JP2015014557A - 多孔質材料の品質評価方法および装置 - Google Patents

多孔質材料の品質評価方法および装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015014557A
JP2015014557A JP2013142452A JP2013142452A JP2015014557A JP 2015014557 A JP2015014557 A JP 2015014557A JP 2013142452 A JP2013142452 A JP 2013142452A JP 2013142452 A JP2013142452 A JP 2013142452A JP 2015014557 A JP2015014557 A JP 2015014557A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
porous material
quality
liquid identification
liquid
concrete
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013142452A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6179893B2 (ja
Inventor
壮平 西尾
Sohei Nishio
壮平 西尾
上田 洋
Hiroshi Ueda
洋 上田
利治 岸
Toshiji Kishi
利治 岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Railway Technical Research Institute
Foundation for the Promotion of Industrial Science
Original Assignee
Railway Technical Research Institute
Foundation for the Promotion of Industrial Science
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Railway Technical Research Institute, Foundation for the Promotion of Industrial Science filed Critical Railway Technical Research Institute
Priority to JP2013142452A priority Critical patent/JP6179893B2/ja
Publication of JP2015014557A publication Critical patent/JP2015014557A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6179893B2 publication Critical patent/JP6179893B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】コンクリート、モルタル等の多孔質材料の非破壊による品質評価を、適用場所の制限なく迅速に容易かつ確実に行うことができる、多孔質材料の品質評価方法および装置を提供する。
【解決手段】コンクリート等の多孔質材料の評価対象部位の表面に、水等の液状識別材を付与し、前記液状識別材を付与した前記多孔質材料の表面における前記液状識別材の吸収状況を検知装置1により検知し、前記液状識別材が前記多孔質材料に吸収されずに流れ出すまでの、前記液状識別材の付与状況を把握し、前記付与状況に基づいて、前記多孔質材料の品質を品質決定装置2により決定する。
【選択図】図1

