JP2015016057A - 被移送者の移送具 - Google Patents
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Abstract
【課題】被移送者を安全且つ確実に移送することができる被移送者の移送具を提供する。【解決手段】被移送者の臀部を覆う臀部被覆部と、前記臀部被覆部から手前側に延設されて被移送者の腹部を覆う腹部被覆部3とを少なくとも形成した被移送者保持部4に、第1の担ぎ手と第2の担ぎ手は正面を向いて両側に配置した正面向き配置と、被移送者保持部4に対し第1の担ぎ手と第2の担ぎ手は側方を向いて両側に配置した側方向き配置とに選択できるように、第1のベルト7と第2のベルト10と、少なくとも4個の把持部11、13を設けた。【選択図】図1
Description
本発明は、災害時の救助時や介護において、担ぎ手が被移送者を吊り下げて移送することができる被移送者の移送具に関するものである。
従来、災害時の救助時や介護において、担ぎ手が被移送者を吊り下げることができる被移送者の移送具は、種々提案されている。
例えば、特許文献1に示すものは、被介護者を二人の介護者で移送するための移送用具において、板状の座部及び背あての左右両側にそれぞれ設けた抱え上げ用の肩掛けベルトを進行方向右側の介護者は左前方から左肩を経て背中を回して右わき腹の前で、進行方向左側の介護者は右前方から右肩を経て背中を回して左わき腹の前で、装着した移送用具が提案されているが、このものにあっては、被介護者が滑り落ちるのを防止するのは腰を保持するベルト状の保護帯のみであり、腰をベルト状の保護帯で保持しているだけであるため、板状の座部に座った被介護者の体は安定せず、明るい建物内での移送には支障が無いとしても悪条件が想定される災害時の救助時や暗い建物内や駐車場での移送においては被介護者がずり落ちるおそれがあり、ずり落ちると怪我に結びつくという問題点があった。
又、特許文献1に示すものにあっては、第1のベルトと第2のベルトとで被移送者保持部の裏面で交差させて配設させるとともに、第1の把持部と、第2の把持部と、第3の把持部と、第4の把持部とを同一高さにして第1のベルトと第2のベルトに設けた構成がなく、被移送者保持部に対し第1の担ぎ手と第2の担ぎ手は正面を向いて両側に配置した正面向き配置と、被移送者保持部に対し第1の担ぎ手と第2の担ぎ手は側方を向いて両側に配置した側方向き配置とに状況に応じて選択できるようにはなっていないものである。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、被移送者を安全且つ確実に移送することができる被移送者の移送具を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の被移送者の移送具は、被移送者の臀部を覆う臀部被覆部と、前記臀部被覆部から手前側に延設されて被移送者の腹部を覆う腹部被覆部とを少なくとも形成し、前記臀部被覆部と前記腹部被覆部の延設方向における端部がそれぞれ臀部及び腹部を被覆する幅を有する被移送者保持部と、一端が前記臀部被覆部の端部の左側端縁に固着されるとともに他端が前記腹部被覆部の端部の左側端縁に固着されて被移送者保持部に対し左側に配置し正面を向いた第1の担ぎ手の外側の肩に掛けられる第1のベルトと、一端が臀部被覆部の端部の右側端縁に固着されるとともに他端が前記被移送者保持部の前記腹部被覆部の端部の右側端縁に固着されて被移送者保持部に対し右側に配置し正面を向いた第2の担ぎ手の外側の肩に掛けられる第2のベルトと、前記第1のベルトまたは被移送者保持部に設けられて第1の担ぎ手の一方の手で把持する第1の把持部と、前記第1のベルトまたは被移送者保持部に設けられて第1の担ぎ手の他方の手で把持する第2の把持部と、前記第2のベルトまたは被移送者保持部に設けられて第2の担ぎ手の一方の手で把持する第3の把持部と、前記第2のベルトまたは被移送者保持部に設けられて第2の担ぎ手の他方の手で把持する第4の把持部とを備えた被移送者の移送具であって、前記第1のベルトを被移送者保持部に対し左側に配置した第1の担ぎ手の外側の肩に掛け、前記第1の把持部と前記第2の把持部とを第1の担ぎ手が把持するとともに、前記第2のベルトを被移送者保持部に対し右側に配置した第2の担ぎ手の外側の肩に掛け、前記第3の把持部と前記第4の把持部とを第2の担ぎ手が把持し、被移送者保持部に対し第1の担ぎ手と第2の担ぎ手は正面を向いて両側に配置した正面向き配置と、被移送者保持部に対し第1の担ぎ手と第2の担ぎ手は側方を向いて両側に配置した側方向き配置とに進行方向の前側に位置する担ぎ手が正面向き配置の状態から進行方向に向きを変えるとともに、把持部を持ち替えることで選択できるようにしたことを特徴とする。
