JP2015063338A - 噴射容器 - Google Patents

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Takao Shimizu
隆男 清水
知彦 桑原
Tomohiko Kuwabara
知彦 桑原
敏嗣 矢嶋
Toshitsugu Yajima
敏嗣 矢嶋
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Abstract

【課題】ノンエアゾールタイプの容器であって、内袋をより強固に容器本体上方に固定する構造を持つ噴射容器を実現する。【解決手段】気体および液体の少なくともいずれか一方を含む封入物を外圧より高圧で充填可能で、充填された封入物を外部に噴射できる噴射容器1であって、容器本体2と、その容器本体2の内部6に配置され封入物を充填するための伸縮袋体3と、容器本体2の上面側を覆い、容器本体2に固定されると共に伸縮袋体3を固定する金属製のマウンティングカップ5とを備え、伸縮袋体3を、主としてゴム状弾性体から構成し、その弾性力を利用して封入物を外部に送出する機能を持つ袋体とし、容器本体2を、伸縮袋体3よりも剛性の高い材料から主として構成し、伸縮袋体3には、その開口部側に伸縮袋体3より剛性の高いフランジ4を一体にして備え、フランジ4と伸縮袋体3とを、マウンティングカップ5と容器本体2の側壁との間に挟む構成とした。【選択図】図1

Description

本発明は、封入物を噴射する噴射容器に関する。
従来から、殺虫・防虫剤、化粧料、消火剤などの封入物を噴霧させるスプレー式の容器として、容器内の圧縮気体によって加圧された液剤を細い管を通して外部に噴射させる、いわゆるエアゾール製品が知られている。図5は、従来から公知の噴射容器の構造を示し、(5A)は噴射容器の斜視図を、(5B)は噴射容器の縦断面斜視図を、それぞれ示す。この噴射容器100は、略円筒形の容器本体102の上部に、下方に窪むマウンティングカップ103を備える。マウンティングカップ103は、その底面の中央に、突出部104を備える。突出部104は、その頂部に、下方に押し込み可能なアクチュエーター105を備える。アクチュエーター105は、突出部104の内部まで挿入されており、その最下部に、突出部104の開口部を開閉可能なバルブ106を備える。また、アクチュエーター105は、その内部に、バルブ106近傍の側面から、アクチュエーター105の頂部近傍の側面に形成された噴射口107までを繋ぐ流路108を備える。突出部104は、その内部に、液剤貯留空間として機能する連結管110を備える。連結管110は、それに通じて下方に延出する管111を連接する。管111は、容器本体102の内部に延びるディップチューブ112を接続する。
容器本体102は、その内部に、最下層から上方に向かって順に、封入物の原液113、液状の噴射剤114および気体状の噴射剤115と、を封入する。気体状の噴射剤115は、大気圧より高圧にて加圧された状態で、容器本体102内に封入されている。アクチュエーター105を下方に押し込むと、バルブ106が開き、容器本体102内の封入物の原液113と液状の噴射剤114との混合物がディップチューブ112から流路108を通り、噴射口107から霧状、泡状あるいはジェル状などの形態にて外部に放出される。
一方、容器本体の内部に、封入物と噴射剤を一緒に入れない構造の噴射容器も知られている。その一例として、容器本体に内袋を配置し、内袋の内部に封入物を圧縮充填し、容器本体と内袋との間に気体状の噴射剤を高圧充填し、当該噴射剤の圧力を利用して、内袋内部の封入物を外部に噴射できるような二重構造を持つ噴射容器も考えられてきた(例えば、特許文献1〜3を参照)。
実開平2−137953号公報 特開2005−067668号公報 特開2007−153421号公報
