JP2015020660A - 操舵装置の異常検出装置及び異常検出装置付き操舵装置 - Google Patents

操舵装置の異常検出装置及び異常検出装置付き操舵装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015020660A
JP2015020660A JP2013151817A JP2013151817A JP2015020660A JP 2015020660 A JP2015020660 A JP 2015020660A JP 2013151817 A JP2013151817 A JP 2013151817A JP 2013151817 A JP2013151817 A JP 2013151817A JP 2015020660 A JP2015020660 A JP 2015020660A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
abnormality
servo piston
signal
abnormality detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013151817A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6224937B2 (ja
Inventor
中村 光
Hikari Nakamura
光 中村
雅浩 藤澤
Masahiro Fujisawa
雅浩 藤澤
高志 下舞
Takashi Shimomai
高志 下舞
辰喜 田中
Tatsuyoshi Tanaka
辰喜 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP2013151817A priority Critical patent/JP6224937B2/ja
Publication of JP2015020660A publication Critical patent/JP2015020660A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6224937B2 publication Critical patent/JP6224937B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

【課題】可変容量型液圧ポンプの傾転角を変更して舵取機を転舵させる操舵装置に適用することができる操舵装置の異常検出装置を提供する。【解決手段】操舵部からの指令転舵信号SSによってサーボ切換弁56を介してサーボピストン38を移動させ、このサーボピストン38と連結する操舵用油圧ポンプ(可変容量型液圧ポンプ)32の傾転角を変更して舵取機57を転舵させる操舵装置の異常検出装置55において、サーボピストン38の移動方向及び移動の有無を検出して動作検出信号を出力する動作検出部52と、指令転舵信号SSと動作検出信号とが予め定めた対応関係にあるか否かを比較して、サーボピストン38の移動が正常に行われたか否かを判定する異常判定部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば船舶用操舵装置の舵取機を制御する油圧系統の異常の有無を検出することができる操舵装置の異常検出装置、及び異常検出装置付き操舵装置に関する。
従来の船舶用操舵装置の一例を図7(a)、(b)、(c)を参照して説明する。図7(a)に示す船舶用操舵装置1は、第1及び第2油圧系統2、3を並列運転して舵取機4を制御することができるものである。この舵取機4の旋回アーム5が取り付けられている舵軸6には、図示しない舵板が設けられ、図7(b)に示すように、舵板駆動部7が旋回アーム5を揺動させることによって、舵角を変更することができるようになっている。
この船舶用操舵装置1は、操舵者が、図示しない操舵部を操舵することによって舵角を変更することができる。そして、操舵部が操舵されると、この操舵部から出力される指令転舵信号に基づき第1及び第2切換弁8、9の各スプールが、図7(a)に示す中立位置から図7(b)に示す第1切換位置に切り換わり、第1及び第2油圧ポンプ10、11から吐出される圧油が舵板駆動部7の第1シリンダ7aに供給される。これによって、舵板駆動部7のラム12が図7(b)において、左方向に移動して舵板を所望の方向に揺動させて所望の舵角となるように設定することができる。
しかし、この船舶用操舵装置1によると、図7(c)に示すように、第1切換弁8は、指令転舵信号に基づき第1切換位置に切り換わっているが、第2切換弁9は、指令転舵信号に対応した第1切換位置に切り換わらず、この切換操作の前の例えば第2切換位置のままの状態となっている場合がある。その原因の1つとして、例えば第2切換弁9内に異物が混入してスプールの移動が阻害されていることがある。このような状態となると、図7(c)に示すように、舵取機4の操作が不能となり、ハイドロロック現象が発生した危険な状態となる。
そこで、このハイドロロック現象が発生したことを検出するための舵取機のハイドロロック検出装置が提案されている(特許文献1参照。)。
このハイドロロック検出装置は、第1及び第2油圧系統の並列運転時に、操舵部が指令転舵信号を出力すると、各系統の第1及び第2電磁弁の電磁コイルが励磁される。このとき例えば第2油圧系統の第2切換弁が故障でスプールが中立位置のままであるときは、第2磁気センサーが作動せずOFFとなっている。このとき、異常判断回路は、第2電磁弁に対する指令信号ONであるのに対して第2磁気センサーがOFFであるので、第1及び第2油圧系統にハイドロロック現象が発生していると判断して警報ランプを点灯させる。操舵者は、警報ランプが点灯すると、モータ停止スイッチを操作して第2油圧系統の電動モータを停止させ、他の正常な第1油圧系統での単独運転による操舵制御を続行することができる。
特開平9−76997号公報
しかし、上記特許文献1に掲載されているハイドロロック検出装置は、第1及び第2定容量型油圧ポンプから吐出される圧油の方向を第1及び第2切換弁で切換えることによって、舵取機を転舵させる操舵装置に適用するものであるが、可変容量型液圧ポンプの傾転角を変更して舵取機を転舵させる操舵装置に適用するためのものではなく、このような後者の操舵装置に適用することができる異常検出装置の開発が望まれている。