本発明の被移送者の移送具は、被移送者の臀部を覆う臀部被覆部と、前記臀部被覆部から手前側に延設されて被移送者の腹部を覆う腹部被覆部とを少なくとも形成し、前記臀部被覆部と前記腹部被覆部の延設方向における端部がそれぞれ臀部及び腹部を被覆する幅を有する被移送者保持部と、一端が前記臀部被覆部の端部の左側端縁に固着されるとともに他端が前記腹部被覆部の端部の左側端縁に固着されて被移送者保持部に対し左側に配置し正面を向いた第1の担ぎ手の外側の肩に掛けられる第1のベルトと、一端が臀部被覆部の端部の右側端縁に固着されるとともに他端が前記被移送者保持部の前記腹部被覆部の端部の右側端縁に固着されて被移送者保持部に対し右側に配置し正面を向いた第2の担ぎ手の外側の肩に掛けられる第2のベルトと、前記第1のベルトまたは被移送者保持部に設けられて第1の担ぎ手の一方の手で把持する第1の把持部と、前記第1のベルトまたは被移送者保持部に設けられて第1の担ぎ手の他方の手で把持する第2の把持部と、前記第2のベルトまたは被移送者保持部に設けられて第2の担ぎ手の一方の手で把持する第3の把持部と、前記第2のベルトまたは被移送者保持部に設けられて第2の担ぎ手の他方の手で把持する第4の把持部とを備えた被移送者の移送具であって、前記第1のベルトを被移送者保持部に対し左側に配置した第1の担ぎ手の外側の肩に掛け、前記第1の把持部と前記第2の把持部とを第1の担ぎ手が把持するとともに、前記第2のベルトを被移送者保持部に対し右側に配置した第2の担ぎ手の外側の肩に掛け、前記第3の把持部と前記第4の把持部とを第2の担ぎ手が把持し、被移送者保持部に対し第1の担ぎ手と第2の担ぎ手は正面を向いて両側に配置した正面向き配置と、被移送者保持部に対し第1の担ぎ手と第2の担ぎ手は側方を向いて両側に配置した側方向き配置とに進行方向の前側に位置する担ぎ手が正面向き配置の状態から進行方向に向きを変えるとともに、把持部を持ち替えることで選択できるようにしたことを特徴とするものであるから、被移送者保持部に対し第1の担ぎ手と第2の担ぎ手は正面を向いて両側に配置した正面向き配置と、被移送者保持部に対し第1の担ぎ手と第2の担ぎ手は側方を向いて両側に配置した側方向き配置とに状況に応じて選択できるようにしたものは、通行幅の広いところでは正面向き配置で被移送者を移送することができるとともに、通行幅の狭いところでは側方向き配置で被移送者を移送することができるという効果がある。
第1のベルトと第2のベルトとを被移送者保持部の裏面で交差させて配設させるとともに、第1の把持部と、第2の把持部と、第3の把持部と、第4の把持部とを同一高さにしたものは、被移送者の体重を第1のベルトと第2のベルトで受けることができ、被移送者保持部が回転するようなことは無く安定した状態で被移送者を移送することができるとともに、被移送者保持部を第1のベルトと第2のベルトで補強することができるという効果があり、更に、被移送者保持部に対し第1の担ぎ手と第2の担ぎ手は正面を向いて両側に配置した正面向き配置と、被移送者保持部に対し第1の担ぎ手と第2の担ぎ手は側方を向いて両側に配置した側方向き配置との両方の移送方法において、両手が同じ曲げ具合で被移送者を移送することができ、腕が疲れにくく、長時間の移送が可能であるという効果がある。
前記被移送者保持部の被移送者の臀部を覆う前記臀部被覆部から手前側に延設されて被移送者の腹部を覆う前記腹部保持部には一対の開口部が形成されているものは、一対の開口部に脚を挿入することにより、被移送者の体は安定し、悪条件が想定される災害時の救助時や暗い建物内や駐車場での移送においても被移送者がずり落ちるおそれが無く、安全に移送することができるという効果がある。
腹部被覆部に形成された一対の開口部には、脚を保護する筒状の保護具が着脱自在に取り付けられるようにしたものは、保護具を取り付けるだけで被移送者の脚が雨で濡れないとともに、障害物に当たって怪我をすることを防止することができるという効果がある。
