JP2015013307A - 抵抗溶接用電極 - Google Patents
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Abstract
Description
タングステンは電気抵抗率が低い上に融点が高く、硬さや他の機械的物性地も有しているために、抵抗溶接用電極としての特性に優れており、多くの種類が用いられている。
(1)被覆層を設けていない抵抗溶接用電極は、ワークがアルミニウムや亜鉛などの反応しやすい材料を含む場合は、耐溶着性が十分ではない。そのために十分な寿命が得られておらず、また、前記ピックアップ現状の問題も残されており、また、交換頻度が高く溶接機の稼動率が十分でない
(2)被覆層を設けた抵抗溶接用電極は、被覆層の亀裂や溶着が進展した時点で寿命となり、再研磨などの手法で再生ができない。よって、電極としては高価なものとなる
(1)例えばワークがアルミニウムのような、従来の電極と溶着や反応しやすい場合でも、溶着や反応しにくい電極を得る
(2)再研磨などの手段により、電極寿命を被覆電極と比較して大幅に伸ばす
(3)従来のCuなどの電極を使用する場合と比較して、ワークの接合強度を向上させる
(4)従来のCuなどの電極を使用する場合と比較して、電極の耐摩耗性を向上し、電極寿命を延ばす。それに伴い、溶接機の稼働率を高める
前記導電性セラミックスは金属の炭化物、窒化物、ホウ化物のいずれか1種または2種以上、およびこれらの固溶体から選択する。
前記金属は4a〜6a族金属のうちいずれか1種または2種以上であり、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、Wの中から選ばれる。
単体金属の窒化物 TiN、ZrN、HfN、NbN、TaN、Cr2N、CrN、Mo2N、MoN、W2N、WN2、W2N3など
単体金属の炭化物 TiC、ZrC、HfC、VC、TaC,Cr3C2、MoC、WC、W2Cなど
単体金属のホウ化物 TiB2、ZrB2、HfB2、Cr3B2、CrB、NbB、Nb3B4、NbB2、W2B、WB、W2B5、Mo2B、Mo3B2、MoB、MoB2、Mo2B5など
複合窒化物 (Ti・Ta)N、(Ti・Mo)N、(Ti・W)Nなど
単体の炭窒化物 TiCN、ZrCNなど
複合炭窒化物 (Ti・Mo)CN、(Ti・W)CNなど
(1)アルミニウム、銅、ニッケル、マグネシウム、チタン、真鍮、メッキ鋼板のメッキ成分などとの反応性が極めて小さく、化合物を生成しにくい
(2)硬さが高く、耐摩耗性が高い
(3)電気抵抗率が5×10−6〜1×10−3Ω・cm、銅(1.7×10−6Ω・cm)やタングステン(5.5×10−6Ω・cm)よりも高い。そのために、通電時に熱が発生しやすく、高い熱をワークに対して与えることができる
(4)空気中に多く含まれる酸素、窒素、水等と反応しにくい。そのために、熱を帯びた状態でも変質が少なく、安定した電気抵抗および溶接のための発熱量が得られる
(5)例えば金属製の電極上に耐溶着性の高い薄膜を形成する方法と異なり、研削等による再研磨が可能である。そのために、電極1ケあたりのコストが下がる
まずWが5体積%必要なのは、Wが高い破壊靱性値および高い熱伝導率を有するためである。
また、Wの熱伝導率は150(W/m・K)程度と高い。そのため、溶接面で発生した熱を電極全体に伝導でき、その結果外部の局所的な温度変化などに対しても電極全体で温度変化が緩和され、溶接時にワークに与える熱量に差が生じにくくなる。その結果、安定した溶接が可能となる。
また、図2(3)に示すように、電極の長さ方向に凹凸をつけ、凹部にシャンク部材料2を進入させることにより、チップ部1が抜けない構造とすることも有効である。このような構造であれば、チップ部1とシャンク部2の電極の接合が完全でなくとも、チップ部1が抜け落ちるような不具合が生じない。この構造の製造に適しているのは後述の埋設固着法である。
チップ部とシャンク部とを接合する場合は、埋設固着や真空ロウ付けなどの手段を行なうことができる。
