JP2015012559A - 投射型表示装置 - Google Patents

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成宏 羽田
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【課題】映像の表示面が二次元平面か三次元の立体面かに関わらず、目標とする範囲に映像を容易に表示することができる投射型表示装置を提供する。
【解決手段】処理装置20の計測部201は、Aピラー12の三次元計測を行う。そして、投射範囲調節部202は、Aピラー12の三次元計測の結果に基づいて、映像光が投射される投射範囲をAピラー表面12aに合わせる。そのため、Aピラー表面12aが二次元平面か三次元の立体面かに関わらず、Aピラー表面12aに映像を容易に表示することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、物体表面に対して光を投射することにより映像を表示する投射型表示装置に関するものである。
物体表面に対して光を投射することにより映像を表示する投射型表示装置が、特許文献1に開示されている。その特許文献1の投射型表示装置は、物体表面すなわち投射面に光を投射することにより、その投射面に映像を表示する。そして、その投射面からの反射光を受光しその反射光の強度を測定する光強度センサを備えている。この投射型表示装置では、光強度センサが受光した反射光の強度に基づいて、投射型表示装置と投射面との位置関係を求めることができる。
特許第3761550号公報
上述の特許文献1では、投射型表示装置が映像を表示させる表示面すなわち投射面は平面となっている。しかし、投射型表示装置には、二次元平面上だけでなく三次元の立体面上に映像を表示するものもある。そのように立体面に対して光を投射して映像を表示する投射型表示装置では、特許文献1の光強度センサで反射光の強度を測定したとしても、投射型表示装置と表示面との位置関係を把握することができなかった。すなわち、特許文献1の投射型表示装置は、専ら二次元平面に映像を表示するものであって、三次元の立体面に映像を表示することには適していなかった。
本発明は上記点に鑑みて、映像の表示面が二次元平面か三次元の立体面かに関わらず、目標とする範囲に映像を容易に表示することができる投射型表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明に係る投射型表示装置では、対象物体(12)の三次元計測のためにその対象物体に対して計測用光を投射し、且つ、対象物体の物体表面(12a)に対して映像を表示するために映像光を投射する映像投射装置(18)と、
計測用光を用いて対象物体の三次元計測を行う計測部(201)と、
三次元計測の結果に基づいて、映像光が投射される投射範囲を物体表面に合わせる投射範囲調節部(202)とを備えていることを特徴とする。
上述の発明によれば、投射範囲調節部は、対象物体の三次元計測の結果に基づいて、映像光が投射される投射範囲を物体表面に合わせるので、映像表示する目標の物体表面が二次元平面か三次元の立体面かに関わらず、物体表面に映像を容易に表示することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した括弧内の各符号は、後述する実施形態に記載した各符号に対応したものである。
図1は、第1実施形態の投射型表示装置10の概略構成を示すと共に、車室内から車両前方を見た状態を表した図である。 図1の映像投射装置18の構成を模式的に表したブロック図である。 図1の投射型表示装置10が行う三次元計測における計測用光の走査を模式的に表した図である。 第2実施形態の投射型表示装置10の概略構成を示すと共に、車室内から車両前方を見た状態を表した図である。 図4の映像投射装置18が車室天井22に取り付けられている状態を表した図である。 図2の変形例を示した図であって、図2に相当するブロック図である。 図1の変形例を示した第1の図であって、図1に相当する図である。 図1の変形例を示した第2の図であって、図1に相当する図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る投射型表示装置10の概略構成を示すと共に、車室内から車両前方を見た状態を表した図である。この投射型表示装置10は、例えば車両用の表示装置であって、車室内に光学迷彩を施すために用いられる。例えば、投射型表示装置10は、運転者に対し運転席11R側のAピラー12による死角を光学的に消去するために、Aピラー12によって運転者に対し隠れている車外の景色から構成された映像を、Aピラー12の車室側の表面12aすなわちAピラー表面12aに表示する。なお、フロントピラーすなわちAピラー12は本発明における対象物体に対応し、Aピラー表面12aは本発明における物体表面に対応する。