Description

この発明は、多孔質材料の品質評価方法および装置、特に、コンクリート、モルタル等の多孔質材料の非破壊による品質評価を、適用場所の制限なく迅速に容易かつ確実に行うことができる、多孔質材料の品質評価方法および装置に関するものである。
土木や建築分野における主要な構造材料であるコンクリートにおいては、従来、圧縮破壊試験で得られる圧縮強度がコンクリートの品質を代表する指標として考えられ、圧縮強度による品質評価あるいは品質管理がなされてきた。また、耐久性の面でのコンクリートの品質は、コンクリート製造時の材料の配合等の情報、例えば、水とセメントの混合比率である水セメント比から定性的に推測されてきた。
しかし、実際に施工され、硬化した、構造体のコンクリートにおいて、圧縮強度や配合等に問題がないにも関わらず、緻密さ等が不十分なことが原因で、二酸化炭素や塩分等の劣化因子が予想以上に早く浸入して、早期に劣化し、この結果、コンクリートの耐久性が低下する事例が多くみられる。
このように、コンクリートの圧縮強度や水セメント比は、構造材料として設計上の重要な指標であるにもかかわらず、材料劣化に対する抵抗性等、コンクリートの耐久性を考える上での評価指標とは必ずしも合致しない。そのため、圧縮強度や配合等の情報だけでなく、耐久性の面でのコンクリートの品質の評価が求められている。特に、実構造物の耐久性を、非破壊で適用場所の制限なく迅速に容易かつ確実に評価することができる方法の確立が、構造物の設計、施工、保守の全ての面で強く必要とされている。
特開2012−26883号公報
コンクリートの耐久性に多大な影響を及ぼす指標として考えられるものが、二酸化炭素、塩化物イオン、水といった各種物質の移動に対する抵抗性である。この抵抗性は、一般的には、透気性、透水・吸水性、塩化物イオン拡散や中性化速度のような考え方に基づいて評価されている。
しかし、これらの評価を実構造物のコンクリートに対して行う際に、試験用のサンプルとするコア試験体の採取という、実構造物に対して損傷を与える方法では、コストや外観ならびに構造上の理由等から実施が制限される場合がほとんどである。
そこで、透気性および透水・吸水性により非破壊でコンクリートの品質評価を行う方法が提案されている。しかし、後述するように、何れの方法も、大型の電源設備が必要である等、検査の準備や実施は、手間を要する上に、各方法で得られる評価値の解釈は、専門性を要するという課題がある。そのため、これらの非破壊検査方法は、実際に構造物の検査を必要としている実務の現場には、ほとんど普及していない。
上述した、コンクリートの非破壊検査の有する問題を、さらに説明する。
透気性試験は、コンクリート測定面に吸引カップ等を設置し、カップ内を減圧することによって、コンクリート内の空気を強制的に移動させ、これによって、コンクリート組織の緻密さを評価するものである。この試験は、国外で提案され、サンプルを採取して実験室で行う方法と、トレント法と呼ばれる方法により実構造物で測定を行う方法とがある。
しかし、移動させる物質は、空気であるために空気の移動範囲の制御が原理的に困難である。また、影響範囲が不可視であるため誤差の要素が多い。また、この測定には、専門性を要するので、汎用性を欠く。また、コンクリート表面のひび割れの存在、内部の水分状態の影響によるばらつきが生じる。また、装置構成上、暖気運転等の準備に時間を要するなど、実用上の課題も多い。また、装置が市販されているものの、数百万円と非常に高額であるので、検査機器として容易に導入できるものではない。さらに、測定機器類が小型のバッテリーでは動作不能であるので、屋外での検査作業においては、発電機等と共に使用する必要がある。このために、測定場所の変更や移動が制限されるほか、変更や移動の度に測定の準備作業を再度、行う必要がある。これらの理由から、透気性試験を構造物の検査に適用することは難しい。
透水・吸水試験は、水をコンクリートに通すものであり、サンプルを採取して実験室で行う方法と、現場適用型の簡易な吸水試験方法とが提案されている。
しかし、これらの試験は、透気性試験と同様に、ひび割れや内部水分の影響を受けるので、測定精度に問題がある。また、試験法上の根幹となる、コンクリートに吸水させる水を供給する行為は、特殊な作業であり、安定的に作業を実施するために、熟練とノウハウの蓄積が求められる。また、透気性試験と同様に、装置は高額であるので、検査機器として容易に導入できるものではない。また、現場適用型の簡易な吸水試験方法では、測定機器の設置等に時間を要するので、1回の測定に要する準備時間だけでも数十分が必要となり、実用上の課題も多い。さらに、測定機器類が小型のバッテリーでは動作不能であるので、屋外での検査作業においては、発電機等と共に使用する必要がある。このために、測定場所の変更や移動が制限されるほか、変更や移動の度に測定の準備作業を再度、行う必要がある。これらの理由から、透水・吸水試験を構造物の検査に適用することは難しい。
以上のように、透気性および透水・吸水性により非破壊でコンクリートの品質評価を行う方法は、測定作業における機動性に劣るので、検査の実務への適用が困難である等の理由によって、何れの方法も普及に至っていないのが実状である。
このために、実構造物におけるコンクリートの品質評価および管理は、施工と同時期に作製された円柱状供試体の破壊試験により得られる圧縮強度を品質指標にするだけにとどまっているのが現状である。
特許文献1には、多孔質材料の表面に識別材を付与して、表面の色により緻密さを評価する方法が開示されている。
しかし、この方法によれば、品質差の大きな多孔質材料同士を識別することはできるが、品質差の小さな多孔質材料同士を確実に識別することはできなかった。
従って、この発明の目的は、コンクリート、モルタル等の多孔質材料の非破壊による品質評価を、適用場所の制限なく迅速に容易かつ確実に行うことができる、多孔質材料の品質評価方法および装置を提供することにある。
この発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、下記を特徴とする。
