JP2015011523A - 発券機、発券方法、および発券プログラム - Google Patents

発券機、発券方法、および発券プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】券類の損傷なく1枚発券を高速化する。【解決手段】発券機は、保持部と、第1搬送部と、第2搬送部と、回動部と、制御部とを有する。保持部は、シート状の媒体を載せ置く。第1搬送部は、媒体を取出し口に移動させる。第2搬送部は、媒体を取出し口に移動させる。回動部は、第1搬送部を回動させる。制御部は、保持部に媒体が載せ置かれたとき、回動部を制御して、保持部の上方にある第1位置から第2位置まで、第1回動速度で前記第1搬送部を移動させる。また、制御部は、第2位置から第1搬送部と保持部の下方にある第2搬送部とが媒体を挟持する第3位置まで、第1回動速度よりも遅い第2回動速度で第1搬送部を移動させる。【選択図】図3

Description

本発明は券類を発券する技術に関する。
公営競技では、投票券を自動で発券する発券機が用いられている。発券機は、投票券を発券する発券ユニットを有し、発券ユニットの出口部において、同時に発券する1枚以上の投票券をテーブルに保持する。また、発券ユニットは、投票券を発券するとき、モータの動力を、可動ガイドを介してテーブルの上方にある搬送用の第1ベルトに伝えることで、第1ベルトを下方に移動させ、一定の押圧力で投票券に押付ける。さらに、発券ユニットは、第1ベルトを投票券に押付けながらテーブルとともに下方に移動させ、第1ベルトとテーブルの下方にある搬送用の第2ベルトとの間に投票券を挟み込む。そして、発券ユニットは、第1ベルトと、第2ベルトとを駆動することにより、投票券を発券方向に搬送する。
関連する技術として、発券機が、印刷された投票券を投票券一時保留部に保留し、投票券一時保留部に保留された投票券を加圧手段で加圧し、投票券出口側に投票券を移動する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2002−24869号公報
前述した発券技術では、投票券の1枚発券において、第1ベルトの移動を高速化すると、第2ベルトとの間で投票券を挟みこむとき、各ベルトにモータの動力を伝えるプーリーのフランジと投票券とが干渉し、投票券を損傷させることがある。
本発明は、一側面として、券類の損傷なく1枚発券を高速化する技術を提供する。
本明細書で開示する発券機のひとつに、保持部と、第1搬送部と、第2搬送部と、回動部と、制御部とを有する発券機がある。保持部は、シート状の媒体を載せ置く。第1搬送部は、媒体を取出し口に移動させる。第2搬送部は、媒体を取出し口に移動させる。回動部は、第1搬送部を回動させる。制御部は、保持部に媒体が載せ置かれたとき、回動部を制御して、保持部の上方にある第1位置から第2位置まで、第1回動速度で第1搬送部を移動させ、第2位置から第1搬送部と保持部の下方にある第2搬送部との間で媒体を挟持する第3位置まで、第1回動速度よりも遅い第2回動速度で第1搬送部を移動させる。
1実施態様によれば、券類の損傷なく1枚発券を高速化することができる。
トータリゼータシステムの一実施例を示す図である。 投票券発券装置のハードウェア構成例を示す図である。 発券機の一実施例を示す機能ブロック図である。 速度情報のデータ例を示す図である。 発券ユニットの一実施例を示す図である。 出口部の一実施例を示す図である。 出口部の一実施例を示す図である。 テーブルの一実施例を示す図である。 固定搬送部の一実施例を示す図である。 可動ガイドの一実施例を示す図である。 回動搬送部の一実施例を示す図である。 ストッパーの一実施例を示す図である。 一枚発券における投票券とフランジとの干渉を示す図である。 一枚発券における投票券の斜行を示す図である。 第3位置を示す図である。 投票券を一枚発券する処理を示すフローチャートである。 投票券を一枚発券する処理を示すフローチャートである。 投票券の挿入を検知する処理を示す図である。 回動搬送部の移動を検知する処理を示す図である。 シャッター機構のロック解除を検知する処理を示す図である。 シャッター機構のロックを解除する処理を示す図である。 シャッターを開放する処理を示す図である。 投票券を発券する処理を示す図である。 投票券の位置を調整する処理を示す図である。 投票券の抜き取りを検知する処理を示す図である。
実施形態の発券機について説明する。
図1は、トータリゼータシステムの一実施例を示す図である。
図1を参照して、実施形態の発券機について説明する。投票券発券装置400は、実施形態の発券機の一例である。以下の説明では、投票券発券装置400を参照し、実施形態の発券機の説明をする。ただし、実施形態の発券機は、投票券発券装置400に限定されるものではなく、投票券、乗車券、食券、および入場券などのシート状の媒体を発券する発券装置に適用することができる。
トータリゼータシステム300は、投票券の発券、オッズの表示と集計、配当金の計算、投票券の払戻等を管理するシステムである。
トータリゼータシステム300は、投票券発券装置400と、管理装置500と、ネットワーク600とを備えている。
投票券発券装置400は、図1に示すように、運用状況表示窓401と、投票券投入口402と、投票券排出口403と、投票カード投入排出口404と、紙幣投入排出口405と、硬貨投入口406と、硬貨排出口407と、ディスプレイ408と、タッチパネル409とを備えている。
運用状況表示窓401は、投票券発券装置400において、投票券の発券受付中であるか発券停止中であるか、および投票券の払戻受付中であるか払戻停止中であるかを表示する。
投票券投入口402は、払い戻しをする投票券の投入口である。
投票券排出口403は、発券された投票券の排出口である。
投票カード投入排出口404は、投票申し込みマークカード(以降、投票カードと記す。)の投入口であり、また、返却する投票カードの排出口でもある。
紙幣投入排出口405は、紙幣の投入口であり、また、返却する紙幣又は釣札とする紙幣の排出口でもある。
硬貨投入口406は、硬貨の投入口である。
硬貨排出口407は、返却する硬貨又は釣銭とする硬貨の排出口である。
ディスプレイ408は、タッチパネル409の下層に配置されており、操作案内、レース案内、投票カードの投票内容等の情報を表示する。
ディスプレイ408は、例えば、液晶ディスプレイである。
タッチパネル409は、透過型のタッチパネルであり、各種の入力や投票内容の修正等の際に操作される。ディスプレイ408により表示された情報は、タッチパネル409を透過して、投票者から視認可能である。投票者は、ディスプレイ408により表示された情報を見ながら、タッチパネル409に対するタッチ操作を行うことができる。
なお、投票券発券装置400において、投票券投入口402と投票券排出口403を一体構成としてもよい。また、硬貨投入口406と硬貨排出口407を一体構成としてもよい。また、投票カード投入排出口404を、投票カード投入口と投票カード排出口のように、別体構成としてもよい。また、紙幣投入排出口405を、紙幣投入口と紙幣排出口のように、別体構成としてもよい。
管理装置500は、投票券発券装置400とネットワーク600を介して通信を行い、投票券発券装置400が行う投票券の発券や投票券の払戻等を管理する。また、管理装置500は、オッズの計算、配当金の計算等を行う。
図2は、投票券発券装置のハードウェア構成例を示す図である。
投票券発券装置400は、図2に示すように、制御装置411、ディスプレイ408、管理者用ディスプレイ412、タッチパネル409、管理者用タッチパネル413、投票カード読取ユニット414、紙幣還流ユニット415、硬貨還流ユニット416、投票券印刷ユニット417、および払戻投票券読取ユニット418を備えている。
制御装置411は、CPU420と、RAM421と、HDD422と、通信インターフェイス423と、グラフィック処理ユニット424と、入出力インターフェイス425とを含み、各々がバス426を介して接続されている。
CPU420は、投票券発券装置400の全体動作を制御する。CPU420は、例えば、後述する図3において、制御部70も含めて機能する。なお、CPU420は、キャッシュを有し、例えば、図3に示す速度情報81を記憶しても良い。
RAM421は、CPU420によって実行させるOSのプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部を一時的に格納する。また、RAM421は、CPU420による処理に必要な各種データ(例えば投票内容のデータ等)を格納する。