その理由は、第1及び第2切換弁を使用する操舵装置では、舵板駆動部を作動させることができる大きな容量の第1及び第2切換弁が必要であるので、その分の費用及び設置スペースが嵩むという問題があるからである。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、可変容量型液圧ポンプの傾転角を変更して舵取機を転舵させる操舵装置に適用することができる操舵装置の異常検出装置及び異常検出装置付き操舵装置を提供することを目的としている。
本発明に係る操舵装置の異常検出装置は、操舵部からの指令転舵信号によってサーボ切換弁を介してサーボピストンを移動させ、このサーボピストンと連結する可変容量型液圧ポンプの傾転角を変更して舵取機を転舵させる操舵装置の異常検出装置において、前記サーボピストンの移動方向及び移動の有無、前記可変容量型液圧ポンプの傾転方向及び傾転の有無、又は前記サーボ切換弁のスプールの移動方向及び移動の有無を検出して動作検出信号を出力する動作検出部と、前記指令転舵信号と前記動作検出信号とが予め定めた対応関係にあるか否かを比較して、前記サーボピストンの移動、前記可変容量型液圧ポンプの傾転、又は前記サーボ切換弁のスプールの移動が正常に行われたか否かを判定する異常判定部とを備えることを特徴とするものである。
本発明に係る操舵装置の異常検出装置によると、動作検出部は、サーボピストンの移動方向及び移動の有無、可変容量型液圧ポンプの傾転方向及び傾転の有無、又はサーボ切換弁のスプールの移動方向及び移動の有無を検出して動作検出信号を出力することができる。そして、異常判定部は、指令転舵信号と動作検出信号とが予め定めた対応関係にあるか否かを比較して、サーボピストンの移動、可変容量型液圧ポンプの傾転、又はサーボ切換弁のスプールの移動が正常に行われたか否かを判定することができる。
この発明に係る操舵装置の異常検出装置において、前記指令転舵信号と前記動作検出信号とが予め定めた対応関係でないと前記異常判定部が判定したときに、その旨の異常信号を出力する信号出力部を備えるものとするとよい。
このようにすると、異常判定部が、指令転舵信号と動作検出信号とが予め定めた対応関係でないと判定したときに、信号出力部がその旨の異常信号を出力することができる。この異常信号によって、操舵者は、操舵装置の異常を的確に認識することができるので、その異常の原因に関係するサーボピストン、液圧ポンプ、又はサーボ切換弁等を点検して異常個所を修理することができる。また、この異常検出装置が適用されている操舵装置が、当該異常に対して適切な処置を自動的に行うように、当該操舵装置を構成することができる。
この発明に係る操舵装置の異常検出装置において、前記サーボピストン、前記可変容量型液圧ポンプ、又は前記スプールには、前記動作検出部によって検出される被検出部が設けられ、前記動作検出部は、固定側部に設けられているものとするとよい。
このようにすると、動作検出部は、被検出部を検出することによって、サーボピストンの移動方向及び移動の有無、前記可変容量型液圧ポンプの傾転方向及び傾転の有無、又は前記スプールの移動方向及び移動の有無を表す動作検出信号を出力することができる。これによって、構造が簡単で故障が生じ難い操舵装置の異常検出装置を提供することができる。
この発明に係る操舵装置の異常検出装置において、前記動作検出部は、前記サーボピストン、前記可変容量型液圧ポンプ、又は前記スプールが中立位置にあるときに、その旨を表す前記動作検出信号を出力し、前記中立位置である旨の前記動作検出信号を基準として、前記サーボピストン若しくは前記スプールの移動方向及び移動の有無、又は前記可変容量型液圧ポンプの傾転方向及び傾転の有無を表す前記動作検出信号を前記異常判定部に出力するものとするとよい。
このようにすると、動作検出部は、サーボピストン、可変容量型液圧ポンプ、又はスプールが中立位置にあるときに、その旨の動作検出信号を異常判定部に出力することができる。これによって、次に、動作検出部が被検出部を検出したときに、中立位置を基準としてサーボピストン若しくはスプールの移動方向及び移動の有無、又は可変容量型液圧ポンプの傾転方向及び傾転の有無を表す動作検出信号を異常判定部に出力することができる。従って、異常判定部は、操舵部からの指令転舵信号がサーボピストン、可変容量型液圧ポンプ、又はスプールをいずれの方向に移動又は傾転させようとしたときに、異常が起こったかを認識することができる。この情報は、故障の原因究明に利用することができる。
この発明に係る操舵装置の異常検出装置において、前記被検出部は、前記サーボピストン、前記可変容量型液圧ポンプ、又は前記スプールの移動方向又は傾転方向に沿って順番に、中径部、小径部、及び大径部を有し、前記動作検出部は、前記中径部、前記小径部、及び前記大径部に応じた前記動作検出信号を出力すると共に、前記小径部を検出したときに、前記中立位置にある旨の前記動作検出信号を出力するものとするとよい。
このように、被検出部が中径部、小径部、及び大径部として形成されているので、動作検出部としてのギャップセンサは、中径部、小径部、及び大径部を検出したときに、その検出した被検出部に対応した動作検出信号を出力することができる。
本発明に係る異常検出装置付き操舵装置は、並列運転により前記舵取機を制御する2系統の第1及び第2油圧系統、又は前記舵取機を制御する1系統の油圧系統を備え、前記第1及び第2のそれぞれの油圧系統、又は1系統の油圧系統には、本発明に係る操舵装置の異常検出装置が設けられていることを特徴とするものである。
本発明に係る異常検出装置付き操舵装置によると、2系統の第1及び第2油圧系統を並列運転して舵取機を制御することができるし、1系統の油圧系統を運転して舵取機を制御することができる。これら第1及び第2のそれぞれの油圧系統に設けられている第1及び第2操舵装置の異常検出装置、及び1系統の油圧系統に設けられている操舵装置の異常検出装置は、上記と同様に作用する。
そして、第1及び第2操舵装置の異常検出装置は、それぞれと対応する第1及び第2油圧系統の異常の有無を判定することができる。これによって、第1及び第2油圧系統のうちのいずれか一方又は両方に何らかの異常が発生したことによりハイドロロック現象が生じたか否かを判定することができる。
