JP2015018120A - 画像形成装置 - Google Patents

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岡田 圭一
Keiichi Okada
圭一 岡田
久保 昌彦
Masahiko Kubo
昌彦 久保
淳 小谷津
Atsushi Koyatsu
淳 小谷津
陽介 田代
Yosuke Tashiro
陽介 田代
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Abstract

【課題】画像形成装置において、複数回定着モードが選択された場合に、転写ディフェクトや定着ディフェクトの発生を抑制しつつ、記録媒体上における白色下地層の白色度を高めて色再現性を向上させる。【解決手段】プロセス制御部40は、白色の色材と白色以外の色材とを記録媒体に一括して転写して定着させる一括定着モード、及び、白色の色材と白色以外の色材とを記録媒体に別々に転写して定着させる複数回定着モードの中から選択されたモードに従い、画像形成部20を制御する。具体的には、プロセス制御部40は、一括定着モードでは白色の色材量に関する第1パラメータ値に従って画像形成を制御し、複数回定着モードでは白色の色材量に関する第2パラメータ値に従って画像形成を制御する。第2パラメータ値は第2パラメータ値よりも大きい値である。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
トナーやインク等の色材を用いて画像を形成する画像形成装置の中には、白色(W)トナーや白色インク等を用いるものがある。例えば、透明材や反射率の低い色紙といった記録媒体上に画像を形成する場合、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)等のカラートナーからなるカラー層の下に白色トナーからなる下地層が形成される。つまり、カラー層の下に白色下地層を設けることにより、色再現性の低下が防止又は軽減されている。
白色下地層及びカラー層からなる多層構造を形成する方式(モード)には、白色下地層を構成する白色の色材とカラー層を構成する複数のカラーの色材とを記録媒体上に一括して転写して定着させる「一括定着モード」と、白色下地層を構成する白色の色材とカラー層を構成する複数のカラーの色材とを記録媒体上に別々に転写して定着させる「複数回定着モード」と、がある。前者の一括定着モードでは1回の記録媒体の搬送によってすべての色材について転写定着処理が完結することになるので、それは1パスモードとも称されている。複数回定着モードの内で記録媒体の搬送を2回繰り返しながら白色の色材の転写定着処理とカラーの色材の転写定着処理とを順次実行するモードは、2パスモードとも称されている。
なお、画像形成装置においては、転写ディフェクト(トナーの飛び散り等)や定着ディフェクト(トナーの定着不良等)を防止するためにトナー総量制限値が設けられている。従来、モードに応じてトナー総量制限値を切り替えることまでは行われておらず、トナー総量制限値を超える事態が生じないように、白色の色材の量又はその上限として、モードによらない共通の値が設定されている。白色下地層の白色度は、それを構成する白色の色材の量が多いほど高くなる。よって、良好な色再現性を生じさせるためには、白色下地層を構成する白色の色材の量を増大させるのが望ましいが、従来においては、それが可能な場合であっても制限されている状況にある。
特許文献1には、用紙の不透明度、白色度合い、光沢度等の用紙情報を検出し、その用紙情報に基づき白色トナーの量を制御する画像形成装置が開示されている。
特開2002−268318号公報
上述した一括定着モードと複数回定着モードとの間において、画像形成プロセスは異なっている。特に、カラー層を形成する時点での白色下地層の状態はモード間で大きく相違している。しかしながら、従来においては、その点に着目してモード間で各層の形成条件(特に白色の色材の量やその上限)を切り替えることは行われていない。特に複数回定着モードにおいて、転写ディフェクトや定着ディフェクトの発生を防止することを前提として、白色下地層の白色度ひいては色再現性をより向上させることが求められている。
本発明の目的は、白色下地層を構成する白色の色材とカラー層を構成するカラーの色材とを記録媒体に別々に転写して定着させる場合において、転写ディフェクトや定着ディフェクトの発生を抑制しつつ、白色下地層の白色度を高めて色再現性を向上させることにある。
請求項1に係る発明は、記録媒体上に画像を形成する画像形成手段と、白色の色材と白色以外の色材とを記録媒体に一括して転写して定着させる一括定着モード、及び、白色の色材と白色以外の色材とを記録媒体に別々に転写して定着させる複数回定着モードの中から選択されたモードに従い、前記画像形成手段による画像形成を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記一括定着モードが選択された場合には記録媒体上の白色の色材量に関する第1パラメータ値に従って前記画像形成を制御し、前記複数回定着モードが選択された場合には記録媒体上の白色の色材量に関する第2パラメータ値に従って前記画像形成を制御し、前記第2パラメータ値は前記第1パラメータ値よりも大きい値である、ことを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に係る発明は、前記第1パラメータ値は、前記一括定着モードにおいて記録媒体上に形成される白色の色材量を指定する値であり、前記第2パラメータ値は、前記複数回定着モードにおいて記録媒体上に形成される白色の色材量を指定する値であり、前記制御手段は、前記複数回定着モードにおいて記録媒体上に形成される白色の色材量が、前記一括定着モードにおいて記録媒体上に形成される白色の色材量よりも多くなるように、前記画像形成を制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項3に係る発明は、前記制御手段は、記録媒体の特性に応じて前記一括定着モード及び前記複数回定着モードの中からモードを選択する、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置である。