HDD422は、OSやアプリケーションプログラムを記憶する。HDD422は、例えば、図3において、記憶部80として機能する。そして、HDD422は、例えば、CPU420を制御部70として機能させる発券プログラムを記憶しても良い。さらに、HDD422は、例えば、図3に示す速度情報81を記憶しても良い。
投票券発券装置400は、投票券を一枚発券する処理をするとき、HDD422に記憶された発券プログラムをRAM421に読み出す。さらに、投票券発券装置400は、HDD422に記憶された速度情報81をRAM421に読み出す。そして、投票券発券装置400は、CPU420で、RAM421に読み出された発券プログラムを実行することにより、投票券を一枚発券する処理を実行する。
通信インターフェイス423は、ネットワーク600に接続され、例えば、管理装置500との間でデータ(各種の情報、電文、通知等)の送受信を行う。
なお、CPU420によって実行されるOSのプログラムやアプリケーションプログラムや発券プログラムは、図示しない外部装置から、ネットワーク600及び通信インターフェイス423を介して、例えばRAM421に格納されて、CPU420によって実行されてもよい。また、CPU420によって実行されるOSのプログラムやアプリケーションプログラムや発券プログラムは、後述の可搬型記録媒体419に記憶され、後述の可搬型記録媒体インターフェイス及び入出力インターフェイス425を介して、例えばRAM421に格納されて、CPU420によって実行されてもよい。
また、速度情報81は、図示しない外部装置から、ネットワーク600及び通信インターフェイス423を介して、例えばRAM421に格納されて、CPU420に参照されても良い。また、速度情報81は、後述の可搬型記録媒体419に記憶され、後述の可搬型記録媒体インターフェイス及び入出力インターフェイス425を介して、例えばRAM421に格納されて、CPU420によって参照されても良い。
グラフィック処理ユニット424は、ディスプレイ408、管理者用ディスプレイ412が接続されている。グラフィック処理ユニット424は、CPU420の制御の下に、各種の情報をディスプレイ408、管理者用ディスプレイ412の画面に表示させる。なお、管理者用ディスプレイ412は、投票券発券装置400の裏面側に設けられる管理者向けのディスプレイである。
入出力インターフェイス425には、タッチパネル409、管理者用タッチパネル413、投票カード読取ユニット414、紙幣還流ユニット415、硬貨還流ユニット416、投票券印刷ユニット417、および払戻投票券読取ユニット418が接続されている。また、入出力インターフェイス425は、可搬型記録媒体419に対する情報の書込み及び読出しが可能な可搬型記録媒体インターフェイスと接続可能になっている。
入出力インターフェイス425は、タッチパネル409、管理者用タッチパネル413、投票カード読取ユニット414、紙幣還流ユニット415、硬貨還流ユニット416、投票券印刷ユニット417、払戻投票券読取ユニット418、および可搬型記録媒体インターフェイスから送られてくる信号を、バス426を介してCPU420に送信する。入出力インターフェイス425は、例えば、管理者用タッチパネル413などの各種入力装置を介して、後述する第1回動速度、第2回動速度、および設定移動速度の設定値の入力を受け付けても良い。
また、入出力インターフェイス425は、CPU420から送られてくる制御信号を、バス426を介して対応するユニット(タッチパネル409、管理者用タッチパネル413、投票カード読取ユニット414、紙幣還流ユニット415、硬貨還流ユニット416、投票券印刷ユニット417、払戻投票券読取ユニット418、又は可搬型記録媒体インターフェイス)へ送信する。
投票カード読取ユニット414は、投票カードから投票内容を読み取るユニットである。
紙幣還流ユニット415は、紙幣の受け入れ、紙幣の真贋の鑑別、紙幣の収納、紙幣の返却、釣札の排出を行う。
硬貨還流ユニット416は、硬貨の受け入れ、硬貨の真贋の鑑別、硬貨の収納、硬貨の返却、釣銭の排出を行う。
投票券印刷ユニット417は、投票内容を印刷して投票券を発券する。投票券印刷ユニット417は、例えば、後述する発券ユニット1である。
払戻投票券読取ユニット418は、投票券を受け入れて投票内容を読み取る。
なお、投票券発券装置400において、制御装置411は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)やDSP(Digital Signal Processor)等のモジュールを含む構成とすることもできる。この場合、制御装置411は、不揮発性メモリ(例えば、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ、フラッシュメモリ型メモリカード等)を含み、モジュールのファームウェア(発券プログラムを含む。)を記憶する。不揮発性メモリには、可搬型記録媒体419、或いは通信インターフェイス423を介してファームウェアを書き込むことができる。このように制御装置411は、不揮発性メモリに記憶されているファームウェアを書き換えることにより、ファームウェアの更新をすることもできる。
図3を参照して説明する。
実施形態の発券機は、媒体の1枚発券をする動作に特徴を有するものである。以下の説明では、発券機が媒体の1枚発券をするときの動作について説明する。
図3は、発券機の一実施例を示す機能ブロック図である。
発券機700は、発券ユニット1と、制御部70と、記憶部80とを備える。発券機700は、例えば、図1に示す投票券発券装置400である。
発券ユニット1は、保持部10と、第1搬送部20と、第2搬送部30と、回動部40と、駆動部50と、センサ60とを含む。
保持部10は、シート状の媒体を載せ置きする。
第1搬送部20は、媒体を取出し口に移動させる。第1搬送部20は、例えば、ベルトのはずれを防止するフランジを設けた2以上のプーリーに、ベルト(以下、第1ベルトとも言う。)を巻きつけた構成でも良い。また、取出し口は、媒体を排出する排出口と、排出口を開閉する開閉部とを含む。
第2搬送部30は、媒体を取出し口に移動させる。第2搬送部30は、例えば、ベルトのはずれを防止するフランジを設けた2以上のプーリーに、ベルト(以下、第2ベルトとも言う。)を巻きつけた構成でも良い。
回動部40は、第1搬送部を回動させる。回動部40は、例えば、第1搬送部を回動することにより、第1位置と第3位置との間で、第1搬送部20を移動させる。すなわち、回動部40は、規制された角度範囲で第1搬送部を回転させる。回動部40は、例えば、ステッピングモータを含む。第1位置は、保持部10の上方に位置する。第3位置は、第1搬送部20と保持部10の下方にある第2搬送部30とが媒体を挟持するとき、第1搬送部が配置される位置である。また、第3位置は、第1搬送部20が第3位置に配置されたとき、取出し口の反対側にある第2搬送部30のフランジと保持部10との間に隙間ができるように設定される。なお、回動部40の動力源は、ステッピングモータに限るものではなく、モータの回転速度と回転角度とを制御可能な各種モータを用いても良い。
駆動部50は、第1搬送部20と第2搬送部30とを駆動する。駆動部50は、例えば、ステッピングモータを含む。第1搬送部20と第2搬送部30とが駆動すると、媒体は、第1搬送部20と第2搬送部30とによって取出し口に移動させられる。なお、駆動部50の動力源は、ステッピングモータに限るものではなく、モータの回転速度と回転角度とを制御可能な各種モータを用いても良い。
センサ60は、第2位置と第3位置との間に第1搬送部20が位置していることを検知する。第2位置は、第1位置と第3位置との間に位置する。また、センサ60は、後述するシャッター機構90の解除センサ62と共用しても良い。
制御部70は、保持部10に媒体が載せ置かれたとき、回動部40を制御して、保持部10の上方にある第1位置から第2位置まで、第1回動速度で第1搬送部20を移動させる。また、制御部70は、第2位置から第1搬送部20と保持部10の下方にある第2搬送部30との間で媒体を挟持する第3位置まで、第1回動速度よりも遅い第2回動速度で第1搬送部20を移動させる。発券機700では、例えば、第2回動速度を複数枚の媒体を同時に発券するときと同じ速度に設定しても良い。そして、発券機700では、第1回動速度に第2回動速度よりも速い速度を設定し、媒体の一枚発券を高速化しても良い。
