JP2015016778A - 車輪用軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】分解時の作業性を向上させると共に、組立時にシールリングに誤組みが生じても所望の気密性の向上を図って信頼性を高めたフルフローティングタイプの車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】シールリング29が合成ゴムから断面略矩形に形成され、外径に円筒状のストレート部29aと、このストレート部29aから径方向外方に突出して形成された環状の突起30、30を有すると共に、両端部に軸方向に突出して左右対称形に形成された突起32、32を有し、これらの突起32、32が環状段部28の壁面28aと車軸管1の肩部1aにそれぞれ所定のシメシロを介して当接されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、トラック等の車両の駆動輪を複列の転がり軸受で回転自在に支承するフルフローティングタイプの車輪用軸受装置に関するものである。
トラック等のようにフレーム構造の車体を有する自動車では、駆動輪のアクスル構造として、従来フルフローティングタイプを採用するものが多い。また、最近の駆動輪の支持構造には、組立性の向上、軽量・コンパクト化等を狙って、複列の転がり軸受をユニット化した構造が多く採用されるようになっている。その従来構造の一例として、図14に示すような車輪用軸受装置が知られている。
この車輪用軸受装置は、車軸管51の中にデファレンシャル(図示せず)と連結された駆動軸52が挿通され、車軸管51の外径面に車輪用軸受からなる車輪用軸受53が装着されている。この車輪用軸受53により回転自在に支承されたハブ輪54が、ハブボルト55を介して駆動軸52のフランジ56に連結されている。車輪用軸受53の内輪57、58は車軸管51の端部に外嵌され、固定ナット59で締付固定されると共に、車輪用軸受53の外輪60は、ハブ輪54に内嵌され、その両端をフランジ56とブレーキロータ61により挟持された状態で軸方向に固定されている。
車輪用軸受53は、図15に示すように、内周にそれぞれ外向きに開いたテーパ状の複列の外側転走面60a、60aが一体に形成された外輪60と、外周にこれら複列の外側転走面60a、60aに対向するテーパ状の内側転走面57aが形成された内輪57、58と、両転走面間に保持器62を介して転動自在に収容された複列の円錐ころ63、63とを備えている。内輪57、58の内側転走面57aの大径側には円錐ころ63を案内するための大鍔部57bが形成されると共に、小径側には円錐ころ63の脱落を防止するための小鍔部57cが形成されている。そして、一対の内輪57、58の小径側端面が突き合された状態でセットされ、所謂背面合せタイプの車輪用軸受を構成している。
外輪60と一対の内輪57、58との間に形成される環状空間の開口部にはシール64、65が装着され、シール64はデフオイルが軸受内部に侵入するのを防止し、シール65は、軸受内部に封入された潤滑グリースの外部への漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
一対の内輪57、58の小径側端部には環状溝66、66が形成され、この環状溝66に連結環67が装着されると共に、内輪57、58の突合せ部外周面には環状凹部68が形成され、この環状凹部68に第1のシールリング69が装着されている。また、内輪58の大径側端部には環状段部70が形成され、第2のシールリング71が装着されている。
第2のシールリング71は、図16に示すように、芯金72と弾性部材73とで形成され、弾性部材73は車軸管51の肩部51aに当接されて、内輪58と車軸管51の間の僅かな隙間を遮断している。
弾性部材73は合成ゴムからなり、加硫接着によって芯金72の外径部分を覆うように一体に接合され、円弧状に形成された肩部51aに所定のシメシロを介して当接するリップ73aを有している。この弾性部材73の外径d1は、環状段部70の内径D1よりも僅かに小径に設定され(d1<D1)、端部に環状の突起73bが形成されている。そして、この突起73bを弾性変形させた状態で環状段部70に装着されている。このように、芯金72により剛性が高くなり、第2のシールリング71が軸受搬送時に脱落するのを防止できると共に、第2のシールリング71を環状段部70に圧入する際、弾性部材73が損傷するのを防止し、安定した気密性を確保することができる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2010−025216号公報 特開2001−099172号公報
