JP6159226B2 - 噴射容器 - Google Patents

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Description

本発明は、封入物を噴射する噴射容器に関する。
従来から、殺虫・防虫剤、化粧料、消火剤などの封入物を噴霧させるスプレー式の容器として、容器内に圧縮気体によって加圧された液剤を細い管を通して外部に噴射させる、いわゆるエアゾール製品が知られている。かかる従来から公知のエアゾール製品の容器には、通常、封入される圧縮気体の圧力に耐えるに十分な構造を持つ金属缶が用いられている。
しかし、上記の圧縮気体には、フロンガスのような地球環境に好ましくないものも少なくない。これを契機に、圧縮気体を用いないで封入物を噴射させる構造のスプレー容器も開発されてきている。例えば、噴霧ノズルを備えた容器内に、封入物を入れた伸縮自在の内袋と、当該内袋の下部に弾性材とを入れ、弾性材の断撥力によって内袋を収縮方向に押圧して、噴霧ノズルを経由して外部に封入物を噴霧可能な噴霧容器が知られている(特許文献1を参照)。また、ノズルを備えた容器内に、封入物を入れたじゃばら形状の袋部材を配置し、その袋部材の長さ方向に沿って弾性部材にて袋部材の下部と容器上部とを接続して、袋部材を上方に収縮する方向に付勢しておき、ノズルを開状態にすると、弾性部材の復帰力により袋部材が収縮し、ノズルから封入物を噴霧可能になるスプレー容器も知られている(特許文献2を参照)。
実開昭63−197890号公報 特開平04−102567号公報
しかし、上記特許文献1および特許文献2に開示される容器には、次のような問題がある。それは、封入物を完全に噴霧した後、容器の再利用が極めて困難なことである。伸縮自在な内袋を、ノズルを備えた容器から取り出すことが難しいため、封入物を完全に消費した後には、内袋や弾性部材を入れたまま、容器を廃棄せざるを得ない。封入物を完全に消費しても、内袋の中に微量の封入物が残存するため、容器を廃棄せずに内袋の中に新たに封入物を詰め替えると、衛生上、好ましくない場合もある。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、圧縮気体を用いない非エアゾール製品用の容器から内袋を簡単に取り出すことができ、容器の再利用を容易とすることを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一形態は、少なくとも気体もしくは液体を含む封入物を外圧より高圧で充填し、バルブを開けることにより、充填されていた前記封入物を外部に噴射できる噴射容器であって、開閉自在な外容器と、その外容器内に収納および取り出し自在な内袋とを備え、内袋が、封入物の外部からの充填および外部への噴射により伸縮可能に構成され、外容器が、互いに係合する少なくとも第一パーツと第二パーツとを備え、第一パーツに弾性部材を備え、その弾性部材が、第一パーツと第二パーツとを係合すると、内袋の収縮状態の方向の定常位置にあり、内袋の膨張状態において内袋の外表面に接触したまま弾性変形し、定常位置に戻ろうとする復帰力を内袋に対して付与する噴射容器である。
本発明の別の形態は、さらに、第一パーツおよび第二パーツが外容器を内袋の縦方向に沿って分割したものであり、弾性部材が、第一パーツの開口面側において、その開口面の径方向に両端を固定される伸縮バンドの形態を有し、内袋の膨張に応じて第一パーツの開口面から奥の内側面に向かって弾性変形可能とした噴射容器である。
本発明の別の形態は、さらに、弾性部材が、バルブから外容器の底部を結ぶ垂直線に対して、バルブ方向を鋭角に開くように傾斜している噴射容器である。
本発明の別の形態は、また、弾性部材が、バルブから外容器の底部を結ぶ垂直線に向かって、徐々に若しくは段階的に高反発力を備えるように構成されている噴射容器である。