しかし、上述の従来から知られている噴射容器には、次のような問題がある。まず、従来から公知のいずれの噴射容器も、気体状の噴射剤を容器本体の内部に高圧充填しているため、封入物を使い切ってもなお、噴射剤を容器本体内から完全に出し切ることはできない。したがって、噴射容器を廃棄する際に、残留する噴射剤に起因する破裂や燃焼の危険性があり、安全な廃棄が困難であるという問題がある。加えて、噴射剤としてフロンガスを使う噴射容器は、オゾン層破壊をはじめとする環境負荷の高い製品になる。
また、容器本体の内部に内袋を配置した二重構造を有する従来から公知の噴射容器には、封入物を充填した後に、内袋がその上方開口側の固定部位から外れるという問題がある。これは、封入物を高圧充填した際、内袋の膨張に伴い、内袋の上方開口部が固定部位から解離する方向に負荷がかかるためである。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、ノンエアゾールタイプの容器であって、内袋をより強固に容器本体上方に固定する構造を持つ噴射容器を実現することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一形態は、気体および液体の少なくともいずれか一方を含む封入物を外圧より高圧で充填可能であり、充填されていた封入物を外部に噴射できる噴射容器であって、容器本体と、その容器本体の内部に配置され、封入物を充填するための伸縮袋体と、容器本体の上面側を覆い、容器本体に固定されると共に伸縮袋体を固定する金属製のマウンティングカップとを備え、伸縮袋体を、主としてゴム状弾性体から構成し、その弾性力を利用して封入物を外部に送出する機能を持つ袋体とし、容器本体を、伸縮袋体よりも剛性の高い材料から主として構成し、伸縮袋体を、その開口部側に伸縮袋体より剛性の高いフランジと一体にして備え、フランジと伸縮袋体とが、マウンティングカップと容器本体の側壁との間に挟まれた構造の噴射容器である。
本発明の別の形態は、さらに、マウンティングカップがその上方にてフランジの上部を挟み、下方にて伸縮袋体とフランジとを容器本体の側壁との間で挟む噴射容器である。
本発明の別の形態は、また、伸縮袋体がマウンティングカップとフランジとの間に挟まれている噴射容器である。
本発明の別の形態は、また、フランジが伸縮袋体と一体成形されている噴射容器である。
本発明の別の形態は、さらに、フランジと伸縮袋体との間に易接着処理が施されている噴射容器である。
本発明の別の形態は、また、伸縮袋体をシリコーンゴムにて主として構成し、フランジを、ポリカーボネート、ポリエステルまたはポリアミドから主として構成している噴射容器である。
本発明によれば、ノンエアゾールタイプの容器であって、内袋をより強固に容器本体上方に固定する構造を持つ噴射容器を実現できる。
図1は、本発明の実施形態に係る噴射容器の斜視図(1A)および噴射容器をその高さ方向に切断した際の縦断面斜視図(1B)を示す。 図2は、図1の(1B)の上方部分の拡大図を示す。 図3は、図1の噴射容器に封入物を充填した状態の縦断面斜視図(3A)および(3A)の上方部分の拡大図(3B)を示す。 図4は、図3中の領域Aの変形例を示す。 図5は、従来から公知の噴射容器の構造を示し、(5A)は噴射容器の斜視図を、(5B)は噴射容器の縦断面斜視図を、それぞれ示す。
次に、本発明に係る噴射容器の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る噴射容器の斜視図(1A)および噴射容器をその高さ方向に切断した際の縦断面斜視図(1B)を示す。図2は、図1の(1B)の上方部分の拡大図を示す。なお、断面を示すハッチングは、図の見やすさを優先し、拡大図においてのみ描かれている。以後の図でも同様である。
