JP2015015140A - 防水コネクタ - Google Patents

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小林 豊
Yutaka Kobayashi
豊 小林
岡本 昌樹
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Abstract

【課題】個室防水機能を正規に果たした上でハウジングの小型化を実現する。
【解決手段】被覆電線10の端末には端子金具20とゴム栓30とが設けられ、端子金具20がハウジング40のキャビティ45に収容され、ゴム栓30がキャビティ45の入口48に嵌着されてシールするようにした防水コネクタCにおいて、被覆電線10の端末部が皮剥きされて露出した芯線11の端末部に、端子金具20の後端部に設けられた電線圧着部27が圧着されて接続されるとともに、残された被覆12の端末部12Aにおける電線圧着部27の直後位置15にゴム栓30が嵌着されている。
【選択図】図8

Description

本発明は、個室防水形式の防水コネクタに関する。
従来、この種の防水コネクタの一例として下記特許文献1に記載のものが知られている。このものはシールドコネクタであって、被覆電線の端末には、先端に相手端子とボルト締めにより接続される接続部を設けた端子金具と、ゴム栓とが設けられ、より具体的には、被覆電線の端末が皮剥きされて露出した芯線の端末部に、端子金具の後端部に設けられたワイヤバレルが圧着されて接続される一方、残った被覆の端末部にゴム栓が嵌着されている。そして、端子金具が、ハウジングに形成された対応するキャビティ内に収容されるとともに、ゴム栓がキャビティの入口に嵌着されてゴム栓押さえで抜け止めされることによりキャビティの入口のシールが施されるようになっている。
ところで、被覆電線の芯線の端末部に端子金具を圧着により接続する一方、ゴム栓を被覆の端末部に嵌着するに当たっては、ゴム栓の嵌着位置は、被覆の端末部のうち、切断端から所定寸法後退した位置に設定するのが一般的である。
これは、端子金具の後端のワイヤバレルが芯線の端末部に圧着された場合、芯線の端末部が例えば真円から楕円形に変形して圧着されるが、特にシールドコネクタに適用される比較的大径の被覆電線、すなわち芯線も大径で剛性が高いものでは、実際に圧着された芯線の露出部分のみならず、被覆の端末部に入り込んだ部分でも、奥の方ほど変形量は小さくなるものの、同様に楕円形に変形する可能性があり、芯線を被包した被覆の端末部の外形もそれに倣って楕円形に変形する可能性がある。
そうすると、楕円形の外周形状をなす被覆の端末部に、真円の内周形状を持ったゴム栓が嵌着されることになり、言い換えると周面形状が非整合な形態で嵌着されることになる。そのため、ゴム栓の嵌着位置を、被覆の端末部のうちでも、芯線の変形の影響を受けずに元形の真円に留まっている奥の方、すなわち切断端から所定寸法後退した位置に設定することにより、周面形状が整合した形態で嵌着されるようにしており、それにより、被覆の外周とゴム栓の内周との間の確実な洩れ止めを期するところとなる。
特開2009−211976号公報
しかるに上記従来のゴム栓の嵌着位置によれば、同ゴム栓をキャビティの入口に嵌着するためには、それだけキャビティの入口を後方に延ばす必要があって、ハウジングの小型化を期する上で弊害となり、その対策が切望されていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、個室防水機能を正規に果たした上でハウジングの小型化を実現するところにある。
本発明は、被覆電線の端末には端子金具とゴム栓とが設けられ、前記端子金具がハウジングのキャビティに収容され、前記ゴム栓が前記キャビティの入口に嵌着されてシールするようにした防水コネクタにおいて、前記被覆電線の端末部が皮剥きされて露出した芯線の端末部に、前記端子金具の後端部に設けられた電線圧着部が圧着されて接続されるとともに、残された被覆の端末部における前記電線圧着部の直後位置に前記ゴム栓が嵌着されているところに特徴を有する。
被覆の外周形状が変形している可能性がある領域を避けてゴム栓を嵌着すると、その避けられた領域が言わば長さ方向のデッドスペースとなって、それだけハウジングの大型化を招くところとなる。