本発明の別の形態は、さらに、弾性部材が、バルブから外容器の底部を結ぶ垂直線に向かって、段階的に高反発力を発揮するように複数個配置されている噴射容器である。
本発明の別の形態は、また、弾性部材が、内袋の膨張に応じて伸縮自在な部位と伸縮できない部位とを備える噴射容器である。
本発明の別の形態は、また、第二パーツが、その開口面から奥の内側面において、第一パーツ側に突出する突出領域を備え、その突出領域により、第一パーツの弾性部材と第二パーツの内側面との隙間を狭くしている噴射容器である。
本発明の別の形態は、また、弾性部材の少なくとも伸縮自在な部位をシリコーンゴムにて構成している噴射容器である。
本発明によれば、圧縮気体を用いない非エアゾール製品用の容器から内袋を簡単に取り出すことができ、容器の再利用が容易になる。
図1は、本発明の第一実施形態に係る噴射容器の斜視図(1A)およびその噴射容器の外容器を開けた状態と第一パーツを裏返した裏面の状態の斜視図(1B)を、それぞれ示す。 図2は、図1の噴射容器を垂直方向(縦方向)および水平方向(横方向)に切断する状況の斜視図(2A)、(2A)に示す噴射容器を面Aにより切断した際の断面であって第一パーツと第二パーツとを分離した状態の縦断面図(2B)、および(2A)に示す噴射容器を面Bにより切断した際の断面であって第一パーツと第二パーツとを分離した状態の横断面図(2C)を、それぞれ示す。 図3は、図1の噴射容器において内袋が収縮している状態の面Aによる縦断面図と面Bによる横断面図(3A)、および内袋が膨張している状態の面Aによる縦断面図と面Bによる横断面図(3B)を、それぞれ示す。 図4は、本発明の第二実施形態に係る噴射容器の第一パーツの斜視図(4A)、およびその噴射容器を図2と同様の面Aにより切断した際の断面であって第一パーツと第二パーツとを分離した状態の縦断面図(4B)を、それぞれ示す。 図5は、本発明の第三実施形態に係る噴射容器の第一パーツの斜視図(5A)、およびその噴射容器を図2と同様の面Aにより切断した際の断面であって第一パーツと第二パーツとを分離した状態の縦断面図(5B)を、それぞれ示す。 図6は、本発明の第四実施形態に係る噴射容器の第一パーツの斜視図を示す。 図7は、本発明の第四実施形態に係る噴射容器を図2と同様の面Bにより切断した際の断面であって第一パーツと第二パーツとを分離した状態の横断面図(7A)と第一パーツと第二パーツとを係合した状態の横断面図(7B)を、それぞれ示す。
次に、本発明に係る噴射容器の各実施形態について、図面を参照しながら説明する。
<第一実施形態>
図1は、本発明の第一実施形態に係る噴射容器の斜視図(1A)およびその噴射容器の外容器を開けた状態と第一パーツを裏返した裏面の状態の斜視図(1B)を、それぞれ示す。図2は、図1の噴射容器を垂直方向(縦方向)および水平方向(横方向)に切断する状況の斜視図(2A)、(2A)に示す噴射容器を面Aにより切断した際の断面であって第一パーツと第二パーツとを分離した状態の縦断面図(2B)、および(2A)に示す噴射容器を面Bにより切断した際の断面であって第一パーツと第二パーツとを分離した状態の横断面図(2C)を、それぞれ示す。
この実施形態に係る噴射容器1は、少なくとも気体もしくは液体を含む封入物を外圧より高圧で充填し、バルブを開けることにより、充填されていた封入物を外部に噴射できる容器である。封入物としては、気体のみ、液体のみ、気体と液体の混合物、気体と固体の混合物、液体と固体の混合物、気体と液体と固体の混合物のいずれかであれば特に制限無く、消火剤、防虫剤、殺虫剤、塗料、消臭剤、潤滑剤(例えば、防錆用のもの)、人体用消臭剤、制汗剤、医薬品、シェービングクリーム、ボディソープ、化粧料、食用油、液体調味料、頭髪用品、香水などを例示できる。噴射容器1は、開閉自在な外容器5と、その外容器5内に収納および取り出し自在な内袋40とを備える。この実施形態では、外容器5の形態は略直方体であるが、外容器5の形態は如何なる形態でも良い。また、外容器5は、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂などの樹脂、金属、セラミックス、ガラスあるいは木材などから好適に形成可能である。
