JP2015020771A - 噴射容器 - Google Patents

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    • B65D83/62Contents and propellant separated by membrane, bag, or the like

Abstract

【課題】気体状の噴射剤を用いないことを前提とする噴射容器において、封入物の充填量を増やし、かつ封入物を外部に噴射する際に残留量をより低減させる。【解決手段】本発明は、少なくとも気体または液体を含む封入物40を容器外部の気圧より高圧で充填し、バルブ6を開けることにより、充填されていた封入物40を外部に噴射できる噴射容器1であって、容器本体2と、その容器本体2の内部に配置される袋体であって弾性的に伸縮する外側袋体10と、その外側袋体10の内部に配置され、封入物40を充填するための内側袋体20と、外側袋体10と内側袋体20との間の空間16を容器外部に連通させる通気孔15とを備える噴射容器1に関する。【選択図】図1

Description

本発明は、封入物を噴射する噴射容器に関する。
従来から、殺虫・防虫剤、化粧料、消火剤などの封入物を噴霧させるスプレー式の容器として、容器内に圧縮気体によって加圧された液剤を細い管を通して外部に噴射させる、いわゆるエアゾール製品が知られている。図6は、従来から公知の噴射容器の構造を示し、6Aは噴射容器の斜視図を、6Bは噴射容器の縦断面斜視図を、それぞれ示す。この噴射容器100は、略円筒形の容器本体102の上部に、下方に窪む蓋部材103を備える。蓋部材103は、その底面の中央に、突出部104を備える。突出部104は、その頂部に、下方に押し込み可能なアクチュエーター105を備える。アクチュエーター105は、突出部104の内部まで挿入されており、その最下部に、突出部104の開口部を開閉可能なバルブ106を備える。また、アクチュエーター105は、その内部に、バルブ106近傍の側面から、アクチュエーター105の頂部近傍の側面に形成された噴射口107までを繋ぐ流路108を備える。突出部104は、その内部に、液剤貯留空間110を備える。液剤貯留空間110は、それに通じて下方に延出する管111を連接する。管111は、容器本体102の内部に延びるディップチューブ112を接続する。
容器本体102は、その内部に、最下層から上方に向かって順に、封入物の原液113、液状の噴射剤114および気体状の噴射剤115と、を封入する。気体状の噴射剤115は、大気圧より高圧にて加圧された状態で、容器本体102内に封入されている。アクチュエーター105を下方に押し込むと、バルブ106が開き、容器本体102内の封入物の原液113と液状の噴射剤114との混合物がディップチューブ112から流路108を通り、噴射口107から霧状、泡状あるいはジェル状などの形態にて外部に放出される。
上記構造の噴射容器100は、従来から、気体状の噴射剤115としてフロンガスを用いるものも少なくなかった。しかし、近年になって、フロンガスは、オゾン層を破壊して地球温暖化の一因になり得ることから、噴射容器内のガスのみならず洗浄剤などからも完全に撤廃されるようになった。このような環境保護の観点を一つの契機として、噴射容器中の封入物を噴射する方法の一つに、加圧封入された気体を用いない噴射機構も考えられてきた(例えば、特許文献1を参照)。
特開平4−31278号公報
しかし、上記特許文献に開示される噴射容器には、次のような問題がある。特許文献1に開示される噴射容器は、容器本体の内部に、封入物を入れるための非弾性材料から構成される内側袋部材と、弾性材料から成り上記内側袋部材を包み込むように配置される外側袋部材とを備える。この噴射容器は、内側袋部材の中に充填されている封入物を外部に噴射する際には、外側袋部材の弾性復帰力を利用する。ここで、外側袋部材は、内側袋部材や容器の外部とも連通しておらず、完全に閉鎖空間を形成している。外側袋部材と内側袋部材との間に存在する空気は、内側袋部材に封入物を充填する際の抵抗となる。