ところで、被覆の外周形状は基本的に真円とは言えども、被覆自体は剛性に劣る合成樹脂材により形成されているために、外周形状が真円からある程度変形することも想定されており、そのためゴム栓の内周面に全周に亘るリップが形成され、同リップを変形させつつ被覆の外周形状に追従して密着させることで、全周に亘るシール機能を担保している。
そこで本発明者らは、上記したゴム栓のリップの変形吸収機能が、芯線の圧着に伴う被覆の外周形状の変形に対して有効ではないかとの知見の下、従来敢えて避けられていた被覆の端末部における電線圧着部の直後位置にゴム栓を嵌着して、シール性能を試験したところ、被覆の外周形状の変形の程度、あるいはリップの高さ寸法や形状等の条件によっては、所定のシール性能が得られることが確認できた。
上記の検証に基づき、本発明では、シール性能が担保されることを条件に、従来デッドスペースとされていた被覆の端末部における電線圧着部の直後位置にゴム栓を嵌着した構造を採用したものである。その結果、デッドスペースが無くなった分、キャビティの長さ寸法が抑えられ、ひいてはハウジングの小型化を実現できる。
また、以下のような構成としてもよい。
(1)前記ゴム栓の内周面には、全周に亘るリップが同ゴム栓の軸線方向に間隔を開けた形態で複数条形成され、これらのリップは、前記電線圧着部の圧着に伴い前記被覆の外周形状が変形した場合に、少なくとも最後方に位置する前記リップが前記被覆の外周面の全周に亘って弾縮変形可能な高さ寸法を有している。
少なくとも最後方に位置するリップが、被覆の外周面の全周に亘って弾縮変形して密着することによって、シールが施される。リップの高さが必要最小限に留められているから、ゴム栓を被覆の外周を滑らせて所定位置に嵌着する作業がしやすい。
(2)前記キャビティ内には、前記ゴム栓を前止まりする前止まり部が設けられる一方、前記キャビティの入口には、前記ゴム栓を抜け止めするゴム栓押さえが、同ゴム栓を前記前止まり部との間で弾性的に挟持した形態で装着可能となっている。
ゴム栓押さえの装着に伴いゴム栓が軸線方向に圧縮され、それによって径方向に伸長するから、ゴム栓の内周と被覆の外周とを全周に亘ってより確実に密着させることができる。
(3)前記被覆電線における露出した前記芯線の端末部が、前記電線圧着部の圧着に伴い外形略楕円形に変形するようになっている。
ゴム栓を被覆の端末部における電線圧着部の直後位置に押し込むに当たり、勢いが付きすぎると、ゴム栓の最前方のリップが被覆の切断端の前方に落ち込んで外れることが懸念される。ここで、被覆の端末部は外形略楕円形に変形しているから、ゴム栓が押し込みまれる際に適度にブレーキが掛かり、正規位置を越えて押し込まれることが抑止される。
本発明によれば、個室防水機能を正規に果たした上でハウジングの小型化を実現することができる。
本発明の実施形態1に係る防水コネクタの分解斜視図 ゴム栓の正面図 同側面図 ゴム栓の嵌着動作を示す一部切欠側面図 被覆の端末部の断面形状を説明する説明図 ゴム栓が正規位置に嵌着された状態の一部切欠側面図 図6のVII−VII線断面図 組付完了後の防水コネクタの縦断面図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図8に基づいて説明する。
本実施形態における防水コネクタCは、モータやインバータなどの機器に対して接続されるシールドタイプのコネクタである。この防水コネクタCは、機器が収容されたシールド機能を有する金属製のケース1(図8参照)に装着され、相手の機器側コネクタと接続されるようになっている。
防水コネクタCは、図1に示すように、被覆電線10の端末に接続された3本の端子金具20と、これらの端子金具20が個別に収容されるキャビティ45を有するハウジング40と、被覆電線10における端子金具20の後方位置に装着されてキャビティ45の入口に嵌着されるゴム栓30と、ゴム栓30を抜け止めするバックリテーナ50とを備えている。
ハウジング40には、シールパッキン57とシールドシェル60とが装着されるようになっている。
端子金具20は、導電性に優れた金属板素材をプレス加工することにより帯片状に形成されている。この端子金具20の先端部が図示しない相手の端子金具とボルト締結により接続される接続部21となっていて、同接続部21にはボルトの挿通孔22が開口されている。端子金具20の側縁には前止まり用の段差部23が形成されているとともに、接続部21の後方にはランス孔25が開口されている。端子金具20の後端には、オープンバレル形式のワイヤバレル27が連設されている。