また、制御部70は、第1搬送部20と第2搬送部30とが媒体を挟持したとき、駆動部50を制御して、媒体が第1搬送部20および第2搬送部30に対して滑らない範囲の移動速度(以下、移動速度範囲とも言う。)で媒体を移動させる。移動速度範囲には、例えば、実験により求められた速度範囲を用いても良い。
また、移動速度範囲を設定するとき、例えば、各ベルトと媒体との間の最大静止摩擦力以上の力が、各ベルトと媒体との間にかからない範囲の媒体の移動速度を求める。そして、移動速度範囲は、求められた範囲の移動速度から各ベルトと媒体との固体差を考慮したマージンを取った範囲の移動速度にしても良い。移動速度範囲のマージンには、さらに、第3位置において、第1搬送部20が回動部40から伝えられる動力により媒体を押さえつける押圧力を考慮しても良い。この場合には、例えば、第1搬送部20の押圧力が強いほど、媒体が第1搬送部20および第2搬送部30に対して滑らなくなるので、マージンを小さく設定しても良い。
さらに、制御部は、第1搬送部20が第3位置に移動したあと、回動部40を制御して、第1搬送部20を第2回動速度で移動する動力を回動部40に保持させても良い。
制御部70は、センサ60で第1搬送部20が検知されると、開閉部を制御して、排出口を開放し、さらに回動部40を制御して、第1搬送部20の回動速度を第2回動速度に切替える。
記憶部80は、例えば、速度情報81を記憶する。
速度情報81には、例えば、図4に示すように、第1回動速度と、第2回動速度と、移動速度範囲の中からユーザが選択した設定移動速度とを格納する。以下の説明では、回動部40と駆動部50との動力源は、ステッピングモータであるものとして説明する。したがって、速度情報81には、図4に示すように、第1回動速度と、第2回動速度と、設定移動速度とに関連付けられて、ステッピングモータに供給する電流のパルス速度(pps)が格納されているものとする。
実施形態の発券機700に含まれる発券ユニット1について詳細に説明する。
以下の説明において、発券機700は、例えば、図1に示す投票券発券装置400であるものとして説明する。ただし、発券機700は、投票券を発券する投票券発券装置400に限らず、例えば、乗車券、食券、および入場券などのシート状の媒体を発券する発券機でも良い。
図5は、発券ユニットの一実施例を示す図である。
図5は、実施形態の発券機700に含まれる発券ユニット1を前方左側から俯瞰した斜視図である。図5では、発券ユニット1の方向を、左下矢印で示したように、上方、下方、前方、後方、左側、および右側と呼ぶことにする。図5を参照して、発券ユニット1の全体構成を説明する。
発券ユニット1は、印刷部101と、ロール紙102と、切替部103と、リジェクト部104と、出口部2とを備える。
印刷部101は、印刷部101aと、印刷部101bとを含む。
印刷部101aは、発券ユニット1の後方右側の位置に配置される。また、印刷部101aは、内部にロール紙102aを収納する。
印刷部101aは、ロール紙102aを指定の寸法に切断する。そして、印刷部101aは、指定の寸法に切断したロール紙102a(以下、投票券3aとも言う。)に、例えば、制御部70により指定された文字やマークなどを印刷する。さらに、印刷部101aは、投票券3aに印刷された文字やマークが制御部70により指定されたものに適合するか否かを判定する。また、印刷部101aは、印刷した投票券3aを図示しない排出口から排出し、切替部103に挿入する。なお、印刷部101aの印刷機構は、例えば、サーマルプリンタでも良い。
印刷部101bは、発券ユニット1の後方左側の位置に配置される。また、印刷部101bは、内部にロール紙102bを収納する。
印刷部101bは、ロール紙102bを指定の寸法に切断する。そして、印刷部101bは、指定の寸法に切断したロール紙102b(以下、投票券3bとも言う。)に、例えば、制御部70により指定された文字やマークなどを印刷する。さらに、印刷部101bは、投票券3bに印刷された文字やマークが制御部70により指定されたものに適合するか否かを判定する。また、印刷部101bは、印刷した投票券3bを図示しない排出口から排出し、切替部103に挿入する。なお、印刷部101bの印刷機構は、例えば、サーマルプリンタでも良い。以下の説明では、印刷部101aと印刷部101bとのことを、印刷部101とも言う。また、ロール紙102aとロール紙102bとのことを、ロール紙102とも言う。さらに、投票券3aと投票券3bとのことを、投票券3とも言う。
制御部70は、印刷部101aと印刷部101bとのどちらかを選択して投票券3の印刷を実行させる。制御部70は、例えば、印刷部101aを用いて投票券3aの印刷を行っているとき、ロール紙102aがなくなると、印刷部101bに投票券3bの印刷を実行させる。このように、制御部70は、投票券3を印刷している印刷部101のロール紙102がなくなったとき、他方の印刷部101に投票券3を印刷させる制御をする。
切替部103は、例えば、図示しない2つの挿入口を有し、印刷部101aと印刷部101bとの排出口から排出される各投票券3が、それぞれ各挿入口に挿入されるように、印刷部101aと印刷部101bとに面して配置される。そして、切替部103は、印刷部101aおよび印刷部101bから挿入された投票券3を、それぞれ出口部2aまで搬送する。
切替部103は、図5の投票券3aの矢印に示すように、印刷部101aから投票券3aが挿入されると、挿入された投票券3aを斜め下方向に搬送し、出口部2aに排出する。
切替部103は、図5の投票券3bの矢印に示すように、印刷部101bから投票券3bが挿入されると、挿入された投票券3bを右側に搬送したあと、さらに、斜め下方向に搬送し、出口部2aに排出する。
リジェクト部104は、使用済みのロール紙102の余りを搬送し、図示しない排出口から排出する。また、リジェクト部104は、印刷部101が投票券3に印刷された文字やマークが制御部70により指定されたものと異なると判定したとき、投票券3を搬送し、排出口から排出する。さらに、リジェクト部104は、出口部2aにおいて、ユーザに取り忘れられた投票券3を、取り込んで搬送し、排出口から排出する。
出口部2は、図5の出口部2aに示すように、発券ユニット1の前方右側に配置される。そして、出口部2は、切替部103から挿入された投票券3を外部へ排出する。なお、出口部2は、複数枚の投票券3を同時に排出するとき、切替部103から挿入される複数枚の投票券3をスタック(積層)し、取出し口92に排出しても良い。また、出口部2aは、投票券3を排出する前の出口部2の状態を示す。出口部2bは、投票券3を排出しているときの出口部2の状態を示す。
出口部2は、カバー91を含む。
カバー91は、出口部2の内部の機構を保護するために、出口部2の前方に配置される。そして、カバー91は、投票券3を排出するための取出し口92と、取出し口92を開閉するシャッター93(開閉部)とを含む。
図6、図7は、出口部の一実施例を示す図である。
図6は、出口部2を前方左側から俯瞰した斜視図である。図6では、出口部2の方向を、左下矢印で示したように、上方、下方、前方、後方、左側、および右側と呼ぶことにする。図6を参照して、出口部2の構成を説明する。
出口部2は、テーブル11と、回動搬送部21と、回動モータ41と、可動ガイド42と、伝達ベルト43と、トルクリミッタ44と、駆動モータ51とを含む。
テーブル11は、切替部103から挿入された投票券3を保持する。なお、テーブル11は、例えば、同時に複数枚の投票券3を発券するとき、同時に取出し口92から排出する複数枚の投票券3を積層する。テーブル11は、例えば、図3において、保持部10として機能する。
回動搬送部21は、搬送ベルト22aと、搬送ベルト22bとを含む。回動搬送部21は、テーブル11の上方にある第1位置に配置される。また、回動搬送部21は、テーブル11に投票券3が載せ置かれたとき、搬送ベルト22aと搬送ベルト22bとで投票券3を押付けながら回動し、後述する固定搬送部31との間で投票券3を挟持する第3位置に移動する。そして、回動搬送部21は、固定搬送部31と投票券3を挟持したとき、駆動モータ51の動力により、搬送ベルト22aと搬送ベルト22bとを駆動し、投票券3を取出し口92に移動させる。回動搬送部21は、例えば、図3において、第1搬送部20として機能する。固定搬送部31は、例えば、第2搬送部30として機能する。以下の説明では、搬送ベルト22aと、搬送ベルト22bとのことを搬送ベルト22とも言う。また、搬送ベルト22は、例えば、タイミングベルトでも良い。