然しながら、このような従来の車輪用軸受装置において、第2のシールリング71は、芯金72により剛性が高くなる反面、組立時に誤って左右を逆組みしてしまった場合、気密性が著しく低下する。なお、この種のシールリングにおいて、例えば、断面円形やX形状等、左右対称形状の簡易的なものも提案されているが、これは誤組みに対しては有効であるが、抜け易いため、組立性に問題がある(例えば、特許文献2参照。)。
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたもので、分解時の作業性を向上させると共に、組立時にシールリングに誤組みが生じても所望の気密性の向上を図って信頼性を高めたフルフローティングタイプの車輪用軸受装置を提供することを目的とする。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、デファレンシャルと連結される駆動軸が内挿された車軸管と、この車軸管のアウター側の端部段差部に外嵌固定され、車輪を回転自在に支承する複列の転がり軸受からなる車輪用軸受とを備え、この車輪用軸受が、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、外周に前記複列の外側転走面に対向する内側転走面が形成された一対の内輪と、これら内輪と前記外方部材の各転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と内輪との間に形成される環状空間の開口部に装着されたシールとを備え、前記一対の内輪のうち前記車軸管の肩部に衝合するインナー側の内輪の端部内周に環状段部が形成され、この環状段部にシールリングが装着されたフルフローティングタイプの車輪用軸受装置において、前記シールリングが弾性部材から断面略矩形に形成され、外径に径方向外方に突出して形成された環状の突起を有すると共に、両端部に軸方向に突出して左右対称形に形成された突起を有し、これらの突起が前記環状段部の壁面と前記車軸管の肩部にシメシロを介して当接されている。
このように、一対の内輪のうち車軸管の肩部に衝合するインナー側の内輪の端部内周に環状段部が形成され、この環状段部にシールリングが装着されたフルフローティングタイプの車輪用軸受装置において、シールリングが弾性部材から断面略矩形に形成され、外径に径方向外方に突出して形成された環状の突起を有すると共に、両端部に軸方向に突出して左右対称形に形成された突起を有し、これらの突起が環状段部の壁面と車軸管の肩部にシメシロを介して当接されているので、車軸管への組立前にシールリングが環状段部から脱落するのを防止することができると共に、弾性部材の容積を最大限に増やすことができ、圧縮可能範囲を高めて安定した気密性を確保することができるので、泥水の浸入とデフオイルの漏れを防止することができ、かつ、軸受内部へのデフオイルの浸入を防止できるフルフローティングタイプの車輪用軸受装置を提供することができる。また、シールリングが左右対称形状のため、組立時の誤組に対しても所望の気密性を確保して信頼性を高めることができる。
好ましくは、請求項2に記載の発明のように、前記環状段部と、この環状段部の壁面との隅部に環状の盗み部が形成されると共に、前記シールリングの環状の突起が弾性変形して前記環状段部に装着され、前記盗み部に収容されていれば、シールリングが環状段部から脱落するのを防止すると共に、気密性を確保することができる。
また、請求項3に記載の発明のように、前記シールリングの外径に円筒状のストレート部が形成され、このストレート部から前記環状の突起が形成されると共に、前記ストレート部の外径が前記環状段部の内径よりも僅かに小径に設定されていれば、シールリングを環状段部に装着する際に損傷するのを防止し、安定した気密性を確保することができる。
また、請求項4に記載の発明のように、前記シールリングが円環状の芯材を備えていれば、シールリングの剛性が高くなり、円環形状を保持させることができるため、突起のシメシロを確保して抜け防止をすることができる。また、交換時、この芯材にたがね等を当ててハンマーで叩いて折ることにより、容易にシールリングを環状段部から取り外すことができるので、分解時の作業性を低下させることなく環状段部からの脱落を防止することができる。
また、請求項5に記載の発明のように、前記シールリングが樹脂製の円環状の芯材を備え、この芯材の円周上に切欠き部またはV溝が形成されていれば、交換時、この芯材の切欠き部またはV溝にたがね等を当ててハンマーで叩いて折ることにより、容易にシールリングを環状段部から取り外すことができ、分解時の作業性を向上させることができる。
また、請求項6に記載の発明のように、前記芯材の円周上の同一位置に前記切欠き部と、この切欠き部とは別の切欠き部またはV溝が形成されていれば、芯材に円周方向での強度差を作り、一層折り易くすることができる。
また、請求項7に記載の発明のように、前記切欠き部またはV溝の一部が露出されていれば、芯材を折る時に目印になり、作業性を向上させることができる。