請求項4に係る発明は、前記画像形成手段は、像保持体を帯電させ、帯電した像保持体に対して画像信号に応じた光を照射して静電潜像を形成し、トナーを含む現像剤によって静電潜像を現像し、現像されたトナー像を記録媒体に転写して定着させることで、記録媒体に画像を形成し、前記制御手段は、前記画像形成手段が前記像保持体の表面に照射する光の強度、前記画像形成手段が前記像保持体の表面を帯電させるときの帯電電位、前記画像形成手段が現像剤によって静電潜像を現像するときの現像電位、及び、前記画像形成手段が前記トナー像を記録媒体に転写させるときに用いる転写電流のうちの少なくとも1つを前記第1パラメータ値又は前記第2パラメータ値に従って制御する、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置である。
請求項5に係る発明は、前記制御手段は、前記一括定着モードでは前記一括定着モード用の色材総量制限値を超えない範囲内で各色材の色材量を設定し、前記複数回定着モードでは前記複数回定着モード用の色材総量制限値を超えない範囲内で各色材の色材量を設定し、前記一括定着モード用の色材総量制限値よりも前記複数回定着モード用の色材総量制限値の方が大きな値である、ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置である。
請求項1に係る発明によると、モード間で共通のパラメータ値を利用する場合と比べて、複数回定着モードにおいて、白色の色材によって構成される層(白色下地層)の白色度を高めて色再現性が良好になる。
請求項2に係る発明によると、モード間で共通のパラメータ値を利用する場合と比べて、複数回定着モードにおいて白色の色材の量が増大し、白色の色材によって構成される層の白色度を高めて色再現性が良好になる。
請求項3に係る発明によると、記録媒体の特性に適合したモードが選択される。
請求項4に係る発明によると、画像形成手段による各処理を制御することで、各モードにおける色材量が制御される。
請求項5に係る発明によると、モード間で共通の色材総量制限値を利用する場合と比べて、複数回定着モードにおいて、記録媒体上の色材量が増大し、白色度及び色再現性が良好となる。
実施形態に係る画像形成装置の構造の一例を示す図である。 実施形態に係る画像形成部及びプロセス制御部の一例を示す図である。 画像構造体の一例を示す模式図である。 実施形態に係る処理の一例を示すフローチャートである。 白色トナーのトナー重量と白色度との関係を示すグラフである。 画像構造体の一例を示す模式図である。 実施形態及び参考例の評価結果を示す表である。
図1に、本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例を示す。画像形成装置1は、画像受付部10と、画像形成部20と、UI部30と、プロセス制御部40とを含み、複数の色材を用いて、画像信号に応じた画像を記録紙等の記録媒体上に形成するものである。本実施形態では、色材としてトナーが用いられる。他の色材としてはインク等があげられる。
本実施形態では、画像形成装置1は、一括定着モード及び複数回定着モードの中から選択されたモードに従い、画像を記録媒体に形成する。一括定着モードは、白色(W)のトナーと白色以外の複数の基本色のトナーとを記録媒体に一括して転写して定着させるモードである。複数回定着モードは、白色(W)のトナーと白色以外の複数の基本色のトナーとを記録媒体に別々に転写して定着させるモードである。複数回定着モードでは、例えば、画像形成装置1は、白色(W)のトナーを記録媒体に転写して定着させ、定着後の白色トナー層(白色下地層)上に複数の基本色のトナーを転写して定着させることで、白色トナー層上に複数の基本色トナー層(本層としてのカラー層)を形成する。基本色としては、例えば、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の4色が用いられる。但し、本発明はこの例に限定されるものではなく、5色以上の色が基本色として用いられてもよい。例えば、オレンジ(O)、バイオレット(V)及びグリーン(G)等の色が本実施形態の基本色に含まれてもよい。以下では、CMYKの4色を基本色として説明し、基本色のトナーを「カラートナー」と称することとする。
画像受付部10は、画像を形成するために与えられた画像信号を受け付け、画像信号を画像形成部20及びプロセス制御部40に提供する。画像信号は、画像形成部20が形成するトナーの色に対応しており、例えば、CMYKWの5色の色成分に分けられた各画素の階調値を含む。
画像形成部20は、給紙トレイ21と、画像形成エンジン22と、中間転写ベルト23と、2次転写器24と、定着器25と、搬送路26,27と、検出器28とを含み、画像受付部10から供給された画像信号に応じた画像を記録媒体上に形成する。
給紙トレイ21は、複数枚の記録媒体を収容するものである。給紙トレイ21に収容された記録媒体は、給紙トレイ21から一枚ずつ取り出され、2次転写器24及び定着器25を経由して排紙口へと繋がる搬送路26上を順次搬送されるようになっている。
画像形成エンジン22は、CMYKWの各色の画像信号に応じた各色のトナー像を中間転写ベルト23に重畳して形成する。
