JP2015012816A - 釣竿用リールシート及び釣竿 - Google Patents

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Abstract

【課題】竿本体に装着する際において接着剤の拭き取り作業を削減することができる釣竿用リールシート及び釣竿を提供する。【解決手段】竿本体の外周面に接着される筒状のリールシート本体1及び装飾パイプ2を備え、リールシート本体1は、少なくとも内周面を構成する部分が樹脂成形品により構成され、リールシート本体1の両端部のうち少なくとも一方の端部の内周面12は、その奥側の主内周面11よりも大径に形成され、装飾パイプ2は、全長のうち少なくとも一端側に、リールシート本体1の端部の内周面12と略同一径の外周面20を有するストレート部を備え、該装飾パイプ2の一端側がリールシート本体1の端部の内周面12に挿入されると共に他端側がリールシート本体1から所定長さ突出する。【選択図】図3

Description

本発明は、釣竿にリールを固定するための釣竿用リールシートとそれを備えた釣竿に関する。
釣竿にリールを固定するための筒状の釣竿用リールシートは、竿本体の外周面に接着剤により取り付け固定される筒状のリールシート本体を備えている。該リールシート本体は、合成樹脂から成形により形成されることが多い。このようにリールシート本体が樹脂成形品である場合、特にその端部の寸法にバラツキが生じやすい。そのため、リールシート本体を竿本体に装着すると、竿本体の外周面とリールシート本体の端部内周面との間に隙間が生じやすく、見栄えが良くない。
そこで、図5のようにリールシート本体100の隣に装飾リング200を装着する構成がある。この場合、装飾リング200の端面201とリールシート本体100の開口端面101とを接合させることで、竿本体300の外周面とリールシート本体100の内周面との間の隙間Sが装飾リング200で隠れて見えなくなり、見栄えが改善される。それと同時に、装飾リング200自体の装飾性によって釣竿用リールシートの端部近傍のデザインを向上させることができる。
しかしながら、装飾リング200の端面201とリールシート本体100の開口端面101との接合部分Tから接着剤が外部にはみ出すので、そのはみ出した接着剤を拭き取って除去する作業が必要になる。
一方、下記特許文献1のように樹脂成形品のリールシート本体の端部外周面に金属製の薄い筒状のカバー体を別途外嵌装着し、そのカバー体を前方に延設してその先端開口部内周面に段付き形状の装飾リングの小径部側を装着するという構成もある。この構成においては、リールシート本体の開口端部が金属製のカバー体から構成されるので、端部の寸法バラツキが抑制されるという利点がある。しかしながら、樹脂成形品とは別に金属製のカバー体を装着する必要があるので、製造コストの問題がある。
特開2009−247272号公報
そこで本発明は、良好なデザインが得られると共に、竿本体に装着する際において接着剤の拭き取り作業を削減することができる釣竿用リールシート及び釣竿を提供することを課題としている。
本発明は上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る釣竿用リールシートは、竿本体の外周面に接着される筒状のリールシート本体及び装飾パイプを備え、リールシート本体は、少なくとも内周面を構成する部分が樹脂成形品により構成され、リールシート本体の両端部のうち少なくとも一方の端部の内周面は、その奥側の主内周面よりも大径に形成され、装飾パイプは、全長のうち少なくとも一端側に、リールシート本体の端部の内周面と略同一径の外周面を有するストレート部を備え、該装飾パイプの一端側がリールシート本体の端部の内周面に挿入されると共に他端側がリールシート本体から所定長さ突出することを特徴とする。