このため、封入物の充填圧をかなり高めない限り、内側袋部材に十分な量の封入物を充填することは難しい。また、外側袋部材と内側袋部材との間に空気が存在していると、封入物を外部に噴射する際に、外側袋部材の弾性復帰力が内側袋部材に伝達されにくい。この結果、封入物が完全に外部に噴射しきれずに、内側袋部材内に残留しやすい。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、気体状の噴射剤を用いないことを前提とする噴射容器において、封入物の充填量を増やし、かつ封入物を外部に噴射する際に残留量をより低減することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一形態は、少なくとも気体または液体を含む封入物を容器外部の気圧より高圧で充填し、バルブを開けることにより、充填されていた封入物を外部に噴射できる噴射容器であって、容器本体と、その容器本体の内部に配置される袋体であって弾性的に伸縮する外側袋体と、その外側袋体の内部に配置され、封入物を充填するための内側袋体と、外側袋体と内側袋体との間の空間を容器外部に連通させる通気孔とを備える噴射容器である。
本発明の別の形態は、さらに、外側袋体を、内側袋体に比べて弾性復帰力の高い袋体とした噴射容器である。
本発明の別の形態は、また、通気孔を、外側袋体の開口側に形成した噴射容器である。
本発明の別の形態は、また、内側袋体を、蛇腹構造を有する袋体とした噴射容器である。
本発明の別の形態は、また、内側袋体の内部に芯材を配置した噴射容器である。
本発明の別の形態は、さらに、芯材に、内側袋体の内外に封入物を送る流路を備えた噴射容器である。
本発明の別の形態は、また、容器本体に、その内部空間であって外側袋体の外側の空間を容器外部に通じる1以上の貫通部を備えた噴射容器である。
本発明の別の形態は、また、外側袋体を主にシリコーンゴムにて構成し、内側袋体をシリコーンゴムより耐酸性若しくは耐アルカリ性、耐油性あるいは耐溶剤性の高い樹脂材料にて構成した噴射容器である。
本発明によれば、気体状の噴射剤を用いないことを前提とする噴射容器において、封入物の充填量を増やし、かつ封入物を外部に噴射する際に残留量をより低減することができる。
図1は、本発明の第一実施形態に係る噴射容器の斜視図(1A)および面Sによってその噴射容器をその高さ方向に切断した際の縦断面斜視図(1B)をそれぞれ示す。 図2は、図1の噴射容器に封入物を充填し終えた状態の縦断面斜視図を示す。 図3は、図2の状態から封入物を噴射し終えた状態の縦断面斜視図を示す。 図4は、第二実施形態に係る噴射容器を、図1の面Sで切断したときの縦断面斜視図(4A)およびその噴射容器の内側袋体中に封入物を充填した状態の縦断面斜視図(4B)をそれぞれ示す。 図5は、第三実施形態に係る噴射容器を、図1の面Sで切断したときの縦断面斜視図(5A)およびその噴射容器の内側袋体中に封入物を充填した状態の縦断面斜視図(5B)をそれぞれ示す。 図6は、従来から公知の噴射容器の斜視図(6A)および同噴射容器の縦断面斜視図(6B)をそれぞれ示す。
次に、本発明に係る噴射容器の各実施形態について、図面を参照しながら説明する。
<第一実施形態>
図1は、本発明の第一実施形態に係る噴射容器の斜視図(1A)および面Sによってその噴射容器をその高さ方向に切断した際の縦断面斜視図(1B)をそれぞれ示す。
この実施形態に係る噴射容器1は、少なくとも気体または液体を含む封入物を容器外部の気圧より高圧で充填し、後述のバルブ6を開けることにより、充填されていた封入物を外部に噴射できる容器である。封入物としては、気体のみ、液体のみ、気体と液体の混合物、気体と固体の混合物、液体と固体の混合物、気体と液体と固体の混合物のいずれかであれば特に制限無く、消火剤、防虫剤、殺虫剤、塗料、消臭剤、潤滑剤(例えば、防錆用のもの)、人体用消臭剤、制汗剤、医薬品、シェービングクリーム、ボディソープ、化粧料、食用油、液体調味料、頭髪用品、香水などを例示できる。