本発明に係る車輪用軸受装置は、デファレンシャルと連結される駆動軸が内挿された車軸管と、この車軸管のアウター側の端部段差部に外嵌固定され、車輪を回転自在に支承する複列の転がり軸受からなる車輪用軸受とを備え、この車輪用軸受が、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、外周に前記複列の外側転走面に対向する内側転走面が形成された一対の内輪と、これら内輪と前記外方部材の各転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と内輪との間に形成される環状空間の開口部に装着されたシールとを備え、前記一対の内輪のうち前記車軸管の肩部に衝合するインナー側の内輪の端部内周に環状段部が形成され、この環状段部にシールリングが装着されたフルフローティングタイプの車輪用軸受装置において、前記シールリングが弾性部材から断面略矩形に形成され、外径に径方向外方に突出して形成された環状の突起を有すると共に、両端部に軸方向に突出して左右対称形に形成された突起を有し、これらの突起が前記環状段部の壁面と前記車軸管の肩部にシメシロを介して当接されているので、車軸管への組立前にシールリングが環状段部から脱落するのを防止することができると共に、弾性部材の容積を最大限に増やすことができ、圧縮可能範囲を高めて安定した気密性を確保することができるので、泥水の浸入とデフオイルの漏れを防止することができ、かつ、軸受内部へのデフオイルの浸入を防止できるフルフローティングタイプの車輪用軸受装置を提供することができる。また、シールリングが左右対称形状のため、組立時の誤組に対しても所望の気密性を確保して信頼性を高めることができる。
本発明に係る車輪用軸受装置の一実施形態を示す縦断面図である。 図1の車輪用軸受を示す縦断面図である。 (a)は、図2のアウター側のシールを示す要部拡大図、(b)は、図2のインナー側のシールを示す要部拡大図、(c)は、図2の第1のシールリングを示す要部拡大図である。 図2の第2のシールリングを示す要部拡大図である。 図4の第2のシールリングの変形例を示す要部拡大図である。 図4の第2のシールリングの他の変形例を示す要部拡大図である。 図5の第2のシールリングの変形例を示す要部拡大図である。 図4の第2のシールリングの他の変形例を示す要部拡大図である。 (a)は、図8の芯金単体を示す正面図、(b)は、(a)のIX−O−IX線に沿った断面図である。 (a)は、図9の芯金の変形例を示す正面図、(b)は、(a)のX−O−X線に沿った断面図、(c)は、(a)の斜視図である。 (a)は、図9の芯金の他の変形例を示す正面図、(b)は、(a)のXI−O−XI線に沿った断面図、(c)は、(a)の背面図である。 (a)は、図9の芯金の他の変形例を示す正面図、(b)は、(a)のXII−O−XII線に沿った断面図、(c)は、(a)の背面図である。 (a)は、図9の芯金の他の変形例を示す正面図、(b)は、(a)のXIII−O−XIII線に沿った断面図、(c)は、(a)の背面図である。 従来の車輪用軸受装置を示す縦断面図である。 図14の車輪用軸受を示す拡大図である。 図15の第2のシールリングを示す拡大図である。
車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有するハブ輪と、駆動軸に外嵌された車軸管と、この車軸管の外径段差部に嵌挿され、前記ハブ輪を回転自在に支持する複列の転がり軸受からなる車輪用軸受とを備えると共に、この車輪用軸受が、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外輪と、外周に前記複列の外側転走面に対向する内側転走面が形成された一対の内輪と、これら内輪と前記外輪の各転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複列の転動体と、前記外輪と内輪との間に形成される環状空間の開口部に装着されたシールとを備え、前記一対の内輪のうち前記車軸管の肩部に衝合するインナー側の内輪の端部内周に環状段部が形成され、この環状段部にシールリングが装着されたフルフローティングタイプの車輪用軸受装置において、前記シールリングが合成ゴムから断面略矩形に形成され、外径に円筒状のストレート部と、このストレート部から径方向外方に突出して形成された環状の突起を有すると共に、両端部に軸方向に突出して左右対称形に形成された突起を有し、これらの突起が前記環状段部の壁面と前記車軸管の肩部にそれぞれ所定のシメシロを介して当接されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る車輪用軸受装置の一実施形態を示す縦断面図、図2は、図1の車輪用軸受を示す縦断面図、図3(a)は、図2のアウター側のシールを示す要部拡大図、(b)は、図2のインナー側のシールを示す要部拡大図、(c)は、図2