外容器5は、互いに係合する少なくとも第一パーツ10と第二パーツ20とを備える。第一パーツ10および第二パーツ20は、外容器5を内袋40の縦方向に沿って分割したものである。第一パーツ10は、平板14に、上方を切り欠いたU字形状の側板13を接合した形態を有する部品である。平板14は、側板13との接合近傍であって平板14の幅方向両側に、第二パーツ20を嵌め込み可能な嵌合凹部12を備える。平板14の裏面側であって、U字形状の側板13には、内袋40が入るための空間11が形成されている。第一パーツ10は、空間11の第二パーツ20と対向する開口面に伸縮バンド15を備える。伸縮バンド15は、第一パーツ10と第二パーツ20とを係合すると、内袋40の収縮状態の方向にある定常位置にあり、内袋40の膨張状態において内袋40の外表面に接触したまま弾性変形し、定常位置に戻ろうとする復帰力を内袋40に対して付与する弾性部材として機能する。伸縮バンド15は、第一パーツ10を構成する平板14の幅方向であってU字形状の側板13の両端をつなぐように備えられている。すなわち、伸縮バンド15は、第一パーツ10の開口面側において、その開口面の径方向に両端を固定される弾性部材の一例である。伸縮バンド15は、内袋40の膨張に応じて第一パーツ10の開口面から奥の内側面に向かって弾性変形可能である。伸縮バンド15は、内袋40の膨張および収縮に対応して弾性的に伸縮可能であれば、特にその構成材料に制約は無く、例えば、シリコーンゴム、ウレタンゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、天然ゴム、エチレンプロピレンジエンゴムあるいはスチレンブタジエンゴム等の熱硬化性エラストマー、ウレタン系、エステル系、スチレン系、オレフィン系、ブタジエン系あるいはフッ素系等の熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの複合物等などから好適に構成される。伸縮バンド15としては、特に、シリコーンゴムを好適に用いることができる。
第二パーツ20は、第一パーツ10のU字形状の側板13を、第二パーツ20の内部21に挿入して第一パーツ10と係合可能な部品である。第二パーツ20は、第一パーツ10と対向する面を開口した箱形状の部品である。第二パーツ20の側面であって開口面近傍の部位には、第一パーツ10の嵌合凹部12と嵌合可能な形態の嵌合凸部22を備える。この実施形態では、嵌合凹部12と嵌合凸部22は、それぞれ4個ずつ第一パーツ10および第二パーツ20に備えられているが、3個以下であっても、あるいは5個以上であっても良い。第二パーツ20は、その上方の面に開口部24を備える。開口部24は、内袋40の上方に連接するスパイラル入出口41を配置可能に形成されている。スパイラル入出口41は、その側面にネジ山を備えた管であり、接合部42を介して内袋40の内部に挿入して接合されている。スパイラル入出口41は、噴射機構部30をネジ込み固定可能な部位である。噴射機構部30は、好適には、バルブを内在する噴射口開閉駆動部31と、上下方向に移動可能であって上方に付勢されている細管32と、細管32の上方に接続された押圧部33と、押圧部33の側面にあって押圧部33の内部から細管32の内部を経てスパイラル入出口41に通じる噴射口34と、を含む。噴射口開閉駆動部31の外側部材、細管32、押圧部33および噴射口34は、外容器5と同様、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂などの樹脂、金属、セラミックス、ガラスあるいは木材などから好適に形成可能である。封入物を内袋40内に充填する場合には、押圧部33を押し込んで、噴射口開閉駆動部31内のバルブを開状態にしたまま、噴射口34から封入物を入れることができる。一方、封入物を充填した内袋40から封入物を外部に噴射する場合には、押圧部33を押し込み、噴射口開閉駆動部31内のバルブを開状態にすることにより実現できる。噴射機構部30は、この実施形態では、内袋40と連接するスパイラル入出口41と着脱自在に構成されている。このため、市販の内袋40から、スパイラル入出口41に取り付けられたキャップ等を外して、噴射機構部30と付け代えることで、容易に、噴射容器1用の内袋40とすることができる。