投射型表示装置10は、図1に示すように、運転者に対しAピラー12によって見えなくなっている車外の風景を撮影するための車外撮影用カメラ16と、Aピラー表面12aに映像光を投射するプロジェクタとしての映像投射装置18と、乗員から見えない箇所に設置された電子制御装置である処理装置20とを備えている。
車外撮影用カメラ16は例えばCCDカメラである。車外撮影用カメラ16は、運転席11Rに着座した運転者の視線と略同一の方向からAピラー12の外方を撮影するように配設されている。例えば、車外撮影用カメラ16は、Aピラー12近傍の車外に取り付けられている。
映像投射装置18は、レーザー光を出射して映像を表示するレーザープロジェクタである。映像投射装置18は、例えば、レーザー光の出射する出射方向がAピラー12へ向くようにして車室天井22の中央前方に設置されている。
具体的に、映像投射装置18は、車外撮影用カメラ16により撮影された映像をAピラー表面12aに表示するために、映像光としてのレーザー光を投射する。詳細に言えば、運転席11Rに着座している運転者に対しAピラー12によって死角となっている車外の景色から構成された死角映像が、車外撮影用カメラ16によって逐次撮影される。そして、映像投射装置18は、その死角映像を、映像光を投射することによりAピラー表面12aに逐次表示する。
更に、映像投射装置18は、Aピラー12の三次元計測のためにAピラー12に対して計測用光としてのレーザー光を投射する。それと共に、映像投射装置18は、映像投射装置18から出射した計測用光がAピラー12に反射した反射光を受光する。
また、Aピラー表面12aは、Aピラー表面12aで反射した映像光の反射光が十分な光量で運転者の目に届き且つ計測用光の反射光が三次元計測可能な程度の光量で映像投射装置18に受光されるように、再帰性反射をする特性と拡散反射をする特性との両方を備えている。そのようなAピラー表面12aの特性は、例えば、Aピラー表面12aを拡散反射するように構成しておき、その拡散反射する表面に、ガラスビーズ等を含む再帰性反射材を膜状に薄く塗布することで実現されている。なお、図1の矢印RF1は、映像光と計測用光との再帰性反射成分を表し、矢印RF2は、運転者の目に向かう反射成分を表している。
ここで、映像投射装置18の構成を、図2を用いて詳しく説明する。図2は、映像投射装置18の構成を模式的に表したブロック図である。図2では、映像投射装置18から出射する光の伝送経路は実線矢印で示され、映像投射装置18が受光する光の伝送経路は破線矢印で示されている。
図2に示すように、映像投射装置18は、第1光源装置181と第1中継器182と第2光源装置183と第2中継器184と合成器185と光分離器186と光走査装置187と受光中継器188と受光検出器189とを備えている。
第1光源装置181は、例えば可視光である映像光を出力するレーザー光源である。第1光源装置181は、例えば半導体レーザーダイオードまたはガスレーザー等で構成されている。
具体的に、第1光源装置181は、光の三原色の1つである赤色レーザー光を出力する赤色レーザー光源181Rと、緑色レーザー光を出力する緑色レーザー光源181Gと、青色レーザー光を出力する青色レーザー光源181Bとを備えている。第1光源装置181は、各レーザー光源181R、181G、181Bから出力される各色のレーザー光を合成した映像光を出力する。
第1中継器182は、第1光源装置181から合成器185に向かう映像光の伝送経路に設けられている。第1中継器182はレンズ等を備え、第1光源装置181から出射した映像光の拡がりを抑えてその映像光を合成器185に入射させる。
第2光源装置183は、例えば単色の可視光である計測用光を出力するレーザー光源である。すなわち、計測用光はレーザー光である。第2光源装置183は、例えば半導体レーザーダイオードまたはガスレーザー等で構成されている。
第2中継器184は、第2光源装置183から合成器185に向かう計測用光の伝送経路に設けられている。第2中継器184はレンズ等を備え、第2光源装置183から出射した計測用光の拡がりを抑えてその計測用光を合成器185に入射させる。
合成器185は、第1中継器182から入射した映像光と第2中継器184から入射した計測用光とを、合成器185から光分離器186へ向かう1つの光伝送経路に導き入れる。合成器185は、例えばダイクロイック膜付ミラー、ダイクロイック膜付プリズム、DOE(Diffractive Optical Element)、またはHOE(Holographic Optical Element)等で構成されている。