以下、本発明を実施の形態の第1実施例を図1乃至図3に基づいて詳述すると、本発明の被移送者の移送具1は、被移送者の臀部を覆う臀部被覆部2と、前記臀部被覆部2から手前側に延設されて被移送者の腹部を覆う腹部被覆部3とを少なくとも形成した被移送者保持部4と、一端が前記被移送者保持部4の臀部被覆部2の中心線よりも一端側に寄った位置5に固定されるとともに他端が前記被移送者保持部4の腹部被覆部3の中心線よりも臀部被覆部2の固定位置5と同一側に寄った位置6に固定されて第1の担ぎ手の肩に掛けられる第1のベルト7と、一端が前記被移送者保持部4の臀部被覆部2の中心線よりも他端側に寄った位置8に固定されるとともに他端が前記被移送者保持部4の腹部被覆部3の中心線よりも臀部被覆部2の固定位置8と同一側に寄った位置9に固定されて第2の担ぎ手の肩に掛けられる第2のベルト10と、前記第1のベルト7または被移送者保持部に設けられて第1の担ぎ手の一方の手で把持する第1の把持部11と、前記第1のベルト7または被移送者保持部4に設けられて第1の担ぎ手の他方の手で把持する第2の把持部12と、前記第2のベルト10または被移送者保持部4に設けられて第2の担ぎ手の一方の手で把持する第3の把持部13と、前記第2のベルト10または被移送者保持部4に設けられて第2の担ぎ手の他方の手で把持する第4の把持部14とを備えた被移送者の移送具であって、前記腹部被覆部3には同一高さで被移送者の脚を挿入することが可能な一対の開口部15を形成している。実施例は、被移送者の脚を挿入することが可能な一対の開口部15を形成しているが、脚を開口部15に挿入したくない被移送者には図10に示すように脚を挿入しないで移送することもできるものであり、体が不自由な被移送者に適した使用方法であり、開口部は必須のものではない。
被移送者保持部4は、展開すると横方向が幅広の略長方形に形成されており、柔らかさと強度を兼ね備えさせるために二重の布地で形成されている。被移送者保持部4は、上方から見ると、図3に示すように、腹部被覆部3側が臀部被覆部2側よりも幅広に形成されており、脚を広げて座ることができて窮屈感を無くすようにしている。臀部被覆部2と腹部被覆部3との間には腰被覆部16がそれぞれ形成されている。
臀部被覆部2と腰被覆部16、腹部被覆部3と腰被覆部16との連結部となる被移送者保持部4の端縁には面取り部17がそれぞれ形成されている。
臀部被覆部2、腹部被覆部3及び腰被覆部16の端縁であって、被移送者保持部4の端縁には、第1のベルト7及び第2のベルト10と同一の材料でできた補強部材18が縫い付けられており、被移送者保持部4が損傷するのを防止している。
第1のベルト7は、被移送者保持部4の中心線を通る線上であって臀部被覆部2において臀部を位置させることを表示するとともに、補強のために縫い付けられた表示布19の裏面に位置する縫い始め位置20から縫い始められ、腹部被覆部3と腰被覆部16aとの間に位置する面取り部17aから被移送者保持部4の上方に延出され、腰被覆部16aと臀部被覆部2との間に位置する面取り部17bから被移送者保持部4に導入され、表示布19の裏面に位置する縫い始め位置20と同位置の縫い終わり位置21まで縫われている。表示布19は、被移送者保持部4と異なる色(赤色)の布で構成されている。
第2のベルト10は、第1のベルト7と一体のものであり、第1のベルト7の表示布19の裏面に位置する縫い終わり位置21から第1のベルト7に連続して形成されており、表示布19の裏面位置の縫い終わり位置21から縫い始められ、腹部被覆部3と腰被覆部16bとの間に位置する面取り部17cから被移送者保持部4の上方に延出され、腰被覆部16bと臀部被覆部2との間に位置する面取り部17dから被移送者保持部4に導入され、表示布19の裏面に位置する縫い始め位置20まで縫われている。
このように、第1のベルト7と第2のベルト10とで被移送者保持部4の裏面で交差させて配設させたものは、第1のベルト7と第2のベルト10とで被移送者の体重を支えることができ、移送者保持部4全体の強度を高めなくても良いようにしており、被移送者の移送具1の軽量化と被移送者保持部4が損傷するのを防止している。