2次転写器24は、画像形成エンジン22によって各色のトナー像が重畳形成された中間転写ベルト23のベルト面と、給紙トレイ21から搬送路26経由で搬送されてくる記録媒体とが、転写位置に到達すると、主動ロールの作用によってトナー像を中間転写ベルト23から記録媒体へと転写する。
定着器25は、記録媒体に転写されたトナー像を定着する。具体的には、定着器25は、内部に加熱源を有する加熱ロールと加圧ロールとで搬送路26を挟むことによって接触領域を形成する。2次転写器24によるトナー像の転写を経た記録媒体がこの接触領域に移動させられると、定着器25は、加熱ロールによる加熱作用と加圧ロールによる加圧作用とによってトナー像を記録媒体に定着する。
搬送路27は、複数回定着モードが実行される場合に使用され、定着後の記録媒体を2次転写器24まで搬送するための搬送路である。
検出器28は、記録媒体の表面に検出光を照射し、その反射光の光量を検出し、検出した光量を示す信号をプロセス制御部40に出力する。検出器28は、記録媒体を透過する透過光の光量を検出し、検出した光量を示す信号をプロセス制御部40に出力してもよい。
UI部30はユーザインターフェースであり、ユーザによる操作入力を受け付ける受付部と、情報を表示する表示部とを含む。ユーザがUI部30を操作することで、一括定着モード又は複数回定着モードのいずれかが選択される。もっとも、その選択が自動化されてもよい。この自動化については後述する。UI部30は、画像形成装置1の出力モードを示す出力モード信号をプロセス制御部40に出力する。
プロセス制御部40は、画像受付部10から供給された画像信号とUI部30から供給された出力モード信号とに基づき、画像形成部20を制御するための制御パラメータを求め、当該制御パラメータに基づき画像形成部20を制御する。例えば、プロセス制御部40は、出力モード信号が一括定着モードを示す場合、一括定着モードで画像形成部20を動作させ、出力モード信号が複数回定着モードを示す場合、複数回定着モードで画像形成部20を動作させる。制御パラメータは、プロセス制御部40の図示しないメモリに予め記憶されている。
画像形成エンジン22は、一例として、イエロー(Y)のトナー像を中間転写ベルト23に形成するY機構、マゼンダ(M)のトナー像を中間転写ベルト23に形成するM機構、シアン(C)のトナー像を中間転写ベルト23に形成するC機構、ブラック(K)のトナー像を中間転写ベルト23に形成するK機構、及び、白色(W)のトナー像を中間転写ベルト23に形成するためのW機構を含む。一例として、中間転写ベルト23の上流側から順番に、Y機構、M機構、C機構、K機構及びW機構の順番で、各機構が配置されている。
次に、図2を参照して、画像形成エンジン22及びプロセス制御部40の詳細な構成について説明する。Y機構、M機構、C機構、K機構及びW機構は同じ構成であるから、以下では、それらのうちの1つの機構のみを図2に示して説明する。
画像形成エンジン22は、周回する感光体ドラム201を取り囲むように備えられた、帯電器202、電位センサ203、露光器204、現像器205、1次転写器206、トナー濃度センサ207、クリーナ208、レーザードライバ209、帯電器電源210、現像バイアス電源211及び環境センサ212を含む。
感光体ドラム201は、例えば電荷受容体としてのOPC(Organic Photo Conductor:有機光電体)からなる電荷発生層や電荷輸送層を含む2層又は3層の光導電層が導体基板上に積層されることによって形成された像保持体である。感光体ドラム201は、図示しない駆動機構によってその中心軸を中心として図に示す矢印Aの方向(例えば時計周り方向)へ回転させられる。
帯電器202は、感光体ドラム201の表面を一様に帯電させる一次帯電用のスコロトロンであり、感光体ドラム201の表面を予め設定された帯電電位に帯電させる。電位センサ203は、矢印A方向に対して帯電器202の帯電位置よりも下流側、かつ、現像器205の現像位置よりも上流側の感光体ドラム201の表面電位を検知するセンサであり、検知した表面電位を示す表面電位信号をプロセス制御部40に出力する。
露光器204は、ポリゴンミラーに向けてレーザー光を照射し、その反射光を感光体ドラム201の表面に照射することにより、光導電性により感光体ドラム201の表面電位を予め設定された電位まで低下させて静電潜像を形成する。
現像器205は、現像剤に含まれているトナーを用いて静電潜像を現像する。このとき、現像器205は、プロセス制御部40による制御に応じた量のトナーを供給する。
1次転写器206は、感光体ドラム201の表面に形成されたトナー像が、その感光体ドラム201の回転に伴って、自身と感光体ドラム201とが中間転写ベルト23を挟む位置(転写位置)に到達すると、そのトナー像を中間転写ベルト23に転写する。具体的には、1次転写器206にはプロセス制御部40が求めた制御パラメータに応じた大きさの1次転写電流が供給され、それに応じた電位(転写電位)に帯電された主動ロールと、感光体ドラム201との電位差によって静電力が発生し、その静電力の作用でトナー像が中間転写ベルト23に転写される。
トナー濃度センサ207は、トナー像が形成された感光体ドラム201の表面に検出光を照射し、その反射光の光量に応じてトナー像の濃度を検出し、検出したトナー像の濃度を示す信号を出力する。クリーナ208は、感光体ドラム201の表面の残留トナーや紙粉を除去する。
レーザードライバ209は、プロセス制御部40が求めた制御パラメータに応じて、露光器204が照射する光の強度(露光量)を制御し、感光体ドラム201の表面に静電潜像を形成する。
帯電器電源210は、感光体ドラム201を帯電させるための電力を帯電器202に供給する。現像バイアス電源211は、現像バイアスを印加させるための電力を現像器205の現像ロールに供給する。帯電器202及び現像器205に供給される電力は、プロセス制御部40が求めた制御パラメータに応じた電力である。