内袋40は、封入物の外部からの充填および外部への噴射により伸縮可能に構成され、上記の接合部42によりスパイラル入出口41と接合されている。この実施形態では、内袋40は、樹脂フィルムから成る袋体にアルミニウム等の金属薄膜をラミネート加工した、いわゆるパウチ袋体を好適に用いることができる。内袋40を構成する樹脂フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリアミド等の樹脂からなる薄厚のシートを好適に用いることができる。内袋40の出し入れは、第一パーツ10と第二パーツ20との係合を解除することにより可能となる。
図3は、図1の噴射容器において内袋が収縮している状態の面Aによる縦断面図と面Bによる横断面図(3A)、および内袋が膨張している状態の面Aによる縦断面図と面Bによる横断面図(3B)を、それぞれ示す。
内袋40に封入物が存在しないあるいはわずかに存在する状態では、内袋40はその厚さ方向においてほぼ潰れた状態にある。このため、第一パーツ10における第二パーツ20側に最も突出した位置にある伸縮バンド15は、内袋40を第二パーツ20の開口側と反対側の内側面側に押し込んだ状態であって、第一パーツ10の開口面から奥にほとんど力を受けない状態にある(3Aを参照)。この実施形態では、第二パーツ20は、その開口面から奥の内側面において、第一パーツ10側に突出する突出領域23を好適に備える。第二パーツ20は、突出領域23により、伸縮バンド15と第二パーツ20の内側面との隙間を狭くしている。伸縮バンド15と第二パーツ20の内側面との隙間は、好ましくは、内袋40のフィルムを重ねた分の厚さである。このため、内袋40の存在領域が極めて狭くなり、内袋40内の封入物は、完全に若しくはほぼ完全に外部に噴射可能である。ただし、突出領域23は、必須の構成でなく、第二パーツ20に備えていなくても良い。
一方、外容器5内にある内袋40中に封入物を高圧充填して膨張させると、伸縮バンド15は、内袋40の膨張に伴い、第一パーツ10の開口面から奥の内側面方向に押されて弾性変形する(3Bを参照)。この状態では、伸縮バンド15は、第一パーツ10の開口面の位置(定常位置)に復帰しようとする力(復帰力ともいう)を内袋40に及ぼし、内袋40がほぼ完全に潰れる状態(3A)になるまで、内袋40を潰す方向に力を及ぼす。この実施形態に係る噴射容器1は、この力を内袋40から封入物を噴射させる原動力に利用している。
<第二実施形態>
次に、本発明の第二実施形態に係る噴射容器について説明する。第二実施形態において、第一実施形態と共通する部分については、同じ符号を付し、重複した説明を省略する。
図4は、本発明の第二実施形態に係る噴射容器の第一パーツの斜視図(4A)、およびその噴射容器を図2と同様の面Aにより切断した際の断面であって第一パーツと第二パーツとを分離した状態の縦断面図(4B)を、それぞれ示す。