この実施形態に係る噴射容器1は、気体および液体の少なくともいずれか一方を含む封入物を外圧より高圧で充填可能であり、充填されていた封入物を外部に噴射できる容器である。封入物としては、気体のみ、液体のみ、気体と液体の混合物、気体と固体の混合物、液体と固体の混合物、気体と液体と固体の混合物のいずれかであれば特に制限無く、消火剤、防虫剤、殺虫剤、塗料、消臭剤、潤滑剤(例えば、防錆用のもの)、人体用消臭剤、制汗剤、医薬品、シェービングクリーム、ボディソープ、化粧料、食用油、液体調味料、頭髪用品、香水などを例示できる。噴射容器1は、有底円筒形状の容器本体2と、容器本体2の内部に配置され封入物を充填するための伸縮袋体3と、容器本体2の上面側を覆う薄厚の略円筒形状のフランジ4と、フランジ4の略中央部を厚さ方向に貫く穴を塞ぐように容器本体2の上面側を覆い容器本体2に固定されると共に、伸縮袋体3を固定する金属製のマウンティングカップ5と、を備える。
容器本体2は、伸縮袋体3よりも剛性の高い材料から主として構成される。容器本体2を構成する好適な材料としては、SUS、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム合金、鉄などの金属あるいは複数の金属から成る合金; ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)などの樹脂あるいは複数の樹脂から成るポリマーアロイ; ガラス; アルミナなどのセラミックス; を例示できる。ここで、「主として」とは、全体の50%を超える体積割合を占めることを意味する。以下の「主として」も同様に解釈される。容器本体2は、その内部6に、伸縮袋体3を吊り下げる形態で配置する。この実施形態では、容器本体2は、上部の開口した略円筒形状の容器であるが、その形状に限定はなく、開口面を多角形とする筒状容器であっても良い。また、容器本体2は、その底部に、外部に通じる2個の貫通孔7を備える。貫通孔7は、伸縮袋体3の中に封入物を高圧充填して伸縮袋体3が膨張しても、内部6の圧力上昇を回避し、内部6の空気が伸縮袋体3の伸縮の妨げになるのを防ぐために設けられている。なお、貫通孔7の数は、1個のみ、あるいは3個以上でも良い。また、貫通孔7は、容器本体2にとって必須の構成ではなく、容器本体2の内部圧力の上昇が許容範囲であり、また、伸縮袋体3の膨張にも大きな影響を与えないならば、無くても良い。さらには、容器本体2の底部以外の箇所、例えば、側面や開口部側に、内部6の空気を逃がす部位を設け、底部に貫通孔7を形成しないようにしても良い。
フランジ4は、容器本体2の開口部の径方向外側を環状に塞ぐ部材であって、伸縮袋体3よりも剛性の高い材料から主として構成される。フランジ4は、好ましくは、上述の容器本体2を構成する材料から構成される。さらに好ましくは、フランジ4を、ポリカーボネート、ポリエステルまたはポリアミドから主として構成しても良い。なお、フランジ4は、ガラス繊維やカーボン繊維等のフィラーを分散させた複合部材であっても良い。フランジ4は、この実施形態では、第一環状体8に、第一環状体8よりも小径の第二環状体9を重ね、互いの中心を合致させた構造を有する。フランジ4は、第一環状体8の外側面を形成して容器本体2側に突出する環状外側面10と、環状外側面10よりもフランジ4の径方向内側にあって容器本体2側に突出する第一環状突出部11を備える。容器本体2は、その上方の開口端部(側壁の一部)12を、環状外側面10と第一環状突出部11との間に挟まれる形態にて、フランジ4と固定される。また、フランジ4は、第二環状体9の主要部であって、容器本体2の環状外側面10および第一環状突出部11と反対側に突出する第二環状突出部(フランジ4の上部の一例)13を備える。第二環状突出部13は、マウンティングカップ5の径方向外側を固定するのに利用される。すなわち、マウンティングカップ5は、その上方にてフランジ4の上部にある第二環状突出部13を挟むように固定されている。なお、フランジ4は、上述の形態および配置に限定されず、伸縮袋体3と一体化され、容器本体2の開口部側に固定される部材であれば、如何なる形態にてどこに配置されていても良い。