この発明に係る異常検出装置付き操舵装置において、前記2つの異常判定部のうちのいずれか一方が異常であると判定したときに、当該異常と判定された前記第1又は第2油圧系統の使用を停止させ、異常と判定されていない前記第2又は第1油圧系統を使用して前記舵取機を制御させる油圧系統設定部を備えるものとするとよい。
このようにすると、2つの異常判定部のうちのいずれか一方が異常であり、ハイドロロック現象が発生したと判定したときに、油圧系統設定部は、当該異常と判定された第1又は第2油圧系統の使用を停止させ、異常と判定されていない第2又は第1油圧系統を使用して舵取機を制御させることができる。これによって、操舵者は、この操舵装置を継続して使用して操舵することができる。
本発明に係る操舵装置の異常検出装置及び異常検出装置付き操舵装置によると、可変容量型液圧ポンプの傾転角を変更して舵取機を転舵させる操舵装置に適用することができる。そして、このような型式の操舵装置は、舵取機に設けられている舵板駆動部を作動させるための油圧切換弁が不要であり、その分の費用及び設置スペースを低減することができるものである。従って、本発明は、当該型式の操舵装置の利用の拡大を図ることができ、その利用価値が高い。
この発明の第1実施形態に係る異常検出装置付き操舵装置の油圧回路図である。 図1に示す同操舵装置のブロック図である。 図1に示す同操舵装置のサーボピストン及び動作検出部を示す部分拡大図である。 同発明の第2実施形態に係る同操舵装置のブロック図である。 図4に示す同操舵装置の動作状態を示す図であり、(a)は、舵取の運転をしている正常状態を示す回路図、(b)は、ハイドロロックが発生した状態を示す回路図である。 同発明の他の実施形態に係る同操舵装置のブロック図である。 従来の操舵装置の動作状態を示す図であり、(a)は、第1及び第2切換弁が中立位置にあり、舵取の運転を停止している状態を示す回路図、(b)は、第1及び第2切換弁が第1切換位置にあり、舵取の運転をしている正常状態を示す回路図、(c)は、ハイドロロックが発生した状態を示す回路図である。
以下、本発明に係る操舵装置の異常検出装置及び異常検出装置付き操舵装置の第1実施形態を、図1〜図3を参照して説明する。
この図1に示す異常検出装置付き操舵装置16は、操舵部51(図2参照)からの指令転舵信号SSによってサーボ切換弁56を介してサーボピストン38を移動させ、このサーボピストン38と連結する操舵用油圧ポンプ32(可変容量型油圧ポンプ)の傾転角を変更して舵取機57を転舵させるものである。
この操舵装置16は、図1に示すように、舵取機57を備えている。この舵取機57は、船舶の船尾に回動自在に取付けられる舵柄17を備え、この舵柄17に、舵軸17aを介して舵板18が固定されている。また、舵柄17には旋回アーム19の一端部が固定され、この旋回アーム19の他端部に、略U字状の凹部から形成された受部20が設けられている。
また、この操舵装置16は、舵柄17を回動駆動するための舵板駆動部21を備えている。この舵板駆動部21は、一対の第1及び第2シリンダ機構22、23と、第1及び第2シリンダ機構22、23の出力部を構成するラム24とを有している。第1及び第2シリンダ機構22、23は、相互に対向して配置された第1及び第2シリンダ25、26を有し、一方の第1シリンダ25にラム24の一端部が挿入され、また他方の第2シリンダ26にラム24の他端部が挿入されている。これにより、ラム24が図1において左右方向に移動可能となる
このラム24の軸線方向中央部にはラムピン27が設けられ、このラムピン27が旋回アーム19の受部20に装着されている。従って、ラム24が矢印28で示す方向(図1において右方向)に移動すると、これと共にラムピン27が移動し、これによって旋回アーム19、舵柄17、舵軸17a、及び舵板18が一体的に矢印29で示す反時計方向に回動される。そしてこれとは逆に、ラム24が矢印30で示す方向(図1において左方向)に移動すると、これと共にラムピン27が移動し、これによって旋回アーム19、舵柄17、舵軸17a、及び舵板18が一体的に矢印31で示す時計方向に回動される。
そして、この操舵装置16は、図1に示すように、舵板駆動部21(第1及び第2シリンダ機構22、23)を駆動するための操舵用油圧ポンプ32を備えている。この操舵用油圧ポンプ32は、例えば可変容量型、両傾転型の斜軸型油圧ポンプである。
また、図1に示すように、この操舵用油圧ポンプ32には、シリンダブロック33(斜体)の傾転角を制御するための傾転角制御装置34が設けられ、この傾転角制御装置34には、補助油圧ポンプ35が設けられている。そして、これら操舵用油圧ポンプ32及び補助油圧ポンプ35は、電動モータ等の駆動部36、37によって回転駆動される。従って、各駆動部36、37が作動すると、それぞれと連結する操舵用油圧ポンプ32及び補助油圧ポンプ35が所定方向に回転する。
この傾転角制御装置34は、図1に示すように、操舵用油圧ポンプ32のシリンダブロック33(斜体)と連結するサーボピストン38を備えている。このサーボピストン38が図1の左右方向に進退移動することによって、シリンダブロック33の傾転角を変更することができ、このシリンダブロック33の傾転角を変更すると、操舵用油圧ポンプ32の圧油の吐出流量及び吐出方向を変更することができる。そして、操舵用油圧ポンプ32からの圧油の吐出流量及び吐出方向を変更すると、舵板駆動部21によって舵板18を所望の方向及び速度で回動させることができる。
そして、この傾転角制御装置34は、ケーシング(図示せず)の内部にサーボ切換弁56を備えている。このサーボ切換弁56は、スリーブ39を有し、このスリーブ39の内部にスプール40が内蔵されている。このスプール40は、例えばトルクモータ等の制御モータ41によって、図1の左右方向に進退移動されるようになっている。
また、スリーブ39には、図1に示すように、入力ポート42、タンクポート43、Aポート44、及びBポート45が形成されている。この入力ポート42は、補助油圧ポンプ35の吐出口と接続し、タンクポート43はタンク46と接続している。そして、Aポート44は、サーボピストン38を収容するシリンダ部47に形成されているロッド室48と接続し、Bポート45は、シリンダ部47に形成されているヘッド室49と接続している。
更に、スリーブ39とサーボピストン38とは、フィードバックレバー50によって互いに固定して結合されている。これによって、サーボピストン38が、図1の左右方向に所定距離Xだけ移動すると、スリーブ39は、サーボピストン38に伴ってこれと同方向に所定距離Yだけ移動するようになっている。