第一実施形態に係る噴射容器1と第二実施形態に係る噴射容器1との相違は、第一パーツ10に装着された伸縮バンド15が傾斜していることである。具体的には、伸縮バンド15は、バルブから外容器5の底部を結ぶ垂直線に対して、バルブ方向を鋭角(θ)に開くように傾斜している。θは、鋭角であれば制限はないが、好ましくは0°<θ≦30°、より好ましくは1°≦θ≦15°、さらに好ましくは2°≦θ≦7°の範囲である。このように、伸縮バンド15を傾斜させると、内袋40の底部を優先的に収縮させるように力を及ぼすことができる。したがって、内袋40中の封入物を、その底部から上部に向かって絞り出すことができる。なお、伸縮バンド15の傾斜の有無にかかわらず、第二パーツ20側の突出領域23を、バルブ側から底部に向かって第一パーツ10側に厚くなるように傾斜させても良い。そのような突出領域23を形成しても、伸縮バンド15と突出領域23との隙間を、外容器5の底部からバルブに向かって開くように形成することができるので、内袋40中の封入物を、その底部から上部に向かって絞り出すことができる。
<第三実施形態>
次に、本発明の第三実施形態に係る噴射容器について説明する。第三実施形態において、第一実施形態と共通する部分については、同じ符号を付し、重複した説明を省略する。
図5は、本発明の第三実施形態に係る噴射容器の第一パーツの斜視図(5A)、およびその噴射容器を図2と同様の面Aにより切断した際の断面であって第一パーツと第二パーツとを分離した状態の縦断面図(5B)を、それぞれ示す。
第一実施形態に係る噴射容器1と第三実施形態に係る噴射容器1との相違は、第一実施形態における1本の伸縮バンド15を、バルブ側から底部に向かって順に、第一伸縮バンド15a、第二伸縮バンド15b、第三伸縮バンド15cの合計3本の伸縮バンドに代用していることである。さらに、第一伸縮バンド15bの厚さ(t1)、第二伸縮バンド15bの厚さ(t2)、第三伸縮バンド15cの厚さ(t3)の関係をt1<t2<t3とし、バルブから外容器5の底部を結ぶ垂直線に向かって、伸縮バンドの反発力(弾性力ともいう)が段階的に高くなるように構成している。このように、第一伸縮バンド15a、第二伸縮バンド15b、第三伸縮バンド15cの厚さを変化させることにより、それぞれの伸縮バンドを同じ材料で構成しても、反発力を底部に向かって段階的に高くすることができる。したがって、第二実施形態と同様、内袋40中の封入物を、その底部から上部に向かって絞り出すことができる。なお、t1<t2<t3の関係に代えて、t1=t2<t3あるいはt1<t2=t3の関係のように、上下方向に隣接する伸縮バンドの厚さを同一にしても良い。また、第一実施形態における1本の伸縮バンド15において、その厚さを、第一パーツ10の底部に向かって階段状に大きくするあるいは徐々に大きくするようにしても良い。なお、伸縮バンド15の数は、2本でも、あるいは4本以上でも良い。
なお、第一伸縮バンド15a、第二伸縮バンド15b、第三伸縮バンド15cを順に厚くするか否かにかかわらず、第二パーツ20側の突出領域23を、バルブ側から底部に向かって第一パーツ10側に厚くなるように段階的に変化させても良い。そのような突出領域23を形成しても、3本の伸縮バンドと突出領域23との隙間を、外容器5の底部からバルブに向かって段階的に広くなるように形成することができるので、内袋40中の封入物を、その底部から上部に向かって絞り出すことができる。
<第四実施形態>
次に、本発明の第四実施形態に係る噴射容器について説明する。第四実施形態において、第一実施形態と共通する部分については、同じ符号を付し、重複した説明を省略する。
図6は、本発明の第四実施形態に係る噴射容器の第一パーツの斜視図を示す。図7は、本発明の第四実施形態に係る噴射容器を図2と同様の面Bにより切断した際の断面であって第一パーツと第二パーツとを分離した状態の横断面図(7A)と第一パーツと第二パーツとを係合した状態の横断面図(7B)を、それぞれ示す。
第一実施形態に係る噴射容器1と第四実施形態に係る噴射容器1との相違は、第一実施形態の伸縮バンド15に代えて、一部にほとんど伸縮しない部分をもつ伸縮部材55を備えていることである。この実施の形態では、伸縮部材55は、その両端側に、内袋40の膨張に応じて伸縮自在な部位51を備えると共に、伸縮自在な部位51に挟まれた領域に、伸縮できない部位52を備える。伸縮自在な部位51は、伸縮バンド15と同様の材料から構成し、伸縮できない部位52は、外容器5と同様の材料から構成するのが好ましい。伸縮自在な部位51としては、特に、シリコーンゴムを好適に用いることができる。