環境センサ212は、画像形成装置1内の温度及び湿度を検出し、検出値を示す温湿度信号をプロセス制御部40に出力する。
次に、プロセス制御部40の構成について説明する。プロセス制御部40は、電位制御部401、現像制御部402及び転写制御部403を含む。
電位制御部401は、レーザードライバ209、帯電器電源210及び現像バイアス電源211を制御する。電位制御部401は、記録媒体上における単位面積当たりのトナーの量TMA(以下、「トナー重量」と称する)を制御するための制御パラメータに基づき各部を制御する。このトナー重量は、一例としてg/mの単位で表される。
ここで、電位制御部401によるトナー重量の制御について説明する。現像時に現像器205から感光体ドラム201の表面に移るトナーの重量は、感光体ドラム201の表面電位と現像器205の現像バイアスとの電位差によって決まり、この電位差が小さいほど静電力が小さくなり、トナー重量は少なくなる。例えば、現像バイアス及び帯電電位を一定に維持し、露光量を少なくすると、露光された領域すなわち静電潜像の領域の電位は大きくなるため、静電潜像と現像バイアスとの電位差が小さくなり、トナー重量も少なくなる。また、帯電電位及び露光量を一定に維持し、現像バイアス小さくした場合にも、現像バイアスと静電潜像との電位差が小さくなり、トナー重量は少なくなる。また、露光量及び現像バイアスを一定に維持し、帯電電位を大きくすると、これに応じて静電潜像の電位も高くなるため、静電潜像と現像バイアスとの電位差は小さくなり、トナー重量も少なくなる。このように、露光量、帯電電位及び現像バイアスに応じて、感光体ドラム201上のトナー重量が変化する。
電位制御部401は、目標とするトナー重量のトナー像が形成されるよう、画像信号に含まれる階調値と出力モードとに応じた各制御パラメータに基づき、レーザードライバ209、帯電器電源210及び現像バイアス電源211を制御する。
現像制御部402は、現像器205のトナー供給量を制御する。
転写制御部403は、画像形成装置1の出力モードに応じた1次転写電流制御信号を1次転写器206に供給し、1次転写器206に流れる1次転写電流を制御する。これにより、感光体ドラム201から中間転写ベルト23に転写されるトナーの重量が制御される。具体的には、感光体ドラム201の表面電位と1次転写器206の転写電位とは逆極性であり、1次転写電流が小さくなるほどこれらの間に生じる静電力は小さくなるので、転写されるトナーの重量は減少する(転写率は低くなる)。一方、1次転写電流を大きくするほど、これらの電位差は大きくなるので、中間転写ベルト23に転写されるトナーの重量は増大する(転写率が高くなる)。
また、図2には図示しないが、プロセス制御部40は定着制御部を含む。定着制御部は、図1に示す定着器25の定着ロール温度に基づき、定着器25の定着温度、定着速度及び定着圧力を制御する。
本実施形態では、プロセス制御部40は、後に詳述する実験研究結果に基づき、複数回定着モードにおいて記録媒体上に形成される白色トナーのトナー重量を、一括定着モードにおいて記録媒体上に形成される白色トナーのトナー重量よりも多くしている。各モードにおいて、白色トナーの量(又は上限)を規定するために、個々のモード毎に後述するパラメータ値が定められている。プロセス制御部40は、選択されたモード及び当該モード用のパラメータ値に従って、画像形成部20の各部を制御する。このようなトナー重量を実現するために、露光量、帯電電位、現像バイアス、トナー供給量及び1次転写電流(転写電位)の各制御パラメータが、出力モード毎にプロセス制御部40に記憶されている。
例えば、電位制御部401は、複数回定着モードにおいて記録媒体上に形成される白色トナーのトナー重量を、一括定着モードにおいて記録媒体上に形成される白色トナーのトナー重量よりも多くしている。具体的には、電位制御部401は、画像信号に含まれる階調値と出力モードとに応じた各制御パラメータに従い、レーザードライバ209、帯電器電源210及び現像バイアス電源211を制御する。これらの制御パラメータは、出力モードを示す識別情報に対応付けられて電位制御部401の図示しないメモリに予め記憶されている。
また、現像制御部402は、複数回定着モードにおいて記録媒体上に形成される白色トナーのトナー重量を、一括定着モードにおいて記録媒体上に形成される白色トナーのトナー重量よりも多くしている。具体的には、現像制御部402は、画像信号に含まれる階調値と出力モードとに応じた制御パラメータに従い、現像器205のトナー供給量を制御する。この制御パラメータは、出力モードを示す識別情報に対応付けられて現像制御部402の図示しないメモリに予め記憶されている。
また、転写制御部403は、複数回定着モードにおいて記録媒体上に形成される白色トナーのトナー重量を、一括定着モードにおいて記録媒体上に形成される白色トナーのトナー重量よりも多くしている。具体的には、転写制御部403は、画像信号に含まれる階調値と出力モードとに応じた制御パラメータに従い、1次転写器206に流れる1次転写電流を制御する。この制御パラメータは、出力モードを示す識別情報に対応付けられて転写制御部403の図示しないメモリに予め記憶されている。
なお、複数回定着モードが実行される場合、プロセス制御部40は、露光量、帯電電位、現像バイアス、トナー供給量及び転写電位(1次転写電流)のすべてのパラメータを制御することで、白色トナーのトナー重量が一括定着モードにおける白色トナーのトナー重量よりも多くしてもよいし、これらのパラメータのうちの少なくとも1つを制御することで、白色トナーのトナー重量を制御してもよい。例えば、1次転写電流のみを変化させても、この電流値に応じた量のトナーが中間転写ベルト23に転写されるので、記録媒体に形成されるトナーの重量が変化する。