被覆電線10は、図4に示すように、芯線11の外周を合成樹脂製の被覆12で被包した構造であり、比較的大径のものが3本備えられている。各被覆電線10の端末にはそれぞれ端子金具20が接続されている。詳細には、被覆電線10の端末が所定長さ(ワイヤバレル27の前後方向の長さよりも少し長い寸法)皮剥き(被覆12の切除)され、それに伴い露出した芯線11の端末部が、端子金具20の後端のワイヤバレル27に収容されて同ワイヤバレル27がかしめられることで固着されている。
各被覆電線10における残された被覆12の端末部12Aには、個室防水用のゴム栓30が嵌着されるようになっている。ゴム栓30は、図2ないし図4に示すように、厚肉の環形に形成され、その内周面が被覆電線10の外周面に緊密に嵌合され、また外周面が、ハウジング40のキャビティ45における入口の内周面に緊密に嵌合されるようになっている。ゴム栓30の内周面には、全周に亘る内周リップ31が同ゴム栓30の軸線方向に間隔を開けた形態で3条形成されているとともに、同ゴム栓30の外周面には、全周に亘る外周リップ32が同じくゴム栓30の軸線方向に間隔を開けた形態で3条形成されている。
本実施形態ではゴム栓30の嵌着位置に特徴を有しており、以下それについて説明する。
上記したように、被覆電線10における露出した芯線11の端末部に、端子金具20の後端のワイヤバレル27が圧着されると、同芯線11の圧着された(露出した)部分では、外周形状(断面形状)が真円から楕円形に変形するのであるが、その露出部分のみならず、被覆12の端末部12Aに入り込んだ部分でも、奥の方ほど変形量は小さくなるものの、同様に楕円形に変形する可能性がある。そして、芯線11を被包した被覆12の端末部12Aの外周形状も、それに倣って楕円形に変形する可能性がある。
この被覆12の端末部12Aの外周形状(断面形状)を、図5に示すように、被覆12の切断端12B側から都合8箇所のポジションP1〜P8で検証した結果、切断端12Bに近いポジションP1〜P4では外周形状が楕円形となり、但し切断端12Bから離れる程、楕円の「長径/短径比」が小さくなりすなわち真円に近づいている。それよりも後方のポジションP5〜P8では、元形である真円に留まっていることが判る。
従来では、ゴム栓30の嵌着位置を、被覆12の端末部12Aにおける外周形状が楕円形となる領域(切断端12BからポジションP4までの領域)を避け、ポジションP4以降の領域に設定していた。真円の周面同士の嵌合を意図したためである。
それに対して本実施形態では、ゴム栓30の嵌着位置を、被覆12の端末部12Aにおける切断端12BからポジションP3を少し越えた領域15に設定している。
ゴム栓30の嵌着位置を上記領域15に設定した場合、楕円形の外周形状をなす被覆12に対して、真円の内周形状を持ったゴム栓30が嵌着されることになり、すなわち周面形状が非整合な形態であるために、全周に亘るシール性を確保できなくなることが懸念される。
これに対して本実施形態では、以下のような対策を講ずることにより、上記の懸念を払拭している。
被覆12の外周形状は基本的には真円ではあるが、被覆12自体は剛性に劣る合成樹脂材により形成されているために、外周形状が真円からある程度変形することも想定されている。そのためゴム栓30の内周面に全周に亘る内周リップ31が形成されており、同内周リップ31を変形させつつ被覆12の外周形状に追従して密着させることで、全周に亘るシール機能を担保している。
そこで、上記したゴム栓30の内周リップ31の変形吸収機能を利用して、周面形状が非整合となることに伴う不具合を解消するようにした。
本実施形態では、8箇所の検証ポジションP1〜P8のうち被覆12の切断端12Bに最も近いポジションP1において、その外周形状が、楕円の「長径/短径比」が最も大きく、平たく言うと楕円が最もきつく、ゴム栓30の真円の内周形状と最も非整合な形状となる。
一方、上記のポジションP1は、ゴム栓30が正規位置(被覆12の端末部12Aにおける切断端12BからポジションP3を少し越えた領域15)に嵌着された場合に、3本の内周リップ31のうち最前方の内周リップ31Xが対応する位置であって、そのため同内周リップ31Xは、ポジションP1における被覆12の外周面のうち長径部の両端と対応する箇所では、大きく弾縮量が得られるのに対して、短径部の両端と対応する箇所では弾縮量が不足しがちとなる。
そのため、図7に示すように、最前方の内周リップ31XにおけるポジションP1の被覆12の外周面の短径部の両端と対応する箇所でも、同内周リップ31Xが弾縮変形し得るように、内周リップ31の高さが設定されている。これにより、最前方の内周リップ31Xは全周に亘って被覆12の外周面に弾縮変形しつつ密着することになる。