このように、第1のベルト7と第2のベルト10とで被移送者保持部4の裏面で交差させて配設させたものは、第1のベルト7と第2のベルト10とで被移送者の体重を支えることができ、移送者保持部4全体の強度を高めなくても良いようにしており、被移送者の移送具1の軽量化と被移送者保持部4が損傷するのを防止している。
第1の把持部11は、第1のベルト7と同一の材質のもので構成されており、ループ状に形成されていて、第1のベルト7と腹部被覆部3との間に縫い付けられている。第1の把持部11は、突出方向が内側となっており、手を挿入しやすくしている。また、被移送者の脚を持ち上げた状態で被移送者を被移送者の移送具1に保持することができ、被移送者は楽であるとともに、被移送者の重心に近い位置を吊り上げることとなり、第1の担ぎ手と第2の担ぎ手の負担を下げることができるものである。
第2の把持部12は、第1のベルト7と同一の材料で構成されており、ループ状に形成されていて、第1のベルト7の表面に縫い付けられている。
第3の把持部13は、第1のベルト7と同一の材料で構成されており、ループ状に形成されていて、第2のベルト10と腹部被覆部3との間に縫い付けられている。
第4の把持部14は、第1のベルト7と同一の材料で構成されており、ループ状に形成されていて、第2のベルト10の表面に縫い付けられている。第1の把持部11、第2の把持部12、第3の把持部13、第4の把持部14は、把持しやすくするために例えば赤色のように、目立つ色で形成されている。
第1の把持部11と第2の把持部12と第3の把持部13と第4の把持部14とは、同一高さに設けられている。第1の把持部11と第2の把持部12と第3の把持部13と第4の把持部14はそれぞれ第1のベルト7及び第2のベルト10に設けてられており、第1の把持部11と第2の把持部12と第3の把持部13と第4の把持部14の取付強度の向上が図られるとともに、被移送者による負荷が第1の担ぎ手Aと第2の担ぎ手Bの肩と両手に分散され、例え長時間担いでいたとしても肩が痛くなりにくいという効果があり、更に、手で点滴を持つことも可能であるという効果がある。また、第2の把持部12と第4の把持部14を担ぎ手Cが把持して持ち上げることで第1の担ぎ手Aと第2の担ぎ手Bの負担を軽減することができる者である。
第1のベルト7と腹部被覆部3との間、第2のベルト10と腹部被覆部3との間にそれぞれ縫い付けられている補強部材22は、移送者保持部4の補強が図られており、移送者保持部4が被移送者の脚の重量により損傷するのを防止している。特に、ハの字になっていているものは、補強効果が高いものである。
開口部15は、表示布19に臀部を位置させて被移送者保持部4内に被移送者を下半身を収容した際に脚が出る位置であって、第1のベルト7と第2のベルト10と対となった補強部材22で囲まれた腹部被覆部3に形成されており、脚の荷重を第1のベルト7と第2のベルト10と対となった補強部材22で支えるようになっている。
第1の把持部11は、第1のベルト7と補強部材22との間に挟みこまれており、被移送者保持部4は二重になっているので、第1の把持部11の取り付け部は6重の布で構成されており、強度が考慮されている。
第3の把持部13は、第2のベルト10と補強部材22との間に挟みこまれており、被移送者保持部4は二重になっているので、第3の把持部13の取り付け部は6重の布で構成されており、強度が考慮されている。
臀部被覆部2と腹部被覆部3と腰被覆部16の上端部には、複数のタック23がそれぞれ設けられて、被移送者保持部4全体が移送者の体を包みこんで密着するようになっており、被移送者保持部4に保持された被移送者の体が安定するように考慮されている。
次に、本発明を実施の形態の第2実施例を図4に基づいて説明すると、開口部15には、腹部被覆部3の上端部に跨ってファスナー24が設けられており、ファスナー24を開放し、被移送者の脚を開口部15内に位置させた後、ファスナー24を閉じることにより、被移送者は開口部15に脚を挿入することなく開口部15内に脚を入れることが可能となり、開口部15内への脚入れが容易にできるという効果がある。実施例はファスナーにしたが、ぼたんのような締結具や面状ファスナーのような締結具でも構わないものである。被移送者保持部4に被移送者を座らせた後にファスナー24を閉じても構わないし、被移送者保持部4を被移送者に押し当てた状態でファスナー24を閉じても構わないものである。