噴射容器1は、略円筒形状の容器本体2と、その天面側を覆う蓋部材3とを備える。蓋部材3は、容器本体2側に窪む凹部を有し、その凹部の略中央部に、上方に向かって突出する突出部4を有する。突出部4は、その上方に、容器本体2側に向かって押し込み可能なアクチュエーター5を備える。アクチュエーター5は、その底部にバルブ6を有しており、そのバルブ6を、突出部4の天面に形成された開口部を開閉できるように、突出部4の内部に挿入する形態にて突出部4の上部に配置されている。アクチュエーター5は、その上方の側面に形成される噴射口7と、噴射口7からアクチュエーター5の内部を通り、バルブ6近傍の側面まで通じる経路8とを備える。経路8は、バルブ6が突出部4の天面の開口部を塞いでいる際には、容器内部とつながらないが、アクチュエーター5を押し込んでバルブ6を開けた際には、容器内部とつながるように、アクチュエーター5の内部に形成されている。
容器本体2は、樹脂(ゴムも含むように広義に解釈する)、ガラス、金属などの如何なる材料から構成されていても良い。容器本体2は、後述の二重袋構造を有し、直接、封入物を高圧充填する空間ではなく、高い耐圧性を要求されない。したがって、容器本体2は、SUSなどの剛性の高い金属で構成される必要は無く、樹脂、あるいは金属であっても薄肉のアルミニウム等にて好適に構成される。
容器本体2は、その内部9に、外側袋体10を備え、さらにその外側袋体10の内部の空間16に内側袋体20を備える。すなわち、容器本体2は、その内部9に二重袋構造を備えており、外部からみれば三重の内部構造を有する。
外側袋体10は、容器本体2の内部9に配置される袋体であって、弾性的に伸縮する袋体である。外側袋体10は、環状の開口部12を、容器本体2の上部に備えられる環状の固定部材11に接続した状態にて、容器本体2の内部9に吊り下げられている。外側袋体10は、伸縮性に富む樹脂材料、例えば、シリコーンゴム、ウレタンゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、天然ゴム、エチレンプロピレンジエンゴムあるいはスチレンブタジエンゴム等の熱硬化性エラストマー、ウレタン系、エステル系、スチレン系、オレフィン系、ブタジエン系あるいはフッ素系等の熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの複合物等などから構成され、特に好ましくはシリコーンゴムから構成される。
内側袋体20は、外側袋体10の内部に配置される袋体であって、封入物を充填する袋体である。内側袋体20は、その上方に位置する環状の開口部22を、固定部材11と蓋部材3の内壁との間に挟持して固定されている。内側袋体20は、バルブ6を開けた際にのみ外部と通じるが、バルブ6が閉まっている場合には、密封状態を維持する袋体である。内側袋体20は、外側袋体10の内部の空間16において、容器本体2の高さ方向に伸縮可能な蛇腹構造を有し、当該高さ方向に並ぶ複数の襞21を有する。すなわち、内側袋体20は、当該襞21の形成により、容器本体2の長さ方向に伸縮自在に構成されている。この実施形態において、内側袋体20は、その側面が同心円状に凹凸を繰り返す構造を有する。しかし、「蛇腹構造」は、上記構造のみならず、長さ方向に、側面が螺旋状に凹部(若しくは凸部)を巻回しながら進む螺旋構造も含み、側面に凹凸が繰り返される構造として、広義に解釈される。また、内側袋体20は、この実施形態では蛇腹構造を有する形態を有するが、かかる形態に限定されない。内側袋体20は、外側袋体10の内部において小さく丸められ、折り畳まれ、あるいは成形された自然の状態にあって、その大きさを変えながら封入物の充填と排出とを実行できれば、その形態を問わない。