上記のように構成された傾転角制御装置34によると、入力ポート42に供給された圧油(補助油圧ポンプ35から吐出された圧油)をAポート44、又はAポート44及びBポート45に導き、更にその圧油をサーボピストン38に導くことによってサーボピストン38を進退移動させるようになっている。
つまり、この傾転角制御装置34によると、図1に示すように、例えば制御モータ41が中立位置にあり、スプール40も中立位置にあるときは、サーボピストン38及びスリーブ39は、同図に示す中立位置に保持される。
そして、制御モータ41が所定方向に所定角度だけ駆動して、スプール40が図1に示す位置から右方向(又は左方向)に所定距離だけ移動すると、補助油圧ポンプ35から吐出された圧油がシリンダ部47のロッド室48(又はロッド室48及びヘッド室49)に流入し、ヘッド室49(又はロッド室48)内の作動油がタンク46に戻される。このとき、サーボピストン38、及びこれと結合するスリーブ39が、スプール40と同じ右方向(又は左方向)に移動する。そして、サーボピストン38及びスリーブ39が、スプール40と同じ右方向(又は左方向)に移動すると、スリーブ39とスプール40との位置関係が図1に示す中立状態に戻り、サーボピストン38の右方向(又は左方向)への移動が停止してその位置で保持される。
このように、図1に示す制御モータ41が所定方向に所定角度だけ駆動することによって、サーボピストン38を左右方向に所望の距離だけ進退移動させることができ、これによって、このサーボピストン38と連結する操舵用油圧ポンプ32のシリンダブロック33(斜体)の傾転角を所望の角度だけ変更することができる。これによって、舵板駆動部21は、舵板18を所望の方向及び速度で所望の角度だけ回動させることができる。
つまり、例えば操舵者が所望の舵角となるように操舵部51の操舵輪(図示せず)を操作すると、図1に示す傾転角制御装置34が操舵用油圧ポンプ32を駆動制御して、舵板18を所望の舵角となるように回動させることができる。そして、図には示さないが、舵板18が所望の舵角となると、舵板18の舵角を舵角検出部(図示せず)が検出して、舵角検出部が舵角検出信号を出力するようになっている。そしてこの舵角検出信号が制御モータ41に入力して、スプール40、スリーブ39、及びサーボピストン38が図1に示す中立位置に自動的に戻され、操舵用油圧ポンプ32のシリンダブロック33(斜体)の傾転角が零度、又はそれに近い所定の角度範囲(不感帯角度範囲)内に設定される。
このように、シリンダブロック33の傾転角が所定の不感帯角度範囲内に設定されると、操舵用油圧ポンプ32から吐出されて舵板駆動部21に供給される圧油の流量を所定の許容流量範囲内に制限することができる。これによって、舵板18を所望の舵角、又は許容角度範囲内のそれに近い舵角で保持することができる。
次に、操舵装置の異常検出装置55について説明する。この異常検出装置55は、動作検出部52と、異常判定部(図示せず)と、信号出力部53とを備えている。
図1に示す動作検出部52は、サーボピストン38の移動方向及び移動の有無を検出して動作検出信号DSを出力するものであり、固定側に設けられた例えばギャップセンサである。
異常判定部は、操舵部51から出力された指令転舵信号SSと、動作検出部52から出力された動作検出信号DSとが予め定めた対応関係にあるか否かを比較して、サーボピストン38の移動が正常に行われたか否かを判定するものである。
この異常判定部は、制御部(中央演算処理装置)に設けられ、制御部には、操舵部51、動作検出部52及び信号出力部53等が電気的に接続されている。そして、操舵者が所望の舵角となるように操舵部51の操舵輪(図示せず)を操作したときに、操舵部51は、その操作方向、操作速度及び操作量に応じた指令転舵信号SSを出力するものであり、その指令転舵信号SSは、制御部に入力する。
信号出力部53は、指令転舵信号SSと動作検出信号DSとが予め定めた対応関係でないと異常判定部が判定したときに、その旨の異常信号を出力するものである。例えばこの異常信号によって表示部に異常を表示させたり、スピーカに警報音を出力させることができる。
次に、図1に示す動作検出部52が、サーボピストン38の移動方向及び移動の有無を検出して動作検出信号DSを出力する方法の一例を説明する。
サーボピストン38には、図3に示すように、第1被検出部58、第2被検出部59、及び第3被検出部60が設けられ、これら第1〜第3被検出部58、59、60は、サーボピストン38に対してその順番にその移動方向(図1に示す右矢印の方向)に沿って配置されている。そして、第1被検出部58が中径部であり、その直径がD1、中径部の外周面と動作検出部52との間隔がS1である。第2被検出部59は、小径部であり、その直径がD2、小径部の外周面と動作検出部52との間隔がS2である。第3被検出部60は、大径部であり、その直径がD3、大径部の外周面と動作検出部52との間隔がS3である。そして、D2<D1<D3、S3<S1<S2の関係がある。
そして、図3に示す動作検出部52は、固定側に設けられた例えばギャップセンサであり、第1、第2、又は第3被検出部58、59、60を検出したときに、その検出した被検出部に対応した動作検出信号DSを出力することができるものである。
つまり、動作検出部52は、図1に示す第2被検出部59(小径部)を検出したときは、サーボピストン38が中立位置にある旨の中立動作検出信号DS(動作検出部52と小径部の外面との間隔S2に応じた信号)を出力するように構成されている。このように、サーボピストン38が中立位置にあるときは、操舵用油圧ポンプ32のシリンダブロック33(斜体)の傾転角が零度であり、操舵用油圧ポンプ32から圧油が吐出されていない状態である。従って、舵板18は、真っ直ぐな位置で停止した状態で保持されており、この操舵装置16の制御部は、この状態を認識することができる。
そして、動作検出部52が第1被検出部58(中径部)を検出したときは、図1に示すサーボピストン38が中立位置を基準にしてその位置よりも、図3において右方向に移動した旨の右動作検出信号DS(動作検出部52と中径部の外面との間隔S1に応じた信号)を出力することができる。このとき、操舵用油圧ポンプ32のシリンダブロック33(斜体)の傾転角が零度から所定方向に傾転し、舵取機57のラムが所定方向に移動して舵板が所定方向に回動する。そして、操舵装置16の制御部は、この状態を認識することができる。