光分離器186は、合成器185から光走査装置187へ向かう光伝送経路に設けられている。光分離器186は、合成器185から入射した映像光と計測用光とをそのまま光走査装置187へ出射する一方で、光走査装置187から入射した光すなわち反射光を屈折させて受光中継器188へ向けて出射する。光分離器186は、例えば、誘電体多層膜付プリズムまたは金属ワイヤグリッド等で構成されている。
光走査装置187は、光分離器186から入射した映像光および計測用光すなわちレーザー光を二次元的に走査しつつ、Aピラー12に向けて出射する。すなわち投射する。図2では、Aピラー12は模式的に二点鎖線で表されている。例えば光走査装置187は、レーザー光を伝送する光学系と、レーザー光を走査する光偏光器とを備えている。
その光偏光器は、例えば、直交座標系のX軸方向にレーザー光を走査するX軸ガルバノミラーと、そのX軸ガルバノミラーを回動するX軸ガルバノモータと、X軸方向と直交するY軸方向にレーザー光を走査するY軸ガルバノミラーと、そのY軸ガルバノミラーを回動するY軸ガルバノモータとから構成されている。このX軸ガルバノモータおよびY軸ガルバノモータの回動範囲が調節されることで、レーザー光の走査範囲が調節される。
図2では、Aピラー12の三次元計測が行われる際に計測用光が走査される計測用走査範囲は、模式的に矢印WDmで表されている。また、Aピラー表面12a上に映像が表示される際に映像光が走査される映像用走査範囲は、模式的に矢印WDdsで表されている。図2から判るように、映像光の映像用走査範囲は、計測用光の計測用走査範囲内に設定される。
受光中継器188は、光分離器186から受光検出器189に向かう反射光の伝送経路に設けられている。受光中継器188はレンズ等を備え、光分離器186から出射した反射光の拡がりを抑えてその反射光を受光検出器189へ導く。
受光検出器189は、受光中継器188からの反射光を受光する。受光検出器189は、その受光した光の光強度を検出する光センサである。受光検出器189は、その検出した光強度を表す信号を処理装置20(図1参照)へ逐次出力する。
図1に戻り、処理装置20は、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータとその周辺回路とから構成された電子制御装置である。処理装置20は、ROM等に予め記憶されたコンピュータプログラムに従って種々の制御処理を実行する。
また、図1に示すように、処理装置20には、例えば、車外撮影用カメラ16が撮影した撮影情報を表す映像信号、および、受光検出器189からの光強度を表す信号などが逐次入力される。また、処理装置20からは、例えば、映像投射装置18の第1光源装置181が出力する映像光を制御する映像制御信号、および、映像投射装置18の第2光源装置183が出力する計測用光を制御する計測制御信号などが映像投射装置18へ逐次出力される。
処理装置20は、第1光源装置181に対し映像光を出射させる信号を出力すると共に、光走査装置187に対し映像光を走査させる信号を出力することにより、Aピラー表面12aに映像光を投射させそのAピラー表面12aに映像を表示させる。また、処理装置20は、第2光源装置183に対し計測用光を出射させる信号を出力すると共に、光走査装置187に対し計測用光を走査させる信号を出力することにより、Aピラー12に対し計測用光を投射させ、その計測用光を用いてAピラー12の三次元計測を行う。そのために、処理装置20は、三次元計測を行う計測部201と、映像光が投射される投射範囲を定める投射範囲調節部202と、映像光を投射することによりAピラー表面12aに映像を表示させる映像制御部203とを備えている。
計測部201は、第2光源装置183に対し計測用光を出射させる信号を出力すると共に、光走査装置187に対し計測用光を走査させる信号を出力し、それにより、図3において一点鎖線矢印で示すように、Aピラー表面12aよりも広い予め設定されている計測用走査範囲にわたって計測用光を二次元的に走査させる。図3は、三次元計測における計測用光の走査を模式的に表した図である。図3の矢印ARL1は、映像投射装置18から出射される計測用光を示し、矢印ARL2は、Aピラー表面12aに反射した計測用光の反射光を示している。
そして、図1に示す計測部201は、その計測用光の走査とともに、受光検出器189(図2参照)から、反射光の光強度を表す信号を逐次取得し、光走査装置187により走査されている計測用光の向きと反射光の光強度とに基づいて、公知の方法で計測用走査範囲内において三次元計測を行う。