の第1のシールリングを示す要部拡大図、図4は、図2の第2のシールリングを示す要部拡大図、図5は、図4の第2のシールリングの変形例を示す要部拡大図、図6は、図4の第2のシールリングの他の変形例を示す要部拡大図、図7は、図5の第2のシールリングの変形例を示す要部拡大図、図8は、図4の第2のシールリングの他の変形例を示す要部拡大図、図9(a)は、図8の芯金単体を示す正面図、(b)は、(a)のIX−O−IX線に沿った断面図、図10(a)は、図9の芯金の変形例を示す正面図、(b)は、(a)のX−O−X線に沿った断面図、(c)は、(a)の斜視図、図11(a)は、図9の芯金の他の変形例を示す正面図、(b)は、(a)のXI−O−XI線に沿った断面図、(c)は、(a)の背面図、図12(a)は、図9の芯金の他の変形例を示す正面図、(b)は、(a)のXII−O−XII線に沿った断面図、(c)は、(a)の背面図、図13(a)は、図9の芯金の他の変形例を示す正面図、(b)は、(a)のXIII−O−XIII線に沿った断面図、(c)は、(a)の背面図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウター側(図1の左側)、中央寄り側をインナー側(図1の右側)という。
この車輪用軸受装置は、車軸管1の中にデファレンシャル(図示せず)と連結された駆動軸2が挿通され、車軸管1の外径面に車輪用軸受3が装着されている。この車輪用軸受3によりハブ輪4が回転自在に支承されている。また、ハブ輪4はハブボルト5を介して駆動軸2のフランジ6に連結されている。そして、車輪用軸受3はこのハブ輪4に内嵌されると共に、車軸管1のアウター側の端部に外嵌され、その両端がフランジ6とブレーキロータ7により挟持された状態で固定ナット8によって締付固定されている。
車輪用軸受3は、図2に拡大して示すように、内周にそれぞれ外向きに開いたテーパ状の複列の外側転走面9a、9aが一体に形成された外輪(外方部材)9と、外周にこれら複列の外側転走面9a、9aに対向するテーパ状の内側転走面10aが形成された一対の内輪10、11と、両転走面間に保持器12を介して転動自在に収容された複列の円錐ころ13、13とを備えている。内輪10、11の内側転走面10aの大径側には円錐ころ13を案内するための大鍔部10bが形成されると共に、小径側には円錐ころ13の脱落を防止するための小鍔部10cが形成されている。そして、一対の内輪10、11の小鍔部10c側の端面が突き合された状態でセットされ、背面合せタイプの車輪用軸受3を構成している。一対の内輪10、11は基本的に同一仕様であるが、内輪10、11の大径側の構成が異なる。
外輪9と一対の内輪10、11との間に形成される環状空間の開口部にはシール14、15が装着され、シール14はデフオイルが軸受内部に侵入するのを防止し、シール15は、軸受内部に封入された潤滑グリースの外部への漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
アウター側のシール14は、図3(a)に拡大して示すように、外輪9の端部内周に圧入された芯金16と、この芯金16に加硫接着によって一体に接合されたシール部材17とからなる一体型シールで構成されている。芯金16は冷間圧延鋼板(JIS規格のSPCC系等)からプレス加工にて断面が略L字状に形成されている。一方、シール部材17はNBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)等の合成ゴムからなり、内輪10の外径に摺接する二股状のラジアルリップ17a、17bを有している。
一方、インナー側のシール15は、図3(b)に拡大して示すように、断面が略L字状に形成されて互いに対向配置された環状のシール板18とスリンガ19とからなる、所謂パックシールを構成している。シール板18は、外輪9の端部内周に圧入される芯金20と、この芯金20に一体に加硫接着されたシール部材21とからなる。芯金20は冷間圧延鋼板からプレス加工にて断面が略L字状に形成されている。
シール部材21はNBR等の合成ゴムからなり、径方向外方に傾斜して形成された一対のサイドリップ21a、21bと、このサイドリップ21bの内径側に軸受内方側に傾斜して形成されたグリースリップ21cと、を有している。
スリンガ19は、オーステナイト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS304系等)、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼板からプレス加工にて断面が略L字状に形成され、内輪11の外径に圧入される円筒部19aと、この円筒部19aから径方向外方に延びる立板部19bとからなる。そして、シール部材21の一対のサイドリップ21a、21bが立板部19bに摺接されると共に、グリースリップ21cが円筒部19aに摺接されている。なお、ここでは、車輪用軸受3として転動体13に円錐ころを使用した複列円錐ころ軸受を例示したが、これに限らず転動体にボールを使用した複列アンギュラ玉軸受で構成されていても良い。
