発明に係る防水用押釦スイッチ部材の上述の実施の形態と異なる実施の形態の断面図を示す。 図11は、従来の防水用押釦スイッチ部材の一例の断面図を示す。
次に、本発明に係る防水用押釦スイッチ部材の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、この実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材の主要部分の斜視図を示す。図2は、この実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材の分解斜視図を示す。図3は、図1に示す防水用押釦スイッチ部材の主要部分の平面図を示す。図4は、図2に示す防水用押釦スイッチ部材を組み立てた状態の底面図を示す。
この実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材1は、機器の筺体より内方への防水を図り、筺体より内方のスイッチの入力を可能とする。係る防水用押釦スイッチ部材1は、弾性材料から構成されると共に一方(図1において下方)に開口して当該開口側と反対側(図1において上方)に突出する3個の容器部2aと、弾性材料から構成されると共に当該容器部2aの開口部4からその径方向外側に延出して形成される弾性フランジ部2bとを連接して成る弾性体2を備える。弾性フランジ部2bの好適な厚さ(T1)、幅(W)および長さ(L)は、それぞれ、0.2〜1.5mm、3.0〜10.0mmおよび7.0〜60.0mmである。弾性フランジ部2bは、好適には、その両端近傍に、電子端末等の筺体に固定するための貫通孔3を備える。
3個の容器部2aは、細長い弾性フランジ部2b上において、ほぼ直線上に配置されている。容器部2aは、開口部4から内部に空間10を有する薄肉状の突出部である。容器部2aは、その開口部4の位置から底部までの間に、容器部2aの外周に沿って連続形成される1つのループ状の外側リブ11を備える。外側リブ11は、好適には、容器部2aを縦方向に貫く中心軸に対して直交する方向、すなわち、容器部2aの径方向外側に突出する。ただし、外側リブ11は、当該径方向からやや上に向かう方向あるいは下に向かう方向に傾いて形成されていても良い。さらに、外側リブ11は、容器部2aの開口部4と非平行な面の周りにループ状に形成されていても良い。弾性体2は、シリコーンゴム、ウレタンゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、天然ゴム等の熱硬化性エラストマー; ウレタン系、エステル系、スチレン系、オレフィン系、ブタジエン系、フッ素系の熱可塑性エラストマー; あるいはそれらの複合材を好適に用いることができる。上記材料の中でも、耐久性に優れたシリコーンゴムまたはそれを含む複合材が特に好ましい。
図2に示すように、防水用押釦スイッチ部材1は、各容器部2aの開口部4から空間10内に一部を挿入する押釦5を備える。押釦5は、各容器部2aの開口部4の外側に露出するフランジ部6と、当該開口部4内の空間10に挿入される軸部7とを備える。押釦5の材料は、特に限定されず、樹脂、金属、セラミックス、ガラス等を例示できる。防水用押釦スイッチ部材1は、弾性体2と押釦5とを最少限の構成とするが、筺体や後述のスイッチを含むものでも良い。
図5は、図2に示す防水用押釦スイッチ部材を機器に組み込む状態を示す組立断面図を示し、図4のA−A線断面図のBで示す部分のみを図示する。
機器(例えば、携帯電話、携帯端末、テレビ、ラジオ、オーディオ機器等に代表される押しボタンを備える機器)の筐体20は、弾性体2の容器部2aを挿入可能な貫通孔21を有する。機器は、筐体20の内方であって、好ましくは貫通孔21の直下位置に、スイッチの一例としてのドーム型スイッチ30を備える。