計測部201は、三次元計測を行うと、三次元計測により得られた三次元計測形状の中から公知の方法でAピラー表面12aの輪郭を特定し、その特定した輪郭を、映像光による映像を表示させる表示目標範囲として設定する。例えば、そのようにAピラー表面12aの輪郭を特定するために、計測部201は、Aピラー表面12a単体の三次元形状データを予め記憶している。そして、計測部201は、上記三次元計測形状の中にその三次元形状データに合致する部位を見出すことでAピラー表面12aの輪郭を特定する。
投射範囲調節部202は、計測部201が表示目標範囲を設定すると、その表示目標範囲を計測部201から取得し、映像光の投射範囲を表示目標範囲に合わせる。例えば、投射範囲調節部202は、光走査装置187(図2参照)が有するX軸ガルバノモータおよびY軸ガルバノモータの回動範囲を三次元計測時よりも制限するように調節することによって、映像光の投射範囲を表示目標範囲に合わせる。
映像制御部203は、投射範囲調節部202が映像光の投射範囲を表示目標範囲に合わせると、その後、例えば運転者のスイッチ操作等により映像表示をするように指示を受けた場合に、第1光源装置181(図2参照)に映像光を出射させると共に光走査装置187に映像光を走査させる映像制御信号を映像投射装置18へ出力する。それにより映像投射装置18に映像光を投射させることで、車外撮影用カメラ16により撮影された死角映像を、表示目標範囲とされたAピラー表面12aに表示させる。
なお、映像投射装置18とAピラー12との相対位置関係は、車両が完成すれば変わることがないので、上述した三次元計測を行うことと、映像光の投射範囲を表示目標範囲に合わせることとは、例えば、車両出荷前に一度行われればよい。
上述したように、本実施形態によれば、投射範囲調節部202は、Aピラー12の三次元計測の結果に基づいて、映像光が投射される投射範囲を表示目標範囲としてのAピラー表面12aに合わせるので、Aピラー表面12aが二次元平面か三次元の立体面かに関わらず、Aピラー表面12aに映像を容易に表示することができる。
また、本実施形態によれば、Aピラー12の三次元計測の結果に基づいて、車両毎に表示目標範囲が設定されるので、Aピラー12の外形形状が車両毎にばらついたとしても、そのばらつきを吸収して映像光をAピラー表面12aに投射することができる。また、このようにAピラー12の外形形状のばらつきを吸収して映像光を投射することで映像光が車外に漏れ出ることを防止できるので、車外に映像光が漏れ出ることに起因して例えば車外の歩行者等に眩しさを感じさせることを防止できる。
また、本実施形態によれば、映像投射装置18は、映像光の光源である第1光源装置181を備え、その第1光源装置181とは別に、計測用光の光源である第2光源装置183を備えているので、計測用光を可視光に限定せずに、三次元計測に適した任意の波長の光とすることが可能である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明し、第1実施形態と同一または均等な部分については省略または簡略化して説明する。
図4は、本実施形態の投射型表示装置10の概略構成を示すと共に、車室内から車両前方を見た状態を表した図である。前述の第1実施形態では、車両の車室天井22に対する映像投射装置18の取付位置および取付角度を変えずに、例えば映像投射装置18が内蔵するX軸ガルバノモータおよびY軸ガルバノモータの回動範囲を調節することで、映像光の投射範囲が表示目標範囲に合うように調節される。
これに対し、本実施形態では、図4に示すように、映像投射装置18と投射範囲RGpjとの相対的な位置関係は予め決まっており、映像投射装置18を車室天井22に対して移動させ回動させることで、その投射範囲RGpjを、表示目標範囲であるAピラー表面12aに一致させる。なお、この投射範囲RGpjは、図4に示すように、Aピラー表面12aと同じ輪郭形状を備えるように予め定められている。
具体的に、投射型表示装置10は、図5に示すように、映像投射装置18の取付姿勢を調節する姿勢調節機構30を備えている。そして、映像投射装置18は、姿勢調節機構30を介して車室天井22に取り付けられている。図5は、映像投射装置18が車室天井22に取り付けられている状態を表した図である。
姿勢調節機構30は、複数のアクチュエータを備え、そのアクチュエータの駆動により、車室天井22に対して映像投射装置18を、図4の矢印のように互いに直交する3軸方向にそれぞれ移動させると共にその3軸のそれぞれの軸まわりに回動させることができる。このように、姿勢調節機構30は、車室天井22に対する映像投射装置18の取付姿勢を変えることにより、映像投射装置18から出射されるレーザー光すなわち映像光および計測用光の向きを変更する。