回動モータ41は、出口部2の後方左側の上方に配置される。回動モータ41には、例えば、ステッピングモータを用いても良い。なお、回動モータ41は、ステッピングモータに限るものではなく、モータの回転速度と回転角度とを制御可能な各種モータを用いても良い。回動モータ41は、例えば、図3において、回動部40として機能する。
可動ガイド42aは、カバー91の後方右側側面に配置される。また、可動ガイド42bは、カバー91の後方左側側面に配置される。そして、可動ガイド42aと可動ガイド42bとの間には、回動搬送部21が配置される。可動ガイド42aと可動ガイド42bとは、回動モータ41の動力により回動され、回動モータ41の動力を回動搬送部21に伝える。これにより、可動ガイド42aと可動ガイド42bとは、回動搬送部21を回動させる。以下の説明では、可動ガイド42aと、可動ガイド42bとのことを可動ガイド42とも言う。可動ガイド42は、例えば、図3において、回動部40として機能する。
伝達ベルト43は、回動モータ41と、後述するトルクリミッタ44とに巻装される。そして、伝達ベルト43は、回動モータ41の動力をトルクリミッタ44に伝える。
トルクリミッタ44は、回動モータ41と可動ガイド42bとの間に配置される。そして、トルクリミッタ43は、回動モータ41の動力を可動ガイド42aと可動ガイド42bとに伝えるときのトルクの最大値を制限する。
駆動モータ51は、出口部2の前方左側の下方に配置される。駆動モータ51は、回動搬送部21と固定搬送部31とに動力を供給し、それぞれの搬送ベルトを駆動することにより、投票券3を取出し口92まで移動させる。駆動モータ51には、例えば、ステッピングモータを用いても良い。なお、駆動モータ51は、ステッピングモータに限るものではなく、モータの回転速度と回転角度とを制御可能な各種モータを用いても良い。駆動モータ51は、例えば、図3において、駆動部50として機能する。
図7は、出口部2を前方右側から俯瞰した斜視図である。図7では、出口部2の方向を、左下矢印で示したように、上方、下方、前方、後方、左側、および右側と呼ぶことにする。図7を参照して、出口部2の構成を説明する。
出口部2は、固定搬送部31と、位置センサ61と、解除センサ62と、開放センサ63とを含む。
固定搬送部31は、搬送ベルト32aと、図示しない搬送ベルト32bとを含む。固定搬送部31は、テーブル11の下方に設置される。固定搬送部31は、投票券3を回動搬送部21との間で挟持する。また、固定搬送部31は、回動搬送部21と投票券3を挟持したとき、投票券3を取出し口92に移動させる。以下の説明では、搬送ベルト32aと、搬送ベルト32bとのことを搬送ベルト32とも言う。
位置センサ61は、出口部2の前方右側の上方に配置される。そして、位置センサ61は、可動ガイド42が回動を開始したことを検知する。なお、位置センサ61には、例えば、光センサを用いても良い。
解除センサ62は、出口部2の後方右側の下方に配置される。そして、解除センサ62は、後述するシャッター機構90のロックが解除されたことを検知する。解除センサ62は、例えば、図3において、センサ60として機能する。なお、解除センサ62には、例えば、光センサを用いても良い。
開放センサ63は、出口部2の前方右側の下方に配置される。そして、開放センサ63は、シャッター93が開放されたことを検知する。なお、開放センサ63には、例えば、光センサを用いても良い。
図8は、テーブル11を前方左側から俯瞰した斜視図である。図8では、テーブル11の方向を、左下矢印で示したように、上方、下方、前方、後方、左側、および右側と呼ぶことにする。図8を参照して、テーブル11の構成を説明する。
テーブル11は、載置部12と、搬送溝13aと、搬送溝13bとを含む。
載置部12は、テーブル11の中央の位置に配置される。そして、載置部12は、切替部103から挿入された投票券3を載せ置きする。なお、載置部12は、複数枚の投票券3を同時に排出するとき、切替部103から挿入される複数枚の投票券3を積層する。
搬送溝13aは、載置部12の右側に配置される。そして、搬送溝13aは、回動搬送部21と固定搬送部31との間に投票券3を挟持するとき、搬送ベルト32aを通過させる。これにより、回動搬送部21と固定搬送部31とは、搬送ベルト22aと搬送ベルト32aとにより投票券3を挟持する。
搬送溝13bは、載置部12の左側に配置される。そして、搬送溝13bは、回動搬送部21と固定搬送部31との間に投票券3を挟持するとき、搬送ベルト32bを通過させる。これにより、回動搬送部21と固定搬送部31とは、搬送ベルト22bと搬送ベルト32bとにより投票券3を挟持する。
図9は、固定搬送部31を前方右側から俯瞰した斜視図である。図9では、固定搬送部31の方向を、左下矢印で示したように、上方、下方、前方、後方、左側、および右側と呼ぶことにする。図9を参照して、固定搬送部31の構成を説明する。
固定搬送部31は、図9(a)に示すように、搬送ベルト32aと、搬送ベルト32bと、プーリー33aと、プーリー33bと、プーリー33cと、プーリー33dと、プーリー33eと、プーリー33fと、駆動軸35とを含む。以下の説明では、プーリー33aと、プーリー33bと、プーリー33cと、プーリー33dと、プーリー33eと、プーリー33fとのことを、プーリー33とも言う。
搬送ベルト32aは、固定搬送部31の右側に配置される。
搬送ベルト32bは、固定搬送部31の左側に配置される。
プーリー33aとプーリー33bとプーリー33cとは、固定搬送部31の右側前方から右側後方にかけて順に配置される。そして、プーリー33aとプーリー33bとプーリー33cとには、搬送ベルト32aが巻装される。
プーリー33dとプーリー33eとプーリー33fとは、固定搬送部31の左側前方から左側後方にかけて順に配置される。そして、プーリー33dとプーリー33eとプーリー33fとには、搬送ベルト32bが巻装される。以下の説明では、搬送ベルト32aと搬送ベルト32bとのことを、搬送ベルト32とも言う。
また、プーリー33cは、図9(b)に示すように、フランジ33c1と、フランジ33c2と、フランジ33c3と、フランジ33c4とを含む。
フランジ33c1とフランジ33c2とは、プーリー33cの右側側面の外周に配置される。さらに、フランジ33c3とフランジ33c4とは、プーリー33cの左側側面の外周に配置される。フランジ33c1からフランジ33c4は、それぞれプーリー33cに巻装された搬送ベルト32aのはずれを防止する。なお、フランジは、プーリー33aと、プーリー33bと、プーリー33dと、プーリー33eと、プーリー33fとにおいても、プーリー33cと同様に配置される。プーリー33fは、例えば、フランジ33f1と、フランジ33f2と、フランジ33f3と、フランジ33f4とを含む。
駆動軸35は、図示しない伝達ベルトに駆動モータ51とともに巻装され、駆動モータ51の動力をプーリー33に伝える。これにより、駆動モータ51は、固定搬送部31を駆動する。
図10は、可動ガイドの一実施例を示す図である。
図10は、可動ガイド42を前方左側から俯瞰した斜視図である。図10では、可動ガイド42の方向を、左下矢印で示したように、上方、下方、前方、後方、左側、および右側と呼ぶことにする。図10を参照して、可動ガイド42の構成を説明する。
可動ガイド42aは、図10(a)に示すように、凸部45aと、軸孔46aと、軸孔47aと、軸孔48aと、周面49aとを含む。以下の説明では、軸孔46aと、軸孔47aと、軸孔48aとのことを、軸孔40aとも言う。
可動ガイド42bは、図10(b)に示すように、凸部45bと、軸孔46bと、軸孔47bと、軸孔48bと、周面49bとを含む。以下の説明では、軸孔46bと、軸孔47bと、軸孔48bとのことを、軸孔40bとも言う。
凸部45aは、四角錐の形状を有し、可動ガイド42aの内側を向く面に配置される。
凸部45bは、四角錐の形状を有し、可動ガイド42bの内側を向く面に配置される。そして、凸部45aと凸部45bとの頂点間の幅は、およそ投票券3の横幅と同程度である。以下の説明では、凸部45aと凸部45bとのことを、凸部45とも言う。
そして、凸部45は、回動搬送部21が投票券3とテーブル11とを押付けながら第1位置から第3位置に移動するとき、投票券3の両端を滑らせることにより、投票券3をテーブル11の左右中央の位置に移動する。
軸孔46aは、可動ガイド42aの前方左側側面の下方から前方右側側面の下方を貫通する孔である。軸孔47aは、可動ガイド42aの中央左側の上方に配置される孔である。軸孔48aは、可動ガイド42aの後方左側側面の上方から後方右側側面の上方を貫通する孔である。