また、動作検出部52が第3被検出部60(大径部)を検出したときは、図1に示すサーボピストン38が中立位置を基準にしてその位置よりも左方向に移動した旨の動作検出信号DS(動作検出部52と大径部の外面との間隔S3に応じた信号)を出力することができる。このとき、操舵用油圧ポンプ32のシリンダブロック33(斜体)の傾転角が零度から所定方向と逆の方向に傾転し、舵取機57のラムも所定方向と逆の方向に移動して舵板が所定方向と逆の方向に回動する。そして、操舵装置16の制御部は、この状態を認識することができる。
このように、操舵装置16の制御部は、中立位置(第2被検出部59)を基準にして、サーボピストン38の移動方向及びその移動の有無を認識することができるし、更に、動作検出部52が第1又は第3被検出部58又は60を検出している各位置を基準にして、サーボピストン38の移動方向及びその移動の有無を認識することができる。
よって、操舵者が操舵輪を操舵しているいずれの状態においても、動作検出部52が第1、第2、又は第3被検出部58、59、60を検出したときに、制御部は、サーボピストン38の移動前の位置を基準にして、その移動方向及び移動の有無を認識することができる。
次に、上記のように構成された操舵装置の異常検出装置55、及び異常検出装置付き操舵装置16の作用を説明する。この異常検出装置付き操舵装置16によると、動作検出部52は、第1、第2、又は第3被検出部58、59、60を検出したときに、サーボピストン38の移動方向及び移動の有無を検出して動作検出信号DSを出力することができる。そして、異常判定部は、指令転舵信号SSと動作検出信号DSとが予め定めた対応関係にあるか否かを比較して、サーボピストン38の移動が正常に行われたか否かを判定することができる。
そして、異常判定部が、指令転舵信号SSと動作検出信号DSとが予め定めた対応関係でないと判定したときに、信号出力部53がその旨の異常信号を出力することができる。
例えば指令転舵信号SSがサーボピストン38を中立位置から図1の右方向に移動させる旨の右側指令転舵信号SSであるのに対して、サーボピストン38が中立位置にあり、動作検出部52の出力する動作検出信号DSが中立位置動作検出信号DSであるときは、異常判定部は、両者が不一致であり、予め定めた対応関係でないと判定して、信号出力部53がその旨の異常信号を出力することができる。
この異常信号によって、操舵者は、操舵装置16の異常を的確に認識することができるので、その異常の原因に関係するサーボピストン38を点検して異常個所を修理することができる。また、この異常検出装置55が適用されている操舵装置16が、当該異常に対して適切な処置を自動的に行うように、当該操舵装置16を構成することができる。
また、図1に示すように、この異常検出装置付き操舵装置16は、可変容量型液圧ポンプ(操舵用油圧ポンプ32)の傾転角を変更して舵取機57を転舵させる操舵装置に適用することができる。そして、このような型式の操舵装置16は、舵取機57に設けられている舵板駆動部21を作動させるための油圧切換弁が不要であり、その分の費用及び設置スペースを低減することができるものである。従って、図1に示す操舵装置16は、当該型式の操舵装置の利用の拡大を図ることができ、その利用価値が高い。
更に、図1に示すように、動作検出部52は、第1、第2、又は第3被検出部58、59、60を検出したときに、サーボピストン38の図1における左右の移動方向及び移動の有無を表す動作検出信号DSを出力することができるので、構造が簡単で故障が生じ難い操舵装置の異常検出装置55を提供することができる。
そして、図1に示すように、動作検出部52は、サーボピストン38が中立位置にあるときに、第2被検出部59を検出してその旨の動作検出信号DSを異常判定部に出力することができる。これによって、次に、動作検出部52が第1又は第3被検出部58、60を検出したときに、中立位置を基準としてサーボピストン38の移動方向及び移動の有無を異常判定部に出力することができる。従って、異常判定部は、操舵部51からの指令転舵信号SSがサーボピストン38をいずれの方向に移動させようとしたときに、異常が起こったかを認識することができる。この情報は、故障の原因究明に利用することができる。
次に、本発明に係る操舵装置の異常検出装置及び異常検出装置付き操舵装置の第2実施形態を、図4を参照して説明する。この図4に示す第2実施形態の異常検出装置付き操舵装置61と、図2に示す第1実施形態の異常検出装置付き操舵装置16とが相違するところは、図2に示す第1実施形態では、舵取機57を1系統の油圧系統62で制御する構成としたのに対して、図4に示す第2実施形態では、舵取機57を2系統の第1及び第2油圧系統62、62で制御する構成としたところである。それ以外は、同等の構成であり同様に作用するので、同等部分を同一の図面符号で示し、それらの説明を省略する。
この図4に示す第2実施形態の異常検出装置付き操舵装置61は、並列運転により舵取機57を制御する2系統の第1及び第2油圧系統62、62を備えている。そして、第1油圧系統62には、第1操舵装置の異常検出装置55(第1異常検出装置)が設けられ、第2油圧系統62には、第2操舵装置の異常検出装置55(第2異常検出装置)が設けられている。
そして、この異常検出装置付き操舵装置61は、図示しない油圧系統設定部を備えている。この油圧系統設定部は、第1異常検出装置55の第1異常判定部及び第2異常検出装置55の第2異常判定部のうちのいずれか一方が異常であると判定したときに、当該異常と判定された第1又は第2油圧系統62の使用を停止させ、異常と判定されていない第2又は第1油圧系統62を使用して舵取機57を制御させるためのものである。
この図4に示す異常検出装置付き操舵装置61によると、2系統の第1及び第2油圧系統62、62を並列運転して舵取機57を制御することができる。これら第1及び第2のそれぞれの油圧系統62に設けられている第1及び第2異常検出装置55は、図1及び図2に示す操舵装置の異常検出装置55と同様に作用する。