外輪9と内輪10、11および円錐ころ13はSUJ2等の高炭素クロム鋼で形成され、ズブ焼入れによって芯部まで58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。また、一対の内輪10、11の小径側端部には環状溝22、22が形成され、この環状溝22に連結環23が装着されている。この連結環23は、図3(c)に拡大して示すように、工具鋼やばね鋼等の鋼板をプレス加工により断面略コの字状に、全体として有端のリング状に形成され、表面に調質あるいは焼入れにより40〜55HRCの範囲に硬化処理が施されている。
さらに、一対の内輪10、11の突合せ部の外周面に環状凹部24、24がそれぞれ形成され、この環状凹部24、24に第1のシールリング25が跨架された状態で装着されている。この第1のシールリング25は、芯金26と弾性部材27とで形成されている。芯金26は、冷間圧延鋼板からプレス加工にて断面が略L字状に形成され、円筒部26aと、この円筒部26aの一端部から径方向外方に延びる鍔部26bと、円筒部26aの他端部から径方向内方に延びる鍔部26cからなる。そして、鍔部26cの内径d2が、内輪10の小鍔部10cの外径D2よりも小径に設定されている(d2<D2)。
これにより、芯金26の剛性が高くなり、圧入時の変形を抑制できることは無論のこと、第1のシールリング25の内径にインナー側の内輪11を圧入する時、第1のシールリング25と内輪11との間に芯違いがあって内輪11の端面によって第1のシールリング25を押すようなことがあっても、芯金26の鍔部26cが内輪10の小鍔部10cに確実に衝合するため大きな位置ずれを起すことなく精度良く位置決め固定することができると共に、環状凹部24の段差を最小限に抑えることができる。
なお、第1のシールリング25の内径にインナー側の内輪11を圧入する時、予め第1のシールリング25の内周にグリース、好ましくは軸受内部に充填されるグリースと同一のグリースを塗布することにより、挿入性を向上させることができると共に、圧入による位置ずれを防止することができる。なお、本実施例では、内径突起として2条の環状凸条を設けた例を示したが、2条の環状凸条に限られることはなく、複数の内径突起を設けても良い。
弾性部材27は、NBR等の合成ゴムからなり、加硫接着によって芯金26に一体に接合されている。この弾性部材27の内周には、突き合わせ部の両側に跨架して当接される2条の環状凸条27a、27bがそれぞれ形成され、環状凹部24の外周面に所定の径方向シメシロを介して弾性接触している。これにより、密封性が向上し、一対の内輪10、11の突合せ部から軸受内部へデフオイルが浸入するのを確実に防止することができる。なお、弾性部材27の材質としては、NBR以外にも、例えば、耐熱性に優れたHNBR(水素化アクリロニトリル−ブタジエンゴム)、EPDM(エチレン・プロピレンゴム)等をはじめ、ACM、FKM(フッ素ゴム)、あるいはシリコンゴム等を例示することができる。特に、この種のデフオイルに触れる用途に対しては耐熱性、耐薬品性に優れたACM、FKM、EPM、シリコンゴムが好ましい。
ここで、本実施形態では、インナー側の内輪11の大径側端部に環状段部28が形成され、第2のシールリング29が装着されている(図2参照)。この第2のシールリング29はNBR等の合成ゴムからなり、図4に拡大して示すように、環状段部28と車軸管1の肩部1aとの間に形成される環状空間に装着され、内輪11と車軸管1の間の僅かな隙間を遮断している。
この第2のシールリング29はNBR等の合成ゴムから断面略矩形に形成され、外径に円筒状のストレート部29aと、このストレート部29aの両端部から径方向外方に突出して形成された一対の環状の突起30、30を有し、内径に軸方向中央部に向って漸次縮径される突起31を有している。ここで、「断面略矩形」とは、断面軸方向および径方向のどちらにもある程度の厚みを有する形状のものであって、突起などの外部形成部位を考慮しない場合に、矩形形状となるものをいう。このように断面を矩形とすることによって、軸方向にも径方向にも一定の弾性力を与えることができる。
また、環状段部28と壁面28aとの隅部には環状の盗み部28bが形成され、一対の突起30、30のうちアウター側(図中左側)の突起30を弾性変形させて環状段部28に装着し、この盗み部28bに収容させている。ストレート部29aの外径は、環状段部28の内径よりも僅かに小径に設定されると共に、第2のシールリング29の外径d3は、環状段部28の内径D3よりも僅かに大径(直径で0.05〜0.20mm)に設定され(d3>D3)、突起30の高さは、確実に脱落防止ができるよう1mm以上に設定されている。これにより、車軸管1への組立前に第2のシールリング29が環状段部28から脱落するのを防止することができる。