図4に示すように、本実施形態の処理装置20は、第1実施形態と同様に計測部201と投射範囲調節部202と映像制御部203とを備えている。そして、第1実施形態と同様に、計測部201は、三次元計測を行って表示目標範囲を設定し、投射範囲調節部202は、映像光の投射範囲RGpjを表示目標範囲としてのAピラー表面12aに合わせる。
但し、第1実施形態とは異なり、本実施形態の投射範囲調節部202は、表示目標範囲に対する投射範囲RGpjの位置ずれを算出する。そして、投射範囲調節部202は、姿勢調節機構30を作動させ、これにより、その投射範囲RGpjの位置ずれが無くなるように映像投射装置18を車室天井22に対して移動させ或いは回動させることで、図4の投射範囲RGpjを表示目標範囲としてのAピラー表面12aに合わせる。
本実施形態でも第1実施形態と同様に、Aピラー12の三次元計測の結果に基づいて、映像光の投射範囲RGpjがAピラー表面12aへ合わせられるので、そのAピラー表面12aに映像を容易に表示することができる。
(他の実施形態)
(1)上述の各実施形態において、投射型表示装置10は、車室内に光学迷彩を施すために用いられるが、その投射型表示装置10は光学迷彩以外の目的で用いられてもよい。例えば、投射型表示装置10は、映像光の投射により、車室内に設けられ乗員に操作される操作部の機能または操作方法を示す映像を、その操作部またはその操作部周りに表示してもよい。その操作部が例えばエアコンスイッチであるとすれば、そのエアコンスイッチ表面に、エアコンスイッチの操作方向を示す映像が表示される。
また、投射型表示装置10が光学迷彩のために用いられないとすれば、車外撮影用カメラ16は不要である。更に、投射型表示装置10は車両用でなくても差し支えない。
(2)上述の各実施形態において、第1光源装置181は、3つのレーザー光源181R、181G、181Bで構成されているが、そのレーザー光源181R、181G、181Bのうちの何れか1つだけで構成されていても差し支えない。
(3)上述の各実施形態において、第2光源装置183が出力する計測用光は例えば単色の可視光であるが、三次元計測に用いることができればよいので、計測用光の波長に特に限定はなく、計測用光は可視光でなくても差し支えない。
(4)上述の各実施形態において、光走査装置187は光偏光器として例えばガルバノミラーを備えているが、それに替えて、例えばポリゴンミラー、MEMS(Micro Electro Mechanical System)スキャナなどを備えていても差し支えない。
(5)上述の各実施形態において、映像投射装置18は、図2に示すように第1光源装置181の他に第2光源装置183も備えているが、図6に示すように、第2光源装置183を設けずに、第1光源装置181が有する3つのレーザー光源181R、181G、181Bのうちの1つに計測用光を出射させるようにしてもよい。なお、そのようにした場合には、合成器185が不要になる。
(6)上述の各実施形態において、三次元計測形状の中において特定されたAピラー表面12aの輪郭が表示目標範囲として設定されるので、Aピラー表面12aの全体が表示目標範囲に対応することになるが、Aピラー表面12aの一部が表示目標範囲に対応するようにその表示目標範囲が設定されても差し支えない。
(7)上述の各実施形態において、映像投射装置18は、レーザー光を発するレーザープロジェクタであるが、液晶プロジェクタなどの他の方式のプロジェクタであっても差し支えない。
(8)上述の第1実施形態において、映像光が投射される対象の対象物体はAピラー12であるが、その対象物体はAピラー12ではなく例えば映像投射装置18に対して移動する移動物体であっても差し支えない。対象物体が移動物体である場合には、映像光による映像表示中に、計測用光を用いた三次元計測と表示目標範囲の設定とをリアルタイムで行うことで、映像光による映像表示を移動物体の移動に追従させることができる。
(9)上述の各実施形態において、処理装置20は映像投射装置18とは別個の装置であるが、映像投射装置18は、処理装置20を内蔵していても差し支えない。
(10)上述の第1実施形態では、投射型表示装置10は、車室内において、映像投射装置18により運転席11R側のAピラー12の三次元計測を行ってそのAピラー12に映像を表示するものである。これに対し、図7にハッチングで示すように、投射型表示装置10は、運転席11R側のAピラー12に加えて、助手席11L側のAピラー、インスツルメントパネル、ハンドル、及び、両側のドアのうちの1又は2以上の部位に対し三次元計測を行ってその部位に映像を表示しても差し支えない。