請求項1に記載の発明は、多孔質材料の評価対象部位の表面に液状識別材を付与し、前記液状識別材が前記多孔質材料に吸収されずに流れ出すまでの前記液状識別材の付与状況を把握し、前記付与状況に基づいて、前記多孔質材料の品質を決定することに特徴を有するものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記付与状況は、前記液状識別材の繰り返し付与回数であることに特徴を有するものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記付与状況は、前記液状識別材の付与から前記液状識別材が吸収されずに流れ出すまでの経過時間としての流れ出し開始時間であることに特徴を有するものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか1つに記載の発明において、前記液状識別材を付与した前記多孔質材料の表面における前記液状識別材の吸収状況を検知することに特徴を有するものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れか1つに記載の発明において、前記評価対象部位の表面は、傾斜面であることに特徴を有するものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1から4の何れか1つに記載の発明において、前記評価対象部位の表面は、水平面であることに特徴を有するものである。
請求項7に記載の発明は、多孔質材料の表面に付与した液状識別材が前記多孔質材料に吸収されずに流れ出るまでの前記液状識別材の付与状況を把握し、前記付与状況に基づいて、前記多孔質材料の品質を決定する品質決定装置を有することに特徴を有するものである。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記液状識別材を付与した前記多孔質材料の表面における前記液状識別材の吸収状況を検知する検知装置を有していることに特徴を有するものである。
請求項9に記載の発明は、請求項7または8に記載の発明において、前記付与状況は、前記液状識別材の繰り返し付与回数であることに特徴を有するものである。
請求項10に記載の発明は、請求項7または8に記載の発明において、前記付与状況は、前記液状識別材の付与から前記液状識別材が吸収されずに流れ出すまでの経過時間としての流れ出し開始時間であることに特徴を有するものである。
この発明によれば、実構造物のコンクリート、モルタル等の多孔質材料を、実構造物に損傷を与えることなく、適用場所の制限なく迅速に容易かつ確実に、しかも、ひび割れ等の影響を受けずに評価することができる。
また、この発明によれば、液状識別材の付与を行う以外に、特殊な作業や特殊な計測機器等の使用が不要であるので、容易かつ安価に多孔質材料の品質を評価することができる。
この発明の、多孔質材料の品質評価装置の構成図である。 この発明による、多孔質材料の品質評価方法を示す説明図であり、(A)は、液状識別材(L)の付与方法を示す図、(B)は、液状識別材(L)の付与後の評価対象部位(M)の表面の状態を示す図、そして、(C)は、液状識別材(L)の流れ出し状態を光沢度計により測定している状態を示す図である。 この発明による、多孔質材料の品質評価方法を示すフローチャートである。 実構造物のコンクリートにおける光沢度と測定箇所との関係を示すグラフである。 液状識別材(L)の付与後の表面の明度(L*)と経過時間t(s)との関係を示すグラフであり、(A)は、品質が良(○)のコンクリート構造物の試験結果、そして、(B)は、品質が不良(×)のコンクリート構造物の試験結果である。
この発明の、多孔質材料の品質評価装置の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、この発明の、多孔質材料の品質評価装置の構成図である。
図1に示すように、この発明の、多孔質材料の品質評価装置は、多孔質材料の評価対象部位の表面に付与した液状識別材の流れ出しの開始を検知する検知装置1と、多孔質材料の品質を決定する品質決定装置2とを有している。
3は、記憶装置であり、測定結果および決定した品質を格納する。4は、入力装置であり、多孔質材料および測定状況に関する情報を入力する。5は、出力装置であり、多孔質材料の測定結果、品質および測定状況を出力する。
多孔質材料とは、無機材料、有機材料および金属材料を含む。無機材料は、例えば、コンクリート、モルタル、セラミックである。
液状識別材とは、水、着色水、成分含有水および有機溶剤等である。
液状識別材の流れ出しとは、多孔質材料の評価対象部位の表面が傾斜面、例えば、垂直面である場合には、評価対象部位の表面に付与した液状識別材が多孔質材料に吸収されずに流下することを意味する。また、多孔質材料の評価対象部位の表面が水平面である場合には、評価対象部位の表面に付与した液状識別材が多孔質材料に吸収されずに表面に残る、すなわち、あふれ出すことを意味する。
検知装置1は、測色計、光沢度計、色差計または分光器等である。例えば、測色計を使用する場合には、識別処理前の多孔質材料の評価対象部位の表面の明度と、識別処理後の多孔質材料の評価対象部位の表面の明度の経時変化とを測定する。ここで、識別処理とは、多孔質材料の評価対象部位の表面に液状識別材を塗布し、液状識別材を多孔質材料に吸着させることである。検知装置1は、デジタルビデオカメラのような撮影機器を用いても良い。さらに、検知装置1により液状識別材の流れ出しの開始を検知する以外に、目視により液状識別材の流れ出しの開始を判定しても良い。
品質決定装置2は、処理プログラムに従ってデータを処理するCPU(Central Processing Unit)と、処理プログラムを格納するROM(Read Only Memoryと、CPUの処理に必要なデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)とを有する。CPUは、ROMから処理プログラムを呼び出し、例えば、明度や光沢度の経時変化から液状識別材の流れ出し開始時間を決定すると共に、流れ出し開始時間、液状識別材の繰り返し付与回数、液状識別材の付与量に基づいて、多孔質材料の品質を決定する。