なお、伸縮部材55は、伸縮自在な部位51と伸縮できない部位52とを混在していれば、上記構成に限定されない。例えば、伸縮部材55において、伸縮自在な部位51と伸縮できない部位52とをそれぞれ2個以上用意し、それらを交互に配列させても良い。
<その他の実施形態>
以上、本発明の噴射容器の各実施形態について説明したが、本発明は、上記各実施形態に限定されず、種々の変形を施すことができる。
例えば、外容器5を水平方向に分割し、下方のパーツの開口面に伸縮バンド15に代表される弾性部材を配置し、内袋40に封入物を充填して膨張させた際には下方のパーツ側に伸びて変形し、封入物を外部に出し切るまで上方パーツ側に復帰力を及ぼすようにしても良い。また、外容器5をその厚さ方向に分割するのではなく、厚さ方向より長い幅方向にて分割しても良い。また、外容器5は、2分割に限らず、3つ以上に分割されていても良い。さらに、弾性部材は、伸縮バンド15、第一〜第三伸縮バンド15a,15b,15c、伸縮部材55のようなゴム状弾性体を含む部材に限定されず、他の形態であっても良い。例えば、弾性部材として、第一パーツ10の開口面を径方向につなぐコイルスプリングや板バネを用いても良い。
本発明の各実施形態は、互いに組み合わせることのできる範囲で、各構成部を組み合わせても良い。例えば、第二実施形態と第四実施形態とを組み合わせて、伸縮部材55を鋭角(θ)に傾斜させても良い。また、第三実施形態と第四実施形態とを組み合わせて、第一伸縮バンド15a、第二伸縮バンド15bおよび第三伸縮バンド15cを、伸縮自在な部位51と伸縮できない部位52とから構成するようにしても良い。
<各実施の形態による作用>
以上説明したように、上記の噴射容器1は、少なくとも気体もしくは液体を含む封入物を外圧より高圧で充填し、バルブを開けることにより、充填されていた封入物を外部に噴射できる容器であって、開閉自在な外容器5と、外容器5内に収納および取り出し自在な内袋40とを備え、内袋40を、封入物の外部からの充填および外部への噴射により伸縮可能に構成し、外容器5には、互いに係合する少なくとも第一パーツ10と第二パーツ20とを備え、第一パーツ10に弾性部材としての伸縮バンド15を備え、伸縮バンド15は、第一パーツ10と第二パーツ20とを係合すると、内袋40の収縮状態の方向にある定常位置にあり、内袋40の膨張状態において内袋40の外表面に接触したまま弾性変形し、定常位置に戻ろうとする復帰力を内袋40に対して付与する。このため、圧縮気体を用いない非エアゾール製品用の外容器5から内袋40を簡単に取り出すことができ、外容器5の再利用を容易にできる。また、弾性部材としての伸縮バンド15の弾性復帰力を利用して内袋40中の封入物を外部に噴射するようにしているので、内袋40に対して手動操作にて圧力を及ぼすことなく封入物を噴射できる。
特に、第一パーツ10および第二パーツ20は、外容器5を内袋40の縦方向に沿って分割したものであって、弾性部材の形態を、第一パーツ10の開口面側において、その開口面の径方向に両端を固定される伸縮バンド15の形態とし、内袋40の膨張に応じて第一パーツ10の開口面から奥の内側面に向かって弾性変形可能としている。このため、内袋40への封入物の充填圧に応じて、伸縮バンド15の弾性復帰力を設計しやすい。例えば、伸縮バンドの材料を変えなくても、その厚みや数を変えることで復帰力を容易に調整できる。