次に、図1及び図3を参照して、一括定着モード及び複数回定着モードにおける画像形成装置1の動作について説明する。図3に、記録媒体(用紙)に形成された画像構造体(各色のトナー層)の一例を模式的に示す。
(一括定着モード)
一括定着モードでは、1回の転写定着プロセス(1パス目のプロセス)が実行される。図1に示すように、画像形成エンジン22には、一例として、中間転写ベルト23の上流側から順番に、Y機構、M機構、C機構、K機構及びW機構の順番で各機構が配置されているため、一括定着モードが実行されると、画像形成エンジン22によって、YMCKWの順番で各色のトナー像が中間転写ベルト23に重畳して転写される。そして、2次転写器24によって、中間転写ベルト23から記録媒体にYMCKWのトナー像が転写される。これにより、図3の一括定着モード(1パス目)に示すように、記録媒体(用紙)上において白色トナー層が最下層となり、白色トナー層上にカラー層が重畳して形成される。そして、記録媒体に転写されたトナー像は、定着器25によって定着される。このように、一括定着モードでは、1回の転写定着プロセスで、CMYKWの各色のトナー像が記録媒体に転写されて定着される。
ここで、一括定着モードにおいて、白色の網点面積率がある値のときに記録媒体に形成される白色トナーのトナー重量をトナー重量aとし、CMYKW全色のトナー重量の合計の制限値をトナー重量制限値bとする。例えば、トナー重量aは、白色の網点面積率が最大値(100%)のときに記録媒体に形成される白色トナーのトナー重量に相当する。また、トナー重量制限値bは、1回の転写定着プロセスで転写ディフェクトや定着ディフェクトが発生しない値に設定される。一例として、トナー重量aは4.0g/m程度であり、トナー重量制限値bは12.8g/m程度である。一括定着モードでは、プロセス制御部40は、CMYKW全色のトナー重量の合計が、一括定着モード用のトナー重量制限値bを超えない範囲内で、CMYKW各色のトナー重量を設定し、画像形成部20による画像形成を制御する。
(複数回定着モード)
複数回定着モードでは、1回目の転写定着プロセス(1パス目のプロセス)と2回目の転写定着プロセス(2パス目のプロセス)とが実行される。1回目の転写定着プロセスでは、画像形成エンジン22によって、白色のトナー像が中間転写ベルト23に転写され、2次転写器24によって、中間転写ベルト23から記録媒体に白色のトナー像が転写され、定着器25によって、白色のトナー像が記録媒体に定着される。これにより、図3の複数回定着モード(1パス目)に示すように、記録媒体上に白色のトナー層が形成される。そして、1回目の転写定着プロセスが終了すると、2回目の転写定着プロセスが実行される。2回目の転写定着プロセスでは、画像形成エンジン22によって、YMCKの順番で各色のトナー像が中間転写ベルト23に重畳して転写される。一方、1回目の転写定着プロセスで白色トナー層が形成された記録媒体は、搬送路27を経由して2次転写器24まで戻される。そして、2次転写器24によって、中間転写ベルト23から記録媒体にYMCKのトナー像が転写される。このとき、記録媒体に形成された白色トナー層の上に、YMCKのトナー像が転写される。そして、記録媒体に転写されたYMCKのトナー像は、定着器25によって定着される。これにより、図3の複数回定着モード(2パス目)に示すように、記録媒体上において白色トナー層が最下層となり、白色トナー層上にカラー層が重畳して形成される。このように、複数回定着モードでは、2回の転写定着プロセスによって、CMYKWの各色のトナー像が記録媒体に転写されて定着される。
ここで、複数回定着モードにおいて、白色の網点面積率がある値のときに記録媒体に形成される白色トナーのトナー重量をトナー重量cとし、CMYKW全色のトナー重量の合計の制限値をトナー重量制限値dとする。例えば、トナー重量cは、白色の網点面積率が最大値(100%)のときに記録媒体に形成される白色トナーのトナー重量に相当する。トナー重量制限値dは、白色トナーのトナー重量制限値と、カラートナーのトナー重量制限値(カラートナー重量制限値)との合計であり、一括定着モード用のトナー重量制限値bよりも大きい(d>b)。なお、トナー重量cは、a<c≦bかつc<dの条件下で、ユーザによって任意の量に変更されてもよい。複数回定着モードでは、プロセス制御部40は、CMYKW全色のトナー重量の合計が、複数回定着モード用のトナー重量制限値dを超えない範囲内で、CMYKW各色のトナー重量を設定し、画像形成部20による画像形成を制御する。なお、複数回定着モード用のカラートナー重量制限値は、一括定着モード用のトナー重量制限値bと等しくてもよい。この場合、複数回定着モード用のトナー重量制限値dは、最大で2bと等しくなる。プロセス制御部40は、トナー重量制限値bを超えない範囲内で、各カラートナーのトナー重量を設定し、画像形成部20による画像形成を制御する。一括定着モードにおいては、トナー重量制限値bを超えない範囲内でCMYKW5色のトナー重量が設定されるが、複数回定着モードにおいては、トナー重量制限値bを超えない範囲内でCMYK4色のトナー重量が設定されるので、複数回定着モードにおいては、一括定着モードと比較して、より多くの量のカラートナーが記録媒体上に転写定着され得る。
本実施形態では、複数回定着モードにおける白色トナーのトナー重量cは、一括定着モードにおける白色トナーのトナー重量aよりも多く、トナー重量上限値b以下である(a<c≦b)。すなわち、同じ網点面積率であっても、複数回定着モードにおいて記録媒体に形成される白色トナーのトナー重量は、一括定着モードよりも多くなる。一例として、トナー重量cは7.0〜9.0g/mである。