該構成の釣竿用リールシートにあっては、少なくとも内周面を構成する部分が樹脂成形品により構成される筒状のリールシート本体を備えている。代表的には、リールシート本体の全体が合成樹脂から成形により形成される。従って、上述したようにその内周面の寸法にはバラツキが生じやすく、成形ロット毎によっても寸法にバラツキが生じることがある。そこで、本発明においてはリールシート本体の端部内周面を主内周面よりも大径としてそこに装飾パイプを挿入する構成としている。リールシート本体の主内周面は竿本体(ブランク)の外周面に接着される部分であるが、その主内周面よりも端部内周面を大径として、その端部内周面に装飾パイプの一端側のストレート部を挿入する。リールシート本体にその一端側が挿入された装飾パイプはその他端側が所定長さリールシート本体から突出する。その装飾パイプの突出部によって、従来の装飾リングに代わる良好なデザインを得ることができる。
装飾パイプの内周面もまた竿本体の外周面に接着される。従って、リールシート本体の主内周面と装飾パイプの内周面は略同一径とされる。該装飾パイプには主として金属製のものや硬質樹脂製のものを使用することができるが、何れにしても装飾パイプの内径、外径共にリールシート本体よりも高精度に製作、加工することができ、特にその外周面については切削加工等の機械加工によって高い寸法精度を得ることができる。従って、成形されたリールシート本体の端部内周面の現物寸法に合った装飾パイプを挿入することにより、リールシート本体の端部内周面と装飾パイプのストレート部の外周面との間の隙間を実質上なくすことができる。例えば、リールシート本体の端部内周面の寸法バラツキを考慮して予めストレート部の外径寸法が異なる数種類の装飾パイプを準備しておき、成形されたリールシート本体の端部内周面に対して現物合わせをしながらその端部内周面の実寸法に合った外径のストレート部を有する装飾パイプをリールシート本体に挿入することができる。
装飾パイプとリールシート本体との固定方法は種々あって、接着剤を使用した接着固定の他、両面テープ等を使用した仮固定であってもよく、また、接着剤や両面テープ等の媒体を使用せずに、圧入又は嵌合により固定してもよい。即ち、接着レスで装飾パイプをリールシート本体に装着してもよい。何れにしても、釣竿用リールシートを竿本体に装着する場合には、リールシート本体の主内周面と装飾パイプの内周面を接着剤によって竿本体の外周面に固定するので、装飾パイプのリールシート本体への固定は仮のものであってよく、接着剤を使用する場合であってもその量は少なくてよい。接着剤を使用する場合、装飾パイプはその挿入側である一端側の奥側の部分においてリールシート本体と接着するようにする。即ち、装飾パイプの一端側の端面近傍の外周面の部分とリールシート本体の端部内周面の奥側部分とを接着剤で固定するようにする。また、リールシート本体の端部内周面と主内周面との間に段差部が形成されている場合であってその段差部に装飾パイプの一端側の端面を当接させる場合においては、リールシート本体の段差部に装飾パイプの一端側の端面を接着剤で固定してもよい。このように装飾パイプを挿入側である一端側の奥側の部分でリールシート本体と接着することにより、リールシート本体の端部から接着剤が外部にはみ出すことがなく、リールシート本体の端部における接着剤の拭き取り作業が不要になる。
特に、装飾パイプが挿入されるリールシート本体の端部の開口端面は、周方向の所定箇所が竿軸方向の凸となりそれとは周方向に異なる箇所が竿軸方向の凹となるように、竿軸方向の凹凸を有する形状に形成されていることが好ましい。即ち、リールシート本体の端部の開口端面が竿軸方向に対して直交する平坦面ではなく、例えば周方向に沿って竿軸方向にうねるような凹凸形状であったり、全周のうちの所定箇所に先端に向かって竿軸方向に突出する凸部を有する形状であったり、逆に全周のうちの所定箇所に竿軸方向に凹んだ凹部を有する形状であったりすると、リールシート本体の端部の開口端面が竿軸方向に対して直交する平坦面である場合に比して、リールシート本体の端部のデザインに変化を持たせることができ、釣竿用リールシートの装飾性を向上させることができる。その一方、図5のように装飾リング200の端面201をリールシート本体100の開口端面101に接合させることは事実上不可能になる。また、リールシート本体の端部の開口端面が竿軸方向に対して直交する平坦面である場合に比して、端部内周面の寸法精度が低下しやすい。そこで、装飾パイプをリールシート本体の端部内周面に挿入すると共にリールシート本体から所定長さ突出させることにより、リールシート本体の端部のデザインに変化を持たせつつ装飾パイプによる装飾性も併せて確保でき、装飾性に優れた良好なデザインが得られる。また、リールシート本体の端部の開口端面が竿軸方向の凹凸を有する形状であっても、装飾パイプをリールシート本体の端部内周面に隙間なく挿入することができる。