そして、第1及び第2異常検出装置55、55は、それぞれと対応する第1及び第2油圧系統62、62の異常の有無を判定することができる。これによって、第1及び第2油圧系統62、62のうちのいずれか一方又は両方に何らかの異常が発生したことによりハイドロロック現象が生じたか否かの判定をすることができる。
そして、2つの異常判定部のうちのいずれか一方が異常であり、ハイドロロック現象が発生したと判定したときに、油圧系統設定部は、当該異常と判定された第1又は第2油圧系統62の使用を停止させ、異常と判定されていない第2又は第1油圧系統62を使用して舵取機57を制御させることができる。これによって、操舵者は、この操舵装置61を継続して使用して操舵することができる。
次に、図5(a)、(b)を参照して、図4に示す同操舵装置61の動作を説明する。図5(a)は、舵取の運転をしている状態を示す回路図であり、図5(b)は、ハイドロロックが発生した状態を示す回路図である。
図5(a)は、図4に示す操舵装置において、操舵者が操舵部51を操舵しており、この操舵部51から出力される指令転舵信号SSに基づき、第1及び第2傾転角制御装置が第1及び第2操舵用油圧ポンプ32、32の各シリンダブロック33(斜体)の傾転角を所望の角度だけ変更するように制御している。これによって、第1及び第2操舵用油圧ポンプ32、32から吐出される圧油が舵板駆動部21の第2シリンダ26に供給され、舵板駆動部21のラム24が図5(a)において左方向に移動して、舵板18を所望の方向に揺動させて所望の舵角となるように設定することができる。
図5(b)は、左側の第1操舵用油圧ポンプ32は、指令転舵信号SSに基づき対応する傾転角に変更されているが、右側の第2操舵用油圧ポンプ32は、指令転舵信号SSに対応する傾転角に変更されておらず、操舵者による操舵前の状態となっている。その原因の1つとして、例えば第2サーボピストン38が異物の混入によってその移動が阻害されていることがある。このような状態となると、図5(b)に示すように、舵取機57の操作が不能となる(ハイドロロック現象発生状態)。
この図4に示す操舵装置61によると、上記のようにして、操舵装置61を継続して使用して操舵することができる。
ただし、上記実施形態では、図3に示すように、サーボピストン38に3つの第1〜第3被検出部58、59、60を設け、これら第1〜第3被検出部58、59、60を1つの動作検出部52によって検出する例を示したが、これに代えて、サーボピストン38に1つの被検出部(例えば凸部)を設け、この被検出部をサーボピストン38の移動方向に沿う位置であって、被検出部の両側に設けた2つの第1及び第2動作検出部によって、サーボピストン38の移動方向、移動の有無、及び中立位置を検出するようにしてもよい。更に、1つの被検出部のいずれか一方の側に設けた1つの動作検出部によって、サーボピストン38の移動方向、移動の有無、及び中立位置を検出するようにしてもよい。
そして、上記実施形態では、図3に示すように、サーボピストン38に第1〜第3被検出部58、59、60を設け、これら第1〜第3被検出部58、59、60を動作検出部52によって検出する例を示したが、これに代えて、図6に示すように、操舵用油圧ポンプ32の斜体に第1〜第3被検出部58、59、60を設け、これら第1〜第3被検出部58、59、60を動作検出部52によって検出するようにしてもよい。更に、図6に示すように、サーボ切換弁56のスプールに第1〜第3被検出部58、59、60を設け、これら第1〜第3被検出部58、59、60を動作検出部52によって検出するようにしてもよい。
また、上記のように、操舵用油圧ポンプ32の斜体、又はサーボ切換弁56のスプールに3つの第1〜第3被検出部58、59、60を設け、これら第1〜第3被検出部58、59、60を1つの動作検出部52によって検出する例を示したが、これに代えて、斜体又はスプールに1つの被検出部(例えば凸部)を設け、この被検出部を斜体又はスプールの傾斜方向又は移動方向に沿う位置であって、被検出部の両側に設けた2つの第1及び第2動作検出部によって、斜体又はスプールの傾斜方向又は移動方向、傾斜又は移動の有無、及び中立位置を検出するようにしてもよい。更に、1つの被検出部のいずれか一方の側に設けた1つの動作検出部によって、斜体又はスプールの傾斜方向又は移動方向、傾斜又は移動の有無、及び中立位置を検出するようにしてもよい。
更に、上記実施形態では、作動検出部としてギャップセンサを使用したが、これ以外の検出器を使用してもよい。例えば作動トランスのように、被検出部の変位量と対応する動作検出信号を出力する検出器を使用してもよいし、又は、被検出部の変位によってON、OFFに切り換わる検出器を使用してもよい
そして、上記実施形態では、図1に示すように、動作検出部52が第1〜第3被検出部58、59、60を検出して動作検出信号DSを出力する構成としたが、これに代えて、例えば動作検出部として圧力センサを使用し、この動作検出部がサーボピストン38のシリンダ部47のロッド室48やヘッド室49の油圧を検出して動作検出信号DSを出力する構成としてもよい。このようにしても、操舵用油圧ポンプ32の傾転方向及び傾転の有無を検出することができる。
以上のように、本発明に係る操舵装置の異常検出装置及び異常検出装置付き操舵装置は、可変容量型液圧ポンプの傾転角を変更して舵取機を転舵させる操舵装置に適用することができる優れた効果を有し、このような操舵装置の異常検出装置及び異常検出装置付き操舵装置等に適用するのに適している。
16 異常検出装置付き操舵装置
17 舵柄
17a 舵軸
18 舵板
19 旋回アーム
20 受部
21 舵板駆動部
22 第1シリンダ機構
23 第2シリンダ機構
24 ラム
25 第1シリンダ
26 第2シリンダ
27 ラムピン
28、29、30、31 矢印
32 操舵用油圧ポンプ
34 傾転角制御装置
35 補助油圧ポンプ
36、37 駆動部
38 サーボピストン
39 スリーブ
40 スプール
41 制御モータ
42 入力ポート
43 タンクポート
44 Aポート
45 Bポート
46 タンク
47 シリンダ部
48 ロッド室
49 ヘッド室
50 フィードバックレバー
51 操舵部
52 動作検出部
53 信号出力部
55 操舵装置の異常検出装置
56 サーボ切換弁
57 舵取機
58 第1被検出部
59 第2被検出部
60 第3被検出部
61 異常検出装置付き操舵装置
62 油圧系統、第1及び第2油圧系統
SS 指令転舵信号
DS 動作検出信号