例えば、一括定着モードにおいて、CMYKW各色の網点面積率に応じたトナー重量を実現するための、露光量、帯電電位、現像バイアス、トナー供給量及び1次転写電流の各制御パラメータが、プロセス制御部40に予め記憶されている。例えば、各網点面積率に対応するCMYKW各色のトナー重量を予め求めておき、各網点面積率に応じたCMYKW各色のトナー重量を実現するための各制御パラメータを、プロセス制御部40に予め記憶させておく。
また、複数回定着モードにおいて、各カラートナーの網点面積率に応じたトナー重量を実現するための、露光量、帯電電位、現像バイアス、トナー供給量及び1次転写電流の各制御パラメータが、プロセス制御部40に予め記憶されている。例えば、各網点面積率に対応する各カラートナーのトナー重量を予め求めておき、各網点面積率に応じた各カラートナーのトナー重量を実現するための各制御パラメータを、プロセス制御部40に予め記憶させておく。また、白色の各網点面積率に応じたトナー重量を実現するための、露光量、帯電電位、現像バイアス、トナー供給量及び1次転写電流の各制御パラメータが、プロセス制御部40に予め記憶されている。例えば、各網点面積率に対応する白色トナーのトナー重量を予め求めておき、各網点面積率に応じた白色トナーのトナー重量を実現するための各制御パラメータを、プロセス制御部40に予め記憶させておく。複数回定着モードにおける白色トナーのトナー重量は、同じ網点面積率であっても、一括定着モードにおける白色トナーのトナー重量よりも多い。
次に、図4に示すフローチャートを参照して、画像形成装置1の動作の一例を説明する。ユーザがUI部30を用いることで出力モードを選択すると、選択された出力モードを示す出力モード信号がUI部30からプロセス制御部40に供給され、プロセス制御部40は、当該出力モード信号に基づき画像形成部20を制御する。例えば、ユーザによって複数回定着モードが選択された場合(S01)、プロセス制御部40は、白色トナーのトナー重量を、複数回定着モードにおける白色トナーのトナー重量に変更し(S02)、画像形成部20を制御するための制御パラメータを、複数回定着モード用の制御パラメータに変更する(S03)。そして、プロセス制御部40は、1回目の転写定着プロセスにおいて、画像信号に表された白色の網点面積率に対応するトナー重量を実現するための制御パラメータに基づき、画像形成部20の各部を制御する。これにより、画像形成部20は、白色トナーを記録媒体に転写して定着させる(S04)。そして、プロセス制御部40は、2回目の転写定着プロセスにおいて、画像信号に表されたCMYK各色の網点面積率に対応する各カラートナーのトナー重量を実現するための制御パラメータに基づき、画像形成部20の各部を制御する。これにより、画像形成部20は、カラートナーを白トナー層上に転写して定着させる(S05)。
一方、ユーザによって一括定着モードが選択された場合、プロセス制御部40は、画像信号に表されたCMYKW各色の網点面積率に対応する各トナーのトナー重量を実現するための制御パラメータに基づき、画像形成部20の各部を制御する。これにより、画像形成部20は、1回の転写定着プロセスで、CMYKW各色のトナーを記録媒体に転写して定着させる。
以上のように、複数回定着モードが実行される場合、1回目の転写定着プロセスによって記録媒体に形成される白トナーのトナー重量を、一括定着モードによって形成される白トナーのトナー重量よりも多くすることで、記録媒体の白色度が向上し、トナーによる色再現性が向上する。また、複数回定着モードの1回目の転写定着プロセスでは、白色トナーのみを記録媒体に転写して定着させているので、一括定着モードより白色トナーのトナー重量を増大させても、転写ディフェクトや定着ディフェクトの発生が抑制される。
ここで、白色トナーのトナー重量と白色度との関係について説明する。白色度の低い用紙(例えば、薄紙、グレー色の用紙、黒紙等)にカラートナーを形成した場合、白色度の高い用紙にカラートナーを形成した場合と比較して、鮮やかさや明るさ等の色再現性が低下する。この理由は、薄紙や黒紙等では、用紙に入射する光が用紙表面で透過又は吸収されてしまい、用紙からの散乱光が減少して白色度が低下するからである。この対策として、用紙表面に白色トナーを付着させることで、光の透過や吸収が抑制され、白色度が向上する。例えば図5に示すように、白色トナーのトナー重量を増やすと、白色度は向上する。本実施形態では、複数回定着モードにおいて一括定着モードよりも多くの白色トナーが記録媒体に形成されるので、より高い白色度が得られる。
次に、図6を参照して、一括定着モードと複数回定着モードとにおける色再現性について説明する。図6(a)に、一括定着モードによって形成された画像構造体(各色のトナー層)の一例を模式的に示し、図6(b)に、複数回定着モードによって形成された画像構造体の一例を模式的に示す。
一括定着モードが実行された場合、白色トナーとカラートナーとが一括して記録媒体に転写されて定着させられるため、図6(a)に示すように、カラー層(CMYK)は白色トナー層(W)に埋め込まれる。この場合、カラー層直下の白色トナー層の厚さが減少するため、色再現性が低下する。一方、複数回定着モードが実行された場合、1回目の転写定着プロセスで白色トナーが記録媒体に転写されて定着させられ、2回目の転写定着プロセスで白色トナー層上にカラートナーが転写されて定着させられる。このように、複数回定着モードでは、1回目の転写定着プロセスで記録媒体上に白色トナー層が形成され、2回目の転写定着プロセスで白色トナー層上にカラー層が形成される。そのため、図6(b)に示すように、白色トナー層(W)へのカラー層(CMYK)の埋め込みが抑制されるので、白色トナー層の厚さの減少が抑制され、色再現性の低下が抑制される。また、複数回定着モードの1回目の転写定着プロセスでは、白色トナーのみを記録媒体に転写して定着させているので、一括定着モードよりもトナー重量を増大させても、転写ディフェクトや定着ディフェクトの発生が抑制される。