マウンティングカップ5の構成材料は、金属であれば特に限定なく用いられ、SUS、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム合金、鉄、錫をメッキした鋼などの金属あるいは複数の金属から成る材料を例示できる。マウンティングカップ5の構成材料としては、フランジ4の第二環状突出部13を覆うように湾曲加工を容易にする必要から、特に、加工性に優れたアルミニウム、錫をメッキした鋼などを好適に例示できる。マウンティングカップ5は、フランジ4の上方から、第二環状突出部13とフランジ4の中央に位置する穴とを覆う形態にて、フランジ4に固定される。マウンティングカップ5は、その面内中央、すなわちフランジ4の略中央部分にて、容器本体2と反対側に向かって突出する突出部14を備える。突出部14の先端は、アクチュエーター15のネック部16を挿通する孔を備える。アクチュエーター15は、その上方側面に噴射口17を備える。噴射口17は、アクチュエーター15の内部に形成される管路18と連通する。アクチュエーター15は、その下端に、バルブ19を備える。管路18は、バルブ19よりも上方にてネック部16の側面に抜けている。
突出部14は、その内側に、バルブ19の上下動を可能とし、伸縮袋体3の内部20と管路18とをつなぐ連結管21を備える。バルブ19は、連結管21の内部にて上下に駆動できる。また、アクチュエーター15は、バネや弾性体(不図示)を用いて上方に付勢されるように、連結管21内にバルブ19を挿入する形態で、連結管21の上方に配置される。バルブ19がバネ等の復元力によって突出部14内の上面に移動した際には、管路18の出口が突出部14の壁によって塞がる。この結果、管路18は伸縮袋体3と遮断される。一方、バネ等に逆らってバルブ19を突出部14内の上面から下方に移動させると、管路18の出口が突出部14の壁から移動して露出する。この結果、管路18は伸縮袋体3とつながる。
伸縮袋体3は、主としてゴム状弾性体から構成され、その弾性力を利用して封入物を外部に送出する機能を持つ袋体である。伸縮袋体3は、弾性的に伸縮自在な袋体である。伸縮袋体3は、特にその構成材料に制約は無く、例えば、シリコーンゴム、ウレタンゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、天然ゴム、エチレンプロピレンジエンゴムあるいはスチレンブタジエンゴム等の熱硬化性エラストマー; ウレタン系(TPU)、エステル系(TPEE)、スチレン系(SBC)、オレフィン系(TPO)、ブタジエン系(RB)、ブチル系あるいはフッ素系(TPF)等の熱可塑性エラストマー; あるいはそれらの複合物等などから好適に構成される。伸縮袋体3は、より好ましくは、主としてシリコーンゴムから成る。また、伸縮袋体3は、封入物と接触しても容易に変性しないように、耐酸性若しくは耐アルカリ性、耐油性、耐溶剤性等の高い樹脂材料にて構成されていても良く、そのような特性を要求される場合には、例えば、フッ素系のゴムから好適に構成される。ただし、伸縮袋体3の内部20の表面に、フッ素コーティングを施し、伸縮袋体3自体には、フッ素系のゴムよりも耐変性の低い材料、例えば、シリコーンゴムを主として用いても良い。
伸縮袋体3は、一方を開口し、容器本体2の長さ方向に細長い袋である。伸縮袋体3は、その開口部側に伸縮袋体3より剛性の高いフランジ4を一体にして備える。フランジ4と伸縮袋体3とは、マウンティングカップ5と容器本体2の側壁との間に挟まれて固定されている。特に、伸縮袋体3は、マウンティングカップ5とフランジ4との間に挟まれている。具体的には、伸縮袋体3は、その開口近傍領域22にフランジ4の第一環状突出部11の側面を重ね合わせる形態にて、フランジ4と一体化されている。マウンティングカップ5は、その外壁にあって伸縮袋体3の開口近傍領域22の存在する深さ位置に、伸縮袋体3の径方向外側に向かって突出する環状凸部23を備える。このため、開口近傍領域22と第一環状突出部11は、環状凸部23と容器本体2の開口端部12との間に挟まれる形で強く固定される。