軸孔46bは、可動ガイド42bの前方左側側面の下方から前方右側側面の下方を貫通する孔である。軸孔47bは、可動ガイド42bの中央右側の上方(図10では、可動ガイド42bの裏側にある。)に配置される孔である。軸孔48bは、可動ガイド42bの後方左側側面の上方から後方右側側面の上方を貫通する孔である。
軸孔46aと、軸孔47aと、軸孔48aとは、それぞれ軸孔46bと、軸孔47bと、軸孔48bとに対応し、可動ガイド42aと可動ガイド42bとを同期して回動させるための軸がそれぞれ取り付けられる。
図11は、出口部の一実施例を示す図である。
図11(a)は、固定搬送部31とカバー91とを取り外した出口部2を俯瞰した斜視図である。図11(a)では、出口部2の方向を、左下矢印で示したように、上方、下方、前方、後方、左側、および右側と呼ぶことにする。図11(a)を参照して、出口部2の構成を説明する。
出口部2は、回動搬送部21と、回動機構110とを含む。回動機構110は、例えば、図3において、回動部40として機能する。
回動搬送部21は、搬送ベルト22と、プーリー23と、レバー24と、レバーブラケット25とを含む。
搬送ベルト22は、搬送ベルト22aと、搬送ベルト22bとを含む。そして、搬送ベルト22aは、回動搬送部21の右側に配置される。また、搬送ベルト22bは、回動搬送部21の左側に配置される。
そして、搬送ベルト22は、投票券3を取出し口92に移動するとき、搬送ベルト32との間に投票券3を挟持する。
プーリー23は、プーリー23aとプーリー23bとプーリー23cと、プーリー23dとプーリー23eとプーリー23fとを含む。
プーリー23aとプーリー23bとプーリー23cとは、回動搬送部21の右側前方から右側後方にかけて順に配置される。そして、プーリー23aとプーリー23bとプーリー23cとには、搬送ベルト22aが巻装される。
プーリー23dとプーリー23eとプーリー23fとは、回動搬送部21の左側前方から左側後方にかけて順に配置される。そして、プーリー23dとプーリー23eとプーリー23fとには、搬送ベルト22bが巻装される。
また、プーリー23cは、図11(b)に示すように、フランジ23c1と、フランジ23c2と、フランジ23c3と、フランジ23c4とを含む。
フランジ23c1とフランジ23c2とは、プーリー23cの右側側面の外周に配置される。さらに、フランジ23c3とフランジ23c4とは、プーリー23cの左側側面の外周に配置される。フランジ23c1からフランジ23c4は、それぞれプーリー23cに巻装された搬送ベルト22aのはずれを防止する。なお、フランジは、プーリー23aと、プーリー23bと、プーリー23dと、プーリー23eと、プーリー23fとにおいても、プーリー23cと同様に配置される。プーリー23fは、例えば、フランジ23f1と、フランジ23f2と、フランジ23f3と、フランジ23f4とを含む。
レバー24は、プーリー23cとプーリー23fとの間に挟まれるように配置される。
レバーブラケット25は、支持軸55に嵌め合わされるレバー24を保持して、回動搬送部21の回動に連動してレバー24の奥側の曲面24aの部分の向きを変化させるものである。
レバーブラケット25は、平板状のベース25aと、ベース25aの奥側の端部から起立して設けられた取付部25bと、ベース25aの両側にベース25aに垂直な向きに設けられた1対の腕部25cを有する。腕部25cの端部には、それぞれU字状の開口が設けられる。
回動機構110は、回動モータ41と、可動ガイド42aと、可動ガイド42bと、伝達ベルト43と、トルクリミッタ44と、周面49aと、周面49bと、伝達軸51と、ギア52と、中心軸53と、支持軸54と、支持軸55とを有する。以下の説明では、回動機構110が回動搬送部21を回動する動作を説明することにより、回動機構110の各構成要素の説明をする。
回動モータ41の出力軸に伝達ベルト43が巻装され、伝達ベルト43の他方はトルクリミッタ44の入力軸に巻装される。伝達ベルト43によって、回動モータ41の駆動力がトルクリミッタ44に伝達される。
トルクリミッタ44の出力軸には伝達軸51が結合され、伝達軸51の先端にはギア52(歯形状は不図示)が取付けられる。ギア52は、可動ガイド42aの周面49aに形成されたギア(歯形状は不図示)に噛み合う。
可動ガイド42aの軸孔46aと可動ガイド42bの軸孔46bに中心軸53が取り付けられる。そして、中心軸53は、不図示の支持部材に回動自在に支持される。
また、可動ガイド42aの軸孔47aと可動ガイド42bの軸孔47bに支持軸54が取付けられる。さらに、可動ガイド42aの軸孔48aと可動ガイド42bの軸孔48bに支持軸55が取付けられる。これにより、可動ガイド42aと可動ガイド42bとは、中心軸53を中心にして、一体的に回動可能となる。
回動搬送部21のプーリー23aとプーリー23dには、中心軸53が嵌め合わされる。さらに、回動搬送部21のプーリー23cとプーリー23fには、支持軸55が嵌め合わされる。これにより、回動搬送部21は、可動ガイド42aと可動ガイド42bとに一体的に回動される。
レバーブラケット25は、両側の腕部25cの端部にそれぞれ設けられたU字状の開口が、支持軸54に回動自在に嵌め合わされて取付けられる。レバー24は、支持軸55に回動自在に嵌め合わされ、かつ、レバー24の取付部24bがレバーブラケット42の取付部25bに固定される。これにより、レバー24の奥側の曲面24aの部分は、可動ガイド42aと可動ガイド42bとの回動角度(回動搬送部21の回動角度)に応じて向きを変化させる。
可動ガイド42aの周面49aには、伝達軸51の先端側に取付けられたギア52と噛合うギアが形成され、ギア52の回転により、可動ガイド42aが駆動される。
可動ガイド42aと可動ガイド42bとは、回動モータ41の回転により、中心軸53を中心に一体的に回動される。これにより、可動ガイド42は、回動モータ41の動力を回動搬送部21に伝える。そして、回動搬送部21は、p方向に回動して移動される。
図12は、ストッパーの一実施例を示す図である。
図12は、図11(a)に示す出口部2を右側から見た側面図である。図12では、回動搬送部21が第1位置に配置されている状態を示している。なお、回動搬送部21は、第1位置、後述する固定位置、第2位置、第3位置の順にp方向に回動して移動する。
切替部103は、図示しない排出口の手前に、出口部2に投票券3を排出する排出ローラ103aを含む。
出口部2は、テーブル11と、テーブルストッパー14と、媒体ストッパー15とを含む。
テーブル11は、回動搬送部21の搬送ベルト22が投票券3を押付けるまで固定された状態である。そして、テーブル11は、回動搬送部21が回動機構110により回動され、搬送ベルト22を投票券3に押付ける固定位置から、回動搬送部21が投票券3を搬送する第3位置まで、回動搬送部21に押付けられながらp方向に回動する。
テーブルストッパー14は、テーブル11の後端付近に配置される。そして、テーブルストッパー14は、テーブル11が固定位置に配置されるように、テーブル11の角度を規定する。テーブルストッパー14は、テーブルストッパー14の下端の当接面14aが、テーブル11の後端に当接する位置に配置される。
また、テーブルストッパー14には、投票券3を分離するための分離シート17と、分離シート17を取り付けるためのブラケット18とが配置される。
分離シート17は、例えば、以下の用途で用いられる。回動搬送部21は、例えば、複数枚の投票券3を同時に発券するとき、切替部103から投票券3が挿入されるごとに、第1位置から第3位置に移動する。これにより、回動搬送部21は、凸部45に投票券3を滑らせて、複数枚の投票券3をテーブル11の中央付近に整えて載せ置きする。そして、回動搬送部21は、第3位置から第1位置に戻り、次に挿入される投票券3を受け入れる。このとき、投票券3は、回動搬送部21に張り付いて、第3位置から第1位置に回動搬送部21とともに移動してしまうことがある。分離シート17は、回動搬送部21が第3位置から第1位置に戻るとき、回動搬送部21に投票券3が張り付いている場合、投票券3に接触し、投票券3をテーブル11の上に落とす役割をする。
媒体ストッパー15は、テーブル11の中間位置の付近に配置される。切替部103から挿入された投票券3は、挿入方向の端部が媒体ストッパー15に当たり、テーブル11に載せ置かれる。これにより、媒体ストッパー15は、テーブル11上の決められた位置に投票券3を載せ置きする。すなわち、発券ユニット1は、媒体ストッパー15で投票券3の前後の位置を規定し、凸部45で投票券3の左右の位置を規定することにより、投票券3をテーブル11上の決められた位置に載せ置きする。