他の中央の内周リップ31Yと最後方の内周リップ31Zとが対応するポジションP2,P3では、上記したポジションP1と比べて、楕円が緩い(真円に近い)外周形状であるから、上記のように内周リップ31の高さが設定されていれば、両内周リップ31Y,31Zは共に、全周に亘って被覆12の外周面に弾縮変形して密着し得る。
なお、被覆電線10の芯線11の端末部に端子金具20のワイヤバレル27を圧着するに際し、その圧着量(圧着強さ)は、圧着後のワイヤバレル27の高さが一定となるように管理されている。そうすると、同芯線11の圧着に伴う被覆12の端末部12Aにおける外周形状の変形程度もほぼ一定となるから、同変形形状を検証することによって、上記したように内周リップ31が全周に亘って被覆12の外周面に弾縮して密着し得るように、内周リップ31の高さを設定することが可能である。
ハウジング40は、上記したゴム栓30の嵌着位置を踏まえてそれに適合した構造に形成されており、以下に説明する。
ハウジング40は合成樹脂製であって、図1に示すように、やや扁平なブロック状をなす端子収容部41を有しており、同端子収容部41の長さ方向の略中央部にフランジ42が形成された構造である。
端子収容部41には、図8にも示すように、上記した3本の端子金具20が個別に挿入可能な3本のキャビティ45が、左右方向に並んで形成されている。
各キャビティ45におけるフランジ42が設けられた位置よりも前部側は、端子金具20の基端側を収容可能な横長の長方形断面をなす前側キャビティ45Aとなっている。前側キャビティ45Aの側壁には、端子金具20の側縁に設けられた段差部23を当てて前止まりする前止まり部(図示せず)が形成されているとともに、底面には、端子金具20のランス孔25に弾性的に係止可能な樹脂ランス46が設けられている。
一方、キャビティ45の後部側は、端子金具20におけるワイヤバレル27から被覆12の端末部12Aを収容可能な円形断面の後側キャビティ45Bとなっている。後側キャビティ45Bはより詳細には、圧着されたワイヤバレル27を収容可能な小径部47の後方に、ゴム栓30が緊密に挿入可能な大径部48が連設された段付き形状である。上記の大径部48が本発明に言うキャビティ45の入口に相当し、また段差面が、ゴム栓30の前面の周縁部を当てて前止まりさせる前止まり面49となっている。したがってゴム栓30は、前止まり面49に当てられた形態で、大径部48の前側の半分強の領域に嵌合可能となっている。
各後側キャビティ45Bの後部には、合成樹脂製のゴム栓押さえ51が装着可能となっている。ゴム栓押さえ51は環形に形成され、かつ、図1に示すように、3個のゴム栓押さえ51がキャビティ45と同ピッチで配されて連結されることにより、一体のバックリテーナ50として形成されている。バックリテーナ50は、上下に2分割された上で、長さ方向の一端側に設けられたヒンジ部52を中心として他端側が開閉可能となっている。同バックリテーナ50の開閉に伴い、各ゴム栓押さえ51が上下に開閉されるようになっている。各ゴム栓押さえ51の上下の面には、係止爪55が突出されている。これらの係止爪55は、後側キャビティ45Bの後端部における天井面と底面とにそれぞれ開口された係止孔48Aに嵌って係止するようになっている。
ハウジング40に設けられたフランジ42の周縁部の前面には、正面長円形をなすシールパッキン57が装着されている。当該防水コネクタCをケース1に装着するに当たっては、図8に示すように、ハウジング40の端子収容部41の前端部41Aがケース1の取付孔2に挿入されて、フランジ42がケース1の表面に当てられるようになっており、このときシールパッキン57が取付孔2の表面側の孔縁部に当てられるようになっている。
ハウジング40の外周にはシールドシェル60が装着されるようになっている。シールドシェル60は例えばアルミダイキャスト製であって、ハウジング40におけるフランジ42の全体を覆う大径筒部61と、端子収容部41の後端部41Bを覆う小径筒部62とを連設した段付きの筒形に形成されている。
大径筒部61の四つ角には、ボルトの挿通孔64が開口された固定部63が形成されている。また、小径筒部62の外周には、編組線からなるシールド部材(図示せず)の端部が外嵌され、かしめリング67がかしめられて固定可能となっている。