次に、本発明を実施の形態の第3実施例を図5に基づいて説明すると、開口部15には、脚を保護する筒状の保護具25を着脱自在に取り付けるファスナー26が設けられている。保護具25は、靴を履いたままでも脚を挿入することができるように保護具25の裾がファスナー27にて拡がるようになっていたり、脚に保護具25を装着した後にファスナー26に取り付けることができるようになっている。実施例はファスナーにしたが、ぼたんのような締結具や面状ファスナーのような締結具でも構わないものである。
次に、本発明を実施の形態の第4実施例を図6及び第7図に基づいて説明すると、第1の把持部11及び第3の把持部13は、第1のベルト7及び第2のベルト10の補強部材22との交差部よりも上部の位置にそれぞれ2個間隔を開けて設けており、第1の担ぎ手Aと第2の担ぎ手Bが選択して把持することができるようにして第1の担ぎ手Aと第2の担ぎ手Bの身長差をカバーするようにしている。第1の把持部11及び第3の把持部13は、環状にしており、手を挿入し易くしている。実施例は、第1の把持部11及び第3の把持部13をそれぞれ2個設けたが、2個に限定されるものではなく、多くあればそれだけ望ましいものである。第2の把持部12及び第4の把持部14は、補強部材18に所定の間隔を開けて固着されている。第1の担ぎ手Aと第2の担ぎ手Bがそれぞれ把持する際に邪魔にならないように間隔を開ければよいものである。第2の把持部12及び第4の把持部14は、環状にしており、手を挿入し易くしている。第2の把持部12及び第4の把持部14は、補強部材18に所定の間隔を開けて固着することで、被移送者を安定させた状態で移送させることが可能となる。
次に、本発明の被移送者の移送具の使用方法について、図8及び図9を参照して説明する。図8は、被移送者保持部4に対し第1の担ぎ手Aと第2の担ぎ手Bは正面を向いて両側に配置した正面向き配置の状態であり、第1の担ぎ手Aは、第1のベルト7を右肩に掛けるとともに、右手で第1の把持部11を把持し、左手で第2の把持部12を把持し、第2の担ぎ手Bは、第2のベルト10を左肩に掛けるとともに、左手で第3の把持部13を把持し、右手で第4の把持部14を把持し、第1の担ぎ手Aと第2の担ぎ手Bが協力しあって被移送者を移送するのであり、通行幅の広いところでの移送に適しているとともに、被移送者は第1の担ぎ手Aと第2の担ぎ手Bと同様に進行方向が見えるので安心感を得ることができるものである。図9は、被移送者保持部4に対し第1の担ぎ手Aと第2の担ぎ手Bは側方を向いて両側に配置した側方向き配置の状態であり、第1の担ぎ手Aは図6の正面向き配置の状態から右に向きを変え、第2の担ぎ手Bは図6の正面向き配置の状態から右に向きを変えるとともに、右手で第3の把持部13を把持し、左手で第4の把持部14を把持するように持ち替えれるだけでよいものであり、通行幅の狭いところでの移送に適している。このように、通行幅などの状況に応じて、図6の正面向き配置の状態と、側方向き配置の状態とを自由に且つ簡単に選択できるのである。被移送者は、被移送者保持部4の端縁に設けられた補強部材18を把持することで安心して移送されることができる。
被移送者保持部4の実施例は同一材質の二重の布地で形成したが、外側を防水性の高い材質で構成したり、内側を保温性の高い材質で形成しても構わないものである。
1 被移送者の移送具
2 臀部被覆部
3 腹部被覆部
4 被移送者保持部
5 臀部被覆部2の中心線よりも一端側に寄った位置
6 腹部被覆部3の中心線よりも臀部被覆部2の固定位置5と同一側に寄った位置
7 第1のベルト
8 臀部被覆部2の中心線よりも他端側に寄った位置
9 腹部被覆部3の中心線よりも臀部被覆部2の固定位置8と同一側に寄った位置
10 第2のベルト
11 第1の把持部
12 第2の把持部
13 第3の把持部
14 第4の把持部
15 開口部
2 臀部被覆部
3 腹部被覆部
4 被移送者保持部
5 臀部被覆部2の中心線よりも一端側に寄った位置
6 腹部被覆部3の中心線よりも臀部被覆部2の固定位置5と同一側に寄った位置
7 第1のベルト
8 臀部被覆部2の中心線よりも他端側に寄った位置
9 腹部被覆部3の中心線よりも臀部被覆部2の固定位置8と同一側に寄った位置
10 第2のベルト
11 第1の把持部
12 第2の把持部
13 第3の把持部
14 第4の把持部
15 開口部
Claims (4)