更に、装飾パイプが挿入されるリールシート本体の端部の開口端面は、周方向の所定箇所が竿軸方向の凸となりそれとは周方向の反対側の箇所が竿軸方向の凹となるように斜めに傾斜した形状に形成されていることが好ましく、より一層個性のある良好なデザインが得られる。
また更に、リールシート本体の一端側にはリール脚の一端部を覆うための固定フード部が設けられ、リールシート本体の他端側にはリール脚の他端部を覆うための可動フード体が竿軸方向に移動可能に装着され、該リールシート本体の一端側の開口端面が斜めに傾斜した形状に形成され、該リールシート本体の一端側に装飾パイプが挿入されることが好ましい。固定フード部側であるリールシート本体の一端側は他端側に比してデザインの自由度が高い。従って、そのリールシート本体の一端側における開口端面を斜めに傾斜させると共にその内側から装飾パイプを突出させることにより、より一層装飾性の高いデザインが得られる。尚、固定フード部は、リールシート本体と成形により一体的に形成された構成であってもよいし、リールシート本体とは別体に筒状に形成されてリールシート本体に取付固定された構成であってもよい。
また、スピニングリールを釣竿に固定するための釣竿用リールシートである場合には、リール脚を保持する側を正面側としその周方向の反対側を背面側としたとき、リールシート本体の一端側の開口端面は、正面側が竿軸方向の凸となり背面側が竿軸方向の凹となるように斜めに傾斜した形状に形成されていることが好ましい。スピニングリールは使用状態で釣竿の下側に位置するため、使用状態においてリールシート本体の正面側が下向きとなり背面側が上向きとなる。そして、装飾パイプは正面側よりも背面側において大きく外部に表出して目立つことになり、その背面側が釣竿の使用状態において上側を向くので、装飾パイプがより一層目立つこととなり、装飾パイプを使用したデザインをより一層強調することができる。また、リールシート本体の一端側が竿先側となるように釣竿用リールシートを釣竿に装着すると以下のような効果も得られる。即ち、スピニングリールを取り付けた釣竿を持つ手の人差し指は、通常リール脚よりも竿先側に位置すると共にリールシート本体の正面側に位置し、釣竿を持つ手の中で最も竿先側に位置する部分である。従って、リールシート本体の竿先側の開口端面を正面側が竿軸方向の凸となるように斜めに傾斜させると、リールシート本体は正面側が背面側に比して竿先側に延びることになるので、リール脚からリールシート本体の竿先側の開口端面までの距離が確保され、リール脚の竿先側に人差し指を位置させやすくなる。
また、本発明に係る釣竿は上記釣竿用リールシートを備えたものである。
以上のように、リールシート本体の端部内周面を大径としてそこに装飾パイプの一端側を挿入して他端側をリールシート本体から所定長さ突出させるようにしたので、リールシート本体の端部における接着剤の拭き取り作業が不要になる。従って、竿本体に釣竿用リールシートを装着する際における接着剤の拭き取り作業を従来に比して削減することができる。また、リールシート本体から突出する装飾パイプの突出部によって装飾性の高い良好なデザインが得られる。
本発明の一実施形態における釣竿用リールシートの要部を示す側面図。 同釣竿用リールシートの要部を示す背面図。 同釣竿用リールシートの要部断面図。 図3のA部拡大断面図であって、(a)は釣竿に装着する前の状態を示し、(b)は釣竿に装着された状態を示す。 従来の釣竿用リールシートが装着された釣竿の要部断面図。
以下、本発明の一実施形態に係る釣竿用リールシートについて図1乃至図4を参酌しつつ説明する。釣竿用リールシート(以下、単に「リールシート」という。)は、釣竿にリールを固定するためのものであって、図1に二点鎖線で示している釣竿の竿本体80(ブランク)に装着されて使用される。該リールシートは、いわゆるパイプシートとも称され、全体として筒状のものであって竿本体80に外装される。具体的には、リールシートは竿本体80の外周面に接着剤により固定される。