Claims (7)

  1. 操舵部からの指令転舵信号によってサーボ切換弁を介してサーボピストンを移動させ、このサーボピストンと連結する可変容量型液圧ポンプの傾転角を変更して舵取機を転舵させる操舵装置の異常検出装置において、
    前記サーボピストンの移動方向及び移動の有無、前記可変容量型液圧ポンプの傾転方向及び傾転の有無、又は前記サーボ切換弁のスプールの移動方向及び移動の有無を検出して動作検出信号を出力する動作検出部と、
    前記指令転舵信号と前記動作検出信号とが予め定めた対応関係にあるか否かを比較して、前記サーボピストンの移動、前記可変容量型液圧ポンプの傾転、又は前記サーボ切換弁のスプールの移動が正常に行われたか否かを判定する異常判定部とを備えることを特徴とする操舵装置の異常検出装置。
  2. 前記指令転舵信号と前記動作検出信号とが予め定めた対応関係でないと前記異常判定部が判定したときに、その旨の異常信号を出力する信号出力部を備えることを特徴とする請求項1に記載の操舵装置の異常検出装置。
  3. 前記サーボピストン、前記可変容量型液圧ポンプ、又は前記スプールには、前記動作検出部によって検出される被検出部が設けられ、
    前記動作検出部は、固定側部に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の操舵装置の異常検出装置。
  4. 前記動作検出部は、前記サーボピストン、前記可変容量型液圧ポンプ、又は前記スプールが中立位置にあるときに、その旨を表す前記動作検出信号を出力し、前記中立位置である旨の前記動作検出信号を基準として、前記サーボピストン若しくは前記スプールの移動方向及び移動の有無、又は前記可変容量型液圧ポンプの傾転方向及び傾転の有無を表す前記動作検出信号を前記異常判定部に出力することを特徴とする請求項3に記載の操舵装置の異常検出装置。
  5. 前記被検出部は、前記サーボピストン、前記可変容量型液圧ポンプ、又は前記スプールの移動方向又は傾転方向に沿って順番に、中径部、小径部、及び大径部を有し、
    前記動作検出部は、前記中径部、前記小径部、及び前記大径部に応じた前記動作検出信号を出力すると共に、前記小径部を検出したときに、前記中立位置にある旨の前記動作検出信号を出力することを特徴とする請求項4に記載の操舵装置の異常検出装置。
  6. 並列運転により前記舵取機を制御する2系統の第1及び第2油圧系統、又は前記舵取機を制御する1系統の油圧系統を備え、
    前記第1及び第2のそれぞれの油圧系統、又は1系統の油圧系統には、請求項1乃至5のいずれかに記載の操舵装置の異常検出装置が設けられていることを特徴とする異常検出装置付き操舵装置。
  7. 前記2つの異常判定部のうちのいずれか一方が異常であると判定したときに、当該異常と判定された前記第1又は第2油圧系統の使用を停止させ、異常と判定されていない前記第2又は第1油圧系統を使用して前記舵取機を制御させる油圧系統設定部を備えることを特徴とする請求項6に記載の異常検出装置付き操舵装置。
JP2013151817A 2013-07-22 2013-07-22 操舵装置の異常検出装置及び異常検出装置付き操舵装置 Active JP6224937B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013151817A JP6224937B2 (ja) 2013-07-22 2013-07-22 操舵装置の異常検出装置及び異常検出装置付き操舵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013151817A JP6224937B2 (ja) 2013-07-22 2013-07-22 操舵装置の異常検出装置及び異常検出装置付き操舵装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015020660A true JP2015020660A (ja) 2015-02-02
JP6224937B2 JP6224937B2 (ja) 2017-11-01