内側袋体20は、この実施形態では、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等に代表される熱可塑性樹脂、あるいはシリコーン樹脂等に代表される熱硬化性樹脂により好適に構成される。ただし、内側袋体20は、上記種類の樹脂よりも弾性伸縮性に富むゴム材料から構成されていても良い。内側袋体20は、封入物と接触する袋体であるため、封入物の化学作用が高いような場合には、外側袋体10に比べて、耐酸性、耐アルカリ性、耐油性あるいは耐溶剤性の高い材料から構成される方が好ましい。一方、内側袋体20は、外側袋体10の元の状態に復帰する弾性収縮力を主に利用して、内部23に充填されている封入物を外部に噴射する袋体である。この実施形態では、外側袋体10は、内側袋体10に比べて弾性復帰力の高い袋体であるのが好ましい。外側袋体10は、好ましくは、主に、シリコーンゴムにて構成され、内側袋体20は、好ましくは、シリコーンゴムより耐酸性若しくは耐アルカリ性、耐油性あるいは耐溶剤性の高い樹脂材料(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素系ゴム)にて構成される。
外側袋体10と内側袋体20との間にある空間16は、密閉空間ではなく、容器外部と連通している。蓋部材3とその直下の固定部材11には、空間16と容器外部をつなぐ通気孔15が形成されている。この実施形態では、通気孔15は、外側袋体10の開口側に2以上形成されている。しかし、通気孔15は、1つのみでも良い。また、後述の実施形態でも説明するように、通気孔15のように機能する孔は、容器本体2の上部(すなわち、外側袋体10の開口側)に限定されず、空間16から容器外部に通じる孔であれば、その場所や形態を問わない。
容器本体2は、好ましくは、その底面に、外部に通じる2つの貫通部30を備える。貫通部30は、1つ以上であればその個数を問わず、さらにはその形状およびその形成位置も問わない。貫通部30を形成するのは、容器本体2の内部9を外部と同一の気圧にするためである。このような気圧設計により、内側袋体20に封入物を加圧充填した際に、内側袋体20の膨張に伴い外側袋体10が膨張しても、容器本体2の内部9が密閉されていないので、容器本体2の内圧が高くなることを防止できる。この結果、容器本体2を耐圧性の高い構造にする必要が無く、比較的耐圧性の低い樹脂等の材料で容器本体2を形成できる。ただし、容器本体2に貫通部30を備えることは必須ではなく、容器本体2と蓋部材3との間に、外部に通じる隙間等を設け、外側袋体10の膨張に伴い、容器本体2の内部9が高圧にならないようにしても良い。また、容器本体2に貫通部30などの外部に通じる孔を形成しなくても良い。その場合、外側袋体10の膨張に伴い容器本体2の内部9の圧力が高まるが、当該圧力が過度に大きくない限り、その圧力に耐えられる容器本体2を容易に構成できる。
図2は、図1の噴射容器に封入物を充填し終えた状態の縦断面斜視図を示す。図3は、図2の状態から封入物を噴射し終えた状態の縦断面斜視図を示す。
封入物(以後、「封入物40」という)を内側袋体20の中に充填すると、矢印Fで示す内側袋体20の膨張に伴い、その外側を覆う外側袋体10が膨張する。このとき、外側袋体10と内側袋体20との間の空間16に存在する空気は、内側袋体20の膨張に伴い、矢印Aで示すように、通気孔15から容器外部に排出される。したがって、外側袋体10は、内側袋体20と密着あるいは密着に近い状態で膨張できる。空間16の空気は、その逃げ場を有するため、内側袋体20の膨張を抑制することはない。したがって、内側袋体20への封入物40の充填量をより多くすることができる。
一方、図2に示す状態において、アクチュエーター5を押してバルブ6を開けると、封入物40は、内側袋体20から、より圧力の低い外部へと噴射される。内側袋体20中の封入物40が減ると、外側袋体10が元に戻る弾性復帰力により、内側袋体20も収縮する。この際、空間16にわずかに存在する空気は、内側袋体20の収縮に伴い、矢印Aで示すように、通気孔15から容器外部に排出される。したがって、外側袋体10は、内側袋体20と密着あるいは密着に近い状態で収縮できる。この結果、封入物40を外部に噴射する際に、外側袋体10の弾性収縮力が、直接、内側袋体20に伝わるので、内側袋体20を十分に収縮させることができ、封入物40の残留量をより低減させることができる。
<第二実施形態>
次に、本発明の第二実施形態に係る噴射容器について説明する。第二実施形態において、第一実施形態と共通する部分については、同じ符号を付し、重複した説明を省略する。