弾性部材としての伸縮バンド15や伸縮部材55を、バルブから外容器5の底部を結ぶ垂直線に対して、バルブ方向を鋭角(θ)に開くように傾斜させているので、内袋40の底部から封入物を上方に絞る方向に圧縮できる。よって、封入物を外部に完全に出し切りやすくなる。また、伸縮バンド15や伸縮部材55の傾斜とは異なる手段、例えば、伸縮バンドを複数本備え、あるいは弾性部材の厚さをバルブから外容器5の底部を結ぶ垂直線に向かって変え、当該垂直線に向かって下方に徐々に若しくは段階的に高反発力を備えるように構成する手段によっても、封入物を外部に完全に出し切りやすくなる。また、伸縮部材55のように、内袋40の膨張に応じて伸縮自在な部位51と伸縮できない部位52とを備えることにより、弾性変形する部分を短くでき、もって、伸縮部材55のライフサイクルを長くすることもできる。
また、第二パーツ20は、その開口面から奥の内側面において、第一パーツ10側に突出する突出領域23を備え、突出領域23により、第一パーツ10の弾性部材と第二パーツ20の内側面との隙間を狭くしている。このため、内袋40の存在箇所の領域を小さくでき、封入物の残存量を減らし、封入物を最後まで噴射しやすい環境をつくりやすくなる。
本発明は、例えば、消火剤、防虫剤、殺虫剤、塗料、消臭剤、潤滑剤(例えば、防錆用のもの)、人体用消臭剤、制汗剤、医薬品、シェービングクリーム、ボディソープ、化粧料、食用油、液体調味料、頭髪用品、香水などを充填可能な容器として利用できる。
1 噴射容器
5 外容器
10 第一パーツ
15 伸縮バンド(弾性部材の一例)
15a 伸縮バンド(弾性部材の一例)
15b 伸縮バンド(弾性部材の一例)
15c 伸縮バンド(弾性部材の一例)
20 第二パーツ
23 突出領域
40 内袋
51 伸縮自在な部位
52 伸縮できない部位
55 伸縮部材(弾性部材の一例)

Claims (7)

  1. 少なくとも気体もしくは液体を含む封入物を外圧より高圧で充填し、バルブを開けることにより、充填されていた前記封入物を外部に噴射できる噴射容器であって、
    開閉自在な外容器と、
    その外容器内に収納および取り出し自在な内袋と、
    を備え、
    前記内袋は、前記封入物の外部からの充填および外部への噴射により伸縮可能に構成され、
    前記外容器は、互いに係合する少なくとも第一パーツと第二パーツとを備え、
    前記第一パーツは、弾性部材を備え、
    その弾性部材は、前記第一パーツと前記第二パーツとを係合すると、前記内袋の収縮状態の方向の定常位置にあり、前記内袋の膨張状態において前記内袋の外表面に接触したまま弾性変形し、前記定常位置に戻ろうとする復帰力を前記内袋に対して付与するものであり、
    前記第一パーツおよび前記第二パーツは、前記外容器を前記内袋の縦方向に沿って分割したものであり、
    前記弾性部材は、前記第一パーツの開口面側において、その開口面の径方向に両端を固定される伸縮バンドの形態を有し、前記内袋の膨張に応じて前記第一パーツの開口面から奥の内側面に向かって弾性変形可能である噴射容器。
  2. 前記弾性部材は、前記バルブから前記外容器の底部を結ぶ垂直線に対して、前記バルブ方向を鋭角に開くように傾斜している請求項に記載の噴射容器。
  3. 前記弾性部材は、前記バルブから前記外容器の底部を結ぶ垂直線に向かって、徐々に若しくは段階的に高反発力を備えるように構成されている請求項または請求項に記載の噴射容器。
  4. 前記弾性部材は、前記バルブから前記外容器の底部を結ぶ垂直線に向かって、段階的に高反発力を発揮するように複数個配置されている請求項に記載の噴射容器。
  5. 前記弾性部材は、前記内袋の膨張に応じて伸縮自在な部位と伸縮できない部位とを備える請求項1から請求項のいずれか1項に記載の噴射容器。
  6. 前記第二パーツは、その開口面から奥の内側面において、前記第一パーツ側に突出する突出領域を備え、その突出領域により、前記第一パーツの前記弾性部材と前記第二パーツの前記内側面との隙間を狭くしている請求項1から請求項のいずれか1項に記載の噴射容器。
  7. 前記弾性部材の少なくとも伸縮自在な部位をシリコーンゴムにて構成している請求項1から請求項のいずれか1項に記載の噴射容器。
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