品質決定装置2には、多孔質材料の品質と、流れ出し開始時間、液状識別材が流れ出すまでの液状識別材の繰り返し付与回数および液状識別材の付与量との関係が予め設定されている。
記憶装置3は、例えば、ハードディスク、CD、DVDまたはUSBメモリ等を用いる。記憶装置3は、多孔質材料の評価対象部位の表面の、例えば、光沢度の測定結果、流れ出し開始時間を格納する。また、入力装置4からの入力情報を格納する。ここで、入力情報とは、液状識別材の付与の繰り返し時間間隔、液状識別材の付与量の他、測定状況として、例えば、測定日時、場所、気温および湿度等といった情報である。
入力装置4は、例えば、キーボード、マウスまたはタッチ式のディスプレイ等である。
出力装置5は、例えば、液晶表示装置、有機EL(Electro-Luminescence)表示装置のような画像表示装置、および、インクジェットプリンタ方式またはレーザプリンタ方式の印刷装置である。
次に、この発明による、多孔質材料の品質評価方法の原理を、図面を参照しながら説明する。
この例は、多孔質材料の評価対象部位の表面が垂直面であり、評価対象部位の表面の光沢度を測定する場合である。なお、評価対象部位の表面が水平面である場合でも、または、光沢度以外に明度等を測定して品質を評価する場合でも基本的に同じである。
図2は、この発明による、多孔質材料の品質評価方法を示す説明図であり、(A)は、液状識別材(L)の付与方法を示す図、(B)は、液状識別材(L)の付与後の評価対象部位(M)の表面の状態を示す図、そして、(C)は、液状識別材(L)の流れ出し状態を光沢度計により測定している状態を示す図である。
図2(A)に示すように、多孔質材料(P)の評価対象部位(M)の表面に、例えば、霧吹きあるいはミスト噴霧器等のスプレー器具6により液状識別材(L)を付与すると、液状識別材(L)の一部は、多孔質材料(P)に吸収され、残りの液状識別材(L)は、図2(B)に示すように、流れ出す。流れ出し部分を(D)で示す。
多孔質材料(P)が液状識別材(L)を吸収できる量には、多孔質材料(P)の品質に応じて限界となる量があり、多孔質材料(P)の品質が高品質で緻密であるほど、多孔質材料(P)の吸収量は、少なくなる。一方、多孔質材料(P)の品質が低品質でポーラスであるほど、多孔質材料(P)の吸収量は、多くなる。
従って、高品質と低品質の多孔質材料(P)に同量の液状識別材(L)を、1回、あるいは、同じ時間間隔で繰り返し付与した場合、高品質の多孔質材料は、低品質の多孔質材料(P)に比べて吸収できる液状識別材(L)の量が少ないため、低品質の多孔質材料(P)より短い経過時間で、または、より少ない繰り返し回数で、液状識別材(L)が流れ出し始める。
液状識別材(L)が付与後に流れ出し始めるまでの状況は、光沢度計のような測器または目視によって確認することができる。光沢度計により確認する場合には、図2(C)に示すように、例えば、垂直面であれば、評価対象部位(M)より若干下方の流れ出し部分(D)の表面の光沢度を、光沢度計7により測定する。すなわち、流れ出し部分(D)の表面の光沢度は、評価対象部位の表面から液状識別材(L)が流れ出すことによって、液状識別材(L)の流れ出し前の光沢度に比べて高くなる。また、物理的に液状識別材(L)が下方に流れ出さない水平面に適用するような場合、評価対象部位(M)の表面の光沢度を、光沢度計7により測定する。すなわち、評価対象部位(M)の表面の光沢度は、付与した液状識別材(L)の全量が評価対象部位の表面で吸い込まれずにあふれ出し始めることによって、光沢度が高くなる。
以上のことから、所定量の液状識別材(L)を所定の時間間隔で繰り返し付与した場合、繰り返し回数(n)または流れ出し開始時間(TS)を用いて、多孔質材料(P)の品質を決定することができる。ここで、図2(B)に示すように、流れ出し開始時間(TS)とは、最初の液状識別材(L)の付与から液状識別材(L)が流れ出すまでの経過時間である。
次に、図3に示すフローチャートに従って、この発明による、多孔質材料の品質評価方法を説明する。
この例は、評価対象部位の表面が垂直面であり、評価対象部位の表面の明度を測定する場合である。なお、評価対象部位の表面が水平面である場合でも、明度以外に光沢度等を測定して品質を評価する場合、または、目視による場合でも基本的に同じである。評価対象部位が傾斜面である場合等では、評価対象部位の表面の明度でなく、流れ出し部分の明度を測定しても良い。
先ず、多孔質材料(P)の表面を前処理する(ステップS1)。すなわち、多孔質材料(P)の表面の汚れ等を取り除き、必要により簡易な研磨や水分調整や評価対象部位(M)を決定するマーキングやガイドの設置を行う。
次いで、検知装置1としての測色計により評価対象部位(M)の表面の明度を測定して、初期(時間ゼロ)の値を取得する(ステップS2)。
次に、図2(A)に示すように、スプレー器具6により評価対象部位(M)に液状識別材(L)を付与する(ステップS3)。図2(B)に示すように、液状識別材(L)の一部は、多孔質材料(P)の表面に吸収され、吸収されない残りの液状識別材(L)は、評価対象部位(M)から流れ出し始める。
次に、検知装置1により評価対象部位(M)の表面の明度の経時変化の測定を開始する(ステップS4)。
次に、測定を繰り返すか否かを決定する(ステップS5)。測定を繰り返す場合(ステップS5のYES)、ステップS3へ移行する。測定を繰り返す場合、評価対象部位(M)に所定の時間経過後に再度、液状識別材(L)を付与して(ステップS3)、評価対象部位(M)の表面の明度を測定する(ステップS4)。
一方、測定を繰り返さない場合(ステップS5のNO)、ステップS6へ移行する。
ステップS6において、品質決定装置2は、検知装置1により測定された明度の経時変化から流れ出し開始時間(TS)を決定する。
品質決定装置2は、上述したように、測定を繰り返す場合には、予め設定した多孔質材料の品質と、液状識別材(L)が流れ出し始めるまでの液状識別材(L)の繰り返し付与回数との関係に基づいて、多孔質材料の品質を決定する。