すなわち、一括定着モードでは、CMYKW5色のトナーを一括して記録媒体に転写して定着させるので、5色のトナー重量の合計がトナー総量制限値を超えないように、各色のトナー重量を制御する必要がある。一方、複数回定着モードの1回目の転写定着プロセスでは、白色トナーのみを記録媒体に転写して定着させるので、白色トナーのトナー重量がトナー総量制限値を超えないように、白色トナーのトナー重量を制御すれば済む。そのため、複数回定着モードにおける白色トナーのトナー重量を、一括定着モードにおける白色トナーのトナー重量より多くしても、転写ディフェクトや定着ディフェクトの発生が抑制される。一例として、一括定着モードでは、転写ディフェクトや定着ディフェクトが発生しない白色トナーのトナー重量の上限値は、4〜5g/mであるが、複数回定着モードでは、白色トナーのトナー重量が7〜9g/mであっても、転写ディフェクトや定着ディフェクトの発生が抑制され、白色度及び色再現性が向上する。
なお、図4に示す例では、ユーザの指示によって画像形成装置1の出力モードが選択されるが、記録媒体の反射率や透過率等の特性に応じて出力モードが自動的に選択されてもよい。例えば、プロセス制御部40は、検出器28から光量を示す信号を受けて記録媒体の反射率又は透過率を検知し、反射率又は透過率に応じて出力モードを選択する。具体的には、プロセス制御部40は、反射率が予め設定された反射率閾値未満の場合、複数回定着モードを実行し、反射率が当該反射率閾値以上の場合、一括定着モードを実行してもよい。または、プロセス制御部40は、透過率が予め設定された透過率閾値以上の場合、複数回定着モードを実行し、透過率が当該透過率閾値未満の場合、一括定着モードを実行してもよい。記録媒体の反射率が相対的に低い場合又は記録媒体の透過率が相対的に高い場合、白色度及び色再現性を向上させるためには、反射率が相対的に高い記録媒体又は透過率が相対的に低い記録媒体と比較して、より多くの白色トナーが必要となるので、プロセス制御部40は、複数回定着モードを実行する。一方、記録媒体の反射率が相対的に高い場合又は記録媒体の透過率が相対的に低い場合、反射率が相対的に低い記録媒体又は透過率が相対的に高い記録媒体と比較して、より少ない白色トナーによって白色度及び色再現性が実現されるので、プロセス制御部40は、一括定着モードを実行する。このように、記録媒体の反射率又は透過率に応じて、複数回定着モード又は一括定着モードを自動的に選択して実行することで、反射率が相対的に低い記録媒体又は透過率が相対的に高い記録媒体については、白色度及び色再現性が向上し、反射率が相対的に高い記録媒体又は透過率が相対的に低い記録媒体については、転写定着プロセスが1回で済むため、生産性が向上する。
また、ユーザが記録媒体の種類をUI部30によって指定し、プロセス制御部40は、ユーザによって指定された記録媒体の種類に応じて出力モードを切り替えてもよい。この場合、記録媒体の種類を示す用紙情報が、UI部30からプロセス制御部40に供給され、プロセス制御部40は、当該用紙情報が示す種類に応じて出力モードを切り替える。記録媒体の種類としては、例えば、高反射率の白紙、グレー紙等の低反射率の用紙、色紙、透明な記録媒体等が該当する。例えば、低反射率の用紙、色紙又は透明な記録媒体がユーザによって指定された場合、プロセス制御部40は、複数回定着モードを実行する。これにより、低反射率の記録媒体や高透過率の記録媒体が選択された場合、複数回定着モードが実行されて、白色度及び色再現性が向上する。
次に、図7を参照して、実施形態及び参考例1〜3の評価について説明する。参考例1(1パス)は一括定着モードの例に相当する。すなわち、1回の転写定着プロセスで、CMYKW5色のトナーが記録媒体に転写されて定着させられる。
参考例2(2パス)では、2回の転写定着プロセスが実行される。1回目の転写定着プロセスで、白色トナーが記録媒体に転写されて定着させられ、2回目の転写定着プロセスで、定着後の白色トナー層上にカラートナーが転写されて定着させられる。参考例2では、白色トナーのトナー重量は、参考例1(1パス)における白色トナーのトナー重量と同じである。
参考例3(3パス)では、3回の転写定着プロセスが実行される。1回目の転写定着プロセスで、白色トナーが記録媒体に転写されて定着させられ、2回目の転写定着プロセスで、定着後の白色トナー層上に更に白色トナーが転写されて定着させられ、3回目の転写定着プロセスで、定着後の白色トナー層上にカラートナーが転写されて定着させられる。1回目及び2回目のそれぞれの転写定着プロセスによって記録媒体に形成される白色トナーのトナー重量は、参考例1(1パス)における白色トナーのトナー重量と同じである。
実施形態(2パス)では、本実施形態の複数回定着モードが実行される。すなわち、1回目の転写定着プロセスで、白色トナーが記録媒体に転写されて定着させられ、2回目の転写定着プロセスで、定着後の白色トナー層上にカラートナーが転写されて定着させられる。実施形態(2パス)では、同じ網点面積率であっても、白色トナーのトナー重量は、参考例1〜3における白色トナーのトナー重量よりも多い。
参考例1では、総トナー重量がトナー総量制限値を超えやすくなるので、白色トナーのトナー重量を制限する必要がある。そのため、白色度及び色再現性が低下する。また、参考例2では、白色トナー層へのカラー層の埋め込みが抑制され、白色トナー層の厚さの減少が抑制されるので、参考例1と比較して、白色度及び色再現性が向上する。また、参考例3では、合計2回の転写定着プロセスによって白色トナーが記録媒体に形成されるので、参考例1及び参考例2と比較して、白色度及び色再現性が向上する。しかしながら、参考例3では、合計3回の転写定着プロセスが実行されるので、生産性が低下する。これに対して、実施形態では、1回目の転写定着プロセスによって記録媒体に形成される白色トナーのトナー重量を、一括定着モードによって記録媒体に形成される白色トナーのトナー重量よりも増大させているので、参考例1及び参考例2と比較して、白色度及び色再現性が向上する。また、合計2回の転写定着プロセスで済むため、参考例3と比較して、生産性が向上する。