本実施形態におけるリールシートは主としてスピニングリールを取り付けるためのものであって、使用状態ではリールが釣竿の下側に位置する。従って、リール脚90が載置されてそのリール脚90を内側(リール脚90の裏面側)から支持する脚支持面部10は、使用状態において下向きとなり、図1及び図3では、脚支持面部10が使用状態に即して下向きとなるように図示している。尚、周方向のうち脚支持面部10が存在している側を正面側とし、それとは反対側を背面側とする。
リールシートは、竿本体80に外装されてその主内周面11が竿本体80の外周面に接着固定される筒状のリールシート本体1と、該リールシート本体1に外装されて竿軸方向にスライド移動可能な図示しない筒状の可動フード体と、該可動フード体をスライド移動させるための図示しないナットと、リールシート本体1の一端側にに挿入される装飾パイプ2とを備えている。
リールシート本体1は、その全体が合成樹脂から成形により形成されている。即ち、本実施形態においてリールシート本体1は合成樹脂成形品からなる一つの部材である。リールシート本体1は全体として筒状であってその内側を竿本体80が挿通する。リールシート本体1の竿軸方向一端側(一端側)の所定箇所にはリール脚90の両端部90a,90bのうち一端部90aを保持するための固定フード部14が一体的に形成されている。該固定フード部14は、正面側に径方向外側に向けてドーム状に膨出形成されており、脚支持面部10の一端部に位置している。固定フード部14とその内側に位置する脚支持面部10の一端部とから、竿軸方向他端側(他端側)に開口する開口部が形成され、該開口部からリール脚90の一端部90aが一端側に向けて挿入される。
また、リールシート本体1の他端側の外周面には雄ネジ部15が形成され、該雄ネジ部15を部分的に切り欠くようにして竿軸方向に直線状に延びるスライド溝16が形成されている。該スライド溝16の数や配置は任意であるが、本実施形態では周方向に90度毎に合計四箇所形成されており、正面、背面、及び両側面の合計四箇所である。
また、図1及び図3に示すように、リールシート本体1の背面側には、脚支持面部10と対向した位置に、径方向外側に緩やかな山状に盛り上がった厚肉部17が形成されていてホールド性を向上させている。リールシート本体1の背面側は、厚肉部17から一端側に向けて徐々に薄肉となっていく。尚、リールシート本体1の正面側においては、上述した固定フード部14から一端側に向けて所定長さ徐々に薄肉となっていき、その先は肉厚略一定となって先端まで延びている。
図1乃至図3のように、リールシート本体1の他端側の開口端面1bは竿軸方向に対して直交する平坦面である一方、リールシート本体1の一端側の開口端面1aは、竿軸方向に対して直交する平坦面ではなく、正面側が竿軸方向の凸となり背面側が竿軸方向の凹となるように斜めに傾斜した形状に形成されている。即ち、リールシート本体1の一端側の開口端面1aは、斜めにカットされたような形状をなしており、正面側の方が背面側よりも先に向かって延びている。竿軸方向に対して直交する平坦面を0度としたとき、リールシート本体1の一端側の開口端面1aが、竿軸方向に対して直交する平坦面を基準としてそれに対して傾斜する傾斜角度は、任意であってよいが例えば10度〜60度である。
リールシート本体1の内周面は、全長のうちの大部分を占める主内周面11と、一端側の端部内周面12とから構成される。主内周面11は竿本体80の外周面に接着される部分であってそれと略同一径であり、他端まで形成されている。一端側の端部内周面12は主内周面11よりも大径であり、主内周面11の一端側に段差部13を介して連設されている。図4にも示しているように、リールシート本体1の一端側の端部内周面12に装飾パイプ2が挿入され、装飾パイプ2の端面2bは段差部13に当接する。段差部13は装飾パイプ2の肉厚と略等しい。従って、一端側の端部内周面12は装飾パイプ2の外周面20と略同一径であり、装飾パイプ2の内周面21は竿本体80の外周面と接着されることから竿本体80の外周面と略同一径である。従って、装飾パイプ2の内周面21とリールシート本体1の主内周面11は略同一径であり、装飾パイプ2の内周面21とリールシート本体1の主内周面11が竿本体80の外周面に接着される。