一方、測定を繰り返さない場合には、予め設定した多孔質材料の品質と、液状識別材(L)の流れ出し開始時間との関係に基づいて、多孔質材料の品質を決定する。なお、測定を繰り返す場合であっても、液状識別材(L)の流れ出し開始時間との関係に基づいて、多孔質材料の品質を決定しても良い。
これらの結果は、出力装置5に表示される。
次に、コンクリートの6つの実構造物から70の測定箇所を選択し、各測定箇所における、液状識別材(L)としての水を吹き付ける前の光沢度の初期値と、水を吹き付けた後の光沢度との関係について調べた。この結果を、図4に示す。
図4から明らかなように、全ての測定箇所において、水の存在により光沢度が大きく上昇していることが分かる。これにより、水の流れ出し部分(D)の光沢度を測定することによって、水の流れ出しの開始を検知することが可能であることが分かる。つまり、水の付与から流れ出し始めるまでの経過時間からコンクリートの品質を評価することが可能となる。
以上は、液状識別材(L)の付与後の表面の光沢度により流れ出しの開始を検知し、コンクリートの品質を評価する場合であるが、液状識別材(L)の付与後の表面の明度と経過時間との関係、または、流れ出しの開始を目視で検知し流れ出し始めるまでの経過時間を測定することによりコンクリートの品質を評価することもできる。
次に、液状識別材(L)の付与後の実構造物のコンクリート表面の明度(L*)と経過時間t(s)と液状識別材(L)の流れ出しとの関係を調べるために試験を行った。試験法は、以下の通りである。
品質が良(○)および不良(×)の2種類のコンクリート構造物の柱を試験の対象とし、各コンクリートの柱の表面に前処理を施して汚れ等を除去した後、液状識別材(L)としての水を、市販の霧吹きにより各コンクリート柱の評価対象部位(M)に向けて10回、120秒毎に繰り返し吹き付けた。1回あたりの水の吹き付け量は、0.2mlとした。評価対象部位(M)の径は、60mmとした。そして、測色計により評価対象部位(M)および水の流れ出し部分(D)の明度を連続的に測定した。また、流れ出した水について、評価対象部位の中心を起点とした流れ出し距離を計測した。
図5に、この試験結果を示す。(A)は、品質が良(○)のコンクリート構造物の柱、そして、(B)は、品質が不良(×)のコンクリート構造物の柱における、水の付与後の評価対象部位(M)における表面の明度(L*)と経過時間t(s)との関係を示すグラフである。図5に、水の流れ出し距離を合わせて示す。流れ出し距離が0は、流れ出しがないことを示す。
図5(A)に示すように、品質が良(○)のコンクリートでは、1回目の吹き付けで評価対象部位(M)の明度が下がり、この後、評価対象部位(M)の明度は、時間が経過してもほとんど変わらなかった。これは、コンクリートが高品質で緻密であるために、1回目の吹き付けによる水は、コンクリート面にほとんど吸収されず、コンクリート面が水で濡れた状態であり、残りの水は、そのまま流れ出したためである。2回目以降の吹き付けでも、水は、そのまま流れ出し、明度の変化はほとんど生じなくなったことが分かる。
図5(B)に示すように、品質が不良(×)のコンクリートでは、1回目の吹き付けで評価対象部位(M)の明度が下がり、この後、評価対象部位(M)の明度は、時間の経過と共に急激に上昇した。これは、コンクリートの品質が不良であるので、1回目の吹き付けによる水は、コンクリート面から流れ出さず、コンクリートに短時間に吸収されたためである。明度の上昇が大きく生じている間は水の流れ出しが見られず、8回目以降の吹き付けで水は、流れ出し始めた。
以上のことから、評価対象部位(M)の明度を連続的に測定することにより、液状識別材(L)の流れ出しの判別が可能であることが分かる。水平面の上面のように液状識別材(L)が物理的に下方へと流れ出ない場合であっても、評価対象部位(M)の明度などを連続的に測定することにより、液状識別材(L)の流れ出しの検知が可能である。
従って、上述した関係を品質決定装置に予め設定しておけば、コンクリート面に水を吹き付けるのみで、コンクリートの品質を迅速に容易かつ確実に評価することができる。
次に、図5の試験条件とは異なる条件で、実構造物のコンクリートを対象に、流れ出しが開始するまでの測定回数を試験した。試験条件は以下の通りである。
対象は、7種類のコンクリート構造物の柱で、各コンクリートの柱の表面に前処理を施して汚れ等を除去した後、液状識別材(L)としての水を、市販の霧吹きにより各コンクリート柱の評価対象部位(M)に向けて最大で10回まで、120秒毎に繰り返し吹き付けた。1回あたりの水の吹き付け量は、0.05mlとした。評価対象部位(M)の径は、36mmとした。そして、光沢度計により水の流れ出し部分(D)の光沢度を連続的に測定し、流れ出しの開始を検知した。
表1に、この結果を示す。
Figure 2015014557
表1から明らかなように、品質が異なる7種類のコンクリート構造物において水の流れ出しが開始するまでの繰り返し回数(n)は異なることが分かる。
以上、説明したように、この発明によれば、実構造物のコンクリート、モルタル等の多孔質材料を、実構造物に損傷を与えることなく、適用場所の制限なく迅速に容易かつ確実に、しかも、ひび割れ等の影響を受けずに評価することができる。
また、この発明によれば、液状識別材の付与を行う以外に、特殊な作業や特殊な計測機器等の使用が不要であるので、容易かつ安価に多孔質材料の品質を評価することができる。しかも、透気試験、透水・吸水試験等のように電源装置や広い作業スペースを必要としない。
また、この発明によれば、機器の準備も含めた測定に要する時間は、数分程度で済み、透気試験、透水・吸水試験等のように長時間を要しない。しかも、取り扱いに専門知識が必要な測定機器を使用しない上、液状識別材の流れ出しを目視で確認すれば測定機器が不要であるため、誰でも容易に作業の実施が可能である。
また、構造体に必ず存在するひび割れは、透気試験や透水・吸水試験による測定においては大きく影響するのに対して、この発明によれば、ひび割れの影響は、可視化されるため、ひび割れ自体の評価が可能となり、ひび割れの影響をほとんど受けない。
1:検知装置
2:品質決定装置
3:記憶装置
4:入力装置
5:出力装置
6:スプレー器具
7:光沢度計