さらに、この第2のシールリング29は、両端部に軸方向に突出して形成された左右対称形状の突起32、32を有している。これらの突起32、32は、環状段部28の壁面28aと肩部1aにそれぞれ所定のシメシロを介して当接される。これにより、弾性部材の容積を最大限に増やすことができ、圧縮可能範囲を高めて安定した気密性を確保することができるので、泥水の浸入とデフオイルの漏れを防止することができ、かつ、軸受内部へのデフオイルの浸入を防止できるフルフローティングタイプの車輪用軸受装置を提供することができる。また、本実施形態では、第2のシールリング29が軸方向(左右)のみ対称形に形成されているので、組立時の誤組に対しても所望の気密性を確保して信頼性を高めることができる。ここで、両端部に軸方向に形成された突起を有する第2のシールリング29は、シール断面形状において、少なくとも軸方向(左右)のみ対称形に形成されていればよく、径方向(上下方向)には非対称であっても良い。これは、誤組みの観点から軸方向のみの対称性を有すれば十分であること、また径方向上向きの突起30は、外輪との脱落防止のため必要であるが、下向きの突起31は、シールの剛性の観点からは必須のものではないことによる。
なお、第2のシールリング29の材質としては、例示したNBR以外にも、例えば、耐熱性に優れたHNBR、EPDM等をはじめ、ACM、FKM、あるいはシリコンゴム等を例示することができる。特に、この種のデフオイルに触れる用途に対しては耐熱性、耐薬品性に優れたACM、FKM、EPM、シリコンゴムが好ましい。
図5に示すシールリング33は図4の変形例で、基本的には前述した第2のシールリング29の一部の形状が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部品や部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
環状段部28に装着された第2のシールリング33はNBR等の合成ゴムからなり、断面略矩形に形成され、外径に軸方向中央部から径方向外方に突出して形成された環状の突起34を有し、内径に軸方向中央部に向って漸次縮径される突起31を有している。そして、突起34は弾性変形されて環状段部28に装着され、盗み部28bに収容されている。第2のシールリング33の外径d3は、前述した第2のシールリング29と同様、環状段部28の内径D3よりも僅かに大径に設定され、突起34の高さは1mm以上に設定されている。これにより、前述した実施形態と同様、車軸管1への組立前に第2のシールリング33が環状段部28から脱落するのを防止でき、かつ、組立時の誤組に対しても所望の気密性を確保して信頼性を高めることができると共に、金型からの無理抜き部が減少して離型性が良くなり、成形性の向上により低コスト化を図ることができる。
図6に示すシールリング35は図4の他の変形例で、基本的には前述した第2のシールリング29と芯材の有無が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部品や部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
第2のシールリング35は、芯材36と、この芯材36に一体に加硫接着され、NBR等の合成ゴムからなる弾性部材37とからなる。弾性部材37は断面略矩形に形成され、外径に径方向外方に突出して形成された一対の環状の突起30、30を有し、両端部に軸方向に突出して形成された突起32、32を有している。
芯材36は、冷間圧延鋼板等からプレス加工にて断面が形成される。なお、芯材36は樹脂製であっても良く、例えば、GF(グラス繊維)等の繊維状強化材が充填されたPA(ポリアミド)66等の熱可塑性の合成樹脂を射出成形によって形成されても良い。これにより、第2のシールリング35の剛性が高くなり、円環形状を保持させることができるため、突起30のシメシロを確保して抜け力を向上させることができる。また、樹脂製の芯材を用いると、交換時、この芯材36にたがね等を当ててハンマーで叩いて折る(破壊)ことにより、容易に第2のシールリング35を環状段部28から取り外すことができるので、分解時の作業性を向上させると共に、環状段部28からの脱落を防止することができる。
図7に示すシールリング38は図5の変形例で、基本的には前述した第2のシールリング33と芯材の有無が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部品や部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