図4は、第二実施形態に係る噴射容器を、図1の面Sで切断したときの縦断面斜視図(4A)およびその噴射容器の内側袋体中に封入物を充填した状態の縦断面斜視図(4B)をそれぞれ示す。
第二実施形態に係る噴射容器1aは、主に、内側袋体20aが略円筒形状の袋体である点、内側袋体20aの内部23aに芯材50を配置している点、および前述の通気孔15と異なる形態の通気孔を有する点において、第一実施形態に係る噴射容器1と異なる。
内側袋体20aは、蓋部材3の方向に環状の開口部22aを備え、開口部22aと反対側を半球状に閉じた略円筒形状の成形された袋体である。内側袋体20aは、蓋部材3の裏側の内壁と、蓋部材3の直下に配置された円環状の固定部材11aとの間に、開口部22aを挟持され、容器本体2の内部9に吊り下げられている。外側袋体10aは、内側袋体20aの外側に配置され、蓋部材3の方向に開口部12aを備え、開口部12aと反対側を半球状に閉じた略円筒形状の成形された袋体である。外側袋体10aは、蓋部材3の裏側の内壁と、固定部材11aとの間に、内側袋体20aの開口部22aと共に開口部12aを挟持され、容器本体2の内部9に吊り下げられている。この実施形態では、内側袋体20aは、伸縮性に富むシリコーンゴムからなり、外側袋体10aもシリコーンゴムからなる。この実施形態では、内側袋体20aは、弾性的に伸縮する袋体であって、かつ外側袋体10aと同等の弾性復帰力を持つ袋体である。
内側袋体20aは、その内部23aに、下方を半球形状に突出させた略円柱形状の芯材50を備える。芯材50は、樹脂、セラミックス、金属等の如何なる材料で構成されていても良く、好ましくは、内側袋体20aの収縮時に一緒に収縮しにくい、比較的硬質の材料で構成される。また、この実施形態では、芯材50は、内側袋体20aが膨張しても、その位置を変えないように、好適には、蓋部材3の裏側に固定されている。芯材50は、内側袋体20aから封入物40を噴射し終わった段階で、内側袋体20aの内面と密着できるような形状を備える。すなわち、芯材50は、内側袋体20aの膨張していないときの自然な状態の内部23aの径よりも少しだけ大径に、かつ内部23aの長軸方向の長さよりも少しだけ長く構成されている。これによって、内側袋体20aから封入物40を噴射し終えるまで、内側袋体20aの収縮力を利用して、封入物40を噴射できる。ただし、芯材50は、上述の自然な状態のときの内側袋体20aの内面との間に隙間を有するように、少し小さく構成されていても良い。
芯材50は、内側袋体20aの内外に封入物40を送るための流路52を有する。この実施形態では、流路52は、芯材50の上面51から下面まで貫通する貫通路の形態を有する。流路52は、内側袋体20aの内底面近傍まで達しているため、封入物40を噴射し終えた際、その残留量をより低減でき、かつ封入物40の噴射力を最後まで維持できる。ただし、流路52は、芯材50の内部を上下方向に貫く貫通路の形態に限定されず、芯材50の上面から内部に入り、側面までに至る貫通路、あるいは芯材50の外表面に形成される溝であっても良い。
外側袋体10aは、内側袋体20aの外側に密着に近い状態で、内側袋体20aの外側に配置されている。外側袋体10aには、開口部12aに近い側壁に、外側袋体10aの内部の空間16aと容器本体2の内部9とをつなぐ1個の貫通部45を備える。また、容器本体2は、その底部に、第一実施形態に係る噴射容器1と同じ貫通部30を2個備える。外側袋体10aの貫通部45と容器本体2の貫通部30とは、外側袋体10aと内側袋体20aとの空間16aを容器外部に連通させる通気孔に相当する。このような通気孔を形成すると、図4(4B)に示すように、内側袋体20aが矢印Fで示すように膨張するに伴って外側袋体10aが膨張する際に、空間16aの空気が矢印Bで示すように貫通部45を通り、矢印Cで示すように容器本体2の貫通部30を通って、外部に排出される。したがって、外側袋体10aは、内側袋体20aと密着あるいは密着に近い状態で膨張できる。内側袋体20aから封入物40を噴射する際には、既に内側袋体20aの外側に外側袋体10aが密着に近い状態になっているので、その密着状態を維持しながら、外側袋体10aと内側袋体20aは収縮していく。外側袋体10aと内側袋体20aとの間にわずかの空気が存在しているが、当該空気は、外側袋体10aの収縮時に、貫通部45および貫通部30を経て、外部に排気される。したがって、外側袋体10aの弾性収縮力が、直接、内側袋体20aに伝わるので、内側袋体20aを十分に収縮させることができ、封入物40の残留量をより低減することができる。