Claims (10)

  1. 多孔質材料の評価対象部位の表面に液状識別材を付与し、前記液状識別材が前記多孔質材料に吸収されずに流れ出すまでの前記液状識別材の付与状況を把握し、前記付与状況に基づいて、前記多孔質材料の品質を決定することを特徴とする、多孔質材料の品質評価方法。
  2. 前記付与状況は、前記液状識別材の繰り返し付与回数であることを特徴とする、請求項1に記載の、多孔質材料の品質評価方法。
  3. 前記付与状況は、前記液状識別材の付与から前記液状識別材が吸収されずに流れ出すまでの経過時間としての流れ出し開始時間であることを特徴とする、請求項1に記載の、多孔質材料の品質評価方法。
  4. 前記液状識別材を付与した前記多孔質材料の表面における前記液状識別材の吸収状況を検知することを特徴とする、請求項1から3の何れか1つに記載の、多孔質材料の品質評価方法。
  5. 前記評価対象部位の表面は、傾斜面であることを特徴とする、請求項1から4の何れか1つに記載の、多孔質材料の品質評価方法。
  6. 前記評価対象部位の表面は、水平面であることを特徴とする、請求項1から4の何れか1つに記載の、多孔質材料の品質評価方法。
  7. 多孔質材料の表面に付与した液状識別材が前記多孔質材料に吸収されずに流れ出るまでの前記液状識別材の付与状況を把握し、前記付与状況に基づいて、前記多孔質材料の品質を決定する品質決定装置を有することを特徴とする、多孔質材料の品質評価装置。
  8. 前記液状識別材を付与した前記多孔質材料の表面における前記液状識別材の吸収状況を検知する検知装置を有していることを特徴とする、請求項7に記載の、多孔質材料の品質評価装置。
  9. 前記付与状況は、前記液状識別材の繰り返し付与回数であることを特徴とする、請求項7または8に記載の、多孔質材料の品質評価装置。
  10. 前記付与状況は、前記液状識別材の付与から前記液状識別材が吸収されずに流れ出すまでの経過時間としての流れ出し開始時間であることを特徴とする、請求項7または8に記載の、多孔質材料の品質評価装置。
JP2013142452A 2013-07-08 2013-07-08 多孔質材料の品質評価方法 Active JP6179893B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013142452A JP6179893B2 (ja) 2013-07-08 2013-07-08 多孔質材料の品質評価方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013142452A JP6179893B2 (ja) 2013-07-08 2013-07-08 多孔質材料の品質評価方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015014557A true JP2015014557A (ja) 2015-01-22
JP6179893B2 JP6179893B2 (ja) 2017-08-16