第2のシールリング38は、芯材36と、この芯材36に一体に加硫接着され、NBR等の合成ゴムからなる弾性部材39とからなる。弾性部材39はNBR等の合成ゴムからなり、断面略矩形に形成され、外径に径方向外方に突出して形成された環状の突起34を有している。こうした構成を採用することにより、分解時の作業性を向上させ、環状段部28からの脱落を防止することができると共に、離型性の向上により低コスト化を図ることができる。
次に、図4の第2のシールリング29の変形例を図8に示す。このシールリング40はで、基本的には前述した第2のシールリング29の一部の形状と芯材の有無が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部品や部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
このシールリング40は、芯金(芯材)41と弾性部材42とで構成されている。弾性部材42はNBR等の合成ゴムから断面略矩形に形成され、加硫接着によって芯金41の外径部分を覆うように一体に接合されている。この弾性部材40は、外径に円筒状のストレート部42aと、このストレート部42aの端部から径方向外方に突出して形成された環状の突起42bを有し、両端部に環状段部28の壁面28aと肩部1aに所定のシメシロを介してそれぞれ当接する環状の突起32、32を有している。ストレート部42aの外径d4は、環状段部28の内径D3よりも僅かに小径に設定(d4<D3)されている。これにより、第2のシールリング40を環状段部28に装着する際、弾性部材42が損傷するのを防止し、安定した気密性を確保することができる。
一方、芯金41は、オーステナイト系ステンレス鋼板、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼板からプレス加工にて円板状に形成され、図9(a)、(b)に示すように、円周上等配に複数(ここでは、4箇所)の切欠き部41aが形成されている。交換時、この芯金41の切欠き部41aにたがね等を当ててハンマーで叩いて折ることにより、容易に第2のシールリング40を環状段部28から取り外すことができるので、分解時の作業性を向上させると共に、組立時の誤組に対しても所望の気密性を確保して信頼性を高めることができる。なお、芯金41を折る時に目印になるよう切欠き部41aの一部を弾性部材42から露出させるのが好ましい。また、ここでは、切欠き部41aを複数等配に設けた芯金41を例示したが、これに限らず切欠き部41aは1箇所であっても良い。なお、ここでは図4の実施形態の変形例として、左右非対称形状のものを示したが、図4のように左右対称形状のものであっても良い。
図10に図9の芯金41の変形例を示す。この芯金(芯材)43は、オーステナイト系ステンレス鋼板、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼板からプレス加工にて円板状に形成され、(a)〜(c)に示すように、円周上等配に複数(ここでは、4箇所)のV溝43aが形成されている。これにより、芯金43の剛性を低下させることなく、交換時、この芯金43のV溝43aにたがね等を当ててハンマーで叩いて容易に折ることができる。
図11に図9の芯金41の他の変形例を示す。この芯金(芯材)44は、オーステナイト系ステンレス鋼板、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼板からプレス加工にて断面が略L字状に形成され、(a)、(b)に示すように、円周上等配に複数(ここでは、4箇所)の切欠き部41aと、この切欠き部41aと同一位置の他の部位に、(c)に示すような別の切欠き部44aが形成されている。これにより、芯金44に円周方向での強度差を作り、一層折り易くすることができる。
図12に図9の芯金41の他の変形例を示す。この芯金(芯材)45は、オーステナイト系ステンレス鋼板、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼板からプレス加工にて断面が略L字状に形成され、(a)、(b)に示すように、円周上等配に複数(ここでは、4箇所)のV溝43aと、このV溝43aと同一位置の他の部位に、(c)に示すような切欠き部44aが形成されている。これにより、芯金45に円周方向での強度差を作り、一層折り易くすることができる。
図13に図9の芯金41の他の変形例を示す。この芯金(芯材)46は、オーステナイト系ステンレス鋼板、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼板からプレス加工にて断面が略L字状に形成され、(a)、(b)に示すように、円周上等配に複数(ここでは、4箇所)の切欠き部41aとV溝43a、さらにはこれら切欠き部41a、V溝43aと同一位置の他の部位に、(c)に示すような切欠き部44aが形成されている。これにより、芯金46に円周方向での強度差を大きくすることができ、芯金46を一層折り易くすることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る車輪用軸受装置は、駆動軸と車軸管の開口部に車輪用軸受が装着されたフルフローティングタイプの駆動輪側の車輪用軸受装置に適用できる。