防水コネクタCは、例えば以下のようにして組み付けられる。3本の被覆電線10の端末にそれぞれ端子金具20が接続される。簡単に繰り返すと、被覆電線10の端末が所定長さ皮剥きされ、それに伴い露出した芯線11の端末部に、ワイヤバレル27が圧着されることで端子金具20が接続される。ゴム栓30は被覆電線10に先通しされ、後方で待機している。
被覆電線10(芯線11)の端末に接続された端子金具20は、図4から表裏反転した姿勢において、ハウジング40の対応するキャビティ45に後方から挿入され、樹脂ランス46を撓み変位させつつ前側キャビティ45A内に押し込まれて、側縁の段差部23が前止まり部に当たって停止されたところで、図8に示すように、樹脂ランス46が復元変位しつつランス孔25に嵌ることにより、端子金具20が後方へ抜け止めされて収容される。
このとき端子金具20の接続部21は、前側キャビティ45Aの前面から突出するとともに、被覆12の端末部12Aにおける切除端12Bが、後側キャビティ45Bに設けられた前止まり面49とほぼ同じ位置まで進入する設定となっている。
次に、先通しされていたゴム栓30が被覆電線10に沿って前方に摺動されつつ、対応するキャビティ45の後側キャビティ45B内に押し込まれ、同じく図8に示すように、前止まり面49に当たったところで押し込みが停止される。このときゴム栓30は、ワイヤバレル27の直後位置、すなわち被覆12の端末部12Aにおける切断端12BからポジションP3を少し越えた領域15に対して嵌着される。当該ゴム栓30の嵌着位置では、ワイヤバレル27による芯線11の圧着に伴い被覆12の外周形状が楕円形となっているが、既述のようにゴム栓30の内周リップ31の高さが設定されていることで、3条の内周リップ31は全て、全周に亘って被覆12の外周面に弾縮して密着された形態となる。
そののち、バックリテーナ50が3本の被覆電線10を挟むようにして装着されて、各ゴム栓押さえ51が対応する被覆電線10に外嵌され、バックリテーナ50の前方への移動に伴い、各ゴム栓押さえ51が対応する後側キャビティ45Bに嵌合され、係止爪55が係止孔48Aに嵌ることで、各ゴム栓押さえ51はゴム栓30の直後において嵌着され、ゴム栓30の抜け止めが図られる。
それとともに、ハウジング40のフランジ42の前面にシールパッキン57が装着される。
一方、3本の被覆電線10に亘って挿通されたシールドシェル60が、ハウジング40におけるフランジ42から端子収容部41の後端部41Bを覆うようにして嵌装され、端子収容部41の後端部41Bの上下の面に設けられたロック片43(図1参照)がシールドシェル60の後縁に弾性的に係止することで装着される。続いて、同じく3本の被覆電線10を覆って挿通された編組線からなるシールド部材の端部が、シールドシェル60の小径筒部62に外嵌されてかしめリング67で固定される。シールド部材の外周には、同じく図示しないゴムブーツが装着される。
以上により、防水コネクタCの組み付け完了する。
このように組み付けられた防水コネクタCは、図8に示すように、ハウジング40の端子収容部41の前端部41Aがケース1の取付孔2に挿入されて、ハウジング40のフランジ42と、シールドシェル60の大径筒部61の前面とがケース1の表面に当てられる。そののちシールドシェル60の大径筒部61の四つ角に設けられた固定部63の挿通孔64にボルトを通して、ケース1に開口されたねじ孔にねじ込むことにより、シールパッキン57を弾縮しつつシールドシェル60すなわち防水コネクタCがケース1に対して取り付けられる。併せて、シールドシェル60並びにシールド部材がケース1に対して電気導通が採られることになる。
以上のように本実施形態の防水コネクタCでは、被覆電線10における被覆12の端末部12Aにゴム栓30を嵌着する位置を、ワイヤバレル27の直後位置、すなわち被覆12の切除端12Bに寄った領域15に設定している。当該嵌着位置は、ワイヤバレル27の芯線11への圧着に伴い被覆12の外周形状が楕円形に変形する位置ではあるが、内周リップ31の高さの設定条件により、ゴム栓30の内周と被覆12の外周の間が全周に亘って密着し、シール性が担保されている。このことは、シール性能の試験を行い、所定のシール性能が得られたことで実証されている。
このようなゴム栓30の嵌着位置を採用したことで、被覆電線10の端末部分におけるいわゆるデッドスペースが無くなり、それだけ被覆電線10の端末部分を収容するキャビティ45の長さ寸法を抑えることができて、ひいてはハウジング40の小型化が実現できる。
<実施形態2>