可動フード体は、リール脚90の他端部90bを外側から覆ってそれを保持するためのものであって、固定フード部14と可動フード体は脚支持面部10の竿軸方向の両側に対峙する。可動フード体は、ナットの一端側に位置していてナットに相対回転可能に係止され、リールシート本体11のスライド溝16に竿軸方向にスライド可能に係合している。ナットを回転させると可動フード体は回転することなくナットと共に竿軸方向に移動する。従って、ナットを一方向に回転させて可動フード体を後側に移動させて固定フード部14に接近させると、リール脚90の両端部90a,90bは固定フード部14と可動フード体によって竿軸方向に狭持されると共に脚支持面部10に押し付けられて固定される。逆に、ナットを他方向に回転させて可動フード体を前側に移動させて固定フード部14から離すと、リール脚90の固定状態が解除されてリールを釣竿から取り外すことができる。
装飾パイプ2は、少なくともリールシート本体1に挿入される側の所定長さ領域が径一定のストレート部であればよく段付きの形状であってもよいが、本実施形態では全長に亘って径一定のストレートパイプから構成され、その両端面2a,2bは何れも竿軸方向に直交している。上述したように装飾パイプ2の内周面21は竿本体80の外周面及びリールシート本体1の主内周面11と略同一径であり、装飾パイプ2の外周面20はリールシート本体1の一端側の端部内周面12と略同一径である。尚、装飾パイプ2の先端即ちリールシート本体1に挿入される側とは反対側の端面2a近傍の外周面には環状溝22が形成されている。この環状溝22の本数や幅等は任意であってそれが省略されていても構わないが、環状溝22を形成する場合には少なくともリールシート本体1から全周に亘って突出している部分に形成することが好ましい。
リールシート本体1の一端側の開口端面1aが斜めに傾斜しているので、リールシート本体1への装飾パイプ2の挿入長さは背面側において相対的に短く正面側において相対的に長い。装飾パイプ2は、背面側においてはその大部分がリールシート本体1から突出する一方、正面側においては逆にその大部分(少なくとも半分以上)がリールシート本体1に挿入された状態にある。
装飾パイプ2は、薄肉に形成され、少なくともリールシート本体1の一端部における肉厚よりも薄肉に形成され、その厚さは上述したように段差部13と略等しい。このように装飾パイプ2を薄肉にすることから、装飾パイプ2の材質は、ステンレスやチタン、チタン合金、アルミニウム、アルミニウム合金、真鍮等の金属や、ABS等の硬質樹脂が好ましい。装飾パイプ2は少なくともリールシート本体1よりも硬質であることが好ましい。また、装飾パイプ2の外周面20は素材そのものであってもよいが、その外周面20に各種のメッキやイオンプレーティング等の蒸着等の表面処理を施したり、塗装等を施したりすることが好ましい。
以上のように構成されたリールシートにあっては、竿本体80に装着する前にリールシート本体1に装飾パイプ2を挿入して両者を合体させておく。リールシート本体1は樹脂成形品であるためその一端側の端部内周面12の寸法精度を高く維持することは困難であって、ロット毎でもバラツキが生じることもある。そこで、リールシート本体1の一端側の端部内周面12の寸法バラツキを考慮して予め外径寸法の僅かに異なる数種類の装飾パイプ2を準備しておく。そして、組み立てに際して、リールシート本体1と現物合わせをしながら、隙間が最も小さくなる外径を有する装飾パイプ2を選択しそれをリールシート本体1に挿入する。図4(a)のように、装飾パイプ2はその端面2bがリールシート本体1の段差部13に当接するまで挿入すればよい。このように、リールシート本体1の段差部13は装飾パイプ2の挿入停止位置を決めるストッパー部として機能する。