1 車軸管
1a 肩部
2 駆動軸
3 車輪用軸受
4 ハブ輪
5 ハブボルト
6 フランジ
7 ブレーキロータ
8 固定ナット
9 外方部材
9a 外側転走面
10 アウター側の内輪
11 インナー側の内輪
10a 内側転走面
10b 大鍔部
10c 小鍔部
12 保持器
13 円錐ころ
14 アウター側のシール
15 インナー側のシール
16、20、26 芯金
17、21 シール部材
17a、17b ラジアルリップ
18 シール板
19 スリンガ
19a、26a 円筒部
19b 立板部
21a、21b サイドリップ
21c グリースリップ
22 環状溝
23 連結環
24 環状凹部
25 第1のシールリング
26b、26c 鍔部
27、37、39、42 弾性部材
27a、27b 環状凸条
28 環状段部
28a 環状段部の壁面
28b 環状の盗み部
29、33、35、38、40 第2のシールリング
29a、42a ストレート部
30、31、32、34、42b 突起
36、41、43、44、45、46 芯材
41a、44a 切欠き部
43a V溝
51 車軸管
51a 肩部
52 駆動軸
53 車輪用軸受
54 ハブ輪
55 ハブボルト
56 フランジ
57、58 内輪
57a 内側転走面
57b 大鍔部
57c 小鍔部
59 固定ナット
60 外輪
60a 外側転走面
61 ブレーキロータ
62 保持器
63 円錐ころ
64、65 シール
66 環状溝
67 連結環
68 環状凹部
69 第1のシールリング
70 環状段部
71 第2のシールリング
72 芯金
73 弾性部材
73a リップ
73b 突起
d1 弾性部材の外径
d2 鍔部の内径
d3 第2のシールリングの外径
d4 弾性部材のストレート部の外径
D1、D3 環状段部の内径
D2 小鍔部の外径

Claims (7)

  1. デファレンシャルと連結される駆動軸が内挿された車軸管と、
    この車軸管のアウター側の端部段差部に外嵌固定され、車輪を回転自在に支承する複列の転がり軸受からなる車輪用軸受とを備え、
    この車輪用軸受が、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、
    外周に前記複列の外側転走面に対向する内側転走面が形成された一対の内輪と、
    これら内輪と前記外方部材の各転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複列の転動体と、
    前記外方部材と内輪との間に形成される環状空間の開口部に装着されたシールとを備え、
    前記一対の内輪のうち前記車軸管の肩部に衝合するインナー側の内輪の端部内周に環状段部が形成され、この環状段部にシールリングが装着されたフルフローティングタイプの車輪用軸受装置において、
    前記シールリングが弾性部材から断面略矩形に形成され、外径に径方向外方に突出して形成された環状の突起を有すると共に、
    両端部に軸方向に突出して左右対称形に形成された突起を有し、これらの突起が前記環状段部の壁面と前記車軸管の肩部にシメシロを介して当接されていることを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. 前記環状段部と、この環状段部の壁面との隅部に環状の盗み部が形成されると共に、前記シールリングの環状の突起が弾性変形して前記環状段部に装着され、前記盗み部に収容されている請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  3. 前記シールリングの外径に円筒状のストレート部が形成され、このストレート部から前記環状の突起が形成されると共に、前記ストレート部の外径が前記環状段部の内径よりも僅かに小径に設定されている請求項1または2に記載の車輪用軸受装置。
  4. 前記シールリングが円環状の芯材を備えている請求項1乃至3いずれかに記載の車輪用軸受装置。
  5. 前記シールリングが樹脂製の円環状の芯材を備え、この芯材の円周上に切欠き部またはV溝が形成されている請求項1乃至3いずれかに記載の車輪用軸受装置。
  6. 前記芯材の円周上の同一位置に前記切欠き部と、この切欠き部とは別の切欠き部またはV溝が形成されている請求項5に記載の車輪用軸受装置。
  7. 前記切欠き部またはV溝の一部が露出されている請求項5または6に記載の車輪用軸受装置。
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