弾性体2を構成する容器部2aは、押釦5を容器部2aにセットした状態において、容器部2aの内周面10aから押釦5の軸部7の方向に突出する内側リブ12を備える。内側リブ12は、好ましくは、容器部2aの内周面10aに沿ってループ状に連続形成される。内側リブ12は、外側リブ11に対して容器部2aの側壁を挟んで対向する容器部2aの内周面10aと、軸部7の外周面7aとの間にあって、外側リブ11を容器部2aの径方向内側に変形しにくくする外側リブ保持手段の一例である。内側リブ12は、好適には、容器部2aを縦方向に貫く中心軸に対して直交する方向、すなわち、容器部2aの径方向内側に突出する。ただし、内側リブ12は、外側リブ11と同様、当該径方向からやや上に向かう方向あるいは下に向かう方向に傾いて形成されていても良い。さらに、内側リブ12は、容器部2aの開口部4と非平行な面の周りにループ状に形成されていても良い。また、容器部2aは、好ましくは、内側の底部に、開口部4の側に突出し、押釦5を容器部2aの空間10内に配置した際に軸部7の先端面と接触する突出部13を備える。
ドーム型スイッチ30は、回路基板35上にリング状の電極板32と、当該電極板32の内側に配置される電極板33と、電極板32と電気的に接続される一方で電極板33と電気的に接続されない導電性のドーム34とを備え、回路基板35上に固定される。ドーム34は、容器部2a側からの押圧を受けると、弾性的にへこんで電極板33と接触する。この結果、電極板32と電極板33とが導通する。ドーム34は、導電性材料(金属など)のみから構成されても良く、また、非導電性材料から構成されていてその少なくとも内面に導電性材料をコートしたものでも良い。また、電極板32は、リング状以外の形状であっても良く、また、その個数を2個以上としても良い。
図6は、図5に示す状態から組み立てた状態の防水用押釦スイッチ部材の断面図およびその一部を拡大した拡大断面図を示す。
容器部2aを筺体20の貫通孔21に挿入し、容器部2aの空間10に押釦5の軸部7を挿入して防水用押釦スイッチ部材1を組み立てた状態において、容器部2aは、外側リブ11を貫通孔21の内壁に、内側リブ12を軸部7の外周面7aに、それぞれ密着させて配置される。このため、容器部2aは、軸部7との間に内側リブ12を有する。したがって、外側リブ11は、容器部2aの径方向内側に変形しにくく、筺体20の貫通孔21の内壁に密着した状態を保持できる。内側リブ12を設けずに、容器部2aの空間10と軸部7とを、それらの隙間がほとんどない程度に密着させることも不可能ではない。しかし、局所的に隙間が生じ、あるいは軸部7から外側リブ11に外方向の力を十分に伝えきれない危険性がある。このため、内側リブ12を形成し、軸部7から外側リブ11へ外方向の力を確実に伝えるようにしている。
図7は、図6に示す弾性体のみの組み立て前の断面図を示す。
弾性体2は、好ましくは、容器部2aの少なくとも内側リブ12の表面に、撥水性若しくは滑り性を高めるためのコーティング層40を有する。コーティング層40は、押釦5の軸部7を、容器部2aの空間10内にスムーズに挿入若しくは空間10からスムーズに抜くことができるようにする。コーティング層40は、内側リブ12の表面のみならず、あるいは内側リブ12の表面に代えて、外側リブ11の表面に形成することもできる。これによって、容器部2aを、筺体20の貫通孔21内にスムーズに挿入若しくは貫通孔21からスムーズに抜くことができる。コーティング層40の材料については、特に限定しないが、例えば、フッ素系、ウレタン系、シリコーン系のコーティング剤を使用することができ、特には、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体、エチレン・四フッ化エチレン共重合体、エチレン・クロロトリフルオロエチレン共重合体などに代表されるフッ素を化学構造に含む化合物を潤滑成分とするコーティング剤を使用することが好ましい。コーティング層40は、外側リブ11の表面あるいは内側リブ12の表面といった局所的な部位のみならず、容器部2aの外面全体および/あるいは内面全体を覆うように形成しても良い。
図8は、図6に示す弾性体の組み立て前の断面図と、外側リブおよび内側リブの近傍の拡大断面図とを示す。