伸縮袋体3とフランジ4との一体化は、予め成形したフランジ4を金型内の所定位置に配置し、金型内に未硬化状態の液状ゴム材料を流し込み、当該液状ゴム材料の加硫化を行った後に、金型を開く手順にて行われるインサート成形により、好適に実現できる。液状ゴム材料に代えて、より高粘度のミラブルゴムを用いても良い。なお、フランジ4と伸縮袋体3との接触領域は、両者4,3の接合強度をより高めるため、予め、フランジ4側にプライマー処理、イトロ処理、プラズマ処理、ブラスト処理等に代表される易接着表面処理を施してから、伸縮袋体3の構成材料との接触を行う方が良い。また、予め成形したフランジ4と、同じく予め成形した伸縮袋体3とを、それらの一部を重ね合わせるように接着しても良い。その場合、両者4,3の間に接着剤を介在させても良い。また、フランジ4および伸縮袋体3の少なくともいずれか一方の接着面に、上述の易接着表面処理を施してから、熱処理あるいは接着剤の介在等の手法で両者4,3を接合しても良い。
図3は、図1の噴射容器に封入物を充填した状態の縦断面斜視図(3A)および(3A)の上方部分の拡大図(3B)を示す。
伸縮袋体3の内部20に封入物(これ以降の説明では、適宜、「封入物30」と称する)30を高圧充填すると、伸縮袋体3は、容器本体2の内部6で膨張し、当該内部6の空間の大部分を占める。容器本体2の内部6に存在する空気は、貫通孔7から外部に抜けるので、伸縮袋体3の膨張の妨げにはならない。伸縮袋体3が膨張すると、マウンティングカップ5とフランジ4の第一環状突出部11との間に挟持された伸縮袋体3の開口近傍領域22が下方に向かって伸びる。しかし、開口近傍領域22は、第一環状突出部11と一体化されているので、伸縮袋体3の膨張に伴い下方に向かう力を受けても、開口近傍領域22がフランジ4から抜ける危険性は低くなる。また、マウンティングカップ5は、伸縮袋体3に接触する部位に、環状凸部23を備える。環状凸部23は、マウンティングカップ5をフランジ4にカシメ等の手法によって取り付けた際、伸縮袋体3のフランジ4と反対側にあって、開口近傍領域22を第一環状突出部11側に押す力を与える。このため、環状凸部23は、伸縮袋体3とフランジ4との間の接合を高めるのに寄与する。なお、マウンティングカップ5の環状凸部23は、連続する環状形態ではなく、環状ではあるが部分的に突出する形態でも良い。
図4は、図3中の領域Aの変形例を示す。
(4A)に示すように、上述のフランジ4の形態を変更し、マウンティングカップ5の内側に近い位置に第一環状突出部11aを備え、伸縮袋体3の開口近傍領域22を第一環状突出部11aと容器本体2の開口端部12内側との間で挟むようにフランジ4aを構成しても良い。この変形例は、第一環状突出部11aの外面に伸縮袋体3を被せる形態でフランジ4aと伸縮袋体3とを一体化している。マウンティングカップ5は、伸縮袋体3とフランジ4aとを容器本体2の側壁との間で挟んでいるが、伸縮袋体3は、マウンティングカップ5とフランジ4aとの間に挟まれているわけではなく、フランジ4aと容器本体2の開口端部12との間で挟まれている。このように、前述までの第一環状突出部11の内側に伸縮袋体3を挿入する形態と異なる形態でも、フランジ4aと伸縮袋体3とは、マウンティングカップ5と容器本体2の側壁との間に挟まれているため、本発明の目的を達成可能である。また、開口端部12は、その内側に、環状凸部35を備えることもできる。環状凸部35は、マウンティングカップ5をフランジ4aにカシメ等の手法によって取り付けた際、伸縮袋体3のフランジ4aと反対側にあって、開口近傍領域22を第一環状突出部11a側に押す力を与える。このため、環状凸部35は、伸縮袋体3とフランジ4との間の接合を高めるのに寄与する。