回動搬送部21は、切替部103から投票券3が挿入され、テーブル11に載せ置かれると、回動モータ41により回動され、第1位置から固定位置まで移動する。さらに、回動搬送部21は、回動モータ41により回動され、投票券3とテーブル11とを押付けながら固定位置から第3位置まで移動する。
回動搬送部21の搬送ベルト22は、第3位置において、トルクリミッタ44により回動モータ41の動力を用いて、一定の押圧力で投票券3を押付ける。また、回動搬送部21の搬送ベルト22は、第3位置において、固定搬送部31の搬送ベルト22との間で投票券3を挟持する。
駆動モータ51は、回動搬送部21が第3位置にいるとき、回動搬送部21と固定搬送部31とを駆動し、投票券3を取出し口92に移動させる。
回動搬送部21は、投票券3を取出し口92に移動させている間も、搬送ベルト22で投票券3を押付ける。これにより、回動搬送部21は、同時に発券する投票券3の枚数に関わらず、一定の押圧力で投票券3を押付けることができる。したがって、発券機700は、発券ユニット1で投票券3を搬送するとき、搬送ベルト22および搬送ベルト32と、投票券3との間の滑りを抑制することができる。
図13は、一枚発券における投票券とフランジとの干渉を示す図である。
図13を参照して、投票券3の一枚発券を高速化するために、回動搬送部21の回動を高速化したときの問題点を説明する。図13は、回動搬送部21と固定搬送部31とが投票券3を挟持した状態を示す図である。なお、図13において、回動搬送部21は、実施形態の第3位置に配置されているのではなく、単に固定搬送部31との間に投票券3を挟持する位置にあるものとする。
制御部70は、例えば、投票券3の一枚発券をするとき、回動モータ41を制御して回動搬送部21の回動を高速化する。すると、回動搬送部21は、図13に示すように、投票券3を固定搬送部31と挟持するとき、投票券3がバウンドする。これにより、投票券3と、フランジ23c2およびフランジ33c1とが干渉し、投票券3の端面上部に傷が付くことがある。さらに、投票券3と、プーリー23fのフランジ23f2(図示せず)およびプーリー33fのフランジ33f1(図示せず)とが干渉し、投票券3の端面上部に傷が付くことがある。なお、投票券3の端面上部とは、図13に示すように、取出し口92と反対側にある部分のことを言う。以下の説明において、プーリー23cおよびプーリー23fのことを、挿入側プーリー23とも言う。また、プーリー33cおよびプーリー33fのことを、挿入側プーリー33とも言う。
図14は、一枚発券における投票券の斜行を示す図である。
図14を参照して、投票券3の一枚発券を高速化するために、投票券3の移動速度を高速化したときに生じる投票券3の斜行を説明する。
制御部70は、例えば、投票券3の一枚発券をするとき、駆動モータ51を制御して、回動搬送部21と固定搬送部31とによる投票券3の移動速度を高速化する。すると、回動搬送部21で投票券3を押し付けていても、回動搬送部21の搬送ベルト22および固定搬送部31の搬送ベルト32と、投票券3との間に滑りが生じるときがある。このとき、投票券3は、図14に示すように、斜めの方向を向いた状態で取出し口92に搬送される(以下、斜行とも言う。)ことがある。
投票券3が斜行は、投票券3の横幅Xが取出し口92の横幅Zよりも短いので、搬送ベルト22および搬送ベルト32と、投票券3との間に滑りが生じると、投票券3が斜めになるスペースがあるために起こる。
また、投票券3が斜行は、投票券3を挟持する搬送ベルト22aと、搬送ベルト22bと、搬送ベルト32aと、搬送ベルト32bとは、個体差があり、摩擦係数(グリップ力)もそれぞれ異なるために起こる。すなわち、回動搬送部21と固定搬送部31との駆動速度(駆動モータ51の回転速度)を高速化したときには、搬送ベルト32aと投票券3との間に滑りが生じて、搬送ベルト32bと投票券3との間に滑りが生じないときがある。このとき、投票券3が搬送ベルト32aの上を移動する距離と、投票券3が搬送ベルト32bの上を移動する距離とが異なることになる。したがって、投票券3は、図14に示すように、出口部2において、斜めになった状態で移動することがある。なお、回動搬送部21と固定搬送部31との駆動速度が十分に遅いときには、回動搬送部21で投票券3を押し付けているため、搬送ベルト22および搬送ベルト32と、投票券3との間に滑りが生じない。このため、出口部2において、投票券3は斜行しない。
図15は、第3位置の設定を示す図である。
図15を参照して、投票券3と挿入側プーリー23のフランジ(以下、挿入側フランジAとも言う。)および挿入側プーリー33(以下、挿入側フランジBとも言う。)のフランジとの干渉を抑制するための第3位置の設定について説明する。図15は、実施形態の回動搬送部21が第3位置にある状態を示す。
発券ユニット1では、例えば、図15に示すように、可動ガイド42の角度を規制する規定シャフト11aを配置し、回動搬送部21が固定搬送部31と投票券3を挟持するときのテーブル11の角度を規定する。これにより、発券機700は、発券ユニット1において、固定搬送部31と投票券3を挟持するときの回動搬送部21の位置(以下、第3位置ともいう。)を設定する。すなわち、発券機700は、図15に示すように、発券ユニット1において、第3位置に回動搬送部21が配置されたとき、テーブル11が挿入側フランジBよりも上方に位置し、隙間Sができるように第3位置を設定する。なお、テーブル11の角度を規定する方法は、一例であり、固定搬送部31が第3位置にあるとき、隙間Sができるようにテーブル11の角度を規定できれば、規定シャフト11aに代えて他の構成を用いても良い。
以上のように第3位置を設定することで、発券機700は、投票券3の端面上部と挿入側フランジBとの干渉を抑制し、投票券3の上面端部に傷が付くのを防止することができる。
また、制御部70は、例えば、トルクリミッタ44が空回りを始めたとき、回動搬送部21が第3位置に配置されたことを検知しても良い。
制御部70は、発券ユニット1を制御して、投票券3の損傷なく1枚発券を高速化するために、回動搬送部21の回動速度と、移動速度とを調整する。
図16〜図25を参照して、実施形態の発券機700による投票券3の1枚発券を説明する。なお、図18〜図25は、出口部2に含まれる各構成要素を側面から見た図である。また、図18〜図25では、説明の簡単化のため、説明に用いる構成以外の符号を適宜省略して示す。また、回動モータ41と駆動モータ51には、例えば、ステッピングモータを用いるものとする。
図16、図17は、投票券を一枚発券する処理を示すフローチャートである。
図16、図17を参照して、実施形態の発券機700が投票券3を1枚発券する処理を説明する。
図16を参照して説明する。
制御部70は、テーブル11と回動搬送部21との間に投票券3が挿入されたか否かを判定する(S101)。
制御部70は、テーブル11と回動搬送部21との間に投票券3が挿入されないとき(S101にてNo)、S101の処理を繰り返す。
また、投票券3が挿入されたとき、制御部70は、図18に示すように、媒体ストッパー15の直前の位置に配置された媒体有無センサ64が投票券3を検知し(S101Yes)、媒体有無センサ64から検知信号を受け取る。なお、媒体有無センサ64には、例えば、各種光センサを用いても良い。
すると、制御部70は、図4に示す速度情報81から第1回動速度に対応するパルス速度Aを取得する(S102)。
第1回動速度は、例えば、複数枚の投票券3を同時に発券するときの回動搬送部21の回動送度よりも速い速度を設定しても良い。これにより、発券機700は、投票券3の1枚発券を高速化することができる。
そして、制御部70は、回動モータ41にパルス速度Aの電流を図示しない電源から供給させる。これにより、制御部70は、第1回動速度で回動搬送部21を第1位置から第2位置に向かって移動させる(S103)。このとき、制御部70は、可動ガイド42a(回動搬送部21)が図18の位置から図19の位置に移動し、可動ガイド42aの上端部分の有無を検知する位置センサ61がオフ状態となると、位置センサ61から未検知信号を受け取る。これにより、制御部70は、回動搬送部21が回動を開始したと判定する。なお、位置センサ61は、検知部61aを有する。そして、位置センサ61は、図18に示すように、可動ガイド42aの上端部分が検知部61aに対して紙面手前側にあるとき、オン状態となる。また、位置センサ61は、図19に示すように、可動ガイド42aの上端部分が検知部61aの左側にあるとき、オフ状態となる。