この実施の形態では、外側リブ11および内側リブ12は、各突出側の面を曲面形状とする。内側リブ12の付け根部分の面積(すなわち、内側リブ12が容器部2aの内壁と接する領域の面積)S2は、好適には、外側リブ11の付け根部分の面積(すなわち、外側リブ11が容器部2aの外壁と接する領域の面積)S1より大きい。このように外側リブ11および内側リブ12を構成すると、軸部7を容器部2a内にセットしたときに生じる外方向の力を、外側リブ11により確実に伝えることができる。また、内側リブ12の厚さD2を外側リブ11の厚さD1より大きく、かつ厚さD2の範囲に厚さD1が入るように、外側リブ11と内側リブ12を形成する方が好ましい。軸部7からの外方向の力を、外側リブ11にさらに確実に伝えることができるからである。加えて、内側リブ12の突出部と軸部7との接触面積は、外側リブ11の突出部と貫通孔21の内壁との接触面積よりも大きい方が好ましい。内側リブ12と軸部7とをより広い面にて接触させ、外側リブ11と貫通孔21の内壁とをより狭い面にて接触させることにより、軸部7から外側リブ11の突出部に向けて集力し、もって、防水機能をより高めることができる。加えて、容器部2aを筺体20の貫通孔21に挿入し、容器部2aの空間10に押釦5の軸部7を挿入して防水用押釦スイッチ部材1を組み立てた際には、外側リブ11と内側リブ12の圧縮体積がほぼ等しくなるように、組み立て前の弾性体2では、外側リブ11の突出高さA1を、好適には、内側リブ12の突出高さA2以上とする。
図9は、図8に示す外側リブおよび内側リブの変形例の拡大断面図を示す。
図9に示す外側リブ11aおよび内側リブ12aは、共に、縦方向の断面を台形とする形態にて容器部2aに形成されている。内側リブ12aの付け根部分の面積(すなわち、内側リブ12aが容器部2aの内壁と接する領域の面積)S2は、好適には、外側リブ11aの付け根部分の面積(すなわち、外側リブ11aが容器部2aの外壁と接する領域の面積)S1より大きい。また、内側リブ12aの厚さD2は、外側リブ11aの厚さD1より大きく、かつ厚さD2の範囲に厚さD1が入るように、外側リブ11aと内側リブ12aを形成する方が好ましい。これにより、図8に示す前述の外側リブ11と内側リブ12と同様、軸部7からの外方向の力を、外側リブ11aに確実に伝えることができる。加えて、内側リブ12aの先端面の面積S2'は、外側リブ11aの先端面の面積S1’よりも大きい方が好ましい。これによって、内側リブ12aと軸部7とをより広い面にて接触させ、外側リブ11aと貫通孔21の内壁とをより狭い面にて接触させることができる。このため、軸部7から外側リブ11aの先端面に向けて集力し、防水機能をより高めることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り、種々変形実施可能である。
図10は、本発明に係る防水用押釦スイッチ部材の上述の実施の形態と異なる実施の形態の断面図を示す。
図10に示す係る防水用押釦スイッチ部材1’は、上述の実施の形態に係る防水用押釦スイッチ部材1と異なり、押釦5’の軸部7の外周面7aに沿って、容器部2aの外側リブ11と対向する位置に、ループ状の軸部側リブ50を備える。容器部2aは、その内周面10aに、上述の内側リブ12,12aのようなリブを備えていない。軸部側リブ50は、外側リブ11に対して容器部2aの側壁を挟んで対向する容器部2aの内周面10aと、軸部7の外周面7aとの間にあって、外側リブ11を容器部2aの径方向内側に変形しにくくする外側リブ保持手段の一例である。このように、軸部7における外側リブ11と対向する位置に、突出部位を形成しても、外側リブ11と貫通孔21の内壁との密着性を高めることができる。図10に示す防水用押釦スイッチ部材1’は、軸部側リブ50あるいはそれを含む軸部7全体にコーティング層40を設けても良い。
上述の実施の形態において、弾性体2は、3個の容器部2aを弾性フランジ部2bにて連接する形態を有しているが、1個のみ、2個あるいは4個以上の容器部2aを備えていても良い。また、弾性体2は、弾性フランジ部2bを必ずしも備えず、容器部2aのみであっても良い。さらに、ドーム型スイッチ30以外のスイッチ、例えば、タクタイルスイッチを備えるようにしても良い。内側リブ12,12aあるいは軸部側リブ50は、容器部2aの内周面10aあるいは軸部7の外周面7aにループ形状に連続形成されている方が好ましい。しかし、内側リブ12,12aあるいは軸部側リブ50は、それぞれ軸部7あるいは容器部2aとの間の防水を図る必要が無いので、外側リブ11,11aを貫通孔21の内壁に密着させるように機能するならば、それら12,12a,50の一部に切れ目を有していても良い。