また、(4B)に示すように、上述のマウンティングカップ5に代え、フランジ4の外側面まで覆うことのできる外側延出部40を備えるマウンティングカップ5aを用いても良い。この変形例では、伸縮袋体3の開口近傍領域22、フランジ4の第一環状突出部11、容器本体2の開口端部12は、マウンティングカップ5aに挟まれた形態となる。かかる形態でも、フランジ4と伸縮袋体3とは、マウンティングカップ5aと容器本体2の側壁との間に挟まれているため、本発明の目的を達成可能である。
<その他の実施形態>
以上、本発明の噴射容器の各実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形を施ことができる。
フランジ4,4aおよび伸縮袋体3は、マウンティングカップ5,5aと容器本体2の側壁との間に挟まれている限り、いずれが径方向外側にあっても良い。フランジ4,4aと伸縮袋体3とが面接合して一体化し、容易に分離しない形態であって、それらの両側にマウンティングカップ5,5aと容器本体2の側壁とが存在して、フランジ4,4aと伸縮袋体3とを挟む構造が実現できれば良い。したがって、上述の実施形態と異なり、容器本体2の開口端部12の内方にフランジ4を挿入するようにし、噴射容器1の径方向内側から順に、マウンティングカップ5、伸縮袋体3、フランジ4、容器本体2に並ぶように構成し、かつ容器本体2の側壁を径方向最外の位置にするようにしても良い。
本発明は、例えば、消化剤、防虫剤、殺虫剤、塗料、消臭剤、潤滑剤(例えば、防錆用のもの)、人体用消臭剤、制汗剤、医薬品、シェービングクリーム、ボディソープ、化粧料、食用油、液体調味料、頭髪用品、香水などを噴射可能な容器として利用できる。
1 噴射容器
2 容器本体
3 伸縮袋体
4,4a フランジ
5,5a マウンティングカップ
6 内部
12 開口端部(容器本体の側壁の一部)
13 第二環状突出部(フランジの上部)
30 封入物

Claims (6)

  1. 気体および液体の少なくともいずれか一方を含む封入物を外圧より高圧で充填可能であり、充填されていた上記封入物を外部に噴射できる噴射容器であって、
    容器本体と、
    その容器本体の内部に配置され上記封入物を充填するための伸縮袋体と、
    上記容器本体の上面側を覆い、上記容器本体に固定されると共に上記伸縮袋体を固定する金属製のマウンティングカップと、
    を備え、
    上記伸縮袋体は、主としてゴム状弾性体から構成され、その弾性力を利用して上記封入物を外部に送出する機能を持つ袋体であって、
    上記容器本体は、上記伸縮袋体よりも剛性の高い材料から主として構成され、
    上記伸縮袋体は、その開口部側に上記伸縮袋体より剛性の高いフランジを一体にして備え、
    前記フランジと前記伸縮袋体とは、前記マウンティングカップと前記容器本体の側壁との間に挟まれていることを特徴とする噴射容器。
  2. 前記マウンティングカップは、その上方にて前記フランジの上部を挟み、下方にて前記伸縮袋体と前記フランジとを前記容器本体の側壁との間で挟むことを特徴とする請求項1に記載の噴射容器。
  3. 前記伸縮袋体は、前記マウンティングカップと前記フランジとの間に挟まれていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の噴射容器。
  4. 前記フランジは、前記伸縮袋体と一体成形されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の噴射容器。
  5. 前記フランジと前記伸縮袋体との間に易接着処理が施されていることを特徴とする請求項4に記載の噴射容器。
  6. 前記伸縮袋体をシリコーンゴムにて主として構成し、
    前記フランジを、ポリカーボネート、ポリエステルまたはポリアミドから主として構成していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の噴射容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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