そして、制御部70は、回動搬送部21が第1位置から移動して、第2位置まで移動したか否かを監視する(S104)。
制御部70は、回動搬送部21が第2位置(第2位置と第3位置との間の位置)まで移動していないとき(S104にてNo)、S103の処理を実行する。すなわち、制御部70は、回動搬送部21を第1回動速度で移動させる。
また、制御部70は、図20に示すように、解除センサ62の前を可動ガイド42aが横切り、解除センサ62が可動ガイド42aを検知する(オン状態になる)と、回動搬送部21が第2位置まで移動したと判定する(S104にてYes)。
すると、制御部70は、図4に示す速度情報81から第2回動速度に対応するパルス速度Bを取得する(S105)。
第2回動速度は、例えば、回動搬送部21が第3位置に達したとき、投票券3のバウンドを抑制され、投票券3に傷が付かない範囲の速度が設定される。これにより、発券機700は、投票券3の1枚発券において、投票券3に傷が付くのを抑制することができる。また、第2回動速度には、例えば、実験により求められた速度を用いても良い。
そして、制御部70は、回動モータ41にパルス速度Bの電流を図示しない電源から供給させる。これにより、制御部70は、第2回動速度で回動搬送部21を第2位置から第3位置に向かって移動させる(S106)。
第2位置とは、図20に示すように、解除センサ62の前を可動ガイド42aが横切り、解除センサ62がオン状態となったときの回動搬送部21の位置のことである。したがって、発券機700は、後述するシャッター機構90のロック解除を検知する解除センサ62を用いて、回動搬送部21が第2位置へ達したことを検知することができる。
なお、第2位置は、解除センサ62がオン状態となったときの回動搬送部21の位置に限定されるものではない。第2位置は、例えば、第1位置と第3位置との間にあり、第2位置で第1回動速度と第2回動速度とを切替えたとき、第3位置で投票券3が挿入側フランジAと挿入側フランジBとに干渉しない位置であれば良い。したがって、第2位置は、例えば、第1回動速度や第2回動速度に比較的遅い速度を設定したとき、第3位置での投票券3のバウンドが少なくなるので、さらに第3位置に近い位置としても良い。
ここで、図21、図22を参照してシャッター機構90について説明する。
図21は、シャッター機構のロックを解除する処理を示す図である。
図21を参照して、シャッター機構90の構成と、シャッター機構90のロックを解除する処理とを説明する。
図21(a)に示すように、シャッター機構90は、シャッター93と、解除ブラケット94と、ロックギア95と、解除シャフト96と、伝達ギア97とを含む。
解除ブラケット94は、ロックギア95と解除シャフト96とに嵌め合わされている。
ロックギア95は、図21(a)の円5に示すように、伝達ギア97と噛み合わされることにより、伝達ギア97の回転をロックする。
解除シャフト96は、図21(b)に示すように、可動ガイド42aが第2位置に移動したとき、可動ガイド42aに押付けられ下方向に移動する。このとき、解除シャフト96は、解除ブラケット94をともに下方向に移動させ、図21(b)の円5に示すように、ロックギア95を伝達ギア97から離れさせる。これにより、伝達ギア97のロックは、解除される。
解除センサ62は、図21(b)に示すように、可動ガイド42aが解除シャフト96に押付けられ、ロックギア95のロックが外れたとき、可動ガイド42aを検知する位置に配置される。
すなわち、制御部70は、解除センサ62から可動ガイド42aを検知した検知信号が入力されると、回動搬送部21が第2位置に移動し、かつシャッター機構90のロックが解除されたと判定する。
図22は、シャッターを開放する処理を示す図である。
図22を参照して、シャッター93を開放する処理を説明する。
図22(a)に示すように、シャッター機構90は、図21で示した構成に加えて、さらに、開放センサ63と、シャッターレバー98と、シャッターマグネット99と、シャッタギア100とを含む。
伝達ギア97は、図22(a)の円6に示すように、シャッタギア100と噛み合う位置に配置され、シャッターマグネット99の動力をシャッタギア100に伝える。
シャッターレバー98は、図22(a)に示すように、伝達ギア97とシャッターマグネット99の磁石99aとに嵌め合わされ、磁石99aの動力を伝達ギア97に伝える。
シャッターマグネット99は、例えば、ソレノイドを含み、電流が供給されると、磁石99aを引き付けて、磁石99aを図22(a)の位置から図22(b)の位置に移動させる。これにより、ロックギア95が伝達ギア97から離れているとき、伝達ギア97は、図22(a)の位置から、図22(b)の位置に回転する。ソレノイドへの電流の供給は、例えば、解除センサ62がシャッター機構90の解除を検知したときに行なわれても良い。制御部70は、例えば、解除センサ62から検知信号を受け取ると、図示しない電源を制御して、ソレノイドに電流を供給しても良い。
シャッタギア100は、図22(a)の円6に示すように、伝達ギア97と噛み合う位置に配置される。そして、シャッタギア100は、図22(b)に示すように、シャッターマグネット99の動力により伝達ギア97が回転すると、シャッター93とともに回転し、シャッター93を開放する。
第2位置から第3位置まで回動搬送部21が回動する動作について説明する。
図23は、投票券3を発券する処理を示す図である。
図23は、回動搬送部21が第2位置(上方の位置)にある状態と、回動搬送部21が第3位置(下方の位置)にある状態を示す。
第2位置は、図23に示すように、解除センサ62が可動ガイド42a(図23において、上方の可動ガイド42a)を最初に検知する位置である。
制御部70は、第2位置から第3位置に回動搬送部21を移動するとき、電源から回動モータ41に供給する電流のパルス速度を、パルス速度Aからパルス速度Bに切替える。また、制御部70は、回動搬送部21が第3位置に移動したあと、投票券3がユーザに抜き取られるまで、引き続きパルス速度Bの電流を電源から回動モータ41に供給させる。これにより、回動搬送部21は、第3位置において、投票券3を一定の押圧力で固定搬送部31と挟持する。
以上のように、回動搬送部21は、制御部70に制御され、第2位置から第3位置までパルス速度Bに応じた第2回動速度で移動する。これにより、発券機700は、発券ユニット1の回動搬送部21が第3位置に移動したとき、挿入側フランジAおよび挿入側フランジBと、投票券3との干渉を防止することができる。
図17に戻り、説明する。
制御部70は、回動搬送部21が第3位置に達したか否かを監視する(S201)。
制御部70は、回動搬送部21が第3位置に達していないとき(S201にてNo)、S106の処理を実行する。
制御部70は、回動搬送部21が第3位置に達したとき(S201にてYes)、速度情報81から設定移動速度に対応するパルス速度Cを取得する(S202)。
制御部70は、電源から駆動モータ51にパルス速度Cの電流を供給させ、投票券3を設定移動速度で取出し口92に移動する(S203)。
そして、制御部70は、投票券3の一部を取出し口92から排出すると、駆動モータ51への電流の供給を停止(駆動モータ51を停止)する(S204)。
このときにも、回動搬送部21は、パルス速度Bに対応する一定の押圧力で投票券3を押付けているので、投票券3が搬送ベルト22と搬送ベルト32に対して滑るのを抑制する。また、設定移動速度は、回動搬送部21を一定の押圧力で投票券3に押付けながら、投票券3を移動するとき、搬送ベルト22と搬送ベルト32とに対して投票券が滑らない範囲の速度に設定する。設定移動速度は、例えば、実験により求められても良い。
図24は、投票券の位置を調整する処理を示す図である。
図24を参照して、S203において、投票券3を取出し口92に移動するときの、投票券3の位置を調整する処理について説明する。
制御部70は、図24に示すように、投票券3の移動中に、排出位置センサ65が投票券3の通過を検知すると、排出位置センサ65から検知信号が入力される。すると、制御部70は、駆動モータ51に投票券3を排出する範囲に対応した所定のステップ数だけ電源からパルス信号を供給させ、駆動モータ51へのパルス信号の供給を停止する。これにより、制御部70は、図25に示すように、投票券3の一部を取出し口92から排出することができる。なお、排出位置センサ65には、例えば、光センサを用いても良い。
図17を参照して説明する。
制御部70は、投票券3を移動すると、ユーザにより投票券3が抜き取られたかを監視する(S205)。