<第三実施形態>
次に、本発明の第三実施形態に係る噴射容器について説明する。第三実施形態において、第一実施形態と共通する部分については、同じ符号を付し、重複した説明を省略する。
図5は、第三実施形態に係る噴射容器を、図1の面Sで切断したときの縦断面斜視図(5A)およびその噴射容器の内側袋体中に封入物を充填した状態の縦断面斜視図(5B)をそれぞれ示す。
第三実施形態に係る噴射容器1bは、主に、内側袋体20bがその径方向および長軸方向のいずれにも伸縮可能な袋体である点および通気孔の形成位置において、第一実施形態に係る噴射容器1と異なる。
内側袋体20bは、蓋部材3の方向に環状の開口部22bを備え、開口部22bと反対側を閉じた袋体である。内側袋体20bは、蓋部材3の裏側の内壁と、蓋部材3の直下に配置された円環状の固定部材65との間に、開口部22bを挟持され、容器本体2の内部9に吊り下げられている。外側袋体10bは、内側袋体20bの外側に配置され、蓋部材3の方向に開口部12bを備え、開口部12bと反対側を半球状に閉じた略円筒形状に成形された袋体である。外側袋体10bは、固定部材65と、その径方向外側に配置される円環状の固定部材11bとの間に、開口部12bを挟持され、容器本体2の内部9に吊り下げられている。この実施形態では、内側袋体20bは、折り畳み可能なポリエチレン製の袋体からなり、外側袋体10bは、シリコーンゴムからなる。外側袋体10bは、内側袋体20bよりも肉厚の大きな袋体であって、弾性復帰力の高い袋体である。
固定部材65は、その上下厚さ方向に貫通する通気孔15bを2つ備える。通気孔15bは、外側袋体10bと内側袋体20bとの空間16bと、容器外部とを連通する貫通部である。図5(5A)に示すように、内側袋体20bは、その内部23bに封入物40を充填していない状態において、空間16bを隔てて外側袋体10bの内側に配置されている。その状態から、バルブ6を開けて封入物40を内側袋体20bの中に充填していくと、図5(5B)の矢印Aに示すように、空間16b内の空気が固定部材65の通気孔15bを通って容器外部へと排出される。したがって、外側袋体10bは、内側袋体20bと密着あるいは密着に近い状態で膨張できる。なお、外側袋体10bの膨張に伴い、内部9の空気は、貫通部30から容器外部へと排出されるので、外側袋体10bの膨張は、内部9の空気の存在によって抑制されない。
また、内側袋体20bから封入物40を容器外部に噴射する際には、既に内側袋体20bの外側に外側袋体10bが密着に近い状態になっているので、その密着状態を途中まで維持しながら、外側袋体10bと内側袋体20bは収縮していく。外側袋体10bと内側袋体20bとの間にわずかの空気が存在しているが、当該空気は、外側袋体10bの収縮時に、通気孔15bを経て、外部に排気される。したがって、外側袋体10bの弾性収縮力が、直接、内側袋体20bに伝わるので、内側袋体20bを十分に収縮させることができ、封入物40の残留量をより低減することができる。
<その他の実施形態>
以上、本発明の噴射容器の各実施形態について説明したが、本発明は、上記各実施形態に限定されず、種々の変形を施ことができる。