Family

ID=52485482

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013151817A Active JP6224937B2 (ja) 2013-07-22 2013-07-22 操舵装置の異常検出装置及び異常検出装置付き操舵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6224937B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019004182A1 (ja) * 2017-06-30 2019-01-03 川崎重工業株式会社 操舵制御システム、及び操舵装置の停止方法
WO2019004181A1 (ja) * 2017-06-30 2019-01-03 川崎重工業株式会社 操舵制御システム
CN112829897A (zh) * 2021-01-29 2021-05-25 交通运输部天津水运工程科学研究所 一种用于自航船模的航行状态智能监测预警方法及其系统
CN115087593A (zh) * 2020-02-28 2022-09-20 川崎重工业株式会社 转向系统

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0528800U (ja) * 1991-04-22 1993-04-16 川崎重工業株式会社 船舶のトランクピストン型操舵装置
JPH0976997A (ja) * 1995-09-11 1997-03-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 舵取機のハイドロロック検出装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0528800U (ja) * 1991-04-22 1993-04-16 川崎重工業株式会社 船舶のトランクピストン型操舵装置
JPH0976997A (ja) * 1995-09-11 1997-03-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 舵取機のハイドロロック検出装置

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200018600A (ko) * 2017-06-30 2020-02-19 카와사키 주코교 카부시키 카이샤 조타 제어 시스템 및 조타 장치의 정지 방법
WO2019004182A1 (ja) * 2017-06-30 2019-01-03 川崎重工業株式会社 操舵制御システム、及び操舵装置の停止方法
JP2019010963A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 川崎重工業株式会社 操舵制御システム
JP2019010964A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 川崎重工業株式会社 操舵制御システム、及び操舵装置の停止方法
CN110785348A (zh) * 2017-06-30 2020-02-11 川崎重工业株式会社 操舵控制系统以及操舵装置的停止方法
CN110785347A (zh) * 2017-06-30 2020-02-11 川崎重工业株式会社 操舵控制系统
WO2019004181A1 (ja) * 2017-06-30 2019-01-03 川崎重工業株式会社 操舵制御システム
JP7002231B2 (ja) 2017-06-30 2022-01-20 川崎重工業株式会社 操舵制御システム
KR102393338B1 (ko) * 2017-06-30 2022-05-03 카와사키 주코교 카부시키 카이샤 조타 제어 시스템 및 조타 장치의 정지 방법
JP7002232B2 (ja) 2017-06-30 2022-01-20 川崎重工業株式会社 操舵制御システム、及び操舵装置の停止方法
CN115087593A (zh) * 2020-02-28 2022-09-20 川崎重工业株式会社 转向系统
CN115087593B (zh) * 2020-02-28 2024-02-09 川崎重工业株式会社 转向系统
CN112829897A (zh) * 2021-01-29 2021-05-25 交通运输部天津水运工程科学研究所 一种用于自航船模的航行状态智能监测预警方法及其系统
CN112829897B (zh) * 2021-01-29 2024-04-09 交通运输部天津水运工程科学研究所 一种用于自航船模的航行状态智能监测预警方法及其系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP6224937B2 (ja) 2017-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6224937B2 (ja) 操舵装置の異常検出装置及び異常検出装置付き操舵装置
KR102393338B1 (ko) 조타 제어 시스템 및 조타 장치의 정지 방법
JP4895637B2 (ja) 船外機の操舵装置
KR20130040265A (ko) 선박용 조타장치 및 선박용 조타방법
WO2014017401A1 (ja) 船舶用の操舵装置
JP2017056748A (ja) 産業車両の操舵制御装置及び産業車両の操舵制御方法
JP5778058B2 (ja) 建設機械の制御装置及びその制御方法
JP6025497B2 (ja) 舵取機及びこれを備えた船舶
KR20200016961A (ko) 조타 제어 시스템
JP5009846B2 (ja) 操舵装置
JP2013103616A (ja) パワーステアリング装置
JPWO2011121886A1 (ja) 産業用機械のステアリングシステム及び車体屈折角変更方法
JP7409904B2 (ja) 操舵システム
JP5944275B2 (ja) 自動校正機能を有する船舶
JP2010247664A (ja) 舵取機、その制御方法及び舵取機を備えた船舶
JP2017144917A (ja) 舵取機及びこれを備えた船舶、並びに舵取機の制御方法
JPH11294402A (ja) 油圧弁制御装置
JP2009185910A (ja) 方向切換弁
JP2023031495A (ja) 船舶用舵制御装置及び船舶用舵制御方法
JP2009132336A (ja) フォークリフト
KR20080051519A (ko) 휠로더의 전기조이스틱 조향 제어장치
JP2014046865A (ja) 自動校正機能を有する船舶
JPH03138468A (ja) 油圧ポンプの制御装置
JP2006341732A (ja) ホイール式建設機械
JPH0675959U (ja) 全油圧パワーステアリング装置のハンドル角検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161011

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161205

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170404

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170629

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170705

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20170725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170912

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171006

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6224937

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250