このように、成形されたリールシート本体1の一端側の端部内周面12の実際の寸法に合った装飾パイプ2を挿入することにより、リールシート本体1の一端側の端部内周面12と装飾パイプ2の外周面20との間の隙間を実質上なくすことができる。特に、リールシート本体1の一端側の開口端面1aは竿軸方向に対して直交した平坦面ではなく斜めに傾斜した形状となっているので、リールシート本体1の一端側の端部内周面12の寸法精度を高く維持することが更に困難であるが、成形後の実寸に合った装飾パイプ2を挿入することにより、リールシート本体1の一端側の端部内周面12と装飾パイプ2の外周面20との間の隙間を実質上なくすことができる。
尚、リールシート本体1と装飾パイプ2との固定方法は例えば接着剤を使用しない圧入ないしは嵌合であってもよいし、両面テープ等を使用した仮固定であってもよい。接着剤を使用する場合、装飾パイプ2は挿入側の奥側の部分においてリールシート本体1と接着するようにする。即ち、リールシート本体1の段差部13と装飾パイプ2の挿入側の端面2bとを接着剤で固定し、装飾パイプ2の挿入側の端面2b近傍の外周面20の部分とリールシート本体1の端部内周面12の奥側部分とを接着剤で固定するようにする。このように装飾パイプ2を挿入側である奥側の部分でリールシート本体1と接着することにより、リールシート本体1の端部から接着剤が外部にはみ出すことがなく、リールシート本体1の端部の接着剤の拭き取り作業が不要になる。
その後、リールシート本体1に可動フード体やナットを装着してリールシートの組み立て作業が完了し、そのリールシートを竿本体80の外周面に接着剤により固定する。尚、リールシートを竿本体80に装着する前後の向きは任意であるが、本実施形態では、リールシート本体1の一端側が竿先側となり他端側が竿尻側となるようにして竿本体80に装着される。従って、固定フード部14が竿先側に位置し、可動フード体及びナットが竿尻側に位置することになる。尚、以下、説明の都合上、竿軸方向一端側を前側、竿軸方向他端側を後側と称することがある。
リールシートを竿本体80に接着剤により固定する際、装飾パイプ2の前端部とリールシート本体1の後端部において接着剤を拭き取る作業が必要になるが、リールシート本体1の前端部に装飾パイプ2が挿入されているので、リールシート本体1の前端部における接着剤の拭き取り作業は不要になる。従って、従来のような装飾リングをリールシート本体1の前側に接合させる構成に比して、接着剤の拭き取り箇所が一箇所少なくなり、拭き取り作業工数を削減することができる。
一方、リールシート本体1の前端側に挿入された装飾パイプ2がリールシート本体1から前側に所定長さ突出しているので、その装飾パイプ2の突出部によって、従来の装飾リングに代わる良好なデザインを得ることができる。図5のような装飾リング200を用いた従来の構成では装飾リング200によってリールシート本体100の前側の開口端面101が隠れていたが、本実施形態では装飾パイプ2が挿入された構成であるのでリールシート本体1の前側の開口端面1aは外部に露出しており、従来とは異なる特異なデザインが得られる。
また、リールシート本体1の前側の開口端面1aが竿軸方向に対して直交する平坦面ではなく斜めに傾斜した形状に形成されていてその開口端面1aから装飾パイプ2が前側に突出しているので、リールシートの前端部のデザインに変化を持たせることができ、装飾性に優れた良好なデザインが得られる。
更に、正面側が竿軸方向の凸となり背面側が竿軸方向の凹となるようにリールシート本体1の前側の開口端面1aが傾斜しているので、装飾パイプ2の突出量ないしは露出量は正面側よりも背面側において大きく、前側に大きく突出した背面側の装飾パイプ2が使用状態において上側を向いているので、装飾パイプ2がより一層目立つこととなり、装飾パイプ2を使用したデザインをより一層強調することができる。
しかも、装飾パイプ2が前側に位置していて、リールシート本体1の正面側が背面側に比して竿先側に延びているので、リール脚90からリールシート本体1の前側の開口端面1aまでの距離を十分に確保することができ、リール脚90の竿先側に人差し指を容易に位置させることができる。また、背面側においてはリールシートの前側の開口端面1aが後側に向けて凹状となっているので、その開口端面1aの凹状の部分に親指を引っ掛けるように釣竿を把持することもできる。