実施形態2について説明する。上記実施形態1では、ゴム栓30に設けた3条の内周リップ31のうち、最前方の内周リップ31Xを初めとして全内周リップ31について被覆12の外周面の全周に亘って弾縮変形し得るように、同内周リップ31の高さを設定したのであるが、少なくとも最後方の内周リップ31Zが被覆12の外周面の全周に亘って弾縮変形し得るように内周リップ31の高さを設定してもよい。
内周リップ31の高さを小さく抑える程、ゴム栓30を被覆12の外周を滑らせて所定位置に嵌着する作業がしやすくなる。
<実施形態3>
実施形態3として、ゴム栓押さえ51を装着することに伴い、ゴム栓30を前止まり面49との間で弾性的に挟持する構造としてもよい。ゴム栓押さえ51の装着に伴いゴム栓30が軸線方向に圧縮され、それに伴い径方向に伸長するから、ゴム栓30の内周と被覆12の外周とを全周に亘ってより確実に密着させることが可能となる。
本実施形態3では、ゴム栓30をゴム栓押さえ51で押し込むことになるため、勢いが付きすぎると、ゴム栓30の最前方の内周リップ31Xが被覆12の端末部12Aの切断端12Bの前方に落ち込んで外れることが懸念されるが、被覆12の端末部12Aは外周形状が楕円形に変形しているから、周方向において部分的に高い摩擦抵抗が作用して、ゴム栓30が押し込みまれる際に適度にブレーキが掛かり、ゴム栓30が正規位置を越えて押し込まれることが抑止される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)ゴム栓リップの内周面に設ける内周リップの条数は任意である。
(2)芯線のワイヤバレルによる圧着形状は、上記実施形態に例示した楕円形に限らず、扁平な六角形等、他の形状であってもよい。
(3)上記実施形態では、各ゴム栓押さえが一体的に形成されている場合を例示したが、個別に形成されていてもよい。
(4)上記実施形態に例示した防水コネクタの組み付け手順はあくまでも一例であって、適宜に変更し得るものである。
(5)上記実施形態では、被覆電線の端末に接続された端子金具として、相手端子とボルト締めで接続される形式のものを例示したが、相手端子と嵌合接続される形式のものであってもよく、そのような端子金具を適用したものについても、本発明は同様に有用である。
(6)さらに本発明は、シールド機能を備えない防水コネクタについても、同様に適用することが可能である。
C…防水コネクタ
10…被覆電線
11…芯線
12…被覆
12A…(被覆12の)端末部
12B…(被覆12の)切断端
15…(ゴム栓30の)嵌着領域
20…端子金具
27…ワイヤバレル(電線圧着部)
30…ゴム栓
31,31X,31Y,31Z…内周リップ(リップ)
40…ハウジング
45…キャビティ
48…大径部(キャビティ45の入口)
49…前止まり面(前止まり部)
51…ゴム栓押さえ

Claims (4)

  1. 被覆電線の端末には端子金具とゴム栓とが設けられ、前記端子金具がハウジングのキャビティに収容され、前記ゴム栓が前記キャビティの入口に嵌着されてシールするようにした防水コネクタにおいて、
    前記被覆電線の端末部が皮剥きされて露出した芯線の端末部に、前記端子金具の後端部に設けられた電線圧着部が圧着されて接続されるとともに、残された被覆の端末部における前記電線圧着部の直後位置に前記ゴム栓が嵌着されていることを特徴とする防水コネクタ。
  2. 前記ゴム栓の内周面には、全周に亘るリップが同ゴム栓の軸線方向に間隔を開けた形態で複数条形成され、これらのリップは、前記電線圧着部の圧着に伴い前記被覆の外周形状が変形した場合に、少なくとも最後方に位置する前記リップが前記被覆の外周面の全周に亘って弾縮変形可能な高さ寸法を有していることを特徴とする請求項1記載の防水コネクタ。
  3. 前記キャビティ内には、前記ゴム栓を前止まりする前止まり部が設けられる一方、前記キャビティの入口には、前記ゴム栓を抜け止めするゴム栓押さえが、同ゴム栓を前記前止まり部との間で弾性的に挟持した形態で装着可能となっていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の防水コネクタ。
  4. 前記被覆電線における露出した前記芯線の端末部が、前記電線圧着部の圧着に伴い外形略楕円形に変形するようになっていることを特徴とする請求項2または請求項3記載の防水コネクタ。
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