制御部70は、投票券3がユーザに抜き取られていないとき(S205にてNo)、S205の処理を繰り返す。
制御部70は、投票券3がユーザに抜き取られたとき(S205にてYes)、回動モータ41への電流(パルス速度B)の供給を停止する(S206)。すなわち、制御部70は、回動モータ41を停止する。
そして、制御部70は、投票券3を一枚発券する処理を終了する。
図25は、投票券の抜き取りを検知する処理を示す図である。
図25を参照して、S205において、投票券3の抜き取りの監視を説明する。
制御部70は、図25に示すように、抜取センサ66が投票券3を検知している間、検知信号が入力されている。
そして、制御部70は、投票券3が抜き取られ、抜取センサ66からの検知信号が途切れると、投票券3が抜き取られたと判定する。
また、制御部70は、投票券3が抜き取られるまでの間、回動搬送部21にパルス信号Bを供給し、投票券3を押え付ける。これにより、発券ユニット1は、投票券3の一部を取出し口92から排出したとき、風などの影響により、投票券3が取出し口92から落ちることを防止することができる。
以上のように、実施形態の発券機700は、例えば、投票券3の一枚発券を高速化するとき、発券ユニット1を制御して、第1位置から第2位置まで第1回動速度で回動搬送部21を移動させる。そして、発券機700は、発券ユニット1を制御して、第2位置で回動搬送部21の回動速度を第1回動速度よりも遅い第2回動速度に切替える。また、発券機700は、発券ユニット1を制御して、第2回動速度を調整することにより、回動搬送部21が固定搬送部31と投票券3を挟持する位置に達したとき、投票券3がバウンドするのを抑制する。これにより、発券機700は、挿入側フランジAおよび挿入側フランジBと投票券3との干渉を抑制する。よって、発券機700は、券類の損傷なく1枚発券を高速化することができる。
実施形態の発券機700は、発券ユニット1において、投票券3を取出し口92に移動するとき、駆動モータ51を制御して、回動搬送部21および固定搬送部31に対して滑らない範囲の移動速度で投票券3を移動させる。これにより、発券機700は、投票券3が斜行して取出し口92から排出されるのを防止することができる。
実施形態の発券機700は、発券ユニット1のシャッター機構90のロックが解除されたときの回動搬送部21の位置を、第2位置に設定する。これにより、発券機700は、シャッター機構90のロック解除を検知する解除センサ62からの検知信号により、回動搬送部21が第2位置に達したことを判定する。これにより、発券機700は、新たな構成を用いることなく、発券ユニット1の回動搬送部21が第2位置に達したことを判定することができる。
実施形態の発券機700は、発券ユニット1が有する固定搬送部31の挿入側フランジBと、テーブル11との間に隙間Sができるようにテーブル11の角度を規定する。そして、発券機700は、発券ユニット1において、回動搬送部21が第3位置に達したとき、投票券3がバウンドしても、隙間Sにより投票券3と挿入側フランジBとの干渉が抑制され、投票券3に損傷などの影響がない範囲の第2回動速度を設定する。これにより、発券機700は、券類の損傷なく1枚発券を高速化することができる。
実施形態の発券機700は、発券ユニット1において、回動搬送部21が第3位置にあるとき、パルス速度Bの電流を回動モータ41に供給し、回動搬送部21に一定の押圧力で投票券3を押え付けさせる。これにより、発券機700は、発券ユニット1に含まれる回動搬送部21の搬送ベルト22および固定搬送部31の搬送ベルト32と、投票券3との間の滑りを抑制することができる。したがって、発券機700は、発券ユニット1において、投票券3が斜行して取出し口92から排出されるのを防止することができる。また、発券機700は、ユーザの抜き取りを待つために、投票券3の一部が取出し口92から排出された状態であるとき、風などの影響による投票券3の落下を防止することができる。
なお、本実施形態は、以上に述べた実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または実施形態を取ることができる。
1 発券ユニット
10 保持部
20 第1搬送部
30 第2搬送部
40 回動部
50 駆動部
60 センサ
70 制御部
80 記憶部
300 トータリゼータシステム
400 投票券発券装置
500 管理装置
600 ネットワーク
700 発券機

Claims (7)

  1. シート状の媒体を載せ置く保持部と、
    前記媒体を取出し口に移動させる第1搬送部と、
    前記媒体を取出し口に移動させる第2搬送部と、
    前記第1搬送部を回動させる回動部と、
    前記保持部に前記媒体が載せ置かれたとき、前記回動部を制御して、前記保持部の上方にある第1位置から第2位置まで、第1回動速度で前記第1搬送部を移動させ、前記第2位置から前記第1搬送部と前記保持部の下方にある第2搬送部との間で前記媒体を挟持する第3位置まで、前記第1回動速度よりも遅い第2回動速度で前記第1搬送部を移動させる制御部と、
    を備えることを特徴とする発券機。
  2. 前記発券機は、さらに、
    前記第1搬送部と前記第2搬送部とを駆動する駆動部を備え、
    前記制御部は、
    前記第1搬送部と前記第2搬送部とが前記媒体を挟持したとき、前記駆動部を制御して、前記媒体が前記第1搬送部および前記第2搬送部に対して滑らない範囲の移動速度で前記媒体を移動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の発券機。
  3. 前記取出し口は、
    前記媒体の排出口を開閉する開閉部を備え、
    前記発券機は、さらに、
    前記第2位置と前記第3位置との間に前記第1搬送部が位置していることを検知するセンサを備え、
    前記制御部は、
    前記センサで前記第1搬送部が検知されると、前記開閉部を制御して、前記排出口を開放し、さらに前記回動部を制御して、前記第1搬送部の回動速度を前記第2回動速度に切替える
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の発券機。
  4. 前記第1搬送部および前記第2搬送部は、
    ベルトのはずれを防止するフランジを設けた2以上のプーリーに、ベルトを巻きつけた構成を有し、
    前記第3位置は、
    前記第1搬送部が前記第3位置にあるとき、前記取出し口の反対側にある前記第2搬送部のフランジと前記保持部との間に隙間ができるように設定され、
    前記第2回動速度は、
    前記第1搬送部が前記第2位置から前記第3位置に移動したとき、前記隙間が保持される範囲の速度に設定される
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の発券機。
  5. 前記制御部は、
    前記第1搬送部が前記第3位置に移動したあと、前記回動部を制御して、前記第1搬送部を前記第2回動速度で移動する動力を前記回動部に保持させる
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の発券機。
  6. コンピュータにより実行される発券方法であって、
    前記コンピュータは、
    シート状の媒体を載せ置く保持部に前記媒体が載せ置かれたとき、前記媒体を取出し口に移動させる第1搬送部を回動させる回動部を駆動し、
    前記回動部を駆動する処理において、
    前記保持部の上方にある第1位置から第2位置まで、第1回動速度で前記第1搬送部を移動させ、
    前記第2位置から前記第1搬送部と前記保持部の下方にある第2搬送部とが前記媒体を挟持する第3位置まで、前記第1回動速度よりも遅い第2回動速度で前記第1搬送部を移動させる
    ことを特徴とする発券方法。
  7. シート状の媒体を載せ置く保持部に前記媒体が載せ置かれたとき、前記媒体を取出し口に移動させる第1搬送部を回動させる回動部を駆動し、
    前記回動部を駆動する処理において、
    前記保持部の上方にある第1位置から第2位置まで、第1回動速度で前記第1搬送部を移動させ、
    前記第2位置から前記第1搬送部と前記保持部の下方にある第2搬送部とが前記媒体を挟持する第3位置まで、前記第1回動速度よりも遅い第2回動速度で前記第1搬送部を移動させる
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする発券プログラム。
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