- 被移送者の臀部を覆う臀部被覆部と、前記臀部被覆部から手前側に延設されて被移送者の腹部を覆う腹部被覆部とを少なくとも形成し、前記臀部被覆部と前記腹部被覆部の延設方向における端部がそれぞれ臀部及び腹部を被覆する幅を有する被移送者保持部と、一端が前記臀部被覆部の端部の左側端縁に固着されるとともに他端が前記腹部被覆部の端部の左側端縁に固着されて被移送者保持部に対し左側に配置し正面を向いた第1の担ぎ手の外側の肩に掛けられる第1のベルトと、一端が臀部被覆部の端部の右側端縁に固着されるとともに他端が前記被移送者保持部の前記腹部被覆部の端部の右側端縁に固着されて被移送者保持部に対し右側に配置し正面を向いた第2の担ぎ手の外側の肩に掛けられる第2のベルトと、前記第1のベルトまたは被移送者保持部に設けられて第1の担ぎ手の一方の手で把持する第1の把持部と、前記第1のベルトまたは被移送者保持部に設けられて第1の担ぎ手の他方の手で把持する第2の把持部と、前記第2のベルトまたは被移送者保持部に設けられて第2の担ぎ手の一方の手で把持する第3の把持部と、前記第2のベルトまたは被移送者保持部に設けられて第2の担ぎ手の他方の手で把持する第4の把持部とを備えた被移送者の移送具であって、前記第1のベルトを被移送者保持部に対し左側に配置した第1の担ぎ手の外側の肩に掛け、前記第1の把持部と前記第2の把持部とを第1の担ぎ手が把持するとともに、前記第2のベルトを被移送者保持部に対し右側に配置した第2の担ぎ手の外側の肩に掛け、前記第3の把持部と前記第4の把持部とを第2の担ぎ手が把持し、被移送者保持部に対し第1の担ぎ手と第2の担ぎ手は正面を向いて両側に配置した正面向き配置と、被移送者保持部に対し第1の担ぎ手と第2の担ぎ手は側方を向いて両側に配置した側方向き配置とに進行方向の前側に位置する担ぎ手が正面向き配置の状態から進行方向に向きを変えるとともに、把持部を持ち替えることで選択できるようにしたことを特徴とする被移送者の移送具。
- 前記第1のベルトは、前記腹部被覆部の端部の左側端縁から上方に延出されるとともに、前記臀部被覆部の端部の左側端縁から前記被移送者保持部に導入され、前記第2のベルトは、前記腹部被覆部の端部の右側端縁から上方に延出されるとともに、前記臀部被覆部の端部の右側端縁から前記被移送者保持部に導入されるものであり、前記第1のベルトと前記第2のベルトとを前記被移送者保持部の裏面で交差させて配設させるとともに、第1の把持部と、第2の把持部と、第3の把持部と、第4の把持部とを同一高さにして第1のベルトと第2のベルトに設けた請求項1記載の被移送者の移送具。
- 前記被移送者保持部の被移送者の臀部を覆う前記臀部被覆部から手前側に延設されて被移送者の腹部を覆う前記腹部保持部には一対の開口部が形成されており、前期開口部には脚を保護する筒状の保護具が着脱自在に取り付けられる請求項1乃至請求項2のいずれか1項に記載の被移送者の移送具。
- 前記被移送者保持部は、展開すると横方向が幅広の略長方形に形成されており、被移送者の臀部を覆う前記臀部被覆部と、前記臀部被覆部から手前側に延設されて被移送者の腹部を覆う前記腹部被覆部との間には腰被覆部がそれぞれ形成されている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の被移送者の移送具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013144135A JP2015016057A (ja) | 2013-07-10 | 2013-07-10 | 被移送者の移送具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013144135A JP2015016057A (ja) | 2013-07-10 | 2013-07-10 | 被移送者の移送具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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2013
- 2013-07-10 JP JP2013144135A patent/JP2015016057A/ja active Pending
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