例えば、外側袋体10,10bと内側袋体20,20bとの間の空間16,16bを容器外部に連通させる通気孔15,15b、あるいは外側袋体10aと内側袋体20aとの間の空間16aを容器外部に連通させる通気孔(貫通部45と貫通部30)以外の形態の通気孔を設けても良い。例えば、容器本体2の側壁から空間16,16a,16b内に向けて細い注射針を差し込んで、当該注射針内部の管を通気孔として、空間16,16a,16bと外部とを連通させても良い。芯材50は、蓋部材3の裏面に固定されているが、その固定場所は蓋部材3に限定されない。例えば、内側袋体20aの内底面に芯材50の外底面を接着しても良い。その場合、封入物40を内側袋体20aに充填すると、内側袋体20aの膨張に伴い、芯材50の上面51は、蓋部材3から離れ、下降していくが、内側袋体20aの収縮時には、芯材50が上方に移動するので、封入物40の出入には支障がない。また、第二実施形態において、内側袋体20aの弾性復帰力を、外側袋体10aの弾性復帰力よりも高くするように設計しても良い。その場合、内側袋体20aは、外側袋体10aよりも先に芯材50に向かって収縮しようとするが、外側袋体10aと内側袋体20aの空間16aがほとんどなく、そこに空気もほとんど無い状態であるため、両袋体10a,20aが一体となって収縮しやすい。このため、外側袋体10aが無意味になるという事態は生じない。
本発明の各実施形態は、互いに組み合わせることのできる範囲で、各構成部を組み合わせることもできる。例えば、第一実施形態と第二実施形態とを組み合わせ、あるいは第二実施形態と第三実施形態とを組み合わせ、内側袋体20,20bの内部23,23bに、芯材50と同様の機能を有する芯材を備えても良い。また、貫通部45を、第一実施形態の外側袋体10あるいは第三実施形態の外側袋体10bに形成し、通気孔15,15bを設けないようにしても良い。また、第二実施形態に係る噴射容器1aに、必ずしも芯材50を備えなくても良い。
本発明は、例えば、消火剤、防虫剤、殺虫剤、塗料、消臭剤、潤滑剤(例えば、防錆用のもの)、人体用消臭剤、制汗剤、医薬品、シェービングクリーム、ボディソープ、化粧料、食用油、液体調味料、頭髪用品、香水などを噴射可能な容器として利用できる。
1,1a,1b 噴射容器
2 容器本体
6 バルブ
10,10a,10b 外側袋体
15,15b 通気孔
16,16a,16b 空間
20,20a,20b 内側袋体
23,23a,23b 内部
30 貫通部(通気孔の一部)
40 封入物
45 貫通部(通気孔の一部)
50 芯材
52 流路

Claims (8)

  1. 少なくとも気体または液体を含む封入物を容器外部の気圧より高圧で充填し、バルブを開けることにより、充填されていた上記封入物を外部に噴射できる噴射容器であって、
    容器本体と、
    その容器本体の内部に配置される袋体であって弾性的に伸縮する外側袋体と、
    その外側袋体の内部に配置され、上記封入物を充填するための内側袋体と、
    上記外側袋体と上記内側袋体との間の空間を上記容器外部に連通させる通気孔と、
    を備えることを特徴とする噴射容器。
  2. 前記外側袋体は、前記内側袋体に比べて弾性復帰力の高い袋体であることを特徴とする請求項1に記載の噴射容器。
  3. 前記通気孔は、前記外側袋体の開口側に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の噴射容器。
  4. 前記内側袋体は、蛇腹構造を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の噴射容器。
  5. 前記内側袋体の内部に芯材を配置することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の噴射容器。
  6. 前記芯材は、前記内側袋体の内外に前記封入物を送る流路を備えることを特徴とする請求項5に記載の噴射容器。
  7. 前記容器本体は、その内部空間であって前記外側袋体の外側の空間を容器外部に通じる1以上の貫通部を備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の噴射容器。
  8. 前記外側袋体を主にシリコーンゴムにて構成し、
    前記内側袋体をシリコーンゴムより耐酸性若しくは耐アルカリ性、耐油性あるいは耐溶剤性の高い樹脂材料にて構成していることを特徴とする請求項1から請求項7に記載の噴射容器。
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