尚、本実施形態ではリールシート本体1の前側の開口端面1aを斜めに傾斜した形状としたが、これに限らず、周方向に沿って竿軸方向にうねるような凹凸形状であったり、全周のうちの一箇所あるいは複数箇所に先端に向かって竿軸方向に突出する凸部を有する形状であったり、逆に全周のうちの一箇所あるいは複数箇所に竿軸方向に凹んだ凹部を有する形状、例えばスリットを有する形状であったりしてもよい。何れにしても、リールシート本体1の前側の開口端面1aが竿軸方向の凹凸を有する形状に形成されていると、装飾パイプ2を挿入させるメリットが大きい。但し、リールシート本体1の前側の開口端面1aが竿軸方向に対して直交する平坦面であってもよい。
また、上記実施形態ではリールシート本体1の前側に装飾パイプ2を挿入したが、後側に装飾パイプ2を挿入してもよく、前後両方に装飾パイプ2を挿入するようにしてもよい。
尚、スピニングリールを取り付けるためのリールシートについて説明したが、両軸リール(電動リールを含む)を取り付けるためのリールシートにも適用可能である。その場合には使用状態においてリールが上側を向くので、リールシート本体1の前側の開口端面1aを傾斜させる場合にはリールシート本体1の正面側が凹となるようにして正面側の装飾パイプ2の突出量を大きくすることが好ましい。尚、固定フード部14が前側に位置し、可動フード体及びナットが後側に位置する構成について説明したが、前後逆の配置であってもよい。
1 リールシート本体
1a 一端側の開口端面
1b 他端側の開口端面
2 装飾パイプ
2a 端面
2b 端面
10 脚支持面部
11 主内周面
12 端部内周面
13 段差部
14 固定フード部
15 雄ネジ部
16 スライド溝
17 厚肉部
20 外周面
21 内周面
22 環状溝
80 竿本体
90 リール脚
90a 一端部
90b 他端部
100 リールシート本体
101 開口端面
200 装飾リング
201 端面
300 竿本体
S 隙間
T 接合部分

Claims (6)

  1. 竿本体の外周面に接着される筒状のリールシート本体及び装飾パイプを備え、
    リールシート本体は、少なくとも内周面を構成する部分が樹脂成形品により構成され、リールシート本体の両端部のうち少なくとも一方の端部の内周面は、その奥側の主内周面よりも大径に形成され、
    装飾パイプは、全長のうち少なくとも一端側に、リールシート本体の端部の内周面と略同一径の外周面を有するストレート部を備え、該装飾パイプの一端側がリールシート本体の端部の内周面に挿入されると共に他端側がリールシート本体から所定長さ突出することを特徴とする釣竿用リールシート。
  2. 装飾パイプが挿入されるリールシート本体の端部の開口端面は、周方向の所定箇所が竿軸方向の凸となりそれとは周方向に異なる箇所が竿軸方向の凹となるように、竿軸方向の凹凸を有する形状に形成されている請求項1記載の釣竿用リールシート。
  3. 装飾パイプが挿入されるリールシート本体の端部の開口端面は、周方向の所定箇所が竿軸方向の凸となりそれとは周方向の反対側の箇所が竿軸方向の凹となるように斜めに傾斜した形状に形成されている請求項2記載の釣竿用リールシート。
  4. リールシート本体の一端側にはリール脚の一端部を覆うための固定フード部が設けられ、リールシート本体の他端側にはリール脚の他端部を覆うための可動フード体が竿軸方向に移動可能に装着され、該リールシート本体の一端側の開口端面が斜めに傾斜した形状に形成され、該リールシート本体の一端側に装飾パイプが挿入される請求項3記載の釣竿用リールシート。
  5. スピニングリールを釣竿に固定するための釣竿用リールシートであって、
    リール脚を保持する側を正面側としその周方向の反対側を背面側としたとき、リールシート本体の一端側の開口端面は、正面側が竿軸方向の凸となり背面側が竿軸方向の凹となるように斜めに傾斜した形状に形成されている請求項4記載の釣竿用リールシート。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の釣竿用リールシートを備えた釣竿。
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