Family

ID=52436360

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013142452A Active JP6179893B2 (ja) 2013-07-08 2013-07-08 多孔質材料の品質評価方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6179893B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017028717A1 (zh) * 2015-08-14 2017-02-23 北京佳固士防水科技有限公司 检测混凝土表面吸水过程的方法
WO2017028716A1 (zh) * 2015-08-14 2017-02-23 清华大学 混凝土抗渗性的无损检测方法
JP2017049906A (ja) * 2015-09-04 2017-03-09 株式会社オービックビジネスコンサルタント マイナンバー情報登録装置、マイナンバー情報登録方法、およびプログラム
CN110631976A (zh) * 2019-09-17 2019-12-31 广东东方混凝土有限公司 混凝土渗透性无损检测方法

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS618632A (ja) * 1984-06-23 1986-01-16 Matsushita Electric Works Ltd 乾燥度の測定方法
JPH0884766A (ja) * 1994-09-16 1996-04-02 Kuniyoshi Sago 素焼きの陶器製壁掛け式芳香容器
JP2000304743A (ja) * 1999-04-20 2000-11-02 Sekisui Chem Co Ltd 化粧セメント硬化体の塗膜層表面状態判定方法及び外観品質回復方法
JP2001163683A (ja) * 1999-12-03 2001-06-19 Sumitomo Kinzoku Kozan Siporex Kk 耐炭酸化性に優れた軽量気泡コンクリート
JP2002229462A (ja) * 2001-01-31 2002-08-14 Sekisui House Ltd 断熱材比較装置
JP2004027380A (ja) * 2002-06-21 2004-01-29 Rengo Co Ltd 防湿紙及びこれを用いた防湿段ボール
JP2006078477A (ja) * 2004-08-10 2006-03-23 Kanagawa Acad Of Sci & Technol 液滴移動挙動の測定方法および装置
JP2007263588A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Nec Corp 濡れ性測定用シート及び濡れ性測定方法
JP2012026883A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Railway Technical Research Institute 多孔質材料の緻密さ評価方法および多孔質材料の緻密さ評価システム
JP2012078194A (ja) * 2010-10-01 2012-04-19 Railway Technical Research Institute 多孔質材料の含液状態評価方法および多孔質材料の含液状態評価システム
JP2013164370A (ja) * 2012-02-13 2013-08-22 Foundation For The Promotion Of Industrial Science 多孔質材料の品質評価方法および品質評価装置

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS618632A (ja) * 1984-06-23 1986-01-16 Matsushita Electric Works Ltd 乾燥度の測定方法
JPH0884766A (ja) * 1994-09-16 1996-04-02 Kuniyoshi Sago 素焼きの陶器製壁掛け式芳香容器
JP2000304743A (ja) * 1999-04-20 2000-11-02 Sekisui Chem Co Ltd 化粧セメント硬化体の塗膜層表面状態判定方法及び外観品質回復方法
JP2001163683A (ja) * 1999-12-03 2001-06-19 Sumitomo Kinzoku Kozan Siporex Kk 耐炭酸化性に優れた軽量気泡コンクリート
JP2002229462A (ja) * 2001-01-31 2002-08-14 Sekisui House Ltd 断熱材比較装置
JP2004027380A (ja) * 2002-06-21 2004-01-29 Rengo Co Ltd 防湿紙及びこれを用いた防湿段ボール
JP2006078477A (ja) * 2004-08-10 2006-03-23 Kanagawa Acad Of Sci & Technol 液滴移動挙動の測定方法および装置
JP2007263588A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Nec Corp 濡れ性測定用シート及び濡れ性測定方法
JP2012026883A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Railway Technical Research Institute 多孔質材料の緻密さ評価方法および多孔質材料の緻密さ評価システム
JP2012078194A (ja) * 2010-10-01 2012-04-19 Railway Technical Research Institute 多孔質材料の含液状態評価方法および多孔質材料の含液状態評価システム
JP2013164370A (ja) * 2012-02-13 2013-08-22 Foundation For The Promotion Of Industrial Science 多孔質材料の品質評価方法および品質評価装置

Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
家辺 麻里子,外3名: "水の流下試験によるコンクリート構造物の表層品質評価に関する研究", 第66回セメント技術大会講演要旨 2012, JPN6015052872, 30 April 2012 (2012-04-30), pages 94 - 95, ISSN: 0003447237 *
西尾 壮平,外2名: "散水時の明度変化によるコンクリート表層品質の非破壊評価に関する基礎的検討", コンクリート工学年次論文集, vol. 34, no. 1, JPN6015052868, 16 June 2012 (2012-06-16), pages 1732 - 1737, ISSN: 0003447238 *
西尾 壮平,外2名: "表面色によるコンクリート表層部の物質移動抵抗性の非破壊評価に関する基礎的検討", コンクリート工学年次論文集, vol. 33, no. 1, JPN6015052870, 2011, pages 1751 - 1756, ISSN: 0003447239 *

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017028717A1 (zh) * 2015-08-14 2017-02-23 北京佳固士防水科技有限公司 检测混凝土表面吸水过程的方法
WO2017028716A1 (zh) * 2015-08-14 2017-02-23 清华大学 混凝土抗渗性的无损检测方法
JP2017049906A (ja) * 2015-09-04 2017-03-09 株式会社オービックビジネスコンサルタント マイナンバー情報登録装置、マイナンバー情報登録方法、およびプログラム
CN110631976A (zh) * 2019-09-17 2019-12-31 广东东方混凝土有限公司 混凝土渗透性无损检测方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6179893B2 (ja) 2017-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6179893B2 (ja) 多孔質材料の品質評価方法
WO2017028716A1 (zh) 混凝土抗渗性的无损检测方法
Gandía-Romero et al. Potentiometric thick-film sensors for measuring the pH of concrete
Mercado-Mendoza et al. Ionic aqueous diffusion through unsaturated cementitious materials–A comparative study
CN109374870A (zh) 一种水泥基自修复材料修复性能的评价方法及装置
JP5901011B2 (ja) 多孔質材料の品質評価方法および品質評価装置
JP6011919B2 (ja) 多孔質材料の品質評価方法
JP6253605B2 (ja) 多孔質材料の品質評価用器具
JP5399338B2 (ja) 多孔質材料の緻密さ評価方法および多孔質材料の緻密さ評価システム
Rengaraju et al. An accelerated chloride threshold test for uncoated steel in highly resistive cementitious systems (hr-ACT test)
Yang et al. Challenges and opportunities for assessing transport properties of high-performance concrete
JP5569738B2 (ja) 多孔質材料の含液状態評価方法および多孔質材料の含液状態評価システム
JP6106055B2 (ja) 多孔質材料の品質評価用器具
Liu et al. A nondestructive method for evaluating the impermeability of mortar based on image processing
JP2019219219A (ja) 評価方法
Konečný et al. Model uncertainty in diffusion coefficient for chloride ingress into concrete
Shalabi et al. Applications of laser-induced breakdown spectroscopy in corrosion detection in reinforced concrete materials: a critical review
EP2703830A3 (de) Vorrichtung und Verfahren zur qualitativen Bestimmung des Betriebszustandes eines Prüfobjekts
Balakrishna et al. Evaluation of saturated conditioned concrete cubes by Initial surface absorption test
Tworzewski et al. Diagnostics of Concrete and Steel in Elements of an Historic Reinforced Concrete Structure. Materials 2021, 14, 306
Mukadam Critical Review of the South African Concrete Durability Index Tests
Sabri et al. Detection of alkali emissions from alumina refining processes
Tushar et al. State of art for determining morphology of concrete using NDT
Ling et al. The importance of scientific tests in masonry heritage building conservation in Malaysia
Ana et al. Initial proposal of a novel voltammetric sensor system for the detection of concrete carbonation by means of PCA model

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20151221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170710

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6179893

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250