外側リブ11,11aは、1つのみではなく、2以上備えていても良い。また、内側リブ12,12aあるいは軸部側リブ50も同様に、容器部2aの各外側リブ11,11aに対向する位置に2以上備えていても良い。さらには、外側リブ11,11aを2以上形成した場合において、2以上の外側リブ11,11aの対向位置を包含する領域に、1つのみの内側リブ12,12aあるいは1つのみの軸部側リブ50を形成しても良い。
本発明は、例えば、携帯端末等の防水機器に組み込まれるスイッチ部材として利用することができる。
1,1’ 防水用押釦スイッチ部材
2 弾性体
2a 容器部
4 開口部
5,5’ 押釦
7 軸部
7a 外周面
10 空間
10a 内周面
11,11a 外側リブ
12,12a 内側リブ(外側リブ保持手段の一例)
20 筐体
21 貫通孔
30 ドーム型スイッチ(スイッチの一例)
40 コーティング層
50 軸部側リブ(外側リブ保持手段の一例)
S1 外側リブの付け根部分の面積
S2 内側リブの付け根部分の面積
S1’ 外側リブの突出部と貫通孔の内壁との接触面積
S2’ 内側リブの突出部と軸部との接触面積

Claims (5)

  1. 機器の筺体より内方への防水を図り、当該筺体より内方のスイッチを入力可能な防水用押釦スイッチ部材であって、
    弾性部材から構成されていて一方を開口すると共に当該開口側と反対側に突出して、上記筺体の貫通孔に挿入して配置される1または2以上の容器部を少なくとも備える弾性体と、
    上記容器部の開口部からそれより内方の空間に挿入される軸部を有する押釦と、
    上記容器部の外周に沿って連続形成される1若しくは2以上のループ状の外側リブと、
    上記外側リブに対して上記容器部の側壁を挟んで対向する上記容器部の内周面と、上記軸部の外周面との間にあって、上記外側リブを上記容器部の径方向内側に変形しにくくする外側リブ保持手段と、
    を備え
    前記外側リブ保持手段は、前記容器部の前記内周面から前記押釦の前記軸部の方向に突出する内側リブである防水用押釦スイッチ部材。
  2. 機器の筺体より内方への防水を図り、当該筺体より内方のスイッチを入力可能な防水用押釦スイッチ部材であって、
    弾性部材から構成されていて一方を開口すると共に当該開口側と反対側に突出して、上記筺体の貫通孔に挿入して配置される1または2以上の容器部を少なくとも備える弾性体と、
    上記容器部の開口部からそれより内方の空間に挿入される軸部を有する押釦と、
    上記容器部の外周に沿って連続形成される1若しくは2以上のループ状の外側リブと、
    上記外側リブに対して上記容器部の側壁を挟んで対向する上記容器部の内周面と、上記軸部の外周面との間にあって、上記外側リブを上記容器部の径方向内側に変形しにくくする外側リブ保持手段と、
    を備え、
    前記外側リブ保持手段は、前記軸部における前記外側リブと対向する位置に突出して設けられる軸部側リブである防水用押釦スイッチ部材。
  3. 前記内側リブの付け根部分の面積は、前記外側リブの付け根部分の面積より大きいことを特徴とする請求項1に記載の防水用押釦スイッチ部材。
  4. 前記内側リブの突出部と前記軸部との接触面積は、前記外側リブの突出部と前記貫通孔の内壁との接触面積より大きいことを特徴とする請求項1または請求項3に記載の防水用押釦スイッチ部材。
  5. 少なくとも前記外側リブ保持手段の表面に、撥水性若しくは滑り性を高めるコーティング層を有することを特徴とする請求項1から請求項4のずれか1項に記載の防水用押釦スイッチ部材。
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