また、図7と同様の車室内の領域に映像を表示する場合において、図8のように、映像投射装置18を2つ設けてもよい。その場合には、投射型表示装置10は、車室内の右半分に対しては、右側に配設された一方の映像投射装置18により三次元計測を行って映像光の投射により映像を表示する。そして、車室内の左半分に対しては、左側に配設された他方の映像投射装置18により三次元計測を行って映像光の投射により映像を表示する。このとき、一方の映像投射装置18より表示される映像と他方の映像投射装置18より表示される映像とは互いに繋がった1つの映像を構成する必要はない。例えば、右側すなわち運転席11R側には運転者用の情報を含む映像を表示する一方で、左側すなわち助手席11L側には、助手席乗員用の情報を含む映像を運転席11R側とは無関係に表示しても差し支えない。
(11)上述の第2実施形態において、姿勢調節機構30は、映像投射装置18を車室天井22に対して移動・回動させる機構を備えているが、それに加えて、映像投射装置18内の光学系を構成するレンズ等をずらすことにより映像光の投射範囲RGpjを微調節する微調節機構を備えていても差し支えない。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
10 投射型表示装置
12 Aピラー(対象物体)
12a Aピラー表面(物体表面)
18 映像投射装置
201 計測部
202 投射範囲調節部

Claims (7)

  1. 対象物体(12)の三次元計測のために該対象物体に対して計測用光を投射し、且つ、前記対象物体の物体表面(12a)に対して映像を表示するために映像光を投射する映像投射装置(18)と、
    前記計測用光を用いて前記対象物体の三次元計測を行う計測部(201)と、
    前記三次元計測の結果に基づいて、前記映像光が投射される投射範囲を前記物体表面に合わせる投射範囲調節部(202)とを備えていることを特徴とする投射型表示装置。
  2. 前記映像投射装置は、前記計測用光と前記映像光とを共通の光源から出射させることを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。
  3. 前記映像投射装置は、前記映像光の光源である第1光源装置(181)と、前記計測用光の光源である第2光源装置(183)とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。
  4. 車両用の投射型表示装置であって、
    前記映像投射装置は、運転席(11R)に着座している運転者に対し前記対象物体としてのフロントピラーによって死角となっている車外の景色から構成された死角映像を、前記映像光を投射することにより前記フロントピラーの車室側の表面(12a)に表示することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の投射型表示装置。
  5. 前記映像投射装置は複数設けられており、
    該複数の映像投射装置のうちの第1の映像投射装置は、前記車室内において前記運転席側の領域に前記映像光を投射し、
    前記複数の映像投射装置のうちの第2の映像投射装置は、前記車室内において助手席(11L)側の領域に前記映像光を投射することを特徴とする請求項4に記載の投射型表示装置。
  6. 前記映像投射装置の姿勢を調節することにより前記映像光が出射される方向を変更する姿勢調節機構(30)を備え、
    前記映像投射装置は、該映像投射装置に対して予め定まっている前記投射範囲に前記映像光を投射するものであり、
    前記投射範囲調節部は、前記姿勢調節機構を作動させることにより前記投射範囲をずらし、それにより該投射範囲を前記物体表面に合わせることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の投射型表示装置。
  7. 前記映像投射装置は、レーザー光である前記映像光と前記計測用光とを投射するレーザープロジェクタであり、
    前記投射範囲調節部は、前記計測用光が走査される範囲に対して前記映像光が走査される範囲を狭くすることにより、前記投射範囲を前記物体表面に合わせることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の投射型表示装置。
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