なお、本実施形態に係る画像形成装置1は、複数回定着モードにおいて3回以上の転写定着プロセスを実行してもよい。例えば、画像形成装置1は、1回目の転写定着プロセスで、白色トナーを記録媒体に転写して定着させ、2回目の転写定着プロセスで、定着後の白色トナー層上に更に白色トナーを転写して定着させ、3回目の転写定着プロセスで、定着後の白色トナー層上にカラートナーを転写して定着させてもよい。このとき、プロセス制御部40は、1回目及び2回目の転写定着プロセスによって記録媒体に形成される白色トナーのトナー重量が、一括定着モードによって記録媒体に形成される白色トナーのトナー重量よりも多くなるように、画像形成部20を制御する。このように、白色トナーのトナー重量を一括定着モードよりも増やすとともに、白色トナーの転写定着プロセスの回数を増やすことで、白色度及び色再現性が更に向上する。例えば、プロセス制御部40は、反射率が低い記録媒体ほど、転写定着プロセスの回数を増やしてもよい。これにより、記録媒体の反射率が相対的に低い場合には、白色度及び色再現性が向上し、記録媒体の反射率が相対的に高い場合には、白色度及び色再現性が向上するとともに生産性の低下が抑制される。
また、カラートナー以外の特色トナーとして、白色トナーの他に、金色トナーや銀色トナー等のメタリックトナーが用いられてもよい。例えば、白色トナーに替えてメタリックトナーを用いて複数回定着モードが実行される場合も、プロセス制御部40は、メタリックトナーのトナー重量が、一括定着モードにおけるメタリックトナーのトナー重量よりも多くなるように、画像形成部20の各部を制御する。このように、白色トナーに替えてメタリックトナーが用いられる場合であっても、白色トナーが用いられる場合と同様の効果が得られる。
1 画像形成装置、10 画像受付部、20 画像形成部、21 給紙トレイ,22 画像形成エンジン、23 中間転写ベルト、24 2次転写器、25 定着器、26,27 搬送路、28 検出器、30 UI部、40 プロセス制御部、201 感光体ドラム、202 帯電器、203 電位センサ、204 露光器、205 現像器、206 1次転写器、207 トナー濃度センサ、208 クリーナ、209 レーザードライバ、210 帯電器電源、211 現像バイアス電源、401 電位制御部、402 現像制御部、403 転写制御部。

Claims (5)

  1. 記録媒体上に画像を形成する画像形成手段と、
    白色の色材と白色以外の色材とを記録媒体に一括して転写して定着させる一括定着モード、及び、白色の色材と白色以外の色材とを記録媒体に別々に転写して定着させる複数回定着モードの中から選択されたモードに従い、前記画像形成手段による画像形成を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記一括定着モードが選択された場合には記録媒体上の白色の色材量に関する第1パラメータ値に従って前記画像形成を制御し、前記複数回定着モードが選択された場合には記録媒体上の白色の色材量に関する第2パラメータ値に従って前記画像形成を制御し、
    前記第2パラメータ値は前記第1パラメータ値よりも大きい値である、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1パラメータ値は、前記一括定着モードにおいて記録媒体上に形成される白色の色材量を指定する値であり、前記第2パラメータ値は、前記複数回定着モードにおいて記録媒体上に形成される白色の色材量を指定する値であり、
    前記制御手段は、前記複数回定着モードにおいて記録媒体上に形成される白色の色材量が、前記一括定着モードにおいて記録媒体上に形成される白色の色材量よりも多くなるように、前記画像形成を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、記録媒体の特性に応じて前記一括定着モード及び前記複数回定着モードの中からモードを選択する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成手段は、像保持体を帯電させ、帯電した像保持体に対して画像信号に応じた光を照射して静電潜像を形成し、トナーを含む現像剤によって静電潜像を現像し、現像されたトナー像を記録媒体に転写して定着させることで、記録媒体に画像を形成し、
    前記制御手段は、前記画像形成手段が前記像保持体の表面に照射する光の強度、前記画像形成手段が前記像保持体の表面を帯電させるときの帯電電位、前記画像形成手段が現像剤によって静電潜像を現像するときの現像電位、及び、前記画像形成手段が前記トナー像を記録媒体に転写させるときに用いる転写電流のうちの少なくとも1つを前記第1パラメータ値又は前記第2パラメータ値に従って制御する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記一括定着モードでは前記一括定着モード用の色材総量制限値を超えない範囲内で各色材の色材量を設定し、前記複数回定着モードでは前記複数回定着モード用の色材総量制限値を超えない範囲内で各色材の色材量を設定し、
    前記一括定着モード用の色材総量制限値よりも前記複数回定着モード用の色材総量制限値の方が大きな値である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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