(1)ワークとの溶着が少ないために、溶接後のワーク面の凹凸が極めて少ない
(2)反応生成物の電極への付着による電気抵抗の変化が極めて少ない。よって、電流の印加による安定的な抵抗発熱を得られる。ワークの不良発生率が抑えられ、電流値や電極の調整も少なく済む
(3)反応性生物による溶接面の減耗が極めて少ないために、繰り返し溶接しても電極の形状変化が少ない。よって、従来の電極より長寿命を得られる
また、Wよりも硬質な炭化物、窒化物、ホウ化物などを5〜95体積%含むことにより
(4)ワークとの接触、加圧による機械的な摩耗が抑制できる。よって、従来の電極よりも長寿命が得られる
さらに、本発明の抵抗溶接用電極は、従来用いられているW材やCu材よりも電気抵抗が高い。そのために
(5)抵抗発熱を大きくでき、ワークの溶接時に形成される「ナゲット」が従来の電極よりも大きく形成しやすくなる
本発明の電極は、少なくとも溶接面には前記焼結体を使用している、そのために
(6)溶接面およびその周辺のわずかな量の再研磨により、電極を繰り返し使用することが可能であり、コスト面で有利である
シャンク部は前述のように主に金属材料で形成するが、チップ部との一体化には大きく分けて2つの手段がある。
板厚0.7mmの2枚のアルミニウム板をワーク3とし、溶接面およびチップ部1の直径が6mm、シャンク部2の直径が16mmのF形(フラット形)電極20で、下記の試料1に記載した電極である。
チップの材質:W 30体積%、TiN 70体積%(成形プレス圧150MPa、焼結温度2000℃、焼結雰囲気 Arガス)
シャンクの材質:純銅(C1020)
チップとシャンクの接合方法:950℃、Ar雰囲気にて埋設固着
まず、いずれの試料を用いた場合も、寿命と判断した時点でのナゲット径は3.3mmを確保していた。
これらの結果は、いずれもタングステンとTiNの特徴を反映していた。
電極30の材質は以下のものを用い、これを試料No.51とした。
電極材質:W 50体積%、WC 20体積%、TiB2 30体積%(成形プレス圧100MPa、焼結温度1900℃、焼結雰囲気 H2ガス)
20 F形抵抗溶接用電極
30 シーム溶接用電極
1 チップ部
2 シャンク部
3 板状の被用接材
4 ナゲット(被溶接材が互いに溶着した部分)
矢印 抵抗溶接用電極の回転方向および進行方向
Claims (3)
- 少なくとも被溶接材と接触する部分が
5〜95体積%のタングステンと、
5〜95体積%の周期律表の4a〜6a族金属の炭化物、窒化物、ホウ化物のいずれか1種または2種以上の混合物または相互の固溶体からなる金属化合物成分
とを有し、
前記タングステンと前記金属化合物成分が合せて95体積%以上を占める焼結体からなる
抵抗溶接用電極。 - アルミニウム、銅、マグネシウム、チタン、真鍮、メッキ鋼板のいずれかの抵抗溶接に使用する請求項1に記載の抵抗溶接用電極の使用方法。
- 抵抗溶接用電極として請求項1に記載の抵抗溶接用電極と、
溶接に必要な電流を付与する電源装置とを備えた抵抗溶接装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019150832A (ja) * | 2018-02-28 | 2019-09-12 | 本田技研工業株式会社 | 亜鉛メッキ鋼板の溶接用電極および亜鉛メッキ鋼板のシーム溶接装置 |
Citations (4)
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JPS5236784A (en) * | 1975-09-18 | 1977-03-22 | Denki Kagaku Kogyo Kk | Heating unit |
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2013
- 2013-07-06 JP JP2013142197A patent/JP6193651B2/ja active Active
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